JP2018063394A - 騒音低減システム - Google Patents

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【課題】波形のずれや、位相のずれを考慮して、適切に騒音を低減すること。【解決手段】対象製品20を加工する際に生じる騒音を低減する騒音低減システム1である。騒音を集音する集音マイク13と、騒音を低減するノイズキャンセル波を発振するスピーカ14と、ノイズキャンセル波を決定する制御部16と、を備える。制御部16は、対象製品20よりも前に加工された製品の加工時の騒音の波形を予め記憶し、記憶した波形に基づいて、ノイズキャンセル波の波形を決定する波形決定部160と、集音マイク13およびスピーカ14と対象製品20との距離に基づいて、決定したノイズキャンセル波の位相を調整する調整部161と、位相が調整されたノイズキャンセル波の波形と、集音マイク13が集音する波形と、を分析し、対象製品20の後に加工される製品の加工時に発振するノイズキャンセル波を補正する補正部162と、をさらに備える。【選択図】図1

Description

本発明は、騒音低減システムに関する。
部品を加工する際に発生する騒音に対し、ノイズキャンセルを行うための技術が広く知られている。例えば、特許文献1には、部品を切削する刃物の先端部から発生する騒音を効率よく集音できる位置にスピーカおよびセンサマイクを配置し、センサマイクで集めた音の逆位相音をスピーカより発し、切削作業時に発生する騒音を減少させる技術が開示されている。
特開2002−079501号公報
加工する部品別で要求される加工部位が異なる場合、加工時に発生する音の変化が大きい場合に生じる波形のずれや、集音マイクおよびスピーカが騒音を発する場所から離れている等により生じる位相のずれが考えられる。特許文献1に開示された技術は、上記の波形のずれや位相のずれを考慮したノイズキャンセル技術とはなっていない。
本発明は、加工時に発生する音の変化が大きい場合に生じる波形のずれや、集音マイクおよびスピーカが騒音を発する場所から離れている等により生じる位相のずれを考慮して、適切に騒音を低減できる騒音低減システムを提供することを目的とする。
本発明の1態様は、対象製品を加工する際に生じる騒音を低減する騒音低減システムであって、前記騒音を集音する集音マイクと、前記騒音を低減するノイズキャンセル波を発振するスピーカと、前記ノイズキャンセル波を決定する制御部と、を備え、前記制御部は、前記対象製品よりも前に加工された製品の加工時の騒音の波形を予め記憶し、前記予め記憶した騒音の波形に基づいて、ノイズキャンセル波の波形を決定する波形決定部と、前記集音マイクと前記対象製品との距離および前記スピーカと前記対象製品との距離に基づいて、前記決定したノイズキャンセル波の位相を調整する調整部と、前記位相が調整されたノイズキャンセル波の波形と、前記集音マイクが集音する波形と、を分析し、前記対象製品の後に加工される製品の加工時に発振するノイズキャンセル波を補正する補正部と、をさらに備える、騒音低減システムである。
このような構成にすれば、加工時に発生する音の変化が大きい場合に生じる波形のずれや、集音マイクおよびスピーカが騒音を発する場所から離れている等により生じる位相のずれを考慮した適切なノイズキャンセル波を発振することが出来る。
本発明によれば、加工時に発生する音の変化が大きい場合に生じる波形のずれや、集音マイクおよびスピーカが騒音を発する場所から離れている等により生じる位相のずれを考慮して、適切に騒音を低減できる騒音低減システムを提供することができる。
騒音低減システムを模式した模式図である。 騒音波およびノイズキャンセル波の波形を示した概略図である。 補正部が波形を補正する内容を表す概略図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態にかかる騒音低減システム1について説明する。図1は、騒音低減システム1を模式した模式図である。後述するNC加工機の加工室内を模式した模式図とも言え、NC加工機の加工室内の断面図とも言える。騒音低減システム1は、例えば、ブロックシリンダを鋳造するダイキャスト工程で、鋳造品に生じてしまう不要な部分であるバリを除去する際に用いられる。このバリを除去する際、NC(Numerical Control)加工機により加工をする。加工の際、発生する騒音は規格で定められる所定の閾値(85dB)以上の騒音となることがあり得る。所定の閾値を超えた騒音である場合、作業者の作業環境を悪化させることになる。本システムは、バリを除去する加工の際に発生する騒音を低減するためのシステムである。
図1に示す様に、騒音低減システム1は、加工機主軸10と、加工用刃具11と、加工室内壁12と、集音マイク13と、スピーカ14と、保護カバー15と、制御部16と、を備える。なお、加工機主軸10、加工用刃具11および加工室内壁12は、一般的なNC加工機でも備える構成である。そのため、実施の形態にかかる騒音低減システム1は、一般的なNC加工機に、集音マイク13と、スピーカ14と、保護カバー15と、制御部16と、をさらに備える構成と言える。
図1に示す様に、後述する加工用刃具11により製品20を加工する場合、加工する製品20は製品セット治具21により固定され、NC加工機の加工室内の所定の位置に配置される。製品20は、例えば、鋳造品であり、生じたバリを除去するために加工される製品である。製品セット治具21は、加工する際に製品20を固定するための治具である。製品セット治具21により製品20を固定し、後述する加工用刃具11を用いて製品を加工する。
加工機主軸10は、NC加工機の主軸であり、製品20の加工する部位に、後述する加工用刃具11を移動して調整するための主軸である。加工機主軸10には、X軸、Y軸、Z軸が設定されており、この3つの座標を用いて、加工する製品20の加工する部位の位置を決定する。そして、加工機主軸10は、3つの座標により決定した位置に、後述する加工用刃具11を移動させることにより製品20を加工する。加工用刃具11の移動については、NCプログラムにより制御され、NCプログラムに応じて、図示しないNCサーボモータを駆動させることで動作させる。なお、NCプログラムは加工する製品毎に異なるため、製品20を加工する際は、製品20の加工用の加工プログラムにより制御する。
加工用刃具11は、製品20を加工するための刃具である。加工用刃具11は、図示しないモータなどにより回転する刃具であり、例えば、12000rpm〜15000rpmの回転をする。加工用刃具11は、加工する製品20の加工部位に接触させることにより、加工部位を切削し加工する。例えば、鋳造品に生じてしまうバリを除去する場合、バリの部分に加工用刃具11を接触させてバリを切削し除去する。加工用刃具11を、製品20の加工部位に接触させると、図1に示す様に加工用部位から騒音が生じる。この騒音を騒音波とする。
加工室内壁12は、加工室内の壁である。NC加工機の加工室は、製品の周囲を加工室内壁12により囲まれた部屋となっている。
集音マイク13は、加工機主軸10に連結され、加工用刃具11に近接して設置される。集音マイク13は、製品20の加工部位を加工する際、発生する騒音を集音するマイクである。例えば、集音マイク13は、指向性マイクであり、加工機主軸10の先端に向けられて配置されている。集音マイク13は、後述するスピーカ14からノイズキャンセル波が発振された場合でも、発生する騒音のみを集音することができる。
スピーカ14は、集音マイク13と同様に、加工機主軸10に連結され、加工用刃具11に近接して設置される。スピーカ14は、集音マイク13により集音した騒音を低減させるための音(音波)を発振するためのスピーカである。騒音を低減させるための音(音波)をノイズキャンセル波とする。ノイズキャンセル波として、後述する制御部16が決定し、決定した音(音波)をスピーカ14が発振する。
保護カバー15は、製品20を加工する際に、製品20の加工部位から発生する切粉が集音マイク13およびスピーカ14に付着しないように、集音マイク13およびスピーカ14を保護するためのカバーである。
制御部16は、スピーカ14から発振するノイズキャンセル波を決定し、ノイズキャンセル波の発振タイミングを調整し、ノイズキャンセル波を補正する制御を行う。制御部16は、波形決定部160と、調整部161と、補正部162と、を備える。波形決定部160は、集音マイク13が集音した製品20を加工する際に発生する騒音波からノイズキャンセル波を決定する。
図2は、騒音波およびノイズキャンセル波の波形を示した概略図である。図2を参照して、波形決定部160が決定するノイズキャンセル波について説明する。図2の一番上の図は、製品20の部位を加工する際に生じる騒音波L1を表す。騒音波L1は、製品20の部位を加工する時間t0から発生する。説明をする上で、便宜的に騒音波はsin波とする。しかしながら、実際は加工する部位は随時変更されるため、図2のようなsin波とは限らず、加工する部位により随時変更される波形である。
図2における上から2つ目の図は、製品20の部位を加工する際に生じる騒音波L1を集音マイク13が集音したときの集音波L2を示す。集音マイク13およびスピーカ14の設置位置は、NC加工機の設備の構造上、騒音波を発する製品20の加工部位に近づける距離に限界がある。そのため、集音マイク13は製品20の加工部位から離れて設置される。その結果、集音波L2は、騒音波L1とは位相がずれた波形となって集音される。ここで、集音波形L2は、時刻t1を開始時刻とするsin波として集音されるとする。
ここで、一般的にノイズキャンセル波は、騒音波L1を打ち消すための波であることから、騒音波L1の逆位相の波として決定される。図2における上から3つ目の図に示す様に、一般的なノイズキャンセル波は、集音マイク13により集音された集音波L2の逆位相の関係である波形となる。つまり、図2において、一般的なノイズキャンセル波は、波形L3のようになる。しかしながら、上述のように、集音マイク13の設置位置には制限があり、騒音波L1を発する製品20の加工部位から離れて設置される。そのため、集音波L2は、騒音波L1が集音マイク13に到達する時点で、騒音波と位相がずれた波となってしまう。その結果、集音マイク13が集音した集音波L2の逆位相の波形をノイズキャンセル波(一般的なノイズキャンセル波L3)とすると、騒音波L1の逆位相の波形とはならないことになってしまう。したがって、一般的なノイズキャンセル波L3をスピーカ14より発振したとしても、一般的なノイズキャンセル波L3が騒音波L1を打ち消す効果的な波形とはならないことになる。そのため、一般的なノイズキャンセル波L3を用いることで騒音は低減されるが、所定の閾値(85dB)程度の騒音が生じてしまい製品20の加工をする作業者の環境を好転することはできない。また、特に、加工する部位の切削量が多い場合や、加工する製品の形状上、振動し易い部位を加工する場合は、高周波の騒音が生じる。この場合、騒音波L1と集音波L2の位相がずれていることから一般的なノイズキャンセル波L3が騒音波L1と同位相の波となってしまう可能性がある。そうすると、一般的なノイズキャンセル波L3により騒音が増幅されてしまう可能性もあり得る。このように、集音マイク13が集音した集音波L2の逆位相の関係である一般的なノイズキャンセル波L3を用いる場合、製品20の加工時に生じる騒音を効果的に消音できないという課題が生じる。
そこで、波形決定部160は、本課題を解決するために、1サイクル前の波形を記憶する。図2の一番下の図における波形L4は、1サイクル前の騒音波である。波形決定部160は、1サイクル前の騒音波L4を記憶する。ここで、1サイクルとは、加工する製品の「加工サイクル」を意味し、加工する1つの製品の加工部位全てを加工するサイクルを指す。つまり、波形決定部160は、加工する製品の切削開始から切削終了までの波形を記憶しておき、波形決定部160は、加工する1つの製品に対して、加工部位毎に生じる騒音波の波形がどのような波形になるかを把握しておく。そして、波形決定部160は、記憶した1サイクル前の波形を逆位相に変換し、変換した波形をノイズキャンセル波と決定する。図2の一番下の図における波形L5は、波形決定部160が決定するノイズキャンセル波L5であり、1サイクル前の騒音波L4の逆位相の関係である波形となる。すなわち、波形決定部160は、同じ製品を加工する際に、1サイクル前に記憶した波形と逆位相の関係となる波形をノイズキャンセル波L5として決定する。
次に、調整部161について説明する。波形決定部160が決定したノイズキャンセル波L5は、スピーカ14から発振され、騒音波を打ち消すように作用する。しかし、上述のように、騒音波を集音する集音マイク13および波形決定部160が決定したノイズキャンセル波L5を発振するスピーカ14は、製品20の加工部位から離れて設置される。そのため、スピーカ14は、波形決定部160が決定したノイズキャンセル波L5を、そのまま発振すると、ノイズキャンセル波L5が製品20の加工部位に到達した時点では、騒音波L1と位相がずれた波形となってしまう。その結果、ノイズキャンセル波L5は、騒音波L1を効果的に消音出来る音(音波)とはならないことになる。そこで、調整部161は、製品20の加工部位と集音マイク13との距離および製品20の加工部位とスピーカ14との距離を考慮して、スピーカ14よりノイズキャンセル波L5を発振するタイミングを調整する。製品20の加工部位、言い替えると、騒音源と、集音マイク13およびスピーカ14と、の距離は一定であることから、当該距離分の位相のずれを予め測定し保持しておく。そして、調整部161は、製品20の加工プログラムと同期をし、製品20の加工部位に合わせて、スピーカ14からノイズキャンセル波L5を発振するタイミングを保持した位相のずれの分だけ早めて発振する。言い替えると、調整部161は、ノイズキャンセル波L5と騒音波L1との位相のずれを調整する。その結果、スピーカ14が発振するノイズキャンセル波L5は、騒音波L1を適切に打ち消す音(音波)となり、効果的に消音することが可能となる。
次に、補正部162について説明する。上述のように、波形決定部160が決定したノイズキャンセル波L5は、1サイクル前の騒音波L4の逆位相の関係である波である。そのため、製品20の加工する部位により生じる騒音波に対応したノイズキャンセル波とすることが出来る。しかし、製品20は鋳造品であることから、同一製品であったとしても、加工部位、つまり、バリを取る部位の形状は常に一定では無い。そのため、1サイクル前の騒音波と、加工する製品20の加工部位から生じる騒音波と、が一致するとは限らない。そこで、補正部162は、波形決定部160が記憶した1サイクル前の騒音波と、スピーカ14が発振するノイズキャンセル波と、を重ね合わせることにより、スピーカ14が発振するノイズキャンセル波のうち、適切な波形となっていない部分を分析する。言い替えると、1サイクル前の騒音波と現サイクルのノイズキャンセル波とを重ね合わせて分析することで補正が必要な部分を分析する。補正部162は、変化傾向を予測するための分析を行うとも言える。なお、スピーカ14が発振するノイズキャンセル波は、波形決定部160により決定され、調整部161により調整された後の波形である。そして、補正部162は、スピーカ14が発振するノイズキャンセル波のうち、適切な波形となっていない部分の振幅等を調整し補正を行い、次のサイクル(1サイクル後)のノイズキャンセル波に反映する。このように、補正部162は、次のサイクルのノイズキャンセル波がより適切なノイズキャンセル波となるように、上述の補正を繰り返し行う。
図3を参照して、補正部162が波形を補正する内容を具体的に説明する。図3は、補正部162が波形を補正する内容を表す概略図である。図3において、左から−1サイクル前の波形(つまり、1サイクル前の波形)、現サイクルの波形、+1サイクル後の波形(つまり、1サイクル後の波形で、補正部162が補正した後の波形)を示す。現サイクルの製品を対象製品とすると、−1サイクルの製品は対象製品よりも前に加工された製品である。そして、+1サイクルの製品は対象製品よりも後に加工される製品となる。また、図3の各サイクルの波形には2つの波形が示されているが、上の波形は、集音マイク13が集音した集音波であり、下の波形はスピーカ14が発振するノイズキャンセル波である。上述の通り、集音マイク13が集音する集音波は、騒音波とは位相がずれた波形である。まず、1サイクル前の騒音波を集音マイク13が集音し、波形決定部160が記憶する。そして、波形決定部160が1サイクル前の集音波に基づいて逆位相に変換し、さらに、調整部161が発振する波形の位相のずれを調整してノイズキャンセル波を決定する。決定した波形は、現サイクルのスピーカ14が発振する波形である。図3における現サイクルの下図に該当する。補正部162は、集音マイク13が集音した現サイクルの集音波と、現サイクルのスピーカ14が発振するノイズキャンセル波と、を重ね合わせることにより分析する。図3における現サイクルの上図と下図とを重ね合わせることにより分析する。つまり、変化傾向を予測するための分析とも言える。現サイクルのスピーカ14が発振するノイズキャンセル波が現サイクルの集音波に対して理想的なノイズキャンセル波である場合、この2つの波を重ね合わせると、打ち消されることになる。つまり、振幅が0の波形となる。振幅が0の直線とも言える。しかしながら、上述の通り、同じ製品の同じ加工部位であったとしても、同一の騒音波とはならず、集音マイク13が集音した現サイクルの集音波と、現サイクルのスピーカ14が発振するノイズキャンセル波と、を重ね合わせても打ち消さない部分が生じる。そこで、補正部162は、この部分の振幅等を調整して補正を行い、次のサイクルでスピーカ14が発振するノイズキャンセル波に反映する。図3における1サイクル後のスピーカ14が発振するノイズキャンセル波は、補正部162が補正した後の波形である。別の見方をすると、1サイクル後のスピーカ14が発振するノイズキャンセル波と現サイクルの集音マイク13が集音した集音波とを重ね合わせると、打ち消す波形となっている。このように、補正部162は、現サイクルにおいて分析した内容を1サイクル後のノイズキャンセル波の振幅等を調整して補正を行い反映する。つまり、補正部162は、波形の変化傾向を予測し、1サイクル後(次サイクル)のノイズキャンセル波の振幅等を調整して補正することでずれを最小限に抑えることを行う。なお、上述したように、補正部162は、次のサイクルのノイズキャンセル波がより適切なノイズキャンセル波となるように、上記補正を繰り返し行う。
このように、実施の形態にかかる騒音低減システム1によれば、波形決定部160が1サイクル前の波形を記憶し、当該波形の逆位相の波形をノイズキャンセル波と決定することから、加工部位による音の変化が大きい場合の波形のずれと、集音マイク13と騒音の発生源との距離差分により生じる位相のずれと、に対応することが出来る。さらに、調整部161は、スピーカ14と騒音の発生源との距離差分による位相のずれを考慮して、ノイズキャンセル波を発振するタイミングを調整する。そのため、スピーカ14と騒音の発生源との距離差分により生じる位相のずれに対応することが出来る。またさらに、補正部162は、1サイクル前の波形と現サイクルの波形との差異を補正することから、例えば、集音マイクおよびスピーカがより離れた場所にあったとしても、適切に騒音を低減するノイズキャンセル波とすることが出来る。したがって、実施の形態にかかる騒音低減システム1によれば、加工時に発生する音の変化が大きい場合に生じる波形のずれや、集音マイクおよびスピーカが騒音を発する場所から離れている等により生じる位相のずれを考慮して、適切に騒音を低減することができる。その結果、製品20を加工する作業者の作業環境を好転することが可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1 騒音低減システム
10 加工機主軸
11 加工用刃具
12 加工室内壁
13 集音マイク
14 スピーカ
15 保護カバー
16 制御部
20 製品
21 製品セット治具
160 波形決定部
161 調整部
162 補正部
L1 騒音波
L2 集音波
L3 一般的なノイズキャンセル波
L4 1サイクル前の騒音波
L5 ノイズキャンセル波

Claims (1)

  1. 対象製品を加工する際に生じる騒音を低減する騒音低減システムであって、
    前記騒音を集音する集音マイクと、
    前記騒音を低減するノイズキャンセル波を発振するスピーカと、
    前記ノイズキャンセル波を決定する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記対象製品よりも前に加工された製品の加工時の騒音の波形を予め記憶し、前記予め記憶した騒音の波形に基づいて、ノイズキャンセル波の波形を決定する波形決定部と、
    前記集音マイクと前記対象製品との距離および前記スピーカと前記対象製品との距離に基づいて、前記決定したノイズキャンセル波の位相を調整する調整部と、
    前記位相が調整されたノイズキャンセル波の波形と、前記集音マイクが集音する波形と、を分析し、前記対象製品の後に加工される製品の加工時に発振するノイズキャンセル波を補正する補正部と、
    をさらに備える、騒音低減システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022138338A1 (ja) * 2020-12-21 2022-06-30 ファナック株式会社 数値制御装置、数値制御システム及び消音方法

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