JP2018062890A - 尿素水検出装置 - Google Patents

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Tadashi Uchiyama
正 内山
直人 村澤
Naoto Murasawa
直人 村澤
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Abstract

【課題】尿素水噴射装置が噴射した尿素水量をより高精度に検出可能な尿素水検出装置を提供すること。
【解決手段】内燃機関の排気通路10に配設されたSCR装置11と、当該SCR装置11の上流の排気通路10に尿素水を噴射する尿素水噴射装置12と、を有するSCRシステム1に適用可能な尿素水検出装置20であって、尿素水噴射装置12の噴射位置とSCR装置11の間の排気通路10に配設され、排気ガスに含まれる水分量を検出する水分センサ30から検出信号を取得する水分量検出部21と、水分センサ30が検出する排気ガスに含まれる水分量、尿素水噴射装置11の噴射位置における排気ガスの温度、及び水分センサ30の検出位置における排気ガスの温度に基づいて、尿素水噴射装置11が噴射した尿素水量を算出する尿素水量算出部24と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、尿素水検出装置に関する。
トラックやバス等の車両等に搭載されるディーゼルエンジンの排気ガス中のNOxを浄化するための排気ガス浄化システムとして、アンモニア等を還元剤として用いてNOxを窒素と水に還元する選択触媒還元(Selective Catalytic Reduction:以下、「SCR」と称する)システムが知られている。
SCRシステムは、一般に、尿素水タンクに貯留された尿素水をSCR装置の上流の排気通路に供給し、排気ガスの熱で尿素を加水分解してアンモニアを生成し、このアンモニアによってSCR装置内のSCR触媒でNOxを還元するものである。排気通路への尿素水の供給は、一般に、内部にドージングバルブを備えた尿素水噴射装置により行われる。
ところで、尿素水噴射装置の内部には、尿素水中の成分が結晶化して固着してしまうことが知られている。例えば、尿素水噴射装置が高温になると、尿素水中の成分が結晶化してしまう。そして、結晶化した物体がドージングバルブの弁体等に固着して、排気通路に正常に尿素水を供給することができなくなったり、あるいは結晶化した物体が当該ドージングバルブの弁体とシリンダとの間に挟まり、尿素水の噴射を停止できなくなったりする。このようなことから、尿素水噴射装置の内部には、尿素水噴射装置の状態を検出するためのセンサが配設されたりする(例えば、特許文献1を参照)。
特開2006−132442号公報
しかしながら、特許文献1のような従来技術では、尿素水噴射装置の内部の状態を圧力センサ等により部分的に監視するものであるため、尿素水噴射装置が実際に噴射した尿素水量を検出することができないという問題点があった。
又、尿素水噴射装置が実際に噴射した尿素水量を正確に検出することができれば、当該尿素水噴射装置の故障診断以外にも、当該尿素水噴射装置の状態に応じたキャリブレーションを行うことも可能である。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、尿素水噴射装置が噴射した尿素水量をより高精度に検出可能な尿素水検出装置を提供することを目的とする。
前述した課題を解決する主たる本発明は、内燃機関の排気通路に配設されたSCR装置と、当該SCR装置の上流の前記排気通路に尿素水を噴射する尿素水噴射装置と、を有するSCRシステムに適用可能な尿素水検出装置であって、前記尿素水噴射装置の噴射位置と前記SCR装置の間の前記排気通路に配設され、排気ガスに含まれる水分量を検出する水分センサから検出信号を取得する水分量検出部と、前記水分センサが検出する排気ガスに含まれる水分量、前記尿素水噴射装置の噴射位置における排気ガスの温度、及び前記水分センサの検出位置における排気ガスの温度に基づいて、前記尿素水噴射装置が噴射した尿素水量を算出する尿素水量算出部と、を備える尿素水検出装置である。
本発明に係る尿素水検出装置によれば、より高精度に尿素水噴射装置が噴射した尿素水量を検出することができる。
実施形態に係るSCRシステムの構成の一例を示す図 実施形態に係る水分センサの構成の一例を示す図 実施形態に係る水分センサの水分量の検出方法について説明する図 実施形態に係るDCUの動作フローの一例を示す図
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るSCRシステム1の全体構成の一例を示す図である。
本実施形態に係るSCRシステム1は、SCR装置11、尿素水噴射装置12、圧送ライン13、サプライポンプ14、尿素水タンク15、DCU(Dosing Control Unit)20、及び水分センサ30、第1の温度センサ41、第2の温度センサ42を含んで構成される。
本実施形態に係るSCRシステム1は、例えば、ディーゼルエンジンに適用され、当該ディーゼルエンジンの排気通路10の酸化触媒とPMフィルタの後段側に設けられる。尚、ディーゼルエンジンに代えて、ガソリンエンジン等にも適用し得るのは勿論である。
SCR装置11は、排気通路10の上流側で尿素水噴射装置12に噴射される尿素水を用いて、NOxを窒素と水に還元する。SCR装置11は、SCR触媒として、例えば、Feゼオライト、Cuゼオライト、バナジウム等を内蔵する。尚、SCR触媒として、触媒上で尿素水をアンモニアに変換するとともにNOxを還元する尿素水吸着タイプのものを用いてもよい。
尿素水噴射装置12から噴射された尿素水は、排気ガスの高温により加水分解され、アンモニアに変換されてSCR装置11に供給される。そして、アンモニアは、SCR触媒に吸着して、SCR触媒の作用でNOxと反応して、NOxを還元浄化する。
尚、尿素水がNOxを還元浄化する化学反応は、典型的には、以下の化学反応式(1)〜(4)のように表される。
CO(NH+HO → 2NH+CO …式(1)
4NO+4NH+O → 4N+6HO …式(2)
6NO+8NH → 7N+12HO …式(3)
NO+NO+2NH→ 2N+3HO …式(4)
尿素水噴射装置12は、内蔵するドージングバルブの開度の調整により、排気通路10に所定量の尿素水を噴射する。尚、ドージングバルブの開度の制御は、例えば、DCU20から出力される制御信号によって行われる。
尿素水噴射装置12から噴射される尿素水は、尿素水タンク15に貯留されている。尿素水タンク15に貯留された尿素水は、サプライポンプ14に吸引され圧送ライン13にて尿素水噴射装置12に圧送される。尚、尿素水は、例えば、30%程度の所定の濃度で尿素水タンク15に貯留されている。
水分センサ30は、排気通路10に通流する排気ガスに含まれる水分量を検出する。水分センサ30は、尿素水噴射装置12が尿素水を噴射する位置(以下、「噴射位置」と略称する)とSCR装置11との間の排気通路10に配設される(以下、「検出位置」と略称する)。そして、水分センサ30の検出値によって、尿素水噴射装置12が噴射した尿素水量のうち液体状態のものが検出される(詳細は後述)。
図2は、水分センサ30の構成の一例を示す図である。又、図3は、水分センサ30の水分量の検出方法について説明する図である。尚、図2中の矢印は、排気ガスの通流方向を表している。
本実施形態に係る水分センサ30は、温度変化に比例して抵抗率が変化する白金等の発熱抵抗体30aを有し、当該発熱抵抗体30aの抵抗率の変化に基づいて、排気ガスに含まれる水分量を検出する。より詳細には、水分センサ30は、熱線式流量計と同様の原理で動作し、発熱抵抗体30aの抵抗率の変化から、発熱抵抗体30aから水分が奪う熱量を求め、これにより水分の質量流量を検出することができる。
本実施形態に係る水分センサ30は、排気通路10から排気ガスを取り込むケース30cと、当該ケース30c内に配設された発熱抵抗体30a及び計測用抵抗体30bを含んで構成される。又、水分センサ30は、発熱抵抗体30aと計測用抵抗体30bとを含んでブリッジ回路(図示せず)を構成している。
検出動作の際には、発熱抵抗体30aは、計測用抵抗体30bとの温度差が一定の状態で保持されている。このとき、ケース30c内に取り込まれた排気ガスは、発熱抵抗体30aに接触して、当該発熱抵抗体30aから排気ガスに含まれる水分量に応じた熱量を奪ってケース30cの外部に流出する。これにより、発熱抵抗体30aは、排気ガスに含まれる水分量に応じて温度が低下し、抵抗率が変化する。換言すると、発熱抵抗体30aは、例えば、排気ガスに含まれる水分量が多いほど温度低下し、抵抗率も低くなる(図3の左図を参照)。又、発熱抵抗体31aの抵抗率が低くなると、発熱抵抗体30aの抵抗率と計測用抵抗体30bの抵抗率とのバランスから、発熱抵抗体30aに通流する電流量が大きくなる(図3の右図を参照)。
尚、水分センサ30のブリッジ回路は、DCU20に内蔵される検出回路と接続されている。DCU20の検出回路は、例えば、発熱抵抗体30aの抵抗率の変化を当該ブリッジ回路に通流させる電流量の変化として検出する。
但し、水分センサ30は、上記方式に限らず、他の方式で水分量を検出してもよい。水分センサ30は、例えば、静電容量方式で水分量を検出してもよい。
第1の温度センサ41は、尿素水噴射装置12の噴射位置における排気ガスの温度を検出する。第2の温度センサ42は、水分センサ30の検出位置における排気ガスの温度を検出する。そして、第1の温度センサ41が検出する温度と、第2の温度センサ42が検出する温度の差によって、尿素水噴射装置12が噴射した尿素水量のうち蒸発した量が検出される(詳細は後述)。尚、第1の温度センサ41及び第2の温度センサ42としては、例えば、サーミスタが用いられる。
DCU20(「尿素水検出装置」に相当)は、SCRシステム1全体を統括制御する。DCU20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入力ポート、出力ポート等を含んで構成されるマイコンである。
DCU20は、尿素水噴射装置12、車輌ECU(Electronic Control Unit)(図示せず)、排気通路10に配設された水分センサ30、第1の温度センサ41、第2の温度センサ42等の各種センサとデータ通信して、これらを制御したり、車輌の各部の状態を認識したりする。
DCU20は、例えば、NOxセンサ、流量センサ、温度センサ等が示す検出値に基づいて、尿素水噴射装置12から噴射するべき尿素水量やタイミングを算出する。そして、DCU20は、サプライポンプ14を駆動させて圧送ライン13における尿素水を規定圧まで高めるとともに、尿素水噴射装置12のドージングバルブを駆動させて算出したタイミングで算出した量の尿素水を噴射させる。
DCU20は、水分量検出部21、第1の温度検出部22、第2の温度検出部23、尿素水量算出部24、及び診断部25を備えている。
水分量検出部21は、排気ガスに含まれる水分量を検出する水分センサ30から検出信号を取得する。
第1の温度検出部22は、尿素水噴射装置12の噴射位置における排気ガスの温度を検出する第1の温度センサ41から検出信号を取得する。
第2の温度検出部23は、水分センサ30の検出位置における排気ガスの温度を検出する第2の温度センサから検出信号を取得する。
尚、水分量検出部21、第1の温度検出部22、第2の温度検出部23は、対応するセンサの検出信号を車輌ECU等から間接的に取得してもよい。
尿素水量算出部24は、水分センサ30と第1及び第2の温度センサ41、42の検出値に基づいて、尿素水噴射装置12が排気通路10に噴射した尿素水量を算出する。
尿素水量算出部24は、例えば、水分センサ30の検出値に基づいて、水分センサ30の検出位置における液体状態の尿素水量L1を算出し、第1及び第2の温度センサ41、42の検出値に基づいて、尿素水噴射装置12の噴射位置から水分センサ30の検出位置までの間に蒸発した尿素水量L2を算出する。そして、尿素水量算出部24は、当該液体状態の尿素水量Lと蒸発した尿素水量の合計により、尿素水噴射装置12が実際に噴射した尿素水量Lallを求める。換言すると、尿素水量算出部24は、水分センサ30の検出値から算出される尿素水量を、尿素水噴射装置12の噴射位置から水分センサ30の検出位置までの間に蒸発したと推定される尿素水量で補正する。
ここで、水分センサ30の検出位置における液体状態の尿素水量L1は、水分センサ30の検出値から直接的に求めることができる。より詳細には、尿素水の濃度は、水分センサ30の検出位置においても、尿素水タンク15に貯留した尿素水の濃度と同一であると想定できる。従って、尿素水量算出部24は、水分センサ30で検出される水分量から液体状態の尿素水量L1を換算することができる。具体的には、尿素水量算出部24は、発熱抵抗体30aの抵抗率の変化に基づいて、水分量を求め、この値を液体状態の尿素水量L1を換算する。
次に、尿素水噴射装置12の噴射位置から水分センサ30の検出位置までの間に蒸発した尿素水量L2は、尿素水噴射装置12の噴射位置から水分センサ30の検出位置までの間に喪失した熱量により求めることができる。
より詳細には、尿素水量算出部24は、第1の温度センサ41により検出される排気ガスの温度Ta(K)と、第2の温度センサ42により検出される排気ガスの温度Tb(K)とから、上記の喪失した熱量を算出し、尿素水1gが蒸発するために必要な熱エネルギーで除算することによって、蒸発した尿素水量L2を算出する。
尿素水量算出部24は、例えば、以下の式(5)を用いて、蒸発した尿素水量L2を算出する。
Y=(尿素水噴射装置12の噴射位置の熱量A(J)−水分センサ30の検出位置の熱量B(J))
/尿素水1gを蒸発させるために必要なエネルギーX(J) …式(5)
(但し、Y(g):尿素水の蒸発量
A(J):排ガス流量(kg/s)×排ガス比熱(J/(Kg・K))×排気ガス温度Ta(K)、
B(J):排ガス流量(kg/s)×排ガス比熱(J/(Kg・K))×排気ガス温度Tb(K)、
X(J/g):尿素水の顕熱(373-T1(K))×4.19J/(g・K)+蒸発潜熱3257(J/g))
ここで、排ガス流量(kg/s)については、通常、排気通路10内で略同一であるとみなすことができ、排気通路10に配設された流量センサの検出値を用いることができる。従って、尿素水量算出部24は、第1の温度センサ41の検出値(上式(5)の排気ガス温度Ta)、第2の温度センサ42の検出値(上式(5)の排気ガス温度Tb)から上記の蒸発した尿素水量L2を算出することができる。
但し、尿素水噴射装置12の噴射位置における排気ガスの温度、及び水分センサ30の検出位置における排気ガスの温度を検出できれば、当該温度センサは、不要である。例えば、尿素水噴射装置12の噴射位置における排気ガスの温度、及び水分センサ30の検出位置における排気ガスの温度は、エンジン回転数やエンジン負荷と密接に関連し、当該エンジン回転数やエンジン負荷から予測することも可能である。そのため、予めこれらの関係を求めておき、尿素水量算出部24は、エンジン回転数及びエンジン負荷に基づいてこれらの温度を特定してもよい。
以上のようにして、尿素水量算出部24は、液体状態の尿素水量L1と蒸発した尿素水量L2を算出し、その合計により、尿素水噴射装置12が実際に噴射した尿素水量Lallを求めることができる。
診断部25は、尿素水量算出部24が算出した尿素水量Lallに基づいて、尿素水噴射装置12が故障していないか否かを診断する。診断部25は、例えば、DCU20が尿素水噴射装置12に対して噴射指示した尿素水量(以下、「噴射量の指令値」と称する)と、尿素水噴射装置12が実際に噴射した尿素水量(尿素水量算出部24が算出した尿素水量Lallに相当する。以下、「噴射量の実際値」と称する)とを比較して、尿素水噴射装置12の故障診断を行う。
水分量検出部21、第1の温度検出部22、第2の温度検出部23、尿素水量算出部24、及び診断部25は、例えば、CPUがROM、RAM等に記憶された制御プログラムや各種データを参照することによって実現される。但し、当該機能は、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア回路によっても実現できることは勿論である。
[尿素水検出装置の動作フロー]
次に、図4を参照して、本実施形態に係るDCU20が、尿素水噴射装置12の故障を診断するための動作フローについて説明する。
図4は、本実施形態に係るDCU20の動作フローの一例を示す図である。尚、図4に示す動作フローは、例えば、DCU20がコンピュータプログラムに従って実行するものである。この動作フローは、例えば、尿素水噴射装置12が動作している際、所定間隔(例えば、1秒間隔)で繰り返し実行される。
まず、DCU20の尿素水量算出部24は、尿素水噴射装置12が実際に噴射した尿素水量を算出する(ステップS1)。尚、この際、水分量検出部21、第1の温度検出部22、第2の温度検出部23は、それぞれ、水分センサ30と第1及び第2の温度センサ41、42から検出信号を取得する。
尿素水量算出部24は、上記したように、例えば、水分センサ30の検出値に基づいて、水分センサ30の検出位置における液体状態の尿素水量L1を算出し、第1及び第2の温度センサ41、42の検出値に基づいて、尿素水噴射装置12の噴射位置から水分センサ30の検出位置までの間に蒸発した尿素水量L2を算出する。そして、尿素水量算出部24は、当該液体状態の尿素水量L1と蒸発した尿素水量L2の合計により、尿素水噴射装置12が実際に噴射した尿素水量Lallを求める。
尚、この際、尿素水量算出部24は、排気通路10の断面積に応じた積算処理等を行って尿素水噴射装置12が実際に噴射した尿素水量Lallを算出してもよいのは勿論である。
続く、ステップS2〜S10は、DCU20の診断部25が実行する処理である。
診断部25は、まず、DCU20から噴射量の指令値を取得する(ステップS2)。
次に、診断部25は、噴射量の指令値と噴射量の実際値とを比較して、尿素水噴射装置12の噴射量の実際値が指令値よりも相当量下回っていないかを判定する(ステップS3)。換言すると、尿素水噴射装置12の内部のドージングバルブに詰まり等が生じていないかを判定する。
ステップS3においては、診断部25は、噴射量の指令値に対して1未満の所定の減算係数α(例えば、0.8)を積算した値を設定して、噴射量の実際値が当該値を超えたか否かを判定する。そして、診断部25は、噴射量の実際値が当該値を超えていない場合には(ステップS3:NO)、噴射量の実際値が少な過ぎるため、エラーとしてエラー回数を積算する(ステップS5)。一方、噴射量の実際値が当該値を超えている場合には(ステップS3:YES)、続くステップS4の判定処理を行う。
診断部25は、噴射量の指令値と噴射量の実際値とを比較して、尿素水噴射装置12の噴射量の実際値が指令値よりも相当量上回っていないかを判定する(ステップS4)。換言すると、尿素水噴射装置12の内部のドージングバルブに漏れ等が生じていないかを判定する。
ステップS4においては、診断部25は、噴射量の指令値に対して1以上の所定の加算係数β(例えば、1.2)を積算した値を設定して、噴射量の実際値が当該値を超えたか否かを判定する。そして、診断部25は、噴射量の実際値が当該値を超えている場合には(ステップS4:NO)、噴射量の実際値が多過ぎるため、エラーとしてエラー回数を積算する(ステップS8)。一方、噴射量の実際値が当該値を超えていない場合には(ステップS4:YES)、尿素水噴射装置12の故障はないものと判定できるため、一連の処理を終了する。
上記において、噴射量の実際値が少な過ぎるとしてエラー判定を行った場合(ステップS3:NO、ステップS5)、診断部25は、エラー回数の積算値が設定値を超えたか否かを判定する(ステップS6)。そして、診断部25は、エラー回数の積算値が設定値を超えてない場合(ステップS6:NO)、エラー回数を保持した状態でステップS1に戻り、判定処理を繰り返し実行する。
又、同様に、上記において、噴射量の実際値が多過ぎるとしてエラー判定を行った場合(ステップS4:NO、ステップS8)、診断部25は、エラー回数の積算値が設定値を超えたか否かを判定し(ステップS9)、エラー回数の積算値が設定値を超えてない場合(ステップS9:NO)、エラー回数を保持した状態でステップS1に戻り、判定処理を繰り返し実行する。他方、連続でエラーが検出されない場合には、上記したように一連の処理を終了することになる。尚、ここで、診断部25がエラー回数を積算して最終的な故障判定を行うのは、排気通路10中を通流する異物等のノイズ成分による誤判定を防止するためである。
そして、診断部25は、エラー回数の積算値が設定値を超えた場合(ステップS6:YES、ステップS9:YES)、それぞれ、尿素水噴射装置12の実際の噴射量が少な過ぎる故障状態と判定を確定し(ステップS7)、尿素水噴射装置12の実際の噴射量が多過ぎる故障状態と判定を確定する(ステップS10)。尚、この際、診断部25は、例えば、DCU20に対して尿素水噴射装置12の停止指令を出力したり、運転者に対して故障状態を知らせるべく報知音声を出力したりしてもよい。
以上、本実施形態に係るDCU20(尿素水検出装置)によれば、尿素水噴射装置12が排気通路10に噴射した尿素水量をリアルタイムに、且つ高精度に検出することができる。
これによって、尿素水噴射装置12から実際に噴射された尿素水量を監視することが可能となり、当該尿素水噴射装置12内における尿素成分の固着や尿素水の漏れ等の故障状態を監視することができる。又、これによって、尿素水噴射装置12のキャリブレーションを行うことも可能である。
特に、このDCU20は、発熱抵抗体30aの抵抗率の変化に基づいて、水分の質量流量[kg/s]により尿素水量を検出することから、排気通路10内の排気ガスの体積流量[km3/s]の変化による影響を受けることなく、高精度な検出を行うことができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限らず、種々に変形態様が考えられる。
上記実施形態では、DCU20の一例として、水分量検出部21、第1の温度検出部22、第2の温度検出部23、尿素水量算出部24、及び診断部25の機能が一のコンピュータによって実現されるものとして記載したが、複数のコンピュータによって実現されてもよいのは勿論である。
又、上記実施形態では、DCU20の一例として、尿素水量算出部24と診断部25の処理が一連のフローの中で実行されるものとして示したが、これらの処理の一部が並列で実行されるものとしてもよい。
又、上記実施形態では、第1及び第2の温度センサ41、42の一例として、それぞれ、尿素水噴射装置12の噴射位置及び水分センサ30の検出位置に配設される態様を示した。しかしながら、第1の温度センサ41は、尿素水噴射装置12の噴射位置における排気ガスの温度を検出することを目的とするものであって、必ずしも尿素水噴射装置12の噴射位置の直下に配設される必要はない。例えば、第1の温度センサ41は、尿素水噴射装置12の噴射位置の上流のPMフィルタの出口に設けられたものであってもよい。換言すると、第1の温度センサ41は、検出されたセンサ値から換算して、尿素水噴射装置12の噴射位置における排気ガスの温度を検出してもよい。又、第2の温度センサ42も、同様に、水分センサ30の検出位置における排気ガスの温度を検出できれば、必ずしも水分センサ30の直下に配設される必要はない。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本発明に係る尿素水検出装置は、SCRシステムに有用である。
1 SCRシステム
10 排気通路
11 SCR装置
12 尿素水噴射装置
13 圧送ライン
14 サプライポンプ
15 尿素水タンク
20 DCU
30 水分センサ
41 第1の温度センサ
42 第2の温度センサ

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気通路に配設されたSCR装置と、当該SCR装置の上流の前記排気通路に尿素水を噴射する尿素水噴射装置と、を有するSCRシステムに適用可能な尿素水検出装置であって、
    前記尿素水噴射装置の噴射位置と前記SCR装置の間の前記排気通路に配設され、排気ガスに含まれる水分量を検出する水分センサから検出信号を取得する水分量検出部と、
    前記水分センサが検出する排気ガスに含まれる水分量、前記尿素水噴射装置の噴射位置における排気ガスの温度、及び前記水分センサの検出位置における排気ガスの温度に基づいて、前記尿素水噴射装置が噴射した尿素水量を算出する尿素水量算出部と、
    を備える尿素水検出装置。
  2. 前記尿素水噴射装置の噴射位置における排気ガスの温度を検出する第1の温度センサから検出信号を取得する第1の温度検出部と、
    前記水分センサの検出位置における排気ガスの温度を検出する第2の温度センサから検出信号を取得する第2の温度検出部と、を更に備える
    請求項1に記載の尿素水検出装置。
  3. 前記尿素水量算出部は、前記水分センサが検出する排気ガスに含まれる水分量に基づいて前記水分センサの検出位置における液体状態の尿素水量を算出するとともに、
    前記尿素水噴射装置の噴射位置における排気ガスの温度、及び前記水分センサの検出位置における排気ガスの温度に基づいて前記水分センサの検出位置までの間に蒸発した尿素水量を算出し、
    当該液体状態の尿素水量と当該蒸発した尿素水量の合計により前記尿素水噴射装置が噴射した尿素水量を算出する、
    請求項1又は2に記載の尿素水検出装置。
  4. 前記尿素水量算出部により算出された前記尿素水噴射装置が噴射した尿素水量と前記尿素水噴射装置に噴射指令した尿素水量とに基づいて、前記尿素水噴射装置の正常又は異常を診断する診断部、を更に備える、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の尿素水検出装置。
  5. 前記水分センサは、前記排気通路に配設された発熱抵抗体を有し、当該発熱抵抗体の抵抗率の変化を示す検出値に基づいて、前記排気ガスに含まれる水分量を検出する、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の尿素水検出装置。
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