JP2018062213A - Steering device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、テレスコ調整機構と、二次衝突における衝撃吸収機構を備えたステアリング装置において、二次衝突時におけるエネルギー吸収荷重の設定を極めて簡単な構成にて実現することができるステアリング装置に関する。 The present invention relates to a steering apparatus that includes a telescopic adjustment mechanism and a shock absorbing mechanism in a secondary collision, and that can set an energy absorption load in a secondary collision with a very simple configuration.
従来、テレスコ調整機構と二次衝突時における運転者を保護するための衝撃吸収装置を具備したものが種々存在している。この種のステアリング装置の一般的な構造の一つに、二次衝突時にボルト軸による押圧力に抗してコラムが軸方向長孔に沿って移動するタイプのものが存在する。 2. Description of the Related Art Conventionally, there are various types equipped with a telescopic adjustment mechanism and an impact absorbing device for protecting a driver at the time of a secondary collision. One of the general structures of this type of steering device is a type in which the column moves along the axially long hole against the pressing force of the bolt shaft at the time of a secondary collision.
また、従来から軸方向長孔の幅をボルト軸の直径よりも小さく形成し、所定の荷重が作用すると、ボルト軸によって軸方向長孔の縁部が潰されながら移動する構造としたタイプも多く用いられている。上記に示すような先行技術として下記の特許文献1(特開2002−337699号公報)が存在する。以下、特許文献1及び特許文献2について概略する。なお、説明にあたって、特許文献1及び特許文献2の符号に括弧を付してそのまま使用する。
In addition, there are many types in which the width of the axially long hole is conventionally made smaller than the diameter of the bolt shaft, and when the predetermined load is applied, the edge of the axially elongated hole is crushed by the bolt shaft and moved. It is used. The following Patent Document 1 (Japanese Patent Laid-Open No. 2002-337699) exists as a prior art as described above. Hereinafter,
特許文献1におけるステアリング装置では、従来より二次衝突時に締付ボルトによる押圧力に抗してコラムが軸方向長孔に沿って移動する先行技術が開示されている。また、従来から軸方向長孔の幅を締付ボルトの直径よりも小さく形成し、所定の荷重が作用すると、締付ボルトによって軸方向長孔の縁部が潰されながら移動することが用いられている。
In the steering device in
特許文献1では、衝撃吸収領域(42a)の短径は、前記相対移動方向に直交する方向にお
けるシャフト(51)の最大外径未満としている。シャフト(51)が衝撃吸収領域(42a)を押し
拡げることで衝撃が吸収される。また、二次衝突時にエネルギ吸収手段による衝突エネルギの吸収量が、コラプスが進行した際に増大する先行技術が開示されている。
In
特許文献2では、インナコラム(13)に形成されたガイド孔(79)が、ガイドボルト(53)のガイドピン部(75)が遊嵌する上下幅を有するテレスコピック部(111)と、テレスコピック
部(111)から後方に延設されて上下幅が徐々に減少するコラプス部(113)とからなっている。ガイドピン部(75)がテレスコピック部(111)内を前後動する範囲がテレスコピックストローク(S1)となり、ガイドピン部(75)がコラプス部(113)内を後退動する範囲がコラプスストローク(S2)となる。コラプス部(113)の上下幅が後方に向けて徐々に減少していることにより、運転者の二次衝突時における衝撃吸収荷重がコラプスの進行に従って二次曲線的に上昇する。
In
特許文献1では、レバー締付時、テレスコ調整部、エネルギー吸収部が形成される第2アッパーブラケット(22)の両側壁(22a,22b)と、第1アッパーブラケット(21)の両側壁(21a,21b)とが圧接する。すなわち、第2アッパーブラケット(22)の両側壁(22a,22b)は第1アッパーブラケット(21)の両側壁(21a,21b)との摩擦面となっている。これにより、エネルギー吸収荷重の設定時に摩擦面の摩擦荷重を考慮する必要があり、エネルギー吸収荷重の設定が難しい。
In
また、搭載する車種によって、必要な二次衝突時のエネルギー吸収荷重は異なる。特許文献1では、第2アッパーブラケット(22)の衝撃吸収領域(42a)の上辺が塑性変形するこ
とでエネルギー吸収を行う構成である。よって、エネルギー吸収荷重を変更するには、衝撃吸収領域(42a)の形状や高さ方向寸法を変更することが考えられる。この場合、第2ア
ッパーブラケット(22)の型変更を行う必要があり、コストがかかる。また、エネルギー吸収荷重が異なる機種ごとに対応するアッパーブラケット(22)を作成することとなり、誤って組み付けないよう誤組対策が必要になる。
The required energy absorption load at the time of the secondary collision differs depending on the type of vehicle to be mounted. In
特許文献2も同様に、エネルギー吸収荷重を変更するには、インナコラム(13)に形成されたガイド孔(79)のコラプス部(113)の角度を変更する必要がある。したがって、インナ
コラム(13)の型変更を行う必要があり、コストがかかることになる。このように、二次衝突時のエネルギー吸収におけるエネルギー吸収特性を設定するには、複雑な工程とこれによるコスト増加という問題が存在する。そこで、本発明の目的は、テレスコ調整機構と、二次衝突における衝撃吸収機構を備え、二次衝突時のエネルギー吸収動作の後半のエネルギー吸収特性を容易に変化させることができるステアリング装置を提供することにある。
Similarly, in
そこで、発明者は上記課題を解決すべく、鋭意、研究を重ねた結果、請求項1の発明を、インナーパイプと、該インナーパイプを包持する包持本体部と該包持本体部を直径方向に拡縮する締付部とを有するアウターコラムと、該アウターコラムの幅方向両側を挟持する固定側部を有する固定ブラケットと、前記インナーパイプに固着され且つ両前記締付部間に配置されるハンガーブラケットと、前記アウターコラムの両前記締付部と、前記ハンガーブラケットと、前記固定ブラケットとを締付及び締付解除するボルト軸を有する締付具とを備え、前記ハンガーブラケットは、幅方向両側に第1垂下板状部と第2垂下板状部とを有し、前記第1垂下板状部と前記第2垂下板状部には前方側から後方側に向かって前記ボルト軸を挿入可能としたテレスコ長孔と衝撃吸収長孔が形成されると共に、前記第1垂下板状部及び前記第2垂下板状部の少なくとも何れか一方の前記衝撃吸収長孔には終端に向かうに従い高さ方向寸法が小さくなる傾斜辺が設けられ、前記ハンガーブラケットの上端には前後方向に沿って前記インナーパイプと接続される接続部が設けられると共に該接続部には前記テレスコ長孔の終端と同等位置に前方側溶接部が設けられ、前記傾斜辺の形成領域に後方側溶接部が設けられてなるステアリング装置としたことにより、上記課題を解決した。 In view of the above, the inventors have intensively and researched to solve the above problems. As a result, the inventor of the present invention has an inner pipe, a holding main body for holding the inner pipe, and a diameter of the holding main body. An outer column having a tightening portion that expands and contracts in a direction, a fixing bracket having a fixing side portion that sandwiches both sides of the outer column in the width direction, and is fixed to the inner pipe and disposed between the tightening portions. A hanger bracket, a tightening tool having a bolt shaft for tightening and releasing the tightening portion of the outer column, the tightening portion of the outer column, the hanger bracket, and the fixing bracket. It has a first hanging plate-like portion and a second hanging plate-like portion on both sides, and the bolt shaft is inserted from the front side to the rear side in the first hanging plate-like portion and the second hanging plate-like portion. Te made possible A long slot and a shock absorbing long hole are formed, and at least one of the first and second hanging plate-like portions has a height dimension as it approaches the terminal end. An inclined side is provided, and a connection portion connected to the inner pipe along the front-rear direction is provided at the upper end of the hanger bracket, and the connection portion has a front position equivalent to the end of the telescopic elongated hole. The above-described problem has been solved by providing a steering device in which a side welded portion is provided and a rear side welded portion is provided in a region where the inclined side is formed.
請求項2の発明を、請求項1に記載のステアリング装置において、前記第1垂下板状部及び第2垂下板状部の少なくともいずれか一方の前記テレスコ長孔と前記衝撃吸収長孔との間には、二次衝突時に前記ボルト軸との衝突にて折曲される突出板片が設けられてなるステアリング装置としたことにより、上記課題を解決した。請求項3の発明を、請求項1又は2に記載のステアリング装置において、前記後方側溶接部は前記接続部の前後方向中間領域に設けられてなるステアリング装置としたことにより、上記課題を解決した。請求項4の発明を、請求項1又は2に記載のステアリング装置において、前記後方側溶接部は前記接続部の前後方向後端寄りに設けられてなるステアリング装置としたことにより、上記課題を解決した。 According to a second aspect of the present invention, in the steering apparatus according to the first aspect, between the telescopic elongated hole and the shock absorbing elongated hole of at least one of the first hanging plate-like portion and the second hanging plate-like portion. The above-mentioned problem has been solved by providing a steering device provided with a protruding plate piece that is bent by a collision with the bolt shaft during a secondary collision. According to a third aspect of the present invention, in the steering device according to the first or second aspect, the rear side welded portion is a steering device provided in an intermediate region in the front-rear direction of the connection portion, thereby solving the above-described problem. . According to a fourth aspect of the present invention, in the steering device according to the first or second aspect, the rear welding portion is provided near the rear end in the front-rear direction of the connection portion. did.
請求項5の発明を、請求項1又は2に記載のステアリング装置において、前記後方側溶接部は前記接続部の前後方向前端寄りに設けられてなるステアリング装置としたことにより、上記課題を解決した。請求項6の発明を、請求項1,2,3,4又は5の何れか1項に記載のステアリング装置において、前記第1垂下板状部又は前記第2垂下板状部の何れか一方の前記衝撃吸収長孔に前記傾斜辺が設けられてなるステアリング装置としたことにより、上記課題を解決した。請求項7発明を、請求項1,2,3,4又は5の何れか1項に記載のステアリング装置において、前記第1垂下板状部及び前記第2垂下板状部の両方の前記衝撃吸収長孔に前記傾斜辺が設けられてなることを特徴とするステアリング装置としたことにより、上記課題を解決した。
According to a fifth aspect of the present invention, in the steering device according to the first or second aspect, the rear side welded portion is a steering device provided near the front end in the front-rear direction of the connection portion, thereby solving the above-described problem. . The invention according to
請求項1の発明では、二次衝突における後半のエネルギー吸収荷重を所望の状態にさせる場合に極めて簡単な工程で行うことができる。このとき、構成する部品の共通化ができ、二次衝突における後半のエネルギー吸収荷重が異なる種々の車種に対して、同一構成のステアリング装置を使用することができる。したがって、コスト削減につながる。請求項2の発明では、前記テレスコ長孔と前記衝撃吸収長孔との間に、突出板片が設けられる構成としたことにより、二次衝突時に該突出板片と前記ボルト軸との衝突にて前記突出板片が折曲される荷重が追加され、より多くのエネルギー吸収を行うことができる。
According to the first aspect of the present invention, when the energy absorption load in the latter half of the secondary collision is brought into a desired state, it can be performed by a very simple process. At this time, the constituent parts can be shared, and the steering device having the same configuration can be used for various types of vehicles having different energy absorption loads in the second half in the secondary collision. Therefore, it leads to cost reduction. In the invention of
請求項3の発明では、後方側溶接部は前記接続部における傾斜辺の前後方向中間領域に設けられたことにより、後半のエネルギー吸収特性の中間領域からエネルギー吸収荷重を緩やかな増加に変化させることができる。請求項4の発明では、前記後方側溶接部は前記接続部における傾斜辺の前後方向後端寄り位置に設けられたことにより、後半のエネルギー吸収特性の全領域に亘って、エネルギー吸収荷重を徐々に増加させることができる。請求項5の発明では、後方側溶接部は前記接続部における傾斜辺の前端寄り位置に設けられたことにより、後半のエネルギー吸収特性の初期からエネルギー吸収荷重を緩やかな増加に変化させることができる。
In the invention of
請求項6の発明では、前記第1垂下板状部又は前記第2垂下板状部のいずれか一方の前記衝撃吸収長孔に前記傾斜辺が設けられる構成としたことにより、後方側溶接部の位置によって後半のエネルギー吸収荷重の増加をより一層緩やかな増加に変化させることができる。請求項7の発明では、第1垂下板状部及び第2垂下板状部の両方の衝撃吸収長孔に傾斜辺が設けられる構成としたことにより、二次衝突時、衝撃吸収長孔とボルト軸とが安定した状態で相対的に移動することができる。これにより、安定したエネルギー吸収を行いつつ、後方側溶接部の位置によって後半のエネルギー吸収荷重の増加を変化させることができる。
In the invention of
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。ここで、本発明において方向を示す文言として、前方側と、後方側とが存在する。この前方側及び後方側とは、本発明のステアリング装置を自動車に装着した状態で、自動車の前後方向を基準としたものである。具体的には、ステアリング装置の各構成部材において、自動車の前輪側を前方側とし、ハンドル(ステアリングホィール)9側を後方側とする〔図1(A)参照〕。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. Here, there are a front side and a rear side as wordings indicating directions in the present invention. The front side and the rear side are based on the longitudinal direction of the automobile with the steering device of the present invention mounted on the automobile. Specifically, in each component of the steering device, the front wheel side of the automobile is the front side, and the handle (steering wheel) 9 side is the rear side (see FIG. 1A).
本発明の主要な構成は、図1に示すように、アウターコラムAと、固定ブラケット4と、締付具5と、インナーパイプ6と、ハンガーブラケット7とから構成される。アウターコラムAは、包持本体部1と締付部2とから構成されている。前記包持本体部1は、内部を中空形状とした略円筒状に形成され、具体的にはその内部は中空形状に形成された包持内周面部1aを有している〔図1(B),(C)参照〕。前記包持本体部1の直径方向下部側には、スリット部11が形成されている。
As shown in FIG. 1, the main configuration of the present invention includes an outer column A, a fixed bracket 4, a
該スリット部11は、前記包持本体部1の軸方向の前方側から後方側に沿って、幅方向に非連続となる離間した部分である。前記スリット部11の幅方向両側で対向する縁部分が相互に近接することによって、前記包持内周面部1aの直径が小さくなり、前記包持本体部1内に収納装着されたインナーパイプ6を締め付けてロック(固定)することができる。
The slit portions 11 are spaced apart portions that are discontinuous in the width direction from the front side to the rear side in the axial direction of the holding
包持本体部1の包持内周面部1aは、ロック解除状態のときには、インナーパイプ6が摺動し易いように、該インナーパイプ6の外径よりも僅かに大きくなるように形成されている。また、包持本体部1は、インナーパイプ6の軸方向の略中間箇所を適宜軸方向において支持することができる長さとなるように形成されている。包持本体部1の軸方向の前方端部及び後方端部から前記インナーパイプ6がそれぞれ突出するようになっている。
The holding inner
前記アウターコラムAの下部には、締付部2,2が一体形成されている〔図1(C),図2(A)参照〕。両締付部2,2は、左右対称の形状であり、前記スリット部11の幅方向両側端の位置にそれぞれ一体的に形成されている。具体的には、前記スリット部11の幅方向両端又はその付近から略垂下状に形成された厚肉板状の部分である。
また、前記締付部2は、包持本体部1の前後方向前方側では略垂直板形状であり、前後方向後方側ではブロック形状となり、前記包持本体部1の水平直径方向の両端の位置までの板厚を有するものである。両締付部2,2の対向する内面を内側面21bと称する。前記両締付部2,2には、前記アウターコラムAの軸方向に直交する方向で且つ包持本体部1の水平直径方向に対して平行となる方向に沿って締付用貫通孔22,22が形成されている。前記包持本体部1の前後方向の前方側には、アーム部3が形成されている。
The tightening
次に、固定ブラケット4は、幅方向両側に形成された固定側部41,41と取付頂部42とから構成されている。両固定側部41,41には、略上下方向又は縦方向に長孔とした調整孔43,43が形成されている〔図1(A),(C)参照〕。締付具5は、ボルト軸51とロックレバー部52と締付カム53とナット54とから構成されている〔図1(C)参照〕。
Next, the fixed bracket 4 is composed of fixed
前記締付具5は、ロックレバー部52及び締付カム53と共にナット54によって装着される。インナーパイプ6は、その内部にステアリングシャフトの中間部分が内装され、インナーパイプ6の後方側から突出するステアリングシャフトの先端にはステアリングホィール(ハンドル)9が装着されている。
The
次に、ハンガーブラケット7は、第1垂下板状部71,第2垂下板状部72と底板部78とから構成される(図1,図2等参照)。第1垂下板状部71と第2垂下板状部72は、前記インナーパイプ6の軸方向に沿って延長し、且つインナーパイプ6の直径方向下方側で所定間隔をおいて平行となるように配置され、第1垂下板状部71と第2垂下板状部72の上端がインナーパイプ6に固着される〔図1,図2(B)参照〕。
Next, the
第1垂下板状部71と第2垂下板状部72の下端には、前記底板部78が形成され、第1垂下板状部71と第2垂下板状部72と、底板部78とによって、長手方向に直交する断面は、略逆門形状或いは角U字形状に形成されている〔図2(A),(C)参照〕。そして、第1垂下板状部71と第2垂下板状部72には、それぞれにテレスコ長孔73と衝撃吸収長孔74とが形成されている(図2参照)。テレスコ長孔73は、テレスコ調整に使用される部位であり、衝撃吸収長孔74は、二次衝突時にステアリングコラムが前方側に向かって移動する際に使用される部位である。
The
第1垂下板状部71側のテレスコ長孔73と、第2垂下板状部72側のテレスコ長孔73の高さ方向寸法は、前記ボルト軸51の直径よりも大きく、ボルト軸51が挿入可能となっている。さらに具体的には、両テレスコ長孔73に対してボルト軸51が余裕を有して挿入することができるようになっている。
The height direction dimension of the telescopic
第1垂下板状部71には、テレスコ長孔73と衝撃吸収長孔74との間に二次衝突時に締付具5のボルト軸51との衝突にて折曲される突出板片75が設けられている〔図2(A),(B)参照〕。該突出板片75は、軸状又は棒状をなしており、衝撃吸収長孔74の上下方向(長手方向に直交する方向)の一端側から他端側に向かって突出状に形成されている〔図2(B)参照〕。或いは、図示しないが衝撃吸収長孔74の上端側から下端側に向けて突出形成されることもある。また、突出板片75は、その長手方向両端が衝撃吸収長孔74の下端側から上端側に亘って連続形成されることもある。
The first hanging plate-
突出板片75は、二次衝突時においてボルト軸51の衝突時の押圧力にて圧潰され、その圧潰状態は、突出板片75がその付け根部から倒れる状態となる。ボルト軸51が突出板片75を倒すときに二次衝突時における前半の衝撃が吸収される。また、衝撃吸収長孔74の突出板片75が形成されている部分の後方側には、該突出板片75が倒れたときに、該突出板片75を収納する凹み部74dが形成されている。突出板片75は、第2垂下板状部72に形成されても良い。また、突出板片75が形成されないこともある。
The protruding
次に傾斜辺76について説明する。傾斜辺76は、衝撃吸収長孔74の始端から終端(
前方側から後方側)に向かうに従い、衝撃吸収長孔74の高さ方向の寸法が次第に小さく(狭く)なるように傾斜する辺として形成される。つまり、衝撃吸収長孔74の上辺74a
と下辺74bとの間隔が次第に狭くなる構成となる。傾斜辺76は、第1垂下板状部71及び第2垂下板状部72の少なくとも何れか一方の衝撃吸収長孔74に形成される。
Next, the
As it goes from the front side to the rear side, the height of the shock absorbing
And the
衝撃吸収長孔74に設けられる傾斜辺76の位置において、複数の実施形態が存在する。以下に示す傾斜辺76の位置における第1実施形態乃至第2実施形態は、ハンガーブラケット7の第1垂下板状部71及び第2垂下板状部72の何れか一方の衝撃吸収長孔74に設けられたものとして説明する。その傾斜辺76の位置における第1実施形態では、衝撃吸収長孔74の上辺74aの位置に傾斜辺76が形成されたものであり、換言すると上辺74aを傾斜させて傾斜辺76としたものである。
A plurality of embodiments exist at the position of the
つまり、前記衝撃吸収長孔74の始端から終端(前方側から後方側)に向かうに従い、傾斜辺76として傾斜状に形成された上辺74aが、終端側に向かうに従い下辺74bに向かって近接するものである。つまり、上辺74aの一部が傾斜辺76となる。具体的には、傾斜辺76は、上辺74a側においてインナーパイプ6の軸線方向に延びる直線を基準線として角度θだけ下方に傾斜したものである〔図3(A)乃至(D)参照〕。
That is, the
ここで、衝撃吸収長孔74において傾斜辺76が形成されない下辺74bは、インナーパイプ6の軸方向に対して平行(略平行も含む)である。傾斜辺76は、ハンガーブラケット7の前後方向において、突出板片75の形成位置と同位置又は略同位置を始端とし、ハンガーブラケット7の後方側に向かって延在形成される。
Here, the
次に、傾斜辺76の位置における第2実施形態は、衝撃吸収長孔74の下辺74bが傾斜辺76として形成されたものである〔図5(A)参照〕。該傾斜辺76は、前記衝撃吸収長孔74の下辺74bの始端から終端(前方側から後方側)に向かうに従い、衝撃吸収長孔74の高さ方向の寸法が次第に小さく(狭く)なるように傾斜する辺として形成されたものである。つまり、下辺74bの一部が傾斜辺76となる。具体的には、傾斜辺76は、下辺74b側においてインナーパイプ6の軸線方向に延びる直線を基準線として角度θだけ上方に傾斜したものである〔図3(A)乃至(D)参照〕。
Next, in the second embodiment at the position of the
傾斜辺76の位置における第1実施形態及び第2実施形態では、衝撃吸収長孔74の高さ方向寸法は、段差部74cを介してテレスコ長孔73の高さ方向寸法よりも大きく形成されている。傾斜辺76の位置における第1実施形態では、衝撃吸収長孔74の下辺74bに段差部74cが形成され、下辺74bはテレスコ長孔73の下辺73bよりもさらに低い位置となる(図3参照)。
In the first embodiment and the second embodiment at the position of the
傾斜辺76の位置における第2実施形態では、衝撃吸収長孔74の上辺74aに段差部74cが形成され、上辺74aはテレスコ長孔73の上辺73aよりもさらに高い位置となる〔図5(A)参照〕。このような構成によって、二次衝突時にはボルト軸51は衝撃吸収長孔74の傾斜辺76が形成されない側の上辺74aまたは下辺74bに当接することなく、傾斜辺76のみに当接し圧潰することができる。
In the second embodiment at the position of the
次に、傾斜辺76の位置における第3実施形態は、衝撃吸収長孔74の上辺74a及び下辺74bの両辺を傾斜辺76としたものである〔図5(B)参照〕。具体的には傾斜辺76は、上辺74a側及び下辺74b側においてインナーパイプ6の軸線方向に延びる直線を基準線として角度θだけ下方及び上方に傾斜したものである。
Next, in the third embodiment at the position of the
前述した傾斜辺76における第1実施形態乃至第3実施形態は、該傾斜辺76がハンガーブラケット7の第1垂下板状部71及び第2垂下板状部72の何れか一方の衝撃吸収長孔74に設けたものである。さらに、傾斜辺76の位置におけるその他の実施形態として、前記第1実施形態乃至第3実施形態における前記傾斜辺76が、第1垂下板状部71及び第2垂下板状部72の両方の衝撃吸収長孔74に設けられた実施形態も存在する。
In the first to third embodiments of the
次に、インナーパイプ6とハンガーブラケット7との接合について説明する。ハンガーブラケット7の第1垂下板状部71と第2垂下板状部72の上端で、且つ前後方向において略中間箇所から後方側に沿って接続部79,79が形成されている〔図1(B),(C),図2,図3等参照〕。
Next, the joining of the
具体的には、接続部79,79は衝撃吸収長孔74の上方に形成されている。接続部79は、略長方形の板片に形成されたものであり、第1垂下板状部71と第2垂下板状部72の上端よりインナーパイプ6に向かって延設する一体的に形成された部位である。また、両接続部79,79はハンガーブラケット7の前方側あるいは後方側より見て上方に向かうに従い、幅方向の間隔が狭まるように傾斜形成されている〔図2(C),図4参照〕。
Specifically, the connecting
また、接続部79の前端は、デレスコ長孔73の後端と同位置又は前方に位置している。具体的には、突出板片75と同位置又は該突出板片75よりも前方側に位置している。接続部79の後端は、第1垂下板状部71及び第2垂下板状部72の後端と略一致する〔図1(B),図3参照〕。両接続部79,79の上端縁はインナーパイプ6の径方向における下方側に当接し、溶接手段にて固着される。インナーパイプ6とハンガーブラケット7とは、両前記接続部79,79を介して溶接にて接合される〔図1,図2等参照〕。
Further, the front end of the connecting
溶接は、それぞれの接続部79の前後方向に対して部分的に施されるものである。一つの接続部79に対して溶接は、2箇所に施され、2箇所の溶接部分は適宜の間隔を有している〔図1(B),図2(A),(B),図3等参照〕。それぞれの接続部79における2箇所の溶接部分は、前方側溶接部81と後方側溶接部82と称する。
Welding is performed partially with respect to the front-rear direction of each connecting
前方側溶接部81の位置は、それぞれの接続部79,79の前後方向における前端部分に施された溶接部分である。また、前方側溶接部81の位置は、第1垂下板状部71及び第2垂下板状部72においてはそれぞれ中間箇所となる。具体的には、突出板片75が設けられている位置と同位置又は前記突出板片75よりも前方側に位置している。後方側溶接部82は、接続部79の前後方向において前方側溶接部81より後方側に位置し且つ傾斜辺76の形成領域に形成されたものである。具体的には、ハンガーブラケット7において突出板片75が設けられている位置よりも後方側に設けられている。
The position of the front-side welded
接続部79の前後方向における後方側溶接部82の位置については、以下に示す複数の実施形態が存在する。その後方側溶接部82の位置における第1実施形態では、後方側溶接部82は衝撃吸収長孔74に形成された傾斜辺76の前後方向における中間領域に設けられたものである〔図3(A),(B)参照〕。ここで、傾斜辺76の前後方向における中間領域とは、該傾斜辺76の前後方向両端付近を除く範囲(領域)のことをいう。そして、図3(A)は、後方側溶接部82が接続部79の前後方向における中間領域内の中心位置に設けられたものである。また、図3(B)は、後方側溶接部82が接続部79の前後方向における中間領域内の後方側位置に設けられたものである。
Regarding the position of the rear side welded
後方側溶接部82の位置における第2実施形態では、該後方側溶接部82は、接続部79の前後方向後端寄りの位置に設けられたものである〔図3(C)参照〕。この実施形態では、前方側溶接部81と後方側溶接部82とは最大限の距離を離間した状態にある。また、後方側溶接部82の位置における第3実施形態では、該後方側溶接部82は、接続部79の前後方向前端寄りに設けられたものである〔図3(D)参照〕。
In 2nd Embodiment in the position of the back
この実施形態では前方側溶接部81と後方側溶接部82とは近接している。図6は、本発明のエネルギー吸収特性を示すグラフであり、横軸は衝撃吸収長孔74に対するボルト軸51の相対的移動のストローク(行程)を示し、縦軸は突出板片75と傾斜辺76とを圧潰するときの荷重を示すものであり、後方側溶接部82を接続部79の前後方向中間領域の中間,中間領域の後方側及び後端寄り及び前端寄りに設けた場合の後半のエネルギー吸収特性変化を示している。
In this embodiment, the front
次に、本発明の主な構成部材の組み付けについて説明する。アウターコラムAの包持本体部1の包持内周面部1aにインナーパイプ6が包持される。該インナーパイプ6に固着されたハンガーブラケット7は、アウターコラムAの両締付部2,2間に配置される。そして、固定ブラケット4の両固定側部41,41との間に前記アウターコラムAの両締付部2,2が挟持され、両固定側部41,41の調整孔43,43と、両締付部2,2に形
成された両締付用貫通孔22,22と、ハンガーブラケット7のテレスコ長孔73に締付
具5のボルト軸51が貫通し、ロックレバー部52及び締付カム53と共にナット54によって装着される〔図1(C)参照〕。
Next, the assembly of the main constituent members of the present invention will be described. The
前記締付カム53は、前記ロックレバー部52の回動操作により、前記締付部2,2が押圧され、両方が締付具5によって締め付けられる。これによって、前記アウターコラムAの包持本体部1のスリット部11の間隔が狭まり、アウターコラムAに装着されたインナーパイプ6が軸方向にロック(固定)される。
The tightening
ハンガーブラケット7は、前記アウターコラムAの両締付部2,2間に配置される。そして、前記締付具5による前記アウターコラムAの締付時において、両締付部2,2は接近するが、前記ハンガーブラケット7は、前記両締付部2,2と離間するように構成される〔図1(C)参照〕。したがって、レバー締付時に、アウターコラムAの両締付部2,2と、ハンガーブラケット7との間には摩擦が生じないので、最適なエネルギー吸収荷重を容易に設計(設定)することができる。
The
次に、二次衝突時の動作において後方側溶接部82が果たす役割を、後方側溶接部82の位置における第1実施形態乃至第3実施形態に基づいて説明する。また、以下説明において、衝撃吸収長孔74の傾斜辺76の位置については第1実施形態を例にあげて説明する。二次衝突により、まず、第1垂下板状部71側の衝撃吸収長孔74に設けられた突出板片75が締付具5のボルト軸51によって押し倒され、二次衝突における第1回目のピーク荷重が生じる。次に、ボルト軸51がテレスコ長孔73から衝撃吸収長孔74に相対的に移動する。
Next, the role played by the rear
第2垂下板状部72側の衝撃吸収長孔74の上辺74aは、傾斜辺76が設けられ、ボルト軸51は、傾斜辺76に当接し、該傾斜辺76を押圧しつつ或いはしごきつつ、ボルト軸51は相対的に後方側へ移動する。この傾斜辺76がボルト軸51に押圧される或いはしごかれて圧潰されることによってピーク荷重後の後半荷重を徐々に増大させることができる。
The
この二次衝突時の後半のエネルギー吸収動作では、後方側溶接部82の位置によって、エネルギー吸収特性つまりエネルギー吸収時の抵抗力が変化する。ハンガーブラケット7における前方側溶接部81と後方側溶接部82の間では、両接続部79,79がズレたり変形することがなく、傾斜辺76がボルト軸51との相対移動により圧潰される。これにより、前方側溶接部81と後方側溶接部82の間では、エネルギー吸収における抵抗を低くすることなく維持することができる。
In the energy absorption operation in the latter half at the time of the secondary collision, the energy absorption characteristic, that is, the resistance force at the time of energy absorption changes depending on the position of the rear
両接続部79,79において後方側溶接部82より後方側の非溶接個所では、ボルト軸51によって傾斜辺76が圧潰されるときに、該傾斜辺76の圧潰の影響が接続部79,79に伝わり、接続部79,79が二次衝突前の状態から変形することになる。図4(A)は、インナーパイプ6とハンガーブラケット7との接合において、後方側溶接部82より後方側の非溶接個所の断面図である。非溶接個所の接続部79,79はインナーパイプ6に単に当接又は近接した状態である。
When the
図4(B)は、傾斜辺76の位置における第1実施形態の変形例の場合のハンガーブラケット7を示すものである。この場合、二次衝突時の後半で、上辺74aに形成された傾斜辺76がボルト軸51との相対移動により圧潰される際、非溶接箇所の両接続部79,79が変形して両者の間隔が拡がり、非溶接箇所のエネルギー吸収における抵抗を減少させる設定ができる。
FIG. 4B shows the
図6の本発明のエネルギー吸収特性を示すグラフを参照すると、後方側溶接部82の位置における第1実施形態では、後方側溶接部82が傾斜辺76の中間領域に設けられ、後方側溶接部82よりも後方側は非溶接個所であり、この箇所における両接続部79,79は柔軟且つ可変性を有する。よって、二次衝突における後半のエネルギー吸収特性は、接続部79の中間領域からエネルギー吸収荷重を緩やかな増加に変化させることができる。
Referring to the graph showing the energy absorption characteristic of the present invention in FIG. 6, in the first embodiment at the position of the rear welded
後方側溶接部82の位置における第1実施形態には、前述したように、後方側溶接部82が傾斜辺76の中間領域の中間に設けられる場合と、中間領域の後方側に設けられる場合がある。どちらの場合も、後方側溶接部82より後方側の非溶接箇所における接続部79,79の変形により、後半のエネルギー吸収特性の中間領域からエネルギー吸収荷重を緩やかな増加に変化させることができる。
In the first embodiment at the position of the rear side welded
また、後方側溶接部82の位置における第2実施形態では、後方側溶接部82が傾斜辺76の前後方向後端寄り位置に設けられている。これにより、非溶接箇所がほぼ存在しない構成であり、二次衝突における後半のエネルギー吸収特性の全領域に亘って、エネルギー吸収荷重を徐々に増加させることができる。
In the second embodiment at the position of the rear welded
さらに、後方側溶接部82の位置における第3実施形態では、後方側溶接部82が傾斜辺76の前後方向前端寄り位置に設けられている。したがって、後方側溶接部82より後方側の非溶接箇所の範囲は最も広くなっており、接続部79,79の変形可能な範囲も広くなり、後半のエネルギー吸収特性は、二次衝突の後半初期からエネルギー吸収荷重を緩やかな増加に変化させることができる。
Furthermore, in 3rd Embodiment in the position of the back
図4(C)は、傾斜辺76に位置における第2実施形態の場合のハンガーブラケット7の変形状態を示すものである。この場合、二次衝突時の後半で、下辺74bに形成された傾斜辺76がボルト軸51との相対移動により圧潰される際、非溶接箇所の両接続部79,79が下方に変形し、非溶接箇所のエネルギー吸収における抵抗を減少させる設定ができる。傾斜辺76における第1実施形態の場合と同様に、後方側溶接部82の位置における種々の(第1乃至第3)実施形態によって、後半のエネルギー吸収特性を変化させることができる。
FIG. 4C shows a deformed state of the
傾斜辺76の位置における第3実施形態の場合、上辺74a及び下辺74bに形成された傾斜辺76がボルト軸51との相対移動により圧潰される際、非溶接箇所の両接続部79,79が変形して間隔が拡がり且つ下方に変形し、非溶接箇所のエネルギー吸収における抵抗を減少させる設定ができる。
In the case of the third embodiment at the position of the
また、傾斜辺76の位置における第2実施形態及び第3実施形態の場合においても、傾斜辺76の位置における第1実施形態と同様のエネルギー吸収動作を行うものであり、後方側溶接部82の位置によって後半のエネルギー吸収特性を変化させることができる。つまり、後方側溶接部82の位置よりも後方側の接続部79の非溶接個所において、エネルギー吸収における抵抗力を少なく設定することができる。
In the case of the second embodiment and the third embodiment at the position of the
したがって、インナーパイプ6と接続部79,79との接合箇所における後方側溶接部82の位置を車種に応じて移動させることでエネルギー吸収特性を好適なものに設定することができる。この構成を換言すると、接続部79における後方側溶接部82の位置を前後方向に移動させることで、該後方側溶接部82の位置よりも後方側の非溶接個所の範囲が変化し、この非溶接個所の大小によって、二次衝突における後半のエネルギー吸収特性を変化させることができる。
Therefore, the energy absorption characteristic can be set to a suitable value by moving the position of the rear side welded
以上、二次衝突におけるエネルギー吸収の後方側溶接部82の役目は、傾斜辺76を第1垂下板状部71又は第2垂下板状部72のいずれか一方に形成した第1実施形態を例にあげて説明した。これに対して、傾斜辺76を第1垂下板状部71及び第2垂下板状部72の両方の衝撃吸収長孔74に形成した場合も同様に、後方側溶接部82の位置によって後半のエネルギー吸収特性を変化させることができる。
As described above, the role of the rear side welded
ところで、傾斜辺76を第1垂下板状部71又は第2垂下板状部72のいずれか一方の衝撃吸収長孔74に形成した実施形態では、二次衝突時に傾斜辺76がボルト軸51との相対移動により圧潰される際、ハンガーブラケット7にインナーパイプ6の直径中心を回転中心として周方向に荷重がかかることになる。これにより、接続部79,79の非溶接箇所は、インナーパイプ6の周方向に変形する。すなわち、上述した傾斜辺76の位置における第1実施形態乃至第3実施形態に加え、接続部79,79にインナーパイプ6の周方向の変形が加わり、非溶接箇所のエネルギー吸収における抵抗を更に減少させる設定ができる〔図6のグラフにおいて、点線で示したエネルギー吸収特性を参照〕。
By the way, in the embodiment in which the
このように、本発明ではハンガーブラケット7の衝撃吸収長孔74に設ける傾斜辺76の位置や数に関わらず、後方側溶接部82の位置を変えるだけで、二次衝突における後半のエネルギー吸収特性を変化させることができる。具体的には、例えば傾斜辺76を第1垂下板状部71の上辺74aの1箇所に形成した場合、後方側溶接部82の前後方向位置によって様々な後半のエネルギー吸収特性を設定することができる。これにより、搭載する車種ごとにハンガーブラケット7の型変更を行うことなく、対応することができる。更に、傾斜辺76の位置や数を変えることで様々なバリエーションの二次衝突における後半のエネルギー吸収特性を設定することができる。
As described above, in the present invention, the energy absorption characteristics of the latter half in the secondary collision can be obtained only by changing the position of the rear side welded
A…アウターコラム、1…包持本体部、2…締付部、4…固定ブラケット、
41…固定側部、51…ボルト軸、5…締付具、6…インナーパイプ、
7…ハンガーブラケット、71…第1垂下板状部、72…第2垂下板状部、
73…テレスコ長孔、74…衝撃吸収長孔、75…突出板片、76…傾斜辺、
79…接続部、81…前方側溶接部、82…後方側溶接部。
A ... Outer column, 1 ... Holding body part, 2 ... Fastening part, 4 ... Fixing bracket,
41 ... Fixed side part, 51 ... Bolt shaft, 5 ... Fastener, 6 ... Inner pipe,
7 ... Hanger bracket, 71 ... First hanging plate-like portion, 72 ... Second hanging plate-like portion,
73 ... Telescopic slot, 74 ... Shock absorbing slot, 75 ... Projection plate piece, 76 ... Inclined side,
79 ... Connection part, 81 ... Front side welding part, 82 ... Back side welding part.
Claims (7)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016200466A JP2018062213A (en) | 2016-10-11 | 2016-10-11 | Steering device |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2018062213A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20190185045A1 (en) * | 2017-12-18 | 2019-06-20 | Yamada Manufacturing Co., Ltd. | Steering device |
-
2016
- 2016-10-11 JP JP2016200466A patent/JP2018062213A/en active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20190185045A1 (en) * | 2017-12-18 | 2019-06-20 | Yamada Manufacturing Co., Ltd. | Steering device |
US10870443B2 (en) * | 2017-12-18 | 2020-12-22 | Yamada Manufacturing Co., Ltd. | Shock absorbing steering device |
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