JP2018057839A - 医療用リーク検査装置 - Google Patents

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Naoto MIYAGI
直人 宮城
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功祐 山口
Kosuke Yamaguchi
功祐 山口
新悦 原田
Shinetsu Harada
新悦 原田
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Abstract

【課題】視認用窓部を介した良好な視野を確保することが可能な構造の医療用リーク検査装置を提供する。【解決手段】医療用リーク検査装置1は、筒状部11と視認用窓部12とを有し前方に凹部が形成されている本体部13と、筒状部11の外周面17に沿って設けられたバルーン部材14と、視認用窓部12の前方の空間への注液を行うための注液用ルーメン15及び視認用窓部12の前方の空間からの排気を行うための排気用ルーメン16が形成された管状体23と、を備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、医療用リーク検査装置に関する。
特許文献1には、動脈弁の機能が正常かどうかを検査するための医療用リーク検査装置が記載されている。この文献に記載された医療用リーク検査装置は、筒状部と、筒状部の前端部又は後端部を閉塞している視認用窓部と、筒状部の外周面に沿って設けられたバルーン部材と、を備えている。特許文献1の医療用リーク検査装置は、筒状部の後端側に視認用窓部があり、その前方が凹部になっている。このため、視認用窓部が使用者に近く配置され、検査にあたって良好な視野を得ることができる。
検査の際には、先ず、医療用リーク検査装置を動脈弁の下流側に配置した状態でバルーン部材を膨張させることによって、医療用リーク検査装置を動脈に対して固定する。次に、医療用リーク検査装置と動脈弁との間の空間からの排気を行いながら、当該空間に液体を注入し、当該空間に液体を満たす。その後、当該空間の液圧又は液量をモニターしたり、視認用窓部を介して動脈弁を目視観察したりすることにより、動脈弁の機能を検査する。
登録実用新案第3130152号公報
ところで、特許文献1に開示された医療用リーク検査装置においては、バルーン部材により動脈に固定しつつ、医療用リーク検査装置と動脈弁との間の空間に注液するものはあったが、視認用窓部の前方の凹部のある空間に注液するものがなかった。このため、視認用窓部からの視認性が低下することがあった。
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、視認用窓部を介した良好な視野を確保することが可能な医療用リーク検査装置を提供するものである。
本発明によれば、筒状部と前記筒状部を閉塞している視認用窓部とを有し、前記筒状部と前記視認用窓部とにより前方に凹部が形成されている本体部と、前記筒状部の外周面に沿って設けられ、前記筒状部との間に流体が導入されることにより、前記筒状部の外方に向けて膨張するバルーン部材と、前記視認用窓部の前方の空間への注液を行うための注液用ルーメン及び前記視認用窓部の前方の前記空間からの排気を行うための排気用ルーメンが形成された管状体と、を備える医療用リーク検査装置が提供される。
本発明の医療用リーク検査装置によれば、視認用窓部の前方の空間への注液を行うための注液用ルーメンにより、視認用窓部を介した良好な視野を確保することが可能である。
実施形態に係る医療用リーク検査装置の全体図である。 図1の矢印A方向から見た正面図である。 図2のB−B線に沿った矢視断面図である。 図2のC−C線に沿った矢視断面図である。 図2のD−D線に沿った矢視断面図である。 図5の医療用リーク検査装置のバルーン部材が膨張した状態を示す断面図である。 実施形態に係る医療用リーク検査装置の使用例を説明するための断面図である。 第2の実施形態に係る曇り発生抑制部を備える医療用リーク検査装置についての図2のC−C線に沿った矢視断面図である。 第3の実施形態に係る曇り発生抑制部を備える医療用リーク検査装置についての図2のC−C線に沿った矢視断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略する。
本明細書では、医療用リーク検査装置の操作者側に近い側が基端(後端)、当該操作者から遠い側が先端(前端)であるものとして説明を行う。
〔第1の実施形態〕
図1は、第1の実施形態に係る医療用リーク検査装置の全体図である。
図2は、図1の矢印A方向から見た正面図である。
図3は、図2のB−B線に沿った矢視断面図である。
図4は、図2のC−C線に沿った矢視断面図である。
図5は、図2のD−D線に沿った矢視断面図である。
図6は、図5の医療用リーク検査装置のバルーン部材が膨張した状態を示す断面図である。
図7は、実施形態に係る医療用リーク検査装置の使用例を説明するための断面図である。
実施形態に係る医療用リーク検査装置1は、筒状部11とこの筒状部11を閉塞している視認用窓部12とを有する本体部13と、バルーン部材14と、注液用ルーメン15及び排気用ルーメン16が形成された管状体23と、を備えている。本体部13は筒状部11と視認用窓部12とにより前方に凹部が形成されている。
バルーン部材14は、筒状部11の外周面17に沿って設けられ、筒状部11との間に流体が導入されることにより、筒状部11の外方に向けて膨張する。
注液用ルーメン15は、視認用窓部12の前方の空間18への心筋保護液等の流体の注液を行うルーメンである。本実施形態において、空間18に注液される心筋保護液は、心臓の筋肉を停止させたときに虚血になることを防止するものであり、約4℃の低温である。心筋保護液により心臓が低温になることで、その代謝が抑制される。
排気用ルーメン16は、視認用窓部12の前方の空間18からの排気を行うルーメンである。注液用ルーメン15の前端部と排気用ルーメン16の前端部は、視認用窓部12の前面と面一又は視認用窓部12の前面よりも後方側に位置するように構成されている。
また、医療用リーク検査装置1は、バルーン用配管22と、ワイヤ用ルーメン61と、を備えている。バルーン用配管22は、バルーン部材14と筒状部11との間への流体の注入と排出を行う部材である。ワイヤ用ルーメン61は、内部にワイヤ60を挿通するためのルーメンである。
図2〜図5に示すように、本体部13の筒状部11は円筒状のものであり、視認用窓部12は、筒状部11の後端部を閉塞している。視認用窓部12は板状のものであり、その板面が筒状部11の軸心に対して直交している。そして筒状部11と視認用窓部12とにより本体部13の前方に凹形状が形成されている。
この凹形状の部位に、上述の低温の心筋保護液が、注液用ルーメン15を介して注入されると、視認用窓部12の後方の空気中の水蒸気が凝縮し、視認用窓部12の後方側の表面に結露が生じやすくなる。結露が生じた場合には、視認用窓部12を通しての心臓の視認性が低くなってしまう。
このような問題を解決するために、本実施形態に係る視認用窓部12には、結露による曇りの発生を抑制するフィラー41(図4参照)が含有されている。
フィラー41は、視認用窓部12の母材であるポリカーボネート等よりも高い断熱性を有するSiO(シリカ)等であり、視認用窓部12に混練して一体的に形成されている。このように、視認用窓部12に断熱性を有するフィラー41が混練されていることで、注液用ルーメン15から筒状部11の先端側に形成された凹部に注液される心筋保護液と、視認用窓部12との間の熱の移動を防止できる。このため、視認用窓部12の後方側の表面に結露が生じることを防止することができる。
例えば、視認用窓部12において、ポリカーボネートの層と、ポリカーボネートにフィラー41が混練されている層との2層構成としてもよい。この場合、ポリカーボネートの層よりもフィラー41が混練されている層を後方側に配設すると、結露発生抑止に好適である。
なお、本発明においては視認用窓部12が筒状部11の後端部ではなく、軸方向の中途部分を閉塞する構成であってもよい。こうした態様によっても本体部13の前方に凹形状が形成される。
筒状部11と視認用窓部12を含む本体部13は、その全体が一材にて一体形成されている。本体部13は、ポリカーボネート等の硬質且つ透明な樹脂材料により構成されている。
筒状部11の軸方向における長さ(図3〜図5における前後方向の長さ)は、筒状部11の直径よりも短いことが好ましい。このようにすることによって、視認用窓部12を観察対象部位(例えば大動脈弁など)に対してより接近させて医療用リーク検査装置1を用いることができるため、観察対象部位の視認性を向上させることができる。
筒状部11には、周壁を貫通する連通孔111が形成されている。筒状部11の内側において、連通孔111は後述するバルーン用配管挿入ボス部122のバルーン用配管挿入孔132と連続している。
視認用窓部12には、管状体23を挿入する管状体挿入ボス部121、バルーン用配管22を挿入するバルーン用配管挿入ボス部122及びストッパ部70が形成されている。
管状体挿入ボス部121は視認用窓部12の周縁部分において、筒状部11の軸心方向に沿うとともに、筒状部11に対して偏心した状態で設けられている。管状体挿入ボス部121の基端側は視認用窓部12の後面から突出している開放端となっていて、先端側は視認用窓部12の前面と一致している。そして管状体挿入ボス部121の基端側から先端側を経て視認用窓部12の前面に至る管状体挿入孔131が形成されていることにより(図4参照)、管状体挿入ボス部121は両端部が開放端部となっている。
管状体挿入孔131の前側の開放端部はその一部がストッパ部70により覆われている。このストッパ部70は管状体23の管状体挿入孔131への挿入時の位置決めを行うための構成である。
バルーン用配管挿入ボス部122は視認用窓部12の周縁部分において、筒状部11の軸心方向に沿うとともに、筒状部11に対して偏心した状態で、管状体挿入ボス部121に隣接して設けられている。バルーン用配管挿入ボス部122の基端側は視認用窓部12の後側表面から突出していて、先端側は筒状部11の先端側に形成された凹部内に突出している。バルーン用配管挿入ボス部122の基端側から先端側にかけて、バルーン用配管挿入孔132が形成されていて(図5参照)、バルーン用配管挿入ボス部122は基端側が開放端、先端側が閉鎖端となっている。バルーン用配管挿入孔132は筒状部11の周壁に形成された連通孔111に連続している。
ストッパ部70は、その突出部71が視認用窓部12の前面において管状体挿入孔131の先端側の開放端部の一部を覆っている。管状体23の管状体挿入孔131への挿入は、管状体23の先端がストッパ部70の突出部71に当接するまで可能となっている。そして管状体23の先端が突出部71に当接した状態において、当該先端部分は視認用窓部12の前側表面と面一となる。
突出部71の管状体挿入孔131の方向への突出は、突出部71の先端部分が管状体23の周壁部分のみに当接する程度であることが好ましい。すなわち、注液用ルーメン15から管状体23の外周面までの距離が、突出部71が管状体挿入孔131に向かって張り出している庇状の部分の長さよりも長いことが好ましい。これによりストッパ部70が注液用ルーメン15による流体(心筋保護液)の注液や排気用ルーメン16による排気を妨げることを防止することができる。
突出部71は管状体挿入孔131の周縁部分であって筒状部11の周壁から最も離れた部分及びその近傍部分から、排気用ルーメン16の方向に向けて突出して形成されている。これにより使用時に突出部71の下面側(視認用窓部12の後方側)に気泡が残存した場合でも医療用リーク検査装置1を排気用ルーメン16が上方に位置するよう傾けるだけで当該残存した気泡を上昇させ排気用ルーメン16からスムーズに排出することができる。
バルーン部材14は、筒状部11の外周面17の全体に沿って設けられ、筒状部11との間に流体が導入されることにより、筒状部11の外方に向けて膨張するようになっている。以下の説明においてバルーン部材14の膨張に供する部分を膨張部19という。バルーン部材14の形状は特に限定されないが、本実施形態のバルーン部材14は、膨張部19、前側折り返し部27及び後側折り返し部28で構成されている。
バルーン部材14は、シリコーンゴム等の伸縮性に優れた材料により形成された筒形状のものである。バルーン部材14は、筒状部11の外周面17の周囲に外装され、且つ、その先端部(前端部)と基端部(後端部)とがそれぞれ筒状部11に固定されている。バルーン部材14の先端部及び基端部を筒状部11に固定する方法は、特に限定されないが、例えば、接着固定とすることができる。
図3〜図5に示すように、本実施形態の場合、バルーン部材14の前端部は、後方に折り返された前側折り返し部27となっていて、筒状部11の外周面17に固定されている。
前側折り返し部27において、筒状部11の外周面17に対して固定されている部位の前端位置は、外周面17の前端位置と揃っている。これによりバルーン部材14の前部(膨張部19の前部)と筒状部11の外周面17との間隙を抑制でき、例えば、実質的に間隙が存在しないようにすることが可能となる。
また、バルーン部材14の後端部は、前方に折り返された後側折り返し部28となっていて、筒状部11の外周面17に固定されている。
後側折り返し部28において、筒状部11の外周面17に対して固定されている部位の後端位置は、外周面17の後端位置と揃っている。これによりバルーン部材14の後部(膨張部19の後部)と筒状部11の外周面17との間隙を抑制でき、例えば、実質的に間隙が存在しないようにすることが可能となる。
このようにバルーン部材14の前端部及び後端部と筒状部11の外周面17との間隙が無い構成とすることにより、リーク検査時に当該間隙に滞留した気泡が視認用窓部12へと流動し医療用リーク検査装置1の視認性を悪化させることを効果的に防止することができる。
また、バルーン部材14が膨らむ前の状態においても、バルーン部材14の一部分が筒状部11の前端よりも前方に突出していることが好ましい。
本実施形態の場合、図3に示すように、バルーン部材14における前側折り返し部27以外の部分において、前側折り返し部27に隣接する部分が、バルーン部材14が膨らむ前の状態において筒状部11の前端よりも前方に突出した突出部14aとなっている。
このような構造により、医療用リーク検査装置1を血管等の体腔内に挿入する際に、筒状部11と比べて柔らかいバルーン部材14の突出部14aが、筒状部11の先端よりも先に組織に接触するようにできるため、被験体(被験者等)にとって低侵襲となる。つまり、バルーン部材14の突出部14aによって、被験体の組織を筒状部11の先端から保護することができる。
バルーン部材14の表面は粗面化されていても良い。例えば、バルーン部材14の外面を粗面化することにより、血管等の体腔の内周壁面に対するバルーン部材14の摩擦力を増大させることができ(滑りを抑制でき)、医療用リーク検査装置1を体腔に対して安定的に固定することが可能となる。
一方、バルーン部材14の内面を粗面化することにより、筒状部11の外周面17に対するバルーン部材14のタッキング(貼り付き)及びバルーン部材14の内面同士のタッキングを抑制できる。バルーン部材14が膨らむ前の状態では、バルーン部材14の膨張部19の内面の一部は筒状部11の外周面17又は他のバルーン部材14の内面部分に密着した状態となっている。しかし、バルーン部材14の内面を粗面化することで、バルーン部材14が外周面17又は他のバルーン部材14の部分から容易に剥離できるようになり、バルーン部材14をスムーズに膨張させることができる。バルーン部材14の外面及び内面の粗面化処理は、金型を粗面化してバルーン部材14を圧縮成形することで粗面を転写する手法により行うことができる。
本実施形態に係る医療用リーク検査装置1では、上述したように前側折り返し部27と後側折り返し部28がバルーン部材14の筒状部11の固定に供する部分であり、膨張に供する部分である膨張部19は前側折り返し部27と後側折り返し部28に積層されて筒状部11の外周全体に亘り形成されている。
そしてバルーン部材14の膨張時には膨張部19は前側折り返し部27と後側折り返し部28から急峻に立ち上がるように膨張する。また、膨張部19は筒状部11の外周全体に亘る広い領域に設けられ、この広い領域が膨張することになる。そのためバルーン部材14を大きく膨張させることができる。
また、バルーン部材14の前端部と後端部は前後対称に同一の態様で筒状部11に固定されている。そのためバルーン部材14の前端部と後端部において固定の態様に起因した膨張のし易さに偏りが生じることがなく、バルーン部材14を偏り無く膨張させることができる。
また、バルーン部材14の膨張時にバルーン部材14に加わる内圧はバルーン部材14の内面全体に対してそれぞれ垂直に作用するため、前側折り返し部27と後側折り返し部28を筒状部11に押し付ける方向に作用し、内圧がこれらを筒状部11から剥離する方向に作用することがない。そのためバルーン部材14の膨張時に生じる内圧によりバルーン部材14が筒状部11から剥離することを防止することができる。
なお、本発明においてはバルーン部材14の取り付けは上述した態様に限らず、他の態様により行われてもよい。例えばバルーン部材14を筒状部11の外周面17に固定する際、前側折り返し部27や後側折り返し部28を設けない態様としてもよい。また、バルーン部材14の前端部分については、筒状部11の外周面17ではなく、先端部分に固定する態様であってもよい。
注液用ルーメン15は、視認用窓部12の前方の空間18(図7参照)への注液を行うためのものである。注液用ルーメン15の基端には、注液用配管151(図1参照)を介して注液用コネクタ25が設けられている。
注液用ルーメン15の先端部には、視認用窓部12の前方の空間18への注液を行うための注液口39が形成されている。注液用コネクタ25が図示しない注液装置に接続された状態では、注液用コネクタ25、注液用配管151、注液用ルーメン15及びその注液口39を介した注液が可能である。
排気用ルーメン16は、視認用窓部12の前方の空間18からの排気を行うためのものである。排気用ルーメン16の基端には、排気用コネクタ26(図1参照)が設けられている。
排気用ルーメン16は、視認用窓部12において注液用ルーメン15よりも筒状部11の周壁に近い位置に配置されている。排気用ルーメン16が注液用ルーメン15よりも筒状部11の周壁に近い位置に配置されていることにより、後に詳述するように空間18からの排気をスムーズに行うことができる。
排気用ルーメン16の先端部には排気口34が開口している。排気用ルーメン16は、排気口34を介して、視認用窓部12の前方の空間18の気体を排気する。すなわち、排気口34、排気用ルーメン16、排気用配管161及び排気用コネクタ26を介した排気が可能である。
なお、視認用窓部12の前方の空間18(図7)は、筒状部11の内部空間と、筒状部11又は膨張部19よりも前方の空間と、を含む。
バルーン用配管22は、バルーン部材14と筒状部11との間の間隙への流体の供給と、当該間隙からの流体の排出と、を行うための配管である。筒状部11には周壁を貫通する連通孔111が形成され、バルーン用配管22は筒状部11の内側から連通孔111に接続されている。視認用窓部12におけるバルーン用配管22の固定位置は筒状部11に対して偏心しているとともに、視認用窓部12における管状体23の固定位置とバルーン用配管22の固定位置との距離(最近接縁間距離)は管状体23の直径以下となっている。このように視認用窓部12において管状体23とバルーン用配管22とを近接して配置することにより、管状体23とバルーン用配管22を一体的に取り扱うことができ、医療用リーク検査装置1の操作性が向上するとともに、視認用窓部12の視野を広く確保することができる。
バルーン用配管22の固定は、バルーン用配管挿入ボス部122のバルーン用配管挿入孔132に挿入されることで行われている。バルーン用配管22の先端部221はバルーン用配管挿入孔132内に形成されている連通孔111を塞がない位置において固定されている。これによりバルーン用配管22と連通孔111とが連通した状態となる。バルーン用配管22の基端側は本体部13の後方に延びている。バルーン用配管22の基端には、バルーン用コネクタ24(図1参照)が設けられている。
バルーン部材14と筒状部11との間の間隙に供給される流体は、液体であっても良いし、気体であっても良い。
バルーン用コネクタ24が図示しない給排液装置又は給排気装置と接続された状態で、バルーン用コネクタ24、バルーン用配管22、バルーン用配管挿入孔132及び連通孔111を介して、バルーン部材14と筒状部11との間の間隙に流体が供給されることにより、膨張部19が膨張する。
一方、バルーン部材14内の流体を、連通孔111、バルーン用配管挿入孔132、バルーン用配管22、バルーン用コネクタ24及び排液装置又は排気装置を介して排出することにより、膨張部19がしぼむようになっている。排液装置又は排気装置としては、シリンジを用いることができる。
なお、医療用リーク検査装置1は、バルーン用配管として、バルーン部材14と筒状部11との間の間隙への流体の供給用の第1バルーン用配管と、バルーン部材14と筒状部11との間の間隙からの流体の排出用の第2バルーン用配管と、を別個に備えていても良い。
ワイヤ用ルーメン61は、内部にワイヤ60が挿通されたルーメンである。ワイヤ60が管状体23に挿通されていることにより、管状体23を曲げた際にその形状を維持することができるため、医療用リーク検査装置1の操作性を向上することができる。
視認用窓部12は管状体23が挿通される管状体挿入孔131と、管状体挿入孔131の前側開口部の一部を覆うストッパ部70を有している。管状体23が管状体挿入孔131に挿通され管状体23の前端部がストッパ部70に当接した状態において注液用ルーメン15の前端部と排気用ルーメン16の前端部とが視認用窓部12の前方の前面と面一に位置する。
管状体23は、管状体23の軸心方向が筒状部11の軸心方向に沿うとともに、管状体23が筒状部11に対して偏心した状態で筒状部11に固定されている。
管状体挿入孔131の周囲には管状体挿入ボス部121が形成されている。管状体23の基端側は本体部13の後方に延びている。注液用配管151及び排気用配管161の各々の基端側部分は、管状体23の基端側から導出されている。
また、管状体23の内部にはワイヤ60が挿通されている。本実施形態においてワイヤ60はワイヤ用ルーメン61に挿通された状態で管状体23に収容されている。
ワイヤ60が管状体23に挿通されていることにより、管状体23を曲げた際にその形状を維持することができるため、医療用リーク検査装置1の操作性を向上することができる。
管状体23の先端部はストッパ部70の突出部71に当接することで、視認用窓部12の前側表面と面一になる。
注液用ルーメン15の先端は管状体23の先端に達しており、注液用ルーメン15の前端部と管状体23の前端部とが面一となっている。また、排気用ルーメン16の前端部も管状体23の先端に達しており、排気用ルーメン16の先端と管状体23の前端部とが面一となっている。そして管状体23の前端部と視認用窓部12の前側表面とが面一であることから、注液用ルーメン15及び排気用ルーメン16の前端部と視認用窓部12の前面とが面一となっている。
図2に示すように管状体23内の各ルーメンのうち排気用ルーメン16は筒状部11の周壁に最も近い位置に配置されていて、当該周壁に隣接した位置に配置されている。排気用ルーメン16をこのように配置することにより、医療用リーク検査装置1の本体部13及びバルーン部材14と、大動脈弁52と、の間の空間18からの排気をスムーズに行うことができる。
また、管状体23とバルーン用配管22とは基端側において連結具29(図1参照)により束ねられている。これにより使用者が管状体23とバルーン用配管22とを一体的に操作することができ、医療用リーク検査装置1の操作性が向上している。
次に、本実施形態に係る医療用リーク検査装置1の使用例を説明する。本実施形態に係る医療用リーク検査装置1は、例えば、大動脈弁形成術後、且つ、大動脈54の縫合前の段階で、大動脈弁52(図7)の弁機能が正常となったかどうかの検査に用いることができる。
先ず、図7に示すように、医療用リーク検査装置1の先端部の筒状部11を、大動脈54において大動脈弁52よりも下流側の部位(以下、下流部51)の内部、且つ、大動脈弁52の近傍の位置に配置する。
ここで、バルーン部材14が膨らむ前の状態においても、バルーン部材14の先端部分が筒状部11の前端よりも前方に突出しているので、医療用リーク検査装置1の先端部を大動脈54の下流部51に挿入する際に、筒状部11と比べて柔らかいバルーン部材14の先端部分が、筒状部11の先端よりも先に組織に接触する。よって、被験体(被験者等)の負担を低減することができる。
次に、バルーン部材14を膨張させることによって、本体部13を大動脈弁52の下流側に固定する。これにより、医療用リーク検査装置1の本体部13及びバルーン部材14と、大動脈弁52と、の間の空間18は、閉空間となる。ただし、この空間は、左右一対の冠動脈53には繋がっている。
次に、管状体23の基端側を持ち上げることにより、管状体23の延在方向を略鉛直方向とし、本体部13の下方に大動脈弁52を配置する。
なお、以下の施術中においても、管状体23を一定位置に保持することによって、医療用リーク検査装置1の本体部13及びバルーン部材14の固定を補助する。
次に、注液用ルーメン15を介して空間18に心筋保護液を注入する。すなわち、注液用ルーメン15は、例えば、心筋保護液を注入するためのものである。ここで、空間18に心筋保護液を注入するのと並行して、空間18からの排気を行う。
ここで、医療用リーク検査装置1は前方に形成される凹部を下方に向けて使用され、空間18内の気泡はその浮力により凹部内を上方に向けて移動する。そのため視認用窓部12を斜めに傾け排気用ルーメン16を上方に位置させることで気泡を排気用ルーメン16の方向に導くことができる。
従来、特許文献1(登録実用新案第3130152号公報)に記載されている技術では視認用窓部の前面からの排気を行う排気孔が形成されているものの、筒状部の周壁と排気孔との境界部分における気泡の残存を防止することは困難であった。
一方で、本実施形態に係る注液用ルーメン15の前端部は、視認用窓部12の前面と面一に位置することにより、視認用窓部12の前面に沿い排気用ルーメン16の排気口34へと移動する気泡が注液用ルーメン15の周辺に滞留することが無くなり、気泡を排気用ルーメン16へとスムーズに導くことができる。
また、排気用ルーメン16の前端部が視認用窓部12の前面と面一に位置することにより、医療用リーク検査装置1の使用時に医療用リーク検査装置1の前方を鉛直下方に向けた場合には視認用窓部12の前面よりも排気用ルーメン16の排気口34が上方に位置することになる。そのため気泡がその浮力により自ずと視認用窓部12の前面から排気用ルーメン16の排気口34へと導かれ、排気をしやすくすることができる。
また、管状体23が、管状体23の軸心方向が筒状部11の軸心方向に沿うとともに、管状体23が筒状部11に対して偏心した状態で筒状部11に固定されていることにより、排気用ルーメン16を視認用窓部12の周縁部分に配置することができる。これにより、空間18内の空気を排気用ルーメン16から排出しやすくなり、空間18内における気体の残留をより好適に抑制することができる。
このように、空間18内に気泡が残留することを防止することで、視認用窓部を介した良好な視野を確保することが可能となる。
空間18の心筋保護液が所定の圧力に達するとともに当該空間18からの排気が完了したら、空間18内の心筋保護液の圧力のモニター(以下、単に圧力モニターと称する)や、視認用窓部12を介した大動脈弁52の目視観察などを行うことによって、弁機能を判断する。圧力モニターは、液圧検知用のトランスデューサー等の圧力検知部を用いて行うことができる。
圧力検知部は、例えば、排気用コネクタ26と排気装置とを接続する配管に設けることができ、空間18からの排気が完了した後で当該配管と排気装置との間を遮断することにより、圧力検知部による圧力モニターが可能となる。圧力モニターにより空間18内の圧力低下を確認することによって、弁機能に異常があることが分かる。また、目視観察では、大動脈弁52の閉まり具合などを観察する。
〔第2の実施形態〕
上記第1の実施形態における視認用窓部12には、フィラー41が含有されていることによって、結露を抑制するものとして説明した。しかしながら、本発明は、このような構成に限定されない。例えば、図8に示すように、第2の実施形態に係る視認用窓部12の後方側の表面の少なくとも一部には、結露による曇りの発生を抑制する親水性処理が施された曇り発生抑制部42が設けられている。図8は、第2の実施形態に係る曇り発生抑制部を備える医療用リーク検査装置についての図2のC−C線に沿った矢視断面図である。
このように、親水性処理を施されていることで、視認用窓部12に付着した水分が球状に形成されることを抑制して、視認用窓部12の後方側の表面に平坦な液膜が形成されやすくすることができる。そして、心臓に対する視認用窓部12における視認性低下への影響を抑制することができる。
親水性処理としては、例えば、プラズマ/コロナ処理、エッチング処理、曇り防止剤のコーティング処理、光触媒(酸化チタン)作用を利用した表面処理等がある。例えば、コーティング処理に用いるものとしては、PVP(ポリビニルピロリドン)、PVA(ポリビニルアルコール)、無水マレイン酸によるもの、又はアルコール及び界面活性剤を少なくとも含んでSiO(シリカ)を加えたもの等がある。
〔第3の実施形態〕
上記第1の実施形態における視認用窓部12には、断熱性を有するフィラー41が含有されていることによって、結露を抑制するものとして説明した。しかしながら、本発明は、このような構成に限定されない。例えば、図9に示すように、第3の実施形態に係る視認用窓部12の前方側には、結露による曇りの発生を抑制する断熱性を有する曇り発生抑制部43が設けられている。図9は、第3の実施形態に係る曇り発生抑制部を備える医療用リーク検査装置についての図2のC−C線に沿った矢視断面図である。
例えば、図9に示す曇り発生抑制部43は、視認用窓部12を構成する材料(ポリカーボネート等)よりも高い断熱性を有するSiO(シリカ)等の樹脂部材43aで構成されている。樹脂部材43aは、視認用窓部12を前面側から覆うように設けられている。換言すると、視認用窓部12の少なくとも一部は、樹脂部材43aによって、筒状部11の先端側に形成された凹部に対して隔絶されている。
曇り発生抑制部43は、樹脂部材43aと、視認用窓部12との間に空気層43bが形成されることによって断熱性が高められている。このため、注液用ルーメン15から筒状部11の先端側に形成された凹部に注液される心筋保護液と、視認用窓部12との間の熱の移動を抑制できる。そして、空気層43bにより、結露を生じさせない程度に十分な断熱性が確保できれば、樹脂部材43aは、視認用窓部12と同じ材料(ポリカーボネート等)で形成されるものであってもよい。
なお、凹部から樹脂部材43aを介して視認用窓部12への熱の移動を抑制できればよく、空気層43bが、樹脂部材43a、筒状部11及び視認用窓部12によって密閉されているものに限定されない。例えば、視認用窓部12の一部に空気層43bに連通する通気孔を設けるようにしてもよい。このようにすれば、樹脂部材43a、筒状部11及び視認用窓部12を、視認用窓部12の通気孔を介して空気層43b側から滅菌することが可能となる。
また、例えば、樹脂部材43aは、シリカ微粒子からなるエアロゲルが内部に充填された樹脂材料等で形成されるものであったり、空気を充填する構造を内部に備える形状(例えば格子状)を有して構造的に断熱性を備えるものであってもよい。
このように、樹脂部材43aが視認用窓部12の断熱性よりも高いものであれば、必ずしも図9に示すような空気層43bが形成されている必要はなく、視認用窓部12に重なるように配設されていてもよい。
さらに、断熱性を備える樹脂部材43aは、図9に示す視認用窓部12の前面側を覆うように配設されるものに限定されない。例えば、視認用窓部12の後面側を覆うように配設されるものであってもよい。このような構成であっても、樹脂部材43aの断熱効果により、樹脂部材43aの後面に結露が生じることを抑制することができる。
上記第1の実施形態においては、注液用ルーメン15の前端部と排気用ルーメン16の前端部が、視認用窓部12の前面と面一に位置するように構成されているものとして説明した。
しかし、本発明はこのような構成に限定されず、例えば、注液用ルーメン15の前端部と排気用ルーメン16の前端部が、視認用窓部12の前面よりも後方側に位置するように構成してもよい。このような構成であっても、注液用ルーメン15の前端部と排気用ルーメン16の前端部が、視認用窓部12の前面と面一の位置よりも前方に位置する場合と比較して、視認用窓部12の前方の空間18から排気用ルーメン16に排気しやすくできる。
特に、注液用ルーメン15の前端部と排気用ルーメン16の前端部が、視認用窓部12の前面よりも後方側に位置する構成であれば、視認用窓部12の凹部に残存した気泡を集約させて、ズムーズに排出することが可能となる。具体的には、視認用窓部12の後方側が上方向きとなるように医療用リーク検査装置1を傾けることで、視認用窓部12の凹部に残存した気泡を集約させて、排気用ルーメン16からスムーズに排気することが可能となる。
さらには、注液用ルーメン15の前端部と排気用ルーメン16の前端部が、樹脂部材43aの前面と面一の位置又は樹脂部材43aの前面の位置よりも後方側に位置するように構成してもよい。
特に、注液用ルーメン15の前端部と排気用ルーメン16の前端部の位置を樹脂部材42aと面一の位置にする場合には、樹脂部材42aにストッパ部70を形成するようにしてもよい。医療用リーク検査装置1が、樹脂部材42aを有する曇り発生抑制部42を備える構成であっても、上記の効果と同様に、視認用窓部12の前方の空間18から排気用ルーメン16に排気しやすくできる。
本発明の医療用リーク検査装置1の構成要素は、個々に独立した存在である必要はない。複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
上記実施形態は、以下の技術思想を包含するものである。
(1)筒状部と前記筒状部を閉塞している視認用窓部とを有し、前記筒状部と前記視認用窓部とにより前方に凹部が形成されている本体部と、
前記筒状部の外周面に沿って設けられ、前記筒状部との間に流体が導入されることにより、前記筒状部の外方に向けて膨張するバルーン部材と、
前記視認用窓部の前方の空間への注液を行うための注液用ルーメン及び前記視認用窓部の前方の前記空間からの排気を行うための排気用ルーメンが形成された管状体と、
を備える医療用リーク検査装置。
(2)前記注液用ルーメンの前端部と前記排気用ルーメンの前端部とが前記視認用窓部の前面と面一に位置するか又は前記視認用窓部の前面よりも後方側に位置するように構成されている(1)に記載の医療用リーク検査装置。
(3)前記視認用窓部において前記排気用ルーメンは前記注液用ルーメンよりも前記筒状部の周壁に近い位置に配置されている(1)又は(2)に記載の医療用リーク検査装置。
(4)前記視認用窓部は前記管状体が挿通される管状体挿入孔と、前記管状体挿入孔の前側開口部の一部を覆うストッパ部を有し、
前記管状体が前記管状体挿入孔に挿通され前記管状体の前端部が前記ストッパ部に当接した状態において前記注液用ルーメンの前端部と前記排気用ルーメンの前端部とが前記視認用窓部の前方の前面と面一に位置するか又は前記視認用窓部の前面よりも後方側に位置する(1)から(3)のいずれか一項に記載の医療用リーク検査装置。
(5)前記管状体は、前記管状体の軸心方向が前記筒状部の軸心方向に沿うとともに、前記管状体が前記筒状部に対して偏心した状態で前記筒状部に固定されている(1)から(4)のいずれか一項に記載の医療用リーク検査装置。
(6)前記バルーン部材と前記筒状部との間への流体の注入と排出を行うためのバルーン用配管を備え、
前記筒状部には周壁を貫通する連通孔が形成され、前記バルーン用配管は前記筒状部の内側から前記連通孔に接続され、
前記視認用窓部における前記バルーン用配管の固定位置が前記筒状部に対して偏心しているとともに、前記視認用窓部における前記管状体の固定位置と前記バルーン用配管の固定位置との距離が前記管状体の直径以下である(1)から(5)のいずれか一項に記載の医療用リーク検査装置。
(7)前記管状体にはワイヤが挿通されている(1)から(6)のいずれか一項に記載の医療用リーク検査装置。
(8)前記視認用窓部には、断熱性を有するフィラーが含有されている(1)から(7)のいずれか一項に記載の医療用リーク検査装置。
(9)前記視認用窓部には、結露による曇りの発生を抑制する曇り発生抑制部が設けられている(1)から(7)のいずれか一項に記載の医療用リーク検査装置。
(10)前記曇り発生抑制部は、前記視認用窓部の少なくとも一部に親水性処理が施されることによって形成された部位である(9)に記載の医療用リーク検査装置。
(11)前記曇り発生抑制部は、アルコールと界面活性剤とを少なくとも含む曇り防止剤が前記視認用窓部に塗布されて形成された部位である(9)に記載の医療用リーク検査装置。
(12)前記曇り発生抑制部は、前記視認用窓部の後方側に設けられている(9)から(11)のいずれか一項に記載の医療用リーク検査装置。
(13)前記曇り発生抑制部は、前記視認用窓部を構成する材料よりも高い断熱性を有する透明の樹脂部材を有し、
該樹脂部材は、前記視認用窓部を覆うように設けられている(9)に記載の医療用リーク検査装置。
(14)前記曇り発生抑制部は、前記視認用窓部を覆うように設けられた樹脂部材と前記視認用窓部との間に形成された空気層とによって構成されている(9)に記載の医療用リーク検査装置。
(15)筒状部と前記筒状部を閉塞している視認用窓部とを有し、前記筒状部と前記視認用窓部とにより前方に凹部が形成されている本体部と、
前記視認用窓部の前方の空間への注液を行うための注液用ルーメンと、を備え、
前記視認用窓部には、結露による曇りの発生を抑制する曇り発生抑制部が設けられており、
該曇り発生抑制部は、前記視認用窓部を構成する材料よりも高い断熱性を有する透明の樹脂材料であり、該樹脂部材は、前記視認用窓部を覆うように設けられていることを特徴とする医療用リーク検査装置。
1 医療用リーク検査装置
11 筒状部
12 視認用窓部
13 本体部
14 バルーン部材
14a 突出部
15 注液用ルーメン
16 排気用ルーメン
17 外周面
18 空間
19 膨張部
22 バルーン用配管
23 管状体
24 バルーン用コネクタ
25 注液用コネクタ
26 排気用コネクタ
27 前側折り返し部
28 後側折り返し部
29 連結具
34 排気口
39 注液口
41 曇り発生抑制部
42 曇り発生抑制部
42a 樹脂部材
42b 空気層
51 下流部
52 大動脈弁
53 冠動脈
54 大動脈
60 ワイヤ
61 ワイヤ用ルーメン
70 ストッパ部
71 突出部
111 連通孔
121 管状体挿入ボス部
122 バルーン用配管挿入ボス部
131 管状体挿入孔
132 バルーン用配管挿入孔
151 注液用配管
161 排気用配管
221 先端部




Claims (14)

  1. 筒状部と前記筒状部を閉塞している視認用窓部とを有し、前記筒状部と前記視認用窓部とにより前方に凹部が形成されている本体部と、
    前記筒状部の外周面に沿って設けられ、前記筒状部との間に流体が導入されることにより、前記筒状部の外方に向けて膨張するバルーン部材と、
    前記視認用窓部の前方の空間への注液を行うための注液用ルーメン及び前記視認用窓部の前方の前記空間からの排気を行うための排気用ルーメンが形成された管状体と、
    を備える医療用リーク検査装置。
  2. 前記注液用ルーメンの前端部と前記排気用ルーメンの前端部とが前記視認用窓部の前面と面一に位置するか又は前記視認用窓部の前面よりも後方側に位置するように構成されている請求項1に記載の医療用リーク検査装置。
  3. 前記視認用窓部において前記排気用ルーメンは前記注液用ルーメンよりも前記筒状部の周壁に近い位置に配置されている請求項1又は2に記載の医療用リーク検査装置。
  4. 前記視認用窓部は前記管状体が挿通される管状体挿入孔と、前記管状体挿入孔の前側開口部の一部を覆うストッパ部を有し、
    前記管状体が前記管状体挿入孔に挿通され前記管状体の前端部が前記ストッパ部に当接した状態において前記注液用ルーメンの前端部と前記排気用ルーメンの前端部とが前記視認用窓部の前方の前面と面一に位置するか又は前記視認用窓部の前面よりも後方側に位置する請求項1から3のいずれか一項に記載の医療用リーク検査装置。
  5. 前記管状体は、前記管状体の軸心方向が前記筒状部の軸心方向に沿うとともに、前記管状体が前記筒状部に対して偏心した状態で前記筒状部に固定されている請求項1から4のいずれか一項に記載の医療用リーク検査装置。
  6. 前記バルーン部材と前記筒状部との間への流体の注入と排出を行うためのバルーン用配管を備え、
    前記筒状部には周壁を貫通する連通孔が形成され、前記バルーン用配管は前記筒状部の内側から前記連通孔に接続され、
    前記視認用窓部における前記バルーン用配管の固定位置が前記筒状部に対して偏心しているとともに、前記視認用窓部における前記管状体の固定位置と前記バルーン用配管の固定位置との距離が前記管状体の直径以下である請求項1から5のいずれか一項に記載の医療用リーク検査装置。
  7. 前記管状体にはワイヤが挿通されている請求項1から6のいずれか一項に記載の医療用リーク検査装置。
  8. 前記視認用窓部には、断熱性を有するフィラーが含有されている請求項1から7のいずれか一項に記載の医療用リーク検査装置。
  9. 前記視認用窓部には、結露による曇りの発生を抑制する曇り発生抑制部が設けられている請求項1から7のいずれか一項に記載の医療用リーク検査装置。
  10. 前記曇り発生抑制部は、前記視認用窓部の少なくとも一部に親水性処理が施されることによって形成された部位である請求項9に記載の医療用リーク検査装置。
  11. 前記曇り発生抑制部は、アルコールと界面活性剤とを少なくとも含む曇り防止剤が前記視認用窓部に塗布されて形成された部位である請求項9に記載の医療用リーク検査装置。
  12. 前記曇り発生抑制部は、前記視認用窓部の後方側に設けられている請求項9から11のいずれか一項に記載の医療用リーク検査装置。
  13. 前記曇り発生抑制部は、前記視認用窓部を構成する材料よりも高い断熱性を有する透明の樹脂部材を有し、
    該樹脂部材は、前記視認用窓部を覆うように設けられている請求項9に記載の医療用リーク検査装置。
  14. 前記曇り発生抑制部は、前記視認用窓部を覆うように設けられた樹脂部材と前記視認用窓部との間に形成された空気層とによって構成されている請求項9に記載の医療用リーク検査装置。
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