JP2018055523A - 病院経営支援装置、病院経営支援方法、およびプログラム - Google Patents
病院経営支援装置、病院経営支援方法、およびプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】従来の装置では、患者の情報を用いて、病院経営に有益な情報を出力できなかった。【解決手段】患者を識別する患者識別子と、患者の診療開始の日に関する情報である開始日情報とを有する2以上の患者情報が格納される患者情報格納部と、一の病院の現在の患者数に関する情報である現患者数情報が格納される現患者数格納部と、一の病院における過去の患者の平均診療期間に関する情報である平均診療期間情報が格納される平均診療期間格納部と、現患者数情報と、平均診療期間情報とを用いて、将来の患者数に関する情報である予測患者数情報を取得する予測部と、予測患者数情報を出力する出力部とを具備する病院経営支援装置により、患者の情報を用いて、病院経営に有益な情報を出力できる。【選択図】図1
Description
本発明は、病院の経営を支援する病院経営支援装置等に関するものである。
従来、収益データおよび経費データを用いて原価計算を行い、病院の経営効率の評価データを出力する病院経営評価支援システムが存在した(例えば、特許文献1参照)。
しかし、先行技術文献に記載のような従来技術では、患者の情報を用いて、病院経営に有益な情報を出力できなかった。
本第一の発明の病院経営支援装置は、患者を識別する患者識別子と、患者の診療開始の日に関する情報である開始日情報とを有する2以上の患者情報が格納される患者情報格納部と、一の病院の現在の患者数に関する情報である現患者数情報が格納される現患者数格納部と、一の病院における過去の患者の平均診療期間に関する情報である平均診療期間情報が格納される平均診療期間格納部と、現患者数情報と、平均診療期間情報とを用いて、将来の患者数に関する情報である予測患者数情報を取得する予測部と、予測患者数情報を出力する出力部とを具備する病院経営支援装置である。
かかる構成により、患者の情報を用いて、病院経営に有益な予測患者数を出力できる。
また、本第二の発明の病院経営支援装置は、第一の発明に対して、予測部は、現在の日を示す情報である本日情報を取得し、患者情報格納部に格納されている2以上の患者情報のうち現在の患者の各患者情報に対して、本日情報と開始日情報との間である診療期間情報を取得する診療期間取得手段と、診療期間取得手段が取得した診療期間情報が平均診療期間情報に対して予め決められた条件を満たす患者の数を示す情報である減少予測患者数情報を取得する減少予測患者数取得手段と、現患者数情報から減少予測患者数情報を減算して、予測患者数情報を取得する予測患者数取得手段とを具備する病院経営支援装置である。
かかる構成により、患者の情報を用いて、病院経営に有益な予測患者数を出力できる。
また、本第三の発明の病院経営支援装置は、第一または第二の発明に対して、患者情報格納部に格納されている2以上の患者情報のうちの1以上の各患者情報は、診療が終了したことを示す診療終了情報を有し、患者情報格納部から、診療終了情報を有しない患者情報の数を示す現患者数情報を取得する現患者数取得部をさらに具備し、現患者数格納部の現患者数情報は、現患者数取得部が取得した現患者数情報である病院経営支援装置である。
かかる構成により、患者の情報を用いて、病院経営に有益な現患者数を自動的に取得できる。
また、本第四の発明の病院経営支援装置は、第一から第三いずれか1つの発明に対して、患者情報格納部に格納されている2以上の患者情報のうちの1以上の各患者情報は、診療が終了した日に関する情報である診療終了情報を有し、患者情報格納部から、診療終了情報を有する各患者情報が有する開始日情報と、開始日情報と対になる診療終了情報が示す日との間の期間を示す情報である診療期間情報を取得し、診療期間情報の平均値である平均診療期間情報を取得する平均診療期間取得部をさらに具備し、平均診療期間格納部の平均診療期間情報は、平均診療期間取得部が取得した平均診療期間情報である病院経営支援装置である。
かかる構成により、患者の情報を用いて、平均診療期間を算出できる。
また、本第五の発明の病院経営支援装置は、第一から第四いずれか1つの発明に対して、患者情報格納部に格納されている2以上の患者情報のうちの1以上の各患者情報は、紹介に関する紹介情報を有し、患者情報格納部から、紹介情報を有し、開始日情報を有さない患者情報の数を示す情報である見込み患者数情報を取得する見込み患者数取得部をさらに具備し、出力部は、見込み患者数情報をも出力する病院経営支援装置である。
かかる構成により、患者の情報を用いて、見込み患者数をも出力できる。
また、本第六の発明の病院経営支援装置は、第一から第五いずれか1つの発明に対して、出力部は、現患者数情報を、予測患者数情報に対応付けて出力する病院経営支援装置である。
かかる構成により、患者の情報を用いて、病院経営に有益な現患者数をも出力できる。
また、本第七の発明の病院経営支援装置は、第一から第六いずれか1つの発明に対して、出力部は、予測患者数情報、または予測患者数情報と見込み患者数情報、または予測患者数情報と現患者数情報、または予測患者数情報と見込み患者数情報と現患者数情報を、経営の良好度が判断可能な2段階以上のレベルが認識可能なように図的に出力する病院経営支援装置である。
かかる構成により、患者の情報を用いて、病院経営に有益な情報を図的に出力できる。
本発明によれば、患者の情報を用いて、病院経営に有益な情報を出力できる。
以下、病院経営支援装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
本実施の形態において、予測患者数を算出し、出力する病院経営支援装置について説明する。また、患者数の具体的予測方法について説明する。また、現患者数情報を取得する病院経営支援装置について説明する。また、平均診療期間情報を取得する病院経営支援装置について説明する。また、見込み患者数も算出し、出力する病院経営支援装置について説明する。また、現患者数情報も出力する病院経営支援装置について説明する。また、患者数の出力は図的であり、経営のレベルを視覚的に判別可能なように出力する病院経営支援装置について説明する。
図1は、本実施の形態における病院経営支援システムのブロック図である。病院経営支援システムは、病院経営支援装置1、および1または2以上の端末装置2を備える。病院経営支援装置1と1以上の各端末装置2(以下、単に端末装置2と記す場合がある)とは、例えば、LANやインターネットなどのネットワーク、有線または無線の通信回線等を介して、通信可能に接続される。
病院経営支援装置1は、予測患者数を算出し、出力する装置である。ただし、出力することは、端末装置2等に送信する場合も含む。1以上の各端末装置2は、例えば、出力指示等の情報を受け付け、病院経営支援装置1に送信することで、病院経営支援装置1から予測患者数等の情報を受信し、出力する装置である。
病院経営支援装置1は、通常、一の病院に設置され、当該病院の予測患者数を算出し、出力する。病院は、診療所(医院、クリニック等)も含む。また、病院の診療科目は、内科、外科、歯科等、何でもよい。ただし、病院経営支援装置1は、例えば、病院経営支援システムを運営する運営会社に設置され、病院経営支援システムを利用する2以上の各病院の予測患者数を算出し、出力してもよい。
1以上の各端末装置2は、通常、一の病院の端末である。ただし、病院経営支援システムが2以上の端末装置2を具備する場合、2以上の各端末装置2は、2以上の各病院の端末であってもよい。端末は、例えば、据え置き型のPCでも、ノートPCやタブレット端末やスマートフォンといった携帯端末でもよく、病院の経営者や職員が使用可能な端末であれば、そのタイプや所在は問わない。
病院経営支援装置1は、通常、病院に設置されたサーバであるが、例えば、運営会社のサーバでも、インターネット上のクラウドサーバでもよく、そのタイプや所在は問わない。病院経営支援装置1は、病院経営支援システムを管理する管理者によって操作され得る。管理者とは、通常、病院の経営者や職員であるが、運営会社の職員でもよい。
ただし、病院経営支援装置1は、スタンドアロンでもよい。すなわち、本発明の病院経営支援方法は、例えば、一のPCでも実現可能であり、ハードウェア構成には依存しない。
病院経営支援装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、および出力部14を備える。格納部11は、患者情報格納部111、現患者数格納部112、および平均診療期間格納部113を備える。処理部13は、現患者数取得部131、平均診療期間取得部132、見込み患者数取得部133、および予測部134を備える。予測部134は、診療期間取得手段1341、減少予測患者数取得手段1342、および予測患者数取得手段1343を備える。
1以上の各端末装置2(以下、単に端末装置2と記す場合がある)は、端末受付部21、端末処理部22、端末送信部23、端末受信部24、および端末出力部25を備える。なお、病院経営支援システムが2以上の病院に対応する2以上の端末装置2を具備する場合、2以上の各病院の端末装置2は、当該病院を識別する病院識別子などが格納される端末格納部(図示しない)をさらに具備していてもよい。
病院経営支援装置1を構成する格納部11は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、後述する患者情報、後述する現患者数情報、および後述する平均診療期間情報などである。また、格納部11は、後述する診療期間取得手段1341が取得した現患者の診療期間情報、後述する減少予測患者数取得手段1342が取得した減少予測患者数情報、後述する予測患者数取得手段1343が取得した予測患者数情報なども格納し得る。
患者情報格納部111には、2以上の患者情報が格納される。患者情報とは、患者に関する情報である。2以上の各患者情報(以下、単に患者情報と記す場合がある)は、患者識別子と、開始日情報とを有する。患者識別子とは、患者を識別する情報である。患者識別子は、例えば、例えば、患者の名前(例えばAA,BB,…等の文字列)、ID(例えば1,2,…等の番号)などであるが、患者を識別し得る情報であれば何でもよい。開始日情報とは、患者の診療開始の日に関する情報である。開始日情報は、通常、診療開始の日の日付(年月日)を含む。開始日情報は、時刻まで含んでもよい。
また、患者情報格納部111に格納されている2以上の患者情報の少なくとも一部は、診療終了情報も有していてよい。診療終了情報とは、診療の終了に関する情報である。診療終了情報は、例えば、診療が終了したことを示すフラグ、診療が終了した日の日付などであるが、診療の終了を処理部13等が判断し得る情報であれば何でもよい。
また、格納されている2以上の患者情報の少なくとも一部は、紹介情報をも有していてよい。紹介情報とは、紹介に関する情報である。紹介とは、当該病院に対する当該患者の紹介であり、例えば、他の病院、ケアマネージャー、施設等からの紹介であってよい。紹介情報は、例えば、紹介されたことを示すフラグ、紹介元情報などを含む。紹介元情報とは、紹介元に関する情報であり、例えば、紹介元である他の病院を識別する病院識別子、紹介元であるケアマネージャーを識別するケアマネージャー識別子、紹介元である施設を識別する施設識別子といった、紹介元を識別し得る情報を含む。紹介情報は、例えば、後述する受付部12によって、他の病院の端末装置2等から受信され、処理部13によって、患者識別子に対応付けて患者情報格納部11に蓄積されてもよい。そして、当該患者識別子で識別される患者の診療開始後に、当該患者識別子に対応付けて開始日情報等がさらに蓄積されてもよい。
従って、格納されている2以上の患者情報の中には、紹介情報を有し、開始日情報を有さないものが含まれていてもよい。かかる患者情報に対応する患者は、紹介を受けたが、未だ診療は開始していない患者である。本実施の形態では、この種の患者を、将来の患者、または見込み患者と呼んでいる。
2以上の患者情報は、予め患者情報格納部111に格納されていてもよいし、例えば、後述する受付部12によって受け付けられ、患者情報格納部111に蓄積されてもよく、その由来は問わない。
なお、病院経営支援システムが2以上の病院に対応する2以上の端末装置2を具備する場合、患者情報格納部111には、病院識別子と2以上の患者情報との組が、2組以上、格納されてもよい。病院識別子とは、2以上の各病院を識別する情報である。病院識別子とは、病院名、IDなどであるが、病院を識別し得る情報であれば何でもよい。病院識別子と2以上の患者情報との組は、予め患者情報格納部111に格納されていてもよいし、例えば、受付部12によって、当該病院識別子で識別される病院の端末装置2から受信され、患者情報格納部111に蓄積されてもよく、その由来は問わない。
現患者数格納部112には、現患者数情報が格納される。現患者数情報とは、一の病院の現在の患者数に関する情報である。現患者数情報は、通常、現在の患者数(現患者数)を示す情報であるが、現在の患者数を計数した情報とは限らず、例えば、現在の患者数を、過去の患者数の推移から推定した情報などでもよい。現在の患者(現患者)とは、患者情報格納部111に格納されている2以上の患者情報のうち、診療終了情報を有さない患者情報に対応する患者である。例えば、患者の種類が、過去の患者、現患者、および見込み患者の3種類である場合には、現患者は、格納されている2以上の患者情報のうち、診療終了情報を有さず、開始日情報を有する患者情報に対応する患者であってもよい。
現患者数情報は、予め現患者数格納部112に格納されていてもよいし、例えば、受付部12によって受け付けられ、現患者数格納部112に蓄積されたものでもよい。または、現患者数情報は、後述する現患者数取得部131によって取得され、現患者数格納部112に蓄積されたものでもよく、その由来は問わない。
なお、病院経営支援システムが2以上の病院に対応する2以上の端末装置2を具備する場合、現患者数格納部112には、病院識別子と現患者数情報との対が、2以上、格納されてもよい。病院識別子と現患者数情報との対は、予め現患者数格納部112に格納されていてもよいし、例えば、受付部12によって、当該病院識別子で識別される病院の端末装置2から受信され、現患者数格納部112に蓄積されてもよく、その由来は問わない。
平均診療期間格納部113には、平均診療期間情報が格納される。平均診療期間情報とは、一の病院における過去の患者の平均診療期間に関する情報である。過去の患者とは、診療が終了した患者をいう。過去の患者は、患者情報格納部111に格納されている2以上の患者情報のうち、診療終了情報を有する患者情報に対応する患者である。なお、診療終了情報を有する患者情報は、通常、開始日情報を当然に有しているが、有していなくてもよい。
診療期間とは、過去の患者の場合は、診療開始から診療終了までの間の期間であり、現在の患者の場合は、診療開始から現在までの間の期間である。平均診療期間は、過去の患者の診療期間の平均値である。平均診療期間は、具体的には、過去の患者の診療期間を合計し、その合計値を、過去の患者の数(以下、単に患者数と記す場合がある)で除算することにより得られる。
なお、詳細は後述するが、現在の患者の診療期間は、診療開始から現在までの間の期間である。本実施の形態では、平均診療期間の算出に当たって、過去の患者の診療期間のみを考慮し、現在の患者の診療期間は考慮していないが、両者を考慮しても構わない。つまり、例えば、処理部13が、患者情報格納部111から、過去の患者の診療期間および現在の患者の診療期間を取得し、それらの診療期間を合計する一方、過去の患者の数および現在の患者の数を取得し、それらの人数を合計し、合計診療期間を合計人数で除算することにより、一の病院における過去および現在の患者の平均診療期間に関する平均診療期間情報を取得してもよい。
診療期間情報は、通常、診療開始の日から診療終了の日までの間の期間を示す情報を含む。期間を示す情報とは、例えば、診療開始の日から診療終了の日までの間の日数(例えば、7日間、15日間等)であるが、かかる日数に対応する週数(例えば、1週間、2.1週間等)または月数(0.23か月、半月等)などでもよく、その表現形式は問わない。
平均診療期間情報は、2以上の過去の患者に対応する2以上の診療期間情報を用いて取得される情報であり、診療開始から診療終了までの間の診療期間の平均値(以下、平均診療期間と記す場合がある)を示す情報を含む。平均診療期間は、例えば、診療開始の日から診療終了の日までの間の平均日数(例えば、11日間等)であるが、平均日数に対応する平均週数(例えば、1.6週間等)または平均月数(0.37か月等)などでもよく、その表現形式は問わない。
平均診療期間情報は、予め平均診療期間格納部113に格納されていてもよいし、例えば、後述する処理部13によって取得され、平均診療期間格納部113に蓄積されてもよく、その由来は問わない。
なお、病院経営支援システムが2以上の病院に対応する2以上の端末装置2を具備する場合、平均診療期間格納部113には、病院識別子と平均診療期間情報との対が、2以上、格納されてもよい。病院識別子と平均診療期間情報との対は、予め平均診療期間格納部113に格納されていてもよいし、例えば、受付部12によって、当該病院識別子で識別される病院の端末装置2から受信され、平均診療期間格納部113に蓄積されてもよい。または、受付部12が、病院識別子と2以上の診療時間情報との組を受信し、処理部13が、当該2以上の診療時間情報を用いて平均診療期間情報を取得し、当該病院識別子と当該平均診療期間情報との対を平均診療期間格納部113に蓄積してもよく、病院識別子と平均診療期間情報との対の由来は問わない。
受付部12は、各種の情報を受け付ける。各種の情報は、例えば、前述した開始日情報、現患者数情報、平均診療期間情報などであってもよい。受付部12は、後述する出力指示、後述する見込み患者数出力指示なども受ける。一般に、受け付けとは、キーボード等の入力デバイスから入力された情報の受け付け、ネットワーク等を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。受付部12による受け付けは、通常、端末装置2からの受信であるが、キーボード等の入力デバイスを介した受け付けでもよく、その態様は問わない。
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、後述する現患者数取得部131、後述する平均診療期間取得部132、後述する見込み患者数取得部133、および後述する予測部134などの処理である。各種の処理には、フローチャートで説明する各種の判別なども含まれる。
現患者数取得部131は、患者情報格納部111から、診療終了情報を有さない患者情報の数を示す現患者数情報を取得する。好ましくは、現患者数取得部131は、患者情報格納部111から、診療終了情報を有さず、開始日情報を有する患者情報の数を示す現患者数情報を取得する。これによって、見込み患者の患者情報を登録する場合でも、見込み患者数を除外した現患者数を取得できる。
具体的には、現患者数取得部131は、例えば、患者情報格納部111に格納されている2以上の患者情報から一の患者情報を順番に選択し、当該患者情報が診療終了情報を有するか否かを判別し、診療終了情報を有しないと判別した場合に、当該患者情報が開始日情報を有するか否かをさらに判別し、開始日情報を有すると判別した場合に、現患者数を示す変数mをカウントアップし、格納されている全ての患者情報について判別を終えた後、変数mを含む現患者数情報を取得すればよい。現患者数取得部131が取得した現患者数情報は、例えば処理部13によって、現患者数格納部112に蓄積される。
現患者数取得部131は、現患者数情報を、例えば、予め決められたタイミングで取得してもよいし、後述する出力指示に応じて取得してもよいし、その取得の指示である現患者数取得指示に応じて取得してもよく、その取得タイミングは問わない。予め決められたタイミングは、一回でもよいし、2回以上でもよい。2回以上のタイミングは、一定間隔でもよいし、ランダムな間隔でもよい。予め決められたタイミングで取得する場合、例えば、格納部11に、取得のタイミングを示すタイミング情報を格納しておき、現患者数取得部131は、当該タイミング情報を用いて取得してもよい。タイミング情報は、例えば、1時間ごと、毎日9時、といった周期を示す情報でもよいし、例えば、2016年9月1日9時、2016年9月15日17時、といった日時の集合でもよいし、例えば、2016年9月30日までは毎日17時、2016年10月1日以降は毎日12時と17時、といった日時と周期との組み合わせでもよい。
なお、予め決められたタイミングに関する上記事項は、具体的な日時や周期の長短を除けば、他の情報の取得する場合や、取得以外の処理を行う場合にも、共通し得る。
また、例えば、処理部13が、タイミング情報または指示を基に、取得するか否かを判断し、現患者数取得部131は、取得すると判断された場合に、現患者数情報を取得してもよい。このことは、他の取得部にも共通し得る。
平均診療期間取得部132は、患者情報格納部111から、診療終了情報を有する各患者情報が有する開始日情報と、開始日情報と対になる診療終了情報が示す日との間の期間を示す情報である診療期間情報を取得し、診療期間情報の平均値である平均診療期間情報を取得する。
具体的には、平均診療期間取得部132は、例えば、患者情報格納部111に格納されている2以上の患者情報から一の患者情報を順番に選択し、当該患者情報が診療終了情報を有するか否かを判別し、診療終了情報を有する場合に、過去の患者数を示す変数nをカウントアップすると共に、当該患者情報から開始日情報と診療終了情報との対を取得し、取得した対が示す2つの日の間の期間を算出し、算出した期間を合計期間を示す変数tに加算する処理を繰り返し行う。そして、平均診療期間取得部132は、格納されている全ての患者情報について処理を終えた後、変数nが1以上である場合に、変数tを変数nで除算し、この除算の結果を示す平均診療期間情報を取得すればよい。平均診療期間取得部132が取得した平均診療期間情報は、例えば処理部13によって平均診療期間格納部113に蓄積され、予測部134が予測を行う際に用いられる。
平均診療期間取得部132は、平均診療期間情報を、例えば、予め決められたタイミングで取得してもよいし、その取得の指示である平均診療期間取得指示に応じて取得してもよく、その取得タイミングは問わない。
見込み患者数取得部133は、患者情報格納部111から、紹介情報を有し、開始日情報を有さない患者情報の数を示す情報である見込み患者数情報を取得する。
具体的には、見込み患者数取得部133は、例えば、患者情報格納部111に格納されている2以上の患者情報から一の患者情報を順番に選択し、当該患者情報が紹介情報を有するか否かを判別し、紹介情報を有すると判別した場合に、当該患者情報が開始日情報を有するか否かをさらに判別し、開始日情報を有さないと判別した場合に、見込み患者数を示す変数pをカウントアップする処理を繰り返し行う。そして、見込み患者数取得部133は、格納されている全ての患者情報について処理を終えた後、変数pを示す見込み患者数情報を取得すればよい。見込み患者数取得部133が取得した見込み患者数情報は、例えば処理部13によって格納部11に蓄積されてもよい。
見込み患者数取得部133は、見込み患者数情報を、例えば、予め決められたタイミングで取得してもよいし、その出力の指示である見込み患者数出力指示に応じて取得してもよく、その取得タイミングは問わない。
予測部134は、一の病院における将来の患者数を予測する。詳しくは、予測部134は、例えば、現患者数格納部112に格納されている現患者数情報と、平均診療期間格納部113に格納されている平均診療期間情報とを用いて、将来の患者数に関する情報である予測患者数情報を取得する。または、予測部134は、例えば、現患者数をパラメータとする関数を保持しており、予測部134は、例えば、現患者数格納部112に格納されている現患者数情報と、保持している関数とを用いて、将来の患者数に関する情報である予測患者数情報を取得してもよい。関数は、例えば、増加関数であることは望ましいが、減少関数でもよい。
なお、病院経営支援システムが2以上の病院に対応する2以上の端末装置2を具備する場合、予測部134は、かかる予測患者数情報を、病院識別子と対に取得してもよい。また、予測部134は、例えば、受付部12による出力指示と病院識別子との対の受け付け(受信も含む)に応じて、当該病院識別子に対応する予測患者数情報を取得することは好ましい。
予測部134は、将来の患者数を、例えば、予め決められたタイミングで予測してもよいし、予測患者数情報の出力の指示である出力指示に応じて予測してもよく、予測を行うタイミングは問わない。
診療期間取得手段1341は、現在の患者の診療期間に関する診療期間情報を取得する。診療期間取得手段1341は、例えば、現在の日を示す情報である本日情報を取得し、患者情報格納部111に格納されている2以上の患者情報のうち現在の患者の各患者情報に対して、本日情報と開始日情報との間である診療期間情報を取得する。または、患者情報格納部111に格納される2以上の患者情報が現在の患者の患者情報だけである場合には、診療期間取得手段1341は、現在の日を示す情報である本日情報を取得し、患者情報格納部111に格納されている2以上の各患者情報に対して、本日情報と開始日情報との間である診療期間情報を取得してもよい。本日情報は、例えば、本日の日付(年月日)に加えて、時刻まで含んでいてもよい。診療期間取得手段1341は、本日情報を、例えば、MPUの内蔵時計から取得してもよいし、ネットワークを介してNTPサーバから取得してもよい。
具体的には、診療期間取得手段1341は、例えば、患者情報格納部111に格納されている2以上の患者情報から一の患者情報を順番に選択し、当該患者情報が診療終了情報を有するか否かを判別し、診療終了情報を有さない場合に、当該患者情報から開始日情報を取得し、取得した開始時情報が示す日と本日情報が示す日との間の期間を算出して、当該患者情報が有する患者識別子と、算出した期間を示す診療期間情報との対を格納部11に蓄積する処理を繰り返し行う。なお、本日情報の取得は、最初に1回だけ行えばよい。診療期間取得手段1341が、格納されている全ての患者情報について処理を終えると、格納部11には、現在の患者を識別する患者識別子と、当該患者の診療期間を示す診療期間情報との対(以下、かかる対を対情報と記す場合がある)が、通常は2以上、格納される結果となる。
減少予測患者数取得手段1342は、診療期間取得手段1341が取得した診療期間情報が平均診療期間情報に対して予め決められた条件を満たす患者の数を示す情報である減少予測患者数情報を取得する。予め決められた条件を満たすことは、例えば、診療期間情報が平均診療期間情報を超えていること、または、診療期間情報が平均診療期間情報以上であることである。ただし、診療期間情報が予め決められた条件を満たすことは、例えば、診療期間情報が、予め決められた条件を満たすほど、診療期間情報に近似していること等でもよく、条件の内容は問わない。
具体的には、減少予測患者数取得手段1342は、格納部11に格納されている上記2以上の対情報から一の対情報を順番に選択し、当該対情報を構成する診療期間情報の示す期間が、平均診療期間格納部113に格納されている平均診療期間の示す期間を超えているか否かを判別し、超えていると判別した場合に、減少予測患者数を示す変数qをカウントアップする処理を繰り返し行う。そして、減少予測患者数取得手段1342は、格納されている全ての対情報について処理を終えた後、変数qを示す減少予測患者数情報を取得すればよい。
予測患者数取得手段1343は、現患者数情報から減少予測患者数情報を減算して、予測患者数情報を取得する。具体的には、予測患者数取得手段1343は、例えば、現患者数取得部131が取得した現患者数情報の示す現患者数から、減少予測患者数取得手段1342が取得した減少予測患者数情報の示す減少予測患者数を減算して、その減算結果を示す予測患者数情報を取得する。予測患者数取得手段1343が取得した予測患者数情報は、例えば処理部13によって、格納部11に蓄積されてもよい。
出力部14は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、前述した予測患者数情報、現患者数情報、見込み患者数情報などである。一般に、出力とは、ディスプレイへの表示、スピーカーからの音出力、外部の装置への送信、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡し、記録媒体への蓄積、プリンタでの印字などを含む概念である。出力部14の出力は、通常、端末装置2への送信であるが、例えば、ディスプレイ等の出力デバイスを介した出力であってもよく、その態様は問わない。病院経営支援装置1がスタンドアロンの場合における出力は、通常、出力デバイスを介した出力である。
出力部14は、予測部134が取得した又は格納部11に格納されている予測患者数情報を出力する。具体的には、例えば、出力指示に応じて予測部134が予測患者数情報を取得し、出力部14は、取得された予測患者数情報を出力してもよいし、または、予測部134が予め決められたタイミングで予測患者数情報を取得し、取得された予測患者数情報を処理部13が格納部11に蓄積し、出力部14は、格納部11に格納されている予測患者数情報を出力指示に応じて出力してもよく、その出力のタイミングやトリガーは問わない。
出力部14は、見込み患者数情報をも出力する。出力部14は、見込み患者数取得部133が取得した又は格納部11に格納されている見込み患者数情報を出力する。具体的には、例えば、出力指示に応じて予測部134が予測患者数情報を取得し、出力部14は、取得された予測患者数情報を出力してもよいし、または、見込み患者数取得部133が予め決められたタイミングで見込み患者数情報を取得し、取得された予測患者数情報を処理部13が格納部11に蓄積し、見込み患者数取得部133は、格納部11に格納されている見込み患者数情報を見込み患者数出力指示に応じて出力してもよく、その出力のタイミングやトリガーは問わない。
出力部14は、現患者数情報を、予測患者数情報に対応付けて出力してもよい。対応付けて出力することは、現患者数情報と予測患者数情報とを同一画面に出力することであることは好ましい。ただし、対応付けて出力することは、現患者数情報を表示する第一の画面と、予測患者数情報を表示する第二の画面とを交互に出力することでもよいし、かかる第一および第二の画面の出力を、その切り替えの指示である切り替え指示に応じて切り替えることでもよく、現患者数情報と予測患者数情報との対応をユーザが認識可能に出力することであれば、その態様は問わない。
例えば、出力指示に応じて、予測部134が予測患者数情報を取得する一方、現患者数取得部131が現患者数情報を取得し、出力部14は、取得された現患者情報を、取得された予測患者数情報に対応付けて出力してもよい。または、予め決められたタイミングで、見込み患者数取得部133が見込み患者数情報を取得する一方、現患者数取得部131が現患者数情報を取得し、取得された予測患者数情報および取得された現患者数情報を処理部13が当該タイミングに対応する日時情報と組にして格納部11に蓄積し、見込み患者数取得部133は、格納部11に格納されている見込み患者数情報、現患者数情報、および日時情報の上記組を、出力指示に応じて出力してもよく、その出力のタイミングやトリガーは問わない。
出力部14は、予測患者数情報、または予測患者数情報と見込み患者数情報、または予測患者数情報と現在患者数情報、または予測患者数情報と見込み患者数情報と現在患者数情報を、経営の良好度が判断可能な2段階以上のレベルが認識可能なように図的に出力してもよい。
2段階以上とは、例えば、3段階であってもよい。図的に出力とは、予測患者数情報等の情報と経営の良好度との関係を、ユーザが視覚的に認識可能なように、グラフ等で表現した図を出力することである。
出力部14は、例えば、予測患者数に応じて移動または回転する針で、予測患者数に対応する経営の良好度を示すアナログ計器を模した図を出力してもよい。このアナログ計器は、例えば、危険を示す赤ゾーン、要注意を示す黄ゾーン、安全を示す緑ゾーン、の3ゾーンに区分された半円状または半ドーナツ状のグラフを有する。そして、当該半円または半ドーナツの中心を支点とする針が、予測患者数に応じて回転し、当該3ゾーンのいずれかを指し示すことで、予測患者数に対応する経理の良好度が、危険、要注意、および安全の3段階の中のどのレベルにあるかを視覚的に表現する。
出力部14は、通常、かかる図を構成するための画像データ、および図中の針の回転角といったパラメータを計算するための関数を保持している。関数は、パラメータが回転角の場合、通常、予測患者数に応じで増加する増加関数である。ただし、出力部14は、保持している関数を用いて、予測患者数情報に対応する針の回転角等のパラメータを計算し、計算した回転角等のパラメータと、保持している画像データとを用いて、針が、予測患者数に応じで回転し、赤、黄、および青の3ゾーンのいずれかを指し示しているアナログ計器の図を構成してもよい。
または、出力部14は、例えば、予測患者数等に応じて長さが変化する棒グラフや、予測患者数等に応じて中心角が変化する扇形のグラフといった、予測患者数等を視覚的に示す1以上のグラフを有する図を構成し、当該1以上のグラフ、または当該1以上のグラフの背景を、予測患者数等に応じて、例えば、危険を示す赤、要注意を示す黄、安全を示す緑、の3色に着色してもよい。
または、出力部14は、例えば、予測患者数等と、当該予測患者数等に対応する1以上のインジケーターとを有する表示パネルの画像を構成し、1以上のインジケーターを、予測患者数等に応じて、例えば、赤、青、黄、の3色に変化させてもよく、出力部14が構成する図の態様は問わない。
出力部14は、通常、こうして構成した図の画像を端末装置2に送信する。ただし、出力部14は、例えば、初回だけ、計算したパラメータ、および画像データの送信を行い、2回目以降は、計算したパラメータだけを端末装置2に送信してもよい。端末装置2は、1回目に受信した画像データを保持しておき、2回目以降は、受信したパラメータと、保持している画像データを用いて、図の画像を構成してもよい。
なお、病院経営支援システムが2以上の病院に対応する2以上の端末装置2を具備する場合、出力部14は、予測患者数情報等を、受付部12が受信した病院識別子に対応する端末装置2に送信してもよい。
端末装置2を構成する端末受付部21は、各種の情報を受付ける。各種の情報とは、例えば、前述した開始日情報、出力指示などである。端末受付部21は、各種の情報を、通常、キーボード等の入力デバイスを介して受け付けるが、例えば、外部の装置から受信してもよいし、ディスク等の記録媒体から読み出しても構わない。
端末処理部22は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、フローチャートで説明する各種の判別などである。
端末送信部23は、各種の情報を送信する。各種の情報とは、例えば、端末受付部21が受け付けた情報である。端末送信部23は、情報を、通常、病院経営支援装置1に送信するが、外部の装置に送信してもよく、その送信先は問わない。
端末受信部24は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、端末送信部23が送信した出力指示に対応する予測患者数情報、現患者数情報、見込み患者数情報、または、こうした情報を図的に示す画像などである。端末受信部24は、情報を、通常、病院経営支援装置1から受信するが、外部の装置から受信してもよく、その送信元は問わない。
端末出力部25は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、端末受信部24が受信した情報である。端末出力部25は、端末受信部24が受信した予測患者数情報等の情報、図の画像などを、ディスプレイを介して出力する。ただし、端末出力部25は、図を構成するための画像データを保持していてもよく、その場合、端末受信部24が受信したパラメータと、保持している画像データとを用いて図を構成し、図の画像を出力してもよい。
格納部11、患者情報格納部111、現患者数格納部112、および平均診療期間格納部113は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリといった不揮発性の記録媒体が好適であるが、RAMなど揮発性の記録媒体でも実現可能である。
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、ネットワークや通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。入力デバイスは、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等、何でもよい。
受付部12、および端末受付部21は、入力デバイスを含むと考えても、含まないと考えてもよい。受付部12等は、入力デバイスのドライバーソフトによって、または入力デバイスとそのドライバーソフトとで実現され得る。
処理部13、現患者数取得部131、平均診療期間取得部132、見込み患者数取得部133、予測部134、および端末処理部22は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、処理手順は、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
出力部14、および端末出力部25は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えてもよい。出力部14等は、出力デバイスのドライバーソフトによって、または出力デバイスとそのドライバーソフトとで実現され得る。
出力部14の送信機能、および端末送信部23は、通常、有線または無線の通信手段(例えば、ネットワークカードやモデム等の通信モジュール)で実現されるが、放送手段(例えば、放送モジュール)で実現されてもよい。
受付部12の受信機能、および端末受信部24は、通常、有線または無線の通信手段で実現されるが、放送を送信する手段(例えば、放送受信モジュール)で実現されてもよい。
次に、病院経営支援システムの動作について図2〜図8のフローチャートを用いて説明する。なお、既出の事項に関する説明は、省略または簡略化している。
図2は、病院経営支援装置1の動作を説明するフローチャートである。
(ステップS201)処理部13は、現患者数情報を取得するか否かを判別する。具体的には、処理部13は、例えば、格納部11に格納されているタイミング情報と、MPUの内蔵時計等から取得した日時情報とを用いて、現時点が取得のタイミングか否かを判断し、取得のタイミングであれば、現患者数情報を取得すると判別し、取得のタイミングでなければ、現患者数情報を取得しないと判別してもよい。または、処理部13は、例えば、受付部12が出力指示を受け付けたことに応じて、現患者数情報を取得すると判別し、受け付けていなければ、現患者数情報を取得しないと判別しても構わない。なお、このフローチャートにおいて、受け付けることは、キーボード等の入力デバイスを介して受け付ける場合だけでなく、端末装置2から受信する場合も含む。現患者数情報を取得する場合はステップS202に進み、取得しない場合はステップS203に進む。
(ステップS202)現患者数取得部131は、現患者数情報を取得する処理である現患者数取得処理を実行する。現患者数取得処理については、図3のフローチャートを用いて説明する。その後、ステップS201に戻る。
(ステップS203)処理部13は、平均診療期間情報を取得するか否かを判別する。具体的には、処理部13は、例えば、タイミング情報等を用いて取得のタイミングか否かを判断し、取得のタイミングであれば取得すると判別し、そうでなければ、取得しないと判別してもよい。または、処理部13は、例えば、受付部12が平均診療期間取得指示を受け付けたことに応じて、取得すると判別し、受け付けていなければ、取得しないと判別しても構わない。平均診療期間情報を取得する場合はステップS204に進み、取得しない場合はステップS205に進む。
(ステップS204)平均診療期間取得部132は、平均診療期間情報を取得する処理である平均診療期間取得処理を実行する。平均診療期間取得処理については、図4のフローチャートを用いて説明する。その後、ステップS201に戻る。
(ステップS205)処理部13は、見込み患者数情報を取得するか否かを判別する。具体的には、処理部13は、例えば、タイミング情報等を用いて判別してもよいし、または、見込み患者数取得指示の有無により判別しても構わない。見込み患者数情報を取得する場合はステップS208に進み、取得しない場合はステップS211に進む。
(ステップS206)見込み患者数取得部133は、見込み患者数情報を取得する処理である見込み患者数取得処理を実行する。見込み患者数取得処理については、図5のフローチャートを用いて説明する。その後、ステップS201に戻る。
(ステップS207)処理部13は、受付部12が出力指示を受け付けたか否かを判別する。受付部12が出力指示を受け付けた(受信した)場合はステップS208に進み、受け付けていない(受信していない)場合はステップS211に進む。
(ステップS208)予測部134は、予測患者数情報を取得する処理である予測患者数取得処理を実行する。予測患者数取得処理については、図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS209)出力部14は、当該予測患者数情報を出力(送信)する。なお、このフローチャートにおいて、出力することは、ディスプレイ等の出力デバイスを介して出力する場合だけでなく、端末装置2に送信する場合も含む。
(ステップS210)出力部14は、当該現患者数情報を、上記予測患者数情報に対応付けて出力する。これにより、例えば、一の画面内に、予測患者数と現患者数とが表示される。その後、ステップS201に戻る。
(ステップS211)処理部13は、受付部12が見込み患者数出力指示を受け付けたか否かを判別する。受付部12が見込み患者数出力指示を受け付けた(受信した)場合はステップS212に進み、受け付けていない(受信していない)場合はステップS201に戻る。
(ステップS212)出力部14は、見込み患者数取得部133が取得した(または格納部11に格納されている)見込み患者数情報を出力(送信)する。その後、ステップS201に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、病院経営支援装置1の電源オンやプログラムの起動に応じて処理が開始し、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。ただし、処理の開始または終了のトリガーは問わない。
図3は、上記ステップS202の現患者数取得処理を説明するフローチャートである。
(ステップS301)現患者数取得部131は、変数mに初期値0セットし、変数iに初期値1をセットする。変数mは、現患者数を計数するための変数である。変数iは、患者情報格納部111に格納されている2以上の患者情報のうち、未選択の患者情報を順番に選択していくための変数である。
(ステップS302)現患者数取得部131は、i番目の患者情報があるか否かを判別する。i番目の患者情報がある場合はステップS303に進み、ない場合はステップS307に進む。
(ステップS303)現患者数取得部131は、i番目の患者情報が診療終了情報を有するか否かを判別する。i番目の患者情報が診療終了情報を有する場合はステップS306に進み、有しない場合はステップS304に進む。なお、ここで診療終了情報を有しない場合は、i番目の患者情報が見込み患者の患者情報である場合も含む。
(ステップS304)現患者数取得部131は、i番目の患者情報が開始情報を有するか否かをさらに判別する。i番目の患者情報が開始情報を有する場合はステップS305に進み、有しない場合はステップS306に進む。なお、ここで開始日情報を有する場合は、i番目の患者情報が現患者の患者情報である場合に限られる。
(ステップS305)現患者数取得部131は、変数mをインクリメントする。
(ステップS306)現患者数取得部131は、変数iをインクリメントする。その後、ステップS302に戻る。
(ステップS307)現患者数取得部131は、現時点の変数mを現患者数mと見なし、現患者数mを含む現患者数情報を取得する。取得された現患者数情報は、現患者数取得部131によって保持されてもよいし、例えば処理部13によって格納部11に蓄積されてもよい。その後、上位処理にリターンする。
図4は、上記ステップS204の平均診療期間取得処理を説明するフローチャートである。
(ステップS401)平均診療期間取得部132は、変数nに初期値0セットし、変数tに初期値0をセットし、変数iに初期値1をセットする。変数nは、過去の患者数を計数するための変数である。変数tは、過去の患者の診療期間を合算するための変数である。変数iは、上記と同様、2以上の患者情報のうち未選択の患者情報を順番に選択していくための変数である。
(ステップS402)平均診療期間取得部132は、i番目の患者情報があるか否かを判別する。i番目の患者情報がある場合はステップS403に進み、ない場合はステップS409に進む。
(ステップS403)平均診療期間取得部132は、i番目の患者情報が診療終了情報を有するか否かを判別する。i番目の患者情報が診療終了情報を有する場合はステップS404に進み、有しない場合はステップS408に進む。
(ステップS404)平均診療期間取得部132は、変数nをインクリメントする。
(ステップS405)平均診療期間取得部132は、i番目の患者情報から、開始日情報と診療終了情報とを取得する。なお、i番目の患者情報は、診療終了情報を有する以上、開始日情報も有している。
(ステップS406)平均診療期間取得部132は、開始日情報が示す日と診療終了情報が示す日との間の期間を算出する。
(ステップS407)平均診療期間取得部132は、変数tに当該期間を加算する。
(ステップS408)平均診療期間取得部132は、変数iをインクリメントする。
(ステップS409)平均診療期間取得部132は、変数nが1以上であるか否かを判別する。変数nが1以上である(n≧1)場合はステップS410に進み、1未満である(n<1)場合は上位処理にリターンする。
(ステップS410)平均診療期間取得部132は、変数tを変数nで除算した値“n/t”を平均診療期間“n/t”と見なし、平均診療期間“n/t”を示す平均診療期間情報を取得する。取得された情平均診療期間報は、平均診療期間取得部132によって保持されてもよいし、例えば処理部13によって格納部11に蓄積されてもよい。その後、上位処理にリターンする。
なお、図4のフローチャートでは、変数tを用いて期間を積算し、積算後の変数tを変数nで除算しているが、例えば、期間を蓄積し、蓄積された期間の合計を変数nで除算してもよい。
図5は、上記ステップS206の見込み患者数取得処理を説明するフローチャートである。
(ステップS501)見込み患者数取得部133は、変数pに初期値0セットし、変数iに初期値1をセットする。変数pは、見込み患者数を計数するための変数である。変数iは、上記と同様の変数である。
(ステップS502)見込み患者数取得部133は、i番目の患者情報があるか否かを判別する。i番目の患者情報がある場合はステップS503に進み、ない場合はステップS507に進む。
(ステップS503)見込み患者数取得部133は、i番目の患者情報が紹介情報を有するか否かを判別する。i番目の患者情報が紹介情報を有する場合はステップS504に進み、有しない場合はステップS506に進む。
(ステップS504)見込み患者数取得部133は、i番目の患者情報が開始日情報を有するか否かを判別する。i番目の患者情報が開始日情報を有する場合はステップS505に進み、有しない場合はステップS506に進む。
(ステップS505)見込み患者数取得部133は、変数pをインクリメントする。
(ステップS506)見込み患者数取得部133は、変数iをインクリメントする。その後、ステップS502に戻る。
(ステップS507)見込み患者数取得部133は、変数pを見込み患者数pと見なし、見込み患者数pを示す見込み患者数情報を取得する。取得された見込み患者数情報は、見込み患者数取得部133によって保持されてもよいし、例えば処理部13によって格納部11に蓄積されてもよい。その後、上位処理にリターンする。
図6は、上記ステップS208の予測処理を説明するフローチャートである。
(ステップS601)予測部134を構成する診療期間取得手段1341は、現在の患者の診療期間に関する診療期間情報を取得する処理である診療期間取得処理を実行する。診療期間取得処理については、図7のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS602)予測部134は、変数qに初期値0セットし、変数jに初期値0をセットする。変数qは、減少予測患者数を計数するための変数である。変数jは、ステップS601の診療期間取得処理の結果として格納部11に格納されている2以上の対情報(現患者の患者識別子とその診療期間情報との対)のうち、未選択の対情報を順番に選択していくための変数である。
(ステップS603)予測部134は、j番目の対情報があるか否かを判別する。i番目の患者情報がある場合はステップS604に進み、ない場合はステップS607に進む。
(ステップS604)予測部134は、j番目の対情報を構成する診療期間情報の示す診療期間が、平均診療期間取得部132によって取得された平均診療期間“t/n”に対して所定の条件を満たすか否かを判別する。j番目の対情報の診療期間が平均診療期間“t/n”に対して所定の条件を満たす場合はステップS605に進み、見たさない場合はステップS606に進む。
(ステップS605)予測部134は、変数qをインクリメントする。
(ステップS606)予測部134は、変数jをインクリメントする。その後、ステップS603に戻る。
(ステップS607)減少予測患者数取得手段1342は、変数qを減少予測患者数qと見なし、減少予測患者数qを示す減少予測患者数情報を取得する。取得された減少予測患者数情報は、減少予測患者数取得手段1342によって保持されてもよいし、例えば予測部134によって格納部11に蓄積されてもよい。
(ステップS608)予測患者数取得手段1343は、現患者数取得部131によって取得された現患者数情報が示す現患者数mから、減少予測患者数取得手段1342が取得した減少予測患者数情報の示す減少予測患者数qを減算する。
(ステップS609)予測患者数取得手段1343は、当該減算の結果“m−q”を予測患者数“m−q”と見なし、予測患者数“m−q”を示す予測患者数情報を取得する。取得された予測患者数情報は、予測患者数取得手段1343によって保持されてもよいし、例えば予測部134によって格納部11に蓄積されてもよい。その後、上位処理にリターンする。
図7は、上記ステップS601の診療期間取得処理を説明するフローチャートである。
(ステップS701)診療期間取得手段1341は、変数iに初期値1をセットする。
(ステップS702)診療期間取得手段1341は、i番目の患者情報があるか否かを判別する。i番目の患者情報がある場合はステップS703に進み、ない場合は上位処理にリターンする。
(ステップS703)診療期間取得手段1341は、i番目の患者情報が診療終了情報を有するか否かを判別する。i番目の患者情報が診療終了情報を有する場合はステップS709に進み、有しない場合はステップS704に進む。なお、ここで診療終了情報を有しない場合は、i番目の患者情報が見込み患者の患者情報である場合も含む。
(ステップS704)診療期間取得手段1341は、i番目の患者情報が開始日情報を有するか否かを判別する。i番目の患者情報が開始日情報を有する場合はステップS709に進み、有しない場合はステップS709に進む。なお、ここで開始日情報を有する場合は、i番目の患者情報が現患者の患者情報である場合に限られる。
(ステップS705)診療期間取得手段1341は、i番目の患者情報から開始日時時情報を取得する。
(ステップS706)診療期間取得手段1341は、内蔵時計等から本日情報を取得する。
(ステップS707)診療期間取得手段1341は、取得した開始日情報が示す日と、取得した本日情報が示す日との間の期間を算出する。
(ステップS708)診療期間取得手段1341は、i番目の患者情報が有する患者識別子と、取得した期間を示す診療期間情報との対である対情報を、格納部11に蓄積する。
(ステップS709)診療期間取得手段1341は、変数iをインクリメントする。その後、ステップS702に戻る。
なお、図7のフローチャートでは、本日情報をステップS706で毎回取得しているが、本日情報の取得は、例えば、ステップS701の前または後で1回だけ行い、取得した本日情報を保持しておき、ステップS707では、診療期間取得手段1341は、取得した開始日情報が示す日と、保持している本日情報が示す日との間の期間を算出してもよい。
図8は、端末装置2の動作を説明するフローチャートである。
(ステップS801)端末処理部22は、端末受付部21が出力指示を受け付けたか否かを判別する。なお、このフローチャートでいう受け付けは、通常、キーボード等の入力デバイスを介した受け付けである。端末受付部21が出力指示を受け付けた場合はステップS802に進み、受け付けていない場合はステップS803に進む。
(ステップS802)端末送信部23は、当該出力指示を病院経営支援装置1に送信する。その後、ステップS801に戻る。
(ステップS803)端末処理部22は、端末受信部24が予測患者数情報を受信したか否かを判別する。端末受付部21が予測患者数情報を受信した場合はステップS804に進み、受信していない場合はステップS805に進む。
(ステップS804)端末出力部25は、当該予測患者数情報を、ディスプレイ等の出力デバイスを介して出力する。その後、ステップS801に戻る。
(ステップS805)端末処理部22は、端末受信部24が現患者数情報を受信したか否かを判別する。端末受付部21が現患者数情報を受信した場合はステップS806に進み、受信していない場合はステップS807に進む。
(ステップS806)端末出力部25は、当該現患者数情報を、上記予測患者数情報に対応付けて出力する。これにより、例えば、一の画面内に、予測患者数と現患者数とが表示される。その後、ステップS801に戻る。
(ステップS807)端末処理部22は、端末受付部21が見込み患者数出力指示を受け付けたか否かを判別する。端末受付部21が見込み患者数出力指示を受け付けた場合はステップS808に進み、受け付けていない場合はステップS809に進む。
(ステップS808)端末送信部23は、当該見込み患者数出力指示を病院経営支援装置1に送信する。その後、ステップS801に戻る。
(ステップS809)端末処理部22は、端末受信部24が見込み患者数情報を受信したか否かを判別する。端末受信部24が見込み患者数情報を受信した場合はステップS810に進み、受信していない場合はステップS801に戻る。
(ステップS810)端末出力部25は、当該見込み患者数情報を、ディスプレイ等の出力デバイスを介して出力する。その後、ステップS801に戻る。
なお、図8のフローチャートにおいて、端末装置2の電源オンやプログラムの起動に応じて処理が開始し、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。ただし、処理の開始または終了のトリガーは問わない。
なお、病院経営支援システムが2以上の病院に対応する2以上の端末装置2を具備する場合、病院経営支援装置1は、図2〜図7に示した処理を、2以上の病院識別子ごとに実行すればよい。2以上の各端末装置2は、各種の情報を、病院識別子と対に送受信すればよい。
以下、本実施の形態における病院経営支援システムの具体的な動作例について説明する。ただし、本例は、本発明を何ら限定するものではなく、適宜変更され得ることはいうまでもない。また、既出の事項に関する説明は、省略または簡略化している。
本例における病院経営支援システムは、病院経営支援装置1、および当該病院経営支援装置1とネットワークを介して接続された端末装置2を備える。病院経営支援装置1は、ある病院に設置されたサーバであり、端末装置2は、その病院の端末(PC、タブレット端末等)である。本日の日付は、2016年9月15日であり、病院経営支援装置1の患者情報格納部111には、ID“1”,“2”,…,“5”に対応付けて、図9に示すような5つの患者情報が格納されている。
図9は、患者情報のデータ構造図である。患者情報は、患者識別子と、紹介情報、開始日情報、および診療終了情報のうち1以上の情報と、種類識別子とを有する。種類識別子とは、患者の種類を示す情報である。種類識別子は、本例では、“過去の患者”、“現患者”、および“見込み患者”の3種類である。ただし、種類識別子は、処理の理解のための情報に過ぎず、処理自体に必須の情報ではない。
例えば、ID“1”に対応する患者情報(以下、患者情報1と記す場合がある)は、患者識別子“AA”、紹介情報“−”、開始日情報“2016年8月1日”、診療終了情報“−”、および種類識別子“現患者”を有する。なお、“−”は、当該情報を有しないことを示す。また、ID“2”に対応する患者情報(患者情報2)は、患者識別子“BB”、紹介情報“−”、開始日情報“2016年7月20日”、診療終了情報“2016年9月10日終了”、および種類識別子“過去の患者”を有する。
同様に、患者情報3は、患者識別子“CC”、紹介情報“病院aaから”、開始日情報“−”、診療終了情報“−”、および種類識別子“見込み患者”を有する。患者情報4は、患者識別子“DD”、紹介情報“ケアマネージャーbbさんから”、開始日情報“2016年8月20日”、診療終了情報“−”、および種類識別子“現患者”を有する。患者情報5は、患者識別子“EE”、紹介情報“施設ccから”、開始日情報“2016年8月10日”、診療終了情報“2016年9月5日終了”、および種類識別子“過去の患者”を有する。
端末装置2において、端末受付部21がキーボード等を介して出力指示を受け付けると、端末送信部23は、当該出力指示を病院経営支援装置1に送信する。
病院経営支援装置1において、受付部12が当該出力指示を受信すると、現患者数取得部131は、患者情報格納部111に格納されている患者情報1〜5を用いて、図3に示された処理を行うことで、現患者数情報を取得する。詳しくは、現患者数取得部131は、まず、1番目の患者情報1に関し、診療終了情報の有無を判別し、診療終了情報が無いため、開始日情報の有無をさらに判別する。そして、開始日情報は有るため、現患者数取得部131は、患者情報1を現患者の患者情報と見なし、変数mを0から1にインクリメントする。次に、現患者数取得部131は、患者情報2に関し、診療終了情報の有無を判別し、診療終了情報が有るため、患者情報2を現患者の患者情報ではないと見なし、変数mのインクリメントは行わない。次に、現患者数取得部131は、患者情報3に関し、診療終了情報の有無を判別し、診療終了情報は無いため、開始日情報の有無をさらに判別するが、開始日情報も無いため、現患者の患者情報ではないと見なし、変数mのインクリメントは行わない。
次の患者情報4に関しては、診療終了情報が無く、開始日情報は有るため、現患者数取得部131は、現患者の患者情報と見なし、変数mを1から2にインクリメントする。最後の患者情報5に関しては、診療終了情報が有るため、現患者数取得部131は、現患者の患者情報ではないと見なし、変数mのインクリメントは行わない。こうして、現患者数“2”を示す現患者数情報が取得され、現患者数格納部112に蓄積される。
他方、診療期間取得手段1341は、患者情報1〜5を用いて、図4に示された処理を行うことで、平均診療期間情報を取得する。まず、患者情報1に関し、診療終了情報の有無を判別し、診療終了情報が無いため、患者情報1を過去の患者の患者情報ではないと見なし、変数nのインクリメントも変数tへの加算も行わない。次の患者情報2は、診療終了情報が有るため、診療期間取得手段1341は、患者情報1を過去の患者の患者情報と見なし、まず、変数nを0から1にインクリメントする。次に、診療期間取得手段1341は、患者情報2から、開始日情報“2016年7月20日”と診療終了情報“2016年9月10日終了”とを取得し、それらの間の期間“51日”を算出し、変数tに加算する。この時点で、t=0+51=51である。
続く患者情報3、患者情報4は、終了情報が無いため、診療期間取得手段1341は、過去の患者の患者情報ではないと見なし、インクリメントも加算も行わない。最後の患者情報5は、診療終了情報が有るため、診療期間取得手段1341は、変数nを1から2にインクリメントし、患者情報5から開始日情報“2016年8月10日”と診療終了情報“2016年9月5日終了”とを取得し、それらの間の期間“26日”を算出し、変数tに加算する。これにより、t=51+26=77となり、診療期間取得手段1341は、平均診療期間“t/n”=“77/2=38.5”と計算し、平均診療期間“38.5日”を示す平均診療期間情報を取得する。
次に、予測部134を構成する診療期間取得手段1341が、患者情報1〜5を用いて、図6のステップS601および図7に示された処理を行うことで、現患者の診療期間情報を取得する。まず、患者情報1に関し、診療終了情報が無く、開始日情報は有るため、診療期間取得手段1341は、患者情報1を現患者の患者情報と見なし、患者情報1から開始日情報“2016年8月1日”を取得すると共に、内蔵時計等から本日情報“2016年9月15日”を取得する。次に、診療期間取得手段1341は、これら2つの日付の間の期間“46日”を算出し、患者情報1が有する患者識別子“AA”と診療期間情報“46日”との対情報を格納部11に蓄積する。
患者情報2に関しては、診療終了情報が有るため、現患者の患者情報ではないと見なされ、対情報は蓄積されない。患者情報3に関しては、診療終了情報も開始日情報も無いため、現患者の患者情報ではないと見なされ、対情報は蓄積されない。
患者情報4に関しては、診療終了情報が無く、開始日情報は有るため、診療期間取得手段1341は、現患者の患者情報と見なし、患者情報4から開始日情報“2016年8月20日”を取得すると共に、本日情報“2016年9月15日”を取得する。そして、診療期間取得手段1341は、期間“26日”を算出し、患者情報4が有する患者識別子“DD”と診療期間情報“21日”との対情報を格納部11に蓄積する。最後の患者情報5に関しては、診療終了情報が有るため、現患者の患者情報ではないと見なされ、対情報は蓄積されない。
こうして、格納部11には、図10に示すような2つの対情報がID(1,2)と対に格納される結果となる。図10は、対情報のデータ構造図である。対情報は、患者識別子と期間情報とを有する。ID“1”で識別される対情報(対情報1)は、患者識別子“AA”と期間情報“46日”とを有する。ID“2”で識別される対情報(対情報2)は、患者識別子“DD”と期間情報“26日”とを有する。
次に、予測部134等は、図6のステップS602〜S609を行うことで、予測減少患者数を取得する。詳しくは、予測部134は、まず、格納部11から対情報1を選択し、当該対情報1を構成する診療期間情報の示す診療期間“46日”が、平均診療期間取得部132によって取得された平均診療期間“38.5日”を超えているか否かを判別する。対情報1を構成する診療期間“46日”は平均診療期間“38.5日”を超えているため、予測部134は、変数pを0から1にインクリメントする。次の対情報2の診療期間は“26日”で、これは平均診療期間“38.5日”に満たないため、変数pのインクリメントは行われない。減少予測患者数取得手段1342は、この時点の変数q=1を減少予測患者数と見なし、減少予測患者数“1”を示す減少予測患者数情報を取得する。
次に、予測患者数取得手段1343は、現患者数取得部131によって取得された現患者数“2”から、減少予測患者数取得手段1342が取得した減少予測患者数“1”を減算し、当該減算の結果“1”を予測患者数と見なして、予測患者数“1”を示す予測患者数情報を取得する。出力部14は、こうして予測患者数取得手段1343が取得した予測患者数情報“1”を端末装置2に送信する。さらに、出力部14は、現患者数格納部112に格納されている現患者数情報“2”を、当該予測患者数情報“1”に対応付けて、端末装置2に送信する。
端末装置2において、端末受付部21が予測患者数情報を受信すると、端末出力部25は、当該予測患者数情報を、ディスプレイ等の出力デバイスを介して出力する。端末受付部21が現患者数情報をも受信すると、端末出力部25は、当該現患者数情報を、上記予測患者数情報と同じ画面に出力する。これにより、端末装置2のディスプレイには、一の画面内に、予測患者数“1”と現患者数“2”とが表示される。
なお、予測患者数および現患者数を示す画面は、例えば、図11に示すような画面であってもよい。この画面は、予測患者数を示す第一のアナログ計器の画像と、現患者数を示す第二のアナログ計器の画像とを有する。本例における予測患者数は25人、現患者数は31人である。第一のアナログ計器は、0〜15人に対応する赤ゾーン、15人〜20人に対応する黄ゾーン、および20人〜50人に対応する青ゾーン、の3ゾーンを有しており、その針は、予測患者数“25”に応じて、緑ゾーンを指し示している。第二のアナログ計器は、第一のアナログ計器と同様の3ゾーンを有しており、その針は、現患者数“31”に応じて、緑ゾーンを指し示している。
端末出力部25は、かかる画面を構成するための画像データを保持しており、端末受信部24が受信した予測患者数情報および現患者数情報と、保持している画像データとを用いて画面を構成し、出力してもよい。
端末装置2において、端末受付部21が見込み患者数出力指示を受け付けると、端末送信部23は、当該見込み患者数出力指示を病院経営支援装置1に送信する。
病院経営支援装置1において、受付部12が見込み患者数出力指示を受信すると、見込み患者数取得部133は、患者情報1〜5を用いて、図5の処理を行うことで、見込み患者数情報を取得する。具体的には、最初の患者情報1は、紹介情報を有しないため、変数pのインクリメントとは行われない。次の患者情報2も同様である。
患者情報3は、紹介情報を有し、開始情報を有さないため、見込み患者数取得部133は、患者情報3が有する患者識別子“CC”で識別される患者CCを見込み患者と見なし、変数pを0から1にインクリメントする。患者情報4は、紹介情報を有するが、開始情報を有するため、変数pのインクリメントは行われない。最後の患者情報5も同様であるため、見込み患者数取得部133は、この時点での変数pの値“1”を見込み患者数と見なし、見込み患者数“1”を示す見込み患者数情報を取得する。出力部14は、こうして取得された見込み患者数情報を端末装置2に送信する。
端末装置2において、端末受信部24が上記見込み患者数情報を受信すると、端末出力部25は、見込み患者数“1”を示す見込み患者数情報を、ディスプレイ等の出力デバイスを介して出力する。
なお、見込み患者数を示す画面は、例えば、図12に示すような画面であってもよい。この画面は、見込み患者数を示すアナログ計器の画像を有する。本例における見込み患者数は7人である。このアナログ計器は、0〜2人に対応する赤ゾーン、2人〜4人に対応する黄ゾーン、および4人〜15人に対応する青ゾーンを有しており、その針は、見込み患者数“7”に応じて、緑ゾーンを指し示している。
端末出力部25は、かかる画面を構成するための画像データを保持しており、端末受信部24が受信した見込み患者数情報と、保持している画像データとを用いて画面を構成し、出力してもよい。この画面は、図11に示した第一および第二の2つのアナログ計器の画像をさらに有していてもよい。
以上、本実施の形態によれば、記録媒体が、患者を識別する患者識別子と、患者の診療開始の日に関する情報である開始日情報とを有する2以上の患者情報が格納される患者情報格納部111と、一の病院の現在の患者数に関する情報である現患者数情報が格納される現患者数格納部112と、一の病院における過去の患者の平均診療期間に関する情報である平均診療期間情報が格納される平均診療期間格納部113とを具備しており、病院経営支援装置1は、現患者数情報と、平均診療期間情報とを用いて、将来の患者数に関する情報である予測患者数情報を取得し、予測患者数情報を出力すること(出力することは、端末装置2に送信することも含む:以下同様)により、患者の情報を用いて、病院経営に有益な予測患者数を出力できる。
また、病院経営支援装置1は、現在の日を示す情報である本日情報を取得し、格納されている2以上の患者情報のうち現在の患者の各患者情報に対して、本日情報と開始日情報との間である診療期間情報を取得し、取得した診療期間情報が平均診療期間情報に対して予め決められた条件を満たす患者の数を示す情報である減少予測患者数情報を取得し、現患者数情報から減少予測患者数情報を減算して、予測患者数情報を取得することにより、患者の情報を用いて、病院経営に有益な予測患者数を出力できる。
また、格納されている2以上の患者情報のうちの1以上の各患者情報は、診療が終了したことを示す診療終了情報を有し、病院経営支援装置1は、診療終了情報を有しない患者情報の数を示す現患者数情報を取得し、格納されている現患者数情報は、病院経営支援装置1が取得した現患者数情報であることにより、患者の情報を用いて、病院経営に有益な現患者数を自動的に取得できる。
また、格納されている2以上の患者情報のうちの1以上の各患者情報は、診療が終了した日に関する情報である診療終了情報を有し、病院経営支援装置1は、診療終了情報を有する各患者情報が有する開始日情報と、開始日情報と対になる診療終了情報が示す日との間の期間を示す情報である診療期間情報を取得し、診療期間情報の平均値である平均診療期間情報を取得し、格納されている平均診療期間情報は、病院経営支援装置1が取得した平均診療期間情報であることにより、患者の情報を用いて、平均診療期間を算出できる。
また、格納されている2以上の患者情報のうちの1以上の各患者情報は、紹介に関する紹介情報を有し、病院経営支援装置1は、紹介情報を有し、開始日情報を有さない患者情報の数を示す情報である見込み患者数情報を取得し、見込み患者数情報をも出力することにより、患者の情報を用いて、見込み患者数をも出力できる。
また、病院経営支援装置1は、現患者数情報を、予測患者数情報に対応付けて出力することにより、患者の情報を用いて、病院経営に有益な現患者数をも出力できる。
また、病院経営支援装置1は、予測患者数情報、または予測患者数情報と見込み患者数情報、または予測患者数情報と現患者数情報、または予測患者数情報と見込み患者数情報と現患者数情報を、経営の良好度が判断可能な2段階以上のレベルが認識可能なように図的に出力することにより、患者の情報を用いて、病院経営に有益な情報を図的に出力できる。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現してもよい。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布してもよい。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布してもよい。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。
つまり、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、患者を識別する患者識別子と、患者の診療開始の日に関する情報である開始日情報とを有する2以上の患者情報が格納される患者情報格納部111と、一の病院の現在の患者数に関する情報である現患者数情報が格納される現患者数格納部112と、一の病院における過去の患者の平均診療期間に関する情報である平均診療期間情報が格納される平均診療期間格納部113とを具備しており、このプログラムは、コンピュータを、現患者数情報と、平均診療期間情報とを用いて、将来の患者数に関する情報である予測患者数情報を取得する予測部134と、予測患者数情報を出力する出力部14として機能させるためのプログラムである。
図13は、本実施の形態におけるプログラムを実行して、病院経営支援装置1や端末装置2を実現するコンピュータシステム900の外観図である。本実施の形態は、コンピュータハードウェアおよびその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現され得る。図13において、コンピュータシステム900は、ディスクドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、ディスプレイ904とを備える。なお、キーボード902やマウス903やディスプレイ904をも含むシステム全体をコンピュータと呼んでもよい。
図14は、コンピュータシステム900の内部構成の一例を示す図である。図14において、コンピュータ901は、ディスクドライブ905に加えて、MPU911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、およびデータを記憶するストレージ914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915と、外部ネットワークや内部ネットワーク等のネットワークへの接続を提供するネットワークカード916と、を備える。ストレージ914は、例えば、ハードディスク、SSD、フラッシュメモリなどである。
コンピュータシステム900に、病院経営支援装置1の機能を実行させるプログラムは、例えば、DVD、CD−ROM等のディスク921に記憶されて、ディスクドライブ905に挿入され、ストレージ914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、ネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ストレージ914に記憶されてもよい。プログラムは、実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、ディスク921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。また、ディスク921に代えて他の着脱可能な記録媒体(例えば、DVDやメモリカード等)を介して、プログラムがコンピュータシステム900に読み込まれてもよい。
プログラムは、コンピュータの詳細を示す901に、病院経営支援装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上述したコンピュータシステム900は、サーバまたは据え置き型のPCであるが、病院経営支援装置1等は、例えば、タブレット端末やスマートフォンやノートPCといった、携帯端末で実現されてもよい。この場合、例えば、キーボード902及びマウス903はタッチパネルに、ディスクドライブ905はメモリカードスロットに、ディスク921はメモリカードに、ハードディスク914はフラッシュメモリに、それぞれ置き換えられることが望ましい。端末装置2もまた、かかる携帯端末で実現され得る。ただし、以上は例示であり、病院経営支援装置1等を実現するコンピュータのハードウェア構成は問わない。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(端末送信部23、端末受信部24など)は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
また、上記実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかる病院経営支援装置等は、患者の情報を用いて、病院経営に有益な情報を出力できるという効果を有し、病院経営支援装置等として有用である。
1 病院経営支援装置
2 端末装置
11 格納部
12 受付部
13 処理部
14 出力部
21 端末受付部
22 端末処理部
23 端末送信部
24 端末受信部
25 端末出力部
111 患者情報格納部
112 現患者数格納部
113 平均診療期間格納部
131 現患者数取得部
132 平均診療期間取得部
133 見込み患者数取得部
134 予測部
1341 診療期間取得手段
1342 減少予測患者数取得手段
1343 予測患者数取得手段
2 端末装置
11 格納部
12 受付部
13 処理部
14 出力部
21 端末受付部
22 端末処理部
23 端末送信部
24 端末受信部
25 端末出力部
111 患者情報格納部
112 現患者数格納部
113 平均診療期間格納部
131 現患者数取得部
132 平均診療期間取得部
133 見込み患者数取得部
134 予測部
1341 診療期間取得手段
1342 減少予測患者数取得手段
1343 予測患者数取得手段
Claims (9)
- 患者を識別する患者識別子と、患者の診療開始の日に関する情報である開始日情報とを有する2以上の患者情報が格納される患者情報格納部と、
一の病院の現在の患者数に関する情報である現患者数情報が格納される現患者数格納部と、
前記一の病院における過去の患者の平均診療期間に関する情報である平均診療期間情報が格納される平均診療期間格納部と、
前記現患者数情報と、前記平均診療期間情報とを用いて、将来の患者数に関する情報である予測患者数情報を取得する予測部と、
前記予測患者数情報を出力する出力部とを具備する病院経営支援装置。 - 前記予測部は、
現在の日を示す情報である本日情報を取得し、前記患者情報格納部に格納されている2以上の患者情報のうち現在の患者の各患者情報に対して、当該本日情報と前記開始日情報との間である診療期間情報を取得する診療期間取得手段と、
前記診療期間取得手段が取得した診療期間情報が前記平均診療期間情報に対して予め決められた条件を満たす患者の数を示す情報である減少予測患者数情報を取得する減少予測患者数取得手段と、
前記現患者数情報から前記減少予測患者数情報を減算して、予測患者数情報を取得する予測患者数取得手段とを具備する請求項1記載の病院経営支援装置。 - 前記患者情報格納部に格納されている2以上の患者情報のうちの1以上の各患者情報は、
診療が終了したことを示す診療終了情報を有し、
前記患者情報格納部から、前記診療終了情報を有しない患者情報の数を示す現患者数情報を取得する現患者数取得部をさらに具備し、
前記現患者数格納部の現患者数情報は、前記現患者数取得部が取得した現患者数情報である請求項1または請求項2記載の病院経営支援装置。 - 前記患者情報格納部に格納されている2以上の患者情報のうちの1以上の各患者情報は、
診療が終了した日に関する情報である診療終了情報を有し、
前記患者情報格納部から、前記診療終了情報を有する各患者情報が有する開始日情報と、当該開始日情報と対になる診療終了情報が示す日との間の期間を示す情報である診療期間情報を取得し、当該診療期間情報の平均値である平均診療期間情報を取得する平均診療期間取得部をさらに具備し、
前記平均診療期間格納部の平均診療期間情報は、前記平均診療期間取得部が取得した平均診療期間情報である請求項1から請求項3いずれか一項に記載の病院経営支援装置。 - 前記患者情報格納部に格納されている2以上の患者情報のうちの1以上の各患者情報は、
紹介に関する紹介情報を有し、
前記患者情報格納部から、前記紹介情報を有し、開始日情報を有さない患者情報の数を示す情報である見込み患者数情報を取得する見込み患者数取得部をさらに具備し、
前記出力部は、
前記見込み患者数情報をも出力する請求項1から請求項4いずれか一項に記載の病院経営支援装置。 - 前記出力部は、
前記現患者数情報を、前記予測患者数情報に対応付けて出力する請求項1から請求項5いずれか一項に記載の病院経営支援装置。 - 前記出力部は、
前記予測患者数情報、または前記予測患者数情報と前記見込み患者数情報、または前記予測患者数情報と前記現在患者数情報、または前記予測患者数情報と前記見込み患者数情報と現在患者数情報を、経営の良好度が判断可能な2段階以上のレベルが認識可能なように図的に出力する請求項1から請求項6いずれか一項に記載の病院経営支援装置。 - 記録媒体は、
患者を識別する患者識別子と、患者の診療開始の日に関する情報である開始日情報とを有する2以上の患者情報が格納される患者情報格納部と、
一の病院の現在の患者数に関する情報である現患者数情報が格納される現患者数格納部と、
前記一の病院における過去の患者の平均診療期間に関する情報である平均診療期間情報が格納される平均診療期間格納部とを具備しており、
予測部、および出力部によって行われる病院経営支援方法であって、
前記予測部が、前記現患者数情報と、前記平均診療期間情報とを用いて、将来の患者数に関する情報である予測患者数情報を取得する予測ステップと、
前記出力部が、前記予測患者数情報を出力する出力ステップとを含む病院経営支援方法。 - コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、
患者を識別する患者識別子と、患者の診療開始の日に関する情報である開始日情報とを有する2以上の患者情報が格納される患者情報格納部と、
一の病院の現在の患者数に関する情報である現患者数情報が格納される現患者数格納部と、
前記一の病院における過去の患者の平均診療期間に関する情報である平均診療期間情報が格納される平均診療期間格納部とを具備しており、
前記コンピュータを、
前記現患者数情報と、前記平均診療期間情報とを用いて、将来の患者数に関する情報である予測患者数情報を取得する予測部と、
前記予測患者数情報を出力する出力部として機能させるためのプログラム。
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