JP2018055390A - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明に係る画像処理装置は、複数の異なる視点から見た被写体のシルエット画像データを取得する取得手段と、前記シルエット画像データから前記シルエット画像データより低解像度な画像を表す低解像度データを生成する生成手段と、前記被写体を含む空間中の線分を前記低解像度データ上に射影して前記被写体との第一の交差を算出した後に、前記線分を前記シルエット画像データ上に射影して前記被写体との第二の交差を算出することを前記空間中における複数の線分に対して行うことで前記被写体と交差する区間を算出して前記被写体の形状を推定する推定手段とを有することを特徴とする。
【選択図】 図5
Description
<撮像システムの全体構成>
図1は、本発明を適用し得る画像処理装置を含む撮像システムの一例を示した模式図である。撮像システムは、複数の撮像装置101と画像処理装置102、表示装置103、入力装置104を有する。撮像装置101は、被写体105を囲むような複数の視点から、被写体105を撮像する。画像処理装置102は、撮像装置101が撮像した画像データを用いて、視体積交差法に基づく被写体形状の推定を行う。詳細は後述する。また、画像処理装置102には表示装置103及び入力装置104が接続されており、プロセッサ(CPUやMPUなど)がROMに格納された各種プログラムを読み出し、RAMなどの一時メモリを用いて各種演算を行う。ユーザは表示装置103と入力装置104を介して操作することで、撮像条件の設定や、撮像により取得した画像データを処理した結果の確認を行う。
図2により視体積交差法に基づく形状推定の原理を説明する。図2(a)は被写体と撮像装置の配置と被写体のシルエットとの関係を表す図である。ここでは一例として、3つの撮像装置201、202、203が、被写体207を撮像し、シルエットデータ(以降、シルエット画像データとも呼ぶ)204、205、206を取得するものとする。ここで、被写体207は円柱状の物体であり、図2(a)はこれを上から俯瞰した様子を表している。図2(b)は推定された形状を表す図で、被写体207のシルエット(以降、シルエット画像とも呼ぶ)208、209、210の空間上での共通領域をとることで、推定形状211が得られることを表している。このように被写体のシルエットを空間に投影して得られる領域の共通部分として被写体形状を推定する方法が、視体積交差法である。
kは距離に相当する値であり、X,Y,Zは光線が距離kを通る時の3次元座標である。交差区間は被写体領域に入る距離kと、被写体領域から出る距離k’の組(k,k’)で表すものとする。処理の開始時は交差区間(k,k’)を被写体が存在する距離の範囲になるよう設定しておく。光線、交差区間のm番目の視点のシルエットデータ上への射影は、式2のように行う。
Amはm番目の視点の内部パラメータ行列、[Rm Tm]はm番目の視点の外部パラメータ行列である。また、(um,vm)はm番目の視点に射影された座標である。式1と式2に基づき、距離kにおける光線のシルエットデータ上での座標(um,vm)と距離k’における座標(u’m,v’m)を射影された交差区間として算出する。(um,vm)と(u’m,v’m)のなす線分と被写体シルエットの交差を探索する。射影された線分325が被写体シルエット326に入る位置は、画素境界である328としてもよいし、傾きが小さくなるよう水平または垂直方向に画素毎の走査を行い、画素中央において被写体シルエット内に入った点327としてもよい。本実施形態では327を用いる。また、周辺画素を参照してシルエットを滑らかにするような処理をしてもかまわない。被写体シルエットから出る位置についても同様である。このようにして、射影された交差区間と被写体シルエットとの共通部分となる線分を求めて、射影された交差区間を更新する。なお、射影された交差区間の傾きと線分は、射影された交差区(um,vm),(u’m,v’m)に基づいて算出してもよいし、エピポーラ線に基づいて算出してもよい。
次に、算出した交差区間を2番目の視点のシルエットデータ324上に再度射影する。シルエットデータ309と同様に被写体シルエットとの交差の探索と三次元復元を行い、以下同様に繰り返す。このようにして、各視点のシルエットデータを用いて交差区間を限定していくことで、被写体形状を推定する。
図5は、本実施形態の実施形態1に係る画像処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
実施形態1では初めに全視点の低解像度シルエットを用いて交差区間を算出した後に、元のシルエットを用いて交差区間を限定することで少ない計算量で形状推定を行う例を示した。実施形態2では視点ごとの交差区間の探索において低解像度シルエットを用いて少ない計算量で探索を行う例を示す。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
503 低解像度シルエット生成部
504 低解像度交差算出部
505 交差算出部
Claims (10)
- 複数の異なる視点から見た被写体のシルエット画像データを取得する取得手段と、
前記シルエット画像データから前記シルエット画像データより低解像度な画像を表す低解像度データを生成する生成手段と、
前記被写体を含む空間中の線分を前記低解像度データ上に射影して前記被写体との第一の交差を算出した後に、前記線分を前記シルエット画像データ上に射影して前記被写体との第二の交差を算出することを前記空間中における複数の線分に対して行うことで前記被写体と交差する区間を算出して前記被写体の形状を推定する推定手段と
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記推定手段は、前記第一の交差算出手段を前記複数の異なる視点の低解像度データに適用した後に、前記第二の交差算出手段を前記複数の異なる視点のシルエット画像データに適用することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記生成手段は、前記低解像度データの画素に対応する前記シルエット画像データの画素に前記被写体の領域が含まれる場合に前記低解像度データの画素が前記領域となるように第一の低解像度データを生成し、前期第一の低解像度データに膨張処理を行い、前記低解像度データを生成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記推定手段は、前記複数の異なる視点から選択した着目視点の低解像度データから前記第一の交差を求めた後に、前記着目視点のシルエット画像データから前記第二の交差を求めることを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
- 前記生成手段は、
前記低解像度データの画素に対応する前記シルエット画像データの画素が全て前記被写体の領域である場合に前記低解像度データの画素が前記領域となるように、
前記低解像度データの画素に対応する前記シルエット画像データの画素が全て背景の領域である場合に前記低解像度データの画素が背景領域となるように、
前記低解像度データの画素に対応する前記シルエット画像データの画素に前記被写体の領域と前記背景領域とが含まれる場合に前記低解像度データの画素が混合した領域となるように、
第一の低解像度データを生成し、前記第一の低解像度データに膨張処理を行い前記低解像度データを生成することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。 - 前記推定手段は、前記シルエット画像データ上の交差を前記空間中に三次元復元する三次元復元手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 仮想視点に対するデプスデータを生成するデプス生成手段をさらに有し、
前記空間中の線分が前記仮想視点のデプスデータの画素であり、
前記デプス生成手段は前記交差に基づきデプスデータを生成することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 被写体を複数の視点から撮像する複数の撮像手段と、
前記撮像手段により撮像して得られた複数の画像データより前記シルエット画像データを抽出する抽出手段をさらに有し、
前記取得手段は、前記抽出手段により抽出されたシルエット画像データを取得することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - コンピュータを請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の画像処理装置として機能させるためのプログラム。
- 複数の異なる視点から見た被写体のシルエット画像データを取得する取得工程と、
前記シルエット画像データから前記シルエット画像データより低解像度な画像を表す低解像度データを生成する生成工程と、
前記被写体を含む空間中の線分を前記低解像度データ上に射影して前記被写体との第一の交差を算出した後に、前記線分を前記シルエット画像データ上に射影して前記被写体との第二の交差を算出することを前記空間中における複数の線分に対して行うことで前記被写体と交差する区間を算出して前記被写体の形状を推定する推定工程と
を有することを特徴とする画像処理方法。
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