(第1の実施形態)
第1の実施の形態における光伝送装置100の構成について、図1〜13に基づき説明する。図1は、光伝送装置100の構成を示す斜視図である。図2は、光伝送装置100の構成を示す上面図である。図1及び図2に示されるように、光伝送装置100は、発光部側部材200、受光部側部材300、発光部側基材部400、受光部側基材部500、及び連結部600a、600bを備えている。また、発光部側部材200及び受光部側部材300間には、間隙700が形成されている。また、図1及び図2には、発光部側部材200の光軸OA(Optical Axis)1及び受光部側部材300の光軸OA2が示されている。
発光部側部材200について説明する。図3は、発光部側部材200の拡大斜視図である。図3には、発光部側部材200の光軸OA1が示されている。図1〜3に示されるように、発光部側部材200は、第1の導光部210、発光部側カバー220及び発光部230を備える。図1、図2及び図3に示されるように、第1の導光部210及び発光部230の光軸(中心線)は、光軸OA1に重なるよう設けられている。
図3に示されるように、第1の導光部210は、円柱状に形成されている。また、第1の導光部210は、第1の入射面211及び第1の出射面212を有する。第1の入射面211は、第1の導光部210の発光部230側の一端に形成されている。また、第1の出射面212は、第1の導光部210の受光部側部材300側の一端に形成されている。第1の入射面211及び第1の出射面212は、互いに平行になるように形成されている。
第1の導光部210は、大気の屈折率より大きな屈折率を持つ透過部材で構成される。すなわち、第1の導光部210は、例えば石英ガラスなどの光学ガラスにより構成される。また、第1の導光部210は、PMMA(Polymethyl methacrylate)等の樹脂材料により構成されてもよい。
第1の入射面211には、対向する発光部230から出射された光が入射する。第1の出射面212からは、第1の入射面211に入射した光が出射する。すなわち、第1の導光部210は、第1の入射面211に入射した光を第1の出射面212から出射する。具体的には、第1の入射面211に入射した光は、第1の導光部210の曲面状の側面と大気との境界面において全反射を繰り返した後、第1の出射面212から出射される。そのため、第1の入射面211に入射した光は、埃などの空気中の物質によって散乱することなく第1の出射面212から出射される。すなわち、第1の導光部210を設けることによって、光を効率よく伝送することができる。
図3に示されるように、発光部側カバー220は、第1の開口面221及び第2の開口面222を備える。また、発光部側カバー220は、例えばPET(Polyethylene terephthalate)シートにより形成される。この場合、発光部側カバー220の外面は、光を反射する反射面とする。例えば、発光部側カバー220の外面は、光反射剤によってコーティングされている。また、発光部側カバー220の内面は、光を吸収する面とする。
図1、2に示されるように発光部側カバー220は、第1の導光部210の第1の入射面211側に設けられる。すなわち、発光部側カバー220は、第1の導光部210及び発光部230の間に設けられる。図1及び図2に示されるように、発光部側カバー220は第1の開口面221及び第2の開口面222の中心を、光軸OA1が通るように設けられる。第1の開口面221は、発光部側カバー220の発光部230側に設けられる。第2の開口面222は、発光部側カバー220の第1の導光部210側に設けられる。
第1の開口面221は、第2の開口面222よりも面積が大きくなるように形成されている。すなわち、図3に示されるように、光軸OA1に対して垂直方向にて発光部側カバー220を切断した際の発光部側カバー220の切断面において、発光部側カバー220の内側の側面で囲まれた面の面積は、第1の開口面221側から第2の開口面222側に向かうにつれて小さくなるように設定されている。発光部側カバー220では、第2の開口面222から第1の開口面221までが貫通されている。この貫通された部分には、発光部230からの光が伝送する光路、すなわち導光路が形成される。
このように発光部側カバー220を構成することにより、発光部230から出射された散乱光が発光部側部材200の周囲に漏れることを効率よく抑制できる。仮に、発光部側カバー220が、第1の導光部210側から発光部230に向けて閉じるように配置されている場合は、上記の場合と比較して、発光部230から放射状に出射された散乱光は発光部側部材200の周囲に漏れやすくなるため好ましくない。
また、図3に示されるように、第2の開口面222と第1の入射面211は、接している。一方で、第2の開口面222と第1の入射面211は離間して配置されていても良い。さらに、第1の入射面211は、第1の開口面221及び第2の開口面222間に設けられていても良い。
なお、発光部側カバー220は、大気の屈折率より大きな屈折率を持つ透過材で構成されてもよい。発光部側カバー220は、例えば石英ガラスなどの光学ガラスにより構成される。また、発光部側カバー220は、PMMA等の樹脂材料により構成されてもよい。この場合、発光部側カバー220の外面は少なくとも光を反射する光反射面とする。また、発光部側カバー220の屈折率、開口径、長さ及びサイズ等は、発光部側カバー220の外面に入射した光が反射または屈折することにより第1の入射面211に向かわないように設定されている。発光部側カバー220が透過部材によって構成される場合、発光部側カバー220は、第1の導光部210と一体に形成することができる。これにより、光伝送装置100の部材の数を減らすことができる。
図3に示されるように、発光部230は、第1の入射面211と対向するように設けられる。例えば、発光部230は、第1の入射面211に向けて散乱光を出射する。発光部230は、第1の開口面221及び第2の開口面222を介して、第1の入射面211と対向する。図1、図2及び図3に示されるように、発光部230は、発光部230の光軸(中心線)が光軸OA1に重なるように設けられる。発光部230は、例えば発光素子等である。
受光部側部材300について説明する。図4は、受光部側部材300の拡大斜視図である。図4には、受光部側部材300の光軸OA2が記載されている。図4に示されるように、受光部側部材300は、第2の導光部310、受光部側カバー320及び受光部330を備える。図1、図2及び図4に示されるように、第2の導光部310及び受光部330の光軸(中心線)は、光軸OA2に重なるよう設けられている。
図4に示されるように、第2の導光部310は、円柱状に形成されている。また、第2の導光部310は、第2の入射面311及び第2の出射面312を有する。第2の入射面311は、第2の導光部310の発光部側部材200側の一端に形成されている。また、第2の出射面312は、第2の導光部310の受光部330側の一端に形成されている。第2の入射面311及び第2の出射面312は互いに平行になるように形成されている。
第2の導光部310は、大気の屈折率より大きな屈折率を持つ透過部材で構成される。すなわち、第2の導光部310は、例えば石英ガラスなどの光学ガラスにより構成される。また、第2の導光部310は、PMMAなどの樹脂材料により構成されてもよい。
第2の入射面311には、対向する第1の出射面212から出射された光が入射する。第2の出射面312からは、第2の入射面311に入射した光が出射する。すなわち、第2の導光部310は、第2の入射面311に入射した光を第2の出射面312から出射する。具体的には、第2の入射面311に入射した光は、第2の導光部310の曲面状の側面と大気との境界面によって全反射を繰り返した後、第2の出射面312から出射される。そのため、第2の入射面311に入射した光は、埃などの空気中の物質によって散乱することなく第2の出射面312から出射される。すなわち、第2の導光部310を設けることによって、光を効率よく伝送することができる。
図4に示されるように、受光部側カバー320は、第3の開口面321及び第4の開口面322を備える。また、受光部側カバー320は、例えばPETシートにより形成される。この場合、受光部側カバー320の外面は光を反射する反射面とする。例えば、受光部側カバー320の外面は、光反射剤によってコーティングされている。また、受光部側カバー320の内面は、光を吸収する面とする。
図1、2に示されるように、受光部側カバー320は、第2の導光部310の第2の入射面311側に設けられる。すなわち、受光部側カバー320は、第1の出射面212及び第2の入射面311の間に設けられる。図1及び図2に示されるように、受光部側カバー320は第3の開口面321及び第4の開口面322の中心を、光軸OA2が通るよう設けられる。第3の開口面321は、受光部側カバー320の発光部側部材200側に設けられる。第4の開口面322は、受光部側カバー320の第2の導光部310側に設けられる。
第4の開口面322は、第3の開口面321よりも面積が大きくなるように形成されている。すなわち、図4に示されるように、光軸OA2に対して垂直方向にて発光部側カバー220を切断した際の切断面において、発光部側カバー220の内側の側面で囲まれた面の面積は、第3の開口面321側から第4の開口面322側に向かうにつれて大きくなるように設定されている。受光部側カバー320では、第3の開口面321から第4の開口面322までが貫通されている。この貫通された部分には、第1の出射面212からの光が伝送する光路、すなわち導光路が形成される。
このように受光部側カバー320を構成することにより、第1の出射面212から出射された光以外の光が第2の入射面311に入射することを効率よく抑制できる。仮に、受光部側カバー320が、第1の出射面212側から第2の導光部310側に向けて配置されている場合は、上記の場合と比較して、第1の出射面212から出射された光以外の光が第2の入射面311に入射しやすいため好ましくない。
また、図4に示されるように、第4の開口面322と第2の入射面311は、接している。一方で、第4の開口面322と第2の入射面311は、離間して配置されていても良い。さらに、第2の入射面311は、第3の開口面321及び第4の開口面322間に設けられていても良い。
なお、受光部側カバー320は、大気の屈折率より大きな屈折率を持つ透過材で構成されてもよい。受光部側カバー320は、例えば石英ガラスなどの光学ガラスにより構成される。また、受光部側カバー320は、PMMA等の樹脂材料により構成されてもよい。この場合、受光部側カバー320の外面は少なくとも光を反射する光反射面とする。また、受光部側カバー320の屈折率、開口径、長さ及びサイズ等は、受光部側カバー320の外面に入射した光が反射または屈折することにより第2の入射面311に向かわないように設定されている。受光部側カバー320が透過部材によって構成される場合、受光部側カバー320は、第2の導光部310と一体に形成することができる。これにより、光伝送装置100の部材の数を減らすことができる。
図4に示されるように、受光部330は、第2の出射面312と対向する位置に設けられている。受光部330は、第2の出射面312から出射される光を受光する。図1、図2及び図4に示されるように、受光部330の光軸(中心線)は光軸OA2に重なるように設定されている。受光部330は、例えば受光素子等である。
発光部側基材部400について、説明する。図1及び図2に示されるように、発光部側基材部400には、発光部側部材200の第1の導光部210、発光部側カバー220及び発光部230が不図示のピン等の取付部材やはんだ等の接合材によって取り付けられている。また、図1及び図2に示されるように、発光部側基材部400は、連結部600a、600bによって、受光部側基材部500と連結されている。発光部側基材部400は、例えば、ガラスエポキシ基板等により構成される。
受光部側基材部500について説明する。図1及び図2に示されるように、受光部側基材部500には、受光部側部材300の第2の導光部310、受光部側カバー320及び受光部330が不図示のピン等の取付部材やはんだ等の接合材によって取り付けられている。また、図1及び図2に示されるように、受光部側基材部500は、連結部600a、600bによって、発光部側基材部400と連結されている。受光部側基材部500は、例えば、ガラスエポキシ基板等により構成される。
連結部600a、600bについて説明する。図5は、連結部600a、600bの構成を示す拡大斜視図である。図6は、連結部600a、600bの機能を説明するための図である。連結部600a及び連結部600bはそれぞれ同様の構成、接続関係、及び機能を有している。図1、図2及び図6に示されるように、連結部600a、600bは発光部側基材部400及び受光部側基材部500に取り付けられる。連結部600a及び連結部600bはそれぞれ取り付けられる位置が異なる。すなわち、図1及び図2に示されるように、連結部600a及び連結部600bは、発光部側部材200及び受光部側部材300を挟むように、光軸OA1、OA2に平行に、それぞれ設けられている。
図1及び図5に示されるように、連結部600a、600bは、第1の取付部610、第2の取付部620及び接続部630から構成される。図1に示されるように、第1の取付部610は、第1の導光部210を備える発光部側基材部400に取り付けられる。また、第2の取付部620は、第2の導光部310を備える受光部側基材部500に取り付けられる。また、接続部630は、第1の取付部610及び第2の取付部620間を接続する。これにより、連結部600a、600bは、発光部側基材部400及び受光部側基材部500を連結する。すなわち、連結部600a、600bは、発光部側基材部400及び受光部側基材部500を介して、第1の導光部210及び第2の導光部310を連結する。
このとき、連結部600a、600bは、第1の出射面212及び第2の入射面311が対向するように、第1の導光部210及び第2の導光部310を連結する。また、連結部600a、600bは、第1の出射面212及び第2の入射面311の間に間隙700が設けられた状態で、第1の導光部210及び第2の導光部310の双方又は一方が移動できるように、第1の導光部210及び第2の導光部310を連結する。
なお、発光部側基材部400及び受光部側基材部500には、第1の取付部610及び第2の取付部620の取付位置を示す目印が予め印刷されている。これにより、第1の取付部610及び第2の取付部620を、発光部側基材部400及び受光部側基材部500に予め印刷された目印に合わせて取り付けるだけで、発光部側基材部400及び受光部側基材部500を正しく連結することができる。
ここで、間隙700について説明する。図7及び図8は間隙700を説明するための図である。具体的には図7は、発光部側部材200と受光部側部材300との間を中心に図1を拡大した図である。また、図8は、発光部側部材200と受光部側部材300との間を中心に図2を拡大した図である。図7及び図8に示されるX(X>0)は、第1の出射面212及び第3の開口面321間の距離であって、間隙700の長さを示す。
図1に示されるように、間隙700は、発光部側部材200と受光部側部材300との間に形成される。具体的には、図7及び図8に示されるように第1の出射面212及び第3の開口面321の間に、間隙700が形成される。また、間隙700は、連結部600a、600bが第1の導光部210及び第2の導光部310を離間して連結することにより設けられる。この連結によって、第1の出射面212及び第3の開口面321までの距離(X)は、所定の長さに設定される。
次に図5を用いて、連結部600a、600bの第1の取付部610、第2の取付部620及び接続部630の詳細を説明する。
図5に示されるように、第1の取付部610は、第1の収容部611、第1の取付面612及び第1の接続開口部613を有する。
第1の収容部611は、第1の取付部610の中央部に形成されている球状の空洞である。第1の収容部611には、接続部630の一端(後述する第1の軸端部631)が収容される。すなわち、接続部630の一端(後述する第1の軸端部631)が第1の収容部611から取り外しできないように、且つ接続部630の一端(後述する第1の軸端部631)が第1の収容部611内で回転可能なように、第1の収容部611の大きさは、接続部630の一端(後述する第1の軸端部631)よりも僅かに大きく形成されている。
第1の取付面612は、第1の取付部610の一面である。第1の取付面612は、ピン等の取付部材やはんだ等の接合材によって発光部側基材部400に取り付けられる。これにより、図1、図2及び図6に示されるように第1の取付部610は、発光部側基材部400に固定される。
第1の接続開口部613は、第1の取付部610の一面に形成されている。第1の接続開口部613の大きさは、接続部630の一端(後述する第1の軸端部631)よりも小さく、後述する接続基材部633の断面積より大きい。その為、接続部630の一端(後述する第1の軸端部631)は、第1の接続開口部613から抜けない。第1の接続開口部613からは、第1の収容部611に一端(後述する第1の軸端部631)が収容された接続部630が、第2の取付部620に向けて突出している。
図5に示されるように、第2の取付部620は、第2の収容部621、第2の取付面622及び第2の接続開口部623を有する。
第2の収容部621は、第2の取付部620の中央部に形成されている球状の空洞である。第2の収容部621には、接続部630の他端(後述する第2の軸端部632)が収容される。すなわち、接続部630の一端(後述する第2の軸端部632)が第2の収容部621から取り外しできないように、且つ接続部630の一端(後述する第2の軸端部632)が第2の収容部621内で回転可能なように、第2の収容部621の大きさは、接続部630の一端(後述する第2の軸端部632)よりも大きく形成されている。
第2の取付面622は、第2の取付部620の一面である。第2の取付面622は、ピン等の取付部材やはんだ等の接合材によって受光部側基材部500に取り付けられる。これにより、図1及び図2に示されるように第2の取付部620は、受光部側基材部500に固定される。
第2の接続開口部623は、第2の取付部620の一面に形成されている。第2の接続開口部623の大きさは、接続部630の他端(後述する第2の軸端部632)よりも小さく、後述する接続基材部633の断面積より大きい。そのため、接続部630の他端(後述する第2の軸端部632)は、第2の接続開口部623から抜けない。第2の接続開口部623からは、第2の収容部621に他端が収容された接続部630が、第1の取付部610に向けて突出している。
図5に示されるように接続部630は、第1の軸端部631、第2の軸端部632及び接続基材部633を備えている。第1の軸端部631は、接続基材部633の第1の取付部610側の一端に形成されている。第1の軸端部631は、第1の収容部611から取り外せないように、且つ第1の収容部611内で回転できるように、第1の収容部611に収容されている。第1の軸端部631は、例えば球形に形成されている。
第2の軸端部632は、接続基材部633の第2の取付部620側の一端に形成されている。第2の軸端部632は、第2の収容部621から取り外せないように、且つ第2の収容部621内で回転できるように、第2の収容部621に収容されている。第2の軸端部632は、例えば球形に形成されている。
接続基材部633は、図5に示されるように棒状に形成されている。接続基材部633の一端には、第1の軸端部631が取り付けられている。また、接続基材部633の他端には、第2の軸端部632が取り付けられている。接続基材部633は、第1の軸端部631又は第2の軸端部632を中心として回転する。具体的には、接続基材部633及び第1の軸端部631は、第2の軸端部632を中心として回転する。一方で、接続基材部633及び第2の軸端部632は、第1の軸端部631を中心として回転する。接続基材部633が第1の軸端部631を中心に回転できる範囲は、第1の接続開口部613の大きさによって決定される。また、接続基材部633が第2の軸端部632を中心に回転できる範囲は、第2の接続開口部623の大きさによって決定される。
図9は、連結部600a、600bの機能を説明するための図である。例えば、図9に示されるように、接続基材部633は、第1の接続開口部613又は第2の接続開口部623の縁に当接するまで、第1の軸端部631又は第2の軸端部632を中心に回転することができる。すなわち、第1の接続開口部613又は第2の接続開口部623の大きさにより、接続基材部633の回転できる範囲を調整できる。例えば、接続基材部633は、第1の接続開口部613又は第2の接続開口部623が大きくなるにしたがって、回転できる角度が大きくなる。
なお、この説明において、発光部側基材部400及び受光部側基材部500間は、連結部600a、600bにより連結されるとした。しかし、発光部側基材部400及び受光部側基材部500間は、連結部600a、600b以外の部材によって連結されても良い。具体的には、接続部630に代えて、第1の軸端部631及び第2の軸端部632を有さない棒状のピンを用いても良い。この場合、第1の取付部610及び第2の取付部620に代えて、前述の棒状のピンを挿抜可能な穴が形成されたピン取付部材を発光部側基材部400及び受光部側基材部500に固定する。そして、発光部側基材部400及び受光部側基材部500に配置された部材にピンを挿入することによって、発光部側基材部400及び受光部側基材部500間を連結することができる。なお、棒状のピンの両端には爪が形成されており、この爪は前述の棒状のピン取付部材の穴に引掛けられる。これにより棒状のピンがピン取付部材から外れない。以上のように、固定部材を前述の棒状のピンとピン取付部材とで構成することで、光伝送装置100は、より簡素な構成にすることができる。
以上、光伝送装置100の構成について説明した。
次に、光伝送装置100の動作について説明する。
ここでは、発光部側部材200及び受光部側部材300間の相対的な位置関係が変化する前後の各々について、光伝送装置100の動作を説明する。
まず、発光部側部材200及び受光部側部材300間の相対的な位置関係が変化する前(初期設定時)の光伝送装置100の動作を説明する。図2に示されるように、発光部側部材200及び受光部側部材300間の相対的な位置関係が変化する前においては、発光部側部材200の光軸OA1と受光部側部材300の光軸OA2とが重なるように設定されている。すなわち、発光部230、第1の導光部210、第2の導光部310、及び受光部330の光軸(中心線)は、同一直線上に設定されている。
図2に示されるように、発光部側部材200及び受光部側部材300間には、間隙700が形成される。具体的には、間隙700は、第1の出射面212及び第3の開口面321間に形成される。また、図7に示されるように間隙700の長さはX(X>0)である。これにより、第1の出射面212及び第3の開口面321が、接触することは無い。すなわち、発光部側部材200及び受光部側部材300が、接触することは無い。
発光部230は、第1の入射面211に向けて光を出射する。発光部230より出射された光は、発光部側カバー220を通過して、第1の入射面211に入射する。第1の入射面211に入射した光は、第1の導光部210の曲面状の側面と大気との境界面において全反射を繰り返した後、第1の出射面212から出射される。第1の出射面212から出射された光は、間隙700及び受光部側カバー320を通過して、第2の入射面311に入射する。そして、第2の入射面311に入射した光は、第2の導光部310の曲面状の側面と大気との境界面において全反射を繰り返した後、第2の出射面312から受光部330に向けて出射される。受光部330は、第2の出射面332から出射された光を受光する。このようにして、発光部230から出射された光は、互いに重なり合う光軸OA1及びOA2に沿って、第1の導光部210及び第2の導光部310を通って、受光部330によって受光される。
上記の説明において、発光部230から出射され第1の開口面221を通過する光は、光軸OA1に沿って第1の入射面211に向かう。一方で、発光部230から出射された光以外の光は、発光部側カバー220の外面によって反射されるため、第1の入射面211に向かわない。このように、発光部側カバー220を設けることによって、発光部230から出射された光以外の光が第1の入射面211に向かうことを抑制できる。なお、第1の開口面221及び第2の開口面222の面積の比率を調整することにより、発光部側カバー220の外面とOA1とがなす角度を調整できる。これによって、発光部側カバー220の外面で反射される光が、発光部230及び受光部330に向かわないように設定できる。
また、上記の説明において、第1の出射面212から出射され第3の開口面321を通過する光は、光軸OA2に沿って第2の入射面311に向かう。一方で、第1の出射面212から出射された光以外の光は、受光部側カバー320の外面によって反射されるため、第2の入射面311に向かわない。このように、受光部側カバー320を設けることによって、第1の出射面212から出射された光以外の光が第2の入射面311に向かうことを抑制できる。なお、第3の開口面321及び第4の開口面322の面積の比率を調整することにより、受光部側カバー320の外面とOA2とがなす角度を調整できる。これによって、受光部側カバー320の外面で反射される光が、発光部230及び受光部330に向かわないように設定できる。
次に、発光部側部材200及び受光部側部材300の相対的な位置関係が変化した後の光伝送装置100の動作の詳細について説明する。図10は、光伝送装置100の動作を説明するための図であって、発光部側部材200及び受光部側部材300の相対的な位置関係が変化した後の光伝送装置100の状態を示す。図10に示される光伝送装置100は、第1の接続開口部613又は第2の接続開口部623に当接するまで、接続基材部633が第1の軸端部631又は第2の軸端部632を中心に回転したものである。すなわち、図10に示される光伝送装置100は、発光部側部材200及び受光部側部材300が、互いに近づく方向に最大限に移動したものである。
図10に示される光伝送装置100においても、連結部600a、600bは、第1の出射面212及び第3の開口面321の間に、間隙700が設けられるように調整されている。図10に示される光伝送装置100の間隙700は、発光部側部材200及び受光部側部材300が互いに近づく方向に最大限に移動することにより、短くなる。しかし、連結部600は、常に間隙700が形成されるように設定されている。このため、接続基材部633が第1の軸端部631又は第2の軸端部632を中心に回転して、第1の出射面212及び第3の開口面321が接触することは無い。すなわち、発光部側部材200及び受光部側部材300が互いに近づく方向に最大限に移動したとしても、発光部側部材200及び受光部側部材300は、接触することは無い。
また、図10に示されるように、発光部側部材200及び受光部側部材300が互いに近づく方向に最大限に移動したとしても、連結部600a、600bは、第1の出射面212及び第2の入射面311の少なくとも一部が互いに対向するように設けられている。このため、発光部側部材200及び受光部側部材300が互いに近づく方向に最大限に移動したとしても、第2の入射面311には、第1の出射面212から出射された光が確実に入射する。したがって、図10に示される光伝送装置100においても、発光部230から出射された光は、第1の導光部210及び第2の導光部310を通過した後、確実に受光部330によって受光される。
以上、光伝送装置100の動作について説明した。
次に図11〜図13を用いて、光伝送装置100を筐体800に実装する例について説明する。図11は、光伝送装置100を実装した筐体800の上側から見た透過図である。図12は、図11に示される光伝送装置100を実装した筐体800を、A−A切断線で切断したときの断面図である。図13は、図11に示される光伝送装置100を実装した筐体800を、B−B切断線で切断したときの断面図である。なお、この説明においては、発光部側部材200が取り付けられた発光部側基材部400は拡張カードとする。また、受光部側部材300が取り付けられた受光部側基材部500はマザーボードとする。
図12に示す発光部側基材部400では、第1の導光部210、発光部側カバー220及び発光部230がピンpによって取り付けられている。発光部側基材部400は、受光部側基材部500に対して、取り付け及び取り外しが可能である。なお、拡張カードにはCPU(Central Processing Unit)等の様々な電子部品が実装されるため、一般的に、拡張カードはマザーボードより長い。そのため、図11〜図13では、発光部側基材部400の光軸OA1方向の長さは、受光部側基材部500の光軸OA2方向の長さに比べて長く示されている。
拡張カードの具体例は、例えば、HDD(Hard disk drive)、CPUカード、LAN(Local Area Network)カード、FC(Fibre Channel)カード、及びUSB(Universal Serial Bus)対応のインターフェースカード等である。
図12に示す受光部側基材部500では、第2の導光部310、受光部側カバー320及び受光部330がピン(図で示すp)によって取り付けられている。
筐体800は、直方体状に形成され、内部に空洞を有する。図11〜図13に示されるように、筐体800は、上ケース部810及び下ケース部820備えている。筐体800は、例えば、基板等を収納するサーバ用のケースであって、アルミニウム等によって構成される。
上ケース部810及び下ケース部820は、互いに嵌合される。これにより、光伝送装置100が筐体800に収容される。
下ケース部820は、リブ830a、830bを有する。図11〜図13に示されるように、リブ830a、830bは、下ケース部820の内側面に設けられた平板状の突起部である。また、リブ830a、830bは、発光部側基材部400及び受光部側基材部500を保持する。
次に光伝送装置100を筐体800に実装する方法を説明する。
まず、受光部側基材部500(マザーボード)を下ケース部820のリブ830a、830bに、例えば、ねじ止めや接着剤によって固定する。これにより、受光部側基材部500(マザーボード)が筐体800に固定される。
次に、受光部側基材部500の所定の箇所に、連結部600a、600bの第2の取付部620を接着剤により固定する。この際、発光部側基材部400(以下、例えばLANカードとする。)に予め印刷されている目印に合わせて、連結部600a、600bの第2の取付部620を受光部側基材部500(マザーボード)に固定する。これにより、連結部600a、600bが、受光部側基材部500(マザーボード)に固定される。
次に、発光部側基材部400(LANカード)を受光部側基材部500(マザーボード)に連結する。具体的には、発光部側基材部400(拡張カード)をリブ830a、830b上に配置する。これにより、発光部側基材部400(LANカード)及び受光部側基材部(マザーボード)が、同一のリブ830a、830b上に配置される。そして、連結部600a、600bの第1の取付部610を発光部側基材部400(LANカード)の所定箇所に接着剤により固定する。このように、発光部側基材部400(LANカード)が、連結部600a、600bによって、リブ830a、830b上で受光部側基材部500(マザーボード)に対して移動可能なように連結される。
そして、上ケース部810及び下ケース部820を嵌合させる。
以上、光伝送装置100を筐体800に実装する方法について説明した。
次に、発光部側基材部400(LANカード)を、他の発光部側基材部400(以下、例えばCPUカードとする。)に交換する方法について説明する。
まず、下ケース部820から上ケース部810を取り外す。
次に、発光部側基材部400(LANカード)から連結部600a、600bの第1の取付部610を接着剤用のリムーバを用いて取り外す。
次に、発光部側基材部400(LANカード)をリブ830a、830b上から、取り外す。このようにして、発光部側基材部400(LANカード)は、筐体800から取り出される。
次に、他の発光部側基材部400(CPUカード)を、受光部側基材部500(マザーボード)に連結する。具体的な連結方法は、上述の発光部側基材部400(LANカード)を受光部側基材部500(マザーボード)に連結する方法と同様である。そして、最後に上ケース部810及び下ケース部820を嵌合させる。以上、光伝送装置100における発光部側基材部400の交換方法について説明した。
このような交換方法によれば、連結部600a、600bの第1の取付部610を交換前の発光部側基材部400から取外し、交換後の発光部側基材部400に固定することで、光伝送装置100における発光部側基材部400を交換することができる。このように、光伝送装置100においては、発光部側基材部400を簡単に交換することができる。
なお、この説明において、発光部側部材200が設けられた発光部側基材部400が拡張カードであって、受光部側部材300が設けられた受光部側基材部500がマザーボードであるとしたが、これらは逆であっても良い。すなわち、発光部側部材200が設けられた発光部側基材部400がマザーボードであって、受光部側部材300が設けられた受光部側基材部500が拡張カードであっても良い。
以上、光伝送装置100を筐体800に実装する例について説明した。
以上のように、本実施形態に記載の光伝送装置100は、第1の導光部210、第2の導光部310及び連結部600a、600bを備える。第1の導光部210は、第1の入射面211に入射した光を第1の出射面212から出射する。第2の導光部310は、第1の出射面212から出射された光を、第2の入射面311で受光し第2の出射面312から出射する。連結部600a、600bは、第1の出射面212及び第2の入射面311が対向するように、第1の導光部210及び第2の導光部310を連結する。また、連結部600a、600bは、第1の出射面212及び第2の入射面311の間に間隙700が設けられた状態で、第1の導光部210及び第2の導光部310の双方又は一方が移動できるように、第1の導光部210及び第2の導光部310を連結する。
このように、連結部600は、第1の出射面212及び第2の入射面311の間に間隙700が設けられた状態で、第1の導光部210及び第2の導光部310の双方又は一方が移動できるように、第1の導光部210及び第2の導光部310を連結する。ここで、第2の導光部310の第2の入射面311は、受光部側カバー320の第3の開口面321よりも第1の出射面212から離れて配置されている。したがって、第1の出射面212及び第2の入射面311の間の距離は、少なくとも間隙700の長さ(X)以上となり、第1の導光部210及び第2の導光部310間にも当然に空隙が形成される。なお、前述した通り、図10に示されるような光伝送装置100においても、第1の出射面212及び第2の入射面311の間に間隙700が形成されている。すなわち、第1の導光部210及び第2の導光部310が、互いに最も近づいたとしても、第1の導光部210及び第2の導光部310の間には間隙700が形成されている。このため、例えば振動が光伝送装置100に加わり、第1の導光部210及び第2の導光部310が互いに最も近づいたとしても、互いに接触しない。このため、第1の導光部210及び第2の導光部310には、第1の導光部210及び第2の導光部310が接触することによる負荷が加わらない。したがって、光伝送装置100は、第1の導光部210及び第2の導光部310が破損することがないので、第1の導光部210に入射した光をより確実に第2の導光部310へ伝送することができる。この結果、光伝送装置100は、より安定的に光を伝送できる。
また、本実施形態に記載の光伝送装置100は、受光部側カバー320及び連結部600を備えている。受光部側カバー320は、第1の出射面212及び第2の入射面311の間に備えられ、第1の出射面212から出射される光以外の光が第2の入射面311に入射することを抑制する。また、連結部600は、受光部側カバー320の第1の出射面212側の端部及び第1の出射面221の間に間隙700が設けられた状態で、第1の導光部210及び第2の導光部310の双方又は一方が移動できるように、第1の導光部210及び第2の導光部310を連結する。
このように、受光部側カバー320は、第1の出射面212から出射される光以外の光が第2の入射面311に入射することを抑制する。すなわち、光伝送装置100は、第2の入射面311に、外光等の伝送すべきでない光が入射することを抑制できる。そのため、光伝送装置100は、伝送すべき光をより高い精度で伝送することができる。
また、本実施形態に記載の光伝送装置100は、発光部230と発光部側カバー220とを備える。発光部230は、第1の入射面211に向けて光を出射する。発光部側カバー220は、発光部230から出射された光以外が第1の入射面211に入射することを抑制する。
このように、発光部側カバー220は、発光部230から出射された光以外が第1の入射面211に入射することを抑制する。すなわち光伝送装置100は、第1の入射面211に、外光等の伝送すべきでない光が入射することを抑制できる。そのため、光伝送装置100は、伝送すべき光をより高い精度で伝送することができる。
また、本実施形態に記載の光伝送装置100の間隙700は所定の長さに設定されている。
このように、間隙700は所定の長さに設定されている為、第1の出射面212から第2の入射面311までの距離の変化量を一定以下に抑えられる。そのため、光路長が大きく変動することがなくなるので、伝送される光の強度が変動することを抑制できる。この結果、光伝送装置100は、伝送すべき光をより高い精度で伝送することができる。
また、本実施形態に記載の光伝送装置100は、発光部230及び受光部330を備える。発光部230は、第1の入射面211に向けて光を出射する。受光部330は、第2の出射面312から出射される光を受光する。
このように、光伝送装置100は、発光部230及び受光部330を備えている。このため、光伝送装置100は、上記の効果に加えて、発光部230より出射された光を第1の導光部210及び第2の導光部310を介して、受光部330により受光できる。
以下、光伝送装置100の変形例について説明する。図14は、光伝送装置100の変形例である光伝送装置100Aの斜視図である。図14に示されるように、光伝送装置100Aは、発光部側部材200A、受光部側部材300A、発光部側基材部400、受光部側基材部500、連結部600a、600bを備えている。また、発光部側部材200A及び受光部側部材300A間には、間隙700が形成されている。ここで、図1に示される光伝送装置100と、図14に示される光伝送装置100Aを対比する。光伝送装置100Aは、発光部側部材200に代えて発光部側部材200Aを、受光部側部材300に代えて受光部側部材300Aを備える点において、光伝送装置100と相違する。
図15は、発光部側部材200の変形例である発光部側部材200Aを示す斜視図である。図16は、受光部側部材300の変形例である受光部側部材300Aを示す図である。
図15に示されるように、発光部側部材200Aは、第1の導光部210A、発光部側カバー220A及び発光部230を備えている。ここで、図15に示される発光部側部材200Aと図3に示される発光部側部材200を対比する。発光部側部材200Aは、第1の導光部210に代えて第1の導光部210A、発光部側カバー220に代えて発光部側カバー220Aを備える点において、発光部側部材200と相違する。
第1の導光部210Aは、第1の導光部210と同様の構成、接続関係、及び機能を備える。一方で、図15に示されるように、第1の導光部210Aは、直方体状に形成されている点において、円柱状の第1の導光部210と相違する。また、第1の導光部210Aは、第1の入射面211及び第1の出射面212に代えて、第1の入射面211A及び第1の出射面212Aを備える点において、第1の導光部210と相違する。第1の入射面211A及び第1の出射面212Aは方形に形成されている点において、円形状の第1の入射面211及び第1の出射面212と相違する。
発光部側カバー220Aは、発光部側カバー220と同様の構成、接続関係、及び機能を備える。一方で、図15に示される発光部側カバー220Aの形状は四角錐台状に形成されている点において、円錐台状の発光部側カバー220と相違する。また、発光部側カバー220Aは第1の開口面221及び第2の開口面222に代えて、第1の開口面221A及び第2の開口面222Aを備える点において発光部側カバー220と相違する。第1の開口面221A及び第2の開口面222Aは、方形である点において、円形状の第1の開口面221及び第2の開口面222と相違する。
図16に示されるように、受光部側部材300Aは、第2の導光部310A、受光部側カバー320A及び受光部330を備えている。ここで、図16に示される受光部側部材300Aと、図4に示される受光部側部材300とを対比する。受光部側部材300Aは、第2の導光部310に代えて第2の導光部310A、受光部側カバー320に代えて受光部側カバー320Aを備える点において、受光部側部材300と相違する。
第2の導光部310Aは、第2の導光部310と同様の構成、接続関係、及び機能を備える。一方で、図16に示されるように、第2の導光部310Aは、直方体状に形成されている点において、円柱状の第2の導光部310と相違する。また、第2の導光部310Aは、第2の入射面311及び第2の出射面312に代えて、第2の入射面311A及び第2の出射面312Aを備える点において、第2の導光部310と相違する。第2の入射面311A及び第2の出射面312Aは方形に形成されている点において、円形状の第2の入射面311及び第2の出射面312と相違する。
受光部側カバー320Aは、受光部側カバー320と同様の構成、接続関係、及び機能を備える。一方で、図16に示される受光部側カバー320Aの形状は四角錐台状である点において、円錐台状の受光部側カバー320と相違する。また、受光部側カバー320Aは第3の開口面321及び第4の開口面322に代えて、第3の開口面321A及び第4の開口面322Aを備える点において受光部側カバー320と相違する。第3の開口面321A及び第4の開口面322Aは、方形に形成されている点において、円形状の第3の開口面321及び第4の開口面322と相違する。
以上、光伝送装置100Aについて説明した。
なお、光伝送装置100Aの動作、実装例及び効果は、光伝送装置100と同様である。
(第2の実施形態)
次に図17〜図22を用いて、第2の実施形態における光伝送装置100Bの構成を説明する。なお、図17〜図22では、第1の実施形態で示した各構成要素と同等の構成要素には、同等の符号を付している。図17は、光伝送装置100Bの構成を示す斜視図である。図18は、光伝送装置100Bの構成を示す上面図である。
図17及び図18に示されるように、光伝送装置100Bは、複数の発光部側部材200B、複数の受光部側部材300B、発光部側基材部400、受光部側基材部500、連結部600a、600bを備えている。複数の発光部側部材200B及び複数の受光部側部材300B間の各々には、複数の間隙700が形成されている。
図17、図18及び図19を用いて、発光部側部材200Bについて説明する。図17及び図18に示されるように、複数の発光部側部材200Bの各々は、光軸OA1a、OA1b、及びOA1cが中心線となるように設けられている。光軸OA1a、OA1b、及びOA1cのそれぞれを区別しない場合、それぞれの総称は、光軸OA1として示される。
図19は、発光部側部材200Bの構成を示す拡大斜視図である。図19に示されるように、発光部側部材200Bは、第1の導光部210B、発光部側カバー220B及び発光部230を備えている。
図19に示される発光部側部材200Bと、図3に示される発光部側部材200を対比する。発光部側部材200Bは、第1の導光部210に代えて、第1の導光部210Bを備える点において、発光部側部材200と相違する。以上の相違を除けば、発光部側部材200Bは、発光部側部材200と同様の構成、接続関係及び機能を備える。
図19に示されるように、第1の導光部210Bは、第1の入射面211B及び第1の出射面212Bを有する。第1の導光部210Bは円錐台状に形成されている。第1の導光部210Bは、OA1に沿って、第1の入射面211Bから第1の出射面212Bに向かうにつれて細くなるように形成される。また、第1の出射面212Bの面積は、第1の入射面211Bの面積よりも小さくなるように形成される。このため、発光部側基材部400における第1の出射面212B側の領域は、発光部側基材部400における第1の出射面212Bの領域に比べて、第1の導光部210Bが配置されていない領域が大きい。
また、図17及び図18に示されるように、第1の出射面212Bは、受光部側部材300Bの第2の入射面311Bと互いに対向するように設けられている。
以上の相違を除けば、第1の導光部210Bは、第1の導光部210と同等の構成、接続関係及び機能を備える。
発光部側カバー220Bは、第1の開口面221B及び第2の開口面222Bを備える。発光部側カバー220Bは、発光部側カバー220と同様の構成、接続関係及び機能を備える。
図17、図18及び図20を用いて受光部側部材300Bについて説明する。図17及び図18に示されるように、複数の受光部側部材300Bの各々は、光軸OA2a、OA2b、及びOA2cが中心線となるように設定されている。図17及び図18に示されるように、光軸OA2aは、光軸OA1aと同一直線上に設定される。また、光軸OA2bは、光軸OA1bと同一直線上に設定される。また、光軸OA2cは、光軸OA1cと同一直線上に設定される。光軸OA2a、OA2b、及びOA2cのそれぞれを区別しない場合、それぞれの総称は、光軸OA2として示される。
図20は、受光部側部材300Bの構成を示す拡大斜視図である。図20に示されるように、受光部側部材300Bは、第2の導光部310B、受光部側カバー320B及び受光部330を備えている。
図20に示される受光部側部材300Bと、図4に示される受光部側部材300を対比する。受光部側部材300Bは、第2の導光部310に代えて、第2の導光部310Bを備えている点において、受光部側部材300と相違する。以上の相違を除けば、受光部側部材300Bは、受光部側部材300と同様の構成、接続関係及び機能を備える。
図20に示されるように、第2の導光部310Bは、第2の入射面311B及び第2の出射面312Bを備える。第2の導光部310Bは円錐台状に形成される。第2の導光部310Bは、OA2に沿って、第2の出射面312Bから第2の入射面311Bに向かうにつれて細くなる。また、第2の入射面311Bの面積は、第2の出射面312Bの面積よりも小さくなるように形成される。このため、受光部側基材部500における第2の入射面311B側の領域は、受光部側基材部500における第2の出射面312Bの領域に比べて、第2の導光部310Bが配置されていない領域が大きい。
また、図17及び図18に示されるように、第2の入射面311Bは、第1の出射面212Bと対向するように設けられている。
以上の相違を除けば、第2の導光部310Bは、第2の導光部310と同等の構成、接続関係及び機能を備える。
受光部側カバー320Bは、第3の開口面321B及び第4の開口面322Bを備える。第3の開口面321Bは、第1の開口面221Bよりも小さく形成されている。また、第4の開口面322Bは、第2の開口面222よりも小さく形成されている。すなわち、受光部側カバー320Bは、発光部側カバー220Bよりも小さく形成されている。以上の相違を除けば、受光部側カバー320Bは、受光部側カバー320と同等の構成、接続関係及び機能を備える。具体的には、図17及び図18に示されるように、複数の受光部側カバー320Bの各々は、複数の第1の出射面212Bと複数の第2の入射面311Bの間に設けられる。そして、複数の受光部側カバー320Bの各々は、第2の入射面311Bに、第2の入射面311Bに対向する第1の出射面212Bから出射される光以外の光が入射することを抑制する。
図17及び図18に示されるように、発光部側基材部400には、複数の発光部側部材200Bが取り付けられる。すなわち、発光部側基材部400には、複数の第1の導光部210B、発光部側カバー220B、及び発光部230が取り付けられている。
図17及び図18に示されるように、受光部側基材部500には、複数の受光部側部材300Bが取り付けられる。すなわち、受光部側基材部500には、複数の第2の導光部310B、受光部側カバー320B、及び受光部330が取り付けられている。
次に、連結部600a、600bについて説明する。連結部600a、600bは、本発明の基材連結部に対応する。図21は、間隙700を説明するための図である。具体的には、図21は、複数の発光部側部材200B及び複数の受光部側部材300Bの間を中心に、図17を拡大した図である。
第1の実施形態における連結部600a、600bの説明においては、連結部600a、600bの各々は、第1の出射面212及び第2の入射面311が対向するように、第1の導光部210及び第2の導光部310を連結するとした。一方で、第2の実施形態における連結部600a、600bは、図21に示されるように、第1の出射面212Bの各々と第2の入射面311Bの各々とがそれぞれ互いに対向するように、発光部側基材部400及び受光部側基材部500を連結する。
また、第1の実施形態における連結部600a、600bの説明においては、連結部600a、600bは、第1の出射面212及び第2の入射面311の間に間隙700が設けられた状態で、第1の導光部210及び第2の導光部310の双方又は一方が移動できるように、第1の導光部210及び第2の導光部310を連結するとした。一方で、第2の実施形態における連結部600a、600bは、図21に示されるように、第1の出射面212Bの各々と第2の入射面311Bの各々との間に間隙700がそれぞれ設けられた状態で、発光部側基材部400及び受光部側基材部500のいずれか一方又は両方が移動できるように、発光部側基材部400及び受光部側基材部500を連結する。具体的には、第2の実施形態における連結部600a、600bは、図21に示されるように、複数の受光部側カバー320Bの第1の出射面212B側の端部と第1の出射面212Bとの間のそれぞれに、間隙700が設けられた状態で、発光部側基材部400及び受光部側基材部500のいずれか一方又は両方が移動できるように、発光部側基材部400及び受光部側基材部500を連結する。
図21を用いて、間隙700の各々について説明する。図21に示されるX(X>0)は、第1の出射面212B及び第3の開口面321B間の距離であって、間隙700の長さを示す。
図21に示されるように、間隙700は、発光部側部材200B及び受光部側部材300Bの間にそれぞれ形成される。間隙700は、連結部600a、600bが、複数の発光部側部材200B及び複数の受光部側部材300Bを離間して連結することにより設けられる。図21に示されるように、この連結によって、第1の出射面212B及び第3の開口面321B間の距離(X)は、所定の長さに設定される。ここでは、複数の間隙700の長さは、Xで同じであるとする。
なお、第1の実施形態の説明において前述したように、固定部材を、連結部600a、600bに代えて、前述の棒状のピンとピン取付部材とで構成することで、光伝送装置100Bは、より簡素な構成にすることができる。
以上、光伝送装置100Bの構成について説明した。次に、光伝送装置100Bの動作について説明する。
ここでは、複数の発光部側部材200B及び複数の受光部側部材300B間の相対的な位置関係が変化する前後の各々について、光伝送装置100Bの動作を説明する。
複数の発光部側部材200B及び複数の受光部側部材300B間の相対的な位置関係が変化する前(初期設定時)の光伝送装置100Bの動作を説明する。複数の発光部側部材200B及び複数の受光部側部材300B間の相対的な位置関係が変化する前においては、光軸OA1及び光軸OA2は、同一直線上に設定されている。具体的には、図17及び図18に示されるように、光軸OA1a及び光軸OA2aは、同一直線上に設定されている。また、光軸OA1b及び光軸OA2bは、同一直線上に設定されている。また、光軸OA1c及び光軸OA2cは、同一直線上に設定されている。
図17及び図18に示されるように、複数の発光部側部材200B及び複数の受光部側部材300B間の各々には、間隙700が形成される。具体的には、間隙700は、第1の出射面212B及び第3の開口面321B間のそれぞれに形成される。また、図7に示されるようにそれぞれの間隙700の長さはすべてX(X>0)である。これにより、第1の出射面212B及び第3の開口面321Bが互いに接触することは無い。すなわち、複数の発光部側部材200B及び複数の受光部側部材300Bが、接触することは無い。
次に、複数の発光部側部材200B及び複数の受光部側部材300Bの相対的な位置関係が変化した後の光伝送装置100Bの動作の詳細について説明する。図22は、光伝送装置100Bの動作を説明するための図であって、複数の発光部側部材200B及び複数の受光部側部材300Bの相対的な位置関係が変化した後の光伝送装置100Bの状態を示す。図22に示される光伝送装置100Bは、複数の発光部側部材200B及び複数の受光部側部材300Bが、互いに近づく方向に最大限移動したものである。
図22に示される光伝送装置100Bにおいても、連結部600a、600bは、第1の出射面212B及び第3の開口面321Bの間の各々に、間隙700が設けられるように調整されている。すなわち、複数の発光部側部材200B及び複数の受光部側部材300Bの各々が、互いに接触することは無い。
また、連結部600a、600bは、図22に示される光伝送装置100Bにおいて、第1の出射面212B及び第2の入射面311Bの各々の少なくとも一部が互いに対向するように設けられている。このため、複数の発光部側部材200B及び複数の受光部側部材300Bが、互いに近づく方向に最大限移動したとしても、第2の入射面311Bの各々には、第1の出射面212Bの各々から出射された光が確実に入射する。したがって、図10に示される光伝送装置100Bにおいても、発光部230の各々から出射された光は、第1の導光部210B及び第2の導光部310Bの各々を通過した後、確実にそれぞれの受光部330によって受光される。
以上、光伝送装置100Bの動作について説明した。なお、構成の説明及び動作の説明において発光部側部材200Bの各々と受光部側部材300の各々との間に形成される間隙700の長さは、すべてXで同じ長さであると説明した。しかし、複数の間隙700の各々の長さは、それぞれ違っていても良い。この場合であっても、発光部側部材200Bの各々と受光部側部材300の各々とが互いに最も近づいたときに、発光部側部材200Bの各々と受光部側部材300の各々との間に間隙700が形成されていることが必要となる。
また、第1の実施形態で示した実装例と同様に、発光部側部材200Bが設けられた発光部側基材部400をマザーボードとして使用できる。同様に、受光部側部材300Bが設けられた受光部側基材部500を拡張カードして使用できる。なお、発光部側部材200Bが設けられた発光部側基材部400がマザーボードであって、受光部側部材300Bが設けられた受光部側部500が拡張カードであっても良い。この際の、光伝送装置100Bの筐体800への取り付け方法及び、筐体800からの光伝送装置100Bの取り外し方法は、第1の実施形態の実装例で示した内容と同様である。
以上のように、本実施形態に記載の光伝送装置100Bは、複数の第1の導光部210B、複数の第2の導光部310B、発光部側基材部400、受光部側基材部500及び連結部600a、600bを備える。第1の導光部210Bは、第1の入射面211Bに入射した光を第1の出射面212Bから出射する。第2の導光部310Bは、第1の出射面212Bから出射された光を、第2の入射面311Bで受光し第2の出射面312Bから出射する。連結部600a、600bは、第1の出射面212Bの各々と第2の入射面311Bの各々とがそれぞれ互いに対向するように、発光部側基材部400及び受光部側基材部500を連結する。また、連結部600a、600bは、第1の出射面212Bの各々と第2の入射面311Bの各々との間に間隙700がそれぞれ設けられた状態で、発光部側基材部400及び受光部側基材部500の双方又は一方が移動できるように、発光部側基材部400及び受光部側基材部500を連結する。
このように、連結部600a、600bは、第1の出射面212Bの各々と第2の入射面311Bの各々との間に間隙700がそれぞれ設けられた状態で、発光部側基材部400及び受光部側基材部500の双方又は一方が移動できるように、発光部側基材部400及び受光部側基材部500を連結する。ここで、第2の導光部310Bの第2の入射面311Bは、受光部側カバー320Bの第3の開口面321Bよりも第1の出射面212Bから離れて配置されている。したがって、第1の出射面212B及び第2の入射面311Bの間のそれぞれの距離は、少なくとも間隙700の長さ(X)以上となり、第1の導光部210B及び第2の導光部310B間にも当然に空隙が形成される。なお、前述した通り、光伝送装置100Bが図22に示される状態であっても、第1の出射面212B及び第2の入射面311Bの間に間隙700がそれぞれ形成されている。すなわち、第1の導光部210B及び第2の導光部310Bの各々が、互いに最も近づいたとしても、第1の導光部210B及び第2の導光部310Bの間にはそれぞれ間隙700が形成されている。そのため、例えば振動が光伝送装置100Bに加わっても、第1の導光部210B及び第2の導光部310Bが接触することによる負荷が発生しない。よって、第1の導光部210B及び第2の導光部310Bが破損することがないので、第1の導光部210Bから第2の導光部310Bへの光の伝送が不安定になることを抑制できる。すなわち、光伝送装置100Bは、より安定的に光を伝送できる。
また、本実施形態に記載の光伝送装置100Bは、複数の受光部側カバー320B及び連結部600a、600bを備えている。受光部側カバー320Bは、複数の第1の出射面212B及び複数の第2の入射面311Bの間にそれぞれ設けられ、第2の入射面311Bに、第2の入射面311Bに対向する第1の出射面212Bから出射される光以外の光が入射することを抑制する。また、連結部600a、600bは、複数の受光部側カバー320Bの第1の出射面212B側の端部及び第1の出射面212Bの間に間隙700が設けられた状態で、第1の導光部210B及び第2の導光部310Bの双方又は一方が移動できるように、第1の導光部210B及び第2の導光部310Bを連結する。
このように、受光部側カバー320Bは、第1の出射面212Bから出射される光以外の光が第2の入射面311Bに入射することを抑制する。すなわち、光伝送装置100Bは、第2の入射面311Bに、外光等の伝送すべきでない光が入射することを抑制できる。そのため、光伝送装置100Bは、伝送すべき光をより高い精度で伝送することができる。
また、本実施形態に記載の光伝送装置100Bは、発光部230と発光部側カバー220Bとを備える。発光部230は、第1の入射面211Bに向けて光を出射する。発光部側カバー220Bは、発光部230から出射された光以外が第1の入射面211Bに入射することを抑制する。
このように、発光部側カバー220Bは、発光部230から出射された光以外が第1の入射面211Bに入射することを抑制する。すなわち光伝送装置100は、第1の入射面211Bに、外光等の伝送すべきでない光が入射することを抑制できる。そのため、光伝送装置100Bは、伝送すべき光をより高い精度で伝送することができる。
また本実施形態に記載の光伝送装置100Bは、第1の導光部210Bと第2の導光部310Bとを備えている。第1の導光部210Bは、第1の入射面211Bから第1の出射面212Bに向かうにつれて細くなる。また、第2の導光部310Bは、第2の出射面312Bから第2の入射面311Bに向かうにつれて細くなる。
このように、第1の導光部210Bは、第1の入射面211Bから第1の出射面212Bに向かうにつれて細くなる。そのため、発光部側基材部400における第1の出射面212B側の領域は、発光部側基材部400における第1の出射面212Bの領域に比べて、第1の導光部210Bが配置されていない領域が大きい。また、第2の導光部310Bは、第2の出射面312Bから第2の入射面311Bに向かうにつれて細くなる。そのため、受光部側基材部500における第2の入射面311B側の領域は、受光部側基材部500における第2の出射面312Bの領域に比べて、第2の導光部310Bが配置されていない領域が大きい。
このため、例えば、発光部側基材部400のうち第1の出射面212B側の領域であって、より光軸OA1aに近い領域に連結部600aの第1の取付部610を取り付けることができる。また同様に、例えば、連結部600bの第1の取付部610を、発光部側基材部400のうち第1の出射面212B側の領域であって、より光軸OA1cに近い領域に取り付けることができる。また、例えば、受光部側基材部500のうち第2の入射面311B側の領域であって、より光軸OA2aに近い領域に連結部600aの第2の取付部620を取り付けることができる。また同様に、受光部側基材部500のうち第2の入射面311B側の領域であって、より光軸OA2cに近い領域に連結部600bの第2の取付部620を取り付けることができる。
このように、発光部側部材200及び連結部600a、600bが実装される面積を発光部側基材部400において小さくすることができる。また、受光部側部材300及び連結部600a、600bが実装される面積を受光部側基材部500において小さくすることができる。そのため、発光部側基材部400及び受光部側基材部500を小さくすることができる。また、発光部側基材部400及び受光部側基材部500にその他の電子部品を実装することができる。以上のように、光伝送装置100Bは、各部品を高密度に実装することができる。
また、本実施形態に記載の光伝送装置100Bの間隙700は所定の長さに設定されている。
このように、間隙700は所定の長さに設定されている為、第1の出射面212Bから第2の入射面311Bまでの距離の変化量を一定以下に抑えられる。そのため、光路長が大きく変動することがなくなるので、伝送される光の強度が変動することを抑制できる。この結果、光伝送装置100Bは、伝送すべき光をより高い精度で伝送することができる。
また、本実施形態に記載の光伝送装置100Bは、発光部230及び受光部330を備える。発光部230は、第1の入射面211Bに向けて光を出射する。受光部330は、第2の出射面312Bから出射される光を受光する。
また、本実施形態に記載の光伝送装置100Bは、発光部230及び受光部330を備える。発光部230は、第1の入射面211Bに向けて光を出射する。受光部330は、第2の出射面312Bから出射される光を受光する。
このように、光伝送装置100Bは、発光部230及び受光部330を備えている。このため、光伝送装置100Bは、発光部230より出射された光を第1の導光部210B及び第2の導光部310Bを介して、受光部330により受光できる。
以上、光伝送装置100Bついて説明した。
なお、光伝送装置100Bの実装例は、光伝送装置100と同様である。
(第3の実施形態)
第3の実施形態における光伝送装置100Cの構成について、図23〜23に基づき説明する。図23は、光伝送装置100Cの構成を示す斜視図である。図24は、光伝送装置100Cの構成を示す上面図である。図23及び図24に示されるように、光伝送装置100Cは、第1の導光部210、第2の導光部310、連結部600を備えている。また、第1の導光部210と第2の導光部310の間には、間隙700が形成されている。
第1の導光部210は、第1の入射面211及び第1の出射面212を備えている。第210は、第1の入射面に211に入射した光を第1の出射面212から出射する。
第2の導光部310は、第2の入射面311及び第2の出射面312を備えている。第2の導光部310は、第1の出射面212から出射された光を、第2の入射面311で受光する。第2の導光部310は、第2の入射面311で受光した光を第2の出射面312から出射する。
連結部600は、第1の出射面212及び第2の入射面311が対向するように、第1の導光部210及び第2の導光部310を連結する。連結部600は、第1の出射面212及び第2の入射面311の間に間隙700が設けられた状態で、第1の導光部210及び第2の導光部310の双方又は一方が移動できるように、第1の導光部210及び第2の導光部310を連結する。例えば、連結部600は、連結部600a及び連結部600bに構成及び機能を備える。
以上、光伝送装置100Cの構成について説明した。
次に、光伝送装置100Cの動作について説明する。
ここでは、第1の導光部210及び第2の導光部310の双方又は一方が移動する前と移動した後の各々について、光伝送装置100Cの動作を説明する。
まず、第1の導光部210及び第2の導光部310の双方又は一方が移動する前(初期設定時)の光伝送装置100Cの動作を説明する。図24は、第1の導光部210及び第2の導光部310の双方又は一方が移動する前(初期設定時)の光伝送装置100Cを示す。図24に示されるように、この場合、光伝送装置100Cにおいて、第1の出射面212及び第2の入射面311が略全面で対向している。また、この場合、光伝送装置100Cにおいて第1の出射面212及び第2の入射面311の間に間隙700が設けられている。すなわち、第1の出射面212及び第2の入射面311が接触しない。
次に、第1の導光部210及び第2の導光部310の双方又は一方が移動した後の、光伝送装置100Cについて説明する。図25は、第1の導光部210及び第2の導光部310の双方又は一方が移動した後の光伝送装置100Cを示す。この場合、光伝送装置100Cにおいて、第1の出射面212及び第2の入射面311の少なくとも一部が対向している。また、この場合、光伝送装置100Cにおいて第1の出射面212及び第2の入射面311の間に間隙700が設けられている。すなわち、第1の出射面212及び第2の入射面311が接触しない。
第1の導光部210及び第2の導光部310の双方又は一方が移動する前と移動した後において、以下のような動作によって、光は伝送される。第1の入射面211に入射した光は、第1の導光部210を通って、第1の出射面212から出射される。第1の出射面212から出射された光は、第2の入射面311に入射する。第2の入射面311に入射した光は、第2の導光部310を通って、第2の出射面312から出射される。
以上のように、本実施形態に記載の光伝送装置100Cは、第1の導光部210、第2の導光部310及び連結部600を備える。第1の導光部210は、第1の入射面211に入射した光を第1の出射面212から出射する。第2の導光部310は、第1の出射面212から出射された光を、第2の入射面311で受光し第2の出射面312から出射する。連結部600は、第1の出射面212及び第2の入射面311が対向するように、第1の導光部210及び第2の導光部310を連結する。また、連結部600は、第1の出射面212及び第2の入射面311の間に間隙700が設けられた状態で、第1の導光部210及び第2の導光部310の双方又は一方が移動できるように、第1の導光部210及び第2の導光部310を連結する。
このように、連結部600は、第1の出射面212及び第2の入射面311の間に間隙700が設けられた状態で、第1の導光部210及び第2の導光部310の双方又は一方が移動できるように、第1の導光部210及び第2の導光部310を連結する。なお、前述した通り、図25に示されるような光伝送装置100Cにおいても、第1の出射面212及び第2の入射面311の間に間隙700が形成されている。すなわち、第1の導光部210及び第2の導光部310が、移動したとしても、第1の導光部210及び第2の導光部310の間には間隙700が形成されている。このため、例えば振動が光伝送装置100Cに加わり、第1の導光部210及び第2の導光部310が互いに最も近づいたとしても、互いに接触しない。このため、第1の導光部210及び第2の導光部310には、第1の導光部210及び第2の導光部310が接触することによる負荷が加わらない。したがって、光伝送装置100Cは、第1の導光部210及び第2の導光部310が破損することがないので、第1の導光部210に入射した光をより確実に第2の導光部310へ伝送することができる。この結果、光伝送装置100Cは、より安定的に光を伝送できる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。