JP2018054635A - 画像測定器 - Google Patents

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【課題】 照明装置の種別、照明光の照射位置などの照明条件を測定対象箇所に応じて自動的に調整することができる画像測定器を提供する。
【解決手段】 ユーザ操作に基づいて、ワーク画像に対し、測定対象箇所を指定する測定対象箇所指定部24と、2以上の照明条件を保持する照明条件記憶部21と、カメラ及び照明装置を制御し、照明条件を異ならせながら順次に撮影された2以上のワーク画像を取得する撮像制御部22と、取得された複数のワーク画像を表示するワーク画像表示部26と、表示されたワーク画像のいずれか一つを選択するワーク画像選択部27と、選択されたワーク画像に基づいて、照明条件を決定する照明条件決定部28と、決定された照明条件で撮影されたワーク画像に基づいて、測定対象箇所のエッジを抽出し、抽出したエッジに基づいて、測定対象箇所の寸法を求める寸法算出部29により構成される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、画像測定器に係り、さらに詳しくは、ワークを撮影したワーク画像内のエッジを抽出してワークの寸法を測定する画像測定器の改良に関する。
画像測定器は、ワークを撮影してワーク画像を取得し、ワーク画像内のエッジを抽出してワークの寸法や形状を測定する装置である(例えば、特許文献1〜5)。通常、ワークは、X,Y及びZ軸方向に移動可能な可動ステージ上に載置される。可動ステージをZ軸方向に移動させることにより、ワーク画像のピント合わせが行われ、X又はY軸方向に移動させることにより、ワークの視野内への位置調整が行われる。
ワーク画像は、可動ステージのZ軸方向の位置に関わらず、ワークに対して極めて正確な相似形であることから、ワーク画像上の距離や角度を判定することにより、ワーク上における実際の寸法を検知することができる。エッジ抽出は、ワーク画像の輝度変化を解析してエッジ点を検出し、検出した複数のエッジ点に直線、円、円弧などの幾何学図形をフィッティングさせることにより行われ、ワークと背景との境界、ワーク上の凹凸を示すエッジが求められる。ワークの寸法は、この様にして求められるエッジ間の距離や角度、円形状のエッジの中心位置や直径として測定される。また、測定した寸法値と設計値との差分(誤差)を公差と比較して良否判定が行われる。
この様な画像測定器を用いてワークの外形を測定する場合、カメラとは反対側からステージ上のワークに照明光を照射する透過照明を利用することが多い。一方、ワーク上の非貫通孔、段差、凹凸を測定する場合には、カメラと同じ側からステージ上のワークに照明光を照射する落射照明が利用される。
特開2012−32224号公報 特開2012−32341号公報 特開2012−32344号公報 特開2012−159409号公報 特開2012−159410号公報
従来の画像測定器では、落射照明を利用した寸法測定において、ワーク表面のテクスチャ、すなわち、加工跡、模様、微細な凹凸をエッジとして誤抽出してしまうことがあり、透過照明を利用する場合に比べ、寸法測定が安定し難いという問題があった。そのため、ワークの形状や材質に応じて、各種の照明装置を使い分け、或いは、照明光の照射位置を調整することが行われていた。
しかしながら、照明種別の選択や照射位置の調整には、熟練した技術及び経験に基づいた豊富な知識が必要であり、落射照明を利用した寸法測定では、熟練者でなければ装置のパフォーマンスを十分に発揮させることが難しいという問題があった。特に、同一のワークであっても、測定対象箇所の位置が異なれば、適切な照明種別や照射位置も変化するため、測定対象箇所に応じて照明種別や照射位置を適切に設定することは、熟練者でなければ困難であるという問題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、熟練者でなくても装置のパフォーマンスを十分に発揮させることができる画像測定器を提供することを目的とする。特に、照明装置の種別、照明光の照射位置などの照明条件を測定対象箇所に応じて自動的に調整することができる画像測定器を提供することを目的とする。
第1の本発明による画像測定器は、ワークを載置するためのステージと、上記ステージ上のワークを照明する照明装置と、上記ステージ上のワークを撮影し、ワーク画像を生成するカメラと、ユーザ操作に基づいて、上記ワーク画像に対し、測定対象箇所を指定する測定対象箇所指定手段と、2以上の照明条件を保持する照明条件記憶手段と、上記カメラ及び上記照明装置を制御し、上記照明条件を異ならせながら順次に撮影された2以上の上記ワーク画像を取得する撮像制御手段と、取得された複数の上記ワーク画像を表示するワーク画像表示手段と、表示された上記ワーク画像のいずれか一つを選択するワーク画像選択手段と、選択された上記ワーク画像に基づいて、上記照明条件を決定する照明条件決定手段と、決定された上記照明条件で撮影された上記ワーク画像に基づいて、上記測定対象箇所のエッジを抽出し、抽出したエッジに基づいて、上記測定対象箇所の寸法を求める寸法算出手段とを備えて構成される。
この画像測定器では、測定対象箇所が指定されれば、照明条件を異ならせながら順次に撮影された2以上のワーク画像を取得して表示される。そして、表示されたワーク画像のいずれか一つが選択されれば、選択されたワーク画像に基づいて照明条件が決定されるので、熟練者でなくても装置のパフォーマンスを十分に発揮させることができる。特に、表示されたワーク画像を選択するだけで、照明装置の種別、照明光の照射位置などの照明条件を測定対象箇所に応じて自動的に調整することができる。
第2の本発明による画像測定器は、上記構成に加え、上記測定対象箇所指定手段により同一のワーク画像に対して指定された2以上の測定対象箇所と、これらの測定対象箇所ごとに上記照明条件決定手段により決定された照明条件とを測定設定情報として保持する測定設定記憶手段を備え、上記測定設定記憶手段には、上記照明条件が上記測定対象箇所に関連づけて保持され、上記撮像制御手段が、上記測定設定情報が指定された連続測定において、上記測定設定情報として保持された上記照明条件で撮影されたワーク画像を取得することを、上記測定対象箇所を変更しながら繰り返し、上記寸法算出手段が、上記連続測定において取得された複数のワーク画像に対し、上記測定設定情報として保持された上記測定対象箇所ごとにエッジ抽出を行うように構成される。
この様な構成によれば、測定設定記憶手段には照明条件が測定対象箇所に関連づけて保持されるので、測定設定情報を指定することにより、測定対象箇所を測定するのに適した照明条件を識別することができる。また、測定設定情報が指定された連続測定では、測定対象箇所を測定するのに適した照明条件でワークが撮影され、得られたワーク画像に対してエッジ抽出が行われる。このため、ワークの形状や材質が変わっても、測定設定情報を指定するだけで、安定した寸法測定を行うことができる。
第3の本発明による画像測定器は、上記構成に加え、上記寸法算出手段が、上記照明条件及び上記測定対象箇所の位置が互いに異なる2以上のワーク画像からそれぞれ抽出したエッジ間の寸法を求めるように構成される。この様な構成によれば、測定対象箇所を測定するのに適した照明条件でそれぞれ撮影された2以上のワーク画像を用いてエッジ間の寸法を求めるので、エッジ間の寸法を精度良く識別することができる。
第4の本発明による画像測定器は、上記構成に加え、上記照明装置として、上記ステージ上のワークに拡散光を上方から照射する拡散照明装置と、上記ステージ上のワークに照明光を下方から照射する透過照明装置とを備え、上記照明条件が、上記照明装置の種別を含むように構成される。
この様な構成によれば、ワークの形状や材質に応じて、拡散照明装置及び透過照明装置を使い分けることができる。また、表示されたワーク画像を選択するだけで、測定対象箇所を測定するのに適した照明装置の種別を選択することができる。
第5の本発明による画像測定器は、上記構成に加え、上記照明装置として、平行光からなる照明光又は平行光に近い拡がり角からなる照明光を上記ステージ上のワークに側方から照射する側射照明装置をさらに備えて構成される。この様な構成によれば、ワークの形状や材質に応じて、拡散照明装置、透過照明装置及び側射照明装置を使い分けることができる。
第6の本発明による画像測定器は、上記構成に加え、上記照明装置として、上記カメラの撮影軸を取り囲むリング状の光源であって、周方向を分割した2以上のブロックごとに点灯可能な光源を有するリング照明装置を備え、上記照明条件が、上記リング照明装置の点灯位置を含むように構成される。
この様な構成によれば、ワークの形状や材質に応じて、リング照明装置の点灯位置を調整することができる。また、表示されたワーク画像を選択するだけで、測定対象箇所を測定するのに適したリング照明装置の点灯位置を選択することができる。
第7の本発明による画像測定器は、上記構成に加え、上記ステージ又は上記照明装置を上記カメラの撮影軸方向に移動させることにより、上記ステージに対する上記照明装置の相対位置を調整する相対位置調整手段を備え、上記照明条件が、上記相対位置を含むように構成される。
この様な構成によれば、ワークの形状や材質に応じて、ステージに対する照明装置の相対位置を調整することができる。また、表示されたワーク画像を選択するだけで、測定対象箇所を測定するのに適した照明装置の相対位置を選択することができる。
第8の本発明による画像測定器は、上記構成に加え、上記測定対象箇所指定手段が、上記拡散照明装置の上記拡散光を照射して撮影された上記ワーク画像上の領域を測定対象箇所として指定するように構成される。この様な構成によれば、拡散光を照射して撮影されたワーク画像を用いることにより、ワークの全体像を確認しながら測定対象箇所を指定することができる。
第9の本発明による画像測定器は、上記構成に加え、ユーザ操作に基づいて、上記照明条件を指定する照明条件指定手段を備えて構成される。この様な構成によれば、ワークの形状、材質、測定対象箇所の位置に応じて、照明条件を任意に指定することができる。
第10の本発明による画像測定器は、上記構成に加え、上記ワーク画像選択手段が、上記測定対象箇所内の輝度変化に基づいて、表示された上記ワーク画像のいずれか一つを選択するように構成される。この様な構成によれば、照明条件を異ならせながら順次に撮影された2以上のワーク画像の中から、測定対象箇所を測定するのに適したワーク画像を自動的に選択して照明条件を決定することができる。
第11の本発明による画像測定器は、上記構成に加え、上記寸法算出手段が、取得された複数の上記ワーク画像について、上記測定対象箇所のエッジを抽出し、上記ワーク画像表示手段が、取得された複数の上記ワーク画像を一覧表示するとともに、抽出された上記エッジを対応するワーク画像上に表示し、上記ワーク画像選択手段が、一覧表示されたワーク画像の中からユーザが指定したワーク画像を選択するように構成される。
この様な構成によれば、一覧表示されたワーク画像を比較し、ワーク画像上に表示されたエッジによって、測定対象箇所を測定するのに適した照明条件のワーク画像を任意に選択することができる。
第12の本発明による画像測定器は、上記構成に加え、上記寸法算出手段が、取得された複数の上記ワーク画像について、上記測定対象箇所から抽出したエッジに基づいて上記測定対象箇所の寸法を求め、上記ワーク画像表示手段が、求められた寸法を対応する上記ワーク画像上に表示するように構成される。
この様な構成によれば、一覧表示されたワーク画像を比較し、ワーク画像上に表示されたエッジや寸法によって、測定対象箇所を測定するのに適した照明条件のワーク画像を選択することができる。
第13の本発明による画像測定器は、上記構成に加え、上記ワーク画像表示手段が、同一の上記照明条件で撮影された上記ワーク画像から2以上のエッジが抽出された場合に、これらのエッジを対応するワーク画像上に表示し、ユーザ操作に基づいて、上記ワーク画像上に表示された複数のエッジのいずれか一つを選択するエッジ選択手段をさらに備えて構成される。この様な構成によれば、ワーク画像上に表示された複数のエッジによって、測定対象箇所を測定するのに適した照明条件のワーク画像及び適切なエッジを選択することができる。
第14の本発明による画像測定器は、上記構成に加え、同一の上記照明条件で撮影された上記ワーク画像から抽出された複数のエッジの中からユーザが指定したエッジに基づいて、エッジ抽出のためのエッジ抽出パラメータを調整するエッジ抽出パラメータ調整手段を備えて構成される。この様な構成によれば、エッジ抽出パラメータが測定対象箇所から所望のエッジを抽出するのに適した値に自動調整されるので、エッジ抽出の安定性を向上させることができる。
本発明によれば、熟練者でなくても装置のパフォーマンスを十分に発揮させることができる画像測定器を提供することができる。特に、表示されたワーク画像を選択するだけで、照明装置の種別、照明光の照射位置などの照明条件を測定対象箇所に応じて自動的に調整することができる画像測定器を提供することができる。また、落射照明を利用した寸法測定において、ワーク表面のテクスチャをエッジとして誤抽出するのを抑制することができる画像測定器を提供することができる。
本発明の実施の形態による画像測定器1の一構成例を示した斜視図である。 図1の測定ユニット10の構成例を模式的に示した説明図であり、測定ユニット10を撮影軸と平行な垂直面により切断した場合の切断面が示されている。 図1の制御ユニット20内の機能構成の一例を示したブロック図である。 図1の画像測定器1の動作の一例を示した図であり、測定ユニット10のディスプレイ装置11に表示される測定設定画面40が示されている。 図1の画像測定器1の動作の一例を示した図であり、互いに異なる照明条件で撮影された4つのワーク画像2が示されている。 図1の画像測定器1の動作の一例を示した図であり、互いに異なる照明条件で撮影された4つのワーク画像2が示されている。 図1の画像測定器1の動作の一例を示した図であり、ディスプレイ装置11に表示されるエッジ抽出設定画面50が示されている。 図1の画像測定器1における測定設定時の動作の一例を示したフローチャートである。 図1の画像測定器1における寸法測定時の動作の一例を示したフローチャートである。
<画像測定器1>
図1は、本発明の実施の形態による画像測定器1の一構成例を示した斜視図である。この画像測定器1は、ワークを撮影したワーク画像内のエッジを抽出してワークの寸法を測定する寸法測定装置であり、測定ユニット10、制御ユニット20、キーボード31及びマウス32により構成される。ワークは、その形状や寸法が測定される測定対象物である。
測定ユニット10は、ディスプレイ装置11、可動ステージ12、XY調整つまみ14a、Z調整つまみ14b、電源スイッチ15及び実行ボタン16を備え、可動ステージ12上のワークに可視光からなる検出光を照射し、その透過光又は反射光を受光してワーク画像を生成する。ワークは、可動ステージ12の検出エリア13内に載置される。また、測定ユニット10は、ワーク画像をディスプレイ装置11の表示画面11aに表示する。
ディスプレイ装置11は、ワーク画像や測定結果を表示画面11a上に表示する表示装置である。可動ステージ12は、ワークを載置するための載置台であり、検出光を透過させる検出エリア13が設けられている。検出エリア13は、透明ガラスからなる円形状の領域である。この可動ステージ12は、カメラの撮影軸に平行なZ軸方向と、撮影軸に垂直なX軸方向及びY軸方向に移動させることができる。
XY調整つまみ14aは、可動ステージ12をX軸方向又はY軸方向に移動させることにより、X軸方向及びY軸方向の位置を調整するための操作部である。Z調整つまみ14bは、可動ステージ12をZ軸方向に移動させることにより、Z軸方向の位置を調整するための操作部である。電源スイッチ15は、測定ユニット10及び制御ユニット20の主電源をオン状態及びオフ状態間で切り替えるための操作部である。実行ボタン16は、寸法測定を開始させるための操作部である。
制御ユニット20は、測定ユニット10による撮影や画面表示を制御し、ワーク画像を解析してワークの寸法を測定するコントローラ部であり、キーボード31及びマウス32が接続されている。電源投入後、検出エリア13内にワークを配置して実行ボタン16を操作すれば、ワークの寸法が自動的に測定される。
<測定ユニット10>
図2は、図1の測定ユニット10の構成例を模式的に示した説明図であり、測定ユニット10を撮影軸と平行な垂直面により切断した場合の切断面が示されている。この測定ユニット10は、ディスプレイ装置11、可動ステージ12、筐体100、ステージ調整部101、鏡筒部102、照明位置調整部103、カメラ110,120、同軸落射照明ユニット130、リング照明ユニット140及び透過照明ユニット150により構成される。
ステージ調整部101、鏡筒部102、カメラ110,120、同軸落射照明ユニット130及び透過照明ユニット150は、筐体100内に配置されている。ステージ調整部101は、制御ユニット20からの駆動信号に基づいて、可動ステージ12をX,Y又はZ軸方向に移動させ、ワークのX,Y及びZ軸方向の位置を調整する。
カメラ110は、撮影倍率の低い撮像装置であり、撮像素子111、結像レンズ112、絞り板113及び受光レンズ114により構成される。撮像素子111は、検出光を受光してワーク画像を生成する。この撮像素子111は、受光面を下方に向けて配置されている。結像レンズ112は、検出光を撮像素子111上に結像させる光学部材である。絞り板113は、検出光の透過光量を制限する光学絞りであり、結像レンズ112及び受光レンズ114間に配置されている。受光レンズ114は、ワークからの検出光を集光する光学部材であり、可動ステージ12に対向させて配置されている。結像レンズ112、絞り板113及び受光レンズ114は、上下方向に延びる中心軸を中心として配置されている。
カメラ120は、撮影倍率の高い撮像装置であり、撮像素子121、結像レンズ122、絞り板123、ハーフミラー124及び受光レンズ114により構成される。撮像素子121は、検出光を受光してワーク画像を生成する。この撮像素子121は、受光面を水平方向に向けて配置されている。結像レンズ122は、検出光を撮像素子121上に結像させる光学部材である。絞り板123は、検出光の透過光量を制限する光学絞りであり、結像レンズ122及びハーフミラー124間に配置されている。受光レンズ114は、カメラ110と共通である。受光レンズ114を透過した検出光は、ハーフミラー124により水平方向に折り曲げられ、絞り板123及び結像レンズ122を介して撮像素子121に結像する。
撮像素子111及び121には、CCD(Charge Coupled Devices:電荷結合素子)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor:相補型金属酸化物半導体)などのイメージセンサが用いられる。受光レンズ114には、上下方向、すなわち、撮影軸方向の位置が変化しても、像の大きさを変化させない性質を有するテレセントリックレンズが用いられる。
同軸落射照明ユニット130は、可動ステージ12上のワークに照明光を上方から照射する落射照明装置であり、照射光の光軸を撮影軸に一致させている。この同軸落射照明ユニット130は、水平方向に向けて配置された光源131と、光源131から出射された照明光を下方に折り曲げるハーフミラー132とにより構成される。
結像レンズ112,122、絞り板113,123、ハーフミラー124,132及び受光レンズ114は、鏡筒部102内に配置されている。
透過照明ユニット150は、可動ステージ12上のワークに照明光を下方から照射する透過照明装置であり、光源151、ミラー152及び集光レンズ153により構成される。光源151は、水平方向に向けて配置されている。光源151から出射された照明光は、ミラー152により反射され、集光レンズ153を介して出射される。この照明光は、可動ステージ12を透過し、その透過光の一部は、ワークにより遮断され、他の一部が受光レンズ114に入射する。
リング照明ユニット140は、可動ステージ12上のワークに照明光を上方又は側方から照射する落射照明装置であり、カメラ110及び120の撮影軸を取り囲むリング形状からなる。このリング照明ユニット140は、可動ステージ12上のワークに拡散光を上方或いは側方から照射する拡散照明装置141と、可動ステージ12上のワークに照明光を側方から照射する側射照明装置142とを同軸に配置した照明装置である。
拡散照明装置141は、カメラ110及び120の撮影軸を取り囲むリング状の光源を有する。この光源は、周方向を分割した2以上のブロックごとに点灯可能である。側射照明装置142は、平行光又は平行光に近い拡がり角からなる照明光を照射し、ワークの周囲を側方から照明することができる。
照明ユニット130〜150の光源には、LED(発光ダイオード)やハロゲンランプが用いられる。照明位置調整部103は、リング照明ユニット140を撮影軸方向に移動させることにより、可動ステージ12に対するリング照明ユニット140の相対位置を調整する相対位置調整手段である。ワークの照明方法としては、透過照明、リング照明又は同軸落射照明のいずれかを選択することができる。
<制御ユニット20>
図3は、図1の制御ユニット20内の機能構成の一例を示したブロック図である。この制御ユニット20は、照明条件記憶部21、撮像制御部22、ワーク画像記憶部23、測定対象箇所指定部24、測定設定記憶部25、ワーク画像表示部26、ワーク画像選択部27、照明条件決定部28、寸法算出部29、エッジ抽出パラメータ調整部30及びエッジ選択部33により構成される。
照明条件記憶部21には、予め登録された2以上の照明条件が保持される。ここでは、2以上の照明条件が固定値であるものとする。照明条件には、照明種別、照明位置、点灯位置及び照射強度と、それらの組合せとがある。照明種別は、照明装置の種別であり、同軸落射照明、拡散照明、側射照明及び透過照明の4つの種別の中から指定される。照明位置は、可動ステージ12に対するリング照明ユニット140の相対位置であり、所定範囲内で指定される。照明位置を調整することにより、照明光の照射角度を変更することができる。点灯位置は、拡散照明装置141において、点灯させるブロックの位置であり、2以上の点灯パターンの中から指定される。照射強度は、照明装置の発光強度であり、所定範囲内で指定される。
撮像制御部22は、ユーザ操作に基づいて、カメラ110,120、照明位置調整部103及び照明ユニット130〜150を制御し、カメラ110又は120からワーク画像を取得してワーク画像記憶部23内に格納する。
測定対象箇所指定部24は、ユーザ操作に基づいて、ワーク画像に対し、測定対象箇所を指定する。例えば、測定対象箇所指定部24は、拡散照明装置141の拡散光を照射して撮影されたワーク画像上の領域を測定対象箇所として指定する。拡散光を照射して撮影されたワーク画像を用いることにより、ワークの全体像を確認しながら測定対象箇所を指定することができる。測定設定記憶部25には、測定対象箇所を示す位置情報や測定種別が測定設定情報として保持される。
なお、測定対象箇所を指定する具体的な方法としては、抽出対象のエッジ近傍にマウスカーソルを移動させ、クリック操作を行う方法と、ディスプレイ装置11が表示画面11aに対するタッチ操作を検出するタッチパネル機能を有する場合に、抽出対象のエッジ近傍をなぞる方法とがある。また、抽出対象のエッジの始点及び終点を指定する方法や、エッジ抽出の範囲を矩形又は円形で覆う方法があり、これらの方法を任意に選択することができる。また、エッジ抽出対象の幾何学図形は、直線、円、円弧、任意の曲線から選択することができる。
撮像制御部22は、照明条件記憶部21に予め登録された複数の照明条件について、照明条件を異ならせながら順次に撮影された2以上のワーク画像を取得する。上記2以上のワーク画像は、同一のワークが撮影されたワーク画像である。ワーク画像表示部26は、照明条件を決定するために撮像制御部22により取得された複数のワーク画像をディスプレイ装置11に表示する。ワーク画像選択部27は、照明条件を決定するためにワーク画像表示部26により表示されたワーク画像のいずれか一つを選択する。照明条件決定部28は、ワーク画像選択部27により選択されたワーク画像に基づいて、照明条件を決定する。
照明条件決定部28により決定された照明条件は、測定対象箇所に関連づけて測定設定記憶部25内に測定設定情報として保持される。撮像制御部22は、照明条件決定部28により決定された照明条件で撮影されたワーク画像を取得する。寸法算出部29は、照明条件決定部28により決定された照明条件で撮影されたワーク画像に基づいて、測定対象箇所のエッジを抽出し、抽出したエッジに基づいて、測定対象箇所の寸法を求め、測定結果を出力する。
測定設定記憶部25には、測定対象箇所指定部24により同一のワーク画像に対して指定された2以上の測定対象箇所と、これらの測定対象箇所ごとに照明条件決定部28により決定された照明条件とが測定設定情報として保持される。
撮像制御部22は、測定設定情報が指定された連続測定において、測定設定情報として保持された照明条件で撮影されたワーク画像を取得することを、測定対象箇所を変更しながら繰り返す。また、寸法算出部29は、連続測定において取得された複数のワーク画像に対し、測定設定情報として保持された測定対象箇所ごとにエッジ抽出を行う。
測定設定情報が指定された連続測定では、測定対象箇所を測定するのに適した照明条件でワークが撮影され、得られたワーク画像に対してエッジ抽出が行われる。このため、ワークの形状や材質が変わっても、測定設定情報を指定するだけで、安定した寸法測定を行うことができる。
寸法算出部29は、照明条件及び測定対象箇所の位置が互いに異なる2以上のワーク画像からそれぞれ抽出したエッジ間の寸法を求める。この様に構成すれば、測定対象箇所を測定するのに適した照明条件でそれぞれ撮影された2以上のワーク画像を用いてエッジ間の寸法を求めるので、エッジ間の寸法を精度良く識別することができる。
寸法値などの測定結果は、ディスプレイ装置11に表示される。また、制御ユニット20は、ワークを連続して測定する連続測定のための測定設定データを作成する。この測定設定データは、位置決め情報、測定設定情報、測定対象箇所ごとの設計値や公差を示す情報からなる。位置決め情報は、ワーク画像を解析してワークの位置や姿勢を検出するための情報である。
寸法算出部29は、照明条件を決定するために撮像制御部22により取得された複数のワーク画像について、測定対象箇所のエッジを抽出し、抽出したエッジに基づいて、測定対象箇所の寸法を求める。照明条件を決定する際のエッジ抽出方法には、予め指定されたエッジ抽出パラメータを用いて、尤もらしい1つのエッジを求める方法と、2以上のエッジを候補として算出する方法とがある。
2以上のエッジを候補として算出する場合、ユーザが測定対象箇所として指定した画像領域又は当該画像領域を数画素分だけ拡大した拡大領域からエッジ点を抽出し、抽出した多数のエッジ点を2以上のグループにグループ化する。そして、エッジ点のグループ化には、エッジ点の位置情報を用いて、互いに近接しているエッジ点を同じグループに分類する方法や、エッジ特性、すなわち、エッジの方向又は強度に基づいて、エッジ点をグループ分けする方法がある。また、エッジ抽出対象として指定された幾何学図形に対するマッチング度合によって、エッジ点をグループ分けすることもできる。
ワーク画像表示部26は、照明条件を決定するために撮像制御部22により取得された複数のワーク画像を一覧表示するとともに、抽出された測定対象箇所のエッジと求められた寸法とを対応するワーク画像上に表示する。ワーク画像の一覧表示では、例えば、表示画面11aが2以上の表示領域に分割され、互いに異なる照明条件で撮影された複数のワーク画像が各表示領域にそれぞれ表示される。また、ワーク画像を縮小したサムネイル画像が作成され、2以上のサムネイル画像が各表示領域にそれぞれ表示され、いずれかのサムネイル画像が選択されれば、当該サムネイル画像に対応する元のワーク画像が表示される。
ワーク画像選択部27は、一覧表示されたワーク画像の中からユーザが指定したワーク画像を選択する。一覧表示されたワーク画像を比較し、ワーク画像上に表示されたエッジや寸法によって、測定対象箇所を測定するのに適した照明条件のワーク画像を任意に選択することができる。また、表示されたワーク画像を選択するだけで、照明装置の種別、照明位置などの照明条件を測定対象箇所に応じて自動的に調整することができる。
ワーク画像選択部27は、測定対象箇所内の輝度変化に基づいて、照明条件を決定するために表示されたワーク画像のいずれか一つを選択する。例えば、測定対象箇所のエッジ付近のコントラストを求め、求めたコントラストに基づいて、エッジ抽出に最適なワーク画像を選択する。この様に構成すれば、照明条件を異ならせながら順次に撮影された2以上のワーク画像の中から、測定対象箇所を測定するのに適したワーク画像を自動的に選択して照明条件を決定することができる。
ワーク画像表示部26は、同一の照明条件で撮影されたワーク画像から2以上のエッジが抽出された場合に、これらのエッジを対応するワーク画像上に表示する。この様に構成すれば、ワーク画像上に表示された複数のエッジによって、測定対象箇所を測定するのに適した照明条件のワーク画像及び適切なエッジを選択することができる。エッジ選択部33は、ユーザ操作に基づいて、ワーク画像上に表示された複数のエッジのいずれか一つを選択する。
エッジ抽出パラメータ調整部30は、同一の照明条件で撮影されたワーク画像から抽出された複数のエッジの中からユーザが指定したエッジに基づいて、エッジ抽出のためのエッジ抽出パラメータを調整する。エッジ抽出パラメータには、エッジ強度、スキャン方向、エッジ方向及び優先指定を示すパラメータがある。
エッジ強度は、直線方向の画素の位置と各画素の輝度値とからなる輝度分布における輝度の微分値であり、エッジ強度パラメータとして、上限値及び下限値を指定することができる。エッジ強度は、輝度が急峻に変化する画素位置ほど、高い。エッジ強度が低い画素位置では、ノイズ成分をエッジとして誤抽出してしまうことがあるが、エッジ強度パラメータにより指定された範囲内のエッジ点のみを抽出することにより、安定したエッジ抽出が可能となる。
スキャン方向は、エッジを探索する際の探索方向であり、スキャン方向パラメータとして、測定対象箇所に対し、ユーザから見て、左方向又は右方向のいずれか、或いは、上方向又は下方向のいずれか、或いは、指定なしを選択することができる。エッジ方向は、輝度値が変化する際の変化方向であり、輝度分布をスキャン方向に走査する場合に、エッジ方向パラメータとして、輝度値が低輝度側から高輝度側へ変化するのか、或いは、輝度値が高輝度側から低輝度側へ変化するのか、或いは、指定なしを選択することができる。通常、特定のエッジを構成するエッジ点は、同一方向であるため、エッジ方向を指定することにより、逆方向のエッジを誤抽出するのを抑制することができる。
優先指定は、エッジ強度、スキャン方向及びエッジ方向の各パラメータにより指定されたエッジ抽出条件を満たす2以上のエッジ点が同一直線上に検出された場合に、いずれのエッジ点を採用するのかの指定である。例えば、輝度分布をスキャン方向に走査する場合に、最初に検出されたエッジ点を採用するのか、或いは、測定対象箇所の中心又は中心線に最も近いエッジ点を採用するのかが、優先指定パラメータにより指定される。また、ノイズ成分が少ない側から輝度分布を走査し、最初に検出されたエッジ点を採用することを優先指定パラメータにより指定することができる。この様な優先指定により、エッジ抽出の安定性を向上させることができる。
上述したエッジ抽出パラメータを測定対象箇所から所望のエッジを抽出するのに適した値に自動調整することにより、エッジ抽出の安定性を向上させることができる。エッジ抽出パラメータの調整は、ユーザが指定したエッジを構成するエッジ点について、エッジ強度の分布やエッジ方向を求めることにより、行われる。
<測定設定画面40>
図4は、図1の画像測定器1の動作の一例を示した図であり、測定ユニット10のディスプレイ装置11に表示される測定設定画面40が示されている。この測定設定画面40は、測定設定データを作成するための編集画面であり、プレビュー領域41、サーチ実行ボタン42、サムネイル表示領域43及び照明条件表示領域44により構成される。
プレビュー領域41には、撮影されたワーク画像2、サムネイル表示領域43において選択されたサムネイル画像に対応するワーク画像2が表示される。サーチ実行ボタン42は、照明条件を変更しながら可動ステージ12上のワークを順次に撮影する連続撮影を実行させるための操作アイコンである。
サムネイル表示領域43には、連続撮影により取得されたワーク画像2から作成された複数のサムネイル画像が一覧表示されている。サムネイル画像は、画素の間引き処理などによってワーク画像2を縮小した縮小画像である。この例では、3つのサムネイル画像がサムネイル表示領域43内に表示され、測定対象箇所から抽出されたエッジ3がサムネイル画像上に表示されている。
サムネイル表示領域43内のサムネイル画像のいずれか一つを任意に選択することができ、選択されたサムネイル画像に対応するワーク画像2がプレビュー領域41に表示される。選択するサムネイル画像を変更するごとに、プレビュー領域41内のワーク画像が切り替えられる。選択されたサムネイル画像は、色付きの矩形枠が付加され、容易に識別することができる。照明条件表示領域44には、選択されたサムネイル画像に対応づけられた照明条件が表示される。例えば、選択された照明ユニットは、リング照明ユニット140の拡散照明装置141であり、リング照明ユニット140のZ軸方向の位置は、上限値、すなわち、0mmである。
ユーザは、サムネイル表示領域43に一覧表示されたサムネイル画像上のエッジや、プレビュー領域41に表示されたワーク画像2上のエッジを確認することにより、適切な照明条件で撮影されたワーク画像2を選択することができる。
図5は、図1の画像測定器1の動作の一例を示した図であり、互いに異なる照明条件で撮影された4つのワーク画像2が示されている。この図には、異なる照明条件で撮影された4つのワーク画像2を測定設定画面40のプレビュー領域41内に一覧表示する場合が示されている。また、この図では、ワークの中央部に形成された貫通孔が測定対象箇所として指定されている。
プレビュー領域41内には、照明条件「拡散照明a」、「拡散照明b」、「側射照明」及び「透過照明」で撮影されたワーク画像2が表示されている。照明条件「拡散照明a」では、リング照明ユニット140の拡散照明装置141が照明装置として使用され、照明光を上方から照射した場合に、ワークからの反射光を受光することにより、ワーク画像2が生成される。照明条件「拡散照明b」では、拡散照明装置141をZ軸方向に移動させることにより、照明光が斜め上方、例えば、斜め45°から照射される。
照明条件「側射照明」では、リング照明ユニット140の側射照明装置142が照明装置として使用され、照明光を側方から照射した場合に、ワークからの反射光を受光することにより、ワーク画像2が生成される。照明条件「透過照明」では、透過照明ユニット150が照明装置として使用され、照明光を下方から照射した場合に、ワークを透過した透過光を受光することにより、ワーク画像2が生成される。
各ワーク画像2には、測定対象箇所の寸法値が表示されている。ユーザは、ワーク画像2上に表示された寸法値を確認することにより、最適な照明条件で撮影されたワーク画像2を容易に識別することができる。この例では、測定対象箇所の設計値=3.000であり、透過照明により撮影されたワーク画像2に対し、寸法値「3.000」が表示されていることから、透過照明が最適な照明条件であることが判る。
図6は、図1の画像測定器1の動作の一例を示した図であり、互いに異なる照明条件で撮影された4つのワーク画像2が示されている。この図では、ワーク表面に形成された円形状の段差が測定対象箇所として指定されている。この例では、測定対象箇所の設計値=10.000であり、拡散照明aにより撮影されたワーク画像2に対し、寸法値「10.000」が表示されていることから、拡散照明aが最適な照明条件であることが判る。
<エッジ抽出設定画面50>
図7は、図1の画像測定器1の動作の一例を示した図であり、ディスプレイ装置11に表示されるエッジ抽出設定画面50が示されている。このエッジ抽出設定画面50は、エッジ抽出パラメータを指定し、或いは、自動調整するための操作画面であり、自動調整ボタン51、リセットボタン52、スキャン方向入力欄53、エッジ方向入力欄54及び優先指定入力欄55により構成される。
自動調整ボタン51は、エッジ抽出パラメータの自動調整を実行させるための操作アイコンである。リセットボタン52は、現在のエッジ抽出パラメータをリセットし、エッジ抽出パラメータを予め定められた初期値又はデフォルト値に戻すための操作アイコンである。スキャン方向入力欄53は、スキャン方向パラメータを指定するための入力欄である。エッジ方向入力欄54は、エッジ方向パラメータを指定するための入力欄である。優先指定入力欄55は、優先指定パラメータを指定するための入力欄である。
エッジ強度パラメータには、自動指定と、上限値及び下限値を個別に指定する閾値指定とのいずれかを選択することができる。エッジ強度パラメータの自動指定では、測定対象箇所のエッジを抽出するのに適切な上限値及び下限値が自動的に指定される。エッジ強度パラメータの閾値指定では、ユーザが所定の範囲内で上限値又は下限値を任意に指定することができる。
図8のステップS101〜S112は、図1の画像測定器1における測定設定時の動作の一例を示したフローチャートである。まず、制御ユニット20は、ユーザ操作を受け付け、ワーク画像に対し、測定対象箇所が指定されれば(ステップS101)、照明条件を選択して可動ステージ12上のワークを撮影し、ワーク画像を取得する(ステップS102,S103)。次に、制御ユニット20は、取得したワーク画像に基づいて、測定対象箇所のエッジを抽出し、抽出したエッジに基づいて、測定対象箇所の寸法値を算出する(ステップS104,S105)。
制御ユニット20は、照明条件を変更しながら、ステップS102からステップS105の処理手順を繰り返し(ステップS106)、予め登録された全ての照明条件について、ワーク画像が取得されれば、取得されたワーク画像をディスプレイ装置11に一覧表示する(ステップS107)。
次に、制御ユニット20は、ユーザ操作を受け付け、一覧表示中のワーク画像のいずれか一つが選択されれば(ステップS108)、選択されたワーク画像に基づいて、照明条件を決定し、測定設定情報として記憶する(ステップS109,S110)。
制御ユニット20は、他に測定対象箇所があれば、ステップS101からステップS110までの処理手順を繰り返し(ステップS111)、全ての測定対象箇所について、照明条件が決定されれば、測定設定データを作成してこの処理を終了する(ステップS112)。
図9のステップS201〜S211は、図1の画像測定器1における寸法測定時の動作の一例を示したフローチャートである。まず、制御ユニット20は、ユーザ操作を受け付け、連続測定対象のワークに応じた測定設定データを選択する(ステップS201)。
次に、制御ユニット20は、測定ユニット10の実行ボタン16が操作されれば(ステップS202)、測定設定データとして保持された測定対象箇所を読み出し(ステップS203)、照明条件を指定して可動ステージ12上のワークを撮影し、ワーク画像を取得する(ステップS204,S205)。
制御ユニット20は、取得したワーク画像に基づいて、測定対象箇所のエッジを抽出し(ステップS206)、抽出したエッジに基づいて、測定対象箇所の寸法値を算出する(ステップS207)。制御ユニット20は、他に測定対象箇所があれば、ステップS203からステップS207までの処理手順を繰り返し(ステップS208)、全ての測定対象箇所について、寸法測定が完了すれば、エッジや寸法値を測定結果としてディスプレイ装置11に表示し(ステップS209)、測定結果を保存する(ステップS210)。
制御ユニット20は、他に連続測定対象のワークがあれば、ステップS202以降の処理手順を繰り返し、他に連続測定対象のワークがなければ、この処理を終了する(ステップ211)。
本実施の形態によれば、一覧表示されたワーク画像2のいずれか一つを選択することにより、照明条件が決定されるので、熟練者でなくても装置のパフォーマンスを十分に発揮させることができる。特に、表示されたワーク画像2を選択するだけで、照明装置の種別、照明光の照射位置などの照明条件を測定対象箇所に応じて自動的に調整することができる。また、照明条件が測定対象箇所に応じて自動調整されるので、落射照明を利用した寸法測定において、ワーク表面のテクスチャをエッジとして誤抽出するのを抑制することができる。
なお、本実施の形態では、予め登録される2以上の照明条件が固定値である場合の例について説明したが、本発明は、予め登録される2以上の照明条件をユーザ操作に基づいて指定する照明条件指定手段を備えるものであっても良い。
また、本実施の形態では、照明位置調整部103がリング照明ユニット140のZ軸方向の位置を調整することにより、可動ステージ12に対するリング照明ユニット140の相対位置が調整される場合の例について説明したが、本発明は、相対位置調整手段の構成をこれに限定するものではない。例えば、可動ステージ12をZ軸方向に移動させ、或いは、可動ステージ12及びリング照明ユニット140をそれぞれZ軸方向に移動させることにより、可動ステージ12に対するリング照明ユニット140の相対位置を調整するような構成であっても良い。
1 画像測定器
10 測定ユニット
11 ディスプレイ装置
11a 表示画面
12 可動ステージ
14a XY調整つまみ
14b Z調整つまみ
15 電源スイッチ
16 実行ボタン
100 筐体
101 ステージ調整部
102 鏡筒部
103 照明位置調整部
110,120 カメラ
130 同軸落射照明ユニット
140 リング照明ユニット
141 拡散照明装置
142 側射照明装置
150 透過照明ユニット
20 制御ユニット
21 照明条件記憶部
22 撮像制御部
23 ワーク画像記憶部
24 測定対象箇所指定部
25 測定設定記憶部
26 ワーク画像表示部
27 ワーク画像選択部
28 照明条件決定部
29 寸法算出部
30 エッジ抽出パラメータ調整部
31 キーボード
32 マウス
40 測定設定画面
50 エッジ抽出設定画面
2 ワーク画像
3 エッジ

Claims (12)

  1. ワークを載置するためのステージと、
    上記ステージ上のワークを照明する照明装置と、
    上記ステージ上のワークを撮影し、ワーク画像を生成するカメラと、
    ユーザ操作に基づいて、上記ワーク画像に対し、測定対象箇所を指定する測定対象箇所指定手段と、
    2以上の照明条件を保持する照明条件記憶手段と、
    上記カメラ及び上記照明装置を制御し、上記照明条件を異ならせながら順次に撮影された2以上の上記ワーク画像を取得する撮像制御手段と、
    取得された複数の上記ワーク画像を表示するワーク画像表示手段と、
    表示された上記ワーク画像のいずれか一つを選択するワーク画像選択手段と、
    選択された上記ワーク画像に基づいて、上記照明条件を決定する照明条件決定手段と、
    決定された上記照明条件で撮影された上記ワーク画像に基づいて、上記測定対象箇所のエッジを抽出し、抽出したエッジに基づいて、上記測定対象箇所の寸法を求める寸法算出手段とを備え、
    上記寸法算出手段は、取得された複数の上記ワーク画像について、上記測定対象箇所のエッジを抽出し、
    上記ワーク画像表示手段は、取得された複数の上記ワーク画像を一覧表示するとともに、抽出された上記エッジに基づいて算出された寸法値を対応するワーク画像上に表示し、
    上記ワーク画像選択手段は、一覧表示されたワーク画像の中からユーザが指定したワーク画像を選択することを特徴とする画像測定器。
  2. 上記測定対象箇所指定手段により同一のワーク画像に対して指定された2以上の測定対象箇所と、これらの測定対象箇所ごとに上記照明条件決定手段により決定された照明条件とを測定設定情報として保持する測定設定記憶手段を備え、
    上記測定設定記憶手段には、上記照明条件が上記測定対象箇所に関連づけて保持され、
    上記撮像制御手段は、上記測定設定情報が指定された連続測定において、上記測定設定情報として保持された上記照明条件で撮影されたワーク画像を取得することを、上記測定対象箇所を変更しながら繰り返し、
    上記寸法算出手段は、上記連続測定において取得された複数のワーク画像に対し、上記測定設定情報として保持された上記測定対象箇所ごとにエッジ抽出を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像測定器。
  3. 上記寸法算出手段は、上記照明条件及び上記測定対象箇所の位置が互いに異なる2以上のワーク画像からそれぞれ抽出したエッジ間の寸法を求めることを特徴とする請求項2に記載の画像測定器。
  4. 上記照明装置として、上記ステージ上のワークに拡散光を上方から照射する拡散照明装置と、上記ステージ上のワークに照明光を下方から照射する透過照明装置とを備え、
    上記照明条件は、上記照明装置の種別を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像測定器。
  5. 上記照明装置として、平行光からなる照明光又は平行光に近い拡がり角からなる照明光を上記ステージ上のワークに側方から照射する側射照明装置をさらに備えたことを特徴とする請求項4に記載の画像測定器。
  6. 上記照明装置として、上記カメラの撮影軸を取り囲むリング状の光源であって、周方向を分割した2以上のブロックごとに点灯可能な光源を有するリング照明装置を備え、
    上記照明条件は、上記リング照明装置の点灯位置を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像測定器。
  7. 上記ステージ又は上記照明装置を上記カメラの撮影軸方向に移動させることにより、上記ステージに対する上記照明装置の相対位置を調整する相対位置調整手段を備え、
    上記照明条件は、上記相対位置を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の画像測定器。
  8. 上記測定対象箇所指定手段は、上記拡散照明装置の上記拡散光を照射して撮影された上記ワーク画像上の領域を測定対象箇所として指定することを特徴とする請求項4又は5に記載の画像測定器。
  9. ユーザ操作に基づいて、上記照明条件を指定する照明条件指定手段を備えたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の画像測定器。
  10. 上記ワーク画像選択手段は、上記測定対象箇所内の輝度変化に基づいて、表示された上記ワーク画像のいずれか一つを選択することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の画像測定器。
  11. 上記ワーク画像表示手段は、同一の上記照明条件で撮影された上記ワーク画像から2以上のエッジが抽出された場合に、これらのエッジを対応するワーク画像上に表示し、
    ユーザ操作に基づいて、上記ワーク画像上に表示された複数のエッジのいずれか一つを選択するエッジ選択手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の画像測定器。
  12. 同一の上記照明条件で撮影された上記ワーク画像から抽出された複数のエッジの中からユーザが指定したエッジに基づいて、エッジ抽出のためのエッジ抽出パラメータを調整するエッジ抽出パラメータ調整手段を備えたことを特徴とする請求項11に記載の画像測定器。
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