JP2018053812A - ブレード洗浄装置 - Google Patents

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Kunpei Yugami
訓平 湯上
泰宏 藤田
Yasuhiro Fujita
泰宏 藤田
厚俊 武藤
Atsutoshi Muto
厚俊 武藤
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Abstract

【課題】設備費の上昇を招くことなく、またブレードを有する装置の機能を損なうことなくブレードの洗浄を行う。【解決手段】ブレード表面上に設置可能であり、設置時にブレード表面に沿って移動可能な洗浄装置本体と、前記洗浄装置本体に設けられ、前記洗浄装置本体をブレード表面上で移動させる駆動部と、前記洗浄装置本体に設けられ、前記ブレード表面を洗浄する洗浄部を備え、例えば、駆動部は、ブレード表面上でブレード表面に接触して回転移動するローラを有することで、既設のブレードにブレード洗浄装置を取り付けて簡易に低コストでブレードの洗浄を施すことを可能にする効果がある。【選択図】図2

Description

本発明は、風力発電機などに付属するブレードの洗浄装置に関するものである。
長期間使用された風車ブレードは、埃、虫、塩分等の付着により表面性状が悪化し、風車の性能悪化の一因となる。したがって風車ブレードは定期的に洗浄することが望ましい。
従来の洗浄方法ではクレーン等を用いてブレードを洗浄する必要があり、近年、風車の大型化や、山岳地帯における風車建設の傾向があることから、コストの面、アクセスの面において、洗浄作業が難しくなっていくものと予想される。
従来提案されているブレードの洗浄技術としては、特許文献1〜3が提案されている。
特許文献1では、ブレードを環状の配管で囲み、配管のノズルからブレードに向かって洗浄液を噴出することで、ブレードを洗浄する装置を有する風車に関するものである。また、洗浄液を加圧するためのポンプと、洗浄液を貯留するためのタンクと、加圧された洗浄液を供給するホースが備えられている。また環状配管は、タワー頂部のクレーンから垂下されたロープによって支持され、タワー長手方向に移動する。また、環状配管を支持し、前述のロープと接続される台座と、タワーに台座のためのガイド部が設置されている。
特許文献2では、風車のブレードに、前縁部に開口したスリットとスリットに接続された洗浄液供給用配管を設けて、ブレード回転中に洗浄液を噴出することにより洗浄作用を与えるものである。また、ブレード前縁部に電熱線と耐圧板を埋設することにより、付着物を焼却して表面を清潔で滑らかな状態に保つものである。他にも、ブレード前縁部に沿って移動可能なブラシを設けて、ブラシ駆動機構をブレード内部に埋設したもの等の機構を有する。
特許文献3では、強力マグネットを使用して風車タワー外周面にラックレールを垂直に架設し、ラックレールに沿って駆動するメンテナンス用昇降機と連結されたブレード点検用作業台についてのものである。ブレード作業用の移動によって、ブレード先端から根元までの補修が可能となる。
特開2008−309098号公報 特開2002−115646号公報 特開2012−007525号公報
しかし、従来提案されている技術では、風車のタワーなどに洗浄装置を固定状態で設置したり、ブレードに洗浄のための機構を設けたりする必要があり、風車毎の設備の設置や設備費が嵩む問題がある。また、ブレードに余分な機構を設けることで、風車本来の機能を損なう可能性もある。
本発明は、上記事情を背景としてなされたものであり、設備費の上昇を抑え、ブレードを有する装置の機能を損なうことなくブレードの洗浄を行うことができるブレード洗浄装置を提供することを目的の一つとする。
本発明のブレード洗浄装置のうち、第1の形態は、ブレード表面上に設置可能であり、設置時にブレード表面に沿って移動可能な洗浄装置本体と、
前記洗浄装置本体に設けられ、前記洗浄装置本体をブレード表面上で移動させる駆動部と、
前記洗浄装置本体に設けられ、前記ブレード表面を洗浄する洗浄部と、を備えることを特徴とする。
他の形態のブレード洗浄装置は、前記形態の本発明において、前記ブレードに前記洗浄装置本体を移動可能に保持させるための保持部を有することを特徴とする。
他の形態のブレード洗浄装置は、前記形態の本発明において、前記駆動部は、前記ブレード表面上でブレード表面に接触して回転移動するローラを有することを特徴とする。
他の形態のブレード洗浄装置は、前記形態の本発明において、前記ローラが正逆回転可能であることを特徴とする。
他の形態のブレード洗浄装置は、前記形態の本発明において、前記駆動部は、前記ブレードの両面側に位置してブレードを挟み込んで前記洗浄本体をブレードに保持するための対のローラを有することを特徴とする。
他の形態のブレード洗浄装置は、前記形態の本発明において、前記対のローラは、ローラ間の間隔が可変になっていることを特徴とする。
他の形態のブレード洗浄装置は、前記形態の本発明において、前記対のローラ間に圧縮力を与える負荷付与部を有することを特徴とする。
他の形態のブレード洗浄装置は、前記形態の本発明において、前記負荷付与部が弾性部材であることを特徴とする。
他の形態のブレード洗浄装置は、前記形態の本発明において、前記ローラが遊動ローラまたは/および駆動ローラであることを特徴とする。
他の形態のブレード洗浄装置は、前記形態の本発明において、前記洗浄装置本体は、前記洗浄部に洗浄液を供給するタンクを備えることを特徴とする。
他の形態のブレード洗浄装置は、前記形態の本発明において、前記洗浄部に、洗浄装置本体外部から洗浄液を供給する供給液ラインが接続されていることを特徴とする。
他の形態のブレード洗浄装置は、前記形態の本発明において、前記洗浄装置本体に、ブレード表面の状態確認を行う検査部を有していることを特徴とする。
他の形態のブレード洗浄装置は、前記形態の本発明において、前記検査部の検査結果を受けて当該ブレード洗浄装置を調整する制御部を備えることを特徴とする。
他の形態のブレード洗浄装置は、前記形態の本発明において、前記制御部が、ネットワークを介して前記洗浄装置本体に接続されていることを特徴とする。
他の形態のブレード洗浄装置は、前記形態の本発明において、前記制御部は、前記検査部の検査結果を受けて、前記ブレードの先端検知、前記ブレードの表面の汚れ判定、前記洗浄部の洗浄動作の制御および前記駆動部の動作の制御の1つ以上を行うことを特徴とする。
他の形態のブレード洗浄装置は、前記形態の本発明において、前記検査部がカメラであり、前記カメラの映像を受信装置に送信する送信部を有することを特徴とする。
他の形態のブレード洗浄装置は、前記形態の本発明において、前記検査部にブレード表面の状態を検知するセンサを有することを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、既設のブレードにブレード洗浄装置を取り付けて簡易に低コストでブレードの洗浄を施すことができる。
本発明の一実施形態のブレード装置が装着された状態の風車の概略を示す図である。 同じく、ブレード装置の要部を含む拡大図であり、A図は正面図、B図は側面断面図、C図は底面図である。 同じく、ブレード装置の洗浄部を含む拡大図であり、A図は、底面図、B図は、正面図である。 他の実施形態におけるブレード洗浄装置を示す拡大平面図である。
以下に、本発明の一実施形態のブレード洗浄装置を添付図面に基づいて説明する。
図1は、風車100にブレード洗浄装置1を取り付けた状態の概略を示している。
風力発電装置に設置されている風車100は、回転可能に支持されているローターハブ102と、ローターハブ102に放射状に取り付けられた複数本のブレード103とを備えている。なお、図1では、3本のブレード103がローターハブ102に取り付けられている構成を示しているが、本発明としては、ブレード洗浄装置1が適用される風車のブレードの数が特に限定されるものではない。本実施形態のブレード洗浄装置は、水平軸風車のブレードや垂直軸風車のブレードに適用することもできる。
図1では、ブレード103の一つにブレード洗浄装置1が取り付けられた状態を示しているが、ブレード洗浄装置1は、洗浄時にブレード103に取り付けて洗浄を行うものであり、風車使用時には、ブレード103から取り外された状態とされる。したがって、既設の風車においてブレード洗浄装置を使用することが可能になる。
なお、ブレード103は、薄板の翼形状を有しており、先端側に向けて次第に厚みが小さくなるように変化するのが通常である。一般的に大型風車のブレードの断面は先端から根元部につれて大きくなるので、空力性能への影響が大きい先端から長手方向に半分から75%程度までの長さをカバーできる大きさの洗浄装置とするのが望ましい。
次に、ブレード洗浄装置1の詳細を図2以降の図面に基づいて説明する。
ブレード洗浄装置1は、ブレード103の表面に沿って移動する洗浄装置本体10を有しており、ブレード103を挟んで両側に位置する形状を有している。洗浄装置本体10は、ブレード103に装着した際のブレード長手方向両端位置に、矩形枠状の本体端部11A、11Bを有し、本体端部11A、11B間に、ブレード103に設置した際にブレード103の表面両側に位置する配置位置で、本体メイン部12A、12Bを有し、それぞれが本体端部11A、11Bに連結されている。これら本体端部11A、11B、本体メイン部12A、12Bによって洗浄装置本体10が構成されている。
なお、本体端部11A、11Bは、設置時にブレード面側で、ブレード103の洗浄予定範囲の全幅よりも大きい幅を有している。本体端部11Aでは、幅方向に沿って、対となる回転ローラ15A、15Bが回転面を突き合わせて同方向に回転軸が向くように位置し、本体端部11B側では、幅方向に沿って、対となる回転ローラ16A、16Bが回転面を突き合わせて同方向に回転軸が向くように位置している。
ブレード洗浄装置1をブレードに装着した際には、回転ローラ15A、16Aと、回転ローラ15B、16Bとの間にはブレード103が挟み込まれるように位置してブレード洗浄装置1がブレード表面に沿って移動することができる。
回転ローラ15A、15B、16A、16Bでは、少なくとも一部が駆動ローラとなっており、本体メイン部12A、12Bの一方または両方に配置されたモータ(図示しない)によって回転駆動する。一部を駆動ローラとする場合は、他のローラを遊動ローラとすることができる。
洗浄装置の大きさはブレード全断面をカバーできる大きさにするか、可変式にすることが考えられる。可変式にする場合はあらかじめブレードの幅方向は必要十分な大きさとしておき、ブレード厚さ方向についてバネ式などで可変にして、力がある程度加われば大きさが変化するような機構を設けることができる。
回転ローラ15A、15Bは、本体端部11Aの両側壁に回転可能に軸止されており、互いの軸部150A、150Bが、互いに近接、離隔できるように移動可能になっている。さらに、軸部150A、150Bには、対となる他の回転ローラ側に弾性力を与えるスプリングなどの弾性材が配置されている。この実施形態では、圧縮された状態のコイルスプリング20A、20Bが軸部150A、150Bを内側に押すように配置されている。したがって、回転ローラ15A、15Bには、互いに押し合う方向に応力が加わっている。したがって、回転ローラ15A、15B間にブレード103が位置すると、回転ローラ15A、15Bがそれぞれブレード103側に押しつけられる。コイルスプリング20A、20Bは、本発明の負荷付与部に相当する。負荷付与部による応力は、洗浄装置本体10がブレード103からずり落ちないだけの挟み込みの力を得られるようにする。
同様に、回転ローラ16A、16Bは、本体端部11Aの両側壁に回転可能に軸止されており、互いの軸部160A、160Bが、互いに近接、離隔できるように移動可能になっている。さらに、軸部160A、160Bには、対となる他の回転ローラ側に弾性力を与えるように圧縮状態でコイルスプリング21A、21Bが配置されている。回転ローラ16A、16B間にブレード103が位置すると、回転ローラ16A、16Bがそれぞれブレード103側に押しつけられる。コイルスプリング21A、21Bは、本発明の負荷付与部に相当する。
上記した回転ローラ15Aおよび15Bと、回転ローラ16Aおよび16Bによって洗浄装置本体10をブレード103に挟み込むようにして安定して保持することができる。したがって、回転ローラ15A、15B、16A、16Bは、本発明の保持部に相当する。
なお、この実施形態では、ブレードの両表面間で、洗浄装置本体10によってブレードを挟み込んで保持するものとしたが、ブレードの両側面間でブレードを挟み込みようにしてもよい。
さらに本発明では、ブレードを横にした状態に位置させて洗浄装置本体10をブレードに掛けるようにして保持してもよく、本発明としては保持部の構成は特定のものに限定されるものではない。
回転ローラ15A、15B、16A、16Bのうち、駆動ローラを回転駆動する場合、モータを回転させるバッテリーを本体メイン部12A、12Bに搭載してもよく、また、外部から給電を行うようにしてもよい。回転ローラ15A、15B、16A、16B、モータは、本発明の駆動部を構成する。
さらに、本体メイン部12Aまたは12Bでは、モータの駆動を制御する制御部50を備えることができる。制御部50では、モータや駆動力伝達機構などの駆動部の制御によってモータのオンオフ、回転ローラの回転速度、回転方向を制御することができる。制御部50は、CPUやCPU上で動作するプログラム、記憶部などによって構成することができる。また、洗浄装置本体に制御部を搭載せず、有線または無線の信号線などによって外部の制御部によって駆動部の制御を行うようにしてもよく、外部のPC端末などによって制御を行うようにしてもよい。
また、本体メイン部12A、12Bには、水や薬剤などの洗浄液を収納するタンク14などを設けてもよい。洗浄に際し、タンク14内の洗浄液を用いることができる。また、洗浄液を用いる場合、洗浄液を洗浄装置本体10に貯留せずに、外部から給液管などを用いて洗浄液を供給するようにしてもよい。
図3は、洗浄装置1の洗浄部25の構成を示すものである。
洗浄部25は、洗浄装置本体10の外側に位置する環状の洗浄管31を有している。洗浄管31は、内周側に図示しない洗浄口を有している。洗浄口は周方向で適宜の間隔を設けて複数設けることができる。洗浄管31には、タンク14に連結した連結管30A、30Bが接続されている。洗浄部25には、図示しないポンプなどを用いてタンク14内の洗浄液を洗浄管31に供給する。
なお、本発明としては洗浄部25の構成は特に限定されるものではなく、ブレード表面の洗浄を行えるものであればよく、特定の構成に限定されない。洗浄部としては、その他にブレード表面に接触して、スポンジ、ワイパー等で洗浄するものや、高圧洗浄液を用いたものなどを利用することができる。また、洗浄液に限定されず、圧縮空気などを用いることも可能である。
次に、ブレード洗浄装置1の動作について説明する。
先ず、既設の風車100のブレード103にブレード洗浄装置1を取り付ける。取り付けに際し、ブレード103の回転位置を調整するようにしてもよい。ブレード103に対するブレード洗浄装置1の取り付けでは、回転ローラ15A、16Aがブレード103表面の一方側に位置して回転ローラ15A、16Aの移動方向がブレード長手方向とするように配置し、回転ローラ15B、16Bがブレード103表面の他方側に位置して回転ローラ15B、16Bの移動方向がブレード長手方向となるように配置する。この場合、本体端部11A、11Bを分割して、分割した本体端部11A、11Bおよび本体メイン部12A、12Bをブレードの表裏面に配置し、分割した本体端部11A、11Bをそれぞれ着脱可能に連結することができる。洗浄後は、本体端部11A、11Bの連結を解くことでブレード表面からブレード洗浄装置1の取り外しを容易に行うことができる。
洗浄に際し、モータ13が回転駆動すると、回転ローラ15A、15B、16A、16Bのうちの駆動ローラが回転駆動し、ブレード103の基端側に取り付けた洗浄装置本体10が先端側に向けて移動する。この際に、回転ローラ15A、15B間には、コイルスプリング20A、20Bによってブレード103側に押しつける弾性力が加わり、回転ローラ15A、15Bはブレード103の表面側に押しつけられ、回転ローラ16A、16B間には、コイルスプリング21A、21Bによってブレード103側に押しつける弾性力が加わり、回転ローラ16A、16Bはブレード103の表面側に押しつけられて洗浄装置本体10が安定した取り付け状態となる。
ブレード103は、先端側に向けて厚さが小さくなるように、長尺方向位置で厚さが変化する。回転ローラ15A、15Bの軸部150A、150Bおよび、回転ローラ16A、16Bの軸部160A、160Bは、互いの間隔が変わることができ、ブレード103の厚さの変化に追随することができる。この際にもコイルスプリング20A、20B、21A、21Bによって軸部150A、150B、160A、160Bは、ブレード表面側に弾性力が加わっており、ブレード103の厚さ変化に拘わらず洗浄装置本体10の保持が安定してなされ、回転ローラ15A、15B、16A、16Bは、ブレード103の表面に確実に接触したままになる。
洗浄装置本体10の移動に際しては、適宜時期または連続して、洗浄部25によってブレード103の洗浄を行うことができる。適宜位置で洗浄装置本体10の移動を停止して洗浄部25による洗浄を行ってもよい。洗浄部25では、図示しないポンプによってタンク14から洗浄液を送り出し、洗浄管31から内側のブレード103表面に洗浄液を吹き付けてブレード103表面の汚れや虫などを除去する。洗浄装置本体10は、ブレード103の長手方向に移動させることでブレード103の所望の領域を洗浄することができる。また、移動の際に、回転ローラ15A、15B、16A、16Bのうち、駆動ローラの回転を逆転させて同じ領域を繰り返し洗浄するようにしてもよい。これにより特に汚れている部分などを念入りに洗浄することができる。
先端側に移動する洗浄装置本体10は、所定の箇所で回転ローラ15A、15B、16A、16Bのうち、駆動ローラを反転させて設置位置に戻すことができる。この際に往路と同様に復路においても洗浄を行うことができる。
設置位置など、所定の位置に移動したブレード洗浄装置1は、取り付け時と同様に、分割されている本体端部11A、11Bの連結を解くなどして取り外しを行うことができる。
ブレード洗浄装置1は、一つのブレード103で洗浄を行った後、他のブレード103に取り付けて洗浄を行うようにしてもよく、また、複数のブレード洗浄装置を用意して、それぞれ異なるブレード103に取り付けて同時期に洗浄を行うようにしてもよい。
(実施形態2)
図4は、他のブレード洗浄装置の実施形態を示すものである。
この実施形態では、ブレード103に設置した際の長尺方向前後に、検査部40A、40Bがそれぞれ取り付けられており、ブレード103表面の性状を検査する。検査部40A、40Bは、広角に検査を行えるものでもよく、また、ブレード103の幅方向にライン状に設置したものでもよい。検査部40A、40Bとしては、光学センサやカメラなどを挙げることができる。ただし、本発明としては検査部40A、40Bの構成がこれらに限定されるものではなく、要は、ブレード103表面の性状を把握できるものであればよい。検査部40A、40Bは、例えば検査結果を制御部50で受けて、ブレード表面の汚れ状態などを判定することができる。例えば、部分的に表面状態が異なっていれば汚れなどがあると判定して洗浄を行う、または念入りに行うことができる。
ブレード洗浄装置1を先端方向に移動させる際には、前方側に位置する検査部40Aで汚れ状態を予め把握して洗浄動作を制御することができる。また、後方側に位置する検査部40Bでは、洗浄後のブレード103の表面性状を検査して洗浄後の状態を把握することができる。例えば、検査部40Bで汚れがあると判定される場合、回転ローラの回転を逆転させて洗浄装置本体10を後進させ、その際に洗浄を行うことで汚れが残った部分を再洗浄することができる。なお、制御部を洗浄装置本体に設けず、風車を管理する管理室などで制御部を設けて管理するようにしてもよく、制御線やネットワークによって制御部に対する接続を行ってもよい。
また、洗浄装置本体10に図示しない送信部を設け、検査結果を、送信部を介して管理室などの受信部に送信し、オペレータが検査結果を確認してブレード洗浄装置の動作を制御するようにしてもよい。
検査部40Aでは、洗浄装置本体10がブレード103の先端付近に至ると、ブレード103の先端103Aを検知することで、制御部によって洗浄装置本体10を反転させるようにしてもよい。さらには、例えば洗浄開始位置からの距離とカメラによる画像認識を組み合わせ、またはどちらか単独のシステムとすることができる。
また、検査部としては、カメラの代わり、脱落防止対策としてミリ波センサ等を付属させることもできる。ミリ波センサで前方を常に監視し、ブレード先端を検知したら引き返す、また停止する機能を備えるようにしてもよい。
本実施形態では、クレーンを使用しなくて、取り付けに必要となる高所作業車のみ、もしくは作業車無しでブレード洗浄を可能とするものである。また前述の特許文献のように駆動可能な作業台が必要なく、かつブレードを直線洗浄するための作業員も必要なくなるため、本発明は、洗浄装置等の設備費を考慮しても、ブレードメンテナンスの低コスト化、作業性向上に貢献できると考える。
この方式により、予め風車やブレードに洗浄装置用のクレーン等の設備がなくとも、運搬可能な設備により、既設風車に対して洗浄装置を提供できる。また、既存技術よりも低コストで洗浄装置が提供できると考える。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明の範囲が上記説明の内容に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りは上記実施形態の構成を適宜変更することができる。
1 ブレード洗浄装置
10 洗浄装置本体
11A 本体端部
11B 本体端部
12A 本体メイン部
12B 本体メイン部
13 モータ
14 タンク
15A 回転ローラ
15B 回転ローラ
16A 回転ローラ
16B 回転ローラ
20A コイルスプリング
20B コイルスプリング
21A コイルスプリング
21B コイルスプリング
25 洗浄部
31 洗浄管
40A 検査部
40B 検査部
50 制御部
103 ブレード

Claims (17)

  1. ブレード表面上に設置可能であり、設置時にブレード表面に沿って移動可能な洗浄装置本体と、
    前記洗浄装置本体に設けられ、前記洗浄装置本体をブレード表面上で移動させる駆動部と、
    前記洗浄装置本体に設けられ、前記ブレード表面を洗浄する洗浄部と、を備えることを特徴とするブレード洗浄装置。
  2. 前記ブレードに前記洗浄装置本体を移動可能に保持させるための保持部を有することを特徴とする請求項1記載のブレード洗浄装置。
  3. 前記駆動部は、前記ブレード表面上でブレード表面に接触して回転移動するローラを有することを特徴とする請求項1または2に記載のブレード洗浄装置。
  4. 前記ローラが正逆回転可能であることを特徴とする請求項3記載のブレード洗浄装置。
  5. 前記駆動部は、前記ブレードの両面側に位置してブレードを挟み込んで前記洗浄本体をブレードに保持するための対のローラを有することを特徴とする請求項3または4に記載のブレード洗浄装置。
  6. 前記対のローラは、ローラ間の間隔が可変になっていることを特徴とする請求項5記載のブレード洗浄装置。
  7. 前記対のローラ間に圧縮力を与える負荷付与部を有することを特徴とする請求項5または6に記載のブレード洗浄装置。
  8. 前記負荷付与部が弾性部材であることを特徴とする請求項7記載のブレード洗浄装置。
  9. 前記ローラが遊動ローラまたは/および駆動ローラであることを特徴とする請求項3〜8のいずれか1項に記載のブレード洗浄装置。
  10. 前記洗浄装置本体は、前記洗浄部に洗浄液を供給するタンクを備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のブレード洗浄装置。
  11. 前記洗浄部に、洗浄装置本体外部から洗浄液を供給する供給液ラインが接続されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のブレード洗浄装置。
  12. 前記洗浄装置本体に、ブレード表面の状態確認を行う検査部を有していることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のブレード洗浄装置。
  13. 前記検査部の検査結果を受けて当該ブレード洗浄装置を調整する制御部を備えることを特徴とする請求項12に記載のブレード洗浄装置。
  14. 前記制御部が、ネットワークを介して前記洗浄装置本体に接続されていることを特徴とする請求項13記載のブレード洗浄装置。
  15. 前記制御部は、前記検査部の検査結果を受けて、前記ブレードの先端検知、前記ブレードの表面の汚れ判定、前記洗浄部の洗浄動作の制御および前記駆動部の動作の制御の1つ以上を行うことを特徴とする請求項13記載のブレード洗浄装置。
  16. 前記検査部がカメラであり、前記カメラの映像を受信装置に送信する送信部を有することを特徴とする請求項12記載のブレード洗浄装置。
  17. 前記検査部にブレード表面の状態を検知するセンサを有することを特徴とする請求項12〜16のいずれか1項に記載のブレード洗浄装置。
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CN116771617A (zh) * 2023-08-15 2023-09-19 威海亨策新能源科技有限公司 一种风力发电机塔筒清洗设备及方法

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