JP2018052843A - ヒアルロン酸合成酵素発現促進剤、ヒアルロン酸産生促進剤、及びそれを含む抗皮膚老化用組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
(I−1)ヒネソールを有効成分とするヒアルロン酸合成酵素発現促進剤。
(I−2)ヒアルロン酸合成酵素がHAS2である(I−1)記載のヒアルロン酸合成酵素発現促進剤。
(I−3)皮膚細胞にヒネソールを適用する工程を有する、皮膚細胞内でのヒアルロン酸合成酵素の発現を促進する方法。
(I−4)上記皮膚細胞が皮膚線維芽細胞である(I−3)記載のヒアルロン酸合成酵素発現促進方法。
(II−1)ヒネソールを有効成分とするヒアルロン酸産生促進剤。
(II−2)皮膚細胞にヒネソールを適用する工程を有する、皮膚細胞におけるヒアルロン酸産生を促進する方法。
(II−3)上記皮膚細胞が皮膚線維芽細胞である(II−2)記載のヒアルロン酸産生促進方法。
(III−1)ヒネソールを有効成分とする加齢又は紫外線照射による肌劣化症状(皮膚老化症状)を抑制または改善するための組成物(抗皮膚老化用組成物)。
(III−2)加齢又は紫外線照射による肌劣化症状(皮膚老化)がシワ、肌のたるみ、及びハリの低下からなる群から選択される少なくとも1つである(III−1)に記載する組成物。
(III−3)皮膚外用剤である(III−1)または(III−2)に記載する組成物。
(III−4)化粧料である(III−3)に記載する組成物。
(III−5)上記(III−1)〜(III−4)のいずれかに記載する組成物を皮膚に適用する工程を有する肌劣化症状を抑制または改善する美容方法。
(III−6)加齢又は紫外線照射による肌劣化(皮膚老化)を抑制または改善する美容方法である(III−5)に記載する美容方法(アンチエイジング方法)。
(III−7)肌劣化症状(皮膚老化症状)がシワ、ハリの低下、及び肌のたるみからなる群から選択される少なくとも1つの皮膚老化症状である、(III−6)に記載する美容方法。
本発明のヒアルロン酸合成酵素発現促進剤、及びヒアルロン酸産生促進剤はいずれもヒネソールを有効成分とする。
本発明の抗皮膚老化用組成物は、ヒト皮膚線維芽細胞のHAS2mRNAの発現を増加させることで、ヒアルロン酸産生を促進し、これによって加齢や紫外線照射によるヒアルロン酸の減少により生じる外観変化(肌劣化症状)を抑制し、あるいは改善する作用を奏するものである。また、本発明の抗皮膚老化用組成物が外用剤である場合、皮膚に適用した場合の使用感及び安全性にも優れた組成物である。
また本発明は、加齢または紫外線照射による肌劣化症状(皮膚老化症状)を有する被験者に対して、ヒネソールを有効成分とする組成物を適用し、当該被験者の上記肌劣化症状を抑制または改善する美容方法に関する。なお、本発明が対象とする方法は、美容方法であり、ヒトに対する治療方法ではない。
ヒネソールについて、以下のようにしてヒアルロン酸合成酵素mRNA発現促進作用を試験した。ヒネソールは、SANTA CRUZ BIOTECHNOLOGYから購入した。
0.5%FBS(ウシ胎児血清(Fetal bovine serum)、GIBCO社製)を含むDMEM(Dulbecco's Modified Eagle Medium、GIBCO社製)培地を用いて、直径35mmディッシュ5枚に、正常ヒト皮膚線維芽細胞(NHDF、倉敷紡績株式会社製)を、それぞれ2×105個となるように播種し、37℃、5%CO2の下で一晩培養した。
cDNAの合成は、cDNA合成キット(High Capacity cDNA Reverse Transcription Kit,ライフテクノロジーズ社製)及びマスターサイクラー(ep realplex,エッペンドルフ社製)を使用して行った。具体的には、上記抽出により得られた総RNA(40ng/μL)を、被験試料1〜3及び対照試料1をそれぞれ10μLずつ用いて、cDNA合成キットの使用マニュアルに従って反応液を調製し、マスターサイクラーにより25℃で10分間、37℃で120分間、85℃で5分間反応させ、HAS2mRNA発現量を測定するリアルタイムPCRの鋳型に使用するcDNAを合成した。
HAS2遺伝子増幅用プライマーとして、下記の配列を有するセンスプライマー及びアンチセンスプライマーを使用した。
センスプライマー:5’-ACAGACAGGCTGAGGACGACTT-3’(配列番号1)
アンチセンスプライマー: 5’-AAGCAGCTGTGATTCCAAGGA-3’(配列番号2)
また、内部標準としてのGAPDH遺伝子増幅用プライマーとして、下記の配列を有するセンスプライマー及びアンチセンスプライマーを使用した。
センスプライマー:5’-CCCATGTTCGTCATGGGTGT-3’(配列番号3)
アンチセンスプライマー:5’-TGGTCATGAGTCCTTCCACGATA-3’(配列番号4)
被験試料1〜3及び対照試料1のそれぞれについて、培養細胞から調製したcDNAについて、上記プライマーセットを使用して、リアルタイムPCR装置(Applied Biosystems 7500 FastリアルタイムPCRシステム,ライフテクノロジーズ社製)及びリアルタイムPCRキット(Fast SYBR Green Master Mi、ライフテクノロジーズ社製)によりリアルタイムPCR反応を行った。反応は、95℃で20秒間保温の後、95℃で3秒間、60℃で30秒間の反応を40サイクル繰り返し、1サイクルごとのサイバーグリーン色素の発光量を測定した。
各サイクルごとのサイバーグリーン色素の発光量にもとづいて、HAS2及びGAPDHのそれぞれをコードするDNA断片の増幅曲線を作成し、GAPDHを内部標準遺伝子として、比較Ct法(ΔΔCt法)を用いて上記発光量を相対的に定量した(Applied Biosystems User Bulletin #2.11−15,2001参照)。
ヒネソール(SANTA CRUZ BIOTECHNOLOGY製)について、以下のようにしてヒアルロン酸産生促進作用を試験した。
0.5%FBS(ウシ胎児血清(Fetal bovine serum)、GIBCO社製)を含むDMEM(Dulbecco's Modified Eagle Medium、GIBCO社製)培地を用いて、24ウェルプレートに、正常ヒト皮膚線維芽細胞(NHDF、倉敷紡績株式会社製)を、それぞれ1ウェルあたり8×104個となるように播種し、37℃、5%CO2の下で一晩培養した。
培養終了後、被験試料4〜6及び対照試料2ごとに、培養上清を回収してプロナーゼ処理を行った後、ヒアルロン酸結合タンパクを用いたサンドイッチELISA法により、培養上清中のヒアルロン酸量を測定した。同時に細胞数を計測し、細胞当たり(1×104個当たり)のヒアルロン酸産生量を算出した。プロナーゼ処理、サンドイッチELISA法、及び細胞数の計測は、一般的な手法により行った。
表3に記載する組成からなるクリーム状の外用組成物(クリーム剤)を調製し、使用感(べたつき感、しっとり感)を評価した。なお、表3の組成の単位は「g」である。
5:べたつかない
4:あまりべたつかない
3:どちらでもない
2:ややべたつく
1:べたつく。
5:良い
4:やや良い
3:どちらでもない
2:やや悪い
1:悪い。
合計スコアが
○:80以上100未満
△:60以上80未満
×:60未満。
表4に記載する成分を配合混合して、クリーム形態を有する皮膚外用剤を調製する。当該皮膚外用剤は加齢又は紫外線照射による肌劣化症状を予防又は改善するために有用である。
Claims (6)
- ヒネソールを有効成分とするヒアルロン酸合成酵素発現促進剤。
- ヒアルロン酸合成酵素がHAS2である請求項1記載のヒアルロン酸合成酵素発現促進剤。
- ヒネソールを有効成分とするヒアルロン酸産生促進剤。
- ヒネソールを有効成分とする加齢又は紫外線照射による肌劣化症状を予防又は改善するための組成物。
- 上記肌劣化症状が加齢又は紫外線照射によるシワ、肌のたるみ、及び肌のハリ低下からなる群から選択されるいずれか少なくとも1つである、請求項4記載の組成物。
- 外用組成物である請求項4又は5に記載する組成物。
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