JP2018052186A - コンパウンドヘリコプタ - Google Patents
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Abstract
Description
・極めてリジッドなロータブレードを実現するためにブレード付根の厚さが大きくなり、空力的に不利である。
・極めてリジッドなロータブレードを使用するため、ロータブレードが発生する曲げモーメントが機体に伝達され、これが大きな振動を生じ乗り心地性が極めて悪い。
・極めてリジッドなロータブレードを使用するため、ブレードがフラッピングしないため、飛行速度に応じて最適なロータ回転面の前後の傾きに調整できず、装着されたロータマストに直角なロータ回転面の傾きしか利用できない。
・同軸二重反転ロータでは上下のロータ間をある程度離す必要があり、ロータ間のロータマストの空気抵抗が大きく高速性能を阻害する。
・同軸二重反転ロータを実用化している企業は限られており、特にスワッシュプレートの設計に高い技術を要する。
・同軸二重反転ロータ用のスワッシュプレートは複雑であるため、高価でありメインテナンス性が悪い。
図1は、本発明の一実施形態に係るコンパウンドヘリコプタの斜視図である。図2、図3、図4はそれぞれこのコンパウンドヘリコプタの正面図、上面図、側面図である。
これらの図に示すように、コンパウンドヘリコプタ1は、交差式二重反転ロータ10と、推力発生部としてのプッシャー式プロペラ20と、水平尾翼30とを有する。
このコンパウンドヘリコプタ1は、更に主翼41、垂直尾翼42、主車輪43、主脚44、尾輪45、空気取り入れ口46、キャノピー47などを有する。
交差式二重反転ロータ10のそれぞれのロータ12、14が配設されたロータマストの交差角は、5度から40度の範囲にある。
それぞれのロータ12、14のロータブレード15の枚数は、ロータ12、14の片側につき2枚から4枚であることが好ましく、更にはロータ12、14の片側につき3枚であることがより好ましい。
このコンパウンドヘリコプタ1は、ロータブレード15の先端速度が音速を超えないよう、高速飛行時にはロータブレード15の回転数を下げるように構成されている。
この実施形態では、この水平尾翼30の水平安定板の取付け角の増加することで、上記の揚力最大となるようなサイクリックピッチコントロールで発生する頭あげモーメントをキャンセルする揚力を発生している。なお、エレベータを下げ舵にすることで、この頭あげモーメントをキャンセルする揚力を発生してもよい。
このコンパウンドヘリコプタ1では、低速では通常のサイクリックピッチコントロールを行うが、速度50m/sあるいはこれ以上の速度ではロータブレード15が方位角90度近辺で最大揚力を発生するようサイクリックピッチコントロールを行う。これにより生じる頭上げモーメントは、全遊動式の水平尾翼30を構成する水平安定板の取付け角を増す、又はエレベータを下げ舵にし、水平尾翼30で揚力を発生してキャンセルする。
また、ロータブレード15に生じる曲げモーメントが伝達されにくく、乗り心地性が改善される。
同軸二重反転ロータでは上下のロータブレード15の接触の恐れがあるが、交差式二重反転ロータ10を用いることでこれを回避することができる。
前進飛行時にロータブレード15は自重を支えるだけの揚力を発生し、推進力を推進用のプッシャー式プロペラ20で発生させるコンパウンド方式を採用することで高い速度を得ることができる。ロータヘッドもスワッシュプレートも一般的なヘリコプタ技術の流用で製作可能となる。同軸二重反転ヘリコプタよりも露出するロータマスト11、13を短くでき、抵抗を低減できる。
〈実施例〉
コンパウンドヘリコプタ1の実施例を以下に示す。
β=a0-a1cosΨ-b1sinΨ (式1)
のコサインの係数a1を徐々に大きくしていく。ここでΨは方位角である。
ここでθ0、A1、B1が制御量である。また通常のこれら制御量に加え、実施例では水平尾翼30を全遊動式とし、その取付角θTも制御量となる。
るものではなく種々変更を加え得ることは勿論である。
10 交差式二重反転ロータ
11 右ロータマスト
12 右ロータ
13 左ロータマスト
14 左ロータ
15 ロータブレード
16 サイクリックピッチをコントロールする機構
20 プッシャー式プロペラ
30 水平尾翼
Claims (9)
- 交差式二重反転ロータと、
前記交差式二重反転ロータのそれぞれのロータ以外で推力を発生する推力発生部と、
前記ロータの回転のためのパワが最小となるロータブレードの方位角において、ロータブレードで発生する揚力が最大となるようにサイクリックピッチをコントロールする機構と、
前記ロータブレードで発生する揚力により生じる頭あげモーメントをキャンセルする揚力を発生する水平尾翼と
を具備するコンパウンドヘリコプタ。 - 請求項1に記載のコンパウンドヘリコプタであって、
前記サイクリックピッチをコントロールする機構は、速度50m/s又はこれ以上の速度で、前記ロータの回転のためのパワが最小となるロータブレードの方位角において、ロータブレードで発生する揚力が最大となるようにサイクリックピッチをコントロールする
コンパウンドヘリコプタ。 - 請求項1又は2に記載のコンパウンドヘリコプタであって、
前記ロータブレードの先端速度が音速を超えないよう、高速飛行時には前記ロータブレードの回転数を下げる
コンパウンドヘリコプタ。 - 請求項1から3のうちいずれか1項に記載のコンパウンドヘリコプタであって、
前記水平尾翼は、全遊動式水平尾翼であり、当該全遊動式水平尾翼を構成する水平安定板の取付け角の増加又はエレベータを下げ舵にすることで、前記頭あげモーメントをキャンセルする揚力を発生する
コンパウンドヘリコプタ。 - 請求項1から4のうちいずれか1項に記載のコンパウンドヘリコプタであって、
前記推力発生部は、尾部に配置された一基のプッシャー式プロペラ又は胴体左右に配置されたプロペラである
コンパウンドヘリコプタ。 - 請求項1から5のうちいずれか1項に記載のコンパウンドヘリコプタであって、
前記ロータは、ヒンジオフセットあるいは等価ヒンジオフセットが3%から20%である全関節式、セミリジッド式、またはリジッド式である
コンパウンドヘリコプタ。 - 請求項1から6のうちいずれか1項に記載のコンパウンドヘリコプタであって、
それぞれの前記ロータのロータブレードの枚数は、前記ロータの片側につき2枚から4枚である
コンパウンドヘリコプタ。 - 請求項7に記載のコンパウンドヘリコプタであって、
それぞれの前記ロータの前記ロータブレードの枚数は、前記ロータの片側につき3枚である
コンパウンドヘリコプタ。 - 請求項1から8のうちいずれか1項に記載のコンパウンドヘリコプタであって、
前記交差式二重反転ロータのそれぞれの前記ロータが配設されたロータマストの交差角は、5度から40度である
コンパウンドヘリコプタ。
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JP2016187880A JP6784391B2 (ja) | 2016-09-27 | 2016-09-27 | コンパウンドヘリコプタ |
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JP6784391B2 JP6784391B2 (ja) | 2020-11-11 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016187880A Active JP6784391B2 (ja) | 2016-09-27 | 2016-09-27 | コンパウンドヘリコプタ |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110775261A (zh) * | 2019-11-19 | 2020-02-11 | 南京航空航天大学 | 一种交叉式复合高速直升机及其工作方法 |
JP2020117185A (ja) * | 2019-01-28 | 2020-08-06 | 一般財団法人電力中央研究所 | マルチコプター |
CN111498103A (zh) * | 2020-04-20 | 2020-08-07 | 飞的科技有限公司 | 飞行器 |
CN112407321A (zh) * | 2020-10-30 | 2021-02-26 | 中国直升机设计研究所 | 一种基于直升机旋翼转速生成方位角信号的方法 |
-
2016
- 2016-09-27 JP JP2016187880A patent/JP6784391B2/ja active Active
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CN112407321B (zh) * | 2020-10-30 | 2022-05-31 | 中国直升机设计研究所 | 一种基于直升机旋翼转速生成方位角信号的方法 |
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