JP2018051573A - コイル状体の終端部の固定方法、終端部を固定したコイル状体及びコイル状体製造装置 - Google Patents

コイル状体の終端部の固定方法、終端部を固定したコイル状体及びコイル状体製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の巻鋼板の終端部の固定方法では、製造時の巻鋼板の終端部の固定と使用時の巻鋼板の終端部の解放とを簡単に行うことができなかった。
【解決手段】巻鋼板(コイル状体)1Aは、巻鋼板1Aの終端部101に形成された被係合部である孔102A,102Bと、鋼板Sの孔102A,102Bの下側の層の鋼板Sに形成された係合部である切起し片103A,103Bを備え、切起し片103A,103Aをそれぞれ孔102A,102Bに通して終端側に折り返すことにより、巻鋼板1Aの終端部101が当該巻鋼板1Aに固定されているので、巻鋼板1Aの製造時に人手を介することなく終端部101の固定処理を自動的に行うことができ、巻鋼板1Aの使用時における終端部101の解放を簡単に行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、帯状の板部材をコイル状に巻いたコイル状体の終端部の固定方法、終端部を固定したコイル状体及びそのコイル状体を製造するためのコイル状体製造装置に関するものである。
鋼帯等の帯状の板材は、一般にコイル状に丸めたコイル状体にして運搬、保管、生産ラインなどの現場で取り扱われている。例えば、巻鉄心を用いた変圧器では、巻鉄心の組立材として、帯状の電磁鋼板をコイル状に丸めて巻鉄心と同一の形状及びサイズを有するコイル状体(以下、このコイル状体を「巻鋼板」という。)が製造されている。
巻鋼板は、例えば、帯状の電磁鋼板をコイル状に巻いたフープ材から電磁鋼板を繰り出して巻取ローラで所定の巻厚まで巻き取った後、電磁鋼板を切断して製造される。電磁鋼板を丸めただけの巻鋼板では電磁鋼板の弾性力により解けてしまうので、巻鋼板の製造では、巻鋼板が解けないように電磁鋼板の終端部を固定する処理が必要である。
従来、コイル状体の終端部を固定する方法が種々提案されている。例えば、特許文献1には、金属板をコイル状に丸めてコイル状体にした後、円筒形状のコイル状体の側面を金属製の結束帯を用いて結束する方法が記載されている。また、特許文献2には、金属板をコイル状に丸めてコイル状体に成形した後、当該コイル状体の終端部をスポット溶接により内側(下層)の金属板に固定する方法が記載されている。
特開2000−7015号公報 特開平10−180354号公報
従来の結束帯によるコイル状体の終端部の固定方法を巻鋼板の製造装置に適用する場合、フープ材から電磁鋼板を繰り出し、巻取ローラで所定の巻厚まで巻き取った後に結束帯を用いて円筒状の巻鋼板の側面を結束する工程が必要になり、その結束工程を機械化しようとすると、巻鋼板の製造装置が複雑かつ大型になる。また、帯状の電磁鋼板を巻鋼板にした後、フープ材とは別部材である結束帯を用いてその巻鋼板を結束するまでの一連の処理の制御も複雑になる。一方、製造装置の簡素化のために、結束工程の一部若しくは全てを作業者が行うようにすると、作業者の作業負担が増大し、巻鋼板の生産効率も低下する。
従来のスポット溶接によるコイル状体の終端部の固定方法も、フープ材から電磁鋼板を巻き取って製造された巻鋼板の終端部をスポット溶接により固定するための溶接装置を設ける必要があり、巻鋼板の製造装置が複雑かつ大型になる。
また、巻鋼板は、変圧器の巻鉄心を組み立てる際に、固定されている終端部を解放する必要があるが、結束帯による固定方法では作業者が結束帯を切断したり、切断した後の結束帯の廃棄をしたりしなければならず、巻鉄心の組立工程でも作業者の作業負担が増大するという問題がある。スポット溶接による固定方法は、巻鉄心の組立工程に、溶接されている巻鋼板の終端部を内側(下層)の鋼板から引き剥がしたり、鋼板を切断したりするための専用の設備が必要になり、結束帯による固定方法よりも作業コストが増大するという問題がある。
なお、上記の問題は、金属板をコイル状に丸めてコイル状体を製造する場合に限られるものではなく、金属板以外の板材をコイル状に丸めてコイル状体を製造する場合にも共通する問題である。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、製造時におけるコイル状体の終端部の固定と使用時におけるコイル状体の終端部の解放とを簡単に行うことができるコイル状体の終端部の固定方法、終端部を固定したコイル状体及びそのコイル状体を製造するためのコイル状体製造装置を提供することを目的とする。
本発明に係るコイル状体の終端部の固定方法は、帯状の板材を巻取手段でコイル状に巻き取って製造されるコイル状体の終端部の固定方法であって、コイル状体の終端部に被係合部を形成するとともに、コイル状体の、終端部が巻取手段に巻き取られたときに当該終端部の下側の前記被系後部と重なる位置に係合部を形成し、係合部を被係合部に係合することにより、コイル状体の終端部を当該終端部の下層の板材に固定することを特徴とするコイル状体の終端部の固定方法である。
本発明に係るコイル状体の終端部の固定方法によれば、コイル状体の終端部に被係合部を形成するとともに、当該終端部の下側の層の板材に係合部を形成し、その係合部を被係合部に係合してコイル状体の終端部を固定するので、装置の大型化を招くことなく、終端部を固定したコイル状体を全自動で製造することができるコイル状体製造装置を実現することができる。
また、上記の巻鋼板の終端部の固定方法において、係合部と被係合部は、一対又は2対以上設けられているとよい。
上記の構成によれば、コイル状体の終端部を複数個所で係合することにより、当該終端部を確実に固定することができる。
また、上記の巻鋼板の終端部の固定方法において、被係合部は、板材を打ち抜いて形成した開口であり、係合部は、板材の一部を切り起こした切起し片であり、コイル状体の終端部は、切起し片を開口に通して折り返すことにより当該終端部の下層の板材に固定されているとよい。
上記の構成によれば、下側の層の切起し片を上側の層の開口に通して折り返す構造であるので、板材を巻き取るときに、簡単な機構で切起し片と開口部との係合処理を行うことができる。
また、上記の巻鋼板の終端部の固定方法において、被係合部は、コイル状体の終端部の側縁に形成した溝であり、係合部は、板材の側縁に2本の切込みを入れ、当該板材から切込みで挟まれた部分を外側に起こした切起し片であるとよい。
上記の構成によれば、コイル状体の下側の層の切起し片を上側の層の側縁に形成した溝内に折り返す構造であるので、板材を巻き取るときに、簡単な機構で切起し片と溝との係合処理を行うことができる。
また、上記の巻鋼板の終端部の固定方法において、係合部と被係合部は、板材の側縁に1本の切込みを入れ、当該板材の表面から切込みに隣接する部分を外側に起こした三角形状の片であり、コイル状体の終端部の切込みに隣接する部分とその部分の下側の層の板材の切込みに隣接する部分とを重ねて板材の外側に折り返すことにより、コイル状体の終端部が下側の層の板材に固定されているとよい。
上記の構成によれば、コイル状体の最終周とその下側の層の両側縁に切込みを入れ、両層の切込みに隣接する部分を外側に三角形状に起す構造であるので、板材を巻き取るときに、簡単な機構でコイル状体の終端部を固定する処理を行うことができる。
本発明に係るコイル状体は、帯状の板材をコイル状に巻いたコイル状体であって、コイル状体の終端部に形成された被係合部と、コイル状体の、終端部の下側の層の板材に形成された係合部と、を備え、係合部を被係合に係合することにより、コイル状体の終端部が当該終端部の下側の層の板材に固定されていることを特徴とするコイル状体である。
本発明に係るコイル状体によれば、コイル状体の終端部に形成した被係合部に、当該終端部の下側の層の板材に形成した係合部を係合してコイル状体の終端部を固定する構造であるので、装置の大型化を招くことなく、終端部を固定したコイル状体を全自動で製造することができるコイル状体製造装置を実現することができる。
また、コイル状体を使用する際には、係合部と被係合部との係合を外すだけで簡単にコイル状体の終端部を解くことができる。また、結束帯を用いた場合のような廃材が生じることもない。
上記のコイル状体において、コイル状体は、帯状の電磁鋼板をコイル状に巻いた巻鋼板であるとよい。
上記の構成によれば、巻鉄心を用いた変圧器の組立材である、終端部を固定した巻鋼板を全自動で製造することができる巻鋼板製造装置を実現することができる。また、係合部を被係合部から外すだけで簡単に巻鋼板の終端部を解くことができるので、巻鋼板を変圧器のコイルの脚部に巻き替えて巻鉄心を組み立てる巻鉄心組立装置への巻鋼板のセットを容易に行うことができる。
本発明に係る巻鋼板製造装置は、帯状の板材をコイル状に巻いたコイル状体を製造するコイル状体製造装置であって、帯状の板材を供給する板材供給部と、板材供給部から供給される帯状の板材を巻き取る板材巻取部と、前記板材供給部から供給される板材を巻き取る板材巻取部と、板材供給部から板材巻取部に向けて繰り出される板材の、板材巻取部の板材の巻取量が所定の巻取量となる位置を切断する板材切断部と、板材の、板材切断部が切断する切断位置よりも板材巻取部側に所定の距離だけ離れた位置に開口を形成する開口形成部と、板材の、板材巻取部が板材の終端を巻き取ったときに開口と重なる下側の層の位置に、切起し片を形成する切起し片形成部と、板材巻取部が板材の切起し片の形成された部分を巻き取った後に開口の形成された部分を巻き取るときに、板材の開口から突出する切起し片を当該板材の終端側に折り返してコイル状体の終端部を下層の板材に固定するコイル状体固定部と、を備えたことを特徴とするコイル状体製造装置である。
本発明に係るコイル状体製造装置によれば、装置の大型化を招くことなく、コイル状体の終端部に形成した被係合部に、当該終端部の下側の層の板材に形成した係合部を係合して終端部を固定したコイル状体を全自動で製造することができる。
本発明に係るコイル状体の終端部の固定方法等によれば、コイル状体の終端部に形成した被係合部に、当該終端部の下側の層の板材に形成した係合部を係合して終端部を固定したコイル状体を全自動で製造することができる。また、係合部と被係合部との係合を外すだけで簡単にコイル状体の終端部を解くことができる。
実施の形態1に係る巻鋼板の構成を示す図 同巻鋼板の終端部の固定構造を示す要部断面図 同巻鋼板の製造装置の構成を示す図 同巻鋼板に形成される切起し片と孔の位置と形状を示す図 同巻鋼板の終端部を固定する鋼板終端部固定部の構成の一例を示す図 同巻鋼板を製造するために制御部が行う処理手順を示すフローチャート 同巻鋼板の製造を開始するときの準備完了状態を示す図 同巻鋼板の製造において切起し片形成部の第1の金型が鋼板に切起し片を形成する動作を示す腰部断面図 同巻鋼板の製造において開口形成部の第2の金型が鋼板に孔を形成すする動作を示す要部断面図 同巻鋼板の製造において鋼板切断部が鋼板を切断するときの切断前後の状態を示す図 同巻鋼板の製造において折返しローラを下降させて巻取ローラに巻き取られた鋼板を押圧する様子を示す図 同巻鋼板の製造において鋼板終端部固定部の折返しローラが切起し片を折り返す動作を示す図 実施の形態2に係る巻鋼板の構成を示す図 同巻鋼板に形成される切起し片と孔の位置と形状を示す図 実施の形態3に係る巻鋼板の構成を示す図 同巻鋼板に形成される切込み位置と形状を示す図
以下、本発明に係るコイル状体の実施の形態について、図面を参照して説明する。以下の説明では、コイル状体の一例として、変圧器の巻鉄心の組立材として用いられる巻鋼板について説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る巻鋼板1Aの構成を示す図である。図2は、巻鋼板1Aの終端部の固定構造を示す要部断面図である。
巻鋼板1Aは、幅Wを有し、板厚tを有する帯状の電磁鋼板Sをコイル状に巻いて、内径D1[mm]、外径D2[mm]、高さW[mm]の円筒形状を有するコイル状体としたものである。電磁鋼板S(以下、単に「鋼板S」という。)は、電気機器の鉄心材料として使用される機能材料である。鋼板Sは、鉄に珪素を加えた珪素鋼板でもよく、珪素を含まない電磁鋼板でも良い。また、鋼板Sは、方向性電磁鋼板と無方向性電磁鋼板のいずれでも良い。円筒形状のサイズは、巻鋼板1Aが組立材として用いられる、変圧器のコイルの脚部に巻き付けられる巻鉄心の円筒形状のサイズと略同一に設定されている。
巻鋼板1Aは、鋼板Sの弾性力により解けることを防止するため、巻鋼板1Aの終端部101が当該終端部101の下側の層の鋼板Sに固定されている。巻鋼板1Aは、終端部101の適所に幅方向に並べて2つの矩形状の孔102A,102Bが穿設されている。そして、巻鋼板1Aの終端部101は、図2に示すように、鋼板Sの、終端部101の下側の層であって孔102A,102Bと重なる位置に切り起された矩形状の切起し片103A,103Bをそれぞれ孔102A,102Bに通した後、終端Eの側に折り返して、当該終端部101の下側の層の鋼板Sに固定されている。
鋼板Sの終端部101に穿設された孔102A,102Bは被係合部であり、鋼板Sの終端部101よりも上流側の所定の位置(鋼板Sをコイル状に巻いたときに終端部101に重なる下側の層の位置)に切り起された切起し片103A,103Bは孔102A,102Bに係合させる係合部である。図1に示す巻鋼板1Aでは、係合部と被係合部のペアを2組設けているが、係合部と被係合部の組は1組でもよく、3組以上でも良い。また、2組以上の係合部及び被係合部の対を設ける場合、各対は幅方向に一列に並んでいても良く、並んでいなくても良い。また、図1,図2に示す実施例では、切起し片103A,103Bの形状を矩形状にしているが、半円形状や三角形状などの他の形状にしてもよい。
次に、巻鋼板1Aの製造装置について説明する。
図3は、巻鋼板1Aを製造するための巻鋼板製造装置2の構成を示す図である。
巻鋼板製造装置2は、鋼板供給部201、鋼板巻取部202、切起し片形成部203、開口形成部204、鋼板切断部205、鋼板終端部固定部206、巻鋼板取出部207、
制御部208を備える。
鋼板供給部201は、幅Wを有し、板厚tを有する帯状の鋼板Sをコイル状に巻いたフープ材(巻鋼板1Aの材料)から鋼板Sを鋼板巻取部202に供給する。鋼板供給部201は、フープ材から鋼板Sを送り出す送出ローラ(図示省略)と送出ローラを回転させる送出モータ(図示省略)を備える。送出ローラは、例えば、周面を接触させた一対のローラで構成される。一方のローラは、送出モータの回転力が伝達される駆動ローラであり、他方のローラは、駆動ローラにギアなどで連結され、駆動ローラに連動して回転する連動ローラである。送出ローラは、駆動ローラと連動ローラとで鋼板Sを挟持し(ニップし)、駆動ローラ及び連動ローラを回転させることにより鋼板Sを鋼板巻取部202の側に送り出す。送出モータの駆動は、巻鋼板製造装置2全体の動作を制御する制御部208が制御する。
鋼板巻取部202は、鋼板供給部201から送り出される鋼板Sを所定の巻取量だけ巻き取って巻鋼板1Aを製造する。鋼板巻取部202が巻き取る鋼板Sの巻取量は、例えば、コイル状体に巻き取った巻厚が所定の巻厚D3(=(D2−D1)/2)(図1参照)となる巻取量である。鋼板巻取部202は、図4に示すように、巻取ローラ2021と巻取ローラを回転させる巻取モータ2022を備える。巻取ローラ2021は、ローラ軸が水平方向と垂直下方向(図4(b)で下方向)とに姿勢が切換可能に設けられている。巻取ローラ2021の姿勢を切換可能にしているのは、巻鋼板1Aを製造した後に当該巻鋼板1Aを巻取ローラ2021から抜き取る作業ができるようにするためである。巻取ローラ2021は、巻鋼板1Aを製造するときにはローラ軸が水平となる姿勢(図4(b)の姿勢)に設定され、巻鋼板1Aの製造終了後に巻取ローラ2021から巻鋼板1Aを取り出すときにはローラ軸が垂直下方となる姿勢に設定される。
なお、巻取ローラ2021は、巻取モータ2022に着脱可能にするとよい。巻取ローラ2021を巻取モータ2022に着脱可能にすると、直径の異なる巻取ローラ2021を巻取モータ2022に装着することにより、内径D1の異なる巻鋼板1Aを製造することができる。なお、巻鋼板1Aの外径D2及び巻厚D3は、制御部208が巻取ローラ2021の鋼板Sの巻取量を制御することによって調整することができる。
鋼板巻取部202は、鋼板Sの先端を巻取ローラ2021の周面に固定した状態で巻取ローラ2021を回転させることにより鋼板Sをコイル状に丸める。鋼板巻取部202には巻取ローラ2021Aが巻き取る鋼板Sの巻厚Dを検出するセンサ2023(図4(b)参照)が設けられている。巻厚検出用のセンサ2023には、例えば、変位センサが用いられる。変位センサ2023は、非接触式の変位センサが好ましいが、接触式の変位センサを用いてもよい。また、非接触式の変位センサの場合、光学式の変位センサを用いるとよい。
例えば、光学式の変位センサを用いる場合、変位センサ2023は、巻取ローラ2021の回りの適所に投光部と受光部を巻取ローラ2021に向けて配設される。変位センサ2023は、例えば、巻取ローラ2021に向けて光(図4(b)の一点鎖線参照)を照射し、受光部で受光した反射光の受光位置の情報を用いて巻厚D(巻取ローラ2021の側面から当該巻取ローラ2021が巻き取った鋼板Sの最上面までの距離)を測定する。変位センサ2023が検出する巻厚Dの情報は、制御部208に入力される。制御部208は、変位センサ2023が検出する巻厚Dの情報を用いて巻取モータ2022の駆動を制御することにより、巻取ローラ2021に鋼板Sを所定の巻厚D3になるまで巻き取らせる。
本実施の形態1では、巻取ローラ2021の鋼板Sの巻取量を巻取ローラ2021が巻き取った鋼板Sの巻厚Dのパラメータを用いて制御しているが、巻取ローラ2021の鋼板Sの巻取量は、例えば、鋼板供給部201が巻取ローラ2021に供給した鋼板Sの長さ、巻鋼板1Aの製造時に鋼板供給部201の送出ローラが鋼板Sを送り出すために回転した回数、巻鋼板1Aの製造時に鋼板巻取部202の巻取ローラ2021が鋼板Sを巻き取るために回転した回数などの他のパラメータを用いて制御してもよい。
切起し片形成部203は、鋼板供給部201から鋼板巻取部202への鋼板Sの送給経路上の適所に設けられ、鋼板供給部201から送り出される鋼板Sに切起し片103A,103Bを形成する。切起し片形成部203は、図4(a)に示すように、鋼板巻取部202が巻き取る所定長の鋼板Sの終端(「後端」と言ってもよい。)Eから下流側(切起し片形成部203に対して鋼板巻取部202が配置される側)に距離L1だけ離れた位置Pに切起し片103A,103Bを形成する。
切起し片形成部203は、例えば、スリット加工により鋼板Sの位置Pに切起し片103A,103Bを形成する。切起し片形成部203は、断面が矩形で、歯面が所定の角度φ[°](例えば、30[°])で傾斜したパンチとそのパンチを受ける底面が傾斜した矩形状の溝を有するダイとで構成される第1の抜き金型(図8参照)を用いて鋼板Sに切起し片103A,103Bを形成する。第1の抜き金型のダイには距離d1(図4(a)参照)の間隔を開けて2個の溝が設けられており、ダイは鋼板Sの表面側(図1では上面側)に配置されている。また、第1の抜き金型にはダイの2個の溝に対応して2個のパンチが設けられており、2個のパンチは鋼板Sの裏面側(図1では下面側)に配置されている。
第1の抜き金型は、鋼板Sの位置Pがダイの溝にセットされると、2個のパンチを上昇させて鋼板Sを上側に打ち抜き、角度φ[°](以下、「切起し角度φ」という。)で傾斜した切起し片103A,103Bを形成する。なお、切起し角度φは、鋭角であればよく、30[°]に限定されるものではない。制御部208は、第1の抜き金型の切起し片103A,103Bの形成動作を制御する。
開口形成部204は、例えば、鋼板Sの送給経路上の切起し片形成部203よりも上流側(鋼板供給部201のある側)の適所に設けられ、鋼板巻取部202に巻き取られる鋼板Sの終端部101の位置Qに矩形状の孔102A,102B(角穴)を穿設する。開口形成部204は、断面が矩形で、歯面が平坦なパンチとそのパンチを受ける溝を有するダイとで構成される第2の抜き金型(図9参照)を用いて鋼板Sに孔102A,102Bを形成する。第2の抜き金型のパンチのサイズ(縦a2×横b2)は、第1の抜き金型のパンチのサイズ(縦a1×横b1)よりも大きく(a1<a2,b1<b2))設定されている。
第2の抜き金型のダイには距離d1(図4(a)参照)の間隔を開けて2個の矩形状の溝が設けられており、ダイは鋼板Sの裏面側に配置されている。また、第2の抜き金型のパンチにはダイの2個の溝に対応して2個のパンチが設けられており、2個のパンチは鋼板Sの表面側に配置されている。第2の抜き金型は、鋼板Sの位置Qがダイの溝にセットされると、2個のパンチを下降させて鋼板Sを下側に打ち抜き、切起し片103A,103Bよりも一回り大きいサイズの孔102A,102Bを穿設する。制御部208は、第2の抜き金型の孔102A,102Bの形成動作を制御する。
図4(a)において、巻鋼板1Aの終端Eと巻鋼板1Aの終端部101に穿設される孔102A,102Bの位置Qとの間の距離をL3、巻鋼板1Aの位置Qと切起し片103A,103Bが形成される位置Pとの間の距離をL2とすると、L1=L2+L3の関係になっている。また、図4(b)は、巻鋼板1Aの最終周の2つ前の部分までが巻取ローラ2021に巻き取られた状態を示しており、そのときの巻鋼板1Aの直径をD2’とすると、D2’≒D2−4×t[mm]の関係になっている。
位置Pと位置Qは、巻鋼板1Aの最終周を巻取ローラ2021に巻き取らせると、ほぼ重なるような位置関係であり、切起し片103A,103Bの上側に孔102A,102Bが来るようになっている。巻鋼板1Aの最終周の1つ前の部分までが巻取ローラ2021に巻き取られたときの巻鋼板1Aの直径は凡そ(D2−2×t)であるから、距離L2は、L2≒(D2−2×t)×πに設定されている。
鋼板切断部205は、例えば、鋼板Sの送給経路上の切起し片形成部203と鋼板巻取部202との間の適所に設けられ、鋼板巻取部202が鋼板Sを凡そ巻厚D3まで巻き取ると、当該鋼板Sを切断する。鋼板切断部205は、鋼板巻取部202に巻き取られた鋼板Sをフープ材側から切り離すために当該鋼板Sを切断する切断歯を備える。
鋼板切断部205は、鋼板巻取部202に対して、例えば、凡そ距離L1だけ上流側に離れた位置に配設されている。この位置は、例えば、鋼板巻取部202が巻鋼板1Aの最終周の1つ前の周まで巻き取ったタイミングで鋼板Sをフープ材から切り離し、巻鋼板1Aの後端Eをフリーにして最終周を鋼板巻取部202に巻き取らせる位置に相当している。鋼板切断部205と鋼板巻取部202との間の距離はL1に限定されるものではなく、距離L1よりも長くしてもよく、短くしてもよい。制御部208は、鋼板切断部205による鋼板Sの切断の動作を制御する。
鋼板終端部固定部206は、鋼板巻取部202が巻鋼板1Aの最終周の鋼板Sを巻き取るときに孔102A,102Bを通り抜けた切起し片103A,103Bを終端Eの側に折り返して巻鋼板1Aの終端部101を固定する。鋼板終端部固定部206は、図5(a),(b)に示すように、押えローラ2061、押えローラ昇降機構2062、折返しローラ2063及び折返しローラ昇降機構2064を備える。なお、図5(a)は、鋼板巻取部202を上から見た場合の鋼板巻取部202に対する鋼板終端部固定部206の配置関係を示す図であり、図5(b)は、鋼板巻取部202を横から見た場合の鋼板巻取部202に対する鋼板終端部固定部206の配置関係を示す図である。
押えローラ2061は、鋼板切断部205が鋼板Sを切断するときと後端Eがフリーとなった鋼板Sの最終周を巻取ローラ2021が巻き取るときに当該鋼板Sを巻取ローラ2021側に押え付けるためのローラである。折返しローラ2063は、巻取ローラ2021が巻鋼板1Aの最終周の鋼板Sを巻き取るときに孔102A,102Bを通り抜けた切起し片103A,103Bを終端Eの側に折り返すためのローラである。押えローラ2061は、2個の押えローラ2061A,2061Bで構成され、折返しローラ2063も2個の折返しローラ2063A,2063Bで構成されている。
押えローラ2061と折返しローラ2063は、巻取ローラ2021よりも後方側(鋼板切断部205の反対側)に、巻取ローラ2021の周面に対して垂直に昇降可能に配設されている。押えローラ昇降機構2062は、押えローラ2061A,2061Bを巻取ローラ2021の周面に対して昇降させる機構である。折返しローラ昇降機構2064は、折返しローラ2063A,2063Bを巻取ローラ2021の周面に対して昇降させる機構である。押えローラ昇降機構2062と折返しローラ昇降機構2064は、例えば、周知の空気圧式昇降機構で構成されるが、油圧式や電動式などの他の方式の昇降機構であってもよい。
折返しローラ2063Aは、図5(a)に示すように、鋼板Sが巻取ローラ2021に巻き取られるときの切起し片103Aが移動する経路N1上に昇降するように配設され、折返しローラ2063Bは、鋼板Sが巻取ローラ2021に巻き取られるときの切起し片103Bが移動する経路N2上に昇降するように配設されている。押えローラ2061Aと押えローラ2061Bは、折返しローラ2063Aと折返しローラ2063Bの間の略中央に所定の間隔を設けて配設されている。
巻鋼板取出部207は、巻取ローラ2021が鋼板Sを巻き取って巻鋼板1Aを製造した後、当該巻鋼板1Aを巻取ローラ2021から取り出す。巻鋼板取出部207は、巻取ローラ2021が取り付けられているベースの側からローラの先端側に巻取ローラ2021に巻き付けられている巻鋼板1Aを押し出す押出機構(図示省略)を備える。押出機構には、例えば、エアーシリンダーが用いられるが、油圧式や電動式の押出機構でもよい。制御部208は、巻鋼板取出部207の巻取ローラ2021から巻鋼板1Aを押出す動作を制御する。
制御部208は、巻鋼板1Aの製造を制御する。本実施の形態1では、巻鋼板1Aの製造は、未使用のフープ材から巻鋼板1Aを製造する場合、フープ材から鋼板Sの先端部を鋼板切断部205まで引き出した状態から開始される。巻鋼板1Aの製造では、まず、鋼板Sの先端部を鋼板切断部205で切断した後、鋼板Sを鋼板巻取部202に送り出し、鋼板Sの先端部を巻取ローラ2021の周面に固定して鋼板巻取部202の巻取可能状態とする。
鋼板巻取部202が鋼板Sの巻き取りを開始し、巻鋼板1Aの最終周の2つ前の周まで鋼板Sを巻き取ると、切起し片形成部203が鋼板Sの位置Pに切起し片103A,103Bを形成するとともに、開口形成部204が鋼板Sの位置Qに孔102A,102Bを形成する。その後、鋼板巻取部202が巻鋼板1Aの最終周の1つ前の周まで巻き取ると、鋼板切断部205が巻鋼板1Aの終端Eを切断し、鋼板巻取部202が巻鋼板1Aの最終周を巻き取るときに鋼板終端部固定部206が孔102A,102Bを通り抜けた切起し片103A,103Bを終端Eの側に折り返して巻鋼板1Aの終端部101を固定し、巻鋼板1Aの製造を終了する。
2回目以降の巻鋼板1Aを製造する場合は、鋼板Sの先端の巻取ローラ2021に固定する部分は形成されているので、鋼板Sの切断処理をすることなく鋼板Sを鋼板巻取部202に送り出し、鋼板Sの先端部を巻取ローラ2021の周面に固定して鋼板巻取部202の巻取可能状態とする工程から上述した巻鋼板1Aの製造工程が繰り返される。
制御部208は、上記の巻鋼板1Aの製造において、鋼板供給部201、鋼板巻取部202、切起し片形成部203、開口形成部204、鋼板切断部205及び鋼板終端部固定部206の各部の動作を制御する。制御部208は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びMPU(Micro−Processing Unit)を有するマイクロコンピュータで実現されている。なお、制御部208は、FPGA(Field−Programmable Gate Array)などのPLD(Programmable Logic Device)で実現してもよい。
次に、図6のフローチャートを用いて、制御部208が行う巻鋼板1Aを製造するための処理手順を説明する。図6に示す処理手順は、未使用のフープ材から巻鋼板1Aを製造する場合の処理手順である。既に巻鋼板1Aが製造されたフープ材を用いる場合は、ステップS101は不要になり、ステップS102から巻鋼板1Aの製造処理が行われる。
未使用のフープ材から巻鋼板1Aを製造する際、作業者は、手動で鋼板供給部201を動作させてフープ材から鋼板Sの先端が鋼板切断部205の切断位置を通過するまで送り出す。その後、作業者が製造開始の操作を行うと、制御部208は、図6の処理手順に従って鋼板供給部201〜鋼板終端部固定部206の各部の動作を制御することにより、巻鋼板1Aの製造を行う。
(ステップS101)制御部208は、鋼板切断部205を動作して切断歯により鋼板Sを幅方向に対して垂直に切断して鋼板Sの先端部に巻取ローラ2021に巻き付けて固定するための固定部を形成する。
(ステップS102)制御部208は、鋼板供給部201より鋼板Sを所定量だけ繰り出すとともに、鋼板巻取部202の巻取ローラ2021を回転させて当該巻取ローラ2021の先端の固定部を巻取ローラ2021に巻き付け、所定の方法で固定して鋼板巻取部202を鋼板Sの巻取可能状態とする。
(ステップS103)制御部208は、鋼板供給部201の送出ローラを回転させるとともに、鋼板巻取部202の巻取ローラ2021を回転させて当該巻取ローラ2021による鋼板Sの巻取りを開始する。
(ステップS104)制御部208は、変位センサ2033から出力される巻厚Dの情報を用いて巻取ローラ2021が巻き取った鋼板Sの巻厚Dが所定値Dになったか否かを判断する。所定値Dは、巻鋼板1Aの最終周の2周前まで巻き終わったときの巻厚に相当する。
制御部208は、D<Dであれば(S104:N)、巻取ローラ2021の鋼板Sの巻取りを継続し、D=Dになると(S104:Y)、ステップS105に進む。
(ステップS105)制御部208は、鋼板供給部201の送出ローラと鋼板巻取部202の巻取ローラ2021の回転を一時停止する。
(ステップS106)制御部208は、切起し片形成部203の第1の抜き金型を動作させて鋼板Sに1対の切起し片103A,103Bを形成する。すなわち、制御部208は、図8に示すように、第1の抜き金型のパンチ2031をダイ2032側にプレスして鋼板Sを上方に「コ」の字型に打ち抜き、角度φ[°]で傾斜した一対の切起し片103A,103Bを形成する。鋼板Sの1対の切起し片103A,103Bが形成された位置が位置Pとなる。
(ステップS107)制御部208は、鋼板Sに1対の切起し片103A,103Bを形成すると、再度、鋼板供給部201の送出ローラと鋼板巻取部202の巻取ローラ2021を回転させて当該巻取ローラ2021により鋼板Sを凡そ1周分の長さだけ巻き取る。
(ステップS108)制御部208は、変位センサ2033から出力される巻厚Dの情報を用いて巻取ローラ2021が鋼板Sを1周分だけ巻き取るまで鋼板供給部201の送出ローラと鋼板巻取部202の巻取ローラ2021を回転させた後、一時停止する。
(ステップS109)制御部208は、開口形成部204の第2の抜き金型を動作させて、鋼板Sに1対の孔102A,102Bを形成する。すなわち、制御部208は、図9に示すように、第2の抜き金型のパンチ2041をダイ2042側にプレスして鋼板Sを下方に矩形状に打ち抜き、一対の孔102A,102Bを形成する。鋼板Sの1対の孔102A,102Bが形成された位置が位置Qとなる。
(ステップS110)制御部208は、鋼板Sに1対の孔102A,102Bを形成すると、再度、鋼板供給部201の送出ローラと鋼板巻取部202の巻取ローラ2021を回転させて当該巻取ローラ2021により鋼板Sの終端Eが鋼板切断部205の切断位置に到達するまで巻き取らせる。
(ステップS111)制御部208は、鋼板Sの終端Eが切断位置に至るまで巻取ローラ2021が鋼板Sを巻き取ると、鋼板供給部201の送出ローラと鋼板巻取部202の巻取ローラ2021の回転を一時停止する。
(ステップS112)制御部208は、図10(a)に示すように、鋼板終端部固定部206の押えローラ2061を下降させて巻取ローラ2021に巻き取られている鋼板Sに押し付ける。
(ステップS113)制御部208は、図10(b)に示すように、鋼板切断部205を動作して切断歯により鋼板Sを幅方向に対して垂直に切断する。
(ステップS114)制御部208は、再度、鋼板供給部201の送出ローラと鋼板巻取部202の巻取ローラ2021を回転させて当該巻取ローラ2021により鋼板Sを所定長Lsだけ巻き取らせる。所定長Lsは、鋼板Sの後端部101に形成された孔102A,102Bが巻取ローラ2021に巻き取られている鋼板Sから突出している切起し片103A,103Bに近接するが、重ならないような適当な距離である。
(ステップS115)制御部208は、巻取ローラ2021が鋼板Sを所定長Lsだけ巻き取ると、図11に示すように、鋼板終端部固定部206の折返しローラ2063を下降させて巻取ローラ2021に巻き取られている鋼板Sに押し付ける。
(ステップS116)制御部208は、巻取ローラ2021に押し付けている折返しローラ2063が鋼板Sの終端Eを越えるまで、鋼板供給部201の送出ローラと鋼板巻取部202の巻取ローラ2021を回転させた後、停止させる。
巻取ローラ2021に押し付けている折返しローラ2063が鋼板Sの終端Eを越えるまで、鋼板Sの最終周の周面を相対的に移動すると、図12に示すように、折返しローラ2063A,2063Bがそれぞれ切起し片103A,103Bに当接し(図12(a))、両切起し片103A,103Bを垂直方向に起こした後(図12(b)、鋼板Sの終端Eの側に折り返して(図12(c))、巻鋼板1Aの終端部101を固定する。
(ステップS117)制御部208は、巻取ローラ2021の姿勢を、ローラ軸が垂直下方となる姿勢に切り換えた後、巻鋼板取出部207のエアーシリンダーを動作させて巻鋼板1Aを下方向に押し出し、巻取ローラ2021から巻鋼板1Aを取り出す。これにより、製造工手は終了し、図1に示した巻鋼板1Aが得られる。
以上、説明したように、実施の形態1に係る巻鋼板1Aによれば、最終周の下側の層に形成した切起し片103A,103Bを終端部101に形成した孔102A,102Bに通して折り曲げることにより、巻鋼板1Aの最終周の終端部101を固定する構造にしているので、鋼板Sを巻取ローラ2021で巻き取って巻鋼板1Aを製造する巻鋼板製造装置2に切起し片形成部203、開口形成部204及び鋼板終端部固定部206を追加するだけで鋼板Sの送り出しから巻鋼板1Aの終端部を固定するまでの工程を完全自動の工程にすることができる。
また、巻鋼板1Aの製造工程に作業者が関与することがないので、巻鋼板1Aの製造における安全性が向上する。また、切起し片形成部203、開口形成部204及び鋼板終端部固定部206は、抜き金型、ローラ、ローラの昇降機構などの比較的簡単な機構部品で実現できるので、巻鋼板製造装置2の大型化、高コスト化を抑制することができる。
また、折り返された切起し片103A,103Bはマイナスドライバーやペンチなどの簡易な工具で簡単に起すことができるので、巻鋼板1Aを変圧器の巻鉄心の組み立てに使用する際、作業者は、固定されている巻鋼板1Aの終端部を簡単に解くことができる。更に、巻鋼板1Aの終端部を解いても結束帯のような廃材が生じないので、変圧器の巻鉄心の組立場の作業環境を悪化させることがない。
(実施の形態2)
図13は、実施の形態2に係る巻鋼板1Bの構成を示す図である。
実施の形態1に係る巻鋼板1Aは、鋼板Sの位置Qに孔102A,102Bを鋼板の中に形成し、鋼板Sの位置Pに切起し片103A,103Bを鋼板の中に形成していた。実施の形態2に係る巻鋼板1Bは、図14に示すように、鋼板Sの位置Qの側縁に矩形状の溝102A’,102B’を切り欠いて被係合部とし、鋼板Sの位置Pの側縁に切り込みを入れ、矩形状の切起し片103A’,103B’を切り起して係合部としたものである。
巻鋼板1Bは、巻取ローラ2021で鋼板Sを巻厚D3まで巻き取った後、溝102A’,102B’をそれぞれ通り抜けている切起し片103A’,103B’を巻鋼板1Bの側縁から内側に折り返して、その終端部101が、図13に示すように、巻鋼板1B自身に固定されている。
巻鋼板1Bの終端部101を固定するための係合部と被係合部の係合方法は、巻鋼板1Aの終端部101を固定するための係合部と被係合部の係合方法と基本的に同じであり、溝102A’,102B’と切起し片103A’,103B’が鋼板Sの側縁に形成されている点が巻鋼板1Aと異なるだけである。
巻鋼板1Bの製造装置は、巻鋼板1Aを製造するための巻鋼板製造装置2に対して基本構成は同じであり、切起し片形成部203の第1の金型と開口形成部204の第2の金型が異なるだけとなる。すなわち、巻鋼板1Bの製造装置では、切起し片形成部203の金型として、鋼板Sの側縁に2本の切込み(スリット)を入れ、両切込みで挟まれた部分を鋼板Sの表面側にL字型に屈曲させて切起し片103A’,103B’を形成する金型が用いられ、開口形成部204の金型として、鋼板Sの側縁を打ち抜いて矩形状の溝103A’,103B’を形成する金型が用いられる。巻鋼板1Bの製造方法は、上述した巻鋼板1Aの製造方法と基本的に同じであるので、その説明は省略する。また、溝102A’,102B’と切起し片103A’,103B’の形成方法も上述した巻鋼板1Aの金型を用いたプレス加工により溝102A’,102B’と切起し片103A’,103B’を形成する点で共通しているので、その説明も省略する。
巻鋼板1Aでは、切起し片103A,103Bの折り返し方向が鋼板Sの巻取り方向に対して平行であるので、巻取ローラ2021の鋼板Sの巻き取りによる切起し片103A,103Bの移動経路N1,N2上に折返しローラ2063A,2063Bを押圧させるだけで切起し片103A,103Bを巻鋼板1Aの終端Eの側に折り返すことができた。巻鋼板1Bでは、切起し片103A’,103B’を鋼板Sの巻取り方向に対して直交する方向に折り返しているので、鋼板終端部固定部206の折返しローラ2063A,2063Bは、巻取ローラ2021の周面に対して昇降可能であるとともに、鋼板Sの幅方向に移動可能になっており、鋼板終端部固定部206は、折返しローラ昇降機構2064に加えて折返しローラ2063A,2063Bを鋼板Sの幅方向に移動させる折返しローラ移動機構を備えている。
また、折返しローラ2063A,2063Bは、巻取ローラ2021のローラ軸方向に移動できるようにするため、そのローラ軸が巻取ローラ2021のローラ軸と直交する向きに折返しローラ昇降機構2064に取り付けられている。更に折返しローラ2063Aの巻取ローラ2021に巻き取られた鋼板S上への下降位置は、切起し片103Aが移動する経路N1よりも外側の位置に設定され、折返しローラ2063Bの巻取ローラ2021に巻き取られた鋼板S上への下降位置は、切起し片103Bが移動する経路N2よりも外側の位置に設定されている。
巻鋼板1Bの製造工程では、制御部208は、巻取ローラ2021が、折返しローラ2063A,2063Bの下降位置の隣に切起し片103A’,103B’が位置するまで鋼板Sを巻き取ると、巻取ローラ2021の回転を停止させた後、鋼板終端部固定部206の折返しローラ2063A,2063Bを下降させて巻取ローラ2021に巻き取られている鋼板Sに押し付ける。その後、制御部208は、折返しローラ2063A,2063Bを鋼板Sの中央に向かって横方向に回転移動させる。
折返しローラ2063A,2063Bが鋼板Sの内側に向かって回転移動をすると、両ローラ2063A,2063Bが側縁側からそれぞれ切起し片103A’と切起し片103B’に当接し、両ローラ2063A,2063Bの横方向移動に応じて両切起し片103A,2063B’が内側に折り返えされる。制御部208は、切起し片103Aと切起し片2063B’が巻鋼板1Bの周面に沿うように折り返されると、切起しローラ2063A,2063Bを上昇させて巻鋼板1Bの終端部の固定処理を終了する。
実施の形態2に係る巻鋼板1Bにおいても、上述した実施の形態1に係る巻鋼板1Aと同様に、鋼板Sの巻き取りから巻鋼板1Bの終端部を固定するまでの工程を完全に自動化することができ、巻鋼板1Bの製造における安全性も向上させることができる。また、巻鋼板1Bを製造するための巻鋼板製造装置2の大型化、高コスト化を抑制することができる。
また、巻鋼板1Bの折り返された切起し片103A’,103B’はマイナスドライバーやペンチなどの簡易な工具で簡単に起すことができるので、巻鋼板1Bを変圧器の巻鉄心の組み立てに使用する際、作業者は、固定されている巻鋼板1Bの終端部を簡単に解くことができる。また、巻鋼板1Bでも結束帯のような廃材が生じないので、変圧器の巻鉄心の組立場の作業環境を悪化させることがない。
(実施の形態3)
図15は、実施の形態3に係る巻鋼板1Cの構成を示す図である。
実施の形態3に係る巻鋼板1Cは、鋼板Sの位置Qと位置Oの両側縁に4個の所定の深さの切込み(スリット)105を入れ、図16に示すように、各切込み105に隣接する部分を点線で示す折返し線で鋼板Sの表面側に折り返して三角形状の折返し片102A”,102B”と折返し片103A”,103B”を形成し、折返し片102A”及び折返し片103A”と折返し片102B”及び折返し片103B”とをそれぞれ重ねて終端Eの側に折り返して終端部101を固定したものである。折返し片102A”と折返し片102B”は位置Qの切込み105の隣接部分を折り返したものであり、折返し片103A”と折返し片103B”は位置Pの切込み105の隣接部分を折り返したものである。
巻鋼板1Cでは、鋼板Sを巻き取ったときに位置Pの切込み105と位置Qの切込み105とが略重なる位置関係にあるので、位置Pの折返し部分と位置Qの折返し部分を同時に折り返すと、図15に示すように、折返し片102A”と折返し片103A”とが重なった状態で終端Eの側に折り返され、折返し片102B”と折返し片103B”とが重なった状態で終端Eの側に折り返されることになる。巻鋼板1Cにおいても折返し片102A”,102B”を被係合部とし、折返し片103A”,103B”を係合部とし、折返し片102A”に折返し片103A”を係合し、折返し片102B”に折返し片103B”を係合して巻鋼板1Cの終端部101を固定しているということができる。
巻鋼板1Cの製造装置は、巻鋼板1Aを製造するための巻鋼板製造装置2に対して、切起し片形成部203と開口形成部204を、鋼板Sの位置Pと位置Qに切込み105を入れて三角形状の折返し片102A”,102B”,103A”,103B”を形成する切起し片形成部に変更することによって実現される。また、三角形状の折返し片102A”,102B”,103A”,103B”を形成する切起し片形成部は、例えば、断面が三角形状で、歯面が三角形の頂点から底辺に向かって所定の角度φ[°](例えば、30[°])で傾斜した三角錐形状のパンチとそのパンチを受ける底面が傾斜した三角錐形状の溝を有するダイとで構成される抜き金型で構成することができる。
巻鋼板1Cの製造工程においても、実施の形態1に係る巻鋼板1Aの終端部101の固定処理と同様の方法で巻鋼板1Cの終端部101の固定処理をすることができる。すなわち、巻取ローラ2021が最終周の鋼板Sを巻き取るとき、折返し片102A”,103A”と折返し片102B”,103B”はそれぞれ並んで傾斜した状態で周面から突出しているので、制御部208は、実施の形態1のように、折返しローラ2063A,2063Bを巻取ローラ2021に巻き取られた鋼板Sの周面に下降させ、巻取ローラ2021の巻取り動作によって折返しローラ2063A,2063Bを周面上で相対移動させる。折返しローラ2063A,2063Bの移動によって折返し片102A”,103A”と折返し片102A”,103A”とがそれぞれ重ねて終端Eの側に折り返され、図15に示す終端部101が固定された巻鋼板1Cが製造される。巻鋼板1Cの製造方法の終端部101の固定方法以外の内容は、上述した巻鋼板1Aの製造方法と基本的に同じであるので、その説明は省略する。
実施の形態3に係る巻鋼板1Cにおいても、上述した実施の形態1に係る巻鋼板1Aと同様に、鋼板Sの巻き取りから巻鋼板1Cの終端部を固定するまでの工程を完全に自動化することができ、巻鋼板1Cの製造における安全性も向上させることができる。また、巻鋼板1Cを製造するための巻鋼板製造装置2の大型化、高コスト化を抑制することができる。
また、巻鋼板1Cの折り返された切起し片102A”,103A”と切起し片102B”,103B”はマイナスドライバーやペンチなどの簡易な工具で簡単に起すことができるので、巻鋼板1Cを変圧器の巻鉄心の組み立てに使用する際、作業者は、固定されている巻鋼板1Bの終端部を簡単に解くことができる。また、巻鋼板1Cでも結束帯のような廃材が生じないので、変圧器の巻鉄心の組立場の作業環境を悪化させることがない。
上記の実施の形態1〜3では、帯状の金属板をコイル状に巻いた巻鋼板について説明したが、本発明は、金属板以外の樹脂や木などの板材をコイル状に巻いたコイル状体にも適用できることは言うまでもない。
1A,1B,1C 巻鋼板
101 終端部
102A,102B 孔(被係合部)
103A,103B 切起し片(係合部)
105 切込み(スリット)
2 巻鋼板製造装置(コイル状体製造装置)
201 鋼板供給部(板材供給部)
202 鋼板巻取部(板材巻取部)
2021 巻取ローラ
2022 巻取モータ
2023 変位センサ
203 切起し片形成部
204 開口形成部
205 鋼板切断部(板材切断部)
206 鋼板終端部固定部(コイル状体固定部)
2061,2061A,2061B 押えローラ
2062 押えローラ昇降機構
2063,2063A,2063B 折返しローラ
2064 折返しローラ昇降機構
207 巻鋼板取出部
208 制御部

Claims (8)

  1. 帯状の板材を巻取手段でコイル状に巻き取って製造されるコイル状体の終端部の固定方法であって、
    前記コイル状体の終端部に被係合部を形成するとともに、前記コイル状体の、前記終端部が前記巻取手段に巻き取られたときに当該終端部の下側の前記被系後部と重なる位置に係合部を形成し、前記係合部を前記被係合部に係合することにより、前記コイル状体の終端部を当該終端部の下層の板材に固定する、ことを特徴とするコイル状体の終端部の固定方法。
  2. 前記係合部と前記被係合部は、一対又は2対以上設けられている、
    請求項1に記載のコイル状体の終端部の固定方法。
  3. 前記被係合部は、前記板材を打ち抜いて形成した開口であり、
    前記係合部は、前記板材の一部を切り起こした切起し片であり、
    前記コイル状体の終端部は、前記切起し片を前記開口に通して折り返すことにより当該終端部の下層の板材に固定されている、
    請求項1又は2に記載のコイル状体の終端部の固定方法。
  4. 前記被係合部は、前記コイル状体の終端部の側縁に形成した溝であり、
    前記係合部は、前記板材の側縁に2本の切込みを入れ、当該板材から前記切込みで挟まれた部分を外側に起こした切起し片である、
    請求項1又は2に記載のコイル状体の終端部の固定方法。
  5. 前記係合部と前記被係合部は、前記板材の側縁に1本の切込みを入れ、当該板材の表面から前記切込みに隣接する部分を外側に起こした三角形状の片であり、
    前記コイル状体の終端部の前記切込みに隣接する部分とその部分の下側の層の板材の前記切込みに隣接する部分とを重ねて前記板材の外側に折り返すことにより、前記コイル状体の終端部が下側の層の板材に固定されている、
    請求項1又は2に記載のコイル状体の終端部の固定方法。
  6. 帯状の板材をコイル状に巻いたコイル状体であって、
    前記コイル状体の終端部に形成された被係合部と、
    前記コイル状体の、前記終端部の下側の層の板材に形成された係合部と、
    を備え、
    前記係合部を前記被係合に係合することにより、前記コイル状体の終端部が当該終端部の下側の層の板材に固定されている、ことを特徴とするコイル状体。
  7. 前記コイル状体は、帯状の電磁鋼板をコイル状に巻いた巻鋼板である、請求項6に記載のコイル状体。
  8. 帯状の板材をコイル状に巻いたコイル状体を製造するコイル状体製造装置であって、
    前記帯状の板材を供給する板材供給部と、
    前記板材供給部から供給される板材を巻き取る板材巻取部と、
    前記板材供給部から前記板材巻取部に向けて繰り出される板材の、前記板材巻取部の板材の巻取量が所定の巻取量となる位置を切断する板材切断部と、
    前記板材の、前記板材切断部が切断する切断位置よりも前記板材巻取部側に所定の距離だけ離れた位置に開口を形成する開口形成部と、
    前記板材の、前記板材巻取部が前記板材の終端を巻き取ったときに前記開口と重なる下側の層の位置に、切起し片を形成する切起し片形成部と、
    前記板材巻取部が前記板材の切起し片の形成された部分を巻き取った後に前記開口の形成された部分を巻き取るときに、前記板材の開口から突出する前記切起し片を当該板材の終端側に折り返してコイル状体の終端部を下層の板材に固定するコイル状体固定部と、
    を備えたことを特徴とするコイル状体製造装置。
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