JP2018050594A - 害獣駆除装置、その方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】農場や牧場に侵入した害獣を排除する害獣駆除装置を提供する。【解決手段】害獣駆除装置1、2は、侵入禁止領域Fに侵入物301が侵入したことを契機とする発進指示情報及び前記侵入物の概略位置情報を受信する受信手段と、前記侵入物の概略位置に向かって自律移動するための自律移動手段と、前記侵入物を前記侵入禁止領域から排除するための排除手段、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、害獣駆除装置、その方法及びプログラムに関する。
従来、シカやイノシシなどの害獣から農作物を保護するために、侵入防止柵の工夫が提案されている。
特開2009−11280号公報
ところで、侵入防止柵は、害獣が農場や牧場に侵入することを防止するためには有効であるが、侵入した害獣を排除することはできない。
本発明はかかる問題の解決を試みたものであり、農場や牧場に侵入した害獣を排除する害獣駆除装置を提供することを目的とする。
第一の発明は、侵入禁止領域に侵入物が侵入したことを契機とする発進指示情報及び前記侵入物の概略位置情報を受信する受信手段と、前記侵入物の概略位置に向かって自律移動するための自律移動手段と、前記侵入物を前記侵入禁止領域から排除するための排除手段と、を有する害獣駆除装置である。
第一の発明の構成によれば、害獣駆除装置は、侵入禁止領域に侵入した侵入物の概略位置に向かって自律移動し、排除手段によって侵入物を侵入禁止領域から排除することができる。すなわち、農場や牧場に侵入した害獣を排除することができる。
第二の発明は、第一の発明の構成において、前記排除手段が実施する排除方法は、音の発生、光の照射、匂いの発生、前記害獣駆除装置の移動態様、または、それらの組合せを含む、害獣駆除装置である。
第二の発明の構成によれば、害獣駆除装置は、複数の排除方法から有効な方法を選択して排除を実施できるから、状況に応じて最適な排除方法を実施することができる。
第三の発明は、第二の発明の構成において、前記排除方法は、昼間用の排除方法と夜間用の前記排除方法に区別して規定され、前記排除手段は、昼間と夜間とで、前記排除方法を使い分けるように構成されている、害獣駆除装置である。
第三の発明の構成によれば、昼間か夜間かの相違に応じて、適切な排除方法を実施することができる。
第四の発明は、第二の発明または第三の発明の構成において、前記排除方法は、前記害獣の種類ごとに規定される害獣駆除装置である。
第四の発明の構成によれば、害獣の種類に応じて、適切な排除方法を実施することができる。
第五の発明は、第二の発明乃至第四の発明のいずれかの構成において、前記排除手段は、一の前記排除方法と他の前記排除方法とを、所定の基準に基づいて切り替える害獣駆除装置である。
第五の発明の構成によれば、害獣が特定の排除方法に慣れることを防止することができる。
第六の発明は、第二の発明乃至第五の発明のいずれかの構成において、前記排除方法の有効性に基づいて変更された前記排除方法の優先順位に基づいて、前記排除手段による前記害獣の排除を実施する害獣駆除装置である。
第六の発明の構成によれば、実際に有効な排除方法を使用することができる。
第七の発明は、第一の発明乃至第六の発明のいずれかの構成において、周囲の光の強度に応じて、可視光における画像または赤外線における画像を取得する画像取得手段と、前記画像に含まれる物体が、前記害獣であるか否かを判断し、さらに、前記害獣の種類を判断する物体認識手段と、を有し、前記害獣を追跡しつつ、前記害獣の近傍において、前記害獣の種類に応じて前記排除手段を作動させる、害獣駆除装置である。
第七の発明の構成によれば、害獣の近傍において、ピンポイントで、その害獣に有効な排除方法を実施することができる。
第八の発明は、第一の発明乃至第七の発明のいずれかの構成において、前記害獣駆除装置は、前記排除手段を所定時間作動させたこと、または、前記害獣が前記侵入禁止領域から排除されたことを条件に、前記排除手段を停止する害獣駆除装置である。
第九の発明は、第七の発明または第八の発明の構成において、前記物体認識手段は、深層学習(ディープラーニング)によって生成されたデータを参照する害獣駆除装置である。
第十の発明は、第一の発明乃至第九の発明のいずれかの構成において、前記害獣駆除装置は、害獣駆除が完了する前に、バッテリー残量が所定基準以下になった場合には、前記基地局へ帰還してバッテリー残量を回復後に再度発進する害獣駆除装置である。
第十一の発明は、害獣駆除装置が実施する害獣駆除方法であって、侵入禁止領域に侵入物が侵入したことを契機とする発進指示情報及び前記侵入物の概略位置情報を受信する情報受信ステップと、前記侵入物の概略位置に向かって自律移動する自律移動ステップと、前記侵入物を前記侵入禁止領域から排除する排除ステップと、を含む害獣駆除方法である。
第十二の発明は、害獣駆除装置を制御するコンピュータを、侵入禁止領域に侵入物が侵入したことを契機とする発進指示情報及び前記侵入物の概略位置情報を受信する受信手段、前記侵入物の概略位置に向かって自律移動するための自律移動手段、及び、前記侵入物を前記侵入禁止領域から排除するための排除手段、として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、農場や牧場に侵入した害獣を排除することができる。
本発明の実施形態に係る害獣駆除装置の作用を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る害獣駆除装置の作用を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る害獣駆除装置の作用を示す概略図である。 本実施形態に係る監視装置の機能構成を示す図である。 本実施形態に係る監視装置による監視方法を示す図である。 本実施形態に係る監視装置による監視方法を示す図である。 本実施形態に係る基地局の機能構成を示す図である。 本実施形態に係る侵入データベースを示す図である。 本実施形態に係る離脱データベースを示す図である。 本実施形態に係る無人機の機能構成を示す図である。 本実施形態に係る特徴データベースを示す図である。 本実施形態に係る排除方法データベースを示す図である。 本実施形態に係る組合せデータベースを示す図である。 本実施形態に係る基地局の動作を示す概略フローチャートである。 本実施形態に係る基地局の動作を示す概略フローチャートである。 本実施形態に係る無人機の動作を示す概略フローチャートである。 本実施形態に係る無人機の動作を示す概略フローチャートである。 本発明の実施形態に係る害獣駆除装置の作用を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る評価プログラムを示す概要図である。 本発明の実施形態に係る評価値更新プログラムを示す概略フローチャートである。 本実施形態に係る基地局の動作を示す概略フローチャートである。 本実施形態に係る無人機の動作を示す概略フローチャートである。 本実施形態に係る無人機の動作を示す概略フローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。以下の説明においては、同様の構成には同じ符号を付し、その説明を省略又は簡略する。なお、当業者が適宜実施できる構成については説明を省略し、本発明の基本的な構成についてのみ説明する。
<第一の実施形態>
図1乃至図3は、本発明の実施形態に係る害獣駆除装置の作用を示す概要図である。図1等に示す無人機1及び2は、害獣駆除装置の一例である。無人機1は空中を飛行する無人飛行体であり、無人機2は地面を走行する無人車両である。無人機1及び2は、基地局100に配置されている。無人機1及び2は、基地局100と領域Fの間及び領域F内においてのみ、移動可能なように、移動領域が制限されている。また、無人機1及び2は、他の物に所定の距離以内に近づかないように制御されており、他の物との衝突を回避するように構成されている。無人機1が空中を飛行し、無人機2が地面を走行するという相違はあるが、そのほかの構成は、無人機1と無人機2とで共通であるから、以下、無人機1について説明し、無人機2の説明は省略する。
図1乃至図3において、紙面上側が北、下側が南、左側が西、右側が東である。領域Fは、小領域F1,F2,F3及びF4を含む。また、領域Fは、小領域F1,F2,F3及びF4を合わせた領域よりも一回り広い領域である。
無人機1は、シカ301やイノシシ303などの害獣が領域Fに侵入した場合に、領域Fから害獣を排除するように構成されている。小領域F1等は、例えば、農場である。領域Fは、小領域F1等よりも広い面積の領域であるから、領域Fへの害獣の侵入を排除すれば、小領域F1等へ侵入した害獣を排除するだけではなく、害獣排除のタイミングによっては、小領域F1等への侵入を防止することができるようになっている。領域Fは、侵入禁止領域の一例である。なお、領域F1等は、害獣からの保護を要する領域であればよく、農場に限らず、例えば、牧場であってもよい。
領域Fには、監視装置200A〜200Iが配置されている。監視装置200A等は、例えば、図2に示すように、シカ301が領域Fへ侵入した場合には、領域Fへ侵入物が侵入したことを示す信号情報(以下、「信号」という。)を無線にて基地局100に送信するように構成されている。基地局100は、サーバーを有している。なお、本実施形態とは異なり、監視装置200A等と基地局100との間の通信は有線で実施してもよい。
監視装置200A等から信号を受信した基地局100は、無人機1に発進準備の指示情報を送信する。一方で、基地局100は、監視装置200A等からの信号によって、侵入物の位置が小領域F1であることを特定し、無人機1に侵入物の位置情報を送信するとともに、発進指示情報を送信する。小領域F1等は概略位置の一例であり、小領域F1を示す情報は概略位置情報の一例である。
無人機1は、発進準備の指示情報を受信した時点で、各部のウォームアップを開始し、侵入物の概略位置を示す位置情報と発進指示情報を受信すると、図3に示すように、侵入物の概略位置である小領域F1上空に向かって自律飛行し、侵入物が害獣であるシカ301であると認識すると、シカ301を追跡しつつ、排除手段を作動させる。例えば、無人機1は、所定の音を発生させたり、光を照射したり、匂いを発生させたり、害獣が嫌悪する飛行態様で飛行する。無人機1は、排除手段を所定時間作動させた後、基地局100に帰還する。なお、本実施形態とは異なり、無人機1は、シカ301が領域Fの外に出たことを確認した後に、基地局100に帰還するという構成にしてもよい。
監視装置200A等、基地局100及び無人機1(2)によって、害獣駆除システムが構成されている。 以下、監視装置200A等、基地局100及び無人機1(2)の機能構成を説明する。
図4に示すように、監視装置200A等は、CPU(Central Processing Unit)210、記憶部212、通信部214、探査部216及び電源部218を有する。
監視装置200A等は、通信部214によって、基地局100と通信可能になっている。監視装置200A等と基地局100の間の通信は、無線で行う。なお、本実施形態とは異なり、通信は有線で実施してもよい。
探査部216は、近赤外線を発信する赤外線発信装置、及び、近赤外線を受信する赤外線受信装置で構成される。監視装置200A等は、赤外線発信装置からの赤外線が何らかの侵入物によって遮断されたことを赤外線受信装置によって感知すると、通信部214によってそのことを示す信号を基地局100へ送信するように構成されている。
図5は、監視装置200A等の間における赤外線の送受信の態様の一例を示す図である。監視装置200Aから200Bに対して赤外線L1が送信され、監視装置200Bから200Cに対して赤外線L2が送信され、監視装置200Eから200Dに対して赤外線L3が送信され、監視装置200Fから200Eに対して赤外線L4が送信され、監視装置200Hから200Gに対して赤外線L5が送信され、監視装置200Iから200Hに対して赤外線L6が送信され、監視装置200Dから200Aに対して赤外線L7が送信され、監視装置200Bから200Eに対して赤外線L8が送信され、監視装置200Cから200Fに対して赤外線L9が送信され、監視装置200Gから200Dに対して赤外線L10が送信され、監視装置200Eから200Hに対して赤外線L11が送信され、監視装置200Fから200Iに対して赤外線L12が送信される。各赤外線L1等は、それぞれ、南北又は東西に並ぶ2本の赤外線で構成される。
図6は、小領域F1の周囲における赤外線の流れの詳細を示す概略概念図である。小領域F1近傍の四隅において、監視装置200A,200B,200D,及び200Eが配置されている。監視装置200Aから200Bに対して送信される赤外線L1は、小領域F1から見て外側のL1Nと内側のL1Sの2本の赤外線で構成される。監視装置200Bから200Eに対して送信される赤外線L8、監視装置200Eから200Dに対して送信される赤外線L3、監視装置200Dから200Aに対して送信される赤外線L7も2本の赤外線で構成される。
例えば、シカ301が、図1に示す位置から、監視装置200Aと監視装置200Bの間を通過して小領域F1に侵入した場合には、まず、L1Nが遮断され、続いて、L1Sが遮断される。シカ301が小領域F1に滞在している場合には、その後、いずれの赤外線も遮断されない。L1Nが遮断され、続いて、L1Sが遮断されたことを示す信号を受信した基地局100は、侵入物の位置が小領域F1であることを判断することができる。
図7に示すように、基地局100は、CPU110、記憶部112、通信部114、画像処理部116、監視装置制御部118、無人機制御部120、無人機充電部122及び電源部124を有する。基地局100は、無人機1を管理する管理装置の一例であり、適宜、作動に関する指示を与えるようになっている。
基地局100は、通信部114によって、監視装置200A等及び無人機1と通信可能になっている。基地局100は、画像処理部116によって、無人機1等から受信した画像を処理することができるようになっている。基地局100は、監視装置制御部118によって、監視装置200A等を制御するようになっている。基地局100は、無人機制御部120によって、無人機1を制御し、無人機充電部122によって、無人機1の充電やバッテリー交換を実施できるようになっている。
記憶部112には、領域F内及び周辺の地形や構造物の位置を示す情報のほか、以下の各種プログラム及びデータべースが格納されている。また、記憶部112には、無人機1が有する各種プログラムやデータベースも格納されており、基地局100において各種プログラムやデータベースを更新し、無人機1に書き換えさせることができるようになっている。
記憶部112には、領域Fに侵入物が侵入したこと、あるいは、領域Fから侵入物が離脱したことを判断する侵入判断プログラムが格納されている。CPU110及び侵入判断プログラムは、侵入判断手段の一例である。記憶部112には、図8の侵入データベース及び図9の離脱データベースが格納されている。侵入データベースに格納されているデータは侵入判断基礎情報の一例であり、離脱データベースに格納されているデータは離脱判断基礎情報の一例である。基地局100は、侵入判断プログラムによって、監視装置200A等からの信号と、侵入データベース及び離脱データベースを参照して、領域Fに侵入物が侵入したか否か、さらに、いずれの小領域F1等に侵入物が侵入したかを判断することができる。侵入データベースには、侵入物が各小領域F1等に侵入する場合に、赤外線がどのように遮断されるかを示す信号のパターンである遮断パターンが格納されている。離脱データベースには、侵入物が各小領域F1等から離脱する場合に、赤外線がどのように遮断されるかを示す信号のパターンである離脱パターンが格納されている。
侵入データベース及び離脱データべースには、小領域F1等ごとに、遮断パターンを示すデータが格納されている。侵入データベース及び離脱データべースに記載の「N」は北、「S」は南、「W」は西、「E」は東を意味する。それぞれ2本の赤外線からなる赤外線L1等について、「NS」は、まず、北側の赤外線が遮断され、次に、南側の赤外線が切断されたことを意味する。同様に、「SN」は、南側の赤外線が切断された後に北側の赤外線が切断されたことを意味し、「WE」は西側の赤外線が切断された後に東側の赤外線が切断されたことを意味し、「EW」は東側の赤外線が切断された後に西側の赤外線が切断されたことを意味する。
例えば、シカ301が赤外線L1を遮断して小領域F1に侵入した場合には、まず、北側のL1Nが遮断され、その信号が赤外線L1を受信している監視装置200Bから基地局100に送信される。次に、南側のL1Sが遮断され、その信号が監視装置200Bから基地局100に送信される。基地局100は、監視装置200Bから受信した信号をL1N(北)、L1S(南)として処理し、侵入データベースにおいてL1のNSを参照し、その侵入信号に対応する小領域が小領域F1であると判断する。そして、基地局100は、離脱データベースに格納された小領域F1からの離脱を示す信号、すなわち、L1のSN、L3のNS、L7のEW及びL8のWEのいずれも受信していない場合には、シカ301が小領域F1に位置すると判断する。基地局100は、侵入物の概略位置が小領域F1であることを示す位置情報を無人機1に送信し、無人機1を発進させるようになっている。さらに、基地局100は、継続的に侵入物の概略位置を判断し、無人機1の発進後において、無人機1に更新後の概略位置を示す位置情報を送信するようになっている。
図10に示すように、無人機1は、CPU10、記憶部12、無線通信部14、GPS(Global Positioning System)部16、慣性センサー部18、画像処理部20、駆動制御部22、排除手段制御部24、距離センサー部26及び、電源部28を有する。
無人機1は、無線通信部14によって、基地局100と通信可能になっている。無人機1は、無線通信部14によって、基地局100から、発進準備指示情報、侵入物の概略位置情報、侵入物の更新位置情報、発進指示情報などの各種情報を受信する。発進指示情報は、領域Fに侵入物が侵入したことを契機として基地局100から無人機1に送信される。
無人機1は、GPS部16と慣性センサー部18によって、無人機1自体の位置を測定することができる。GPS部16は、基本的に、3つ以上のGPS衛星からの電波を受信して無人機1の位置を計測する。慣性センサー部18は、例えば、加速度センサー及びジャイロセンサーによって、出発点からの無人機1の移動を積算して、無人機1の位置を計測する。無人機1は、無人機1自体の位置を、自律飛行や害獣の位置の計測等のために使用する。
画像処理部20によって、無人機1は無人機1に接続されたカメラ(図示せず)を作動させて外部の画像を取得することができる。カメラは、可視光カメラと近赤外線カメラで構成される。画像処理部20は、無人機1に配置された光センサーによって感知した光の強度に基づいて、可視光カメラまたは近赤外線カメラを作動させるようになっている。光センサーは、例えば、フォトレジスタ(photoresister)で構成される。無人機1は、光の強度が昼間のレベルであれば、可視光カメラを作動させ、光の強度が昼間のレベル未満であれば、近赤外線カメラを作動させる。なお、本実施形態とは異なり、可視光カメラと近赤外線カメラの機能は、双方の機能を備え、双方の機能を切り替え可能なハイブリッドカメラによって実現してもよい。また、近赤外線カメラに替えて、あるいは、さらに追加して、遠赤外線カメラを備えるようにしてもよい。
駆動制御部22によって、無人機1はそれぞれモータに接続されたプロペラ(図示せず)の回転を制御し、無人機2はキャタピラの作動を制御するようになっている。
排除手段制御部24は、無人機1に配置された音声発生装置(図示せず)、照明装置(図示せず)、匂い発生装置(図示せず)、及び駆動制御部22を制御して、害獣を領域Fから排除するための動作を実施する。
距離センサー部26は、無人機1と他の物体との距離を計測する。距離センサー部26は、例えば、レーザー距離計(レーザーレンジ)を含んで構成される。距離センサー部26は、無人機1と他の物体との距離を継続的に計測している。
電源部24は、例えば、交換可能な可充電電池であり、無人機1の各部に電力を供給するようになっている。
記憶部12には、出発点から目的位置まで自律移動するための移動計画を示すデータ等の自律移動に必要な各種データ及びプログラム、移動予定領域の地形や構造物の位置を示す情報のほか、以下の各プログラムが格納されている。移動予定領域は、基地局100と領域Fの間との領域、及び、領域Fである。
記憶部12には、自律移動プログラム、位置情報生成プログラム、移動範囲規制プログラム、衝突回避プログラム、情報受信プログラム、画像取得プログラム、物体認識プログラム、及び、排除プログラムが格納されている。物体認識プログラムは、画像中の物体のカテゴリーを認識する一般物体認識プログラムであり、例えば、画像中の物体が、人なのか、シカなのか、イノシシなのかを判断するためのプログラムである。
CPU10及び自律移動プログラムは、自律移動手段の一例である。無人機1は、例えば、基地局100から、領域Fに侵入した侵入物の概略位置が小領域F1であることを示す位置情報を受信すると、記憶部に格納された移動予定領域の地形や構造物の位置を参照し、小領域F1の中心座標への最短経路を算出して、自律移動するようになっている。
CPU10及び位置情報生成プログラムは、位置情報生成手段の一例である。位置情報は、無人機1自体の位置を示す情報及び侵入物の位置を示す情報である。無人機1は、GPS部16と慣性センサー部18によって無人機1の絶対位置や姿勢を示す情報を継続的に生成し、保持している。また、カメラによって同一の物体について複数の画像を取得しており、例えば、小領域F1に侵入したシカ301について、無人機1との相対位置や、監視装置200A等(それらの位置は既知である)との相対位置を算出することができる。そして、無人機1自体の絶対位置はGPS部16と慣性センサー部18によって計測できるから、無人機1は、無人機1自体の絶対位置や監視装置200A等の位置を参照して、シカ301の絶対位置を算出することができる。なお、位置計測についての詳細な説明は、省略する。
CPU10及び移動範囲規制プログラムは、移動範囲規制手段の一例である。無人機1は、記憶部12に記憶している領域Fの座標情報と、GPS部16と慣性センサー部18によって生成した無人機1自体の位置を示す位置情報を参照して、無人機1の位置が移動予定領域内であるか否かを判断する。そして、無人機1は、無人機1の位置が移動予定領域外であれば、無人機1を移動予定領域内に戻すようになっている。
CPU10及び衝突回避プログラムは、衝突回避手段の一例である。無人機1は、距離センサー部26によって計測した無人機1と他の物体(「物体A」という。)との距離が、所定の距離以内になった場合には、駆動制御部22によって、無人機1と物体Aとの距離を所定距離よりも大きくするようになっている。これにより、無人機1が物体Aと衝突することを回避することができる。所定の距離は、例えば、2m(メートル)である。
CPU10及び情報受信プログラムは、受信手段の一例である。無人機1は、例えば、基地局100から、発進準備指示情報、侵入物の概略位置情報、侵入物の更新位置情報、発進指示情報などの各種情報を受信する。
CPU10及び画像取得プログラムは、画像取得手段の一例である。無人機1は、基地局100から発進した後、侵入物の概略位置に到達した時点で、画像取得を開始するようになっている。無人機1は、例えば、侵入物が小領域F1に位置する場合には、小領域F1の外部と内部の境界部の上空に達した時点で、概略位置に到達したと判断する。
なお、本実施形態とは異なり、無人機1は、発進後、継続的に画像を取得するように構成されていてもよい。
CPU10及び物体認識プログラムは、物体認識手段の一例である。無人機1は、物体認識プログラムによって、深層学習(ディープラーニング)によって生成された特徴データを参照する。特徴データは記憶部12に格納されている。深層学習とは、多層構造のニューラルネットワークの機械学習であり、画像認識の分野が有力な活用分野の一つである。
無人機1は、物体認識プログラムによって、図11に示す害獣の特徴データを参照する。特徴データは記憶部12に格納されている。特徴データは、例えば、シカの雄と雌、イノシシ、サル等の害獣の外観について、輪郭や個々の構成の方向といった多数の特徴を示すデータである。特徴データには、可視光のもとにおける特徴データと近赤外線のもとにおける特徴データが含まれている。無人機1は、画像処理部20が可視光カメラを作動させているときには可視光特徴データを参照し、画像処理部20が近赤外線カメラを作動させているときには近赤外線特徴データを参照するようになっている。なお、本実施形態とは異なり、無人機1が遠赤外線カメラを有する場合には、特徴データには、遠赤外線のもとでの特徴データを含むように構成する。
無人機1は、カテゴリーごとの多数の特徴情報に基づいて、カメラによって取得した画像に含まれる物体の特徴を識別して、物体のカテゴリーを認識できるようになっている。ここで、カテゴリーとは、シカの雄と雌、イノシシ、サル等の動物の種類を意味する。
具体的には、無人機1は、カメラで取得した画像について、例えば、輪郭や個々の構成の方向といった特徴を多数抽出し、ディープラーニングで取得した各カテゴリーの特徴データと対比して、相関性(相関度)を判断する。相関度が高いほど、取得した画像中の物体が特定のカテゴリーに属する可能性が高い。例えば、相関度が0の場合には、特定のカテゴリーに属する可能性(以下、「カテゴリー共通確率」と呼ぶ。)は0%として、相関度が最大値を示すときに、カテゴリー共通確率が100%であると定義する。無人機1は、カテゴリー共通確率が所定の基準値である、例えば、95%以上であるときに、取得した画像中の物体のカテゴリーが、特定のカテゴリーに属すると判断する。
CPU10及び排除プログラムは、排除手段の一例である。無人機1は、排除プログラムによって、図12に示す排除方法データベースを参照する。排除方法データベースは記憶部12に格納されている。排除方法データベースには、複数の排除方法を示すデータが格納されている。例えば、音のデータとして、シカの警戒音(S1)、銃声(S2)、ゾウの鳴き声(S3)、オオカミの鳴き声(S4)等の音声データが、それぞれ、識別番号に紐づけされて格納されている。同様に、光、におい、飛行高さ、飛行速度、飛行経路についても、それぞれ、複数種類のものが格納されている。飛行高さ、飛行速度、飛行経路についての複数種類のものは、移動態様の一例である。
無人機1は、排除プログラムによって、図13に示す組合せデータベースを参照する。組合せデータベースは記憶部12に格納されている。組合せデータベースに格納されている組合せデータは、図12の排除方法を組み合わせたデータである。組合せデータは、例えば、シカの警戒音(S1)、飛行高さ1m(H1)、飛行速度10km/h(V1)及びジグザグの飛行経路(R1)の組合せというように、図12の排除方法データを様々に組み合わせたデータである。組合せデータは、排除方法の有効性を示す評価値を含む。評価値は、害獣の種類ごと、かつ、昼間と夜間を区別して規定されている。例えば、S1、H1、V1及びR1の組合せB1は、昼間の評価値は、シカ(雄)及びシカ(雌)については「8」であるが、イノシシについては「5」である。また、組合せB1の夜間評価値は、シカ(雄)及びシカ(雌)について、昼間評価値よりも低く、「6」である。無人機1は、可視光カメラを作動させている昼間であれば、害獣の種類によって、昼間評価値の高い排除方法の組合せを優先的に採用する。また、無人機1は、近赤外線カメラを作動させている夜間であれば、害獣の種類によって、夜間評価値の高い排除方法の組み合わせを優先的に採用するようになっている。無人機1は、排除プログラムによって選択した排除方法を実施する。なお、本実施形態とは異なり、第二の実施形態のように、所定の方法で排除方法組合せの評価値を更新するようにしてもよい。また、第三の実施形態のように、有効な排除方法組合せを所定の基準によって、切り替えるようにしてもよい。あるいは、無人機1を単体で出動させるほか、複数の無人機1で編隊を組んで出動させるパターンや、無人機1と無人機2を併用するパターンも排除方法の一つとしてもよい。
上述のように、無人機1は、物体認識プログラムによって、侵入物が害獣であると判断すると、位置情報生成プログラムによって生成した位置情報に基づいて、害獣の追跡を開始するとともに、排除プログラムによって排除方法を選択し、害獣の排除を実施するように構成されている。すなわち、無人機1は、基地局100から受信した概略位置情報に示される概略位置に向かって発進し、更新後の概略位置情報を受信すると、必要に応じて飛行経路を変更し、侵入物に向かって飛行し、侵入物の近傍において、侵入物が害獣であると判断すると、無人機1自身が生成した精度の高い位置情報に基づいて、ピンポイントで、害獣の種類に応じた有効な害獣排除を実施することができる。
なお、無人機1が有する特徴データベース(図11)、排除方法データベース(図12)、組合せデータベース(図13)は、基地局100も有している。基地局100は、必要に応じてこれらのデータベース中のデータを更新し、あるいは、変更し、無人機1のデータベースを書き換えることができるようになっている。
以下、監視装置200A等、基地局100及び無人機1の動作を図14等を参照して説明する。
監視装置200A等は、近赤外線を送受信しており、近赤外線が遮断される都度、基地局100に信号を送信する。基地局100は、監視装置200A等から信号を受信したか否かを判断し(図14のステップST1)、信号を受信した場合には、無人機1に発進準備を指示する(ステップST2)。続いて、基地局100は、侵入物の位置特定を行い(ステップST3)、無人機1に侵入物の位置情報を送信するとともに、無人機1に発進指示を送信する(ステップST4)。無人機1は、発進指示を受信するに先立って、発進準備を受信しているから、発進指示を受信すると、迅速に発進することができる。続いて、基地局100は、監視装置200A等からの信号に基づいて、侵入物の位置情報を更新し(ステップST5)、無人機1に更新位置情報を送信する(ステップST6)。これにより、無人機1は、移動経路を修正することができる。無人機1が基地局100に帰還すると判断すれば(ステップST7)、処理を終了する。
侵入物の位置特定(ステップST3)において、図15に示すように、基地局100は、まず、侵入データベースを参照し(ステップST31)、監視装置200A等からの信号に対応する小領域を特定する。続いて、基地局100は、離脱データベースを参照し、監視装置200A等からの信号に対応する小領域を特定する。そして、基地局100は、侵入を示す信号があり、かつ、離脱を示す信号がない小領域が侵入物の概略位置であると判断する(ステップST32)。この処理は、ステップST5の位置情報の更新においても同様である。
次に、図16等を参照して、無人機1の動作を説明する。無人機1は、基地局100から侵入物の位置情報と発進指示を受信すると(ステップST101)、位置情報に示される概略位置に向かって発進する(ステップST102)。概略位置が小領域F1であれば、無人機1は、小領域F1の中心座標に向かって発進する。無人機1は、発進後に、基地局100から侵入物の更新位置情報を受信し(ステップST103)、必要に応じて、目標地点や経路を修正する。
無人機1は、侵入物近傍に到達したと判断すると(ステップST104)、
周囲の明るさ(光の強度)を示す照度情報を取得し(ステップST105)、照度によって、可視光カメラまたは近赤外線カメラを作動させる(ステップST106)。侵入物近傍とは、例えば、小領域F1の内部と外部の境界の上空である。
無人機1は、侵入物の概略位置である小領域F1内を撮影して取得した画像を解析し(図17のステップST107)、排除対象の害獣であるか否か、及び、害獣の種類を判断する(ステップST108)。無人機1は、取得した画像中の物体が排除対象であると判断すると、追跡を開始し、排除対象の種類に応じた排除方法を選択し、排除を実施する(ステップST109)。ステップST109においては、例えば、画像中の物体がシカ301(雄)であり、可視光カメラを作動させている場合には、シカ(雄)について、昼間評価値の高い排除手段組合せB1(図13参照)を実施する。
無人機1は、バッテリー残量が基準以上かを判断し(ステップST110)、基準未満であれば、基地局100へ帰還情報を送信し(ステップST111)、基地局100へ帰還する(ステップST115)。「基準以上」とは、例えば、現在位置から基地局100まで帰還するためのバッテリー残量よりも5%多い残量である。無人機1は、基地局100において、バッテリーの充電、あるいは、バッテリーの交換によって、バッテリー残量を基準以上に回復させた後、再度、発進する。一方、バッテリー残量が基準以上であれば、所定時間が経過したかを判断し(ステップST112)、所定時間が経過した場合には、害獣の追跡を停止し、排除手段を停止する(ステップST113)。所定時間は、例えば、5分である。そして、無人機1は、基地局へ帰還情報を送信し(ステップST114)、基地局へ帰還する(ステップST115)。本実施形態において、排除手段作動の所定時間は5分間としたが、害獣駆除の実際の有効性を踏まえて、所定時間を短くしたり、長くするという調整をしてもよい。また、本実施形態においては、監視装置200A等が送受信する赤外線によって侵入物の概略位置を特定しているが、侵入物の概略位置の特定方法はこれに限らない。例えば、監視装置200A等に音を感知する手段として、マイクロフォンを配置して、侵入物が発生する音を直接的あるいは間接的に聴取して、侵入物の概略位置を特定するように構成してもよい。
<第二の実施形態>
次に、図18等を参照して、第二の実施形態について説明する。なお、第一の実施形態と共通する構成については説明を省略し、第一の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図18に示すように、第二の実施形態の監視装置200A等は、物体からの遠赤外線を感知してサーモグラフィーを生成する遠赤外線カメラ(図性せず)を備えている。遠赤外線カメラによるサーチ範囲を符号HSで示している。サーモグラフィーとは、物体から放射される赤外線の熱分布を図として表した画像である。監視装置200A等のサーチ範囲は、領域Fの外周部全体を含み、各小領域F1等の外周部を含む。具体的には、小領域F1については、図18に示すように、領域F1の外周がサーチ範囲HSに含まれるようになっている。監視装置200A等は、継続的にサーモグラフィーの画像情報を基地局100へ送信している。他の小領域F2等についても、小領域1と同様である。
例えば、シカ301が監視装置200Aと監視装置200Bとの間から小領域F1に侵入する場合には、監視装置200Aと監視装置200Bが生成するサーモグラフィーにおいて、徐々に高温の部分が増えてくることから、サーモグラフィーの情報を受信した基地局100は、シカ301が小領域F1に接近することがわかる。そして、シカ301が監視装置200Bと監視装置200Eとの間から小領域F1を離脱する場合には、監視装置200Bと監視装置200Eが取得するサーモグラフィーにおいて、徐々に低温の部分が増えてくることから、基地局100は、シカ301が小領域F1を離脱し、小領域F1の東に位置する小領域F2に侵入しようとしていることを判断することができる。
第二の実施形態において、基地局100は記憶部112(図7参照)に、図19の評価
プログラムを格納している。CPU110と評価プログラムは、実績に基づいて排除方法の有効性を評価するための評価手段の一例である。評価プログラムは、例えば、式1に示すように、特定の排除方法によって、害獣を排除するために要した排除時間(t)、出動頻度(f)及び被害実態(d)に基づいて、評価値(X)を算出する。評価値(X)は、図13の昼間評価値や夜間評価値である。
排除時間(t)は、無人機1が排除手段を始動してから、害獣が領域F外に移動するまでの時間である。排除時間(t)が短いほど、実施した排除方法が奏功していることを示す。なお、本実施形態とは異なり、排除時間(t)として、便宜的に他の時間を使用してもよく、例えば、基地局100が無人機1を発進させてから、無人機1から帰還情報を受信するまでの時間を使用してもよい。
出動頻度(f)は、所定時間内に無人機1が出動した回数である。所定時間は、例えば、24時間である。出動頻度(f)が少ないほど、実施した排除方法が奏功していることを示す。
被害実態(d)は、実際の被害面積である。被害実態(d)は、無人機1で領域Fを撮影して、その画像に基づいて判断する。農作物が被害を受けたか否かの判断は、例えば、ディープラーニングの手法で機械学習して得た、農作物の種類ごとの被害の特徴データと実際の画像を対比して、基地局100が判断する。被害面積(t)が小さいほど、実施した排除方法が奏功していることを示す。なお、本実施形態とは異なり、被害実態(d)は、人工衛星から領域Fの衛星写真を定期的に送信させ、受信した衛星写真に基づいて、基地局100が判断するように構成してもよい。あるいは、無人機1によって撮影した画像と衛星写真を併用してもよい。
評価値(X)は、排除時間(t)、出動頻度(f)及び被害実態(d)を掛け合わせた数値の逆数とする。特定の排除方法が奏功しているほど、排除時間(t)、出動頻度(f)及び被害実態(d)を掛け合わせた数値は小さくなるから、その逆数である評価値(X)は大きくなる。なお、簡易な処理とするために、本実施形態とは異なり、排除時間(t)及び出動頻度(f)のいずれか一方または双方を省略してもよい。
基地局100は記憶部112(図7参照)に、図20の評価値更新プログラムを格納している。CPU110と評価値更新プログムは、排除方法の評価値を変更するための評価値更新手段の一例である。評価値は、排除方法の優先順位でもあるから、CPU110と評価値更新プログムは、優先順位更新手段の一例でもある。
無人機1は、評価値更新プログラムによって、評価プログラムで算出した評価値(X)に基づいて、現在の評価値を更新するためのプログラムである。基地局100は、基地局100が有する組合せデータベース(図13)を参照し、まず、算出した評価値(X)が現在の評価値と等しいかを判断し(ステップST61)、評価値(X)が現在の評価値と等しければ、現在の評価値を維持する(ステップST62)。これに対して、評価値(X)が現在の評価値と異なれば、基地局100が有する組合せデータベースにおいて、現在の評価値を算出した評価値(X)に書き換える(ステップST63)。続いて、基地局100は、変更後の評価値と識別番号を紐づけして無人機1に送信する。そして、無人機1は、無人機1の組合せデータベースを書き換える。これにより、排除方法の評価値を継続的に更新し、有効な排除方法を優先的に採用することができる。現時点では有効な排除方法も、害獣の慣れによって、効果が小さくなる場合がある。このような場合に、現時点で有効な排除方法の評価値を下げることにより、より有効な他の排除方法を優先的に実施することができる。なお、本実施形態とは異なり、基地局100は、排除方法の組合せ自体をランダムに変更したうえで、評価値を推定し、推定した評価値に基づいて、無人機1に排除を実施させるようにしてもよい。
以下、監視装置200A等、基地局100及び無人機1の動作について、図21等を参照して説明する。
監視装置200A等は、遠赤外線カメラを作動させており、継続的にサーモグラフィーの画像情報を基地局100に送信している。基地局100は、サーモグラフィーに変動があるか否かを判断し(ステップST1a)、変動がある場合には、無人機1に発進準備を指示する(ステップST2)。ステップST3〜ステップST5は、第一の実施形態と同様であるから、説明を省略する。ただし、侵入物の位置特定は、サーモグラフィーに示される温度変化を参照して行う。基地局100は、サーモグラフィーの変動を分析して、侵入物が領域F外に移動したか否かを判断し(ステップST8)、侵入物が領域F外に移動した場合には、無人機1に帰還指示を送信する(ステップST9)。侵入物が領域F外に移動していない場合には、無人機1に侵入物の更新位置情報を送信する(ステップST10)。
無人機1の動作は、ステップST101〜ステップST110までは、第一の実施形態(図16及び図17参照)と同様である。無人機1は、所定時間の経過で基地局100に帰還するのではなく、基地局100から帰還指示を受信したか否かを判断し(図22のステップST112a)、帰還指示を受信した場合には、追跡及び排除手段を停止し(ステップST113)、基地局100へ帰還情報を送信し(ステップST114)、基地局100へ帰還する(ステップST115)。
上記のステップST112aにおいては、侵入物が領域F外に移動したことを基地局100が判断して、基地局100が無人機1に帰還指示を送信したことを契機にして追跡及び排除手段を停止する。本実施形態とは異なり、無人機1が、侵入物が領域F外に移動したことを判断し、それを契機にして追跡及び排除手段を停止するように構成してもよい。
<第三の実施形態>
第三の実施形態においては、第一の実施形態とは異なり、無人機1が、排除方法切り替えプログラムを有している。CPU10と排除方法切り替えプログラムは、排除方法切り替え手段の一例である。また、無人機1は、侵入物を害獣であると認識した後は、侵入物が領域F外に出たか否かを判断する判断プログラムを有している。無人機1は、無人機1自体が計測した侵入物の位置と、領域Fの地理情報を参照して、侵入物が領域F外に出たか否かを判断するようになっている。
無人機1は、排除手段切り替えプログラムによって、図13の排除方法組合せのうち、例えば、評価値の高い上位3位以内の排除方法組合せについて、所定基準で切り替えるようになっている。所定基準は、例えば、継続して2回だけ同一の排除方法組合せを採用するというものである。例えば、シカ(雄)ついて、昼間において、排除方法組合せB1を2回の出動で使用した後には、排除方法B4を2回の出動で使用する。あるいは、所定基準として、例えば、評価値の上位3位以内の排除方法組合せをランダムに選択して実施するようにしてもよい。これにより、害獣が特定の排除方法に慣れるという問題に対応することができる。
以下、図23を参照して、無人機1の動作を説明する。ステップST101〜ST109(図16、図17)は、第一の実施形態と同様である。無人機1は、排除方法の切り替え基準を満たすか否かを判断する(ステップST109a)。無人機1は、排除方法の切り替え基準を満たすと判断した場合には排除方法を切り替える(ステップST109b)。これに対して、無人機1は、排除方法の切り替え基準を満たさないと判断した場合には排除方法を維持する(ステップST109c)。続いて、無人機1は、バッテリー残量が基準以上であると判断すると(ステップST110)、侵入物が領域F外か否かを判断する(ステップST112b)。ステップST112bにおいては、無人機1は、領域Fの地理的範囲を含む地理情報(記憶部12に格納)と、無人機1自体が生成した侵入物の位置情報を参照して、侵入物が領域F内か否かを判断する。無人機1は、侵入物が領域F外であると判断すると、追跡を停止し、排除手段を停止する(ステップST113)。ステップST114以降は、第一の実施形態と同様である。
なお、本発明は本実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、本実施形態において基地局100が実施する処理の一部を無人機1(2)が実施したり、無人機1(2)が実施する処理の一部を基地局100が実施することにしてもよい。また、上述の実施形態1、2及び3の構成を、適宜、組み合わせてもよい。
1,2 無人機
100 基地局
200A〜200I 監視装置
301 シカ

Claims (12)

  1. 侵入禁止領域に侵入物が侵入したことを契機とする発進指示情報及び前記侵入物の概略位置情報を受信する受信手段と、
    前記侵入物の概略位置に向かって自律移動するための自律移動手段と、
    前記侵入物を前記侵入禁止領域から排除するための排除手段と、
    を有する害獣駆除装置。
  2. 前記排除手段が実施する排除方法は、音の発生、光の照射、匂いの発生、前記害獣駆除装置の移動態様、または、それらの組合せを含む、
    請求項1に記載の害獣駆除装置。
  3. 前記排除方法は、昼間用の排除方法と夜間用の前記排除方法に区別して規定され、
    前記排除手段は、昼間と夜間とで、前記排除方法を使い分けるように構成されている請求項2に記載の害獣駆除装置。
  4. 前記排除方法は、前記害獣の種類ごとに規定される請求項2または請求項3のいずれかに記載の害獣駆除装置。
  5. 前記排除手段は、一の前記排除方法と他の前記排除方法とを、所定の基準に基づいて切り替える請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の害獣駆除装置。
  6. 前記排除方法の有効性に基づいて変更された前記排除方法の優先順位に基づいて、前記排除手段による前記害獣の排除を実施する請求項2乃至請求項5のいずれかに記載の害獣駆除装置。
  7. 周囲の光の強度に応じて、可視光における画像または赤外線における画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像に含まれる物体が、前記害獣であるか否かを判断し、さらに、前記害獣の種類を判断する物体認識手段と、
    を有し、
    前記害獣を追跡しつつ、前記害獣の近傍において、前記害獣の種類に応じて前記排除手段を作動させる、
    請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の害獣駆除装置。
  8. 前記害獣駆除装置は、前記排除手段を所定時間作動させたこと、または、前記害獣が前記侵入禁止領域から排除されたことを条件に、前記排除手段を停止する請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の害獣駆除装置。
  9. 前記物体認識手段は、深層学習(ディープラーニング)によって生成されたデータを参照する請求項7または請求項8のいずれかに記載の害獣駆除装置。
  10. 前記害獣駆除装置は、害獣駆除が完了する前に、バッテリー残量が所定基準以下になった場合には、前記基地局へ帰還してバッテリー残量を回復後に再度発進する請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の害獣駆除装置。
  11. 害獣駆除装置が実施する害獣駆除方法であって、
    侵入禁止領域に侵入物が侵入したことを契機とする発進指示情報及び前記侵入物の概略位置情報を受信する情報受信ステップと、
    前記侵入物の概略位置に向かって自律移動する自律移動ステップと、
    前記侵入物を前記侵入禁止領域から排除する排除ステップと、
    を含む害獣駆除方法。
  12. 害獣駆除装置を制御するコンピュータを、
    侵入禁止領域に侵入物が侵入したことを契機とする発進指示情報及び前記侵入物の概略位置情報を受信する受信手段、
    前記侵入物の概略位置に向かって自律移動するための自律移動手段、及び、
    前記侵入物を前記侵入禁止領域から排除するための排除手段、
    として機能させるためのプログラム。

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