JP2018047566A - 画像形成装置、及び画像形成プログラム - Google Patents
画像形成装置、及び画像形成プログラムInfo
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Abstract
【課題】記録媒体の大きさにあわせて画像を拡大及び縮小する設定が行われている場合でも、拡大または縮小をせずに利用したい画像について倍率が変更されないようにすることができる画像形成装置、及び画像形成プログラムを提供する。【解決手段】画像形成装置は、入力画像及び入力画像を形成する際の拡大または縮小に関する設定を受け付ける受付手段と、受付手段で受け付けた入力画像を記録媒体に形成する画像形成手段と、受付手段で受け付けた入力画像に、予め定められた条件を満たす画像が含まれる場合、受付手段により受け付けた設定に関わらず、画像を画像の本来の大きさに対応する大きさで記録媒体に形成するように、画像形成手段を制御する制御手段と、を備える。【選択図】図4
Description
本発明は、画像形成装置、及び画像形成プログラムに関する。
特許文献1には、印刷依頼に基づき複数の文書を一括して印刷制御する印刷制御装置において、前記印刷依頼に係わる複数の文書のそれぞれの縮小の可否を判別する判別手段と、前記印刷依頼に係わる複数の文書の中の縮小が可な文書の縮小率の閾値を予め設定する閾値設定手段と、前記縮小が可と判定された文書の縮小率を前記閾値設定手段で設定された縮小率の閾値を限度として決定する縮小率決定手段と、前記判別手段により縮小が否と判定された文書を等倍で印刷出力し、縮小が可と判定された文書を前記縮小率決定手段で決定された縮小率で縮小して印刷出力する印刷制御手段とを具備することを特徴とする印刷制御装置が開示されている。
画像形成装置には、例えば用紙の大きさにあわせて画像を拡大又は縮小(以降、「拡縮」という)して画像を印刷する拡縮機能が備えられている場合がある。
本発明は、記録媒体の大きさにあわせて画像を拡大及び縮小する設定が行われている場合に、拡大または縮小をせずに利用したい画像について倍率が変更されてしまうという課題を解決することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像形成装置は、入力画像及び前記入力画像を形成する際の拡大または縮小に関する設定を受け付ける受付手段と、前記受付手段で受け付けた前記入力画像を記録媒体に形成する画像形成手段と、前記受付手段で受け付けた前記入力画像に、予め定められた条件を満たす画像が含まれる場合、前記受付手段により受け付けた設定に関わらず、前記画像を前記画像の本来の大きさに対応する大きさで前記記録媒体に形成するように、前記画像形成手段を制御する制御手段と、を備える。
請求項2記載の発明は、前記受付手段は前記対応する大きさを更に受け付け、前記制御手段は、前記受付手段で受け付けた前記入力画像に、前記対応する大きさを有する画像が含まれる場合、前記対応する大きさを有する画像を前記受付手段で受け付けた前記対応する大きさで前記記録媒体に形成するように前記画像形成手段を制御する。
請求項3記載の発明は、前記制御手段は、前記受付手段で受け付けた前記入力画像から前記画像を抽出し、抽出した前記画像を、前記画像に予め対応付けられた前記対応する大きさで前記記録媒体に形成するように前記画像形成手段を制御する。
請求項4記載の発明は、前記受付手段は、前記画像を前記対応する大きさで前記記録媒体に形成する指示を更に受け付け、前記制御手段は、前記指示を受け付けた後に、前記画像を前記対応する大きさで前記記録媒体に形成するように前記画像形成手段を制御する。
請求項5記載の発明は、前記画像を表示する表示手段を更に備え、前記受付手段で予め定めた内容を有する前記画像又は予め定めた大きさの前記画像を受け付けた場合、前記制御手段は、前記受付手段で前記指示を受け付ける際に、前記画像を表示するように前記表示手段を制御する。
請求項6記載の発明は、前記制御手段は、前記受付手段で受け付けた前記入力画像に、前記画像と、前記画像とは異なる画像又は文字が含まれる場合、前記画像と、前記画像とは異なる画像又は文字とが、1つの前記記録媒体に形成されないように前記画像形成手段を制御して、前記画像を前記記録媒体に形成させる。
請求項7記載の画像形成プログラムの発明は、コンピュータを、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載した画像形成装置の制御手段として機能させる。
請求項1、及び請求項7記載の発明によれば、記録媒体の大きさにあわせて画像を拡大及び縮小する設定が行われている場合であっても、拡大または縮小をせずに利用したい画像の倍率を変更することなく記録媒体に形成することができる、という効果を有する。
請求項2記載の発明によれば、画像を本来の大きさに対応する大きさで記録媒体に形成することができる、という効果を有する。
請求項3記載の発明によれば、入力画像から抽出した画像を本来の大きさに対応する大きさで記録媒体に形成することができる、という効果を有する。
請求項4記載の発明によれば、指示を待たずに画像を本来の大きさに対応する大きさで記録媒体に形成する場合と比較して、本来の大きさに対応する大きさで記録媒体に形成する画像の取り違いを抑制することができる、という効果を有する。
請求項5記載の発明によれば、画像を確認しない場合と比較して、本来の大きさに対応する大きさで記録媒体に形成する画像の取り違いを更に抑制することができる、という効果を有する。
請求項6記載の発明によれば、入力画像に本来の大きさに対応する大きさで記録媒体に形成する画像と、当該画像とは異なる画像又は文字とが混在する場合であっても、本来の大きさに対応する大きさで記録媒体に形成する画像を、当該画像とは異なる画像又は文字が形成される記録媒体と異なる記録媒体に形成することができる、という効果を有する。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態例を詳細に説明する。なお、作用又は機能が同じ働きを担う構成要素には全図面を通して同じ符合を付与し、重複する説明を省略する。
<第1実施形態>
図1に、画像形成装置10の要部斜視図を示す。画像形成装置10は一例として、紙等の記録媒体に形成された画像を画像データとして読み込むスキャナ機能、画像データに対応した画像を記録媒体に形成する印刷機能、公衆回線等に接続された他の画像形成装置等に対して、画像データを送信するファクシミリ(facsimile:FAX)機能、及び記録媒体に形成された画像を他の記録媒体に複写する複写機能を有する。
図1に、画像形成装置10の要部斜視図を示す。画像形成装置10は一例として、紙等の記録媒体に形成された画像を画像データとして読み込むスキャナ機能、画像データに対応した画像を記録媒体に形成する印刷機能、公衆回線等に接続された他の画像形成装置等に対して、画像データを送信するファクシミリ(facsimile:FAX)機能、及び記録媒体に形成された画像を他の記録媒体に複写する複写機能を有する。
なお、画像形成装置10が有する機能はスキャナ機能、印刷機能、FAX機能、及び複写機能に限定されず、例えば3次元プリンタのようにデータに基づいて立体物を形成する機能を含むものであってもよい。
画像形成装置10には、画像形成装置10に備えられた各機能を制御する制御部2が含まれる。そして、画像形成装置10の上部には、例えば原稿読み取り部12が設けられ、原稿読み取り部12の下方に画像形成部14が設けられている。
原稿読み取り部12は、図示しない光学読み取り装置と原稿カバー16内の原稿搬送部18を含んで構成される。原稿搬送部18は、原稿カバー16に設けられている原稿台16A上に載せられた原稿20を順に引き込んで、図示しない搬送原稿読み取りガラス上に搬送する。そして、原稿読み取り部12は、図示しない搬送原稿読み取りガラス上に搬送された原稿20の画像を、図示しない光学読み取り装置で画像データとして読み取る。その後、原稿搬送部18は、画像の読み込みが終了した原稿20を原稿カバー16に設けられている排出台16B上に排出する。
一方、画像形成部14は、記録媒体の種別やサイズ毎に分類された用紙収容部28に収容される記録媒体上に、例えば電子写真方式によって画像データに基づいた画像を形成する。なお、画像形成部14が記録媒体に形成する画像の色に制限はなく、カラー画像であっても白黒画像であってもよい。画像形成部14は画像形成手段の一例である。
画像形成装置10の利用者(以降、「利用者」という)によってスキャナ機能の使用が指示された場合、制御部2は、原稿読み取り部12を制御し、原稿読み取り部12で読み取った原稿20の画像データを記憶媒体に記憶する。
また、利用者によって印刷機能の使用が指示された場合、制御部2は、画像形成部14を制御し、ユーザによって指定された画像データに基づく画像を記録媒体に形成する。
また、利用者によってFAX機能の使用が指示された場合、制御部2は、原稿読み取り部12を制御して原稿読み取り部12で読み取った原稿20の画像データ、又はユーザによって指定された画像データを、公衆回線等に接続されたFAX機能を有する指定先の他の画像形成装置へ送信すると共に、当該他の画像形成装置で画像データを受信した場合、画像形成部14を制御して、受信した画像データに基づく画像を記録媒体に形成する。
また、利用者によって複写機能の使用が指示された場合、制御部2は、原稿読み取り部12を制御して原稿読み取り部12で読み取った原稿20の画像データ、又はユーザによって指定された画像データを、画像形成部14を制御して記録媒体に形成する。
一方、画像形成装置10には、利用者による各種機能の実行に関する操作を受け付けると共に、画像形成装置10の機能に関する各種情報を表示する操作表示部22が設けられている。具体的には、操作表示部22には、例えばタッチパネルが重畳され、ソフトウェアプログラムによってユーザからの操作を受け付ける表示ボタン等や各種情報が表示されるディスプレイ24、並びに、テンキー及びスタートボタンなどのハードウェアキー26等が設けられている。
更に、操作表示部22には、例えばUniversal Serial Bus(USB)メモリやメモリカード等の可搬型記憶媒体を接続し、可搬型記憶媒体に記憶された画像データで表される画像を画像形成装置10に読み込むと共に、例えばスキャナ機能で原稿20から読み取った画像データ等、画像形成装置10内部のデータを可搬型記憶媒体に書き込むインターフェースとなる外部端子30を備える。なお、外部端子30の位置は一例であり、操作表示部22と異なる場所に外部端子30を設けてもよいことは言うまでもない。
図2は、画像形成装置10の構成例を示す機能ブロック図である。画像形成装置10は、制御部2、原稿読み取り部12、画像形成部14、操作表示部22、受付部40、及び表示部42を含む。
受付部40は受付手段の一例であり、原稿読み取り部12のタッチパネル及びハードウェアキー26を介して、利用者から画像形成装置10の動作を規定する情報である動作情報を受け付けると共に、原稿読み取り部12の外部端子30に挿入された可搬型記憶媒体に記憶される画像を受け付ける。また、受付部40は、原稿読み取り部12で読み取った原稿20の画像を受け付ける。以降では、可搬型記憶媒体に記憶される画像、又は原稿読み取り部12で読み取った画像を、「入力画像」ということにする。受付部40は、受け付けた動作情報及び入力画像を制御部2に通知する。
動作情報には、例えば画像形成装置10で実行する機能等を指示する各種指示と、実行する機能の動作を規定する属性が含まれる。
属性には、ファックス機能であれば、例えば送信先FAX番号及び画像解像度等が含まれ、スキャナ機能であれば、例えば画像読み込み解像度の指定等が含まれる。また、属性には、印刷機能及び複写機能であれば、例えば印刷又は複写対象となる画像のファイル名、カラー印刷か白黒印刷かを指定するカラー指定情報、両面印刷か片面印刷かを指定する画像形成面情報、入力画像から特定の書類の画像を抽出するための抽出情報等が含まれる。なお、抽出情報の詳細については後ほど説明する。
制御部2は制御手段の一例であり、受付部40から動作情報及び入力画像を受け付けると、動作情報に含まれる属性に従って画像形成装置10を制御し、動作情報で指示された機能を実行する。例えば動作情報に印刷機能の指示が含まれる場合、制御部2は画像形成部14を制御し、受け付けた入力画像を動作情報に含まれる属性に従って記録媒体に形成する。
表示部42は表示手段の一例であり、制御部2から受け付けた入力画像の全体又は一部を、例えば操作表示部22のディスプレイ24に表示する。
次に、図3を参照して、画像形成装置10の電気系統の要部構成について説明する。画像形成装置10の制御部2は、例えばコンピュータ100を用いて構成される。
コンピュータ100は、CPU(Central Processing Unit)102、RAM(Random Access Memory)104、ROM(Read Only Memory)106、不揮発性メモリ108、及び入出力インターフェース(Input Output:I/O)110がバス112を介して各々接続され、I/O110には原稿読み取り部12、画像形成部14、ディスプレイ24、入力デバイス70、及び通信装置72が接続されている。
RAM104は、CPU102によるプログラムの実行時のワークエリア等として用いられ、ROM106には、画像形成装置10の動作を規定したプログラムが予め記憶されている。更に、不揮発性メモリ108には、プログラムの実行時にCPU102が参照する各種パラメータ及びテーブル等が予め記憶される。
また、入力デバイス70は、操作表示部22に設置されるタッチパネル、ハードウェアキー26、及び可搬型記憶媒体を接続する外部端子30を含む。
通信装置72は、画像形成装置10を公衆回線に接続し、FAX機能を有する他の画像形成装置とFAX機能を用いて画像データを送受信する。なお、通信装置72は、公衆回線だけではなくインターネット等の通信回線に接続し、データを送受信する。
図3に示したI/O110に接続される装置は一例であり、図3に示した装置等に限られないことは言うまでもない。
次に、画像形成装置10の作用について説明する。図4は、予め画像形成装置10の拡縮機能が有効になるように設定され、且つ、利用者から印刷機能の実行を指示する動作情報を、受付部40を介して制御部2で受け付けた場合に、CPU102によって実行される画像形成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
画像形成処理を実行するプログラムは、画像形成装置10における画像形成プログラムの一例であり、画像形成プログラムは、例えばROM106に予めインストールされている。
なお、画像形成装置10の設置場所に制約はないが、ここでは一例として、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等の店舗に画像形成装置10を設置した形態を想定する。そして、利用者が銀行等で本人であることを証明する書類の写しを取得するため、可搬型記憶媒体を外部端子30に挿入し、可搬型記憶媒体に記憶されたパスポートの画像を含む入力画像を画像形成装置10で印刷する場合について説明する。画像形成装置10がインターネット等の通信回線に接続されている場合には、利用者はスマートフォン等の情報機器から予め画像形成装置10に入力画像を送信してもよい。
まず、ステップS10において、制御部2は、身分の確認に用いられる書類(確認書類)のうち、何れの種類の確認書類の画像が入力画像に含まれているかをユーザに入力させるための画面である画像内容設定画面をディスプレイ24に表示するように、表示部42を制御する。
図5は画像内容設定画面50の一例を示す図である。画像内容設定画面50には、確認書類の名称、確認書類の名称の各々と対応するチェックボックス64、確定ボタン60、及びキャンセルボタン62が含まれる。
また、確認書類の名称には、それぞれの確認書類の原寸大の大きさ(設定画像サイズ)が示されている。例えば確認書類がパスポートの場合、設定画像サイズが縦125mm×横88mmであることが示されている。
図5に示す画像内容設定画面50では、確認書類の名称として「パスポート」、「免許証」、及び「その他」が表示されているが、これは一例であり、例えば「健康保険証」、「年金手帳」、「マイナンバーカード」等の他の確認書類を含む一覧が表示される。
利用者が印刷したい確認書類に対応したチェックボックス64を選択してチェックボックス64にチェックマークを付与し、確定ボタン60を押下することで、印刷対象となる確認書類の設定画像サイズが受付部40を介して制御部2に通知される。
利用者が「その他」に対応したチェックボックス64を選択した場合、制御部2は、ユーザがエディットボックス66A及び66Bに数値が入力できるように表示部42を制御する。ユーザは、エディットボックス66Aにその他の確認書類の縦方向の長さを入力し、且つ、エディットボックス66Bにその他の確認書類の横方向の長さを入力することで、その他の確認書類の設定画像サイズを設定する。そして、ユーザが確定ボタン60を押下した場合、印刷対象となるその他の確認書類の設定画像サイズが受付部40を介して制御部2に通知される。
一方、利用者がキャンセルボタン62を押下した場合、制御部2は、画像内容設定画面50の各チェックボックス64、及びエディットボックス66A、66Bを未選択又は未設定の状態に戻すように表示部42を制御し、画像内容設定画面50に対する新たな設定に備える。
ステップS20において、制御部2は、画像内容設定画面50の確定ボタン60が押下されたか否かを判定する。確定ボタン60が押下されていない場合には、確定ボタン60が押下されるまでステップS20の処理を繰り返し、確定ボタン60の押下状況を監視する。画像内容設定画面50の確定ボタン60が押下された場合には、ステップS30に移行する。
ステップS30において、制御部2は、利用者による画像内容設定画面50の確定ボタン60の押下に伴って通知された、確認書類の設定画像サイズを取得し、例えばRAM104の予め定めた領域に記憶する。なお、確認書類の設定画像サイズは抽出情報の一例である。
ステップS40において、制御部2は、可搬型記憶媒体に記憶される入力画像のファイル名一覧を表示し、印刷したい確認書類の画像が含まれる入力画像をユーザに選択させる画面であるファイル選択画面がディスプレイ24に表示されるように、表示部42を制御する。
図6は、ファイル選択画面52の一例を示す図である。ファイル選択画面52には、可搬型記憶媒体に記憶される入力画像のファイル名、入力画像の各々と対応するチェックボックス64、確定ボタン60、及びキャンセルボタン62が含まれる。
利用者が、ファイル選択画面52に表示される入力画像のファイル名のうち、印刷したい確認書類の画像が含まれる入力画像に対応したチェックボックス64を選択してチェックボックス64にチェックマークを付与し、確定ボタン60を押下することで、印刷対象である入力画像のファイル名が受付部40を介して制御部2に通知される。通知された入力画像のファイル名は、例えばRAM104の予め定めた領域に記憶する。図6の例は、“Passport.pdf”を利用者が選択した状態を示している。
なお、利用者がキャンセルボタン62を押下した場合、制御部2は、ファイル選択画面52の各チェックボックス64を未選択の状態に戻すように表示部42を制御し、利用者による入力画像の新たな選択に備える。
ステップS50において、制御部2はステップS40で通知された入力画像の内容を解析し、入力画像の中にステップS30で取得した設定画像サイズに対応する画像が含まれるか否かを判定する。
ここで、設定画像サイズに対応する画像とは、設定画像サイズを含む予め定めた範囲内の大きさを有する画像のことをいう。確認書類がパスポートの場合、設定画像サイズは縦125mm×横88mmとなる。しかし、パスポートの画像を入力画像に取り込む際の設定等によって、入力画像に含まれるパスポートの画像の大きさが設定画像サイズと異なってしまうことがある。
したがって、制御部2は、画像の大きさの誤差を考慮して、設定画像サイズの縦及び横の長さに対して、例えば各々±10mm程度の範囲(許容範囲)を設け、当該許容範囲内に含まれる大きさの画像が入力画像に含まれるか否かを判定する。
具体的には、許容範囲を±10mmとし、確認書類としてパスポートが選択された場合、入力画像の中に縦115mm×横78mmの大きさ以上、且つ、縦135mm×横98mmの大きさ以下の画像が含まれるか否かを判定することになる。
なお、画像の大きさの誤差を考慮して設定画像サイズに対して設定する許容範囲の値に制約はなく、±10mmに限られない。画像取り込みの際、例えば画像の大きさが原寸大より大きくなる傾向がある場合には、設定画像サイズを下限値とする許容範囲を設定してもよい。反対に、画像取り込みの際、例えば画像の大きさが原寸大より小さくなる傾向がある場合には、設定画像サイズを上限値とする許容範囲を設定してもよい。
ステップS50の判定処理が否定判定の場合、すなわち、入力画像に設定画像サイズに対応する画像が含まれない場合にはステップS80に移行する。一方、肯定判定の場合、すなわち、入力画像に設定画像サイズに対応する画像が含まれる場合にはステップS60に移行する。
ステップS60において、制御部2は、ステップS50で設定画像サイズに対応する画像として判定した画像に対して、拡縮印刷するか等倍印刷するかを利用者に選択させる第1警告画面をディスプレイ24に表示するように、表示部42を制御する。ここで、等倍印刷とは、設定画像サイズに対応する画像を設定画像サイズで表される原寸大の大きさで記録媒体に形成する印刷形態のことをいう。
図7は、第1警告画面54の一例を示す図である。第1警告画面54には、利用者への警告内容を表示する表示領域67、拡縮ボタン68、及び等倍ボタン69が含まれる。
表示領域67には、例えば「選択されたファイルには、パスポートサイズの画像が含まれていますが、拡縮印刷しますか?それとも等倍印刷に切り替えますか?」のように、ステップS30で取得した設定画像サイズに対応する確認書類の名称、並びに、拡縮印刷及び等倍印刷の何れの印刷を実行するかを利用者に選択させる趣旨の文章が表示される。
利用者が拡縮ボタン68を押下した場合、拡縮印刷指示が受付部40を介して制御部2に通知される。また、利用者が等倍ボタン69を押下した場合、等倍印刷指示が受付部40を介して制御部2に通知される。
既に説明したように、画像形成装置10では拡縮機能が有効に設定されているため、確認書類の画像に対しても拡縮機能が適用され、制御部2が、例えば記録媒体の大きさにあわせて確認書類の画像の大きさを調整して記録媒体に形成することになる。
しかし、図7に示す第1警告画面54をディスプレイ24に表示し、利用者に確認書類の画像を拡縮印刷するのか、等倍印刷するのかを選択させることで、画像形成装置10が利用者の意図に反して確認書類の画像を拡縮印刷してしまうことを抑制する。
ステップS70において、制御部2は、受付部40から等倍印刷指示を受け付けたか否か、すなわち、利用者が第1警告画面54の等倍ボタン69を押下したか否かを判定する。
利用者が等倍ボタン69を押下しなかった場合、すなわち、利用者が拡縮ボタン68を押下した場合、及びステップS50の判定処理が否定判定の場合には、ステップS80に移行する。そして、ステップS80において、制御部2は、ステップS40で取得したファイル名に対応する入力画像を拡縮して印刷するように、画像形成部14を制御する。すなわち、入力画像に設定画像サイズに対応する画像が含まれる場合には、設定画像サイズに対応する画像も拡縮して印刷されることになる。
一方、利用者が等倍ボタン69を押下した場合にはステップS90に移行する。そして、ステップS90において、制御部2は、ステップS40で取得したファイル名に対応する入力画像に含まれ、且つ、ステップS30で取得した設定画像サイズに対応する画像を等倍で印刷するように画像形成部14を制御する。
以上によって図4に示す画像形成処理を終了する。
なお、図4に示す画像形成処理では、ステップS60で第1警告画面54をディスプレイ24に表示して、利用者に等倍印刷を行うか否かを選択させた。しかし、ステップS50の判定処理によって入力画像に設定画像サイズに対応する画像が含まれていることがわかっているため、制御部2は、利用者からの等倍印刷の指示を待たずに、すなわち、ステップS60及びS70の処理を実行せずに、ステップS90で入力画像に含まれる設定画像サイズに対応する画像を等倍で印刷するようにしてもよい。
また、図8に示すように、入力画像の1つのページに確認書類の一例であるパスポートの画像と文章とが混在し、且つ、利用者が第1警告画面54の等倍ボタン69が押下した場合、画像形成装置10は、入力画像の1つのページに含まれるパスポートの画像と文章とを分離して、それぞれ異なる記録媒体上に形成する。この際、パスポートの画像は等倍で記録媒体に形成し、文章は拡縮して記録媒体に形成してもよいし、パスポートの画像及び文章共に、等倍で記録媒体に形成してもよい。
図8では、入力画像の1つのページに確認書類の画像と文章とが混在する例を示したが、確認書類の画像と、確認書類の画像とは異なる別の画像と、が入力画像の1つのページに混在する場合がある。この場合も、利用者が第1警告画面54の等倍ボタン69を押下した場合、画像形成装置10は、入力画像の1つのページに含まれる確認書類の画像と、確認書類の画像とは異なる別の画像と、を分離して、それぞれ異なる記録媒体上に形成する。
本人確認の際に使用する確認書類の画像が形成された記録媒体に、確認書類の画像以外の情報が一緒に含まれることは好ましくないため、1つのページに確認書類の画像と、文章又は別の画像とが混在する場合、利用者によっては確認書類の画像の位置を変更して、1つのページに確認書類の画像だけが含まれるように入力画像を修正することがある。しかし、画像形成装置10では、入力画像の1つのページに確認書類の画像と、確認書類の画像とは異なる別の画像及び文章の少なくとも1つと、が混在する場合であっても、入力画像における確認書類の画像の位置を修正することなく、確認書類の画像だけが形成された記録媒体を得ることができる。
このように第1実施形態に係る画像形成装置10は、拡縮機能を実行するように予め設定されている場合であっても、入力画像に利用者が選択した設定画像サイズに対応する画像が含まれる場合、設定画像サイズに対応する画像を設定画像サイズで示される原寸大の大きさで記録媒体に形成する。
したがって、確認書類の画像が意図せず拡縮されて記録媒体に形成されることを抑制することができる。
<第2実施形態>
第1実施形態では、パスポートを例として、入力画像に含まれる確認書類の画像を等倍で記録媒体に形成する形態について説明した。
第1実施形態では、パスポートを例として、入力画像に含まれる確認書類の画像を等倍で記録媒体に形成する形態について説明した。
確認書類としてはパスポートの他、自動車運転免許証(以降、「免許証」という)が用いられることがある。免許証は多くの人に広く普及していることから、財布等のカード収納部分の大きさも免許証の大きさを基準にして設計されることがある。したがって、免許証の大きさにあわせて、ポイントカード等の様々な種類のカードが作成される傾向にある。
すなわち、免許証の大きさに対応する設定画像サイズの画像が入力画像に含まれるからといって、当該画像が免許証でなく、他のカードの画像である場合が考えられる。
したがって、第2実施形態では、予め定めた設定画像サイズに対応する画像を表示して、利用者に確認させる画像形成装置10Aについて説明する。
なお、画像形成装置10Aの機能のブロック構成、及び電気系統の要部構成には、それぞれ図2及び図3に示した第1実施形態に係る画像形成装置10の機能ブロック構成例、及び電気系統の要部構成例が用いられる。
次に、画像形成装置10Aの作用について説明する。図9は、予め画像形成装置10Aの拡縮機能が有効になるように設定され、且つ、利用者から印刷機能の実行を指示する動作情報を、受付部40を介して制御部2で受け付けた場合に、CPU102によって実行される画像形成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
画像形成処理を実行するプログラムは、画像形成装置10Aにおける画像形成プログラムの一例であり、画像形成プログラムは、例えばROM106に予めインストールされている。
ここでは、利用者が可搬型記憶媒体を外部端子30に挿入し、可搬型記憶媒体に記憶された免許証の画像を含む入力画像を画像形成装置10Aで印刷する場合について説明する。
図9に示す画像形成装置10Aの画像形成処理が、図4に示した第1実施形態に係る画像形成装置10の画像形成処理と異なる点は、ステップS52〜S58が追加された点である。
ステップS50において、入力画像の中にステップS30で取得した設定画像サイズに対応する画像が含まれる場合、ステップS52に移行する。
ステップS52において、制御部2は、ステップS30で取得した設定画像サイズが免許証の大きさであるか否かを判定する。否定判定の場合にはステップS60に移行し、既に説明した第1警告画面54をディスプレイ24に表示するように、表示部42を制御する。
一方、ステップS52の判定処理が肯定判定の場合、すなわち、利用者が免許証の画像を記録媒体に形成しようとしている場合には、ステップS54に移行する。
ステップS54において、制御部2は、ステップS50で免許証の設定画像サイズに対応する画像として判定された画像に対して、拡縮印刷、等倍印刷、及び画像確認の何れかを利用者に選択させる第2警告画面をディスプレイ24に表示するように、表示部42を制御する。
図10は、ステップS54でディスプレイ24に表示される第2警告画面56の一例である。第2警告画面56には、利用者への警告内容を表示する表示領域67、拡縮ボタン68、及び等倍ボタン69の他、画像確認ボタン65が含まれる。
画像確認ボタン65は、ステップS50で免許証の設定画像サイズに対応する画像として判定された画像を、ディスプレイ24に表示させるためのボタンであり、利用者が画像確認ボタン65を押下した場合、画像表示指示が受付部40を介して制御部2に通知される。
また、表示領域67には、例えば「選択されたファイルには、免許証サイズの画像が含まれていますが、拡縮印刷しますか?それとも等倍印刷に切り替えますか?(画像を確認してからの選択をお勧めします)」のように、ステップS60で表示する第1警告画面54の内容に加えて、画像確認ボタン65を押下し、設定画像サイズに対応する画像が確認書類の画像として正しい画像であるかを確認するように利用者に促す趣旨の文章が表示される。
ステップS56において、制御部2は、利用者が第2警告画面56の画像確認ボタン65、拡縮ボタン68、及び等倍ボタン69の何れかを押下した際に受付部40から通知される指示を待ち、通知された指示が画像確認ボタン65を押下した際に通知される画像表示指示であるか否かを判定する。
画像表示指示以外の指示、すなわち、拡縮ボタン68を押下した際に通知される拡縮印刷指示、又は等倍ボタン69を押下した際に通知される等倍印刷指示を受信した場合にはステップS70に移行し、今度は等倍印刷指示を受け付けたか否かを判定する。一方、画像表示指示を受け付けた場合には、ステップS58に移行する。
ステップS58において、制御部2は、ステップS50で免許証の設定画像サイズに対応する画像として判定された画像を表示する画像表示画面をディスプレイ24に表示するように、表示部42を制御する。
図11は、ステップS58でディスプレイ24に表示される画像表示画面58の一例である。画像表示画面58には、ステップS50で免許証の設定画像サイズに対応する画像として判定された画像を表示する画像表示領域63、拡縮ボタン68、及び等倍ボタン69が含まれる。
利用者は、画像表示領域63に表示される画像を参照して、表示される画像が免許証の画像であれば等倍ボタン69を押下して、制御部2に等倍印刷指示を通知する。一方、表示される画像が免許証以外の画像であれば、等倍で印刷しなくてもよいため、拡縮ボタン68を押下して、制御部2に拡縮印刷指示を通知する。そして、ステップS70以降の処理によって、通知された指示に応じた処理が実行される。
このように第2実施形態に係る画像形成装置10Aは、予め定めた設定画像サイズに対応する画像が入力画像に含まれる場合、利用者の選択によって当該画像を画像表示画面58に表示する。したがって、利用者の意図しない画像が等倍で記録媒体に形成される事象が抑制される。
なお、ここでは一例として、設定画像サイズが免許証の大きさの場合に画像表示画面58を表示したが、免許証以外の他の確認書類の大きさの場合にも画像表示画面58を表示するようにしてもよい。
また、画像形成装置10Aは、利用者によって第2警告画面56の画像確認ボタン65が押下された場合に画像表示画面58を表示する。しかし、画像確認ボタン65が押下されなくとも、画像表示画面58を表示するようにしてもよい。この場合、画像確認ボタン65が押下された場合に画像表示画面58を表示する場合と比較して、利用者の意図しない画像が等倍で記録媒体に形成される事象が更に抑制されることになる。
また、特定の設定画像サイズに対応する画像が入力画像に含まれる場合に画像表示画面58を表示するのではなく、何れの設定画像サイズに対応する画像に対しても画像表示画面58を表示するようにしてもよい。
<第3実施形態>
第1実施形態及び第2実施形態では、利用者が入力画像に含まれる確認書類の画像の種類を予め把握した上で、図5に示した画像内容設定画面50で入力画像に含まれる確認書類の種類を選択した。
第1実施形態及び第2実施形態では、利用者が入力画像に含まれる確認書類の画像の種類を予め把握した上で、図5に示した画像内容設定画面50で入力画像に含まれる確認書類の種類を選択した。
しかし、利用者は入力画像に何らかの確認書類の画像が含まれることまでは把握しているが、具体的な確認書類の種類までは知らないことがある。この場合、利用者は入力画像の内容を確認すればよいが、外出等のため周囲に入力画像の内容を確認できる情報機器がない等の理由により、入力画像の内容を確認することが困難な場合がある。
第3実施形態では、入力画像に含まれる確認書類の画像の種類が不明である場合であっても、入力画像に含まれる確認書類の画像を原寸大の大きさで記録媒体に形成する画像形成装置10Bについて説明する。
なお、画像形成装置10Bの機能のブロック構成、及び電気系統の要部構成には、それぞれ図2及び図3に示した第1実施形態に係る画像形成装置10の機能ブロック構成例、及び電気系統の要部構成例が用いられる。
次に、画像形成装置10Bの作用について説明する。図12は、予め画像形成装置10Bの拡縮機能が有効になるように設定され、且つ、利用者から印刷機能の実行を指示する動作情報を、受付部40を介して制御部2で受け付けた場合に、CPU102によって実行される画像形成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
画像形成処理を実行するプログラムは、画像形成装置10Bにおける画像形成プログラムの一例であり、画像形成プログラムは、例えばROM106に予めインストールされている。
ここでは、利用者が可搬型記憶媒体を外部端子30に挿入し、可搬型記憶媒体に記憶された入力画像に含まれる確認書類の画像を画像形成装置10Bで印刷する場合について説明する。
まず、ステップS100において、制御部2は、図4のステップS40と同じく、可搬型記憶媒体に記憶される入力画像のファイル名の一覧を表示するファイル選択画面52をディスプレイ24に表示するように、表示部42を制御する。そして、制御部2は、チェックボックス64の選択により利用者に選択された入力画像のファイル名を、受付部40を介して受け付ける。
ステップS110において、制御部2は、ステップS100で受け付けたファイル名に対応する入力画像の内容を解析し、選択された入力画像から何らかの確認書類の画像を抽出する。
確認書類は、例えば免許証に代表されるように人物写真の位置や氏名及び住所等の表示位置といった情報の表示位置が予め規定されている。したがって、例えば不揮発性メモリ108の予め定めた領域に、基準となる予め定めた複数種類の確認書類の画像を記憶しておき、入力画像に含まれる画像と、不揮発性メモリ108内の確認書類の画像と、を確認書類毎に順次比較することで、入力画像に含まれる画像と最も特徴が類似する確認書類を当該画像に対応付ける。画像間における特徴の類似度合いを示す指標には、例えば類似度が用いられ、類似度が高いほど画像が類似していることを表す。
なお、入力画像に含まれる画像の中には、確認書類以外の画像も含まれる。したがって、予め閾値を設け、制御部2は、何れの確認書類の画像に対しても類似度が当該閾値以下となる画像に対しては、当該画像は確認書類の画像ではないと判断する。
ステップS120において、制御部2は、ステップS110で入力画像に含まれる画像に対応付けた確認書類の設定画像サイズを当該画像に更に対応付けて、RAM104の予め定めた領域に記憶する。なお、確認書類毎の設定画像サイズは、各確認書類の画像と共に不揮発性メモリ108に記憶しておけばよい。
ステップS130において、制御部2は、図4のステップS60と同じく、ステップS110で何れかの確認書類と対応付けた画像に対する第1警告画面54をディスプレイ24に表示するように、表示部42を制御する。
ステップS140において、制御部2は、図4のステップS70と同じく、受付部40から等倍印刷指示を受け付けたか否か、すなわち、利用者がステップS130で表示した第1警告画面54の等倍ボタン69を押下したか否かを判定する。
利用者が等倍ボタン69を押下しなかった場合、すなわち、利用者が拡縮ボタン68を押下した場合には、ステップS150に移行する。そして、ステップS150において、制御部2は、ステップS100で受け付けたファイル名に対応する入力画像を拡縮して印刷するように、画像形成部14を制御する。すなわち、入力画像にステップS110で確認書類に対応付けられた画像が含まれる場合であっても、当該確認書類に対応付けられた画像は拡縮して印刷されることになる。
一方、利用者が等倍ボタン69を押下した場合にはステップS160に移行する。そして、ステップS160において、制御部2は、ステップS110で確認書類に対応付けられた画像を等倍で印刷するように、画像形成部14を制御する。
このように第3実施形態に係る画像形成装置10Bは、入力画像に含まれる画像が何らかの確認書類の画像であるかを、記憶装置に記憶した予め定めた複数種類の確認書類の画像と比較することで判定する。入力画像に確認書類の画像が含まれ、且つ、利用者が等倍で印刷することを指示した場合、画像形成装置10Bは、確認書類の画像を原寸大の大きさで記録媒体に形成する。
したがって、入力画像に含まれる確認書類の画像の種類が不明である場合であっても、入力画像に含まれる確認書類の画像が原寸大の大きさで記録媒体に形成される。
なお、入力画像に何れの確認書類の画像も含まれない場合には、ステップS130で表示する第1警告画面54の表示領域67に、入力画像に確認書類の画像が含まれない旨の趣旨を表す文章を表示すればよい。
<第4実施形態>
第4実施形態では、入力画像に何らかの確認書類の画像が含まれるか判定し、入力画像に含まれる確認書類の設定画像サイズが予め定めた設定画像サイズである場合、利用者の選択によって当該画像を利用者に表示する画像形成装置10Cについて説明する。
第4実施形態では、入力画像に何らかの確認書類の画像が含まれるか判定し、入力画像に含まれる確認書類の設定画像サイズが予め定めた設定画像サイズである場合、利用者の選択によって当該画像を利用者に表示する画像形成装置10Cについて説明する。
すなわち、画像形成装置10Cは、第3実施形態に係る画像形成装置10Bに、第2実施形態で説明した画像表示画面58を表示する処理を追加したものである。
ここでは一例として、予め定めた設定画像サイズを免許証の大きさに設定した画像形成装置10Cについて説明するが、他の確認書類の大きさを予め定めた設定画像サイズとしてもよいことは言うまでもない。
なお、画像形成装置10Cの機能のブロック構成、及び電気系統の要部構成には、それぞれ図2及び図3に示した第1実施形態に係る画像形成装置10の機能ブロック構成例、及び電気系統の要部構成例が用いられる。
次に、画像形成装置10Cの作用について説明する。図13は、予め画像形成装置10Cの拡縮機能が有効になるように設定され、且つ、利用者から印刷機能の実行を指示する動作情報を、受付部40を介して制御部2で受け付けた場合に、CPU102によって実行される画像形成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
画像形成処理を実行するプログラムは、画像形成装置10Cにおける画像形成プログラムの一例であり、画像形成プログラムは、例えばROM106に予めインストールされている。
ここでは、利用者が可搬型記憶媒体を外部端子30に挿入し、可搬型記憶媒体に記憶された免許証の画像を含む入力画像を画像形成装置10Cで印刷する場合について説明する。
図13に示す画像形成装置10Cの画像形成処理が、図12に示した第3実施形態に係る画像形成装置10Bの画像形成処理と異なる点は、ステップS122〜S128が追加された点である。
ステップS122において、制御部2は、ステップS120で入力画像に含まれる画像に対応付けた確認書類の設定画像サイズが免許証の大きさであるか否かを判定する。否定判定の場合にはステップS130に移行し、既に説明した第1警告画面54をディスプレイ24に表示するように、表示部42を制御する。
一方、ステップS122の判定処理が肯定判定の場合、すなわち、利用者が免許証の大きさの画像が含まれる入力画像を記録媒体に形成しようとしている場合には、ステップS124に移行する。
ステップS124において、制御部2は、入力画像に免許証と推測される画像が含まれることを警告する第2警告画面56をディスプレイ24に表示するように、表示部42を制御する。
ステップS126において、制御部2は、利用者が第2警告画面56の画像確認ボタン65、拡縮ボタン68、及び等倍ボタン69の何れかを押下した際に受付部40から通知される指示を待ち、通知された指示が画像確認ボタン65を押下した際に通知される画像表示指示であるか否かを判定する。
画像表示指示以外の指示、すなわち、拡縮ボタン68を押下した際に通知される拡縮印刷指示、又は等倍ボタン69を押下した際に通知される等倍印刷指示を受信した場合にはステップS140に移行し、今度は等倍印刷指示を受け付けたか否かを判定する。一方、画像表示指示を受け付けた場合には、ステップS128に移行する。
ステップS128において、制御部2は、ステップS120で免許証の設定画像サイズが対応付けられた画像を表示する、図11に示した画像表示画面58をディスプレイ24に表示するように、表示部42を制御する。
このように第4実施形態に係る画像形成装置10Cは、入力画像に含まれる画像が予め定めた設定画像サイズに対応する画像である場合、利用者の選択によって当該画像を画像表示画面58に表示する。したがって、利用者の意図しない画像が等倍で記録媒体に形成される事象が抑制される。
なお、画像形成装置10Cは、利用者によって第2警告画面56の画像確認ボタン65が押下された場合に画像表示画面58を表示する。しかし、画像確認ボタン65が押下されなくとも、画像表示画面58を表示するようにしてもよい。
また、特定の設定画像サイズに対応する画像が入力画像に含まれる場合に画像表示画面58を表示するのではなく、何れの設定画像サイズに対応する画像に対しても画像表示画面58を表示するようにしてもよい。
確認書類の画像には個人情報が記載されているため、他の情報と比較して厳重な管理が要求される。
一方、これまで説明したように、第3実施形態に係る画像形成装置10B、及び第4実施形態に係る画像形成装置10Cは、入力画像に確認書類の画像が含まれているか否かを検知することができる。
したがって、通信回線に画像形成装置10B、10Cに係る確認書類の画像を検出する機能を備えた情報装置を接続し、通信回線上のデータを監視することで、確認書類の画像を含むデータが通信回線を通じて外部に漏洩していないか監視することも可能である。
以上、各実施形態を用いて本発明について説明したが、本発明は各実施形態に記載の範囲には限定されない。本発明の要旨を逸脱しない範囲で各実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、当該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。例えば、本発明の要旨を逸脱しない範囲で処理の順序を変更してもよい。
各実施形態では、確認書類の画像を例として、拡縮機能が有効になっている場合であっても、確認書類の画像の本来の大きさに対応した大きさで記録媒体に形成する形態を説明したが、本来の大きさに対応した大きさで記録媒体に形成する画像は確認書類の画像に限られず、他の画像であってもよい。
上述した各実施の形態では、一例として画像形成装置10、10A、10B、及び10Cにおける画像形成処理をソフトウエアで実現する形態について説明したが、図4、図9、図12、及び図13に示した各フローチャートと同等の処理をハードウエアで処理させるようにしてもよい。この場合、画像形成処理をソフトウエアで実現する場合に比べて、処理の高速化が図られる。
また、上述した各実施の形態では、画像形成プログラムがROM106にインストールされている形態を説明したが、これに限定されるものではない。本発明に係る画像形成プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で提供することも可能である。例えば、本発明に係る画像形成プログラムを、CD(Compact Disc)−ROM、又はDVD(Digital Versatile)−ROM等の光ディスクに記録された形態で提供してもよい。また、本発明に係る画像形成プログラムを、USBメモリ及びフラッシュメモリ等の半導体メモリに記録された形態で提供してもよい。
2・・・制御部、10(10A、10B、10C)・・・画像形成装置、12・・・原稿読み取り部、14・・・画像形成部、22・・・操作表示部、24・・・ディスプレイ、30・・・外部端子、40・・・受付部、42・・・表示部、50・・・画像内容設定画面、52・・・ファイル選択画面、54・・・第1警告画面、56・・・第2警告画面、58・・・画像表示画面、100・・・コンピュータ、102・・・CPU
Claims (7)
- 入力画像及び前記入力画像を形成する際の拡大または縮小に関する設定を受け付ける受付手段と、
前記受付手段で受け付けた前記入力画像を記録媒体に形成する画像形成手段と、
前記受付手段で受け付けた前記入力画像に、予め定められた条件を満たす画像が含まれる場合、前記受付手段により受け付けた設定に関わらず、前記画像を前記画像の本来の大きさに対応する大きさで前記記録媒体に形成するように、前記画像形成手段を制御する制御手段と、
を備えた画像形成装置。 - 前記受付手段は前記対応する大きさを更に受け付け、
前記制御手段は、前記受付手段で受け付けた前記入力画像に、前記対応する大きさを有する画像が含まれる場合、前記対応する大きさを有する画像を前記受付手段で受け付けた前記対応する大きさで前記記録媒体に形成するように前記画像形成手段を制御する
請求項1記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記受付手段で受け付けた前記入力画像から前記画像を抽出し、抽出した前記画像を、前記画像に予め対応付けられた前記対応する大きさで前記記録媒体に形成するように前記画像形成手段を制御する
請求項1記載の画像形成装置。 - 前記受付手段は、前記画像を前記対応する大きさで前記記録媒体に形成する指示を更に受け付け、
前記制御手段は、前記指示を受け付けた後に、前記画像を前記対応する大きさで前記記録媒体に形成するように前記画像形成手段を制御する
請求項2又は請求項3記載の画像形成装置。 - 前記画像を表示する表示手段を更に備え、
前記受付手段で予め定めた内容を有する前記画像又は予め定めた大きさの前記画像を受け付けた場合、前記制御手段は、前記受付手段で前記指示を受け付ける際に、前記画像を表示するように前記表示手段を制御する
請求項4記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記受付手段で受け付けた前記入力画像に、前記画像と、前記画像とは異なる画像又は文字が含まれる場合、前記画像と、前記画像とは異なる画像又は文字とが、1つの前記記録媒体に形成されないように前記画像形成手段を制御して、前記画像を前記記録媒体に形成させる
請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の画像形成装置。 - コンピュータを、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載した画像形成装置の制御手段として機能させるための画像形成プログラム。
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