JP2018047082A - 複数の可動ブラシ束を個別に運動させる電動歯ブラシ。 - Google Patents
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Abstract
Description
消費者のさまざまな、かつ絶え間なく尽きない要求があることが、この多種類、多品種の存在の原因であると考えられる。
しかしそれは同時に決定的に便利なものがないという不満の蓄積とも見ることもできる。
図1は、例として下あごの歯2本の前半分のみを見た水平断面図である。
歯ブラシは図では上から歯に押し付けられる形になる。
A部分が断面から見た頂部であり、これをここでは断面凸部、またはA部と呼ぶことにする。
歯の汚れは多くは断面凹部、B部に集中する。
ここでは歯の頭部などにある窪みも、断面から見た凹部、B部と呼んでいいだろう。やはり歯の汚れは断面凹部、B部に集中する。
右の図は歯と、歯茎の関係を示す図である。ここでも、平面、丘状あるいは凸部になっている部分があり、これを断面凸部、A部と呼ぶことができる。
それに対して、歯と歯茎の接続部は、あきらかに谷状であり、凹部になっているのが見て取れる。
この凹部も、断面凹部、B部と呼ぶことができるだろう。やはりこの凹部も汚れがたまりやすい場所である。
柔軟でやわらかい毛は、ソフトなタッチになるのが当然である。汚れを落とす目的から考えると、効果としては軟弱でやさしいものに限られるのが、当然の帰結といえる。
しかしながら、断面凸部、A部は、なだらかな頂部形状であり、どこからでも触れやすく、口腔内壁だけでなく舌などでも常に触れられているので、特別に歯磨きをしなくても歯の汚れや歯垢はあまり発生しない。
こうした状況は、手磨き歯ブラシでも、電動歯ブラシ、超音波歯ブラシであっても同様である。
その一方、汚れ、歯垢が集中する断面凹部、B部は面積では全体のうちの40%を占めているにかかわらず、歯ブラシが届きにくく、磨きにくい場所にあるため、同じ歯磨きをしても、断面凸部、A部の何割かの効果しかない。
一例として、図8のブラシヘッド平面図では4×6つまり24個のブラシ束で、一つのブラシヘッドが構成されているのが見える。
ブラシ束はスプリングで支えられており、かつ上下移動できるように構成してある。
ブラシ束が上下移動する際にスイッチが入り、例えば歯の凹部にあたっているとき、ブラシ束は駆動され、凹部の歯磨き運動を行う。
逆に、ブラシヘッド全体が動いているが、圧力センサーで断面凸部にあると認識された場合のみ、該当するブラシ束の動きを止める方法もある。
ブラシヘッド部に、複数の可動式ブラシ束を備えた電動歯ブラシであり、
(1A)可動式ブラシ束は、ブラシの直径が0.5ミリ以上10ミリ以下であり、最適は直径2から3ミリであるブラシ束と、
この可動式ブラシ束と一体化または連結され、この可動式ブラシ束を振動、超音波振動、回転、往復回転、味噌擂り運動、歯磨き運動のうちどれか一つ以上をさせることができる駆動部から構成されており、
(1B)上記可動ブラシ束の先端が、歯の断面から見た凹部すなわち、歯の間、歯の窪み、歯と歯茎との接点など、汚れがたまりやすい位置にあるかどうかを検知する機能を備えており、
(1C)前記可動ブラシ束が、前記歯の断面から見た凹部にある場合、もしくは使用者が指定したとき、ブラシ束に連結された駆動部のスイッチが入り、
可動ブラシ束が振動、超音波振動、回転、往復回転、味噌擂り運動、歯磨き運動をする、
以上3つの特徴を備えた、複数の可動ブラシ束を個別運動させることを特徴とする電動歯ブラシである。
(2A)ブラシヘッドは、振動、超音波振動などの歯磨き運動をする駆動部を備えており、
(2B)このブラシヘッドには、ブラシの直径が0.5ミリ以上10ミリ以下であり、最適は直径2から3ミリである、複数の可動ブラシ束が、ブラシヘッドと一体化、または連結あるいは連結解除できる接続装置を介して接続してある。
(2C)上記可動ブラシ束の先端が、歯の断面からみた凸部すなわち、歯の間、歯の窪み、歯茎との接点などではなく、歯の丘部分、歯の断面から見た凸部にあることを検知する機能を備えており、
(2D)ブラシ束が、前記歯の断面からみた凸部すなわち、歯の汚れがたまりにくい位置にある場合、ブラシ束とブラシヘッドの連結を解除し、ブラシ束にブラシヘッドの歯磨き運動が伝わらないようにする機能をもつ、
以上の4つの特徴を備えた、複数の可動ブラシ束を個別運動させることを特徴とする電動歯ブラシである。
ブラシ束が、歯の断面からみた凹部にあたっており、ブラシ束が駆動しているとき、もしくは使用者が駆動を指定したとき、駆動しているブラシ束が、磨く対象である歯の方向に加圧される、もしくは凹部にあたっていないブラシ束、使用者が駆動を指定しないブラシ束が、磨く対象である歯の方向には減圧される、ことを特徴とする、
複数の可動ブラシ束をもつことを特徴とする電動歯ブラシである。
前記駆動部が、
(4A)動力モーターによるもの、
(4B)カムやクランクで振動を作り出しているもの、
(4C)モーターにアンバランスなウェイトをつけて回転させ、振動を作り出す振動モーターによるもの、
(4D)モーターの回転の軸が若干ずれていることで、味噌すり運動を起こすもの、
スピーカの振動子などのようにコイル、磁石などを組み合わせて振動を作り出す振動子、
(4G)部分に少なくとも一つ以上のコイルをもつ(4E)超音波振動を作り出す超音波振動子、または超音波モーター、
(4F)リニアモーターのように直線運動、往復運動を起こすモーター、
電磁石を含んでいるもの、
(4H)空気圧ポンプ、水圧ポンプである、
以上のうちのどれか一つ以上を含んでいることを特徴とする、
複数の可動ブラシ束を個別運動させることを特徴とする電動歯ブラシである。
このように構成してあると、無駄に汚れの発生しにくい断面凸部である歯の断面頂部を磨いて磨耗させることがなくなる。
歯磨きは特に歯の凹部を中心に歯磨きを行うので、通常よりコンパウンドの強いものを使っても問題なく、歯間、断面凹部をみがいて歯垢などを取ることが可能である。
本発明におけるブラシ束とは、最低6本ほどの毛からなり、それらの毛を台に植え込んだものであり、普通は20から30本の毛の束になっている、その束の直径は最低1ミリ以上、普通2から3ミリ程度が適当である。
そのためには、歯の直径の二分の一程度が最大で、これ以上になると、断面凹部を選択的に磨くことができなくなるので、せいぜい歯の直径の四分の一程度以下が最適であろう。
また、ブラシ束の先端部が細くなるか、あるいは垂直に切ってあるかで、最適太さは大きく異なる。
図6はブラシヘッド部を示した図である。
図に示すのは、上下に可動式になっている小さなブラシ束を複数個組み合わせて構成されたブラシヘッドであり、一つのブラシ束の後ろ(図における上部)には、駆動用の振動子・回転子であるE、Fが置かれている。
図でブラシ束は1列のみが掲載されているが、通常はこの奥に3〜4列ほどのブラシ束の列が並ぶことになる。
ブラシ束の上下位置、もしくは圧力センサーによる検知によって、ブラシ束の駆動スイッチが入るようになっており、図ではFとCの組み合わせのところだけにスイッチが入り、ブラシ束に振動、回転運動、振動回転運動、味噌擂り運動、超音波振動の少なくとも一つ以上が与えられることによって断面凹部であるB部が集中的に磨かれることになる。
このとき、F、C以外のブラシ束は原則的には停止している。
また、歯のA部にもB部にも接していない、空中にあるブラシ束は基本的には静止しているべきであるが、仮に動いていても、実務的には大きな問題はない。
図では縦に4個、横に6個のブラシ束ユニットであり、ひとつのブラシ束にひとつの駆動モーター、もしくはひとつの駆動子、または振動子が組み合わされたものが並べられているようすを示している。
駆動モーター数を節約するため、例えば図8で縦に並んだ4個を一つのユニットにする方法もある。
例えばまず、図8において、ブラシヘッドが歯列と平行になる方向、O方向で歯と接している場合ならP方向が歯の溝方向となる。
またブラシヘッドが歯列に対して多少どちらかに傾いていても、ターゲットである断面凹部、B部を探しだして、集中的に磨くことが出来るので効果的である。
駆動部は、動力モーターによる回転や往復回転、モーターにアンバランスなウェイトをつけて回転させ、振動を作り出す振動モーターによる振動、回転の軸が若干ずれていることで、味噌すり運動を起すモーター、スピーカの振動子などのようにコイル、磁石などを組み合わせて振動を作り出す振動子、超音波振動を作り出す超音波振動子、リニアモーターのように直線運動、往復運動を起こすモーターなどを使うことが出来る。
この部分はドットインパクトプリンターのヘッドに似た構成で制作することも可能である。
図8、図9は、ブラシヘッドの平面図の例であり、ここでは例としてブラシ束が24個配置されている。図9の斜線部Qが、仮に振動・回転運動を起こしているブラシ束である。振動を起こす束は、自由にコントロールし、変化させることが出来る。
図9は矢印型の磨き波形であり、磨き部分作用点が自動的に動いていく構造となる。
実施例1では、駆動部、モーターなどがブラシ束のすぐそばにあったが、図10のように、ブラシ束と検知部、駆動部はブラシヘッドにあっても、 駆動モーター、振動子などの駆動部をブラシのハンドル、グリップ部に置いて遠隔操作する方法もある。
防水の面でも離しておく事は有利である。
ブラシ束C、Dは、図では上から歯にバネで押し付けられている。
ブラシ束の駆動ユニットC、Dの切り欠き部には、振動・回転力を伝達する伝達棒Mが組み合わされおり、ブラシ束がBの断面凹部を検出し、図で下に下がったN、Cの束のみがMと接触することで、N、CのみにMの振動・回転力が伝えられることで、断面凹部、B部が磨かれることになる。
この場合、残りの4割のブラシ束は浮き上がっていないので、断面凹部に当たっていると考えられ、歯ブラシヘッドから浮き上がっていないので、歯ブラシヘッドの振動をそのままブラシ束に伝えることで、断面凹部のみが磨かれることになる。
さらにこのとき駆動しているブラシ束のみ、強く歯の方向に押し付ける機能を備えるとさらに効果的である。
これは、歯の断面凸部、A部に当たったブラシ束を選択し、選択されたブラシ束には振動を伝えない方法である。
歯ブラシのヘッド部Rに、ブラシ束は取り付けられ、上下にスライドするが、バネTによって支えられ、歯の方向に押されている。
また、Uがブラシハンドルにつながっていれば、Uは静止していると考えることができる。
結果的に、断面凹部、B部にあたっているCのみが駆動され、凹部を磨くことになる。
B 歯の断面凹部、B部。断面のうち谷間のように見える部分
または歯の上部などにある窪み、凹部。または歯と歯茎の接点で、谷間のように見え、ほかより窪んでいる部分
C 断面凹部、B部に接触しているブラシ束
D 断面凸部、A部に接触しているブラシ束
E ブラシ束の駆動部、直接モーターが入っている場合と、駆動子が入っている場合、遠隔駆動されている場合があるが、ブラシ束が断面凸部A部にあるので、駆動していない
F ブラシ束が断面凹部、B部にあるので、駆動している
G スイング機構 位置と傾きで、ブラシ束のどちらも断面凹部、B部には到達していないと判断される
Hスイング機構 位置と傾きで、一方であるCが断面凹部、B部に到達していると判断される
I 遠隔駆動のブラシ束
J 遠隔駆動の駆動部
K 遠隔駆動の動力パイプ 中にワイヤーが入るか、空気圧、水圧のパイプとなっている
L ブラシハンドル部_中にモーターなどが入る
M 駆動力を伝える伝達棒
N 断面凹部、B部にブラシ束があたり、Cの切欠きが、伝達棒Mに接触し、断面凹部を磨いているブラシ束を示している。
O ヘッド部横方向
P ヘッド部縦方向
Q ヘッド部で駆動しているブラシ束を斜線で示している。
R ブラシヘッド 振動または超音波振動による駆動をしている
S ブラシ束の基部 ブラシヘッドに接触しているとき駆動する
T ばね、または板バネ、ブラシ束を歯におしつける動きをする
U ブラシハンドルにつながっており静止している、またはブラシヘッドRと逆位相で動いており、実務的に静止している状態であるブラシヘッド部分
V ブラシ束先端が断面凸部、A部にあるため静止、または逆位相のUに触れることで静止しているブラシ束
W 歯の上部
X 歯茎部分
Claims (4)
- ブラシヘッド部に、複数の可動式ブラシ束を備えた電動歯ブラシにおいて、
(1A)可動式ブラシ束は、ブラシの直径が0.5ミリ以上10ミリ以下であり、最適は直径2から3ミリであるブラシ束と、
この可動式ブラシ束と一体化または連結され、この可動式ブラシ束を振動、超音波振動、回転、往復回転、味噌擂り運動、歯磨き運動のうちどれか一つ以上をさせることができる駆動部から構成されており、
(1B)上記可動ブラシ束の先端が、歯の断面から見た凹部すなわち、歯の間、歯の窪み、歯と歯茎との接点など、汚れがたまりやすい位置にあるかどうかを検知する機能を備えており、
(1C)前記可動ブラシ束が、前記歯の断面から見た凹部にある場合、もしくは使用者が指定したとき、ブラシ束に連結された駆動部のスイッチが入り、
可動ブラシ束が振動、超音波振動、回転、往復回転、味噌擂り運動、歯磨き運動をする、
以上3つの特徴を備えた、複数の可動ブラシ束を個別運動させることを特徴とする電動歯ブラシ。
- ブラシヘッド部に、複数の可動式ブラシ束を備えた電動歯ブラシにおいて、
(2A)ブラシヘッドは、振動、超音波振動などの歯磨き運動をする駆動部を備えており、
(2B)このブラシヘッドには、ブラシの直径が0.5ミリ以上10ミリ以下であり、最適は直径2から3ミリである、複数の可動ブラシ束が、ブラシヘッドと一体化、または連結あるいは連結解除できる接続装置を介して接続してある、
(2C)上記可動ブラシ束の先端が、歯の断面からみた凸部すなわち、歯の間、歯の窪み、歯茎との接点などではなく、歯の丘部分、歯の断面から見た凸部にあることを検知する機能を備えており、
(2D)ブラシ束が、前記歯の断面からみた凸部すなわち、歯の汚れがたまりにくい位置にある場合、ブラシ束とブラシヘッドの連結を解除し、ブラシ束にブラシヘッドの歯磨き運動が伝わらないようにする機能をもつ、
以上の4つの特徴を備えた、複数の可動ブラシ束を個別運動させることを特徴とする電動歯ブラシ。
- ブラシヘッド部に、複数の可動ブラシ束を備えた電動歯ブラシにおいて、
ブラシ束が、歯の断面からみた凹部にあたっており、ブラシ束が駆動しているとき、もしくは使用者が駆動を指定したとき、駆動しているブラシ束が、磨く対象である歯の方向に加圧される、もしくは凹部にあたっていないブラシ束、使用者が駆動を指定しないブラシ束が、磨く対象である歯の方向には減圧される、ことを特徴とする、
複数の可動ブラシ束をもつことを特徴とする電動歯ブラシ。
- ブラシヘッド部に、複数の可動式ブラシ束を備えた電動歯ブラシにおいて、
前記駆動部が、
(4A)動力モーターによるもの、
(4B)カムやクランクで振動を作り出しているもの、
(4C)モーターにアンバランスなウェイトをつけて回転させ、振動を作り出す振動モーターによるもの、
(4D)モーターの回転の軸が若干ずれていることで、味噌すり運動を起こすもの、
スピーカの振動子などのようにコイル、磁石などを組み合わせて振動を作り出す振動子、
(4G)部分に少なくとも一つ以上のコイルをもつ(4E)超音波振動を作り出す超音波振動子、または超音波モーター、
(4F)リニアモーターのように直線運動、往復運動を起こすモーター、
電磁石を含んでいるもの、
(4H)空気圧ポンプ、水圧ポンプである、
以上のうちのどれか一つ以上を含んでいることを特徴とする、
請求項1、請求項2、請求項3記載の、複数の可動ブラシ束を個別運動させることを特徴とする電動歯ブラシ。
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