JP2018046542A - 画像処理装置及び撮像装置 - Google Patents

画像処理装置及び撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018046542A
JP2018046542A JP2017073478A JP2017073478A JP2018046542A JP 2018046542 A JP2018046542 A JP 2018046542A JP 2017073478 A JP2017073478 A JP 2017073478A JP 2017073478 A JP2017073478 A JP 2017073478A JP 2018046542 A JP2018046542 A JP 2018046542A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
area
range
user
focus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017073478A
Other languages
English (en)
Inventor
光生 安部
Mitsuo Abe
光生 安部
充義 岡本
Mitsuyoshi Okamoto
充義 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to US15/604,760 priority Critical patent/US10425577B2/en
Publication of JP2018046542A publication Critical patent/JP2018046542A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Abstract

【課題】複数の画像を合成してより深い被写界深度の画像を生成する際の合成範囲の指定におけるユーザの利便性を向上した撮像装置を提供する。【解決手段】撮像装置は、撮像部により生成された複数の画像データを用いて深度合成して静止画データを生成する画像処理部と、ユーザが深度合成する範囲を指定するための画面であって、撮像部により生成された画像データが示す画像を表示する範囲指定画面40を表示する表示部と、画像処理部及び表示部を制御する制御部とを備える。制御部は、範囲指定画面40上でユーザにより第1及び第2の画像領域が指定された場合に、第1の画像領域における被写体の合焦位置と、第2の画像領域における被写体の合焦位置との間に合焦位置を有する他の画像領域を特定する。表示部は、範囲指定画面40上で、第1及び第2の画像領域と、特定された他の画像領域とを深度合成範囲として強調表示51を行う。【選択図】図12C

Description

本開示は、複数の画像を合成し、深い被写界深度の画像を生成する機能を有する画像処理装置及び撮像装置に関する。
特許文献1は、フォーカスを変えた複数の画像を撮像し、撮像した画像より被写界深度を拡大した画像を複数の画像から生成する撮像装置を開示する。特許文献1の撮像装置では、操作者は合焦したい被写体を複数選択し、操作者により選択された被写体のフォーカス位置に基づいて画像が撮像される。これにより、操作者の意図に沿ったフォーカス位置で合焦した合成画像が得られる。
特開2014−207502号公報
複数の画像を合成し、より深い被写界深度の画像を生成する場合、ユーザは合焦させたい被写体の範囲(合成範囲)を特定する必要がある。
本開示は、複数の画像を合成してより深い被写界深度の画像を生成する際の合成範囲の指定におけるユーザの利便性を向上した画像処理装置及び撮像装置を提供する。
本開示の一態様において画像処理装置及び撮像装置が提供される。画像処理装置及び撮像装置は、合焦位置を変化させながら被写体像を撮像することにより生成された複数の画像データを合成して被写界深度のより深い静止画データを生成する画像処理部と、ユーザが所望の合焦範囲を指定するための画面であって、画像データが示す画像を複数の画像領域とともに表示する範囲指定画面を表示する表示部と、範囲指定画面に対するユーザによる画像領域の指定を受け付ける操作部と、画像処理部及び前記表示部を制御する制御部と、を備える。制御部は、範囲指定画面上でユーザにより第1及び第2の画像領域が指定された場合に、第1及び第2の画像領域をそれぞれ始点領域及び終点領域として設定し、始点領域における被写体の合焦位置と、終点領域における被写体の合焦位置との間に合焦位置を有する他の画像領域を特定し、始点領域及び終点領域と、特定された他の画像領域とを合成範囲として設定する。表示部は範囲指定画面上で合成範囲として設定された画像領域に対して第1の強調表示を施す。
本開示の画像処理装置及び撮像装置によれば、ユーザにより2つの画像領域が指定されたときに、深度合成のために合成される画像領域、すなわち、合焦される被写体の範囲が強調表示される。これにより、ユーザは、被写体において合焦される範囲を容易に認識することができる。また、ユーザは、合焦させたい被写体の範囲の始点と終点を指定するだけで合焦範囲を指定できる。よって、深度合成において合焦させたい被写体の範囲を設定する際のユーザの利便性を向上できる。
実施の形態に係るデジタルカメラの構成を示す図 デジタルカメラの背面図 深度合成処理を行うとき処理の流れを示すフローチャート マルチフォーカス動画の記録時におけるフォーカスレンズの移動を説明した図 マルチフォーカス動画のフレーム画像を用いた深度合成の概念を説明した図 (A)画像領域に設定された複数のAF領域を説明した図、(B)一つのAF領域における、フォーカスレンズの移動に伴うコントラスト値の変化を説明した図 合焦情報テーブルの例を示した図 フォーカスセレクト動画の記録処理を示すフローチャート マルチフォーカス動画の記録時のフォーカスレンズの移動範囲を説明した図 深度合成処理を示すフローチャート プレビュー画像の例を示した図 深度合成を実施するか否かをユーザに確認するための画面の例を示した図 深度合成範囲を指定するための範囲指定画面の表示例を示した図 深度合成範囲を指定するための範囲指定画面の表示例を示した図 深度合成範囲を指定するための範囲指定画面の表示例を示した図 深度合成範囲を指定するための範囲指定画面の表示例を示した図 ユーザによる領域の指定に応じて設定される深度合成範囲の変化を説明した図 深度合成範囲の設定処理を示すフローチャート 警告領域の強調表示処理を示すフローチャート 深度合成範囲の強調表示処理を示すフローチャート
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるものであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
以下、図面を用いて本開示に係る撮像装置の実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
[1.構成]
実施の形態1に係るデジタルカメラ(撮像装置の一例)の電気的構成について図1を用いて説明する。図1は、デジタルカメラ100の構成を示すブロック図である。デジタルカメラ100は、1又は複数のレンズからなる光学系110により形成された被写体像をCCD140で撮像する撮像装置である。CCD140で生成された画像データは、画像処理部160で各種処理が施され、メモリカード200に格納される。以下、デジタルカメラ100の構成を詳細に説明する。
光学系110は、フォーカスレンズ111及びズームレンズ112を含む。ズームレンズ112を光軸に沿って移動させることにより、被写体像の拡大又は縮小をすることができる。また、フォーカスレンズ111を光軸に沿って移動させることにより、被写体像のピント(合焦状態)を調整することができる。また、光学系110は、デジタルカメラ100のブレによる画像のブレを補正するための手振れ補正レンズ113を含む。
レンズ駆動部120は、光学系110に含まれる各種レンズを駆動させる。レンズ駆動部120は、例えばズームレンズ112を駆動するズームモータや、フォーカスレンズ111を駆動するフォーカスモータを含む。
絞り部300は、ユーザの設定に応じて又は自動で開口部の大きさを調整し、開口部を透過する光の量を調整する。
シャッタ部130は、CCD140に透過させる光を遮光するための手段である。シャッタ部130は、光学系110及び絞り部300とともに、被写体像を示す光学情報を制御する。また、光学系110及び絞り部300はレンズ鏡筒(図示せず)内に収納される。
CCD140は、光学系110で形成された被写体像を撮像して、画像データを生成する。CCD140は、カラーフィルタと、受光素子と、AGC(Auto Gain Controller)とを含む。受光素子は、光学系110によって集光された光学的信号を電気信号に変換し、画像情報を生成する。AGCは、受光素子から出力された電気信号を増幅する。CCD140は撮像部の一例である。
ADC(A/Dコンバータ:アナログ−デジタル変換器)150は、CCD140で生成されたアナログ画像データをデジタル画像データに変換する。
画像処理部160は、CCD140で生成され、変換されたデジタル画像データに対して、コントローラ180の制御を受け、各種処理を施す。画像処理部160は、表示モニタ220に表示するための画像データを生成したり、メモリカード200に格納するための画像データを生成したりする。例えば、画像処理部160は、CCD140で生成された画像データに対して、ガンマ補正、ホワイトバランス補正、傷補正などの各種処理を行う。また、画像処理部160は、CCD140で生成された画像データを、H.264規格やMPEG2規格に準拠した圧縮形式等により圧縮する。また、画像処理部160は、CCD140で生成された画像データに基づいて、例えば、画素数4000×2000前後の動画の画像データ(4K動画データ)を生成することができる。画像処理部160は、生成した4K動画データに対して後述する種々の処理を行うことができる。例えば、画像処理部160は、生成した4K動画データを構成するフレーム画像を用いて深度合成(焦点合成)処理を行う(詳細は後述)。
コントローラ180は、デジタルカメラ100の全体を制御する制御手段である。コントローラ180は、半導体素子などで実現可能である。コントローラ180は制御部の一例である。
画像処理部160やコントローラ180は、ハードウェアのみで構成してもよいし、ハードウェアとソフトウェアとを組み合わせることにより実現してもよい。コントローラ180は、マイコン、CPU、MPU、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC、FPGAなどで実現できる。
バッファ170は、画像処理部160及びコントローラ180のワークメモリとして機能する。バッファ170は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、強誘電体メモリなどで実現できる。
カードスロット190は、メモリカード200をデジタルカメラ100に装着するための手段である。カードスロット190は、機械的及び電気的にメモリカード200とデジタルカメラ100を接続可能である。
メモリカード200は、フラッシュメモリや強誘電体メモリなどを内部に含み、画像処理部160で生成された画像ファイル等のデータを格納可能である。
内蔵メモリ240は、フラッシュメモリや強誘電体メモリなどで構成される。内蔵メモリ240は、デジタルカメラ100全体を制御するための制御プログラムやデータ等を記憶している。
操作部材210は、ユーザからの操作を受け付けるユーザーインターフェースの総称である。操作部材210は、ユーザからの操作を受け付けるボタン、レバー、ダイヤル、タッチパネル、スイッチ等を含む。また、操作部材210は、レンズ鏡筒の外周に設けられたフォーカスリングを含む。フォーカスリングは、フォーカスレンズ111を移動させるためにユーザにより回転操作される部材である。
表示モニタ220は、CCD140で生成した画像データが示す画像(スルー画像)や、メモリカード200から読み出した画像データが示す画像を表示可能である。また、表示モニタ220は、デジタルカメラ100の各種設定を行うための各種メニュー画面等も表示可能である。表示モニタ220は、液晶表示デバイスや有機EL表示デバイスで構成される。表示モニタ220は表示部の一例である。
図2は、デジタルカメラ100の背面を示した図である。図2では、操作部材210の例として、レリーズボタン211、選択ボタン213、決定ボタン214、タッチパネル222が示されている。操作部材210は、ユーザによる操作を受け付けると、コントローラ180に種々の指示信号を送信する。
レリーズボタン211は、二段押下式の押下式ボタンである。レリーズボタン211がユーザにより半押し操作されると、コントローラ180はオートフォーカス制御(AF制御)やオート露出制御(AE制御)などを実行する。また、レリーズボタン211がユーザにより全押し操作されると、コントローラ180は、押下操作のタイミングに撮像された画像データを記録画像としてメモリカード200等に記録する。
選択ボタン213は、上下左右方向に設けられた押下式ボタンである。ユーザは、上下左右方向のいずれかの選択ボタン213を押下することにより、カーソルや後述する枠を移動したり、表示モニタ220に表示される各種条件項目を選択したりすることができる。
決定ボタン214は、押下式ボタンである。デジタルカメラ100が撮影モードあるいは再生モードにあるときに、決定ボタン214がユーザにより押下されると、コントローラ180は表示モニタ220にメニュー画面を表示する。メニュー画面は、撮影/再生のための各種条件を設定するための画面である。決定ボタン214が各種条件の設定項目が選択されているときに押下されると、コントローラ180は、選択された項目の設定を確定する。
タッチパネル222は、表示モニタ220の表示画面と重畳して配置され、ユーザの指による表示画面上へのタッチ操作を検出する。これにより、ユーザは、表示モニタ220に表示された画像に対する領域の指定等の操作を行える。タッチパネル222は、操作部の一例である。
[2.動作]
以上のような構成を有するデジタルカメラ100の動作を説明する。デジタルカメラ100は、それぞれ異なる合焦位置(フォーカスレンズ位置)で撮影された複数の画像を合成して擬似的に深い被写界深度を有する1つの静止画を生成する深度合成(焦点合成)機能を有する。深度合成機能を有する点でデジタルカメラ100は画像処理装置の一例である。以下、デジタルカメラ100の深度合成機能に関する動作について説明する。
[2−1.深度合成]
図3は、デジタルカメラ100の深度合成機能を実行する時の処理の流れを説明した図である。デジタルカメラ100は、深度合成に使用するための複数の静止画を得るために、合焦位置(焦点位置)を変更しながら動画を記録する処理を行う(S1)。その後、デジタルカメラ100は、記録した動画に含まれるフレーム画像(静止画)を用いて深度合成処理(S2)を実行し、深い被写界深度の静止画を生成する。なお、深度合成処理(S2)は、動画の記録処理(S1)に続いて連続して実行されてもよいし、動画の記録処理(S1)の完了後の任意のタイミングで実行されてもよい。
[2−1−1.深度合成のための動画の記録]
図4〜図7を参照して、深度合成に使用するための動画の記録処理(S1)について説明する。この処理では、異なる合焦位置を有する複数の静止画(フレーム画像)を得るために、合焦位置を連続的に変化させながら動画を記録する。以下このようにして記録される動画を「マルチフォーカス動画」という。デジタルカメラ100においては、このマルチフォーカス動画を記録するための特定の撮影モードを有している。ユーザは、例えばメニューや操作ダイヤルを操作することにより、デジタルカメラ100をその特定の撮影モードに設定できる。
マルチフォーカス動画は、合焦位置を連続的に変化させながら記録される動画である。マルチフォーカス動画として、例えば、画素数4000×2000前後の高解像度の4K動画が記録される。この4K動画を構成するフレーム画像においてユーザ指定に基づき選択された複数のフレーム画像を用いて、深度合成処理が実行される。このようにして深度合成された画像は4K動画に基づいているため高い画質を有している。
マルチフォーカス動画の記録では、図4に示すように至近端側から無限端側(またはその逆)に向かってフォーカスレンズ111を移動させながら、すなわち、合焦位置を変化させながら動画撮影を行う。このようにして記録されたマルチフォーカス動画は、図5に示すように、それぞれ異なる合焦位置で記録された複数フレーム画像Pnを含む。深度合成処理において、このようにして撮影された複数フレーム画像Pnの中から、ユーザにより指定された被写体の範囲に該当するフレーム画像(図5中、ハッチングされた画像)が選択され、合成される(詳細は後述)。
本実施の形態のデジタルカメラ100では、オートフォーカス動作に関して、図6の(A)に示すように画像領域400において複数のAF領域が設定されている。本実施の形態では49個(7行×7列)のAF領域が設定されている。AF領域毎に、そのAF領域内の被写体に合焦しているフレーム(以下「合焦フレーム」という)が求められ、求められた合焦フレームに関する情報が合焦情報テーブルに記録される。デジタルカメラ100は、マルチフォーカス動画を記録(撮影)する前にフォーカスサーチ動作を行い、各AF領域の合焦フレームを検出して合焦情報テーブルを生成する。
図7は、合焦情報テーブルのデータ構造を示した図である。合焦情報テーブル60は、図7の(A)に示すように、フォーカスサーチ動作及び動画記録動作におけるフォーカスレンズ111の駆動範囲を示す情報を含む。具体的には、合焦情報テーブル60は、フォーカスレンズ111の駆動範囲を示す情報として、最も至近端側のフォーカスレンズ位置(Pnear)を示す情報(最近合焦レンズ位置)と、最も無限端側のフォーカスレンズ位置(Pfar)を示す情報(最遠合焦レンズ位置)とを格納する。さらに、合焦情報テーブル60は、図7の(B)に示すように、各AF領域に対して、各AF領域に対するフォーカスレンズ位置(各AF領域にて合焦するときのフォーカスレンズ111の位置:合焦位置)と、各AF領域において合焦状態を有するフレームのフレーム番号とを対応づけて管理する。
例えば、フォーカスレンズ111を移動させながらAF領域毎にコントラスト値を求める。このとき、図6の(A)に示す第19AF領域41について、図6の(B)に示すように、フォーカスレンズ位置Pにおいてコントラスト値のピークが検出された場合、そのフォーカスレンズ位置Pのときに撮影されたフレーム(この例では、第50フレーム)を、第19AF領域41に対する合焦フレームとする。そして、合焦情報テーブル60において、第19AF領域に対して、合焦フレームのフレーム番号として「50」が、フォーカスレンズ111の位置として「P」が記録される。合焦情報テーブル60は、例えば動画撮影により得られた動画データのヘッダ部に格納される。
図8のフローチャートを参照し、深度合成に使用するための動画の記録処理(S1)の詳細を説明する。
デジタルカメラ100において、マルチフォーカス動画を記録するための特定の撮影モードに設定された状態で、ズームレンズ112の操作等により所望の画角を設定した後、ユーザによりレリーズボタン211が半押しされると(S11でYES)、コントローラ180は、画像のAF領域のそれぞれについて合焦位置を検出して合焦情報テーブル60を作成するためのフォーカスサーチを行う(S12)。
フォーカスサーチでは、コントローラ180は、フォーカスレンズ111を至近端から無限端に(またはその逆に)移動させながら、AF領域毎にコントラスト値を検出する(図6参照)。
そして、コントローラ180は、検出したコントラスト値に基づき合焦情報テーブル60を作成する。具体的には、コントローラ180は、フォーカスレンズ111を至近端から無限端に移動させたときに、AF領域毎に、複数の画像の中でコントラスト値が最大となる(図6の(B)参照)ときのフォーカスレンズ111の位置を求め、そのフォーカスレンズ111の位置を合焦情報テーブル60(図7の(B)のc欄参照)に記録する。一のAF領域について、いずれの画像のコントラスト値も所定の閾値よりも低い場合、当該AF領域については、合焦位置が定まらないとし、合焦情報テーブル60には合焦位置が不明であることを示す所定の値が記録される。
コントローラ180は全AF領域のサーチ後、さらに、フォーカスレンズ111を至近端から無限端に移動させたときに求まった合焦位置において、最も至近端に近い合焦位置(Pnear)と、最も無限端に近い合焦位置(Pfar)とを合焦情報テーブル60に記録する(図7の(A)のa欄参照)。以上によりフォーカスサーチは終了する。なお、この状態では、合焦情報テーブル60において未だフレーム番号(図7の(B)のb欄参照)の情報は含まれていない。
図8に戻り、フォーカスサーチ終了後、コントローラ180は、ユーザによりレリーズボタン211の半押しが継続されているか否かを判断する(S13)。
フォーカスサーチ終了後、ユーザによるレリーズボタン211の半押しがなされていない場合(S13でNO)、コントローラ180は、処理をステップS11に戻す。これにより、ユーザがフォーカスサーチをやり直すことができるようになる。
フォーカスサーチ終了後も、ユーザによりレリーズボタン211の半押しが継続されている場合(S13でYES)、コントローラ180は引き続きレリーズボタン211が全押しされたか否かを判断する(S14)。
その後、ユーザによりレリーズボタン211が全押しされると(S14でYES)、マルチフォーカス動画を記録する画像撮影動作が開始される(S15)。
すなわち、コントローラ180は、フォーカスレンズ111を最近合焦レンズ位置(Pnear)に戻し、図9に示すように、最遠合焦レンズ位置(Pfar)まで移動させながら動画(マルチフォーカス動画)を記録する(S15)。動画記録時のフォーカスレンズ111の移動範囲をこのような範囲(Pnear〜Pfar)に制限することにより、合焦が得られない範囲においての動画記録が行われなくなり、動画記録にかかる時間を短縮できる。なお、動画記録は、動画データ用の所定のフォーマットに従い動画が記録される。例えば、MP4規格(H.264/MPEG-4 AVC方式)に従い動画が記録される。動画記録実行中、表示モニタ220には、例えば、動画記録中であることを示すアイコンやメッセージ等を表示してもよい。
また、コントローラ180は、動画記録中、フォーカスレンズ111の位置と、動画を構成する各フレームのフレーム番号との対応づけを行う。これにより、合焦情報テーブル60において各AF領域に対してフレーム番号の対応づけがなされる(図7の(B)のb欄参照)。
動画記録実行中、表示モニタ220には記録中の画像が表示されるが、その際、画像における合焦領域に対して、合焦領域をユーザに認識させるための強調表示を行ってもよい。この強調表示を行うことで、ユーザは画像において合焦された領域を容易に把握することが可能になる。
図8に戻り、動画記録(S15)が終了すると、ヘッダ部に合焦情報テーブル60が記録された動画データをメモリカード200に記録する(S16)。これにより動画(マルチフォーカス動画)の記録処理(図3のS1)が終了する。
動画記録(S1)の終了後、ユーザの指示にしたがい深度合成処理(S2)が実行される。
[2−1−2.深度合成処理]
以下、深度合成処理(S2)を説明する。図10は、深度合成処理を示すフローチャートである。深度合成処理では、コントローラ180はまず、ユーザ指定に基づいて深度合成範囲を設定し(S21)、その後、設定された範囲に基づき合成処理を行う(S22)。以下、各処理(S21、S22)について説明する。
[2−1−2−1.深度合成範囲の設定]
最初に、ユーザによる深度合成範囲の指定のための操作について説明する。
マルチフォーカス動画の記録が完了すると、その直後に、図11Aに示すように、記録した画像を確認するためのプレビュー画像30(静止画)が表示モニタ220に表示される。プレビュー画像30は、記録したマルチフォーカス動画を構成する複数のフレーム画像の中の1つの画像である。このプレビュー画像30が表示された状態で、ユーザにより所定の操作(例えば、タッチパネルへのタッチ操作、所定のボタンの操作)が実施されると、図11Bに示すように、プレビュー画像30上に、深度合成を行うか否かをユーザに確認するためのダイアログボックス35が表示される。なお、ダイアログボックス35は、記録済みの画像を選択して再生するための再生画面上で、マルチフォーカス動画を代表する静止画(一つのフレーム画像)が表示されているときにユーザにより所定の操作が実施されたときにも表示されてもよい。
このダイアログボックス35において「YES」が選択されると、コントローラ180は、ユーザが合焦させたい被写体の範囲(領域)を指定するための範囲指定画面を表示モニタ220に表示する。
図12Aは範囲指定画面の例を示した図である。範囲指定画面40上には、プレビュー画像30、すなわち、マルチフォーカス動画を構成するフレーム画像の中の1つのフレーム画像(被写体の画像)と、それに重畳して複数の画像領域(以下単に「領域」という)を示す領域枠45とが表示される。領域枠45は49個(7行×7列)の領域を定義する。領域枠45が示す各領域は図6の(A)に示す各AF領域に対応している。ユーザは、範囲指定画面40上でタッチ操作により2つの領域(合成範囲の始点及び終点)を指定することにより、合焦させたい被写体の範囲(換言すれば、深度合成範囲)を指定することができる。なお、領域枠45は表示モニタ220上に表示されなくてもよい。
図12Aに示す範囲指定画面40は、カブトムシを撮影した画像を表示し、カブトムシの角の先端を含む領域(1)(図6の(A)に示す第2AF領域に対応)が、ユーザにより合焦させたい範囲すなわち深度合成範囲の始点として指定されている。その後、図12Bに示すように、カブトムシの左後足を含む領域(2)(図6の(A)に示す第42AF領域に対応)が合焦させたい範囲(深度合成範囲)の終点としてユーザにより指定される。このように、ユーザにより2つの領域(1)、(2)が指定されると、コントローラ180は、指定された2つの領域(1)、(2)に基づき深度合成範囲を設定する。
具体的には、コントローラ180は、領域(1)及び領域(2)(即ち、第2AF領域及び第42AF領域)に対応するフレーム画像と、領域(1)の合焦位置と領域(2)の合焦位置との間に合焦位置を有するAF領域に対応するフレーム画像群とを、深度合成範囲として設定する(図13の(B)参照)。なお、ユーザにより領域が指定された場合、指定された領域を示す情報がバッファ170に記憶され、ユーザ指定領域として管理される。
範囲指定画面40上でユーザにより2つの領域が指定されると、深度合成範囲に対応する領域に対して強調表示51がなされる。例えば、図12Bに示す範囲指定画面40上において、指定された領域(1)と、指定された領域(2)と、領域(1)の合焦位置と領域(2)の合焦位置との間に合焦位置を有する領域群とに対して、深度合成範囲(すなわち、ユーザが合焦させたい範囲)を示す強調表示51が施される。このような強調表示51によりユーザは、自身が設定した合焦したい範囲(深度合成範囲)を容易に認識することができる。
さらに、図12A及び図12Bに示すように、範囲指定画面40において、深度合成に使用される領域として不適切であると判断される領域(以下「警告領域」という)に対して警告を示す強調表示53がなされる(図13の(A)、(B)参照)。警告領域はユーザにより指定された領域に基づき設定される(詳細は後述)。このような強調表示53によりユーザは、合焦させたい範囲(深度合成範囲)として指定するのに適していない領域を認識することができる。
図12Bに示すように2つの領域が指定された状態でさらにユーザにより3番目の領域が指定された場合の動作を説明する。
図12Bに示す例では、ユーザが指定した深度合成範囲にカブトムシの左前足が含まれていない。このような状況において、カブトムシの左前足を深度合成範囲に含めたい場合、本実施の形態では、カブトムシの左前足を含む領域(3)をさらにタッチすることにより、深度合成範囲を変更できるようになっている(図12C参照)。新たな領域(3)の指定により、ユーザにより指定された全領域(1)〜(3)において、最も至近端側にある被写体を含む領域(3)から最も無限端側にある被写体を含む領域(2)までが新たに合焦範囲(深度合成範囲)として設定される(図13の(C)参照)。合焦範囲(深度合成範囲)の再設定にともない強調表示51が施される範囲も変更される(図12C参照)。
さらに、図12Cに示す状態において、ユーザにより領域(2)がタッチ操作により再度指定された場合、ユーザにより指定された領域群から領域(2)が削除され、領域(1)と領域(3)に基づき深度合成範囲が再設定される(図13の(D)参照)。すなわち、カブトムシの角の先端からカブトムシの左前足までに合焦した画像が得られるように深度合成範囲が再設定される。この深度合成範囲の再設定にともない図12Dに示すように強調表示51が変更される。このように一旦指定した領域を再度タッチすることで、その領域の指定をキャンセルすることができる。
図14は、深度合成範囲の設定処理(S21)を示すフローチャートである。図14のフローチャートを用いて、コントローラ180により実行される深度合成範囲の設定処理について説明する。
コントローラ180は、表示モニタ220上に、図12Aに示すような、ユーザが合焦させたい被写体の範囲(領域)を指定するための範囲指定画面40を表示する(S31)。範囲指定画面40は、事前に記録されたマルチフォーカス動画を構成する複数のフレーム画像の中の1つの画像を表示する。例えば、範囲指定画面40には、マルチフォーカス動画に含まれるフレーム画像において最初に記録されたフレーム画像もしくは最後に記録されたフレーム画像または中間のフレーム画像が表示される。
次に、コントローラ180はユーザによる操作を待つ(S32)。コントローラ180は範囲指定画面40上でユーザによる合成領域の指定を受け付けると(S33で合成領域の指定)、その指定された領域がすでに設定済か否かを判断する(S35)。設定済である場合(S35でYES)、コントローラ180は、その指定された領域を、ユーザ指定領域として管理している領域から削除する(S39)。例えば、図12Cに示す場合、コントローラ180は、領域(1)、(2)、(3)をユーザ指定領域として管理しているが、この状態において再度領域(2)が指定された場合、領域(2)を、ユーザ指定領域として管理している領域から削除する。その指定された領域が設定済でない場合(S35でNO)、その指定された領域を、ユーザ指定領域として管理する領域に設定する(S36)。
その後、ユーザ指定領域として管理している領域に基づき警告領域(深度合成に使用される領域として不適切であると判断される領域)を設定し、設定した警告領域に対して、警告領域であることを示す強調表示53を施す(S37)。
さらに、ユーザ指定領域として管理している領域に基づき深度合成範囲を設定し、設定した深度合成範囲に対応する領域に対して強調表示51を施す(S38)。
一方、受け付けたユーザ操作の内容が、合成処理の実行を指示するものであった場合(S33で合成実行)、コントローラ180は、指定された領域の数が2以上か否かを判断する(S34)。ここで、範囲指定画面40上の「SET」ボタン61がタッチされること、及び、デジタルカメラ背面の決定ボタン214が押下されることのいずれかが行われたときに、合成処理の実行を指示する操作がなされたと判断する。指定された領域の数が2未満の場合(S34でNO)、コントローラ180は、ステップS32に戻り、ユーザによる次の領域の指定を待つ。指定された領域の数が2以上の場合(S34でYES)、処理を終了する。
次に、警告領域の強調表示処理(S37)の詳細について説明する。前述のようにユーザにより少なくとも1つの領域が指定されると、その指定された領域に基づき、深度合成範囲として次に指定する領域として不適切であると考えられる領域について強調表示53を施す。これにより、深度合成範囲として次に指定するのに不適切な領域(警告領域)をユーザに通知することができる。
図15は、警告領域の強調表示処理(S37)を示すフローチャートである。図15において、コントローラ180は、範囲指定画面40上でユーザにより指定された領域の数が1以上か否を判断する(S131)。指定された領域の数が1以上の場合(S131でYES)、コントローラ180は、全ての指定された領域の中で至近端に最も近い合焦位置を持つ領域を特定する(S132)。コントローラ180は、合焦情報テーブル60(図7の(B))を参照することにより、指定された全ての領域の中で至近端に最も近い合焦位置(すなわち、合焦時のフォーカスレンズ位置)を持つ領域を特定することができる。
コントローラ180は、各領域と、至近端に最も近い合焦位置を有する領域との間の、合焦位置の差分(換言すれば、フォーカス距離の差分)を算出する(S133)。コントローラ180は、算出した差分が所定値以上となる領域を警告領域として特定し、警告領域に強調表示53を施す(S134)。このように、指定された領域のうち最も至近端に近い合焦位置(フォーカスレンズ位置)を有する領域の合焦位置から所定値以上離された位置に合焦位置を有する領域を警告領域に設定する。なお、警告領域を、至近端に最も近い合焦位置を有する領域との距離に基づき設定したが、無限端に最も近い合焦位置を有する領域との距離に基づき設定してもよい。これは、深度合成に用いる画像の領域間で合焦位置の差が大きい場合、良好な画質の合成画像が得られないからである。また、至近端に最も近い合焦位置を有する領域との距離に基づき設定した警告領域と、無限端に最も近い合焦位置を有する領域との距離に基づき設定した警告領域とを同時に表示してもよい。
一方、ステップS131において、指定された領域の数が1未満の場合(S131でNO)、すなわち領域が指定されていない場合、コントローラ180は、範囲指定画面40上で警告領域の強調表示53があるか否かを判断する(S135)。警告領域の強調表示53がある場合(S135でYES)、コントローラ180は、警告領域の強調表示53を消去する(S136)。
以上のようにして警告領域が特定され、警告領域に対する強調表示53がなされる。これによりユーザは警告領域を認識することができる。
次に、深度合成範囲の強調表示処理(図14のS38)の詳細について説明する。図16は、深度合成範囲の強調表示処理を示すフローチャートである。
図16において、コントローラ180は、範囲指定画面40上でユーザにより指定された領域の数が2以上か否を判断する(S141)。
指定された領域の数が2以上の場合(S141でYES)、コントローラ180は、指定された全ての領域の中で、至近端に最も近い合焦位置を持つ領域(以下「始点領域」という)と、至近端から最も遠い合焦位置を持つ領域(以下「終点領域」という)とを特定する(S142)。コントローラ180は、合焦情報テーブル60(図7の(B))を参照して、指定された全ての領域において、至近端に最も近い合焦位置(すなわち、合焦時のフォーカスレンズ位置)を持つAF領域と、至近端から最も遠い合焦位置を持つAF領域とを特定することで、始点領域と終点領域を特定することができる。至近端から最も遠い合焦位置を持つ領域を「始点領域」、至近端に最も近い合焦位置を持つ領域を「終点領域」としてもよい。
次に、コントローラ180は、始点領域の合焦位置と、終点領域の合焦位置との間に合焦位置を有するAF領域群を特定する(S143)。コントローラ180は、合焦情報テーブル60(図7の(B))を参照することで、始点領域の合焦位置と、終点領域の合焦位置との間に合焦位置を有するAF領域群を特定することができる。
コントローラ180は、範囲指定画面40上で、指定された全ての領域と、ステップS143で特定したAF領域に対応する領域とに対して、深度合成範囲であることを示す強調表示51を施す(S144)。
一方、ステップS141において、指定された領域の数が2未満の場合(S141でNO)、コントローラ180は、範囲指定画面40上で深度合成範囲を示す強調表示があるか否かを判断する(S145)。深度合成範囲を示す強調表示51がある場合(S145でYES)、コントローラ180は、深度合成範囲を示す強調表示51を消去する(S146)。
以上のようにして、ユーザ指定に基づき深度合成範囲が特定されるとともに、深度合成範囲に対する強調表示51が施される。強調表示51が施された画面を参照することにより、ユーザは深度合成処理において合成させる被写体の領域を容易に確認することができる。なお、上記の制御では、警告領域の強調表示53は単にユーザへの注意喚起のためになされており、ユーザにより指定された範囲内に警告領域が含まれる場合、警告領域も含めて深度合成範囲が設定される。しかしながら、ユーザにより指定された範囲において警告領域が含まれる場合に、警告領域を除いて深度合成範囲を設定するようにしてもよい。
[2−1−2−2.合成処理]
図10のフローチャートにおける合成処理(S22)について説明する。コントローラ180は、前述のステップS144(図16)で深度合成範囲として特定された領域について、合焦情報テーブル60を参照して、各領域に合焦位置を有するフレームのフレーム番号を特定する。そして、コントローラ180は、特定したフレーム番号に対応するフレーム画像を用いて深度合成処理を実行するように画像処理部160を制御する。画像処理部160はコントローラ180からの指示を受けて深度合成処理を実行する。
[3.効果、等]
本実施の形態のデジタルカメラ100は、合焦位置を変化させながら被写体像を撮像して複数の画像データ(マルチフォーカス動画)を生成するCCD140と、CCD140により生成された複数の画像データを合成して被写界深度のより深い静止画データを生成する画像処理部160と、ユーザが所望の合焦範囲を指定するための画面であって、画像データが示す画像を複数の画像領域とともに表示する範囲指定画面40を表示する表示モニタ220と、範囲指定画面40に対するユーザによる画像領域の指定を受け付けるタッチパネル222と、画像処理部160及び表示モニタ220を制御するコントローラ180と、を備える。コントローラ180は、範囲指定画面40上でユーザにより第1及び第2の画像領域が指定された場合に、第1の画像領域における被写体の合焦位置と、第2の画像領域における被写体の合焦位置との間に合焦位置を有する他の画像領域を特定し(S143)、第1及び第2の画像領域と、特定された他の画像領域とを合成範囲として設定する(S144)。表示モニタ220は、範囲指定画面40上で合成範囲として設定された領域に対して強調表示51を施す(図12B〜図12D参照)。
以上のように、デジタルカメラ100によれば、ユーザにより2つの画像領域が指定されたときに、深度合成のために合成される画像領域、すなわち、合焦される被写体の範囲が強調表示される。これにより、ユーザは、被写体において合焦される範囲を容易に認識することができる。また、ユーザは、合焦させたい被写体の範囲の始点と終点を指定するだけで合焦範囲を指定できる。よって、深度合成において合焦させたい被写体の範囲を設定する際のユーザの利便性を向上できる。
また、デジタルカメラ100は、各画像領域と、各画像領域に含まれる被写体の合焦位置とを対応づけた合焦情報テーブル60をさらに備える。合焦情報テーブル60を参照することで各画像領域における合焦位置を認識できる。
また、範囲指定画面40上でユーザによりさらに第3の画像領域が指定された場合、コントローラ180は、第1から第3の画像領域の合焦位置の中で最も至近端に近い合焦位置を有する始点領域と、最も至近端から遠い合焦位置を有する終点領域とを特定する(図16のS142)。次に、コントローラ180は、始点領域における被写体の合焦位置と、終点領域における被写体の合焦位置との間に合焦位置を有する他の画像領域を特定し(S143)、始点領域と、終点領域と、特定された他の画像領域とを合成範囲として再設定する(S144)。このとき、表示モニタ220は、範囲指定画面40上で合成範囲として再設定された画像領域を強調表示する(S144)。このように、既に合成範囲が設定された状態でも、ユーザはさらに画像領域(第3の画像領域)を指定することにより合成範囲を変更することができる。
また、第3の画像領域が指定された後、第1から第3の画像領域のいずれかがユーザにより再度指定された場合、コントローラ180は、第1から第3の画像領域の中から再度指定された画像領域を除いた2つの画像領域に基づいて合成範囲を再設定する。このように、すでに指定されている画像領域が再度指定された場合、その画像領域の指定はキャンセルされる。
また、コントローラ180は、ユーザにより少なくとも1つの画像領域が指定された場合に、指定された画像領域に基づき、警告領域(次に指定される画像領域として不適切な画像領域)の範囲を特定する(図15のS134)。表示モニタ220は、範囲指定画面40における警告領域の範囲に対して強調表示53を施す。これにより、ユーザは、深度合成の結果低い品位の合成画像が得られる可能性がある領域を認識することができ、事前にそのような領域を合成対象に選択しないようにすることができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態1で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
上記の実施の形態で説明した強調表示の態様は、図12A〜図12Dに示すものに限定されない。ユーザに対して、深度合成範囲や警告領域を視覚的に認識させる形態であれば、他の方法(例えば、枠表示や被写体のエッジを強調する表示)で表示してもよい。
上記の実施の形態では、タッチパネル222に対するユーザによる少なくとも2回のタッチ操作により合成範囲の指定を行った。しかし、合成範囲の指定を行うための操作はタッチ操作に限定されず、他のジェスチャ操作でもよい。例えば、ピンチイン、ピンチアウト操作でもよい。また、タッチ操作は、タッチパネル222に対する非接触のジェスチャ操作でもよい。
上記の実施の形態では、撮像部であるCCD140で生成されたフレーム画像を用いて、撮像装置であるデジタルカメラ100の画像処理部160において深度合成処理を行ったが、深度合成処理はデジタルカメラ100の内部で行わなくてもよい。たとえば、撮像装置の撮像部で生成されたフレーム画像の画像データを、画像処理部を備えるサーバやPC(パーソナルコンピュータ)に送信し、その画像処理部で深度合成処理を行ってもよい。この場合、サーバやPCは画像処理装置として機能する。
上記の実施の形態では、マルチフォーカス動画を構成するフレーム画像を用いて深度合成を行ったが、動画を構成するフレーム画像ではなく、連写撮影により生成された複数の静止画を用いて深度合成を行ってもよい。
上記の実施の形態に開示した思想は、レンズ交換式カメラ及びレンズ一体型カメラの双方の種類のデジタルカメラに対して適用できる。
上記の実施の形態では、撮像装置の一例としてデジタルカメラを用いて説明したが、撮像装置はこれに限定されない。本開示の思想は、デジタルビデオカメラ、スマートフォン、ウェアラブルカメラ等の動画が撮影できる種々の撮像装置に対して適用することができる。
上記の実施の形態では、撮像素子をCCDで構成したが、撮像素子はこれに限定されない。撮像素子はNMOSイメージセンサやCMOSイメージセンサで構成してもよい。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、動画を撮影できる撮像装置に対して適用可能である。具体的には、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、スマートフォン、ウェアラブルカメラ等の動画が撮影できる種々の撮像装置に対して適用することができる。
40 範囲指定画面
45 領域枠
51 強調表示(深度合成範囲)
53 強調表示(警告領域)
60 合焦情報テーブル
100 デジタルカメラ
110 光学系
111 フォーカスレンズ
112 ズームレンズ
113 手振れ補正レンズ
120 レンズ駆動部
130 シャッタ部
140 CCD
150 A/Dコンバータ
160 画像処理部
170 バッファ
180 コントローラ
190 カードスロット
200 メモリカード
210 操作部材
220 表示モニタ
240 内蔵メモリ
300 絞り部

Claims (9)

  1. 合焦位置を変化させながら被写体像を撮像することにより生成された複数の画像データを合成して被写界深度のより深い静止画データを生成する画像処理部と、
    ユーザが所望の合焦範囲を指定するための画面であって、前記画像データが示す画像を複数の画像領域とともに表示する範囲指定画面を表示する表示部と、
    前記範囲指定画面に対するユーザによる画像領域の指定を受け付ける操作部と、
    前記画像処理部及び前記表示部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記範囲指定画面上でユーザにより第1及び第2の画像領域が指定された場合に、前記第1及び第2の画像領域をそれぞれ始点領域及び終点領域として設定し、前記始点領域における被写体の合焦位置と、前記終点領域における被写体の合焦位置との間に合焦位置を有する他の画像領域を特定し、前記始点領域及び前記終点領域と、前記特定された他の画像領域とを合成範囲として設定し、
    前記表示部は、前記範囲指定画面上で前記合成範囲として設定された画像領域に対して第1の強調表示を施す、
    画像処理装置。
  2. 各画像領域は各画像領域に含まれる被写体の合焦位置と対応づけられている、請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記範囲指定画面上でユーザによりさらに第3の画像領域が指定された場合に、
    前記制御部は、
    前記第1から第3の画像領域のそれぞれに対応する合焦位置の中で最も至近端に近い合焦位置に対応する画像領域を前記始点領域と、最も至近端から遠い合焦位置に対応する画像領域を前記終点領域として設定し、
    前記始点領域における被写体の合焦位置と、前記終点領域における被写体の合焦位置との間に合焦位置を有する他の画像領域を特定し、前記始点領域と、前記終点領域と、前記特定された他の画像領域とを合成範囲として再設定し、
    前記表示部は、前記範囲指定画面上で前記合成範囲として再設定された画像領域に対して前記第1の強調表示を施す、
    請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記第3の画像領域が指定された後、前記第1から第3の画像領域のいずれかがユーザにより再度指定された場合、前記制御部は、前記第1から第3の画像領域の中から再度指定された画像領域を除いた2つの画像領域をそれぞれ前記始点領域及び前記終点領域として設定して前記合成範囲を再設定し、
    前記表示部は、前記範囲指定画面上で前記再設定された合成範囲に対応する画像領域に対して前記第1の強調表示を施す、
    請求項3記載の画像処理装置。
  5. 前記制御部は、ユーザにより少なくとも1つの画像領域が指定された場合に、前記指定された画像領域に基づき、次に指定される画像領域として不適切な画像領域の範囲を特定し、
    前記表示部は、前記範囲指定画面における前記不適切な画像領域の範囲に対して第2の強調表示を施す、請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記制御部は、ユーザにより指定された画像領域に対応する合焦位置のうち最も至近端または望遠端に近い合焦位置から所定値以上離れた合焦位置に対応する画像領域を、前記不適切な画像領域として設定する、請求項5記載の画像処理装置。
  7. 前記不適切な画像領域の範囲に対する前記第2の強調表示は、前記合成範囲に対する前記第1の強調表示と異なる、請求項5又は6記載の画像処理装置。
  8. 前記操作部はユーザによるタッチ操作またはジェスチャ操作を受け付けるタッチパネルである、請求項1から7のいずれかに記載の画像処理装置。
  9. 合焦位置を変化させながら被写体像を撮像して複数の画像データを生成する撮像部と、
    請求項1から8のいずれかに記載の画像処理装置と、を備え、
    前記画像処理部により合成される前記複数の画像データは、前記撮像部により生成される前記複数の画像データである、撮像装置。
JP2017073478A 2016-08-02 2017-04-03 画像処理装置及び撮像装置 Pending JP2018046542A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/604,760 US10425577B2 (en) 2016-08-02 2017-05-25 Image processing apparatus and imaging apparatus

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016152176 2016-08-02
JP2016152176 2016-08-02
JP2016178474 2016-09-13
JP2016178474 2016-09-13

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018046542A true JP2018046542A (ja) 2018-03-22

Family

ID=61695267

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017073478A Pending JP2018046542A (ja) 2016-08-02 2017-04-03 画像処理装置及び撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018046542A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10459190B2 (en) Imaging apparatus, imaging method, and computer-readable recording medium
US10282825B2 (en) Image processing apparatus and imaging apparatus
JP6598028B2 (ja) 撮像装置
US10234653B2 (en) Imaging device with focus lens stopped at each of focus positions during video capturing
JP6621027B2 (ja) 撮像装置
US10412321B2 (en) Imaging apparatus and image synthesis method
KR20120002834A (ko) 참조 영상을 제공하는 촬상장치 및 그의 참조 영상 제공방법
JP2018046543A (ja) 画像処理装置及び撮像装置
US20170264819A1 (en) Imaging device
US10425577B2 (en) Image processing apparatus and imaging apparatus
JP6435527B2 (ja) 撮像装置
JP6865395B2 (ja) 撮像装置
JP2006276683A (ja) 撮像装置及びプログラム
JP6603892B2 (ja) 撮像装置
JP2016167767A (ja) 撮像装置、合成撮影方法及び合成撮影プログラム
JP6347056B2 (ja) 撮像装置および静止画像生成方法
JP2018046542A (ja) 画像処理装置及び撮像装置
JP2018098764A (ja) 撮像装置および画像合成方法
JP2017167518A (ja) 撮像装置
JP6104430B2 (ja) 撮影機器
JP2015159357A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2017152759A (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20190121