JP2018045109A - 画像形成装置 - Google Patents

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洋史 冨永
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篤史 堀
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幸二 佐藤
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薫 岡本
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茂樹 滝下
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Abstract

【課題】本発明は、中間転写体上の残留電荷の影響によるトナーの飛び散りを防止する画像形成装置を提供する。【解決手段】二次転写ニップ部N2を通過した中間転写ベルト56が導電ブレード65の位置に到達したとき、二次転写ローラ64に印加された電圧により中間転写ベルト56に流れる二次転写電流と逆方向の電流が流れるように導電ブレード65に電圧を印加し、二次転写ニップ部N2において記録材Pが通過する部分と、記録材Pが通過しない部分とにそれぞれ対応する中間転写ベルト56の位置が導電ブレード65の位置に到達したときに、それぞれの位置での二次転写電流の検出値に基づいて、導電ブレード65に印加する電圧の大きさを変更することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置に関する。
特許文献1では、画像形成装置の小型化、簡易化を目的として導電性のクリーニングブレード(以下、「導電ブレード」という)を用いて、帯電プロセスとクリーニングプロセスとを行う方式(帯電同時クリーニング方式)が提案されている。また、特許文献2、3では、中間転写体として樹脂材料をシームレスのベルト状に成形したもので、樹脂材料に導電剤を添加して所望の電気抵抗値に調整したものが使用される。一般的に中間転写体の抵抗率は転写ニップ上流におけるプレ転写を抑制するために高い方が望ましい。
しかしながら抵抗率を高くした場合、二次転写手段により中間転写体が転写帯電を受けた後、中間転写体の表面電荷が減衰し難くなる。中間転写体上の電荷が十分に減衰しないまま次回の一次転写動作が行われる。すると、感光体と中間転写体とが接する前に感光体上のトナー像が中間転写体上の残留電荷の影響を受ける。これによりトナー像の一部が中間転写体上に転写する際に飛び散り、それが画像ムラとなって、ゴースト画像が生じる。
そのため複数枚の記録材を連続搬送する場合、中間転写体の表面電荷が減衰しきらずに二周目に入るため後続の記録材にゴースト画像が現れる。この表面電荷の残留は連続搬送して二次転写する場合は以下の通りである。中間転写体に流れる電流が増えて表面に蓄積される電荷量が多くなる記録材と記録材との間(所謂、記録材間)や、二次転写部の長手領域で電流ムラを生じ易くなるような画像部と非画像部との混在箇所で発生し易い。中間転写体上の残留電荷に対する対策として、中間転写体上の残留電荷の影響を抑えるために二次転写後に中間転写体の除電手段を設ける方法が挙げられる。
特開2000−089632号公報 特開2009−192901号公報 特開2007−316622号公報
しかしながら、除電手段や、除電手段に電圧を印加する高電圧電源が必要となるためコストアップや画像形成装置の大型化を招き、好ましくない。
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、中間転写体上の残留電荷の影響によるトナーの飛び散りを防止する画像形成装置を提供するものである。
前記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、像担持体と、前記像担持体に形成されたトナー像が一次転写される中間転写体と、前記中間転写体に一次転写されたトナー像を記録材に二次転写する二次転写手段と、前記二次転写手段に電圧を印加する第一の電源と、前記中間転写体と前記二次転写手段とにより形成される二次転写ニップ部に記録材を搬送する搬送手段と、前記二次転写ニップ部を通過した後に前記中間転写体に残った残留トナーをクリーニングする導電性を有するクリーニングブレードと、前記クリーニングブレードに電圧を印加する第二の電源と、を有する画像形成装置において、前記二次転写ニップ部を通過した前記中間転写体が前記クリーニングブレードの位置に到達したとき、前記第一の電源から前記二次転写手段に印加された電圧により前記中間転写体に流れる二次転写電流と逆方向の電流が流れるように前記第二の電源から前記クリーニングブレードに電圧を印加し、前記二次転写ニップ部において記録材が通過する部分と、記録材が通過しない部分とにそれぞれ対応する前記中間転写体の位置が前記クリーニングブレードの位置に到達したときに、それぞれの位置での前記二次転写電流の検出値に基づいて、前記クリーニングブレードに印加する電圧の大きさを変更する制御手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、中間転写体上の残留電荷の影響によるトナーの飛び散りを防止することができる。
本発明に係る画像形成装置の構成を示す断面説明図である。 中間転写体の構成を示す断面説明図である。 導電ブレードの構成を示す断面説明図である。 中間転写ベルトの外周面上の表面電荷の様子を示す図である。 (a)は、二次転写バイアス電圧を示す図である。(b)は、中間転写ベルトに流れる電流値を示す図である。(c)は、導電ブレードに印加するバイアス電圧を示す図である。 二次転写電流と導電ブレード位置の残留電位との関係を示す図である。 導電ブレードにバイアス電圧を印加する様子を示すフローチャートである。
図により本発明に係る画像形成装置の一実施形態を具体的に説明する。
<画像形成装置>
先ず、図1を用いて本発明に係る画像形成装置の構成について説明する。図1は、本発明に係る画像形成装置4の構成を示す断面説明図である。図1に示す画像形成装置4は、フルカラーモード時の所謂、タンデム型中間転写方式の画像形成装置4である。画像形成装置4は、電子写真方式にてイエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKの各色成分のトナー像が形成される複数の画像形成ユニット6a〜6dを有する。尚、説明の都合上、各画像形成ユニット6a〜6dを代表して画像形成ユニット6を用いて説明する場合もある。他の画像形成プロセス手段についても同様である。
各画像形成ユニット6は、図1の時計回り方向に回転する像担持体となる感光ドラム50a〜50dの周囲に各感光ドラム50の表面を一様に帯電する帯電手段となる各帯電ローラ51が設けられる。更に、一様に帯電された各感光ドラム50の表面上に画像情報に応じてレーザ光7を照射して静電潜像を形成する像露光手段となる各露光装置52が設けられる。更に、各色成分のトナー2が収容され、各感光ドラム50の表面上に形成された静電潜像にトナー2を供給してトナー像として現像して可視像化する現像手段となる各現像装置53が設けられる。
更に、各感光ドラム50の表面上に形成された各色成分のトナー像を中間転写体となる中間転写ベルト56の外周面上に一次転写する一次転写手段となる各一次転写ローラ54が設けられる。更に、一次転写後に各感光ドラム50の表面上に残留した残留トナーを掻き取って除去するクリーニング手段となる各クリーニング装置55等の電子写真用デバイスが順次配設されている。これらの各画像形成ユニット6は、中間転写ベルト56の進行方向上流側からイエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKの順に配置されている。
<中間転写体>
図1に示す中間転写体となる中間転写ベルト56は、アイドラローラ60,61と、二次転写内ローラ62と、駆動ローラ63とにより図1の反時計回り方向に回転可能に張架される。中間転写ベルト56の内周面側には、各感光ドラム50の表面に対向して各一次転写ローラ54が設けられている。二次転写内ローラ62に対向して中間転写ベルト56を介在して二次転写手段となる二次転写ローラ64が設けられている。中間転写ベルト56の外周面と二次転写ローラ64とにより二次転写ニップ部N2が形成される。
各画像形成ユニット6にて形成された各色成分のトナー像は、図示しない一次転写バイアス電源から各一次転写ローラ54に一次転写バイアスが印加されて図1の反時計回り方向に回転する中間転写ベルト56の外周面上に順次一次転写されて重畳される。即ち、各感光ドラム50(像担持体)の表面に形成されたトナー像は、中間転写ベルト56(中間転写体)の外周面上に一次転写される。
一方、記録材Pは、搬送手段となるレジストローラ66により挟持搬送されて所定のタイミングで二次転写ニップ部N2に到達する。そして、第一の電源となる二次転写バイアス電源8から二次転写ローラ64に二次転写バイアス電圧が印加されて中間転写ベルト56の外周面上に重畳されたトナー像が一括して記録材Pに二次転写される。即ち、二次転写ローラ64(二次転写手段)は、中間転写ベルト56(中間転写体)の外周面上に一次転写されたトナー像を記録材Pに二次転写する。
未定着トナー像が二次転写された記録材Pは、図示しない定着手段となる定着装置に搬送され、該定着装置に設けられた定着ローラと加圧ローラとにより挟持搬送される過程において加熱及び加圧されて未定着トナー像が熱溶融して記録材Pに熱定着される。その後、機外に排出される。画像形成装置4の各部の動作は、制御手段となる制御部11により制御される。
次に、図2を用いて中間転写体である中間転写ベルト56の構成について説明する。図2は、中間転写体である中間転写ベルト56の構成を示す断面説明図である。図2に示すように、中間転写体である中間転写ベルト56は、基層56aと表層56bとの二層構成からなる無端ベルトである。
基層56aは、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリフッ化ビニリデン(PVDF;PolyVinylidene DiFluoride)等の単体樹脂が使用可能である。更に、ポリフェニレンサルファイド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリサルフォン、ポリアリレート、ポリエチレンテレフタレート等の単体樹脂が使用可能である。更に、ポリブチレンテレフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルニトリル、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体、ポリエーテルエーテルケトン等の単体樹脂が使用可能である。または、これらの混合物が使用可能である。
表層56bの材料としては、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、アルキド樹脂、アクリル樹脂(アクリルモノマー、アクリル樹脂のプレポリマー、ジペンタエリストリトールヘキサンアクリレート)の単体が使用可能である。更に、シリコン系ハードコート、フッ素系樹脂の単体、及びこれらの混合物、または、これらの複合材料等が使用可能である。
本実施形態では、図2に示すように基層56aには、ポリイミド樹脂、またはポリエーテルエーテルケトン樹脂を使用し、表層56bには、アクリル樹脂にフッ素樹脂を添加した表層コートを使用している。基層56aの厚みは、60μm〜70μm程度である。表層56bの厚みは、5μm〜7μm程度である。表層コート後の中間転写ベルト56の表面抵抗率は、1×1011Ω/□〜1×1013Ω/□である。また、中間転写ベルト56の体積抵抗率は、5×1010Ω・cm〜1×1012Ω・cmである。
<抵抗測定>
次に、中間転写ベルト56の電気抵抗の測定方法について説明する。中間転写ベルト56の電気抵抗を測定する測定器としては、株式会社三菱化学アナリテック製の「ハイレスタUP(商品名)」を使用した。測定プローブとしては、株式会社三菱化学アナリテック製でガード電極外径が17.9mmの「URSプローブ(商品名)」を使用した。測定条件としては、印加電圧が100Vで、チャージが10秒である。
中間転写ベルト56は、図4に示すように、アイドラローラ60,61、テンションローラ9、アイドラローラ61、二次転写内ローラ62、駆動ローラ63により所定の周速度で図4の反時計回り方向に回転可能に張架されている。駆動ローラ63は、定速性に優れたモータにより回転駆動されて中間転写ベルト56を図4の反時計回り方向に循環移動させる。アイドラローラ60,61は、各感光ドラム50の配列方向に沿って延びる中間転写ベルト56を支持する。テンションローラ9は、中間転写ベルト56に対して一定の張力を与える。尚、テンションローラ9による中間転写ベルト56のテンションは、29.4N〜117.6N(3kgf〜12kgf)程度になるように設定されている。
各感光ドラム50に対向して中間転写ベルト56の内周側に設けられる各一次転写ローラ54は、材質が、硫黄および硫黄複合快削鋼鋼材(SUM)、或いは、ステンレス(SUS)製等の金属ローラで形成されている。各一次転写ローラ54には、図示しない一次転写バイアス電源からトナー2の帯電極性とは逆極性の一次転写バイアス電圧が印加される。
これにより各感光ドラム50の表面電位と、各一次転写ローラ54の表面電位との電位差である一次転写コントラストが形成される。これにより中間転写ベルト56の図1の反時計回り方向の回転に伴って各感光ドラム50の表面上のトナー像が該中間転写ベルト56の外周面上に順次、静電吸引される。これにより二次転写されて重畳され、該中間転写ベルト56の外周面上にフルカラーのトナー像が形成される。
図示しない接離手段によりフルカラー画像形成モードでは、各一次転写ローラ54の全てが中間転写ベルト56を介在して各感光ドラム50の表面に当接する。また、モノクロ画像形成モードでは、ブラックK色の一次転写ローラ54dのみが中間転写ベルト56を介在して感光ドラム50dの表面に当接し、他色の一次転写ローラ54a〜54cは、中間転写ベルト56の内周面から離間する。
画像形成時には、中間転写ベルト56を介在して各感光ドラム50の表面に当接している各一次転写ローラ54に図示しない一次転写バイアス電源から一次転写バイアスが印加される。尚、各一次転写ローラ54は、軸方向(図4の紙面手前から紙面奥側方向)にストレートの形状である。
各一次転写ローラ54の外径は、6mm〜10mm程度に設定されている。尚、各一次転写ローラ54を中間転写ベルト56を介在して各感光ドラム50の表面に当接、或いは、離間する接離手段は必須ではない。
しかし、モノクロ画像形成モードにおいて、カラー色の各感光ドラム50a〜50cの寿命等の観点からモノクロ画像形成モードにおいては以下が望ましい。カラー色の各感光ドラム50a〜50cが回転する必要がないように、カラー色の各一次転写ローラ54a〜54cをカラー色の各感光ドラム50a〜50cの表面から離間しておくことが望ましい。
<二次転写ニップ部>
図4に示す二次転写ニップ部N2は、中間転写ベルト56の外周面側に配置される二次転写ローラ64と、中間転写ベルト56の内周面側に配置される二次転写内ローラ62とにより構成される。二次転写内ローラ62は、エチレン−プロピレンゴム(Ethylene Propylene Diene Terpolymer;EPDM)ゴムにより構成される。二次転写内ローラ62の外径は20mmである。また、ゴムの厚さは、0.5mmとなるように形成され、その硬度は、例えば、70°(アスカーC)に設定される。
一方、二次転写ローラ64は、導電性の芯金と、その外周に設けられた弾性層とからなる。弾性層は、金属錯体等のイオン導電剤を含有したニトリルブタジエンゴム(NBR;Nitril Butadiene Rubber)が適用出来る。更に、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体(EPDM;Ethylene Propylene Diene Monomer)ゴムが適用出来る。本実施形態の二次転写ローラ64の芯金の外径は12mmである。また、弾性層を含む二次転写ローラ64の外径は24mmに設定されている。
二次転写ローラ64の電気抵抗値は、3.0×10〜5.0×10Ωに設定される。二次転写ニップ部N2において、二次転写内ローラ62と中間転写ベルト56との電気抵抗値は、二次転写ローラ64の電気抵抗値よりも十分小さくなっている。二次転写ローラ64には、図1に示す高電圧電源からなる二次転写バイアス電源8が接続されており、二次転写ローラ64に印加する二次転写バイアス電圧は、可変となっている。二次転写内ローラ62は、接地Gされている。
<クリーニングブレード>
図1の反時計回り方向に回転する中間転写ベルト56の回転方向において二次転写ニップ部N2よりも下流側には、導電性を有するクリーニングブレードからなる導電ブレード65が設けられている。導電ブレード65は、二次転写ニップ部N2を通過した後に中間転写ベルト56の外周面上に残った残留トナーを掻き取って除去する。これにより該中間転写ベルト56の外周面をクリーニングするクリーニング手段を構成する。
導電ブレード65は、図3に示す導電性を有するブレード板金67により支持されている。ブレード板金67には、第二の電源となる高電圧電源70が接続されている。高電圧電源70(第二の電源)は、導電性を有するブレード板金67を介して導電ブレード65(クリーニングブレード)にバイアス電圧を印加する。
導電ブレード65は、ブレード板金67に通電して接着されるか、或いは、一体的に形成される。導電ブレード65は、板状の導電性ゴムを使用し、そのゴム硬度は、JIS−Aゴム硬度で55°〜80°に設定される。導電性ゴムの電気抵抗値は、1×10Ω〜1×1011Ω程度に設定される。
<搬送部>
記録材Pの搬送部としては、図示しないが、記録材Pを収容する給送トレイ、この給送トレイに積載された記録材Pを所定のタイミングで繰り出して図示しない分離手段との協働により一枚づつ分離給送するピックアップローラが設けられる。更に、該ピックアップローラにより分離給送された記録材Pを挟持して二次転写ニップ部N2に所定のタイミングで搬送するレジストローラ66を備えている。
<残留電荷によるトナーの飛び散り現象>
図1に示す画像形成装置4によりA3サイズの記録材Pを用いてモノクロ画像形成モードで、5枚の記録材Pの連続印刷を行って画像確認を行った。その結果、二次転写時に二次転写ニップ部N2における記録材Pの有無による電流ムラが発生した場合を考慮する。これにより中間転写ベルト56の外周面上の残留電荷1にムラが発生した。これによりトナー2の飛び散り画像のムラが3枚目の記録材Pの画像形成から発生し始めた。また、図1に示す画像形成装置4によりA3サイズの記録材Pを用いてモノクロ画像形成モードで、5枚の記録材Pの連続印刷を行って画像確認を行った結果、3枚目の記録材Pの画像形成からゴースト画像が発生した。
図4は、中間転写ベルト56の外周面上の表面電荷の様子を示す図である。図4に示すように、1枚目の記録材Pに中間転写ベルト56の外周面上に担持されたトナー像を二次転写する。その後、2枚目の記録材Pに中間転写ベルト56の外周面上に担持されたトナー像を二次転写する。
このとき、1枚目の記録材Pと2枚目の記録材Pとの間で中間転写ベルト56の外周面上に電荷ムラが形成される。この残留電荷1が減衰することなく中間転写ベルト56を介在して各感光ドラム50と、各一次転写ローラ54とが当接する各一次転写ニップ部N1に突入する。すると、図4の反時計回り方向に回転する中間転写ベルト56の回転方向において各一次転写ニップ部N1の上流でトナー2の飛び散りのムラが発生する。
1枚目と2枚目の記録材Pは、二次転写バイアス電源8から二次転写ローラ64に二次転写バイアス電圧が印加されている間に二次転写ニップ部N2を通過する。その通過部分は、図4の反時計回り方向に回転する中間転写ベルト56の外周面上に担持された後続するトナー像と重ならない。このため中間転写ベルト56の外周面上の電荷ムラの影響を受けない。これにより二次転写ニップ部N2を記録材Pが連続して通過する際にゴースト画像が発生する連続通過枚数は、記録材Pのサイズの大きさによって異なる。
ゴースト画像が発生する現象は、二次転写ニップ部N2における記録材Pの有無により発生する。具体的には、二次転写ニップ部N2において、二次転写バイアス電源8により二次転写ローラ64に図5(a)に示す一定の二次転写バイアス電圧を印加する。その場合、二次転写ニップ部N2における記録材Pの有無により二次転写ローラ64から記録材P、中間転写ベルト56、二次転写内ローラ62に向かって二次転写電流が流れる。この二次転写電流は、図5(b)に示すように変化する。
即ち、図5(b)の通過領域R1,R3,R5,R7で示す二次転写ニップ部N2における記録材Pの通過領域では、電気抵抗体となる記録材Pが存在するため中間転写ベルト56に低い電流が流れる。一方、図5(b)の非通過領域R2,R4,R6で示す二次転写ニップ部N2における記録材Pの非通過領域では、電気抵抗体となる記録材Pが存在しないため中間転写ベルト56に高い電流が流れる。
その結果、中間転写ベルト56の外周面上の残留電荷1は、二次転写ニップ部N2における記録材Pの通過領域R1,R3,R5,R7では低く、二次転写ニップ部N2における記録材Pの非通過領域R2,R4,R6では高くなる。これにより図4に示す中間転写ベルト56の外周面上の残留電荷1にムラが発生する。
本実施形態では、中間転写ベルト56の外周面上で発生する残留電荷1のムラの現象を抑えるために以下の通り構成する。図5(c)に示すように、図3に示す高電圧電源70からブレード板金67を介して駆動ローラ63に対向して中間転写ベルト56の外周面に接触して設けられた導電ブレード65にバイアス電圧を印加する。
高電圧電源70は、図1に示す制御手段となる制御部11により制御される。図5(c)において、横軸上の時間T1は、中間転写ベルト56の外周面上の二次転写ニップ部N2を通過した部位が導電ブレード65が接触するニップ部N3に到達する時間である。
<導電ブレードに印加するバイアス電圧>
本実施形態の画像形成装置4では、ゴーストが発生するような二次転写ニップ部N2における記録材Pの連続通過モードの場合には以下の通りである。該二次転写ニップ部N2において発生した記録材Pの有無による中間転写ベルト56の外周面上の残留電荷1のムラを図3に示す高電圧電源70から導電ブレード65に対してバイアス電圧を印加することにより緩和する。
具体的には、二次転写ニップ部N2において、二次転写バイアス電源8により二次転写ローラ64に二次転写バイアス電圧を印加する。その間に該二次転写ニップ部N2を記録材Pが通過した中間転写ベルト56の外周面上の領域が導電ブレード65と中間転写ベルト56の外周面とのニップ部N3に入る直前に導電ブレード65にバイアス電圧を印加する。即ち、制御部11により制御される高電圧電源70から導電ブレード65に残留電荷1を緩和するために必要な所定のバイアス電圧が印加される。
二次転写ニップ部N2を通過した中間転写ベルト56の外周面が導電ブレード65の位置に到達する。そのとき、制御手段となる制御部11は、二次転写バイアス電源8(第一の電源)を制御して二次転写ローラ64(二次転写手段)に二次転写バイアス電圧を印加する。そして、二次転写バイアス電圧を印加することにより中間転写ベルト56の外周面上を流れる二次転写電流と逆方向の電流が流れるように高電圧電源70(第二の電源)から導電ブレード65(クリーニングブレード)にバイアス電圧を印加する。
更に、二次転写ニップ部N2において、記録材Pが通過する部分と、記録材Pが通過しない部分とにそれぞれ対応する中間転写ベルト56の外周面上の位置が導電ブレード65の位置に到達する。そのときに、制御部11は、それぞれの位置での二次転写電流の検出値に基づいて図5(c)に示すように、導電ブレード65に印加するバイアス電圧の大きさを変更する。また、二次転写ニップ部N2を複数の記録材Pが連続して通過する場合に、高電圧電源70(第二の電源)から導電ブレード65(クリーニングブレード)にバイアス電圧を印加する。
本実施形態の画像形成装置4においては、該画像形成装置4が設置された図示しない環境テーブルに基づいて制御部11により制御される二次転写バイアス電源8により二次転写ローラ64に印加する二次転写バイアス電圧が決定される。これにより中間転写ベルト56の外周面に所望の二次転写電流が流れるように制御される。
この場合、中間転写ベルト56の外周面に流れる二次転写電流値は、該中間転写ベルト56の外周面上に記録材Pが存在する通過領域R1,R3,R5,R7と、記録材Pが存在しない非通過領域R2,R4,R6とでは、異なる値となる。これは、中間転写ベルト56の外周面上で記録材Pが存在しない非通過領域R2,R4,R6では記録材Pの電気抵抗分が無い。これにより中間転写ベルト56の外周面上で記録材Pが存在する通過領域R1,R3,R5,R7よりも大きな電流が流れる。
図7は、低湿環境下(設定温度が23℃、設定湿度が5%の場合)において、二次転写バイアス電源8により二次転写ローラ64に二次転写バイアス電圧が印加される。このときの中間転写ベルト56の外周面に流れる二次転写電流と、導電ブレード65が接触するニップ部N3において図示しない表面電位計により測定した中間転写ベルト56の外周面上の残留電位との関係を示す。図6に示すように、中間転写ベルト56の外周面上の残留電位は、二次転写電流の増加に比例して増加する。
これにより二次転写ニップ部N2における記録材Pの通過領域R1,R3,R5,R7と、非通過領域R2,R4,R6とに対応する中間転写ベルト56の外周面上の残留電位の大きさは以下の通りである。該通過領域R1,R3,R5,R7と、非通過領域R2,R4,R6とにおける中間転写ベルト56の外周面に流れる二次転写電流値を検出することで予測できる。中間転写ベルト56の外周面上の残留電位に対して、高電圧電源70から導電ブレード65に二次転写電流とは逆方向の電流を供給する。これにより中間転写ベルト56の外周面上の残留電位を緩和することができる。
高電圧電源70から導電ブレード65に印加するバイアス電圧の大きさは、二次転写ニップ部N2における記録材Pの通過領域R1,R3,R5,R7と、非通過領域R2,R4,R6とに対応する中間転写ベルト56の外周面上の位置により変更される。二次転写バイアス電源8に設けられた電流計8aにより検出された二次転写電流の検出値から図6に示すグラフに基づいて予測される残留電位と同じ大きさのバイアス電圧が高電圧電源70から導電ブレード65に印加される。
例えば、二次転写ニップ部N2における記録材Pの通過領域R1,R3,R5,R7で二次転写電流が20μA流れる。また、非通過領域R2,R4,R6で二次転写電流が40μA流れる。この場合は、二次転写ニップ部N2における記録材Pの通過領域R1,R3,R5,R7が導電ブレード65が接触するニップ部N3に到達した位置の残留電位は60Vである。このため高電圧電源70から導電ブレード65に−60Vが印加される。
また、二次転写ニップ部N2における記録材Pの非通過領域R2,R4,R6が導電ブレード65が接触するニップ部N3に到達した位置の残留電位は120Vであるため高電圧電源70から導電ブレード65に−120Vが印加される。これにより中間転写ベルト56の外周面上の残留電位が打ち消される。
本実施形態では、制御部11により高電圧電源70から導電ブレード65に印加されるバイアス電圧の設定値を通過領域R1,R3,R5,R7で−60V、非通過領域R2,R4,R6で−120Vにそれぞれ設定した。
他に、中間転写ベルト56の外周面上で導電ブレード65が接触するニップ部N3に到達した位置においての残留電位は以下の通りである。該中間転写ベルト56の外周面上の二次転写ニップ部N2を通過した部分が導電ブレード65が接触するニップ部N3に到達するまでの時間T1や該中間転写ベルト56の静電容量に影響される。このため一義には決定できず、画像形成装置4本体の構成に応じて適宜変更が必要である。
高電圧電源70から導電ブレード65に印加されるバイアス電圧の設定値を決定する方法としては、例えば、中間転写ベルト56の外周面上の導電ブレード65が接触するニップ部N3での表面電位を測定する。そして、測定された表面電位と同じ大きさの電圧を導電ブレード65に印加するバイアス電圧として設定する。
図5(c)は、高電圧電源70により導電ブレード65に印加されるバイアス電圧を示す。画像形成装置4が低湿環境下(設定温度23℃、設定湿度5%の場合)にて記録材Pが二次転写ニップ部N2を連続して通過する場合の二次転写電流の検出値と、導電ブレード65に印加するバイアス電圧との関係について説明する。
図6(a)〜(c)では、4枚の記録材Pが二次転写ニップ部N2を連続して通過する場合の一例である。図5(b),(c)に示す通過領域R1,R3,R5,R7は、二次転写ニップ部N2における記録材Pの通過領域である。ここで、一例として、通過領域R1の部分について説明する。二次転写ニップ部N2における記録材Pの通過領域R1の位置が導電ブレード65が接触するニップ部N3に入る直前が通過領域R1´である。
ここで、二次転写ニップ部N2で中間転写ベルト56の外周面に流れる二次転写電流値の検出値が20μAであったとする。図6に示すように、検出電流値が20μAのときに、予め導電ブレード65が接触するニップ部N3で表面電位計により検出した中間転写ベルト56の外周面上の残留電位は60Vである。この残留電位を打ち消すために高電圧電源70から導電ブレード65に印加されるバイアス電圧は−60Vに設定される。
このように、二次転写ニップ部N2で中間転写ベルト56の外周面に流れる二次転写電流を検出した結果から、予め定められた残留電位の予測テーブルを参照する。そして、予測された残留電位と逆極性で絶対値が同じ大きさのバイアス電圧を高電圧電源70から導電ブレード65に印加する。これに対して、二次転写ニップ部N2における記録材Pの非通過領域R2,R4,R6が該二次転写ニップ部N2で中間転写ベルト56の外周面に流れる二次転写電流が大きい部分である。
ここで、非通過領域R2の部分について説明する。非通過領域R2の部分の二次転写電流の検出値が40μAであったとする。そのとき、図6に示すように、導電ブレード65が接触するニップ部N3に入る直前の非通過領域R2´での中間転写ベルト56の外周面上の残留電位は120Vとなる。この残留電位を打ち消すために高電圧電源70から導電ブレード65に印加されるバイアス電圧は−120Vに設定される。
このように二次転写ニップ部N2における記録材Pの有無により発生する中間転写ベルト56の外周面上の残留電荷1のムラを緩和する。そのために、図5(c)に示すように、高電圧電源70から導電ブレード65に印加する必要なバイアス電圧の大きさを切り替えている。
図7は、本実施形態において制御部11により高電圧電源70から導電ブレード65に印加されるバイアス電圧の制御にを示すフローチャートである。図7のステップS1において、画像形成装置4が印刷ジョブを受信する。次に、ステップS2において、制御部11は、受信した印刷ジョブのモードが記録材Pが二次転写ニップ部N2を連続して通過する連続通過モードであるか否かを判定する。前記ステップS2において、例えば、3枚以上の記録材Pが二次転写ニップ部N2を連続して通過する場合には、ステップS3に進んで、制御部11は、受信した印刷ジョブに従って画像形成動作を開始する。
次に、ステップS4において、二次転写ニップ部N2を通過する中間転写ベルト56の位置が導電ブレード65が接触するニップ部N3に到達する直前のタイミングで制御部11は、高電圧電源70により導電ブレード65にバイアス電圧を印加する。その後、ステップS5に進んで、画像形成動作を終了する。
前記ステップS2において、例えば、2枚以下の少ない記録材Pが二次転写ニップ部N2を通過する連続通過モードでない場合には、ステップS6に進んで、制御部11は、受信した印刷ジョブに従って画像形成動作を開始する。その後、導電ブレード65にバイアス電圧を印加することなく前記ステップS5に進んで画像形成動作を終了する。
本実施形態の画像形成装置4を用いて、図7のステップS4に示すゴースト対策モードを適用する。そして、モノクロ画像形成モードにおいて、A3サイズで坪量が209g/mの記録材Pを5枚連続して印刷する。その結果、二次転写ニップ部N2における記録材Pの有無により発生する中間転写ベルト56の外周面上の残留電荷1のムラによるゴースト画像が発生しないことが確認できた。これにより中間転写ベルト56の外周面上の残留電荷1に起因するトナー2の飛び散りによるゴーストの発生を防止することができる。
N2…二次転写ニップ部
P…記録材
56…中間転写ベルト(中間転写体)
64…二次転写ローラ(二次転写手段)
65…導電ブレード(クリーニングブレード)

Claims (2)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体に形成されたトナー像が一次転写される中間転写体と、
    前記中間転写体に一次転写されたトナー像を記録材に二次転写する二次転写手段と、
    前記二次転写手段に電圧を印加する第一の電源と、
    前記中間転写体と前記二次転写手段とにより形成される二次転写ニップ部に記録材を搬送する搬送手段と、
    前記二次転写ニップ部を通過した後に前記中間転写体に残った残留トナーをクリーニングする導電性を有するクリーニングブレードと、
    前記クリーニングブレードに電圧を印加する第二の電源と、
    を有する画像形成装置において、
    前記二次転写ニップ部を通過した前記中間転写体が前記クリーニングブレードの位置に到達したとき、
    前記第一の電源から前記二次転写手段に印加された電圧により前記中間転写体に流れる二次転写電流と逆方向の電流が流れるように前記第二の電源から前記クリーニングブレードに電圧を印加し、
    前記二次転写ニップ部において記録材が通過する部分と、記録材が通過しない部分とにそれぞれ対応する前記中間転写体の位置が前記クリーニングブレードの位置に到達したときに、それぞれの位置での前記二次転写電流の検出値に基づいて、前記クリーニングブレードに印加する電圧の大きさを変更する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記二次転写ニップ部を複数の記録材が連続して通過する場合に、前記第二の電源から前記クリーニングブレードに電圧を印加することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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