JP2018044258A - Grommet processing apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ワイヤロープをエンドレススリングに加工するためのグロメット加工装置に関する。 The present invention relates to a grommet processing apparatus for processing a wire rope into an endless sling.
一般に、荷吊り作業等に使用される環状のスリングは、「エンドレススリング(無端索)」と称される。従来、このエンドレススリングを加工するにあたっては、「グロメット」と称されるロープ加工が行われていた。 In general, an annular sling used for a load lifting operation or the like is referred to as an “endless sling”. Conventionally, when processing this endless sling, rope processing called “grommet” has been performed.
このグロメットでは、ワイヤロープを構成する複数本のストランドを解き分け、そのうちの一本のストランドを撚り合わせることによって一個のエンドレススリングを得る。グロメットによって加工されるエンドレススリングの個数が、材料としてのワイヤロープを構成するストランドの本数より少ない場合、使用されなかったストランドは廃棄処分される。そのため、グロメットによるエンドレススリングの加工では、不要なストランドの本数分、材料単価が高くなる。 In this grommet, one endless sling is obtained by breaking a plurality of strands constituting the wire rope and twisting one of the strands. When the number of endless slings processed by the grommets is less than the number of strands constituting the wire rope as the material, the unused strands are discarded. Therefore, in the endless sling processing using grommets, the material unit cost is increased by the number of unnecessary strands.
又、グロメットによるエンドレススリングの加工は、多くの工程を手作業にて行うため、多大な労力と長期の作業時間が必要となる。これより、グロメットによって加工されたエンドレススリングは高価格となる。 In addition, endless sling processing using grommets requires many labors and long working hours because many processes are performed manually. As a result, endless slings processed by grommets are expensive.
この点につき、下記特許文献1、2には、エンドレススリングを一本のワイヤロープで形成する旨の技術的手段が開示されている。又、下記特許文献3には、エンドレススリング(エンドレスワイヤロープ)を機械的に加工する装置(エンドレスワイヤロープの加工機)が開示されている。
In this regard,
前記特許文献1、2に開示された手段のように、一本のワイヤロープからエンドレススリングを形成すれば、材料の無駄がなくなる。又、ロープからストランドを解き分ける作業も不要となる。
If the endless sling is formed from a single wire rope as in the means disclosed in
しかしながら、前記特許文献1、2に開示された手段においても、やはり、ロープを撚り合わせる工程を手作業にて行う必要がある。特に、材料としてのロープ径が大きくなるにつれて、又、加工するエンドレススリングが大径になるにつれて、ロープを撚り合わせる工程の労働負荷は高くなる。
However, in the means disclosed in
一方、前記特許文献3に記載された加工機を用いてエンドレススリングを加工すれば、作業効率が良くなる。
On the other hand, if the endless sling is processed using the processing machine described in
しかしながら、前記特許文献3に記載された加工機は、ドラムから繰り出されるワイヤロープをガイドに沿わせながら周回軌道に導き、周回軌道に導かれたワイヤロープの一部を前記ドラムの周りに回転させながらロープを撚り合わせる仕組みとなされているため、製造過程においてワイヤロープに摩耗が生じたり、ねじれが発生したりすることが予想される。
However, the processing machine described in
本発明は前記技術的課題に鑑みて開発されたものであり、エンドレススリングの製造コストを低減することができる新規なグロメット加工装置を提供することを目的とする。 This invention is developed in view of the said technical subject, and it aims at providing the novel grommet processing apparatus which can reduce the manufacturing cost of an endless sling.
前記技術的課題を解決する本発明のグロメット加工装置は、ワイヤロープをエンドレススリングに加工するためのグロメット加工装置であって、ワイヤロープが巻き回されたドラムが設置される基台と、前記基台を回転させることによって前記ドラムを円運動させる回転装置と、前記ドラムから繰り出されるワイヤロープを、前記基台の回転軸上を通過する周回軌道に導くガイド装置と、前記周回軌道に導かれる前のワイヤロープを蛇行路に通過させることによって、ワイヤロープに撚りを付与する撚り付け装置と、を具備してなることを特徴とする(以下、「本発明装置」と称する。)。 The grommet processing device of the present invention for solving the technical problem is a grommet processing device for processing a wire rope into an endless sling, wherein a base on which a drum around which the wire rope is wound is installed, and the base A rotating device that circularly moves the drum by rotating a table; a guide device that guides a wire rope fed from the drum to a circular orbit passing on the rotation axis of the base; and And a twisting device for twisting the wire rope by passing the wire rope through a meandering path (hereinafter referred to as “the device of the present invention”).
本発明装置においては、前記撚り付け装置の蛇行路が、複数個の滑車によって形成されてなるものが好ましい態様となる。 In the device according to the present invention, it is preferable that the meandering path of the twisting device is formed by a plurality of pulleys.
本発明によれば、エンドレススリングの製造コストを低減することができる。 According to the present invention, the manufacturing cost of the endless sling can be reduced.
以下、本発明を実施するための形態(実施形態)を図面に基づいて説明するが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。 Hereinafter, although the form (embodiment) for carrying out the present invention is explained based on a drawing, the present invention is not limited to this embodiment.
<本発明装置1>
図1に、実施形態に係る本発明装置1を示す。前記本発明装置1は、基台2と、回転装置3と、ガイド装置4と、撚り付け装置5と、を具備する。
<
FIG. 1 shows a
‐基台2‐
前記基台2には、ワイヤロープWが巻き回されたドラムDが設置される。本実施形態において、前記基台2は、土台21によって下支えされた構造を有してなり、前記基台2と前記土台21との接点にローラ22が介在されている。即ち、前記基台2は、回転台機構を有するターンテーブルである。又、前記基台2には、前記基台2の回転軸Lを含む一部の領域を切り欠くようにして貫通孔23が設けられている。更に、前記基台2には、前記貫通孔23と相対する位置にドラムホルダ24が設けられている。前記ドラムホルダ24には、前記ドラムDを回転自在に支持する軸受け25が設けられている。
-Base 2-
A drum D around which a wire rope W is wound is installed on the
‐回転装置3‐
前記回転装置3は、前記基台2を回転させることによって、前記ドラムDを円運動させる役割を担う。本実施形態において、前記回転装置3は、前記基台2の周縁に沿って配されたローラチェーン31と、前記ローラチェーンにかみ合わされたスプロケット32と、前記スプロケット32を回転させる図示しないモータと、を具備する。即ち、前記回転装置3は、前記モータを駆動させて前記スプロケット32を回転させることによって、前記スプロケット32の回転を前記ローラチェーン31に伝達し、もって、前記基台2を回転させる仕組みとなされている。この基台2の回転により、前記ドラムDに前記回転軸Lを中心とした円運動が付与される。
-Rotating device 3-
The
‐ガイド装置4‐
前記ガイド装置4は、前記ドラムDから繰り出されるワイヤロープWを、前記基台2の回転軸L上を通過する周回軌道に導く役割を担う。本実施形態において、前記ガイド装置4は、アーム41と、複数のガイドローラ43と、送り機構44と、を具備する。
-Guide device 4-
The
前記アーム41は、前記基台2から離れた位置に立設された支柱411と、前記支柱411の先端に連設され、先端が前記基台2の上部空間に至るように配されたブラケット412と、を具備する。
The
前記ガイドローラ43は、前記アーム41と、前記基台2の下部空間に配されている(以下、説明の便宜上、前記アーム41の先端に配されたガイドローラ43を「上部ガイドローラ(43A)」と称し、前記基台2の下部空間に配されガイドローラ43を「下部ガイドローラ(43B)」と称する。)。
The
前記送り機構44は、前記アーム41の支柱411の中程に配されたピンチローラであり、図示しないモータによって回転する。
The
即ち、本実施形態において前記ガイド装置4は、前記ドラムDから繰り出されるワイヤロープWを、前記上部ガイドローラ43Aから前記下部ガイドローラ43Bに至る複数のガイドローラ43に掛け回し、前記送り機構44を構成するピンチローラに挟んだ状態で順次送り出すことによって、周回軌道に導く仕組みとなされている。この際、前記上部ガイドローラ43Aと前記下部ガイドローラ43Bとの位置関係によって、前記ワイヤロープWが描く周回軌道が、前記基台2の回転軸L上を通過するようにしている。
That is, in the present embodiment, the
‐撚り付け装置5‐
図2に示すように、前記撚り付け装置5は、前記周回軌道に導かれる前のワイヤロープWを蛇行路Sに通過させることによって.ワイヤロープWに撚りを付与する役割を担う。本実施形態において、前記撚り付け装置5は、前記基台2の回転軸L付近に立設したボード51の表面に取り付けた複数の滑車52(52A〜52C)によって前記蛇行路Sを形成した。なお、前記滑車52のうち、前記ボード51の上部に取り付けられた滑車52Aと下部に取り付けられた滑車52Cは、前記ボード51に設けられた縦溝53(53A、53C)に沿って上下方向に取り付け位置が選択できるようになっている。又、前記ボード51の中程に取り付けられた滑車52Bは、前記ボード51に設けられた横溝54に沿って左右方向に取り付け位置が選択できるようになっている。即ち、前記撚り付け装置5は、前記滑車52(52A〜52C)の取り付け位置を変えることによって、前記蛇行路Sのピッチと振れ幅が選択できる仕組みとなされている。
-Twisting device 5-
As shown in FIG. 2, the
<本発明装置1によるエンドレススリング10の加工>
図3〜図7に、前記本発明装置1によるエンドレススリング10の加工工程を示す。前記本発明装置1によってエンドレススリング10を加工するにあたっては、まず、前記基台2にワイヤロープWが巻き回されたドラムDを設置し、ワイヤロープWを繰り出しながら、前記上部ガイドローラ43Aから前記下部ガイドローラ43Bに至る複数のガイドローラ43に掛け回すと共に、前記送り機構44を構成するピンチローラに挟む(図3参照)。
<Processing of Endless Sling 10 by
3 to 7 show processing steps of the
次いで、前記基台2に設けられた前記貫通孔23を通じて戻ってきたワイヤロープWの先端を周回遅れのワイヤロープWに鉄線F等を用いて仮止めする(図4参照)。又、前記周回軌道に導かれる前のワイヤロープWを前記撚り付け装置5の蛇行路Sに通過させる(図2参照)。
Next, the tip of the wire rope W that has returned through the through
この状態で、前記回転装置3と前記ガイド装置4の送り機構44とを駆動させれば、前記ドラムDに前記基台2の回転軸Lを中心とする円運動が付与され、前記ドラムDに巻き回されたワイヤロープWが繰り出されて順次周回軌道に導かれる(図5、図6参照)。この際、前記周回軌道に導かれる前のワイヤロープWが、前記撚り付け装置5の蛇行路Sを通過するため、ワイヤロープWには螺旋状の撚りが順次付与される。そして、前記蛇行路Sを通過することによって撚りが付与された前記ワイヤロープWは、前記周回軌道に導かれる際に、既に周回軌道を巡る先行するワイヤロープWの周囲に巻き付けられる。
In this state, if the
そして、ワイヤロープWの巻き付け開始後、前記周回軌道を所定回数(ここでは、仮止めの後に六回)周回させれば、図7(a)に示すエンドレススリング前駆体10Aが形成される。最後に、このエンドレススリング前駆体10Aを前記ガイド装置4から取り外し、芯入れを行えば、図7(b)に示すエンドレススリング10が得られる。
Then, after the winding of the wire rope W is started, the
即ち、前記本発明装置1によるエンドレススリング10の加工は、一本のワイヤロープWを素材とするため、材料の無駄がなくなる。又、エンドレススリング10を加工する際の作業者の労働負荷も小さい。そのため、エンドレススリングの製造コストを低減することができる。
That is, the processing of the
なお、本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。 The present invention can be implemented in various other forms without departing from the spirit or main features thereof. Therefore, the above-mentioned embodiment is only a mere illustration in all points, and should not be interpreted limitedly. The scope of the present invention is indicated by the claims, and is not restricted by the text of the specification. Further, all modifications and changes belonging to the equivalent scope of the claims are within the scope of the present invention.
本発明は、エンドレススリングを加工するための装置として好適に利用される。 The present invention is suitably used as an apparatus for processing an endless sling.
1 本発明装置(グロメット加工装置)
2 基台
3 回転装置
4 ガイド装置
43 ガイドローラ
44 送り機構
5 撚り付け装置
10 エンドレススリング
10A エンドレススリング前駆体
D ドラム
L 回転軸
S 蛇行路
W ワイヤロープ
1 Device of the present invention (Grommet processing device)
2
Claims (2)
ワイヤロープが巻き回されたドラムが設置される基台と、
前記基台を回転させることによって前記ドラムを円運動させる回転装置と、
前記ドラムから繰り出されるワイヤロープを、前記基台の回転軸上を通過する周回軌道に導くガイド装置と、
前記周回軌道に導かれる前のワイヤロープを蛇行路に通過させることによって、ワイヤロープに撚りを付与する撚り付け装置と、
を具備してなることを特徴とするグロメット加工装置。 A grommet processing device for processing a wire rope into an endless sling,
A base on which a drum around which a wire rope is wound is installed;
A rotating device for circularly moving the drum by rotating the base;
A guide device for guiding the wire rope fed out from the drum to a circular orbit passing through the rotation axis of the base;
A twisting device that applies twist to the wire rope by passing the wire rope before being guided to the orbital track through a meandering path;
The grommet processing apparatus characterized by comprising.
前記撚り付け装置の蛇行路が、複数個の滑車によって形成されてなるグロメット加工装置。
In the grommet processing device according to claim 2,
A grommet processing device in which the meandering path of the twisting device is formed by a plurality of pulleys.
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JPH0712498U (en) * | 1993-08-06 | 1995-02-28 | 秀治 細江 | Endless wire rope processing machine |
JP2010242279A (en) * | 2009-03-19 | 2010-10-28 | Sumitomo Denko Steel Wire Kk | Circular coaxial twisted bead cord, method for producing the same, and tire for vehicle |
JP2011256484A (en) * | 2010-06-09 | 2011-12-22 | Kanai Hiroaki | Method and apparatus for manufacturing annular metal cord |
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