JP2018042283A - 顕微撮影装置を用いた観察方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】観察対象を容易に観察することができる、顕微撮影装置を用いた観察方法を提供すること。
【解決手段】実施形態に係る顕微撮影装置を用いた観察方法は、光を集光するマイクロレンズおよび前記マイクロレンズにより集光される前記光を受光する受光部、を含む画素が所定の間隔で複数個配列された固体撮像装置と、この固体撮像装置上に設けられた載置部と、を有する顕微撮影装置の前記載置部に観察対象を配置し、前記載置部に配置された前記観察対象を前記固体撮像装置によって撮影することを特徴とする方法である。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、顕微撮影装置を用いた観察方法に関する。
一般に、光学顕微鏡を用いて観察対象を観察する場合、以下のように行われる。まず、載置部に観察対象を載置する。続いて、観察対象を照明し、観察対象からの光を、対物レンズ、接眼レンズ、およびその他のレンズを含む観察光学系によって集光し、これらの光学レンズ系をそれぞれ調整することにより所望の位置に所望の倍率で結像させる。このように結像した像を、接眼レンズから観察することにより、観察対象を観察することができる。
このように、光学顕微鏡を用いた観察方法においては、観察対象を観察するまでに、観察対象からの光を所望の位置に所望の倍率で結像させるために、光学レンズ系を個々に調節する必要である。さらに、光学顕微鏡の視野は一定であるため、観察対象を拡大するほど、観察対象の一部分のみしか一度に観察することができず、観察対象の全体を観察するには、例えば観察対象を移動させる等のように、観察対象上を走査する必要である。
このように、一般に、光学顕微鏡を用いて観察対象を観察するには、煩雑な操作が必要である。
特開2012−118194号公報
実施形態は、観察対象を容易に観察することができる、顕微撮影装置を用いた観察方法を提供することを目的とする。
実施形態に係る顕微撮影装置を用いた観察方法は、光を集光するマイクロレンズおよび前記マイクロレンズにより集光される前記光を受光する受光部、を含む画素が所定の間隔で複数個配列された固体撮像装置と、この固体撮像装置上に設けられた載置部と、を有する顕微撮影装置の前記載置部に観察対象を配置し、前記載置部に配置された前記観察対象を前記固体撮像装置によって撮影することを特徴とする方法である。
本実施形態に係る顕微撮影装置を示す断面図である。 図1に示す顕微撮影装置の一部を拡大して示す図である。 図1に示す顕微撮影装置を用いた観察システムを模式的に示す電気ブロック図である。 顕微撮影装置の載置部上に観察対象が配置された様子を示す上面図である。 実施例1に係る顕微撮影装置を用いた観察方法を説明するための図である。 実施例2に係る顕微撮影装置を用いた観察方法を説明するための図である。 実施例3に係る顕微撮影装置を用いた観察方法を説明するための図である。 実施例4に係る顕微撮影装置を用いた観察方法を説明するための図である。
以下に、実施形態に係る顕微撮影装置を用いた観察方法について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る顕微撮影装置を示す断面図である。図1に示す顕微撮影装置10は、固体撮像装置11と、撮影対象を配置することができる載置部12と、を具備する。
固体撮像装置11は、光を集光するマイクロレンズ13、およびマイクロレンズ13により集光される光を受光する受光部、を含む画素14が、所定の間隔で複数個配列されることにより構成されるセンサ部を有するものである。以下に、この固体撮像装置11について具体的に説明する。
図1に示す固体撮像装置11において、例えばシリコン等からなる半導体基板15には、複数の不純物層である複数のフォトダイオード層16が、配列形成されている。本実施形態においては、例えばフォトダイオード層16が受光部となるが、受光部は、入射される光を受光して光電変換することができればよく、必ずしもフォトダイオード層16である必要はない。
また、複数のフォトダイオード層16が設けられた半導体基板15の表面上には、中間層17が設けられており、中間層17の表面上には、複数のマイクロレンズ13が、配列された複数のフォトダイオード層16の位置に対応して、配列形成されている。
なお、中間層17は、例えばカラーフィルタ層等のような波長選択層、中間層の表面上を平坦にするための平坦化層等である。
このような固体撮像装置11は、フォトダイオード層16と、このフォトダイオード層16に光を集光するためのマイクロレンズ13と、を含む画素14を複数個有している。固体撮像装置11において、複数の画素14を所定の間隔で配列することによりセンサ部が構成されている。
この固体撮像装置11の表面上のうち、少なくともセンサ部上には、撮影対象を配置することができる載置部12が設けられている。載置部12は、例えばガラス等のような、所定の波長帯域の光(例えば可視光)を透過させる透光性を有しかつ固体撮像装置11のマイクロレンズ13と屈折率が異なる樹脂によって構成されるものである。載置部12の形状は、板状のものであっても良いし、マイクロレンズ13の上に埋め込まれる液状あるいは固体状ものであってもよい。
このような載置部12は、複数のマイクロレンズ13上に、複数のマイクロレンズ13に接触するように配置されており、所定の厚さを有するものである。なお、載置部12の厚さについては後述する。
このような顕微撮影装置10は、光源18下に配置された状態で載置部12に観察対象を配置し、具体的には、光源18下に配置された状態で載置部12の表面上あるいは内部に観察対象を配置し、このように配置された観察対象を固体撮像装置11において撮影することにより、観察対象を観察することができるものである。なお、光源18は、例えば顕微撮影装置10が配置される部屋の蛍光灯等であってもよいし、観察対象をより詳細に撮影するために設けられた撮影専用の光源であってもよい。
図2は、以上に説明した顕微撮影装置10の一部を拡大して示す図である。以下に、図2を参照して、上述の顕微撮影装置10について、より詳細に説明する。この顕微撮影装置10は、マイクロレンズ13の頂点から所定の距離L以内に配置される観察対象を撮影することができるものである。ここで、所定の距離Lとは、固体撮像装置11のマイクロレンズ13の視野角θおよび固体撮像装置11に配列される画素14の間隔Pにより決定される距離である。以下に、所定の距離Lについて説明する。
顕微撮影装置10によって観察対象を撮影することができる条件は、図2に示すように、観察対象の撮影面の距離をS、画素14の間隔をPとして、以下のように表現される。
2×S≦P・・・(式1)
撮影面の距離Sが上記式1を満足しない場合、観察対象からの光は、本来受光される画素14において受光される他、当該画素14に隣接する他の画素14においても受光されてしまうこととなり、顕微撮影装置10は観察対象を、いわゆるピンボケした状態で撮影してしまう。
ここで、観察対象の撮影面の距離Sは、マイクロレンズ13の視野角をθ、マイクロレンズ13の頂点から観察対象までの距離をLとして、以下のように表現される。
tanθ=S/L・・・(式2)
以上の式1および式2より、マイクロレンズ13の頂点から観察対象までの距離Lは、以下のように表現される。
L≦P/(2×tanθ)・・・(式3)
式3より、本実施形態に係る顕微撮影装置10は、マイクロレンズ13の頂点からの距離Lが、P/(2×tanθ)以内に配置される観察対象を撮影することができるものである。
例えば、画素14の間隔P=1.76μm(S=0.88μm)、θ=10degである場合、L≦5μmとなるため、顕微撮影装置10は、マイクロレンズ13の頂点からの距離Lが5μm以内に配置された観察対象を撮影することができる。同様に、画素14の間隔P=3.52μm(S=1.76μm)、θ=10degである場合、L≦10μmとなるため、顕微撮影装置10は、マイクロレンズ13の頂点からの距離Lが10μm以内に配置された観察対象を撮影することができ、画素14の間隔P=17.64μm(S=8.82μm)、θ=10degである場合、L≦50μmとなるため、顕微撮影装置10は、マイクロレンズ13の頂点からの距離Lが50μm以内に配置された観察対象を撮影することができる。
なお、以上に説明したように、本実施形態に係る顕微撮影装置10は、マイクロレンズ13の頂点からの距離Lが、P/(2×tanθ)以内に配置される観察対象を撮影することができるものである。従って、載置部12の表面上で観察する場合の厚さは、少なくともP/(2×tanθ)以内である必要がある。また、載置部12の内部に観察対象がある場合は、マイクロレンズ13の頂点からの距離Lが、P/(2×tanθ)以内に配置される観察対象を撮影することができるものである。
図3は、以上に説明した顕微撮影装置10を用いた観察システムを模式的に示す電気ブロック図である。図3に示す観察システムは、顕微撮影装置10、信号処理回路であるロジック回路部19、および表示部20、によって構成される。
ロジック回路部19は、顕微撮影装置10により得られた電圧信号(raw data)に対して色補正(ホワイトバランス、カラーマトリクス)、ノイズ補正(ノイズリダクション、傷補正)、画質補正(エッジ強調、ガンマ補正)等の所定の信号処理を施し、信号処理された電圧信号を画像信号として出力する。本実施形態においては、顕微撮影装置10に、像を結像するためのレンズや拡大縮小を目的とするレンズ等の光学レンズ系を含まないため、ロジック回路部19には、このようなレンズ収差の補正やシェーディング補正するための補正回路は含まれていない。
このようなロジック回路部19は、例えば画素14が配列された領域であるセンサ部の周囲の半導体基板15に設けることによって固体撮像装置11に内蔵させてもよいし、固体撮像装置11とは別基板に設けられた、固体撮像装置11とは別部品あってもよい。
次に、表示部20は、例えばディスプレイ装置であり、ロジック回路部19から出力される画像信号に基づいて観察対象の画像を形成し、表示する。表示部20は、顕微撮影装置10の載置部12に配置された観察対象の全体を一度に表示することができる。
このような観察システムは、表示部20に、顕微撮影装置10の載置部12に配置された観察対象の全体を一度に表示することができるため、このようなシステムを用いることにより、観察対象の全体を同時にリアルタイムで観察することができる。
続いて、以上に説明した顕微撮影装置10を用いた観察方法について説明する。まず、所望の光源18下に配置された顕微撮影装置10の載置部12の表面上に、図4に示すように観察対象21を配置する。本実施例においては、例えば画素14の間隔Pが1μm、マイクロレンズ13の視野角θが10deg、固体撮像装置11のセンサ部22内に1000個×1000個の画素14が形成された10Mセンサを有する顕微撮影装置10の載置部12の表面上に、1000μmの観察対象21を載置する。なお、図4においては、センサ部22内に配置される画素14の数については省略している。また、図4に示すセンサ部22は、この周囲に設けられたワイヤー23により、例えばロジック回路部19が設けられた基板24に電気的に接続されている。
なお、上記の顕微撮影装置10の場合、マイクロレンズ13の頂点からの距離Lが2.84μm(=1/(2×tan10))以内に配置された観察対象21を撮影することができるものであり、載置部12の厚さは、2.84μmとなっている。
このような載置部12の表面上に観察対象21が載置されると、観察対象21は、マイクロレンズ13の頂点からの距離Lが所定の距離P/(2×tanθ)以内となるように配置されるため、顕微撮影装置10は、観察対象21を撮影することができる。固体撮像装置11は、載置された観察対象21を撮影し、ロジック回路部19は、撮影により得られた電圧信号(raw date)に対して所望の信号処理を施す。この後、ロジック回路部19は、信号処理された電圧信号を画像信号として出力する。
最後に、表示部20は、ロジック回路部19から出力される画像信号に基づいて観察対象21の画像を形成し、表示する。
なお、本実施例における顕微撮影装置10およびこの装置を用いた観察システムにおいて、表示される観察対象21の倍率Mは、観察対象21のサイズと画素14の間隔PによってM=観察対象21のサイズ/画素14の間隔P、で決定され、上述のように観察対象21のサイズが1000μm、画素14の間隔Pが1μmのとき、表示される観察対象21の倍率Mは、1000となる。
以上に説明した顕微撮影装置10を用いた観察方法によれば、従来の光学顕微鏡を用いた観察対象の観察方法のように、光学レンズ系の調整、および観察対象上の走査、といった煩雑な操作を必要とせず、顕微撮影装置10の載置部12に観察対象21を配置するだけで、観察対象の全体を一度に容易に観察することができる。
以上に説明した顕微撮影装置10を用いた観察方法は、様々な分野において適用することができる。以下に、その適用例について説明する。
<実施例1>
図5は、実施例1に係る顕微撮影装置を用いた観察方法を説明するための図である。図5に示す観察方法においては、本実施形態に係る顕微撮影装置10を用いた観察方法をバイオ分野に適用している。図5に示すように、顕微撮影装置10およびこれを用いた観察システムによれば、顕微撮影装置10の載置部12上に癌細胞101を含む液体102を滴下することにより、癌細胞101を観察することができる。以下に、この方法について説明する。
まず、例えば画素14の間隔Pが1μm、マイクロレンズ13の視野角θが10deg、固体撮像装置11のセンサ部22内に1000個×1000個の画素14が形成された10Mセンサを有する顕微撮影装置10を、所望の光源18下に配置し、顕微撮影装置10の載置部12の表面上に、図5に示すように、絶縁シート103を配置する。この絶縁シート103は、後に載置部12の表面上に滴下される液体102が、センサ部22上の載置部12の周囲に設けられた複数本のワイヤー23(図4)をショートさせることを抑制するためのものである。
なお、この顕微撮影装置10の場合、マイクロレンズ13の頂点からの距離Lが2.84μm以内に配置された観察対象を撮影することができるものであり、載置部12の厚さは、用いられる絶縁シート103の厚さを考慮して、2.84μmより薄くなっている。
次に、観察対象である癌細胞101を含む液体102を、例えばスポイト等の滴下装置104を用いて載置部12上に滴下することにより癌細胞101を含む液体102を絶縁シート103を介して載置部12上に載置する。
次に、載置部12に癌細胞101を含む液体102が載置されると、固体撮像装置11は、載置された癌細胞101を含む液体102を撮影し、ロジック回路部19(図3)は、撮影により得られた電圧信号(raw date)に対して所望の信号処理を施す。この後、信号処理された電圧信号を画像信号として出力する。
最後に、表示部20(図3)は、ロジック回路部19(図3)から出力される画像信号に基づいて癌細胞101を含む液体102の画像を形成し、図5に示すように表示する。
このようにして、癌細胞101を観察することができる。
<実施例2>
図6は、実施例2に係る顕微撮影装置を用いた観察方法を説明するための図である。図6に示す観察方法においても、本実施形態に係る顕微撮影装置10を用いた観察方法をバイオ分野に適用している。図6に示すように、顕微撮影装置10およびこれを用いた観察システムにおいては、予め載置部12の表面上に検出対象である抗体に反応する薬品を配置する一方で、光源としてUV(紫外線)光源201を用い、抗体と薬品とが反応することによる蛍光発光を観察することにより、抗体の有無を観察することができる。以下に、この方法について説明する。
まず、例えば画素14の間隔Pが1μm、マイクロレンズ13の視野角θが10deg、固体撮像装置11のセンサ部22内に1000個×1000個の画素14が形成された10Mセンサを有する顕微撮影装置10を、UV光源201下に配置する。また、顕微撮影装置10の載置部12の表面上に、図6に示すように、複数の凹部202を有する検査容器203を配置する。検査容器203の凹部202の数はセンサ部22の上方に10個×10個程度であり、各凹部202内には、検出対象となる抗体と反応し、UV光の照射によって蛍光発光する薬品を予め塗布しておく。
なお、この顕微撮影装置10の場合、マイクロレンズ13の頂点からの距離Lが2.84μm以内に配置された観察対象を撮影することができるものである。従って、載置部12の厚さおよび検査容器203の厚さの合計が、2.84μm以内となるように設けられている。したがって、検査容器203の各凹部202は、検査容器203の表面から厚さ方向にP/(2×tanθ)より短い範囲内において延在している。
次に、観察対象である抗体を含む液体204を、例えばスポイト等の滴下装置205を用いて検査容器203の各凹部202内に滴下することにより、抗体を含む液体204を載置部12上に載置する。
次に、載置部12に抗体を含む液体204が載置されると、液体204に抗体が含まれている場合にはその抗体と凹部202内に塗布された薬品とが反応する一方で、上方からUV光が照射されているため、凹部202内は蛍光発光206する。固体撮像装置11は、この蛍光発光206を撮影し、ロジック回路部19(図3)は、撮影により得られた電圧信号(raw date)に対して所望の信号処理を施す。この後、信号処理された電圧信号を画像信号として出力する。
最後に、表示部20(図3)は、ロジック回路部19(図3)から出力される画像信号に基づいて蛍光発光206の画像を形成し、図6に示すように表示する。
このようにして、抗体の有無を観察することができる。
<実施例3>
図7は、実施例3に係る顕微撮影装置を用いた観察方法を説明するための図である。図7に示す観察方法においては、本実施形態に係る顕微撮影装置10を用いた観察方法を環境分野に適用している。図7に示すように、顕微撮影装置10およびこれを用いた観察システムによれば、予めいわゆるPM2.5等の微小粒子状物質301を通すことができる通路302、およびこの通路302の入口および出口に微小粒子状物質301を透過させるフィルタ303を顕微撮影装置10の載置部12上に設け、通路302内を微小粒子状物質301を通過させることにより、微小粒子状物質301を観察することができる。以下に、この方法について説明する。
まず、例えば画素14の間隔Pが1μm、マイクロレンズ13の視野角θが10deg、固体撮像装置11のセンサ部22内に1000個×1000個の画素14が形成された10Mセンサを有する顕微撮影装置10の載置部12の表面上に、図7に示すように、微小粒子状物質301を通す通路302を、通路302内に顕微撮影装置10の載置部12の表面が露出するように配置し、この通路302の入口および出口に、微小粒子状物質301を透過させるフィルタ303、を設ける。そして、このような顕微撮影装置10を、所望の光源18下に配置する。
なお、この顕微撮影装置10の場合、マイクロレンズ13の頂点からの距離Lが2.84μm以内に配置された観察対象を撮影することができるものである。従って、載置部12の厚さおよび通路302の径Rの合計が、2.84μm以内となるように設けられている。したがって、通路302の径RはP/(2×tanθ)より小さくなっている。
次に、微小粒子状物質301を含む気体304を通路302内に、フィルタ303を介して流すことにより、微小粒子状物質301を載置部12上に載置する。
次に、固体撮像装置11に載置部12上の観測領域305を撮影させ続けると、載置部12上に微小粒子状物質301が到着した場合、固体撮像装置11は、微小粒子状物質301を撮影し、ロジック回路部19(図3)は、撮影により得られた電圧信号(raw date)に対して所望の信号処理を施す。この後、信号処理された電圧信号を画像信号として出力する。
最後に、表示部20(図3)は、ロジック回路部19(図3)から出力される画像信号に基づいて微小粒子状物質301の画像を形成し、図7に示すように表示する。
このようにして、微小粒子状物質301を観察することができる。
<実施例4>
図8は、実施例4に係る顕微撮影装置を用いた観察方法を説明するための図である。図8に示す観察方法においても、本実施形態に係る顕微撮影装置10を用いた観察方法を環境分野に適用している。図8に示すように、顕微撮影装置10およびこれを用いた観察システムによれば、予め微生物、藻等の汚染物質401を含む水402を流す流路403を顕微撮影装置10の載置部12上に設け、流路403内を汚染物質401を含む水402を通過させることにより、汚染物質401を観察することができる。以下に、この方法について説明する。
まず、例えば画素14の間隔Pが1μm、マイクロレンズ13の視野角θが10deg、固体撮像装置11のセンサ部22内に1000個×1000個の画素14が形成された10Mセンサを有する顕微撮影装置10の載置部12の表面上に、図8に示すように、汚染物質401を含む水402を流す流路403を、流路403内に顕微撮影装置10の載置部12の表面が露出するように配置する。そして、このような顕微撮影装置10を、所望の光源18下に配置する。
なお、この顕微撮影装置10の場合、マイクロレンズ13の頂点からの距離Lが2.84μm以内に配置された観察対象を撮影することができるものである。従って、載置部12の厚さおよび流路403の径Rの合計が、2.84μm以内となるように設けられている。したがって、流路403の径RはP/(2×tanθ)より小さくなっている。
次に、汚染物質401を含む水402を流路403内に流すことにより、汚染物質401を載置部12上に載置する。
次に、固体撮像装置11に載置部12上の観測領域404を撮影させ続けると、載置部12上に汚染物質401が到着した場合、固体撮像装置11は、載置された汚染物質401を撮影し、ロジック回路部19(図3)は、撮影により得られた電圧信号(raw date)に対して所望の信号処理を施す。この後、信号処理された電圧信号を画像信号として出力する。
最後に、表示部20(図3)は、ロジック回路部19(図3)から出力される画像信号に基づいて汚染物質401の画像を形成し、図8に示すように表示する。
このようにして、汚染物質401を観察することができる。
以上に、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態および各実施例において、固体撮像装置11は、表面照射型であってもよいし、裏面照射型であってもよく、限定されない。
また、上記実施例においては、本実施形態に係る顕微撮影装置を用いた観察方法を、バイオ分野および環境分野において適用した例を示したが、適用分野についても限定されず、例えば0.2nmより大きい観察対象(光学顕微鏡で観察することができる大きさの観察対象)を観察したい場合に、本実施形態を適用することができる。固体撮像装置の画素間隔、マイクロレンズ設計、および光源等を適宜改良することにより、0.2nmより小さい観察対象(電子顕微鏡で観察することができる大きさの観察対象)を観察することもでき、そのような極めて微小な観察対象を観察する場合にも、本実施形態を適用することができる。
10・・・顕微撮影装置
11・・・固体撮像装置
12・・・載置部
13・・・マイクロレンズ
14・・・画素
15・・・半導体基板
16・・・フォトダイオード層
17・・・中間層
18・・・光源
19・・・ロジック回路部
20・・・表示部
21・・・観察対象
22・・・センサ部
23・・・ワイヤー
24・・・基板
101・・・癌細胞
102・・・液体
103・・・絶縁シート
104・・・滴下装置
201・・・UV光源
202・・・凹部
203・・・検査容器
204・・・液体
205・・・滴下装置
206・・・蛍光発光
301・・・微小粒子状物質
302・・・通路
303・・・フィルタ
304・・・気体
305・・・観測領域
401・・・汚染物質
402・・・水
403・・・流路
404・・・観測領域
実施形態に係る顕微撮影装置を用いた観察方法は、光を集光する非結像レンズ系、および前記非結像レンズ系により集光される前記光を受光する受光部、を含む画素が所定の間隔で複数個配列された固体撮像装置と、この固体撮像装置上に設けられた載置部と、を有する顕微撮影装置の前記載置部に観察対象を配置し、前記非結像レンズ系の結像操作をすることなく、前記載置部に配置された前記画素の視野角の範囲内にある前記観察対象を前記固体撮像装置によって撮影することを特徴とする方法である。

Claims (7)

  1. 光を集光するマイクロレンズおよび前記マイクロレンズにより集光される前記光を受光する受光部、を含む画素が所定の間隔で複数個配列された固体撮像装置と、この固体撮像装置上に設けられた載置部と、を有する顕微撮影装置の前記載置部に観察対象を配置し、
    前記載置部に配置された前記観察対象を前記固体撮像装置によって撮影する
    ことを特徴とする顕微撮影装置を用いた観察方法。
  2. 前記画素の間隔をP、前記マイクロレンズの視野角をθ、としたとき、前記観察対象を、前記マイクロレンズからの距離がP/(2×tanθ)以内となるように、前記載置部に配置する事を特徴とする請求項1に記載の顕微撮影装置を用いた観察方法。
  3. 前記固体撮像装置が撮影することにより得られる画像信号に基づいて前記観察対象の画像を表示することを特徴とする請求項1または2に記載の顕微撮影装置を用いた観察方法。
  4. 前記顕微撮影装置の前記載置部の表面上に絶縁シートを配置し、
    前記観察対象は、前記絶縁シート上に配置されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の顕微撮影装置を用いた観察方法。
  5. 前記固体撮像装置の前記画素の間隔をP、前記マイクロレンズの視野角をθ、としたとき、前記顕微撮影装置の前記載置部の表面上に、表面から厚さ方向にP/(2×tanθ)より短い範囲内において延在する複数の凹部を有する検査容器を有し、
    前記観察対象は、各々の前記凹部内に配置されることにより、前記載置部上に配置されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の顕微撮影装置を用いた観察方法。
  6. 前記固体撮像装置の前記画素の間隔をP、前記マイクロレンズの視野角をθ、としたとき、前記顕微撮影装置の前記載置部の表面上に、この表面が内部に露出し、かつ径がP/(2×tanθ)より小さい通路と、前記通路の入口に設けられた、前記観察対象を透過させるフィルタと、を有し、
    前記観察対象は、前記フィルタを介して前記通路に流されることにより、前記載置部上に配置されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の顕微撮影装置を用いた観察方法。
  7. 前記固体撮像装置の前記画素の間隔をP、前記マイクロレンズの視野角をθ、としたとき、前記顕微撮影装置の前記載置部の表面上に、この表面が内部に露出し、かつ径がP/(2×tanθ)より小さい流路、を有し、
    前記観察対象は、前記流路に流されることにより、前記載置部上に配置されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の顕微撮影装置を用いた観察方法。
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