JP2018041082A - 電子機器システム - Google Patents

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達則 井上
Tatsunori Inoue
達則 井上
青木 健
Takeshi Aoki
健 青木
黒川 義元
Yoshimoto Kurokawa
義元 黒川
山崎 舜平
Shunpei Yamazaki
舜平 山崎
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Abstract

【課題】画像データを速く処理して、画像を映すことができる表示装置を提供する。
【解決手段】第1表示領域と、第2表示領域と、を有する表示装置であって、第1表示領域は、自発光型画素を有し、第2表示領域は、反射型画素を有する。第1表示領域に、第1画像を表示し、第2表示領域に、文字や図形などを有する第2画像を表示する。第1表示領域と、第2表示領域と、同時に駆動することで、第1画像と、第2画像と、足し合わせた画像を表示する。
【選択図】図4

Description

本発明の一態様は、電子機器システムに関する。
なお、本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する発明の技術分野は、物、方法、又は、製造方法に関するものである。又は、本発明の一態様は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、又は、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関するものである。そのため、より具体的に本明細書で開示する本発明の一態様の技術分野としては、半導体装置、表示装置、液晶表示装置、発光装置、蓄電装置、撮像装置、記憶装置、プロセッサ、電子機器、それらの駆動方法、それらの製造方法、それらの検査方法、又はそれらのシステムを一例として挙げることができる。
近年、スマートフォンなどの携帯電話、タブレット型情報端末、ノート型PC(パーソナルコンピュータ)等が有する表示装置において、様々な面で改良が進められている。例えば、解像度を大きくする、色再現性(NTSC比)を高くする、駆動回路を小さくする、消費電力を低減する、等の表示装置の開発が行われている。
また、改良の1つとして、環境の光の照度に応じて、表示装置に映す画像の輝度を自動的に調節する機能を有する表示装置が挙げられる。該表示装置として、例えば、環境の光を反射して画像を映す機能と、発光素子を光らせて画像を映す機能と、を有する表示装置が挙げられる。この構成にすることにより、環境の光の照度が十分に高い場合には、反射光を利用して表示装置に画像を映す表示モード(以下、反射モードという。)とし、又は環境の光の照度が低い場合には、発光素子を光らせて表示装置に画像を映す表示モード(以下、自発光モードという。)として、表示装置に映す画像の明るさの調節を行うことができる。つまり、該表示装置は、照度計(照度センサという場合もある。)などを用いて環境の光を検知することによって、該光の照度に応じて表示方法を反射モード、自発光モード、又はそれら両方を用いたモードのいずれかを選択して、画像の表示を行うことができる。
ところで、発光素子を光らせて画像を映す機能と、環境の光を反射して画像を映す機能と、を有する表示装置として、例えば、1つの画素に、液晶素子を制御する画素回路と、発光素子を制御する画素回路と、を有する表示装置が特許文献1乃至特許文献3に開示されている。
米国特許出願公開第2003/0107688号明細書 国際公開第2007/041150号公報 特開2008−225381号公報
S.Kawashima, et al., "13.3−In. 8K X 4K 664−ppi OLED Display Using CAAC−OS FETs," SID 2014 DIGEST,pp.627―630.
テレビジョン(TV)は、大画面化に伴い、高精細度の映像を視聴できることが望まれている。そのため、超高精細TV(UHDTV)放送の実用化が推し進められている。超高解像度テレビジョン(UHDTV)放送が推進されている日本国では、2015年に通信(CS)衛星及び光回線による4K放送サービスが開始されている。今後、放送(BS)衛星によるUHDTV(4K、8K)の試験放送の開始が予定されている。そのため、8K放送に対応するための各種の電子機器が開発されている(非特許文献1)。8Kの実用放送では、4K放送、2K放送(フルハイビジョン放送)も併用される予定である。
8K放送における映像符号化方式には、新たな規格H.265 | MPEG−H HEVC(High Efficiency Video Coding)が採択されている。8K放送の映像の解像度(水平・垂直の画素数)は7680×4320であり、4K(3840×2160)の4倍、2K(1920×1080)の16倍である。そのため、8K放送では大容量の画像データを取り扱う必要がある。
特に、2K放送、4K放送、又は8K放送で扱う大容量の画像データに対して、限られた放送帯域で送信するためには、画像データを如何に圧縮(エンコード)するかが重要となっている。また、テレビジョン側では、受信した画像データを復号(デコード)などの処理を如何に速く行うかが重要となっている。
上述した放送で取り扱う画像データは、主データ、及び副データを有しており、主データは、テレビジョン側の表示部の全体に映すメインとなる映像、又は画像のデータを有し、副データは、前記映像、又は前記画像に付加する文字(字幕)、図形、模様などを有している。一般的には、受信機が画像データを受信後、デコーダによって主データと副データを合成して、合成したデータをテレビジョンに映している。特に、画像データの容量が大きいほど、主データと副データの合成に時間を要する場合がある。
本発明の一態様は、新規の表示装置を提供することを課題の1つとする。又は、本発明の一態様は、該表示装置を有する電子機器を提供することを課題の1つとする。又は、本発明の一態様は、新規の電子機器システムを提供することを課題の1つとする。
又は、本発明の一態様は、画像データを速く処理して表示部に画像データを映すことができる電子機器を提供することを課題の1つとする。又は、本発明の一態様は、視認性を高めた電子機器を提供することを課題の1つとする。
なお本発明の一態様の課題は、上記列挙した課題に限定されない。上記列挙した課題は、他の課題の存在を妨げるものではない。なお他の課題は、以下の記載で述べる、本項目で言及していない課題である。本項目で言及していない課題は、当業者であれば明細書又は図面等の記載から導き出せるものであり、これらの記載から適宜抽出することができる。なお、本発明の一態様は、上記列挙した記載、及び他の課題のうち、少なくとも一つの課題を解決するものである。なお、本発明の一態様は、上記列挙した記載、及び他の課題の全てを解決する必要はない。
(1)
本発明の一態様は、第1駆動方法を有する電子機器システムであって、受信装置と、表示装置と、を有し、表示装置は、第1表示領域と、第2表示領域と、を有し、第1表示領域は、自発光型画素を有し、第2表示領域は、反射型画素を有し、第1駆動方法は、自発光型画素と、反射型画素と、によって、表示装置に画像を映す方法を有し、受信装置は、第1画像、及び第2画像に基づく放送信号を電子機器システムに入力する機能を有し、第1表示領域は、第1画像を表示する機能を有し第2表示領域は、第2画像を表示する機能を有し、第2画像は、文字、図形、模様の少なくともいずれか一を有し、第1駆動方法により、第1画像と、第2画像と、を同時に映すことによって、第1画像と、第2画像と、を足し合わせた画像を表示することを特徴とする電子機器システムである。
(2)
又は、本発明の一態様は、前記(1)において、第2駆動方法を有し、反射型画素は、チャネル形成領域に金属酸化物を有するトランジスタを有し、第2駆動方法は、反射型画素によって、第1駆動方法よりも低いフレーム周波数で、表示装置に画像を映す方法を有し、第2駆動方法により、第1画像と、第2画像と、を同時に映すことによって、第1画像と、第2画像と、を足し合わせた画像を表示することを特徴とする電子機器システムである。
(3)
又は、本発明の一態様は、前記(1)、又は前記(2)において、処理装置を有し、処理装置は、第1画像の、第2画像が表示される領域を非表示にする機能と、第2画像の、第1画像が表示される領域を非表示にする機能と、を有する電子機器システムである。
(4)
又は、本発明の一態様は、第1駆動方法を有する電子機器システムであって、受信装置と、表示装置と、を有し、表示装置は、第1表示領域と、第2表示領域と、を有し、受信装置は、第1画像に基づく放送信号を電子機器システムに入力する機能を有し、第1表示領域は、自発光型画素を有し、第2表示領域は、反射型画素を有し、第1駆動方法は、反射型画素によって、表示装置に画像を映す方法を有し、第2表示領域は、第1画像を表示する機能を有し、第1画像は、文字、図形、模様の少なくともいずれか一を有し、第1駆動方法によって、第1画像を表示することを特徴とする電子機器システムである。
(5)
又は、本発明の一態様は、前記(4)において、第2駆動方法を有し、反射型画素は、チャネル形成領域に金属酸化物を有するトランジスタを有し、第2駆動方法は、第1駆動方法よりも低いフレーム周波数で、表示装置に画像を映す方法を有し、第2駆動方法によって、第1画像を表示することを特徴とする電子機器システムである。
(6)
又は、本発明の一態様は、前記(4)、又は前記(5)において、第3駆動方法と、第4駆動方法と、を有し、第3駆動方法は、自発光型画素によって、表示装置に画像を映す方法を有し、第4駆動方法は、自発光型画素と、反射型画素と、によって、表示装置に画像を映す方法を有し、第1画像は、番組表と、カーソルと、を有し、第1画像の表示中において、カーソルで視聴する番組を選択することで、第1乃至第4駆動方法のいずれか一によって、番組を表示する機能を有する電子機器システムである。
本発明の一態様によって、新規の電子機器を提供することができる。又は、本発明の一態様は、該表示装置を有する電子機器を適用することができる。又は、本発明の一態様によって、新規の電子機器システムを提供することができる。
又は、本発明の一態様によって、画像データを速く処理して表示部に画像データを映すことができる電子機器を提供することができる。又は、本発明の一態様は、視認性を高めた電子機器を提供することができる。
なお本発明の一態様の効果は、上記列挙した効果に限定されない。上記列挙した効果は、他の効果の存在を妨げるものではない。なお他の効果は、以下の記載で述べる、本項目で言及していない効果である。本項目で言及していない効果は、当業者であれば明細書又は図面等の記載から導き出せるものであり、これらの記載から適宜抽出することができる。なお、本発明の一態様は、上記列挙した効果、及び他の効果のうち、少なくとも一つの効果を有するものである。従って本発明の一態様は、場合によっては、上記列挙した効果を有さない場合もある。
電子機器システムの構成例を示すブロック図。 ディスプレイユニットに映す画像の処理を説明する図。 ディスプレイユニットに映す画像の処理を説明する図。 電子機器システムの構成例を示すブロック図。 放送システムの構成例を示すブロック図。 放送システムの構成例を示すブロック図。 放送システムのデータ伝送を示す模式図。 受信装置の構成例を示す図。 エンコーダの構成例を示すブロック図。 表示装置の構成例を説明する模式図。 表示装置の構成例を説明する、回路図及びタイミングチャート。 表示装置の一例を示す斜視図。 入出力パネルの構成例を示す断面図。 入出力パネルの構成例を示す断面図。 試料のXRDスペクトルの測定結果を説明する図。 試料のTEM像、および電子線回折パターンを説明する図。 試料のEDXマッピングを説明する図。 タッチセンサユニットの構成例を示す回路図と、概観の例を示す上面図。 表示モジュールの一例を示す断面図。 電子機器の一例を示す図。 電子機器の動作方法を説明する図。
本明細書等において、画像とは、静止画に加え、動画を含む表記であるとする。つまり、本明細書等において、画像と記載された場合、静止画、動画のどちらかの表記に置き換えて、呼称することができる。また、動画は、映像などの表記に置き換えて呼称することができる。
本明細書等において、金属酸化物(metal oxide)とは、広い表現での金属の酸化物である。金属酸化物は、酸化物絶縁体、酸化物導電体(透明酸化物導電体を含む)、酸化物半導体(Oxide Semiconductor又は単にOSともいう)などに分類される。例えば、トランジスタの活性層に金属酸化物を用いた場合、当該金属酸化物を酸化物半導体と呼称する場合がある。つまり、金属酸化物が増幅作用、整流作用、及びスイッチング作用の少なくとも1つを有するトランジスタのチャネル形成領域を構成し得る場合、当該金属酸化物を、金属酸化物半導体(metal oxide semiconductor)、略してOSと呼ぶことができる。また、OS FETと記載する場合においては、金属酸化物又は酸化物半導体を有するトランジスタと換言することができる。
また、本明細書等において、窒素を有する金属酸化物も金属酸化物(metal oxide)と総称する場合がある。また、窒素を有する金属酸化物を、金属酸窒化物(metal oxynitride)と呼称してもよい。
(実施の形態1)
図1に本実施の形態で説明する電子機器システムの構成を示す。電子機器システム100は、アンテナ101と、復調器102と、デコーダ103と、論理回路104と、画像処理装置105と、ディスプレイユニット106と、を有する。
以下、簡単にディスプレイユニット106の表示領域107に表示されるデータの流れを説明する。アンテナ101は、人工衛星又は電波塔などから送られる放送信号を受信する。放送信号は、アンテナ101から復調器102に送られる。なお、放送信号はI(同位相)成分とQ(直交位相)成分の情報を持つ復号信号である。
復調器102は、放送信号を復調して、I信号、Q信号の2つのアナログ信号に分解する。I信号、及びQ信号は、デコーダ103に送られる。
デコーダ103は、I信号、及びQ信号をデジタル信号に変換する処理を有する。加えて、デコーダ103は、該デジタル信号に対して、各種の処理を実行し、データストリームを生成する。この処理には、フレーム分離、LDPC(Low Density Parity Check)符号の復号、放送制御用データの分離、デスクランブル処理等がある。デコーダ103は、データストリームを生成後、該データストリームを復号化して、画像データを生成する。復号化の処理には、直交変換(DCT:離散コサイン変換、DST:離散サイン変換)、フレーム内予測処理、動き補償予測処理等がある。なお、ここでの画像データは、第1画像データと、第2画像データと、を有するものとする。第1画像データは、ディスプレイユニット106の表示部の全体に表示する画像データを有し、第2画像データは、文字(以後、字幕と記載する場合がある。)、図形などの画像データを有する。
ここで、第1画像データと、第2画像データの処理方法について説明する。ディスプレイユニット106に表示する画像として、例えば、図2(A)に示すような、ニュースの画像に字幕を重ねた表示を行う場合を考える。この画像を生成には、第1画像データとする図2(B)に示すニュースの画像を用い、第2画像データとする図2(C)に示す字幕の画像を用いる。
初めに、デコーダ103は、第1画像データと、第2画像データの画素数を一致させる。次に、図2(B)の第1画像データを、例えば、図3(A)に示すように、字幕を表示する部分を黒(値を0にする、又は画像を非表示にする)に指定したデータ(以後、第1加工画像データと呼称する。)に加工する。また、図2(C)の第2画像データを、例えば、図3(B)に示すように、字幕の周囲の領域を黒に指定したデータ(以後、第2加工画像データと呼称する。)に加工する。
ここで、例えば、ディスプレイユニット106の画素数が1920×1080であれば、第1加工画像データ、第2加工画像データとも1920×1080の画素数に対応させる。なお、データ量を削減するために、第2加工画像データは、第1加工画像データよりも少ない画素数として、例えば、960×540の画素数に対応してもよい(図3(C)参照)。但し、第2加工画像データは、そのままでは、第1加工画像データとの画素数と一致しないため、伸張処理を施す必要がある。例えば、画素数が1920×1080であるディスプレイユニット106に、960×540の画素数の第2加工画像を表示する場合、第2加工画像の1画素の表示を、ディスプレイユニット106では2×2の画素で表示する必要がある。一般に、第2画像データのような文字のデータは、動画である第1画像データと異なり、解像度が低くても不自然さを感じない。
第1加工画像データ、及び第2加工画像データは、論理回路104に送られる。
論理回路104では、送られてきた第1加工画像データと、第2加工画像データと、の合成が行われて、合成画像データを生成する。この過程では、例えば、第1加工画像データと、第2加工画像データと、を用いて数値処理が行われる。具体的には、第1加工画像データと、第2加工画像データと、の各画素に対応する値の加算が行われる。
このとき、第1加工画像データで黒(値が0)の部分(画素)には、第1加工画像データと、第2加工画像データとを、足して得られる値、つまり、第2加工画像データの部分(画素)の値となる。
つまり、第1加工画像データにおいて、黒に指定された部分は、第2加工画像データと同様な表示がなされる。第2加工画像データにおいて、黒に指定された部分においても同様である。結果として、第1加工画像データと第2加工画像データを足して得られるデータは、図2(A)に示すものに近い画像として、ディスプレイユニット106に表示することができる。
なお、第1加工画像データと第2加工画像データを足し合わせたとき、その境界部分に曖昧さが生じることがある。これは、第1加工画像データの縁と、第2加工画像データの縁と、のそれぞれが似た色を有する場合に起こる場合がある。これを防ぐ方法として、第2加工画像データの縁にあたる画素の値を0(黒)にする方法が挙げられる。この方法を用いることにより、第1加工画像データと第2加工画像データを足し合わせたとき、第2加工画像データの縁が黒になるため、第1加工画像データと第2加工画像データとの境界を見易くすることができる。つまり、第2加工画像データが有する文字を認識し易くできる。
第1加工画像データと第2加工画像データを足し合わせた合成画像データは、画像処理装置105に入力される。画像処理装置105は、画像データを処理し、ディスプレイユニット106に入力可能なデータ信号を生成する。画像処理装置105での処理は、画像処理(ガンマ処理)、デジタル−アナログ変換処理等がある。ディスプレイユニット106にデータ信号が入力されることで、ディスプレイユニット106は、該データ信号に基づく表示を行う。
なお、上述の例では、第1画像データの加工は、第2加工画像データを挿入する部分(画素)を黒く(値を0に、又は画像を非表示に)したが、本発明の一態様は、これに限定されない。例えば、第1画像データの加工を行わず、第2加工画像データをそのまま第1画像データと合成してもよい。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、第1加工画像データと第2加工画像データを論理回路104で画素ごとに、加算等の数値演算を行って、その値を画素に表示させる方式であったが、第1加工画像データを表示する第1表示領域と、第2加工画像データを表示する第2表示領域と、が積層されたディスプレイユニットによって、表示してもよい。
図4に示す電子機器システム100Aは、アンテナ101と、復調器102と、デコーダ103Aと、デコーダ103Bと、画像処理装置105と、ディスプレイユニット106Aと、を有する。
ディスプレイユニット106Aは、表示領域107Aと、表示領域107Bと、を有し、表示領域107A、表示領域107Bの順に積層している。このような構成にすることにより、表示領域107Aは、表示領域107Bの表示を透過することができる。ユーザは表示領域107Bから表示を視認できる。つまり、ディスプレイユニット106Aの構成にすることによって、実施の形態1で説明した論理回路104と同様の効果を得ることができる。
表示領域107Aの一の画素は表示領域107Bの一又は複数の画素と対応してもよい。
例えば、表示領域107Aはマトリクス状の非反射型画素を有し、表示領域107Bはマトリクス状の反射型画素を有する。あるいは、表示領域107A、表示領域107Bともにマトリクス状の非反射型画素を有する。あるいは、表示領域107A、表示領域107Bともにマトリクス状の反射型画素を有する。
反射型画素としては、反射型液晶画素や反射型Micro Electro Mechanical Systems(MEMS)画素が挙げられる。非反射型画素としては、透過型液晶画素や有機EL、無機EL、窒化物半導体発光ダイオード等を用いた自発光型画素が挙げられる。特に、表示領域107Aに表示素子として透過型液晶画素を有し、表示領域107Bに表示素子として反射型液晶画素を有するディスプレイをTR−Hybrid ディスプレイ(Transmissive LC and Reflective LC Hybrid ディスプレイ、又は、Transmission/Reflection Hybrid ディスプレイ)と呼称する。
いずれにしても、表示領域107Bは、表示領域107Aの表示を透過できるような構造を有することが必要である。例えば、表示領域107Bは、表示領域107Aの各画素に対応した開口を有し、表示領域107Aから発せられた光を透過させる構造とできる。なお、本明細書では、このように、表示領域107Aに表示素子として自発光型画素を有し、表示領域107Bに表示素子として反射型画素を有するディスプレイユニットをER−Hybrid ディスプレイ(Emissive OLED and Reflective LC Hybrid ディスプレイ、又は、Emission/Reflection Hybrid ディスプレイ)と呼称する。
ディスプレイユニット106Aでは、第1加工画像データは表示領域107Aに、第2加工画像データは表示領域107Bに、それぞれ、表示される。第1加工画像データ、第2加工画像データは、それぞれ、図3(A)、図3(B)に示すものと同等であり、一方において黒が指定された画素では、他方のデータによって指定された輝度と色のみが表示され、結果として、図2(A)と同様な表示を視覚できる。すなわち、実施の形態1で示された、一方において黒が指定された画素の数値0のデータに、他方の画素のデータを加えるのと同等な処理がおこなわれる。
図4では、第1画像データと第2画像データを処理するためのデコーダ103Aとデコーダ103Bを有する構造としたが、実施の形態1で示したように、第1画像データと第2画像データを1つのデコーダで処理してもよい。
なお、上述の例では、第1画像データの加工は、第2加工画像データを挿入する部分(画素)を黒く(値を0に)したが、本発明の一態様は、これに限定されない。例えば、第1画像データの加工を行わず、第2加工画像データをそのまま第1画像データと合成してもよい。
なお、上述では、第1加工画像データを、表示領域107Aに表示し、第2加工画像データを、表示領域107Bに表示する例を説明したが、本発明の一態様は、これに限定されない。例えば、電子機器システム100Aは、第1加工画像データを、表示領域107Bに表示し、第2加工画像データを、表示領域107Aに表示する構成としてもよい。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、開示する発明に係る放送システム、特に放送信号を送信する側のシステムについて説明する。
<放送システム>
図5は、放送システムの構成例を模式的に示すブロック図である。放送システム1500は、カメラ1510、送信装置1511、実施の形態1で説明した電子機器システム100を有する。電子機器システム100は、受信装置1512、表示装置1513を有する。カメラ1510はイメージセンサ1520、画像処理装置1521を有する。送信装置1511は、エンコーダ1522及び変調器1523を有する。
受信装置1512と、表示装置1513と、は、実施の形態1で説明した電子機器システム100が有するアンテナ101、復調器102、デコーダ103、論理回路104、画像処理装置105、ディスプレイユニット106、などによって構成されている。具体的には、一例として、受信装置1512は、アンテナ101と、復調器102と、デコーダ103と、論理回路104と、を有し、表示装置1513は、画像処理装置105と、ディスプレイユニット106と、を有する。また、受信装置1512が、デコーダ103と、論理回路104と、を有さず、表示装置1513が、デコーダ103と、論理回路104と、を有する構成としてもよい。
カメラ1510が8K映像を撮影が可能である場合、イメージセンサ1520は、8Kのカラー画像を撮像可能な画素数を有する。例えば、1画素が1の赤用(R)サブ画素、2の緑用(G)サブ画素、及び1の青用(B)サブ画素でなる場合、イメージセンサ1520には、少なくとも7680×4320×4[R、G+G、B]の画素が必要となり、また、4K用のカメラであれば、イメージセンサ1520の画素数は、少なくとも3840×2160×4の画素が必要であり、2K用のカメラであれば、画素数は、少なくとも1920×1080×4の画素が必要である。
イメージセンサ1520は未加工のRawデータ1540を生成する。画像処理装置1521は、Rawデータ1540に画像処理(ノイズ除去、補間処理など)を施し、映像データ1541を生成する。映像データ1541は送信装置1511に出力される。
送信装置1511は、映像データ1541を処理して、放送帯域に適合する放送信号1543を生成する(放送信号を搬送波という場合がある)。エンコーダ1522は映像データ1541を処理し、符号化データ1542を生成する。エンコーダ1522は、映像データ1541を符号化する処理、映像データ1541に放送制御用データ(例えば認証用のデータ)を付加する処理、暗号化処理、スクランブル処理(スペクトラム拡散のためのデータ並び替え処理)等を行う。
変調器1523は符号化データ1542をIQ変調(直交位相振幅変調)することで、放送信号1543を生成し、出力する。放送信号1543は、I(同位相)成分とQ(直交位相)成分の情報を持つ複合信号である。TV放送局は、映像データ1541の取得、及び放送信号1543の供給を担う。
放送信号1543は、電子機器システム100が有する受信装置1512で受信される。受信装置1512以降の処理は、実施の形態1、又は実施の形態2の説明を参照する。
上述した例は、実施の形態1で説明した電子機器システム100を有する放送システムであるが、別の例として、実施の形態2で説明した電子機器システム100Aを有する放送システムとしてもよい。図6に、電子機器システム100Aを有する放送システム1500Aを示す。
放送システム1500Aは、カメラ1510、送信装置1511、実施の形態2で説明した電子機器システム100A、画像生成装置1530を有する。電子機器システム100Aは、受信装置1512、表示装置1513を有する。カメラ1510はイメージセンサ1520、画像処理装置1521を有する。送信装置1511は、エンコーダ1522及び変調器1523を有する。
受信装置1512と、表示装置1513と、は、電子機器システム100Aが有するアンテナ101と、復調器102と、デコーダ103Aと、デコーダ103Bと、画像処理装置105と、ディスプレイユニット106と、によって構成されている。具体的には、一例として、受信装置1512は、アンテナ101と、復調器102と、デコーダ103Aと、デコーダ103Bと、を有し、表示装置1513は、画像処理装置105と、ディスプレイユニット106と、を有する。また、受信装置1512が、デコーダ103Aと、デコーダ103Bと、を有さず、表示装置1513が、デコーダ103Aと、デコーダ103Bと、を有する構成としてもよい。
カメラ1510と、カメラ1510が有するイメージセンサ1520、及び画像処理装置1521と、については、上述の説明を参照する。なお、画像処理装置1521で生成される映像データ1541Aは、実施の形態2で説明した第1画像データに相当する。
画像生成装置1530は、画像処理装置1521で生成した画像データに付加する文字や図形、模様などの画像データを生成する装置である。文字や図形、模様などの画像データは、映像データ1541Bとして送信装置1511に送られる。なお、画像生成装置1530で生成される映像データ1541Bは、実施の形態2で説明した第2画像データに相当する。
送信装置1511は、映像データ1541A及び映像データ1541Bを処理して、放送帯域に適合する放送信号1543を生成する(放送信号を搬送波という場合がある)。エンコーダ1522Aは映像データ1541Aを処理し、符号化データ1542Aを生成する。また、エンコーダ1522Bは映像データ1541Bを処理し、符号化データ1542Bを生成する。エンコーダ1522A、及びエンコーダ1522Bは、映像データ1541A、及び映像データ1541Bのそれぞれを符号化する処理、映像データ1541A及び映像データ1541Bに放送制御用データ(例えば認証用のデータ)を付加する処理、暗号化処理、スクランブル処理(スペクトラム拡散のためのデータ並び替え処理)等を行う。
なお、放送システム1500Aは、映像データ1541A及び映像データ1541Bを、図5に示す放送システム1500のとおり1つのエンコーダで処理を行う構成としてもよい。
符号化データ1542A、及び符号化データ1542Bは、変調器1523に送られる。変調器1523は、符号化データ1542A、及び符号化データ1542BをIQ変調することで、放送信号1543を生成し、出力する。放送信号1543は、I成分とQ成分の情報を持つ複合信号である。TV放送局は、映像データ1541の取得、及び放送信号1543の供給を担う。
放送信号1543は、電子機器システム100Aが有する受信装置1512で受信される。受信装置1512以降の処理は、実施の形態2の説明を参照する。
図7に、放送システムにおけるデータ伝送を模式的に示す。図7には、放送局1561から送信された電波(放送信号)が、各家庭のテレビジョン受信装置(TV)1560に届けられるまでの経路を示している。TV1560は、受信装置1512及び表示装置1513を備えている。人工衛星1562として、例えば、CS衛星、BS衛星などが挙げられる。アンテナ1564として、例えば、BS・110°CSアンテナ、CSアンテナなどが挙げられる。アンテナ1565として、例えば、UHF(Ultra High Frequency)アンテナなどが挙げられる。
電波1566A、1566Bは、衛星放送用の放送信号である。人工衛星1562は電波1566Aを受信すると、地上に向けて電波1566Bを伝送する。各家庭において、電波1566Bはアンテナ1564で受信され、TV1560において衛星TV放送を視聴することができる。あるいは、電波1566Bは他の放送局のアンテナで受信され、放送局内の受信装置によって光ケーブルに伝送できる信号に加工される。放送局は光ケーブル網を利用して放送信号を各家庭のTV1560の入力部に送信する。電波1567A、1567Bは、地上波放送用の放送信号である。電波塔1563は、受信した電波1567Aを増幅して、電波1567Bを送信する。各家庭では、アンテナ1565で電波1567Bを受信することで、TV1560で地上波TV放送を視聴することができる。
また、本実施の形態の映像配信システムは、TV放送用のシステムに限定されるものではない。また配信する映像データは、動画像データでもよいし、静止画像データでもよい。
図8は、受信装置の形態の例を示している。TV1560は、受信装置で放送信号を受信して、TV1560に表示させることができる。図8(A)では、受信装置1571を、TV1560の外側に設けた場合を示している。また、別の例として、図8(B)では、アンテナ1564、1565とTV1560は、無線機1572及び無線機1573を介して、データの授受を行っている場合を示している。この場合、無線機1572又は無線機1573は、受信装置の機能も有する。また、TV1560は、無線機1573を内蔵してもよい(図8(C)参照)。
受信装置は、携帯可能な大きさにすることもできる。図8(D)に示す受信装置1574は、コネクタ部1575を有する。表示装置、及び情報端末(例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、携帯電話、タブレット型端末など)等の電子機器がコネクタ部1575と接続可能な端子を備えていれば、これらで衛星放送や地上波放送を視聴することが可能となる。
図5の放送システム1500において、エンコーダ1522に、実施の形態1で説明した半導体装置1000を適用することができる。また、専用ICやプロセッサ(例えば、GPU、CPU)等を組み合わせることで、エンコーダ1522を構成することができる。また、エンコーダ1522を一の専用ICチップに集積化することもできる。
<エンコーダ>
図9は、エンコーダ1522の一例を示すブロック図である。エンコーダ1522は、回路1591乃至回路1594を有する。
回路1591は、ソース符号化を行う回路であり、フレーム間予測回路1591a、動き補償予測回路1591b、DCT回路1591cを有する。回路1592は、ビデオ・マルチプレックス符号化処理回路を有する。回路1593は、LDPC符号化回路1593a(LDPC;Low Density Parity Check)、認証付与処理回路1593b、スクランブラ1593cを有する。回路1594はDAC(デジタルアナログ変換)部である。
回路1591は、送られてきた映像データ1541に対してソース符号化を行う回路である。ソース符号化とは、画像情報に含まれる冗長な成分を除く処理のことを指す。なお、この回路1591から出力されたデータから、完全な元の映像データに戻すことはできないため、ソース符号化は、非可逆な処理といえる。
フレーム間予測回路1591aは、符号化するフレーム(画像)に対して、その前のフレーム、又はその後ろのフレーム、又はその両方のフレームから予測画像を作成して、該予測画像を符号化する回路である。動き補償予測回路1591bは、映像データ1541に含まれる被写体の動作、変形などを検出し、その変位、その回転量、その伸縮量などを算出し、該被写体の含まれるフレームに対して予測画像を作成して、該予測画像を符号化する回路である。DCT回路1591cは、離散コサイン変換を用いて、映像データの画素領域の情報を周波数領域の情報に変換する回路である。
回路1591は、フレーム間予測回路1591a、動き補償予測回路1591b、及びDCT回路1591cを通して、ソース符号化された映像データ1541を量子化する機能を有する。ここでいう量子化とは、DCT回路1591cによって得られた周波数成分を、それぞれ離散的な値に対応付ける動作のことをいう。この動作によって、映像データ1541に含まれる大きな情報を削減することができる。そして、回路1591は、ソース符号化と量子化が行われた映像データ、及び動き補償予測して得られた情報を含むデータストリーム1551を回路1592に送信される。
回路1592は、データストリーム1551に含まれる情報を可変長符号化して圧縮し、それらを多重化する(ビデオ・マルチプレックス符号化する)回路である。ここでいう多重化とは、複数の情報を1つのビット列、又はバイト列として送信できるように並べる処理のことである。ビデオ・マルチプレックス符号化された情報は、データストリーム1552として、回路1593に送信される。
回路1593は、回路1592から送られてきたデータストリーム1552に対して主に誤り訂正符号化、認証付与、暗号化を行う回路である。LDPC符号化回路1593aは、誤り訂正符号化を行って、ノイズのある通信チャンネルを通してデータを送信する回路である。認証付与処理回路1593bは、送信するデータに対して、IDコード(ID;Identifier)やパスワードなどを付与して、意図しない受信機側でのデータの復元を防ぐための回路である。スクランブラ1593cは、送信するデータに対して、送信データ列を信号データ列と無関係なランダム列に変換する装置である。変換されたデータは、受信機側のデスクランブルによって、元のデータに復元することができる。回路1593は、データストリーム1552に対して、誤り訂正符号化、認証付与、暗号化の処理を行い、データストリーム1553として、回路1594に送信される。
回路1594は、データストリーム1553を受信装置1512に送るために、データストリーム1553をデジタルアナログ変換するための回路である。デジタルアナログ変換されたデータストリーム1553は符号化データ1542として、変調器1523に送信される。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、上記のディスプレイユニット106Aに用いることのできる表示装置について、図10乃至図14を用いて説明する。本実施の形態の表示装置は、可視光を反射する第1の表示素子と、可視光を発する第2の表示素子とを有する。
例えば、ディスプレイユニット106A中の表示領域107Aは、マトリクス状に第1の表示素子を有し、表示領域107Bは、マトリクス状に第2の表示素子を有する。
本実施の形態の表示装置は、第1の表示素子によって反射する光と、第2の表示素子が発する光のうち、どちらか一方又は双方により、画像を表示する機能を有する。
第1の表示素子には、外光を反射して表示する素子を用いることができる。このような素子は光源を持たないため、表示の際の消費電力を極めて小さくすることが可能となる。
第1の表示素子には、代表的には反射型の液晶素子を用いることができる。又は、第1の表示素子として、シャッター方式のMEMS(Micro Electro Mechanical System)素子、光干渉方式のMEMS素子の他、マイクロカプセル方式、電気泳動方式、エレクトロウェッティング方式等を適用した素子などを用いることができる。
第2の表示素子には、発光素子を用いることが好ましい。このような表示素子が発する光は、その輝度や色度が外光に左右されることが少ないため、色再現性が高く(色域が広く)、コントラストの高い、鮮やかな表示を行うことができる。
第2の表示素子には、例えばOLED(Organic Light Emitting Diode)、LED(Light Emitting Diode)、QLED(Quantum−dot Light Emitting Diode)、半導体レーザなどの自発光性の発光素子を用いることができる。なお、第2の表示素子には、自発光性の発光素子を用いることが好ましいが、これに限定されず、例えば、バックライト、又はサイドライトなどの光源と、液晶素子とを組み合わせた透過型の液晶素子を用いてもよい。
本実施の形態の表示装置は、第1の表示素子を用いて画像を表示する第1のモードと、第2の表示素子を用いて画像を表示する第2のモードと、第1の表示素子及び第2の表示素子の双方を用いて画像を表示する第3のモードと、を有し、第1乃至第3のモードを自動又は手動で切り替えることができる。以下では、第1乃至第3のモードの詳細について説明する。
[第1のモード]
第1のモードでは、第1の表示素子と外光とを用いて画像を表示する。第1のモードは光源が不要であるため、極めて低消費電力なモードである。例えば、表示装置に外光が十分に入射されるとき(明るい環境下など)は、第1の表示素子が反射した光を用いて表示を行うことができる。例えば、外光が十分に強く、かつ外光が白色光又はその近傍の光である場合に有効である。第1のモードは、文字を表示することに適したモードである。また、第1のモードは、外光を反射した光を用いるため、目に優しい表示を行うことができ、目が疲れにくいという効果を奏する。なお、第1のモードを、反射した光を用いて表示を行うため、反射型の表示モード(Reflection mode)と呼称してもよい。
[第2のモード]
第2のモードでは、第2の表示素子による発光を利用して画像を表示する。そのため、照度や外光の色度によらず、極めて鮮やかな(コントラストが高く、且つ色再現性の高い)表示を行うことができる。例えば、夜間や暗い室内など、照度が極めて低い場合などに有効である。また、周囲が暗い場合、明るい表示を行うと使用者が眩しく感じてしまう場合がある。これを防ぐために、第2のモードでは輝度を抑えた表示を行うことが好ましい。これにより、眩しさを抑えることに加え、消費電力も低減することができる。第2のモードは、鮮やかな画像(静止画及び動画)などを表示することに適したモードである。なお、第2のモードを、発光、すなわち放射した光を用いて表示を行うため、放射型の表示モード(Emission mode)と呼称してもよい。
[第3のモード]
第3のモードでは、第1の表示素子による反射光と、第2の表示素子による発光との双方を利用して表示を行う。なお、第1の表示素子と第2の表示素子とを、それぞれ独立に駆動させ、且つ第1の表示素子と第2の表示素子とを、同一期間内で駆動させることで、第1の表示素子と、第2の表示素子とを組み合わせた表示を行うことができる。なお、本明細書等において、第1の表示素子と、第2の表示素子とを組み合わせた表示、すなわち、第3のモードをハイブリッド表示モード(HB表示モード)と呼称することができる。又は、第3のモードを、放射型の表示モードと、反射型の表示モードとを組み合わせた表示モード(ER−Hybrid mode)と呼称してもよい。
第3のモードで表示を行うことで、第1のモードよりも鮮やかな表示とし、且つ第2のモードよりも消費電力を抑えることができる。例えば、室内照明下や、朝方や夕方の時間帯など、比較的照度が低い場合、外光の色度が白色ではない場合などに有効である。また、反射光と発光とを混合させた光を用いることで、まるで絵画を見ているかのように感じさせる画像を表示することが可能となる。
本発明の一態様は、先に説明した実施の形態のとおり、第1の表示素子で字幕を表示し、第2の表示素子で画像の表示を行う。このため、画像と字幕と、の両方を表示したい場合は、上述の第3のモードで表示装置を動かす。
また、字幕を表示しない場合は、第2の表示素子で画像の表示を行えばよいので、上述の第2のモードで表示装置を動かせばよい。なお、照度が明るい場合は、第1の表示素子で画像の表示を行ってもよいので、第2のモードではなく、第1のモードで表示装置を動かしてもよい。
<第1乃至第3のモードの具体例>
ここで、上述した第1乃至第3のモードを用いる場合の具体例について、図10及び図11を用いて説明する。
なお、以下では、第1乃至第3のモードが照度に応じて自動に切り替わる場合について説明する。なお、照度に応じて自動で切り替わる場合、例えば、表示装置に照度センサ等を設け、当該照度センサからの情報をもとに表示モードを切り替えることができる。
図10(A)(B)(C)は、本実施の形態の表示装置が取り得る表示モードを説明するための画素の模式図である。
図10(A)(B)(C)では、第1の表示素子201、第2の表示素子202、開口部203、第1の表示素子201から反射される反射光204、及び第2の表示素子202から開口部203を通って射出される透過光205が明示されている。なお、図10(A)が第1のモードを説明する図であり、図10(B)が第2のモードを説明する図であり、図10(C)が第3のモードを説明する図である。
なお、図10(A)(B)(C)では、第1の表示素子201として、反射型の液晶素子を用い、第2の表示素子202として、自発光型のOLEDを用いる場合とする。
図10(A)に示す第1のモードでは、第1の表示素子201である、反射型の液晶素子を駆動して反射光の強度を調節して階調表示を行うことができる。例えば、図10(A)に示すように、第1の表示素子201である、反射型の液晶素子が有する反射電極によって反射光204の強度を液晶層で調節することで階調表示を行うことができる。
図10(B)に示す第2のモードでは、第2の表示素子202である、自発光型のOLEDの発光強度を調節して階調表示を行うことができる。なお、第2の表示素子202から射出される光は、開口部203を通過し、透過光205として外部に取り出される。
図10(C)に示す第3のモードは、上述した第1のモードと、第2のモードとを組み合わせた表示モードである。例えば、図10(C)に示す第1の表示素子201である、反射型の液晶素子と、第2の表示素子202である、自発光型のOLEDと、のそれぞれによって、階調表示を行うことができる。例えば、第1の表示素子201である、反射型の液晶素子が有する反射電極によって反射された反射光204の強度を液晶層で調節し階調表示を行い、また、第1の表示素子201の駆動する期間と、同じ期間内に、第2の表示素子202である、自発光型のOLEDの発光強度、ここでは透過光205の強度を調整し階調表示を行うことができる。
<第1乃至第3のモードの状態遷移>
次に、第1乃至第3のモードの状態遷移について、図10(D)を用いて説明を行う。図10(D)は、第1のモード、第2のモード、及び第3のモードの状態遷移図である。図10(D)に示す、状態C1は第1のモードに相当し、状態C2は第2のモードに相当し、状態C3は第3のモードに相当する。
図10(D)に図示するように、状態C1から状態C3までは照度に応じていずれかの状態の表示モードを取り得る。例えば、昼間のように照度が大きい場合には、状態C1を取り得る。また、昼間から夜間に時間経過して照度が小さくなる場合には、状態C1から状態C2に遷移する。また、昼間であっても照度が低く、反射光による階調表示が十分でない場合には、状態C2から状態C3に遷移する。もちろん、状態C3から状態C1への遷移、状態C1から状態C3への遷移、状態C3から状態C2への遷移、又は状態C2から状態C1への遷移も生じる。
なお、図10(D)に図示するように、状態C1乃至状態C3において、照度の変化がない、又は照度の変化が少ない場合には、他の状態に遷移せずに、続けて元の状態を維持すればよい。
以上のように照度に応じて表示モードを切り替える構成とすることで、消費電力が比較的大きい発光素子の光の強度による階調表示の頻度を減らすことができる。そのため、表示装置の消費電力を低減することができる。また、表示装置は、バッテリの残容量、表示するコンテンツ、又は周辺環境の照度に応じて、さらに動作モードを切り替えることができる。なお、上記の説明においては、照度に応じて表示モードが自動で切り替わる場合について例示したがこれに限定されず、使用者が手動で表示モードを切り替えてもよい。
<動作モード>
次に、第1の表示素子で行うことができる動作モードについて、図11を用いて説明を行う。
なお、以下では、通常のフレーム周波数(代表的には60Hz以上240Hz以下)で動作する通常動作モード(Normal mode)と、低速のフレーム周波数で動作するアイドリング・ストップ(IDS)駆動モードと、を例示して説明する。
なお、アイドリング・ストップ(IDS)駆動モードとは、画像データの書き込み処理を実行した後、画像データの書き換えを停止する駆動方法のことをいう。一旦画像データの書き込みをして、その後、次の画像データの書き込みまでの間隔を延ばすことで、その間の画像データの書き込みに要する分の消費電力を削減することができる。アイドリング・ストップ(IDS)駆動モードは、例えば、通常動作モードの1/100乃至1/10程度のフレーム周波数とすることができる。
図11(A)(B)(C)は、通常駆動モードとアイドリング・ストップ(IDS)駆動モードを説明する回路図及びタイミングチャートである。なお、図11(A)では、第1の表示素子201(ここでは液晶素子)と、第1の表示素子201に電気的に接続される画素回路206と、を明示している。また、図11(A)に示す画素回路206では、信号線SLと、ゲート線GLと、信号線SL及びゲート線GLに接続されたトランジスタM1と、トランジスタM1に接続される容量素子CsLCとを図示している。
トランジスタM1としては、半導体層に金属酸化物を有するトランジスタを用いることが好ましい。以下、トランジスタの代表例として、金属酸化物の分類の1つである酸化物半導体を有するトランジスタ(OSトランジスタ)を用いて説明する。OSトランジスタは、非導通状態時のリーク電流(オフ電流)が極めて低いため、OSトランジスタを非導通状態とすることで液晶素子の画素電極に電荷の保持をすることができる。
図11(B)は、通常駆動モードでの信号線SL及びゲート線GLにそれぞれ与える信号の波形を示すタイミングチャートである。通常駆動モードでは通常のフレーム周波数(例えば60Hz)で動作する。1フレーム期間を期間TからTまでで表すと、各フレーム期間でゲート線GLに走査信号を与え、信号線SLからデータDを書き込む動作を行う。この動作は、期間T乃至期間Tに同じデータDを書き込む場合、又は異なるデータを書き込む場合でも同じである。
一方、図11(C)は、アイドリング・ストップ(IDS)駆動モードでの信号線SL及びゲート線GLに、それぞれ与える信号の波形を示すタイミングチャートである。アイドリング・ストップ(IDS)駆動では低速のフレーム周波数(例えば1Hz)で動作する。1フレーム期間を期間Tで表し、その中でデータの書き込み期間を期間T、データの保持期間を期間TRETで表す。アイドリング・ストップ(IDS)駆動モードは、期間Tでゲート線GLに走査信号を与え、信号線SLのデータDを書き込み、期間TRETでゲート線GLをローレベルの電圧に固定し、トランジスタM1を非導通状態として一旦書き込んだデータDを保持させる動作を行う。
アイドリング・ストップ(IDS)駆動モードは、上述した第1のモード、又は第3のモードと組み合わせることで、さらなる低消費電力化を図ることができるため有効である。
以上のように、本実施の形態の表示装置は、第1のモード乃至第3のモードを切り替えて表示を行うことができる。したがって、周囲の明るさによらず、視認性が高く利便性の高い表示装置又は全天候型の表示装置を実現できる。
また、本実施の形態の表示装置は、第1の表示素子を有する第1の画素と、第2の表示素子を有する第2の画素とをそれぞれ複数有すると好ましい。また、第1の画素と第2の画素とは、それぞれ、マトリクス状に配置されることが好ましい。
第1の画素及び第2の画素は、それぞれ、1つ以上の副画素を有する構成とすることができる。例えば、画素には、副画素を1つ有する構成(白色(W)など)、副画素を3つ有する構成(赤色(R)、緑色(G)、及び青色(B)の3色など)、あるいは、副画素を4つ有する構成(赤色(R)、緑色(G)、青色(B)、白色(W)の4色、又は、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)、黄色(Y)の4色など)を適用できる。なお、第1の画素及び第2の画素が有する色要素は、上記に限定されず、必要に応じて、シアン(C)及びマゼンタ(M)などを組み合わせてもよい。
本実施の形態の表示装置は、第1の画素及び第2の画素は、双方とも、フルカラー表示を行う構成とすることができる。又は、本実施の形態の表示装置は、第1の画素では白黒表示又はグレースケールでの表示を行い、第2の画素ではフルカラー表示を行う構成とすることができる。第1の画素を用いた白黒表示又はグレースケールでの表示は、文書情報など、カラー表示を必要としない情報を表示することに適している。
<表示装置の斜視概略図>
次に、本実施の形態の表示装置について、図12を用いて説明を行う。図12は、表示装置210の斜視概略図である。
表示装置210は、基板2570と基板2770とが貼り合わされた構成を有する。図12では、基板2770を破線で明示している。
表示装置210は、表示部214、回路216、配線218等を有する。図12では表示装置210にIC220及びFPC222が実装されている例を示している。そのため、図12に示す構成は、表示装置210、IC220、及びFPC222を有する表示モジュールということもできる。
回路216としては、例えば走査線駆動回路を用いることができる。
配線218は、表示部214及び回路216に信号及び電力を供給する機能を有する。当該信号及び電力は、FPC222を介して外部から、又はIC220から配線218に入力される。
図12では、COG(Chip On Glass)方式又はCOF(Chip on Film)方式等により、基板2570にIC220が設けられている例を示す。IC220は、例えば走査線駆動回路又は信号線駆動回路などを有するICを適用できる。なお、表示装置210には、IC220を設けない構成としてもよい。また、IC220を、COF方式等により、FPCに実装してもよい。
図12には、表示部214の一部の拡大図を示している。表示部214には、複数の表示素子が有する電極2751がマトリクス状に配置されている。電極2751は、可視光を反射する機能を有し、液晶素子として、第1の表示素子2750(後述する)の反射電極として機能する。
また、図12に示すように、電極2751は開口部として領域2751Hを有する。さらに表示部214は、電極2751よりも基板2570側に、発光素子として、第2の表示素子2550を有する。第2の表示素子2550からの光は、電極2751の領域2751Hを介して基板2770側に射出される。第2の表示素子2550の発光領域の面積と領域2751Hの面積とは等しくてもよい。第2の表示素子2550の発光領域の面積と領域2751Hの面積のうち一方が他方よりも大きいと、位置ずれに対するマージンが大きくなるため好ましい。
<入出力パネルの断面図>
次に、図12で示した表示装置210に、タッチセンサユニットを設けた入出力パネルの構成を、図13及び図14を参照しながら説明する。
図13は、入出力パネル2700TP3が備える画素の断面図である。
図14は、本発明の一態様の入出力パネルの構成を説明する図である。図14(A)は図13に示す入出力パネルの機能膜の構成を説明する断面図であり、図14(B)は入力ユニットの構成を説明する断面図であり、図14(C)は第2のユニットの構成を説明する断面図であり、図14(D)は第1のユニットの構成を説明する断面図である。
本構成例で説明する入出力パネル2700TP3は、画素2702(i,j)を有する(図13参照)。また、入出力パネル2700TP3は、第1のユニット2010と、第2のユニット2020と、入力ユニット2030と、機能膜2770Pと、を有する(図14参照)。第1のユニット2010は機能層2520を含み、第2のユニット2020は機能層2720を含む。
<<画素2702(i,j)>>
画素2702(i,j)は、機能層2520の一部と、第1の表示素子2750(i,j)と、第2の表示素子2550(i,j)と、を有する(図13参照)。
機能層2520は、第1の導電膜、第2の導電膜、絶縁膜2501C及び画素回路を含む。なお、画素回路は、例えば、トランジスタMを含む。また、機能層2520は、光学素子2560、被覆膜2565及びレンズ2580を含む。また、機能層2520は、絶縁膜2528及び絶縁膜2521を備える。絶縁膜2521A及び絶縁膜2521Bを積層した材料を、絶縁膜2521に用いることができる。
例えば、屈折率1.55近傍の材料を絶縁膜2521A又は絶縁膜2521Bに用いることができる。又は、屈折率1.6近傍の材料を絶縁膜2521A又は絶縁膜2521Bに用いることができる。又は、アクリル樹脂又はポリイミドを絶縁膜2521A又は絶縁膜2521Bに用いることができる。
絶縁膜2501Cは、第1の導電膜及び第2の導電膜の間に挟まれる領域を備え、絶縁膜2501Cは開口部2591Aを備える。
第1の導電膜は、第1の表示素子2750(i,j)と電気的に接続される。具体的には、第1の表示素子2750(i,j)の電極2751(i,j)と電気的に接続される。なお、電極2751(i,j)を、第1の導電膜に用いることができる。
第2の導電膜は、第1の導電膜と重なる領域を備える。第2の導電膜は、開口部2591Aにおいて、第1の導電膜と電気的に接続される。例えば、導電膜2512Bを第2の導電膜に用いることができる。第2の導電膜は、画素回路と電気的に接続される。例えば、画素回路のスイッチSW1に用いるトランジスタのソース電極又はドレイン電極として機能する導電膜を第2の導電膜に用いることができる。ところで、絶縁膜2501Cに設けられた開口部2591Aにおいて第2の導電膜と電気的に接続される第1の導電膜を、貫通電極ということができる。
第2の表示素子2550(i,j)は、画素回路と電気的に接続される。第2の表示素子2550(i,j)は、機能層2520に向けて光を射出する機能を備える。また、第2の表示素子2550(i,j)は、例えば、レンズ2580又は光学素子2560に向けて光を射出する機能を備える。
第2の表示素子2550(i,j)は、第1の表示素子2750(i,j)を用いた表示を視認できる範囲の一部において、該表示が視認できるように配設される。例えば、第2の表示素子2550(i,j)が射出する光を遮らない領域2751Hを備える形状を第1の表示素子2750(i,j)の電極2751(i,j)に用いる。なお、外光を反射する強度を制御して画像情報を表示する第1の表示素子2750(i,j)に外光が入射し反射する方向を、破線の矢印を用いて図中に示す。また、第1の表示素子2750(i,j)を用いた表示を視認できる範囲の一部に第2の表示素子2550(i,j)が光を射出する方向を、実線の矢印を用いて図中に示す。
これにより、第1の表示素子を用いた表示を視認することができる領域の一部において、第2の表示素子を用いた表示を視認することができる。又は、入出力パネルの姿勢等を変えることなく使用者は表示を視認することができる。又は、第1の表示素子が反射する光が表現する物体色と、第2の表示素子が射出する光が表現する光源色とを掛け合わせることができる。又は、物体色及び光源色を用いて絵画的な表示をすることができる。その結果、利便性又は信頼性に優れた新規な入出力パネルを提供することができる。
例えば、第1の表示素子2750(i,j)は、電極2751(i,j)と、電極2752と、液晶材料を含む層2753と、を備える。また、配向膜AF1と、配向膜AF2とを備える。具体的には、反射型の液晶素子を第1の表示素子2750(i,j)に用いることができる。
例えば、屈折率2.0近傍の透明導電膜を電極2752又は電極2751(i,j)に用いることができる。具体的には、インジウムとスズとシリコンを含む酸化物を電極2752又は電極2751(i,j)に用いることができる。又は、屈折率1.6近傍の材料を配向膜に用いることができる。また、液晶層の誘電率の異方性を2以上3.8以下とし、液晶層の抵抗率を1.0×1014(Ω・cm)以上1.0×1015(Ω・cm)以下とすることで、IDS駆動が可能であり、入出力パネルの消費電力を低減することができるため好ましい。
例えば、第2の表示素子2550(i,j)は、電極2551(i,j)と、電極2552と、発光性の材料を含む層2553(j)と、を備える。電極2552は、電極2551(i,j)と重なる領域を備える。発光性の材料を含む層2553(j)は、電極2551(i,j)及び電極2552の間に挟まれる領域を備える。電極2551(i,j)は、接続部2522において、画素回路と電気的に接続される。具体的には、有機EL素子を第2の表示素子2550(i,j)に用いることができる。
例えば、屈折率2.0近傍の透明導電膜を電極2551(i,j)に用いることができる。具体的には、インジウムとスズとシリコンを含む酸化物を電極2551(i,j)に用いることができる。又は、屈折率1.8近傍の材料を発光性の材料を含む層2553(j)に用いることができる。
光学素子2560は透光性を備え、光学素子2560は第1の領域、第2の領域及び第3の領域を備える。
第1の領域は第2の表示素子2550(i,j)から可視光を供給される領域を含み、第2の領域は被覆膜2565と接する領域を含み、第3の領域は可視光の一部を射出する機能を備える。また、第3の領域は第1の領域の可視光を供給される領域の面積以下の面積を備える。
被覆膜2565は可視光に対する反射性を備え、被覆膜2565は可視光の一部を反射して、第3の領域に供給する機能を備える。
例えば、金属を被覆膜2565に用いることができる。具体的には、銀を含む材料を被覆膜2565に用いることができる。例えば、銀及びパラジウム等を含む材料、又は銀及び銅等を含む材料を被覆膜2565に用いることができる。
<<レンズ2580>>
可視光を透過する材料をレンズ2580に用いることができる。又は、1.3以上2.5以下の屈折率を備える材料をレンズ2580に用いることができる。例えば、無機材料又は有機材料をレンズ2580に用いることができる。
例えば、酸化物又は硫化物を含む材料をレンズ2580に用いることができる。
具体的には、酸化セリウム、酸化ハフニウム、酸化ランタン、酸化マグネシウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化チタン、酸化イットリウム、酸化亜鉛、インジウムとスズを含む酸化物又はインジウムとガリウムと亜鉛を含む酸化物などを、レンズ2580に用いることができる。又は、硫化亜鉛などを、レンズ2580に用いることができる。
例えば、樹脂を含む材料をレンズ2580に用いることができる。具体的には、塩素、臭素又はヨウ素が導入された樹脂、重金属原子が導入された樹脂、芳香環が導入された樹脂、硫黄が導入された樹脂などをレンズ2580に用いることができる。又は、樹脂と、当該樹脂より屈折率の高い材料であるナノ粒子を含む樹脂と、を積層して、レンズ2580に用いることができる。当該ナノ材料としては、例えば、酸化チタン又は酸化ジルコニウムなどが挙げられる。
<<機能層2720>>
機能層2720は、基板2770及び絶縁膜2501Cの間に挟まれる領域を備える。機能層2720は、絶縁膜2771と、着色膜CF1と、を有する。
着色膜CF1は、基板2770及び第1の表示素子2750(i,j)の間に挟まれる領域を備える。
絶縁膜2771は、着色膜CF1と液晶材料を含む層2753の間に挟まれる領域を備える。これにより、着色膜CF1の厚さに基づく凹凸を平坦にすることができる。又は、着色膜CF1等から液晶材料を含む層2753への不純物の拡散を、抑制することができる。
例えば、屈折率1.55近傍のアクリル樹脂を、絶縁膜2771に用いることができる。
<<基板2570、基板2770>>
また、本実施の形態で説明する入出力パネルは、基板2570と、基板2770と、を有する。
基板2770は、基板2570と重なる領域を備える。基板2770は、基板2570との間に機能層2520を挟む領域を備える。
基板2770は、第1の表示素子2750(i,j)と重なる領域を備える。例えば、複屈折が抑制された材料を当該領域に用いることができる。
例えば、屈折率1.5近傍の樹脂材料を基板2770に用いることができる。
<<接合層2505>>
また、本実施の形態で説明する入出力パネルは、接合層2505を有する。
接合層2505は、機能層2520及び基板2570の間に挟まれる領域を備え、機能層2520及び基板2570を貼り合せる機能を備える。
<<構造体KB1、構造体KB2>>
また、本実施の形態で説明する入出力パネルは、構造体KB1と、構造体KB2とを有する。
構造体KB1は、機能層2520及び基板2770の間に所定の間隙を設ける機能を備える。構造体KB1は領域2751Hと重なる領域を備え、構造体KB1は透光性を備える。これにより、第2の表示素子2550(i,j)によって射出される光を一方の面に供給され、他方の面から射出することができる。
また、構造体KB1は光学素子2560と重なる領域を備え、例えば、光学素子2560に用いる材料の屈折率との差が0.2以下になるように選択された材料を構造体KB1に用いる。これにより、第2の表示素子が射出する光を効率よく利用することができる。又は、第2の表示素子の面積を広くすることができる。又は、有機EL素子に流す電流の密度を下げることができる。
構造体KB2は、偏光層2770PBの厚さを所定の厚さに制御する機能を備える。構造体KB2は第2の表示素子2550(i,j)と重なる領域を備え、構造体KB2は透光性を備える。
又は、所定の色の光を透過する材料を構造体KB1又は構造体KB2に用いることができる。これにより、構造体KB1又は構造体KB2を例えばカラーフィルターに用いることができる。例えば、青色、緑色又は赤色の光を透過する材料を構造体KB1又は構造体KB2に用いることができる。また、黄色の光又は白色の光等を透過する材料を構造体KB1又は構造体KB2に用いることができる。
具体的には、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリシロキサン若しくはアクリル樹脂等又はこれらから選択された複数の樹脂の複合材料などを構造体KB1又は構造体KB2に用いることができる。また、感光性を有する材料を用いて形成してもよい。
例えば、屈折率1.5近傍のアクリル樹脂を構造体KB1に用いることができる。また、屈折率1.55近傍のアクリル樹脂を構造体KB2に用いることができる。
<<入力ユニット2030>>
入力ユニット2030は検知素子を備える。検知素子は、画素2702(i,j)と重なる領域に近接するものを検知する機能を備える。これにより、表示部に近接させる指などをポインタに用いて、位置情報を入力することができる。
例えば、静電容量型の近接センサ、電磁誘導型の近接センサ、光学方式の近接センサ、抵抗膜方式の近接センサ又は表面弾性波方式の近接センサなどを、入力ユニット2030に用いることができる。具体的には、表面型静電容量方式、投影型静電容量方式又は赤外線検知型の近接センサを用いることができる。
例えば、静電容量方式の近接センサを備える屈折率1.6近傍のタッチセンサを入力ユニット2030に用いることができる。
<<機能膜2770D、機能膜2770P等>>
また、本実施の形態で説明する入出力パネル2700TP3は、機能膜2770Dと、機能膜2770Pと、を有する。
機能膜2770Dは第1の表示素子2750(i,j)と重なる領域を備える。機能膜2770Dは機能層2520との間に第1の表示素子2750(i,j)を挟む領域を備える。
例えば、光拡散フィルムを機能膜2770Dに用いることができる。具体的には、基材の表面と交差する方向に沿った軸を備える柱状構造を有する材料を、機能膜2770Dに用いることができる。これにより、光を軸に沿った方向に透過し易く、他の方向に散乱し易くすることができる。又は、例えば、第1の表示素子2750(i,j)が反射する光を拡散することができる。
機能膜2770Pは、偏光層2770PB、位相差フィルム2770PA又は構造体KB2を備える。偏光層2770PBは開口部を備え、位相差フィルム2770PAは偏光層2770PBと重なる領域を備える。なお、構造体KB2は開口部に設けられる。
例えば、二色性色素、液晶材料及び樹脂を偏光層2770PBに用いることができる。偏光層2770PBは、偏光性を備える。これにより、機能膜2770Pを偏光板に用いることができる。
偏光層2770PBは第1の表示素子2750(i,j)と重なる領域を備え、構造体KB2は第2の表示素子2550(i,j)と重なる領域を備える。これにより、液晶素子を第1の表示素子に用いることができる。例えば、反射型の液晶素子を第1の表示素子に用いることができる。又は、第2の表示素子が射出する光を効率よく取り出すことができる。又は、有機EL素子に流す電流の密度を下げることができる。又は、有機EL素子の信頼性を高めることができる。
例えば、反射防止フィルム、偏光フィルム又は位相差フィルムを機能膜2770Pに用いることができる。具体的には、2色性色素を含む膜及び位相差フィルムを機能膜2770Pに用いることができる。
また、ゴミの付着を抑制する帯電防止膜、汚れを付着しにくくする撥水性の膜、使用に伴う傷の発生を抑制するハードコート膜などを、機能膜2770Pに用いることができる。
例えば、屈折率1.6近傍の材料を拡散フィルムに用いることができる。また、屈折率1.6近傍の材料を位相差フィルム2770PAに用いることができる。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態5)
<CAC−OSの構成>
以下では、本発明の一態様で開示されるトランジスタに用いることができるCAC(Cloud−Aligned Composite)−OSの構成について説明する。
本明細書等において、金属酸化物(metal oxide)とは、広い表現での金属の酸化物である。金属酸化物は、酸化物絶縁体、酸化物導電体(透明酸化物導電体を含む)、酸化物半導体(Oxide Semiconductorまたは単にOSともいう)などに分類される。例えば、トランジスタの活性層に金属酸化物を用いた場合、当該金属酸化物を酸化物半導体と呼称する場合がある。つまり、OS FETと記載する場合においては、金属酸化物または酸化物半導体を有するトランジスタと換言することができる。
本明細書において、金属酸化物が、導電体の機能を有する領域と、誘電体の機能を有する領域とが混合し、金属酸化物全体では半導体として機能する場合、CAC(Cloud−Aligned Composite)−OS(Oxide Semiconductor)、またはCAC−metal oxideと定義する。
つまり、CAC−OSとは、例えば、酸化物半導体を構成する元素が、0.5nm以上10nm以下、好ましくは、0.5nm以上3nm以下、またはその近傍のサイズで偏在した材料の一構成である。なお、以下では、酸化物半導体において、一つあるいはそれ以上の元素が偏在し、該元素を有する領域が、0.5nm以上10nm以下、好ましくは、0.5nm以上3nm以下、またはその近傍のサイズで混合した状態をモザイク状、またはパッチ状ともいう。
特定の元素が偏在した領域は、該元素が有する性質により、物理特性が決定する。例えば、金属酸化物を構成する元素の中でも比較的、絶縁体となる傾向がある元素が偏在した領域は、誘電体領域となる。一方、金属酸化物を構成する元素の中でも比較的、導体となる傾向がある元素が偏在した領域は、導電体領域となる。また、導電体領域、および誘電体領域がモザイク状に混合することで、材料としては、半導体として機能する。
つまり、本発明の一態様における金属酸化物は、物理特性が異なる材料が混合した、マトリックス複合材(matrix composite)、または金属マトリックス複合材(metal matrix composite)の一種である。
なお、酸化物半導体は、少なくともインジウムを含むことが好ましい。特にインジウムおよび亜鉛を含むことが好ましい。また、それらに加えて、元素M(Mは、ガリウム、アルミニウム、シリコン、ホウ素、イットリウム、銅、バナジウム、ベリリウム、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、またはマグネシウムなどから選ばれた一種、または複数種)が含まれていてもよい。
例えば、In−Ga−Zn酸化物におけるCAC−OS(CAC−OSの中でもIn−Ga−Zn酸化物を、特にCAC−IGZOと呼称してもよい。)とは、インジウム酸化物(以下、InOX1(X1は0よりも大きい実数)とする。)、またはインジウム亜鉛酸化物(以下、InX2ZnY2Z2(X2、Y2、およびZ2は0よりも大きい実数)とする。)と、ガリウム酸化物(以下、GaOX3(X3は0よりも大きい実数)とする。)、またはガリウム亜鉛酸化物(以下、GaX4ZnY4Z4(X4、Y4、およびZ4は0よりも大きい実数)とする。)などと、に材料が分離することでモザイク状となり、モザイク状のInOX1、またはInX2ZnY2Z2が、膜中に均一に分布した構成(以下、クラウド状ともいう。)である。
つまり、CAC−OSは、GaOX3が主成分である領域と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域とが、混合している構成を有する複合酸化物半導体である。なお、本明細書において、例えば、第1の領域の元素Mに対するInの原子数比が、第2の領域の元素Mに対するInの原子数比よりも大きいことを、第1の領域は、第2の領域と比較して、Inの濃度が高いとする。
なお、IGZOは通称であり、In、Ga、Zn、およびOによる1つの化合物をいう場合がある。代表例として、InGaO(ZnO)m1(m1は自然数)、またはIn(1+x0)Ga(1−x0)(ZnO)m0(−1≦x0≦1、m0は任意数)で表される結晶性の化合物が挙げられる。
上記結晶性の化合物は、単結晶構造、多結晶構造、またはCAAC構造を有する。なお、CAAC構造とは、複数のIGZOのナノ結晶がc軸配向を有し、かつa−b面においては配向せずに連結した結晶構造である。
一方、CAC−OSは、酸化物半導体の材料構成に関する。CAC−OSとは、In、Ga、Zn、およびOを含む材料構成において、一部にGaを主成分とするナノ粒子状領域が観察され、一部にInを主成分とするナノ粒子状領域が観察され、それぞれモザイク状にランダムに分散している構成をいう。従って、CAC−OSにおいて、結晶構造は副次的な要素である。
なお、CAC−OSは、組成の異なる二種類以上の膜の積層構造は含まないものとする。例えば、Inを主成分とする膜と、Gaを主成分とする膜との2層からなる構造は、含まない。
なお、GaOX3が主成分である領域と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域とは、明確な境界が観察できない場合がある。
なお、ガリウムの代わりに、アルミニウム、シリコン、ホウ素、イットリウム、銅、バナジウム、ベリリウム、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、またはマグネシウムなどから選ばれた一種、または複数種が含まれている場合、CAC−OSは、一部に該元素を主成分とするナノ粒子状領域が観察され、一部にInを主成分とするナノ粒子状領域が観察され、それぞれモザイク状にランダムに分散している構成をいう。
<CAC−OSの解析>
続いて、各種測定方法を用い、基板上に成膜した酸化物半導体について測定を行った結果について説明する。
<<試料の構成と作製方法>>
以下では、本発明の一態様に係る9個の試料について説明する。各試料は、それぞれ、酸化物半導体を成膜する際の基板温度、および酸素ガス流量比を異なる条件で作製する。なお、試料は、基板と、基板上の酸化物半導体と、を有する構造である。
各試料の作製方法について、説明する。
まず、基板として、ガラス基板を用いる。続いて、スパッタリング装置を用いて、ガラス基板上に酸化物半導体として、厚さ100nmのIn−Ga−Zn酸化物を形成する。成膜条件は、チャンバー内の圧力を0.6Paとし、ターゲットには、酸化物ターゲット(In:Ga:Zn=4:2:4.1[原子数比])を用いる。また、スパッタリング装置内に設置された酸化物ターゲットに2500WのAC電力を供給する。
なお、酸化物を成膜する際の条件として、基板温度を、意図的に加熱しない温度(以下、室温またはR.T.ともいう。)、130℃、または170℃とした。また、Arと酸素の混合ガスに対する酸素ガスの流量比(以下、酸素ガス流量比ともいう。)を、10%、30%、または100%とすることで、9個の試料を作製する。
<<X線回折による解析>>
本項目では、9個の試料に対し、X線回折(XRD:X−ray diffraction)測定を行った結果について説明する。なお、XRD装置として、Bruker社製D8 ADVANCEを用いた。また、条件は、Out−of−plane法によるθ/2θスキャンにて、走査範囲を15deg.乃至50deg.、ステップ幅を0.02deg.、走査速度を3.0deg./分とした。
図15にOut−of−plane法を用いてXRDスペクトルを測定した結果を示す。なお、図15において、上段には成膜時の基板温度条件が170℃の試料における測定結果、中段には成膜時の基板温度条件が130℃の試料における測定結果、下段には成膜時の基板温度条件がR.T.の試料における測定結果を示す。また、左側の列には酸素ガス流量比の条件が10%の試料における測定結果、中央の列には酸素ガス流量比の条件が30%の試料における測定結果、右側の列には酸素ガス流量比の条件が100%の試料における測定結果、を示す。
図15に示すXRDスペクトルは、成膜時の基板温度を高くする、または、成膜時の酸素ガス流量比の割合を大きくすることで、2θ=31°付近のピーク強度が高くなる。なお、2θ=31°付近のピークは、被形成面または上面に略垂直方向に対してc軸に配向した結晶性IGZO化合物(CAAC(c−axis aligned crystalline)−IGZOともいう。)であることに由来することが分かっている。
また、図15に示すXRDスペクトルは、成膜時の基板温度が低い、または、酸素ガス流量比が小さいほど、明確なピークが現れなかった。従って、成膜時の基板温度が低い、または、酸素ガス流量比が小さい試料は、測定領域のa−b面方向、およびc軸方向の配向は見られないことが分かる。
<<電子顕微鏡による解析>>
本項目では、成膜時の基板温度R.T.、および酸素ガス流量比10%で作製した試料を、HAADF(High−Angle Annular Dark Field)−STEM(Scanning Transmission Electron Microscope)によって観察、および解析した結果について説明する(以下、HAADF−STEMによって取得した像は、TEM像ともいう。)。
HAADF−STEMによって取得した平面像(以下、平面TEM像ともいう。)、および断面像(以下、断面TEM像ともいう。)の画像解析を行った結果について説明する。なお、TEM像は、球面収差補正機能を用いて観察した。なお、HAADF−STEM像の撮影には、日本電子株式会社製原子分解能分析電子顕微鏡JEM−ARM200Fを用いて、加速電圧200kV、ビーム径約0.1nmφの電子線を照射して行った。
図16(A)は、成膜時の基板温度R.T.、および酸素ガス流量比10%で作製した試料の平面TEM像である。図16(B)は、成膜時の基板温度R.T.、および酸素ガス流量比10%で作製した試料の断面TEM像である。
<<電子線回折パターンの解析>>
本項目では、成膜時の基板温度R.T.、および酸素ガス流量比10%で作製した試料に、プローブ径が1nmの電子線(ナノビーム電子線ともいう。)を照射することで、電子線回折パターンを取得した結果について説明する。
図16(A)に示す、成膜時の基板温度R.T.、および酸素ガス流量比10%で作製した試料の平面TEM像において、黒点a1、黒点a2、黒点a3、黒点a4、および黒点a5で示す電子線回折パターンを観察する。なお、電子線回折パターンの観察は、電子線を照射しながら0秒の位置から35秒の位置まで一定の速度で移動させながら行う。黒点a1の結果を図16(C)、黒点a2の結果を図16(D)、黒点a3の結果を図16(E)、黒点a4の結果を図16(F)、および黒点a5の結果を図16(G)に示す。
図16(C)、図16(D)、図16(E)、図16(F)、および図16(G)より、円を描くように(リング状に)輝度の高い領域が観測できる。また、リング状の領域に複数のスポットが観測できる。
また、図16(B)に示す、成膜時の基板温度R.T.、および酸素ガス流量比10%で作製した試料の断面TEM像において、黒点b1、黒点b2、黒点b3、黒点b4、および黒点b5で示す電子線回折パターンを観察する。黒点b1の結果を図16(H)、黒点b2の結果を図16(I)、黒点b3の結果を図16(J)、黒点b4の結果を図16(K)、および黒点b5の結果を図16(L)に示す。
図16(H)、図16(I)、図16(J)、図16(K)、および図16(L)より、リング状に輝度の高い領域が観測できる。また、リング状の領域に複数のスポットが観測できる。
ここで、例えば、InGaZnOの結晶を有するCAAC−OSに対し、試料面に平行にプローブ径が300nmの電子線を入射させると、InGaZnOの結晶の(009)面に起因するスポットが含まれる回折パターンが見られる。つまり、CAAC−OSは、c軸配向性を有し、c軸が被形成面または上面に略垂直な方向を向いていることがわかる。一方、同じ試料に対し、試料面に垂直にプローブ径が300nmの電子線を入射させると、リング状の回折パターンが確認される。つまり、CAAC−OSは、a軸およびb軸は配向性を有さないことがわかる。
また、微結晶を有する酸化物半導体(nano crystalline oxide semiconductor。以下、nc−OSという。)に対し、大きいプローブ径(例えば50nm以上)の電子線を用いる電子線回折を行うと、ハローパターンのような回折パターンが観測される。また、nc−OSに対し、小さいプローブ径の電子線(例えば50nm未満)を用いるナノビーム電子線回折を行うと、輝点(スポット)が観測される。また、nc−OSに対しナノビーム電子線回折を行うと、円を描くように(リング状に)輝度の高い領域が観測される場合がある。さらに、リング状の領域に複数の輝点が観測される場合がある。
成膜時の基板温度R.T.、および酸素ガス流量比10%で作製した試料の電子線回折パターンは、リング状に輝度の高い領域と、該リング領域に複数の輝点を有する。従って、成膜時の基板温度R.T.、および酸素ガス流量比10%で作製した試料は、電子線回折パターンが、nc−OSになり、平面方向、および断面方向において、配向性は有さない。
以上より、成膜時の基板温度が低い、または、酸素ガス流量比が小さい酸化物半導体は、アモルファス構造の酸化物半導体膜とも、単結晶構造の酸化物半導体膜とも明確に異なる性質を有すると推定できる。
<<元素分析>>
本項目では、エネルギー分散型X線分光法(EDX:Energy Dispersive X−ray spectroscopy)を用い、EDXマッピングを取得し、評価することによって、成膜時の基板温度R.T.、および酸素ガス流量比10%で作製した試料の元素分析を行った結果について説明する。なお、EDX測定には、元素分析装置として日本電子株式会社製エネルギー分散型X線分析装置JED−2300Tを用いる。なお、試料から放出されたX線の検出にはSiドリフト検出器を用いる。
EDX測定では、試料の分析対象領域の各点に電子線照射を行い、これにより発生する試料の特性X線のエネルギーと発生回数を測定し、各点に対応するEDXスペクトルを得る。本実施の形態では、各点のEDXスペクトルのピークを、In原子のL殻への電子遷移、Ga原子のK殻への電子遷移、Zn原子のK殻への電子遷移及びO原子のK殻への電子遷移に帰属させ、各点におけるそれぞれの原子の比率を算出する。これを試料の分析対象領域について行うことにより、各原子の比率の分布が示されたEDXマッピングを得ることができる。
図17には、成膜時の基板温度R.T.、および酸素ガス流量比10%で作製した試料の断面におけるEDXマッピングを示す。図17(A)は、Ga原子のEDXマッピング(全原子に対するGa原子の比率は1.18乃至18.64[atomic%]の範囲とする。)である。図17(B)は、In原子のEDXマッピング(全原子に対するIn原子の比率は9.28乃至33.74[atomic%]の範囲とする。)である。図17(C)は、Zn原子のEDXマッピング(全原子に対するZn原子の比率は6.69乃至24.99[atomic%]の範囲とする。)である。また、図17(A)、図17(B)、および図17(C)は、成膜時の基板温度R.T.、および酸素ガス流量比10%で作製した試料の断面において、同範囲の領域を示している。なお、EDXマッピングは、範囲における、測定元素が多いほど明るくなり、測定元素が少ないほど暗くなるように、明暗で元素の割合を示している。また、図17に示すEDXマッピングの倍率は720万倍である。
図17(A)、図17(B)、および図17(C)に示すEDXマッピングでは、画像に相対的な明暗の分布が見られ、成膜時の基板温度R.T.、および酸素ガス流量比10%で作製した試料において、各原子が分布を持って存在している様子が確認できる。ここで、図17(A)、図17(B)、および図17(C)に示す実線で囲む範囲と破線で囲む範囲に注目する。
図17(A)では、実線で囲む範囲は、相対的に暗い領域を多く含み、破線で囲む範囲は、相対的に明るい領域を多く含む。また、図17(B)では実線で囲む範囲は、相対的に明るい領域を多く含み、破線で囲む範囲は、相対的に暗い領域を多く含む。
つまり、実線で囲む範囲はIn原子が相対的に多い領域であり、破線で囲む範囲はIn原子が相対的に少ない領域である。ここで、図17(C)では、実線で囲む範囲において、右側は相対的に明るい領域であり、左側は相対的に暗い領域である。従って、実線で囲む範囲は、InX2ZnY2Z2、またはInOX1などが主成分である領域である。
また、実線で囲む範囲はGa原子が相対的に少ない領域であり、破線で囲む範囲はGa原子が相対的に多い領域である。図17(C)では、破線で囲む範囲において、左上の領域は、相対的に明るい領域であり、右下側の領域は、相対的に暗い領域である。従って、破線で囲む範囲は、GaOX3、またはGaX4ZnY4Z4などが主成分である領域である。
また、図17(A)、図17(B)、および図17(C)より、In原子の分布は、Ga原子よりも、比較的、均一に分布しており、InOX1が主成分である領域は、InX2ZnY2Z2が主成分となる領域を介して、互いに繋がって形成されているように見える。このように、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域は、クラウド状に広がって形成されている。
このように、GaOX3などが主成分である領域と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域とが、偏在し、混合している構造を有するIn−Ga−Zn酸化物を、CAC−OSと呼称することができる。
また、CAC−OSにおける結晶構造は、nc構造を有する。CAC−OSが有するnc構造は、電子線回折像において、単結晶、多結晶、またはCAAC構造を含むIGZOに起因する輝点(スポット)以外にも、数か所以上の輝点(スポット)を有する。または、数か所以上の輝点(スポット)に加え、リング状に輝度の高い領域が現れるとして結晶構造が定義される。
また、図17(A)、図17(B)、および図17(C)より、GaOX3などが主成分である領域、及びInX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域のサイズは、0.5nm以上10nm以下、または1nm以上3nm以下で観察される。なお、好ましくは、EDXマッピングにおいて、各元素が主成分である領域の径は、1nm以上2nm以下とする。
以上より、CAC−OSは、金属元素が均一に分布したIGZO化合物とは異なる構造であり、IGZO化合物と異なる性質を有する。つまり、CAC−OSは、GaOX3などが主成分である領域と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域と、に互いに相分離し、各元素を主成分とする領域がモザイク状である構造を有する。
ここで、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域は、GaOX3などが主成分である領域と比較して、導電性が高い領域である。つまり、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域を、キャリアが流れることにより、酸化物半導体としての導電性が発現する。従って、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域が、酸化物半導体中にクラウド状に分布することで、高い電界効果移動度(μ)が実現できる。
一方、GaOX3などが主成分である領域は、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域と比較して、絶縁性が高い領域である。つまり、GaOX3などが主成分である領域が、酸化物半導体中に分布することで、リーク電流を抑制し、良好なスイッチング動作を実現できる。
従って、CAC−OSを半導体素子に用いた場合、GaOX3などに起因する絶縁性と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1に起因する導電性とが、相補的に作用することにより、高いオン電流(Ion)、および高い電界効果移動度(μ)を実現することができる。
また、CAC−OSを用いた半導体素子は、信頼性が高い。従って、CAC−OSは、ディスプレイをはじめとするさまざまな半導体装置に最適である。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態6)
本実施の形態では、電子機器に備えることができるタッチセンサユニットの一例について、説明する。
図18(A)は、別の実施の形態で説明したディスプレイユニット、又は表示装置に備えることができるタッチセンサユニットの回路構成例を示す。タッチセンサユニット300は、センサアレイ302、TS(タッチセンサ)ドライバIC311、センス回路312を有する。また、図18(A)では、TSドライバIC311と、センス回路312と、をまとめて周辺回路315と図示している。
ここでは、タッチセンサユニット300が相互容量タッチセンサユニットである例を示す。センサアレイ302は、m本(mは1以上の整数)の配線DRL、n本(nは1以上の整数)の配線SNLを有する。配線DRLはドライブ線であり、配線SNLはセンス線である。ここでは、第α番目の配線DRLを配線DRL<α>と呼び、第β番目の配線SNLを配線SNL<β>と呼ぶこととする。容量素子CTαβは、配線DRL<α>と配線SNL<β>との間に形成される容量素子である。
m本の配線DRLはTSドライバIC311に電気的に接続されている。TSドライバIC311は配線DRLを駆動する機能を有する。n本の配線SNLはセンス回路312に電気的に接続されている。センス回路312は、配線SNLの信号を検出する機能を有する。TSドライバIC311によって配線DRL<α>が駆動されているときの配線SNL<β>の信号は、容量素子CTαβの容量値の変化量の情報をもつ。n本の配線SNLの信号を解析することで、タッチの有無、タッチ位置などの情報を得ることができる。
図18(B)は、上述したタッチセンサユニット300の概観の一例を上面図として示している。図18(B)において、タッチセンサユニット300は、基材301上にセンサアレイ302と、TSドライバIC311と、センス回路312と、を有する。また、図18(A)と同様に、図18(B)では、TSドライバIC311と、センス回路312と、をまとめて周辺回路315と図示している。
センサアレイ302は、基材301上に形成され、TSドライバIC311と、センス回路312と、は、ICチップなどの構成として、異方性導電接着剤、又は異方性導電フィルムなどを用いて、COG(Chip On Glass)方式で、基材301上に実装されている。そして、タッチセンサユニット300は、外部との信号の入出力手段として、FPC313、FPC314と電気的に接続されている。
加えて、基材301上には、各回路を電気的に接続するための配線331乃至配線334が形成されている。タッチセンサユニット300において、TSドライバIC311は、配線331を介して、センサアレイ302と電気的に接続され、更に、TSドライバIC311は、配線333を介して、FPC313と電気的に接続されている。センス回路312は、配線332を介して、センサアレイ302と電気的に接続され、更に、TSドライバIC311は、配線334を介して、FPC314と電気的に接続されている。
配線333とFPC313と、の接続部320には、異方性を有する導電性の接着剤などを有している。これによって、FPC313と配線333との間で電気的な導通を行うことができる。同様に、配線334とFPC314と、の接続部321にも、異方性を有する導電性の接着剤などを有しており、これによって、FPC314と配線334との間で電気的な導通を行うことができる。
また、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態7)
<表示モジュールの応用例>
本実施の形態では、上述の実施の形態で説明したディスプレイユニットを用いた表示モジュールの応用例について、図19を用いて説明を行う。
図19は、光学式のタッチセンサを有する表示モジュールの断面概略図である。表示モジュール8000は、上部カバー8001と下部カバー8002との間に、表示パネル8006、フレーム8009、プリント基板8010、及びバッテリ8011を有する。
上記の実施の形態で説明したディスプレイユニット106、ディスプレイユニット106A、また表示装置210は、表示パネル8006に用いることができる。
上部カバー8001及び下部カバー8002は、表示パネル8006のサイズに合わせて、形状や寸法を適宜変更することができる。
フレーム8009は、表示パネル8006の保護機能の他、プリント基板8010の動作により発生する電磁波を遮断するための電磁シールドとしての機能を有する。またフレーム8009は、放熱板としての機能を有していてもよい。
プリント基板8010は、電源回路、ビデオ信号及びクロック信号を出力するための信号処理回路を有する。電源回路に電力を供給する電源としては、外部の商用電源であっても良いし、別途設けたバッテリ8011による電源であってもよい。バッテリ8011は、商用電源を用いる場合には、省略可能である。
また、表示モジュール8000は、偏光板、位相差板、プリズムシートなどの部材を追加して設けてもよい。
表示モジュール8000は、プリント基板8010に設けられた発光部8015及び受光部8016を有する。また、上部カバー8001と下部カバー8002により囲まれた領域に一対の導光部(導光部8017a、導光部8017b)を有する。
表示パネル8006は、フレーム8009を間に介してプリント基板8010やバッテリ8011と重ねて設けられている。表示パネル8006とフレーム8009は、導光部8017a、導光部8017bに固定されている。
発光部8015から発せられた光8018は、導光部8017aにより表示パネル8006の上部を経由し、導光部8017bを通って受光部8016に達する。例えば指やスタイラスなどの被検知体により、光8018が遮られることにより、タッチ操作を検出することができる。
発光部8015は、例えば表示パネル8006の隣接する2辺に沿って複数設けられる。受光部8016は、発光部8015と対向する位置に複数設けられる。これにより、タッチ操作がなされた位置の情報を取得することができる。
発光部8015は、例えばLED素子などの光源を用いることができる。特に、発光部8015として、使用者に視認されず、且つ使用者にとって無害である赤外線を発する光源を用いることが好ましい。
受光部8016は、発光部8015が発する光を受光し、電気信号に変換する光電素子を用いることができる。好適には、赤外線を受光可能なフォトダイオードを用いることができる。
導光部8017a、導光部8017bとしては、少なくとも光8018を透過する部材を用いることができる。導光部8017a及び導光部8017bを用いることで、発光部8015と受光部8016とを表示パネル8006の下側に配置することができ、外光が受光部8016に到達してタッチセンサが誤動作することを抑制できる。特に、可視光を吸収し、赤外線を透過する樹脂を用いることが好ましい。これにより、タッチセンサの誤動作をより効果的に抑制できる。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態8)
本実施の形態では、上述した実施の形態で説明した電子機器システムに適用できる電子機器の一例について、説明する。また、下記の一例に示す電子機器は、表示部にタッチセンサユニットを有することができる。これにより、表示部に直接触れることで、該電子機器を操作することができる。
図20(A)は、テレビジョン装置9100を示す斜視図である。テレビジョン装置9100は、筐体9000、表示部9001、スピーカ9003、操作キー9005(電源スイッチ、又は操作スイッチを含む)、接続端子9006、センサ9007(力、変位、位置、速度、加速度、角速度、回転数、距離、光、液、磁気、温度、化学物質、音声、時間、硬度、電場、電流、電圧、電力、放射線、流量、湿度、傾度、振動、におい又は赤外線を測定する機能を含むもの)などを有する。テレビジョン装置9100は、大画面、例えば、50インチ以上、又は100インチ以上の表示部9001を組み込むことが可能である。
図20(B)はデジタルサイネージ(Digital Signage:電子看板)であり、筐体5000、表示部5001、スピーカ5003などを有することができる。
図20(C)は円柱状の柱に取り付けられたデジタルサイネージであり、筐体5000、表示部5001などを有することができる。特に、表示部5001に可撓性の有する基材を適用することによって、取り付ける柱の形状によらず、取り付けることができる場合がある。
図20(A)乃至(C)に示す電子機器は、様々な機能を有することができる。例えば、様々な情報(静止画、動画、テキスト画像など)を表示部に表示する機能、表示装置機能、カレンダー、日付又は時刻などを表示する機能、様々なソフトウェア(プログラム)によって処理を制御する機能、無線通信機能、無線通信機能を用いて様々なコンピュータネットワークに接続する機能、無線通信機能を用いて様々なデータの送信又は受信を行う機能、記録媒体に記録されているプログラム又はデータを読み出して表示部に表示する機能、等を有することができる。さらに、複数の表示部を有する電子機器においては、一つの表示部を主として画像情報を表示し、別の一つの表示部を主として文字情報を表示する機能、又は、複数の表示部に視差を考慮した画像を表示することで立体的な画像を表示する機能、等を有することができる。さらに、受像部を有する電子機器においては、静止画を撮影する機能、動画を撮影する機能、撮影した画像を自動又は手動で補正する機能、撮影した画像を記録媒体(外部又はカメラに内蔵)に保存する機能、撮影した画像を表示部に表示する機能、等を有することができる。
特に、図20(A)に示す電子機器(以後、テレビジョン装置と呼称する。)は、上述の実施の形態で説明した第1表示領域と第2表示領域とを積層したディスプレイユニットを利用することによって、新たな機能を付与することができる。
例えば、ユーザがテレビジョン装置の電源を入れたとき、図21(A)に示すように、チャンネル番号とそのチャンネル番号に該当するテレビ番組名が表示される場合を考える。図21(A)には、ディスプレイユニットの表示部10に、チャンネル番号13と、番組名14と、が表示されている例を示している。なお、チャンネル番号13ではなく、テレビ局の名前を表示してもよいし、チャンネル番号13とテレビ局の名前の両方を表示しても良い。なお、テレビ番組表のデータは、図7において電波1566B、電波1567Bなどによって、映像データと共に送られる形式とするのが好ましく、また、テレビ番組表のデータは、映像データと同様に受信装置に入力されて、テレビジョン装置側でテレビ番組表のデータに基づいて、図21(A)又は(B)のようにテレビ番組表の映像データを生成する形式とするのが好ましい。
ユーザがテレビジョン装置の電源を入れた後、ユーザは、リモコンなどの操作によって、表示部10に映っている矢印カーソル11Aを上下に動かして、視聴したい番組を選ぶ(図21(A)では、110ch.のForeign Newsを選択している。)。なお、矢印カーソル11Aではなく、図21(B)に示すとおり、四角カーソル11Bを上下に動かして、視聴したいチャンネル番号(番組名)を四角カーソル11Bで囲んで選択する方式としてもよい。また、該テレビジョン装置にタッチパネルユニットを備えている場合は、表示部に映っているチャンネル番号(番組名)に触れて選択してもよい。
なお、図21(A)、及び(B)に示す表示は、文字を主とした表示となっているため、白黒表示にしてもよい。つまり、カラー表示にする必要は無いため、図21(A)及び(B)の表示は、第1の表示素子(反射型液晶画素)のみで行う(実施の形態4で説明した第1のモードで行う)のが好ましい。また、第1の表示素子(反射型液晶画素)で動作を行うことにより、テレビジョン装置の表示部への映りこみを抑制するという効果も期待できる。さらに、ユーザは、チャンネル番号と番組名とを確認する時間を要する場合があるため、矢印カーソル11A、又は四角カーソル11Bを動かしていないとき、ディスプレイユニットの第1の表示素子はアイドリング・ストップ(IDS)駆動モードとして動作を行うのがよい。
ユーザが視聴したいチャンネル番号(番組名)を選択したとき、指定したチャンネル番号の番組が表示部に表示される。ここでは、図21(A)又は(B)の表示で、ユーザが、110ch.のForeign Newsを選択して、図21(C)に示す表示をテレビジョン装置に映した例とする。このとき、図21(C)の表示は、第2の表示素子(自発光型素子)のみで行う(実施の形態4で説明した第2のモードで行う)、又は第1の表示素子(反射型液晶画素)及び第2の表示素子(自発光型素子)の両方で行う(実施の形態4で説明した第3のモードで行う)のが好ましい。特に、第1の表示素子(反射型液晶画素)及び第2の表示素子(自発光型素子)の両方で動作を行うことにより、第1の表示素子(反射型液晶画素)の動作によってテレビジョン装置の表示部への映りこみを抑制することができるため、移りこみのない画像を映すことができる。
ところで、視聴したいチャンネル番号(番組名)を選択する表示については、図21(A)及び(B)に限定せず、別の形式であってもよい。例えば、図21(D)に示すとおり、各チャンネル番号の番組の様子をサムネイルで表示して羅列する形式としてもよい。なお、この形式の表示は、第1乃至第3のモードのどのモードでも動作してもよい。この場合、この形式の表示を、第1乃至第3のモードのうちどのモードで動作するかを、あらかじめユーザが設定する構成としてもよい。そして、ユーザがチャンネル番号(番組名)を選択したときに、第3のモードで、選択した番組を表示する構成とすればよい。
なお、上述の機能は、テレビジョン装置に限定せず、テレビ視聴の可能なPC(パーソナルコンピュータ)、携帯電話、タブレットなどの電子機器にも適用することができる。
また、図20(B)、(C)に示すデジタルサイネージにも第1表示領域と第2表示領域とを積層したディスプレイユニットを適用することができる。例えば、屋内の照明などによってデジタルサイネージの表示部に映りこみが起きたとき、第1の表示素子(反射型液晶画素)で駆動を行い、映りこみの光を反射させて映像を表示させる。そして、第2の表示素子が有する自発光型画素によって、映り込みの光では足りない光(色)を発光させることによって、屋内の照明などでは足りない光(色)を補うことができる場合がある。特に、図20(B)、(C)に示すデジタルサイネージは、静止画を映す場合があるため、第1表示領域は表示部の書き換えのフレーム周波数を低くしたアイドリングストップ(IDS)駆動モードで動作を行うのが適している。
つまり、図20(A)乃至(C)に示す電子機器に上述したディスプレイユニットを適用することにより、反射光による映りこみの無い図20(A)乃至(C)に示す電子機器を実現することができる場合がある。
なお、図20(A)乃至(C)に示す電子機器が有することのできる機能は、上述に限定されず、様々な機能を有することができる。
また、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(本明細書等の記載に関する付記)
以上の実施の形態における各構成の説明について、以下に付記する。
<実施の形態で述べた本発明の一態様に関する付記>
各実施の形態に示す構成は、他の実施の形態に示す構成と適宜組み合わせて、本発明の一態様とすることができる。また、1つの実施の形態の中に、複数の構成例が示される場合は、互いに構成例を適宜組み合わせることが可能である。
なお、ある一つの実施の形態の中で述べる内容(一部の内容でもよい)は、その実施の形態で述べる別の内容(一部の内容でもよい)と、一つ若しくは複数の別の実施の形態で述べる内容(一部の内容でもよい)との少なくとも一つの内容に対して、適用、組み合わせ、又は置き換えなどを行うことができる。
なお、実施の形態の中で述べる内容とは、各々の実施の形態において、様々な図を用いて述べる内容、又は明細書に記載される文章を用いて述べる内容のことである。
なお、ある一つの実施の形態において述べる図(一部でもよい)は、その図の別の部分、その実施の形態において述べる別の図(一部でもよい)と、一つ若しくは複数の別の実施の形態において述べる図(一部でもよい)との少なくとも一つの図に対して、組み合わせることにより、さらに多くの図を構成させることができる。
<序数詞に関する付記>
本明細書等において、「第1」、「第2」、「第3」という序数詞は、構成要素の混同を避けるために付したものである。従って、構成要素の数を限定するものではない。また、構成要素の順序を限定するものではない。また例えば、本明細書等の実施の形態の一において「第1」に言及された構成要素が、他の実施の形態、あるいは特許請求の範囲において「第2」に言及された構成要素とすることもありうる。また例えば、本明細書等の実施の形態の一において「第1」に言及された構成要素を、他の実施の形態、あるいは特許請求の範囲において省略することもありうる。
<図面を説明する記載に関する付記>
実施の形態について図面を参照しながら説明している。但し、実施の形態は多くの異なる態様で実施することが可能であり、趣旨及びその範囲から逸脱することなく、その形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は、実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、実施の形態の発明の構成において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略する。
また、本明細書等において、「上に」、「下に」などの配置を示す語句は、構成同士の位置関係を、図面を参照して説明するために、便宜上用いている。構成同士の位置関係は、各構成を描写する方向に応じて適宜変化する。そのため、配置を示す語句は、明細書で説明した記載に限定されず、状況に応じて適切に言い換えることができる。
また、「上」や「下」の用語は、構成要素の位置関係が直上又は直下で、かつ、直接接していることを限定するものではない。例えば、「絶縁層A上の電極B」の表現であれば、絶縁層Aの上に電極Bが直接接して形成されている必要はなく、絶縁層Aと電極Bとの間に他の構成要素を含むものを除外しない。
また本明細書等において、ブロック図では、構成要素を機能毎に分類し、互いに独立したブロックとして示している。しかしながら実際の回路等においては、構成要素を機能毎に切り分けることが難しく、一つの回路に複数の機能が係わる場合や、複数の回路にわたって一つの機能が関わる場合があり得る。そのため、ブロック図のブロックは、明細書で説明した構成要素に限定されず、状況に応じて適切に言い換えることができる。
また、図面において、大きさ、層の厚さ、又は領域は、説明の便宜上任意の大きさに示したものである。よって、必ずしもそのスケールに限定されない。なお図面は明確性を期すために模式的に示したものであり、図面に示す形状又は値などに限定されない。例えば、ノイズによる信号、電圧、若しくは電流のばらつき、又は、タイミングのずれによる信号、電圧、若しくは電流のばらつきなどを含むことが可能である。
また、図面において、斜視図などにおいて、図面の明確性を期すために、一部の構成要素の記載を省略している場合がある。
また、図面において、同一の要素又は同様な機能を有する要素、同一の材質の要素、あるいは同時に形成される要素等には同一の符号を付す場合があり、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
<言い換え可能な記載に関する付記>
本明細書等において、トランジスタの接続関係を説明する際、ソースとドレインとの一方を、「ソース又はドレインの一方」(又は第1電極、又は第1端子)と表記し、ソースとドレインとの他方を「ソース又はドレインの他方」(又は第2電極、又は第2端子)と表記している。これは、トランジスタのソースとドレインは、トランジスタの構造又は動作条件等によって変わるためである。なおトランジスタのソースとドレインの呼称については、ソース(ドレイン)端子や、ソース(ドレイン)電極等、状況に応じて適切に言い換えることができる。また、本明細書等では、ゲート以外の2つの端子を第1端子、第2端子と呼ぶ場合や、第3端子、第4端子と呼ぶ場合がある。また、本明細書等に記載するトランジスタが2つ以上のゲートを有するとき(この構成をデュアルゲート構造という場合がある)、それらのゲートを第1ゲート、第2ゲートと呼ぶ場合や、フロントゲート、バックゲートと呼ぶ場合がある。特に、「フロントゲート」という語句は、単に「ゲート」という語句に互いに言い換えることができる。また、「バックゲート」という語句は、単に「ゲート」という語句に互いに言い換えることができる。なお、ボトムゲートとは、トランジスタの作製時において、チャネル形成領域よりも先に形成される端子のことをいい、「トップゲート」とは、トランジスタの作製時において、チャネル形成領域よりも後に形成される端子のことをいう。
トランジスタは、ゲート、ソース、及びドレインと呼ばれる3つの端子を有する。ゲートは、トランジスタの導通状態を制御する制御端子として機能する端子である。ソース又はドレインとして機能する2つの入出力端子は、トランジスタの型及び各端子に与えられる電位の高低によって、一方がソースとなり他方がドレインとなる。このため、本明細書等においては、ソースやドレインの用語は、入れ替えて用いることができるものとする。また、本明細書等では、ゲート以外の2つの端子を第1端子、第2端子と呼ぶ場合や、第3端子、第4端子と呼ぶ場合がある。
また、本明細書等において「電極」や「配線」の用語は、これらの構成要素を機能的に限定するものではない。例えば、「電極」は「配線」の一部として用いられることがあり、その逆もまた同様である。さらに、「電極」や「配線」の用語は、複数の「電極」や「配線」が一体となって形成されている場合なども含む。
また、本明細書等において、電圧と電位は、適宜言い換えることができる。電圧は、基準となる電位からの電位差のことであり、例えば基準となる電位をグラウンド電位(接地電位)とすると、電圧を電位に言い換えることができる。グラウンド電位は必ずしも0Vを意味するとは限らない。なお電位は相対的なものであり、基準となる電位によっては、配線等に与える電位を変化させる場合がある。
なお本明細書等において、「膜」、「層」などの語句は、場合によっては、又は、状況に応じて、互いに入れ替えることが可能である。例えば、「導電層」という用語を、「導電膜」という用語に変更することが可能な場合がある。又は、例えば、「絶縁膜」という用語を、「絶縁層」という用語に変更することが可能な場合がある。又は、場合によっては、又は、状況に応じて、「膜」、「層」などの語句を使わずに、別の用語に入れ替えることが可能である。例えば、「導電層」又は「導電膜」という用語を、「導電体」という用語に変更することが可能な場合がある。又は、例えば、「絶縁層」「絶縁膜」という用語を、「絶縁体」という用語に変更することが可能な場合がある。
なお本明細書等において、「配線」、「信号線」、「電源線」などの用語は、場合によっては、又は、状況に応じて、互いに入れ替えることが可能である。例えば、「配線」という用語を、「信号線」という用語に変更することが可能な場合がある。また、例えば、「配線」という用語を、「電源線」などの用語に変更することが可能な場合がある。また、その逆も同様で、「信号線」「電源線」などの用語を、「配線」という用語に変更することが可能な場合がある。「電源線」などの用語は、「信号線」などの用語に変更することが可能な場合がある。また、その逆も同様で「信号線」などの用語は、「電源線」などの用語に変更することが可能な場合がある。また、配線に印加されている「電位」という用語を、場合によっては、又は、状況に応じて、「信号」などという用語に変更することが可能な場合がある。また、その逆も同様で、「信号」などの用語は、「電位」という用語に変更することが可能な場合がある。
<語句の定義に関する付記>
以下では、上記実施の形態中で言及した語句の定義について説明する。
<<半導体の不純物について>>
半導体の不純物とは、例えば、半導体層を構成する主成分以外をいう。例えば、濃度が0.1原子%未満の元素は不純物である。不純物が含まれることにより、例えば、半導体にDOS(Density of States)が形成されることや、キャリア移動度が低下することや、結晶性が低下することなどが起こる場合がある。半導体が酸化物半導体である場合、半導体の特性を変化させる不純物としては、例えば、第1族元素、第2族元素、第13族元素、第14族元素、第15族元素、主成分以外の遷移金属などがあり、特に、例えば、水素(水にも含まれる)、リチウム、ナトリウム、シリコン、ホウ素、リン、炭素、窒素などがある。酸化物半導体の場合、例えば水素などの不純物の混入によって酸素欠損を形成する場合がある。また、半導体がシリコン層である場合、半導体の特性を変化させる不純物としては、例えば、酸素、水素を除く第1族元素、第2族元素、第13族元素、第15族元素などがある。
<<トランジスタについて>>
本明細書において、トランジスタとは、ゲートと、ドレインと、ソースとを含む少なくとも三つの端子を有する素子である。そして、ドレイン(ドレイン端子、ドレイン領域又はドレイン電極)とソース(ソース端子、ソース領域又はソース電極)の間にチャネル形成領域を有しており、チャネル形成領域を介して、ソースとドレインとの間に電流を流すことができる。なお、本明細書等において、チャネル形成領域とは、ゲート‐ソース間に電圧を与えることで、電流が流れる領域をいう。
また、ソースやドレインの機能は、異なる極性のトランジスタを採用する場合や、回路動作において電流の方向が変化する場合などには入れ替わることがある。このため、本明細書等においては、ソースやドレインの用語は、入れ替えて用いることができるものとする。
<<スイッチについて>>
本明細書等において、スイッチとは、導通状態(オン状態)、又は、非導通状態(オフ状態)になり、電流を流すか流さないかを制御する機能を有するものをいう。又は、スイッチとは、電流を流す経路を選択して切り替える機能を有するものをいう。
一例としては、電気的スイッチ又は機械的なスイッチなどを用いることができる。つまり、スイッチは、電流を制御できるものであればよく、特定のものに限定されない。
電気的なスイッチの一例としては、トランジスタ(例えば、バイポーラトランジスタ、MOSトランジスタなど)、ダイオード(例えば、PNダイオード、PINダイオード、ショットキーダイオード、MIM(Metal Insulator Metal)ダイオード、MIS(Metal Insulator Semiconductor)ダイオード、ダイオード接続のトランジスタなど)、又はこれらを組み合わせた論理回路などがある。
なお、スイッチとしてトランジスタを用いる場合、トランジスタの「導通状態」とは、トランジスタのソース電極とドレイン電極が電気的に短絡されているとみなせる状態をいう。また、トランジスタの「非導通状態」とは、トランジスタのソース電極とドレイン電極が電気的に遮断されているとみなせる状態をいう。なおトランジスタを単なるスイッチとして動作させる場合には、トランジスタの極性(導電型)は特に限定されない。
機械的なスイッチの一例としては、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)のように、MEMS(マイクロ・エレクトロ・メカニカル・システム)技術を用いたスイッチがある。そのスイッチは、機械的に動かすことが可能な電極を有し、その電極が動くことによって、導通と非導通とを制御して動作する。
<<接続について>>
本明細書等において、XとYとが接続されている、と記載する場合は、XとYとが電気的に接続されている場合と、XとYとが機能的に接続されている場合と、XとYとが直接接続されている場合とを含むものとする。したがって、所定の接続関係、例えば、図又は文章に示された接続関係に限定されず、図又は文章に示された接続関係以外のものも含むものとする。
ここで使用するX、Yなどは、対象物(例えば、装置、素子、回路、配線、電極、端子、導電膜、層、など)であるとする。
XとYとが電気的に接続されている場合の一例としては、XとYとの電気的な接続を可能とする素子(例えば、スイッチ、トランジスタ、容量素子、インダクタ、抵抗素子、ダイオード、表示素子、発光素子、負荷など)が、XとYとの間に1個以上接続されることが可能である。なお、スイッチは、オンオフが制御される機能を有している。つまり、スイッチは、導通状態(オン状態)、又は、非導通状態(オフ状態)になり、電流を流すか流さないかを制御する機能を有している。
XとYとが機能的に接続されている場合の一例としては、XとYとの機能的な接続を可能とする回路(例えば、論理回路(インバータ、NAND回路、NOR回路など)、信号変換回路(DA変換回路、AD変換回路、ガンマ補正回路など)、電位レベル変換回路(電源回路(昇圧回路、降圧回路など)、信号の電位レベルを変えるレベルシフタ回路など)、電圧源、電流源、切り替え回路、増幅回路(信号振幅又は電流量などを大きく出来る回路、オペアンプ、差動増幅回路、ソースフォロワ回路、バッファ回路など)、信号生成回路、記憶回路、制御回路など)が、XとYとの間に1個以上接続されることが可能である。なお、一例として、XとYとの間に別の回路を挟んでいても、Xから出力された信号がYへ伝達される場合は、XとYとは機能的に接続されているものとする。
なお、XとYとが電気的に接続されている、と明示的に記載する場合は、XとYとが電気的に接続されている場合(つまり、XとYとの間に別の素子又は別の回路を挟んで接続されている場合)と、XとYとが機能的に接続されている場合(つまり、XとYとの間に別の回路を挟んで機能的に接続されている場合)と、XとYとが直接接続されている場合(つまり、XとYとの間に別の素子又は別の回路を挟まずに接続されている場合)とを含むものとする。つまり、電気的に接続されている、と明示的に記載する場合は、単に、接続されている、とのみ明示的に記載されている場合と同じであるとする。
なお、例えば、トランジスタのソース(又は第1の端子など)が、Z1を介して(又は介さず)、Xと電気的に接続され、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)が、Z2を介して(又は介さず)、Yと電気的に接続されている場合や、トランジスタのソース(又は第1の端子など)が、Z1の一部と直接的に接続され、Z1の別の一部がXと直接的に接続され、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)が、Z2の一部と直接的に接続され、Z2の別の一部がYと直接的に接続されている場合では、以下のように表現することが出来る。
例えば、「XとYとトランジスタのソース(又は第1の端子など)とドレイン(又は第2の端子など)とは、互いに電気的に接続されており、X、トランジスタのソース(又は第1の端子など)、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)、Yの順序で電気的に接続されている。」と表現することができる。又は、「トランジスタのソース(又は第1の端子など)は、Xと電気的に接続され、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)はYと電気的に接続され、X、トランジスタのソース(又は第1の端子など)、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)、Yは、この順序で電気的に接続されている」と表現することができる。又は、「Xは、トランジスタのソース(又は第1の端子など)とドレイン(又は第2の端子など)とを介して、Yと電気的に接続され、X、トランジスタのソース(又は第1の端子など)、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)、Yは、この接続順序で設けられている」と表現することができる。これらの例と同様な表現方法を用いて、回路構成における接続の順序について規定することにより、トランジスタのソース(又は第1の端子など)と、ドレイン(又は第2の端子など)とを、区別して、技術的範囲を決定することができる。なお、これらの表現方法は、一例であり、これらの表現方法に限定されない。ここで、X、Y、Z1、Z2は、対象物(例えば、装置、素子、回路、配線、電極、端子、導電膜、層、など)であるとする。
なお、回路図上は独立している構成要素同士が電気的に接続しているように図示されている場合であっても、1つの構成要素が、複数の構成要素の機能を併せ持っている場合もある。例えば配線の一部が電極としても機能する場合は、一の導電膜が、配線の機能、及び電極の機能の両方の構成要素の機能を併せ持っている。したがって、本明細書における電気的に接続とは、このような、一の導電膜が、複数の構成要素の機能を併せ持っている場合も、その範疇に含める。
<<平行、垂直について>>
本明細書において、「平行」とは、二つの直線が−10°以上10°以下の角度で配置されている状態をいう。したがって、−5°以上5°以下の場合も含まれる。また、「略平行」とは、二つの直線が−30°以上30°以下の角度で配置されている状態をいう。また、「垂直」とは、二つの直線が80°以上100°以下の角度で配置されている状態をいう。したがって、85°以上95°以下の場合も含まれる。また、「略垂直」とは、二つの直線が60°以上120°以下の角度で配置されている状態をいう。
SL 信号線
GL ゲート線
M トランジスタ
M1 トランジスタ
CsLC 容量素子
DRL 配線
SNL 配線
CTαβ 容量素子
AF1 配向膜
AF2 配向膜
CF1 着色膜
KB1 構造体
KB2 構造体
SW1 スイッチ
10 表示部
11A 矢印カーソル
11B 四角カーソル
13 チャンネル番号
14 番組名
100 電子機器システム
100A 電子機器システム
101 アンテナ
102 復調器
103 デコーダ
103A デコーダ
103B デコーダ
104 論理回路
105 画像処理装置
106 ディスプレイユニット
106A ディスプレイユニット
107 表示領域
107A 表示領域
107B 表示領域
201 第1の表示素子
202 第2の表示素子
203 開口部
204 反射光
205 透過光
206 画素回路
210 表示装置
214 表示部
216 回路
218 配線
220 IC
222 FPC
300 タッチセンサユニット
301 基材
302 センサアレイ
311 TSドライバIC
312 センス回路
313 FPC
314 FPC
315 周辺回路
320 接続部
321 接続部
331 配線
332 配線
333 配線
334 配線
1500 放送システム
1500A 放送システム
1510 カメラ
1511 送信装置
1512 受信装置
1513 表示装置
1520 イメージセンサ
1521 画像処理装置
1522 エンコーダ
1522A エンコーダ
1522B エンコーダ
1523 変調器
1530 画像生成装置
1540 Rawデータ
1541 映像データ
1541A 映像データ
1541B 映像データ
1542 符号化データ
1542A 符号化データ
1542B 符号化データ
1543 放送信号
1551 データストリーム
1552 データストリーム
1553 データストリーム
1560 テレビジョン受信装置(TV)
1561 放送局
1562 人工衛星
1563 電波塔
1564 アンテナ
1565 アンテナ
1566A 電波
1566B 電波
1567A 電波
1567B 電波
1571 受信装置
1572 無線機
1573 無線機
1574 受信装置
1575 コネクタ部
1591 回路
1591a フレーム間予測回路
1591b 動き補償予測回路
1591c DCT回路
1592 回路
1593 回路
1593a LDPC符号化回路
1593b 認証付与処理回路
1593c スクランブラ
1594 回路
2010 ユニット
2020 ユニット
2030 入力ユニット
2501C 絶縁膜
2505 接合層
2512B 導電膜
2520 機能層
2521 絶縁膜
2521A 絶縁膜
2521B 絶縁膜
2522 接続部
2528 絶縁膜
2550 表示素子
2550(i,j) 表示素子
2551(i,j) 電極
2552 電極
2553 発光性の材料を含む層
2560 光学素子
2565 被覆膜
2570 基板
2580 レンズ
2591A 開口部
2700TP3 入出力パネル
2702(i,j) 画素
2720 機能層
2750 表示素子
2750(i,j) 表示素子
2751 電極
2751(i,j) 電極
2751H 領域
2752 電極
2753 液晶材料を含む層
2770 基板
2770D 機能膜
2770P 機能膜
2770PA 位相差フィルム
2770PB 偏光層
2771 絶縁膜
5000 筐体
5001 表示部
5003 スピーカ
8000 表示モジュール
8001 上部カバー
8002 下部カバー
8006 表示パネル
8009 フレーム
8010 プリント基板
8011 バッテリ
8015 発光部
8016 受光部
8017a 導光部
8017b 導光部
8018 光
9000 筐体
9001 表示部
9003 スピーカ
9005 操作キー
9006 接続端子
9007 センサ
9100 テレビジョン装置

Claims (6)

  1. 第1駆動方法を有する電子機器システムであって、
    受信装置と、表示装置と、を有し、
    前記表示装置は、第1表示領域と、第2表示領域と、を有し、
    前記第1表示領域は、自発光型画素を有し、
    前記第2表示領域は、反射型画素を有し、
    前記第1駆動方法は、前記自発光型画素と、前記反射型画素と、によって、前記表示装置に画像を映す方法を有し、
    前記受信装置は、第1画像、及び第2画像に基づく放送信号を前記電子機器システムに入力する機能を有し、
    前記第1表示領域は、前記第1画像を表示する機能を有し
    前記第2表示領域は、前記第2画像を表示する機能を有し、
    前記第2画像は、文字、図形、模様の少なくともいずれか一を有し、
    前記第1駆動方法により、前記第1画像と、前記第2画像と、を同時に映すことによって、前記第1画像と、前記第2画像と、を足し合わせた画像を表示することを特徴とする電子機器システム。
  2. 請求項1において、
    第2駆動方法を有し、
    前記反射型画素は、チャネル形成領域に金属酸化物を有するトランジスタを有し、
    第2駆動方法は、前記反射型画素によって、前記第1駆動方法よりも低いフレーム周波数で、前記表示装置に画像を映す方法を有し、
    前記第2駆動方法により、前記第1画像と、前記第2画像と、を同時に映すことによって、前記第1画像と、前記第2画像と、を足し合わせた画像を表示することを特徴とする電子機器システム。
  3. 請求項1、又は請求項2において、
    処理装置を有し、
    前記処理装置は、前記第1画像の、前記第2画像が表示される領域を非表示にする機能と、前記第2画像の、前記第1画像が表示される領域を非表示にする機能と、を有する電子機器システム。
  4. 第1駆動方法を有する電子機器システムであって、
    受信装置と、表示装置と、を有し、
    前記表示装置は、第1表示領域と、第2表示領域と、を有し、
    前記受信装置は、第1画像に基づく放送信号を前記電子機器システムに入力する機能を有し、
    前記第1表示領域は、自発光型画素を有し、
    前記第2表示領域は、反射型画素を有し、
    前記第1駆動方法は、前記反射型画素によって、前記表示装置に画像を映す方法を有し、
    前記第2表示領域は、前記第1画像を表示する機能を有し、
    前記第1画像は、文字、図形、模様の少なくともいずれか一を有し、
    前記第1駆動方法によって、前記第1画像を表示することを特徴とする電子機器システム。
  5. 請求項4において、
    第2駆動方法を有し、
    前記反射型画素は、チャネル形成領域に金属酸化物を有するトランジスタを有し、
    前記第2駆動方法は、前記第1駆動方法よりも低いフレーム周波数で、前記表示装置に画像を映す方法を有し、
    前記第2駆動方法によって、前記第1画像を表示することを特徴とする電子機器システム。
  6. 請求項4、又は請求項5において、
    第3駆動方法と、第4駆動方法と、を有し、
    前記第3駆動方法は、前記自発光型画素によって、前記表示装置に画像を映す方法を有し、
    前記第4駆動方法は、前記自発光型画素と、前記反射型画素と、によって、前記表示装置に画像を映す方法を有し、
    前記第1画像は、番組表と、カーソルと、を有し、
    前記第1画像の表示中において、前記カーソルで視聴する番組を選択することで、前記第1乃至第4駆動方法のいずれか一によって、前記番組を表示する機能を有する電子機器システム。
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