JP2018036362A - 光ファイババンドル、コンバイナ、及びレーザ装置 - Google Patents
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この結合角度が大きいと、上述の式(1)に示される理想状態よりも伝搬する光の発散角が大きくなってしまい、損失が増大しうる。
しかしながら、被覆層全体の厚さを薄くしてしまうと、光ファイババンドルを構成する光ファイバの保護が不十分となって破損したり、傷がついて光学特性が低下したりするおそれがある。
しかしながら、この場合、部品全体が大型化するおそれや、ガラス露出部へ異物が付着しやすくなるおそれ、最密にバンドル化する際にファイバ同士が絡まり易くなるおそれなどがある。
また、図2は全ての入力光ファイバのガラス層が被覆層に対して偏芯していない場合のコンバイナ100の構成を示す比較図である。図2(a)は図1(b)に対応する、入力光ファイバ200bの軸方向に垂直な断面図である。図2(b)は図1(b)に対応する、入力光ファイバ200bの軸方向に平行な断面図である。
本実施形態では、7本の入力光ファイバ2a、2bが最密充填配列される構成を示す。
本実施形態では図1(b)及び(c)に示すように、被覆部4では、入力光ファイバ2a、2bのうち、バンドル中心軸Oと異なる位置に中心軸を有する6本の光ファイバ2aは、ガラス層8が被覆層9に対してバンドル中心軸Oに近づく方向に偏芯されている。また、バンドル中心軸Oと同じ位置に中心軸を有する入力光ファイバ2bについてはガラス層8が被覆層9に対して偏芯されない。
この結果、光学特性の悪化を低減することができる。
例えば、被覆除去端4aにおいて、入力光ファイバ2bに対向する部分の入力光ファイバ2aの被覆層9の厚さが5〜10μmとなるように偏芯してもよい。
上記範囲にすれば、入力光ファイバ2aの被覆層9の最薄部分も適切に保護されかつ、出力光ファイバ3に対する入力光ファイバ2aの結合角度も十分に低減することができる。
また、本実施形態のように、最密充填配列される場合、ガラス層8の軸方向に垂直な断面形状が正六角形であってもよい。
被覆層9の構成材料は、一般的な光ファイバに用いられる材料であればよく、光ファイバの求められる特性や用途に応じた材料が適宜選択されうる。被覆層9の材料としては、紫外線硬化樹脂や熱硬化樹脂が挙げられる。
被覆層9の外径としては、200〜250μmであることが挙げられるが、これに限定されない。
さらにプライマリ層の外周に形成されるセカンダリ層としては、光ファイバを十分に保護できるようにヤング率が高い材料などを用いることができる。セカンダリ層の材料として、例えばウレタンアクリレート樹脂などを用いることができる。
したがって、ガラス層8へ光を閉じ込めるためにプライマリ層を用いる場合、ガラス層8をプライマリ層に対しては偏芯させずに、セカンダリ層のみに対して偏芯されてもよい。
コンバイナ1をファイバレーザ用途に用いる場合、出力光ファイバ3における出力光ファイバガラス露出部(出力光ファイバガラス層)6の外径は320μm程度、出力光ファイバ被覆部(出力光ファイバ被覆層)7の外径は450μm程度であることが挙げられる。また、出力光ファイバガラス露出部6の軸方向の長さは10〜15mmであることが挙げられる。
出力光ファイバガラス層及び出力光ファイバ被覆層の材料についても光学特性や保護特性に応じて適宜選択できる。
ポンプコンバイナを含むレーザ装置としては、図4に示すレーザ装置(ファイバレーザ)Pが例示される。
DCF21は、入力端に接続された高反射FBG20及び出力端に接続された低反射FBG22と共に共振器を構成する。
DCF21のコアにおいては、反転分布状態に維持された希土類元素が誘導放出を繰り返すことにより、レーザ光が生成される。DCF21の出力端は、低反射FBG22に接続されている。そして、DCF21にて生成されたレーザ光のうち、低反射FBG22を透過したレーザ光が出力端23から出力される。
レーザ光源P1〜P7の出力端は入力光ファイバ2a、2bにそれぞれ接続されており、レーザ光源P1〜P7から出射されるレーザ光は出力コンバイナ1に入射する。
出力コンバイナ1は、レーザ光源P1〜P7から出力されたレーザ光を1つに合波し出力光を生成する。出力コンバイナ1の出力光ファイバ3から出射される出力光は、出射部30から外部へ出力される。
従って、本実施形態に係るコンバイナ1を出力コンバイナとして用いる場合、結合角度が小さくすることによる効果は特に大きく、発熱と出力光のビーム品質の悪化とを抑制することができる。
また、トリプルクラッドファイバを採用する場合は、コアとクラッドとの間に外径60〜70μm程度の内側クラッドをさらに有してもよい。
一方、入力光ファイバ2bの周囲に配置される6つの入力光ファイバ2aは励起光ファイバとして用いられ、直径が100μm程度のコアと、コアを囲む外径が105μm程度のクラッドとで構成することができる。
なお、本発明はこれらの構成に限定されない。
本実施形態では、入力光ファイバ2aのガラス層8が被覆層9に対して偏芯しているため被覆層9の厚みが薄い部分が生じている。カバー層11を設けることにより、被覆層9の厚みが薄い部分を保護し、光ファイババンドル2の耐外傷性を向上させることができる。また、カバー層11は光ファイバ2a、2bを一つに固定するため、光ファイババンドル2のハンドリング性を向上することもできる。
例えば、入力光ファイバ2aのうちのいずれか一つの光ファイバ2aのみのガラス層8が被覆層9に対して偏芯されていてもよい。ただし、結合角度の低減化の観点からは、すべての光ファイバ2aのガラス層8が被覆層9に対してバンドル中心軸Oに近づく方向に偏芯されていることが好ましい。
Claims (8)
- 複数の光ファイバで構成される光ファイババンドルであって、
ガラス層と前記ガラス層を被覆除去端まで覆う被覆層とで構成される被覆部と、前記被覆除去端よりも先端側で露出した前記ガラス層で構成されるガラス露出部とを備え、
前記複数の光ファイバのうちバンドル中心軸と異なる位置に軸を有する光ファイバの少なくとも一つにおける前記被覆除去端において、前記ガラス層が前記被覆層に対して前記バンドル中心軸に近づく方向に偏芯されている光ファイババンドル。 - 請求項1に記載の光ファイババンドルであって、
前記複数の光ファイバのうち前記バンドル中心軸と異なる位置に軸を有する光ファイバの全てにおける前記被覆除去端において、前記ガラス層が前記被覆層に対して前記バンドル中心軸に近づく方向に偏芯されている光ファイババンドル。 - 請求項1又は2に記載の光ファイババンドルであって、
前記ガラス露出部において、前記光ファイバの側面同士が融着されている光ファイババンドル。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の光ファイババンドルであって、
最密充填配列される7本又は19本の光ファイバで構成される光ファイババンドル。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の光ファイババンドルであって、
前記被覆部において、全ての前記複数の光ファイバの外周を覆い、前記複数の光ファイバを一つに固定するカバー層をさらに備える光ファイババンドル。 - 請求項5に記載の光ファイババンドルであって、
前記カバー層の剛性率は、前記被覆層の剛性率よりも小さい光ファイババンドル。 - コンバイナであって、
請求項1から6のいずれか1項に記載の光ファイババンドルと、
前記ガラス露出部の先端と光学的に結合される1本の出力光ファイバとを備えるコンバイナ。 - 請求項7に記載のコンバイナを備えるレーザ装置。
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