JP2018036229A - 感圧素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡便な構成で、押圧位置による押圧感度のバラツキをより十分に低減できる感圧素子を提供すること。
【解決手段】第1の電極1と誘電体2とが積層されて構成された細線10と、該細線が平面状に組み合わされて構成された単位構造110と、複数の該単位構造が平面状に配置されて構成された面状素子210と、該面状素子の前記誘電体の側に第1の面320を対向させて設けられた導電性部材32を含む第2の電極部材3と、を備え、前記第1の電極1と前記第2の電極部材3との間に外部から押圧力が加えられることによって、これらの電極間の静電容量が変化する感圧素子。
【選択図】図1
【解決手段】第1の電極1と誘電体2とが積層されて構成された細線10と、該細線が平面状に組み合わされて構成された単位構造110と、複数の該単位構造が平面状に配置されて構成された面状素子210と、該面状素子の前記誘電体の側に第1の面320を対向させて設けられた導電性部材32を含む第2の電極部材3と、を備え、前記第1の電極1と前記第2の電極部材3との間に外部から押圧力が加えられることによって、これらの電極間の静電容量が変化する感圧素子。
【選択図】図1
Description
本発明は感圧素子に関する。
従来から、感圧素子としては、感圧性とともに、伸張性、曲面装着性またはフレキシブル性等の特性を備えた素子が求められている。このような感圧素子においては、複数のセンサー部(素子部)と当該複数のセンサー部を電気的に接続する複数の配線部(接続部)とを有する感圧素子において、様々な構成を付与する技術が知られている(特許文献1〜3)。
具体的には、特許文献1においては、複数の開口部を形成することにより、全体形状を網目状として、伸張可能にする技術が提案されている。
特許文献2においては、接続部をクランク状とすることにより、両端に接続された素子部の相互位置関係を、3次元の自由度をもって変化させる技術が提案されている。
特許文献3においては、配線部を、センサー部(中心部)の周方向に湾曲させた形状とすることにより、感圧素子を伸縮自在とする技術が提案されている。
本発明の発明者等は、従来の上記感圧素子では、センサー部と配線部とが区別され、配線部がセンサー機能を有さないため、押圧位置により押圧感度のバラツキが比較的大きくなることを見い出した。詳しくは、図17Aおよび図17Bに示すように、同じ面積の領域500を押圧するときであっても、図17Aに示すように1つのセンサー部501を押圧する場合と、図17Bに示すように4つのセンサー部501を押圧する場合とで、押圧感度に比較的大きな差が生じた。図17Aおよび17Bは、従来の感圧素子におけるセンサー部および配線部の配置を示す模式的配置図の一例である。
そこで、押圧感度を安定化させるために、センサー部の寸法および間隔をかなり微細化することが考えられるが、微細化技術は煩雑であった。
本発明は、簡便な構成で、押圧位置による押圧感度のバラツキをより十分に低減できる感圧素子を提供することを目的とする。
本発明はまた、簡便な構成で、押圧位置による押圧感度のバラツキをより十分に低減できるとともに、伸縮も可能な感圧素子を提供することを目的とする。
本発明は、
第1の電極と誘電体とが積層されて構成された細線と、
該細線が平面状に組み合わされて構成された単位構造と、
複数の該単位構造が平面状に配置されて構成された面状素子と、
該面状素子の前記誘電体の側に第1の面を対向させて設けられた導電性部材を含む第2の電極部材と、を備え、
前記第1の電極と前記第2の電極部材との間に外部から押圧力が加えられることによって、これらの電極間の静電容量が変化する感圧素子に関する。
第1の電極と誘電体とが積層されて構成された細線と、
該細線が平面状に組み合わされて構成された単位構造と、
複数の該単位構造が平面状に配置されて構成された面状素子と、
該面状素子の前記誘電体の側に第1の面を対向させて設けられた導電性部材を含む第2の電極部材と、を備え、
前記第1の電極と前記第2の電極部材との間に外部から押圧力が加えられることによって、これらの電極間の静電容量が変化する感圧素子に関する。
本発明の感圧素子は、簡便な構成で、押圧位置による押圧感度のバラツキをより十分に低減できる。
[感圧素子]
本発明の感圧素子は、センサー部に細線形状を持たせるとともに、配線部にセンサー機能を持たせたものである。
本発明の感圧素子は、センサー部に細線形状を持たせるとともに、配線部にセンサー機能を持たせたものである。
以下、本発明の感圧素子について、幾つかの実施態様により、図面を用いて詳しく説明するが、図面における各種の要素は、本発明の理解のために模式的かつ例示的に示したにすぎず、外観および寸法比などは実物と異なり得る。尚、本明細書で直接的または間接的に用いる“上下方向”、“左右方向”および“表裏方向”はそれぞれ、図面紙上における、上下方向、左右方向および表裏方向に対応した方向に相当する。また特記しない限り、同じ符号または記号は、同じ部材または同じ意味内容を示すものとする。
<第1実施態様>
本実施態様に係る感圧素子は、図1に示すように、第1の電極1および誘電体2(以下、第1の誘電体2という)が積層されて構成された細線10(以下、第1の細線10という)からなる面状素子210(以下、第1の面状素子210という)および第2の電極部材3を備えている。このような感圧素子においては、第1の電極1と第2の電極部材3との間に外部から押圧力が加えられることによって、これらの電極間の静電容量が変化するため、その容量変化から押圧力を検知することができる。図1は本発明の第1実施態様に係る感圧素子の模式的断面図である。
本実施態様に係る感圧素子は、図1に示すように、第1の電極1および誘電体2(以下、第1の誘電体2という)が積層されて構成された細線10(以下、第1の細線10という)からなる面状素子210(以下、第1の面状素子210という)および第2の電極部材3を備えている。このような感圧素子においては、第1の電極1と第2の電極部材3との間に外部から押圧力が加えられることによって、これらの電極間の静電容量が変化するため、その容量変化から押圧力を検知することができる。図1は本発明の第1実施態様に係る感圧素子の模式的断面図である。
面状素子210は詳しくは、例えば図2Aおよび図3Aに示すように、第1の細線10が平面状に組み合わされて構成された単位構造110(以下、第1の単位構造110という)が複数で平面状に配置されて構成された素子である。本実施態様の感圧素子においては、面状素子210が上記のような構成を有するため、図2Aおよび図3Aに示すような面状素子210の上面平面視において、第1の電極1を含む第1の細線10は一様分布するように形成される。その結果、不感部分を設けることなく感圧面を構成することができるため、本実施態様の感圧素子は、簡便な構成を有しながらも、押圧位置による押圧感度のバラツキをより十分に低減できる。第1の細線10は面状素子210の領域内で一様分布するように形成されればよい。面状素子210の領域とは、感圧素子の感圧部(感圧領域)を構成する全ての第1の単位構造110について、直線により規定されるそれらの一群の外周縁における内側領域(図2Aおよび図3Aにおいて破線Eで示される領域)という意味であり、例えば、図2Aにおいて当該一群の輪郭を構成する第1の細線10の外周縁の内側領域のことである。感圧素子の感圧部は感圧が要求される領域である。図2Aおよび図3Aにおいていずれの面状素子210も9個の第1の単位構造110からなっているが、面状素子210を構成する第1の単位構造110の数は特に限定されるものではなく、面状素子210が感圧部を網羅および占有できる数であればよい。上面平面視とは、上面から見たときの平面図という意味であり、例えば、図1の感圧素子を、符号5で表される後述の第2のベース部材側(図1中、上方向)から見たときの透視図も包含する。図2Aは本発明の第1実施態様に係る感圧素子の面状素子の形状(細線の配置)の一例を示す模式的上面透視図である。図3Aは本発明の第1実施態様に係る感圧素子の面状素子の形状(細線の配置)の別の一例を示す模式的上面透視図である。
第1の細線10が一様分布するように形成されるとは、具体的には、図2Aおよび図3Aに示すような面状素子210の領域内の細線部および非細線部について、細線部の面積割合のバラツキ(v)が50%〜0%、好ましくは30%〜0%である、という意味である。細線部とは、面状素子210において第1の細線10が形成されている部分(領域)のことであり、例えば、図2Aおよび図3Aにおける破線Eの領域内の黒色部分を指す。非細線部とは、面状素子210において第1の細線10が形成されていない部分(領域)のことであり、例えば、図2Aおよび図3Aにおける破線Eの領域内の白色部分を指す。
細線部の面積割合とは、細線部と非細線部との合計面積に対する細線部の面積の割合(%)のことである。細線部の面積割合のバラツキ(v)は以下の方法により測定することができる。まず、面状素子の領域内において任意の10mm×10mmの正方形領域のうち、細線部の面積割合が最も高い領域と、最も低い領域とを決定し、これらの領域における細線部の面積割合(%)を測定する。細線部の面積割合が最も高い領域における細線部の面積割合(%)をRH、細線部の面積割合が最も低い領域における細線部の面積割合(%)をRLとする。次いで、面状素子における細線部の全体面積を測定し、面状素子全体の面積(面状素子全体における細線部と非細線部との合計面積)で割った値を平均値RAとする。これらの値から、以下の式に基づいて細線部の面積割合のバラツキ(v)を求める。
v={(RH−RL)/RA}×100
細線部の面積割合の平均値は通常、30〜70%であり、好ましくは(40〜60%である。細線部の面積割合の平均値は、上記細線部の面積割合のバラツキ(v)の測定方法における平均値(RA(%))のことである。
細線部の面積割合およびその平均値は、細線部の幅(太さ)を調整することにより、制御することができる。
細線部の面積割合のバラツキ(v)は、面状素子210を構成する単位構造110の形状(細線の配置)を選択することにより、制御することができる。
細線部の面積割合のバラツキ(v)は、面状素子210を構成する単位構造110の形状(細線の配置)を選択することにより、制御することができる。
面状素子210を構成する単位構造110は、第1の細線10が面状素子210の輪郭内で一様分布するように形成される限り、あらゆる形状を有していてもよい。単位構造の形状とは、単位構造の上面平面視において細線の配置により現れる形のことである。
単位構造110は通常、直線形状を有する細線および曲線形状を有する細線からなる群から選択される1または複数の細線から構成される。細線の形状は、上面平面視において細線が示す形状のことである。
単位構造110における第1の細線10の配置は、押圧位置による押圧感度のバラツキの更なる低減の観点から、対称形状を有することが好ましい。対称形状とは点対称形状および線対称形状を包含する形状のことであり、押圧位置による押圧感度のバラツキの更なる低減の観点から点対称形状が好ましい。点対称形状とは、単位構造における特定の点を中心に180°回転させたとき、元の図形と一致する図形のことである。特定の点は通常、単位構造において細線部および非細線部を包含する領域(例えば、図2Aおよび図3Aにおける符号110で示される破線内の斜線領域)の中心点である。線対称形状とは、特定の直線を軸として図形を反転させると自らと重なり合う図形のことである。特定の直線は通常、単位構造において細線部および非細線部を包含する領域を均等に2分する中央線である。
点対称形状の一例として、図2Aにおいて面状素子210を構成する単位構造110は図2Bに示す卍形状(右卍形状)を有しているが、左卍形状を有していてもよいし、またはそれらの類似形状を有していてもよい。また図3Aにおいて面状素子210を構成する単位構造110は図3Bに示す渦巻き形状(右渦巻き形状)を有しているが、左渦巻き形状を有していてもよいし、またはそれらの類似形状を有していてもよい。なお、図2Bに示す卍形状を有する単位構造110は直線形状を有する複数の第1の細線のみから構成されている。図3Bに示す渦巻き形状を有する単位構造110は曲線形状を有する複数の第1の細線のみから構成されている。単位構造の形状とは、単位構造において細線の配置により現れる形のことである。図2Bは図2Aの面状素子を構成する単位構造(右卍形状)を示す模式図である。図3Bは図3Aの面状素子を構成する単位構造(右渦巻き形状)を示す模式図である。
単位構造110の対称形状(特に点対称形状)の具体例として、図2Bに示す卍形状および図3Bに示す渦巻き形状以外に、例えば、図4〜図7に示す「卍形状の類似形状」が挙げられる。図4〜図7は単位構造が有する形状の具体例を示す模式図である。
細線10(細線部)の幅寸法は、外部からの押圧力により第1の電極1と第2の電極部材3との間の静電容量が変化する限り特に限定されず、通常は50〜1000)μm、好ましくは100〜500μmであり、例えば1つ例示すると350μmがより好ましい。細線の幅寸法は一定であっても、または局所的に変化してもよいが、押圧位置による押圧感度のバラツキの更なる低減の観点から、一定であることが好ましい。
1つの単位構造110内において、当該単位構造110を構成する複数の第1の細線10は通常、例えば図2B、図3Bおよび図4〜図7に示すように、相互に連設されている。「連設」とは、複数の細線が単に電気的に接続されていることを意味するものではなく、複数の細線が後述する所定の積層構造を有したまま互いに連なって設けられていることを意味する。連設された複数の細線は電気的にも構造的にも連続して形成されている。従って、1つの単位構造110内においては、当該単位構造110を構成する複数の第1の細線10は所定の断面構造を有しながら、少なくとも一部で電気的にも物理的にも連続して形成されている。
図2Aおよび図3Aにおいては、全ての隣接する単位構造間で、当該隣接する単位構造の第1の細線10は連設されており、すなわち当該隣接する単位構造の第1の細線は所定の断面構造を有しながら連続して形成されている。このように全ての隣接する単位構造110の第1の細線10が連設されている場合、通常は、例えば図8に示すように、1つの端子250が、当該面状素子210から引き出されたいずれか1つの引き出し配線に電気的に接続される。図8は面状素子と端子との関係を示す模式図(回路構成図)の一例である。
第1の細線10は、全ての隣接する単位構造間で連設されなければならないというわけではない。例えば端子の数等の回路構成に応じて、面状素子210(詳しくは第1の面状素子210を構成する第1の単位構造110)を、複数のセグメントに分割し、隣接するセグメント間で第1の細線を非連設としてもよい。すなわち隣接する単位構造間であっても、異なるセグメントに属する単位構造間では、第1の細線は連設されていなくてもよい。このとき、同じセグメントに属する隣接する単位構造間においては、当該隣接する単位構造の第1の細線10は連設されており、すなわち当該隣接する単位構造の第1の細線は所定の断面構造を有しながら連続して形成されている。セグメントとは、端子の数に応じて分割される、複数の単位構造の一群のことであり、通常は1つのセグメントから1つの引き出し配線が引き出され、当該1つの配線に1つの端子が接続される。非連設とは物理的に不連続または電気的に非接続という意味である。
具体的には、例えば図9に示すように、x軸方向で3つの端子250を利用する場合、面状素子210はx軸方向で3つのセグメント260に分割され、各セグメントの細線10から引き出された引き出し配線が各端子250に電気的に接続される。このとき、各セグメント260内においては、y軸方向で隣接する単位構造間で第1の細線10は連設されている。これによりx軸方向の押圧位置を検知できる。図9は面状素子と端子との関係を示す模式図(回路構成図)の別の一例である。
また例えば図10に示すように、y軸方向で3つの端子250を利用する場合、面状素子210はy軸方向で3つのセグメント260に分割され、各セグメントの細線10から引き出された引き出し配線が各端子250に電気的に接続される。このとき、各セグメント260内においては、x軸方向で隣接する単位構造間で第1の細線10は連設されている。これによりy軸方向の押圧位置を検知できる。図10は面状素子と端子との関係を示す模式図(回路構成図)の別の一例である。
隣接する単位構造間で第1の細線10が連設されるとき、隣接する単位構造110の第1の細線10は、連設用細線を介して、電気的に連設されていてもよい。例えば図2A、図9および図10において、連設用細線の一例を、破線内の斜線で示される領域300の黒色部分で示す。これらの図において、1つの連設用細線は3本の直線形状の細線からなっている。連設用細線は、直線形状を有する細線および曲線形状を有する細線ならびにこれらの複合線からなる群から選択される1または複数の細線から構成されてよいが、押圧位置による押圧感度のバラツキの更なる低減の観点からは、直線形状を有する複数の細線のみから構成されることが好ましい。連設用細線は、各単位構造を構成する第1の細線10と同様の断面構造を有する。図3Aに示すように、隣接する単位構造110の第1の細線10は、連設用細線を介することなく、直接的かつ電気的に連設されていてもよい。
第1の細線10は第1の電極1と第1の誘電体2とが積層されたものである。すなわち、第1の電極1の上に第1の誘電体2が積層されて第1の細線10が形成される。
第1の電極1は、「導電特性」の性質を少なくとも有するのであれば、いずれの材質から成るものであってよい。例えば、第1の電極1は、導電層、樹脂構造体、またはその樹脂構造体内に分散した導電性フィラーから構成されたものであってよい。導電層は、Au(金)、Ag(銀)、Cu(銅)、C(カーボン)、ZnO(酸化亜鉛)、In2O3(酸化インジウム(III))およびSnO2(酸化スズ(IV))から成る群から選択される少なくとも1種の材料を含んで成るものであってよい。樹脂構造体は、スチレン系樹脂、シリコーン系樹脂(例えば、ポリジメチルポリシロキサン(PDMS))、アクリル系樹脂、ロタキサン系樹脂およびウレタン系樹脂等から成る群から選択される少なくとも1種の樹脂材料を含んで成るものであってよい。導電性フィラーは、導電層を構成し得る材料として例示した同様の上記材料から成る群から選択される少なくとも1種の材料を含んで成るものであってよい。第1の電極1はまた、樹脂構造体の表面に導電性インクの塗布などによって導電層が設けられて成る電極であってもよい。第1の電極1の材質は、例えば108Pa以上の弾性率を有している。「導電特性」について、第1の電極1は、所望の周波数帯域において容量のインピーダンスよりも十分に小さい抵抗率を有していればよい。
第1の電極1の厚みは、外部からの押圧力により第1の電極1と第2の電極部材3との間の静電容量が変化する限り特に限定されず、通常は1〜100μm、好ましくは10〜50μmであり、例えば1つ例示すると30μmがより好ましい。
第1の誘電体2は通常、第1の電極1の上のみに形成される。第1の誘電体2は層形態を有していてもよい。
第1の誘電体2は、少なくとも「誘電体」としての性質を有していれば、いずれの材質から成るものであってよい。例えば、第1の誘電体2は、樹脂材、セラミック材および/または酸化金属材などを含んで成るものであってよい。あくまでも例示にすぎないが、第1の誘電体2は、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフテレート樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、Al2O3、およびTa2O5などから成る群から選択される少なくとも1種の材料を含んで成るものであってよい。
第1の誘電体2は、剛性特性を有するものであってよく、あるいは、弾性特性を有するものであってもよい。本明細書中、剛性特性とは、外力による変形に対して抵抗する特性をいう。弾性特性とは、外力によって変形し、除力すると元の形状へと戻る特性をいう。
第1の誘電体2は、押圧時にて導電性部材32(特に突起部321)よりも変形しないように、導電性部材32(特に突起部321)よりも高い弾性率を有していてもよい。例えば、導電性部材32(特に突起部321)の弾性率が約104Pa〜108Paである場合、それよりも高い弾性率を第1の誘電体2が有していてもよい。同様にして、第1の誘電体2は、押圧時に導電性部材32(特に突起部321)よりも変形しないように、導電性部材32(特に突起部321)の変形量よりも薄膜であってもよい。第1の誘電体2は、所望の周波数帯域において、容量のインピーダンスよりも高い抵抗値を有する材料を含んでいてもよい。
第1の誘電体2の厚みは、外部からの押圧力により第1の電極1と第2の電極部材3との間の静電容量が変化する限り特に限定されず、通常は0.1〜50μm、好ましくは1〜20μmであり、例えば1つ例示すると7.5μmがより好ましい。
第2の電極部材3は導電性部材32を含み、当該導電性部材32は面状素子210の第1の誘電体2の側に第1の面320を対向させて設けられている。導電性部材32は、第1の面320に複数の突起部321を有してもよい。突起部321は、例えば図1に示すように、導電性部材32のベース部分から第1の電極1に向かって突出する形態を有している。換言すれば、導電性部材32は、そのベース部分から第1の電極1の設置方向に向かって局所的に隆起した凹凸形態を有している。導電性部材32の突起部321の個数は通常、少なくとも1つである。突起部321が2つ以上設けられており、それゆえ、導電性部材32は複数の突起部321を有していてもよい。複数の突起部321が設けられている態様に起因して、導電性部材32が全体として凹凸形態を有することになり、その凹凸形態における凸部が突起部321に相当する。
導電性部材32の突起部321はテーパ形状を有していてもよい。具体的には、導電性部材32の突起部321は、その幅寸法が第1の電極1に向かって漸次減じられたテーパ形状を有していてもよい(図1参照)。図1に示すように、例えば突起部321は、全体として円錐台、四角錐台などの錐台形態を有していてもよい。
突起部321の高さ寸法は、外部からの押圧力により第1の電極1と第2の電極部材3との間の静電容量が変化する限り、いずれの寸法であってよい。また、複数の突起部321は規則正しく配列されていてもよい。複数の突起部321のピッチ寸法もまた、外部からの押圧力により第1の電極1と第2の電極部材3との間の静電容量が変化する限り、特に制限はない。
導電性部材32(特にベース部分)の厚みは、外部からの押圧力により第1の電極1と第2の電極部材3との間の静電容量が変化する限り特に限定されず、通常は10〜500μm、好ましくは50〜200μmであり、例えば1つ例示すると150μmがより好ましい。
導電性部材32は、図1において、第1の細線10と同等の幅で形成されているが、これに限定されるものではなく、通常は第1の細線10よりも広い領域で形成されていてもよい。詳しくは、例えば、感圧素子の上面平面視において、感圧素子の全面にわたって、導電性部材32が形成されていてもよい。このとき導電性部材32と第1のベース部材4とが直接的に接触する部分が生じてもよい。
導電性部材32(特に突起部321)は、弾性特性を有するものであってよく、あるいは、剛性特性を有するものであってもよい。感圧素子の伸縮性の観点から、導電性部材32(特に突起部321)は弾性特性を有することが好ましい。
導電性部材32(特に突起部321)が弾性特性を有する場合、当該導電性部材32(特に突起部321)は弾性電極部材に相当し、伸縮性部材とも称されうる。弾性型導電性部材32は、「弾性特性(特に「突起部321における弾性特性)」と「導電特性」との双方の性質を有していれば、いずれの材質から成るものであってよい。例えば、弾性型導電性部材32(特に突起部321)は、樹脂材料(特にゴム材料)およびその樹脂材料内に分散した導電性フィラーからなる導電性樹脂から構成されたものであってよい。好ましい弾性型導電性部材32(特に突起部321)は、ゴム材料およびそのゴム材料内に分散した導電性フィラーからなる導電性ゴムから構成される。弾性型導電性部材32が導電性ゴムから構成されることにより、押圧力を効果的に検出でき、また押圧時の押圧感を演出できる。樹脂材料としては、例えば、スチレン系樹脂、シリコーン系樹脂(例えば、ポリジメチルポリシロキサン(PDMS))、アクリル系樹脂、ロタキサン系樹脂およびウレタン系樹脂等から成る群から選択される少なくとも1種の樹脂材料であってよい。ゴム材料としては、例えば、シリコーンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ポリイソブチレン、エチレンプロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、アクリルゴム、フッ素ゴム、エピクロルヒドリンゴム、ウレタンゴム等から成る群から選択される少なくとも1種のゴム材料であってよい。導電性フィラーは、Au(金)、Ag(銀)、Cu(銅)、C(カーボン)、ZnO(酸化亜鉛)、In2O3(酸化インジウム(III))およびSnO2(酸化スズ(IV))から成る群から選択される少なくとも1種の材料を含んで成るものであってよい。また、尚、導電性フィラーに代えて又はそれに加えて、導電層を用いてもよい。具体的には、樹脂構造体(特にゴム構造材)の表面に導電性インクの塗布などによって導電層が設けられて成る導電性部材32であってもよい。導電性部材32が突起部321を有する場合、導電性部材32は突起部321を包含する概念で用いるものとする。
弾性型導電性部材32の弾性率、特に、弾性を有する突起部321の弾性率は、感圧素子に対して加えられる通常の押圧力(例えば約1N〜10Nの押圧力)によって、突起部321が徐々に変形することになるように、約104〜108Paであってもよい。かかる弾性率は導電性フィラーと樹脂材料(ゴム材料)との相対的割合を変更することによって調整できる。また、導電性部材32の抵抗率は、所望の周波数帯域において容量のインピーダンスよりも十分に小さくてもよい。かかる抵抗率もまた導電性フィラーと樹脂材料(ゴム材料)との相対的割合を変更することによって調整できる。
弾性を有する突起部321がテーパ形状を有することによって、突起部321が好適に弾性変形することになり、それゆえ、突起部321と第1の誘電体2との接触領域の増加が好適にもたらされることになる。
導電性部材32(特に突起部321)が剛性特性を有する場合、当該導電性部材32(特に突起部321)は剛性電極部材に相当し得る。剛性型導電性部材32は、「剛性特性(特に「突起部321における剛性特性)」と「導電特性」との双方の性質を有していれば、いずれの材質から成るものであってよい。剛性型導電性部材32(特に突起部321)は、例えば、感圧素子に対して加えられる通常の押圧力(例えば約1N〜10Nの押圧力)によっても変形しないような、約108Pa超、特に108Pa超1011Pa以下の弾性率、例えば1つ例示すると約5×108Paの弾性率、を有していればよい。「導電特性」について、導電性部材32(特に突起部321)は、所望の周波数帯域において容量のインピーダンスよりも十分に小さい抵抗率を有していればよい。
剛性型導電性部材32(特に突起部321)は、例えば、金属体から構成されたものであってもよいし、ガラス体およびその表面に形成された導電層および/またはその中に分散された導電性フィラーから構成されたものであってもよいし、または樹脂体およびその表面に形成された導電層および/またはその樹脂体内に分散された導電性フィラーから構成されたものであってよい。金属体は、金属からなる電極部材であり、すなわち導電性部材32(特に突起部321)は実質的に金属からなるものでよい。金属体は、例えば、Au(金)、Ag(銀)、Cu(銅)、C(カーボン)、ZnO(酸化亜鉛)、In2O3(酸化インジウム(III))およびSnO2(酸化スズ(IV))から成る群から選択される少なくとも1種の金属を含んで成る。ガラス体は、酸化ケイ素の網目状構造を有するものであれば特に限定されず、例えば、石英ガラス、ソーダ石灰ガラス、ホウケイ酸ガラス、鉛ガラス等から成る群から選択される少なくとも1種のガラス材料を含んで成るものであってよい。樹脂体は、スチレン系樹脂、シリコーン系樹脂(例えば、ポリジメチルポリシロキサン(PDMS))、アクリル系樹脂、ロタキサン系樹脂およびウレタン系樹脂等から成る群から選択される少なくとも1種の樹脂材料を含んで成るものであってよい。ガラス体および樹脂体の導電層は、金属体を構成し得る金属と同様の金属の群から選択される少なくとも1種の金属を蒸着させてなる層であってもよいし、または導電性インクの塗布などによって形成されてなる層であってもよい。ガラス体および樹脂体の導電性フィラーは、金属体を構成し得る金属と同様の金属の群から選択される少なくとも1種の金属を含んで成るものであってよい。
例えば、剛性型導電性部材32(特に突起部321)が金属体から構成される場合、またはガラス体および導電層および/または導電性フィラーから構成される場合、その弾性率は通常、上記範囲内である。また例えば、剛性型導電性部材32(特に突起部321)が樹脂体および導電層および/または導電性フィラーから構成される場合、その弾性率は、樹脂体を構成する樹脂材料の重合度および化学構造の設計、当該樹脂材料と導電性フィラーの相対的割合を変更することによって調整できる。
また例えば、剛性型導電性部材32(特に突起部321)が金属体から構成される場合、またはガラス体または樹脂体および導電層から構成される場合、その抵抗率は通常、所望の周波数帯域において容量のインピーダンスよりも十分に小さい抵抗率を有している。また例えば、剛性型導電性部材32(特に突起部321)がガラス体または樹脂体および導電性フィラーから構成される場合、その抵抗率は、ガラス体を構成するガラス材料または樹脂体を構成する樹脂材料と導電性フィラーとの相対的割合を変更することによって調整できる。
第1の細線10は通常、第1の誘電体2が積層された側と反対側の第1の電極1の面に、支持層7(以下、第1の支持層7という)を有するが、必ずしも有さなければならないというわけではない。第1の細線10が第1の支持層7を有することにより、押圧位置による押圧感度のバラツキを十分に低減しつつ、第1の電極1に加わる応力を軽減でき、信頼性を向上できる。本実施態様の感圧素子は、当該感圧素子の上面平面視における全範囲にわたって、第1の支持層7を有することを妨げるものではないが、伸縮性の観点から、第1の細線10の直下のみに第1の支持層7を有することが好ましい。
第1の支持層7は、第1の電極1および第1の誘電体2を支持できる限りあらゆる材料から構成されていてもよい。あくまでも例示にすぎないが、第1の支持層7は、ポリイミド樹脂、ポリオレフィン樹脂(例えば、ポリプロピレン樹脂)、ポリエステル樹脂(例えば、ポリエチレンテレフテレート樹脂)、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂等から成る群から選択される少なくとも1種の材料を含んで成るものであってよい。
第1の支持層7の厚みは、第1の電極1に加わる応力を軽減できる限り特に限定されず、通常は10〜100μmであり、感圧素子の3次元曲面への密着性の観点から好ましくは30〜50μmであり、例えば1つ例示すると40μmがより好ましい。
本実施態様の感圧素子は通常、図1に示すように、第1のベース部材4および第2のベース部材5をさらに備えている。
第1のベース部材4は、面状素子210の第1の電極1の側に積層される部材である。
第2のベース部材5は、第2の電極部材3における導電性部材32の第1の面320と反対側の第2の面322の側に積層される部材である。
第1のベース部材4は、面状素子210の第1の電極1の側に積層される部材である。
第2のベース部材5は、第2の電極部材3における導電性部材32の第1の面320と反対側の第2の面322の側に積層される部材である。
第1のベース部材4または第2のベース部材5の少なくとも一方は、感圧素子において直接的に押圧され得る部材である。第1のベース部材4または第2のベース部材5の少なくとも一方、好ましくは両方は、外部からの押圧力を第1の電極1と第2の電極部材3との間に伝達できる材料から構成されていればよい。そのような材料として、例えば、ポリイミド樹脂、ポリオレフィン樹脂(例えば、ポリプロピレン樹脂)、ポリエステル樹脂(例えば、ポリエチレンテレフテレート樹脂)、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂等が挙げられる。
第1のベース部材4または第2のベース部材5の少なくとも一方、好ましくは両方は、感圧素子の伸縮性の観点から、伸縮性を有する材料、例えば、シリコーンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ポリイソブチレン、エチレンプロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、アクリルゴム、フッ素ゴム、エピクロルヒドリンゴム、ウレタンゴム等のゴム材料から成る群から選択される少なくとも1種の材料を含んで成るものであってよい。
第1のベース部材4および第2のベース部材5の厚みは、外部からの押圧力を第1の電極1と第2の電極部材3との間に伝達できる限り特に限定されず、通常はそれぞれ独立して10〜200)μmであり、感圧素子の3次元曲面への密着性の観点から好ましくは30〜100μmであり、例えば1つ例示すると40μmがより好ましい。
本実施態様の感圧素子はスペーサー6を有しているが、必ずしも有さなければならないというわけではない。本実施態様の感圧素子はスペーサー6を第1の電極1の上に有しているが、本実施態様の感圧素子は第1の電極1以外の部材、例えば、第1の支持層7、の上に有してもよい。感圧素子の曲面への貼付時において第1の誘電体2と第2の電極部材3との接触を回避する観点からは、本実施態様の感圧素子はスペーサー6を有することが好ましい。スペーサー6により、第1の誘電体2と第2の電極部材3との間に空隙部(空気部)31を確保することができる。
本実施態様の感圧素子は、好ましくは図1に示すように、第2の電極部材3と第1の細線10との間に空隙部31を有しているが、必ずしも空隙部31を有さなければならないというわけではない。すなわち、導電性部材32の突起部321の最頂部分が第1の誘電体2と接触していてもよい。感圧素子が当該空隙部31を有することにより、感圧素子を曲面に貼付したときでも、第1の誘電体2と第2の電極部材3との接触を回避することができるため、貼付による誤検知を防止できる。
スペーサー6は、第1の細線10に対する導電性部材32の配置を確定することができる。スペーサー6は、第1の電極1と第2の電極部材3との間の容量変化に影響を与えない限り、あらゆる材料から成っていてもよい。スペーサー6は、例えば、絶縁性樹脂材(ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂およびエポキシ樹脂等の絶縁性樹脂材)を含んで成るものであってよい。スペーサー6は、柱状(ドット状)に形成されてもよいし、または当該柱状が所定の方向に連なってなる壁状(板状)に形成されてもよい。
スペーサー6は、図1において、第1の細線10の両端部に形成されているが、これに限定されるものではない。例えば、導電性部材32が前述のように第1の細線10よりも広い領域で形成される場合、スペーサー6は、第1の細線10に対する導電性部材32の配置を確定することができる限り、好ましくは導電性部材32との接触により空隙部31を確保できる限り、他の領域に形成されてもよい。
スペーサー6の厚み(高さ)は、外部からの押圧力により第1の電極1と第2の電極部材3との間の静電容量が変化する限り特に限定されず、通常は10〜500μm、好ましくは20〜100μmであり、例えば1つ例示すると50μmがより好ましい。
容量変化の検出は通常、図1に示すように、第1の電極1から引き出された配線と導電性部材32から引き出された配線との間に電気的に接続された計測系8により行われる。容量変化の検出は、自己容量方式または相互容量方式のいずれを採用してもよい。あるいは、別法にてその他の既知の方式を容量変化の検出のために採用してもよい。すなわち、感圧素子の用途等に応じて適当な方式を適宜採用すればよい。また、感圧素子の静電容量変化からの荷重の導出方法も、既知のいずれかの手法を採用すればよい。
感圧素子は制御装置と共に使用され得る。かかる制御装置は、例えば、感圧素子における静電容量変化もしくは導出した荷重分布を記憶するか、あるいは、外部のPC等の機器へと出力する機能を有してもよい。このような制御装置は、感圧素子とは別体に設けられるものであってよく、それゆえ、例えば感圧素子が外部のPC等の演算処理装置によって制御されるものであってもよい。
(容量変化特性)
本実施態様では、第2のベース部材5の外面50側が感圧素子の押圧側となっている。例えば、図1に示すように、感圧素子100Aの「X側」(図中の上側)および「Y側」(図中の下側)という互いに対向する側部でいえば、「X側」が押圧側となる。かかる態様において本実施態様の感圧素子は、第2のベース部材5の外面50側からその内面側に向かって押圧される、即ち、感圧素子100Aの「X側」からY側へと向かって押圧されることになる。
本実施態様では、第2のベース部材5の外面50側が感圧素子の押圧側となっている。例えば、図1に示すように、感圧素子100Aの「X側」(図中の上側)および「Y側」(図中の下側)という互いに対向する側部でいえば、「X側」が押圧側となる。かかる態様において本実施態様の感圧素子は、第2のベース部材5の外面50側からその内面側に向かって押圧される、即ち、感圧素子100Aの「X側」からY側へと向かって押圧されることになる。
例えば、第2の電極部材3(特に突起部321)が弾性特性を有し、かつ第1の誘電体2が剛性特性を有する場合、押圧側(X側)から押圧されると、図11A〜図11Cに示すように弾性を有する突起部321はその高さ寸法を減じつつも幅寸法を徐々に大きくして変形することになる。その結果、弾性を有する突起部321と第1の誘電体2との接触面積Sが増加すると共に、空隙部31はその厚みdを減じるように変形する。
一方、コンデンサの容量C〔pF〕および感圧素子に加えられる荷重F〔N〕は、それぞれ以下の式で表される。
[式中、ε〔pF/m〕は誘電体の誘電率、S〔m2〕は突起部321と第1誘電体2との接触面積、d〔m〕は空隙部31の厚み、E〔Pa〕はヤング率、eはひずみである。]
他方、第1の電極1、第1の誘電体2および導電性部材32を含む部分はコンデンサと見なすことができる。このようなコンデンサにおいて、突起部321と第1の誘電体2との接触領域を含む部分を第1コンデンサ部、当該接触領域を含まない部分を第2コンデンサ部と呼ぶとき、第1コンデンサ部の静電容量および第2コンデンサ部の静電容量はそれぞれ図12Aおよび図12Bに示すような挙動を示す。詳しくは、第1コンデンサ部の静電容量は、図12Aに示すように、加えられる荷重Fが大きくなるにつれて、容量Cの増加率が小さくなる。第2コンデンサ部の静電容量は、図12Bに示すように、加えられる荷重Fが大きくなるにつれて、容量Cの増加率が大きくなる。それゆえ、図12Cに示すように、当該感圧素子は低荷重領域および高荷重領域において高いリニアリティ特性を呈することができる。具体的には、「第1コンデンサ部」と「第2コンデンサ部」との割合が調整されることにより、低荷重領域および高荷重領域での感度が調整され、感圧素子の高いリニアリティ特性が実現される。
また例えば、第2の電極部材3(特に突起部321)が弾性特性を有し、かつ第1の誘電体2が弾性特性を有する場合、押圧側(X側)から押圧されると、図13に示すように、弾性を有する突起部321の少なくとも一部が第1の誘電体2に食い込むように第1の誘電体2が変形すると共に、弾性を有する突起部も変形する。その結果、弾性を有する突起部321と第1の誘電体2との接触面積Sが増加すると共に、空隙部31はその厚みdを減じるように変形する。そのため、このような場合においても、上記と同様に、当該感圧素子は低荷重領域および高荷重領域において高いリニアリティ特性を呈することができる。
また例えば、第2の電極部材3(特に突起部321)が剛性特性を有し、かつ第1の誘電体2が弾性特性を有する場合、押圧側(X側)から押圧されると、図14A〜図14Bに示すように、突起部321の一部が少なくとも第1の誘電体2に食い込むように第1の誘電体2が弾性変形する。その結果、突起部321と第1の誘電体2との接触面積Sが増加すると共に、空隙部31はその厚みdを減じるように変形する。そのため、このような場合においても、上記と同様に、当該感圧素子は低荷重領域および高荷重領域において高いリニアリティ特性を呈することができる。このとき、第1の電極1は弾性特性または剛性特性のいずれの特性を有していてもよいが、リニアリティ特性の向上の観点から、第1の電極1も「弾性特性」を有し、感圧素子への荷重付加により、図14Cに示すように、第1の誘電体2および第1の電極1が弾性変形してもよい。
また例えば、第2の電極部材3(特に突起部321)が剛性特性を有し、第1の誘電体2が剛性特性を有する場合においても、当該感圧素子は本発明の範囲内である。但し、この場合においては、突起部321と第1の誘電体2との接触領域の面積Sが増加し難いため、容量変化特性についてリニアリティはあまり向上するものではないが、厚みdの減少に起因する容量変化は認められるため、押圧位置による押圧感度のバラツキをより十分に低減できる。
(第1実施態様に係る感圧素子の伸縮性)
本実施態様の感圧素子が以下の構成を有するとき、当該感圧素子自体が全体として伸縮性を有する。伸縮性とは、伸張性および収縮性の両方を合わせ持つ特性のことである。そのため、当該感圧素子は3次元曲面への密着性に優れている。
・第1の支持層7が第1の細線10の直下のみに形成される;
・導電性部材32が弾性特性を有する;
・第1のベース部材4または第2のベース部材5の両方が伸縮性を有する材料から構成される。
本実施態様の感圧素子が以下の構成を有するとき、当該感圧素子自体が全体として伸縮性を有する。伸縮性とは、伸張性および収縮性の両方を合わせ持つ特性のことである。そのため、当該感圧素子は3次元曲面への密着性に優れている。
・第1の支持層7が第1の細線10の直下のみに形成される;
・導電性部材32が弾性特性を有する;
・第1のベース部材4または第2のベース部材5の両方が伸縮性を有する材料から構成される。
詳しくは、当該感圧素子においては、各単位構造の細線相互の間隔、すなわち隣接する細線間の距離は面方向の外力により局所的に変化し得る。より詳しくは、各単位構造の当該距離は面方向の引張(伸張)により局所的に大きくなる。面方向とは、例えば図1における感圧素子の高さ(厚み)方向に対する垂直な面におけるあらゆる方向という意味である。他方、引張のための外力を除去すると、第1のベース部材4または第2のベース部材5を構成する材料に基づく伸縮性により収縮し、当該距離は引張前の初期の距離に戻る。そのため、当該感圧素子自体が全体として伸縮性を有し、3次元曲面への優れた密着性が発現する。
(第1実施態様に係る感圧素子の製造方法)
第1実施態様に係る感圧素子は、第2の電極部材3が細線30を含まないこと以外、後述する第2実施態様に係る感圧素子の製造方法と同様の方法により製造することができる。
第1実施態様に係る感圧素子は、第2の電極部材3が細線30を含まないこと以外、後述する第2実施態様に係る感圧素子の製造方法と同様の方法により製造することができる。
<第2実施態様>
本実施態様に係る感圧素子は、第2の電極部材3の構造が異なること以外、第1実施態様にかかる感圧素子100Aと同様である。本実施態様に係る感圧素子は、以下に特記すること以外、第1実施態様にかかる感圧素子100Aと同様である。
本実施態様に係る感圧素子は、第2の電極部材3の構造が異なること以外、第1実施態様にかかる感圧素子100Aと同様である。本実施態様に係る感圧素子は、以下に特記すること以外、第1実施態様にかかる感圧素子100Aと同様である。
本実施態様に係る感圧素子100Bにおいては、図15に示すように、第2の電極部材3が導電性部材32だけでなく、更なる面状素子(以下、単に第2の面状素子という)230を含む。これにより、導電性部材32の電気抵抗が比較的大きい場合(特に、導電性部材32が導電性ゴムから構成される場合)であっても、容量変化をより十分な精度で検出できる。第2の電極部材3は、導電性部材32の第1の面320と反対側の第2の面322に第2の面状素子230を有する。
第2の面状素子230は、導電層を有する限り特に限定されず、必ずしも更なる細線(以下、単に第2の細線という)30からなることを要さず、比較的広い領域で導電層を有するものであってもよいが、押圧位置を検知する観点からは、第2の細線30からなることが好ましい。
第2の細線30は、更なる誘電体(以下、単に第2の誘電体という)33と導電層34とが積層されて構成されている。
第2の誘電体33は、第1の誘電体2と同様であり、上記で説明された第1の誘電体2の中から独立して選択されればよい。
導電層34は、第1の電極1の説明で記載した導電層のことである。導電層34を用いることにより、導電性部材32の電気抵抗が比較的大きい場合(特に、導電性部材32が導電性ゴムから構成される場合)であっても、容量変化をより十分な精度で検出できる。
第2の誘電体33は、第1の誘電体2と同様であり、上記で説明された第1の誘電体2の中から独立して選択されればよい。
導電層34は、第1の電極1の説明で記載した導電層のことである。導電層34を用いることにより、導電性部材32の電気抵抗が比較的大きい場合(特に、導電性部材32が導電性ゴムから構成される場合)であっても、容量変化をより十分な精度で検出できる。
第2の細線30は、第2の誘電体33が積層された側と反対側の導体層34の面に更なる支持層(以下、単に第2の支持層という)35を有することが好ましい。第2の細線30が第2の支持層35を有することにより、押圧位置による押圧感度のバラツキを十分に低減しつつ、第2の電極部材3に加わる応力を軽減でき、信頼性を向上できる。第2の支持層35は、第1の支持層7と同様であり、上記で説明された第1の支持層7の中から独立して選択されればよい。例えば、本実施態様の感圧素子は、当該感圧素子の上面平面視における全範囲にわたって、第2の支持層35を有することを妨げるものではないが、伸縮性の観点から、第2の細線30の直上のみに第1の支持層7を有することが好ましい。
第2の面状素子230が第2の細線30からなる場合、第2の面状素子230は第2の細線30と、当該第2の細線30が平面状に組み合わされて構成された更なる単位構造(以下、単に第2の単位構造という)130と、を有する。この場合、第2の面状素子230は、第1の電極1の代わりに導電層34を用いること、第1の誘電体2の代わりに第2の誘電体33を用いること、第1の単位構造110の代わりに第2の単位構造130を用いること以外、第1の面状素子210と同様である。
第2の単位構造130は、第1の細線10の代わりに、第2の細線30を用いること以外、第1の単位構造110と同様である。例えば、第2の単位構造130の形状(細線の配置)は第1の単位構造110における形状(細線の配置)と同様である。第2の単位構造130の形状は、上記で説明された第1の単位構造110の形状の中から独立して選択されればよい。第2の細線30は、上記で説明された第1の細線10の中から独立して選択されればよい。
例えば、第2の単位構造130は、第1の単位構造110と同様に、直線形状を有する細線および曲線形状を有する細線からなる群から選択される1または複数の細線から構成されてよいが、押圧位置による押圧感度のバラツキの更なる低減の観点から、直線形状を有する複数の細線のみから構成されることが好ましい。第2の単位構造130を構成する複数の細線は相互に連設されていることが好ましい。
第2の面状素子230を構成する全ての隣接する単位構造間において、当該隣接する単位構造の細線は、第1の面状素子210を構成する隣接する単位構造の細線と同様に、連設されていてもよい。第2の面状素子230において隣接する単位構造の細線は、第1の面状素子210において隣接する単位構造の細線と同様に、連設用細線を介して、連結されていてもよい。
第2の面状素子230が第2の細線30からなる場合、押圧位置による押圧感度のバラツキの更なる低減の観点から、当該第2の細線30は第1の面状素子210における第1の細線10と同様に、面状素子230の上面平面視において、一様分布するように形成されることが好ましい。第2の面状素子230は、第1の面状素子210と同様に、細線部および非細線部を有する。
具体的には、第2の面状素子230の領域内の細線部および非細線部について、細線部の面積割合のバラツキ(v’)は独立して、面状素子210の領域内の細線部の面積割合のバラツキ(v)と同様の上記範囲内であればよい。詳しくは、第2の面状素子230において細線部の面積割合のバラツキ(v’)は50%〜0%、好ましくは30%〜0%である。
面状素子230の領域内の細線部の面積割合の平均値は独立して通常、面状素子210の領域内の細線部の面積割合の平均値と同様の上記範囲内である。詳しくは第2の面状素子230において細線部の面積割合の平均値は通常、30〜70%であり、好ましくは40〜60%である。
面状素子230における細線部の面積割合およびその平均値は、細線30の細線部について測定すること以外、面状素子210における細線部の面積割合およびその平均値と同様の方法により求めることができる。
面状素子230を構成する単位構造130は、面状素子210を構成する単位構造110と同様に、第2の細線30が面状素子の領域内で一様分布するように形成される限り、あらゆる形状を有していてもよい。
第2の単位構造130は、第2の細線30について、第1の単位構造110の第1の細線10と同様に、通常は直線形状を有する細線および曲線形状を有する細線からなる群から選択される1または複数の細線から構成されるが、押圧位置による押圧感度のバラツキの更なる低減の観点からは、直線形状を有する複数の細線のみから構成されることが好ましく、対称形状(特に点対称形状)を有することがより好ましい。
単位構造130は、単位構造110と同様に、例えば、卍形状(右卍形状および左卍形状)、渦巻き形状(右渦巻き形状および左渦巻き形状)、図4〜図7に示す「卍形状の類似形状」を有していてもよい。
第2の面状素子230は、第2の誘電体33が導電性部材32と導電層34との間に配置されるように、使用される。これにより、導電性部材32と導電層34とが直接的に接触するときに生じる電気抵抗(接触抵抗)を低減することができる。
本実施態様においては通常、第1の細線10の少なくとも一部と第2の細線30の少なくとも一部とが対向するように配置され、当該対向した部分の第1の細線10と第2の細線30との間に導電性部材32が配置されている。これにより、静電容量の変化を検知することができる。
本実施態様において容量変化の検出は通常、図15に示すように、第1の電極1から引き出された配線と第2の電極部材3の導電層34から引き出された配線との間に電気的に接続された計測系8により行われる。
本実施態様の感圧素子は、第1実施態様の感圧素子と同様に、第2の電極部材3(特に突起部321)および第1の誘電体2の弾性特性または剛性特性を選択することにより、低荷重領域および高荷重領域において高いリニアリティ特性を呈することができる。
本実施態様において、第1の面状素子210および第2の面状素子230を複数のセグメントに分割し、隣接するセグメント間で細線を非連設とし、第1の面状素子210のセグメントの主方向と第2の面状素子230のセグメントの主方向とを交差させることにより、押圧位置の検知も可能となる。
例えば、第1の面状素子210(詳しくは第1の面状素子210を構成する複数の第1の単位構造110)を、図9に示すように、x軸方向で複数のセグメントに分割し、隣接するセグメント間で第1の細線10は非連設とする。各セグメントの細線10から引き出された引き出し配線は各端子250に電気的に接続させる。第2の面状素子230(詳しくは第2の面状素子230を構成する複数の第2の単位構造130)を、図10に示すように、y軸方向で複数のセグメントに分割し、隣接するセグメント間で第2の細線30は非連設とする。各セグメントの細線30から引き出された引き出し配線は各端子255に電気的に接続させる。第1の面状素子210由来の各端子250と第2の面状素子230由来の各端子255との間で計測系8を電気的に接続させることにより、押圧力だけでなく、押圧位置も検知可能となる。各セグメントにおいて隣接する第2の単位構造間で、当該隣接する第2の単位構造の第2の細線は連設されている。
(第2実施態様に係る感圧素子の伸縮性)
本実施態様の感圧素子が以下の構成を有するとき、当該感圧素子自体が全体として伸縮性を有する。そのため、当該感圧素子は3次元曲面への密着性に優れている。
・第1の支持層7が第1の細線10の直下のみに形成される;
・導電性部材32が弾性特性を有する;
・第1のベース部材4または第2のベース部材5の両方が伸縮性を有する材料から構成される;
・第2の面状素子230が第2の細線30からなる;
・第2の支持層35が第2の細線30の直上のみに形成される;
本実施態様の感圧素子が以下の構成を有するとき、当該感圧素子自体が全体として伸縮性を有する。そのため、当該感圧素子は3次元曲面への密着性に優れている。
・第1の支持層7が第1の細線10の直下のみに形成される;
・導電性部材32が弾性特性を有する;
・第1のベース部材4または第2のベース部材5の両方が伸縮性を有する材料から構成される;
・第2の面状素子230が第2の細線30からなる;
・第2の支持層35が第2の細線30の直上のみに形成される;
詳しくは、当該感圧素子においては、第1の面状素子210においても、第2の面状素子230においても、各単位構造の細線相互の間隔、すなわち隣接する細線間の距離は面方向の外力により局所的に変化し得る。換言すると、第1の単位構造110における第1の細線10相互の間隔、すなわち隣接する第1の細線10間の距離は面方向の外力により局所的に変化でき、かつ第2の単位構造130における第2の細線30相互の間隔、すなわち隣接する第2の細線30間の距離が面方向の外力により局所的に変化できる。より詳しくは、第1の面状素子210においても、第2の面状素子230においても、各単位構造の当該距離は面方向の引張(伸張)により局所的に大きくなる。他方、第1の面状素子210においても、第2の面状素子230においても、引張のための外力を除去すると、第1のベース部材4または第2のベース部材5を構成する材料等に基づく伸縮性により収縮し、当該距離は引張前の初期の距離に戻る。そのため、当該感圧素子自体が全体として伸縮性を有し、3次元曲面への優れた密着性が発現する。
(第2実施態様に係る感圧素子の製造方法)
第2実施態様に係る感圧素子の製造方法について説明する。図16A〜図16Rにはある1つの好適な態様に従った第2実施態様に係る感圧素子の製造方法の概略工程を模式的に示している。以下、各工程を経時的に説明する。
第2実施態様に係る感圧素子の製造方法について説明する。図16A〜図16Rにはある1つの好適な態様に従った第2実施態様に係る感圧素子の製造方法の概略工程を模式的に示している。以下、各工程を経時的に説明する。
〈第1の電極を形成するための電極用シートの準備工程〉
まず、図16Aに示すように、第1の電極1を形成するための電極用シート401を準備する。電極用シート401としては、第1の電極1を構成し得る材料からなるシートを用いる。
まず、図16Aに示すように、第1の電極1を形成するための電極用シート401を準備する。電極用シート401としては、第1の電極1を構成し得る材料からなるシートを用いる。
〈細線用積層体の製造工程〉
電極用シート401の両面にそれぞれ、スペーサー6を形成するためのスペーサー用シート406および第1の支持層7を形成するための支持層用シート407を積層し、図16Bに示すように、細線用積層体405を得る。例えば、スペーサー6および支持層7が共にポリイミド樹脂から構成される場合、スペーサ用シート406および支持層用シート407として、感光性ポリイミド永久フィルムレジストを用いる。
電極用シート401の両面にそれぞれ、スペーサー6を形成するためのスペーサー用シート406および第1の支持層7を形成するための支持層用シート407を積層し、図16Bに示すように、細線用積層体405を得る。例えば、スペーサー6および支持層7が共にポリイミド樹脂から構成される場合、スペーサ用シート406および支持層用シート407として、感光性ポリイミド永久フィルムレジストを用いる。
〈スペーサーおよび支持層の形成工程〉
細線用積層体405を、例えばフォトエッチング法に供し、図16Cに示すように、スペーサー6および支持層7を形成する。詳しくは、スペーサ用シート406におけるスペーサー部分および支持層用シート407における支持層部分を露光することにより、ポリイミドを生成させる。その後、非露光部分を有機溶剤等により溶解および除去する。
細線用積層体405を、例えばフォトエッチング法に供し、図16Cに示すように、スペーサー6および支持層7を形成する。詳しくは、スペーサ用シート406におけるスペーサー部分および支持層用シート407における支持層部分を露光することにより、ポリイミドを生成させる。その後、非露光部分を有機溶剤等により溶解および除去する。
〈補助フィルムレジスト(補助フィルム)の貼着工程〉
図16Dに示すように、電極用シート401のスペーサー6形成面に、補助フィルムレジスト410を貼着する。補助フィルムレジストは、次工程において第1の電極1を形成したとき、細線前駆体415の取り扱いを容易にする。
図16Dに示すように、電極用シート401のスペーサー6形成面に、補助フィルムレジスト410を貼着する。補助フィルムレジストは、次工程において第1の電極1を形成したとき、細線前駆体415の取り扱いを容易にする。
〈第1の電極の形成工程〉
図16Eに示すように、例えばウェットエッチング法により第1の電極1を形成する。詳しくは、支持層7をレジスト層として利用する。より詳しくは、電極用シート401の露出部分をエッチング液により溶解および除去し、第1の電極1を形成する。
図16Eに示すように、例えばウェットエッチング法により第1の電極1を形成する。詳しくは、支持層7をレジスト層として利用する。より詳しくは、電極用シート401の露出部分をエッチング液により溶解および除去し、第1の電極1を形成する。
〈ラミネートフィルム(補助フィルム)の除去工程〉
図16Fに示すように、補助フィルムレジスト410を除去する。詳しくは、補助フィルムレジスト410を、これを溶解可能な溶剤と接触させることにより、補助フィルムレジスト410を除去すればよい。
図16Fに示すように、補助フィルムレジスト410を除去する。詳しくは、補助フィルムレジスト410を、これを溶解可能な溶剤と接触させることにより、補助フィルムレジスト410を除去すればよい。
〈第1の誘電体の形成工程〉
図16Gに示すように、例えば電着法により第1の電極1の上に第1の誘電体2を形成し、下部電極部前駆体420を得る。詳しくは、細線前駆体415を電着塗料溶液に浸漬させ、細線1と溶液の浴槽を電極として電圧を加え、電着層を析出させることにより誘電体を形成する。
図16Gに示すように、例えば電着法により第1の電極1の上に第1の誘電体2を形成し、下部電極部前駆体420を得る。詳しくは、細線前駆体415を電着塗料溶液に浸漬させ、細線1と溶液の浴槽を電極として電圧を加え、電着層を析出させることにより誘電体を形成する。
〈第1のベース部材の貼着工程〉
図16Hに示すように、下部電極部前駆体420の支持層7の面に、第1のベース部材4を貼着する。第1のベース部材4の貼着方法は特に限定されず、例えば、アクリル系やシリコーン系等の粘着剤を使用してもよい。
図16Hに示すように、下部電極部前駆体420の支持層7の面に、第1のベース部材4を貼着する。第1のベース部材4の貼着方法は特に限定されず、例えば、アクリル系やシリコーン系等の粘着剤を使用してもよい。
〈導電性部材の設置工程〉
図16Iに示すように、導電性部材32を、下部電極部前駆体420の第1の誘電体2およびスペーサー6の上に設置し、下部電極部430を得る。設置方法は特に限定されず、例えば、単に載置する方法が挙げられる。導電性部材32の寸法は特に限定されず、例えば、細線の幅よりも広い導電性部材32を用いる場合には、導電性部材32と第1のベース部材4とが直接的に接触する部分が生じてもよい。
図16Iに示すように、導電性部材32を、下部電極部前駆体420の第1の誘電体2およびスペーサー6の上に設置し、下部電極部430を得る。設置方法は特に限定されず、例えば、単に載置する方法が挙げられる。導電性部材32の寸法は特に限定されず、例えば、細線の幅よりも広い導電性部材32を用いる場合には、導電性部材32と第1のベース部材4とが直接的に接触する部分が生じてもよい。
導電性部材32は例えば、ナノインプリント技術、フォトリソエッチング技術および現像・剥離技術により製造することができる。好ましくはナノインプリント技術が使用される。ナノインプリント技術とは、凹凸パターンを有したモールドを被転写材料の樹脂体に押し付け、ナノオーダーでモールドに形成されたパターンを樹脂体に転写する技術である。
〈導電層を形成するための電極用シートの準備工程〉
図16Jに示すように、導電層34を形成するための電極用シート434を準備する。電極用シート434としては、導電層34を構成し得る材料からなるシートを用いる。
図16Jに示すように、導電層34を形成するための電極用シート434を準備する。電極用シート434としては、導電層34を構成し得る材料からなるシートを用いる。
〈細線用積層体の製造工程〉
図16Kに示すように、電極用シート434の片面に、第2の支持層35を形成するための支持層用シート435を積層し、細線用積層体440を得る。例えば、支持層35がポリイミド樹脂から構成される場合、支持層用シート435として、感光性ポリイミド永久フィルムレジストを用いる。感光性ポリイミド永久フィルムレジストは、上記した支持層用シート435の積層方法と同様の方法により、積層することができる。
図16Kに示すように、電極用シート434の片面に、第2の支持層35を形成するための支持層用シート435を積層し、細線用積層体440を得る。例えば、支持層35がポリイミド樹脂から構成される場合、支持層用シート435として、感光性ポリイミド永久フィルムレジストを用いる。感光性ポリイミド永久フィルムレジストは、上記した支持層用シート435の積層方法と同様の方法により、積層することができる。
〈支持層の形成工程〉
細線用積層体440を、例えばフォトエッチング法に供し、図16Lに示すように、支持層35を形成する。詳しくは、支持層用シート435における支持層部分を露光することにより、ポリイミドを生成させる。その後、非露光部分を有機溶剤等により溶解および除去する。
細線用積層体440を、例えばフォトエッチング法に供し、図16Lに示すように、支持層35を形成する。詳しくは、支持層用シート435における支持層部分を露光することにより、ポリイミドを生成させる。その後、非露光部分を有機溶剤等により溶解および除去する。
〈補助フィルムレジスト(補助フィルム)の貼着工程〉
図16Mに示すように、電極用シート434における支持層35の形成面とは反対の面に、補助フィルムレジスト450を貼着する。補助フィルムレジストは、次工程において導電層34を形成したとき、細線前駆体455の取り扱いを容易にする。補助フィルムレジストとしては、上記した補助フィルムレジスト410と同様のものを使用できる。補助フィルムレジスト450の貼着方法は、上記した補助フィルムレジスト410の貼着方法と同様の方法を採用してもよい。
図16Mに示すように、電極用シート434における支持層35の形成面とは反対の面に、補助フィルムレジスト450を貼着する。補助フィルムレジストは、次工程において導電層34を形成したとき、細線前駆体455の取り扱いを容易にする。補助フィルムレジストとしては、上記した補助フィルムレジスト410と同様のものを使用できる。補助フィルムレジスト450の貼着方法は、上記した補助フィルムレジスト410の貼着方法と同様の方法を採用してもよい。
〈導電層の形成工程〉
図16Nに示すように、例えばウェットエッチング法により導電層34を形成する。詳しくは、支持層35をレジスト層として利用する。より詳しくは、電極用シート434の露出部分をエッチング液により溶解および除去し、導電層34を形成する。
図16Nに示すように、例えばウェットエッチング法により導電層34を形成する。詳しくは、支持層35をレジスト層として利用する。より詳しくは、電極用シート434の露出部分をエッチング液により溶解および除去し、導電層34を形成する。
〈補助フィルムレジスト(補助フィルム)の除去工程〉
図16Oに示すように、補助フィルムレジスト450を除去する。詳しくは、補助フィルムレジスト450を、これを溶解可能な溶剤と接触させることにより、補助フィルムレジスト450を除去すればよい。
図16Oに示すように、補助フィルムレジスト450を除去する。詳しくは、補助フィルムレジスト450を、これを溶解可能な溶剤と接触させることにより、補助フィルムレジスト450を除去すればよい。
〈第2の誘電体の形成工程〉
図16Pに示すように、例えば電着法により導電層34の上に第2の誘電体33を形成し、上部電極部前駆体460を得る。詳しくは、細線前駆体455を電着塗料溶液に浸漬させ、細線1と溶液の浴槽を電極として電圧を加え、電着層を析出させることにより誘電体を形成する。
図16Pに示すように、例えば電着法により導電層34の上に第2の誘電体33を形成し、上部電極部前駆体460を得る。詳しくは、細線前駆体455を電着塗料溶液に浸漬させ、細線1と溶液の浴槽を電極として電圧を加え、電着層を析出させることにより誘電体を形成する。
〈第2のベース部材の貼着工程〉
図16Qに示すように、上部電極部前駆体460の支持層35の面に、第2のベース部材5を貼着する。第2のベース部材5の貼着方法は特に限定されず、例えば、上記した第1のベース部材4の貼着方法と同様の方法を使用してもよい。
図16Qに示すように、上部電極部前駆体460の支持層35の面に、第2のベース部材5を貼着する。第2のベース部材5の貼着方法は特に限定されず、例えば、上記した第1のベース部材4の貼着方法と同様の方法を使用してもよい。
〈感圧素子の組立工程〉
図16Rに示すように、導電性部材32を第1の誘電体2およびスペーサー6の上に設置した下部電極部430と、上部電極460とを、導電性部材32と第2の誘電体33とが接触するように、組み立てて、第1のベース部材4と第2のベース部材5の粘着層同士を貼り合わせることで、感圧素子を得る。
図16Rに示すように、導電性部材32を第1の誘電体2およびスペーサー6の上に設置した下部電極部430と、上部電極460とを、導電性部材32と第2の誘電体33とが接触するように、組み立てて、第1のベース部材4と第2のベース部材5の粘着層同士を貼り合わせることで、感圧素子を得る。
(実施例1)
図3Aに示す面状素子210を製造した。全ての細線10がセンサー機能を有し得る。細線10の線幅は350μmであり、単位構造110は4mm×4mmの寸法を有していた。面状素子210における細線部の面積割合のバラツキ(v)および細線部の面積割合の平均値を上記した方法により求めたところ、それぞれ25%および47%であった。
図3Aに示す面状素子210を製造した。全ての細線10がセンサー機能を有し得る。細線10の線幅は350μmであり、単位構造110は4mm×4mmの寸法を有していた。面状素子210における細線部の面積割合のバラツキ(v)および細線部の面積割合の平均値を上記した方法により求めたところ、それぞれ25%および47%であった。
(比較例1)
従来の感圧素子においては、図17Aおよび17Bに示すように、センサー部501と配線部502のうち、センサー機能を有するのは、センサー部501のみである。センサー部501の直径を4mm、隣接するセンサー部501の中心間距離を6mmとした。センサー部の面積割合のバラツキおよびセンサー部の面積割合の平均値を、細線部の面積割合のバラツキ(v)および細線部の面積割合の平均値と同様の方法により求めたところ、それぞれ75%および35%であった。
従来の感圧素子においては、図17Aおよび17Bに示すように、センサー部501と配線部502のうち、センサー機能を有するのは、センサー部501のみである。センサー部501の直径を4mm、隣接するセンサー部501の中心間距離を6mmとした。センサー部の面積割合のバラツキおよびセンサー部の面積割合の平均値を、細線部の面積割合のバラツキ(v)および細線部の面積割合の平均値と同様の方法により求めたところ、それぞれ75%および35%であった。
(評価)
実施例1において求めた細線部の面積割合のバラツキ(v)は、比較例1において求めたセンサー部の面積割合のバラツキよりも、著しく小さいことが明らかである。これにより、実施例1の面状素子を有する感圧素子を用いた場合は、比較例1の感圧素子を用いた場合よりも、押圧位置による押圧感度のバラツキが著しく低減されることが明らかである。
比較例1において押圧感度のバラツキを実施例1と同等のレベルまで低減するためには、理論上、例えばセンサー部501の直径を約1.4mm、隣接するセンサー部501の中心間距離を約2.1mmとする必要があった。このことから、従来の感圧素子において押圧感度の安定化のためには過度な微細化が必要であることが明らかである。
実施例1において求めた細線部の面積割合のバラツキ(v)は、比較例1において求めたセンサー部の面積割合のバラツキよりも、著しく小さいことが明らかである。これにより、実施例1の面状素子を有する感圧素子を用いた場合は、比較例1の感圧素子を用いた場合よりも、押圧位置による押圧感度のバラツキが著しく低減されることが明らかである。
比較例1において押圧感度のバラツキを実施例1と同等のレベルまで低減するためには、理論上、例えばセンサー部501の直径を約1.4mm、隣接するセンサー部501の中心間距離を約2.1mmとする必要があった。このことから、従来の感圧素子において押圧感度の安定化のためには過度な微細化が必要であることが明らかである。
本発明の感圧素子は、車載機器(カーナビゲーション・システム、音響機器など)、スマートフォン、電子ペーパーなどの種々の電子機器に適用され、これまで以上にユーザーの利便性が図られたタッチセンサ素子として利用できる。
本発明の感圧素子は、伸縮性を有する場合には、3次元曲面への優れた密着性が発現するため、ステアリング等の3次元曲面を有する部材への密着が必要なステアリング把持力センサー等の感圧素子として有用である。
ステアリング把持力センサーとは、車両用ステアリング(いわゆるハンドル)の円弧部分に貼着されて使用される感圧素子であって、ヒトがステアリングを把持する力、好ましくは当該力と当該力が付与された位置を検知する感圧素子のことである。
ステアリング把持力センサーとは、車両用ステアリング(いわゆるハンドル)の円弧部分に貼着されて使用される感圧素子であって、ヒトがステアリングを把持する力、好ましくは当該力と当該力が付与された位置を検知する感圧素子のことである。
1:第1の電極
2:誘電体(第1の誘電体)
3:第2の電極部材
32:導電性部材
320:第1の面
321:突起部
322:第2の面
4:第1のベース部材
5:第2のベース部材
6:スペーサー
7:支持層(第1の支持層)
10:細線(第1の細線)
110:単位構造(第1の単位構造)
210:面状素子(第1の面状素子)
33:更なる誘電体(第2の誘電体)
34:導電層
35:更なる支持層(第2の支持層)
30:更なる細線(第2の細線)
130:更なる単位構造(第2の単位構造)
230:更なる面状素子(第2の面状素子)
2:誘電体(第1の誘電体)
3:第2の電極部材
32:導電性部材
320:第1の面
321:突起部
322:第2の面
4:第1のベース部材
5:第2のベース部材
6:スペーサー
7:支持層(第1の支持層)
10:細線(第1の細線)
110:単位構造(第1の単位構造)
210:面状素子(第1の面状素子)
33:更なる誘電体(第2の誘電体)
34:導電層
35:更なる支持層(第2の支持層)
30:更なる細線(第2の細線)
130:更なる単位構造(第2の単位構造)
230:更なる面状素子(第2の面状素子)
Claims (20)
- 第1の電極と誘電体とが積層されて構成された細線と、
該細線が平面状に組み合わされて構成された単位構造と、
複数の該単位構造が平面状に配置されて構成された面状素子と、
該面状素子の前記誘電体の側に第1の面を対向させて設けられた導電性部材を含む第2の電極部材と、を備え、
前記第1の電極と前記第2の電極部材との間に外部から押圧力が加えられることによって、これらの電極間の静電容量が変化する感圧素子。 - 前記複数の単位構造のうち、各単位構造が、直線形状を有する複数の細線のみから構成される、請求項1に記載の感圧素子。
- 前記複数の単位構造のうち、各単位構造を構成する複数の細線が相互に連設されている、請求項1または2に記載の感圧素子。
- 前記面状素子が端子の数に応じて複数のセグメントに分割されており、各セグメントにおいて隣接する単位構造間で、該隣接する単位構造の前記細線が連設されている、請求項1〜3のいずれかに記載の感圧素子。
- 前記細線が、前記面状素子の上面平面視において、一様分布するように形成されている、請求項1〜4のいずれかに記載の感圧素子。
- 前記面状素子は前記細線が形成されている細線部および前記細線が形成されていない非細線部を有し、
前記細線部の面積割合のバラツキが50%〜0%である、請求項1〜5のいずれかに記載の感圧素子。 - 前記細線部の面積割合の平均値が30%〜70%である、請求項6に記載の感圧素子。
- 前記単位構造における前記細線の配置が対称形状を有する、請求項1〜7のいずれかに記載の感圧素子。
- 前記感圧素子が、
前記面状素子の前記第1の電極の側に積層された伸縮性を有する第1のベース部材と、
前記第2の電極部材における導電性部材の前記第1の面と反対側の第2の面の側に積層された伸縮性を有する第2のベース部材と、をさらに備えている、請求項1〜8のいずれかに記載の感圧素子。 - 前記導電性部材は、前記第1の面に、弾性を有する複数の突起部を有する、請求項1〜9のいずれかに記載の感圧素子。
- 前記導電性部材は導電性ゴムからなる、請求項1〜10のいずれかに記載の感圧素子。
- 前記細線は、前記誘電体が積層された側と反対側の前記第1の電極の面に支持層を有する、請求項1〜11のいずれかに記載の感圧素子。
- 前記感圧素子が伸縮性感圧素子である、請求項1〜12のいずれかに記載の感圧素子。
- 前記単位構造における前記細線相互の間隔が面方向の外力により局所的に変化することにより、伸縮性が発現する、請求項13に記載の感圧素子。
- 前記第2の電極部材が、前記導電性部材の前記第1の面と反対側の第2の面に更なる面状素子を有し、
前記更なる面状素子は、更なる誘電体と導電層とが積層されて構成された更なる細線と、該更なる細線が平面状に組み合わされて構成された更なる単位構造と、を有し、かつ複数の前記更なる単位構造が平面状に配置されて構成されており、
前記更なる誘電体が前記導電性部材と前記導電層との間に配置されている、請求項1〜14のいずれかに記載の感圧素子。 - 前記第1の電極を含む前記細線の少なくとも一部と前記更なる細線の少なくとも一部とが対向するように配置され、前記対向した部分の前記細線間に前記導電性部材を有する、請求項15に記載の感圧素子。
- 前記複数の更なる単位構造のうち、各単位構造が、直線形状を有する細線のみから構成される、請求項15または16に記載の感圧素子。
- 前記複数の更なる単位構造のうち、各単位構造を構成する複数の前記更なる細線が連設されている、請求項15〜17のいずれかに記載の感圧素子。
- 前記更なる細線が、前記更なる面状素子の上面平面視において、一様分布するように形成されている、請求項15〜18のいずれかに記載の感圧素子。
- 前記更なる単位構造における前記更なる細線の配置が対称形状を有する、請求項15〜19のいずれかに記載の感圧素子。
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JP2016172059A JP2018036229A (ja) | 2016-09-02 | 2016-09-02 | 感圧素子 |
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Cited By (1)
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CN114616447A (zh) * | 2019-10-29 | 2022-06-10 | 松下知识产权经营株式会社 | 载荷传感器 |
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