JP2018035780A - オイルポンプ - Google Patents

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【課題】ロータ室内で回転する回転部材の高速回転域におけるポンプ効率の低下を抑制することが可能なオイルポンプを提供する。【解決手段】オイルポンプ1は、第1の吸入ポート21及び第1の吐出ポート22がロータ室100に開口して形成されたポンプハウジング10、及びロータ室100内に複数のポンプ室Pを隔成するインナーロータ4及びアウターロータ5を備え、インナーロータ4及びアウターロータ5の回転によって複数のポンプ室Pの容積が拡大と縮小を繰り返してポンプ動作を行う。ロータ室100には、複数のポンプ室Pのうち容積が拡大するポンプ室Pと第1の吸入ポート21とを連通させる吸入連通路611が形成された揺動プレート6がインナーロータ4及びアウターロータ5と軸方向に対向して配置され、インナーロータ4及びアウターロータ5の回転速度の上昇により、揺動プレート6がインナーロータ4及びアウターロータ5の回転方向に変位する。【選択図】図2

Description

本発明は、ロータ室内で回転部材が回転することにより複数のポンプの容積が拡大と縮小を繰り返してポンプ動作を行うオイルポンプに関する。
従来、ポンプハウジングに形成されたロータ室内で回転部材が回転することにより複数のポンプ室の容積が拡大と縮小を繰り返してポンプ動作を行うオイルポンプとして、例えば特許文献1に記載されたオイルポンプがある。
特許文献1に記載のオイルポンプは、ポンプハウジングにロータ室が形成され、このロータ室に吸入ポート及び吐出ポートが開口している。ロータ室には、回転部材としてのインナーロータ及びアウターロータ配置されている。インナーロータ及びアウターロータには、それぞれ複数の歯形部が形成され、これらの歯形部が互いに噛み合わされている。アウターロータの歯形部の数はインナーロータの歯形部の数よりも1つ多く、インナーロータの歯形部とアウターロータの歯形部との間には、インナーロータ及びアウターロータの回転によって容積が拡大と縮小を繰り返す複数のポンプ室が形成されている。
それぞれのポンプ室は、容積が拡大する拡大行程では吸入ポートに連通し、容積が縮小する縮小行程では吐出ポートに連通する。また、ロータ室において、インナーロータ及びアウターロータの回転方向における吸入ポートの開口と吐出ポートの開口との間には、容積が最大となったポンプ室が位置する仕切り部が形成されている。インナーロータ及びアウターロータが回転すると、拡大行程において吸入ポートからポンプ室に吸入されたオイルが縮小行程において吐出ポートに吐出されるポンプ動作が行われ、油圧機器等の供給対象にオイルが供給される。
特開2015−45327号公報
上記のように構成されたポンプにおいて、インナーロータ及びアウターロータの回転速度が速くなると、ポンプ室にオイルが十分に吸入できていない状態でポンプ室が仕切り部に移動してしまう場合がある。この場合、吐出ポートに吐出されるオイルの量が減少することにより、ポンプ効率が低下してしまう。
また、吸入ポートからポンプ室にオイルを十分に吸入できないことの対策として、例えば仕切り部の幅を縮小して吸入ポートの開口を吐出ポートの開口に近づけ、高速回転域においてもポンプ室にオイルが十分に吸入されるようにすると、吸入ポートと吐出ポートとがポンプ室を介して連通し、吐出ポートから吸入ポートにオイルが逆流してしまう。そして、このオイルの逆流により、やはりポンプ効率が低下してしまう。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ロータ室内で回転する回転部材の高速回転域におけるポンプ効率の低下を抑制することが可能なオイルポンプを提供することにある。
本発明は、上記の目的を達成するため、吸入ポート及び吐出ポートがロータ室に開口して形成されたポンプハウジング、及び前記ロータ室内に配置されて前記ロータ室内に複数のポンプ室を隔成する回転部材を備え、前記回転部材の回転によって前記複数のポンプ室の容積が拡大と縮小を繰り返してポンプ動作を行うオイルポンプであって、前記ロータ室内に前記回転部材と軸方向に対向して配置され、前記複数のポンプ室のうち前記回転部材の回転によって容積が拡大するポンプ室と前記吸入ポートとを連通させる吸入連通路が形成された連通路形成部材を有し、前記回転部材の回転速度の上昇により、前記吸入連通路の前記回転部材側の開口が前記回転部材の回転方向に変位する、オイルポンプを提供する。
本発明に係るオイルポンプによれば、ロータ室内で回転する回転部材の高速回転域におけるポンプ効率の低下を抑制することが可能となる。
本発明の実施の形態に係るオイルポンプを示し、(a)は正面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 オイルポンプの内部構造を示す構成図である。 ポンプハウジングの第1ハウジング部材を第2ハウジング部材側から見た図である。 ポンプハウジングの第2ハウジング部材を第1ハウジング部材側から見た図である。 揺動プレートを示し、(a)はロータ室の底面側から見た平面図、(b)及び(c)は側面図である。 第1ハウジング部材及び揺動プレートを示す説明図であり、(a)は揺動プレートが初期位置にある状態を、(b)は揺動プレートが初期位置から変位した状態を、それぞれ示す。
[実施の形態]
本発明の実施の形態について、図1乃至図6を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施の形態に係るオイルポンプを示し、(a)は正面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。図2は、オイルポンプの内部構造を示す構成図である。
このオイルポンプ1は、例えば自動車に搭載され、トランスミッションにおける各部の潤滑及び動作のために、トランスミッションケース内のオイルパンからオイルを吸入して吐出する。
オイルポンプ1は、トロコイド型の内接ギヤポンプであり、第1ハウジング部材2及び第2ハウジング部材3からなるポンプハウジング10と、ポンプハウジング10のロータ室100に収容されたトロコイド歯形を有するインナーロータ4及びアウターロータ5と、ロータ室100内にインナーロータ4及びアウターロータ5と対向して配置された略円板状の揺動プレート6と、揺動プレート6を周方向に付勢する付勢部材としてのコイルバネ7と、インナーロータ4に回転力を付与するシャフト8とを有して構成されている。インナーロータ4及びアウターロータ5は、本発明の「回転部材」に相当する。揺動プレート6は、本発明の「連通路形成部材」に相当する。
ポンプハウジング10の第1ハウジング部材2には、ロータ室100が、第2ハウジング部材3との合わせ面からインナーロータ4及びシャフト8の回転軸線O方向に窪んだ凹所として形成されている。以下、回転軸線Oに平行な方向を軸方向という。図2では、第2ハウジング部材3を取り外して軸方向から見た第1ハウジング部材2等を示している。
揺動プレート6は、ロータ室100の底面100aとインナーロータ4及びアウターロータ5との間に、インナーロータ4及びアウターロータ5と軸方向に対向して配置されている。第1ハウジング部材2と第2ハウジング部材3とは、複数(図1の図示例では3つ)のボルト11によって締結されている。
インナーロータ4は、スプライン嵌合部40においてシャフト8と相対回転不能に連結され、シャフト8から受ける回転力によって回転軸線Oを中心に回転する。シャフト8は、例えばチェーンやスプロケットもしくは複数の歯車からなる駆動力伝達機構によって自動車のエンジン等の駆動源からの駆動力を受け、インナーロータ4を所定の回転方向(図2に示す矢印B方向)に回転させる。シャフト8は、第1ハウジング部材2に形成された貫通孔20を貫通し、先端部が第2ハウジング部材3に形成された穴部30に収容されている。また、シャフト8は、貫通孔20及び穴部30にそれぞれ配置された軸受91,92によって回転可能に支持されている。貫通孔20の一端部には、シール部材93が配置されている。
インナーロータ4は、外方に突出する複数の歯形部41を外周に有し、周方向に隣り合う2つの歯形部41の間にそれぞれ凹部が形成されている。本実施の形態では、インナーロータ4が11個の歯形部41を有している。
アウターロータ5は、ロータ室100の内周面100bを摺動する外周面を有するリング状であり、内方に突出する複数の歯形部51を内周に有している。周方向に隣り合う2つの歯形部51の間には、それぞれ凹部が形成されている。本実施の形態では、アウターロータ5が12個の歯形部51を有している。すなわち、アウターロータ5は、インナーロータ4の歯形部41よりも1つ多い数の歯形部51を有している。また、アウターロータ5は、その内部に配置されたインナーロータ4と噛み合い、インナーロータ4の回転力を受け、回転軸線Oに対して偏心した回転軸線Oを中心としてロータ室100内で回転する。回転軸線Oは、ロータ室100の中心軸に一致する。
アウターロータ5は、インナーロータ4との間に複数のポンプ室Pを隔成し、歯数の比に応じたインナーロータ4よりも遅い速度で、インナーロータ4と同方向に回転する。ポンプ室Pは、インナーロータ4の凹部とアウターロータ5の凹部との連通によって、インナーロータ4とアウターロータ5との間に隔成される。
それぞれのポンプ室Pの容積は、インナーロータ4の歯形部41とアウターロータ5の歯形部51とが深く噛み合う部分で小さく、歯形部41,51の噛み合いが浅くなるに連れて徐々に大きくなる。複数のポンプ室Pは、インナーロータ4の歯形部41とアウターロータ5の歯形部51とが近接した近接部によって互いに区画されている。この近接部は、歯形部41,51の噛み合いが深いときには凹部の底部付近にあり、歯形部41,51の噛み合いが浅いときには歯形部41,51の歯先部分にある。オイルポンプ1は、インナーロータ4及びアウターロータ5の回転によって、複数のポンプ室Pの容積が拡大と縮小を繰り返してポンプ動作を行う。
図3は、ポンプハウジング10の第1ハウジング部材2を第2ハウジング部材3側から見た図である。ポンプハウジング10の第1ハウジング部材2には、図3に示すように、ロータ室100の底面100aに開口する第1の吸入ポート21及び第1の吐出ポート22と、第1の吸入ポート21に連通する第1の吸入油路23と、第1の吐出ポート22に連通する第1の吐出油路24と、コイルバネ7を収容するための収容穴25とが形成されている。
第1の吸入油路23には、オイルポンプ1にオイルを供給するための図略の配管が接続される接続口23aと、後述する第2の吸入油路33と連通するための連通口23bとが設けられている。また、第1の吐出油路24には、オイルポンプ1から吐出されたオイルを油圧機器等の供給対象に導く図略の配管が接続される接続口24aと、後述する第2の吐出油路34と連通するための連通口24bとが設けられている。
図3では、第1ハウジング部材2の内部における第1の吸入油路23及び第1の吐出油路24を破線で示している。また、図2では、インナーロータ4又はアウターロータ5もしくは揺動プレート6に隠れた部分のロータ室100の底面100aにおける吸入ポート21及び吐出ポート22の開口の外縁を破線で示している。
図4は、ポンプハウジング10の第2ハウジング部材3を第1ハウジング部材2側から見た図である。第2ハウジング部材3は、第1ハウジング部材2側の面の一部がロータ室100の蓋面100cとして形成されている。図4では、蓋面100cの外縁を二点鎖線で示している。インナーロータ4、アウターロータ5、及び揺動プレート6は、ロータ室100の底面100aと蓋面100cとの間に挟まれている。
第2ハウジング部材3には、図4に示すように、ロータ室100の蓋面100cに開口する第2の吸入ポート31及び第2の吐出ポート32と、第2の吸入ポート31に連通する第2の吸入油路33と、第2の吐出ポート32に連通する第2の吐出油路34とが形成されている。第2の吸入油路33には、第1の吸入油路23と連通するための連通口33aが設けられている。また、第2の吐出油路34には、第1の吐出油路24と連通するための連通口34aが設けられている。図4では、第2ハウジング部材3の内部における第2の吸入油路33及び第2の吐出油路34を破線で示している。
第2の吸入ポート31には、第2の吸入油路33と連通する浅溝部310が形成され、第2の吐出ポート32には、第2の吐出油路34と連通する浅溝部320が形成されている。これらの浅溝部310,320は、オイルを流通させることが可能な所定の深さで形成されている。蓋面100cにおける第2の吸入ポート31の開口と第2の吐出ポート32の開口との間には、第2の吸入ポート31と第2の吐出ポート32とを仕切る仕切り部35が設けられている。
第1及び第2の吸入ポート21,31は、ポンプ室Pの容積が徐々に大きくなる領域においてポンプ室Pと連通する。第1及び第2の吐出ポート22,32は、ポンプ室Pの容積が徐々に小さくなる領域においてポンプ室Pと連通する。そして、インナーロータ4及びアウターロータ5がポンプハウジング10内で噛み合いながら偏心して所定の回転方向に回転することにより、第1及び第2の吸入ポート21,31からロータ室100内にオイルが吸入され、第1及び第2の吐出ポート22,32からロータ室100外にオイルが吐出される。
図5は、揺動プレート6を示し、(a)はロータ室100の底面100a側から見た平面図、(b)及び(c)は側面図である。図6は、第1ハウジング部材2及び揺動プレート6を示す説明図であり、(a)は揺動プレート6が初期位置にある状態を、(b)は揺動プレート6が初期位置から変位した状態を、それぞれ示す。
揺動プレート6は、円板状の本体部61と、本体部61から軸方向に突出した突部62とを一体に有している。本体部61の外径は、ロータ室100の内径よりも僅かに小さく形成されている。揺動プレート6は、ロータ室100の中心軸(アウターロータ5の回転軸線O)を中心として所定の角度範囲で回転(揺動)可能である。
本体部61には、複数のポンプ室Pのうち、インナーロータ4及びアウターロータ5の回転によって容積が拡大するポンプ室Pと第1の吸入ポート21とを連通させる吸入連通路611、及びインナーロータ4及びアウターロータ5の回転によって容積が縮小するポンプ室Pと第1の吐出ポート22とを連通させる吐出連通路612が形成されている。吸入連通路611及び吐出連通路612は、本体部61を軸方向に貫通した貫通孔として形成されている。本体部61の厚みは、例えば1〜3mmである。
揺動プレート6の突部62は、第1ハウジング部材2の収容穴25にコイルバネ7と共に収容され、かつコイルバネ7の一端部に当接する。図3に示すように、ロータ室100の底面100aにおける収容穴25の開口は長方形状であり、収容穴25の長手方向の一方の端面25aに突部62が対向し、他方の端面25bにはコイルバネ7の他端部が当接する。この構成により、揺動プレート6は、インナーロータ4及びアウターロータ5の回転方向(図2に示す矢印B方向)とは反対方向に付勢されている。また、この反対方向への揺動プレート6の回転は、突部62が収容穴25の一方の端面25aに当接することにより規制される。
上記のように構成されたオイルポンプ1は、シャフト8が回転していないとき、突部62がコイルバネ7の付勢力を受け、揺動プレート6が図6(a)に示す初期位置にある。また、シャフト8と共にインナーロータ4が回転し、これに伴ってアウターロータ5が回転すると、インナーロータ4及びアウターロータ5と揺動プレート6の本体部61との間に介在するオイルの粘性により、揺動プレート6がインナーロータ4及びアウターロータ5に連れ回りする。この際、コイルバネ7は揺動プレート6の突部62によって押圧されて収縮する。つまり、揺動プレート6は、コイルバネ7が収縮する所定の角度範囲(例えば5〜10°)で回転軸線Oを中心として回転可能である。
この揺動プレート6の連れ回りにより、吸入連通路611及び吐出連通路612のインナーロータ4及びアウターロータ5側の開口が、図6(b)に示すようにインナーロータ4及びアウターロータ5の回転方向に変位する。図6(b)では、初期位置における吸入連通路611及び吐出連通路612の外縁を仮想線(二点鎖線)で示している。
揺動プレート6が初期位置にあるとき、コイルバネ7は収容穴25の端面25bと揺動プレート6の突部62との間で、自然状態よりも圧縮された状態にある。これにより、シャフト8及びインナーロータ4の回転速度が所定値(例えば4000rpm)未満の場合には、揺動プレート6が初期位置にある状態が維持される。そして、シャフト8及びインナーロータ4の回転速度が所定値以上となったとき、揺動プレート6がコイルバネ7の付勢力に抗してインナーロータ4及びアウターロータ5の回転方向に回転する。
なお、第2ハウジング部材3の第2の吸入ポート31は、揺動プレート6が初期位置にあるときの吸入連通路611に向かい合う範囲に形成され、第2ハウジング部材3の第2の吐出ポート32は、揺動プレート6が最も初期位置から変位したときの吐出連通路612に向かい合う範囲に形成されている。このため、第1の吸入ポート21と第2の吐出ポート32、もしくは第1の吐出ポート22と第2の吸入ポート31が、ポンプ室Pを介して直接的に連通してしまうことがない。
(実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係るオイルポンプ1は、インナーロータ4の回転速度が所定値未満の場合には揺動プレート6が初期位置にあり、ポンプ室Pの容積が最大となったときに当該ポンプ室Pと第1の吸入ポート21との吸入連通路611を介した連通が解除される。一方、インナーロータ4の回転速度が所定値以上の場合には、ポンプ室Pの容積が最大となった後も、インナーロータ4の回転速度に応じた僅かな時間だけポンプ室Pと第1の吸入ポート21とが吸入連通路611を介して連通し、当該ポンプ室Pにオイルが流入する。これにより、ポンプ室Pにオイルが十分に吸入できていない状態で、ポンプ室Pと吸入ポート21との連通が遮断されてしまうことを抑制することができる。また、揺動プレート6の本体部61には、吸入連通路611と共に吐出連通路612が形成されているので、揺動プレート6が揺動しても、第1の吸入ポート21と第1の吐出ポート22とが、吸入連通路611、ポンプ室P、及び吐出連通路612を介して連通してしまうことがない。このため、インナーロータ4の回転速度が所定値以上となる高速回転域におけるポンプ効率の低下を抑制することが可能となる。
また、上記実施の形態によれば、揺動プレート6がインナーロータ4及びアウターロータ5に連れ回りするので、揺動プレート6を揺動させるためのアクチュエータ等の特別な機構を設けることなく、揺動プレート6をインナーロータ4の回転速度に応じて揺動させることが可能となる。
(付記)
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態では、第2ハウジング部材3に、第2の吸入ポート31、第2の吐出ポート32、第2の吸入油路33、及び第2の吐出油路34が形成された場合について説明したが、第2ハウジング部材3には、第2の吸入ポート31、第2の吐出ポート32、第2の吸入油路33、及び第2の吐出油路34が形成されていなくともよい。また、上記実施の形態では、付勢部材としてコイルバネ7を用いた場合について説明したが、これに限らず、例えば板バネやゴム等の弾性体を付勢部材として用いることが可能である。
またさらに、上記実施の形態では、オイルポンプ1が内接ギヤポンプである場合について説明したが、これに限らず、複数の板状のベーンがロータに放射状に形成されたスリットに径方向移動可能に収容されたベーンポンプに本発明を適用することも可能である。この場合、複数のスリットが放射状に形成されたロータが本発明の回転部材に相当する。
1…オイルポンプ
10…ポンプハウジング
100…ロータ室
21…第1の吸入ポート
22…第1の吐出ポート
4…インナーロータ(回転部材)
5…アウターロータ(回転部材)
6…揺動プレート(連通路形成部材)
611…吸入連通路
612…吐出連通路
7…コイルバネ(付勢部材)
P…ポンプ室

Claims (4)

  1. 吸入ポート及び吐出ポートがロータ室に開口して形成されたポンプハウジング、及び前記ロータ室内に配置されて前記ロータ室内に複数のポンプ室を隔成する回転部材を備え、前記回転部材の回転によって前記複数のポンプ室の容積が拡大と縮小を繰り返してポンプ動作を行うオイルポンプであって、
    前記ロータ室内に前記回転部材と軸方向に対向して配置され、前記複数のポンプ室のうち前記回転部材の回転によって容積が拡大するポンプ室と前記吸入ポートとを連通させる吸入連通路が形成された連通路形成部材を有し、
    前記回転部材の回転速度の上昇により、前記吸入連通路の前記回転部材側の開口が前記回転部材の回転方向に変位する、
    オイルポンプ。
  2. 前記連通路形成部材には、前記複数のポンプ室のうち前記回転部材の回転によって容積が縮小するポンプ室と前記吐出ポートとを連通させる吐出連通路が形成されている、
    請求項1に記載のオイルポンプ。
  3. 前記連通路形成部材は、所定の角度範囲で前記回転部材に連れ回りすることにより、前記吸入連通路及び前記吐出連通路の前記回転部材側の開口が前記回転部材の回転方向に変位する、
    請求項2に記載のオイルポンプ。
  4. 前記連通路形成部材を前記回転部材の回転方向とは反対方向に付勢する付勢部材をさらに備え、
    前記回転部材の回転速度が所定値以上となったとき、前記連通路形成部材が前記付勢部材の付勢力に抗して前記回転部材の回転方向に回転する、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載のオイルポンプ。
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