JP2018033418A - 養殖池水質浄化システムおよび養殖池水質浄化方法 - Google Patents

養殖池水質浄化システムおよび養殖池水質浄化方法 Download PDF

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加藤  宗
磯上 尚志
Hisashi Isokami
尚志 磯上
和香奈 藤倉
Wakana Fujikura
和香奈 藤倉
夏樹 岸澤
Natsuki KISHIZAWA
夏樹 岸澤
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Abstract

【課題】養殖池水質浄化システムの設置面積及び設置コストを低減する。【解決手段】養殖池水質浄化システム1は、複数の養殖池7の水質を検査する水質検査装置3と、送水されてくる水を浄化する水処理装置と、各養殖池7から取水した水を水処理装置2に送水する送水管4と、水処理装置2によって浄化された水を元の養殖池7へ放水する放水管5と、制御装置6と、を備えて構成される。制御装置6は、水質検査装置3により検出された各養殖池7の水質値が最も悪い養殖池7を浄化対象養殖池として選択し、選択した浄化対象養殖池から取水した水を水処理装置2へ送水し、水処理装置2で浄化した水を元の浄化対象養殖池へ放水するように、各養殖池7につながる取水バルブおよび放水バルブの開閉を制御し、水処理装置2を駆動して、浄化対象養殖池の水を浄化する。【選択図】図1

Description

本発明は、エビや魚などの水生小動物を養殖する養殖池に好適な養殖池水質浄化システムおよび養殖池水質浄化方法に関する。
近年、東南アジアの汽水域の海岸などには、多数の養殖池を擁した大規模な養殖施設が建設され、その養殖池では、エビや魚などの水生小動物(食用または観賞用)が養殖されている。このような養殖池の水質は、水生小動物に与える餌の残りカスや水生小動物が出す排泄物のためにどうしても富栄養化し易い。水質が富栄養化すると、大量の有害プランクトンが発生し易く、いわゆる赤潮となる。
従来、このような養殖池では、水質浄化の目的としては、曝気水車で池の水を攪拌したり、抗菌・抗ウイルスの薬剤を池に投入したりする程度のことしか行われていない。しかしながら、これだけでは、赤潮の発生を防ぐことはできない。そして、いったん養殖池に赤潮が発生すると、有害プランクトンの異常発生による水中酸素濃度の低下や、異常発生したプランクトンが出す毒素などのために、最悪の場合には、養殖している水生小動物が死滅する事態に至る。このように、水質の悪化により赤潮が発生し、養殖水生小動物のへい死率が増加すると、急激に生産高が減少し、養殖施設の経営の収益が悪化することとなる。
また、赤潮が発生した養殖池の水は、全面入れ替えとなり、その養殖池が再使用可能となるのまでに長時間を要することとなる。そして、赤潮が発生した養殖池の水は、養殖施設の外部へ放水する必要があるが、近年では、その放水が周囲の住民に対する環境問題を引き起こしているケースも現れている。
以上のような経営上の問題や環境問題を引き起こさないためには、養殖池で赤潮の発生を防ぐようにすることが肝要である。例えば、特許文献1には、粒状鉄型人工ゼオライト充填槽および通性嫌気性礫槽を備えたバイオフィルタに、養殖池の水を循環させて通水することにより、養殖池の水質を浄化する水質浄化システムの例が開示されている(図1など参照)。この水質浄化システムでは、水生小動物が出す排泄物に含まれる有機物や排泄物に生息する細菌類はバイオフィルタで除去されるため、養殖池の富栄養化が防止されるという。したがって、赤潮の発生も防止される。
特開2012−183051号公報
しかしながら、特許文献1に開示された水質浄化システムでは、そのバイオフィルタにおいて通性嫌気性菌などの生物的浄化作用を利用しているため、バイオフィルタの通水ろ過速度には限界がある。そのため、単位時間あたりの浄化水量を増加させるには、バイオフィルタを大型にすることが必要となり、設置面積や設置コストが嵩むことになる。
また、複数の養殖池があった場合、特許文献1に開示された水質浄化システムでは、そのいずれの養殖池からも同じように取水、浄化し、その浄化した水を元の養殖池へ戻している(図2など参照)。この場合、水質にとくに問題のない養殖池の水も無駄に浄化されていることになる。つまり、大量の水の浄化が必要となることから、バイオフィルタの設置面積や設置コストはどうしても増加してしまう。したがって、特許文献1に開示された水質浄化システムを、数100〜数1000にも及ぶ養殖池を擁した大規模な養殖施設に適用した場合には、その設置面積や設置コストは過大なものとなる。
以上の従来技術の問題点に鑑み、本発明は、大規模な養殖施設に適用しても、その設置面積や設置コストを抑制することが可能な養殖池水質浄化システムおよび養殖池水質浄化方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係る養殖池水質浄化システムは、複数の養殖池のそれぞれの水質を検査する水質検査装置と、送水されてくる水を浄化する水処理装置と、前記養殖池から取水した水を前記水処理装置に送水する送水管と、前記水処理装置によって浄化した水を前記取水した養殖池へ放水する放水管と、前記水処理装置による水の浄化処理を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記水質検査装置により検出されたそれぞれの養殖池の水質値に基づき、水質浄化すべき養殖池を選択する養殖池選択手段と、前記選択した養殖池から取水した水を前記水処理装置へ送水するように前記送水管における送水経路を設定する送水経路設定手段と、前記水処理装置で浄化した水を前記選択した養殖池へ放水するように前記放水管における放水経路を設定する放水経路設定手段と、前記水処理装置における浄化処理を駆動する水処理装置制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、大規模な養殖施設に適用しても、その設置面積や設置コストを抑制することが可能な養殖池水質浄化システムおよび養殖池水質浄化方法が提供される。
本発明の第1の実施形態に係る養殖池水質浄化システムの概略構成の例を模式的に示した図。 本発明の第1の実施形態に係る養殖池水質浄化システムにおいて、養殖池を選択して浄化する仕組みをブロック図として例示した図。 本発明の第1の実施形態に係る養殖池水質浄化システムの制御装置の機能構成の例を示した図。 本発明の第1の実施形態に係る養殖池水質浄化システムにおける水質浄化の制御手順の例を示した図。 本発明の第2の実施形態に係る養殖池水質浄化システムの構成の例をブロック図として示した図。 本発明の第2の実施形態に係る養殖池水質浄化システムにおいて、各養殖池の水質を検査する水質検査手順の例を示した図。 本発明の第3の実施形態に係る養殖池水質浄化システムの概略構成の例を模式的に示した図。 本発明の第4の実施形態に係る養殖池水質浄化システムの概略構成の例を模式的に示した図。 本発明の第5の実施形態に係る養殖池水質浄化システムの概略構成の例を模式的に示した図。 本発明の第5の実施形態に係る養殖池水質浄化システムにおける水質浄化の制御手順の例を示した図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図面において、共通する構成要素には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
≪第1の実施形態≫
図1は、本発明の第1の実施形態に係る養殖池水質浄化システム1の概略構成の例を模式的に示した図である。図1に示すように、第1の実施形態に係る養殖池水質浄化システム1は、養殖池7の水を浄化する水処理装置2、養殖池7の水を検査する水質検査装置3、水の浄化処理を制御する制御装置6などを主たる構成要素として含む。そして、本実施形態では、1つの水処理装置2により複数(例えば、50池程度)の養殖池7の水を浄化する。そのため、水質検査装置3と各養殖池7とは、各養殖池7から取水した水を水処理装置2へ送水する送水管4と、水処理装置2で浄化した水を元の養殖池7へ放水する放水管5とを介してつなげられている。
本実施形態では、水処理装置2は、赤潮の原因となる有害なプランクトンを除去する装置であるとする。一般に、赤潮の原因となる有害なプランクトンである渦鞭毛藻類のプランクトンの大きさは、水生小動物の餌となる珪藻類のプランクトンに比べ大きい。例えば、無害な珪藻類のプランクトンは、10μmより小さいものが多いが、有害な渦鞭毛藻類のプランクトンは、50μmより大きいものが多い。そこで、水処理装置2として、メッシュの粗さが、例えば10〜20μm程度のメッシュフィルタなどを用いることにより、有害なプランクトンを除去することができる。
水質検査装置3は、各養殖池7に設置され、水質検査装置3で検出された各養殖池7の水質値は、無線LAN(Local Area Network)などを介して制御装置6へ送信される。なお、水質検査装置3としては、赤潮の原因となる水質の富栄養化を検査するものであれば、どのような検査装置であってもよい。例えば、濁度、色度、pH(水素イオン濃度)、SS(懸濁物質)、クロロフィルa、COD(化学的酸素要求量)、TOC(全有機炭素量)、粒子径分布などの検査装置のいずれであってもよい。また、これらを複数組み合わせて検査する検査装置であってもよい。
制御装置6は、CPU、メモリ、入力装置、表示装置、通信装置などを備えたコンピュータ(例えば、パーソナルコンピュータ)で構成され、各養殖池7の水質値を管理するとともに、水処理装置2を用いた水質浄化処理を制御する。なお、制御装置6は、水処理装置2の近傍の室内に配置されるものとするが、制御対象の水処理装置2や水質検査装置3と通信可能であれば、遠隔地の水処理管制センタの管制室などに配置されていてもよい。
また、本実施形態では、各養殖池7に設置された水質検査装置3で水質の悪化すなわち赤潮の予兆が検知されたとき、その赤潮の予兆が検知された養殖池7の水だけを選択的に浄化するようにされている。すなわち、水処理装置2へは、送水管4を介して赤潮の予兆が検知された養殖池7のみから取水された水が送水される。そして、水処理装置2により浄化された水すなわち有害プランクトンが除去された水が放水管5を介して元の赤潮の予兆が検知された養殖池7へ放水される。
本実施形態では、以上のように、水質の悪い養殖池7を選択し、選択した水質の悪い養殖池7の水だけ浄化するので、水処理装置2の処理負荷を低減することができる。そして、その結果として、水処理装置2を小型化することができる。また、本実施形態では、赤潮の予兆が検知された養殖池7の水の他の養殖池7への流入が防止されるので、他の養殖池7の赤潮汚染(伝染)を防止することができる。さらに、水処理装置2による処理水が養殖池水質浄化システム1の外部に排出されなくなるので、環境汚染問題を引き起こすことがなくなる。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る養殖池水質浄化システム1において、養殖池7を選択して浄化する仕組みをブロック図として例示した図である。
図2に示すように、太実線で示された送水管4は、幹線部41と支線部42により構成される。ここで、幹線部41は、支線部42を介して各養殖池7から取水された水が共通に通水され、水処理装置2へ到る配管部を指し、また、支線部42は、幹線部41から分岐し、各養殖池7につながる配管部を指す。したがって、支線部42は、各養殖池7から取水された水だけが送水される。
そして、送水管4の幹線部41と各養殖池7とをつなぐ各支線部42には、取水ポンプ43および取水バルブ44が設けられている。取水バルブ44は、制御装置6からの指示に従って、各支線部42の通水路を開放または閉塞制御する。また、取水ポンプ43は、取水バルブ44が開放されたときに合わせて、制御装置6により駆動制御され、養殖池7の水を取水し、送水管4に送水する。
同様に、図2において太実線で示された放水管5は、幹線部51と支線部52により構成される。ここで、幹線部51は、水処理装置2から各養殖池7へ放水される水が共通に通水される配管部を指し、また、支線部52は、幹線部51から分岐し、各養殖池7につながる配管部を指す。
そして、放水管5の幹線部51と各養殖池7とをつなぐ各支線部52には、放水ポンプ53および放水バルブ54が設けられている。放水バルブ54は、制御装置6からの指示に従って、各支線部52の通水路を開放または閉塞制御する。また、放水ポンプ53は、放水バルブ54が開放されたときに合わせて、制御装置6により駆動制御され、水処理装置2から幹線部51を介して排出される水を養殖池7へ放水する。
水処理装置2は、ろ過槽21、原水槽22、浄水槽23、給水ポンプ24、排水ポンプ25などを含んで構成される。給水ポンプ24は、送水管4を介して送水される水を原水槽22へ給水する。また、排水ポンプ25は、ろ過槽21を介して浄化され浄水槽23に滞留した水を放水管5へ排出する。
このとき、ろ過槽21には、メッシュの粗さが例えば10〜20μm程度のメッシュフィルタが詰め込まれているものとする。したがって、原水槽22の水がろ過槽21を通して浄水槽23側へ通水されることにより、大きな体径を有する渦鞭毛藻類などの有害なプランクトンは除去される。一方、小さな体径の珪藻類などの無害なプランクトンは、ろ過槽21を通過し、放水管5へ排出され、養殖池7へ戻される。
なお、本実施形態および後記する他の実施形態では、水処理装置2として、単純なろ過槽21を備えた簡単な構成のものを想定しているが、凝集処理や凝集磁気分離処理などを行う高性能のものであってもよい。
本実施形態では、養殖池7の浄化、すなわち有害プランクトンの除去は、次のように行われる。すなわち、複数の養殖池7のうち、水質値が所定の上限値または下限値を超え、かつ、最悪の養殖池7が選択される。なお、ここでいう水質値の所定の上限値または下限値とは、赤潮の予兆を表す水質値を意味する。
そして、その選択された養殖池7につながる送水管4の支線部42および放水管5の支線部52にそれぞれ設けられた取水バルブ44および放水バルブ54が開放状態に制御される。これと同時に、選択されなかった養殖池7につながる送水管4の支線部42および放水管5の支線部52にそれぞれ設けられた取水バルブ44および放水バルブ54は、閉塞状態に制御される。なお、これらの取水バルブ44および放水バルブ54の状態制御は、制御装置6からの指示によって行われる。
以上のような制御により、送水管4上には、選択された養殖池7と水処理装置2とをつなぐ送水経路が形成され、放水管5上には、水処理装置2と選択された養殖池7とをつなぐ放水経路が形成される。そこで、この送水経路および放水経路上に含まれる取水ポンプ43および放水ポンプ53を駆動し、さらに、水処理装置2すなわち給水ポンプ24および排水ポンプ25を駆動する。その結果、選択された養殖池7の水が水処理装置2に送水され、水処理装置2によって浄化され、その浄化された水が前記選択された養殖池7へ放水される。
以上のようにして選択された養殖池7について、水質浄化処理を所定の時間(例えば、丸々1日間)継続することにより、その選択された養殖池7の水質は改善される。ただし、水質浄化処理の時間は、養殖池7の水量や水処理装置2の処理能力などに基づき、適宜定められる。
なお、図2において、矢印付きの細い破線は、制御装置6から出力される制御信号を表す。また、これらの制御信号は、ここでは有線で伝送されるように描かれているが、無線で伝送されるものであってもよい。すなわち、取水バルブ44、放水バルブ54、取水ポンプ43、放水ポンプ53、給水ポンプ24、排水ポンプ25は、例えば無線LANの端末機能を有し、制御装置6からの制御信号により制御されるものであってもよい。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る養殖池水質浄化システム1の制御装置6の機能構成の例を示した図である。図3に示すように、制御装置6は、養殖池水質値収集部61、浄化対象養殖池選択部62、送水経路設定部63、放水経路設定部64、水処理装置駆動部65などを含んで構成される。
養殖池水質値収集部61は、各養殖池7に設置されている水質検査装置3と無線で通信し、それぞれの水質検査装置3により得られた水質値を収集する。
浄化対象養殖池選択部62は、養殖池水質値収集部61によって収集された各養殖池7の水質値のうち予め定められた上限値または下限値を超えた水質値があれば、その水質値を抽出する。そして、その水質値の中から最悪の水質値を選択し、その最悪の水質値が得られた養殖池7を、浄化対象養殖池として選択する。
送水経路設定部63は、各養殖池7と送水管4の幹線部41とをつなぐ各支線部42に設けられた取水バルブ44の開閉を適宜制御することにより、浄化対象養殖池選択部62で選択された浄化対象養殖池と水処理装置2との間をつなぐ送水経路を設定する。同様に、放水経路設定部64は、各養殖池7と放水管5の幹線部51とをつなぐ各支線部52に設けられた放水バルブ54の開閉を適宜制御することにより、水処理装置2と浄化対象養殖池選択部62で選択された浄化対象養殖池との間をつなぐ放水経路を設定する。
水処理装置駆動部65は、前記浄化対象養殖池につながる支線部42,52にそれぞれ設置された取水ポンプ43および放水ポンプ53の駆動を制御し、さらに、水処理装置2の給水ポンプ24およびは排水ポンプ25の駆動を制御する。これにより、前記浄化対象養殖池から取水された水は、水処理装置2へ送水され、水処理装置2で浄化され、その浄化された水が元の浄化対象養殖池へ戻される。
前記したように、制御装置6は、例えば、少なくともCPUと記憶装置とを備えたコンピュータにより構成される。その場合、以上の養殖池水質値収集部61、浄化対象養殖池選択部62、送水経路設定部63、放水経路設定部64および水処理装置駆動部65の機能は、前記CPUが前記記憶装置に記憶された所定のプログラムを実行することによって実現される。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る養殖池水質浄化システム1における水質浄化の制御手順の例を示した図である。この制御手順は、主として制御装置6によって、所定の時間周期で(例えば、毎日1回)実行されるものとする。
図4に示すように、制御装置6は、まず、各養殖池7の水質検査装置3に水質検査の実施を指示する(ステップS11)。次に、制御装置6は、各養殖池7の水質検査装置3から水質検査の結果、すなわち、各養殖池7の水質値を取得する(ステップS12)。このとき、その取得された各養殖池7の水質値は、養殖池7の識別番号と取得日時などに対応付けられて制御装置6の記憶装置に蓄積される。
次に、制御装置6は、前記取得した各養殖池7の水質値の中に予め定められた水質値の正常範囲から外れた水質値があるか否かを判定する(ステップS13)。ここで、水質値の正常範囲とは、赤潮の予兆がないと判断される水質値の上限値以下または下限値以上の値をいう。その判定の結果、前記取得した各養殖池7の水質値の中に予め定められた水質値の正常範囲から外れた水質値がなかった場合には(ステップS13でNo)、ステップS14以下の手順は実行されず、図4の処理を終了する。すなわち、この場合は、いずれの養殖池7でも赤潮の予兆が検出されなかったことになるので、養殖池7の水の浄化は行われない。
一方、ステップS13の判定の結果、前記取得した各養殖池7の水質値の中に予め定められた水質値の正常範囲から外れた水質値があった場合には(ステップS13でYes)、制御装置6は、ステップS14以下の手順を実行する。すなわち、この場合には、赤潮の予兆が検出された養殖池7があったことになるので、その赤潮の予兆が検出された養殖池7の水の浄化を行う。
ただし、本実施形態では、赤潮の予兆が検出された養殖池7が複数あった場合には、養殖池7の水の浄化は、最悪の水質値が得られた養殖池7についてのみ行う。なお、最悪の水質値とは、前記水質値の正常範囲から外れた分の値が最大であるものいう。すなわち、最悪の水質値とは、正常範囲が上限値で規定される場合には、測定された水質値−上限値が最大となるものをいい、正常範囲が下限値で規定される場合には、下限値−測定された水質値が最大となるものをいう。
そこで、制御装置6は、各養殖池7の水質値の中から最悪の水質値を抽出し、その最悪の水質値が得られた養殖池7を浄化対象養殖池として選択する(ステップS14)。なお、水質値の正常範囲から外れた水質値が1つしかなかった場合には、その水質値を最悪の水質値とすればよい。
次に、制御装置6は、前記浄化対象養殖池につながる送水管4の取水バルブ44を開放し、他の養殖池7につながる送水管4の取水バルブ44を閉塞する(ステップS15)。さらに、制御装置6は、前記浄化対象養殖池につながる放水管5の放水バルブ54を開放し、他の養殖池7につながる放水管5の放水バルブ54を閉塞する(ステップS16)。以上により、浄化対象養殖池と水処理装置2とをつなぐ送水経路が形成され、水処理装置2と浄化対象養殖池とをつなぐ放水経路が形成されたことになる。
そこで、制御装置6は、水処理装置2を駆動する(ステップS17)。すなわち、制御装置6は、水処理装置2の給水ポンプ24および排水ポンプ25を駆動するとともに、前記形成された送水経路および放水経路上にある取水ポンプ43および放水ポンプ53を駆動する。これにより、浄化対象養殖池から取水された水が水処理装置2へ送水され、水処理装置2で浄化され、浄化された水が元の浄化対象養殖池へ戻される。よって、浄化対象養殖池の水が浄化される。
次に、制御装置6は、予め定められた所定の水処理時間(例えば、24時間)が経過しているか否かを判定し(ステップS18)、所定の水処理時間が経過していない場合には(ステップS18でNo)、以上の水処理装置2の駆動を継続して行う(ステップS17)。また、所定の水処理時間が経過した場合には(ステップS18でYes)、水処理装置2の駆動を停止する。すなわち、浄化対象養殖池の水の浄化を終了する。
以上、本実施形態に係る養殖池水質浄化システム1では、水質検査装置3により得られた各養殖池7の水質値に基づき赤潮の予兆が検知され、そのうち水質値が最悪の養殖池が選択され、選択された養殖池7の水だけが水処理装置2で浄化される。そのため、水処理装置2の処理負荷が軽減されるので、水処理装置2を小型化することができ、また、その結果として、養殖池水質浄化システム1の設置面積や設置コスト(システム構築コスト)を低減することができる。
また、本実施形態に係る養殖池水質浄化システム1では、水処理装置2で浄化された水は、元の養殖池7へ戻される。したがって、いったん汚染した養殖池7の水が、たとえ浄化後であっても、他の未汚染の養殖池7流入することはない。さらには、水処理装置2で浄化された水(処理水)が、当該養殖池水質浄化システム1の外部に排出されることもない。したがって、処理放水に関係する環境汚染問題を引き起こすこともなくなる。
≪第1の実施形態の変形例≫
以上に説明した第1の実施形態では、浄化対象養殖池として、水質値が最悪の1つの養殖池7だけを選択しているが、この変形例では、複数の養殖池7を選択することも可能であるとする。すなわち、図4の水質浄化の制御手順において、ステップS13の判定で、予め定められた水質値の正常範囲から外れた水質値が複数あると判定された場合には、その複数の水質値それぞれが得られた複数の養殖池7を全てまたはその一部を浄化対象養殖池とする。
以下、この変形例について、第1の実施形態と相違する事項についてのみ説明する。この変形例では、浄化対象養殖池を複数選択するようにしただけであるから、基本的には、図1、図2などに示した養殖池水質浄化システム1の構成を変更する必要はない。ただし、図4の水質浄化の制御手順において、ステップS14〜ステップS16の処理の一部が変更される。
すなわち、本変形例の場合、制御装置6は、ステップS14において1つまたは複数の養殖池7を浄化対象養殖池として選択する。例えば、ステップS13の判定で予め定められた水質値の正常範囲から外れた水質値が1つしかなかった場合には、その1つの水質値が得られた養殖池7を浄化対象養殖池として選択する。この場合、ステップS15以下の制御処理は、第1の実施形態と同じである。
一方、ステップS13の判定で予め定められた水質値の正常範囲から外れた水質値が複数あった場合には、その複数の水質値が得られたそれぞれの養殖池7を全て浄化対象養殖池とする。なお、このとき浄化対象養殖池とする養殖池7の数に上限値を設けてもよい。例えば、その上限値を3とすれば、水質値の正常範囲から外れた水質値が5つあった場合には、水質値が悪いほうから3つの水質値が選択され、その3つの水質値が得られた養殖池7を浄化対象養殖池とする。
いずれにせよ、ステップS14で複数の浄化対象養殖池が選択されると、制御装置6は、ステップS15では、前記複数の浄化対象養殖池につながる送水管4の取水バルブ44を開放し、他の養殖池7につながる送水管4の取水バルブ44を閉塞する制御をする。また、制御装置6は、ステップS16では、前記複数の浄化対象養殖池につながる放水管5の放水バルブ54を開放し、他の養殖池7につながる放水管5の放水バルブ54を閉塞する制御をする。
これにより、複数の浄化対象養殖池からはほぼ同量の水が取水されて水処理装置2に送水され、水処理装置2により浄化され、その浄化されたほぼ同量の水が前記複数の浄化対象養殖池へ放水される。したがって、この第1の実施形態では、複数の養殖池7で赤潮の予兆が検知された場合であっても、その複数の養殖池7の水質を同時に改善することができる。
≪第1の実施形態の変形例の変形例≫
前記第1の実施形態の変形例では、複数の浄化対象養殖池が選択された場合、その複数の浄化対象養殖池からは、ほぼ同量の水が取水され、水処理装置2で浄化され、ほぼ同量の浄化された水がそれぞれの浄化対象養殖池に戻される。これは、複数の浄化対象養殖池の水質値がそれぞれ相違する場合には、必ずしも合理的ではない。そこで、この変形例の変形例では、複数の浄化対象養殖池の水を浄化する場合、水質の悪さの程度に応じて浄化する水の量を変えるものとする。
そのためには、図2の構成において、各養殖池7と送水管4の幹線部41とをつなぐ各支線部42に設けられる取水バルブ44を、開閉制御に加え、流量制御が可能なバルブに変更する。同様に、各養殖池7と放水管5の幹線部51とをつなぐ各支線部52に設けられる放水バルブ54を、開閉制御に加え、流量制御が可能なバルブに変更する。
そして、図4の水質浄化の制御手順のステップS14では、浄化対象養殖池を選択するだけでなく、選択した浄化対象養殖池から取水および放水する水量比を計算する。この水量比は、前記選択した浄化対象養殖池それぞれの水質値に基づき計算され、水質が悪い浄化対象養殖池ほど大きな比の値になるように決定する。
さらに、ステップS15では、制御装置6は、各浄化対象養殖池につながる送水管4に設けられた取水バルブ44の流量を、前記計算した各浄化対象養殖池から取水する水量比に合わせて設定する。また、ステップS16では、制御装置6は、各浄化対象養殖池につながる放水管5に設けられた放水バルブ54の流量を、前記計算した各浄化対象養殖池へ放水する水量比に応じて設定する。
以上、第1の実施形態の変形例の変形例では、複数の浄化対象養殖池の水質値が相違し得た場合、水質の悪い浄化対象養殖池からより多くの水が取水されて浄化されるので、所定の時間の水質浄化制御が行われた後には、その水質は、ほぼ平均化されて浄化される。
≪第2の実施形態≫
図5は、本発明の第2の実施形態に係る養殖池水質浄化システム1aの構成の例をブロック図として示した図である。以下、第2の実施形態について、第1の実施形態と相違する事項を中心に説明し、同じ構成要素についての説明を省略する。
第1の実施形態と第2の実施形態の主な相違は、第1の実施形態では、水質検査装置3が各養殖池7にそれぞれ分散して配置されているのに対し、第2の実施形態では、1台の水質検査装置3が水処理装置2の近傍に配置されていることにある。すなわち、この第2の実施形態では、複数の養殖池7の水質は、1台の水質検査装置3によって検査される。
この第2の実施形態でも、第1の実施形態と同様に、水質の悪い養殖池7を選択し、その選択した養殖池7の水を浄化することが行われる。したがって、図5に示すように、養殖池7の水を浄化するための送水管4および放水管5の基本的な構成は、第1の実施形態(図2参照)と同じである。そこで、その送水管4の構成を利用することにすれば、水質検査装置3は、水質検査に必要な水を各養殖池7から得ることができる。
その場合、養殖池7から取水された水は、水処理装置2および水質検査装置3のいずれか一方に送水されるため、水処理装置2の近傍の送水管4には、分岐配管が設けられている。そして、一方の分岐配管は、水処理装置2につなげられ、他方の分岐配管は、水質検査装置3につなげられている。そして、それぞれの分岐配管上には、バルブ45,46が設けられている。さらに、水質検査装置3につながる分岐配管上には、水質検査装置3は送水される水を水質検査装置3に供給するポンプ47が設けられている。
なお、バルブ45,46は、ともに連動して動作し、一方が開放状態であるときには他方は閉塞状態となるものである。したがって、バルブ45,46は、送水管4の分岐点に設けられた、二方向弁を有する分岐バルブであってもよい。
以上の構成により、各養殖池7の水を水質検査装置3へ送水することができるようになる。したがって、第2の実施形態における水質浄化の制御手順は、図4に示した第1の実施形態における水質浄化の制御手順とは、各養殖池7の水質を検査する部分だけが異なるものとなる。すなわち、図4に示した水質浄化の制御手順は、ステップS11およびステップS12の制御手順だけを、次の図6に示す水質検査手順で置き換えることにすれば、この第2の実施形態でも用いることができる。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る養殖池水質浄化システム1aにおいて、各養殖池7の水質を検査する水質検査手順の例を示した図である。図6に示すように、制御装置6は、まず、送水管4の、水質検査装置3につながる分岐配管に設けられたバルブ46を開放し、水処理装置2につながる分岐配管に設けられたバルブ45を閉塞する(ステップS21)。
次に、制御装置6は、管理対象の養殖池7の中から水質検査が未済の養殖池7の1つを選択する(ステップS22)。そして、制御装置6は、選択した養殖池7につながる送水管4の取水バルブ44を開放し、他の養殖池7につながる送水管4の取水バルブ44を閉塞する(ステップS23)。これにより、選択した養殖池7と水質検査装置3とをつなぐ送水経路が形成されたことになる。
そこで、制御装置6は、選択した養殖池7につながる送水管4に設けられた取水ポンプ43および水質検査装置3につながる送水管4の分岐配管に設けられたポンプ47を所定の時間駆動する(ステップS24)。これにより、選択された養殖池7の水が水質検査装置3に送水されるので、水質検査装置3は、水質検査に必要な水を得ることができる。
次に、制御装置6は、水質検査装置3に水質検査の実施を指示し(ステップS25)、水質検査装置3による水質検査が終わると、水質検査装置3から水質検査の結果である水質値を取得する(ステップS26)。このとき取得された水質値は、選択された養殖池7の識別番号と取得日時などに対応付けられて制御装置6の記憶装置に蓄積される。
次に、制御装置6は、管理対象の全部の養殖池7について水質検査が終了したか否かを判定し(ステップS27)、終了していない場合には(ステップS27でNo)、ステップS22以下の手順を繰り返して実行する。また、全部の養殖池7について水質検査が終了した場合には(ステップS27でYes)、送水管4の、水質検査装置3につながる分岐配管に設けられたバルブ46を閉塞し、水処理装置2につながる分岐配管に設けられたバルブ45を開放する(ステップS28)。これにより、各養殖池7と水質検査装置3とをつなぐ送水経路は消滅し、各養殖池7と水処理装置2とをつなぐ送水経路が設定可能となる。
以上、第2の実施形態によれば、養殖池7ごとに水質検査装置3を設ける必要がないので、養殖池水質浄化システム1aを構築するコストを大きく低減することができる。あるいは、水質検査装置3として、多少高価であっても、検査精度のよいものを利用することが可能になる。一方で、水質検査のために送水管4が使用されるため、養殖池7の水質浄可能な時間が減少するというデメリットも生じる。ただし、このデメリットは、赤潮発生の頻度、言い換えれば、赤潮の予兆検知の頻度が大きくない限りは大きな問題にはならないと考えられる。
なお、以上の第2の実施形態の説明では、水質検査装置3の数は1台のであるとしたが、複数台であってもよい。水質検査装置3が複数台あれば、水質検査を並列的に行うことが可能になる。したがって、1台の水質検査装置3による水質検査時間が、検査に必要な水の養殖池7からの取水時間に比べ長くなったとしても、全体の水質検査時間の増加を抑制することができる。
≪第3の実施形態≫
図7は、本発明の第3の実施形態に係る養殖池水質浄化システム1bの概略構成の例を模式的に示した図である。以下、第3の実施形態の変形例について、主として第1の実施形態と相違する事項を中心に説明し、同じ構成要素についての説明を省略する。
なお、第3の実施形態は、第2の実施形態と同様に、基本的には1台の水質検査装置3で複数の養殖池7の水質を検査することを特徴とする。
前記した第2の実施形態では、水質検査装置3での水質検査に用いる水は、各養殖池7から送水管4を介して取水される。この場合、水質検査時に送水管4が使用されるため、養殖池7の水を浄化するために使用可能な時間が減少することがデメリットとなる。そこで、本実施形態では、図7に示すように、小型の無人航空機8(いわゆるドローン)を用いて、水質検査に用いる水を各養殖池7から採水するようにされている。そのため、無人航空機8は、その下方部に養殖池7の水を採水する採水容器81を備える構成となっている。
すなわち、無人航空機8は、例えば、1日1回、各養殖池7まで飛行し、各養殖池7からそれぞれの池の水を採水容器81で採水し、水質検査装置3が設置されている場所まで運搬する。水質検査装置3は、その無人航空機8によって採水された水を検査することにより、各養殖池7の水質値を得る。
なお、このとき、無人航空機8が前方視界などを撮像する遠隔監視カメラを搭載している場合には、養殖池7の水質管理者などが無人航空機8を遠隔操縦することによって、各養殖池7まで飛行させ、各養殖池7の水を採水することができる。さらに、無人航空機8がGPS(Global Positioning System)の受信器を搭載している場合には、無人航空機8を自動操縦で各養殖池7まで飛行させ、各養殖池7の水を採水するようにすることもできる。
また、図7に示すように、本実施形態における水処理装置2、送水管4および放水管5の接続構成は、第1の実施形態(図1、図2参照)と同じである。したがって、図4に示した第1の実施形態における水質浄化の制御手順は、ステップS11およびステップS12の水質検査については、制御手順が異なるものの、ステップS13以降の制御手順は、本実施形態でもそのまま用いることができる。
また、本実施形態を第2の実施形態と比較すると、本実施形態では、水質検査装置3に送水するための分岐配管やバルブ45,46(図5参照)などを、送水管4に追加して設ける必要がない。そのため、本実施形態では、水質検査装置3を必ずしも水処理装置2の近傍に配置する必要がなくなる。これは、水質検査装置3の設置場所選択の自由度が増加することを意味する。
なお、図7では、制御装置6と水処理装置2と水質検査装置3とは、互いに有線の通信線で接続されているように描かれているが、これらは、互いに無線で接続されていてもよい。
以上、第3の実施形態によれば、水質検査装置3での水質検査に送水管4が使用されないため、第2の実施形態で生じる、養殖池7の水を浄化する時間が減少するという問題が解決される。さらには、水質検査装置3を設置する場所の自由度が増加するというメリットが生じる。その結果、養殖池水質浄化システム1bの設置面積や設置コスト(システム構築コスト)を低減することができる。
≪第4の実施形態≫
図8は、本発明の第4の実施形態に係る養殖池水質浄化システム1cの概略構成の例を模式的に示した図である。以下、第4の実施形態について、主として図7に示した第3の実施形態と相違する事項について説明する。なお、この第4の実施形態でも、第3の実施形態と同様に無人航空機8が用いられるが、無人航空機8の使用目的は相違している。すなわち、無人航空機8は、前記した第3の実施形態では、各養殖池7の水を採水する目的で使用されるが、第4の実施形態では、各養殖池7を上空から撮影した空撮画像を取得する目的で使用される。
一般に、養殖池7などで赤潮が生じると、その養殖池7の水の色が次第に赤みを帯びてくる。これは、赤潮の原因である有害プランクトン(渦鞭毛藻類など)の色に由来する。したがって、養殖池7を上空から撮影した空撮画像において、その養殖池7の一部が赤みを帯びてきた場合には、それは、養殖池7全体に広がる赤潮の予兆と判断することができる。
そこで、本実施形態では、無人航空機8は、カメラ82を搭載し、そのカメラ82で養殖池7を上空から空撮し、その空撮した養殖池7の空撮画像をパーソナルコンピュータなどで構成される制御装置6へ無線で送信する。制御装置6は、その受信した空撮画像を解析することにより、養殖池7に赤潮の予兆が現れているか否かを判定する。例えば、制御装置6は、判定対象の養殖池7の全体の面積に対する所定以上の赤の色度が現れる部分の面積の比を算出し、この面積の比がある定められた値以上になった場合、赤潮の予兆が現れたと判断する。つまり、本実施形態では、この赤の色度が現れる部分の面積の比は、養殖池7の水質値を表しているということができる。
以上の構成により、制御装置6は、各養殖池7の水質値を取得することができる。すなわち、制御装置6は、無人航空機8に指示して、各養殖池7の上空まで飛行させ、各養殖池7の空撮画像をカメラ82で撮影させ、その撮影した各養殖池7の空撮画像を無線で送信させる。制御装置6は、各養殖池7の空撮画像を受信し、受信した空撮画像を解析することにより各養殖池7の水質値を算出する。なお、前記したように、水質値とは、例えば、養殖池7の全体の面積に対する所定以上の赤の色度が現れる部分の面積の比と定義することができる。
また、図8に示すように、本実施形態における水処理装置2、送水管4および放水管5の接続構成は、第1の実施形態(図1、図2参照)と同じである。したがって、図4に示した第1の実施形態における水質浄化の制御手順は、ステップS11およびステップS12の水質検査については、制御手順が異なるものの、ステップS13以降の制御手順は、本実施形態でもそのまま用いることができる。
したがって、本実施形態では、通常いう水質検査装置は必要ではなく、無人航空機8に搭載されたカメラ82と制御装置6とにより、前記した第1〜第3の実施形態などでいう水質検査装置3の機能が実現されたものとなっている。これは、水質検査装置のコストの低減を意味するので、本実施形態では、養殖池水質浄化システム1c全体を構築するコストを低減することができる。
≪第5の実施形態≫
図9は、本発明の第5の実施形態に係る養殖池水質浄化システム1dの概略構成の例を模式的に示した図である。以下、第5の実施形態について、主として図8に示した第4の実施形態と相違する事項について説明し、同じ構成要素についての説明を省略する。
本実施形態は、水処理装置2が移動可能にされていることが大きな特徴となっている。すなわち、水処理装置2は、固定した場所に設置されるものではなく、例えば、複数の養殖池7の周辺近傍を自在に移動する移動台車9の上に搭載されているものであるとする。なお、移動台車9は、人力で移動させるものであってもよいが、好ましくは、トラックやトレーラなど自動車であるのが好ましい。
また、移動台車9には、水処理装置2とともに、その一方の端部が水処理装置2に接続された送水管4および放水管5が併せて搭載されている。したがって、移動台車9が浄化対象養殖池の近傍に移動され、送水管4および放水管5の他方の端部がその浄化対象養殖池に没入されると、水処理装置2は、送水管4から取水した水を浄化して、その浄化した水を元の浄化対象養殖池へ返すことができる。
また、本実施形態では、前記した第4の実施形態の場合と同様に、各養殖池7の水質値は、無人航空機8に搭載したカメラ82で空撮された各養殖池7の空撮画像を、制御装置6が解析することにより取得するものとする。
図10は、本発明の第5の実施形態に係る養殖池水質浄化システム1dにおける水質浄化の制御手順の例を示した図である。この制御手順は、主として制御装置6によって、所定の時間周期で(例えば、毎日1回)実行されるものとする。
制御装置6は、無人航空機8に対し、無線で各養殖池7の空撮を指示する(ステップS31)。無人航空機8は、その指示を受信すると、各養殖池7の上空まで飛行し、カメラ82で各養殖池7を空撮し、その空撮画像を制御装置6に送信する。制御装置6は、無人航空機8から送信される各養殖池7の空撮画像を受信し(ステップS32)、各養殖池7の空撮画像を解析して、各養殖池7の水質値を算出する(ステップS33)。なお、水質値は、第4の実施形態での例のように、例えば、養殖池7の全体の面積に対する所定以上の赤の色度が現れる部分の面積の比と定義することができる。
次に、制御装置6は、前記取得した各養殖池7の水質値の中に予め定められた水質値の正常範囲から外れた水質値があるか否かを判定する(ステップS34)。その判定の結果、前記取得した各養殖池7の水質値の中に予め定められた水質値の正常範囲から外れた水質値がなかった場合には(ステップS34でNo)、ステップS35以下の手順は実行されず、図10の処理を終了する。すなわち、この場合は、いずれの養殖池7でも赤潮の予兆が検出されなかったことになるので、養殖池7の水の浄化は行われない。
一方、ステップS34の判定の結果、前記取得した各養殖池7の水質値の中に予め定められた水質値の正常範囲から外れた水質値があった場合には(ステップS34でYes)、制御装置6は、ステップS35以下の手順を実行する。すなわち、この場合には、赤潮の予兆が検出された養殖池7があったことになるので、その赤潮の予兆が検出された養殖池7の水の浄化を行う。
本実施形態では、赤潮の予兆が検出された養殖池7が複数あった場合には、養殖池7の水の浄化は、最悪の水質値が得られた養殖池7についてのみ行う。そこで、制御装置6は、各養殖池7の水質値の中から最悪の水質値を抽出し、その最悪の水質値が得られた養殖池7を浄化対象養殖池として選択する(ステップS35)。なお、水質値の正常範囲から外れた水質値が1つしかなかった場合には、その水質値を最悪の水質値とする。
次に、制御装置6は、移動台車9に対し、前記選択された浄化対象養殖池の近傍までの移動を指示する(ステップS36)。なお、このとき、移動台車9には、例えば、運転士が乗車しており、さらに、制御装置6の通信端末が搭載されているとする。この場合、制御装置6からの移動指示は、移動先の養殖池7の識別番号や位置情報(地図)などが通信端末の表示装置に表示される。そこで、運転士は、移動台車9を運転して、指示された移動先の養殖池7(浄化対象養殖池)の近傍まで移動させる。
なお、移動台車9が自動運転可能で、GPS受信機を搭載している場合には、移動台車9を指示された移動先の養殖池7の近傍まで自動で移動させることも可能である
移動台車9が浄化対象養殖池の近傍に到着すると、制御装置6は、移動台車9上の水処理装置2に対し、送水管4および放水管5の端部を当該浄化対象養殖池への没入を指示する(ステップS37)。ここで、送水管4および放水管5は、不使用時には移動台車9上に設けられたリールなどに巻き込まれており、制御装置6からの没入の指示により、一方の端部が水処理装置2に接続されたままの状態でリールから排出される。
なお、送水管4および放水管5のリールからの排出および浄化対象養殖池への没入は、自動で行っても、移動台車の運転士などが手動で行ってもよい。この場合、いずれにせよ、移動台車9または水処理装置2には、制御装置6からの没入指示を知らせる指示表示装置や前記のリールを駆動する制御装置などが付属するものとする。
また、送水管4および放水管5の没入に際して、放水管5については、その端部を必ずしも養殖池7の水面下に没入させる必要はない。
送水管4および放水管5の端部が浄化対象養殖池に没入されると、制御装置6は、遠隔で水処理装置2を駆動する(ステップS38)。これにより、浄化対象養殖池の水は、送水管4を介して水処理装置2へ供給され、水処理装置2で浄化された水は、浄化対象養殖池へ戻される。よって、浄化対象養殖池の水が浄化される。
次に、制御装置6は、予め定められた所定の時間(例えば、24時間)が経過しているか否かを判定し(ステップS39)、所定の時間が経過していない場合には(ステップS39でNo)、以上の水処理装置2の駆動を継続して行う(ステップS38)。また、所定の時間が経過した場合には(ステップS39でYes)、水処理装置2の駆動を停止する。すなわち、浄化対象養殖池の水の浄化を終了する。
以上、本実施形態によれば、複数の養殖池7の全てにつながるような送水管4および放水管5を敷設する必要がないので、養殖池水質浄化システム1dを構築するコストを大きく低減することができる。
なお、本実施形態では、無人航空機8に搭載されたカメラ82で空撮された各養殖池7の空撮画像に基づき各養殖池7の水質値を求めているが、水質値を求める方法は、これに限定されない。例えば、第3の実施形態(図7参照)のように、採水容器81を備えた無人航空機8が各養殖池7まで飛行し、各養殖池7から採水した水を、水質検査装置3が実際に検査することにより水質値を求めてもよい。あるいは、第1の実施形態(図1参照)のように、各養殖池7に設けられたそれぞれの水質検査装置3により各養殖池7の水質値を求めてもよい。
本発明は、以上に説明した実施形態および変形例に限定されるものではなく、さらに、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態および変形例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態や変形例の構成の一部を、他の実施形態や変形例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態や変形例の構成に他の実施形態や変形例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態や変形例の構成の一部について、他の実施形態や変形例に含まれる構成を追加・削除・置換することも可能である。
1,1a,1b,1c,1d 養殖池水質浄化システム
2 水処理装置
3 水質検査装置
4 送水管
5 放水管
6 制御装置
7 養殖池
8 無人航空機(ドローン)
9 移動台車
21 濾過槽
22 原水槽
23 浄水槽
24 給水ポンプ
25 排水ポンプ
41 送水管の幹線部
42 送水管の支線部
43 取水ポンプ
44 取水バルブ
45,46 バルブ
47 ポンプ
51 放水管の幹線部
52 放水管の支線部
53 放水ポンプ
54 放水バルブ
61 養殖池水質値収集部
62 浄化対象養殖池選択部(養殖池選択手段)
63 送水経路設定部(送水経路設定手段)
64 放水経路設定部(放水経路設定手段)
65 水処理装置駆動部(水処理装置駆動手段)
81 採水容器
82 カメラ

Claims (13)

  1. 複数の養殖池のそれぞれの水質を検査する水質検査装置と、
    送水されてくる水を浄化する水処理装置と、
    前記養殖池から取水した水を前記水処理装置に送水する送水管と、
    前記水処理装置によって浄化した水を前記取水した養殖池へ放水する放水管と、
    前記水処理装置による水の浄化処理を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記水質検査装置により検出されたそれぞれの養殖池の水質値に基づき、水質浄化すべき養殖池を選択する養殖池選択手段と、
    前記選択した養殖池から取水した水を前記水処理装置へ送水するように前記送水管における送水経路を設定する送水経路設定手段と、
    前記水処理装置で浄化した水を前記選択した養殖池へ放水するように前記放水管における放水経路を設定する放水経路設定手段と、
    前記水処理装置における浄化処理を駆動する水処理装置駆動手段と、
    を有すること
    を特徴とする養殖池水質浄化システム。
  2. 前記養殖池選択手段は、
    前記水質検査装置により検出されたそれぞれの養殖池の水質値の中から、予め定められた上限値または下限値を超え、かつ、前記上限値または前記下限値を超えた超過値が最大となる水質値を1つ抽出し、前記抽出した水質値が検出された養殖池を水質浄化すべき養殖池として選択すること
    を特徴とする請求項1に記載の養殖池水質浄化システム。
  3. 前記養殖池選択手段は、
    前記水質検査装置により検出されたそれぞれの養殖池の水質値の中から、予め定められた上限値または下限値を超えた水質値が1つ以上あった場合には、その全部または一部の水質値を抽出し、前記抽出した水質値が検出された養殖池を水質浄化すべき養殖池として選択すること
    を特徴とする請求項1に記載の養殖池水質浄化システム。
  4. 前記水処理装置につながる前記送水管の幹線部から分岐し、前記複数の養殖池のそれぞれにつながる前記送水管の支線部のそれぞれには、前記送水経路設定手段として、通水路の開放または閉塞を制御する取水バルブが設けられ、
    前記水処理装置につながる前記放水管の幹線部から分岐し、前記複数の養殖池のそれぞれにつながる前記放水管の支線部のそれぞれには、前記放水経路設定手段として、通水路の開放または閉塞を制御する放水バルブが設けられていること
    を特徴とする請求項1に記載の養殖池水質浄化システム。
  5. 前記複数の養殖池のそれぞれには、前記水質検査装置が少なくとも1つ配置されており、
    前記制御装置は、前記水質検査装置のそれぞれにより検出された水質値を、前記水質検査装置からの無線通信を介して取得すること
    を特徴とする請求項1に記載の養殖池水質浄化システム。
  6. 前記水処理装置の近傍に少なくとも1つの前記水質検査装置が設けられており、
    前記水質検査装置は、前記送水管を介して前記複数の養殖池のそれぞれから取水した水の水質を検査すること
    を特徴とする請求項1に記載の養殖池水質浄化システム。
  7. 前記複数の養殖池の上空を飛行する無人航空機をさらに備え、
    前記無人航空機は、
    採水容器を搭載し、前記複数の養殖池のそれぞれの上空まで飛行し、前記採水容器で前記複数の養殖池のそれぞれの池の水を採水し、前記採水した水を前記水質検査装置が配置された場所まで搬送すること
    を特徴とする請求項1に記載の養殖池水質浄化システム。
  8. 前記複数の養殖池の上空を飛行する無人航空機をさらに備え、
    前記水質検査装置は、
    前記無人航空機に搭載され、前記複数の養殖池をそれぞれ上空から空撮するカメラと、
    前記カメラで撮影された前記複数の養殖池のそれぞれの空撮画像を解析し、その解析結果に基づき、前記複数の養殖池のそれぞれの水質値を算出する画像解析装置と、
    を含んで構成されること
    を特徴とする請求項1に記載の養殖池水質浄化システム。
  9. 複数の養殖池のそれぞれの水質を検査する水質検査装置と、
    送水されてくる水を浄化する水処理装置と、
    前記複数の養殖池から選択した1つの養殖池から取水した水を前記水処理装置に送水する送水管と、
    前記水処理装置によって浄化した水を前記選択した1つの養殖池へ放水する放水管と、
    前記水処理装置による水の浄化処理を制御する制御装置と、
    前記水処理装置、前記送水管および前記放水管を少なくとも搭載し、前記複数の養殖池の周辺を自在に移動する移動台車と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記水質検査装置により検出されたそれぞれの養殖池の水質値に基づき、水質浄化すべき養殖池を1つ選択する養殖池選択手段と、
    前記選択した養殖池の近傍に移動することを前記移動台車に指示する移動指示手段と、
    前記移動台車を介して、一方の端部が前記水質検査装置に接続された前記送水管および前記放水管のそれぞれの他方の端部を前記選択した養殖池へ没入することを指示する没入指示手段と、
    前記水処理装置における浄化処理を駆動する浄化駆動手段と、
    を備えること
    を特徴とする養殖池水質浄化システム。
  10. 前記複数の養殖池の上空を飛行する無人航空機をさらに備え、
    前記無人航空機は、
    採水容器を搭載し、前記複数の養殖池のそれぞれの上空まで飛行し、前記採水容器で前記複数の養殖池のそれぞれの池の水を採水し、前記採水した水を前記水質検査装置が配置された場所まで搬送すること
    を特徴とする請求項9に記載の養殖池水質浄化システム。
  11. 前記複数の養殖池の上空を飛行する無人航空機をさらに備え、
    前記水質検査装置は、
    前記無人航空機に搭載され、前記複数の養殖池をそれぞれ上空から空撮するカメラと、
    前記カメラで撮影された前記複数の養殖池のそれぞれの空撮画像を解析し、その解析結果に基づき、前記複数の養殖池のそれぞれの水質値を算出する画像解析装置と、
    を含んで構成されること
    を特徴とする請求項9に記載の養殖池水質浄化システム。
  12. 複数の養殖池のそれぞれの水質を検査する水質検査装置と、
    送水されてくる水を浄化する水処理装置と、
    前記養殖池から取水した水を前記水処理装置に送水する送水管と、
    前記水処理装置によって浄化した水を前記選択した養殖池へ放水する放水管と、
    前記水処理装置による水の浄化処理を制御する制御装置と、
    を備えた養殖池水質浄化システムにおいて実行される養殖池水質浄化方法であって、
    前記水質検査装置を介して、前記複数の養殖池のそれぞれの水質値を検出するステップと、
    前記制御装置を介して、前記水質検査装置により検出されたそれぞれの養殖池の水質値に基づき、水質浄化すべき養殖池を選択するステップと、
    前記制御装置を介して、前記選択した養殖池から取水した水を前記水処理装置へ送水するように前記送水管における送水経路を設定するとともに、前記水処理装置で浄化した水を前記選択した養殖池へ放水するように前記放水管における放水経路を設定するステップと、
    前記制御装置を介して、前記水処理装置における浄化処理を駆動するステップと、
    を備えること
    を特徴とする養殖池水質浄化方法。
  13. 複数の養殖池のそれぞれの水質を検査する水質検査装置と、
    送水されてくる水を浄化する水処理装置と、
    前記複数の養殖池から選択した1つの養殖池から取水した水を前記水処理装置に送水する送水管と、
    前記水処理装置によって浄化した水を前記選択した1つの養殖池へ放水する放水管と、
    前記水処理装置による水の浄化処理を制御する制御装置と、
    前記水処理装置、前記送水管および前記放水管を少なくとも搭載し、前記複数の養殖池の周辺を自在に移動する移動台車と、
    を備えた養殖池水質浄化システムにおいて実行される養殖池水質浄化方法であって、
    前記水質検査装置により前記複数の養殖池のそれぞれの水質値を検出するステップと、
    前記制御装置を介して、前記水質検査装置により検出されたそれぞれの養殖池の水質値に基づき水質浄化すべき養殖池を1つ選択するステップと、
    前記移動台車を前記選択した養殖池の近傍に移動させるステップと、
    一方の端部が前記水質検査装置に接続された前記送水管および前記放水管のそれぞれの他方の端部を前記選択した養殖池へ没入させるステップと、
    前記制御装置を介して、前記水処理装置における浄化処理を駆動するステップと、
    を備えること
    を特徴とする養殖池水質浄化方法。
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