JP2018032187A - 正式名称・省略表現リスト生成装置、正式名称・省略表現リスト生成方法、プログラム - Google Patents
正式名称・省略表現リスト生成装置、正式名称・省略表現リスト生成方法、プログラム Download PDFInfo
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Abstract
Description
_(アンダースコア)は下付き添字を表す。例えば、xy_zはyzがxに対する上付き添字であり、xy_zはyzがxに対する下付き添字であることを表す。
本発明では、地名・組織名に関する正式名称リストが必要である。また、大規模テキストデータを用意する必要がある。大規模テキストデータとして、例えば、Web上のテキストデータやTwitterのデータなどインターネットで収集できるテキストデータのような公開されているテキストデータを使用する。本発明では、このように実際に使用されている大規模テキストデータから、省略表現の候補となり得る固有表現を抽出し、抽出した固有表現各々について正式名称リスト中の正式名称と対応がとれるかどうかを評価する。その際、正式名称の省略表現として適さないものを間違えてリスト化しないようにするための制約を導入する。
以下、図1〜図4を参照して固有表現抽出機能付正式名称・省略表現リスト生成装置100について説明する。図1は、固有表現抽出機能付正式名称・省略表現リスト生成装置100の構成を示すブロック図である。図2は、固有表現抽出機能付正式名称・省略表現リスト生成装置100の動作を示すフローチャートである。図1に示すように、固有表現抽出機能付正式名称・省略表現リスト生成装置100は、固有表現抽出部110と、正式名称・省略表現リスト生成装置105を含む。正式名称・省略表現リスト生成装置105は、リスト照合部120と、正式名称記録部190を含む。正式名称記録部190には、地名・組織名などの正式名称のリスト(以下、正式名称リストという)が記録されている。正式名称記録部190に記録されている正式名称の数をJとする(ただし、Jは1以上の整数)。
入力:(公開されている)テキストデータ
出力:K種類の固有表現(固有表現リスト)
固有表現抽出部110は、Web上のテキストデータなどのテキストデータの中から固有表現を抽出し、正式名称の省略表現の候補としてリスト化する(S110)。つまり、固有表現リストを生成する。固有表現抽出部110は、例えば、参考非特許文献1の技術を用いて構成することができる。ただし、これに限定されるものではなく、任意の固有表現抽出技術を用いてよい。
(参考非特許文献1:工藤 拓、松本 裕治,“チャンキングの段階適用による日本語係り受け解析”,情報処理学会論文誌,Vol.43,No.6,pp.1834-1842,2002.)
入力:固有表現リスト、正式名称リスト
出力:正式名称・省略表現リスト
リスト照合部120は、K種類の固有表現を含む固有表現リストとJ種類の正式名称を含む正式名称リストから、正式名称・省略表現リストを生成する(S120)。正式名称リストは、正式名称記録部190から読み出される。正式名称・省略表現リストは、正式名称とその省略表現として正しい固有表現のペアのリストのことである。例えば、正式名称リストに「吉田商店新潟店」が含まれている場合、「吉田商店新潟店−吉田商店」が正式名称とその省略表現たる固有表現のペアとなる。また、(「吉田商店新潟店−吉田商店」,「日本電信電話株式会社−電電公社」)などがリストの例となる。
入力:固有表現、正式名称
出力:固有表現、正式名称、文字表現照合結果(TRUE/FALSE)の組
文字表現照合部121は、正式名称の文字列からいくつかの文字を削除することで、固有表現の文字列と一致する文字列が生成できる場合、固有表現は正式名称の省略表現の候補であると判断してTRUEを、そうでない場合はFALSEを文字表現照合結果として生成する(S121)。
入力:固有表現、正式名称、文字表現照合結果(TRUE/FALSE)の組
出力:固有表現、正式名称、形態素表現照合結果(TRUE/FALSE)の組
形態素表現照合部122は、文字表現照合結果がFALSEの場合は、形態素表現照合結果もFALSEとする。一方、文字表現照合結果がTRUEの場合は、正式名称の形態素列からいくつかの形態素を削除することで、固有表現の形態素列と一致する形態素の列が生成できる場合、固有表現は正式名称の省略表現であると判断してTRUEを、そうでない場合はFALSEを形態素表現照合結果として生成する(S122)。
(参考非特許文献2:T. Fuchi and S. Takagi, “Japanese morphological analyzer using word co-occurrence: JTAG”, In Proc. COLING ’98, pp.409-413, 1998.)
入力:固有表現、正式名称、形態素表現照合結果(TRUE/FALSE)の組
出力:正式名称・省略表現リスト
正式名称・省略表現リスト構成部123は、K×J個の固有表現、正式名称、形態素表現照合結果の組の中から、形態素表現照合結果がTRUEとなっている固有表現と正式名称の組を抽出し、正式名称・省略表現リストを生成する(S123)。正式名称・省略表現リストは、形態素表現照合結果がTRUE(したがって、文字表現照合結果もTRUE)となった、正式名称と固有表現のペアのリストである。
実施形態1では、固有表現が正式名称の省略表現となっているかを2つの観点から照合することで判断している。つまり、文字表現照合部121では、文字を単位として順序も考慮したうえで「すべての文字が含まれるかどうか」という観点から照合し、形態素表現照合部122では、形態素を単位として順序も考慮したうえで「すべての形態素が含まれるかどうか」という観点から照合している。これは、固有表現Cと正式名称Dとの対応が形態素としてみたときも無意味な対応であってはならないという要請にこたえるものである。
入力:固有表現、正式名称
出力:固有表現、正式名称、文字表現照合結果(TRUE/FALSE)の組
文字表現照合部121は、正式名称の文字列からいくつかの文字を削除することで、固有表現の文字列と一致する文字列が生成できる場合、固有表現は正式名称の省略表現であると判断してTRUEを、そうでない場合はFALSEを文字表現照合結果として生成する(S121)。
入力:固有表現、正式名称、文字表現照合結果(TRUE/FALSE)の組
出力:正式名称・省略表現リスト
正式名称・省略表現リスト構成部123は、K×J個の固有表現、正式名称、文字表現照合結果の組の中から、文字表現照合結果がTRUEとなっている固有表現と正式名称の組を抽出し、正式名称・省略表現リストを生成する(S123)。
本発明の装置は、例えば単一のハードウェアエンティティとして、キーボードなどが接続可能な入力部、液晶ディスプレイなどが接続可能な出力部、ハードウェアエンティティの外部に通信可能な通信装置(例えば通信ケーブル)が接続可能な通信部、CPU(Central Processing Unit、キャッシュメモリやレジスタなどを備えていてもよい)、メモリであるRAMやROM、ハードディスクである外部記憶装置並びにこれらの入力部、出力部、通信部、CPU、RAM、ROM、外部記憶装置の間のデータのやり取りが可能なように接続するバスを有している。また必要に応じて、ハードウェアエンティティに、CD−ROMなどの記録媒体を読み書きできる装置(ドライブ)などを設けることとしてもよい。このようなハードウェア資源を備えた物理的実体としては、汎用コンピュータなどがある。
105 正式名称・省略表現リスト生成装置
110 固有表現抽出部
120 リスト照合部
121 文字表現照合部
122 形態素表現照合部
123 正式名称・省略表現リスト生成部
190 正式名称記録部
Claims (8)
- 正式名称記録部に記録された正式名称のリストである正式名称リストと、前記正式名称の省略表現の候補となる固有表現のリストである固有表現リストとから、前記正式名称と前記固有表現のペアを要素とするリストである正式名称・省略表現リストを生成する正式名称・省略表現リスト生成装置であって、
前記固有表現リストは、公開されているテキストデータから抽出した固有表現のリストであり、
前記固有表現リストの要素である固有表現Cが前記正式名称リストの要素である正式名称の省略表現になっているか判断し、前記固有表現Cが前記正式名称リストのある正式名称Dの省略表現になっている場合には、前記正式名称Dと前記固有表現Cのペアを要素とするリストである正式名称・省略表現リストを生成するリスト照合部と
を含む正式名称・省略表現リスト生成装置。 - 正式名称記録部に記録された正式名称のリストである正式名称リストと、前記正式名称の省略表現の候補となる固有表現のリストである固有表現リストとから、前記正式名称と前記固有表現のペアを要素とするリストである正式名称・省略表現リストを生成する正式名称・省略表現リスト生成装置であって、
前記固有表現リストは、公開されているテキストデータから抽出した固有表現のリストであり、
前記固有表現の文字表現をC=c1・c2・…・cn(ただし、nは1以上の整数、ci(1≦i≦n)は文字)、前記正式名称の文字表現をD=d1・d2・…・dm(ただし、mは1以上の整数(n<m)、dj(1≦j≦m)は文字)とし、
前記固有表現Cと前記正式名称Dに対して、1≦k1<…<kn≦mを満たすインデックス(k1,…,kn)が存在し、すべての1≦i≦nについてci=dk_iとなるとき、前記固有表現Cは前記正式名称Dの省略表現であると判断する文字表現照合部と、
前記文字表現照合部により前記正式名称Dの省略表現であると判断された前記固有表現Cと前記正式名称Dから、前記正式名称Dと前記固有表現Cのペアを生成し、当該ペアを要素とする前記正式名称・省略表現リストを生成する正式名称・省略表現リスト生成部と
を含む正式名称・省略表現リスト生成装置。 - 正式名称記録部に記録された正式名称のリストである正式名称リストと、前記正式名称の省略表現の候補となる固有表現のリストである固有表現リストとから、前記正式名称と前記固有表現のペアを要素とするリストである正式名称・省略表現リストを生成する正式名称・省略表現リスト生成装置であって、
前記固有表現リストは、公開されているテキストデータから抽出した固有表現のリストであり、
前記固有表現の文字表現をC=c1・c2・…・cn(ただし、nは1以上の整数、ci(1≦i≦n)は文字)、前記正式名称の文字表現をD=d1・d2・…・dm(ただし、mは1以上の整数(n<m)、dj(1≦j≦m)は文字)、前記固有表現の形態素表現をC=C1・C2・…・CN(ただし、Nは1以上の整数、Ci(1≦i≦N)は形態素)、前記正式名称の形態素表現をD=D1・D2・…・DM(ただし、Mは1以上の整数(N<M)、Dj(1≦j≦M)は形態素)とし、
前記固有表現Cと前記正式名称Dに対して、1≦k1<…<kn≦mを満たすインデックス(k1,…,kn)が存在し、すべての1≦i≦nについてci=dk_iとなるとき、前記固有表現Cは前記正式名称Dの省略表現の可能性があると判断する文字表現照合部と、
前記文字表現照合部により前記正式名称Dの省略表現の可能性があると判断された前記固有表現Cと前記正式名称Dに対して、1≦K1<…<KN≦Mを満たすインデックス(K1,…,KN)が存在し、すべての1≦i≦NについてCi=DK_iとなるとき、前記固有表現Cは前記正式名称Dの省略表現であると判断する形態素表現照合部と、
前記形態素表現照合部により前記正式名称Dの省略表現であると判断された前記固有表現Cと前記正式名称Dから、前記正式名称Dと前記固有表現Cのペアを生成し、当該ペアを要素とする前記正式名称・省略表現リストを生成する正式名称・省略表現リスト生成部と
を含む正式名称・省略表現リスト生成装置。 - 請求項2または3に記載の正式名称・省略表現リスト生成装置であって、
前記文字表現照合部は、
さらに、文字dk_i(1≦i≦n)が所定の割合以上前記正式名称Dの中で隣接する文字となっているという条件も満たすときに、前記固有表現Cは前記正式名称Dの省略表現であるまたは省略表現の可能性があると判断する正式名称・省略表現リスト生成装置。 - 請求項3に記載の正式名称・省略表現リスト生成装置であって、
前記形態素表現照合部は、
さらに、すべての1≦i≦Nについて形態素Ciと形態素DK_iの品詞情報に対応関係があるという条件も満たすときに、前記固有表現Cは前記正式名称Dの省略表現であると判断する正式名称・省略表現リスト生成装置。 - 正式名称のリストである正式名称リストを記録した正式名称記録部を備えた正式名称・省略表現リスト生成装置が、前記正式名称リストと、前記正式名称の省略表現の候補となる固有表現のリストである固有表現リストとから、前記正式名称と前記固有表現のペアを要素とするリストである正式名称・省略表現リストを生成する正式名称・省略表現リスト生成方法であって、
前記固有表現リストは、公開されているテキストデータから抽出した固有表現のリストであり、
前記固有表現の文字表現をC=c1・c2・…・cn(ただし、nは1以上の整数、ci(1≦i≦n)は文字)、前記正式名称の文字表現をD=d1・d2・…・dm(ただし、mは1以上の整数(n<m)、dj(1≦j≦m)は文字)とし、
前記正式名称・省略表現リスト生成装置が、前記固有表現Cと前記正式名称Dに対して、1≦k1<…<kn≦mを満たすインデックス(k1,…,kn)が存在し、すべての1≦i≦nについてci=dk_iとなるとき、前記固有表現Cは前記正式名称Dの省略表現であると判断する文字表現照合ステップと、
前記正式名称・省略表現リスト生成装置が、前記文字表現照合ステップにより前記正式名称Dの省略表現であると判断された前記固有表現Cと前記正式名称Dから、前記正式名称Dと前記固有表現Cのペアを生成し、当該ペアを要素とする前記正式名称・省略表現リストを生成する正式名称・省略表現リスト生成ステップと
を含む正式名称・省略表現リスト生成方法。 - 正式名称のリストである正式名称リストを記録した正式名称記録部を備えた正式名称・省略表現リスト生成装置が、前記正式名称リストと、前記正式名称の省略表現の候補となる固有表現のリストである固有表現リストとから、前記正式名称と前記固有表現のペアを要素とするリストである正式名称・省略表現リストを生成する正式名称・省略表現リスト生成方法であって、
前記固有表現リストは、公開されているテキストデータから抽出した固有表現のリストであり、
前記固有表現の文字表現をC=c1・c2・…・cn(ただし、nは1以上の整数、ci(1≦i≦n)は文字)、前記正式名称の文字表現をD=d1・d2・…・dm(ただし、mは1以上の整数(n<m)、dj(1≦j≦m)は文字)、前記固有表現の形態素表現をC=C1・C2・…・CN(ただし、Nは1以上の整数、Ci(1≦i≦N)は形態素)、前記正式名称の形態素表現をD=D1・D2・…・DM(ただし、Mは1以上の整数(N<M)、Dj(1≦j≦M)は形態素)とし、
前記正式名称・省略表現リスト生成装置が、前記固有表現Cと前記正式名称Dに対して、1≦k1<…<kn≦mを満たすインデックス(k1,…,kn)が存在し、すべての1≦i≦nについてci=dk_iとなるとき、前記固有表現Cは前記正式名称Dの省略表現の可能性があると判断する文字表現照合ステップと、
前記正式名称・省略表現リスト生成装置が、前記文字表現照合ステップにより前記正式名称Dの省略表現の可能性があると判断された前記固有表現Cと前記正式名称Dに対して、1≦K1<…<KN≦Mを満たすインデックス(K1,…,KN)が存在し、すべての1≦i≦NについてCi=DK_iとなるとき、前記固有表現Cは前記正式名称Dの省略表現であると判断する形態素表現照合ステップと、
前記正式名称・省略表現リスト生成装置が、前記形態素表現照合ステップにより前記正式名称Dの省略表現であると判断された前記固有表現Cと前記正式名称Dから、前記正式名称Dと前記固有表現Cのペアを生成し、当該ペアを要素とする前記正式名称・省略表現リストを生成する正式名称・省略表現リスト生成ステップと
を含む正式名称・省略表現リスト生成方法。 - 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の正式名称・省略表現リスト生成装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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- 2016-08-24 JP JP2016163366A patent/JP6651183B2/ja active Active
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酒井 浩之,増山 繁: "企業の業績発表記事からの業績要因の抽出", 言語処理学会第13回年次大会発表論文集, JPN6019022189, 19 March 2007 (2007-03-19), JP, pages 436 - 439, ISSN: 0004055134 * |
酒井 浩之,増山 繁: "略語とその原形語との対応関係のコーパスからの自動獲得手法の改良", 自然言語処理, vol. 第12巻第5号, JPN6019022194, 10 October 2005 (2005-10-10), JP, pages 207 - 231, ISSN: 0004055136 * |
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