JP2018030539A - Steering device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ステアリングホイールの前後方向への位置調節機能と、二次衝突時の衝撃エネルギ吸収機能を有したステアリング装置に関する。 The present invention relates to a steering device having a function of adjusting the position of a steering wheel in the front-rear direction and a function of absorbing impact energy at the time of a secondary collision.
車両は、様々な体格の運転者が運転する。各運転者の体格に合わせて、前後方向にステアリングホイールの位置を調節することができるステアリング装置が知られている。このようなステアリング装置に関する従来技術として特許文献1に開示される技術がある。
The vehicle is driven by drivers of various physiques. A steering device is known that can adjust the position of a steering wheel in the front-rear direction in accordance with the physique of each driver. As a conventional technique related to such a steering apparatus, there is a technique disclosed in
特許文献1に開示された技術について、図9(a)及び図9(b)を参照して説明する。図9(a)は、特許文献1の図6に開示され、実線によって示された移動モードに対応している。図9(b)は、特許文献1の図6に開示され、破線によって示された規制モードに対応している。符号は、適宜振り直している。
The technique disclosed in
図9(a)を参照する。特許文献1に示されるような、ステアリング装置110は、アウタコラム140と、このアウタコラム140によって車両前後方向へ移動可能に保持されたインナパイプ114と、を有している。インナパイプ114は、締結機構150によって、車両前後方向への移動が許容される移動モードと、移動が規制される規制モードと、が切り替えられる。ステアリング装置110は、インナパイプ114が移動可能に設けられた移動モードの状態にある。
Reference is made to FIG. As shown in
締結機構150は、回転可能に設けられた操作レバー152を含む。この操作レバー152に、リンク機構170を介して過移動防止部材122が取り付けられている。過移動防止部材122は、移動モード時にアウタコラム140に形成された開口部123から内方へ突出し、インナパイプ114と当接することで、インナパイプ114の過移動を防止する。即ち、インナパイプ114が過移動防止部122の位置まで移動すると、インナパイプ114は、過移動防止部122に接触し、移動が防止される。
The
図9(b)を参照する。図9(b)には、規制モード状態のステアリング装置110が示されている。図9(a)に示された状態から、矢印(図9(a)参照)によって示されるように操作レバー152を回転させることにより、移動モードから規制モードに切り替えることができる。
Reference is made to FIG. FIG. 9B shows the
規制モード中は、締結機構150の締結力によって、インナパイプ114の移動が規制される。二次衝突時、発生する荷重は、白抜き矢印によって示されるように、インナパイプ114を介して前方に加わる。このとき、締結機構150の締結力に抗して、インナパイプ114が前方へ移動し、インナパイプ114とアウタコラム140との間において発生する摩擦力によって、衝撃エネルギを吸収する。
During the restriction mode, the movement of the
規制モード中のステアリング装置110は、過移動防止部122がアウタコラム140
の内方から後退している。これにより、インナパイプ114は、衝突時において過移動防
止部122に接触しない。ステアリング装置110は、規制モード中に過移動防止部12
2を後退させることにより、安定的な衝撃エネルギの吸収を可能としている。
In the
Retreating from the inside. Thereby, the
By retracting 2, stable impact energy can be absorbed.
このようなステアリング装置において、部品点数の増加を抑制しつつ、より多くの衝撃エネルギを吸収することができれば望ましい。 In such a steering apparatus, it is desirable that more impact energy can be absorbed while suppressing an increase in the number of parts.
本発明は、部品点数の増加を抑制しつつ、二次衝突時の衝撃エネルギの吸収量を増加させることができるステアリング装置の提供を課題とする。 An object of the present invention is to provide a steering device that can increase the amount of absorption of impact energy during a secondary collision while suppressing an increase in the number of parts.
請求項1による発明によれば、ブラケットに支持されたアウタコラムと、このアウタコラムによって車両前後方向へ移動可能に保持されたインナパイプと、を有し、
前記アウタコラムは、前記インナパイプの外周を保持するパイプ保持部と、このパイプ保持部の両端部から延びる一対の脚部と、を有し、
前記一対の脚部は、締結機構によって互いに締結されており、
前記インナパイプは、前記締結機構によって、車両前後方向への移動が許容される移動モードと、移動が規制される規制モードと、が切り替えられ、
前記移動モード時に前記インナパイプの外周に重なる位置に臨むと共に、前記規制モード時に前記インナパイプから離間する過移動防止部材を有した、ステアリング装置において、
前記規制モード中の前記インナパイプに接触し、前記インナパイプの後方から衝撃が加わることにより前記インナパイプが変位した際に、衝撃エネルギを吸収するエネルギ吸収部材をさらに有し、
前記締結機構は、前記一対の脚部を貫通し回転可能に設けられた軸部材を含み、
この軸部材にカム部材が取り付けられ、
このカム部材と前記インナパイプとの間に、前記規制モード時に前記カム部材によって前記インナパイプに押しつけられる前記エネルギ吸収部材が設けられ、
前記過移動防止部材は、前記カム部材に取り付けられることにより、前記軸部材と共に回転し、前記移動モード時には前記インナパイプに臨むと共に、前記規制モード時には前記インナパイプから後退することを特徴とするステアリング装置が提供される。
According to the invention of
The outer column has a pipe holding part that holds the outer periphery of the inner pipe, and a pair of legs that extend from both ends of the pipe holding part,
The pair of legs are fastened together by a fastening mechanism,
The inner pipe is switched between a movement mode in which movement in the vehicle longitudinal direction is allowed and a restriction mode in which movement is restricted by the fastening mechanism,
In the steering apparatus having an overtravel prevention member that faces a position overlapping the outer periphery of the inner pipe during the movement mode and that is separated from the inner pipe during the regulation mode,
An energy absorbing member that contacts the inner pipe in the restriction mode and absorbs impact energy when the inner pipe is displaced by applying an impact from behind the inner pipe;
The fastening mechanism includes a shaft member that is rotatably provided through the pair of legs.
A cam member is attached to this shaft member,
Between the cam member and the inner pipe, the energy absorbing member that is pressed against the inner pipe by the cam member in the restriction mode is provided,
The over-movement prevention member is attached to the cam member so as to rotate together with the shaft member, and faces the inner pipe in the movement mode, and retreats from the inner pipe in the regulation mode. An apparatus is provided.
請求項2によれば、好ましくは、前記エネルギ吸収部材は、エネルギ吸収部材本体部と、このエネルギ吸収部材本体部の左右それぞれの端部から延設されたエネルギ吸収部材側壁部と、からなり、
エネルギ吸収部材本体部の前後方向端部からは吸収部前壁部と、吸収部後壁部とが形成され、
左右の前記エネルギ吸収部材側壁部にはそれぞれ、前記軸部材が挿通される上下方向に長い長円形状の長円孔が形成され、
前記過移動防止部材の回転に伴い、前記エネルギ吸収部材は上下方向移動し、前記規制モード時には、前記吸収部前壁部と、前記吸収部後壁部とが前記インナパイプに接触する。
According to claim 2, preferably, the energy absorbing member comprises an energy absorbing member main body part, and energy absorbing member side wall parts extending from left and right ends of the energy absorbing member main body part,
From the front-rear direction end portion of the energy absorbing member main body portion, an absorbing portion front wall portion and an absorbing portion rear wall portion are formed,
Each of the left and right side wall portions of the energy absorbing member is formed with an elliptical oval hole long in the vertical direction through which the shaft member is inserted,
With the rotation of the excessive movement preventing member, the energy absorbing member moves in the vertical direction, and in the restricting mode, the absorbing portion front wall portion and the absorbing portion rear wall portion come into contact with the inner pipe.
請求項3によれば、好ましくは、前記一対の脚部の内側面には前記エネルギ吸収部材の上下方向移動をガイドするガイド部が形成され、
このガイド部は前記ボルト挿通孔の前後方向両側にそれぞれ形成され、内方に向かって突出し上下方向に長い突条である。
According to claim 3, preferably, a guide portion that guides the vertical movement of the energy absorbing member is formed on the inner surface of the pair of leg portions,
The guide portions are formed on both sides in the front-rear direction of the bolt insertion hole, and are protrusions protruding inward and long in the vertical direction.
請求項1に係る発明では、カム部材とインナパイプとの間に、規制モード時にカム部によってインナパイプに押しつけられるエネルギ吸収部材が設けられている。軸部材を回転させると、カム部材も回転し、カム部によってエネルギ吸収部材がインナパイプに押しつけられる。このため、規制モード中にインナパイプの後方から衝撃が加わることによりインナパイプが変位すると、インナパイプとアウタコラムとの摺動荷重にインナパイプとエネルギ吸収部材との摩擦荷重が加わり、衝撃エネルギを吸収する。これにより、衝撃エネルギの吸収量を増加させることができる。テレスコ調整範囲を規制する過移動防止部が形成されたカム部材によって、エネルギ吸収部材をインナパイプに押し付け、衝撃吸収エネルギの吸収量を増加させることができるため、部品点数の増加を抑制できる。即ち、本発明によれば、部品点数の増加を抑制しつつ、衝撃エネルギの吸収量を増加させることができる。
In the invention which concerns on
請求項2に係る発明では、エネルギ吸収部材の吸収部前壁部と、吸収部後壁部とがインナパイプに接触することで、インナパイプとの摩擦荷重によって衝撃エネルギを吸収することができる。吸収部前壁部と、吸収部後壁部の形状や、エネルギ吸収部材の材質や板厚を変更することで、容易にエネルギ吸収荷重の設定を変化させることができる。 In the invention which concerns on Claim 2, an impact energy can be absorbed by the friction load with an inner pipe because the absorption part front wall part of an energy absorption member and the absorption part rear wall part contact an inner pipe. By changing the shape of the absorber front wall portion and the absorber rear wall portion, and the material and thickness of the energy absorbing member, the setting of the energy absorbing load can be easily changed.
請求項3に係る発明では、移動モードと規制モードとの切り替え時、ガイド部によってエネルギ吸収部材の回転を防止し、円滑に上下方向移動することができる。これにより、移動モード時にはエネルギ吸収部材が確実にインナパイプから離間することができる。また、規制モード時には吸収部材が傾くことなく確実にインナパイプと接触することができ、安定したエネルギ吸収荷重を得ることができる。 In the invention which concerns on Claim 3, rotation of an energy absorption member is prevented by a guide part at the time of switching to a movement mode and a control mode, and it can move smoothly up and down. Thereby, the energy absorbing member can be reliably separated from the inner pipe in the movement mode. In the restricting mode, the absorbing member can be reliably brought into contact with the inner pipe without being inclined, and a stable energy absorbing load can be obtained.
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、説明中、左右とは車両の乗員を基準として左右、前後とは車両の進行方向を基準として前後を指す。また、図中Frは前、Rrは後、Leは乗員から見て左、Riは乗員から見て右、Upは上、Dnは下を示している。
<実施例1>
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings. In the description, left and right refer to the left and right based on the vehicle occupant, and front and rear refer to the front and rear based on the traveling direction of the vehicle. In the figure, Fr indicates front, Rr indicates rear, Le indicates left when viewed from the occupant, Ri indicates right when viewed from the occupant, Up indicates top, and Dn indicates bottom.
<Example 1>
図1を参照する。図1には、ステアリング装置10が左側方から見た状態によって示されている。本発明によるステアリング装置10は、乗員が自身の体格に合わせてステアリングホイールの位置を車両前後方向(図面左右方向)に調節することができるものである。即ち、ステアリング装置10は、いわゆるテレスコピック機能を備えている。
Please refer to FIG. FIG. 1 shows the
図2を参照する。ステアリング装置10は、車体に固定されたブラケット30と、このブラケット30に支持されたアウタコラム40と、このアウタコラム40によって車両前後方向へ移動可能に保持されているインナパイプ14と、このインナパイプ14の内部に配置され後端にステアリングホイールが取り付け可能なステアリングシャフト15と、インナパイプ14の前後方向への移動を規制する締結機構50と、この締結機構50に設けられ移動モード及び規制モードを切り替える切り替え機構20と、を有している。
Please refer to FIG. The
図2に示されている状態において、インナパイプ14は、前後方向への移動が規制されている。即ち、図2には、規制モード中のステアリング装置10が示されている。
In the state shown in FIG. 2, the
ブラケット30は、車体に固定されている車体取付部31と、この車体取付部31の左右の下部に一体的に形成されアウタコラム40を狭持している左右のアウタコラム支持部32,32と、からなる。
The
アウタコラム支持部32,32には、それぞれ、チルト調整用の長孔34a,34aが形成されている。図に示される状態において、アウタコラム支持部32,32は、互いに略平行に対向している。
The outer
アウタコラム40は、車幅方向に沿った断面視において下方に開口したパイプ保持部41と、このパイプ保持部41の下端部のそれぞれから下方に延びる一対の脚部42,42と、を有している。パイプ保持部41は、インナパイプ14の外周に沿って配置されている。
The
脚部42,42には、それぞれ、略水平にボルト挿通孔42a,42aが形成されている。図2に示される状態において、脚部42,42の側面は、それぞれアウタコラム支持部32,32の内側面に接触していると共に、これらのアウタコラム支持部32,32によって互いに近接するように挟持されている。
加えて、アウタコラム40の脚部42,42の内側面にはそれぞれ、後述するエネルギ吸収部材70の移動をガイドするためのガイド部48,48、が形成されている。ガイド部48は、脚部42,42から内方に向かって突出し、上下方向に延びる突条である。ガイド部48,48は、それぞれボルト挿通孔42a,42aの両側に形成された前方側ガイド部48aと、後方側ガイド部48bとからなる。この前方側ガイド部48aと、後方側ガイド部48bとの間にエネルギ吸収部材70のエネルギ吸収部材側壁部72が配置される。
In addition,
締結機構50は、長孔34a,34a、及び、ボルト挿通孔42a,42aに挿通され先端に雄ねじが切られた軸部材51に、操作レバー52、締結カム53、及び、ナット56が取り付けられてなる。
In the
操作レバー52は、軸部材51の端部に固定された軸部材51を回転させるための部品である。
The
締結カム53は、軸部材51を回転させた際に、脚部42を軸部材51の軸線C1方向に変位させるための部材である。締結カム53は、軸部材51に固定されて軸部材51と共に回転可能な可動カム53aと、この可動カム53aに接触し回転不能な固定カム53bと、からなる。
The
軸部材51は、本体部である軸部材本体部51aの中央に略方形断面状の空回り防止部51bが一体的に形成されてなる。空回り防止部51bは、軸部材51が回転することにより切り替え機構20を回転させることができる。空回り防止部51bは、断面視長円形状を呈する長円形状としても良い。切り替え機構20について、次図以降において詳細に説明する。
The
図3、及び、図4を参照する。図3、及び、図4には、移動モード時の切り替え機構20が示されている。切り替え機構20は、軸部材51の空回り防止部51bに取り付けられたカム部61とこのカム部61の前部に設けられインナパイプ14の過移動を防止する過移動防止部62とを有するカム部材60と、このカム部材60の上面に配置されたエネルギ吸収部材70と、これらのカム部材60及びエネルギ吸収部材70が軸部材51から落下することを防止する落下防止部材80と、からなる。
Please refer to FIG. 3 and FIG. 3 and 4 show the
カム部材60は、例えば、樹脂製の一体成形品である。カム部材60は、略J字状を呈し空回り防止部51bに係止されたカム部61と、カム部61から左右に突出し落下防止部材80が係止されるカム爪部63と、カム部61の前部に形成された過移動防止部62と、からなる。過移動防止部62は、インナパイプ14に向かって突出する緩衝部材取付部64を有している。緩衝部材取付部64には、緩衝部材22が取り付けられる。緩衝部材22は、弾性を有するゴムから形成される。また、緩衝部材22を樹脂製とし、過移動防止部62と一体形成しても良い。なお、緩衝部材取付部64及び緩衝部材22を設けない構成を採用することもできる。この場合には、過移動防止部62によって直接的にインナパイプ14の変位を規制する。
The
カム部61は、移動モード時にエネルギ吸収部材70が当接する第1当接面61aと、規制モード時にエネルギ吸収部材70が当接する第2当接面61bと、を有する。軸部材51の軸心C1から第1当接面61aまでの距離r1は、軸部材51の軸心C1から第2当接面61bまでの距離r2よりも短い。即ち、r1<r2である。
The
エネルギ吸収部材70は、カム部材60の上方に配置されたエネルギ吸収部材本体部71と、このエネルギ吸収部材本体部71の左右のそれぞれの端部から下げられた左右のエネルギ吸収部材側壁部72と、からなる。
The
エネルギ吸収部材本体部71は、側面視において略U字状を呈し、カム部材60の上面に接触する吸収部底部71aと、この吸収部底部71aの前の端部から立ち上げられた吸収部前壁部71bと、吸収部底部71aの後の端部から立ち上げられた吸収部後壁部71cと、からなる。吸収部前壁部71bの上端、及び、吸収部後壁部71cの上端は、それぞれ、インナパイプ14の下面に沿った円弧形状を呈する。
The energy absorbing member
左右のエネルギ吸収部材側壁部72には、それぞれ上下方向に長い長円形状の長円孔72aが空けられている。
The left and right energy absorbing
落下防止部材80は、正面視において略U字状を呈する金属板製の部材である。落下防止部材80は、落下防止部材底部81と、この落下防止部材底部81の左右の端部からそれぞれ立ち上げられた落下防止部材側壁部82と、を有する。
The
落下防止部材側壁部82は、それぞれ上方に開口した略U字状を呈し、上端には内側に向かって突出する突出部82a,82aが形成されている。突出部82a,82aは、略半円形状を呈している。
The fall prevention member
図2及び図3を参照する。切り替え機構20の軸部材51への取り付けについて説明する。脚部42,42に軸部材51が挿通するのに先立って、緩衝部材22が取り付けられたカム部材60と、エネルギ吸収部材70と、を脚部42,42間に臨ませる。この状態で軸部材51を挿通させる。
Please refer to FIG. 2 and FIG. The attachment of the
図3を参照する。挿通された軸部材51の空回り防止部51bにカム部61を係止させ、空回り防止部51b及びカム爪部63に対して落下防止部材80を取り付ける。取り付け後は、突出部82a,82aが空回り防止部51b及びカム爪部63の上面に引っ掛かる。
Please refer to FIG. The
インナパイプ14の下面には、インナパイプ孔部14aが軸方向に沿って形成されている。このインナパイプ孔部14aの軸方向長さが、インナパイプ14の前後方向に移動可能な長さとなる。なお、インナパイプ孔部14aに代えて、上方に向かって凹む凹部としてもよい。
An
図1を参照する。インナパイプ14を前後方向に移動させる場合には、ステアリング装置10を移動モードに変更する必要がある。移動モードに変更するためには、矢印(1)によって示されるように、操作レバー52を下方に向かって回転させる。
Please refer to FIG. When the
図2を参照する。操作レバー52を回転させることにより、軸部材51が回転し、軸部材51と共に可動カム53aも回転する。このとき、固定カム53bは、回転しない。可動カム53aと固定カム53bの対向する面には、それぞれ凹凸形状が連続的に形成されている。可動カム53aは、脚部42によって可動カム53a側へ押し付けられている。
Please refer to FIG. By rotating the
図5を併せて参照する。固定カム53bを基準とした場合に、可動カム53aの凹凸形状が変位することにより、可動カム53aとの間の隙間αを狭めることができる。隙間αが狭まることにより、脚部42,42間の隙間β1を広げることができる。即ち、規制モード中の脚部42,42間の距離β1<移動モード中の脚部42,42間の距離β2である。これによりパイプ保持部41におけるインナパイプ14の保持力が低下し、規制モードから移動モードへの切り替えが終了する。インナパイプ14の保持力を低下させることにより、インナパイプ14を前後方向に変位させることができる。
Please refer to FIG. When the fixed
規制モードから移動モードに切り替える際に、軸部材51を回転させると、空回り防止部51bに取り付けられた切り替え機構20のカム部材60が回転する。
When the
図6を参照する。図6には、移動モード中の切り替え機構20が示されている。移動モードにおいて、カム部材60の過移動防止部62に装着された緩衝部材22は、インナパイプ14の下面に空けられたインナパイプ孔部14aに臨んでいる。
Please refer to FIG. FIG. 6 shows the
矢印によって示されるように、移動モードでは、インナパイプ14を車両前後方向に変位させることができる。この時、インナパイプ14が緩衝部材22まで移動すると、インナパイプ14は、緩衝部材22に接触して止まる。即ち、カム部材60は、インナパイプ14が所定の領域を超えて移動することを防止する部材である。緩衝部材22は樹脂やゴム等から形成された緩衝部材であり、インナパイプ孔部14aの端部と当接した際の衝撃や異音を防止している。また、移動モードにおいてエネルギ吸収部材70は、カム部材61の第1当接面61aと当接し、インナパイプ14から離間しているので、テレスコ操作の妨げにならない。
As indicated by the arrows, in the movement mode, the
図7を併せて参照する。移動モードから規制モードに切り替える際に、軸部材51を回転させると、過移動防止部62に装着された緩衝部材22がインナパイプ14から離間する。
Please refer to FIG. When the
加えて、移動モード時にエネルギ吸収部材70が当接している第1当接面61aは、軸部材51の軸心C1からの距離がr1であり、規制モード時にエネルギ吸収部材70が当接している第2当接面61bは、軸部材51の軸心C1からの距離がr2である。そして、r1<r2である。このため、移動モードから規制モードに切り替える際に、軸部材51を回転させると、エネルギ吸収部材70が持ち上げられてインナパイプ14に接触する。エネルギ吸収部材70のエネルギ吸収部材側壁部72は、アウタコラム40に形成された前方側ガイド部48aと、後方側ガイド部48bとの間に配置されている。これにより、エネルギ吸収部材70は回転することなく、軸部材51の回転に伴って上下方向移動することができる。規制モード中のステアリング装置10の作用について、説明する。
In addition, the
図1を参照する。二次衝突時、締結機構50の締結力に抗して、インナパイプ14が前進する(図面左に変位する)。衝撃エネルギの一部は、パイプ保持部41において吸収される。
Please refer to FIG. At the time of the secondary collision, the
図7を参照する。運転中のステアリング装置10は、規制モードとされている。規制モードでは、エネルギ吸収部材70がインナパイプ14に当接している。この状態のままインナパイプ14が前進することにより、インナパイプ14とエネルギ吸収部材70との摩擦荷重によって衝撃エネルギを更に吸収することができる。
Please refer to FIG. The
エネルギ吸収部材70の先端はインナパイプ14の外形に沿って円弧状に形成されており、この円弧の両端部がインナパイプ孔部14aを跨ぐように幅方向両側からそれぞれ当接する。二次衝突時、インナパイプ14とエネルギ吸収部材70の円弧の両端部とが当接しつつ、インナパイプ14が前方移動する。この摩擦荷重により、二次衝突時の衝突エネルギを確実に吸収することができる。また、エネルギ吸収部材70によってインナパイプ孔部14aの幅方向両側が削られることで二次衝突時の衝突エネルギを吸収する構造としても良い。
The front end of the
規制モード中、過移動防止部62に装着された緩衝部材22はインナパイプ孔部14aに臨んでいない。即ち、二次衝突時にインナパイプ14が前方へ移動しても、インナパイプ14と緩衝部材22とが接触しない。よって、インナパイプ14と過移動防止部62とが当接する荷重が発生することなく、一定の荷重で衝撃エネルギを吸収することができる。また、インナパイプ14の前後方向位置にかかわらず、安定して一定のエネルギ吸収荷重を発生させることができる。
During the restriction mode, the
以上に説明した本発明によれば、以下の効果を奏する。 According to the present invention described above, the following effects can be obtained.
図7を参照する。カム部材60とインナパイプ14との間に、規制モード時にカム部61によってインナパイプ14に押しつけられるエネルギ吸収部材70が設けられている。軸部材51を回転させると、カム部材60も回転し、カム部61によってエネルギ吸収部材70がインナパイプ14に押しつけられる。このため、規制モード中にインナパイプ14の後方から衝撃が加わることによりインナパイプ14が変位すると、この衝撃エネルギを吸収することができる。これにより、衝撃エネルギの吸収量を増加させることができる。ここで、過移動防止部62には、緩衝部材22が取り付けられている。即ち、過移動防止部62が形成されたカム部材60を利用してエネルギ吸収部材70をインナパイプ14に押し付け、衝撃吸収エネルギの吸収量を増加させることができるため、部品点数の増加を抑制できる。即ち、本発明によれば、部品点数の増加を抑制しつつ、衝撃エネルギの吸収量を増加させることができる。
Please refer to FIG. An
エネルギ吸収部材70の吸収部前壁部71bと、吸収部後壁部71cとがインナパイプ14に接触することで、インナパイプ14との摩擦荷重によって衝撃エネルギを吸収することができる。吸収部前壁部71bと、吸収部後壁部71cの形状や、エネルギ吸収部材70の材質や板厚を変更することで、容易にエネルギ吸収荷重の設定を変化させることができる。
When the absorbing portion
移動モードと規制モードとの切り替え時、ガイド部48によってエネルギ吸収部材70の回転を防止し、円滑に上下方向移動することができる。これにより、移動モード時にはエネルギ吸収部材70が確実にインナパイプ14から離間することができる。また、規制モード時には吸収部材 が傾くことなく確実にインナパイプ14と接触することができ、安定したエネルギ吸収荷重を得ることができる。
At the time of switching between the movement mode and the regulation mode, the
さらに、軸部材51の一部に形成され軸心C1に垂直な断面視において略方形を呈する空回り防止部51bに、カム部61が取り付けられている。これにより、軸部材51の空回りを防止し、過移動防止部材60を確実に作動させることができる。なお、空回り防止部51bは、方形状に限らず、多角形や星形等であってもよい。即ち、軸部材51の空回りを防止する形状であればよい。
<実施例2>
Furthermore, the
<Example 2>
次に、本発明の実施例2を図面に基づいて説明する。
図8は実施例2のステアリング装置の断面構成を示し、上記図4に対応させて表している。実施例1によるステアリング装置に対して、実施例2によるステアリング装置10Aでは、切り替え機構20Aを変更した。その他の基本的な構成については、実施例1によるステアリング装置と共通する。実施例1と共通する部分については、符号を流用すると共に、詳細な説明を省略する。
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 8 shows a cross-sectional configuration of the steering device of the second embodiment, corresponding to FIG. In contrast to the steering apparatus according to the first embodiment, the
図8(a)には、移動モード状態のステアリング装置10Aが示されている。図8(b)には、規制モード状態のステアリング装置10Aが示されている。
FIG. 8 (a) shows the
アウタコラム40Aの脚部42Aには、それぞれエネルギ吸収部材70Aをガイドするための第1のガイド部48Aと、緩衝部材22Aをガイドするための第2のガイド部49Aと、が形成されている。
The
緩衝部材22A、及び、カム部材60Aには、それぞればね91の端部を受けるための受け部22Aa,60Aaが形成されている。カム部材60は、緩衝部材22Aを押し下げ可能な押し下げ部65Aを有している。
The
軸部材51Aは、略中央に略方形断面状の空回り防止部51Abを有している。この部位にカム部材60Aのカム部61が装着されている。
The
移動モード(図8(a))から規制モード(図8(b))に変更する際には、軸部材51Aを回転させることによりカム部材60Aが回転し、押し下げ部65Aが緩衝部材22を押し下げる。これにより、緩衝部材22Aは、インナパイプ14から離間する。一方、エネルギ吸収部材70Aは、カム部材60Aによって押し上げられて、インナパイプ14に接触する。
When the movement mode (FIG. 8A) is changed to the restriction mode (FIG. 8B), the
規制モード(図8(b))から移動モード(図8(a))に変更する際には、カム部材60Aが回転することにより、ばね91の付勢力により緩衝部材22Aが上昇する。これにより、緩衝部材22Aの上端がインナパイプ14のインナパイプ孔部14aに臨む。このとき、カム部材60Aが回転することにより、エネルギ吸収部材70Aは、インナパイプ14から離間する。
When changing from the regulation mode (FIG. 8B) to the movement mode (FIG. 8A), the
このような、ステアリング装置10Aにおいても、本発明所定の効果を得ることができる。
Even in such a
尚、本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、本発明は、実施例に限定されるものではない。 In addition, as long as there exists an effect | action and effect of this invention, this invention is not limited to an Example.
本発明のステアリング装置は、乗用車のステアリング系に採用するのに好適である。 The steering device of the present invention is suitable for use in a steering system of a passenger car.
10,10A…ステアリング装置
14…インナパイプ
22,22A…緩衝部材
30…ブラケット
40,40A…アウタコラム
41…パイプ保持部
42,42A…脚部
50…締結機構
51,51A…軸部材
60,60A…カム部材
70,70A…エネルギ吸収部材
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記アウタコラムは、前記インナパイプの外周を保持するパイプ保持部と、このパイプ保持部の両端部から延びる一対の脚部と、を有し、
前記一対の脚部は、締結機構によって互いに締結されており、
前記インナパイプは、前記締結機構によって、車両前後方向への移動が許容される移動モードと、移動が規制される規制モードと、が切り替えられるステアリング装置において、
前記締結機構は、前記一対の脚部に形成されたボルト挿通孔を貫通し、略中央に空回り防止部を有する軸部材を含み、
前記空回り防止部に装着されるカム部と、前記軸部材と共に回転し、前記移動モード時に前記インナパイプの外周に重なる位置に臨むと共に、前記規制モード時に前記インナパイプから離間する過移動防止部と、を有するカム部材と、
このカム部材と前記インナパイプとの間に設けられ、前記規制モード中の前記インナパイプに接触し、二次衝突時に衝撃エネルギを吸収するエネルギ吸収部材をさらに有し、
このエネルギ吸収部材は、前記規制モード時に前記カム部によって前記インナパイプに押しつけられることを特徴とするステアリング装置。 An outer column supported by the bracket, and an inner pipe held movably in the vehicle front-rear direction by the outer column,
The outer column has a pipe holding part that holds the outer periphery of the inner pipe, and a pair of legs that extend from both ends of the pipe holding part,
The pair of legs are fastened together by a fastening mechanism,
In the steering device in which the inner pipe is switched between a movement mode in which movement in the vehicle longitudinal direction is allowed and a restriction mode in which movement is restricted by the fastening mechanism.
The fastening mechanism includes a shaft member that passes through a bolt insertion hole formed in the pair of leg portions and has an idling prevention portion at a substantially center.
A cam portion mounted on the idling prevention portion, an over-movement prevention portion that rotates together with the shaft member, faces an outer periphery of the inner pipe in the movement mode, and separates from the inner pipe in the restriction mode; A cam member having
An energy absorbing member that is provided between the cam member and the inner pipe, contacts the inner pipe in the restriction mode, and absorbs impact energy at the time of a secondary collision;
The energy absorbing member is pressed against the inner pipe by the cam portion in the restriction mode.
エネルギ吸収部材本体部の前後方向端部からは吸収部前壁部と、吸収部後壁部とが形成され、
左右の前記エネルギ吸収部材側壁部にはそれぞれ、前記軸部材が挿通される上下方向に長い長円形状の長円孔が形成され、
前記過移動防止部材の回転に伴い、前記エネルギ吸収部材は上下方向移動し、前記規制モード時には、前記吸収部前壁部と、前記吸収部後壁部とが前記インナパイプに接触することを特徴とする請求項1に記載のステアリング装置。 The energy absorbing member comprises an energy absorbing member main body part, and energy absorbing member side wall parts extending from left and right ends of the energy absorbing member main body part,
From the front-rear direction end portion of the energy absorbing member main body portion, an absorbing portion front wall portion and an absorbing portion rear wall portion are formed,
Each of the left and right side wall portions of the energy absorbing member is formed with an elliptical oval hole long in the vertical direction through which the shaft member is inserted,
The energy absorbing member moves in the vertical direction along with the rotation of the excessive movement preventing member, and the front wall portion of the absorbing portion and the rear wall portion of the absorbing portion are in contact with the inner pipe in the restriction mode. The steering apparatus according to claim 1.
このガイド部は前記ボルト挿通孔の前後方向両側にそれぞれ形成され、内方に向かって突出し上下方向に長い突条であることを特徴とする請求項1、2に記載のステアリング装置。 A guide portion that guides the vertical movement of the energy absorbing member is formed on the inner side surfaces of the pair of leg portions,
The steering device according to claim 1 or 2, wherein the guide portions are formed on both sides of the bolt insertion hole in the front-rear direction, and are projecting inward and long in the vertical direction.
Priority Applications (1)
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JP2016166034A JP2018030539A (en) | 2016-08-26 | 2016-08-26 | Steering device |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20230086912A1 (en) * | 2020-01-29 | 2023-03-23 | Thyssenkrupp Presta Ag | Steering column for a motor vehicle |
-
2016
- 2016-08-26 JP JP2016166034A patent/JP2018030539A/en active Pending
Cited By (2)
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US20230086912A1 (en) * | 2020-01-29 | 2023-03-23 | Thyssenkrupp Presta Ag | Steering column for a motor vehicle |
US12012141B2 (en) * | 2020-01-29 | 2024-06-18 | Thyssenkrupp Presta Ag | Steering column for a motor vehicle |
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