JP2018030295A - 無線通信システムおよび無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線で接続される端末とデバイスにおいて、デバイスのステータスを端末のステータスに応じて調整することが可能な無線通信システムを提供する。【解決手段】デバイスは近距離無線通信によって定期的にブロードキャスト配信を行い、端末にインストールされたアプリケーションが、ブロードキャスト配信の受信に伴って端末とデバイスの双方向通信を確立する。その後デバイスは、この双方向通信によって端末から受信した情報をもとに、自身のステータスを調整する。【選択図】図2

Description

本発明は、無線通信システムおよび無線通信方法に関する。
スマートフォンやタブレットPCのような端末が、何らかの処理を行うためのデバイスに無線LANを介して接続されるような無線システムが提供されている。例えばデバイスがプリンタである場合、端末ではプリント用のアプリケーションによってプリントするための画像が選択および編集され、生成されたプリントジョブがプリンタに送信される。一方、プリンタでは、プリントジョブの受信が所定期間検出されない場合などに、省電力のために電源をOFFにしたり、プリントヘッドのメンテナンス処理を行ったりと、所定のプログラムに従って自身のステータスを管理している。このような状況において、アプリケーションでプリント準備を行っている最中に、プリンタの電源が切れたりメンテナンス処理が開始されたりすると、プリントジョブを送信してからプリント動作が開始されるまでに余分な時間がかかってしまうおそれが生じる。 特許文献1には、印刷装置が、画像形成部の補正処理を実行しており、かつ、印刷ジョブを保持する場合、補正処理と印刷ジョブの印刷処理の両者が完了してから省電力モードに移行する技術が開示されている。
特開2015−197827号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、印刷装置と通信可能な情報処理装置側で行われている処理について考慮していない。その結果、例えば、情報処理装置においてプリントコマンドの生成準備等をしている場合であっても、特許文献1の技術では、省電力モードに移行されてしまう。その結果、印刷装置が省電力モードで動作している最中にプリントコマンドを受信することになり、プリントコマンドに基づく印刷処理の開始が遅延するおそれがあり、ユーザの利便性が低下するおそれがあった。
本発明は、上記問題点を解決するために成されたものであり、情報処理装置(通信相手装置)の状況に応じた適切な状態でスタンバイさせることを目的とする。
そのために本発明は、近距離無線通信および遠距離無線通信のそれぞれで情報処理装置と通信可能な印刷装置であって、前記近距離無線通信を介して前記情報処理装置からプリント予定の有無に関する情報を取得する取得手段と、前記取得手段によりプリント予定が有ることを示す情報が取得された場合、印刷準備処理を実行する実行手段と、前記印刷準備処理が実行された後、前記遠距離無線通信を介して受信したプリントコマンドに基づいて印刷処理を実行する印刷制御手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、情報処理装置(通信相手装置)の状況に応じた適切な状態でスタンバイさせておくことができる。
無線通信システムのハードウェア構成を示すブロック図である。 アプリケーションが実行するBLE通信処理のフローチャートである。 (a)および(b)は、ペアリング処理の際に表示される画面を示す図である。 GATT通信のデータ形式を示す図である。 (a)〜(c)は、GATT通信で読み書きされる情報構成を示す図である。 通信装置が実行するプリント準備処理を説明するためのフローチャートである。 通信装置が実行するプリント予定更新処理を示すフローチャートである。
近年では、Bluetooth Core Specification V4.0において、Bluetooth Low Energy(以下、BLE)という低消費電力の無線通信規格が策定されている。BLE規格によれば、通信速度や通信距離は、LANなどの長距離無線通信には及ばないものの、NFCのような近接無線通信に比べて通信可能距離は十分に拡大される。そして、例えば家庭内やオフィスフロア内の使用においては、ユーザの移動を必要とすることなく、実使用距離間で互いの通信を行うことができる。本発明では、このような近距離通信システムの特性を利用し、ユーザの手を煩わせることなく端末とデバイスの実用的な通信を確立するものである。
図1は、上記端末として使用可能な情報処理装置101と、上記デバイスとして使用可能な通信装置151で構成される無線通信システムのハードウェア構成を示すブロック図である。本実施形態では、情報処理装置101としてスマートフォンを、通信装置151としてプリンタを用いた場合を例に説明する。プリンタにおいて、プリント方式は特に限定されるものではなく、インクジェット方式、レーザービーム方式、熱転写方式など様々な方式を採用することができる。
情報処理装置101は、入力インタフェース102、CPU103、ROM104、RAM105、外部記憶装置106、出力インタフェース107、表示部108、通信部109、近距離無線通信部110、撮影装置111等を有する。入力インタフェース102は、ユーザからのデータ入力や動作指示を受け付けるためのインタフェースであり、物理キーボードやボタン、タッチパネル等で構成される。
CPU103は、情報処理装置101の全体を制御する。ROM104は、CPU103が実行する制御プログラムやデータテーブル、組み込みオペレーティングシステム(以下、OSという。)プログラム等の固定データを格納する。本実施形態では、ROM104に格納されている各制御プログラムは、ROM104に格納されている組み込みOSの管理下で、スケジューリングやタスクスイッチ、割り込み処理等のソフトウェア実行制御を行う。RAM105は、バックアップ電源を必要とするSRAM(Static Random Access Memory)等で構成される。なお、RAM105は、図示しないデータバックアップ用の1次電池によってデータが保持されているため、プログラム制御変数等の重要なデータを揮発させずに格納することができる。また、情報処理装置101の設定情報や情報処理装置101の管理データ等を格納するメモリエリアもRAM105に設けられている。さらに、RAM105は、CPU103の主メモリとワークメモリとしても用いられる。
外部記憶装置106は、プリント実行機能を提供するアプリケーション(以降、単にアプリケーションと記載する)、通信装置151が解釈可能なプリントコマンドを生成するためのプリントコマンド生成プログラムを保存している。また、通信部109、近距離無線通信部110を介して接続している通信装置151との間で送受信する情報送受信制御プログラム等の各種プログラム、これらのプログラムが使用する各種情報も保存している。さらに、通信部109を介して他の情報処理装置やインターネットから得た画像データも保存している。なお、プリントコマンドには、印刷対象となる画像データや、印刷設定情報が含まれる。
出力インタフェース107は、表示部108がデータの表示や情報処理装置101の状態を通知するための制御インタフェースである。表示部108は、LED(発光ダイオード)やLCD(液晶ディスプレイ)などから構成され、データの表示や情報処理装置101の状態の通知を行う。なお、出力インタフェース107と入力インタフェース102は、これらを同一の構成とし、出力表示とユーザからの操作の受け付けを同一画面(タッチパネル)で行うこともできる。
撮影装置111は撮影素子で撮影した画像をデジタルデータに変換する機構である。デジタルデータはRAM105に保存された後、所定のプログラムに従って所定の画像フォーマットに変換され、画像データとして外部記憶装置106に保存される。情報処理装置101における通信部109および近距離無線通信部110については、後に詳しく説明する。
一方、通信装置151は、主に、ROM152、RAM153、CPU154、プリントエンジン155、通信部156、近距離無線通信部157、入力インタフェース158、出力インタフェース159、表示部160により構成されている。CPU154は、システム制御部であり、通信装置151の全体を制御する。ROM152は、CPU154が実行する制御プログラムやデータテーブル、OSプログラム等の固定データを格納する。例えば、CPU154は、ROM152に格納されている組み込みOSの管理の下、同じくROM152に格納されている各制御プログラムに従って、スケジューリング、タスクスイッチ、割り込み処理等のソフトウェア実行制御を行う。
RAM153は、通信装置151の設定情報や管理データ、またプログラム制御変数等の重要なデータを揮発させずに格納することができるメモリである。RAM153は、CPU154のワークエリアとしても用いられ、情報処理装置101から受信した画像データやプリントコマンドなどを一旦保存したりする。
プリントエンジン155は、モータ、センサ類、プリントヘッド、インクタンク、メカ機構等により構成される。プリントエンジン155は、CPU154の制御のもと、情報処理装置101等から受信したプリントコマンドに従って、インク等の記録剤をプリント媒体にプリントし画像を形成する。そのため、CPU154は、プリンタエンジン155を制御する印刷制御部として機能することもある。
入力インタフェース158は、ユーザからのデータ入力やコマンドを受け付けるためのインタフェースであり、物理キーボードやボタン、タッチパネル等で構成される。出力インタフェース159は、表示部160に、様々なデータや通信装置151の状態を表示させるためのインタフェースである。表示部160は、LED(発光ダイオード)やLCD(液晶ディスプレイ)などから構成される。
以下、情報処理装置101と通信装置151の通信構成について詳しく説明する。本実施形態において、情報処理装置101と通信装置151は、近距離無線通信部よりも遠距離の通信が可能な通信部109、156と、比較的短距離で通信可能となる近距離無線通信部110、157の2種類の通信手段を備えている。情報処理装置101の通信部109と通信装置151の通信部156は、外部のアクセスポイント131を介して無線接続される。ここでは無線通信方式として無線LANを採用し、アクセスポイント131は無線LANルーターとなる。本実施形態において、このような通信部109と通信部156を介した無線手段は、情報処理装置101から通信装置151に画像データを含むプリントコマンドを送信する場合など、比較的データ量の多い通信に利用する。つまり、本実施形態では、通信部109、156が遠距離通信部と呼ばれることもある。
なお、通信部109と通信部156の通信方式としては、Bluetooth(登録商標)等、他の方式を採用することもできる。また、通信部109および通信部156の少なくとも一方がアクセスポイントとしての機能を備え、情報処理装置101と通信装置151がダイレクトに通信可能な形態とすることもできる。更に、上記無線LANルーターのような外部のアクセスポイント131を介して接続するインフラモードと、自身がアクセスポイントとなって接続するアクセスポイントモードとを、切り替えたり並行動作させたりすることもできる。この際、アクセスポイントモードでは、固有のSSID(Service Set Identifier)とパスフレーズによって、外部の機器と接続が可能となる。また、アクセスポイントモードでは、外部のアクセスポイントを介さずに直接的な通信が行われる。
一方、情報処理装置101の近距離無線通信部110と通信装置151の近距離無線通信部157は、通信部109、156とは異なる通信方式によって接続される。これら通信部は、例えば家庭内やオフィスフロア内のような比較的近距離な環境において外部アクセスポイントを介すことなく接続可能であり、通信部109と通信部156を介した場合に比べ、少ない消費電力で無線接続することができる。本実施形態では、無線通信方式としてBLE(Bluetooth Low Energy)を採用するものとする。本実施形態において、このような短距離無線手段は、情報処理装置101と通信装置151が互いにステータスを報告する場合など、比較的データ量の少ない通信に利用される。
以下、BLE規格の通信方式および本実施形態での運用について具体的に説明する。一般にBLE規格では、通信機器がアドバタイジングパケットを定期的にブロードキャストして、周囲(通信可能範囲)に存在する不特定多数の通信機器に自身の機能、識別情報、GATT通信が可能か否か、を含むアドバタイズ情報を発信する。このアドバタイズ情報を周囲の通信機器が受信すると、受信した機器のそれぞれがアドバタイズ情報を分析し、通信の是非を判断する。そして、相互通信可能と判断した通信機器が、アドバタイズ信号の送信元の通信機器との間でGATT(Generic Attribute Profile)通信に従った、相互通信を実行する。
本実施形態においては、通信装置151がブロードキャスト配信を周期的に行うGATTサーバとなり、プリントサービスを提供するスレーブデバイスであり、データまたは状態情報を格納するデバイスとして機能する。一方、情報処理装置101が、通信装置151(プリンタ)に対しリクエストを送信するクライアントとなり、GATTサーバに格納されたデータのリードおよびライト作業を行う。そして、情報処理装置101においては、画像の補正、編集、加工などを施したり、当該画像をプリンタにプリントさせたりするためのアプリケーションがインストールされている。
図2は、上記アプリケーションがクライアントとして実行するBLE通信処理を説明するためのフローチャートである。より正確には、図1に示した情報処理装置101のCPU103が、外部記憶装置106にインストールされたアプリケーション(ソフトウェア)を読み出し、各種ハード構成を用いて実行するフローチャートである。
本処理は、情報処理装置101において、アプリケーションが立ち上げられることによって開始される。本処理が開始されると、アプリケーションは、近距離無線通信部110を用いてBLE通信処理を開始し、ステップS401にて周辺デバイスから発行されたアドバタイズ情報を受信する。更にステップS402では、アプリケーションは、受信したアドバタイズ情報を解析し、送信元のサーバが予め登録されているプリンタ(通信装置)であるか否かを判断する。なお、登録されているプリンタか否かの判断は、後述するペアリング処理が行われているプリンタであるか否かの判断に相当する。既に登録済みのプリンタであると判断した場合は、GATT通信を開始するためにステップS406に進む。一方、送信元のサーバが未登録のサーバである場合はステップS403に進む。 ステップS403において、アプリケーションは、受信したアドバタイズ情報を解析し、送信元のサーバが利用可能なプリンタであるか否かを判断する。利用可能なプリンタであると判断した場合は、ステップS404で当該プリンタとのペアリング処理を実行し、その後ステップS406に進みGATT通信を開始する。一方、利用可能なプリンタではないと判断した場合は、ステップS405で10秒間待機し、ステップS401に戻る。そして、利用可能なプリンタが検出されるまで、ステップS401〜S405の工程を繰り返す。
ステップS404におけるペアリング処理では、アプリケーションは、PINコード認証を行う。PINコード認証とは、予め決められた文字が双方で一致した場合のみ次の処理の実行を許可する認証方法である。ペアリング処理が開始されると、アプリケーションは、検出されたプリンタ(通信装置151)に対し、ペアリングに必要なPINコードを要求する。
図3(a)および(b)は、ステップS404のペアリング処理の際に、情報処理装置101の表示部108と通信装置151の表示部160のそれぞれに表示される画面を示す図である。情報処理装置101の表示部108には図3(a)のようなPINコード入力画面210が、通信装置151の表示部160には図3(b)のようなPINコード画面200がそれぞれ表示される。ここで、ユーザが通信装置151のPINコード画面200を確認し、表示されているPINコード201を、情報処理装置101のピンコード入力枠211に入力した後、OKボタンをクリック(押圧)することにより、ペアリングが実行される。
但し、ペアリング処理については、必ずしも上記表示が必要な訳ではない。表示機能や入力機能が十分に備わっていない場合は、別の方法でPINコードを通知したり入力したりしても良い。
ペアリング処理の詳細について説明する。まず、情報処理装置101は、アプリケーションが起動され、ホーム画面が表示部108に表示されたタイミング等で特定の装置情報を有するアドバタイズ情報のサーチを開始する。なお、特定の装置情報とは、例えば、アプリケーションに対応する装置(プリンタ等)のUUIDやMACアドレス等である。そして、情報処理装置101は、特定の装置情報を有するアドバタイズ情報を受信すると、当該アドバタイズ情報を送信した装置(ここでは、通信装置151)に、BLE接続要求(CONNECT_REQ)を送信し、装置間でBLE接続を確立する。そして、情報処理装置101は、通信装置151とのペアリングを完了していない場合、情報処理装置101は、通信装置151が発見されたことを表示すると共にペアリング処理を実行するか否かをユーザに問い合わせる。ここでユーザが、情報処理装置101の表示部108を使ってペアリング処理の実行を指示した場合、情報処理装置が、SMP(Security Manager Protocol)による通信により、通信装置151に、ペアリング要求を送信する。なお、ペアリングが終了するまで、装置間の通信は、SMPによって行われる。ペアリング要求を受信した通信装置151は、表示部160に図3(b)に示すようなPINコード画面200を表示する。PINコード画面200にはPINコード201が表示され、Cancelボタン202が選択されると、ペアリング処理がキャンセルされる。一方で、情報処理装置101は、表示部108に図3(a)に示すようなPINコード入力画面210を表示する。ユーザは、PINコード入力画面210のPINコード入力枠211に、通信装置151のPINコード画面200に表示されたPINコード(図3の例では、「11111」)を入力し、OKボタン213を選択する。情報処理装置101においてCancelボタン212が選択されても、ペアリング処理はキャンセルされる。ペアリングが完了すると、PINコード画面200は自動的に非表示となり、通信装置は、元の画面を表示する。情報処理装置101は、PINコードが入力されてOKボタン213が押下された場合、入力されたPINコードを含む情報を通信装置に送信する。
通信装置151は、受信した情報に含まれるPINコードが、PINコード画面200に表示したPINコード201と一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合は、情報処理装置101にペアリングを許可する。具体的には、通信装置151は、PINコードをもとにリンクキーを作成し、作成したリンクキーをROM152に保存する。また通信装置151は、BLEのSMPを利用して情報処理装置101へリンクキーを送信する。情報処理装置101は、通信装置151から受信したリンクキーを外部記憶装置106に保存する。なお、本実施形態では、情報処理装置101と通信装置151の両者が、同じリンクキーを保存するが、互いのリンクキーが関連づいていれば異なるリンクキーが保存されても良い。これによりペアリングが完了し、以降、情報処理装置101と通信装置151間でのBLEによるGATT通信が許可される。
交換したリンクキーは、接続された機器の固有情報であるBD_ADDR(Bluetooth Device Address)と共に、夫々の記憶手段に記憶される。ペアリング完了後、情報処理装置101は、通信装置151に対してGATT通信の要求する際に、通信装置に保存したリンクキーを通知する。そして、通信装置151は保存したリンクキーと通知されたリンクキーとを比較して、ペアリング済みの装置であるかを確認することができる。通信装置151は、情報処理装置101がペアリング済みの装置であることを確認できた場合に、情報処理装置101との間でのGATT通信を開始する。なお、PINコードを固定することにより、ユーザの入力が省略されてもよい。また、ここではPINコードによるペアリングを説明したがそれに限らない。例えば、PINコードを用いずにペアリングが実行されてもよい。その場合には、例えば、GATT通信のデータが暗号化される。暗号キーは、上述のPINコードの代わりに暗号キーを表示または入力させるようにすることで、通信装置の表示部を確認できるユーザが有する情報処理装置のみが解読可能な通信を実現することができるようになる。 通信装置151が間欠的にブロードキャストする上述したアドバタイズ情報には、このようなBD_ADDRやリンクキー情報が含まれている。ステップS402やS403では、アプリケーションが、このようなアドバタイズ情報に含まれるリンクキー情報を外部記憶装置106に保存されている情報と照合し、送信元のサーバが予め登録されているプリンタであるか否かを判断している。そして、上記ペアリングを実行しない状態で情報処理装置101が通信装置151にGATT通信を要求しても、通信装置151はGATT通信を許可しない。こうすることで、ペアリングを行っていない情報処理装置101が、通信装置151が保持する情報を不用意に取得することを防止している。
以上のようなペアリングが完了すると、表示部108および表示部160には、ペアリングが成立した旨が表示される。一方、PINコード画面200のキャンセルボタン202またはPINコード入力画面210のキャンセルボタン212がクリック(押圧)されると、ペアリング処理はキャンセルされる。
図2のフローチャートに戻る。ステップS406で通信装置とのGATT通信が確立されると、アプリケーションはステップS407〜S409にて、GATTサーバである通信装置151に対し、所定の書き込み処理および読み込み処理を行う。
図4は、GATT通信のデータ形式を示す図である。GATT通信は暗号化通信の一種であり、データの漏えいを防止することができる。GATTデータは、サービス、キャラクタリスティック、ディスクリプタと呼ばれる3つの要素の階層構造で構成される。サービス、キャラクタリスティック、ディスクリプタのそれぞれは、32桁のUUID(Universally Unique Identifier)で構成されている。GATTデータとは、通信装置151の近距離無線通信部157に保持される。
キャラクタリスティックは、個別のUUIDを持ち、BLE規格で定義される情報や利用者により定義される情報を示している。ディスクリプタは、キャラクタリスティックに付加情報が必要な際に用いられ、必ずしも必須な要素ではない。サービス、キャラクタリスティック、ディスクリプタのそれぞれにおいては、GATTクライアント(本実施形態では、情報処理装置101)に対する、書き込み可能又は読み込み可能の属性を個別に設定することが出来る。GATTクライアントは、サービス、キャラクタリスティックそれぞれのUUIDを指定することで、各キャラクタリスティックがそれぞれ持っている属性に応じて、書き込み処理や読み込み処理を実行することが出来る。本実施形態では個々の属性において、BLE規格にて書き込み処理や読み込み処理が実行可能である旨が設定されている。
図5(a)〜(c)は、図3のステップS407〜S409のGATT通信で読み取り処理または書き込み処理されるキャラクタリスティックの情報構成を示す図である。図5(a)は、ステップS407にて、アプリケーションがサーバ(通信装置151のROM152)に書き込むアプリ起動情報500の一例を示している。アプリ起動情報500は、書き込み属性が設定された複数のキャラクタリスティックで構成されている。アプリケーションは、その起動中に自身の処理状態を管理しており、アプリ起動情報500としてサーバに提供可能になっている。
図において、「アプリ起動状態」501には、アプリケーションが起動中であるか、ユーザによる画像選択中であるか、ユーザによる画像編集中であるかなどの情報が書きこまれる。また接続可能なサーバが複数検出されて、通信相手のプリンタ(サーバ)を利用する予定がない場合には、その旨が書き込まれる。「キャラクタリスティック書き込み間隔」502には、サーバに対しキャラクタリスティックを書き込む時間の間隔が書き込まれる。「編集終了時間」503は、印刷アプリケーションが編集処理などを行っている状態において、編集が完了するまでの時間が書き込まれる。「プリント設定」504には、プリント動作で用いるプリント媒体の種類やサイズなどの情報が書きこまれる。「プリント予定枚数」505には、プリントエンジン155でプリントすべきページ数が書き込まれる。アプリケーションは、選択済みの画像の数や設定された部数から判断したページ数をアプリ起動情報500に書き込む。以上のようなアプリ起動情報500を、アプリケーション(クライアント)がサーバのメモリに書き込むことにより、サーバはクライアントが、プリントコマンドを準備中であることを認識することができる。
図5(b)は、ステップS408にて、アプリケーションがサーバ(通信装置151のROM152)から読み込むプリント設定情報510を示している。プリント設定情報510は、読み出し属性が設定された複数のキャラクタリスティックで構成されている。サーバ(通信装置151)では、その起動中において自身の処理状態を管理しており、プリント設定情報510としてクライアントに提供可能になっている。
図において、「デバイス名」511には、BD_ADDRなどの識別情報が保持されている。「プリント媒体種類」512には、プリンタ(通信装置151)が対応可能なプリント媒体の種類が保持されている。「プリント媒体サイズ」513には、対応可能なプリント媒体のサイズが保持されている。「プリント品位」514には、設定可能なプリント品位(プリントモード)が保持されている。「プリント設定」515には、プリント媒体種類、プリント媒体サイズ、プリント品位について、現在設定されている組み合わせが保持されている。以上のようなプリント設定情報510を、アプリケーション(クライアント)がサーバ(通信装置151)のメモリから読み出してユーザに提供する。その結果、ユーザはプリント媒体の種類やサイズ、プリント品位などを確認したり設定し直したりすることができる。
図5(c)は、ステップS409にて、アプリケーションがサーバ(通信装置151)から読み込むハンドオーバー情報520の一例を示している。ハンドオーバー情報520には、読み出し属性が設定された複数のキャラクタリスティックで構成されている。「無線LANのMACアドレス」521には、通信装置151における通信部156のMACアドレスが保持されている。「アクセスポイントモードのSSID」522には、通信部156がアクセスポイントとなる場合のSSID情報が保持されている。「パスワード」523には、通信部156のアクセスポイントを利用するために必要なパスワード情報が保持されている。「利用可能なネットワーク接続モード」524には、現在接続されているアクセスポイント情報や設定されている接続モードなどが保持されている。以上、図5(a)〜(c)で示した情報は、夫々のデバイスのデータベースにおいて適宜更新され、最新の情報が保持されるようになっている。
図2のフローチャートに戻る。ステップS407〜S409における通信装置との書き込み処理および読み込み処理が完了すると、アプリケーションはステップS410に進み、GATT通信を切断する。この切断によって、通信装置151の近距離無線通信部157は解放され、情報処理装置101以外の他のクライアントとの通信が可能となる。
一方、アプリケーションは、ステップS411で所定時間待機した後、再びステップS401に戻り、次のアドバタイズ情報の受信状態に移行する。このように、アプリケーションは、定期的に周辺デバイスのアドバタイズ情報を受信し、その度にGATT通信を行って、最新情報を交換するようになっている。言い換えると、アプリケーションは、プリントコマンドを発信する以前に、自身の最新状態をサーバに提供できるようになっている。なお、ステップS402において、既に登録済みのプリンタが複数検出されるような場合は、ステップS406〜S409の工程をそれぞれについて独立に行うことができる。
また、情報処理装置101は、ハンドオーバー情報520を読み込むことで、通信装置151のアクセスポイントに対応するSSIDとパスワードを取得できる。情報処理装置101は、この取得したSSIDとパスワードを使って、通信部156から通信部109への接続を確立する。そして、情報処理装置101は、アプリケーションを用いて選択した画像に基づくプリントコマンドを通信装置151へ送信する。具体的には、情報処理装置101は、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信で取得したハンドオーバー情報を使ってWiFi等の接続を確立し、プリントコマンドを通信装置151へ送信する。
図6は、プリンタである本実施形態の通信装置151が実行するプリント準備処理を説明するためのフローチャートである。本処理は、CPU154が、ROM152に記憶されたプログラムに従って実行するものであり、図5(a)に示すアプリ起動情報が、近距離無線通信部157を介してROM152のデータベースに書き込まれたことをトリガーとして開始される。
本処理が開始されると、CPU154は、まずステップS601において、データベースに書き込まれた情報を読み取り、当該情報をBD_ADDRなどの識別情報(クライアント)に対応づけて管理する。ステップS602では、CPU154は、ステップS601で読み取った情報を解析し、該当するクライアントでプリント準備を行っているか否かを判断する。具体的には、図5(a)に示す情報に基づいて、アプリケーションが、自身に対するプリントコマンドの準備中であるか否かを判断する。例えば、図5(a)にて上述したように、501にはプリンタ(サーバ)を利用する予定がない場合には、その旨が書き込まれる。利用する予定がないことが図5(a)の501に書き込まれている場合、CPU154は、S602においてNoと判定し、それ以外の情報が書きこまれている場合にはS602においてYesと判定する。その他、画像選択中を示す情報、または、画像編集中を示す情報が図5(a)の501に書きこまれている場合、CPU154は、S602においてYesと判定し、それ以外の情報が書きこまれている場合にはS602においてNoと判定しても良い。以上の処理により、CPU154がプリントコマンドの準備中ではないと判断した場合は、ステップS606にジャンプする。つまり、CPU154は、S601によってプリント予定の有無に関する情報を取得する。
一方、ステップS602で、クライアントがプリントコマンドの準備中であると判断した場合、CPU154はステップS603に進み、他の通信デバイスや入力インタフェース158に対して排他設定する。具体的には、例えばUSBなど、無線通信機器以外の通信機器をBusy状態に設定する処理(有線通信部の無効化処理)がある。その他、入力インタフェース158からの操作を受信できない旨を表示部160に表示する。また、双方向通信の相手を対象のクライアント(情報処理装置101)に固定する(通信相手装置の固定化処理)。更に、CPU154は、自身が省電力モードで動作していると判定した場合は通常電力モードに移行する(省電力モードからの復帰処理)。その他、CPU154は、所定時間内に省電力モードに移行する可能性があると判定した場合、通常電力モードが所定時間の間は維持されるように省電力モードへの移行を示すタイマーをリセットしても良い(通常電力モードの維持処理)。なお、省電力モードは、通常電力モードと比較して通信装置151の消費電力が低減されるモードである。例えば、省電力モードにおいて電力が供給されるハードウェアの数は、通常電力モードにおいて電力が供給されるハードウェアの数よりも少ない。
続くステップS604において、CPU154は、プリントエンジン155に対するメンテナンス処理など、プリント動作準備が必要か否かを判断する。必要と判断した場合は、ステップS605において、プリントヘッドに対するメンテナンス処理など所定のプリント動作準備を行った後、ステップS606に進む。一方、プリント動作準備は必要ではないと判断した場合は、そのままステップS606に進む。なお、本実施形態では、S603およびS604で行われる処理を印刷準備処理と呼ぶ。 ステップS606において、CPU154は、プリント予定情報を更新する。具体的には、ステップS602で「クライアントがプリントコマンドの準備中ではない」と判断している場合は、「プリント予定は無い」と設定する。一方、ステップS602で、「クライアントがプリントコマンドの準備中である」と判断している場合は、「プリント予定は有る」と設定する。この際、クライアントの識別情報、プリント動作のタイミング、GATT通信による書込みタイミング、タイムスタンプなども同時に記憶しておく。これにより、CPU154は、その後プリントコマンドが入力されて来るタイミングを予測することができ、プリンタ全体のスケジューリングに反映させることができる。なお、実際にプリント動作が行われた後、これら情報は更新される。以上でプリント準備処理は終了する。
つまり、図6の処理により、CPU154が、ステップS603で通常電力モードへの移行処理や、ステップS605でメンテナンス処理を実行できる。これらの処理により、通信装置151は、プリントコマンドを受信してから、通常電力モードに復帰したり、メンテナス処理を実行する可能性を軽減できる。その結果、印刷準備処理が実行された後、通信装置151が、遠距離無線通信を介して受信したプリントコマンドに基づいて印刷処理を実行するとしても、印刷を開始するまでの時間を短縮することができる。
図7は、本実施形態の通信装置151が、図6のプリント準備処理の後に、定期的に実行するプリント予定更新処理を説明するためのフローチャートである。本処理は、通信装置151のCPU154が、ROM152に記憶された周期ハンドラに従って実行するものである。
本処理が開始されると、CPU154は、まずステップS701において、現在の時刻情報を更新する。更に、ステップS702において、CPU154は、ステップS606で記憶した最新のプリント予定情報を確認する。更に、ステップS703において、CPU154は、ステップS701で更新した時刻情報とステップS702で取得したプリント予定情報を比較および確認し、プリント予定の有無を現在のタイミングで再判断する。また、例えば、現在の時刻が、プリント予定情報に記憶されているプリント予定時刻の間近である場合は、「プリント予定は有る」と再判断する。そして、ステップS704に進み、アプリ利用フラグをONに設定する。
一方、現在の時刻が、プリント予定時刻を大きく経過してしまっているような場合、CPU154は「プリント予定は無い」と判断する。そして、ステップS705に進み、アプリ利用フラグをOFFに設定する。更に、ステップS706では、他の通信デバイスや入力インタフェース158に対する排他設定を解除し、排他設定状態を更新する。以上で本処理を終了する。なお、S702において、CPU154は、キャラクタ理スティック書き込み間隔502の情報を利用しても良い。例えば、情報処理装置101のアプリケーションが10秒間隔でキャラクタリスティックの情報を更新することがキャラクタリスティック書き込み間隔502に保持されているとする。ここで、10秒を超えてもキャラクタリスティックに対する書き込みが無い場合、CPU154は、S703においてNoと判定しても良い。また、複数の情報処理装置とGATT通信が行われている場合は、複数の情報処理装置からの情報に基づいてS703の判定が行われる。すなわち、複数の情報処理装置の全てがプリンタ利用予定なしと判定された場合、S703がNoと判定される。一方、複数の情報処理装置のうち少なくとも1つの装置がプリンタ利用予定ありと判定された場合、S703がYesと判定される。また、S703の別の処理として、CPU154は、プリント予定があることを示す情報を保持してから所定時間経過してもプリントコマンドを受信しない場合、S703の判定結果としてNoと判定しても良い。
図7のような、プリント予定更新処理をCPU154が周期的に行うことにより、特定のクライアントからのコマンドを待機する状態を、周期的に見直すことができる。具体的には、例えば、ユーザがアプリケーションでの作業を途中で止めてしまった場合や、プリント動作させるプリンタ(サーバ)を変更した場合は、サーバのコマンド待機状態が自動で解除されるようになっている。このように、プリント予定更新処理を周期的に行うことにより、特定のクライアント以外の通信デバイスに対する通信不能な状況を少なく抑え、複数のクライアントに対しサーバ(通信装置151)を効率的に対応させることが可能となる。
また、例えば、図6のS603により有線通信部の無効化処理が実行され、かつ、プリント予定があることを示す情報を保持してから所定時間経過してもプリントコマンドを受信しない場合、CPU154は図7の処理により有線通信部を有効化する。
また、例えば、図6のS603により通信相手装置を固定化し、かつ、プリント予定があることを示す情報を保持してから所定時間経過してもプリントコマンドを受信しない場合、CPU154は図7の処理を実行することで通信相手装置の固定化を解除する。その結果、例えば情報処理装置101とは異なる装置からプリントコマンドを受信することが可能となる。 更に、本実施形態では、GATT通信可能な複数のクライアントの全てについてアプリ利用フラグがOFFの状態で、且つ入力インタフェースへのアクセスが確認されない状態が所定時間継続した場合、CPU154はソフトパワーをオフにするようにしている。但し、消費電力が十分に抑えられたGATT通信は、ソフトパワーがオフの状態でも継続し、アプリ起動情報が新たに書き込まれたタイミングでソフトパワーをONに切り替え、プリント準備処理を開始するようにしている。すなわち、通信装置151においては、複数のクライアントの状態を把握しながらも、コマンド入力が予想されない状況では、自身の消費電力をなるべく抑えるようにしている。
以上説明した、ネットワーク構成のもと、ユーザは情報処理装置101のアプリケーションを用いて画像の選択や編集を行う。使用可能なプリンタ(サーバ)が複数存在する場合、アプリケーションはこれら複数のプリンタを提示し、ユーザは使用するプリンタを選択することができる。さらに、アプリケーションは、選択されたプリンタで利用可能なプリント媒体の種類やサイズの情報を、ステップS408で取得し、この情報もユーザに提示する。ユーザはこれら情報の中から、プリント媒体の種類やサイズ、またプリント枚数などを設定する。そして、このような設定動作の最中にも、図2に示すBLE通信は定期的に行われ、アプリケーションにおける編集状態や設定状態は、通信装置151に随時提供される。
編集および設定が完了し、ユーザがプリント開始コマンドを送信すると、BLE通信により取得されたハンドオーバー情報に基づいて、画像データを含むプリントジョブは通信部109から無線LANを介して通信装置151(サーバ)に送信される。通信装置151のCPU154は、通信部156より受信したこのようなプリントジョブをRAM153に展開し、プリントエンジン155を用いてプリント動作を実行する。そして、プリント動作が終了後、プリント動作予定情報を、新たな情報に基づいて更新する。
以上説明したように本実施形態によれば、情報処理装置101(クライアント)で起動されているアプリケーションの状況を、GATT通信を介して通信装置151(プリンタサーバ)に適宜通知することができる。このため、プリントジョブが発生していない状態であっても、通信装置151はプリント部のメンテナンス処理などを事前に行い、アプリケーションの設定に応じた適切な状態でスタンバイしておくことができる。この際、BLEを介したGATT通信は、特許文献1に開示されているNFCのような近接無線通信に比べて通信可能距離が十分に大きいため、端末をプリンタに近接させるなどのユーザ作業を必要としない。
すなわち、本実施形態によれば、編集作業中のユーザに意識させることなく、アプリケーションにおける編集状況を通信装置151に通知することができる。そして、プリントコマンドが発生したタイミングにおいては、省電力モードへ移行していたりメンテナンス処理の実行中であったりすることなく、通信装置151を最適な状態でスタンバイさせておくことができる。
なお、以上ではプリンタにおけるプリント動作前の準備として、ソフトパワーをONにしておくこと、およびメンテナンス処理を行っておくことを例示した。そして、これらを事前に済ませておくことで、プリントコマンドが実際に入力されてきた際のスタートアップ時間を短縮できる効果を説明した。しかしながら、プリント動作前の準備はこれに限定されるものではない。例えば、プリンタがインクジェット方式を採用する場合、プリントヘッドの温度を調整したり、吐出不良ノズルを検出しておいたりする準備が考えられる。また、レーザービーム方式であれば、使用するプリント媒体の種類に応じて定着器の温度を調整することが考えられる。いずれにしても、本実施形態のように、図5(a)〜(c)で示すような最新情報のやり取りが事前に行われていれば、通信装置151(プリンタ)はその情報に基づいて、適切な準備を整えてスタンバイしておくことができる。
また、以上ではクライアントとなる情報処理装置101がスマートフォンで、サーバとなる通信装置151がプリンタである場合を例に説明したが、本発明はこのような形態に限定されるものではない。情報処理装置101としては、スマートフォン以外に、例えばタブレットPC、携帯端末、ノートPC、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ等を採用することもできる。また、通信装置151としては、プリンタ以外に、スキャナ、ファクシミリ装置、複写機、携帯端末、スマートフォン、ノートPC、タブレット端末、PDA、デジタルカメラ、音楽再生デバイス、テレビ等とすることもできる。いずれにしても、通信装置151で動作させるためのコマンドを情報処理装置101よりネットワークを介して送信できるような形態であれば本発明を有効に機能させることができる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101 情報処理装置
103 CPU
109 通信部
110 近距離無線通信部
151 通信装置
154 CPU
156 通信部
157 近距離無線通信部

Claims (22)

  1. 近距離無線通信および遠距離無線通信のそれぞれで情報処理装置と通信可能な印刷装置であって、
    前記近距離無線通信を介して前記情報処理装置からプリント予定の有無に関する情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段によりプリント予定が有ることを示す情報が取得された場合、印刷準備処理を実行する実行手段と、
    前記印刷準備処理が実行された後、前記遠距離無線通信を介して受信したプリントコマンドに基づいて印刷処理を実行する印刷制御手段を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記実行手段は、前記印刷準備処理として、有線通信部の無効化処理、通信相手装置の固定化処理、省電力モードからの復帰処理、通常電力モードの維持処理、プリントヘッドに対するメンテナンス処理の少なくとも1つを実行することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記有線通信部の無効化処理を実行し、かつ、前記プリント予定があることを示す情報を保持してから所定時間経過してもプリントコマンドを受信しない場合、前記有線通信部を有効化することを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記通信相手装置を固定化し、かつ、前記プリント予定があることを示す情報を保持してから所定時間経過してもプリントコマンドを受信しない場合、前記通信相手装置の固定化を解除することを特徴とする請求項2または3に記載の印刷装置。
  5. 近距離無線通信および遠距離無線通信のそれぞれで相互通信することが可能な第1の通信装置と第2の通信装置で構成される無線通信システムであって、
    前記第1の通信装置は、前記近距離無線通信および前記遠距離無線通信を制御するためのアプリケーションを有し、
    前記第2の通信装置は前記近距離無線通信によって定期的にブロードキャスト配信を行い、
    前記アプリケーションは、前記ブロードキャスト配信を受信する前記近距離無線通信における前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との双方向通信を確立し、
    前記第2の通信装置は、前記双方向通信によって前記第1の通信装置から受信した情報をもとに、前記第2の通信装置のステータスを調整することを特徴とする無線通信システム。
  6. 前記アプリケーションは、前記第1の通信装置から前記第2の通信装置に対するプリントコマンドを、前記近距離無線通信から前記遠距離無線通信にハンドオーバーした後に前記遠距離無線通信を介して送信することを特徴とする請求項5に記載の無線通信システム。
  7. 前記アプリケーションは、前記第2の通信装置が前記プリントコマンドに従った処理を完了した後に、前記双方向通信を解除することを特徴とする請求項6に記載の無線通信システム。
  8. 前記第2の通信装置は、前記情報が、前記第1の通信装置において前記第2の通信装置に対するプリントコマンドを準備中であることを示す場合、前記第2の通信装置が省電力モードに移行されないように、前記第2の通信装置のステータスを調整することを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  9. 前記第2の通信装置は、前記情報が、前記第1の通信装置において前記第2の通信装置に対するプリントコマンドを準備中であることを示す場合、前記第2の通信装置のメンテナンス処理を実行するか否かを判定することを特徴とする請求項5ないし8のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  10. 前記第2の通信装置は、前記情報が、前記第1の通信装置において前記第2の通信装置に対するプリントコマンドを準備中であることを示す場合、前記第1の通信装置とは異なる他の通信装置との通信および入力インタフェースからの入力を受け付けないように設定することを特徴とする請求項5ないし9のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  11. 前記情報は、前記アプリケーションが起動されていることを示す情報を含むことを特徴とする請求項5ないし10のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  12. 前記情報は、前記第1の通信装置から前記第2の通信装置に対するプリントコマンドが送信されるまでの時間に関する情報を含むことを特徴とする請求項5ないし11のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  13. 前記情報は、前記双方向通信が確立した後に、前記アプリケーションが前記第2の通信装置のメモリに書き込みを行う時間の間隔に関する情報を含むことを特徴とする請求項5ないし12のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  14. 前記情報は、前記双方向通信によって定期的に更新されることを特徴とする請求項5ないし13のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  15. 前記近距離無線通信はBLEにおけるGATT通信であり、前記遠距離無線通信は無線LANを介する通信であることを特徴とする請求項5ないし14のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  16. 前記第2の通信装置は無線通信手段を備えたプリンタであることを特徴とする請求項5ないし15のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  17. 近距離無線通信および遠距離無線通信のそれぞれで情報処理装置と通信可能な印刷装置の印刷方法であって、
    前記近距離無線通信を介して前記情報処理装置からプリント予定の有無に関する情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程によりプリント予定が有ることを示す情報が取得された場合、印刷準備処理を実行する工程と、
    前記印刷準備処理が実行された後、前記遠距離無線通信を介して受信したプリントコマンドに基づいて印刷処理を実行する印刷制御工程を有することを特徴とする印刷方法。
  18. 近距離無線通信および遠距離無線通信のそれぞれで相互通信することが可能な第1の通信装置と第2の通信装置で構成される無線通信方法であって、
    前記第2の通信装置より、前記近距離無線通信によって定期的にブロードキャスト配信させる工程と、
    前記ブロードキャスト配信を前記第1の通信装置が受信した際に、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との双方向通信を前記第1の通信装置にインストールされたアプリケーションに確立させる工程と、
    前記双方向通信によって前記第1の通信装置から前記第2の通信装置に送信された情報をもとに、前記第2の通信装置のステータスを調整させる工程と
    を有することを特徴とする無線通信方法。
  19. 近距離無線通信および遠距離無線通信のそれぞれで情報処理装置と通信可能な印刷装置に、1以上のプロセッサーによって所定の印刷方法を実行させるためのプログラムであって、前記印刷方法は、
    前記近距離無線通信を介して前記情報処理装置からプリント予定の有無に関する情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程によりプリント予定が有ることを示す情報が取得された場合、印刷準備処理を実行する実行工程と、
    前記印刷準備処理が実行された後、前記遠距離無線通信を介して受信したプリントコマンドに基づいて印刷処理を実行する印刷制御工程を有することを特徴とするプログラム。
  20. 前記実行工程は、前記印刷準備処理として、有線通信部の無効化処理、通信相手装置の固定化処理、省電力モードからの復帰処理、通常電力モードの維持処理、プリントヘッドに対するメンテナンス処理の少なくとも1つを実行することを特徴とする請求項19に記載のプログラム。
  21. 前記有線通信部の無効化処理を実行し、かつ、前記プリント予定があることを示す情報を保持してから所定時間経過してもプリントコマンドを受信しない場合、前記有線通信部を有効化することを特徴とする請求項20に記載のプログラム。
  22. 前記通信相手装置を固定化し、かつ、前記プリント予定があることを示す情報を保持してから所定時間経過してもプリントコマンドを受信しない場合、前記通信相手装置の固定化を解除することを特徴とする請求項20または21に記載のプログラム。
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