JP2018030289A - 摩擦具及び摩擦具セット - Google Patents

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Abstract

【課題】熱変色性インクの変色を広い範囲で容易に可能とし、携帯性にも優れた摩擦具の提供。
【解決手段】正面にタッチパネルを備える電子機器の少なくとも両側面及び背面を保持する摩擦具10であって、前記背面を保持する背面板11と、前記背面板11の両側からそれぞれ立設し前記両側面を各々保持する側面板12と、前記側面板12のうちの一方の外側に設けられるとともに前記タッチパネルの操作に用いられる熱変色性筆記具30が収納されるペン収納部20とを備えるとともに、前記ペン収納部20は、前記熱変色性筆記具30の先端部分を保持する略円筒状の先端保持部21と、前記熱変色性筆記具30の後端部分を保持する略円筒状の後端保持部22と、前記先端保持部21と前記後端保持部22との間を連絡する中間保持部24と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱変色性インクを摩擦熱により変色が容易な摩擦具及び前記摩擦具と熱変色性インクを収容する筆記具とを備えた摩擦具セットに関する。
従来、熱変色性インクを用いて紙面に筆記した筆跡を、摩擦した際の摩擦熱で熱変色させる摩擦部を備えた熱変色性筆記具は知られている。また、近年、スマートフォンやタブレット端末あるいは携帯ゲーム機といったタッチパネルを入力手段として備えた電子機器が急速に普及している。そこで、特許文献1に示すような、熱変色性インクによる筆記が可能な筆記部と、その筆跡を摩擦で変色させることができる摩擦部と、そして静電式入力の電子機器への入力を行うことができる入力部とを備えた熱変色性筆記具が開示されている。
特開2015−9459号公報
しかし、特許文献1記載の先行技術においては、摩擦具が筆記具という比較的小型なものに装着されているため、広い範囲での熱変色性インクの変色させるのには不向きである。また、広い範囲での変色を容易にするためには、筆記具とは独立させて大型の摩擦具を用意する必要があるが、携帯性に欠ける。
以上の先行技術の問題点に鑑み、本発明は、広い範囲での熱変色性インクの変色を容易にしつつ、携帯性に優れた熱変色性インクの摩擦具の提供をすることを課題とする。
(1)第1の発明
前記課題に鑑み、本願のうち第1の発明は、熱変色性インクを摩擦熱により変色容易な摩擦具10であって、
前記摩擦具10は、タッチパネルを備える電子機器の背面を保持する背面板11と、
前記背面板11の両側からそれぞれ立設し、電子機器の両側面を各々保持する側面板12と、
を備えることを特徴とする。
「摩擦具10」は、収納される電子機器の少なくとも背面を保持する「背面板11」及び両側面を保持する「側面板12」を備えていることで電子機器への装着を可能とする。なお、天面及び底面についてはこれを保持する構造を備えるかどうかは限定されないが、電子機器の着脱の便や、充電器やイヤホンなどを接続する端子が位置する可能性も高いことに鑑みれば、かかる構造を必ずしも備えていなくてもよい。
ここで、「電子機器」とは、正面に入力用のタッチパネルを備えるものであれば特に限定はないが、具体的には、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、携帯用ゲーム機などが想定される。
「タッチパネル」については、静電容量方式のものが望ましいが、指等で操作可能な感圧方式のものも利用可能である。
(2)第2の発明
本願のうち第2の発明は、
前記側面板12のうちの一方の外側に設けられるとともに前記タッチパネルの操作に用いられるタッチペン30が収納されるペン収納部20と
を備えるとともに、
前記ペン収納部20は、
前記タッチペン30の先端部分を保持する略円筒状の先端保持部21と、
前記タッチペン30の後端部分を保持する略円筒状の後端保持部22と、
前記先端保持部21と前記後端保持部22との間を連絡する中間保持部24と、
を備えることを特徴とする。
「ペン収納部20」とは、2つある「側面板12」のうちのどちらか一方の外側に設けられるもので、タッチパネルの操作に用いられる熱変色性筆記具30が収納される構造である。ここで、両「側面板12」のどちらに設けられるかについては、使用者の利き手などの使用事情を考慮して設計されることになる。仮に、使用者が右利きで、熱変色性筆記具30を右手で使用するとすれば、右側の側面板12の外側に設けられることになる。
ここで、「熱変色性筆記具30」は、タッチパネルの入力方式に応じた構造のものが収納されることになる。しかし、入力方式の如何に関わらず、使用者が把持するための軸筒部分31と、この軸筒部分31の先端又は後端に位置し、タッチパネルに直接接触する入力部分32とを備えるものである。
「先端保持部21」とは、熱変色性筆記具30が収納される際に、熱変色性筆記具30の先端部分を保持するものである。また、「後端保持部22」とは、熱変色性筆記具30の軸筒の後端部分を保持するものである。なお、これら構造が「略円筒状」であるとは、幾何学的に厳密な意味での「円筒」である必要はなく、多少歪な形状であったり、また、一部が陥没又は突出していたり、あるいは孔やスリット27等の貫通部分が設けられていたりすることも許容する趣旨である。また、熱変色性筆記具30を脱着可能とする必要上、「後端保持部22」の後端及び先端は開口している必要があり、また、「先端保持部21」は少なくとも後端が開口している必要がある。
なお、「先端保持部21」の内部には、熱変色性筆記具30の入力部分32が先端側に設けられている場合にはこれには接触せずにその周囲を保持するような構造(たとえば、等配されたリブ構造)が設けられていることが望ましい。
「中間保持部24」とは、「先端保持部21」と「後端保持部22」とを連絡する部分である。これにより熱変色性筆記具30の軸筒側面の少なくとも一部が保持されることになり、「先端保持部21」及び「後端保持部22」のみ設けられている場合に比べてより熱変色性筆記具30の確実な保持がなされることとなっている。
本発明におけるペン収納部20に熱変色性筆記具30を挿入する際には、まず熱変色性筆記具30の先端を後端保持部22の後端開口へ挿入し、そのまま先端方向へ移動させて同じく先端開口から同熱変色性筆記具30の先端を突出させる。次いで、中間保持部24に沿って同熱変色性筆記具30を移動させながら今度は先端保持部21の後端開口へ同熱変色性筆記具30の先端を挿入させる。そして、先端保持部21の内部空間でその先端部分の周囲を保持する構造に当接した段階で同熱変色性筆記具30の先端への移動は止められ、かくして熱変色性筆記具30はペン収納部20に収納されることになる。
(3)第3の発明
本願のうち第3の発明は、
摩擦具10と、前記ペン収納部20に収納可能な熱変色性筆記具30とを組み合わせてなることを特徴とする。
この「熱変色性筆記具30」とは先述のとおり、熱変色性インクを収容した熱変色性筆記具が収納されることになる。また、入力方式の如何に関わらず、使用者が把持するための軸筒部分31と、この軸筒部分31の先端又は後端に位置し、タッチパネルに直接接触する入力部分32とを備えるものが望ましい。
また、前記中間保持部24は筒状に形成されていることが望ましい。
すなわち、中間保持部24の形状としては、熱変色性筆記具30を先端方向に挿入する際、挿入方向を誘導可能なレール状の構造、たとえば樋状の構造であってもよい。しかし、本第3の発明のように、中間保持部24を筒状の構造とすることによっても、熱変色性筆記具30を先端方向に挿入する際、挿入方向を誘導することが可能となる。これにより、熱変色性筆記具30を挿入する際に手元を必ずしも見なくても確実な収納が可能となる。さらに、熱変色性筆記具30の先端部分及び後端部分のみならず、その間の軸筒部分31までもが中間保持部24によって収納時には被覆されることになる。これにより、熱変色性筆記具30の軸筒部分31の保護も可能となっている。
また、前記中間保持部24の幅は、前記先端保持部21及び前記後端保持部22の幅よりも小さいことが望ましい。
すなわち、この中間保持部24の部分は先端保持部21及び後端保持部22に対して内側へえぐれているような形状となっている。これにより、電子機器が収納された状態の摩擦具10を手で握る際、手指の先端がこの形状に引っ掛けられて滑りにくくなるため、確実な把持が可能となっている。
また、前記後端保持部22の長手方向に沿って、同後端保持部22の後端縁に通ずるスリット27が形成されていることが望ましい。
たとえば、熱変色性筆記具30の後端部分に外方へ突出した突起33ないし突条を設ければ、この突起33ないし突条をこのスリット27に合わせた状態で熱変色性筆記具30を収納することができる。そしてこの突起33ないし突条をスリット27に沿って後方へスライドさせれば、熱変色性筆記具30をスムーズに取り出すことができる。
ここで、前記電子機器のタッチパネルが静電容量方式であるときには、前記熱変色性筆記具30はその入力部分32から手指による把持部までの間に導電経路が確保されるように形成されていることが望ましい。すなわち、入力部分32が導電性を備えているとともに、手指による把持部も導電性を備え、これら入力部分32と把持部とが直に接しているか、あるいは別の導電性の物質がこれらに介在することとなっている。これにより、手指から把持部、そして入力部分32まで導電経路が確保され、この状態で入力部分32がタッチパネルに触れることで静電容量の変化をもたらし入力操作が可能となっている。
ここで、入力部分32は、その全体が金属あるいは導電性樹脂のような導電性の材質で形成されていてもよいし、また、非導電性の材質で形成されていたとしてもその表面が金属メッキされている、又は、導電性の物質でコーティングされていれば入力部分32としての導電性は保証される。
また、この入力部分32は、導電性を付与したゴム、エラストマーとしてもよい。その場合は、入力部分32もタッチパネルへの操作に加えて熱変色性インクの摩擦具として機能することができる。
本件発明は上記のとおり構成されているので、以下に記す効果を奏する。
本願の発明によれば、熱変色性インクの変色を広い範囲で容易に可能とし、電子機器に装着可能なことから携帯性にも優れた摩擦具を提供できる。また、電子機器に対する熱変色性筆記具の確実な収納はもちろんのこと、収納された熱変色性筆記具も保護して携帯することが可能な摩擦具を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る摩擦具を左方向斜視図(A)及び右方向斜視図(B)で示す。 図1の摩擦具を、右側面図(A)及び同図のII−II断面(B)で示す。 本発明の実施の形態に係る摩擦具セットを左方向斜視図(A)及び右方向斜視図(B)で示す。 図1の摩擦具セットを、右側面図(A)及び同図のIV−IV断面(B)で示す。
本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る摩擦具10を左方向斜視図(A)及び右方向斜視図(B)で示すものである。
上記摩擦具10は、電子機器の背面を保持する背面板11と、左側面を保持する側面板12としての左側面板13と、右側面を保持する側面板12としての右側面板14と、この右側面盤の外側に長手方向に沿って設けられるペン収納部20とを備えている。
なお、本実施の形態では、摩擦具10に収納される電子機器の上辺側が位置する方向を「上方」とし、下辺側が位置する方向を「下方」とする。そして、ペン収納部20については特に、上記上方側を「後方」あるいは「後端側」とし、上記下方側を「前方」あるいは「先端側」として記述することがある。
左側面板13及び右側面板14はそれぞれ、上方側及び下方側を内方に湾曲させた形状となっている。これは、電子機器の四隅の形状を保持するためにこのように形成されているものである。
ペン収納部20の先端側には、収納される熱変色性筆記具30の先端側を保持する略円筒状の先端保持部21が設けられ、また後端側には、収納される熱変色性筆記具30の後端側を保持する略円筒状の後端保持部22が設けられている。さらにこれら先端保持部21と後端保持部22との間には、断面弧状の樋状部23が形成されている。
以上の摩擦具10のうち、背面板11、左側面板13及び右側面板14並びに先端保持部21、後端保持部22及び樋状部23は、マンセル表色系で明度3.0以下かつJIS K7204試験法H22でのテーパー摩耗量が15mg未満であるウレタン系エラストマーにより一体成形されている。なお、明度の測定は分光測色計(ミノルタ株式会社製、CM−512m2)により求めることができる。上記の構成により摩擦具10は、熱変色性筆記具30で筆記した筆跡を摩擦させても摩擦による屑が発生しにくいと共に使用による摩擦具への汚れが目立ちにくく筆跡を容易に変色させることができる。
また、先端保持部21の内部には、先端が閉塞し後端が開放した円筒状の先端キャップ25が挿入されている(図2(B)参照)。この先端キャップ25により、先端保持部21の先端が閉塞されている(図1参照)。一方、後端保持部22の正面側には、長手方向に沿ったスリット27が設けられている(図1参照)。これについては後述する。
さらに、先端保持部21と後端保持部22との間には、樋状部23に沿って、ポリカーボネート製の円柱管として形成された中間保持部24が装着されている(図1参照)。この中間保持部24の先端部分は先端保持部21の内部に挿入され、その先端縁は先端キャップ25の後端縁と当接している(図2(B)参照)。また、先端保持部21の後端部分は後端保持部22の内部に挿入されている(図2(B)参照)。また、中間保持部24の先端部分の内周面には、内方に突出したリブ26が等配されている(図2(B)参照)。このリブ26は、収納された熱変色性筆記具30の先端部分を保持するために設けられている。
以上の先端保持部21、後端保持部22、先端キャップ25及び中間保持部24によって、ペン収納部20が構成されている。ここで、本実施形態は使用者が右利きの場合を想定しているが、左利き用として、ペン収納部20を左側面板13に設けることとしてもよい。なお、ペン収納部20のうち中間保持部24が露出している部分は、先端保持部21及び後端保持部22のツラよりも低くなっている。言い換えると、中間保持部24の幅は、先端保持部21及び後端保持部22よりも短くなっている。よって手で摩擦具10を把持する際、この部分に手指の先が掛けられるため把持しやすくなっている。
本実施の形態に示すペン収納部20に収納される熱変色性筆記具30は、その後端付近に、長手方向に沿った突起33が設けられている。この突起33の幅は、前記スリット27に収まる程度の長さとなっている(図3参照)。
ペン収納部20に熱変色性筆記具30を収納する場合には、熱変色性筆記具30をその先端から、後端保持部22の後端開口へ挿入する。そして、中間保持部24の内部空間に沿って先端方向へ挿入しつつ、前記突起33をスリット27に合わせて押し進めると、熱変色性筆記具30の先端部分はリブ26に当接して保持される(図4(B)参照)。この熱変色性筆記具30と摩擦具10との組合せによって、摩擦具セット50が構成される(図4(B)参照)。
ここで、図4に断面図で示す熱変色性筆記具30は、ボールペンと兼用されるように構成されている。すなわち、金属製又は導電性樹脂製の軸筒部分31の内部に、熱変色性インクを収容したボールペンリフィル34が収納される。このボールペンリフィル34は、この軸筒部分31の後半を回転することによって熱変色性筆記具30の先端部分から筆記部が出没可能に形成されている。また、熱変色性筆記具30の後端には、略半球状の導電性樹脂製の入力部分32が装着されている。ここで、この導電樹脂製の入力部分32は金属製の軸筒部分31と接しているため、入力部分32から軸筒部分31までの導電経路が確保されており、軸筒を手指で把持して入力部分32をタッチパネルに接触させることで入力操作が可能となっている。
なお、図4においてはボールペンリフィル34の先端が没入した状態で熱変色性筆記具30はペン収納部20に収納されているが、これが突出した状態のままペン収納部20に収納してしまったとしても、その先端は先端キャップ25の内部空間に収まるため問題なく熱変色性筆記具30は収納可能である。
ペン収納部20に収納されている熱変色性筆記具30は、図3に示すように、スリット27から露出している突起33を後方へスライドすることで容易に取り出すことができる。
また、図4に示す熱変色性筆記具30ではタッチパネルの入力に用いられる入力部分32は後端に設けられているが、これはもちろん先端に設けられていることとしてもよい。この場合、図4のボールペンリフィル34のように入力部分32を繰出式としてもよいし、また、図5に示すように、入力部分32が常時露出しているものとしてもよい。いずれの場合も図3及び図4に示すような収納が同様に可能である。
ここで記載のある熱変色性インクとは、常温(例えば25℃)で所定の色彩(第1色)を維持し、所定温度(例えば65℃)まで昇温させると別の色彩(第2色)へと変化し、その後、所定温度(例えば−10℃)まで冷却させると、再び元の色彩(第1色)へと復帰する性質を有するインクを言う。一般的には第2色を無色とし、第1色(例えば赤)で筆記した描線を昇温させて無色とする構成でもよい。従って、描線が筆記された紙面等に対して摩擦部10によって擦過して摩擦熱を生じさせ、それによって描線を無色に変化させる。なお、当然のことながら第2色は、無色以外の有色でもよい。詳細に述べると、熱変色インクの色材となる熱変色性マイクロカプセル顔料としては、少なくともロイコ色素、顕色剤、変色温度調整剤を含む熱変色性組成物を、マイクロカプセル化したものが挙げられる。可逆熱変色性マイクロカプセル顔料は、粒子径の平均値が0.1〜5.0μm、好ましくは0.5〜2μmの範囲にあることが好ましい。可逆熱変色性マイクロカプセル顔料は、インク組成物全量に対し、好ましくは4〜30重量%配合することが好ましい。なお、平均粒子径の測定は、粒子径測定器N4Plus(COULTER社製)を用いて測定した。測定時には試料がN4Plusの推奨濃度に到達するまで水で希釈して、25℃の温度条件で測定した。
用いることができるロイコ色素としては、電子供与性染料で、発色剤としての機能するものであれば、特に限定されものではない。具体的には、発色特性に優れるインクを得る点から、トリフェニルメタン系、スピロピラン系、フルオラン系、ジフェニルメタン系、ローダミンラクタム系、インドリルフタリド系、ロイコオーラミン系等従来公知のものが、単独(1種)で又は2種以上を混合して(以下、単に「少なくとも1種」という)用いることができる。
具体的には、6−(ジメチルアミノ)−3,3−ビス[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−1(3H)−イソベンゾフラノン、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−(4−ジエチルアミノフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド、1,3−ジメチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−クロロ−3−メチル−6−ジメチルアミノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−キシリジノフルオラン、2−(2−クロロアニリノ)−6−ジブチルアミノフルオラン、3,6−ジメトキシフルオラン、3,6−ジ−n−ブトキシフルオラン、1,2−ベンツ−6−ジエチルアミノフルオラン、1,2−ベンツ−6−ジブチルアミノフルオラン、1,2−ベンツ−6−エチルイソアミルアミノフルオラン、2−メチル−6−(N−p−トリル−N−エチルアミノ)フルオラン、2−(N−フェニル−N-−メチルアミノ)−6−(N−p−トリル−N−エチルアミノ)フルオラン、2−(3’−トリフルオロメチルアニリノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、3−クロロ−6−シクロヘキシルアミノフルオラン、2−メチル−6−シクロヘキシルアミノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メトキシ−7−アニリノフルオラン、3,6−ビス(ジフェニルアミノ)フルオラン、メチル−3’,6’−ビスジフェニルアミノフルオラン、クロロ−3’,6’−ビスジフェニルアミノフルオラン、3−メトキシ−4−ドデコキシスチリノキノリン、などが挙げられ、これらは、少なくとも1種用いることができる。
これらのロイコ色素は、ラクトン骨格、ピリジン骨格、キナゾリン骨格、ビスキナゾリン骨格等を有するものであり、これらの骨格(環)が開環することで発色を発現するものである。好ましくは、熱により有色から無色となるロイコ色素の使用が望ましい。
用いることができる顕色剤は、上記ロイコ色素を発色させる能力を有する成分となるものであり、例えば、フェノール樹脂系化合物、サリチル酸系金属塩化物、サリチル酸樹脂系金属塩化合物、固体酸系化合物等が挙げられる。具体的には、o−クレゾール、ターシャリーブチルカテコール、ノニルフェノール、n−オクチルフェノール、n−ドデシルフェノール、n−ステアリルフェノール、p−クロロフェノール、p−ブロモフェノール、o−フェニルフェノール、ヘキサフルオロビスフェノール、p−ヒドロキシ安息香酸n−ブチル、p−ヒドロキシ安息香酸n−オクチル、レゾルシン、没食子酸ドデシル、2,2−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)プロパン、4,4−ジヒドロキシジフェニルスルホン、1,1−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4'−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、1−フェニル−1,1−ビス( 4'−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)−3−メチルブタン、1,1−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)−2−メチルプロパン、1,1−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)n−ヘキサン、1,1−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)n−ヘプタン、1,1−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)n−オクタン、1,1−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)n−ノナン、1,1−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)n−デカン、1,1−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)n−ドデカン、2,2−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)エチルプロピオネート、2,2−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン、2,2−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)n−ヘプタン、2,2−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)n−ノナンなどの少なくとも1種が挙げられる。
用いる顕色剤の使用量は、所望される色彩濃度に応じて任意に選択すればよく、特に限定されるものではないが、通常、前記したロイコ色素1質量部に対して、0.1〜100質量部程度の範囲内で選択するのが好適である。
変色温度調整剤は、前記ロイコ色素と顕色剤の呈色において変色温度をコントロールする物質であり、従来公知のものが使用可能である。例えば、アルコール類、エステル類、ケトン類、エーテル類、酸アミド類、アゾメチン類、脂肪酸類、炭化水素類などが挙げられる。
具体的には、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタンジカプリレート(C7H15)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタンジラウレート(C11H23)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタンジミリステート(C13H27)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルエタンジミリステート(C13H27)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタンジパルミテート(C15H30)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタンジベヘネート(C21H43)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルエチルヘキシリデンジミリステート(C13H27)等の少なくとも1種が挙げられる。
本発明は、タッチパネルを入力手段として備えた電子機器を収納するケースに利用可能である。
10 摩擦具 11 背面板 12 側面板
13 左側面板 14 右側面板
20 ペン収納部 21 先端保持部 22 後端保持部
23 樋状部 24 中間保持部 25 先端キャップ
26 リブ 27 スリット
30 熱変色性筆記具 31 軸筒部分 32 入力部分
33 突起 34 ボールペンリフィル 35 先端内部空間
50 摩擦具セット

Claims (3)

  1. 熱変色性インクを摩擦熱により変色を容易にする摩擦具であって、
    前記摩擦具は、タッチパネルを備える電子機器の少なくとも両側面及び背面を保持し、前記背面を保持する背面板と、
    前記背面板の両側からそれぞれ立設し前記両側面を各々保持する側面板を備えることを特徴とする摩擦具。
  2. 前記側面板のうちの一方の外側に設けられるとともに前記タッチパネルの操作に用いられる熱変色性筆記具が収納されるペン収納部と
    を備えるとともに、
    前記ペン収納部は、
    前記熱変色性筆記具の先端部分を保持する略円筒状の先端保持部と、
    前記熱変色性筆記具の後端部分を保持する略円筒状の後端保持部と、
    前記先端保持部と前記後端保持部との間を連絡する中間保持部と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の摩擦具。
  3. 前記請求項1又は2記載の摩擦具と、
    前記摩擦具に備えられたペン収納部に収納可能な熱変色性インクを収容した熱変色性筆記具と
    を組み合わせてなることを特徴とする摩擦具セット。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018174250A1 (ja) 2017-03-24 2018-09-27 三菱ケミカル株式会社 プリプレグおよび繊維強化複合材料
WO2021020842A1 (ko) * 2019-07-29 2021-02-04 삼성전자 주식회사 펜 수납부를 포함하는 커버 및 이를 포함하는 전자 장치

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WO2018174250A1 (ja) 2017-03-24 2018-09-27 三菱ケミカル株式会社 プリプレグおよび繊維強化複合材料
WO2021020842A1 (ko) * 2019-07-29 2021-02-04 삼성전자 주식회사 펜 수납부를 포함하는 커버 및 이를 포함하는 전자 장치

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