JP2018028774A - 画像処理装置及び画像処理用プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】入力画像の位置合わせの誤動作を回避可能な適切なテンプレート画像を自動的に検出する。
【解決手段】画像処理装置1は、位置合わせの基準となる基準画像から、位置合わせに用いるテンプレート画像の候補画像を抽出する装置であって、局所画像抽出部12と、対称画像検出部13とを備える。局所画像抽出部12は、高さ及び幅が等しくテンプレート画像と同サイズの1つ以上の局所画像を基準画像から抽出する。対称画像検出部13は、1つ以上の局所画像の内、対称判定すべき第1画像について4回対称の画像か否かを判定し、4回対称と判定された第1画像を候補画像として検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、位置合わせの基準となる基準画像から、この位置合わせに用いるテンプレート画像の候補画像を抽出する画像処理装置及び画像処理用プログラムに関する。
従来、電子部品等の被検査物を検査するマシンビジョンシステム等の撮像システムでは、同種の多数の被検査物の位置や向きを検査する際に、被検査物を撮影した入力画像と特徴的な図形を有するテンプレート画像とのマッチング処理を行うことで、テンプレート画像に対して入力画像を位置合わせし、その位置合わせ結果に基づいて被検査物を処理するように構成される。このような撮像システムでは、位置合わせの基準となる基準画像から、この位置合わせに用いるテンプレート画像の候補画像を抽出する画像処理装置を適用することがある。
例えば、特許文献1の画像処理装置は、入力された原画像から切り出した領域の画像に対して特徴抽出処理を行い、抽出された特徴点に合わせてテンプレート画像を生成する。また、サーチ領域の画像に対してテンプレートの大きさと同じ領域内の分散値の和を計算して対象物の存在を判定し、回転粗サーチにてサーチ領域を絞り込んだ後に部分テンプレートサーチを行って対象物の姿勢を求めることもある。更に、指定されたセグメントの外接長方形を生成してそれに囲まれた部分をテンプレート画像とし、長方形の幅が直径となる円テンプレート画像とサーチ画像の相関値を求めることもある。
特開平7−129770号公報
ところで、エッジの方向を輝度勾配が最大になる方向とすると、エッジの強度がY軸方向又はX軸方向に偏った特徴図形を有するテンプレート画像の場合、テンプレート画像に対して被検査物の入力画像を精度良く位置合わせできないことがある。例えば、エッジの強度がY軸方向に偏った特徴図形のテンプレート画像を用いると、入力画像のY軸方向の位置を精度良く合わせることができるが、X軸方向の位置合わせ精度が低下するおそれがある。なぜなら、入力画像は、テンプレート画像との正規化相関値が大きい程、一致率が高いと判定されるが、入力画像とテンプレート画像との間にX軸方向の僅かな位置ずれがある場合には、入力画像とテンプレート画像との正規化相関値の変化が微小であるので、正規化相関値が最大になる正確な位置を求めることが困難になるからである。更に、テンプレート画像の特徴図形が、Y軸又はX軸に対して所定角度に傾斜した特定の一方向にエッジの強度が偏っている場合も、上記と同様の理由により、テンプレート画像に対して入力画像を精度良く位置合わせできないことがある。
画像処理装置では、被検査物の入力画像の位置合わせを容易にすると共に誤動作を回避するために、予め操作者によって被検査物の適切なテンプレート画像を用意する必要がある。しかしながら、操作者が被検査物やその画像を視認して最適なテンプレート画像を判断する際には、上記のような様々な問題をクリアした適切なテンプレート画像を選択することが求められるが、その判断基準は主観的であり、客観的で定量的な指標がないため、相当の経験や熟練が必要になる程、テンプレート画像の選択は困難である。すると、最適なテンプレート画像を選択できる操作者が限定されてしまい、負担が掛かり、また、他の操作者にとって不便である。なお、マシンビジョンシステム等の撮像システムは、多種の電子部品等の被検査物を検査するために、画像処理装置は、多種の被検査物に対応する必要があるので、テンプレート画像の検出の困難性や負担は更に増加する。
本発明は上記した課題を解決すべくなされたものであり、入力画像の位置合わせの誤動作を回避可能な適切なテンプレート画像を自動的に検出することを目的とするものである。
上記した目的を達成するため、本発明の画像処理装置は、位置合わせの基準となる基準画像から、前記位置合わせに用いるテンプレート画像の候補画像を抽出する画像処理装置であって、高さ及び幅が等しく前記テンプレート画像と同サイズの1つ以上の局所画像を前記基準画像から抽出する局所画像抽出部と、前記1つ以上の局所画像の内、対称判定すべき第1画像について4回対称の画像か否かを判定し、4回対称と判定された前記第1画像を前記候補画像として検出する対称画像検出部と、を備えることを特徴とする。
例えば、前記対称画像検出部は、前記第1画像と該第1画像を90度回転した回転画像との正規化相関値を算出し、所定の相関閾値以上の前記正規化相関値を得られた前記第1画像を、4回対称と判定するとよい。
これらのような構成によれば、画像処理装置は、マッチング処理において入力画像をX軸方向及びY軸方向の両方で精度良く位置合わせすることが可能なテンプレート画像の候補画像を自動的に選出してユーザーに提供することができる。
更に、上記の画像処理装置は、前記対称画像検出部によって前記候補画像とされた前記第1画像をエッジ判定すべき第2画像とし、該第2画像についてエッジ方向の偏りが適正か否かを判定し、エッジ方向の偏りが適正と判定された前記第2画像を改めて前記候補画像とするエッジ適正画像検出部を備えるとよい。
あるいは、上記の画像処理装置は、前記1つ以上の局所画像の内、エッジ判定すべき第2画像について、エッジ方向の偏りが適正か否かを判定し、エッジ方向の偏りが適正と判定された前記第2画像を、前記対称画像検出部で対称判定すべき前記第1画像とするエッジ適正画像検出部を備えてもよい。
例えば、前記エッジ適正画像検出部は、前記第2画像について各画素の勾配方向及び勾配強度を算出し、前記勾配方向及び前記勾配強度に基づいて、前記第2画像に含まれる特徴図形の偏り度合いを算出し、所定の偏り閾値以下の前記偏り度合いを得られた前記第2画像を、エッジ方向の偏りが適正と判定するとよい。
これらのような構成によれば、画像処理装置は、偏り度合いを予め定めた所定の偏り閾値と比較するという簡易な手法で、エッジ方向に偏りのない候補画像を検出することができ、ユーザーは、エッジ方向に偏りがなく適したテンプレート画像を選択することができる。
また、本発明の画像処理用プログラムは、上記の画像処理装置に備わる局所画像抽出部、対称画像検出部及びエッジ適正画像検出部と同様の機能の各処理ステップを有して構成される。
本発明によれば、入力画像の位置合わせの誤動作を回避可能な適切なテンプレート画像を自動的に検出することができる。
本発明の一実施形態に係る画像処理装置を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る画像処理装置の局所画像抽出部によって、基準画像から局所画像を抽出する状態を示す概要図である。 本発明の一実施形態に係る画像処理装置の対称画像検出部によって、局所画像から対称画像を検出する動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る画像処理装置の対称画像検出部によって、局所画像から対称画像を検出する動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る画像処理装置のエッジ適正画像検出部によって、局所画像からエッジ適正画像を検出する動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。本発明の画像処理装置は、被検査物等の被写体の入力画像をテンプレート画像に基づいて位置合わせするために、基準画像に基づいてテンプレート画像の候補画像を抽出する機能を有する様々な装置やコンピュータの一部として備わるものであればよい。例えば、本発明の画像処理装置は、マシンビジョンシステム等の撮像システムの一部として、撮像制御や画像処理が可能な管理装置等の機器に組み込まれてもよく、パーソナルコンピュータ等の独立したコンピュータに適用されてもよい。本実施形態では、本発明に係る画像処理装置1について説明する。画像処理装置1は、例えば、電子部品等の被検査物を撮影した入力画像と特徴図形を有するテンプレート画像とのマッチング処理を行うマシンビジョンシステム等の撮像システムにおいて、テンプレート画像を提供するために適用される。
図1に示すように、画像処理装置1は、基準画像入力部10と、パラメータ設定部11と、局所画像抽出部12と、対称画像検出部13と、候補画像出力部14とを備える。また、画像処理装置1は、CPU等からなる制御部20と、ROMやRAM等からなる記憶部21とを備える。画像処理装置1は、撮像システムに組み込まれる場合には、上記の制御部20及び記憶部21として、撮像システムに備わる制御部及び記憶部を使用してもよい。画像処理装置1は、記録媒体22や、操作部23、表示部24を備えてもよい。
画像処理装置1は、バス20aを介して各部に接続された制御部20が各部を制御することで動作するように構成される。記憶部21は、例えば、テンプレート画像生成機能や、その他の画像処理装置1の機能を制御するためのプログラムやデータを記憶している。そして、制御部20は、記憶部21に記憶された各プロクラム等に従って演算処理を実行して、制御部20に接続された各部を制御する。
例えば、局所画像抽出部12及び対称画像検出部13は、記憶部21に記憶されて制御部20に実行されるプログラム(即ち、テンプレート画像生成用プログラム)で構成されてよい。この場合、局所画像抽出部12及び対称画像検出部13は、テンプレート画像生成用プログラムの各処理ステップとして動作する。
基準画像入力部10は、基準画像30(図2参照)を入力するインタフェースである。基準画像入力部10は、ソフトウェアインタフェース及びハードウェアインタフェースの何れで構成されてもよい。例えば、基準画像入力部10は、撮像システム等に備わるカメラ等の撮像装置で撮影された画像を基準画像30として入力してもよく、記録媒体22に記録された画像を読み取って入力してもよく、あるいは、他の装置との通信によって画像を入力してもよい。
パラメータ設定部11は、テンプレート画像の数やサイズ等のパラメータの設定を受け付けて、設定されたパラメータを記憶部21に記憶する。パラメータ設定部11は、例えば、キーボードやマウス等の操作部23の操作入力によってパラメータを入力してもよく、記録媒体22に記録されたパラメータを読み取って入力してもよく、あるいは、他の装置との通信によってパラメータを入力してもよい。パラメータ設定部11は、テンプレート画像のサイズとして、高さ(Y軸方向長さ)と幅(X軸方向長さ)とが等しいサイズの正方形を設定可能とする。
局所画像抽出部12は、基準画像入力部10によって入力された基準画像30から、パラメータ設定部11によって設定されたパラメータに基づいて、テンプレート画像と同サイズの局所画像31を抽出する。局所画像抽出部12は、例えば、図2に示すように、基準画像30の全領域に亘って画素位置をずらしながらテンプレート画像と同サイズの領域をスキャンすることで(点線矢印参照)、1つ以上の局所画像31(31a、31b等)を抽出する。
対称画像検出部13は、局所画像抽出部12によって抽出された1つ以上の局所画像31の内、対称判定すべき第1画像32について4回対称の画像か否かを判定し、4回対称と判定された第1画像32をテンプレート画像の候補画像として検出する。ここで、4回対称とは、精密な4回対称だけでなく、略4回対称と近似できる画像も含んでよい。対称画像検出部13は、1つ以上の候補画像を検出してよく、4回対称の画像を検出できない場合には、エラー判定をしてもよく、あるいは、入力された基準画像の中には適切な候補画像がないと判断して他の基準画像を読み込んでもよいし、ユーザーがパラメータを変更して同じ基準画像を再処理してもよい。なお、対称画像検出部13は、局所画像抽出部12によって抽出された1つ以上の局所画像31の全てを、対称判定すべき第1画像32としてもよいが、局所画像抽出部12によって抽出された1つ以上の局所画像31の内、所定の絞り込み条件を満たす局所画像31を、対称判定すべき第1画像32として用いてもよい。
対称画像検出部13は、第1画像32の4回対称判定処理として、例えば、第1画像32を中心周りに90度回転し、回転前画像(元の第1画像32)と回転後画像(回転画像34)との正規化相関値を算出する。そして、対称画像検出部13は、所定の相関閾値以上の正規化相関値を得られた第1画像32を4回対称の画像と判定して、候補画像として検出する。相関閾値は、4回対称の第1画像32を判定できる程度の高い値(高い類似度)に設定される。また、対称画像検出部13は、所定の相関閾値未満の正規化相関値を得られた第1画像32を、候補画像から除外する。
例えば、局所画像抽出部12によって抽出された局所画像31a及び31bを対称画像検出部13が処理する動作を図3、図4のフローチャートを参照して説明する。図2に示すように、局所画像31aは、十字形状の特徴図形(十字図形)33aを有し、局所画像31bは、L字形状の特徴図形(L字図形)33bを有している。
先ず、十字図形33aを有する局所画像31aの場合を説明する。図3に示すように、局所画像31aを対称判定すべき第1画像32aとすると、対称画像検出部13は、この第1画像32aを画像中心の周りに90度回転させて(ステップS1)、回転画像34aを取得する。十字図形33aが4回対称であって第1画像32aの中心(又は略中心)に配置されていれば、回転画像34aは元の第1画像32aと略同じ画像である。ここで、対称画像検出部13が、元の第1画像32aと回転画像34aとの正規化相関値を算出すると(ステップS2)、元の第1画像32aと回転画像34aとが略同じ画像であって類似度が高いために、所定の相関閾値以上の高い相関値を得ることができる(ステップS3)。そして、対称画像検出部13は、十字図形33aを有する第1画像32aを4回対称の画像と判定して、候補画像として検出する(ステップS4)。なお、4回対称の特徴図形は、十字図形33aに限定されず、円形、正方形、正八角形、正十二角形等、様々な図形が適用可能である。
これに対して、L字図形33bを有する局所画像31bの場合を説明する。図4に示すように、局所画像31bを対称判定すべき第1画像32bとすると、対称画像検出部13は、上記と同様にして、この第1画像32bを画像中心の周りに90度回転させて(ステップS11)、回転画像34bを取得する。L字図形33bは、X軸及びY軸の何れを基準としても対称的な図形ではなく、第1画像32bにおける配置に拘らず、回転画像34bは元の第1画像32bと異なる画像である。ここで、対称画像検出部13が、元の第1画像32bと回転画像34bとの正規化相関値を算出すると(ステップS12)、元の第1画像32bと回転画像34bとが異なる画像であって類似度が低いために、所定の相関閾値に満たない低い相関値を得る(ステップS13)。そして、対称画像検出部13は、L字図形33bを有する第1画像32bを4回対称の画像と判定しないため、候補画像から除外することになる(ステップS14)。なお、他の第1画像32が、X軸及びY軸の何れかのみを基準として線対称の特徴図形を有する場合でも、この特徴図形は4回対称ではないため、90度回転させた回転画像34は元の第1画像32とは異なり、正規化相関値が低く、候補画像から除外される。
候補画像出力部14は、対称画像検出部13によって検出されたテンプレート画像の候補画像をユーザーが選択できるように出力する。候補画像出力部14は、例えば、候補画像を、表示部24に選択可能に表示してもよく、記録媒体22に記録してもよく、あるいは、他の装置との通信によって出力してもよい。
本実施形態によれば、上述のように、画像処理装置1は、位置合わせの基準となる基準画像30から、位置合わせに用いるテンプレート画像の候補画像を抽出する装置であって、局所画像抽出部12と、対称画像検出部13とを備える。局所画像抽出部12は、高さ及び幅が等しくテンプレート画像と同サイズの1つ以上の局所画像31を基準画像30から抽出する。対称画像検出部13は、1つ以上の局所画像31の内、対称判定すべき第1画像32について4回対称の画像か否かを判定し、4回対称と判定された第1画像32を候補画像として検出する。
例えば、対称画像検出部13は、第1画像32とこの第1画像32を90度回転した回転画像34との正規化相関値を算出し、所定の相関閾値以上の正規化相関値を得られた第1画像32を、4回対称と判定する。
これにより、画像処理装置1は、マッチング処理において入力画像をX軸方向及びY軸方向の両方で精度良く位置合わせすることが可能なテンプレート画像の候補画像を自動的に選出してユーザーに提供することができる。
また、本発明において、他の実施形態の画像処理装置1は、エッジ適正画像検出部15を備える(図1参照)。エッジ適正画像検出部15は、例えば、局所画像抽出部12及び対称画像検出部13と共に、記憶部31に記憶されて制御部30に実行されるテンプレート画像生成用プログラムで構成されてよい。この場合、エッジ適正画像検出部15は、テンプレート画像生成用プログラムの各処理ステップとして動作する。
エッジ適正画像検出部15は、1つ以上の局所画像32の内、エッジ判定すべき第2画像35について、エッジ方向の偏りが適正か否かを判定する。例えば、エッジ適正画像検出部15は、図5に示すように、局所画像抽出部12による局所画像31の抽出(ステップS21)及び対称画像検出部13による対称画像の検出(ステップS22)の後、対称画像検出部13によって候補画像とされた第1画像32をエッジ判定すべき第2画像35として適用する(ステップS23)。そして、エッジ適正画像検出部15は、エッジ方向の偏りを適正と判定した第2画像35を、改めて候補画像として検出する。
具体的には、エッジ適正画像検出部15は、第2画像35の輝度勾配の分布に基づいてエッジ角度の偏りを判定するため、先ず、第2画像35について各画素の勾配方向及び勾配強度を算出する(ステップS24)。なお、第2画像35として、各画素データについて輝度成分を示す画像が用いられる。このとき、第2画像35を示す関数f(x,y)に対して、次の数式(1)、数式(2)に示すようなSobelフィルタS及びSを適用して、次の数式(3)、数式(4)に示すような勾配画像g(x,y)及びg(x,y)を算出する。そして、画像に含まれる全ての画素座標(x,y)について、次の数式(5)、数式(6)に示すように勾配の方向θと勾配の強さwを求める(iは、X軸方向及びY軸方向の画素数nに対して0からn−1までの整数)。
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次に、エッジ適正画像検出部15は、これらの勾配方向θ及び勾配強度wに基づいて、次の数式(7)〜数式(13)に示すように、第2画像35に含まれる特徴図形の偏り度合いDを算出する(ステップS25)。
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偏り度合いDは、第2画像35に含まれる特徴図形のエッジ角度が、X軸及びY軸の何れか一方向にどれだけ偏っているかを示す指標となる。偏り度合いDは、1以上の値であり、1の場合にはエッジ角度に偏りがないことを示し、値が大きくなる程、エッジ角度の偏りが強いことを示す。そして、エッジ適正画像検出部15は、第2画像35の偏り度合いDが所定の偏り閾値以下か否かを判定する(ステップS26)。
エッジ適正画像検出部15は、偏り度合いDが所定の偏り閾値以下の場合(ステップS26:YES)、この第2画像35はエッジ角度の偏りが小さく、エッジ方向の偏りが適正と判定して、この第2画像35を候補画像として検出する(ステップS27)。一方、エッジ適正画像検出部15は、偏り度合いDが所定の偏り閾値を超える場合(ステップS26:NO)、この第2画像35はエッジ角度の偏りが大きく、エッジ方向の偏りが不適正と判定して、この第2画像35を候補画像から除外する(ステップS28)。偏り閾値は、1又は1に近い値で設定されるとよい。
上記の実施形態では、対称画像検出部13による対称判定の後に、エッジ適正画像検出部15によるエッジ判定を行って、テンプレート画像の候補画像を検出する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、他の実施形態では、エッジ適正画像検出部15によるエッジ判定の後に、対称画像検出部13による対称判定を行って、テンプレート画像の候補画像を検出してもよい。換言すれば、エッジ適正画像検出部15は、対称画像検出部13による対称判定前の局所画像31を第2画像35として用い、エッジ方向の偏りが適正と判定した第2画像35を、対称画像検出部13で対称判定すべき第1画像32とする。この場合、エッジ適正画像検出部15は、局所画像抽出部12によって抽出された1つ以上の局所画像31の全てを、エッジ判定すべき第2画像35としてもよいが、局所画像抽出部12によって抽出された1つ以上の局所画像31の内、所定の絞り込み条件を満たす局所画像31を、エッジ判定すべき第2画像35として用いてもよい。
本実施形態によれば、上述のように、画像処理装置1は、対称画像検出部13によって候補画像とされた第1画像32をエッジ判定すべき第2画像35とし、この第2画像35についてエッジ方向の偏りが適正か否かを判定し、エッジ方向の偏りが適正と判定された第2画像35を改めて候補画像とするエッジ適正画像検出部15を備える。
あるいは、画像処理装置1は、1つ以上の局所画像31の内、エッジ判定すべき第2画像35について、エッジ方向の偏りが適正か否かを判定し、エッジ方向の偏りが適正と判定された第2画像35を、対称画像検出部13で対称判定すべき第1画像32とするエッジ適正画像検出部15を備える。
例えば、エッジ適正画像検出部15は、第2画像35について各画素の勾配方向及び勾配強度を算出し、勾配方向及び勾配強度に基づいて、第2画像35に含まれる特徴図形の偏り度合いを算出し、所定の偏り閾値以下の偏り度合いを得られた第2画像35を、エッジ方向の偏りが適正と判定する。
これにより、画像処理装置1は、偏り度合いDを予め定めた所定の偏り閾値と比較するという簡易な手法で、エッジ方向に偏りのない候補画像を検出することができ、ユーザーは、エッジ方向に偏りがなく適したテンプレート画像を選択することができる。
上記の実施形態では、局所画像抽出部12によって抽出された1つ以上の局所画像31の内、所定の絞り込み条件を満たす局所画像31を、対称画像検出部13が用いる第1画像32、又はエッジ適正画像検出部15が用いる第2画像35とする例を説明した。例えば、他の実施形態では、画像処理装置1は、所定の絞り込み条件として、局所画像31の有する特徴図形のエッジのコントラストがはっきりしていることを第1絞り込み条件とするコントラスト判定部16を備える(図1参照)。コントラスト判定部16は、例えば、局所画像抽出部12によって抽出された1つ以上の局所画像31の内、後述の勾配強度w又はその合計値が所定の強度閾値以上の局所画像31や、特徴量が所定の特徴量閾値以上の局所画像31を、第1画像32又は第2画像35とする。
上記の実施形態では、対称画像検出部13によって4回対称と判定された第1画像31や、エッジ適正画像検出部15によってエッジ方向の偏りが適正と判定された第2画像35を、テンプレート画像の候補画像とする例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、他の実施形態では、画像処理装置1は、最終的な絞り込み条件として、局所画像31と似た他の局所画像31が存在しないことを第2絞り込み条件とする類似画像判定部17を備える(図1参照)。類似画像判定部17は、例えば、対称画像検出部13やエッジ適正画像検出部15によって検出された1つ以上の候補画像の中で正規化相関値の高い2つの候補画像がある場合には、勾配強度や特徴量のより大きい一方の画像のみを改めて候補画像とし、他方の画像を候補画像から除外する。
なお、本発明では、上記の対称画像検出部13による対称判定、エッジ適正画像検出部15によるエッジ判定、コントラスト判定部16による第1絞り込み条件の判定、類似画像判定部17による第2絞り込み条件の判定について、組合せや順番は、上記の実施形態に記載された例に限定されず、所望の候補画像を検出できるように適宜変更されてよい。また、本発明では、所望の候補画像を検出できるように、他の絞り込み条件の判定を行う構成要素を更に加えてもよい。
また、本発明は、請求の範囲及び明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨又は思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う画像処理装置や画像処理用プログラムもまた本発明の技術思想に含まれる。
1 画像処理装置
10 基準画像入力部
11 パラメータ設定部
12 局所画像抽出部
13 対称画像検出部
14 候補画像出力部
15 エッジ適正画像検出部
16 コントラスト判定部
17 類似画像判定部
20 制御部
21 記憶部
22 記録媒体
23 操作部
24 表示部
30 基準画像
31 局所画像
32 第1画像
33 特徴図形
34 回転画像
35 第2画像

Claims (6)

  1. 位置合わせの基準となる基準画像から、前記位置合わせに用いるテンプレート画像の候補画像を抽出する画像処理装置であって、
    高さ及び幅が等しく前記テンプレート画像と同サイズの1つ以上の局所画像を前記基準画像から抽出する局所画像抽出部と、
    前記1つ以上の局所画像の内、対称判定すべき第1画像について4回対称の画像か否かを判定し、4回対称と判定された前記第1画像を前記候補画像として検出する対称画像検出部と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記対称画像検出部は、前記第1画像と該第1画像を90度回転した回転画像との正規化相関値を算出し、所定の相関閾値以上の前記正規化相関値を得られた前記第1画像を、4回対称と判定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記対称画像検出部によって前記候補画像とされた前記第1画像をエッジ判定すべき第2画像とし、該第2画像についてエッジ方向の偏りが適正か否かを判定し、エッジ方向の偏りが適正と判定された前記第2画像を改めて前記候補画像とするエッジ適正画像検出部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記1つ以上の局所画像の内、エッジ判定すべき第2画像について、エッジ方向の偏りが適正か否かを判定し、エッジ方向の偏りが適正と判定された前記第2画像を、前記対称画像検出部で対称判定すべき前記第1画像とするエッジ適正画像検出部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  5. 前記エッジ適正画像検出部は、前記第2画像について各画素の勾配方向及び勾配強度を算出し、前記勾配方向及び前記勾配強度に基づいて、前記第2画像に含まれる特徴図形の偏り度合いを算出し、所定の偏り閾値以下の前記偏り度合いを得られた前記第2画像を、エッジ方向の偏りが適正と判定することを特徴とする請求項3又は4に記載の画像処理装置。
  6. 請求項1ないし5の何れかに記載の画像処理装置としてコンピュータを機能させるための画像処理用プログラム。
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