JP2018027570A - コッター - Google Patents

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Abstract

【課題】鍛造機に金型を固定する際に用いるコッターにおいて、何度も打撃することなく容易に金型固定部に金型を確実に固定することができるコッターを提供する。【解決手段】媒体充填部7が凹設された基体部4と、この媒体充填部7に充填される媒体6と、この媒体6が充填された前記媒体充填部7の開口部を閉口する板状部材5と、前記媒体充填部7内に充填された前記媒体6を加圧する加圧機構8とで構成されると共に、前記第一固定部1と前記金型3との間、又は前記第二固定部2と前記金型3との間に形成される隙間に挿入し得る棒状体に形成される前記板状部材5は、前記加圧機構8に加圧された媒体6の押圧により外方に向かって突出移動自在に設けられる構成とされるコッター。【選択図】図1

Description

本発明は、鍛造機本体にソーブロックを固定する際や鍛造機のラムやソーブロックに金型を固定する際に用いるコッターに関するものである。
従来、鍛造加工において、鍛造機の金型固定部(ラムやソーブロック)に金型を固定する際は、金型固定部の対向する第一固定部と第二固定部との間に金型を配設し、この金型と第一固定部又は第二固定部との間に形成された隙間にコッターを挿入し、この挿入したコッターを分銅やキーハンマー等を用いて強大な力で何度も打撃し挿入方向に押し込むことで、金型をコッターで押圧し、金型固定部の第一固定部又は第二固定部に対して圧接させることにより、強固な固定状態を保持している。
しかしながら、このコッターを何度も打撃して金型を金型固定部に固定する作業は、時間のかかる作業であるうえに、金型が完全に固定されたかどうかの見極めは打撃音の変化を聞き取ることで判断するといった経験や勘に頼る作業であったため、誰でも容易にできる作業ではなく、非常に厄介な作業であった。
更に、この金型を固定する作業においては、コッターを打撃する際に生じる打撃音が騒音となったり、上記のように金型が確実に固定されたどうかの見極めが難しいため、過剰にコッターを打撃することも多く、故に、コッターやこのコッターを打撃するハンマー等の打撃具や打撃装置への負荷が増し、これらの破損原因にもなっていた。
また、従来のコッターは、金型及び金型固定部と圧接した状態で強く打ち込まれるため、コッター、金型、金型固定部に摩耗変形やささくれ等が生じ、定期的な修復作業や交換が必要となり、手間やコストが掛かっていた。
また更に、上述したように、金型の固定には打撃音を聞き取りながら何度も打撃して固定作業に時間が掛かるので、何度も金型交換を行うと作業効率が低下してしまうため、多品種・小ロットの生産ができず、同一品種・大ロットの生産体系を取らざるを得ず、そのため、生産品種に偏りが生じ、多量の在庫を抱えてしまう問題も生じている。
本発明は、上述のような現状の問題に鑑みなされたもので、金型を金型固定部に楔固定する際に、このコッターを強大な力で何度も打撃し打ち込むことなく、容易に金型を押圧し金型固定部に確実に圧接固定することができる画期的なコッターを提供することを目的とする。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
鍛造機に設けられた金型固定部12の対向する第一固定部1と第二固定部2との間に配設される金型3を固定する際に用いるコッターであって、媒体充填部7が凹設された基体部4と、この媒体充填部7に充填される媒体6と、この媒体6が充填された前記媒体充填部7の開口部を閉口する板状部材5と、前記媒体充填部7内に充填された前記媒体6を加圧する加圧機構8とで構成されると共に、前記第一固定部1と前記金型3との間、又は前記第二固定部2と前記金型3との間に形成される隙間に挿入し得る棒状体に形成される構成とされ、前記板状部材5は、前記加圧機構8に加圧された媒体6の押圧により外方に向かって突出移動自在に設けられる構成とされて、この板状部材5が前記第一固定部1又は前記第二固定部2又は前記金型3のいずれかに当接するようにして、前記第一固定部1と前記金型3との間、又は前記第二固定部2と前記金型3との間に形成される隙間に挿入し、前記加圧機構8により前記基体部4の前記媒体充填部7内に充填された前記媒体6を加圧することで、この媒体6が前記板状部材5を押圧し、この媒体6の押圧により前記板状部材5が外方に向かって突出移動し、この板状部材5の突出移動による前記第一固定部1又は前記第二固定部2若しくは前記金型3への押圧作用により、前記金型3を前記第一固定部1又は前記第二固定部2に圧接状態にしてこの金型3を固定するように構成されていることを特徴とするコッターに係るものである。
本発明は上述のように構成したから、対向する第一固定部と第二固定部との間に配設した金型を楔固定するに際し、このコッターを強大な力で何度も打撃し打ち込むことなく、容易に金型を押圧し、この金型を金型固定部、すなわち第一固定部、第二固定部間に確実且つ強固に圧接固定することができる画期的なコッターとなる。
従って、本発明のコッターを金型の固定に用いれば、金型が確実に固定されたかどうかの見極めに打撃音の変化による判断を要しないので、経験や勘に頼る必要がなくなり、誰もが容易に金型を金型固定部に確実且つ強固に圧接固定することができると共に、過剰な打撃操作も無くなり、コッターやこれを打撃する打撃具、更には金型を固定する金型固定部に対する打撃負荷が軽減し、これらの延命化も図れる。
また、この強大な力でコッターを何度も打撃する打撃作業が不要になることで、打撃による騒音の発生が無くなり作業環境が改善され、更に、コッター、金型、金型固定部の摩耗変形やささくれ、破損等の発生も無くなり、しかも、金型の固定作業や取り外し作業に要する時間が短縮され、作業効率が向上すると共に、多品種・小ロットのフレキシブルな生産が可能となり、生産性も向上する。
実施例1を示す説明斜視図である。 実施例1を示す説明分解斜視図である。 実施例1の媒体を加圧していない状態における平断面図である。 実施例1の媒体を加圧していない状態における側平断面図である。 実施例1の媒体を加圧した状態における平断面図である。 実施例1の媒体を加圧した状態における側断面図である。 実施例1の別例を示す説明分解斜視図である。 実施例1の使用状態を示す説明斜視図である。 実施例2を示す説明斜視図である。 実施例2を示す説明分解斜視図である。 実施例2の要部を示す説明斜視図である。 実施例2を示す側平断面図(a:非加圧状態、b:加圧状態)である。 実施例2の別例を示す斜視図である。 実施例2の別例を示す側平断面図である。 実施例3を示す説明斜視図である。 実施例3を示す説明分解斜視図である。 実施例3の媒体を加圧していない状態における平断面図である。 実施例3の媒体を加圧していない状態における側断面図である。 実施例3の媒体を加圧した状態における平断面図である。 実施例3の媒体を加圧した状態における側断面図である。 実施例3の別例を示す説明分解斜視図である。 実施例4を示す説明斜視図である。 実施例4を示す説明分解斜視図である。 実施例5を示す斜視図である。 実施例5を示す側平断面図(a:全体図、b:要部拡大図)である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
金型固定部12の対向する第一固定部1と第二固定部2との間に金型3を配設し、この金型3と金型固定部12(第一固定部1又は第二固定部2)との間に形成された隙間に、基体部4に設けられた板状部材5が、金型固定部12(第一固定部1又は第二固定部2)若しくは金型3のいずれかに当接するように押し込み挿入(楔挿入)して適度な固定状態にし、加圧機構8により媒体充填部7に充填される媒体6を加圧すると、加圧された媒体6が板状部材5を内方(板状部材5の裏面側)から押圧し、この媒体6に押圧されることで板状部材5に、外方に向かって突出移動作用が生じる。
この板状部材5の前記突出移動作用によって、この板状部材5が当接している金型固定部12(第一固定部1又は第二固定部2)若しくは金型3を押圧する押圧力が生じ、この板状部材5の押圧作用により、金型3と金型固定部12(第一固定部1又は第二固定部2)が圧接状態となって、金型3が金型固定部12の第一固定部1、第二固定部2間に強固に確実に固定される。
このように、本発明を用いて金型3を金型固定部12の対向する第一固定部1と第二固定部2との間に固定すれば、強大な力で何度も打撃し打ち込まなくても、容易に金型3を金型固定部12(第一固定部1又は第二固定部2)に対して圧接するように押圧し、この金型固定部12の対向する第一固定部1と第二固定部2との間に確実に金型3を圧接固定することができる。
従って、従来のような強大な力でコッターを何度も打撃する打撃作業が不要になるので、金型3が確実に固定されたかどうかの見極めに打撃音の変化による判断を要せず経験や勘に頼る必要がなくなり、誰もが容易に金型3を金型固定部12の第一固定部1、第二固定部2間に確実に圧接固定することができるようになる。
また、経験や勘に頼る作業が無くなったことで、固定不足による不具合の発生が低減されるだけでなく、過剰な打撃操作も無くなり、コッターや鍛造機のラムやソーブロック等の金型固定部12に対する打撃負荷が軽減し、これらの延命化も図れることとなる。
また、強大な力で何度もコッターを打撃し打ち込む打撃作業が無くなったことで、打撃による騒音の発生が無くなり作業環境が改善され、更に、コッター、金型3、金型固定部12の摩耗変形やささくれ、破損等の発生も無くなり、しかも、金型3の固定作業や取り外し作業に要する時間が大幅に短縮され、作業効率が向上すると共に、多品種・小ロットのフレキシブルな生産が可能となり、生産性も向上する従来にない画期的なコッターとなる。
本発明の具体的な実施例1について図1〜8に基づいて説明する。
本実施例は、鍛造機に設けられた金型固定部12の対向する第一固定部1と第二固定部2との間に配設される金型3を固定する際に用いるコッターであって、媒体充填部7が凹設された基体部4と、この媒体充填部7に充填される媒体6と、この媒体6が充填された前記媒体充填部7の開口部を閉口する板状部材5と、前記媒体充填部7内に充填された前記媒体6を加圧する加圧機構8とで構成されると共に、前記第一固定部1と前記金型3との間、又は前記第二固定部2と前記金型3との間に形成される隙間に挿入し得る棒状体に形成される構成とされ、前記板状部材5は、前記加圧機構8に加圧された媒体6の押圧により外方に向かって突出移動自在に設けられる構成とされて、この板状部材5が前記第一固定部1又は前記第二固定部2又は前記金型3のいずれかに当接するようにして、前記第一固定部1と前記金型3との間、又は前記第二固定部2と前記金型3との間に形成される隙間に挿入し、前記加圧機構8により前記基体部4の前記媒体充填部7内に充填された前記媒体6を加圧することで、この媒体6が前記板状部材5を押圧し、この媒体6の押圧により前記板状部材5が外方に向かって突出移動し、この板状部材5の突出移動による前記第一固定部1又は前記第二固定部2若しくは前記金型3への押圧作用により、前記金型3を前記第一固定部1又は前記第二固定部2に圧接状態にしてこの金型3を固定するように構成されているものである。
また、本実施例は、上記構成において、板状部材5を基体部4と略同形状に形成し、基体部4の側面23(本実施例においては、左側面23B)の全面にこの板状部材5を重合接合したセンター割れタイプに構成した場合である。
以下、本実施例に係る構成各部について詳細に説明する。
本実施例の基体部4は、直方体状の棒状体に形成し、板状部材5との接合面となる左側面23Bに媒体充填部7を凹設した構成としている。
具体的には、本実施例においては、媒体充填部7は、開口部形状を細長い六角形に形成して、基体部4の左側面23Bの中央部に設けた構成としている。
また、本実施例の媒体充填部7は、万が一、板状部材5が媒体充填部7内の圧力変動や外的要因(例えば板状部材5を固着する際の溶接作業等)により生じる応力により媒体充填部側に変形しようとしても、この板状部材5の変形を阻止して媒体充填部7の容積を所定容積確保し得るように、底部に変形阻止部28を設けた構成としている。
具体的には、図示するように、媒体充填部7の長手方向に沿って縦列状態に複数設けると共に、先端部が板状部材5に当接若しくは近接状態となるように設けている。
即ち、本実施例は、板状部材5に媒体充填部側に変形しようとする応力が生じても、板状部材5がこの変形阻止部28に当接することで変形が阻止され、媒体充填部7の容積が確実に確保される構成としている。
尚、変形阻止部28の形状や配置については、本実施例に限定されるものではなく、連続した形状に形成してもよく、また、幅方向にも並設しても良く、媒体充填部7が所定容積を確保でき、且つ板状部材5の変形を阻止し得るものであれば、適宜採用するものとする。
また更に、本実施例の媒体充填部7は、図示するように、流路15を通じて基体部4の基端面14側に設けた加圧機構8と連通状態に設けた構成としている。
本実施例の加圧機構8は、媒体6、具体的には流動可能な液状若しくは半固形状の媒体6(本実施例では、グリスを採用)を収納するシリンダ部9と、このシリンダ部9内の媒体6を押圧するピストン部10とから成る構成としている。
より具体的に説明すると、シリンダ部9は、基体部4の基端面14からこの基体部4の長手方向に向かって長孔を穿設し、この長孔の先端部を媒体充填部7に通ずる流路15と連設した構成とすると共に、開口部側(基端面14側)の内面に螺着部16を形成した構成としている。
また、ピストン部10は、基端側に止めネジ11(スクリューボルト11)を設けた構成とし、このスクリューボルト11をシリンダ部9に形成した螺着部16に螺入してゆくことにより押圧方向となる先端側に移動する構成としている。
即ち、本実施例は、このピストン部10に設けたスクリューボルト11を螺入してゆくことで、ピストン部10が押圧方向となる先端側に移動し、シリンダ部9内の媒体6を押圧し、このピストン部10の押圧作用が流路15を通じて媒体充填部7内の媒体6を加圧する構成としている。
尚、本実施例では、流路15の媒体充填部側開口部15Aの周縁に凹溝29を連通状態に凹設し、この凹溝29を通じてシリンダ部9内の媒体6が媒体充填部7内にスムーズに流入する構成としている。
また、本実施例は、基体部4の先端面13側に媒体充填部7と連通するエア抜き部17を設けた構成としている。
具体的には、エア抜き部17は、エア抜き孔18と栓体19とで構成し、エア抜き孔18は流路20を介して媒体充填部7と連通状態に設けた構成としている。
また、栓体19は、基端部に止めネジ21、具体的にはスクリューボルト21を設けて、エア抜き孔18の開口部内面に設けた螺着部22に着脱自在に螺着する構成とし、媒体充填部7内に媒体6を充填する際、栓体19をエア抜き孔18から離脱させてエア抜き孔18を開口状態にし、このエア抜き孔18から媒体充填部7内の空気を抜きながら充填することで媒体6をスムーズに充填できる構成としている。
尚、本実施例では、流路20の媒体充填部側開口部20Aの周縁に凹溝30を連通状態に凹設し、この凹溝30を通じて媒体充填部7内のエアがエア抜き部17にスムーズに流出する構成としている。
また、本実施例は、上述のように構成した基体部4の媒体充填部7に加圧機構8側(シリンダ部9)から媒体6を注入し、媒体充填部7及びシリンダ部9内に媒体6を充填した後、ピストン部10をシリンダ部9に挿入して密閉封入した構成としている。
また、本実施例の板状部材5は、基体部4と同じ直方体状の棒状体に形成し、更に、一側面、具体的には、第一固定部1、第二固定部2、若しくは金型3と当接する当接面25(基体部4と重合する面の反対側の面)を基端側から先端側に向かって下がり傾斜する傾斜面に形成し、先端側に行くにつれて徐々に幅狭形状となる構成として、全体形状を楔形状(先細り形状)に形成した構成としている。
即ち、本実施例は、直方体形状の基体部4に楔形状の板状部材5を重合接合することでコッター全体の形状が楔形状となる構成としている。
また、基体部4と板状部材5との接合は、接合部外周面を溶接により固着した構成とし、加圧機構8で媒体充填部7内の媒体6を加圧した際、図示するように、この溶接部の溶接材24が弾性変形により伸長して板状部材5が外方に向かって突出移動しようし、この板状部材5の外方への突出移動動作により金型3や金型固定部12を押圧する押圧力が生ずるように構成している。
従って、本実施例では、溶接に用いる溶接材24は、柔軟性(弾性変形性)に優れた材料を用いている。
尚、本実施例では、上述のように媒体6として半固形状で半流動性を呈するグリスを採用した構成としているが、媒体6はこれに限定するものではなく、例えば液状、粘性状態で流動性を呈する油(潤滑油、シリコン等)でも良く、本実施例の作用効果を発揮し得るものであれば適宜採用可能である。
また、加圧機構8においては、ピストン部10の先端を球状形状に形成し、このピストン部10の球状先端部がシリンダ部9内の先端に形成したC面に嵌合するように構成し、このピストン部10の球状先端部とシリンダ部9のC面との嵌合により逆止弁作用が生じ、これにより、加圧状態を保持するように構成しても良い。
また更に、本実施例では、板状部材5及び媒体充填部7を基体部4の左側面23Bに設けた構成としたが、右側面23Aに設けた構成としても良く、また、右側面23A、左側面23Bの両側面23に設けた構成としても良い。
上述のように構成した本実施例の作用・効果について以下に説明する。
本実施例を用いて、鍛造機の金型固定部12に金型3を固定する場合は、図示するように、金型固定部12の対向する第一固定部1と第二固定部2との間に金型3(具体的には金型の固定部)を配設し、この金型3と金型固定部12の第一固定部1若しくは第二固定部2(本実施例では第一固定部1)との間に形成された隙間に、基体部4の左側面23Bに設けた板状部材5が第一固定部1に当接するように押し込み挿入(楔挿入)して適度な固定状態にし、基体部4の基端面14に露出するスクリューボルト11をトルクレンチ等の螺着具を用いて螺入してゆく。
このスクリューボルト11を螺入操作すると、ピストン部10が先端側に移動しシリンダ部9内の媒体6を押圧し、この押圧された媒体6が流路15を介して媒体充填部7内の媒体6を加圧し、この加圧された媒体充填部7内の媒体6が板状部材5を内方から押圧する。
この媒体6が板状部材5を内方から押圧する押圧作用が生じると、板状部材5が外方に突出移動しようとし、この板状部材5の外方への突出移動動作が第一固定部1を押圧する押圧力となって、板状部材5が第一固定部1を押圧し、この板状部材5が第一固定部1を押圧することによる反作用で金型3と第二固定部2とが圧接状態となって、第一固定部1、第二固定部2間に強固に圧接固定されることとなる。
このように、本実施例を用いて金型3を金型固定部12に楔固定すれば、従来のコッターを用いた楔固定時のようなに強大な力で何度もコッターを打撃し打ち込むことなく、容易に金型3を押圧し圧接状態にさせて、金型固定部12に金型3を確実且つ強固に固定することができる。
従って、従来のような強大な力でコッターを何度も打撃する打撃作業が不要になるので、金型3が確実に固定されたかどうかの見極めに打撃音の変化による判断を要せず経験や勘に頼る必要がなくなり、誰もが容易に金型3を金型固定部12に確実に圧接固定することができるようになる。
また、従来のような経験や勘に頼る作業が無くなったことで、固定不足によって金型3が位置ズレしたり金型固定部12から離脱するような不具合が低減されるだけでなく、コッターに対する過剰な打撃や金型3や金型固定部12に対する誤打も無くなり、よって、これらに対する打撃負荷が軽減し、延命化も図られることとなる。
また更に、強大な力で何度もコッターを打撃し打ち込む打撃作業が無くなったことで、打撃による騒音の発生が無くなり作業環境が改善され、更に、コッター、金型3、金型固定部12の摩耗変形やささくれ、破損等の発生も無くなり、しかも、金型3の固定作業や取り外し作業に要する時間が大幅に短縮され、作業効率が向上すると共に、多品種・小ロットのフレキシブルな生産が可能となり、生産性も向上する従来にない画期的なコッターとなる。
尚、板状部材5が押圧する箇所は、上記第一固定部1に限らず、第二固定部2や金型3を押圧するようにセットしても同様の作用効果を発揮する。
また、本実施例のコッターにおいては、数種類の規格化したコッターに形成し(セット化し)、隙間に最適なものを適宜選択採用するように構成したり、また、スペーサーと併用する構成としても良い。
本発明の具体的な実施例2について図9〜14に基づいて説明する。
本実施例は、前述した実施例1の別構成例である。
具体的には、図示するように、基体部4は、媒体充填部7の開口部形状を横長方形状に形成し、更に、この媒体充填部7内に変形阻止部28を二列縦隊状態で長手方向に間隔をおいて配設した構成としている。
また更に、本実施例では、より効率的に媒体充填部7内のエア抜きを行えるよう、エア抜き部17を複数個所に設けた構成とし、具体的には、本実施例では、エア抜き部17を三箇所に設け、一つは、実施例2同様、先端面13に設け、他の二つは、長手方向両側、即ち先端面13側と基端面14側の右側面23Aに夫々設けた構成としている。
また、本実施例は、板状部材5の内面(基体部4との重合面)に媒体充填部7に嵌合する嵌合部31を設けた構成として、基体部4に板状部材5を設ける際、この嵌合部31が媒体充填部7に嵌り込んで基体部4に対して板状部材5が位置決められ、容易に板状部材5を基体部4に設けることができるように構成している。
更に、この嵌合部31が媒体充填部7に嵌り込むことによって、媒体充填部7の密閉状態を保持し、この媒体充填部7内の媒体6の媒体充填部7からの漏出を抑制し、効率的に板状部材5を押圧することができるように構成している。
尚、本実施例では、実施例1同様、基体部4と板状部材5との接合は、接合部外周面を溶接により固着した構成としが、図示するように、基体部4と板状部材5との接合部に沿って凹条溝部32を周設し、この凹条溝部32内に溶接材24が配されるようにして溶接し、溶接材24が基体部表面及び板状部材表面から突出しないような構成としても良く、また、基体部4の板状部材5との接合部の近傍に、接合部に沿って肉盗み部33を凹設して、加圧機構8で媒体充填部7内の媒体6を加圧した際、溶接材24と共にこの肉盗み部33を形成した箇所が弾性変形により伸長するように構成して、溶接材24に掛かる負荷を軽減するように構成しても良い。
その余の構成は実施例1と同様である。
本発明の具体的な実施例3について図15〜21に基づいて説明する。
本実施例は、実施例1におけるセンター割れタイプの構造を斜め割れタイプに構成した場合である。
具体的には、図示するように、基体部4は、直方体状の棒状体に形成し、板状部材5と重合する左側面23Bを基端面14側から先端面13側に向かって下がり傾斜する傾斜面に形成し全体形状を先細り形状に形成した構成とすると共に、基端面14側に加圧機構8を設け、更に左側面23Bに媒体充填部7を凹設した構成としている。
また、板状部材5は、基体部4と対称的な構造とし、具体的には、基体部4と同じ直方体状の棒状体に形成し、また、基体部4と重合する面を先端面26側から基端面27側に向かって下がり傾斜する傾斜状に形成して、全体形状を先端側に行くにつれて徐々に幅広形状となる逆楔形状(先太り形状)に形成し、この逆楔形状の先端面26側にエア抜き部17を設けた構成としている。
その余の構成は実施例1と同様である。
上述のように構成した本実施例の作用・効果について以下に説明する。
本実施例は、媒体充填部7内の媒体6を加圧した際、この媒体6の押圧作用が基体部4と板状部材5とに作用し、より効率的に第一固定部1又は第二固定部2若しくは金型3に対する押圧作用が生じて、より一層強固な圧接固定が可能となる。
更に媒体充填部7に媒体6を充填する際、媒体充填部7内の空気がエア抜き部17からスムーズに抜け、媒体充填部7への媒体6の充填作業の効率化が図れる。
本発明の具体的な実施例4について図22,23に基づいて説明する。
本実施例は、実施例2におけるセンター割れタイプの構造において、図示するように、板状部材5の厚さを薄板状に形成すると共に、この板状部材5の取り付け位置を左右入れ替えた構造、即ち、基体部4の右側面23Aに媒体充填部7を凹設形成した構成とした場合である。
また、実施例2では、媒体充填部7と加圧機構8とを連通する流路15の媒体充填部側開口部15Aを加圧機構8の近傍に設けた構成としたが、本実施例は、流路15を延設し、媒体充填部側開口部15Aを媒体充填部7の長手方向中央部付近に設けて、この媒体充填部7の中央部から端部側へ徐々に充填されるように構成している。
その余の構成は実施例2と同様である。
本発明の具体的な実施例5について図24,25に基づいて説明する。
本実施例は、実施例2における基体部4と板状部材5との接合を、溶接を用いずに接合した構成とした場合である。
具体的には、本実施例は、図示するように、基体部4と板状部材5との接合部にゴム部材34を配し、このゴム部材34と基体部4とを加硫接着すると共に、ゴム部材34と板状部材5とを加硫接着して、ゴム部材34を介して基体部4と板状部材5とを接合した構成としている。
即ち、加圧機構8で媒体充填部7内の媒体6を加圧した際、このゴム部材34が弾性変形により伸長して、基体部4対して板状部材5が突出移動するように構成している。
また、本実施例では、基体部4対して板状部材5が突出移動した際、媒体充填部7内の媒体6が基体部4と板状部材5との間の隙間に流出してゴム部材34に接触しないように、基体部4と板状部材5との接触界面にパッキン35を設けた構成としている。
具体的には、基体部4と板状部材5との接触界面のいずれか一方側にパッキン35を設けるパッキン配設部36を凹設し、このパッキン配設部36よりも大径なパッキン35を該パッキン配設部36内に圧入して設けた構成としている。
尚、本実施例は図示するように、エア抜き部17を板状部材5に設けた構成としている。
その余の構成は実施例2と同様である。
尚、本発明は、実施例1〜5に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 第一固定部
2 第二固定部
3 金型
4 基体部
5 板状部材
6 媒体
7 媒体充填部
8 加圧機構
12 金型固定部

Claims (1)

  1. 鍛造機に設けられた金型固定部の対向する第一固定部と第二固定部との間に配設される金型を固定する際に用いるコッターであって、媒体充填部が凹設された基体部と、この媒体充填部に充填される媒体と、この媒体が充填された前記媒体充填部の開口部を閉口する板状部材と、前記媒体充填部内に充填された前記媒体を加圧する加圧機構とで構成されると共に、前記第一固定部と前記金型との間、又は前記第二固定部と前記金型との間に形成される隙間に挿入し得る棒状体に形成される構成とされ、前記板状部材は、前記加圧機構に加圧された媒体の押圧により外方に向かって突出移動自在に設けられる構成とされて、この板状部材が前記第一固定部又は前記第二固定部又は前記金型のいずれかに当接するようにして、前記第一固定部と前記金型との間、又は前記第二固定部と前記金型との間に形成される隙間に挿入し、前記加圧機構により前記基体部の前記媒体充填部内に充填された前記媒体を加圧することで、この媒体が前記板状部材を押圧し、この媒体の押圧により前記板状部材が外方に向かって突出移動し、この板状部材の突出移動による前記第一固定部又は前記第二固定部若しくは前記金型への押圧作用により、前記金型を前記第一固定部又は前記第二固定部に圧接状態にしてこの金型を固定するように構成されていることを特徴とするコッター。
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