JP2018026682A - 撮像装置、設定装置、画像解析装置、画像解析システム、及び設定方法 - Google Patents

撮像装置、設定装置、画像解析装置、画像解析システム、及び設定方法 Download PDF

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繁樹 岸田
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Abstract

【課題】各画素を複数の固定色の1つに分類するための基準パラメータを調整する際におけるネットワークの負荷を低減する。
【解決手段】変換部133は、撮像部11で撮像した画像の各画素のデータを、所定の色分類基準パラメータを用いて色の種別を示すデータに変換する。送信部15は、変換部133で変換した画像データをネットワーク経由で画像解析装置に送信する。受信部15は、画像解析装置からネットワーク経由で、色分類基準パラメータの変更情報を受信する。設定変更部134は、受信部15で受信した変更情報をもとに、色分類基準パラメータを変更する。
【選択図】図2

Description

本発明は、監視カメラ等の撮像装置、設定装置、画像解析装置、画像解析システム、及び設定方法に関する。
監視カメラで撮像された画像を解析して、侵入者または侵入物(以下、両者をまとめてオブジェクトと呼ぶ)を検知する監視カメラシステムが実用化されている。当該監視カメラシステムでは監視カメラから、サーバやPC等で構成される画像解析装置にネットワーク経由で画像データを送信し、画像解析装置でオブジェクト検出を行う構成が一般的である(例えば、特許文献1参照)。従来、監視カメラは撮像した画像を所定の圧縮フォーマット(H.264、JPEG等)で符号化し、符号化した画像データをネットワーク経由で画像解析装置に送信することが一般的であった。
この場合、画像解析装置は受信した画像データの復号と、画像解析を行う必要があり、処理負荷が高くなっていた。特にH.264等の圧縮フォーマットの復号処理に関しては、CPUリソースを多く消費するため、負荷が高くなっていた。そのため、複数のカメラで撮像された画像を同時に円滑に解析するには、複数のサーバやPCが必要となりコストが高くなっていた。また、サーバやPCへの通信量が増えるためネットワークの構築コストも高くなっていた。
そこで撮像した画像の原データを直接圧縮することが考えられる。例えば、画素を間引くことによりデータ量を圧縮することができる。さらに1画素あたりのデータ量を圧縮することも考えられる。オブジェクト検出処理は、10種類程度の固定色で表現された画像を用いた場合でも、比較的高精度に実行可能である。各画素を10種類程度の固定色の情報に変換すれば、各画素のデータ量を4ビットに圧縮することができる。
特開2003−259360号公報
上述の画素情報の単純な色情報への変換処理では、各画素を高精度に色分類することが重要となる。しかしながら、撮像装置により撮像される画像は、撮像装置の個体差、撮像装置の設置環境(屋内、屋外)、時間帯(日中、夕方、夜)などの条件により、同じ被撮像体であっても明るさや色が異なってくる。このため各画素を高精度に色分類するためには、撮像装置が撮影するシーンに応じて、色分類するための基準パラメータを最適な状態に調整することが求められる。当該基準パラメータの調整は、撮像装置から画像解析装置への画像データの送信、画像解析装置から撮像装置への変更量の送信を少なくとも1サイクル行う必要があり、ネットワークの負荷を上昇させる要因となる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、各画素を複数の固定色の1つに分類するための基準パラメータを調整する際におけるネットワークの負荷を低減する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の撮像装置(10)は、撮像部(11)と、前記撮像部(11)で撮像した画像の各画素のデータを、所定の色分類基準パラメータを用いて色の種別を示すデータに変換する変換部(133)と、前記変換部(133)で変換した画像データをネットワーク(40)経由で画像解析装置(20)に送信する送信部(15)と、前記画像解析装置(20)から前記ネットワーク(40)経由で、前記色分類基準パラメータの変更情報を受信する受信部(15)と、前記受信部(15)で受信した変更情報をもとに、前記色分類基準パラメータを変更する設定変更部(134)と、を備える。
本発明の別の態様は、設定装置である。この装置は、撮像装置(10)により撮像された画像の各画素のデータが、所定の色分類基準パラメータを用いて色の種別を示すデータに変換された画像データを、前記撮像装置(10)からネットワーク(40)経由で受信する受信部(22)と、前記受信部(22)で受信した画像データを表示させる表示制御部(233)と、前記所定の色分類基準パラメータに対するユーザが行った設定変更操作を受け付ける操作受付部(234)と、前記操作受付部(234)で受け付けた前記設定変更操作に基づいて、前記色分類基準パラメータを変更するための変更情報を生成する生成部(235)と、前記生成部(235)で生成した変更情報を前記撮像装置(10)に送信する送信部(22)と、を備える。
本発明のさらに別の態様は、画像解析装置(20)である。この装置は、撮像装置(10)により撮像された画像の各画素のデータが、所定の色分類基準パラメータを用いて色の種別を示すデータに変換された画像データを、前記撮像装置(10)からネットワーク(40)経由で受信する受信部(22)と、前記受信部(22)で受信した画像データを画像解析する画像解析部(231)と、前記画像解析部(231)の特性に基づき分類されている複数の固定色の色の範囲の情報である固定色定義情報に基づき描かれたカラーチャートの情報を保持するカラーチャート情報保持部(243)と、前記撮像装置(10)により撮像された画像が、前記カラーチャートが撮像された画像である場合、前記受信部(22)で受信した画像データと前記カラーチャートの情報とに基づいて、前記色分類基準パラメータを変更するための変更情報を生成する生成部(235)と、前記生成部(235)で生成した変更情報を前記撮像装置(10)に送信する送信部(22)と、を備える。
本発明のさらに別の態様は、画像解析システム(1)である。この画像解析システム(1)は、撮像装置(10)と画像解析装置(20)がネットワーク(40)で接続された画像解析システム(1)であって、前記撮像装置(10)は、撮像部(11)と、前記撮像部(11)で撮像した画像の各画素のデータを、所定の色分類基準パラメータを用いて色の種別を示すデータに変換する変換部(133)と、前記変換部(133)で変換した画像データを前記ネットワーク(40)経由で前記画像解析装置(20)に送信する第1の送信部(15)と、前記画像解析装置(20)から前記ネットワーク(40)経由で、前記色分類基準パラメータの変更情報を受信する第1の受信部(15)と、前記第1の受信部(15)で受信した変更情報をもとに、前記色分類基準パラメータを変更する設定変更部(134)と、を含む。前記画像解析装置(20)は、前記第1の送信部(15)により送信された前記画像データを受信する第2の受信部(22)と、前記第2の受信部(22)で受信した画像データを画像解析する画像解析部(231)と、前記第2の受信部(22)で受信した画像データを表示させる表示制御部(233)と、前記所定の色分類基準パラメータに対するユーザが行った設定変更操作を受け付ける操作受付部(234)と、前記操作受付部(234)で受け付けた前記設定変更操作に基づいて、前記色分類基準パラメータを変更するための変更情報を生成する生成部(235)と、前記生成部(235)で生成した変更情報を前記ネットワーク(40)経由で前記撮像装置(10)に送信する第2の送信部(22)と、を含む。
本発明のさらに別の態様は、設定方法である。この方法は、撮像装置により撮像された画像の各画素のデータが、所定の色分類基準パラメータを用いて色の種別を示すデータに変換された画像データを、前記撮像装置からネットワーク経由で受信する受信ステップと、前記受信ステップで受信した画像データを表示させる表示制御ステップと、前記所定の色分類基準パラメータに対するユーザが行った設定変更操作を受け付ける操作受付ステップと、前記操作受付ステップで受け付けた前記設定変更操作に基づいて、前記色分類基準パラメータを変更するための変更情報を生成する生成ステップと、前記生成ステップで生成した変更情報を前記ネットワーク経由で前記撮像装置に送信する送信ステップと、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、各画素を複数の固定色の1つに分類するための基準パラメータを調整する際におけるネットワークの負荷を低減することができる。
本発明の実施の形態に係る画像解析システムの全体構成を示す図である。 実施の形態1に係る撮像装置の構成を示す図である。 実施の形態1に係る画像解析装置の構成を示す図である。 実施の形態1に係る撮像装置の基本動作を示すフローチャートである。 図5(a)−(d)は、固定色(値)定義テーブルA、固定色(値)定義テーブルB、固定色(値)判断テーブルA、及び固定色(値)判断テーブルBの一例を示す図である。 図6(a)、(b)は、図5(c)、(d)に示した色判断テーブル及び輝度判断テーブルの範囲設定をそれぞれ、色相環チャート及びグレーチャートで示す図である。 図4のステップS12のサブルーチンを示すフローチャートである。 実施の形態1に係る画像解析装置の基本動作を示すフローチャートである。 色分類基準パラメータの設定変更画面の一例を示す図である。 実施の形態1に係る、色分類基準パラメータの設定変更処理を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る画像解析装置の構成を示す図である。 カラーチャートの一例を示す図である。 図12のカラーチャートに対応する、カラーチャート情報テーブルを示す図である。 実施の形態2に係る、色分類基準パラメータの設定変更処理を示すフローチャートである。 調整テーブルの一例を示す図である。 変形例に係るカラーチャートの一例を示す図である。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像解析システム1の全体構成を示す図である。画像解析システム1は、少なくとも1台の撮像装置10(図1では3台)、画像解析装置20及び画像保存装置30を備え、それらはネットワーク40を介して接続されている。撮像装置10は監視カメラを想定しており、撮像装置10は撮像した画像をネットワーク40を介して画像解析装置20と画像保存装置30に送信する。画像解析装置20は、撮像装置10から受信した画像を解析し、オブジェクトの侵入を検出した場合、アラートを通知する。画像保存装置30は、撮像装置10から受信した画像を所定の期間、保存する。ネットワーク40は、例えばTCP/IP及びイーサネット(登録商標)に準拠したLANにより構築される。
(実施の形態1)
図2は、実施の形態1に係る撮像装置10の構成を示す図である。撮像装置10は、撮像部11及び処理部12を備える。撮像部11は、固体撮像素子(例えば、CMOSイメージセンサ、CCDイメージセンサ)と信号処理回路を含む。固体撮像素子は、レンズで集光した入射光を電気信号に変換する。信号処理回路は、固体撮像素子における光電変換により生成された画像信号に対して、A/D変換、ノイズ除去などの信号処理を施して処理部12に出力する。
処理部12は制御部13、記憶部14、通信部15を備える。制御部13は、圧縮符号化部131、間引き部132、変換部133及び設定変更部134を含む。制御部13の構成は、ハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、またはハードウェア資源のみにより実現できる。ハードウェア資源としてCPU、DSP、ROM、RAM、FPGA、その他のLSIを利用できる。ソフトウェア資源としてオペレーティングシステム、アプリケーション、ファームウェア等のプログラムを利用できる。
記憶部14は、固定色(値)判断テーブルA141、固定色(値)判断テーブルB142及び彩度判断閾値保持部143を含む。記憶部14の構成は、不揮発性メモリにより実現できる。通信部15は、所定の通信規格に準拠した通信処理を実行する。
図3は、実施の形態1に係る画像解析装置20の構成を示す図である。画像解析装置20は少なくとも1台のサーバ又はPCにより構築される。画像解析装置20は処理部21及びコンソール部25を備える。コンソール部25は表示部26及び操作部27を備える。コンソール部25は例えば、クライアントPCで構築される。この場合、当該クライアントPCは、処理部21を構築するサーバに対して通信で接続する。なお、表示部26及び操作部27はそれぞれ、独立の周辺機器(例えば、ディスプレイ、キーボード、マウス)で構築されてもよい。
処理部21は通信部22、制御部23、記憶部24を備える。通信部22は所定の通信規格に準拠した通信処理を実行する。制御部23は、画像解析部231、アラート生成部232、表示制御部233、操作受付部234及び変更情報生成部235を含む。制御部23の構成は、ハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、またはハードウェア資源のみにより実現できる。記憶部24は、検出履歴保持部241及び設定情報保持部242を含む。記憶部24の構成は、HDD、SSD等の不揮発性メモリにより実現できる。
図4は、実施の形態1に係る撮像装置10の基本動作を示すフローチャートである。撮像部11は、画角エリアのシーンを撮像する(S10)。撮像部11は撮像したシーンの画像データをフレーム単位で処理部12に出力する。撮像部11から入力される画像データは、圧縮符号化部131に向かう第1系統と間引き部132に向かう第2系統に分岐される。第1系統は画像保存装置30に送信する画像データを生成するための系統であり、第2系統は画像解析装置20に送信する画像データを生成するための系統である。
間引き部132は、入力されるフレーム画像の画素を間引いて、フレーム画像のデータ量を圧縮する(S11)。例えば、フルHD(1920×1080)、HD(1280×720)等の画像サイズを、VGA(640×480)、QVGA(320×240)等の画像サイズに圧縮する。
変換部133は、フレーム画像内の各画素のデータを、画像解析装置20の画像解析部231の特性により定められた10種類の固定色(値)に変換する(S12)。この10種類の固定色(値)は、赤(1)、オレンジ(2)、黄(3)、緑(4)、青(5)、シアン(6)、マゼンタ(7)、黒(8)、グレー(9)、白(10)である。以下本明細書では、この変換処理を画素の単純化処理と呼ぶ。
なお、各固定色(値)に対応する色の範囲の定義(固定色定義情報)は、画像解析装置20の画像解析部231の特性により定められる。本実施の形態では、H(色相):0〜360[角度]、S(彩度):0〜100[%]、L(輝度):0〜100[%]により定義される。赤(1)〜マゼンタ(7)に関しては、S(彩度)が50以上と定義される。また、赤(1)〜マゼンタ(7)に関しては、図5(a)に示すように各固定色(値)のH(色相)の範囲が定義される。黒(8)〜白(10)に関しては、S(彩度)が50より小さいと定義される。また、黒(8)〜白(10)に関しては、図5(b)に示すように各固定色(値)のL(輝度)の範囲が定義される。
従って、変換部133が、上述の各固定色(値)の定義に基づき画素の単純化処理を行い、単純化処理された画像データが画像解析装置20に送信されることで、画像解析部231において精度の高い画像解析が期待される。しかしながら、撮像装置10により撮像される画像は、撮像装置10の個体差、撮像装置10の設置環境などの条件により、被撮像体が有する色がそのままの色で撮像されるとは限らない。したがって、変換部133は、上述の各固定色(値)の定義とは異なり得る、変更可能な色分類基準パラメータに基づいて、画素の単純化処理を行う。
色分類基準パラメータは、固定色(値)判断テーブルA141、固定色(値)判断テーブルB142、彩度判断閾値保持部143の値で構成される。図5(c)、(d)は、固定色(値)判断テーブルA141及び固定色(値)判断テーブルB142の一例を示す図である。図6(a)、(b)は、図5(c)、(d)に示した固定色(値)判断テーブルA141及び固定色(値)判断テーブルB142の範囲設定をそれぞれ、色相環チャート及びグレーチャートで示す図である。
色分類基準パラメータの初期値は、上述の各固定色(値)の定義に基づき設定する。例えば、図5(c)、(d)に示したように、上述の各固定色(値)の定義通りの値(図5(a)、(b)参照)に設定する。彩度判断閾値保持部143の値は50に設定する。なお、撮像装置10の個体差、撮像装置10の設置環境などによる、被撮像体が有する色と、それが撮像された画像データにおける色との違いを予め把握している場合は、この違いに基づき、色分類基準パラメータの初期値を設定してもよい。例えば、撮像装置10の個体差により、H(色相)が常に5度増加するように撮像されることが分かっている場合は、図5(c)の色相(角度)範囲の値を、それぞれ5度減じた値に設定してもよい。
図7は、図4のステップS12のサブルーチンを示すフローチャートである。変換部133は、撮像部11から入力される画像データの各画素をRGBデータからHSLデータに変換する(S120)。その際、HSL変換後の値の範囲が、H(色相):0〜360[角度]、S(彩度):0〜100[%]、L(輝度):0〜100[%]の範囲内に収まるように変換する。
変換部133は、対象画素の彩度と閾値を比較する(S121)。彩度が閾値以上の場合(S121のY)、変換部133は対象画素の色を色相をもとに決定する(S122)。彩度が閾値未満の場合(S121のN)、変換部133は対象画素の色を輝度をもとに決定する(S123)。例えば彩度の閾値が50の場合、彩度が50%以上の画素の色は、色相をもとに赤、黄、緑、青、オレンジ、シアン、マゼンタのいずれかに決定される。一方、彩度が50%未満の画素の色は、輝度をもとに白、グレー、黒のいずれかに決定される。
色相に基づく色の決定は、HSL変換により取得された色相値(0〜360°)が、図6(a)に示した色相環のどの領域に含まれるかを判別することで行う。例えば、色相値が0°(=360°)付近の場合は赤、120°付近の場合は緑、240°付近の場合は青と判別する。
輝度に基づく色の決定は、HSL変換により取得された輝度値(0〜100%)が、図6(b)に示したグレーチャートのどの領域に含まれるかを判別することで行う。図6(b)に示す例では、輝度値が70%以上の場合が白、30%未満の場合が黒、70%未満で30%以上の場合がグレーと判別する。
以上の色の割当処理を全画素について実行する。最終的にフレーム画像が、赤、黄、緑、青、オレンジ、シアン、マゼンタ、白、グレー、黒の10色のデータ(1−10の10値)に単純化される。従って1画素は0.5バイト(4ビット)で表現することができる。一般的なカラー固体撮像素子を使用する場合、変換部133への入力画像は1画素当たり3バイト(24ビット;赤色データ:8ビット、緑色データ:8ビット、青色データ:8ビット)で規定される。従って、1画素当たりのデータ量を6分の1に圧縮できる。
図4に戻る。変換部133は、10種類の色の種別を示すデータに変換した後の画像データ(以下、単純化画像データという)をランレングス圧縮する(S13)。なお、ランレングス圧縮以外の可逆変換圧縮を行ってもよい。通信部15は、圧縮された単純化画像データをネットワーク40を介して画像解析装置20に送信する(S14)。
圧縮符号化部131は、撮像部11から入力される画像データの各画素をRGBデータからYUBデータに変換する。圧縮符号化部131は変換した画像データを、直交変換を用いた所定の圧縮符号化規格に従い圧縮符号化する(S15)。例えば、JPEG、MPEG−2、H.264/AVC等の規格に従い圧縮符号化する。通信部15は、圧縮符号化された画像データをネットワーク40を介して画像保存装置30に送信する(S16)。
図8は、実施の形態1に係る画像解析装置20の基本動作を示すフローチャートである。通信部22は、撮像装置10から送信された単純化画像データを受信する(S20)。画像解析部231は、圧縮された単純化画像データをランレングス伸張して、圧縮前の単純化画像データを復元する(S21)。なお、図4のステップS13のランレングス圧縮処理と、図8のステップS21のランレングス伸張処理を省略する設計も可能である。
画像解析部231は、単純化画像の各画素の経時的な変化をもとに単純化画像内の背景とオブジェクトを分離する(S22)。動きが閾値より小さい画素領域を背景領域とし、動きが閾値以上の画素領域をオブジェクト領域とする。単純化画像内においてオブジェクトが検出された場合(S23のY)、画像解析部231は検出したオブジェクトをメタデータ(色、輝度、形、大きさ等)に変換し、検出履歴保持部241に保存する(S24)。
アラート生成部232は、オブジェクトのメタデータとアラート条件データを比較し(S25)、オブジェクトのメタデータがアラート条件を満たす場合(S25のY)、アラート情報を生成し、ユーザに通知する(S26)。例えば、アラート情報を表示制御部233に出力し、表示部26にアラートメッセージを表示させる。またアラート情報を図示しない音声出力部に出力し、音声出力部にアラートメッセージを音声出力させる。アラート条件データは例えば、人を識別するためのメタデータを含み、侵入禁止エリアに人が侵入したことを検出するとアラート条件が成就する。
次に、撮像装置10の色分類基準パラメータを、画像解析装置20から調整して設定変更する処理を説明する。各撮像装置10の色分類基準パラメータは、設定情報保持部242に保持され、各撮像装置10に保持される色分類基準パラメータと、画像解析装置20に保持される各撮像装置10の色分類基準パラメータとは同期が取られている。表示制御部233は、撮像装置10から受信した単純化画像と、設定情報保持部242から読み出した当該撮像装置10の色分類基準パラメータを表示部26に表示させる。
図9は、色分類基準パラメータの設定変更画面26aの一例を示す図である。この設定変更画面26aには、単純化画像26b、色相環チャート26c、グレーチャート26kが表示される。色相環チャート26cは7本の境界線26d−26jにより7色に分類されている。ユーザは7本の境界線26d−26jを任意に円弧回転させることにより、7色の色相範囲を自由に調整することができる。グレーチャート26kは2本の境界線26l、26mにより白、グレー、黒に分類されている。ユーザは2本の境界線26l、26mを任意に上下移動させることにより、白、グレー、黒の範囲を自由に調整することができる。
ユーザは単純化画像26bを見て、画素の色分類が正確に行われているか否か確認する。例えば、人肌は本来、黄またはオレンジに分類されるべきであるが、単純化画像26b内の人肌が赤に分類されている場合、色分類が正確に行われていないことになる。この場合、ユーザは境界線26jの境界線を反時計周りの方向に移動させる。
図10は、実施の形態1に係る、色分類基準パラメータの設定変更処理を示すフローチャートである。撮像部11は、画角エリアのシーンを撮像する(S10)。変換部133は、フレーム画像内の各画素のデータを、色分類基準パラメータを用いて色の種別を示すデータに変換する(S12)。通信部15は、単純化画像データをネットワーク40を介して画像解析装置20に送信する(S14)。なお図10では、図面の簡略化のため図4のステップS11、ステップS13の処理を省略して描いている。
画像解析装置20の通信部22は、撮像装置10から送信された単純化画像データを受信する(S20)。表示制御部233は、受信した単純化画像データを含む、色分類基準パラメータの設定変更画面を表示部26に表示させる(S27)。操作受付部234は、ユーザが操作部27に対して行った色分類基準パラメータの設定変更操作を受け付ける(S29)。変更情報生成部235は、受け付けた設定変更操作を判断基準情報として、色分類基準パラメータの設定変更情報を生成する(S210)。通信部22は、生成された設定変更情報をネットワーク40を介して、対象となる撮像装置10に送信する(S211)。
撮像装置10の通信部15は、画像解析装置20から色分類基準パラメータの設定変更情報を受信する(S17)。設定変更部134は、受信した設定変更情報をもとに、固定色(値)判断テーブルA141、固定色(値)判断テーブルB142または彩度判断閾値保持部143の値を更新する(S18)。撮影継続中(S19のN)はステップS10に遷移する。変換部133は、撮像部11により撮像された画像データを、更新後の色分類基準パラメータをもとに単純化処理し(S12)、通信部15は、単純化画像データを画像解析装置20に送信する(S14)。
画像解析装置20の表示制御部233は、受信した単純化画像データを含む、色分類基準パラメータの設定変更画面を表示部26に表示させる(S27)。ユーザが、色分類基準パラメータの変更後の単純化画像に満足した場合、設定変更完了の操作を行う。操作受付部234が、ユーザが操作部27に対して行った設定変更完了の操作を受け付けると(S28のY)、変更情報生成部235は、対象となる撮像装置10の色分類基準パラメータを変更後の値に上書保存する(S212)。
ユーザは、最適な単純化画像が表示されるまで、ステップS20→S27→S28→S29→S210→S211→S17→S18→S19→S10→S12→S14→S20の処理ループを繰り返し、最適な単純化画像が表示されると設定変更完了の操作を行う。
以上説明したように実施の形態1によれば、撮像装置10から単純化画像データを画像解析装置20に送信することにより、撮像装置10から画像解析装置20に送信する通信量を低減し、ネットワーク40の負荷を低減することができる。撮像装置10と画像解析装置20間において、各画素の単純化処理に必要な色分離基準パラメータの調整を行う際も同様に、ネットワーク40の負荷を低減することができる。
従来、撮像装置10から画像解析装置20に、画像保存装置30に送信される画像データと同様の圧縮符号化された画像データが送信されていた。この場合、画像解析装置20において、受信した画像データの復号処理、単純化処理、及び解析処理を全て行う必要があり、処理負荷が高くなっていた。特にH.264等の直交変換を用いた圧縮フォーマットの復号処理では、多くのCPUリソースを消費していた。そのため、複数の撮像装置10で撮像された画像を同時に解析するには、複数の画像解析装置20を設置する必要があり、コストが高くなっていた。この場合、画像解析装置20への通信量も増えるためネットワーク40の構築コストも高くなっていた。また、撮像装置10に解析機能を持たせることも考えられるが、1台当たりの撮像装置10のコストが上がり、トータルコストが高くなる。
これに対して実施の形態1によれば、画像データの復号処理と、単純化処理を画像解析装置20から省略することができ、画像解析装置20の負荷を軽減することができる。また撮像装置10で前処理としての単純化処理を行うことにより、画像解析装置20における解析処理の負荷を軽減することができる。画像解析装置20の負荷軽減により、画像解析装置20が同時に処理可能な撮像装置10の台数が増えるため、システムのトータルコストを安価にすることができる。また画像劣化を伴う非可逆的な圧縮/伸張を用いないため、従来と比較して画像解析精度を向上させることができる。また単純化画像データをランレングス圧縮する場合、画像解析精度を低下させずに、ネットワーク40の負荷と構築コストをさらに低減することができる。
画像解析装置20において高精度な画像解析を実現するには、撮像装置10において高精度な単純化処理が行われる必要がある。一方、撮像装置10により撮像される画像は、撮像装置10の個体差、設置環境等により明るさや色が異なる。このため、高精度な単純化処理を実現するには撮像装置10ごとに、単純化処理に必要な色分類基準パラメータを最適に調整する必要がある。
実施の形態1では単純化処理を撮像装置10で行っているため、色分類基準パラメータを設定変更するには、撮像装置10と画像解析装置20が相互に連携して動作する必要がある。その際、撮像装置10から画像解析装置20へ単純化画像データを送信し、ユーザの目視により調整された色分類基準パラメータの設定変更情報を画像解析装置20から撮像装置10に送信する。実施の形態1によれば、後述する実施の形態2のように撮像装置10にカラーチャートを撮影させる必要がない。従ってユーザが撮像装置10の設置場所に赴くことなく、色分類基準パラメータの調整が可能である。また色分類基準パラメータの調整時にも、単純化処理を画像解析装置20ではなく撮像装置10で行うため、画像解析装置20とネットワーク40の負荷上昇を抑制することができる。
(実施の形態2)
次に実施の形態2を説明する。実施の形態1では色分類基準パラメータの調整をユーザによるマニュアル操作に基づき行う例を説明した。実施の形態2では、色分類基準パラメータの調整を自動化する例を説明する。
図11は、実施の形態2に係る画像解析装置20の構成を示す図である。実施の形態2では記憶部24にカラーチャート情報保持部243が追加される。また撮像装置10から受信した単純化画像データが変更情報生成部235にも出力される。なお撮像装置10の構成は、実施の形態1と同様である。実施の形態2では、調整対象とする撮像装置10に所定のカラーチャートを撮影させる。
カラーチャート情報保持部243には、固定色(値)定義パラメータが保持される。固定色(値)定義パラメータは、固定色(値)定義テーブルA、固定色(値)定義テーブルB、彩度定義閾値で構成される。これらの値は、実施の形態1で説明したのと同様、画像解析装置20の画像解析部231の特性により定められた値となる。本実施の形態では、実施の形態1と同様に、図5(a)、(b)の通りに定義され、また彩度定義閾値は50と定義されているものとする。
図12は、カラーチャートC1の一例を示す図である。カラーチャートC1は、図12に示すように10の領域からなる。各領域には、固定色(値)定義パラメータで定義される各固定色(値)の色の範囲から選択された一の色がそれぞれ描かれる。例えば領域3(黄)には、S(彩度)が50以上、かつ、H(色相)が50以上89以下の色(例えば、H:70、S:100、L:100)が描かれる。また、領域8(黒)には、S(彩度)が50より小さく、かつ、L(輝度)が29以下の色(例えば、H:0、S:20、L:15)が描かれる。
図12に示す例では、カラーチャートC1のサイズ(枠の領域を除く)は横700×縦400である。各領域の位置情報(座標)と、各領域に描いた固定色(値)とを含むカラーチャート情報テーブルを、カラーチャート情報保持部243に登録する。
図13は、図12のカラーチャートC1に対応する、カラーチャート情報テーブル243aを示す図である。図13に示すカラーチャート情報テーブル243aでは、各領域の位置情報を左上座標と右下座標の2点の座標で規定している。
図14は、実施の形態2に係る、色分類基準パラメータの設定変更処理を示すフローチャートである。撮像部11は、カラーチャートC1が設置されたシーンを撮像する(S10)。変換部133は、フレーム画像内の各画素のデータを、色分類基準パラメータを用いて色の種別を示すデータに変換する(S12)。通信部15は、単純化画像データをネットワーク40を介して画像解析装置20に送信する(S14)。
画像解析装置20の通信部22は、撮像装置10から送信された単純化画像データを受信する(S20)。変更情報生成部235は、受信した単純化画像データを、カラーチャート情報保持部243に保持されたカラーチャートC1の定型パターンデータと比較照合する(S213)。パターン照合の結果、定型パターンデータと一致しない色データがあった場合(S213の不一致)、変更情報生成部235は、色分類基準パラメータを変更する。
以下、具体例を挙げて説明する。パターン照合前の準備作業として、変更情報生成部235は、撮像された画像内においてカラーチャートが映っている領域をエリア指定し、エリア指定した領域の単純化画像データを抽出する。次に変更情報生成部235は、抽出した単純化画像データの領域から複数の画素の値(色情報)を判断基準情報としてピックアップし、定型パターンデータの色情報と比較照合する。
定型パターンデータのどの色情報と照合するかは、単純化画像データ内の相対位置情報に基づき決定される。カラーチャートの左上を始点とした場合、始点から右方向に2/7、下方向に1/2のエリア内の画素の場合、定型パターンデータの色の値は黒(8)なので、黒(8)と一致するか照合する。比較照合する画素の値(色情報)のピックアップは、定型パターンデータ内の10色の全てが比較照合できるように、各色のエリアから少なくとも1画素はピックアップする。
変更情報生成部235は、比較照合の結果、定型パターンデータと一致しない色データがあった場合(S213の不一致)、設定情報保持部242に保持される調整テーブルを参照して、色分類基準パラメータの変更量を決定する(S214)。
図15は、調整テーブル242cの一例を示す図である。例えば、撮像装置10が暗い場所を撮影している場合、単純化処理の結果、カラーチャートC1のグレーが黒(8)に変換され、カラーチャートC1の白がグレー(9)に変換される場合が発生する。この場合、白とグレーの閾値、及びグレーと黒の閾値を、調整テーブル242cに規定された調整量分(図15では、10%)、下げた輝度判断テーブル142に変更する。逆に、明るい環境で撮像装置10が撮影している場合は、白とグレーの閾値、及びグレーと黒の閾値を調整テーブル242cに規定された調整量分、上げた輝度判断テーブル142に変更することとなる。
また、明るすぎる場所を撮影している場合、色味が薄くなってしまい、単純化処理の結果、カラーチャートC1の有色の領域が白(10)に変換される場合が発生する。この場合、彩度の閾値を調整テーブル242cに規定された調整量(図15では、3%)、下げる。
また単純化処理の結果、カラーチャートC1の領域1(赤)がオレンジ(2)に変換される場合がある。この場合、固定色(値)判断テーブルA141の7つの境界値を、調整テーブル242cに規定された調整量分(図15では、10°)、進める。なお、赤とオレンジとの境界値のみを進めてもよい。逆に、単純化処理の結果、カラーチャートC1の領域1(赤)がマゼンタ(7)に変換される場合がある。この場合、固定色(値)判断テーブルA141の7つの境界値を、調整テーブル242cに規定された調整量分、遅らせる。なお、マゼンタと赤との境界値のみを遅らせてもよい。
通信部22は、変更情報生成部235により生成された色分類基準パラメータの設定変更情報をネットワーク40を介して、対象となる撮像装置10に送信する(S211)。撮像装置10の通信部15は、画像解析装置20から色分類基準パラメータの設定変更情報を受信する(S17)。設定変更部134は、受信した設定変更情報をもとに、固定色(値)判断テーブルA141、固定色(値)判断テーブルB142または彩度判断閾値保持部143の値を更新する(S18)。撮影継続中(S19のN)はステップS10に遷移する。変換部133は、撮像部11により撮像された画像データを、更新後の色分類基準パラメータをもとに単純化処理し(S12)、通信部15は、単純化画像データを画像解析装置20に送信する(S14)。
画像解析装置20の通信部22は、撮像装置10から送信された単純化画像データを受信する(S20)。変更情報生成部235は、受信した単純化画像データと、カラーチャートC1の定型パターンデータを再度、比較照合する(S213)。両者の色データが完全に一致する場合(S213のY)、変更情報生成部235は、対象となる撮像装置10の色分類基準パラメータを、変更後の値に上書保存する(S212)。
以上説明したように実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果を奏する。さらに色分類基準パラメータの設定変更を自動化することで、撮像装置10ごとの調整レベルのバラツキを無くし、複数の撮像装置10間における調整レベルの統一性を確保することができる。また複数の撮像装置10の個別事情も、調整レベルに反映させることができる。
また実施の形態1のように、ユーザによる目視とマニュアル操作によるパラメータの調整が発生しない。従ってユーザの煩雑な作業を省くことができる。特に撮像装置10の台数が多い場合、その効果が大きくなる。実施の形態2では、撮像装置10によるカラーチャートの撮影が必須となるが、例えば、撮像装置10の画角内の壁にカラーチャートを貼り付けておけば、ユーザが不在な期間を含む任意のタイミングで色分類基準パラメータの調整が可能になる。さらに撮像装置10の近傍に日射計を設置し、当該日射計により検出される日射量が所定値以上変化したタイミングで、色分類基準パラメータの調整を実行してもよい。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
図16は、変形例に係るカラーチャートC2の一例を示す図である。図12では、10種類の固定色を含む定型パターンで構成されたカラーチャートC1を示した。変形例では、2つのグラデーション領域を含むグラデーション・カラーチャートC2を使用する。このグラデーション・カラーチャートC2の色情報および位置情報は、画像解析装置20のカラーチャート情報保持部243にカラーチャート情報として保持される。例えば、図12、図13のカラーチャートC1と同様にサイズを横700×縦400と定義する。グラデーション・カラーチャートC2は、第1グラデーション領域と第2グラデーション領域を有する。
第1グラデーション領域は黒、グレー、白の3色がグラデーション状に変化している領域である。第1グラデーション領域の彩度は0%で固定であり、色相も0°で固定である。輝度は、第1グラデーション領域の左辺(X座標0)から右辺(X座標699)に向けて、X座標の値に比例して0から100に増加する。つまり、「輝度=(100/699)*X座標」となる。第2グラデーション領域は赤、マゼンタ、青、シアン、緑、黄、オレンジの7色がグラデーション状に変化している領域である。第2グラデーション領域の輝度は50%で固定である。色相は、第2グラデーション領域の左辺(X座標0)から右辺(X座標699)に向けて、X座標の値に比例して0から360に増加する。つまり、「色相=(360/699)*X座標」となる。彩度は、第2グラデーション領域の上辺(Y座標200)から下辺(Y座標399)に向けて、Y座標の値に比例して0から100に増加する。つまり、「彩度=(100/199)*(Y座標−199)」となる。
変更情報生成部235は、撮像装置10により撮像された画像内においてカラーチャートC2が映っている領域をエリア指定し、エリア指定した領域の単純化画像データを抽出する。次に変更情報生成部235は、抽出した単純化画像データの領域を走査し、画素の値(色情報)の切り替わり位置を特定する。具体的には、固定色(値)定義パラメータが、図5(b)に示された値となっている場合、つまり黒(8)からグレー(9)の境界値が輝度30%に定められている場合、左上の画素から走査を開始し、画素の値が黒(8)からグレー(9)に切り替わる画素のX座標は209(≒699*(30/100))になるべきである。これに対して、切り替わり画素が左または右方向にずれている場合、変更情報生成部235は、そのずれを補償するための変更情報を生成する。例えば、右に20ずれていた(X座標229)場合、設定情報保持部242から読み出した当該撮像装置10の色分類基準パラメータの輝度判断テーブルの「黒(8)」の「輝度(%)範囲」の最大値の値に、(209/229)を乗じた値を、当該撮像装置10の「黒(8)」の「輝度(%)範囲」の最大値の新しい値とする。これに合わせて、当該撮像装置10の「グレー(9)」の「輝度(%)範囲」の最小値も変更する。他の境界についても同様に、変更情報生成部235は、カラーチャート情報に規定される切り替わり画素と、単純化画像データの切り替わり画素とのずれを検出し、そのずれを補償するための変更情報を生成する。変形例によれば、カラーチャートC2の1回の撮影で、色分類基準パラメータの調整を完了させることができる。
また上述の説明では、各画素を10種類の固定色のいずれかに分類する例を示した。この点、10種類未満または10種類を超える固定色を用意してもよい。用意する固定色の数を8色以内に減らせば各画素のデータ量を3ビット以内に圧縮することができるが、画像解析の精度が低下する。一方、用意する固定色の数を増やせば画像解析の精度は上昇するが、各画素のデータ量が増加し、ネットワーク40及び画像解析装置20の負荷が上昇する。設計者は当該トレードオフ関係を考慮して、用意する固定色の数を決定することができる。
1 画像解析システム、 10 撮像装置、 11 撮像部、 12 処理部、 13 制御部、 131 圧縮符号化部、 132 間引き部、 133 変換部、 134 設定変更部、 14 記憶部、 141 固定色(値)判断テーブルA、 142 固定色(値)判断テーブルB、 143 彩度判断閾値保持部、 15 通信部、 20 画像解析装置、 21 処理部、 22 通信部、 23 制御部、 231 画像解析部、 232 アラート生成部、 233 表示制御部、 234 操作受付部、 235 変更情報生成部、 24 記憶部、 241 検出履歴保持部、 242 設定情報保持部、 243 カラーチャート情報保持部、 25 コンソール部、 26 表示部、 27 操作部、 30 画像保存装置、 40 ネットワーク。

Claims (6)

  1. 撮像部と、
    前記撮像部で撮像した画像の各画素のデータを、所定の色分類基準パラメータを用いて色の種別を示すデータに変換する変換部と、
    前記変換部で変換した画像データをネットワーク経由で画像解析装置に送信する送信部と、
    前記画像解析装置から前記ネットワーク経由で、前記色分類基準パラメータの変更情報を受信する受信部と、
    前記受信部で受信した変更情報をもとに、前記色分類基準パラメータを変更する設定変更部と、
    を備える撮像装置。
  2. 撮像装置により撮像された画像の各画素のデータが、所定の色分類基準パラメータを用いて色の種別を示すデータに変換された画像データを、前記撮像装置からネットワーク経由で受信する受信部と、
    前記受信部で受信した画像データを表示させる表示制御部と、
    前記所定の色分類基準パラメータに対するユーザが行った設定変更操作を受け付ける操作受付部と、
    前記操作受付部で受け付けた前記設定変更操作に基づいて、前記色分類基準パラメータを変更するための変更情報を生成する生成部と、
    前記生成部で生成した変更情報を前記撮像装置に送信する送信部と、
    を備える設定装置。
  3. 撮像装置により撮像された画像の各画素のデータが、所定の色分類基準パラメータを用いて色の種別を示すデータに変換された画像データを、前記撮像装置からネットワーク経由で受信する受信部と、
    前記受信部で受信した画像データを画像解析する画像解析部と、
    前記画像解析部の特性に基づき分類されている複数の固定色の色の範囲の情報である固定色定義情報に基づき描かれたカラーチャートの情報を保持するカラーチャート情報保持部と、
    前記撮像装置により撮像された画像が、前記カラーチャートが撮像された画像である場合、前記受信部で受信した画像データと前記カラーチャートの情報とに基づいて、前記色分類基準パラメータを変更するための変更情報を生成する生成部と、
    前記生成部で生成した変更情報を前記撮像装置に送信する送信部と、
    を備える画像解析装置。
  4. 前記カラーチャートは、前記複数の固定色の色の範囲を含むグラデーションが描かれたカラーチャートであり、
    前記生成部は、前記撮像装置により撮像された画像が、前記カラーチャートが撮像された画像である場合、前記受信部で受信した画像データ、前記カラーチャートの情報及び前記固定色定義情報に基づいて、前記色分類基準パラメータを変更するための変更情報を生成する、
    請求項3に記載の画像解析装置。
  5. 撮像装置と画像解析装置がネットワークで接続された画像解析システムであって、
    前記撮像装置は、
    撮像部と、
    前記撮像部で撮像した画像の各画素のデータを、所定の色分類基準パラメータを用いて色の種別を示すデータに変換する変換部と、
    前記変換部で変換した画像データを前記ネットワーク経由で前記画像解析装置に送信する第1の送信部と、
    前記画像解析装置から前記ネットワーク経由で、前記色分類基準パラメータの変更情報を受信する第1の受信部と、
    前記第1の受信部で受信した変更情報をもとに、前記色分類基準パラメータを変更する設定変更部と、
    を含み、
    前記画像解析装置は、
    前記第1の送信部により送信された前記画像データを受信する第2の受信部と、
    前記第2の受信部で受信した画像データを画像解析する画像解析部と、
    前記第2の受信部で受信した画像データを表示させる表示制御部と、
    前記所定の色分類基準パラメータに対するユーザが行った設定変更操作を受け付ける操作受付部と、
    前記操作受付部で受け付けた前記設定変更操作に基づいて、前記色分類基準パラメータを変更するための変更情報を生成する生成部と、
    前記生成部で生成した変更情報を前記ネットワーク経由で前記撮像装置に送信する第2の送信部と、
    を含む画像解析システム。
  6. 撮像装置により撮像された画像の各画素のデータが、所定の色分類基準パラメータを用いて色の種別を示すデータに変換された画像データを、前記撮像装置からネットワーク経由で受信する受信ステップと、
    前記受信ステップで受信した画像データを表示させる表示制御ステップと、
    前記所定の色分類基準パラメータに対するユーザが行った設定変更操作を受け付ける操作受付ステップと、
    前記操作受付ステップで受け付けた前記設定変更操作に基づいて、前記色分類基準パラメータを変更するための変更情報を生成する生成ステップと、
    前記生成ステップで生成した変更情報を前記ネットワーク経由で前記撮像装置に送信する送信ステップと、
    を備える設定方法。
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