JP2018024370A - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料劣化時においてドライバビリティを悪化させることなく燃料消費量を増加させる。
【解決手段】ECUは、燃料が劣化状態であると判定される場合(S100にてYES)、エンジンの強制運転制御を実行するステップ(S102)と、損失最大のトルク分配比で第2MGおよび第3MGを制御するステップ(S104)と、燃料が劣化状態でないと判定される場合(S100にてNO)、CDモードが選択されていると(S106にてYES)、損失最小のトルク分配比で第2MGおよび第3MGを制御するステップ(S108)と、CDモードが選択されていないと(S106にてNO)、走行状態に応じたトルク分配比で第2MGおよび第3MGを制御するステップ(S110)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の駆動用モータを搭載したハイブリッド車両において、燃料劣化時の駆動制御に関する。
自宅等において外部充電が可能なハイブリッド車両においては、電動走行を継続する期間が長い場合がある。電動走行を継続している間、エンジンは停止状態であるため、電動走行を継続する期間が長いと、燃料タンク内の燃料が劣化する場合がある。
このような問題に対して、たとえば、特開2012−166777号公報(特許文献1)には、燃料劣化時にエンジンの動作点を燃費最適線上の動作点から燃料消費動作点へ切り替えてエンジンを動作させる技術が開示される。
特開2012−166777号公報
しかしながら、燃料消費量を上げるためにエンジンの動作点を通常の動作点から変更すると、エンジンにおいて発生するトルクや回転数が通常の動作点におけるトルクや回転数から変化することになる。そのため、騒音やノイズが発生したり、あるいは、エンジンのトルクが駆動輪に伝達される構成のハイブリッド車両の場合には運転性能に変化が生じたりする場合がある。その結果、ドライバビリティが悪化する場合がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、燃料劣化時においてドライバビリティを悪化させることなく燃料消費量を増加させるハイブリッド車両を提供することである。
この発明のある局面に係るハイブリッド車両は、ジェネレータと、ジェネレータの動力源となるエンジンと、ジェネレータを用いて充電される蓄電装置と、蓄電装置からの電力の供給を受けて車両を駆動する複数の駆動用モータと、車両の走行時に複数の駆動用モータが発生するトルクの分配比を決定し、決定された分配比に従って車両に要求される駆動力が発生するように複数の駆動用モータを制御する制御装置とを備える。制御装置は、エンジンに供給される燃料が劣化状態である場合には、エンジンを作動させた状態を維持しつつ、複数の駆動用モータにおける損失の総量が、燃料が劣化状態でない場合の損失の総量よりも増加するように分配比を決定する。
このようにすると、複数の駆動用モータにおける損失の総量が増えた分だけ、エンジンの発電負荷が上昇するため、車両に要求される駆動力を発生させつつ、エンジンにおける燃料消費量を増加させることができる。そのため、エンジンの動作点を通常の動作点から変化させる必要がないため、騒音およびノイズの発生や運転性能の変化を抑制することができる。
この発明によると、燃料劣化時においてドライバビリティを悪化させることなく燃料消費量を増加させるハイブリッド車両を提供することができる。
本実施の形態に係るハイブリッド車両の全体構成を概略的に示すブロック図である。 本実施の形態においてECUで実行される制御処理を示すフローチャートである。 第2MGおよび第3MGの各々におけるトルクと損失との関係を示す図である。 第3MGのトルクと第2MGおよび第3MGの損失の総量との関係を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、本実施の形態に係るハイブリッド車両1(以下、単に車両1と記載する)の全体構成を概略的に示すブロック図である。図1に示すように、車両1は、トランスミッション8と、エンジン10と、駆動軸17と、PCU(Power Control Unit)60と、インバータ62と、バッテリ70と、前輪72Fと、後輪72Rと、ECU(Electronic Control Unit)200とを含む。
トランスミッション8は、出力軸16と、第1モータジェネレータ(以下、第1MGと記載する)20と、第2モータジェネレータ(以下、第2MGと記載する)30と、動力分割装置40と、減速機58とを含む。さらに、車両1は、第3モータジェネレータ(以下、第3MGと記載する)80と、ディファレンシャルギヤ90とをさらに含む。
ECU200は、エンジン回転数センサ11と、第1MG回転数センサ12と、第2MG回転数センサ13と、第3MG回転数センサ14等の各種センサから検出結果を示す各種信号を受信する。
このような構成を有する車両1は、エンジン10、第2MG30および第3MG80のうちの少なくとも一方から出力される駆動力によって走行する。エンジン10が発生する動力は、動力分割装置40によって2経路に分割される。2経路のうちの一方の経路は減速機58を介して駆動輪72へ動力が伝達される経路であり、他方の経路は第1MG20へ動力が伝達される経路である。
第1MG20、第2MG30および第3MG80は、たとえば、三相交流回転電機である。第1MG20および第2MG30は、PCU60によって駆動される。第3MG80は、インバータ62によって駆動される。
第1MG20は、動力分割装置40によって分割されたエンジン10の動力を用いて発電してPCU60を経由してバッテリ70を充電するジェネレータ(発電装置)としての機能を有する。また、第1MG20は、バッテリ70からの電力を受けてエンジン10の出力軸16であるクランク軸を回転させる。これによって、第1MG20は、エンジン10を始動するスタータとしての機能を有する。
第2MG30は、バッテリ70に蓄えられた電力および第1MG20により発電された電力の少なくとも一方を用いて前輪72Fに駆動力を与える駆動用モータとしての機能を有する。また、第2MG30は、回生制動によって発電された電力を用いてPCU60を経由してバッテリ70を充電するためのジェネレータとしての機能を有する。
第3MG80は、バッテリ70に蓄えられた電力および第1MG20により発電された電力の少なくとも一方を用いて後輪72Rに駆動力を与える駆動用モータとしての機能を有する。また、第3MG80は、回生制動によって発電された電力を用いてインバータ62を経由してバッテリ70を充電するためのジェネレータとしての機能を有する。
エンジン10は、複数個(本実施の形態においては4個)の気筒112を含むガソリンエンジンであって、ECU200からの制御信号S1に基づいて制御される。エンジン10としては、図1に示される形式に特に限定されるものではない。
このような構成を有するエンジン10において、ECU200は、複数の気筒112の各々に対して適切な時期に適切な量の燃料を噴射したり、複数の気筒112への燃料の噴射を停止したりすることによって、複数の気筒112の各々の燃料噴射量を制御する。
動力分割装置40は、エンジン10の発生する動力を、出力軸16を経由した駆動軸17への経路と、第1MG20への経路とに分割可能に構成される。動力分割装置40としては、サンギヤ、プラネタリキャリアおよびリングギヤの3つの回転軸を有する遊星歯車機構を用いることができる。たとえば、第1MG20のロータをサンギヤに接続し、エンジン10の出力軸をプラネタリキャリアに接続し、かつ、出力軸16をリングギヤに接続することによって、動力分割装置40に、エンジン10と第1MG20と第2MG30とを機械的に接続することができる。
第2MG30のロータとも接続された出力軸16は、減速機58を経由して、駆動輪72を回転駆動するための駆動軸17と機械的に連結される。なお、第2MG30の回転軸と出力軸16との間に変速機をさらに組み込んでもよい。
PCU60は、バッテリ70から供給される直流電力を交流電力に変換し、変換した電力を第1MG20および第2MG30に供給することによって、第1MG20および第2MG30を駆動する。また、PCU60は、第1MG20および第2MG30において発電された交流電力を直流電力に変換し、変換した直流電力をバッテリ70に供給することによって、バッテリ70を充電する。たとえば、PCU60は、直流/交流電力変換のためのインバータ(図示せず)と、インバータの直流リンク側とバッテリ70との間で直流電圧変換を実行するためのコンバータ(図示せず)とを含むように構成される。
インバータ62は、バッテリ70から供給される直流電力を交流電力に変換し、変換した電力を第3MG80に供給することによって、第3MG80を駆動する。また、インバータ62は、第3MG80において発電された交流電力を直流電力に変換し、変換した直流電力をバッテリ70に供給することによって、バッテリ70を充電する。
バッテリ70は、蓄電装置であり、再充電可能な直流電源である。バッテリ70としては、たとえば、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の二次電池が用いられる。バッテリ70の電圧は、たとえば200V程度である。バッテリ70は、上述したように第1MG20、第2MG30あるいは第3MG80により発電された電力を用いて充電される他、後述する外部電源302から供給される電力を用いて充電されてもよい。なお、バッテリ70は、二次電池に限らず、直流電圧を生成できるもの、たとえば、キャパシタ、太陽電池等であってもよい。
充電装置78は、車両1の停止中において、充電プラグ300が車両1に取り付けられる場合に、ECU200からの制御信号に応じて外部電源302から供給される電力を用いてバッテリ70を充電する。充電プラグ300は、充電ケーブル304の一方端に接続される。充電ケーブル304の他方端は、外部電源302に接続される。充電装置78の正極端子は、バッテリ70の正極端子に接続される。充電装置78の負極端子は、バッテリ70の負極端子に接続される。なお、充電プラグ300等を用いた接触給電によって外部電源302から車両1のバッテリ70に電力が供給される充電方法に加えてまたは代えて、共鳴法や電磁誘導等の非接触給電によって外部電源302から車両1のバッテリ70に電力が供給される充電方法が用いられてもよい。
ECU200は、いずれも図示しないが、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置であるメモリ202、および、入出力バッファ等を含んで構成される。ECU200は、各センサおよび機器からの信号、ならびにメモリに格納されたマップおよびプログラムに基づいて、車両1が所望の運転状態となるように各種機器を制御する。なお、各種制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)により処理することも可能である。
ECU200は、エンジン10、PCU60およびインバータ62等を制御することによって車両1が最も効率よく運行できるようにハイブリッドシステム全体、すなわち、バッテリ70の充放電状態、エンジン10、第1MG20、第2MG30および第3MG80の動作状態を制御する制御装置である。
ECU200は、エンジン10を制御するための制御信号S1を生成し、その生成した制御信号S1をエンジン10へ出力する。また、ECU200は、PCU60を制御するための制御信号S2を生成し、その生成した制御信号S2をPCU60へ出力する。さらに、ECU200は、インバータ62を制御するための制御信号S3を生成し、その生成した制御信号S3をPCU60へ出力する。
ECU200は、燃費が最適化された状態でエンジン10を運転するための最適燃費線上でエンジンの動作点(トルクと回転数)が変化するようにハイブリッドシステムを制御する。最適燃費線は、他の動作点よりも燃料消費が少なく、かつ、ノイズや騒音が許容範囲内に収まる動作点を連続的につなぎ合わせることによって形成される。最適燃費線は、たとえば、実験等によって適合される。
ECU200は、また、バッテリ70の電流と、電圧と、電池温度とに基づいてバッテリ70の蓄電量(以下、SOC(State Of Charge)と記載する)を推定する。ECU200は、たとえば、電流と、電圧と、電池温度とに基づいてOCV(Open Circuit Voltage)を推定し、推定されたOCVと所定のマップとに基づいてバッテリ70のSOCを推定してもよい。あるいは、ECU200は、たとえば、バッテリ70の充電電流と放電電流とを積算することによってバッテリ70のSOCを推定してもよい。
ECU200は、運転席に設けられたアクセルペダル(図示せず)のストローク量および車速Vに対応する車両要求パワーを算出する。ECU200は、算出された車両要求パワーに応じて、第1MG20のトルク、第2MG30のトルク、第3MG80のトルク、または、エンジン10のトルクを決定し、決定されたトルクが出力されるようにエンジン10、PCU60およびインバータ62を制御する。
また、本実施の形態において、ECU200は、CD(Charge Depleting)モードと、CS(Charge Sustaining)モードとを含む制御モードのうちのいずれかの制御モードに従って、エンジン10、PCU60およびインバータ62を制御する。CDモードは、バッテリ70のSOCの低下を許容して(SOCを維持しないで)バッテリ70の電力を消費して走行するモードである。CSモードは、エンジン10が動作または停止される制御モードであって、バッテリ70のSOCの低下を抑制して(SOCを維持する場合を含む)走行するモードである。
なお、CDモードとしては、SOCを維持しないものに特に限定されるものではなく、たとえば、バッテリ70のSOCを維持して走行することよりもEV走行によってバッテリ70の電力を消費して走行することを優先するモードであってもよい。また、制御モードとしては、CDモードおよびCSモード以外の制御モードが含まれてもよい。また、制御モードは、走行時における車両1の制御に限定して用いられるものではなく、走行時および停止時における車両1の制御に用いられる。
ECU200は、たとえば、CDモードとCSモードとを自動で切り換える。ECU200は、たとえば、バッテリ70のSOCが切替しきい値Aよりも大きい場合には、CDモードに従ってPCU60およびエンジン10を制御し、バッテリ70のSOCが切替しきい値Aよりも小さい場合には、CSモードに従ってPCU60およびエンジン10を制御する。なお、制御モードを切り替えるために設けられるスイッチやレバー等の操作部材がユーザにより操作されたことを受けて、ECU200がCDモードとCSモードとを切り換えてもよい。
以上のような構成を有する車両1においては、充電装置78を用いた外部充電により充電されたバッテリ70の電力によって車両1を走行させることができる。そのため、電動走行を継続する期間が長くなる場合がある。電動走行を継続している間、エンジンは停止状態であるため、電動走行を継続する期間が長いと、燃料タンク内の燃料が劣化状態になる場合がある。エンジン10に供給される燃料が劣化状態になる場合には、エンジン10における燃料消費量を上げることにより劣化した燃料を速やかに消費することが望ましい。
しかしながら、燃料消費量を上げるためにエンジン10の動作点を通常の動作点(すなわち、最適燃費線上の動作点)から変更すると、エンジン10において発生するトルクや回転数が通常の動作点におけるトルクや回転数から変化することになる。そのため、騒音やノイズが発生したり、エンジン10から前輪72Fに伝達されるトルクが変化して運転性能に変化が生じたりする場合がある。その結果、ドライバビリティが悪化する場合がある。
そこで、本実施の形態においては、ECU200が、エンジン10に供給される燃料が劣化状態である場合には、エンジン10を作動させた状態を維持しつつ、第2MG30および第3MG80における損失の総量が、燃料が劣化状態でない場合の損失の総量よりも増加するように第2MG30と第3MG80とが発生するトルクの分配比を決定するものとする。
このようにすると、第2MG30および第3MG80における損失の総量が増えた分だけ、エンジン10の発電負荷が上昇するため、車両に要求される駆動力を発生させつつ、エンジンにおける燃料消費量を増加させることができる。
図2は、本実施の形態においてECU200で実行される制御処理を示すフローチャートである。
ステップ(以下、ステップを「S」と記載する)100にて、ECU200は、燃料が劣化状態であるか否かを判定する。ECU200は、たとえば、燃料タンク内の燃料の量がしきい値以上増加する毎にその日時を給油の日時としてメモリ等に記憶しておく。ECU200は、直前の給油の日時から現在までの期間を示す値がしきい値よりも大きい場合に、燃料が劣化状態であると判定してもよい。
なお、しきい値は、たとえば、季節に応じて変化させてもよい。たとえば、温度が比較的高い夏季に対応する所定期間においては温度が比較的低い冬季に対応する所定期間よりも劣化しやすいため、しきい値を小さくしてもよい。あるいは、しきい値は、直前の給油における給油量に応じて変化させてもよい。たとえば、直前の給油における給油量が少ない場合には、燃料タンク内の燃料のうちの古い燃料の割合が高く、劣化している可能性が高いため、しきい値を小さくしてもよい。燃料が劣化状態であると判定される場合には(S100にてYES)、処理はS102に移される。
S102にて、ECU200は、エンジン10の強制運転制御を実行する。具体的には、ECU200は、エンジン10が停止状態である場合には、エンジン10を始動させて、強制運転制御が終了するまで(燃料が劣化状態でないと判定されるまで)、エンジン10を作動させた状態を維持する。ECU200は、エンジン10が作動状態である場合には、強制運転制御が終了するまで、エンジン10を作動させた状態を維持する。
S104にて、ECU200は、損失最大のトルク分配比で第2MG30および第3MG80を制御する。
具体的には、ECU200は、第2MG30におけるトルクと損失との関係と、第3MG80におけるトルクと損失との関係とに基づいて損失最大のトルク分配比を決定し、決定されたトルク分配比に基づいて第2MG30のトルク指令値および第3MG80のトルク指令値を決定する。
以下、第2MG30におけるトルクと損失との関係および第3MG80におけるトルクと損失との関係について図3を用いて説明する。
図3は、第2MG30および第3MG80の各々におけるトルクと損失との関係を示す。図3の横軸は、トルクを示す。図3の縦軸は、損失を示す。また、図3の一点鎖線は、第2MG30におけるトルクと損失との関係を示す。図3の実線は、第3MG80におけるトルクと損失との関係を示す。
図3に示すように、第2MG30および第3MG80のいずれにおいても、発生トルクが高くなるほど損失が増加する傾向を有する。また、第2MG30および第3MG80とは、仕様や出力特性が異なるため、トルクと損失との関係は互いに異なる。特に、第3MG80は、第2MG30よりも最大トルクが小さい出力特性を有する。
図3においてトルクTr(1)が第3MG80の最大トルクを示し、トルクTr(2)が第2MG30の最大トルクを示す。トルクTr(2)は、トルクTr(1)よりも高い値となる。
図3に示される、第2MG30のトルクと損失との関係と、第3MG80のトルクと損失との関係とを比較すると、出力するトルクが小さい領域(出力するトルクTr(0)よりも小さい領域)においては、同一のトルクに対する第3MG80の損失は、第2MG30の損失よりも小さい。一方、出力するトルクが大きい領域(出力するトルクTr(0)よりも大きい領域)においては、第3MG80の損失が第2MG30の損失よりも大きい。なお、第2MG30および第3MG80の各々においてトルクTr(0)が出力される場合には、第2MG30の損失と第3MG80の損失とはほぼ同じになる。
第3MG80が最大トルクTr(1)を出力する場合には、第3MG80の損失は、最大値Ls(0)となる。同様に、第2MG30が最大トルクTr(2)を出力する場合には、第2MG30の損失は、最大値Ls(1)となる。
ECU200は、車両1の要求パワーに基づいて第2MG30および第3MG80により発生するトルクの総量(第2MG30において発生するトルクと第3MG80において発生するトルクとの和)を車両1に要求される駆動力として決定する。ECU200は、決定されたトルクの総量と、上述の第2MG30のトルクと損失との関係と、第3MG80のトルクと損失との関係とに基づいて第2MG30および第3MG80のトルクの分配比を決定する。
具体的には、ECU200は、決定されたトルクの総量から図4に示す第3MG80のトルクと第2MG30および第3MG80における損失の総量との関係を導き出し、当該関係に基づいて第3MG80に対するトルク指令値を決定する。
図4は、第2MG30において発生するトルクと第3MG80において発生するトルクとの和がある値(たとえば、TrAとする)である場合の、第3MG80のトルクと、第2MG30および第3MG80における損失の総量との関係を示す。図4の横軸は、第3MG80のトルクを示す。図4の縦軸は、第2MG30および第3MG80における損失の総量を示す。
図4に示す第3MG80のトルクと、第2MG30および第3MG80における損失の総量との関係は、図3における第3MG80のトルクが0からTr(1)までの区間の損失と、図3における第2MG30のトルクがTrAからTrA+Tr(1)までの区間の損失とが足し合わされることによって導き出される。
図4に示すように、第3MG80において出力されるトルクがTr(3)の場合に損失の総量が最も小さい値Ls(2)となる。第3MG80において出力されるトルクがTr(3)よりも大きい領域においては、第3MG80の最大トルクに近づくほど、損失が増加していく。そして、第3MG80において出力されるトルクが最大トルクTr(1)になるときに、第2MG30および第3MG80における損失の総量が最大値Ls(3)となる。
ECU200は、損失最大のトルク分配比で第2MG30および第3MG80を制御する場合には、車両1の要求パワーから決定される第2MG30および第3MG80のトルクの総量から、図4に示される第3MG80のトルクと第2MG30および第3MG80の損失の総量との関係を導き出す。ECU200は、損失の総量が最大値となる第3MGのトルクをトルク指令値として決定する。
ECU200は、たとえば、トルクの総量がTr(1)よりも大きい場合には、Tr(1)を第3MG80のトルク指令値として決定する。ECU200は、たとえば、トルクの総量がTr(1)よりも小さい場合には、図4に示す関係から損失の総量が最も高くなるトルクを特定して第3MG80に対するトルク指令値を決定する。
ECU200は、トルクの総量から決定された第3MG80のトルクを減算することによって第2MG30のトルクを決定することによって、第2MG30と第3MG80のトルクの分配比を決定する。
なお、ECU200は、たとえば、燃料の残量がしきい値以下になるまで損失最大のトルク分配比での制御を継続してもよいし、予め定められた時間が経過するまで当該制御を継続してもよい。
図2に戻って、S100にて、燃料が劣化状態でないと判定される場合(S100にてNO)、S106にて、ECU200は、CDモードが選択されているか否かを判定する。ECU200は、たとえば、CDモードが選択される毎にオン状態に切り換えられるフラグの状態に基づいてCDモードが選択されているか否かを判定する。CDモードが選択されていると判定される場合(S106にてYES)、処理はS108に移される。
S108にて、ECU200は、損失最小のトルク分配比で第2MG30および第3MG80を制御する。ECU200は、たとえば、損失最小のトルク分配比で第2MG30および第3MG80を制御する場合には、車両1の要求パワーから決定された第2MG30および第3MG80のトルクの総量から、図4に示される第3MG80のトルクと第2MG30および第3MG80の損失の総量との関係を導き出す。ECU200は、損失の総量が最小値となる第3MG80のトルクをトルク指令値として決定する。
ECU200は、たとえば、トルクの総量がTr(3)よりも大きい場合には、Tr(3)を第3MG80のトルク指令値として決定する。ECU200は、たとえば、トルクの総量がTr(3)よりも小さい場合には、図4に示す関係から損失の総量が最も低くなるトルクを特定して第3MG80のトルク指令値を決定する。
ECU200は、トルクの総量から決定された第3MG80のトルクを減算することによって第2MG30のトルクを決定することによって、第2MG30と第3MG80のトルクの分配比を決定する。
さらに、ECU200は、CDモードが選択されていない(すなわち、CSモードが選択されている)と判定される場合(S106にてNO)、S110にて、走行状態に応じたトルク分配比で第2MG30および第3MG80を制御する。ECU200は、たとえば、車両1が加速する場合には、前後のトルク分配比を加速に適した所定の分配比になるように第2MG30のトルクと第3MG80のトルクとを決定する。ECU200は、たとえば、旋回時であるか否かによって加速時の前後のトルク分配比を変更してもよい。加速に適した所定の分配比は、たとえば、前後の重量配分から設計的に適合してもよいし、実験等により適合してもよい。
以上のような構造およびフローチャートに基づく本実施の形態に係る車両1に搭載されるECU200の動作について説明する。たとえば、エンジン10を停止させた状態で車両1が走行しており、かつ、燃料が劣化している場合を想定する。
燃料が劣化状態であると判定される場合には(S100にてYES)、エンジン10に対して強制運転制御が実行される(S102)。そのため、停止状態のエンジン10が始動され、エンジン10を作動させた状態が維持される。その後、損失最大のトルク分配比で第2MG30および第3MG80が制御される(S104)。
具体的には、上述したように車両1の要求パワーに基づいて決定される第2MG30および第3MG80のトルクの総量から図4で示した第3MG80のトルクと損失の総量との関係が導き出される。導き出された関係から、損失の総量が最大となる第3MG80のトルクがトルク指令値として決定される。そして、トルクの総量から決定された第3MG80のトルクを減算した値が第2MG30のトルク指令値として決定される。
第2MG30および第3MG80の損失の総量が最大となるように第2MG30のトルク指令値と第3MG80のトルク指令値とが決定され、決定されたトルク指令値にしたがってPCU60およびインバータ62を介して第2MG30および第3MG80の各々が制御される。その結果、第2MG30および第3MG80における電力の消費量が増加することによって、エンジン10の発電量が増加する。そのため、エンジン10の燃料の消費量が増加する。これにより、劣化した燃料を速やかに消費される。このとき、エンジン10の動作点は、最適燃費線上に設定される。
一方、燃料が劣化状態でないと判定される場合(S100にてNO)、CDモードであるか否かが判定される(S106)。CDモードが選択されている場合には(S106にてYES)、損失最小のトルク分配比で第2MG30および第3MG80が制御される(S108)。
具体的には、上述したように車両1の要求パワーに基づいて決定される第2MG30および第3MG80のトルクの総量から図4で示した第3MG80のトルクと損失の総量との関係が導き出される。導き出された関係から、損失の総量が最小となる第3MG80のトルクがトルク指令値として決定される。そして、トルクの総量から決定された第3MG80のトルクを減算した値が第2MG30のトルク指令値として決定される。
第2MG30および第3MG80の損失の総量が最小となるように第2MG30のトルク指令値と第3MG80のトルク指令値とが決定され、決定されたトルク指令値にしたがってPCU60およびインバータ62を介して第2MG30および第3MG80の各々が制御される。その結果、第2MG30および第3MG80における電力の消費量の増加を抑制することによって、いわゆる電費の低減が図れる。そのため、SOCの低下速度を緩やかにして、CDモードでの車両1の走行距離が増加する。
また、燃料が劣化状態でないと判定され(S100にてNO)、かつ、CSモードが選択されている場合には(S106にてNO)、走行状態に応じたトルク分配比で第2MG30および第3MG80が制御される。これにより、運転者の意図した車両の挙動(たとえば、加速性能や旋回性能)等を実現することができるため、ドライバビリティを良好に保つことができる。
以上のようにして、本実施の形態に係るハイブリッド車両によると、複数の駆動用モータである第2MG30および第3MG80における損失の総量が、燃料が劣化状態でない場合よりも増加するようにトルクの分配比が決定される。そのため、損失の総量が増えた分だけ、エンジン10の発電負荷が上昇するため、車両1に要求される駆動力を発生させつつ、エンジンにおける燃料消費量を増加させることができる。そのため、エンジン10の動作点を通常の動作点(最適燃費線上の動作点)から変化させる必要がないため、騒音およびノイズの発生や運転性能の変化を抑制することができる。したがって、燃料劣化時においてドライバビリティを悪化させることなく燃料消費量を増加させるハイブリッド車両を提供することができる。
さらに、燃料が劣化状態であると判定される場合に、損失の総量が最大値となるように第2MG30および第3MG80を制御することにより、エンジン10の強制運転制御の実行時間を短縮することができる。
以下、変形例について記載する。
上述の実施の形態では、SOCによってCDモードとCSモードとのうちのいずれかを選択するものとして説明したが、たとえば、車両1の要求パワーに基づいてCDモードとCSモードとのうちのいずれかを選択してもよい。ECU200は、たとえば、車両1の要求パワーがしきい値よりも大きい場合に、CSモードを選択し、車両1の要求パワーがしきい値以下である場合に、CDモードを選択してもよい。
上述の実施の形態では、燃料が劣化状態であると判定される場合に、損失最大のトルク分配比で第2MG30および第3MG80を制御するものとして説明したが、少なくとも通常時よりも損失が増加するトルク分配で第2MG30および第3MG80を制御してもよい。したがって、ECU300は、たとえば、損失が最小となるトルク以外のトルクを第3MG80のトルク指令値として第3MG80を制御してもよい。
上述の実施の形態では、エンジン10のトルクが前輪72Fに伝達される構成を有するハイブリッド車両を一例として説明したが、特にこのような構成に限定されるものではない。たとえば、車両1は、シリーズ式のハイブリッド車両であってもよい。この場合、第1MG20は、主としてジェネレータとして機能する。
なお、上記した変形例は、その全部または一部を適宜組み合わせて実施してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ハイブリッド車両、8 トランスミッション、10 エンジン、11 エンジン回転数センサ、12 第1MG回転数センサ、13 第2MG回転数センサ、14 第3MG回転数センサ、16 出力軸、17 駆動軸、20 第1MG、30 第2MG、40 動力分割装置、58 減速機、60 PCU、62 インバータ、70 バッテリ、72 駆動輪、72F 前輪、72R 後輪、78 充電装置、80 第3MG、90 ディファレンシャルギヤ、112 気筒、200 ECU、202 メモリ、300 充電プラグ、302 外部電源、304 充電ケーブル。

Claims (1)

  1. ジェネレータと、
    前記ジェネレータの動力源となるエンジンと、
    前記ジェネレータを用いて充電される蓄電装置と、
    前記蓄電装置からの電力の供給を受けて車両を駆動する複数の駆動用モータと、
    前記車両の走行時に前記複数の駆動用モータが発生するトルクの分配比を決定し、決定された前記分配比に従って前記車両に要求される駆動力が発生するように前記複数の駆動用モータを制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記エンジンに供給される燃料が劣化状態である場合には、前記エンジンを作動させた状態を維持しつつ、前記複数の駆動用モータにおける損失の総量が、前記燃料が前記劣化状態でない場合の前記損失の総量よりも増加するように前記分配比を決定する、ハイブリッド車両。
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