以下、遊技機の一実施形態を図1〜図9にしたがって説明する。本明細書における上、下、左、右、前(表)、及び後(裏)は、遊技者から見たときの各方向を示すものとする。
図1に示すように、遊技機としてのパチンコ遊技機10は、前面側に、発射ハンドル15を備えている。パチンコ遊技機10では、発射ハンドル15の操作量(回動量)に応じた強度にて、遊技媒体としての遊技球が発射される。すなわち、パチンコ遊技機10は、発射ハンドル15を操作することにより、遊技球の発射強度を調整可能に構成されている。
パチンコ遊技機10は、前面側に、装飾ランプ16を備えている。装飾ランプ16は、演出の1つとして、内蔵された発光体を発光、点滅、及び消灯させる演出(以下、「発光演出」と示す)を実行する。パチンコ遊技機10は、前面側に、スピーカ17を備えている。スピーカ17は、演出の1つとして、人や動物の声、効果音、及び楽曲などの音声を出力する演出(以下、「音声演出」と示す)を実行する。
パチンコ遊技機10は、遊技盤20を備えている。遊技盤20の前面側には、正面視において略円形の遊技領域21が画成されている。遊技盤20は、発射ハンドル15の操作によって発射された遊技球を、遊技領域21へ案内する案内通路21aを備えている。遊技盤20は、遊技領域21へ打ち出された遊技球が案内通路21aへ逆戻りすることを防止する逆戻り防止弁21bを備えている。発射ハンドル15の操作によって発射された遊技球は、遊技盤20を正面視したときの左側に位置する案内通路21aで案内され、遊技球の通過方向における案内通路21aの最下流に位置する逆戻り防止弁21bを通過して遊技領域21に到達する。そして、遊技領域21に到達した遊技球は、遊技領域21を流下する。
パチンコ遊技機10は、情報表示パネル22を備えている。情報表示パネル22では、パチンコ遊技機10の制御状態を示す各種の情報が報知される。情報表示パネル22は、特別図柄表示部22aを備えている。特別図柄表示部22aは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に特別図柄を確定停止表示させる特別図柄変動ゲーム(以下、「特別ゲーム」と示す)を表示する。特別図柄は、後述する内部抽選(大当り抽選)の結果を報知するための図柄である。
本明細書において「変動表示」とは、表示されている図柄の種類が時間の経過とともに変化している状態を意味している。本明細書において「確定停止表示」とは、図柄が確定的に停止表示されており、表示されている図柄の種類が変化しない状態を意味している。「確定停止表示」と「導出」は、同じ意味である。特別図柄表示部22aにおいて導出可能な特別図柄には、それぞれ大当り表示結果としての大当り図柄と、はずれ表示結果としてのはずれ図柄と、が少なくともある。特別ゲームにおいて大当り図柄が導出された場合、遊技者は、大当りを認識可能である。特別ゲームにおいてはずれ図柄が導出された場合、遊技者は、はずれを認識可能である。本実施形態では、大当り抽選に当選すると(大当りに当選すると)、当該当選の対象となる特別ゲームの終了後、大当り遊技が付与される。
情報表示パネル22は、特別保留表示部22bを備えている。特別保留表示部22bは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている特別ゲームの回数(以下、「特別保留数」と示す)を認識可能に表示する。例えば、特別保留数の上限数(最大数)は4である。また、実行が保留されている特別ゲームとは、実行前の特別ゲームともいえる。このように本実施形態のパチンコ遊技機10は、図柄変動ゲームの実行を保留可能に構成されている。
情報表示パネル22は、普通図柄表示部22cを備えている。普通図柄表示部22cは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に普通図柄を導出させる普通図柄変動ゲーム(以下、「普通ゲーム」と示す)を表示する。普通図柄表示部22cに導出可能な普通図柄には、普通当り図柄と、普通はずれ図柄と、が少なくともある。普通ゲームにおいて普通当り図柄が導出された場合、遊技者は、普通当りを認識可能である。普通ゲームにおいて、普通はずれ図柄が導出された場合、遊技者は、普通はずれを認識可能である。本実施形態では、内部抽選(普通当り抽選)に当選すると、普通ゲームにおいて普通当り図柄が導出されたのち、該普通当りの普通ゲームの終了後に、普通当り遊技が付与される。詳しくは後述するが、普通当り遊技は、遊技者が特別ゲームの始動条件を成立させ易くなることから、遊技者にとって有利な状態である。
情報表示パネル22は、普通保留表示部22dを備えている。普通保留表示部22dは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている普通ゲームの回数(以下、「普通保留数」という)を認識可能に表示する。例えば、普通保留数の上限数(最大数)は、4である。
その他、例えば、情報表示パネル22は、遊技者に払い出す賞球の残り個数を表示する残数表示部を備えていてもよい。また、情報表示パネル22は、大当り遊技中のラウンド遊技の回数を表示するラウンド数表示部を備えていてもよい。これらの複数の表示部は、同一の部材(本実施形態でいえば、情報表示パネル22)に設ける必要はなく、本実施形態とは異なる部材に別々に設けられていてもよい。
パチンコ遊技機10は、遊技盤20のうち、遊技領域21の略中央に、各種の装飾が施されたセンター枠23を備えている。センター枠23は、開口部23aを備えている。
パチンコ遊技機10は、演出表示装置25を備えている。例えば、演出表示装置25は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示装置であってもよく、プロジェクタとスクリーンを含んで構成された表示装置であってもよい。演出表示装置25は、画像が表示される表示領域25rを備えている。演出表示装置25は、センター枠23の開口部23aを介して、遊技者が表示領域25rを視認可能となるように、遊技盤20に組み付けられている。演出表示装置25は、演出の1つとして、所定のキャラクタや文字を模した絵柄を表示する演出(以下、「表示演出」と示す)を実行する。
パチンコ遊技機10は、第1始動口26を備えている。第1始動口26は、遊技領域21のうちセンター枠23の下方に位置している。第1始動口26は、常時、遊技球を入球させることができるように開口されている。パチンコ遊技機10は、第1始動口26に入球した遊技球を検知する第1始動センサSE1(図2に示す)を備えている。例えば、第1始動口26には入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く図示しない球通路が連設されており、その球通路に第1始動センサSE1が配設されている。本実施形態では、第1始動センサSE1により遊技球が検知されると、特別ゲームの始動条件が成立し得るとともに、賞球(遊技球)の払出条件が成立する。
パチンコ遊技機10は、第2始動口27を備えている。第2始動口27は、遊技領域21のうち第1始動口26の下方に位置している。パチンコ遊技機10は、第2始動口27に入球した遊技球を検知する第2始動センサSE2(図2に示す)を備えている。例えば、第2始動口27には入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く図示しない球通路が連設されており、その球通路に第2始動センサSE2が配設されている。本実施形態では、第2始動センサSE2により遊技球が検知されると、特別ゲームの始動条件が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。
また、第2始動口27は、開閉部材に相当する第1可変部材28を有する。第1可変部材28は、遊技球を第2始動口27へ入賞させ易い又は入賞させることができる開状態と、遊技球を第2始動口27へ入賞させ難い又は入賞させることができない閉状態と、に動作可能である。第1可変部材28は、第1アクチュエータA1(図2に示す)から動力を受けて動作する。第1可変部材28は、所定条件が成立したこと(普通当り抽選に当選したこと)を契機に、開状態に動作される。このように、パチンコ遊技機10において始動口には、第1始動口26と、第2始動口27と、がある。
パチンコ遊技機10は、特別入賞手段に相当する大入賞口29を備えている。大入賞口29は、遊技領域21のうちセンター枠23の右下方に位置している。パチンコ遊技機10は、大入賞口29に入球した遊技球を検知するカウントセンサSE3(図2に示す)を備えている。例えば、大入賞口29には入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く図示しない球通路が連設されており、その球通路にカウントセンサSE3が配設されている。本実施形態では、カウントセンサSE3により遊技球が検知されると、賞球の払出条件が成立する。
また、大入賞口29は、第2可変部材30を有する。第2可変部材30は、遊技球を大入賞口29へ入賞させ易い、又は入賞させることができる開状態と、遊技球を大入賞口29へ入賞させ難い、又は入賞させることができない閉状態と、に動作可能である。第2可変部材30は、第2アクチュエータA2(図2に示す)から動力を受けて動作する。第2可変部材30は、所定条件が成立したこと(大当り抽選に当選したこと)を契機に、開状態に動作される。本実施形態において、第2可変部材30が開状態となる場合には、大入賞口29への遊技球の入球が許容される。また、本実施形態において、第2可変部材30が閉状態となる場合には、大入賞口29への遊技球の入球が許容されない。
パチンコ遊技機10は、ゲート33を備えている。ゲート33は、遊技領域21のうちセンター枠23の左方に位置している。ゲート33には、常時、遊技球を入球させることができるように開放されたゲート口33aが開口されている。ゲート口33aには、入球し、通過する遊技球を検知するゲートセンサSE4(図2に示す)が配設されている。本実施形態では、ゲートセンサSE4により遊技球が検知されると、普通ゲームの始動条件が成立し得る。
パチンコ遊技機10は、アウト口35を備えている。本実施形態において、第1始動口26や第2始動口27、大入賞口29へ入球しなかった遊技球は、アウト口35から機外へと排出される。また、パチンコ遊技機10は、釘(遊技釘)や風車など、遊技領域21を流下する遊技球の挙動に変化を与えるための遊技構成部材を備えている。
次に、パチンコ遊技機10の遊技状態について説明する。
パチンコ遊技機10は、遊技球の発射個数に対する賞球個数の割合が異なる遊技状態として、低ベース状態と、高ベース状態と、を備えている。高ベース状態は、低ベース状態に比して、遊技球が第2始動口27に入賞する確率が高い遊技状態である。高ベース状態は、所謂「電サポ状態」であり、低ベース状態は、所謂「非電サポ状態」である。高ベース状態では、遊技球が第2始動口27に入賞する確率が高まることから、遊技者にとって有利な遊技状態となる。
例えば、高ベース状態は、次に説明する3つの制御のうち任意に選択された1の制御を行うことにより、又は複数の制御を組み合わせて行うことにより実現できる。第1の制御は、普通ゲームの変動時間を、低ベース状態のときよりも短くする普通図柄の変動時間短縮制御である。第2の制御は、普通当り抽選に当選する確率(普通当り確率)を、低ベース状態のときよりも高確率に変動させる普通図柄の確率変動制御である。第3の制御は、1回の普通当り遊技における第1可変部材28の合計開放時間を、低ベース状態のときよりも長くする開放時間延長制御である。なお、開放時間延長制御としては、1回の普通当り遊技における第1可変部材28の開放回数を、低ベース状態のときよりも多くする制御、及び普通当り遊技における第1可変部材28の1回の開放時間を、低ベース状態のときよりも長くする制御のうち、少なくとも一方の制御を行うとよい。また、高ベース状態は、次に説明する第4の制御を組み合わせて実現してもよい。第4の制御は、特別ゲームの変動時間(例えば、平均の変動時間)を、低ベース状態のときよりも短くなり易くする特別図柄の変動時間短縮制御である。特別図柄の変動時間短縮制御を行う場合、高ベース状態は、所謂「変動時間短縮状態」となる。
次に、パチンコ遊技機における大当りについて説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機10は、特別図柄の大当り図柄として、複数種類の大当り図柄を備えている。複数種類の大当り図柄は、第1大当り図柄と、第2大当り図柄と、に分類されている。本実施形態のパチンコ遊技機10において、大当りに当選した場合、例えば、45%の確率で第1大当り図柄、55%の確率で第2大当り図柄が選択される。複数種類の大当り図柄には、それぞれ大当りの種類が定められており、大当りの種類は複数ある。複数種類の大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態が定められていてもよい。
大当り遊技では、最初に、予め定めたオープニング期間にわたって、大当り遊技の開始を報知するオープニング演出が行われる。大当り遊技では、オープニング期間(又は、オープニング演出)の終了後に、大入賞口29が開放されるラウンド遊技が行われる。ラウンド遊技は、予め定めた上限回数を上限として行われる。1回のラウンド遊技において、大入賞口29は、予め定めた上限個数の遊技球が入賞する第1終了条件、又は予め定めた上限時間が経過する第2終了条件が成立する迄の間、開放される。ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。そして、大当り遊技では、最終回のラウンド遊技が終了すると、予め定めたエンディング期間にわたって、大当り遊技の終了を報知するエンディング演出が行われる。大当り遊技は、エンディング期間(又は、エンディング演出)の終了に伴って終了される。
第1大当り図柄に分類されている大当り図柄には、ラウンド遊技の上限回数が10回である大当り遊技が定められている。第2大当り図柄に分類されている大当り図柄には、ラウンド遊技の上限回数が16回である大当り遊技が定められている。本実施形態では、ラウンド遊技の上限回数が多いか少ないかの観点によれば、有利度は「第1大当り図柄<第2大当り図柄」という関係となる。
また、第1大当り図柄、第2大当り図柄に分類されている大当り図柄には、大当り遊技の終了後、予め定めた上限回数の特別ゲームが終了されるまでの間、又は、上限回数の特別ゲームが終了されるよりも前に大当り遊技が付与されるまでの間、高ベース状態に制御することが定められている。第1大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当り遊技終了後、50回の特別ゲームが終了されるまでの間、又は、50回の特別ゲームが終了されるよりも前に大当り遊技が付与されるまでの間、高ベース状態に制御することが定められている。第2大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当り遊技終了後、100回の特別ゲームが終了されるまでの間、又は、100回の特別ゲームが終了されるよりも前に大当り遊技が付与されるまでの間、高ベース状態に制御することが定められている。
本実施形態における演出表示装置25が実行可能な表示演出には、演出用の図柄(以下、演出図柄という)が複数列で変動表示され、最終的に演出図柄の組み合わせが導出される演出図柄変動ゲーム(以下、「演出ゲーム」という)がある。演出図柄は、キャラクタや模様などの装飾が施された図柄であって、表示演出を多様化させるためのものであり、「装飾図柄」ともいわれる。本実施形態において演出ゲームは、第1列、第2列及び第3列の図柄列をそれぞれ縦方向に変動表示(スクロール表示)させて行われる。第1列の演出図柄は所謂第1図柄であり、第2列の演出図柄は所謂第2図柄であり、第3列の演出図柄は所謂第3図柄である。
演出ゲームは、特別ゲームと連動して行われる。具体的に、演出ゲームは、特別ゲームの開始に伴って開始され、特別ゲームの終了に伴って終了される。そして、演出ゲームでは、特別ゲームにて導出された特別図柄に応じた演出図柄の組み合わせが導出される。特別ゲームにおいて大当り図柄が導出される場合には、演出ゲームにおいて演出図柄による大当り図柄が導出される。例えば、演出図柄による大当り図柄は、「333」や「777」などのように、全列の演出図柄が同一となる図柄組み合わせである。特別ゲームにおいて、はずれ図柄が導出される場合には、演出ゲームにおいて、演出図柄によるはずれ図柄が導出される。例えば、演出図柄によるはずれ図柄は、「323」や「556」、[426]などのように、少なくとも一部列の演出図柄が他列の演出図柄とは異なる図柄組み合わせである。なお、演出ゲームにおいては、演出図柄が確定停止表示される前に一旦停止表示されてもよい。本明細書において「一旦停止表示」とは、例えば「ゆれ変動状態」など、図柄が再び変動表示される可能性があることを示す状態を意味している。
演出ゲームは、リーチを形成して行うリーチ演出を含む場合がある。リーチは、複数列のうち特定の列(本実施形態では、第1列と第3列)に同一の演出図柄が一旦停止表示されており、且つ特定の列とは異なる列(本実施形態では、第2列)の演出図柄が引き続き変動表示されている状態である。例えば、リーチ演出には、登場させるキャラクタや演出図柄の動作が異なる複数種類のリーチ演出があってもよい。本実施形態におけるリーチ演出には、ノーマルリーチ演出と、ノーマルリーチ演出の開始後に行われるスーパーリーチ演出と、がある。スーパーリーチ演出は、例えば、ノーマルリーチ演出の演出内容を発展させる内容で実行される。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲームの実行中、スーパーリーチ演出が実行される場合には、ノーマルリーチ演出が実行される場合に比して、実行中の特別ゲームの大当り期待度が高くなる。
次に、パチンコ遊技機10の電気的構成について説明する。
図2に示すように、パチンコ遊技機10は、第1制御部としての主基板40を備えている。主基板40は、各種の処理を行い、該処理の結果に応じて制御信号(制御コマンド)などの制御情報を出力する。パチンコ遊技機10は、第2制御部としての副基板41を備えている。副基板41は、主基板40が出力する制御情報に基づき所定の処理を行う。例えば、副基板41は、装飾ランプ16による発光演出、スピーカ17による音声演出及び演出表示装置25による表示演出を実行させるための処理を行う。パチンコ遊技機10において主基板40及び副基板41は、遊技盤20の裏側に設けられている。
まず、主基板40について説明する。
主基板40は、主制御用CPU40aと、主制御用ROM40bと、主制御用RAM40cと、を備えている。主制御用CPU40aは、主制御用CPU40aの制御プログラム(主制御用プログラム)を実行することにより、各種の処理を行う。主制御用ROM40bは、主制御用CPU40aの制御プログラムや、所定の抽選に用いられる抽選テーブルや判定値などを記憶している。
また、主制御用ROM40bは、複数の変動パターンを記憶している。複数種類の変動パターンは、特別ゲームが開始されてから特別ゲームが終了されるまでの変動時間が対応付けられている。すなわち、変動パターンには、特別ゲームの変動時間が対応付けられている。このため、変動パターンは、特別ゲームの変動時間を特定可能な情報であるといえる。また、変動パターンは、特別ゲームが開始されてから特別ゲームが終了されるまでの間に行われる演出ゲームの演出内容のうち一部又は全てを特定可能な情報であってもよい。
変動パターンには、例えば、大当り変動パターンと、はずれ変動パターンと、がある。大当り変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経て最終的に演出図柄による大当り図柄を導出させる演出内容が対応付けられている。はずれ変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経ない又はリーチ演出を経て、最終的にはずれの図柄組み合わせを導出させる演出内容が対応付けられている。
図3に示すように、本実施形態では、はずれ変動パターンとして変動パターンHP1〜HP3と、大当り変動パターンとして変動パターンHP4,HP5と、がある。変動パターンHP1は、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経ないで最終的にはずれの図柄組み合わせを導出させる演出内容が対応付けられている。変動パターンHP2は、演出ゲームの演出内容として、ノーマルリーチ演出を経て最終的にはずれの図柄組み合わせを導出させる演出内容が対応付けられている。変動パターンHP3は、演出ゲームの演出内容として、スーパーリーチ演出を経て最終的にはずれの図柄組み合わせを導出させる演出内容が対応付けられている。変動パターンHP4は、演出ゲームの演出内容として、ノーマルリーチ演出を経て最終的に演出図柄による大当り図柄を導出させる演出内容が対応付けられている。変動パターンHP5は、演出ゲームの演出内容として、スーパーリーチ演出を経て最終的に演出図柄による大当り図柄を導出させる演出内容が対応付けられている。
図2に示す主制御用RAM40cは、パチンコ遊技機10の動作中に書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。主制御用RAM40cが記憶する情報には、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどがある。また、本実施形態の主基板40は、乱数を生成可能に構成されている。例えば、乱数は、乱数の値を所定の周期毎に更新する乱数生成回路を主基板40に搭載することにより、ハードウェア乱数として生成してもよく、主制御用CPU40aが所定の制御周期毎に乱数の値を更新することにより、ソフトウェア乱数として生成してもよい。
主制御用CPU40aは、図示しないポートを介して、各種センサSE1〜SE4と接続されている。主制御用CPU40aは、図示しないポートを介して、各種センサSE1〜SE4が出力する検知信号を入力可能に構成されている。主制御用CPU40aは、図示しない駆動回路を介して、情報表示パネル22と接続されている。主制御用CPU40aは、図示しない駆動回路を介して、情報表示パネル22の表示内容を制御可能に構成されている。また、主制御用CPU40aは、図示しない駆動回路を介して、各種アクチュエータA1,A2と接続されている。主制御用CPU40aは、図示しない駆動回路を介して、各種アクチュエータA1,A2の動作を制御可能に構成されている。
次に、副基板41について説明する。
副基板41は、主基板40と接続されている。主基板40と副基板41は、主基板40から一方向に制御情報を出力可能に接続されている。副基板41は、副制御用CPU41aと、副制御用ROM41bと、副制御用RAM41cと、を備えている。例えば、副制御用CPU41aは、副制御用CPU41aの制御プログラム(副制御用プログラム)を実行することにより、各種の処理(例えば、演出に関する処理)を行う。副制御用ROM41bは、副制御用CPU41aの制御プログラムや、抽選に用いられる抽選テーブルや判定値などを記憶している。副制御用ROM41bは、演出表示装置25における表示演出の態様(内容)を特定可能な表示演出データを記憶している。また、副制御用ROM41bは、装飾ランプ16における発光演出の態様(内容)を特定可能な発光演出データを記憶している。副制御用ROM41bは、スピーカ17における音声演出の態様(内容)を特定可能な音声演出データを記憶している。
副制御用RAM41cは、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。副制御用RAM41cが記憶する情報には、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどがある。また、本実施形態の副基板41は、乱数を生成可能に構成されている。例えば、乱数は、乱数の値を所定の周期毎に更新する乱数生成回路を副基板41に搭載することにより、ハードウェア乱数として生成してもよく、副制御用CPU41aが所定の制御周期毎に乱数の値を更新することにより、ソフトウェア乱数として生成してもよい。
次に、パチンコ遊技機10において行われる各種の処理について説明する。最初に、主制御用CPU40aが主制御用プログラムに基づいて行う各種の処理について説明する。
まず、主制御用CPU40aが割り込み処理として行う特別図柄入力処理について説明する。
図4に示すように、主制御用CPU40aは、第1始動センサSE1又は第2始動センサSE2から検知信号を入力したか否かに基づいて、第1始動口26又は第2始動口27に遊技球が入球したか否かを判定する(ステップS101)。第1始動口26又は第2始動口27に遊技球が入球していない場合(ステップS101:NO)、主制御用CPU40aは、特別図柄入力処理を終了する。一方、第1始動口26又は第2始動口27に遊技球が入球している場合(ステップS101:YES)、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている特別保留数が上限数(本実施形態では、4)未満であるか否かを判定する(ステップS102)。特別保留数が上限数未満ではない場合(ステップS102:NO)、主制御用CPU40aは、特別図柄入力処理を終了する。
一方、特別保留数が上限数未満である場合(ステップS102:YES)、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている特別保留数を1加算して更新する(ステップS103)。これにより、特別ゲームの始動条件が成立する。ステップS103の処理において、主制御用CPU40aは、更新後の特別保留数を表示するように、情報表示パネル22を制御する。また、主制御用CPU40aは、更新後の特別保留数を特定可能な制御情報(以下、「保留数コマンド」と示す)を出力バッファに格納する。なお、本実施形態において、出力バッファに格納された制御情報(コマンド)は、次回以降の割り込み処理において副基板41へと出力される。
次に、主制御用CPU40aは、主基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主制御用RAM40cに記憶させる(ステップS104)。例えば、乱数は、大当り抽選に用いる乱数、大当り図柄の決定に用いる乱数、変動パターンの決定に用いる乱数などである。ステップS104の処理において、主制御用CPU40aは、特別ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように記憶させる。本実施形態では、特別ゲーム用の乱数情報を主制御用RAM40cに記憶させておくことで、特別ゲームの実行条件が成立するまで、その特別ゲームの実行を保留する。なお、乱数情報は、取得した乱数そのものであってもよく、乱数を所定の手法により加工した情報であってもよい。ステップS104の処理が終了すると、主制御用CPU40aは、ステップS105の処理へ移行する。
ステップS105の処理において主制御用CPU40aは、先読みコマンド処理を行い、特別図柄入力処理を終了する。先読みコマンド処理において主制御用CPU40aは、先読み情報としての先読みコマンドを生成し、出力バッファに格納する。
先読みコマンド処理において主制御用CPU40aは、ステップS104の処理にて取得した大当り抽選に用いる乱数の値が大当り判定値と一致する値であるかを判定する。そして、大当り抽選に用いる乱数の値が大当り判定値と一致する値である場合、主制御用CPU40aは、ステップS104の処理にて取得した変動パターンの決定に用いる乱数の値が振り分けられている大当り変動パターンを特定する。また、主制御用CPU40aは、特別保留数を特定する。そして、主制御用CPU40aは、大当り抽選に用いる乱数の値が大当り判定値と一致する値であること、特定した変動パターン及び特定した特別保留数を指示する先読みコマンド(以下、「大当りの先読みコマンド」と示す)を生成し、出力バッファに格納する。
一方、先読みコマンド処理において主制御用CPU40aは、ステップS104の処理にて取得した大当り抽選に用いる乱数の値が大当り判定値と一致する値でない場合、ステップS104の処理にて取得した変動パターンの決定に用いる乱数の値が振り分けられているはずれ変動パターンを特定する。また、主制御用CPU40aは、特別保留数を特定する。そして、主制御用CPU40aは、大当り抽選に用いる乱数の値が大当り判定値と一致する値でないこと、特定した変動パターン及び特定した特別保留数を指示する先読みコマンド(以下、「はずれの先読みコマンド」と示す)を生成し、出力バッファに格納する。
本実施形態において先読みコマンドが、実行前の図柄変動ゲームに応じた先読み情報に相当する。そして、本実施形態では、主制御用CPU40aにより先読みコマンド処理が行われることにより、先読み情報としての先読みコマンドを生成する先読み情報生成手段としての機能が実現される。また、本実施形態における先読みコマンド処理は始動条件が成立したことを契機に行われる処理であることから、先読み情報に相当する先読みコマンドは、始動条件の成立を契機に生成されることがわかる。
次に、主制御用CPU40aが割り込み処理として行う特別図柄開始処理について説明する。
主制御用CPU40aは、特別ゲームの実行条件が成立しているか否かを判定する。このとき、主制御用CPU40aは、大当り遊技中ではなく、且つ特別ゲーム中ではない場合に肯定判定する一方で、大当り遊技中又は特別ゲーム中である場合に否定判定する。特別ゲームの実行条件が成立していない場合、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。
一方、特別ゲームの実行条件が成立している場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている特別保留数が1以上であるか否かを判定する。特別保留数が1以上ではない場合、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。特別保留数が1以上である場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている特別保留数を1減算して更新する。このとき、主制御用CPU40aは、更新後の特別保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主制御用CPU40aは、更新後の特別保留数を特定可能な保留数コマンドを出力バッファに格納する。
続いて、主制御用CPU40aは、特別ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主制御用RAM40cから読み出す。なお、主制御用CPU40aは、最先の乱数情報を読み出すと、最先に記憶された乱数情報を主制御用RAM40cから消去する。
次に、主制御用CPU40aは、読み出した乱数情報と、主制御用ROM40bに記憶されている大当り判定値とをもとに、大当りに当選とするかを判定する。この大当りに当選とするかを判定する処理は、大当りか否かの大当り抽選(大当り判定)に相当する。例えば、大当りに当選とするかの判定は、乱数情報の値と大当り判定値とが一致するか否かにより判定してもよい。例えば、大当りに当選とするかの判定は、乱数情報の値と大当り判定値とを加算した値が、所定値を超えているか否かにより判定してもよい。
大当りに当選とする場合、主制御用CPU40aは、特別ゲームで導出させる大当り図柄と、変動パターン(大当り変動パターン)と、を決定する。例えば、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理において読み出した乱数情報を用いた抽選により、大当り図柄や変動パターンを決定するとよい。また、主制御用CPU40aは、決定した大当り図柄を特定可能な制御情報(以下、「図柄コマンド」と示す)を出力バッファに格納する。また、主制御用CPU40aは、決定した変動パターンを特定可能な制御情報(以下、「変動パターン指定コマンド」と示す)を出力バッファに格納する。その後、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。
大当りに当選としない場合、主制御用CPU40aは、特別ゲームで導出させるはずれ図柄と、変動パターン(はずれ変動パターン)と、を決定する。例えば、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理において読み出した乱数情報を用いた抽選により、はずれ図柄や変動パターンを決定するとよい。なお、本実施形態において、大当りに当選しない場合とは、はずれの場合に相当する。また、主制御用CPU40aは、決定したはずれ図柄を特定可能な図柄コマンドを出力バッファに格納する。また、主制御用CPU40aは、変動パターン指定コマンドを出力バッファに格納する。その後、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。
そして、特別図柄開始処理を終了すると、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理とは別の処理を行い、特別ゲームを実行させる。具体的に、主制御用CPU40aは、特別ゲームが開始されるように、情報表示パネル22を制御する。主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理において決定した変動パターンに対応付けられた変動時間を計時する。そして、主制御用CPU40aは、変動パターンに対応付けられた変動時間が経過すると、特別図柄開始処理において決定した特別図柄が導出されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理において決定した変動パターンに対応付けられた変動時間が経過すると、演出図柄の変動停止を指示し、図柄組み合わせを導出させるためのゲーム終了コマンドを出力バッファに格納する。
次に、主制御用CPU40aが行う大当り処理について説明する。
大当り処理において主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理で決定した大当り図柄(すなわち、大当りの種類)に基づいて、大当り遊技の種類を特定する。そして、主制御用CPU40aは、大当りの特別ゲームの終了後、特定した大当り遊技を付与する制御を開始するとともに、制御情報を出力するための処理を行う。したがって、主制御用CPU40aは、大当り処理を実行することにより、大当り遊技を付与する。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、大当りに当選した後に大当り遊技が付与される。
主制御用CPU40aは、大当りの特別ゲームが終了すると、オープニングコマンドを出力バッファに格納する。また、主制御用CPU40aは、オープニングコマンドを出力バッファに格納すると、オープニング時間を計時する。
また、主制御用CPU40aは、オープニング時間が経過すると、ラウンド遊技を実行させるための処理を行う。すなわち、主制御用CPU40aは、大当り遊技に設定された開放態様(開放パターン)にしたがって、大入賞口29を開放するように、第2アクチュエータA2を制御し、ラウンド遊技を開始させる。主制御用CPU40aは、ラウンド遊技を開始させた後、第1終了条件又は第2終了条件が成立すると、大入賞口29が閉鎖されるように第2アクチュエータA2を制御し、ラウンド遊技を終了させる。主制御用CPU40aは、ラウンド遊技を実行させるための処理を、大当り遊技に定められた上限回数のラウンド遊技が終了するまで繰り返し行う。
また、主制御用CPU40aは、ラウンド遊技を開始する毎に、ラウンドコマンドを出力バッファに格納する。ラウンドコマンドは、ラウンド遊技が開始されることに伴って副基板41へ出力されることから、副基板41の副制御用CPU41aは、ラウンドコマンドを入力することにより、ラウンド遊技の開始を特定することができる。因みに、同一種類の大当り遊技中であっても、主制御用CPU40aは、ラウンド遊技毎に異なるラウンドコマンドを出力バッファに格納する。例えば、大当り遊技の付与中、1回目のラウンド遊技の開始に伴って出力されるラウンドコマンドは、2回目のラウンド遊技の開始に伴って出力されるラウンドコマンドと異なる。
また、主制御用CPU40aは、最終回のラウンド遊技が終了すると、エンディングコマンドを出力バッファに格納する。また、主制御用CPU40aは、エンディングコマンドを出力バッファに格納すると、エンディング時間を計時する。そして、主制御用CPU40aは、エンディング時間が経過すると、大当り遊技を終了する。
次に、主制御用CPU40aが行う遊技状態処理について説明する。
主制御用CPU40aは、大当り遊技の終了後、主制御用RAM40cに記憶されているベース状態フラグに、高ベース状態に制御することを特定可能な値を設定する。それとともに、主制御用CPU40aは、高ベース状態であることを特定可能な制御情報(以下、「高ベース状態コマンド」と示す)を出力バッファに格納する。また、主制御用CPU40aは、高ベース状態に制御することを特定可能な値を設定した場合、高ベース状態に制御する特別ゲームの上限回数(本実施形態では、50回又は100回)を、高ベース状態を付与する特別ゲームの残り回数として主制御用RAM40cに記憶させる。そして、主制御用CPU40aは、特別ゲームが実行される毎に、高ベース状態を付与する特別ゲームの残り回数を1減算する。主制御用CPU40aは、高ベース状態を付与する特別ゲームの残り回数が0となった場合、当該残り回数が0となった特別ゲームの終了に伴って、ベース状態フラグに低ベース状態に制御することを特定可能な値を設定する。すなわち、主制御用CPU40aは、高ベース状態を終了させ、低ベース状態へ移行させる。それとともに、主制御用CPU40aは、低ベース状態であることを特定可能な制御情報(以下、「低ベース状態コマンド」と示す)を出力バッファに格納する。
なお、本実施形態のパチンコ遊技機10において、大当りの種類に関係なく大当り遊技の終了後は必ず高ベース状態に制御されるが、大当りの種類によって大当り遊技の終了後が高ベース状態に制御される場合と大当り遊技の終了後が低ベース状態に制御される場合とがあるように構成してもよい。このように構成する場合、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理で決定した大当り図柄(すなわち、大当りの種類)に基づいて、ベース状態フラグに、低ベース状態に制御することを特定可能な値又は高ベース状態に制御することを特定可能な値を設定するように構成するとよい。
次に、主制御用CPU40aが割り込み処理として行う普通図柄入力処理について説明する。
普通図柄入力処理において、主制御用CPU40aは、ゲートセンサSE4から検知信号を入力したか否かに基づいて、遊技球がゲート33を通過(入球)したか否かを判定する。遊技球がゲート33を通過していない場合、主制御用CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。一方、遊技球がゲート33を通過した場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている普通保留数が上限数(本実施形態では、4)未満であるか否かを判定する。普通保留数が上限数未満ではない場合、主制御用CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。普通保留数が上限数未満である場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている普通保留数を1加算して更新する。この場合、主制御用CPU40aは、更新後の普通保留数を表示するように、情報表示パネル22を制御する。
次に、主制御用CPU40aは、主基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主制御用RAM40cに記憶させる。この場合、主制御用CPU40aは、普通ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように記憶させる。その後、主制御用CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。
次に、主制御用CPU40aが割り込み処理として行う普通図柄開始処理について説明する。
普通図柄開始処理において、主制御用CPU40aは、普通ゲームの実行条件が成立しているか否かを判定する。主制御用CPU40aは、普通当り遊技中ではなく、且つ普通ゲーム中ではない場合に肯定判定する一方で、普通当り遊技中、又は普通ゲーム中である場合に否定判定する。普通ゲームの実行条件が成立していない場合、主制御用CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。
一方、普通ゲームの実行条件が成立している場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている普通保留数が1以上であるか否かを判定する。普通保留数が1以上ではない場合、主制御用CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。普通保留数が1以上である場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている普通保留数を1減算して更新する。この処理において、主制御用CPU40aは、更新後の普通保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。次に、主制御用CPU40aは、普通ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主制御用RAM40cから読み出す。なお、主制御用CPU40aは、最先の乱数情報を読み出すと、最先に記憶された乱数情報を主制御用RAM40cから消去する。
次に、主制御用CPU40aは、読み出した乱数情報と、主制御用ROM40bに記憶されている普通当り判定値とをもとに、普通当りに当選とするか否かを判定する。この処理は、普通当りか否かの普通当り抽選(普通当り判定)に相当する。例えば、上述した普通図柄の確率変動制御を採用する場合、主制御用CPU40aは、高ベース状態においては、低ベース状態に比して、普通当りに当選する確率が高くなるように、普通当りに当選とするか否かの判定を行うとよい。
普通当りに当選とする場合、主制御用CPU40aは、普通ゲームで導出させる普通当り図柄と、普通ゲームの変動時間とを決定する。例えば、普通図柄の変動時間短縮制御を採用する場合、主制御用CPU40aは、低ベース状態においては第1変動時間を決定し、高ベース状態においては第1変動時間よりも短い第2変動時間を決定するとよい。その後、主制御用CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。
そして、主制御用CPU40aは、普通図柄開始処理とは別の処理を行うことによって、普通ゲームを実行させる。具体的に、主制御用CPU40aは、普通ゲームを開始させるとともに、普通図柄開始処理において決定した変動時間が経過したときに、普通図柄開始処理において決定した普通図柄が導出されるように、情報表示パネル22を制御する。
次に、主制御用CPU40aが行う普通当り処理について説明する。
普通当りに当選した場合、主制御用CPU40aは、普通ゲームが終了すると、第2始動口27の開放パターンを決定するとともに、該決定した開放パターンにしたがって第2始動口27が開放されるように、第1アクチュエータA1を制御する。例えば、上述した開放時間延長制御を採用する場合、主制御用CPU40aは、低ベース状態においては第1開放パターンを選択し、高ベース状態においては、第1開放パターンよりも1回の普通当り遊技における第1可変部材28の合計開放時間が長い第2開放パターンを決定するとよい。
本実施形態では、高ベース状態であるときには低ベース状態であるときよりも、普通当りに当選し易くなっている。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10では、低ベース状態であるときであっても普通当りに当選し得るように構成されており、普通当り抽選に当選した場合には第1可変部材28が開状態となる。したがって、本実施形態のパチンコ遊技機10において、低ベース状態であるときには、高ベース状態であるときに比して第2始動口27へ遊技球が入球し難くものの、第2始動口27へ遊技球が入球する可能性はある。しかし、低ベース状態であるときには、第2始動口27へ遊技球が入球しないように構成してもよい。例えば、低ベース状態であるときには普通当りに当選しないように構成してもよいし、低ベース状態であるときには普通当りに当選した場合であっても第1可変部材28が開状態とならないように構成してもよい。このように構成する場合には、低ベース状態であるときに第2始動口27へ遊技球が入球しない。以上のように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、低ベース状態であるときには、第2始動口27へ遊技球が入球しないように構成してもよいし、高ベース状態に比して第2始動口27へ遊技球が入球し難く構成してもよい。
次に、副制御用CPU41aが副制御用プログラムに基づいて行う各種の処理について説明する。
最初に、副制御用CPU41aが行う状態処理について説明する。
副制御用CPU41aは、低ベース状態コマンドを入力すると、副制御用RAM41cに記憶されているベース状態フラグに、低ベース状態であることを特定可能な値を設定する。副制御用CPU41aは、高ベース状態コマンドを入力すると、副制御用RAM41cに記憶されているベース状態フラグに、高ベース状態であることを特定可能な値を設定する。副制御用CPU41aは、副制御用RAM41cに記憶されているベース状態フラグを参照することにより、高ベース状態であるか、低ベース状態であるかを特定できる。
副制御用CPU41aは、オープニングコマンドを入力すると、副制御用RAM41cに記憶されている大当り状態フラグに、大当り遊技中であることを特定可能な値を設定する。副制御用CPU41aは、エンディングコマンドを入力してから変動パターン指定コマンドを入力すると、副制御用RAM41cに記憶されている大当り状態フラグに、大当り遊技中ではないことを特定可能な値を設定する。副制御用CPU41aは、副制御用RAM41cに記憶されている大当り状態フラグを参照することにより、大当り遊技中であるか否かを特定できる。
次に、副制御用CPU41aが行う大当り演出処理について説明する。
副制御用CPU41aは、大当り遊技中、大当り演出が行われるように、装飾ランプ16、スピーカ17及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。具体的に、副制御用CPU41aは、オープニングコマンドを入力すると、オープニング演出が行われるように、装飾ランプ16、スピーカ17及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。また、副制御用CPU41aは、ラウンドコマンドを入力すると、ラウンド演出が行われるように、装飾ランプ16、スピーカ17及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。また、副制御用CPU41aは、エンディングコマンドを入力すると、エンディング演出が行われるように、装飾ランプ16、スピーカ17及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。
次に、副制御用CPU41aが行う演出ゲーム処理について説明する。
副制御用CPU41aは、演出ゲームや、該演出ゲームに付随する演出が行われるように、装飾ランプ16、スピーカ17及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。具体的に、副制御用CPU41aは、図柄コマンド及び変動パターン指定コマンドを入力すると、演出ゲームを実行させる制御を行う。副制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンド及び図柄コマンドに基づいて、演出ゲームにおいて導出させる図柄組み合わせを決定する。副制御用CPU41aは、図柄コマンドから特定可能な図柄が大当り図柄である場合、演出図柄による大当りの図柄組み合わせを決定する。副制御用CPU41aは、図柄コマンドから特定可能な図柄がはずれ図柄である場合、演出図柄によるはずれの図柄組み合わせを決定する。
副制御用CPU41aは、リーチ条件が成立していることにより、今回の演出ゲームにおいてリーチ演出を行う場合には、リーチを含むはずれの図柄組み合わせを決定するとよい。例えば、本実施形態のパチンコ遊技機10では、リーチ条件としては、はずれ変動パターンの中でも変動パターンHP2、HP3が指定されたことを定めている。
また、副制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、演出図柄を変動表示させるように、演出表示装置25を制御する。すなわち、副制御用CPU41aは、演出ゲームを開始させる。また、副制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンドから特定可能な変動パターンに基づいて、所定の演出が実行されるように、装飾ランプ16、スピーカ17及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。例えば、所定の演出としては、大当り予告演出や、遊技状態を示唆する示唆演出などがある。また、特別ゲームが実行されているとき、副制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンドにおいて変動パターンHP2又は変動パターンHP4が指定された場合、ノーマルリーチ演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。また、特別ゲームが実行されているとき、副制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンドにおいて変動パターンHP3又は変動パターンHP5が指定された場合、スーパーリーチ演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。
そして、副制御用CPU41aは、所定のタイミングが到来すると、決定した演出図柄による図柄組み合わせを一旦停止表示させるとともに、ゲーム終了コマンドの入力を契機に、演出図柄による図柄組み合わせを導出させる。なお、副制御用CPU41aは、ゲーム終了コマンドとは関係なく、変動パターンから特定可能な変動時間を計時し、該変動時間の経過を契機に図柄組み合わせを導出させてもよい。この場合、ゲーム終了コマンドは省略してもよい。
図5に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機10において、演出表示装置25の表示領域25rのうち保留情報表示領域HRには、実行が保留されている特別ゲームに対応する保留情報画像HG(実行前情報画像)が表示される。本実施形態において、実行が保留されている特別ゲームに対応する保留情報画像HGは、実行前の特別ゲームに対応する保留情報画像HGといえる。また、本実施形態において、保留情報画像HGは、実行前の図柄変動ゲームに対応する第1情報(実行前情報)に相当する。そして、本実施形態において、第1情報に相当する保留情報画像HGが表示される保留情報表示領域HRが、第1情報表示部(実行前情報表示部)に相当する。保留情報表示領域HRは、演出表示装置25の表示領域25rのうち第1情報表示部となる演出表示装置の表示領域に相当する。
保留情報表示領域HRは、第1保留情報表示領域HR1、第2保留情報表示領域HR2、第3保留情報表示領域HR3及び第4保留情報表示領域HR4を含んで構成されている。第1保留情報表示領域HR1は、実行が保留されている特別ゲームのうち1番目(最先)に実行が保留された特別ゲームに対応する保留情報画像HGを表示する表示領域である。また、第2保留情報表示領域HR2は、実行が保留されている特別ゲームのうち2番目に古く実行が保留された特別ゲームに対応する保留情報画像HGを表示する表示領域である。同様に、第3保留情報表示領域HR3は、実行が保留されている特別ゲームのうち3番目に古く実行が保留された特別ゲームに対応する保留情報画像HGを表示する表示領域である。また、第4保留情報表示領域HR4は、実行が保留されている特別ゲームのうち4番目古く(最後に)実行が保留された特別ゲームに対応する保留情報画像HGを表示する表示領域である。このように、本実施形態では、第1情報表示部に相当する保留情報表示領域HRには、複数の保留情報画像HG(第1情報)を表示可能に構成されている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10において、演出表示装置25の表示領域25rのうち実行中情報表示領域TRには、実行中の特別ゲームに対応する実行中情報画像TGが表示される。すなわち、実行中情報表示領域TRは、実行中の特別ゲームに対応する実行中情報画像TGが表示される。本実施形態において、実行中の特別ゲームに対応する実行中情報画像TGは、実行中の図柄変動ゲームに対応する第2情報(実行中情報)に相当する。そして、本実施形態において、第2情報に相当する実行中情報画像TGが表示される実行中情報表示領域TRが、第2情報表示部(実行中情報表示部)に相当する。実行中情報表示領域TRは、演出表示装置25の表示領域25rのうち第2情報表示部となる演出表示装置の表示領域に相当する。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10において、演出表示装置25の表示領域25rのうち実行後情報表示領域FRには、実行後の特別ゲームに対応する実行後情報画像FGが表示される。本実施形態において、実行後の特別ゲームに対応する実行後情報画像FGは、実行後の図柄変動ゲームに対応する第3情報(実行後情報)に相当する。そして、本実施形態において、第3情報に相当する実行後情報画像FGが表示される実行後情報表示領域FRが、第3情報表示部(実行後情報表示部)に相当する。実行後情報表示領域FRは、演出表示装置25の表示領域25rのうち第3情報表示部となる演出表示装置の表示領域に相当する。
実行後情報表示領域FRは、第1実行後情報表示領域FR1、第2実行後情報表示領域FR2、第3実行後情報表示領域FR3及び第4実行後情報表示領域FR4を含んで構成されている。本実施形態において、第1実行後情報表示領域FR1は、1つ前に実行が終了した特別ゲームに対応する実行後情報画像FGを表示する表示領域である。また、第2実行後情報表示領域FR2は、2つ前に実行が終了した特別ゲームに対応する実行後情報画像FGを表示する表示領域である。同様に、第3実行後情報表示領域FR3は、3つ前に実行が終了した特別ゲームに対応する実行後情報画像FGを表示する表示領域である。また、第4実行後情報表示領域FR4は、4つ前に実行が終了した特別ゲームに対応する実行後情報画像FGを表示する表示領域である。このように、本実施形態では、第3情報表示部に相当する実行後情報表示領域FRには、複数の特別ゲームにそれぞれ対応する実行後情報画像FG(第3情報)を表示可能に構成されている。
以上のように、本実施形態のパチンコ遊技機10において、第1情報表示部に相当する保留情報表示領域HR、第2情報表示部に相当する実行中情報表示領域TR及び第3情報表示部に相当する実行後情報表示領域FRは、単一の演出表示装置25における表示領域である。一方、本実施形態のパチンコ遊技機10において、第1情報表示部となる演出表示装置25の表示領域(保留情報表示領域HR)、第2情報表示部となる演出表示装置25の表示領域(実行中情報表示領域TR)及び第3情報表示部となる演出表示装置25の表示領域(実行後情報表示領域FR)は、異なる。
また、図5に示すように、本実施形態において保留情報画像HGは、円形の画像である。また、本実施形態において実行中情報画像TGは、円形の画像(円をモチーフとした画像)である。このように、本実施形態において保留情報画像HGの形状(フォーム)は、実行中情報画像TGの形状と同一である。また、本実施形態において実行後情報画像FGは、キャラクタの形状を成した画像(キャラクタをモチーフとした画像)である。このように、保留情報画像HGの形状は、実行後情報画像FGの形状と異なる。同様に、実行中情報画像TGの形状は、実行後情報画像FGの形状と異なる。つまり、実行後情報画像FG(第3情報)の形状は、保留情報画像HG(第1情報)の形状及び実行中情報画像TG(第2情報)の形状と異なる。また、実行後情報画像FGのモチーフ(主題)は、保留情報画像HGのモチーフ及び実行中情報画像TGのモチーフと異なるともいえる。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、保留情報画像HGに含まれる特定の演出要素の内容を変更可能に構成されている。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容を変更可能に構成されている。このように、特定の演出要素は、保留情報画像HG及び実行中情報画像TGに共通して含まれている。また、実行後情報画像FGには特定の演出要素が含まれている。すなわち、特定の演出要素は、保留情報画像HG、実行中情報画像TG及び実行後情報画像FGに共通して含まれている。つまり、本実施形態において、第1情報に相当する保留情報画像HG、第2情報に相当する実行中情報画像TG及び第3情報に相当する実行後情報画像FGは、特定の演出要素を含んでいる。
図6(a)〜(l)に示すように、保留情報画像HG、実行中情報画像TG及び実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素の内容には、複数種類の内容がある。本実施形態における特定の演出要素の内容には、通常内容と、通常内容とは異なる特別内容と、がある。また、特別内容には、示唆する大当り期待度の高さが異なる複数種類の内容がある。本実施形態において特別内容には、第1特別内容、第2特別内容及び第3特別内容の3種類がある。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、保留情報画像HGに含まれる特定の演出要素が特別内容であるとき、当該特別内容の特定の演出要素を含む保留情報画像HGに対応する特別ゲームの大当り期待度が示唆される。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素が特別内容であるとき、当該特別内容の特定の演出要素を含む実行中情報画像TGに対応する特別ゲーム(実行中の特別ゲーム)の大当り期待度が示唆される。
そして、本実施形態では、第3特別内容で保留情報画像HG又は実行中情報画像TGが表示される場合には、第2特別内容や第1特別内容で保留情報画像HGや実行中情報画像TGが表示されるよりも、対応する特別ゲームの大当り期待度が高いことを認識可能に構成されている。また、本実施形態では、第2特別内容で保留情報画像HG又は実行中情報画像TGが表示される場合には、第1特別内容で保留情報画像HGや実行中情報画像TGが表示されるよりも、対応する特別ゲームの大当り期待度が高いことを認識可能に構成されている。
本実施形態では、保留情報画像HG、実行中情報画像TG及び実行後情報画像FGに共通して含まれる特定の演出要素は、色としている。したがって、本実施形態において、特定の演出要素の内容が異なるとは、保留情報画像HGや実行中情報画像TG、実行後情報画像FGに含まれる色が異なることに相当する。
パチンコ遊技機10では、図6(a)に示すように、保留情報画像HGに含まれる特定の演出要素の内容が通常内容である場合、「白色」の保留情報画像HGが表示される。また、図6(b)に示すように、実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が通常内容である場合、「白色」の実行中情報画像TGが表示される。また、図6(c)に示すように、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素の内容が通常内容である場合、「白色」の実行後情報画像FGが表示される。
パチンコ遊技機10では、図6(d)に示すように、保留情報画像HGに含まれる特定の演出要素の内容が第1特別内容である場合、「青色(図面では、ドットで示す)」の保留情報画像HGが表示される。また、図6(e)に示すように、実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が第1特別内容である場合、「青色」の実行中情報画像TGが表示される。また、図6(f)に示すように、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素の内容が第1特別内容である場合、「青色」の実行後情報画像FGが表示される。
パチンコ遊技機10では、図6(g)に示すように、保留情報画像HGに含まれる特定の演出要素の内容が第2特別内容である場合、「黄色(図面では、横線で示す)」の保留情報画像HGが表示される。また、図6(h)に示すように、実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が第2特別内容である場合、「黄色」の実行中情報画像TGが表示される。また、図6(i)に示すように、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素の内容が第2特別内容である場合、「黄色」の実行後情報画像FGが表示される。
パチンコ遊技機10では、図6(j)に示すように、保留情報画像HGに含まれる特定の演出要素の内容が第3特別内容である場合、「赤色(図面では、斜線で示す)」の保留情報画像HGが表示される。また、図6(k)に示すように、実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が第3特別内容である場合、「赤色」の実行中情報画像TGが表示される。また、図6(l)に示すように、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素の内容が第3特別内容である場合、「赤色」の実行後情報画像FGが表示される。
図5に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機10において、例えば、第4保留情報表示領域HR4に保留情報画像HGが表示された場合、当該保留情報画像HGが表示される表示領域は、特別ゲームの実行が開始される毎に、第3保留情報表示領域HR3→第2保留情報表示領域HR2→第1保留情報表示領域HR1の順で切り替わる。このように、特別ゲームの実行が開始される毎に保留情報画像HGが表示される保留情報表示領域が切り替わることから、特別ゲームの実行が開始される毎に保留情報画像HGが移動して表示される。
また、第1保留情報表示領域HR1に表示されている保留情報画像HGは、特別ゲームの実行が開始されたことを契機に、実行中情報画像TGとして表示される。このとき、特別ゲームの実行開始前に第1保留情報表示領域HR1に表示される保留情報画像HGに含まれる特定の演出要素の内容と同じ内容の特定の演出要素を含む実行中情報画像TGが、実行中情報表示領域TRに表示される。例えば、特別ゲームの実行開始前に第1保留情報表示領域HR1に表示されている保留情報画像HGに含まれる特定の演出要素が通常内容である場合、通常内容の特定の演出要素を含む実行中情報画像TGが実行中情報表示領域TRに表示される。また、例えば、特別ゲームの実行開始前に第1保留情報表示領域HR1に表示されている保留情報画像HGに含まれる特定の演出要素が第2特別内容である場合、第2特別内容の特定の演出要素を含む実行中情報画像TGが実行中情報表示領域TRに表示される。
また、特別ゲームの実行が終了すると、実行中情報画像TGは、実行後情報画像FGとして表示される。このとき、特別ゲームの実行が終了するときの実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容と同じ内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGが、第1実行後情報表示領域FR1に表示される。例えば、特別ゲームの実行が終了するときの実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素が通常内容である場合、通常内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGが第1実行後情報表示領域FR1に表示される。また、例えば、特別ゲームの実行が終了するときの実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素が第2特別内容である場合、第2特別内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGが第1実行後情報表示領域FR1に表示される。
そして、第1実行後情報表示領域FR1に実行後情報画像FGが表示された場合、当該実行後情報画像FGが表示される表示領域は、特別ゲームの実行が終了する毎に、第2実行後情報表示領域FR2→第3実行後情報表示領域FR3→第4実行後情報表示領域FR4の順で切り替わる。このように、特別ゲームの実行が終了される毎に、実行後情報画像FGが表示される実行後情報表示領域が切り替わることから、特別ゲームの実行が終了する毎に実行後情報画像FGが移動して表示される。
ここで、保留情報表示領域HRにおける保留情報画像HG、実行中情報表示領域TRにおける実行中情報画像TG及び実行後情報表示領域FRにおける実行後情報画像FGの表示に関する制御について、説明する。
副制御用CPU41aは、先読みコマンドを入力した場合、当該先読みコマンドから特定可能な特別保留数と同数の保留情報画像HGが保留情報表示領域HRに表示されるように演出表示装置25を制御する。例えば、演出表示装置25において第1保留情報表示領域HR1及び第2保留情報表示領域HR2に保留情報画像HGが表示されているとき、特別保留数が「3」であることを特定可能な先読みコマンドが副制御用CPU41aに入力されると、第3保留情報表示領域HR3に保留情報画像HGが新たに表示される。
また、副制御用CPU41aは、ゲーム終了コマンドを入力すると、実行中情報表示領域TRに表示させている実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容に応じた実行後情報画像FGが第1実行後情報表示領域FR1に表示されるように演出表示装置25を制御する。このとき、副制御用CPU41aは、第4実行後情報表示領域FR4に実行後情報画像FGが表示されている場合、当該実行後情報画像FGが非表示となるように演出表示装置25を制御する。また、副制御用CPU41aは、第3実行後情報表示領域FR3に実行後情報画像FGが表示されている場合、当該実行後情報画像FGが第4実行後情報表示領域FR4に表示されるように演出表示装置25を制御する。同様に、副制御用CPU41aは、第2実行後情報表示領域FR2に実行後情報画像FGが表示されている場合、当該実行後情報画像FGが第3実行後情報表示領域FR3に表示されるように演出表示装置25を制御する。また、副制御用CPU41aは、第1実行後情報表示領域FR1に実行後情報画像FGが表示されている場合、当該実行後情報画像FGが第2実行後情報表示領域FR2に表示されるように演出表示装置25を制御する。
また、副制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、第1保留情報表示領域HR1に表示されている保留情報画像HGに含まれる特定の演出要素の内容に応じた実行中情報画像TGが実行中情報表示領域TRに表示されるように演出表示装置25を制御する。このとき、副制御用CPU41aは、第2保留情報表示領域HR2に保留情報画像HGが表示されている場合、当該保留情報画像HGが第1保留情報表示領域HR1に表示されるように演出表示装置25を制御する。同様に、副制御用CPU41aは、第3保留情報表示領域HR3に保留情報画像HGが表示されている場合、当該保留情報画像HGが第2保留情報表示領域HR2に表示されるように演出表示装置25を制御する。また、副制御用CPU41aは、第4保留情報表示領域HR4に保留情報画像HGが表示されている場合、当該保留情報画像HGが第3保留情報表示領域HR3に表示されるように演出表示装置25を制御する。
以上のように、本実施形態では、保留情報画像HGの表示を制御する副制御用CPU41aにより、実行前の図柄変動ゲームに対応する第1情報としての保留情報画像HGが表示される第1情報表示部に相当する保留情報表示領域HRの表示内容を制御する第1情報表示制御手段(実行前情報表示制御手段)としての機能が実現される。また、本実施形態では、実行中情報画像TGの表示を制御する副制御用CPU41aにより、実行中の図柄変動ゲームに対応する第2情報としての実行中情報画像TGが表示される第2情報表示部に相当する実行中情報表示領域TRの表示内容を制御する第2情報表示制御手段(実行中情報表示制御手段)としての機能が実現される。また、本実施形態では、実行後情報画像FGの表示を制御する副制御用CPU41aにより、実行後の図柄変動ゲームに対応する第3情報としての実行後情報画像FGが表示される第3情報表示部の表示内容を制御する第3情報表示制御手段(実行後情報表示制御手段)としての機能が実現される。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特定の特別ゲーム(特定の図柄変動ゲーム)の実行前には、第1情報表示部に相当する保留情報表示領域HRに特定の特別ゲームに対応する第1情報としての保留情報画像HGが表示される。また、特定の特別ゲーム(特定の図柄変動ゲーム)の実行中には、第2情報表示部に相当する実行中情報表示領域TRに特定の特別ゲームに対応する第2情報としての実行中情報画像TGが表示される。そして、特定の特別ゲーム(特定の図柄変動ゲーム)の実行終了後には、第3情報表示部に相当する実行後情報表示領域FRに特定の特別ゲームに対応する第3情報としての実行後情報画像FGが表示される。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1始動口26又は第2始動口27への遊技球の入球を契機に特別ゲームの実行が保留されると、通常内容又は特別内容の特定の演出要素を含む保留情報画像HGが保留情報表示領域HRに表示される。以下、特別ゲームの実行が保留されたことを契機に、保留情報表示領域HRに表示される保留情報画像HGに含まれる特定の演出要素の内容の決定に係る制御について説明する。
本実施形態では、特別ゲームの実行が保留されたこと(始動条件が成立したこと)を契機に、先読み情報としての先読みコマンドが副基板41の副制御用CPU41aに入力される。前述したように、副制御用CPU41aは、先読みコマンドを入力した場合、当該先読みコマンドから特定可能な特別保留数と同数の保留情報画像HGが保留情報表示領域HRに表示されるように演出表示装置25を制御する。このとき、副制御用CPU41aは、保留情報表示領域HRに新たに表示させる保留情報画像HGに含まれる特定の演出要素の内容を決定する。本実施形態において副制御用CPU41aは、先読みコマンドを入力した場合、当該先読みコマンドから特定可能な内容に応じて、保留情報画像HGに含まれる特定の演出要素の内容を決定する。
図7に示すように、先読みコマンドから特定可能な変動パターンが変動パターンHP1である場合、副制御用CPU41aは、通常内容及び第1特別内容のうち何れかを特定の演出要素の内容として決定する。また、先読みコマンドから特定可能な変動パターンが変動パターンHP2である場合、副制御用CPU41aは、通常内容、第1特別内容及び第2特別内容のうち何れかを特定の演出要素の内容として決定する。また、先読みコマンドから特定可能な変動パターンが変動パターンHP3〜HP5のうち何れかの変動パターンである場合、副制御用CPU41aは、通常内容、第1特別内容、第2特別内容及び第3特別内容のうち何れかを特定の演出要素の内容として決定する。
本実施形態において副制御用CPU41aは、先読みコマンドから特定可能な変動パターンが大当り変動パターンである場合、先読みコマンドから特定可能な変動パターンがはずれ変動パターンである場合に比して、保留情報画像HGに含まれる特定の演出要素の内容として特別内容を決定し易い。先読みコマンドからはずれ変動パターンを特定可能であるとき、副制御用CPU41aは、変動パターンHP2又は変動パターンHP3を特定可能な場合、変動パターンHP1を特定可能な場合に比して、保留情報画像HGに含まれる特定の演出要素の内容として特別内容を決定し易い。また、先読みコマンドから特別ゲームの実行中にリーチ演出が実行されるはずれ変動パターンを特定可能であるとき、副制御用CPU41aは、変動パターンHP3を特定可能な場合、変動パターンHP2を特定可能な場合に比して、保留情報画像HGに含まれる特定の演出要素の内容として特別内容を決定し易い。
なお、副制御用CPU41aは、例えば、特定の演出要素の内容を特別内容とするかを抽選し、当該抽選にて特定の演出要素の内容を特別内容とすることを決定した場合に特別内容の種類を決定するように構成してもよい。そして、特定の演出要素の内容を特別内容とするかを抽選するにあたって、当該抽選にて特定の演出要素の内容を特別内容とすることが決定される確率は、先読みコマンド又は先読みコマンドから特定可能な内容に応じて異ならせてもよい。例えば、大当りの先読みコマンドを入力した場合には、はずれの先読みコマンドを入力した場合に比して、保留情報画像HGに含まれる特定の演出要素の内容を特別内容とすることが決定される確率を高くしてもよい。また、大当りの先読みコマンドを入力した場合には、はずれの先読みコマンドを入力した場合に比して、保留情報画像HGに含まれる特定の演出要素を特別内容とすることを決定したときに高い大当り期待度を示唆する特別内容が決定される確率を高くしてもよい。
また、保留情報画像HGに含まれる特定の演出要素の内容を決定した後、副制御用CPU41aは、決定した内容の特定の演出要素を含む保留情報画像HGが表示されるように、演出表示装置25を制御する。例えば、副制御用CPU41aは、入力した先読みコマンドから特別保留数が「3」であることを特定可能であって、当該先読みコマンドに基づき特定の演出要素の内容を第2特別内容と決定した場合、第2特別内容の特定の演出要素を含む保留情報画像HGが第3保留情報表示領域HR3に表示されるように演出表示装置25を制御する。このように、本実施形態において第1情報表示制御手段としての機能を実現する副制御用CPU41aは、先読み情報に相当する先読みコマンドに基づく特別内容の特定の演出要素を含む保留情報画像HG(第1情報)を保留情報表示領域HR(第1情報表示部)に表示させる。
パチンコ遊技機10では、実行後情報表示領域FRに実行後情報画像FGが表示されているとき、演出実行条件が成立したことを契機に、実行後情報に含まれる特定の演出要素が実行中の特別ゲームに対応する実行中情報画像TGに反映される。本実施形態において、実行後情報表示領域FRに複数の実行後情報画像FGが表示されているとき、演出実行条件が成立したことを契機に、実行後情報表示領域FRに表示されている複数の実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素が実行中情報画像TGに反映される。
本実施形態において「実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素を実行中情報画像TGに反映させる」とは、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素に基づいて、実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容を維持又は変化(変更)することに相当する。そして、「実行後情報表示領域FRに表示されている複数の実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素が実行中情報画像TGに反映される」とは、複数の実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素に基づいて、実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容を維持又は変化(変更)することに相当する。因みに、本実施形態において、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素を実行中情報画像TGに反映させる場合、実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素が通常内容である場合、特別内容に変化する。
なお、以下の説明において、「反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容」とは、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素が実行中情報画像TGに反映される前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容に相当する。同様に、「反映後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容」とは、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素が実行中情報画像TGに反映された後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容に相当する。
本実施形態では、反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が特別内容であるとき、反映後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の特別内容は、反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の特別内容により示唆される大当り期待度以上の大当り期待度を示唆する特別内容となる。したがって、反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が特別内容であるとき、反映後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の特別内容は、反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の特別内容と同じ大当り期待度を示唆する特別内容となる場合がある。また、反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が特別内容であるとき、反映後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の特別内容は、反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の特別内容よりも高い大当り期待度を示唆する特別内容となる場合がある。
本実施形態において副制御用CPU41aは、反映処理を行い、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素を実行中情報画像TGに反映させるかを決定するとともに、反映させる場合の反映後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容を決定する。
図8に示すように、反映処理において副制御用CPU41aは、実行後情報表示領域FRに1つ以上の実行後情報画像FGが表示されているかを判定する(ステップS201)。実行後情報表示領域FRに1つ以上の実行後情報画像FGが表示されていない場合(ステップS201:NO)、副制御用CPU41aは、反映処理を終了する。一方、実行後情報表示領域FRに1つ以上の実行後情報画像FGが表示されている場合(ステップS201:YES)、副制御用CPU41aは、実行後情報画像FGの中に特別内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGがあるかを判定する(ステップS202)。
実行後情報画像FGの中に特別内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGがない場合(ステップS202:NO)、副制御用CPU41aは、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素を実行中情報画像TGに反映させるかを判定する(ステップS203)。ステップS203の処理において、副制御用CPU41aは、副制御用CPU41aが取得する乱数の値と副制御用ROM41bに記憶されている判定値を比較する実行抽選を行い、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素を実行中情報画像TGに反映させるかを決める。因みに、実行後情報表示領域FRに1つ以上の実行後情報画像FGが表示されている場合であって、実行後情報画像FGの中に特別内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGがない場合とは、表示されている1又は複数の実行後情報画像FGの全てが通常内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGであることに相当する。
また、本実施形態では、実行抽選に当選した場合、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素を実行中情報画像TGに反映させることが決定される一方、実行抽選に非当選した場合、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素を実行中情報画像TGに反映させないことを決定する。したがって、実行抽選に当選することは、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素を実行中情報画像TGに反映させることに当選することに相当し、実行抽選に非当選することは、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素を実行中情報画像TGに反映させることに当選しないことに相当する。実行抽選の当選確率は、例えば、変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンに応じて異ならせてもよいし、大当り抽選の抽選結果に応じて異ならせてもよい。また、実行抽選の当選確率は、例えば、実行後情報表示領域FRに表示されている実行後情報画像FGの数に応じて異ならせてもよい。本実施形態のステップS203における実行抽選の当選確率は、実行後情報表示領域FRに表示されている実行後情報画像FGの数が多いときほど高い。したがって、本実施形態では、実行後情報表示領域FRに表示されている実行後情報画像FGの数が「3つ」であるとき、実行後情報表示領域FRに表示されている実行後情報画像FGの数が「1つ」であるときに比して、実行抽選に当選し易い。
実行抽選に非当選した場合(ステップS203:NO)、副制御用CPU41aは、反映処理を終了する。一方、実行抽選に当選した場合(ステップS203:YES)、副制御用CPU41aは、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素を実行中情報画像TGに反映させた後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容を決定し(ステップS204)、反映処理を終了する。ステップS204の処理において副制御用CPU41aは、反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容と、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンと、に基づき、反映後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容を決定する。
例えば、反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が通常内容又は第1特別内容である場合、副制御用CPU41aは、変動パターンHP1が指定されたときには第1特別内容、変動パターンHP2が指定されたときには第1特別内容又は第2特別内容を反映後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容として決定する。また、反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が通常内容又は第1特別内容である場合、副制御用CPU41aは、変動パターンHP3〜HP5のうち何れかの変動パターンが指定されたときには第1特別内容〜第3特別内容のうち何れかを反映後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容として決定する。
また、反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が第2特別内容である場合、副制御用CPU41aは、変動パターンHP2が指定されたときには第2特別内容を反映後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容として決定する。また、反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が第2特別内容である場合、副制御用CPU41aは、変動パターンHP3〜HP5のうち何れかの変動パターンが指定されたときには第2特別内容又は第3特別内容を反映後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容として決定する。因みに、本実施形態では、変動パターンHP1が指定されるときには第2特別内容の特定の演出要素を含む保留情報画像HGが表示されないことから、反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が第2特別内容である場合に変動パターンHP1が指定されることはない。
また、反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が第3特別内容である場合、副制御用CPU41aは、変動パターンHP3〜HP5のうち何れかの変動パターンが指定されたときには第3特別内容を反映後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容として決定する。因みに、本実施形態では、変動パターンHP1又は変動パターンHP2が指定されるときには第3特別内容の特定の演出要素を含む保留情報画像HGが表示されないことから、反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が第3特別内容である場合に変動パターンHP1や変動パターンHP2が指定されることはない。
また、実行後情報画像FGの中に特別内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGがある場合(ステップS202:YES)、副制御用CPU41aは、特別内容のうち最も高い大当り期待度を示唆する特別内容を特定する(ステップS205)。例えば、実行後情報画像FGの中に第1特別内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGと第2特別内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGがある場合、ステップS205の処理において副制御用CPU41aは、最も高い大当り期待度を示唆する特別内容が第2特別内容であることを特定する。
そして、副制御用CPU41aは、表示されている実行後情報画像FGのうち最も高い大当り期待度を示唆する特別内容を特定した後、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素を実行中情報画像TGに反映可能であるかを判定する(ステップS206)。ステップS206の処理において副制御用CPU41aは、第3情報としての実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素の内容と、第2情報としての実行中情報画像TGに対応する特別ゲームが実行されているときの演出内容と、に応じて実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素を実行中情報画像TGに反映可能であるかを判定する。具体的に、ステップS206の処理において副制御用CPU41aは、表示されている実行後情報画像FGのうち最も高い大当り期待度を示唆する特別内容と、変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンと、に応じて、特定した特別内容を実行中情報画像TGに反映可能であるかを判定する。本実施形態では、ステップS206の処理を副制御用CPU41aが行うことにより、実行後情報に含まれる特定の演出要素を実行中情報に反映可能であるかを判定する判定手段としての機能が実現される。
因みに、本実施形態において、変動パターン指定コマンドで変動パターンHP1が指定された場合とは、実行中情報画像TGに対応する特別ゲームが実行されているときの演出内容が「リーチ演出が実行されない演出内容」であることに相当するといえる。また、本実施形態において、変動パターン指定コマンドで変動パターンHP2又は変動パターンHP4が指定された場合とは、実行中情報画像TGに対応する特別ゲームが実行されているときの演出内容が「ノーマルリーチ演出が実行される演出内容」であることに相当するといえる。また、本実施形態において、変動パターン指定コマンドで変動パターンHP3又は変動パターンHP5が指定された場合とは、実行中情報画像TGに対応する特別ゲームが実行されているときの演出内容が「スーパーリーチ演出が実行される演出内容」であることに相当するといえる。その他、本実施形態において、変動パターン指定コマンドで変動パターンHP1〜HP3のうち何れかの変動パターンが指定された場合とは、実行中情報画像TGに対応する特別ゲームが実行されているときの演出内容が「演出図柄によるはずれ図柄が導出される演出内容」であることに相当するといえる。一方、本実施形態において、変動パターン指定コマンドで変動パターンHP4又は変動パターンHP5が指定された場合とは、実行中情報画像TGに対応する特別ゲームが実行されているときの演出内容が「演出図柄による大当り図柄が導出される演出内容」であることに相当するといえる。
本実施形態において、表示されている実行後情報画像FGのうち最も高い大当り期待度を示唆する特別内容が第1特別内容であることを特定した場合、副制御用CPU41aは、指定された変動パターンが変動パターンHP1〜HP5のうち何れかの変動パターンである場合に、実行中情報画像TGに反映可能であると判定する。また、表示されている実行後情報画像FGのうち最も高い大当り期待度を示唆する特別内容が第2特別内容であることを特定した場合、副制御用CPU41aは、指定された変動パターンが変動パターンHP2〜HP5のうち何れかの変動パターンである場合に、実行中情報画像TGに反映可能であると判定する。一方、表示されている実行後情報画像FGのうち最も高い大当り期待度を示唆する特別内容が第2特別内容であることを特定した場合、副制御用CPU41aは、指定された変動パターンが変動パターンHP1である場合に、実行中情報画像TGに反映可能でないと判定する。また、表示されている実行後情報画像FGのうち最も高い大当り期待度を示唆する特別内容が第3特別内容であることを特定した場合、副制御用CPU41aは、指定された変動パターンが変動パターンHP3〜HP5のうち何れかの変動パターンである場合に、実行中情報画像TGに反映可能であると判定する。一方、表示されている実行後情報画像FGのうち最も高い大当り期待度を示唆する特別内容が第3特別内容であることを特定した場合、副制御用CPU41aは、指定された変動パターンが変動パターンHP1又は変動パターンHP2である場合に、実行中情報画像TGに反映可能でないと判定する。
実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素を実行中情報画像TGに反映可能でないと判定した場合(ステップS206:NO)、副制御用CPU41aは、反映処理を終了する。一方、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素を実行中情報画像TGに反映可能であると判定した場合(ステップS206:YES)、副制御用CPU41aは、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素を実行中情報画像TGに反映させるかを判定する(ステップS207)。ステップS207の処理において、副制御用CPU41aは、副制御用CPU41aが取得する乱数の値と副制御用ROM41bに記憶されている判定値を比較する実行抽選を行い、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素を実行中情報画像TGに反映させるかを決める。
前述したように、実行抽選の当選確率は、例えば、変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンや、大当り抽選の抽選結果、実行後情報表示領域FRに表示されている実行後情報画像FGの数に応じて異ならせてもよい。また、実行抽選の当選確率は、例えば、実行後情報表示領域FRに表示されている実行後情報画像FGのうち特別内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGの数に応じて異ならせてもよい。また、実行抽選の当選確率は、例えば、実行後情報表示領域FRに表示されている実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素の特別内容の種類に応じて異ならせてもよい。例えば、第3特別内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGが表示されている場合、第3特別内容よりも示唆する大当り期待度が低い第2特別内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGが表示されている場合に比して、実行抽選の当選確率が高くなるように構成してもよい。
本実施形態のステップS207における実行抽選の当選確率は、実行後情報表示領域FRに表示されている実行後情報画像FGのうち特別内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGの数が多いときほど高い。したがって、本実施形態では、表示されている実行後情報画像FGのうち特別内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGの数が「3つ」であるとき、表示されている実行後情報画像FGのうち特別内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGの数が「1つ」であるときに比して、実行抽選に当選し易い。このように、本実施形態では、第3情報表示部に表示されている第3情報に含まれる特定の演出要素の内容に応じて、実行抽選に当選する確率(演出実行条件が成立する割合)が異なる。
実行抽選に非当選した場合(ステップS207:NO)、副制御用CPU41aは、反映処理を終了する。一方、実行抽選に当選した場合(ステップS207:YES)、副制御用CPU41aは、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素を実行中情報画像TGに反映させた後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容を決定し(ステップS208)、反映処理を終了する。ステップS208の処理において副制御用CPU41aは、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素の内容と、反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容と、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンと、に基づき、反映後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容を決定する。
まず、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素の内容のうち最も高い大当り期待度を示唆する内容が第1特別内容である場合のステップS208の処理について説明する。
反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が通常内容又は第1特別内容である場合、副制御用CPU41aは、変動パターンHP1が指定されたときには第1特別内容を反映後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容として決定する。また、反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が通常内容又は第1特別内容である場合、副制御用CPU41aは、変動パターンHP2が指定されたときには第1特別内容又は第2特別内容を反映後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容として決定する。また、反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が通常内容又は第1特別内容である場合、副制御用CPU41aは、変動パターンHP3〜HP5のうち何れかの変動パターンが指定されたときには第1特別内容〜第3特別内容のうち何れかを反映後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容として決定する。
また、反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が第2特別内容である場合、副制御用CPU41aは、変動パターンHP2が指定されたときには第2特別内容を反映後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容として決定する。また、反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が第2特別内容である場合、副制御用CPU41aは、変動パターンHP3〜HP5のうち何れかの変動パターンが指定されたときには第2特別内容又は第3特別内容を反映後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容として決定する。
また、反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が第3特別内容である場合、副制御用CPU41aは、変動パターンHP3〜HP5のうち何れかの変動パターンが指定されたときには第3特別内容を反映後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容として決定する。
次に、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素の内容のうち最も高い大当り期待度を示唆する内容が第2特別内容である場合のステップS208の処理について説明する。因みに、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素の内容のうち最も高い大当り期待度を示唆する内容が第2特別内容であるとき、変動パターンHP1が指定されたときにはステップS206の判定結果が否定となる。したがって、変動パターンHP1が指定された場合、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素の内容のうち最も高い大当り期待度を示唆する内容が第2特別内容であるときにはステップS208の処理が行われない。
反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が通常内容又は第1特別内容である場合、副制御用CPU41aは、変動パターンHP2が指定されたときには第2特別内容を反映後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容として決定する。また、反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が通常内容又は第1特別内容である場合、副制御用CPU41aは、変動パターンHP3〜HP5のうち何れかの変動パターンが指定されたときには第2特別内容又は第3特別内容を反映後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容として決定する。
また、反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が第2特別内容である場合、副制御用CPU41aは、変動パターンHP2が指定されたときには第2特別内容を反映後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容として決定する。また、反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が第2特別内容である場合、副制御用CPU41aは、変動パターンHP3〜HP5のうち何れかの変動パターンが指定されたときには第2特別内容又は第3特別内容を反映後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容として決定する。
また、反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が第3特別内容である場合、副制御用CPU41aは、変動パターンHP3〜HP5のうち何れかの変動パターンが指定されたときには第3特別内容を反映後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容として決定する。
次に、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素の内容のうち最も高い大当り期待度を示唆する内容が第3特別内容である場合のステップS208の処理について説明する。因みに、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素の内容のうち最も高い大当り期待度を示唆する内容が第3特別内容であるとき、変動パターンHP1又は変動パターンHP2が指定されたときにはステップS206の判定結果が否定となる。したがって、変動パターンHP1又は変動パターンHP2が指定された場合、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素の内容のうち最も高い大当り期待度を示唆する内容が第3特別内容であるときにはステップS208の処理が行われない。
反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が通常内容又は第1特別内容である場合、副制御用CPU41aは、変動パターンHP3〜HP5のうち何れかの変動パターンが指定されたときには第3特別内容を反映後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容として決定する。また、反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が第2特別内容である場合、副制御用CPU41aは、変動パターンHP3〜HP5のうち何れかの変動パターンが指定されたときには第2特別内容又は第3特別内容を反映後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容として決定する。また、反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が第3特別内容である場合、副制御用CPU41aは、変動パターンHP3〜HP5のうち何れかの変動パターンが指定されたときには第3特別内容を反映後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容として決定する。
以上のように、本実施形態では、実行抽選に当選することにより演出実行条件が成立する。また、本実施形態において、実行抽選の当選確率は、演出実行条件が成立する割合(確率)に相当する。本実施形態において、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素を実行中情報画像TGに反映させる場合とは、演出実行条件が成立した場合に相当する。
また、本実施形態における実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素は、変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンに応じて決定される内容となる。すなわち、本実施形態において第2情報としての実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素は、第2情報表示部としての実行中情報表示領域TRに表示されている実行中情報画像TGに対応する特別ゲームが実行されているときの演出内容に応じた内容となることがわかる。
また、本実施形態では、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素のうち最も高い大当り期待度を示唆する内容に基づいて実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素が実行中情報画像TGに反映される。これは、第3情報表示部に表示されている第3情報に含まれる特定の演出要素に基づき、第3情報に含まれる特定の演出要素が第2情報表示部に表示されている第2情報に反映されることに相当する。また、本実施形態では、実行後情報画像FGに複数の実行後情報画像FGが表示されている場合に最も高い大当り期待度を示唆する内容に基づいて実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素が実行中情報画像TGに反映される。これは、第3情報表示部に表示されている複数の第3情報に含まれる特定の演出要素に基づき、第3情報に含まれる特定の演出要素が第2情報表示部に表示されている第2情報に反映されることに相当する。
そして、反映処理において実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素を実行中情報画像TGに反映させることを決定した場合(演出実行条件が成立した場合)、副制御用CPU41aは、実行後情報表示領域FRに表示されている全ての実行後情報画像FGが実行中情報表示領域TRの方向へ移動して表示されるように演出表示装置25を制御する。その後、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素を実行中情報画像TGに反映させた場合、副制御用CPU41aは、実行後情報表示領域FRに表示されている実行後情報画像FGが非表示となる(消去される)ように演出表示装置25を制御する。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素が実行中情報画像TGに反映された場合、実行後情報表示領域FRの表示内容が初期化される。
また、副制御用CPU41aは、反映後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容として決定した内容の特定の演出要素を含む実行中情報画像TGが表示されるように演出表示装置25を制御する。例えば、反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素が第1特別内容であって、反映後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容を第3特別内容とすることが反映処理において決定されたとする。この場合、反映前の第1特別内容の特定の演出要素を含む実行中情報画像TGが第3特別内容の特定の演出要素を含む実行中情報画像TGとなり、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素が実行中情報画像TGに反映される。
このように、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素が実行中情報画像TGに反映される場合、実行後情報表示領域FRに表示されている全ての実行後情報画像FGが実行中情報表示領域TRの方向へ移動して表示された後、反映後の実行中情報画像TGが実行中情報表示領域TRに表示される。これにより、演出表示装置25の表示内容からも、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素が実行中情報画像TGに反映されたようにみせることができる。
以上のような各種の処理が行われることにより、本実施形態のパチンコ遊技機10における反映後の実行中情報画像TGは、以下に説明するような特定の演出要素を含む実行中情報画像TGとなる。
例えば、実行後情報表示領域FRに表示されている実行後情報画像FGの中に特別内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGがある場合であって、実行中情報表示領域TRに表示されている反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素が通常内容である場合を想定する。この場合、反映後の実行中情報画像TGは、実行後情報画像FGのうち最も高い大当り期待度を示唆する特別内容と同じ特別内容の特定の演出要素、又は、実行後情報画像FGのうち最も高い大当り期待度を示唆する特別内容よりも高い大当り期待度を示唆する特別内容の特定の演出要素を含む実行中情報画像TGとなる。
また、例えば、実行後情報表示領域FRに表示されている実行後情報画像FGの中に特別内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGがある場合であって、実行中情報表示領域TRに表示されている反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素が特別内容である場合を想定する。
このとき、実行後情報画像FGのうち最も高い大当り期待度を示唆する特別内容が、反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の特別内容よりも高い大当り期待度を示唆する特別内容であるとする。この場合、反映後の実行中情報画像TGは、実行後情報画像FGのうち最も高い大当り期待度を示唆する特別内容と同じ特別内容の特定の演出要素、又は、実行後情報画像FGのうち最も高い大当り期待度を示唆する特別内容よりも高い大当り期待度を示唆する特別内容の特定の演出要素を含む実行中情報画像TGとなる。
一方、実行後情報画像FGのうち最も高い大当り期待度を示唆する特別内容が、反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の特別内容よりも低い大当り期待度を示唆する特別内容であるとする。この場合、反映後の実行中情報画像TGは、実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の特別内容と同じ特別内容の特定の演出要素、又は、実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の特別内容よりも高い大当り期待度を示唆する特別内容の特定の演出要素を含む実行中情報画像TGとなる。このため、結果的に、反映後の実行中情報画像TGは、実行後情報に含まれる特定の演出要素の特別内容によって示唆される大当り期待度よりも高い大当り期待度を示唆する種類の特別内容の特定の演出要素を含む実行中情報画像TGとなる。
因みに、実行後情報画像FGのうち最も高い大当り期待度を示唆する特別内容が反映前の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の特別内容と同じ大当り期待度を示唆する特別内容であるとする。この場合、反映後の実行中情報画像TGは、実行後情報画像FGのうち最も高い大当り期待度を示唆する特別内容と同じ特別内容の特定の演出要素、又は、実行後情報画像FGのうち最も高い大当り期待度を示唆する特別内容よりも高い大当り期待度を示唆する特別内容の特定の演出要素を含む実行中情報画像TGとなるといえる。また、反映後の実行中情報画像TGは、実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の特別内容と同じ特別内容の特定の演出要素、又は、実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の特別内容よりも高い大当り期待度を示唆する特別内容の特定の演出要素を含む実行中情報画像TGとなるともいえる。
以上のように、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素が特別内容である場合、反映後の実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素は、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素の特別内容によって示唆される大当り期待度以上の大当り期待度を示唆する種類の特別内容の特定の演出要素となる。すなわち、実行後情報に含まれる特定の演出要素が特別内容であって、演出実行条件が成立したとき、実行中情報に含まれる特定の演出要素は、実行後情報に含まれる特定の演出要素の特別内容によって示唆される大当り期待度以上の大当り期待度を示唆する種類の特別内容の特定の演出要素となることがわかる。
また、前述したように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特定の特別ゲーム(特定の図柄変動ゲーム)の実行前には、第1情報表示部に相当する保留情報表示領域HRに特定の特別ゲームに対応する第1情報としての保留情報画像HGが表示される。また、特定の特別ゲームの実行中には、第2情報表示部に相当する実行中情報表示領域TRに特定の特別ゲームに対応する第2情報としての実行中情報画像TGが表示される。また、特定の特別ゲームの実行終了後には、第3情報表示部に相当する実行後情報表示領域FRに特定の特別ゲームに対応する第3情報としての実行後情報画像FGが表示される。そして、特定の特別ゲームに対応する実行後情報画像FGが実行後情報表示領域FRに表示されているとき、実行抽選に当選したこと(演出実行条件が成立したこと)を契機に、特定の特別ゲームに対応する実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素が特定の特別ゲームよりも後の特別ゲームに対応する実行中情報画像TGに反映される。
ここで、図9(a)〜(f)に基づき、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素が実行中情報画像TGに反映されるときの演出表示装置25の表示内容について説明する。
図9(a)に示すように、実行後情報表示領域FRのうち、第1実行後情報表示領域FR1には第1特別内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FG、第2実行後情報表示領域FR2には通常内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGが表示されているものとする。また、実行後情報表示領域FRのうち、第3実行後情報表示領域FR3には第1特別内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FG、第4実行後情報表示領域FR4には通常内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGが表示されているものとする。また、実行中情報表示領域TRには、通常内容の特定の演出要素を含む実行中情報画像TGが表示されているものとする。また、保留情報表示領域HRのうち、第1保留情報表示領域HR1には第2特別内容の特定の演出要素を含む保留情報画像HG、第2保留情報表示領域HR2には第1特別内容の特定の演出要素を含む保留情報画像HG、第3保留情報表示領域HR3及び第4保留情報表示領域HR4には保留情報画像HGが表示されていないものとする。
図9(b)に示すように、図9(a)において実行中の特別ゲームの実行が終了すると、第4実行後情報表示領域FR4に表示されていた実行後情報画像FGが非表示となる。それとともに、第3実行後情報表示領域FR3に表示されていた実行後情報画像FGが第4実行後情報表示領域FR4に表示され、第2実行後情報表示領域FR2に表示されていた実行後情報画像FGが第3実行後情報表示領域FR3に表示される。また、第1実行後情報表示領域FR1に表示されていた実行後情報画像FGが第2実行後情報表示領域FR2に表示される。また、通常内容の特定の演出要素を含む実行中情報画像TGが実行中情報表示領域TRに表示されていたことから、通常内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGが第1実行後情報表示領域FR1に表示される。
また、図9(b)に示すように、図9(a)において実行中の特別ゲームの実行が終了して次の特別ゲームの実行が開始されると、第2特別内容の特定の演出要素を含む保留情報画像HGが第1保留情報表示領域HR1に表示されていたことから、第2特別内容の特定の演出要素を含む実行中情報画像TGが実行中情報表示領域TRに表示される。また、第2保留情報表示領域HR2に表示されていた保留情報画像HGが第1保留情報表示領域HR1に表示される。
更に、図9(c)に示すように、図9(b)において実行中の特別ゲームの実行が終了すると、第4実行後情報表示領域FR4に表示されていた実行後情報画像FGが非表示となる。それとともに、第3実行後情報表示領域FR3に表示されていた実行後情報画像FGが第4実行後情報表示領域FR4に表示され、第2実行後情報表示領域FR2に表示されていた実行後情報画像FGが第3実行後情報表示領域FR3に表示される。また、第1実行後情報表示領域FR1に表示されていた実行後情報画像FGが第2実行後情報表示領域FR2に表示される。また、第2特別内容の特定の演出要素を含む実行中情報画像TGが実行中情報表示領域TRに表示されていたことから、第2特別内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGが第1実行後情報表示領域FR1に表示される。
そして、図9(d)に示すように、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素を実行中情報画像TGに反映することが決定された場合、実行後情報表示領域FRに表示されている全ての実行後情報画像FGが実行中情報表示領域TRの方向へ移動して表示される。このとき、実行中の特別ゲームは変動パターンHP3に基づいて実行されているものとする。すなわち、副制御用CPU41aには、変動パターンHP3を特定可能な変動パターン指定コマンドが入力されていることになる。また、特別ゲームの実行中には、スーパーリーチ演出が行われることになる。
実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素は第1特別内容であって、表示されている実行後情報画像FGのうち最も高い大当り期待度を示唆する特別内容が第2特別内容であることから、反映後の実行中情報画像TGは、第2特別内容が示唆する大当り期待度以上の大当り期待度を示唆する特別内容の特定の演出要素を含む実行中情報画像TGとなる。したがって、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素を実行中情報画像TGに反映する場合、反映後の実行中情報画像TGは、第2特別内容の特定の演出要素を含む実行中情報画像TG又は第3特別内容の特定の演出要素を含む実行中情報画像TGとなる。なお、図9(a)〜(f)の説明においては、反映後の実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素の内容として「第3特別内容」が決定されたものとして説明する。
この結果、図9(e)に示すように、実行中情報表示領域TRに表示されている実行中情報画像TGが、第1特別内容の特定の演出要素を含む実行中情報画像TGから第3特別内容の特定の演出要素を含む実行中情報画像TGとなり、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素が実行中情報画像TGに反映される。また、これに伴って、実行後情報表示領域FRの表示内容は初期化され、全ての実行後情報画像FGが非表示となる。
その後、図9(f)に示すように、特別ゲームの実行が終了すると、第3特別内容の特定の演出要素を含む実行中情報画像TGが実行中情報表示領域TRに表示されていたことから、第3特別内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGが第1実行後情報表示領域FR1に表示される。これにより、その後に実行される特別ゲームに対応する実行中情報画像TGが、第3特別内容の特定の演出要素を含む実行中情報画像TGとなるチャンスが再び与えられたかのようにみせることができる。
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)実行抽選に当選すると(演出実行条件が成立すると)、第3情報としての実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素が、第2情報としての実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素に反映される。これにより、実行が終了した特別ゲーム(図柄変動ゲーム)が実行中の特別ゲームに影響を及ぼすようにみせることができる。この結果、実行前の特別ゲームや実行中の特別ゲームに限らず、実行が終了した特別ゲームや当該実行が終了した特別ゲームに対応する実行後情報画像FGについても注目させて、興趣の向上を図ることができる。
(2)第3情報としての実行後情報画像FGが複数表示されているときに実行抽選に当選すると(演出実行条件が成立すると)、複数の実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素に基づき、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素が第2情報としての実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素に反映される。このため、実行後情報画像FGが増えるほど、実行中情報画像TGに影響を及ぼし易くみせることができる。この結果、特別ゲームがはずれとなっても実行後情報画像FGが増加することで、はずれとなったことによる興趣の低下を抑制することができる。また、実行後情報画像FGが増えることで、その後に実行される特別ゲームへの注目度を高めることができ、効果的に興趣の向上を図ることができる。
(3)第3情報に相当する実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素の内容と、第2情報に相当する実行中情報画像TGに対応する特別ゲームが実行されているときの演出内容と、に応じて、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素を実行中情報画像TGに反映可能であるか判定される。このため、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素が実行中情報画像TGに反映される場合には、反映後の実行中情報画像TGの他、特別ゲームが実行されているときの演出内容についても注目させて、興趣の向上を図ることができる。
(4)特定の演出要素の内容には、通常内容と、特別内容と、がある。そして、特別内容には、示唆する大当り期待度の高さが異なる複数種類の内容がある。そして、第1情報としての保留情報画像HGが表示されるとき、先読み情報としての先読みコマンドに基づく特別内容の特定の演出要素を含む保留情報画像HGが保留情報表示領域HR(第1情報表示部)に表示される。このため、特別内容の特定の演出要素を含む保留情報画像HGが表示された場合には、当該保留情報画像HGに対応する特別ゲームにおける大当り期待度の高さについて注目させることができる。その後、特別内容の特定の演出要素を含む保留情報画像HGに対応する特別ゲームが実際に実行されると、特別内容の特定の演出要素を含む実行中情報画像TGが表示される。このとき、たとえ特別内容の特定の演出要素を含む実行中情報画像TGに対応する特別ゲームがはずれとなってしまった場合でも、特別内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGが表示されることになる。このため、たとえ特別内容の特定の演出要素を含む実行中情報画像TGに対応する特別ゲームがはずれとなってしまった場合でも、その後に実行される特別ゲームへの影響を期待させることができる。以上のように、特別内容の特定の演出要素を含む保留情報画像HGが表示された場合、当該保留情報画像HGに対応する特別ゲームについて注目させることができるとともに、当該保留情報画像HGに対応する特別ゲームよりも後に実行される特別ゲームについても注目させて、興趣の向上を図ることができる。
(5)保留情報表示領域HR(第1情報表示部)となる演出表示装置25の表示領域と、実行中情報表示領域TR(第2情報表示部)となる演出表示装置25の表示領域と、実行後情報表示領域FR(第3情報表示部)となる演出表示装置25の表示領域と、が異なる。これにより、第1情報としての保留情報画像HG、第2情報としての実行中情報画像TG及び第3情報としての実行後情報画像FGが共通して特定の演出要素を含む場合であっても、表示領域から、実行前の特別ゲーム、実行中の特別ゲーム及び実行後の特別ゲームのうち何れの特別ゲームに対応する画像であるかを特定し易くなる。
(6)実行後情報に含まれる特定の演出要素が特別内容であって、実行抽選に当選したとき(演出実行条件が成立したとき)、実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素は、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素の特別内容によって示唆される大当り期待度以上の大当り期待度を示唆する種類の特別内容の特定の演出要素となる。これにより、高い大当り期待度を示唆する種類の特別内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGが表示されている場合には、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素が実行中情報画像TGに反映されることを期待させることができる。また、高い大当り期待度を示唆する種類の特別内容の特定の演出要素を含む実行中情報画像TGに対応する特別ゲームがはずれとなってしまっても、その高い大当り期待度を示唆する種類の特別内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGが表示されることから、前記特別ゲームがはずれになったことによる興趣の低下を抑制することができる。
(7)第3情報表示部としての実行後情報表示領域FRに表示されている第3情報としての実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素の内容に応じて実行抽選の当選確率(演出実行条件が成立する割合)が異なることから、実行後情報に含まれる特定の演出要素の内容に注目させて、興趣の向上を図ることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、第3情報表示部としての実行後情報表示領域FRには、特別内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGのみを表示可能に構成してもよい。例えば、特別ゲームの実行が終了した場合に実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が通常内容である場合には、当該通常内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGは表示されない。一方、特別ゲームの実行が終了した場合に実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が特別内容である場合には、当該特別内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGが実行後情報表示領域FRに表示されるようにしてもよい。このように構成する場合、実行後情報表示領域FRには、特別内容の特定の演出要素のみが表示されることになるため、見た目上、実行後情報画像FGの数が増えるほど実行中情報画像TGへの影響が強くなるようにみせることができ、実行後情報画像FGが表示されることへの楽しさを高めることができる。
・上記実施形態において、第3情報表示部としての実行後情報表示領域FRに表示されている第3情報としての実行後情報画像FGの組み合わせ(実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素の内容の組み合わせ)に応じて、実行抽選の当選確率(演出実行条件が成立する割合)を異ならせてもよい。また、上記実施形態において、実行後情報表示領域FRに表示されている実行後情報画像FGの組み合わせ(実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素の内容の組み合わせ)に応じて、実行中情報画像TGに含まれる特定の演出要素の内容が変更される確率(例えば、特別内容の種類を決定する確率)を異ならせてもよい。以上のように、上記実施形態において、第3情報表示部に表示されている実行後情報の組み合わせ(実行後情報に含まれる特定の演出要素の内容の組み合わせ)に応じて、実行後情報に含まれる特定の演出要素が実行中情報に反映されるように構成してもよい。例えば、第3特別内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGが2つ表示されている場合、第1特別内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGと第2特別内容の特定の演出要素を含む実行後情報画像FGがそれぞれ1つ表示されている場合に比して、実行抽選に当選し易く構成してもよい。
・上記実施形態では、第1情報に相当する保留情報画像HGが表示される演出装置と、第2情報に相当する実行中情報画像TGが表示される演出装置と、第3情報に相当する実行後情報画像FGが表示される演出装置と、を同一の演出装置(演出表示装置25)としたが、一部又は全ての情報(画像)が表示される演出装置を異ならせてもよい。つまり、複数の演出装置を備え、保留情報画像HGが表示される演出装置、実行中情報画像TGが表示される演出装置及び実行後情報画像FGが表示される演出装置のうち一部又は全てが異なってもよい。例えば、第1演出装置と第2演出装置を備え、保留情報画像HG及び実行中情報画像TGは第1演出装置で表示される一方、実行後情報画像FGは第2演出装置で表示されるように構成してもよい。この場合、保留情報表示領域HR及び実行中情報表示領域TRは第1演出装置の表示領域にあり、実行後情報表示領域FRは第2演出装置の表示領域にある。
・上記実施形態において、特定の演出要素は、色でなくてもよい。例えば、特定の演出要素は、キャラクタや柄であってもよい。例えば、特定の演出要素をキャラクタとする場合、特定の演出要素の内容が異なるとは、保留情報画像HGや実行中情報画像TG、実行後情報画像FGに含まれるキャラクタが異なることに相当する。
・上記実施形態において、保留情報画像HGの形状、実行中情報画像TGの形状及び実行後情報画像FGの形状は、全てが同一であってもよいし、全てが異なっていてもよい。また、実行中情報画像TGの形状と実行後情報画像FGの形状を同一とする一方、保留情報画像HGの形状を実行中情報画像TG及び実行後情報画像FGの形状と異ならせてもよい。保留情報画像HGの形状、実行中情報画像TGの形状及び実行後情報画像FGの形状の全てが異なる場合には、実行前の特別ゲーム、実行中の特別ゲーム及び実行後の特別ゲームのうち何れの特別ゲームに対応するかについて、画像の形状から識別可能となる。
・上記実施形態において、保留情報画像HGに含まれる特定の演出要素は通常内容となり、特別内容の特定の演出要素を含む保留情報画像HGを表示しないように構成してもよい。すなわち、保留情報画像HGに含まれる特定の演出要素の内容から、当該保留情報画像HGに対応する特別ゲームの大当り期待度が示唆されないように構成してもよい。
・上記実施形態において、保留情報表示領域HRに表示されている保留情報画像HGの中に特別内容の保留情報画像HGが含まれている場合には、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素が実行中情報画像TGに反映されることが制限されるように構成してもよい。例えば、保留情報表示領域HRに表示されている保留情報画像HGの中に特別内容の保留情報画像HGが含まれている場合には、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素が実行中情報画像TGに反映されないように構成してもよい。このように構成する場合、例えば、実行抽選を行わないように構成してもよいし、実行抽選の当選確率を0%としてもよい。その他、例えば、保留情報表示領域HRに表示されている保留情報画像HGの中に特別内容の保留情報画像HGが含まれている場合には、表示されている保留情報画像HGの中に特別内容の保留情報画像HGが含まれていない場合に比して、実行後情報画像FGに含まれる特定の演出要素が実行中情報画像TGに反映され難くしてもよい。このように構成する場合、例えば、保留情報表示領域HRに表示されている保留情報画像HGの中に特別内容の保留情報画像HGが含まれているか否かに応じて実行抽選の当選確率を異ならせてもよい。
・上記実施形態のステップS203における実行抽選の当選確率は、実行後情報表示領域FRに表示されている実行後情報画像FGの数が少ないときほど高く構成してもよい。また、上記実施形態のステップS203における実行抽選の当選確率は、実行後情報表示領域FRに表示されている実行後情報画像FGの数に応じて変化しないように構成してもよい。
・上記実施形態のステップS204において、実行後情報表示領域FRに表示されている実行後情報画像FGの数に応じて特別内容の種類の決定確率を異ならせてもよい。例えば、変動パターンHP2が指定された場合であっても、実行後情報画像FGの数が「3つ」であるときには、実行後情報画像FGの数が「1つ」であるときに比して、第2特別内容の決定確率を高くしてもよい。
・パチンコ遊技機の中には擬似連演出(所謂、擬似連続演出)を実行可能な遊技機がある。一般的に、擬似連演出は、1回の特別ゲームの実行中に演出図柄の変動開始を複数回伴う演出である。擬似連演出を実行可能な遊技機では、1回の特別ゲームの実行中に演出図柄の変動開始が行われる回数が多いときほど、大当り期待度が高くなるように構成されていることが多い。そして、1回の特別ゲームの実行中に演出図柄の変動開始が行われる回数を変動パターンに対応付ける場合がある。この場合、変動パターン指定コマンドで指定された変動パターン又は先読みコマンドから特定可能な変動パターンに基づく制御は、1回の特別ゲームの実行中に演出図柄の変動開始が行われる回数に基づく制御に相当するといえる。
・上記実施形態における特別内容の種類は、第1特別内容、第2特別内容及び第3特別内容でなくてもよく、任意に変更してもよい。また、特定の演出要素の内容には、通常内容を設けず、必ず、特別内容となるように構成してもよい。
・上記実施形態において、第3情報表示部としての実行後情報表示領域FRに表示可能な第3情報としての実行後情報画像FGの数は、4つでなくてもよく、例えば、1つであってもよいし、3つであってもよい。
・第1情報(実行前情報)は、発光装置の点灯(又は、消灯)により表示される情報であってもよい。また、第2情報(実行中情報)は、発光装置の点灯(又は、消灯)により表示される情報であってもよい。また、第3情報(実行後情報)は、発光装置の点灯(又は、消灯)により表示される情報であってもよい。例えば、第1情報、第2情報及び第3情報のうち一部又は全ての情報を発光装置の点灯により表示される情報とする場合、発光装置の発光色を特定の演出要素の内容とすることもできる。
・上記実施形態のパチンコ遊技機10は、大当り確率が異なる遊技状態として、低確率状態と高確率状態とを備えるパチンコ遊技機に具体化してもよい。大当り確率は、内部抽選(大当り抽選)において大当りに当選する確率である。高確率状態は、低確率状態に比して、大当り確率が高い遊技状態である。高確率状態では、大当り抽選に当選する可能性が低確率状態に比して高まることから、遊技者にとって有利な遊技状態となる。高確率状態は、所謂「確率変動状態(確変状態)」である。このような高確率状態に制御可能なパチンコ遊技機として、次に大当り遊技が付与されるまで高確率状態に制御する仕様や、転落抽選に当選するまで高確率状態に制御する仕様(転落機)、或いは予め定めた回数分の図柄変動ゲームが終了するまで高確率状態に制御する仕様(ST機)がある。また、高確率状態に制御可能なパチンコ遊技機には、遊技球が特定領域を通過することを契機に高確率状態に制御する仕様(V確変機)がある。上記実施形態のパチンコ遊技機は、これらの何れの仕様のパチンコ遊技機に具体化してもよい。また、パチンコ遊技機は、上記した転落機とV確変機を混合させた仕様のパチンコ遊技機であってもよい。また、V確変機は、単数の大入賞口を備えて特定のラウンド遊技を生じさせる仕様がある。また、V確変機は、特定のラウンド遊技で開放される大入賞口(V入賞口)と特定のラウンド遊技以外のラウンド遊技で開放される大入賞口からなる複数の大入賞口を備えて特定のラウンド遊技を生じさせる仕様がある。各実施形態は、何れの仕様のV確変機に具体化してもよい。
・上記実施形態において、はずれ変動パターンを決定するよりも前に、主制御用CPU40aは、リーチ演出を行うように構成してもよい。そして、リーチ抽選に当選した場合、主制御用CPU40aは、リーチ演出を経て最終的にはずれの図柄組み合わせを導出させる演出内容が対応付けられているはずれ変動パターン(上記実施形態でいえば、変動パターンHP2,HP3)を決定するように構成するようにしてもよい。一方、リーチ抽選に非当選した場合、主制御用CPU40aは、リーチ演出を経ないで最終的にはずれの図柄組み合わせを導出させる演出内容が対応付けられているはずれ変動パターン(上記実施形態でいえば、変動パターンHP1)を決定するように構成してもよい。
・上記実施形態のパチンコ遊技機10において、アウト口の数は1つでなくても、例えば、2つ、3つであってもよい。
・上記実施形態は、小当り抽選(小当り判定)を行う遊技機に採用してもよい。なお、大当り抽選と小当り抽選は、異なる抽選であってもよいし、単一の抽選(例えば、当り抽選)において大当りや小当りの当選を決定するように構成してもよい。
・上記実施形態のパチンコ遊技機を、第1特別図柄と第2特別図柄を用いるパチンコ遊技機に具体化しても良い。このとき、第1特別図柄を用いた第1の特別図柄変動ゲーム(第1特別ゲーム)と第2特別図柄を用いた第2の特別図柄変動ゲーム(第2特別ゲーム)が同時に実行されないように構成してもよい。この場合、第1特別ゲームと第2特別ゲームのうち何れか一方を、他方よりも優先して実行されるように構成してもよい。その他、第1特別ゲームと、第2特別ゲームと、を同時に実行可能に構成してもよい。このように構成する場合、実行前の第1特別ゲームに対応する保留情報画像と、実行前の第2特別ゲームに対応する保留情報画像と、を区別して演出表示装置25に表示するように構成してもよい。同様に、実行後の第1特別ゲームに対応する実行後情報画像と、実行後の第2特別ゲームに対応する実行後情報画像と、を区別して演出表示装置25に表示するように構成してもよい。
・上記実施形態において、主制御用CPU40a、主制御用ROM40b及び主制御用RAM40cは、ワンチップマイクロコンピュータとして構成されていてもよい。
・上記実施形態は、特別図柄と演出図柄のうち特別図柄のみを用いるパチンコ遊技機に具体化してもよい。この場合、例えば、演出表示装置25において特別ゲームが行われるように構成してもよい。
・上記実施形態において、副基板41をサブ統括制御基板とし、副基板41とは別に演出表示装置25を専門に制御する表示制御基板、装飾ランプ16を専門に制御する発光制御基板、スピーカ17を専門に制御する音声制御基板を設けてもよい。このようなサブ統括制御基板とその他の演出を制御する基板を含めて副基板としてもよい。
・上記実施形態において、単一の基板に主基板40の主制御用CPU40aと副基板41の副制御用CPU41aとを搭載してもよい。また、上記の別例において、表示制御基板、発光制御基板、及び音声制御基板を任意に組み合わせて単数の基板、若しくは複数の基板としてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)始動条件の成立を契機に、実行前の図柄変動ゲームに応じた先読み情報を生成する先読み情報生成手段を備え、前記特定の演出要素の内容は、通常内容と、前記通常内容とは異なる特別内容と、が含まれ、前記特別内容には、示唆する大当り期待度の高さが異なる複数種類の内容があり、前記特別内容の特定の演出要素を含む第1情報を表示させるとき、前記第1情報表示制御手段は、前記先読み情報に基づく特別内容の特定の演出要素を含む第1情報を前記第1情報表示部に表示させる。
(ロ)前記第3情報の形状は、前記第1情報の形状及び前記実行中情報の形状と異なる。
(ハ)前記特定の演出要素の内容は、複数種類の内容があり、前記第3情報表示部に表示されている第3情報に含まれる特定の演出要素の内容に応じて、前記演出実行条件が成立する割合が異なる。
(ニ)前記実行中情報に含まれる特定の演出要素は、前記第2情報表示部に表示されている実行中情報に対応する図柄変動ゲームが実行されているときの演出内容に応じた内容となる。
(ホ)前記第1情報表示部と、前記第2情報表示部と、前記第3情報表示部は、単一の演出表示装置における表示領域であって、前記第1情報表示部となる前記演出表示装置の表示領域と、前記第2情報表示部となる前記演出表示装置の表示領域と、前記第3情報表示部となる前記演出表示装置の表示領域と、は異なる。
(ヘ)前記特定の演出要素の内容は、通常内容と、前記通常内容とは異なる特別内容と、が含まれ、前記特別内容には、示唆する大当り期待度の高さが異なる複数種類の内容があり、前記第1情報に含まれる特定の演出要素が特別内容であるときには、当該特別内容の特定の演出要素を含む第1情報に対応する図柄変動ゲームの大当り期待度が示唆され、前記第2情報に含まれる特定の演出要素が特別内容であるときには、当該特別内容の特定の演出要素を含む第2情報に対応する図柄変動ゲームの大当り期待度が示唆され、前記第3情報に含まれる前記特定の演出要素が前記特別内容であって、前記演出実行条件が成立したとき、前記第2情報に含まれる特定の演出要素は、前記第3情報に含まれる特定の演出要素の特別内容によって示唆される大当り期待度以上の大当り期待度を示唆する種類の特別内容の特定の演出要素となる。
(ト)実行前の図柄変動ゲームに対応する第1情報が表示される第1情報表示部の表示内容を制御する第1情報表示制御手段と、実行中の図柄変動ゲームに対応する第2情報が表示される第2情報表示部の表示内容を制御する第2情報表示制御手段と、実行後の図柄変動ゲームに対応する第3情報が表示される第3情報表示部の表示内容を制御する第3情報表示制御手段と、を備え、前記第1情報、前記第2情報及び前記第3情報は、特定の演出要素を含み、前記第2情報表示部では、前記第1情報に対応する図柄変動ゲームの実行開始を契機に、当該第1情報における特定の演出要素を含む第2情報が表示され、前記第3情報表示部では、前記第2情報に対応する図柄変動ゲームの実行終了を契機に、当該第2情報における特定の演出要素を含む第3情報が表示され、前記第2情報に含まれる特定の演出要素は、演出実行条件が成立したとき、前記第3情報に含まれる特定の演出要素を反映した特定の演出要素となる場合があることを特徴とする遊技機。