JP2018023470A - マッサージ具 - Google Patents
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そのようなマッサージ具には、使用者が把持して、マッサージを行う箇所に押し当てて使用するハンディタイプのマッサージ具がある。またハンディタイプのマッサージ具にも、ローラーを転がして肌を解すように使用するローラータイプと、押し当てて使用するタイプとがある。押し当てるタイプのマッサージ具は、ローラータイプのマッサージ具よりも簡易な構成となっており、様々な形状のものが提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
またマッサージ部2は、中心軸Xを中心とした回転対称体に形成されている。マッサージ部2を、中心軸Xを中心とした回転対称体に形成することで、例えば、可撓部22が中心軸Xに対して何れの方向に対しても同様に変形し易くなる。
また、マッサージ部2の長さは、可撓部22の外径よりも長くなっている。具体的には、マッサージ部2の中心軸Xに沿った長さが、可撓部22の後述する第2部24の外径よりも長くなっている。マッサージ部2の長さは、中心軸X方向に沿ったマッサージ部2の先端から基端までの長さをいう。また、外径は、外周部の断面形状が円形の場合には、その円の直径であり、外周部の断面形状が楕円形の場合には、その楕円の長径又は短径をいい、外周部の断面形状が多角形等の場合には、該多角形の外周部より内側の部分の面積に相当する円の直径(円相当径)をいう。外周部の断面形状が楕円形の場合、マッサージ部2の長さは、その楕円の短径より長いことが好ましく、その楕円の長径よりも長いことが好ましい。
また加圧部21は、上述したように、表面が凸曲面状に形成されており、加圧部21の表面を凸曲面状に形成することで、使用者の肌を傷つけることなく、使用者の肌に強く押し当てることも可能となっている。更に、使用者の肌に押し当てた後、例えばマッサージ部2の押し当て方向を変えようとした際に、いずれの方向に対しても滑らかに向きを変えやすく、可撓部22から反力を使用者の肌に伝え易くすることができる。
加圧部21を、可撓部22よりも硬い材料、例えば、上述の変形し難い硬度を有する材料により形成することで、使用者の肌に加圧部21を押し当てた際に、ツボ押し感が高くなる。また、化粧料を肌に塗布した際に、滑りの良い感触を得ることができる。上記の観点から、加圧部21は、中空ではなく中実にしても良い。
貫通孔51は、中心軸X上に位置している。貫通孔51が中心軸X上に位置することで、注出口5が加圧部21の頂部に位置することになり、例えば、使用者が注出口5の位置を目視することなく容易に知ることができる。また、貫通孔51が中心軸X上に位置する(注出口5が加圧部21の頂部に位置する)ことで、例えば、マッサージを行う際に化粧料を注出しながら行ったり、マッサージ中に化粧料を追加で注出しながら行ったりすることが容易となる。
また、貫通孔51は、表面側における外縁(一端開口部の外縁)が面取りされている。貫通孔51の外縁が面取りされていることで、例えば、加圧部21を使用者の肌に押し当てた際に、使用者の肌が貫通孔51の外縁によって傷つくこと等を防止することができる。
例えば、使用者がマッサージ部2を中心軸X方向に押し付けると、可撓部22が中心軸X方向に圧縮するように弾性変形することで、可撓部22よりも硬度の高い材料で形成された加圧部21による効果的なマッサージが可能になる。そして、使用者がマッサージ具1を傾動させると、可撓部22が変形し、変形した可撓部22が元の形状に戻ろうとする反力が発生すると、この反力により加圧部21が使用者の肌を持ち上げ、これが肌への効果的なマッサージとなる。このような動作を繰り返し行うことで、より効果的なマッサージが可能になる。
ジエン系ゴムとしては、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、ニトリルゴム(NBR)等が挙げられ、非ジエン系ゴムとしては、ブチルゴム(イソブチエン・イソプレンゴム(IIR))、エチレン・プロピレンゴム(EPM)、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)、ウレタンゴム(U)、シリコーンゴム(Q)等が挙げられる。
熱可塑性エラストマーとしては、SBS、SIS、SEBS、SEPS等のスチレン系エラストマー(TPS)、オレフィン系エラストマー(TPO)、エステル系エラストマー(TPC)、ウレタン系エラストマー(TPU)、アミド系熱可塑性エラストマー(TPA)、熱可塑性ゴム架橋(TPV)等が挙げられる。
これらのエラストマーは一種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
第1部23は、加圧部21の中空部分を充填した状態で加圧部21の基端を支持しており、加圧部21の外径と略同径で中心軸Xと平行な方向に延びている。第2部24は、第1部23の基端に位置し、先端が第1部23の外径と同径で、基端が把持部3の外径と同径となる末広がり形状に形成されている。加圧部21と可撓部22とは、接着剤で結合されていても良く、また2色成形等により一体成形されていても良い。
本実施形態では、第1部23と第2部24とは2色成形により一体成形されており、何れも、加圧部21よりも硬度の低い、上述した材料により形成されている。
把持部の基端の外周部には、容器4の後述する容器本体41の肩部41aと当接する円環状の当接部32が設けられている。当接部32の外径は、容器4の肩部41aの外径と略同径に形成されており、接続部31に接続された容器4を、接続部31と共に固定する。
接続部31の上方(注出口5の方向)には、第3注出路54が形成されている。第3注出路54は、注出路50を構成しており、上述した第2注出路53に連通している。第3注出路54は、中心軸X上に位置しており、中心軸Xに沿って形成されている。第3注出路54は、略同径で上方に延びており、容器4に収容された化粧料を注出させる。
本実施形態では、容器4は、一方側が略円筒状で、他方側が扁平状のチューブ状に形成されており、マッサージ具1は、容器4に収容された化粧料を他方側から一方側に向かって押し出すことで、注出路50を介して注出口5から注出されるようになっている。なお、容器4は、化粧料を押し出して注出するチューブ状に限定されず、例えば注出口5を下に向けることで化粧料を注出させる略円筒形状の容器等であっても良い。
容器4に収容される化粧料としては、肌に塗布して使用されるものであれば特に制限されるものではなく、例えば、マッサージ剤、美容液、化粧水、保湿クリーム、ファンデーションなどが挙げられる。また、化粧料の形態も特に制限されず、例えば、液状、クリーム状、半固体状等が挙げられる。本実施形態のマッサージ具1によれば、化粧料を塗布してからマッサージを行ったり、化粧料を塗布しつつマッサージを行うことができ、化粧料やマッサージによる肌改善効果、マッサージの操作性の向上、マッサージの際の快適感等の一又は二以上を向上させることも可能である。本実施形態のマッサージ具1は、顔のマッサージ用に適したものであるが、マッサージの対象部位は、顔に限られるものではない。
図2に示すキャップ6は模式的に示したものであり、例えば、キャップ6の内周面にネジ部(図示せず)を形成すると共に、把持部3の外周面上にネジ部(図示せず)を形成し、キャップ6のネジ部を把持部3のネジ部に螺合させて固定することが好ましい。また、キャップ6の天面の内面61には、加圧部21の頂部に形成された貫通孔51を封止する突起等の封止部(図示せず)が設けられることが好ましい。
把持部3にキャップ6を固定することで、化粧料の注出口5から化粧料が漏れることを防止可能になる。また、使用者の肌に接触する加圧部21を清潔に保つことが可能になると共に、可撓部22も保護可能になる。このように、把持部3にキャップ6を固定することで、マッサージ部2が保護され、マッサージ部2を清潔に保つことが可能になる。
使用者がマッサージ部2を中心軸X方向に押し当てると、加圧部21が可撓部22よりも硬度の高い材料により形成されていることから、加圧部21が変形することなく、可撓部22が中心軸X方向に圧縮するように弾性変形する。このように、可撓部22が中心軸X方向に弾性変形することでクッションとなり、使用者の肌が加圧部21により好適に押圧され、効果的なマッサージが可能になる。
さらに、加圧部21を変形し難い硬度を有する材料により形成することで、使用者の肌に加圧部21を押し当てた際に、ツボ押し感が高くなる。
また図4(d)に示すように、加圧部21を荷重中心として、回転させるように動かしても良い。
マッサージ部2の中心軸X方向の長さH2(図2参照)は、可撓部22の変形のしやすさの観点から、5mm以上が好ましく、より好ましくは10mm以上であり、また50mm以下が好ましく、より好ましくは40mm以下であり、より具体的には、5mm以上50m以下が好ましく、より好ましくは10mm以上40mm以下である。
第1部23の中心軸X方向の長さH3(図3参照)は、加圧部21に好適に反力を作用させる観点から、1.5mm以上が好ましく、より好ましくは2.5mm以上あり、また20mm以下が好ましく、より好ましくは15mm以下であり、より具体的には、1.5mm以上20mm以下が好ましく、より好ましくは2.5mm以上15mm以下である。
第2部24の中心軸X方向の長さH4(図3参照)は、曲げ易くすると共に加圧部21に好適に反力を作用させる観点から、H3と同じ長さ、又はH3より長いことが好ましい。
また、把持部3の中心軸X方向の長さH5(図3参照)は、容器4を取り付けて使用する場合があることから、少なくとも使用者が摘んで持つことが可能な長さを有することが好ましく、使用者が把持可能な長さを有することがより好ましい。斯かる観点から、把持部3の中心軸X方向の長さH5は、10mm以上が好ましく、より好ましくは15mm以上であり、また50mm以下が好ましく、より好ましくは30mm以下であり、より具体的には、10mm以上50mm以下が好ましく、より好ましくは15mm以上30mm以下である。
なお、持ち手部8は、第2実施形態のように把持部3の接続部31に接続可能に形成しても良く、把持部3と一体形成しても良い。つまり、持ち手部8は、把持部3と別体であっても良く、一体であっても良い。把持部3と持ち手部8とを別体に形成することで、例えば、使用者に応じて長さの異なる持ち手部8を接続することが可能になり、より確実な把持が可能になる。
また、把持部3に持ち手部8を接続して使用するマッサージ具の場合、図5及び図6に示す第2実施形態に係るマッサージ具1Aのように、注出路50を備えていないことが好ましい。注出路50を備えていないことでマッサージ部2Aが中実になり、例えば、可撓部22の変形状態を安定させることができる。
また、第2実施形態に係るマッサージ具1Aのように、注出路50を備えていない場合においても、把持部3にキャップ6を固定可能に形成することが好ましい。把持部3にキャップ6を固定することで、使用者の肌に接触する加圧部21を清潔に保つことが可能になると共に、可撓部22も保護可能になる。このように、把持部3にキャップ6を固定することで、マッサージ部2が保護されると共に、マッサージ部2を清潔に保つことが可能になる。
2 マッサージ部
21 加圧部
22 可撓部
23 第1部
24 第2部
3 把持部
31 接続部
31a ネジ部
4 容器
42 口部
42a ネジ部
5 注出口
50 注出路
51 貫通孔
52 第1注出路
53 第2注出路
54 第3注出路
Claims (6)
- マッサージ部と、使用者が把持する把持部とを備えるマッサージ具であって、
前記マッサージ部は、表面が凸曲面状に形成され肌に押し当てられる加圧部と、該加圧部と前記把持部との間に介在する可撓部とを有し、前記加圧部は、前記可撓部よりも硬度の高い材料により形成されているマッサージ具。 - 前記可撓部は、前記加圧部に連結され外径が一定であるか又は外径が前記把持部に向かって減少する第1部と、該第1部から前記把持部に向かって外径が拡大する第2部とを有する、請求項1に記載のマッサージ具。
- 前記マッサージ部は、中心軸を中心とした回転対称体である、請求項1又は2に記載のマッサージ具。
- 前記把持部の外径は、前記マッサージ部の外径以上である、請求項1〜3の何れか1項に記載のマッサージ具。
- 前記マッサージ部の長さは、前記可撓部の外径よりも長い、請求項1〜4の何れか1項に記載のマッサージ具。
- 前記把持部に、化粧料が内部に収容された容器を接続可能な接続部を有し、
前記マッサージ部に、該化粧料の注出口を有し、
前記接続部に接続された前記容器と前記マッサージ部の注出口との間を連通し、該容器内の化粧料を前記マッサージ部の注出口から注出させる注出路を備えている、請求項1〜5の何れか1項に記載のマッサージ具。
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