JP2018022469A - 異常推定装置および表示装置 - Google Patents
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Abstract
Description
特徴量算出部は、収集部にて収集された車両データから特徴量を算出し、特徴量と、特徴量に対応する場所とを関連付けて記憶するように構成される。
蓄積部は、異常発生地点が現時点で存在していると異常判断部が判断した場合に、異常発生地点における車両データと、異常発生地点の周辺の地点である異常周辺地点における車両データとを用いて、異常発生地点から異常周辺地点への異常の遷移を推定するために予め設定された推定用データを作成し、作成した推定用データを蓄積するように構成される。
以下に本開示の第1実施形態を図面とともに説明する。
本実施形態の異常検出システム1は、図1に示すように、自動車の走行路付近に分散して設置される複数の路側機3と、自動車に搭載されて路側機3との間で無線通信を行う複数の車載機5と、路側機3と有線ネットワークNWを介して接続された異常検出装置7とを備える。
通信装置11は、有線ネットワークNWを介して、路側機3との間でデータ通信を行う。路側機3は、少なくとも、車載機5の位置を示す車載機位置情報と、車載機5を識別するための識別情報と、データを送信した時刻を示す送信時刻情報と、後述する運転データと、後述する挙動データと、後述する撮影画像データとを異常検出装置7へ送信する。なお、車載機位置情報は、車載機5を搭載している自動車のGPSアンテナを介して受信したGPS信号等に基づいて検出した位置を示す。GPSは、Global Positioning Systemの略である。
制御装置15は、CPU21、ROM22およびRAM23等を備えた周知のマイクロコンピュータを中心に構成された電子制御装置である。マイクロコンピュータの各種機能は、CPU21が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、ROM22が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムの実行により、プログラムに対応する方法が実行される。なお、制御装置15を構成するマイクロコンピュータの数は1つでも複数でもよい。
車両挙動データ収集部51は、路側機3を介して複数の車載機5から車載機位置情報と運転データと挙動データと撮影画像データを繰り返し収集する。運転データは、車載機5を搭載した車両を運転者が運転する運転操作に関するデータである。挙動データは、車載機5を搭載した車両を運転者が運転する運転操作の結果として表れる車両の挙動に関するデータである。撮影画像データは、運転者がウインドシールド越しに視認可能な車両前方の風景を連続して撮影するために車両に取り付けられた前方カメラが撮影した画像を示すデータである。
異常ノード情報は、異常発生ノードの位置を特定する情報と、異常が遷移したノード(以下、異常遷移ノード)の位置を特定する情報とを含む。
遷移時間情報は、異常発生ノードから異常遷移ノードへ異常が遷移するのに要した時間を示す情報を含む。
特徴量情報は、異常発生ノードにおける異常の度合いを算出するために用いた特徴量(本実施形態ではトピック割合)の情報と、異常遷移ノードにおける異常の度合いを算出するために用いた特徴量の情報とを含む。
この異常検出処理が実行されると、制御装置15のCPU21は、図15に示すように、まずS110にて、運転状況蓄積データベース41に格納されているトピック割合の中から、まだ異常検出の判断に用いられていない直近のトピック割合を抽出する。
またS130にて、異常の有無を判断する。具体的には、算出した全ての相違度のそれぞれについて、算出した相違度が予め設定された第1異常発生判定値より大きいか否かを判断する。ここで、相違度が第1異常発生判定値より大きい場合には、この相違度に対応したノードで異常が発生したと判断する。一方、相違度が第1異常発生判定値以下である場合には、この相違度に対応したノードで異常が発生していないと判断する。
この異常推定処理が実行されると、制御装置15のCPU21は、図17に示すように、まずS310にて、異常検出処理のS140の判断結果に基づいて、異常発生ノードがあるか否かを判断する。ここで、異常発生ノードがない場合には、異常推定処理を一旦終了する。
運転状況抽出部31の車両挙動データ収集部51は、運転データと挙動データと撮影画像データを複数の車両毎に繰り返し収集する。
また、運転データと挙動データは車両データに相当し、異常発生ノードは異常発生地点に相当し、トピック割合は特徴量に相当し、蓄積データは推定用データに相当する。
(第2実施形態)
以下に本開示の第2実施形態を図面とともに説明する。なお第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分を説明する。共通する構成については同一の符号を付す。
第2実施形態の因果関係抽出処理は、図19に示すように、S250,S260の処理が追加された点が第1実施形態と異なる。
すなわち、S310において異常発生ノードがある場合には、S312にて、インターネット等を介して、S310において判断した異常発生ノードと異常発生日時に紐付くイベント情報を取得する。次にS322にて、S310で判断した異常発生ノードと因果関係を有する異常遷移ノードの異常を示し、且つ、S312で取得したイベント情報と同一のイベント情報と関連付けられた因果関係情報を因果関係蓄積データベース43から抽出し、因果関係を有する異常遷移ノード毎に、異常の抽出件数を計数する。S322の処理が終了すると、S330に移行する。
以下に本開示の第3実施形態を図面とともに説明する。なお第3実施形態では、第1実施形態と異なる部分を説明する。共通する構成については同一の符号を付す。
第3実施形態の因果関係抽出処理は、図21に示すように、S255,S265の処理が追加された点が第1実施形態と異なる。
すなわち、S310において異常発生ノードがある場合には、S314にて、S310で判断した異常発生ノードにおいて異常発生日時に取得した撮影画像データを用いて、異常発生ノードにおける異常の種類を識別する。次にS324にて、異常発生ノードと因果関係を有する異常遷移ノードの異常を示し、且つ、S314で識別した異常の種類を示す異常種類情報と関連付けられた因果関係情報を因果関係蓄積データベース43から抽出し、因果関係を有する異常遷移ノード毎に、異常の抽出件数を計数する。S324の処理が終了すると、S330に移行する。
(第4実施形態)
以下に本開示の第4実施形態を図面とともに説明する。なお第4実施形態では、第1実施形態と異なる部分を説明する。共通する構成については同一の符号を付す。
ナビゲーション装置9は、道路地図データおよび各種情報を記録した地図記憶媒体から地図データを取得するとともに、図示しないGPSアンテナを介して受信したGPS信号等に基づいて自車両の現在位置を検出する。
そしてナビゲーション装置9は、異常検出装置7が作成した異常遷移マップを車載機5から取得すると、図27に示すように、異常発生ノードの付近に「現在異常」と表示し、異常遷移ノードの付近に「予測異常」と表示する。これにより、ナビゲーション装置9は、異常遷移ノードにおいて異常の発生が予測される旨を運転者へ通知する。
[変形例1]
例えば上記実施形態では、異常の発生を判断するために算出する特徴量としてトピック割合を用いるものを示したが、トピック割合に限定されるものではなく、異常の発生を判断することができるものであればよい。
上記実施形態では、図9に示すように、異常発生ノードPtを中心として周辺設定半径Raを有する周辺設定円Caの内部を、「異常発生ノードの周辺」であると判断するものを示した。しかし、図23に示すように、地図を矩形状のグリッドに区分けして、異常発生ノードPtを含むグリッドGtの内部を、「異常発生ノードの周辺」であると判断するようにしてもよい。
上記実施形態では、グレンジャー因果モデルを用いて因果関係分析を行うものを示した。より簡単に因果関係を判断する方法として、図24に示すように、異常発生ノードの異常遷移グラフを用いて算出された異常発生時刻と、異常発生ノードの周辺における1または複数のノードの異常遷移グラフを用いて算出された異常発生時刻とを比較することにより、因果関係を判断するようにしてもよい。すなわち、異常発生ノードで異常が発生した後に異常発生ノードの周辺でも異常が発生した場合には、因果関係があると判断する。図24は、異常発生ノードの異常遷移グラフGr1を用いて算出された異常発生時刻と、異常発生ノード付近の異常遷移グラフGr2を用いて算出された異常発生時刻とを比較している状態を示している。
上記実施形態では、異常発生ノードで発生した異常と因果関係があると判断された異常の因果関係情報は、道路異常蓄積データベース42に記憶されている異常識別番号と同じ異常識別番号が付与された状態で因果関係蓄積データベース43に記憶されるものを示した。しかし、トピック割合に基づいて異常の類似度を算出することにより、類似異常判定用の識別番号を付与するようにしてもよい。これにより、異常推定において、類似の異常を示す情報を因果関係蓄積データベース43から抽出するために要する時間を短縮することができるとともに、類似の異常のみを扱って異常の遷移を推定できるようになるため推定精度を向上させることができる。
上記実施形態では、異常発生ノードで発生した異常と因果関係のあるデータを抽出し、抽出件数の大小によって異常の遷移関係をマップ化するものを示した。この場合に、異常発生ノードに加えて異常度(例えば、累積異常度)および異常特徴量(例えば、トピック割合)の少なくとも1つとの類似度も含めて、因果関係のあるデータを抽出するようにしてもよい。これにより、異常発生ノードで発生した異常と類似していない異常を除外して抽出することが可能となり、異常遷移の推定の精度を向上させることができる。また、時間帯による抽出制限を設けたり、古すぎるデータを抽出しないようにしたりするなどの制約を設けるようにしてもよい。さらに、異常遷移は異常識別番号により管理されているため、因果関係のある異常を少なくとも一つ抽出することができれば、異常識別番号によって、関連した異常を容易に抽出することができる。
上記実施形態では、図13に示すように、抽出件数が多い程、対応する矢印が太くなるように異常遷移マップを作成するものを示した。しかし、図25に示すように、抽出件数の代わりに、異常発生ノードから異常遷移ノードへ異常が遷移するのに要する異常遷移時間を示し、異常遷移時間が短い程、対応する矢印が太くなるように異常遷移マップを作成するようにしてもよい。図25では、ノードIDが50のノードを始点として、ノードIDが51のノードを終点とする矢印TR3は、ノードIDが50のノードからの異常の遷移を示している。そして、矢印TR3の付近に記載されている「20min」は、ノードIDが50のノードからノードIDが51のノードへ異常が遷移するまでに要する異常遷移時間を示す。
[変形例7]
上記実施形態では、図18に示すように、「約10分後」および「約15分後」のように異常が発生する時刻を予測する情報を表示するものを示したが、異常が消失する時刻を予測する情報を表示するようにしてもよい。
上記第4実施形態では、図27に示すように、ナビゲーション装置9が、道路をノードとリンクとにより表現した表示を行うものを示した。しかし、図28に示すように、ナビゲーション装置9が、道路をリンクのみで表現し、ノードについては、異常発生ノードと異常遷移ノードのみを表示するようにしてもよい。または、ナビゲーション装置9が、一般的な道路地図上に、異常発生ノードと異常遷移ノードを重畳表示するようにしてもよい。
上記第4実施形態では、図27に示すように、ナビゲーション装置9が、異常発生ノードと異常遷移ノードを表示するものを示したが、異常遷移ノードに関して時間を表示するようにしてもよい。表示する時間としては、異常が発生する時刻を予測した異常発生予測時刻、異常が発生している発生時間帯、または、異常が終了する時刻を予測した異常終了予測時刻などが挙げられる。
上記第4実施形態では、図27に示すように、ナビゲーション装置9が、異常発生ノードと異常遷移ノードを表示するものを示した。しかし、図29に示すように、ナビゲーション装置9は、矢印が異常発生ノードから異常遷移ノードへ移動するように表示してもよい。図29では、ナビゲーション装置9は、異常発生ノードの左下に位置する異常遷移ノードへの移動を示すために、まず、矢印A1を表示する。次にナビゲーション装置9は、矢印A1の表示を消した後に、矢印A2を表示する。さらにナビゲーション装置9は、矢印A2の表示を消した後に、矢印A3を表示する。このようにナビゲーション装置9は、矢印A1、矢印A2および矢印A3を順次表示することにより、異常の遷移を表現する。そしてナビゲーション装置9は、矢印A1が表示されてから矢印A3が表示されるまでの遷移時間により、異常が遷移する速さを表現する。例えば、遷移時間が短い場合には、異常遷移ノードで異常が発生する発生時刻が早く到来することを示し、遷移時間が長い場合には、異常遷移ノードで異常が発生する発生時刻が遅く到来することを示すようにするとよい。なお、図29では、ナビゲーション装置9は、異常遷移ノードと異常発生ノードとを区別可能に表示している。例えば、ナビゲーション装置9は、異常遷移ノードを点滅等で表示する。また図29では、ナビゲーション装置9は、異常発生ノードの右下に位置する異常遷移ノードへの移動を示すために、まず、矢印A4を表示する。次にナビゲーション装置9は、矢印A4の表示を消した後に、矢印A5を表示する。
上記第4実施形態では、図27に示すように、ナビゲーション装置9は、異常発生ノードと異常遷移ノードを表示するものを示した。しかし、図30に示すように、ナビゲーション装置9は、異常発生ノードと異常遷移ノードを含む領域を異常として表示するようにしてもよい。図30では、ナビゲーション装置9は、異常発生ノードと異常遷移ノードを含む円形の領域Rt1を異常として表示している。
上記変形例11では、ナビゲーション装置9が、異常発生ノードと異常遷移ノードを含む円形の領域Rt1を異常として表示するものを示した。しかし、図31に示すように、ナビゲーション装置9は、異常発生ノードおよび異常遷移ノードのうち異常発生ノードのみを含む領域を、異常遷移ノードを含む領域と区別可能に表示するようにしてもよい。図31では、ナビゲーション装置9は、異常発生ノードと異常遷移ノードを含む円形の領域Rt1を注意情報として表示するとともに、異常発生ノードを含む円形の領域Rt2を警報として表示している。図31では、領域Rt1と領域Rt2とが互いに異なる色で表示されている。なお、図31では、ナビゲーション装置9は、2色で塗り分けている。しかし、領域Rt1において異常発生確率が高い地点の周辺は、例えば色が濃くなるようにして、等高線のようにグラデーションで塗り分けるようにしてもよい。
上記第4実施形態では、図27に示すように、ナビゲーション装置9は、異常発生ノードと異常遷移ノードを表示するものを示した。しかし、図32に示すように、ナビゲーション装置9は、異常遷移確率に応じて、異常遷移ノードを示すアイコンの大きさを変更するようにしてもよい。図32では、ナビゲーション装置9は、異常遷移確率が高いほど、異常遷移ノードを示すアイコンが大きくなるように表示している。異常遷移確率は、異常遷移ノードが異常発生ノードと因果関係を有する異常として抽出された上記抽出件数に基づいて、抽出件数が多いほど大きくなるようにして算出される。なお、異常遷移ノードを示すアイコンは円形に限定されるものではない。
上記第4実施形態では、図27に示すように、ナビゲーション装置9は、異常発生ノードと異常遷移ノードを表示するものを示した。しかし、図34に示すように、ナビゲーション装置9は、1つまたは複数の異常遷移ノードのうち、車両の現在位置に基づいて車両が到達する可能性のある異常遷移ノードのみを表示するようにしてもよい。例えば、ナビゲーション装置9は、30分後に異常が遷移すると予測された異常遷移ノードについて、現在位置から30分以内に到達できない場合には、この異常遷移ノードを表示しないようにするとよい。
上記第4実施形態では、図27に示すように、ナビゲーション装置9が、ノードを道路の分岐点として表現して表示するものを示したが、ノードは、道路の分岐点に設定されるものに限定されない。図35に示すように、リンク内に、例えば1m間隔で細かくノードを配置し、異常検出装置7が、これら複数のノード毎に異常発生と異常遷移を判断するようにしてもよい。これにより、異常検出装置7は、道路上の異常発生と異常遷移を、より精度良く判断することができる。
上記第4実施形態では、図27に示すように、ナビゲーション装置9は、異常発生ノードと異常遷移ノードを表示するものを示した。しかし、異常発生ノードと異常遷移ノードを表示する表示装置は、ナビゲーション装置に限定されるものではなく、例えば、地図アプリ等がインストールされたスマートフォンであってもよい。なお、地図アプリはナビゲーション機能を有していなくてもよい。
Claims (15)
- 車両の状態に関する車両データを複数の前記車両毎に繰り返し収集するように構成された収集部(S10)と、
前記収集部にて収集された前記車両データから特徴量を算出し、前記特徴量と、前記特徴量に対応する場所とを関連付けて記憶するように構成された特徴量算出部(S20,S30)と、
前記特徴量算出部にて算出された前記特徴量に基づいて、異常が発生している異常発生地点が現時点で存在しているか否かを判断するように構成された異常判断部(S110〜S140)と、
前記異常発生地点が現時点で存在していると前記異常判断部が判断した場合に、前記異常発生地点における前記車両データと、前記異常発生地点の周辺の地点である異常周辺地点における前記車両データとを用いて、前記異常発生地点から前記異常周辺地点への異常の遷移を推定するために予め設定された推定用データを作成し、作成した前記推定用データを蓄積するように構成された蓄積部(S150,S160)と、
前記蓄積部により蓄積された前記推定用データを用いて、前記異常発生地点で発生した異常と、前記異常周辺地点で発生した異常との間の因果関係を示す因果関係情報を作成するように構成された情報作成部(S210〜S265)と、
前記異常発生地点が現時点で存在していると前記異常判断部が判断した場合に、前記情報作成部により作成された過去の前記因果関係情報を用いて、現時点で存在していると前記異常判断部が判断した前記異常発生地点から前記異常周辺地点への異常の遷移を推定するように構成された推定部(S310〜S330)と
を備える異常推定装置(7)。 - 請求項1に記載の異常推定装置であって、
前記異常判断部は、前記特徴量算出部にて現時点で算出された前記特徴量を現在特徴量とし、前記現在特徴量よりも過去に算出された前記特徴量を過去特徴量として、前記現在特徴量と、前記過去特徴量とを比較することにより、前記異常発生地点が現時点で存在しているか否かを判断する異常推定装置。 - 請求項1または請求項2に記載の異常推定装置であって、
前記蓄積部は、前記異常発生地点を含むように予め設定された周辺判定領域内の地点を、前記異常発生地点の周辺であると判断する異常推定装置。 - 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の異常推定装置であって、
前記推定部は、前記異常発生地点で発生した異常との間で因果関係を有する前記異常周辺地点の過去の前記因果関係情報を抽出し、抽出した異常の数を示す情報を取得する異常推定装置。 - 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の異常推定装置であって、
前記情報作成部は、前記異常発生地点で発生した異常の度合いを示す異常度、および、前記異常発生地点で異常が発生したときの前記特徴量の少なくとも一方を含むように前記因果関係情報を作成し、
前記推定部は、過去の前記因果関係情報に含まれる前記異常度および前記特徴量のうち少なくとも一方を用いて、現時点で存在していると前記異常判断部が判断した前記異常発生地点の異常と類似している異常の前記因果関係情報を抽出することによって、前記異常発生地点から前記異常周辺地点への異常の遷移を推定する異常推定装置。 - 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の異常推定装置であって、
前記情報作成部(S210〜S260)は、前記異常発生地点で発生した異常の原因を示す異常原因情報を取得し、取得した前記異常原因情報と、作成した前記因果関係情報とを関連付けるように構成され、
前記推定部は、前記異常発生地点が存在していると前記異常判断部が判断した場合に、前記異常発生地点で発生した異常の前記異常原因情報を取得し、取得した前記異常原因情報と同一の前記異常原因情報と関連付けられた過去の前記因果関係情報を抽出することによって、前記異常発生地点から前記異常周辺地点への異常の遷移を推定する異常推定装置。 - 請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の異常推定装置であって、
前記収集部が収集するデータには、前記車両に搭載されたカメラが前記車両の周辺を撮影した撮影画像データが含まれており、
前記情報作成部(S210〜S265)は、前記撮影画像データを用いて、前記異常発生地点で発生した異常の種類を識別し、識別した異常の種類を示す異常種類情報と、作成した前記因果関係情報とを関連付けるように構成され、
前記推定部は、前記異常発生地点が存在していると前記異常判断部が判断した場合に、前記撮影画像データを用いて、前記異常発生地点で発生した異常の種類を識別し、識別した異常の種類と同一の前記異常種類情報と関連付けられた過去の前記因果関係情報を抽出することによって、前記異常発生地点から前記異常周辺地点への異常の遷移を推定する異常推定装置。 - 車両に搭載されて、請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の異常推定装置の前記推定部による推定結果を示す推定情報を取得する表示装置(9)であって、
現時点で存在していると前記異常判断部が判断した前記異常発生地点を現在異常発生地点とし、前記現在異常発生地点から異常が遷移すると前記推定部が推定した前記異常周辺地点を現在異常遷移地点として、前記現在異常発生地点および前記現在異常遷移地点の位置を特定可能な異常位置特定情報を表示する表示装置。 - 請求項8に記載の表示装置であって、
前記異常位置特定情報は、前記現在異常発生地点の位置を示す発生位置情報、および、前記現在異常遷移地点の位置を示す遷移位置情報である表示装置。 - 請求項9に記載の表示装置であって、
更に、前記現在異常遷移地点において異常が発生する時刻を特定可能な発生時刻特定情報を表示する表示装置。 - 請求項9または請求項10に記載の表示装置であって、
更に、異常遷移確率が高い前記現在異常遷移地点を強調表示する表示装置。 - 請求項9〜請求項11の何れか1項に記載の表示装置であって、
更に、前記現在異常発生地点および前記現在異常遷移地点を回避する回避経路を表示する表示装置。 - 請求項9〜請求項12の何れか1項に記載の表示装置であって、
更に、1つまたは複数の前記現在異常遷移地点のうち、前記表示装置を搭載している車両が到達する可能性のある前記現在異常遷移地点のみを表示する表示装置。 - 請求項8に記載の表示装置であって、
前記異常位置特定情報は、前記現在異常発生地点の位置と、前記現在異常遷移地点の位置とを含む異常領域を示す異常領域情報である表示装置。 - 請求項14に記載の表示装置であって、
前記異常領域は、前記現在異常発生地点の位置を含む異常発生領域と、前記現在異常遷移地点の位置を含む異常遷移領域とを備え、
前記異常発生領域と前記異常遷移領域とを区別可能に表示する表示装置。
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