JP2018022215A - 移動教示装置、及び、移動教示方法 - Google Patents

移動教示装置、及び、移動教示方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018022215A
JP2018022215A JP2016151174A JP2016151174A JP2018022215A JP 2018022215 A JP2018022215 A JP 2018022215A JP 2016151174 A JP2016151174 A JP 2016151174A JP 2016151174 A JP2016151174 A JP 2016151174A JP 2018022215 A JP2018022215 A JP 2018022215A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movement
map
estimated
positional relationship
environment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016151174A
Other languages
English (en)
Inventor
遊亀 傳田
Yuki Denda
遊亀 傳田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP2016151174A priority Critical patent/JP2018022215A/ja
Publication of JP2018022215A publication Critical patent/JP2018022215A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Instructional Devices (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

【課題】移動教示装置において、熟練したスキルを必要とすることなく適切な移動経路を教示する。【解決手段】移動教示装置100、200は、ローカルマップ取得部142と、移動経路記録部1431と、地図作成部1433と、位置関係算出部144と、を備える。ローカルマップ取得部142は、ローカルマップM2を取得する。移動経路記録部1431は、複数の推定通過点を推定し、走行スケジュールTS、TS’として記録する。地図作成部1433は、複数の通過点にて取得された複数のローカルマップのそれぞれを、対応する推定通過点に配置することにより、環境地図M1、M1’を作成する。位置関係算出部144は、第1位置P1において取得された第1ローカルマップM2−1と、第2位置P2において取得された第2ローカルマップM2−2とのずれ量に基づいて、第1位置P1と第2位置P2との相対的な位置関係を表す第1位置関係を算出する。【選択図】図4A

Description

本発明は、所定の移動環境にて移動体を移動させた際の移動経路を教示する移動教示装置、及び、移動経路を教示する移動教示方法に関する。
従来、ロボットなどの移動体に対して所定の移動環境における移動を教示して、その移動を当該移動体に再現させる方法や装置が知られている。移動を教示する際、移動体は、移動を教示する間に通過した複数の通過点を、教示された移動経路として記録する。当該教示された移動経路に示された複数の通過点を通過するよう制御されることにより、移動体は、教示された移動を再現できる。
移動経路を記録する際、移動体は、移動環境を表す地図情報(環境地図と呼ぶ)と、移動を教示している間に移動体が取得した地図情報(ローカルマップなど)とを比較して自分の位置(自己位置)を推定し、当該推定された自己位置を、移動経路の通過点として記録している。移動経路を教示している間、移動体の自己位置の推定に用いる上記の環境地図も作成されている。このような、環境地図を作成しつつ移動体の自己位置の推定を行う方法は、SLAM(Simultaneous Localization And Mapping)と呼ばれる。
SLAMにより環境地図を作成しつつ自己位置を推定して移動経路を教示する場合、自己位置の推定誤差のため、移動体に対して適切な移動経路を教示できない場合がある。
例えば、移動開始位置から当該移動開始位置の近傍の移動終了位置まで戻るような環状の移動経路を教示する場合に、移動体に教示された移動経路の移動開始位置と移動終了位置とが一致しないことがある。また、SLAMによる自己位置の推定誤差のために、環状の移動環境を忠実に表す環境地図が作成されないことがある。
環状の移動環境を環境地図にて表す場合に発生する上記の問題点を解決する方法として、例えば、特許文献1には、移動環境全体の環境地図を独立した部分地図に分割して管理する方法が開示されている。この方法では、各部分地図の作成時に連結点が設定されて、当該連結点により部分地図同士を連結することで、環境地図が生成される。
また、特許文献2においては、環状の移動環境において、移動を開始したポジションと戻ってきたポジションとが同一であるとの知識に基づいて、Graph SLAMを用いて環境地図が修正されている。
特許第5157803号 特許第4249624号
上記の特許文献1及び2に記載の方法においては、環状の移動環境を表す適切な環境地図を作成又は修正するためには、熟練したスキルが必要となる。具体的には、特許文献1では、移動環境のどの範囲を1つの部分地図に含めるかの決定が難しく、当該決定の方法が適切でないと、移動環境を忠実に表すことが可能な適切な部分地図を生成できない。また、特許文献2では、移動開始位置と全く同じ位置にマシンを戻さないと、環境地図が適切に修正されない。
本発明の課題は、移動体に対して移動経路を教示する移動教示装置において、熟練したスキルを必要とすることなく適切な移動経路を教示することにある。
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明の一見地に係る移動教示装置は、移動環境の第1位置から第2位置まで移動体を教示移動させたときの移動経路を教示する。第2位置は、第1位置の近傍の位置である。移動教示装置は、ローカルマップ取得部と、移動経路記録部と、地図作成部と、位置関係算出部と、を備える。
ローカルマップ取得部は、ローカルマップを取得する。ローカルマップは、移動体の移動環境における存在位置を中心とした所定の範囲内の地図情報である。
移動経路記録部は、第1位置から第2位置まで教示移動する間に移動体が通過した複数の通過点のそれぞれにおいて取得されたローカルマップと、移動環境を表す環境地図とのマップマッチングにより、複数の通過点の移動環境における位置を複数の推定通過点として推定する。移動経路記録部は、推定された複数の推定通過点を教示移動経路として記録する。教示移動経路は、教示移動の際に教示された移動経路である。
地図作成部は、複数の通過点にて取得された複数のローカルマップのそれぞれを、対応する推定通過点に配置することにより、環境地図を作成する。位置関係算出部は、第1位置において取得された第1ローカルマップと、第2位置において取得された第2ローカルマップとのずれ量に基づいて、第1位置と第2位置との相対的な位置関係を表す第1位置関係を算出する。
上記の移動教示装置においては、まず、ローカルマップ取得部が、第1位置から第2位置まで教示移動する間に移動体が通過した複数の通過点のそれぞれにおいて、ローカルマップを取得する。次に、移動経路記録部が、当該ローカルマップと、移動環境を表す環境地図とのマップマッチングにより、各通過点の移動環境における位置を、推定通過点として推定する。また、移動経路記録部は、マップマッチングにより推定された複数の推定通過点を、教示移動の際に教示された移動経路である教示移動経路として記録する。さらに、地図作成部は、取得された複数のローカルマップのそれぞれを、対応する推定通過点に配置することにより、環境地図を作成する。
移動体が第1位置から第2位置へと移動後、位置関係算出部が、第1位置において取得されたローカルマップである第1ローカルマップと、第2位置において取得されたローカルマップである第2ローカルマップとのずれ量に基づいて、第1位置と第2位置との相対的な位置関係を表す第1位置関係を算出する。
上記のように、位置関係算出部が、第1ローカルマップと第2ローカルマップとのずれ量に基づいて、第1位置と第2位置との相対的な位置関係を算出することにより、上記の移動教示装置においては、第1位置と同一である位置に移動体を移動させることなく、教示移動経路の第1位置と第2位置とを確定できる。
その結果、教示移動経路の開始位置と終了位置とを確定した上で実行する必要がある教示移動経路の補正を、例えば、第1位置と第2位置とを一致させるような教示移動を移動体にさせることなく、すなわち、熟練したスキルを必要とすることなく実行できる。
位置関係算出部は、第2位置関係をさらに算出してもよい。第2位置関係は、第1位置に対応する推定通過点である第1推定通過点と、第2位置に対応する推定通過点である第2推定通過点と、の相対的な位置関係を表す。
この場合、位置関係算出部は、第1位置関係と第2位置関係との相対位置関係に基づいて、推定歪み量を算出する。推定歪み量は、実際の移動経路に対する教示移動経路の歪みを表す量である。
これにより、移動経路記録部により作成された教示移動経路が、教示移動中の移動体の実際の移動経路からどの程度歪んでいるかを算出できる。
移動経路記録部は、推定歪み量を教示移動経路の全体に分配することにより、教示移動経路を補正してもよい。これにより、教示移動経路を実際の教示された移動経路に近づけることができる。
地図作成部は、教示移動経路を補正することにより補正された複数の推定通過点のそれぞれに、対応する通過点において取得したローカルマップを配置して環境地図を補正してもよい。これにより、より精度よく環境地図を補正できる。
教示移動経路を補正することにより補正された複数の推定通過点のそれぞれに、対応する通過点において取得したローカルマップを配置して環境地図を補正する際に、地図作成部は、各推定通過点を、当該各推定通過点に対応する通過点にて取得されたローカルマップとこれまでに補正された環境地図とのマップマッチングにより推定し直し、その後、推定し直した推定通過点に対応するローカルマップを配置することにより、環境地図を補正してもよい。
これにより、さらに精度よく環境地図を補正できる。
位置関係算出部は、第3ローカルマップと第4ローカルマップとのずれ量に基づいて、第3位置関係をさらに算出してもよい。第3ローカルマップは、移動経路の第3位置において取得されたローカルマップである。第4ローカルマップは、第3位置を通過してから所定の時間後において通過した第4位置において取得されたローカルマップである。第3位置関係は、第3位置と第4位置の相対的な位置関係である。
これにより、環状の移動経路(移動環境)における始点と終点との位置関係だけでなく、環状でない移動経路の途中に存在する経路の位置関係も算出できる。その結果、移動経路の途中においても、教示移動経路の補正などを実行できる。
移動経路には、複数回通過領域が含まれていてもよい。複数回通過領域は、移動体が複数回通過する領域である。
このとき、第3位置は、複数回通過領域に含まれる通過点を第1回目に通過したときの位置である。一方、第4位置は、第1回目よりも後の第2回目において通過した、当該通過点(第3位置)の近傍の位置である。
これにより、移動体が複数回通過した通過点及び/又はその近傍で取得された複数のローカルマップを用いて、環状でない移動経路の途中に存在する経路の位置関係を算出できる。
本発明の他の見地に係る移動教示方法は、移動環境の第1位置から第1位置の近傍の第2位置まで移動体を教示移動させたときの移動経路を教示する方法である。移動教示方法は、以下のステップを含む。
◎第1位置から第2位置まで教示移動する間に移動体が通過した複数の通過点のそれぞれにおいて、移動体の移動環境における存在位置を中心とした所定の範囲内の地図情報であるローカルマップを取得するステップ。
◎ローカルマップと移動環境を表す環境地図とのマップマッチングにより、上記の複数の通過点の移動環境における位置を複数の推定通過点として推定するステップ。
◎複数の推定通過点を、教示された移動経路である教示移動経路として記録するステップ。
◎複数の通過点にて取得された複数のローカルマップのそれぞれを、対応する推定通過点に配置することにより、環境地図を作成するステップ。
◎第1位置において取得された第1ローカルマップと、第2位置において取得された第2ローカルマップとのずれ量に基づいて、第1位置と第2位置との相対的な位置関係を表す第1位置関係を算出するステップ。
上記の移動教示方法では、第1ローカルマップと第2ローカルマップとのずれ量に基づいて、第1位置と第2位置との相対的な位置関係を算出している。これにより、第1位置と同一である位置に移動体を移動させることなく、教示移動経路の第1位置と第2位置とを確定できる。
その結果、教示移動経路の開始位置と終了位置とを確定した上で実行する必要がある教示移動経路の補正を、例えば、第1位置と第2位置とを一致させるような教示移動を移動体にさせることなく、すなわち、熟練したスキルを必要とすることなく実行できる。
本発明の移動教示装置を用いることにより、熟練したスキルを必要とすることなく適切な移動経路を教示できる。
発明の一実施形態が採用された移動体の構成を示す図。 制御部の構成を示す図。 移動体の動作の概略を示すフローチャート。 手動モードにおける移動体の動作を示すフローチャート。 環境地図及び走行スケジュールの生成方法を示すフローチャート。 移動環境及び移動経路の一例を示す図。 第1ローカルマップの一例を示す図。 環状の移動経路として生成された走行スケジュールの一例を示す図。 環状の移動環境として生成された環境地図の一例を示す図。 第2ローカルマップの一例を示す図。 第1ローカルマップの中心と第2ローカルマップの中心とを共通の原点に配置したときの状態を示す図。 第1ローカルマップと第2ローカルマップが一致したときの状態の一例を示す図。 推定歪み量が第1位置関係と第2位置関係との差である理由を模式的に示す図。 補正後の走行スケジュールの一例を示す図。 補正後の環境地図の一例を示す図。 第2実施形態の移動教示装置にて実行される手動モードの動作を示すフローチャート。 複数回通過領域を含む移動環境と複数回通過領域を往復する移動経路の一例を示す図。 第3位置及び第4位置の他の一例を示す図。
1.第1実施形態
(1)移動体の構成
移動教示装置100(後述)が用いられる移動体1について説明する。本実施形態の移動体1は、例えば、ユーザにより教示された経路を再現しながら、自律して走行可能な移動体である。まず、移動体1の構成を、図1を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態が採用された移動体の構成を示す図である。
移動体1は、本体11を有する。本体11は、移動体1の本体を構成する例えば筐体である。本実施形態において、後述する「自己位置」は、移動環境MEを表す環境地図M1上における本体11の中心の位置(座標)と定義する。また、「自身」との語は、移動体1の本体11のことを指すこととする。
移動体1は、移動部12を有する。移動部12は、例えば、本体11を移動させる差動二輪型の走行部である。
具体的には、移動部12は、一対のモータ121a、121bを有する。一対のモータ121a、121bは、本体11の底部に設けられた、例えばサーボモータやブラシレスモータなどの電動モータである。一対のモータ121a、121bは、制御部14(後述)と電気的に接続され、制御部14からの指令に基づいて、それぞれ独立に、任意の回転数及びトルクにてその出力回転軸を回転させる。
移動部12は、一対の車輪123a、123bを有する。一対の車輪123a、123bは、それぞれ、一部が移動環境MEの床面(移動面)と接しており、一対のモータ121a、121bの出力回転軸に接続される。これにより、車輪123a、123bは、それぞれ、モータ121a、121bによって独立して回転し、本体11を移動させる。
上記のように独立回転が可能なことによって、車輪123aと123bの回転数に差を生じさせて本体11の姿勢を変化できる。一方、一対の車輪123a、123bの回転数が同じであれば、本体11を直進できる。
モータ121a、121bのそれぞれの出力回転軸には、エンコーダ125a、125b(図2)が設けられている。エンコーダ125a、125bは、例えば、モータ121a、121bの出力回転軸の回転量に基づいたパルス信号を出力するインクリメンタル型のエンコーダである。これにより、自己位置推定部143(後述)は、モータ121a、121bの回転量、すなわち、車輪123a、123bの回転量に基づいて、移動環境MEにおける移動体1(本体11)の位置及び/又は姿勢を推定できる。
移動体1は、レーザレンジセンサ13を有する。レーザレンジセンサ13は、例え
ば、レーザ発振器によりパルス発振されたレーザ光を、移動環境ME中の構造物(例えば、移動環境MEに配置された柱、棚、壁など)である障害物や物体に放射状に照射し、当該障害物から反射した反射光をレーザ受信器により受信することにより、当該障害物や物体に関する情報を取得するレーザレンジファインダ(LRF:Laser Range Finder)である。
レーザレンジセンサ13は、本体11の前部に配置された第1レーザレンジセンサ131と、本体11の後部に配置された第2レーザレンジセンサ133と、を有する。
第1レーザレンジセンサ131は、本体11の前方に左右方向にレーザ光を放射状に発生することにより、第1レーザレンジセンサ131を中心とした本体11の前方の半径5m程度の円内に含まれる障害物や物体に関する情報を取得する。
一方、第2レーザレンジセンサ133は、本体11の後方に左右方向にレーザ光を放射状に発生することにより、第2レーザレンジセンサ133を中心とした本体11の後方の半径5m程度の円内に含まれる障害物や物体に関する情報を取得する。
なお、上記レーザレンジセンサの検出可能距離は、上記の値に限られず、移動体1の用途等に応じて適宜変更できる。
その他、上記の障害物や物体を検出するセンサとしては、レーザレンジファインダの他に、周囲に存在する障害物や物体とセンサ(本体11)との間の距離を測定可能なセンサを用いることができる。例えば、TOF(Time Of Flight)カメラなどを使用できる。さらに、1次元又は2次元の距離を測定するセンサを、2次元又は3次元の距離を測定するものとして動作させることが可能なシステムなどを使用できる。
なお、以下では、物体に関する二次元(X−Y座標系)のデータを用いた例について説明するが、以下の説明は、三次元(X−Y−Z座標系)のデータに対しても同様に適用できる。
移動体1は、制御部14を有する。制御部14は、CPU(Central Processing Unit)、ハードディスク装置、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、記憶媒体読み出し装置などの記憶装置、信号変換を行うインターフェースなどを備えたコンピュータシステムである。制御部14は、移動体1の各部の制御を行う。制御部14の構成については、後ほど詳しく説明する。
移動体1は、補助輪部15をさらに有していてもよい。補助輪部15は、2つの補助車輪15a、15bを有する。2つの補助車輪15aと15bは、それぞれが独立に回転可能なように取り付けられている。補助輪部15を備えることにより、移動体1は安定に、かつ、スムーズに移動できる。
(2)制御部の構成
図2を用いて、制御部14の構成を説明する。図2は、制御部の構成を示す図である。
なお、以下に説明する制御部14の各部の機能の一部又は全部は、コンピュータシステムにおいて実行可能なプログラムとして実現されていてもよい。また、当該プログラムは、当該マイコンシステムの記憶装置に記憶されていてもよい。又は、上記機能の一部又は全部は、カスタムICなどにより実現されていてもよい。
制御部14は、記憶部141を有する。記憶部141は、制御部14を構成するコンピュータシステムの記憶装置の記憶領域の一部である。記憶部141は、移動体1を制御するために用いられる各種情報を記憶する。
制御部14は、ローカルマップ取得部142を有する。ローカルマップ取得部142は、レーザレンジセンサ13から取得した信号に基づいて、ローカルマップM2を取得する。ローカルマップM2は、移動体1の移動環境MEにおける存在位置を中心とした所定の範囲内の地図情報である。本実施形態において、ローカルマップ取得部142は、以下のようにしてローカルマップM2を取得する。
ローカルマップ取得部142は、まず、レーザレンジセンサ13からレーザ光を照射したタイミングと、反射光をレーザレンジセンサ13(レーザ受信器)にて受信したタイミングとの時間差から、レーザレンジセンサ13と物体との距離を算出する。また、例えば、反射光を受信した時のレーザ受信器の受光面の角度から、本体11から見た物体が存在する方向を算出できる。
その後、ローカルマップ取得部142は、上記の時間差から算出される本体11から見た物体の相対的な距離と、反射光を受光したときの受光面の角度とを、移動環境MEを表す座標平面上の座標値に変換する。これにより、ローカルマップ取得部142は、移動体1(本体11)の周囲に存在する物体の移動体1に対する相対的な位置を表す地図情報を、ローカルマップM2として取得できる。
例えば、移動体1から物体までの距離がRと算出され、レーザレンジセンサ13の受光面の角度が移動体1の直進方向(図1)に対してα(反時計回りを正の角度とする)となっている場合、物体の移動体1に対する相対的な位置は、レーザレンジセンサ13の中心を原点とし、移動体1の直進方向をx方向(水平方向)とした座標系において、(R*cosα,R*sinα)と算出できる。
ローカルマップ取得部142は、上記のようにして取得したローカルマップM2を記憶部141に記憶する。
制御部14は、自己位置推定部143を有する。自己位置推定部143は、移動体1が移動環境MEを移動中に、移動体1の移動環境MEにおける位置(自己位置と呼ぶ)、及び/又は、所定の軸(例えば、移動環境MEを表すための座標系(X−Y座標系)のX軸)に対して移動体1が向いている角度(姿勢と呼ぶ)を推定する。また、自己位置推定部143は、移動環境MEにおける物体の存在位置を表す環境地図M1を作成する。
具体的には、自己位置推定部143は、移動経路記録部1431を有する。移動経路記録部1431は、ローカルマップ取得部142により得られたローカルマップM2と、記憶部141に記憶された環境地図M1とをマップマッチングすることにより、移動体1の自己位置及び/又は姿勢を推定する。
具体的には、移動経路記録部1431は、まず、エンコーダ125a、125bから取得したモータ121a、121b(車輪123a、123b)の回転量に基づいて算出された移動環境ME上の移動体1の位置に対応する環境地図M1上の位置に、ローカルマップM2を配置する。次に、移動経路記録部1431は、当該位置において、ローカルマップM2を、車輪123a、123bの回転量に基づいて算出された姿勢(角度)だけ回転して、環境地図M1とローカルマップM2とのマップマッチングを行う。
このとき、移動経路記録部1431は、車輪123a、123bの回転量に基づいて推定された位置及び/又は姿勢の推定誤差を考慮して、ローカルマップM2を環境地図M1上に配置するときの配置位置や回転角度に幅を持たせる。具体的には、移動経路記録部1431は、車輪123a、123bの回転量に基づいて推定された位置及び/又は姿勢を中心とした所定の範囲内の環境地図M1上の複数の位置にローカルマップM2を配置し、当該複数の位置のそれぞれにおいて、所定の回転角度範囲内にてローカルマップM2を回転する。
その後、移動経路記録部1431は、上記の複数の配置位置及び複数の回転角度のうち、ローカルマップM2が環境地図M1と最も一致(マッチング)する配置位置及び回転角度を、それぞれ、自己位置及び姿勢と推定する。このようなマップマッチングによる自己位置及び/姿勢の推定は、例えば、「尤度計算」により実行できる。
環境地図M1とローカルマップM2とをマップマッチングして自己位置及び/又は姿勢を推定する際に、ローカルマップM2の配置位置及び回転角度に幅を持たせることにより、車輪123a、123bの回転量に基づく自己位置及び/又は姿勢の推定誤差と、マップマッチングにおける自己位置及び/又は姿勢の推定誤差(主に、レーザレンジセンサ13により取得されるローカルマップM2及び/又は環境地図M1に含まれる誤差に起因する)とを相殺して、正確に自己位置及び/姿勢を推定できる。
走行制御部145(後述)が手動モード(後述)を実行している場合には、移動経路記録部1431は、移動体1が移動中に通過した複数の通過点において、上記のようにして移動体1の自己位置及び/又は姿勢を推定する。手動モードを実行中に移動体1が通過した通過点の環境地図M1(移動環境ME)上における自己位置及び/又は姿勢を、それぞれ、推定通過点及び推定姿勢と呼ぶこととする。
移動経路記録部1431は、各通過点において推定された複数の推定通過点及び/又は推定姿勢を、教示移動(手動モードの実行)の際に教示された走行スケジュールTS(教示移動経路の一例)として記憶部141に記憶する。
移動経路記録部1431は、また、位置関係算出部144(後述)において算出された位置関係に基づいて、作成した走行スケジュールTSを補正する。具体的には、移動体1に環状の移動経路を教示した際に、当該環状の移動経路の移動開始位置(本実施形態においては、第1位置P1に対応)と移動終了位置(第2位置P2に対応)との間の実際の位置関係と、走行スケジュールTSにおける推定された移動開始位置(第1推定通過点と呼ぶ)と移動終了位置(第2推定通過点と呼ぶ)との間の位置関係との差(推定歪み量と呼ぶ)に基づいて、走行スケジュールTSを補正する。
これにより、移動経路記録部1431は、走行スケジュールTSを実際の教示された移動経路に近づけて、適切な走行スケジュールTSを作成できる。
自己位置推定部143は、地図作成部1433を有する。地図作成部1433は、移動体1が手動モードを実行中に、上記の複数の通過点にて取得された複数のローカルマップM2のそれぞれを、対応する推定通過点に配置することにより、環境地図M1を作成し記憶部141に記憶する。
移動経路記録部1431が走行スケジュールTSを補正後、地図作成部1433は、補正後の走行スケジュールTSに含まれる推定通過点のそれぞれに、対応するローカルマップM2を配置して、手動モードを実行中に作成した環境地図M1を補正する。これにより、教示した移動経路(移動環境ME)が環状であった場合でも、移動開始位置の周囲の地図情報(ローカルマップ)と、移動終了位置の周囲の地図情報(ローカルマップ)とが適切に接続された環境地図M1を作成できる。
制御部14は、位置関係算出部144を有する。位置関係算出部144は、移動環境MEの互いに近い位置にある2つの位置の位置関係を算出する。位置関係算出部144は、移動環境MEにおける1つの位置において取得したローカルマップM2と、当該1つの位置の近傍において取得したローカルマップM2とのずれ量に基づいて、互いに近い2つの位置の位置関係を算出する。
レーザレンジセンサ13にて取得されたデータに基づいて作成されるローカルマップM2は、一般的に、車輪123a、123bと移動面との間の滑りなどによる推定誤差の影響を受けにくい。従って、位置関係算出部144が、ローカルマップM2の比較により2つの位置の位置関係を算出することにより、移動体1の自己位置及び姿勢の推定誤差に影響をうけることなく、2つの位置の正確な位置関係を算出できる。
上記のローカルマップ取得部142と、自己位置推定部143と、位置関係算出部144と、が本実施形態における移動教示装置100を構成する。
制御部14は、走行制御部145を有する。走行制御部145は、モータ121a、121bを制御する。走行制御部145は、例えば、モータ121a、121bのそれぞれの制御量を算出し、当該制御量に基づいた駆動電力をモータ121a、121bのそれぞれに出力するモータドライバである。走行制御部145は、エンコーダ125a、125bから入力したモータ121a、121bの単位時間あたりの回転量(回転速度)が、所望の回転速度となるように、モータ121a、121bの制御量を算出している(フィードバック制御)。
走行制御部145は、ユーザによる切替などにより、自律モード又は手動モードのいずれかを実行可能となっている。自律モードの実行時においては、走行制御部145は、例えば、記憶部141に記憶された走行スケジュールTSに示された各推定通過点と、自己位置推定部143において推定された自己位置及び/又は姿勢との差に基づいて、モータ121a、121bのそれぞれの制御量を算出して、算出された制御量に基づいた駆動電力を、これらのモータに出力する。
これにより、走行制御部145は、自律モードの実行時においては、移動体1を、走行スケジュールTSに従って、自律的に移動できる。
一方、手動モードの実行時においては、走行制御部145は、例えば、無線又は有線にて移動体1と通信可能なコントローラ又はコンピュータシステム、又は、移動体1に設けられた操作ハンドル(図示せず)などの操作装置を用いたユーザの操作を受け付けて、当該ユーザの操作に基づいて、モータ121a、121bを制御する。これにより、移動体1は、ユーザの操作により移動可能となる。
制御部14が上記の構成を有することにより、制御部14は、手動モードの実行時においては、手動モードの実行中に移動体1が移動した移動経路を走行スケジュールTSとして教示できる。一方、自律モードの実行時においては、制御部14は、移動体1を、走行スケジュールTSに従って自律的に移動するよう制御できる。
(3)移動体の動作
以下、移動体1の動作について図3を用いて説明する。図3は、移動体の動作の概略を示すフローチャートである。
移動体1が動作を開始すると、制御部14が、ユーザにより動作モードの選択が行われたか否かを判定する(ステップS1)。具体的には、例えば、上記の操作装置から動作モードの選択の指示信号を入力したとき、制御部14は、ユーザにより動作モードの選択が行われたと判定する。
ユーザにより動作モードの選択がなされたと判定された場合(ステップS1において「Yes」の場合)、制御部14の走行制御部145は、選択された動作モードが手動モードであるか、自律モードであるかを判定する(ステップS2)。
選択された動作モードが手動モードであると判定された場合(ステップS2において「手動モード」の場合)、走行制御部145は、手動モードを実行する(ステップS3)。具体的には、走行制御部145は、上記の操作装置のユーザによる操作を受信し、受信したユーザの操作に従って、モータ121a、121bを制御する。
また、手動モードにおいて走行制御部145がユーザの操作に従ってモータ121a、121bを制御する間、自己位置推定部143は、環境地図M1と走行スケジュールTSを生成する。これにより、移動体1が移動する移動環境ME(における物体の存在位置)を表す環境地図M1と、ユーザの操作により教示された移動体1の移動経路を表す走行スケジュールTSと、を生成できる。なお、ステップS3における手動モードの動作の詳細については、後ほど詳しく説明する。
一方、選択された動作モードが自律モードであると判定された場合(ステップS2において「自律モード」の場合)、走行制御部145は、自律モードを実行する(ステップS4)。具体的には、自己位置推定部143が、ステップS3において生成した環境地図M1と、自律モードにて移動体1を移動中に取得したローカルマップM2とのマップマッチングにより、自律モードにて移動中の移動体1の自己位置及び/又は姿勢を推定しつつ、走行制御部145が、ステップS3において生成した走行スケジュールTSに従ってモータ121a、121bを制御する。
その後、例えば、操作装置を用いてユーザが手動モード又は自律モードの停止を指示するか、あるいは、自律モードにおいて移動体1が走行スケジュールTSに示された通過点を全て通過して移動終了位置に到達したと判定されるまで(ステップS5において「No」の場合)、上記のステップS1〜S4は、継続して実行される。
一方、手動モード又は自律モードが停止されるか、又は、自律モードにおいて移動体1が走行スケジュールTSに示された移動終了位置に到達すると(ステップS5において「Yes」の場合)、移動体1はその動作を終了する。
上記のステップS1〜S5を実行することにより、ステップS4の自律モードの実行時において、自己位置推定部143は、環境地図M1と自律モードの実行時に取得したローカルマップM2とのマップマッチングにより、精度よく、移動体1の自己位置及び/又は姿勢を推定できる。その結果、走行制御部145は、走行スケジュールTSに示された各推定通過点と、自己位置推定部143において精度よく推定された自己位置及び/又は姿勢との差に基づいてモータ121a、121bを制御して、走行スケジュールTSを忠実に再現するよう移動体1を制御できる。
なぜなら、後述するように、ステップS3において手動モードを実行中に、自己位置推定部143は、一度生成した環境地図M1と走行スケジュールTSとを、ユーザの操作に従って移動体1が移動したときの実際の移動開始位置(第1位置P1)と、当該移動開始位置の近傍の移動終了位置(第2位置P2)との位置関係に基づいて補正するからである。
そして、自己位置推定部143は、自律モードの実行時(ステップS4)において、補正後の環境地図M1とローカルマップM2とのマップマッチングにより、移動体1の自己位置及び/又は姿勢を推定するからである。
(4)手動モード
次に、上記のステップS3において実行される手動モードについて、図4Aを用いて説明する。図4Aは、手動モードにおける移動体の動作を示すフローチャートである。以下では、図5に示すような環状の移動環境MEを、移動開始位置(第1位置P1)から移動終了位置(第2位置P2)まで環状の移動経路R1にて移動体1を教示移動させる場合の動作を例にとって説明する。図5は、移動環境及び移動経路の一例を示す図である。
移動体1を第1位置P1に配置し、手動モードによる移動体1の移動を開始すると、位置関係算出部144は、ローカルマップ取得部142に対して、第1位置P1においてローカルマップM2を取得するよう指令する(ステップS31)。
上記の指令を受け取ったローカルマップ取得部142は、第1位置P1においてローカルマップM2を取得し、当該ローカルマップを第1ローカルマップM2−1として記憶部141に記憶する。第1位置P1においては、例えば、図6に示すような第1ローカルマップM2−1が取得されたとする。図6は、第1ローカルマップの一例を示す図である。
なお、ローカルマップ取得部142は、第1ローカルマップM2−1及び第2ローカルマップM2−2(後述)を、上記の座標変換を行うことなく、レーザレンジセンサ13から移動環境MEに存在する物体(壁)までの距離と、移動体1の直進方向に対する当該物体の存在する方向と、を関連付けたデータを第1ローカルマップM2−1及び第2ローカルマップM2−2としてもよい。
第1ローカルマップM2−1を取得後、移動教示装置100は、移動体1を自律走行させる際に用いられる環境地図M1と走行スケジュールTSとを生成する(ステップS32)。具体的には、図4Bのフローチャートに示す処理に従って、環境地図M1と走行スケジュールTSとを生成する。図4Bは、環境地図及び走行スケジュールの生成方法を示すフローチャートである。
移動体1が上記の操作装置によるユーザの操作に基づいて移動中(ステップS321)、所定の時間毎(例えば、移動体1の制御周期毎)に、ローカルマップ取得部142が、ローカルマップM2を取得する(ステップS322)。
これにより、移動体1が移動経路R1を移動中の所定の時間毎、すなわち、移動経路R1上の移動体1が通過した複数の通過点のそれぞれにおいて、ローカルマップM2が取得される。
ローカルマップM2を取得後、移動経路記録部1431が、移動環境MEにおける移動体1の現在の自己位置及び/又は姿勢を、それぞれ、推定通過点及び/又は推定姿勢として推定する(ステップS323)。
具体的には、移動経路記録部1431は、前回の推定通過点及び/又は推定姿勢の推定までに生成された環境地図M1と、今回の推定のためにステップS322において取得されたローカルマップM2とのマップマッチングを行い、現在の推定通過点及び/又は推定姿勢を推定する。
現在の推定通過点及び/又は推定姿勢を推定後、地図作成部1433は、環境地図M1を生成する(ステップS324)。
具体的には、地図作成部1433は、これまでに生成されている環境地図M1上の現在の推定通過点に対応する位置(座標)に、ステップS322において取得したローカルマップM2を配置する。その後、地図作成部1433は、当該環境地図M1上の位置において、推定姿勢に対応する角度にて上記のローカルマップM2を回転する。これにより、これまでに生成された環境地図M1に、ステップS322にて取得したローカルマップM2を合体して、新たな環境地図M1を生成できる。
なお、ローカルマップM2の環境地図M1上における配置及び回転は、それぞれ、環境地図M1を定義した座標平面(X−Y座標系)にて座標を平行移動及び回転する行列計算を、取得したローカルマップM2に対して実行することにより実現できる。
地図作成部1433は、上記のようにして生成した新たな環境地図M1を、記憶部141に記憶する。
新たな環境地図M1を生成後、移動経路記録部1431は、走行スケジュールTSを生成する(ステップS325)。具体的には、移動経路記録部1431は、これまでに推定された推定通過点及び/又は推定姿勢が記録された走行スケジュールTSに、ステップS323にて推定された現在の推定通過点及び/又は推定姿勢を追加記録して、新たな走行スケジュールTSを生成する。移動経路記録部1431は、新たに生成した走行スケジュールTSを、記憶部141に記憶する。
なお、走行スケジュールTSに現在の推定通過点及び/又は推定姿勢を記憶する際に、現在の推定通過点及び/又は推定姿勢の推定に用いたローカルマップM2を取得した時刻や、現在の通過点における移動体1の速度(操作装置による操作量)などを記憶してもよい。走行スケジュールTSにこれらの情報を記憶することにより、例えば、走行制御部145は、モータ121a、121bを走行スケジュールTSに従って制御しやすくなる。
走行スケジュールTSに現在の推定通過点及び/又は推定姿勢を追加記録後、例えば、ユーザが操作装置などを用いて手動モードの終了を指示していないか、又は、操作装置から移動体1の操作信号を受信しており手動モードが継続していると判定される場合(ステップS326において「No」の場合)、プロセスはS321に戻り、手動モードが終了したと判定されるまで(ステップS326において「Yes」となるまで)、上記のステップS321〜S325は繰り返し実行される。
本実施形態においては、環状の移動環境MEにおいて、移動体1が第1位置P1から環状の移動経路R1を移動し、当該第1位置P1の近傍の第2位置P2に戻ったときに、手動モードが終了する。
上記のステップS321〜S326を、環状の移動経路R1を第1位置P1から第2位置P2まで移動体1が移動する間実行することにより、例えば、図7Aに示すような走行スケジュールTSと、図7Bに示すような環境地図M1とが生成される。図7Aは、環状の移動経路として生成された走行スケジュールの一例を示す図である。図7Bは、環状の移動環境として生成された環境地図の一例を示す図である。
図7Aに示すように、図7Aの白点(各白点がX−Y座標系の座標値)の集合体として表される走行スケジュールTSは、移動体1の移動開始後しばらくは、実際の移動経路R1とほとんど差は見られない。しかしながら、第2位置P2に近づくにつれて、走行スケジュールTSと実際の移動経路R1との差は広がり、走行スケジュールTSでは、移動終了位置が、第2位置P2とは異なる第2推定通過点P2'と推定されている。このことは、推定姿勢においても同様となっている。
また、図7Bに示すように、走行スケジュールTSが上記のように実際の移動経路R1からずれる結果、各推定通過点及び/又は推定姿勢にローカルマップM2を配置することにより生成される環境地図M1も、実際の移動環境MEとはずれたものとなる。特に、移動開始位置(第1位置P1)と移動終了位置(第2位置P2)との近傍では、移動の初期段階で生成された環境地図M1と、移動の最終段階で生成された環境地図M1とが一致せず、最終的に生成される環境地図M1が環状とはならない。
このようなずれは、自己位置推定部143における推定自己位置及び/又は推定姿勢の推定誤差が、移動体1が移動するに従い累積されることにより引き起こされる。
従って、本実施形態においては、環状の移動経路R1の移動開始位置である第1位置P1と、移動経路R1の移動終了位置である第2位置P2との実際の位置関係(第1位置関係)を算出し、当該第1位置関係に基づいて、実際の移動経路R1からずれた走行スケジュールTSと、実際の移動環境MEからずれた環境地図M1とを補正する。
具体的には、ステップS32において走行スケジュールTSと環境地図M1とを生成後、まず、移動教示装置100は、生成した環境地図M1及び走行スケジュールTSが環状の移動環境ME及び移動経路R1であったか否かを判定する。例えば、手動モードにおける移動の開始前に、ユーザが、環状の移動経路を教示することを予め移動教示装置100に通知していた場合(ステップS33において「Yes」の場合)、移動教示装置100は、生成した走行スケジュールTSと環境地図M1とを補正すると決定する。
一方、環状の移動経路を教示することが通知されていない場合(ステップS33において「No」の場合)、移動教示装置100は、生成した走行スケジュールTSと環境地図M1とを補正せず、手動モードを終了する。これにより、走行スケジュールTSと環境地図M1とを補正する必要がない場合には、走行スケジュールTSや環境地図M1の補正を無駄に実行することを回避できる。
なお、環状の移動経路を教示することを、手動モードにて移動を開始する前に通知する例に限られず、ユーザは、ステップS32にて走行スケジュールTS及び環境地図M1を生成後に、教示した移動経路が環状であることを通知してもよい。これにより、例えば、教示予定の移動経路を変更して移動経路を環状とした場合などに、教示した移動経路が環状であったかどうかを事後的に通知できる。
その他、上記のステップS32において生成された環境地図M1(走行スケジュールTS)をユーザが確認し、環境地図M1の開始位置と終端とが一致しているなど適切な環境地図M1が生成されていると判定したら、走行スケジュールTS及び環境地図M1の補正を実行することなく手動モードを終了してもよい。
生成した走行スケジュールTS及び環境地図M1を補正すると決定した後、第1位置P1と第2位置P2との実際の位置関係である第1位置関係を算出するため、位置関係算出部144は、ローカルマップ取得部142に対して、第2位置P2において第2ローカルマップM2−2を取得して記憶部141に記憶するよう指令する(ステップS34)。
例えば、図5に示す第2位置P2において、図8に示すような第2ローカルマップM2−2が取得されたとする。図8は、第2ローカルマップの一例を示す図である。
第2ローカルマップM2−2を取得後、位置関係算出部144は、実際の移動経路R1に対する、走行スケジュールTSのずれ量である推定歪み量を算出する(ステップS35)。位置関係算出部144は、第1位置P1と第2位置P2との相対的な位置関係を表す第1位置関係と、走行スケジュールTSにおける第1位置P1に対応する推定通過点(第1推定通過点)と第2位置P2に対応する推定通過点(第2推定通過点)との相対的な位置関係を表す第2位置関係と、の相対位置関係に基づいて、推定歪み量を算出する。
そのため、位置関係算出部144は、まず、上記の第1位置関係を算出する。具体的には、位置関係算出部144は、ステップS31にて取得した第1位置P1での第1ローカルマップM2−1と、第2位置P2にて取得した第2ローカルマップM2−2とのずれ量から、第1位置関係を算出する。
第1ローカルマップM2−1と第2ローカルマップM2−2とのずれ量は、例えば、レーザオドメトリにおいて用いられている手法を用いて算出できる。レーザオドメトリは、所定の時間を空けて取得された2つの地図情報(すなわち、2つのローカルマップ)のずれから、当該所定の時間の地図の移動量を算出する手法である。
具体的には、位置関係算出部144は、例えば、まず、図9Aに示すように、第1ローカルマップM2−1の中心(第1位置P1に対応)と第2ローカルマップM2−2の中心(第2位置P2に対応)とを共通の原点に配置する。図9Aは、第1ローカルマップの中心と第2ローカルマップの中心とを共通の原点に配置したときの状態を示す図である。
次に、位置関係算出部144は、中心(第1位置P1、第2位置P2)を共通の原点に配置した第1ローカルマップM2−1又は第2ローカルマップM2−2のうちの1つを移動させ、もう一方のローカルマップと一致したときの移動量を、第1位置関係として算出する。
例えば、図9Bに示すように、第1ローカルマップM2−1を中心(第1位置P1)回りにΘだけ時計回りに回転させて、当該中心(第1位置P1)を原点から座標(X',Y')に平行移動することにより、第1ローカルマップM2−1を第2ローカルマップM2−2と一致できる。この場合に、位置関係算出部144は、第1位置P1が、第2位置P2に対して座標値にて(X',Y')だけずれていると算出できる。また、第1位置P1における移動体1の姿勢は、第2位置P2における姿勢に対して角度Θだけずれていると算出できる。図9Bは、第1ローカルマップと第2ローカルマップが一致したときの状態の一例を示す図である。
第1ローカルマップM2−1と第2ローカルマップM2−2とを一致させるためのいずれかのローカルマップの移動量は、例えば、第1ローカルマップM2−1において物体の存在が示されている座標値の頻度を表すヒストグラムと、第2ローカルマップM2−2において物体の存在が示されている座標値の頻度を表すヒストグラムと、が一致したときのいずれかのヒストグラムの移動量として算出できる(ヒストグラムマッチング法)。
または、第1ローカルマップM2−1に含まれる各座標値と、第2ローカルマップM2−2に含まれる対応する座標値との間の距離を最小とするようにいずれかのローカルマップを移動したときの移動量(平行移動量及び/又は回転角度)を、上記の移動量として算出できる(Iterative Closest Point法、ICP法)。
さらに、上記のヒストグラムマッチング法とICP法とを組み合わせて、第1ローカルマップM2−1と第2ローカルマップM2−2とを一致させるような、いずれかのローカルマップの移動量を算出することもできる。
次に、位置関係算出部144は、第2位置関係を算出する。位置関係算出部144は、例えば、走行スケジュールTSにおいて最初に記録されている推定通過点を第1推定通過点P1'として抽出し、最後に記録されている推定通過点を第2推定通過点P2'として抽出し、当該第1推定通過点P1'と第2推定通過点P2'との差を、第2位置関係として算出する。
その後、位置関係算出部144は、上記の第1位置関係と第2位置関係との相対位置関係に基づいて推定歪み量を算出する。本実施形態では、上記の第1位置関係と第2位置関係との差を推定歪み量として算出する。第1位置関係と第2位置関係との差が推定歪み量となる理由について、以下に説明する。
図10に示すように、第1位置関係は、第1位置P1と第2位置P2との間の相対的な位置関係であるので、第1位置関係を第2位置P2の第1位置P1に対する相対的な位置関係とする場合には、第1位置関係を第1位置P1から第2位置P2へ向かうベクトルとして定義できる。
同様に、第2位置関係は、第1推定通過点P1'(P1とP1'は一致)と第2推定通過点P2'との間の相対的な位置関係であるので、第2位置関係を第2推定通過点P2'の第1推定通過点P1'に対する相対的な位置関係とする場合には、第2位置関係を第1推定通過点P1'から第2推定通過点P2'へ向かうベクトルとして定義できる。
図10は、推定歪み量が第1位置関係と第2位置関係との差である理由を模式的に示す図である。
図10に示すように、第2位置関係に対応するベクトルと、第1位置関係に対応するベクトルとの差は、第2位置P2から第2推定通過点P2'へと向かうベクトルとなる。すなわち、第1位置関係と第2位置関係との差は、第2位置P2と第2推定通過点P2'との間の相対的な位置関係、すなわち、第2推定通過点P2'の推定誤差となる。第2推定通過点P2'の推定誤差は、走行スケジュールTSの実際の移動経路R1に対する歪みに対応する。
このように、第1位置関係と第2位置関係との差を推定歪み量として算出することにより、移動経路記録部1431により作成された走行スケジュールTSが、教示移動中の移動体1の実際の移動経路R1からどの程度歪んでいるかを算出できる。
上記のようにして推定歪み量を算出後、移動経路記録部1431は、ステップS32において生成した走行スケジュールTSを補正する(ステップS36)。具体的には、移動経路記録部1431は、例えば、Graph SLAMを用いて、上記にて算出された推定歪み量を、走行スケジュールTSの全体に分配することにより、走行スケジュールTSを補正する。
特に教示移動の終盤において大きくなっている走行スケジュールTSの歪みを、走行スケジュールTSの全体に分散させることにより、図11に示すように、走行スケジュールTSを実際の移動経路R1に近づけることができる。図11は、補正後の走行スケジュールの一例を示す図である。
なお、上記では、第1位置関係と第2位置関係との差を推定歪み量としているが、推定歪み量の算出方法は上記に限らない。第1位置関係と第2位置関係との差に適宜変更可能な係数を乗じた値を推定歪み量としてもよい。これにより、走行スケジュールTS及び環境地図M1の補正の強弱の度合いをユーザが任意に指定することもできる。
走行スケジュールTSを補正後、地図作成部1433は、ステップS32において作成した環境地図M1を補正する(ステップS37)。具体的には、地図作成部1433は、補正後の走行スケジュールTSに含まれる補正後の各推定通過点に、対応する通過点において取得したローカルマップM2を配置し、当該各推定通過点に配置されたローカルマップM2を当該各推定通過点における(補正後の)推定姿勢に対応する角度だけ回転させることにより、環境地図M1を補正できる。具体的には、図12に示すように、移動開始位置(第1位置P1)近傍の環境地図M1と、移動終了位置(第2位置P2)近傍の環境地図M1とを一致させるよう補正して、適切な環状となった環境地図M1を生成できる。図12は、補正後の環境地図の一例を示す図である。
上記のように、位置関係算出部144が、第1ローカルマップM2−1と第2ローカルマップM2−2とのずれ量に基づいて、第1位置P1と第2位置P2との相対的な位置関係を算出することにより、第1位置P1と同一である位置に移動体1を移動させることなく、走行スケジュールTSの本来の第1位置P1(移動開始位置)と第2位置P2(移動終了位置)とを確定できる。
その結果、走行スケジュールTSの移動開始位置(第1位置P1)と移動終了位置(第2位置)とを確定した上で実行する必要がある走行スケジュールTSの補正を、例えば、第1位置P1と第2位置P2とを同一とするといった熟練を必要とする教示移動を移動体1にさせることなく実行できる。
上記のようにして、走行スケジュールTSと環境地図M1とを補正後、制御部14は、手動モードを終了する。
2.第2実施形態
上記の第1実施形態においては、環状の移動経路R1の移動開始位置と移動終了位置に対応する第1位置P1と第2位置P2において取得した第1ローカルマップM2−1と第2ローカルマップM2−2とを用いて、第1位置P1と第2位置P2との位置関係を第1位置関係として算出していた。また、第1位置P1に対応する第1推定通過点P1'と第2位置P2に対応する第2推定通過点P2'との位置関係を表す第2位置関係と上記の第1位置関係との差として算出される推定歪み量に基づいて、教示移動により生成した走行スケジュールTS及び環境地図M1を補正していた。
すなわち、環状の移動経路R1の移動開始位置と、当該移動開始位置近傍の移動終了位置とにおいて得られる情報を用いて、走行スケジュールTS及び環境地図M1を補正していた。
しかし、これに限られず、走行スケジュールTS及び環境地図M1の補正は、互いに近い2つの位置においてある程度の時間を空けて取得された情報によっても実行できる。
第2実施形態においては、移動経路の第3位置において取得された第3ローカルマップと、第3位置を通過してから所定の時間後において通過した第4位置において取得された第4ローカルマップとのずれ量に基づいて、上記の第3位置と第4位置の相対的な位置関係を表す第3位置関係をさらに算出し、当該第3位置関係に基づいて走行スケジュールTS及び環境地図M1を補正する。
第2実施形態の移動教示装置200は、環状の経路の移動開始位置と移動終了位置ではない互いに近い2つの位置においてある程度の時間を空けて取得された情報を用いて、走行スケジュールTS及び環境地図M1を補正すること以外、第1実施形態の移動教示装置100と同じ構成及び機能を有する。
従って、以下においては、第2実施形態の移動教示装置200において実行される手動モードの動作についてのみ、図13を用いて説明する。図13は、第2実施形態の移動教示装置にて実行される手動モードの動作を示すフローチャートである。
以下では、移動体1がある領域を往復するなどして複数回通過する場合に、当該領域のある位置を第1回目(例えば、1回目)に通過する時に得たローカルマップと、当該ある位置(の近傍)を第2回目(例えば、2回目)に通過する時に得たローカルマップと、を用いて走行スケジュール及び環境地図を補正する場合を例にとって説明する。
なお、同じ位置を移動体1が所定の時間を空けて複数回通過するか、又は、互いに近傍に存在する複数の位置のそれぞれを所定の時間を空けて通過することにより実質的に同じ位置を移動体1が複数回通過するような領域を、「複数回通過領域A」と呼ぶことにする。
具体的には、図14に示すような移動環境ME’において、移動体1に対して移動経路R2を教示する場合を例に、第2実施形態の移動教示装置200にて実行される手動モードを説明する。図14に示すように、移動環境ME’には、1つの袋小路状の通路が形成されている。移動体1は、移動環境ME’を移動開始位置から移動開始位置の近傍の移動終了位置まで環状の移動経路R2を移動する間に、上記の袋小路状の通路中を移動し、その後、当該通路から出て行く。従って、図14においては、袋小路状の通路が複数回通過領域Aとなる。図14は、複数回通過領域を含む移動環境と複数回通過領域を往復する移動経路の一例を示す図である。
第2実施形態の移動教示装置200にて移動経路R2の教示が開始されると、まず、移動経路R2を表す走行スケジュールTS'と、移動環境ME'を表す環境地図M1'とが生成される(ステップS31')。ステップS31'における走行スケジュールTS及び環境地図M1の生成は、第1実施形態において説明したステップS31〜S37を実行することにより行われる。すなわち、教示移動して生成した走行スケジュールTS'と、移動環境ME'を表す環境地図M1'とを、移動経路R2の移動開始位置にて取得したローカルマップと、移動終了位置にて取得したローカルマップとを用いて補正する。
次に、移動経路記録部1431は、移動経路R2に複数回通過領域Aが含まれているか否かを判定する(ステップS32')。
例えば、ステップS31'にて生成した走行スケジュールTS'に含まれる推定通過点をソートして、座標値が互いに近く、かつ、取得された時間が所定の時間以上離れている(あるいは、走行スケジュールTS'中において記録された位置が離れている)2つの推定通過点の組が存在していると判定したら(ステップS32'において「Yes」の場合)、当該2つの推定通過点の組を用いて、ステップS31'にて生成した走行スケジュールTS'及び環境地図M1'とを、さらに補正すると判定する。
一方、上記のような2つの推定通過点の組が走行スケジュールTS'に存在せず、移動経路R2に複数回通過領域Aが含まれていないと判定した場合(ステップS32'において「No」の場合)、走行スケジュールTS'及び環境地図M1'をさらに補正することなく、手動モードを終了する。
なお、上記のステップS32'において走行スケジュールTS'をソートする際のデータソートの方向は、走行スケジュールTS'の先頭(移動開始位置に対応する推定通過点)から終端(移動終了位置に対応する推定通過点)への方向であってもよいし、その逆であってもよい。または、先頭から終端への方向と、終端から先頭への方向との両方にて走行スケジュールTS'をソートしてもよい。
走行スケジュールTS'のソートの結果、移動経路R2に複数回通過領域Aが含まれており、走行スケジュールTS'及び環境地図M1'をさらに補正すると決定後、移動経路記録部1431は、位置関係算出部144に対して、複数回通過領域Aにおける推定ずれ量を算出するよう指令する。
当該指令を受けた位置関係算出部144は、まず、走行スケジュールTS'中の推定通過点の中から、複数回通過領域に含まれる第3位置P3に対応する第3推定通過点P3'と、第3位置P3を通過してから所定の時間後に移動体1が到達した第3位置の近傍の第4位置P4に対応する第4推定通過点P4'と、を決定する(ステップS33')。
具体的には、例えば、位置関係算出部144は、ステップS32'の走行スケジュールTS'のソートの結果見つかった、上記の2つの推定通過点の組のいずれかを、第3位置P3及び第4位置P4に対応する第3推定通過点P3'及び第4推定通過点P4'と決定できる。
例えば、図14に示すように、比較的特徴的な形状のローカルマップM2を取得できる複数回通過領域Aの出入り口付近のうち、1回目に当該出入り口付近を通過したときの移動体1の位置を第3位置P3(第3推定通過点P3')と決定し、2回目に当該出入り口付近を通過したときの移動体1の位置を第4位置P4(第4推定通過点P4')と決定できる。
第3位置P3と第4位置P4を決定後、位置関係算出部144は、第3位置P3と第4位置P4における推定歪み量を算出する(ステップS34')。具体的には、位置関係算出部144は、まず、第1実施形態におけるステップS35と同様にして、第3位置P3において取得されたローカルマップである第3ローカルマップM2−3と、第4位置P4において取得されたローカルマップである第4ローカルマップM2−4とのずれ量に基づいて、第3位置P3と第4位置P4の相対的な位置関係を表す第3位置関係を算出する。
上記の第3ローカルマップM2−3及び第4ローカルマップM2−4は、それぞれ、例えば、ステップS31'の実行時に環境地図M1'を生成するために第3位置P3にて取得したローカルマップM2及び第4位置P4にて取得したローカルマップM2とできる。
次に、位置関係算出部144は、決定した第3位置P3に対応する第3推定通過点P3'と、第4位置P4に対応する第4推定通過点P4'の相対的な位置関係を第4位置関係として、第1実施形態におけるステップS35と同様にして算出する。
その後、位置関係算出部144は、上記の第3位置関係と第4位置関係との差から、複数回通過領域Aの第3位置P3から第4位置P4までの実際の移動経路R2に対する、走行スケジュールTS'の第3推定通過点P3'から第4推定通過点P4'までの移動経路の歪みを表す推定歪み量を算出する。
複数回通過領域Aの第3位置P3から第4位置P4における推定歪み量を算出後、移動経路記録部1431は、当該推定歪み量を、Graph SLAMなどを用いて、走行スケジュールTS’の全体に分配することにより、走行スケジュールTS’を再度補正する(ステップS35’)。
その後、地図作成部1433は、ステップS35'にて再度補正した走行スケジュールTS'に含まれる再度補正された各推定通過点に、対応する通過点において取得したローカルマップM2を配置して、環境地図M1'を再度補正する(ステップS36')。
上記のように、位置関係算出部144が、複数回通過領域A中の第3位置P3において取得された第3ローカルマップM2−3と、第4位置P4において取得された第4ローカルマップM2−4とのずれ量に基づいて、第3位置P3と第4位置P4の相対的な位置関係を表す第3位置関係をさらに算出することにより、環状の移動経路の始点と終点との位置関係だけでなく、移動経路の途中に存在する経路の位置関係も算出できる。
その結果、上記のように、移動経路の途中の環状の経路を構成しない複数回通過領域Aにおいても、走行スケジュールTS'及び環境地図M1’の補正を実行できる。これにより、複数回通過領域Aにおいて累積した累積誤差(推定歪み量)も解消して、より正確な走行スケジュールTS'及び環境地図M1'を生成できる。
複数回通過領域Aに含まれる通過点を第1回目(1回目)に通過したときの位置を第3位置P3とし、第1回目よりも後の第2回目(2回目)において通過した当該通過点(第3位置P3)の近傍の位置を第4位置P4とすることにより、移動体1が複数回通過した通過点及び/又はその近傍で取得された複数のローカルマップを用いて、環状でない移動経路の途中に存在する経路の位置関係を算出し、走行スケジュールや環境地図の補正を実行できる。
なお、上記の複数回通過領域Aにおける走行スケジュールTS'及び環境地図M1'の補正は、複数回通過領域Aにおいて複数回実行してもよい。この場合、走行スケジュールTS'から複数の2つの位置(推定通過点)の組が選択されるが、当該複数の位置(推定通過点)の組同士は、互いに時間的又は距離的に離れていることが好ましい。これにより、複数回通過領域Aにおいて得られた情報により走行スケジュールTS'及び環境地図M1'を複数回再補正することも可能となる。その結果、走行スケジュールTS'及び環境地図M1'をより精度よく補正できる。
3.他の実施形態
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
上記の図3、図4A、図4B、及び図13のフローチャートに示した処理の順番は、適宜変更できる。例えば、図4Bに示した教示移動により教示された移動経路R1、R2の走行スケジュールTS、TS'と、環境地図M1、M1'の生成処理において、環境地図M1、M1'の生成ステップ(ステップS324)と走行スケジュールTS、TS'の生成ステップ(ステップS325)とは入れ替え可能である。
上記の図5、図14では移動経路及び移動環境が環状であったが、移動環境が環状である必要はなく、移動経路が環状であれば本発明は適応可能である。
(A)移動経路が環状か否かの判定方法の他の実施形態
上記の第1実施形態及び第2実施形態のステップS33において教示された移動経路が環状であるか否かの判定は、移動体1のユーザが環状の移動経路を教示するかを予め、又は、事後的に通知したか否かにより行われていた。しかしこれに限られず、例えば、環状の移動経路においては、移動開始位置と移動終了位置とが一致しているか、又は、極めて近接しているので、移動開始位置におけるローカルマップと移動終了位置におけるローカルマップとは類似しているとの特徴を利用して、当該判定を行ってもよい。
この場合、移動教示装置100、200は、移動開始位置におけるローカルマップと、移動終了位置におけるローカルマップと、をマップマッチングして、これら2つのローカルマップの一致度が所定の一致度以上である場合に、教示した移動経路が環状であると判定できる。
上記のローカルマップの一致度は、例えば、2つのローカルマップが最も一致したときに、2つのローカルマップ中の座標値が一致している(あるいは所定の距離の範囲内にある)座標点の個数、又は、当該座標点の個数のローカルマップ中に含まれる全体の座標点数に対する割合として表すことができる。
移動経路の移動開始位置と移動終了位置とにおいて取得された2つのローカルマップの類似度に基づいて移動経路が環状であるか否かを判定することにより、移動体1(移動教示装置100、200)が移動経路の形状を自律的に判定できる。
または、環状の移動経路を教示している場合に、移動開始位置において取得したローカルマップとの一致度が極めて高いローカルマップを取得した位置を移動終了位置であると判定してもよい。
この場合、移動開始位置において取得したローカルマップとの一致度が極めて高いローカルマップを取得する位置に到達するまで、例えば、「スタートとゴールが所定の範囲内に入るように、経路を一周させてください」とのメッセージを移動体1(の操作装置)のディスプレイなどに表示してもよい。
その他、ユーザにより設定された移動開始位置及び移動終了位置において取得された2つのローカルマップの一致度が所定の一致度以下である場合などには、設定した移動終了位置がまだ移動開始位置から大きくずれている、又は、移動開始位置の環境が変化したために設定した移動終了位置が適切でないと判定し、その旨をユーザに通知するようにしてもよい。
これにより、移動体1が自律的に移動開始位置と移動終了位置とを決定し、ユーザに対して移動体1が移動開始位置及び移動終了位置に存在しているか否かを通知できる。
(B)第1位置〜第4位置の選択についての他の実施形態
上記の第1実施形態及び第2実施形態において、第1位置関係を算出するための第1位置P1(移動開始位置)と第2位置P2(移動終了位置)の選択、及び、第3位置関係を算出するための第3位置P3と第4位置P4の選択について、これら2つの位置が互いに近接していることと、これら2つの位置に関する情報が取得された時間が離れていること以外には条件がなかった。
しかし、これに限られず、例えば、上記の4つの位置として、移動経路R1、R2(移動環境ME、ME')のうち特徴的な形状のローカルマップが取得可能な位置を選択してもよい。
2つの地図情報(ローカルマップ)のマップマッチングによる位置、姿勢、又は移動量の推定においては、一般的に、地図が対称な形状を有しているなどの単調な形状である場合よりも、非対称で特徴的な形状を有している方が、一義的かつ正確に位置、姿勢、又は移動量を推定できる。
よって、第1位置P1〜第4位置P4として、特徴的な形状のローカルマップを取得可能な位置を選択することにより、教示移動により教示した走行スケジュールTS、TS'及び環境地図M1、M1'を、より精度よく補正できる。
この場合、移動教示装置100、200は、例えば、環状の移動経路を教示しようとしている場合に、移動経路の移動開始位置及び移動終了位置において取得したローカルマップM2の形状について調べてもよい。これらのローカルマップの形状が単調である場合には、移動教示装置100、200は、移動体1のユーザに対して、移動開始位置及び/又は移動終了位置を変更するよう通知してもよい。当該通知は、例えば、移動体1(の操作装置)のディスプレイ(図示せず)に移動開始位置及び/又は移動終了位置を変更する旨を表示したり、警告音を鳴らしたりすることにより通知できる。
さらにこの場合、移動教示装置100、200は、ユーザが適切な移動開始位置に移動体1を設置するまで移動体1の移動を開始させないか、及び/又は、適切な移動終了位置に移動体1を到達させるまでユーザの操作による移動の終了を許可しないようにしてもよい。
(C)推定対象についての他の実施形態
上記の第1実施形態及び第2実施形態においては、移動体1の移動環境ME、ME'の位置(座標値)及び/又は姿勢(所定の軸に対する角度)を推定し、推定通過点及び推定姿勢を含む走行スケジュールTS、TS'を生成及び補正していた。しかし、これに限られず、移動体1の姿勢が問題にならない場合(例えば、移動部12がオムニホイールである場合など)には、推定通過点の座標値のみを含む走行スケジュールTS、TS'を生成及び補正してもよい。
(D)移動経路及び環境地図の補正についての他の実施形態(その1)
上記の第1実施形態のステップS37及び第2実施形態のステップS36'においては、補正後の走行スケジュールTS、TS'に含まれる補正後の各推定通過点に、対応する通過点にて取得したローカルマップM2を配置することにより、環境地図M1、M1'を補正していた。
しかし、これに限られず、各推定通過点に対応するローカルマップM2を配置する際に、地図作成部1433は、各推定通過点を、当該各推定通過点に対応する通過点にて取得されたローカルマップM2と、これまでに補正された環境地図M1、M1’とのマップマッチングにより推定し直してもよい。その後、地図作成部1433は、当該推定し直した各推定通過点に対応するローカルマップを配置することにより、環境地図を補正してもよい。
これにより、補正された走行スケジュールTS、TS'中の推定通過点のそれぞれに、対応するローカルマップを配置するのみにて環境地図M1、M1’を補正するよりも、さらに精度よく環境地図M1、M1’を補正できる。
(E)移動経路及び環境地図の補正についての他の実施形態(その2)
上記の第2実施形態では、ステップS31'で補正した走行スケジュールTS'から複数回通過領域に含まれる1つあるいは複数の推定通過点を決定して、走行スケジュールTS'及び環境地図M1'を再補正していた。しかし、これに限られず、補正前の走行スケジュールTSから複数回通過領域に含まれる1つあるいは複数の推定通過点を決定してもよい。
これにより、第1位置P1と第2位置P2の情報と1つあるいは複数の推定通過点の情報とを同時に利用できるため、一回の補正で環境地図M1'を精度よく補正できる。
(F)移動経路及び環境地図の補正についての他の実施形態(その3)
第2実施形態における第3位置P3及び第4位置P4は、当該2つの位置を移動体1が通過する時間が所定の時間以上離れていれば、複数回通過領域Aに含まれるものでなくてもよい。例えば、図15に示すように、移動体1が袋小路状の通路に侵入することなく(例えば、低速度にて、及び/又は、下記の2つの位置に移動する間に一時停止をして)一方向に進んだ場合に、当該袋小路状の通路の近傍(特徴的なローカルマップが取得できる位置)の2つの位置を第3位置P3及び第4位置P4としてもよい。図15は、第3位置及び第4位置の他の一例を示す図である。
これにより、移動体1を同一経路にて複数回通過させることなく、第3位置P3及び第4位置P4を決定できる。
(G)自律走行経路についての他の実施形態
上記の第1実施形態及び第2実施形態においては、環境地図M1、M1’を補正した後、走行スケジュールTS、TS’に沿って自律移動していた。しかし、これに限られず、環境地図M1、M1’を補正した地図において、自由に現在位置と目的位置とを設定し、その間の経路を計画して自律走行することもできる。
本発明は、所定の移動環境にて移動体を移動させた際の移動経路を教示する装置及び方法に広く適用できる。
100、200 移動教示装置
1 移動体
11 本体
12 移動部
121a、121b モータ
123a、123b 車輪
125a、125b エンコーダ
13 レーザレンジセンサ
131 第1レーザレンジセンサ
133 第2レーザレンジセンサ
14 制御部
141 記憶部
142 ローカルマップ取得部
143 自己位置推定部
1431 移動経路記録部
1433 地図作成部
144 位置関係算出部
145 走行制御部
15 補助輪部
15a、15b 補助車輪
A 複数回通過領域
M1、M1' 環境地図
M2 ローカルマップ
M2−1 第1ローカルマップ
M2−2 第2ローカルマップ
M2−3 第3ローカルマップ
M2−4 第4ローカルマップ
ME、ME' 移動環境
P1 第1位置
P1' 第1推定通過点
P2 第2位置
P2' 第2推定通過点
P3 第3位置
P3' 第3推定通過点
P4 第4位置
P4' 第4推定通過点
R1、R2 移動経路
TS、TS' 走行スケジュール

Claims (8)

  1. 移動環境の第1位置から前記第1位置の近傍の第2位置まで移動体を教示移動させたときの移動経路を教示する移動教示装置であって、
    前記移動体の前記移動環境における存在位置を中心とした所定の範囲内の地図情報であるローカルマップを取得するローカルマップ取得部と、
    前記第1位置から前記第2位置まで教示移動する間に前記移動体が通過した複数の通過点のそれぞれにおいて取得された前記ローカルマップと前記移動環境を表す環境地図とのマップマッチングにより、前記複数の通過点の前記移動環境における位置を複数の推定通過点として推定し、当該複数の推定通過点を教示された前記移動経路である教示移動経路として記録する移動経路記録部と、
    前記複数の通過点にて取得された複数の前記ローカルマップのそれぞれを、対応する推定通過点に配置することにより、前記環境地図を作成する地図作成部と、
    前記第1位置において取得された第1ローカルマップと、前記第2位置において取得された第2ローカルマップとのずれ量に基づいて、前記第1位置と前記第2位置との相対的な位置関係を表す第1位置関係を算出する位置関係算出部と、
    を備える移動教示装置。
  2. 前記位置関係算出部は、前記第1位置に対応する前記推定通過点である第1推定通過点と、前記第2位置に対応する前記推定通過点である第2推定通過点と、の相対的な位置関係を表す第2位置関係をさらに算出し、
    前記第1位置関係と前記第2位置関係との相対位置関係に基づいて、実際の前記移動経路に対する前記教示移動経路の歪みを表す推定歪み量を算出する、
    請求項1に記載の移動教示装置。
  3. 前記移動経路記録部は、前記推定歪み量を前記教示移動経路の全体に分配することにより、前記教示移動経路を補正する、請求項2に記載の移動教示装置。
  4. 前記地図作成部は、前記教示移動経路を補正することにより補正された複数の推定通過点のそれぞれに、対応する通過点において取得した前記ローカルマップを配置して前記環境地図を補正する、請求項1〜3のいずれかに記載の移動教示装置。
  5. 前記地図作成部は、前記教示移動経路を補正することにより補正された複数の推定通過点のそれぞれに、対応する通過点において取得した前記ローカルマップを配置して前記環境地図を補正する際に、各推定通過点を、当該各推定通過点に対応する通過点にて取得されたローカルマップとこれまでに補正された前記環境地図とのマップマッチングにより推定し直し、その後、推定し直した推定通過点に対応するローカルマップを配置することにより、前記環境地図を補正する、請求項1〜4のいずれかに記載の移動教示装置。
  6. 前記位置関係算出部は、第3位置において取得された第3ローカルマップと、前記第3位置を通過してから所定の時間後において通過した第4位置において取得された第4ローカルマップとのずれ量に基づいて、前記第3位置と前記第4位置の相対的な位置関係を表す第3位置関係をさらに算出する、
    請求項1〜5のいずれかに記載の移動教示装置。
  7. 前記移動経路には、前記移動体が複数回通過する複数回通過領域が含まれ、
    前記第3位置は、前記複数回通過領域に含まれる通過点を第1回目に通過したときの位置であり、前記第4位置は、前記第1回目よりも後の第2回目において通過した当該通過点の近傍の位置である、請求項6に記載の移動教示装置。
  8. 移動環境の第1位置から前記第1位置の近傍の第2位置まで移動体を教示移動させたときの移動経路を教示する移動教示方法であって、
    前記第1位置から前記第2位置まで教示移動する間に移動体が通過した複数の通過点のそれぞれにおいて、前記移動体の前記移動環境における存在位置を中心とした所定の範囲内の地図情報であるローカルマップを取得するステップと、
    前記ローカルマップと前記移動環境を表す環境地図とのマップマッチングにより、前記複数の通過点の前記移動環境における位置を複数の推定通過点として推定するステップと、
    前記複数の推定通過点を教示された前記移動経路である教示移動経路として記録するステップと、
    前記複数の通過点にて取得された複数の前記ローカルマップのそれぞれを、対応する推定通過点に配置することにより、前記環境地図を作成するステップと、
    前記第1位置において取得された第1ローカルマップと、前記第2位置において取得された第2ローカルマップとのずれ量に基づいて、前記第1位置と前記第2位置との相対的な位置関係を表す第1位置関係を算出するステップと、
    を含む移動教示方法。
JP2016151174A 2016-08-01 2016-08-01 移動教示装置、及び、移動教示方法 Pending JP2018022215A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016151174A JP2018022215A (ja) 2016-08-01 2016-08-01 移動教示装置、及び、移動教示方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016151174A JP2018022215A (ja) 2016-08-01 2016-08-01 移動教示装置、及び、移動教示方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018022215A true JP2018022215A (ja) 2018-02-08

Family

ID=61165662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016151174A Pending JP2018022215A (ja) 2016-08-01 2016-08-01 移動教示装置、及び、移動教示方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018022215A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021516403A (ja) * 2018-03-19 2021-07-01 アミクロ セミコンダクター カンパニー リミテッドAmicro Semiconductor Co.,Ltd. ロボットの再測位方法
WO2021220331A1 (ja) * 2020-04-27 2021-11-04 株式会社日立産機システム 移動体システム
EP3987376A4 (en) * 2019-06-24 2023-12-06 Mul Technologies, LLC AUTONOMOUS UTILITY CART AND ROBOTIC CART PLATFORM
JP7411208B2 (ja) 2019-11-26 2024-01-11 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター 地図作成方法、地図作成装置、位置推定方法、及び位置推定装置
JP7483414B2 (ja) 2020-03-06 2024-05-15 キヤノン株式会社 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014076844A1 (ja) * 2012-11-19 2014-05-22 株式会社日立製作所 自律移動システムおよび管制装置
JP2015111336A (ja) * 2013-12-06 2015-06-18 トヨタ自動車株式会社 移動ロボット

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014076844A1 (ja) * 2012-11-19 2014-05-22 株式会社日立製作所 自律移動システムおよび管制装置
JP2015111336A (ja) * 2013-12-06 2015-06-18 トヨタ自動車株式会社 移動ロボット

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021516403A (ja) * 2018-03-19 2021-07-01 アミクロ セミコンダクター カンパニー リミテッドAmicro Semiconductor Co.,Ltd. ロボットの再測位方法
JP7085296B2 (ja) 2018-03-19 2022-06-16 珠海一微半導体股▲ふん▼有限公司 ロボットの再測位方法
EP3987376A4 (en) * 2019-06-24 2023-12-06 Mul Technologies, LLC AUTONOMOUS UTILITY CART AND ROBOTIC CART PLATFORM
JP7411208B2 (ja) 2019-11-26 2024-01-11 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター 地図作成方法、地図作成装置、位置推定方法、及び位置推定装置
JP7483414B2 (ja) 2020-03-06 2024-05-15 キヤノン株式会社 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
WO2021220331A1 (ja) * 2020-04-27 2021-11-04 株式会社日立産機システム 移動体システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018022215A (ja) 移動教示装置、及び、移動教示方法
JP6136543B2 (ja) 自律移動体
JP6673486B2 (ja) 走行経路作成方法、自律走行装置、及びプログラム
JP6481347B2 (ja) 移動量推定装置、自律移動体、及び移動量の推定方法
US9244461B2 (en) Autonomous mobile device
JP2017211825A (ja) 自己位置推定装置、及び、自己位置推定方法
JP7085296B2 (ja) ロボットの再測位方法
JP5018458B2 (ja) 座標補正方法、座標補正プログラム、及び自律移動ロボット
JP5157803B2 (ja) 自律移動装置
JP2015111336A (ja) 移動ロボット
Sprunk et al. Lidar-based teach-and-repeat of mobile robot trajectories
JP6052045B2 (ja) 自律移動体
CN108469823B (zh) 一种基于单应性的移动机器人编队跟随方法
JP2010288112A (ja) 自己位置推定装置及び自己位置推定方法
JP2018010403A (ja) 移動経路作成方法、及び、移動経路作成装置
JP2020024618A (ja) 移動経路取得方法、及び、移動経路取得装置
JP7058761B2 (ja) 移動体制御装置、移動体制御学習装置、及び移動体制御方法
JP2016091086A (ja) 移動体
US20220378268A1 (en) Autonomously traveling vehicle, control method, and program
JP6589578B2 (ja) 移動量推定装置、自律移動体、及び移動量の推定方法
JP6801243B2 (ja) 移動目標決定装置、及び、移動目標決定方法
JP2023155919A (ja) 走行領域決定方法及び自律走行体
JP2021149229A (ja) 移動体、及び、位置推定方法
JP6626248B2 (ja) 移動量推定装置、自律移動体、及び移動量の推定方法
CN114236553B (zh) 一种基于深度学习的自主移动机器人定位方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200519

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20201117