JP2018021877A - 地形計測方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】地上に三次元スキャナーを設置することによって、起伏や障害物を有する地形の三次元形状を計測する地形計測方法において、人為的な労力を軽減する。
【解決手段】地点P〜P15にマーカーを設置するマーカー設置工程と、2つ以上のマーカーが視野に入る地点Q〜Q31に三次元スキャナーを設置し、地点Q(kは1〜31以下の全ての整数)の周囲の三次元地形データDをスキャンする地形スキャン工程と、三次元地形データDに含まれるマーカーが設置された少なくとも2地点のGPS座標と、三次元スキャナーを設置した地点QのGPS座標とから、三次元地形データDの三次元的な方向を決定する方向決定工程と、三次元地形データD〜D31を合成する地形データ合成工程とを経て、計測対象区域αの三次元地形データDを得るようにするとともに、上記のマーカーとして、支柱とマーカー表示部とで構成されたものを用いるようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、起伏を有する又は障害物の存在する地形を計測するための地形計測方法に関する。
古墳の調査においては、その三次元形状を計測することが重要である。古墳の三次元形状の計測は、古くから、平板測量で行われていた。しかし、平板測量は、人為的な労力が膨大であることに加えて、計測精度も低いという欠点を有していた。このため、近年では、古墳の上空からレーザーを照射することにより、古墳の三次元形状を計測することも行われるようになっている(例えば、特許文献1の段落0036)。しかし、この方法は、樹冠等に覆われて上空から隠れた部分の地表の起伏を捉えることができないという欠点を有していた。したがって、レーザーを用いた上空からの計測は、飽くまで現地調査の補助として利用されるに過ぎず、古墳の三次元形状を正確に計測するためには、現地調査を要することに変わりはなかった。
特開2009−014643号公報
このような実状に鑑みて、本出願人は、地上に三次元スキャナーを設置して古墳の三次元形状を計測することを試みている。しかし、古墳の表面は、起伏に富んでいることに加えて、古墳の表面には、樹木や雑草等の障害物が多く存在しているため、1回の計測では、古墳全体の三次元形状を計測することができない。このため、三次元スキャナーによる計測を複数地点で行い、それぞれの計測で得られた三次元地形データを合成することによって、古墳全体の三次元形状を得ようとしている。
しかし、上記のように複数地点で計測された三次元地形データを合成しようとすると、それぞれの三次元地形データにおける三次元的な方向を特定する必要があり、そのためには、それぞれの三次元地形データにおける少なくとも3地点の座標(地球上の座標)を把握しておく必要がある。その3地点のうち、1地点の座標については、三次元スキャナーを設置した座標を用いることができるものの、残りの2地点の座標については、それぞれの三次元地形データにおける特定地点の座標とする必要がある。したがって、本出願人は、三次元スキャナーを設置した箇所の周囲の2地点にマーカーを設置して、それらのマーカーを設置した箇所の座標を記録するとともに、それらのマーカーが視野内に収まるように三次元スキャナーで三次元地形データを計測することを考えている。
ところが、既に述べたように、古墳の表面は、起伏に富んでいることに加えて、古墳の表面には、樹木等の障害物が存在するため、三次元スキャナーの視野内(計測範囲内)において、マーカーの設置に適した箇所は非常に限られている。このため、本出願人が検討している計測方法においても、古墳の全体形状を漏れなく計測するためには、三次元スキャナーによる計測箇所や設置するマーカーの個数を増やす必要があり、一連の作業に要する労力を思ったほど軽減できないという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、地上に三次元スキャナーを設置することによって、起伏や障害物を有する地形(古墳等)の三次元形状を計測する地形計測方法において、三次元スキャナーによる計測箇所や、設置するマーカーの個数を削減し、人為的な労力を軽減することを目的とするものである。
上記課題は、
起伏を有する又は障害物の存在する地形を計測するための地形計測方法であって、
計測対象区域における複数の地点P〜P(iは3以上のある整数)にマーカーを設置するマーカー設置工程と、
少なくとも2つのマーカーが視野に入る複数の地点Q〜Q(jは3以上のある整数)に三次元スキャナーを設置し、地点Q(kは1以上j以下の全ての整数)の周囲の三次元地形データDをスキャンする地形スキャン工程と、
三次元地形データDに含まれる、マーカーが設置された少なくとも2つの地点のGPS座標と、三次元地形データDをスキャンするために三次元スキャナーを設置した地点QのGPS座標とから、三次元地形データDの三次元的な方向を決定する方向決定工程と、
三次元地形データD〜Dを合成して計測対象区域における略全域の三次元地形データを得る地形データ合成工程と、
を経るとともに、
マーカー設置工程で設置するマーカーとして、
地面に立設するための支柱と、
支柱の上部に支持されたマーカー表示部と、
で構成されたものを用いる
ことを特徴とする地形計測方法
を提供することによって解決される。
ここで、「計測対象区域」とは、計測対象物上の区域だけでなく、その周辺区域も含まれる概念である。したがって、例えば、古墳の全体形状を計測する場合には、計測対象物である古墳内にマーカーを設置する場合だけでなく、古墳の周辺区域にマーカーを設置する場合や、その両方(古墳内及び古墳の周辺区域)にマーカーを設置する場合も、本発明の技術的範囲に含まれる。
また、地形スキャン工程における「地点Q(kは1以上j以下の全ての整数)の周囲の三次元地形データDをスキャンする」とは、地点Qでは三次元地形データDをスキャンし、地点Qでは三次元地形データDをスキャンし、・・・、地点Qでは三次元地形データDをスキャンし、というように、地点Q〜Qのそれぞれにおいて、三次元地形データD〜Dをそれぞれスキャンしていくことを意味している。このため、地形スキャン工程が終わった際には、j個の三次元地形データD〜Dが得られた状態となっている。
同様に、方向決定工程における「三次元地形データDに含まれる、マーカーが設置された少なくとも2つの地点のGPS座標と、三次元地形データDをスキャンするために三次元スキャナーを設置した地点QのGPS座標とから、三次元地形データDの三次元的な方向を決定する」とは、三次元地形データDに含まれる、マーカーが設置された少なくとも2つの地点のGPS座標と、三次元地形データDをスキャンするために三次元スキャナーを設置した地点QのGPS座標とから、三次元地形データDの三次元的な方向を決定し、三次元地形データDに含まれる、マーカーが設置された少なくとも2つの地点のGPS座標と、三次元地形データDをスキャンするために三次元スキャナーを設置した地点QのGPS座標とから、三次元地形データDの三次元的な方向を決定し、・・・、三次元地形データDに含まれる、マーカーが設置された少なくとも2つの地点のGPS座標と、三次元地形データDをスキャンするために三次元スキャナーを設置した地点QのGPS座標とから、三次元地形データDの三次元的な方向を決定し、というように、三次元地形データD〜Dのそれぞれの三次元的な方向を決定することを意味している。このため、方向決定工程が終わった際には、j個の三次元地形データD〜Dの三次元的な方向が決定された状態となっている。
本発明の地形計測方法では、三次元スキャナーを用いて計測対象区域の三次元形状を計測するため、平板測量等によって計測を行う場合と比較して、人為的な労力を大幅に軽減することができる。また、本発明の地形計測方法では、上空からではなく、地上に設置した三次元スキャナーを用いて計測対象区域の三次元形状を計測するため、計測対象区域が樹冠等で覆われている場合であっても、その部分の起伏を計測することができる。さらに、本発明の地形計測方法では、マーカーにおけるマーカー表示部(三次元スキャナーによって認識される部分)が支柱の上部に支持された構造としたため、マーカー表示部を地面よりも高い場所に配することが可能となっている。このため、計測対象区域に起伏や障害物がある場合であっても、マーカー表示部が遠くからでも視認できるようにし、設置するマーカーの個数を減らすことが可能になる。したがって、三次元スキャナーによる計測箇所を削減することも可能になる。
本発明の地形計測方法においては、マーカー設置工程で設置するマーカーとして、そのマーカー表示部が、水平軸回りの角度が調節可能な状態で支柱の上部に支持されたものを用いることも好ましい。これにより、マーカーの支柱を鉛直方向から傾けることなく、マーカー表示部の正面が三次元スキャナーに向くようにすることが可能になり、三次元スキャナーがマーカー表示部を認識しやすくすることが可能になる。
本発明の地形計測方法において、上記の方向決定工程や、地形データ合成工程は、通常、コンピュータ上でソフト的に行われる。この点、本発明の地形計測方法を、三次元地形データD〜Dに含まれる障害物をソフト的に除去する障害物除去工程を備えたものとすることも好ましい。これにより、計測対象区域の地表の三次元形状を把握しやすくすることが可能になる。障害物除去工程を実行するタイミングは、特に限定されない。障害物除去工程は、地形スキャン工程と同時に行ってもよいし、地形スキャン工程と方向決定工程との間に行ってもよいし、方向決定工程と地形データ合成工程との間に行ってもよいし、地形データ合成工程の完了後に行ってもよい。しかし、障害物除去工程を効率的に実行できるようにするためには、障害物除去工程は、地形データ合成工程の完了後に行うと好ましい。
本発明の地形計測方法は、起伏及び障害物(樹木、雑草又は岩等)を有する地形を計測するものとして適している。本発明の地形計測方法の用途は、特に限定されないが、古墳の調査を行う場合(古墳の三次元形状を計測する場合)に採用すると好適である。このほか、ゴルフ場の建設予定地の調査を行う場合(ゴルフ場の建設予定地の三次元形状を計測する場合)や、ダムの建設予定地の調査を行う場合(ダムの建設予定地の三次元形状を計測する場合)にも、本発明の地形計測方法を好適に採用することができる。これらの地形は、いずれも、起伏に富んでいることに加えて、樹木や雑草や岩等の障害物が多く存在することが多く、本発明の地形計測方法を採用することによって得られるメリットが大きい。
以上のように、本発明によって、地上に三次元スキャナーを設置することによって、起伏や障害物を有する地形(古墳等)の三次元形状を計測する地形計測方法において、三次元スキャナーによる計測箇所や、設置するマーカーの個数を削減し、人為的な労力を軽減することが可能になる。
本発明の地形計測方法の一例を示したフローチャートである。 本発明の地形計測方法によって得られた古墳の三次元形状の一例を示した図である。 本発明の地形計測方法における、マーカーの設置地点及び三次元スキャナーの設置地点の配置の一例を示した図である。 本発明の地形計測方法で使用するマーカーの一例を示した斜視図である。 本発明の地形計測方法で使用するマーカーの他例を示した斜視図である。 本発明の地形計測方法における地形スキャン工程を実施している様子を示した図である。 本発明の地形計測方法における方向決定工程を説明する図である。
本発明の地形計測方法の好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。以下においては、説明の便宜上、古墳の三次元形状を計測する場合を例に挙げて本発明の地形計測方法を説明する。しかし、上述したように、本発明の地形計測方法の用途は、古墳の調査に限定されるものではなく、起伏や障害物を有する地形を計測する必要のある各種用途において好適に採用することができる。また、本発明の地形計測方法の技術的範囲は、以下で述べる実施態様に限定されることなく、本発明の趣旨を損なわない範囲で適宜変更を施すことができる。
1.本発明の地形計測方法の基本的な流れ
図1は、本実施態様の地形計測方法の流れを示したフローチャートである。図2は、本実施態様の地形計測方法によって得られた古墳の三次元形状(合成後の三次元地形データD)の一例を示した図である。本実施態様の地形計測方法は、図1に示すように、マーカー設置工程と、地形スキャン工程と、方向決定工程と、地形データ合成工程と、障害物除去工程とを経ることによって、図2に示すように、古墳の三次元形状を得るためのものとなっている。
2.マーカー設置工程
マーカー設置工程は、図3に示すように、計測対象区域αにおける互いに離散した地点P〜P(P〜P15)に、図4に示すようなマーカー10をそれぞれ設置していく工程である。図3は、本実施態様の地形計測方法における、マーカーの設置地点P〜P(P〜P15)及び三次元スキャナーの設置地点Q〜Q(Q〜Q31)の配置の一例を示した図である。図4は、本実施態様の地形計測方法で使用するマーカー10の一例を示した斜視図である。本実施態様の地形計測方法においては、計測対象物である古墳α(図3において目の小さい網掛けハッチングで示した領域)だけでなく、その周辺区域α(図3において目の大きな網掛けハッチングで示した領域)にも、マーカー10の設置地点P〜Pを設けている。
本実施態様の地形計測方法においては、地点P〜Pに設置するマーカー10として、図4に示すように、地面に立設するための支柱11と、支柱の上部に支持されたマーカー表示部12とで構成されたものを用いている。マーカー表示部12は、三次元スキャナー20(図6を参照)で認識される部分であるところ、このマーカー表示部12を支柱11によって地面よりも高い場所で支持することによって、マーカー表示部12と三次元スキャナー20との間に、樹木や雑草等の障害物がある場合であっても、三次元スキャナー20にマーカー表示部12を読み取らせることが可能となっている。本実施態様の地形計測方法においては、マーカー表示部12における前面の中心Cの座標が、地点P〜Pの座標(GPSで読み取る座標)となるようにしている。
マーカー10における支柱11の下端からマーカー表示部12の中心Cまでの高さH(図4)は、特に限定されない。しかし、高さHを低くしすぎると、マーカー表示部12を高い位置で支持できなくなる。このため、高さHは、通常、30cm以上とされる。高さHは、50cm以上であることが好ましく、70cm以上であることがより好ましく、90cm以上であることがさらに好ましい。一方、高さHを高くしすぎると、マーカー10が大型化して持ち運びや設置作業をしにくいものとなる虞がある。このため、高さHは、通常、300cm以下とされる。高さHは、250cm以下であることが好ましく、200cm以下であることがより好ましい。本実施態様の地形計測方法において、高さHは100cmとしている。
マーカー10におけるマーカー表示部12には、三次元スキャナー20(図3)が識別可能な表示が施される。マーカー表示部12に施す表示は、通常、周囲の風景から浮き立つパターンや色彩が施される。本実施態様の地形計測方法においては、矩形状を為すマーカー表示部12を2行2列の矩形状の区画に分割し、それぞれの区画に白色と黒色を交互に配したパターンを上記の表示として施している。このパターンは、地面や樹木や雑草や岩や空の手前に位置する場合でも、三次元スキャナー20がそのパターンのみを容易に識別することができるものとなっている。
マーカー10は、計測対象区域α(図3)における設置地点P〜Pの地面に直接打ち込むものとしてもよいが、この場合には、マーカー10の設置作業を行う際に、設置地点P〜PのGPS座標(マーカー表示部12の中心Cの座標)をその都度計測する必要が生じる等、マーカー設置工程の作業効率が低下する虞がある。このため、本実施態様の地形計測方法においては、マーカー10を用いて予めGPS座標を計測したマーカー表示部12の中心Cの真下となる箇所に、図6に示すように、基準点ブロック30を予め打ち込んでおき(事前の踏査の際等に打ち込んでおき)、マーカー設置工程を実際に行う際には、その基準点ブロック30の上面に設けられた凹部31に、支柱11の下端を嵌め込むことによって、マーカー10を設置するようにしている。これにより、実際のマーカー設置工程を行う際には、設置地点P〜PのGPS座標を計測する必要がなくなるため、マーカー設置工程の作業効率を向上することが可能になる。
ところで、従来の地形計測方法では、マーカー10の設置地点P〜Pは、事前の踏査の際等に、よく吟味して決定する必要があり、それでもなお、マーカー10の設置地点P〜Pの数(iの値)がかなり多くなっていた。これに対し、本実施態様の地形計測方法では、上述したように、マーカー10(図4及び図5)として、マーカー表示部12が支柱11の上部に支持されたものを用いており、マーカー表示部12が広い範囲から認識(視認)できるようになっている。このため、本実施態様の地形計測方法では、マーカー10の設置地点P〜Pは、事前の踏査の際等に、「この辺りであれば、周囲の広い範囲から見えるだろう」というような位置に決定すればよく、事前の踏査の際に要する手間を大幅に軽減することができるようになっている。また、マーカー10の設置地点P〜Pの数(iの値)も少なく抑えることができるようになっている。
マーカー10は、その支柱11が鉛直方向(重力方向)に対して傾斜するように設置してもよいが、この場合には、マーカー表示部12の中心Cの水平座標(設置地点P〜Pの水平座標)と基準点ブロック30の凹部31の水平座標とにズレが生じ、そのズレを補正する必要が生じる。このため、マーカー10は、通常、その支柱11が鉛直方向に対して平行となるように設置される。本実施態様の地形計測方法においては、支柱11の方向を確認するための水準器(図示省略)をマーカー10に取り付けている。マーカー10における支柱11は、三脚等のマーカー支持手段40(図6を参照)によって鉛直方向に保つことができるようになっている。
また、マーカー10としては、図4に示したもののほか、図5に示すものを使用することも好ましい。図5は、マーカー10の他例を示した斜視図である。図5のマーカー10は、支柱11とマーカー表示部12との間に、軸受手段13を有しており、水平軸Lを中心としてマーカー表示部12を上下方向(図5における矢印A又は矢印Aの向き)に回動させることによって、マーカー表示部12の水平軸L回りの角度を調節することができるものとなっている。この構成は、以下のような意味を有している。
すなわち、マーカー表示部12の前面は、三次元スキャナー20から出射されるレーザー光(図6における太い破線の矢印を参照)に対して垂直又は垂直に近い状態となっていなければ、三次元スキャナー20に認識されにくくなるところ、図5のマーカー10では、マーカー表示部12を上下方向に回動させることによって、マーカー表示部12の前面を三次元スキャナー20から出射されるレーザー光に対して垂直又は垂直に近い状態となるように調節することができるようになっている。
軸受手段13は、上記のような機能を発揮できるのであれば、その具体的な構成を特に限定されない。図5のマーカー10においては、支柱11の上端部に固定される前面視「U」字状の支持フレーム13aと、マーカー表示部12の両側面に配される左右一対の側板部13bと、側板部13bを互いに連結してマーカー表示部12の背面側に固定される連結軸部13cと、左右の側板部13bに対して支持フレーム13aの左右のアーム部をそれぞれ回動可能な状態で連結する支軸部13dと、支持フレーム13aに対して側板部13bが回動できないよう(マーカー表示部12の角度を固定できるよう)に支軸部13dを締め付ける締付手段13eによって、軸受手段13を構成している。
図5のマーカー10においては、マーカー表示部12を上下方向に回動させる際に、マーカー表示部12の前面の中心Cの座標が変化すると、後述する方向決定工程や地形データ合成工程を実行する際に誤差が生じ、計測対象区域αの正確な三次元地形データを取得できなくなるところ、側板部13bを設けることによって、マーカー表示部12の前面の中心Cが、マーカー表示部12の回動の中心軸L(支軸部13dの中心線)上となるように設定している。
ところで、マーカー設置工程において、マーカー10は、設置地点P〜Pの全てに一度に設置してもよいが、この場合には、マーカー10の必要本数や、それに付帯するマーカー支持手段40の必要個数も増大する。このため、マーカー設置工程は、後述する地形スキャン工程と並行しながら行い、所望の設置地点(三次元スキャナー20の設置地点)でスキャンを行う場合に必要な設置地点(マーカー10の設置地点)にのみマーカー10を設置していき、これを三次元スキャナー20の設置地点を切り替えながら順次繰り返すようにすることが好ましい。これにより、マーカー10やマーカー支持手段40は、最低2つずつ用意しておけば、本実施態様の地形計測方法を実施することが可能になる。
マーカー10の設置地点P〜Pの数(iの値)は、3以上であれば、特に限定されない。設置地点P〜Pの数iは、通常、計測対象区域αが広くなればなるほど、起伏の程度が激しくなればなるほど、あるいは障害物が多ければ多いほど、増大する。設置地点P〜Pの数iは、5以上、10以上、15以上、あるいは20以上と多くなっても対応可能である。本実施態様の地形計測方法においては、図3に示すように、地点Pから地点P15までの15地点に、マーカー10を設置するようになっている。
一方、設置地点P〜Pの数iに特に上限はないが、通常、1000以下とされる。本実施態様の地形計測方法では、計測対象区域αの単位面積(1アール)当たりの設置地点P〜Pの数iを、1個以下とすることや、0.5個以下とすることや、0.3個以下とすることや、0.1個以下とすることや、0.05個以下とすることも可能である。地形や三次元スキャナー20の性能等によっては、0.01個以下(100アール当たりに1個)とすることも可能である。
マーカー10の設置地点P〜Pの配置は、計測対象区域αの広さや地形、三次元スキャナー20の設置地点Q〜Qの配置、あるいは三次元スキャナー20の性能等によっても異なり、特に限定されない。ただし、設置地点Q〜Qのいずれに三次元スキャナー20を設置しても、必ず2つ以上のマーカー10がその三次元スキャナー20の視野(計測範囲)に収まるようにする。この条件を満たした上で、マーカー10の設置地点P〜Pの数iができるだけ少なくなるように、マーカー10の設置地点P〜Pの配置を決定する。
本実施態様の地形計測方法においても、地点Qに設置された三次元スキャナー20の計測範囲には、地点Pに設置されたマーカー10と地点P13に設置されたマーカー10とが入り、地点Qに設置された三次元スキャナー20の計測範囲には、地点P12に設置されたマーカー10と地点P13に設置されたマーカー10とが入り、地点Qに設置された三次元スキャナー20の計測範囲には、地点P13に設置されたマーカー10と地点P14に設置されたマーカー10とが入り、地点Qに設置された三次元スキャナー20の計測範囲には、地点Pに設置されたマーカー10と地点P14に設置されたマーカー10とが入り・・・というように、設置地点Q〜Q(設置地点Q〜Q31)のいずれに三次元スキャナー20を設置しても、その三次元スキャナー20の計測範囲には、2つ以上のマーカー10が入るようになっている。
3.地形スキャン工程
地形スキャン工程は、図6に示すように、少なくとも2つのマーカー10が視野に入る地点Q(kは1以上j以下の全ての整数)に三次元スキャナー20を設置し、地点Qの周囲の三次元地形データD(図7(a)を参照)をスキャンしていく工程である。図6は、本実施態様の地形計測方法における、地形スキャン工程を実施している様子を示した図である。図6の例においては、地点Qに設置した三次元スキャナー20の計測範囲に、地点P(mは1以上i以下のある整数)に設置したマーカー10と、地点P(nは1以上i以下で且つm以外のある整数)に設置したマーカー10とが入るようになっている。地形スキャン工程では、図6に示したような計測を、三次元スキャナー20の設置地点を地点Qから地点Q31(地点Q)まで順次切り替えながら行っていく。このため、図6に示されるような計測は、計31回(計j回)行われる。したがって、地形スキャン工程を終えた段階では、計31個(計j個)の三次元地形データD〜D31(三次元地形データD〜D)がデジタルデータとして取得された状態となる。
三次元スキャナー20を設置する地点Q(地点Q〜Q31)の地面には、マーカー10の設置地点P(P〜P15)と同様、事前の踏査の際等に、予め基準点ブロック50(図6)を打ち込んでおき、地形スキャン工程を行う際には、この基準点ブロック50を参考に、三次元スキャナー20の設置地点Qを決定することもできる。しかし、本実施態様の地形計測方法では、上述したように、マーカー10(図4及び図5)として、マーカー表示部12が支柱11の上部に支持されたものを用いており、マーカー表示部12が広い範囲から認識(視認)できるようになっているため、三次元スキャナー20の設置地点Qは、事前の踏査の際等に、基準点ブロック50を予め設置しておかなくても、地形スキャン工程を行うその場で容易に決定することができる。また、三次元スキャナー20を設置する地点Qの数(kの値)を大幅に削減することも可能である。本実施態様の地形計測方法においては、地形スキャン工程を行う際(事前の踏査を行う際にはその踏査の際)に、三次元スキャナー20の設置地点QのGPS座標を測定するようにしている。
三次元スキャナー20は、その周囲の地形の三次元形状を計測することができるものであれば、その種類を特に限定されるものではないが、通常、レーザー光等の光波を照射することによってその周囲の地形の三次元形状の計測を行う走査型の光波距離計(いわゆるレーザースキャナー)が用いられる。
また、三次元スキャナー20の最大測定距離は、計測対象区域αの広さ等によっても異なり、特に限定されない。しかし、三次元スキャナー20の最大測定距離が短すぎると、計測対象区域αの略全域の三次元形状を計測するためには、三次元スキャナー20の設置地点Q(Q〜Q)の数を増大したり、マーカー10の設置地点P〜Pの数を増大したりする必要が生じる。このため、三次元スキャナー20の最大測定距離は、通常、10m以上とされる。三次元スキャナー20の最大測定距離は、30m以上であることが好ましく、50m以上であることがより好ましく、100m以上であるとさらに好ましい。三次元スキャナー20の最大測定距離の上限は、特に限定されるものではないが、通常、500〜1000m程度である。
本実施態様の地形計測方法においては、FARO社製のレーザースキャナーである「FARO Laser Scanner Focus3D」(型式:Focus3DX330)を三次元スキャナー20として用いている。この三次元スキャナー20は、最大測定距離が330mで、測定速度が最大976000点/秒で、範囲誤差が最大±2mmのものとなっている。また、この三次元スキャナー20におけるレーザー光出射部21は、地点Qを通る鉛直軸Lを中心として矢印Aの向きに回転(走査)できるようになっており、その周囲360°の範囲が計測範囲に入るものとなっている。
本実施態様の地形計測方法において、三次元スキャナー20は、そのレーザー光出射部21の回転軸Lが基準点ブロック30の凹部51の中心(基準点)を通る鉛直線に一致し、且つ、当該基準点からレーザー光出射部21までの高さが地点QのGPS座標を測定したときと同じとなるように、その姿勢や高さを設定している。
三次元スキャナー20の設置地点Q〜Qの数(jの値)は、3以上であれば、特に限定されない。設置地点Q〜Qの数jは、通常、計測対象区域αが広くなればなるほど、起伏の程度が激しくなればなるほど、あるいは障害物が多ければ多いほど、増大する。設置地点Q〜Qの数jは、5以上、10以上、15以上、あるいは20以上と多くなっても対応可能である。三次元スキャナー20の設置地点Q〜Qの数jは、マーカー10の設置地点P〜Pの数iよりも多くなる場合が多い。本実施態様の地形計測方法においては、図3に示すように、地点Qから地点Q31までの31地点に、三次元スキャナー20を設置するようになっている。
一方、設置地点Q〜Qの数jに特に上限はないが、通常、1000以下とされる。本実施態様の地形計測方法では、計測対象区域αの単位面積(1アール)当たりの設置地点Q〜Qの数jを、1個以下とすることや、0.5個以下とすることや、0.3個以下とすることや、0.1個以下とすることや、0.05個以下とすることも可能である。地形や三次元スキャナー20の性能等によっては、0.01個以下(100アール当たりに1個)とすることも可能である。
4.方向決定工程
方向決定工程は、図7に示すように、三次元地形データD(kは1以上j以下の全ての整数)に含まれる、マーカーが設置された少なくとも2つの地点P,P(m,nは1以上j以下の互いに異なるある整数)のGPS座標と、三次元地形データDをスキャンするために三次元スキャナー20を設置した地点QのGPS座標とから、三次元地形データDの三次元的な方向を決定する工程である。図7は、本実施態様の地形計測方法における、方向決定工程を説明する図である。
すなわち、地形スキャン工程で取得された三次元地形データDにおいては、マーカー10が設置されていた2つの地点及び三次元スキャナー20が設置されていた1つの地点は、絶対的な座標(地球上のGPS座標。同図におけるxyz座標系での座標)上の点P,P,Qとしては認識されておらず、それぞれ、相対的な座標(同図におけるx’y’z’座標系での座標)上の点P’,P’,Q’として認識されている。このため、この段階における三次元地形データDは、GPS座標系(xyz座標系)に対する向きや位置が確定していない状態にある。この点、方向決定工程は、GPS座標系(xyz座標系)に対する三次元地形データDの三次元的な方向を決定する工程となっている。
具体的には、方向決定工程では、図7(a),(b)に示すように、相対座標系(x’y’z’座標系)における三次元地形データD上の点P’,P’,Q’を、それぞれ、GPS座標系(xyz座標系)での点P,P,Qに一致させるためには、三次元地形データDを、x軸回り、y軸回り及びz軸回りにそれぞれどの角度(以下においては、点P’,P’,Q’をそれぞれ点P,P,Qに一致させるために必要な、x軸回りの回転角度を「θ」、y軸回りの回転角度を「θ」、z軸回りの回転角度を「θ」と表記する。)だけ回転させればよいかを演算し、当該演算によって得られた角度θ,θ,θに基づいて、三次元地形データDを、x軸回り、y軸回り及びz軸回りに回転させる。点P’,P’,Q’を結んでできる三角形P’P’Q’は、点P,P,Qを結んでできる三角形Pと合同であるため、上記の回転角度θ,θ,θは、数学的に一義的に求めることができる。
方向決定工程では、このような処理を、全ての三次元地形データD(三次元地形データD〜D)のそれぞれについてソフト的に行う。このため、方向決定工程を終えた後においては、GPS座標系(xyz座標系)に対する、全ての三次元地形データD(三次元地形データD〜D)の三次元的な方向が決定された状態となっている。
5.地形データ合成工程
地形データ合成工程は、上記の方向決定工程で三次元的な方向が決定された三次元地形データD(三次元地形データD〜D)を合成して、計測対象区域αにおける略全域の三次元地形データD(図2を参照)を得る工程である。
すなわち、既に述べたように、地形スキャン工程を終えた段階では、三次元地形データDは、GPS座標系(xyz座標系)に対する向き(三次元的な方向)や位置(三次元的な位置)が確定していない状態にあり、このうち、三次元地形データDの三次元的な方向については、上記の方向決定工程で決定されるところ、地形データ合成工程は、GPS座標系(xyz座標系)に対するそれぞれの三次元地形データDの位置(三次元的な位置)を決定することによって、三次元地形データD(三次元地形データD〜D)を1つの三次元地形データDに合成する工程となっている。
具体的には、地形データ合成工程では、図7(a),(b)に示すように、相対座標系(x’y’z’座標系)における三次元地形データD(方向決定工程を終えた状態の三次元地形データD)上の点P’,P’,Q’を、それぞれ、GPS座標系(xyz座標系)での点P,P,Qに一致させるためには、三次元地形データDを、x軸方向、y軸方向及びz軸方向にそれぞれどの距離(以下においては、点P’,P’,Q’をそれぞれ点P,P,Qに一致させるために必要な、x軸方向の移動距離を「d」、y軸方向の移動距離を「d」、z軸方向の移動距離を「d」と表記する。)だけ移動させればよいかを演算し、当該演算によって得られた移動距離d,d,dに基づいて、三次元地形データDを、x軸方向、y軸方向及びz軸方向に平行移動させる。上記の移動距離d,d,dは、数学的に一義的に求めることができる。
地形データ合成工程では、このような処理を、全ての三次元地形データD(三次元地形データD〜D)のそれぞれについてソフト的に行う。このため、地形データ合成工程を終えた後においては、GPS座標系(xyz座標系)に対する、全ての三次元地形データD(三次元地形データD〜D)の三次元的な位置が決定された状態となっており、GPS座標系(xyz座標系)で全ての三次元地形データD〜Dが合成された状態となっている。
合成後の三次元地形データDは、欠損領域が存在していても(合成後の三次元地形データD〜Dに隙間が存在していても)よいが、できるだけ欠損領域のない連続した状態となっていることが好ましい。欠損領域は、計測対象区域αの全面積のうち、30%以下となっていることが好ましく、20%以下となっていることがより好ましく、10%以下となっていることがさらに好ましい。欠損領域は、上記の地形スキャン工程を行う際に、三次元スキャナー20を既に設置した地点にピン等の目印を設置して、その死角となる箇所を考慮に入れながら、その後に三次元スキャナー20を設置する地点を決定すること等によって、少なく抑えることができる。ただし、合成後の三次元地形データDの用途等によっては、上記の欠損領域の比率は、30%よりも高くなってもよい場合もある。
また、地形データ合成工程は、上記の方向決定工程を終えた後に実行するようにしてもよいが、方向決定工程と並行して行ってもよい。すなわち、三次元地形データDの三次元的な方向を決定するに、上記の平行移動も行う(三次元地形データDの三次元的な位置も決定する)ようにし、三次元地形データD〜Dの全てについて方向決定工程を終えた際に、三次元地形データD〜Dの合成が終わるようにすることもできる。
6.障害物除去工程
障害物除去工程は、上記の地形スキャン工程においてデジタルデータとして取得された三次元地形データD〜D31(三次元地形データD〜D)から、樹木、雑草又は岩等の障害物をソフト的に(デジタル処理で)除去する工程である。これにより、三次元地形データD〜D31(三次元地形データD〜D)を、障害物を含まないもの(実質的に地表のみが表されたもの)とすることができる。既に述べた通り、障害物除去工程は、地形スキャン工程と同時に行ってもよいし、地形スキャン工程と上記の方向決定工程との間に行ってもよいし、方向決定工程と地形データ合成工程との間に行ってもよい。しかし、合成前の三次元地形データD〜D31のそれぞれに障害物除去工程を行うと、同じ障害物(隣り合う三次元地形データD〜D31で重複した箇所に存在する障害物)につき、障害物除去の処理が複数回重複して行われることがあり、非効率的である。このため、本実施態様の地形計測方法においては、地形データ合成工程の完了後に障害物除去工程を行うようにしており、障害物除去工程を効率的に行うことができるようになっている。
障害物除去工程は、上記のような処理を行うことができるのであれば、その具体的な方法(ソフト)を特に限定されないが、通常、三次元で取得された点群のデータ(三次元点群データ)に処理を施すことのできる三次元点群データ処理ソフトが用いられる。本実施態様の地形計測方法においては、Elysium社製の三次元点群データ処理ソフト「InfiPoints」のノイズ除去機能(地面抽出機能)を用いてパソコン上で障害物除去工程を行っている。
7.その他
本実施態様の地形計測方法を用いると、計測対象物の三次元地形データD(図2を参照)の誤差を数mm程度に抑えることも可能であるため、得られた三次元地形データDは、計測対象物の各種分析や各種研究に有効に活用することができる。例えば、古墳の三次元地形データDからは、古墳の寸法形状や向き等の基本的な情報だけでなく、地面が削られた跡や土が盛られた場所を高精度に識別することも可能であるため、盗掘の痕跡等、詳細な情報を得ることも可能になる。本発明の地形計測方法は、古墳の調査だけでなく、ゴルフ場の建設予定地の調査や、ダムの建設予定地の調査等、土木分野等の各種分野において有効に用いることができる。
10 マーカー
11 支柱
12 マーカー表示部
13 軸受手段
13a 支持フレーム
13b 側板部
13c 連結軸部
13d 支軸部
13e 締付手段
20 三次元スキャナー
21 レーザー光出射部
30 基準点ブロック
31 凹部
40 マーカー支持手段
50 基準点ブロック
51 凹部
D 三次元地形データ(合成後)
〜D 三次元地形データ(合成前)
〜P マーカーの設置地点
〜Q 三次元スキャナーの設置地点
α 計測対象区域
α 古墳(計測対象物)
α 周辺区域

Claims (6)

  1. 起伏を有する又は障害物の存在する地形を計測するための地形計測方法であって、
    計測対象区域における複数の地点P〜P(iは3以上のある整数)にマーカーを設置するマーカー設置工程と、
    少なくとも2つのマーカーが視野に入る複数の地点Q〜Q(jは3以上のある整数)に三次元スキャナーを設置し、地点Q(kは1以上j以下の全ての整数)の周囲の三次元地形データDをスキャンする地形スキャン工程と、
    三次元地形データDに含まれる、マーカーが設置された少なくとも2つの地点のGPS座標と、三次元地形データDをスキャンするために三次元スキャナーを設置した地点QのGPS座標とから、三次元地形データDの三次元的な方向を決定する方向決定工程と、
    三次元地形データD〜Dを合成して計測対象区域における略全域の三次元地形データを得る地形データ合成工程と、
    を経るとともに、
    マーカー設置工程で設置するマーカーとして、
    地面に立設するための支柱と、
    支柱の上部に支持されたマーカー表示部と、
    で構成されたものを用いる
    ことを特徴とする地形計測方法。
  2. マーカー設置工程で設置するマーカーとして、そのマーカー表示部が、水平軸回りの角度が調節可能な状態で支柱の上部に支持されたものを用いる請求項1記載の地形計測方法。
  3. 三次元地形データD〜Dに含まれる障害物をソフト的に除去する障害物除去工程を備えた請求項1又は2記載の地形計測方法。
  4. 請求項1〜3いずれか記載の地形計測方法を用いて、古墳の調査を行う古墳調査方法。
  5. 請求項1〜3いずれか記載の地形計測方法を用いて、ゴルフ場の建設予定地の調査を行うゴルフ場建設予定地調査方法。
  6. 請求項1〜3いずれか記載の地形計測方法を用いて、ダムの建設予定地の調査を行うダム建設予定地調査方法。
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