JP2018021317A - 液体吐出器具 - Google Patents

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秀征 小牧
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Abstract

【課題】工具掛け部を備える液体吐出器具において、意匠性を向上できる液体吐出器具を提供すること。【解決手段】液体吐出器具30は、本体部31と、本体部31に対して着脱可能に設けられる吐出口部34と、を有し、吐出口部34は、吐出口部34の内周面における吐出口部34の先端よりも液体の吐出方向Tの上流側に配置される工具掛け部432bを備える。また、工具掛け部342bは、多角形状に形成されることが好ましい。また、吐出口部34は、工具掛け部342bにおける液体の吐出方向Tの上流側に配置され工具掛け部342bの開口面積よりも小さい開口面積の絞り部342aを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、工具掛け部を備える液体吐出器具に関する。
従来、本体部と、本体部に対して着脱可能に設けられる吐出口部とを有し、吐出口部の先端に工具掛け部が設けられる液体吐出器具が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の工具掛け部は、吐出口部の先端において切り欠き状に形成される。メンテナンス作業を行う管理者は、切り欠き状の工具掛け部に工具を掛けて、本体部から吐出口部を着脱して、液体吐出器具のメンテナンスを行う。
特開平10−183702号公報
特許文献1に記載の液体吐出器具においては、切り欠き状の工具掛け部が、外部から視認されるため、意匠性を低下させていた。
本発明は、工具掛け部を備える液体吐出器具において、意匠性を向上できる液体吐出器具を提供することを目的とする。
本発明は、本体部(例えば、後述の器具本体31)と、前記本体部に対して着脱可能に設けられる吐出口部(例えば、後述の吐出口部34)と、を有し、前記吐出口部は、前記吐出口部の内周面における該吐出口部の先端よりも液体の吐出方向(例えば、後述の吐出方向T)の上流側に配置される工具掛け部(例えば、後述の工具掛け内面部342b)を備える液体吐出器具(例えば、後述の水石鹸吐出器具30)に関する。
また、前記工具掛け部は、多角形状に形成されることが好ましい。
また、前記吐出口部は、前記工具掛け部における液体の吐出方向の上流側に配置され前記工具掛け部の開口面積よりも小さい開口面積の絞り部(例えば、後述の絞り内面部342a)を有することが好ましい。
また、前記吐出口部は、前記工具掛け部における液体の吐出方向の下流側に配置され前記工具掛け部の開口面積よりも大きい開口面積の円筒状の先端側開口内面部(例えば、後述の先端側開口内面部342c)を有することが好ましい。
また、前記本体部は、後方に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜して延びると共に、前記吐出口部が突出した状態で配置される傾斜面部(例えば、後述の傾斜面部373)と、を有することが好ましい。
本発明によれば、工具掛け部を備える液体吐出器具において、意匠性を向上できる液体吐出器具を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る手洗装置の全体斜視図である。 本発明の一実施形態に係る水石鹸吐出装置の水石鹸吐出器具を示す斜視図である。 図2における水石鹸吐出器具の器具本体から吐出口部を取り外した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る水石鹸吐出器具の縦断面図である。 吐出口部を正面から視た正面図である。 水石鹸吐出器具の使用者から視認される吐出口部を示す図であって斜め上方から吐出口部を視た図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。図1は、本発明の一実施形態に係る手洗装置1の全体斜視図である。図2は、本発明の一実施形態に係る水石鹸吐出装置3の水石鹸吐出器具30を示す斜視図である。図3は、図2における水石鹸吐出器具30の器具本体31から吐出口部34を取り外した状態を示す斜視図である。図4は、本発明の一実施形態に係る水石鹸吐出器具30の縦断面図である。図5は、吐出口部34を正面から視た正面図である。図6は、水石鹸吐出器具30の使用者から視認される吐出口部34を示す図であって斜め上方から吐出口部34を視た図である。
本実施形態に係る水石鹸吐出装置3は、例えば鉄道の駅等の公共施設のトイレや洗面所に設置される手洗装置1に自動水栓等の吐水装置と共に設置され、人の手等の物体をセンサで検知し、その検知信号に基づいて自動的に水石鹸の吐出を行うものである。
図1に示すように、本実施形態に係る手洗装置1は、吐水装置20と、水石鹸吐出装置3と、ボウル101と、台110と、を備える。水石鹸吐出装置3(液体吐出装置)は、本発明に係る水石鹸吐出器具30(液体吐出器具)と、水石鹸供給部40と、エア供給部50と、制御ユニット60と、水石鹸吐出装置3の一部を収容する金属筐体70と、を有する。
台110は、手洗装置1における下部を構成する。台110の内部には、水石鹸吐出装置3の一部が金属筐体70に囲まれた状態で収容され、かつ、図示しない排水管やその他の配管等の設備機器が収容される。
また、台110の上方において、手洗部10が配置されている。手洗部10は、ボウル101と、吐水装置20と、水石鹸吐出器具30と、を含んで構成される。
吐水装置20は、吐水装置本体21の先端側に、物体を検知するセンサ22と、吐水口23と、を有する。吐水装置20は、人の手等の物体がセンサ22の検知範囲内に入ることでセンサ22が物体を検知すると、自動的に吐水口23から水(あるいは湯)を吐出する。
水石鹸吐出器具30は、図1に示すように、器具本体31(本体部)の先端側に、物体を検知するセンサ32と、光を照射する報知LED33と、吐出口部34と、を有する。水石鹸吐出器具30は、後述する水石鹸吐出装置3の一部を構成する。水石鹸吐出器具30の内部構造については後述する。
吐出口部34は、水石鹸(液体)と空気が混合されることで形成される泡を先端部から吐出する。
センサ32は、後述する制御ユニット60と電気的に接続されており、物体を検知すると検知信号を制御ユニット60に送信する。水石鹸吐出器具30は、人の手等の物体がセンサ32の検知範囲内に入ることでセンサ32が物体を検知すると、自動的に吐出口部34から水石鹸を吐出する。
報知LED33は、水石鹸を貯留する水石鹸タンク41への水石鹸の補充のタイミングを報知する。報知LED33は、後述する制御ユニット60と電気的に接続されており、液位センサ(図示せず)に検知される水石鹸の液位信号が入力された制御ユニット60から出力された信号に基づいて、水石鹸タンク41への水石鹸の補充のタイミングを、例えば、点滅、点灯及び消灯により報知する。報知LED33は、例えば、LED(Light Emitting Diode)で構成される。
ボウル101は、吐水装置20から吐水され手洗いに使用された水や、水石鹸吐出器具30から吐出され手洗いに使用された水石鹸を受けて排出する。ボウル101の略中央の窪みには排水口102が形成されている。排水口102は、図示しない排水管と連通している。ボウル101が受けた水や水石鹸は、排水口102に導かれ、排水口102から排水管を通じて下水道等の外部に排出される。
本実施形態に係る水石鹸吐出装置3の構成について説明する。
水石鹸吐出装置3は、図1に示すように、水石鹸吐出器具30と、水石鹸供給部40と、エア供給部50と、制御ユニット60と、水石鹸供給部40の一部及び制御ユニット60を収容する金属筐体70と、を有する。
水石鹸供給部40は、水石鹸タンク41(タンク)と、水石鹸用ポンプ42(ポンプ)と、水石鹸供給管43と、を備える。水石鹸タンク41は、水石鹸吐出器具30に供給される水石鹸を貯留する。
金属筐体70は、水石鹸供給部40の水石鹸タンク41、水石鹸用ポンプ42及び制御ユニット60を収容した状態で、例えば、図1に示すように、台110の内部の下部に配置される。金属筐体70は、金属材料により形成される。
水石鹸供給管43は、水石鹸タンク41と水石鹸吐出器具30とを接続する配管であり、水石鹸が流通する。水石鹸供給管43の途中には、水石鹸用ポンプ42が設けられている。
水石鹸用ポンプ42は、水石鹸タンク41に貯留された水石鹸を水石鹸吐出器具30に向けて送出する。
エア供給部50は、エアポンプ51と、空気供給管52と、を備える。空気供給管52は、水石鹸吐出器具30に水石鹸の泡を形成するための空気を供給する配管である。エアポンプ51は、モータ等の駆動部を有し、駆動部を駆動させることで空気を圧縮し、空気供給管52を通じて空気を下流側に圧送する。エアポンプ51は制御ユニット60と電気的に接続されており、制御ユニット60から送信される制御信号に基づいて、空気を水石鹸吐出器具30に供給する。
制御ユニット60は、CPU及びメモリを含んで構成され、水石鹸吐出器具30や水石鹸用ポンプ42やエアポンプ51の動作を制御することで、水石鹸吐出装置3を制御する。制御ユニット60は、制御用ICや、制御用ICなどが実装される回路基板を備える。
制御ユニット60は、センサ32からの検知信号に基づき水石鹸用ポンプ42及びエアポンプ51に制御信号を送信する。
制御ユニット60は、液位センサ(図示せず)が水石鹸タンク41に貯留される水石鹸の液位の低下を検知した場合に、検知結果を点滅又は点灯して報知するように、報知LED33を制御する。
水石鹸吐出器具30の詳細及び内部構造について説明する。
水石鹸吐出器具30は、図2及び図3に示すように、器具本体31と、吐出口部34と、を備える。吐出口部34は、器具本体31に対して着脱可能に設けられる。
まず、器具本体31について説明する。
器具本体31は、図4に示すように、センサ32及び報知LED33を含むセンサユニット320と、保持部材35と、接続部材36と、本体ケース37と、を備える。
本体ケース37は、図2〜図4に示すように、略円筒状の金属部材である。本体ケース37の内部には、センサユニット320、保持部材35及び接続部材36が収容される。
本体ケース37は、筒状周面部371と、先端側の上部に形成される先端面部372と、先端側の下部に形成される傾斜面部373と、を有する。
筒状周面部371は、図2に示すように、基端部371aから先端側に延びる円筒状に形成される。筒状周面部371は、基端部371a側が開口しており、先端側には、先端面部372及び傾斜面部373が設けられる。
先端面部372は、本体ケース37の先端の上部に配置され、上下方向に延びる。先端面部372は、上方側が凸となる略半円形状の板状に形成される。
傾斜面部373は、本体ケース37の先端の下部に形成される。傾斜面部373は、先端面部372の下端部から、基端部371a側の後方に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜して延びる。傾斜面部373は、下方側が凸となる略半円形状に形成される。
傾斜面部373は、略半円形状の枠状に形成される枠部373aと、枠部373aの内側に配置される化粧カバー373bと、を有する。化粧カバー373bは、枠部373aの内側の部分の形状に対応した略半円形状の板状に形成される。
化粧カバー373bは、センサ開口部373cと、吐出口部用開口部373eと、を有する。センサ開口部373cは、傾斜面部373における斜面の上方側に形成される。吐出口部用開口部373eは、傾斜面部373の斜面における下方側に形成される。
センサ開口部373cは、下端の角部の両方がカットされた長方形状に開口して形成される。センサ開口部373cには、透過性を有する材料により形成されたセンサ窓部材373dが配置される。センサ窓部材373dは、センサユニット320の一部を構成し、センサ窓部材373dの内部側には、センサ32及び報知LED33が配置される。
吐出口部用開口部373eは、円形状に開口して形成される。吐出口部用開口部373eには、吐出口部34が器具本体31に装着される場合に、吐出口部34が挿入される。
保持部材35は、図4に示すように、本体ケース37の内部に配置され、センサユニット320を保持し、吐出口部34を着脱可能に保持する。保持部材35は、樹脂製の部材により形成される。保持部材35は、後述の接続部材36と接続される。保持部材35と接続部材36との間には、Oリング355が配置されている。
保持部材35は、円柱状に形成されると共に先端側に向かうに従って下る下り傾斜で突出する取付円柱部351と、取付円柱部351を軸方向に貫通すると共に保持部材35の内部に連通する流通路352と、センサユニット320を保持して収容するセンサ収容部353と、を有する。
センサ収容部353は、本体ケース37における傾斜面部373のセンサ開口部373cに連通するように形成される。センサ収容部353は、センサユニット320の外形とほぼ同じ形状及び大きさの凹形状に形成される。センサ収容部353にセンサユニット320が挿入されることで、センサユニット320は保持部材35に保持される。
取付円柱部351は、傾斜面部373に形成される吐出口部用開口部373eから本体ケース37の内部側に入った位置に配置される。取付円柱部351は、吐出口部用開口部373eに吐出口部34を挿入した状態で、吐出口部34の基端側の端部を接続可能な位置に形成される。取付円柱部351に吐出口部34を接続した状態において、吐出口部34は、先端側が下る下り傾斜して配置され、傾斜面部373の表面から、前方に向かうに従って下るように斜め下方に突出した状態で配置される。
取付円柱部351の外周面351aには、ネジ溝が形成される。取付円柱部351の外周面351aのネジ溝は、後述する吐出口部34の上流端内周面341aのネジ溝に螺合される。
取付円柱部351の外周には、Oリング354が装着される。Oリング354は、吐出口部34が取付円柱部351に接続された状態において、取付円柱部351と吐出口部34との間に配置されて、取付円柱部351と吐出口部34との間において水石鹸(空気と混合された泡状のものを含む)を止水する。
流通路352には、水石鹸(空気と混合された泡状のものを含む)が流通される。流通路352は、保持部材35の内部で屈曲した構造を有し、接続部材36に通じる水平方向に延びる上流側の上流側流路(図示せず)と、吐出口部34に通じる斜め下方向に延びる下流側の下流側流路352aと、を有する。
下流側流路352aは、取付円柱部351を軸方向に貫通し、取付円柱部351の先端において開口する。
接続部材36は、上流側に水石鹸供給管43及び空気供給管52が接続され、下流側に保持部材35が接続される。接続部材36の内部には、水石鹸及び空気の流通路(図示せず)が形成さる。また、接続部材36は、水石鹸と空気を混合させる混合部(図示せず)を備える。
以上の保持部材35及び接続部材36によれば、水石鹸は、接続部材36を通じて保持部材35に供給され、保持部材35内の流通路352を通じて取付円柱部351から吐出口部34に供給される。
次に、吐出口部34について説明する。
吐出口部34は、図3に示すように、器具本体31に対して着脱可能である。吐出口部34は、筒状に形成され、水石鹸が吐出される吐出方向Tの下流側の先端に開口が形成された部材である。吐出口部34は、図3及び図4に示すように、上流側筒状部341と、下流側筒状部342と、を備える。上流側筒状部341と下流側筒状部342とは、水石鹸の吐出方向Tの上流側から下流側に並んで連続して配置されている。
上流側筒状部341は、図3及び図4に示すように、吐出口部34における吐出方向Tの上流側の部分を構成する。上流側筒状部341は、円筒状に形成される。上流側筒状部341は、吐出口部34が器具本体31に装着された場合に、本体ケース37の内部に配置される。上流側筒状部341は、上流側の端部が開口し、下流側の端部には下流側筒状部342が接続されている。
上流側筒状部341の上流側の端部の上流端内周面341aには、ネジ溝が形成される。上流側筒状部341の上流端内周面341aのネジ溝は、取付円柱部351の外周面351aのネジ溝に螺合される。吐出口部34の上流端内周面341aのネジ溝が取付円柱部351のネジ溝に螺合することで、吐出口部34は、保持部材35に保持される。
上流側筒状部341の内部における上流端内周面341aよりも吐出方向Tの下流側の下流側内周面341bの内側には、筒状のメッシュ部材38が収容される。メッシュ部材38は、空気と混合され、泡状となった水石鹸を更にきめ細かな泡とするために用いられる。メッシュ部材38は、水石鹸と空気とが混合された泡が流通する部材であるため、泡が乾燥することで詰まり等の不具合が発生しやすく、定期的なメンテナンスを必要とする。吐出口部34を器具本体31から取り外すことで、吐出口部34の内部に収容されたメッシュ部材38を取り外してメッシュ部材38のメンテナンスを行うことができる。
下流側筒状部342は、図3及び図4に示すように、吐出口部34における吐出方向Tの下流側の部分を構成する。下流側筒状部342は、上流側筒状部341よりも外形の径が小さい円筒状に形成される。下流側筒状部342は、吐出口部34が器具本体31に装着された場合に、本体ケース37の外部に向けて、本体ケース37の傾斜面部373から、前方に向かうに従って下るように斜め下方に突出した状態で配置される。吐出口部34は、先端側が下る下り傾斜した状態で、器具本体31に装着されている。
下流側筒状部342の内周面は、絞り部としての絞り内面部342aと、工具掛け部としての工具掛け内面部342bと、先端側開口内面部342cと、を有する。図3及び図4に示すように、絞り部としての絞り内面部342a、工具掛け内面部342b、及び、先端側開口内面部342cは、水石鹸の吐出方向Tの上流側から下流側に向けて、この順に形成される。
絞り内面部342aは、工具掛け内面部342bにおける水石鹸の吐出方向Tの上流側に配置され、工具掛け内面部342bの開口面積よりも小さい開口面積を有する。絞り内面部342aは、吐出口部34が水石鹸を吐出する際における水石鹸の流速を高めるために、ある程度小さい開口面積により形成される。
工具掛け内面部342bは、絞り内面部342aよりも水石鹸の吐出方向Tの下流側であって、先端側開口内面部342cよりも水石鹸の吐出方向Tの上流側に形成されている。そのため、工具掛け内面部34bは、吐出口部34の内周面における吐出口部34の先端よりも水石鹸の吐出方向Tの上流側に配置される。つまり、工具掛け内面部342bは、吐出口部34の先端から奥まった位置に形成されている。
工具掛け内面部342bは、図5に示すように、水石鹸の吐出方向Tに視た場合に(吐出口部34を正面から視た場合に)、例えば、少なくとも1つの平面部を有する六角形状に形成される。なお、本実施形態においては、工具掛け内面部342bを六角形の形状に形成したが、これに限定されない。工具掛け内面部342bは、工具を引っ掛けることが可能なように、少なくとも1つの平面部を有して形成されていればよい。例えば、三角形以上の多角形状に形成してもよいし、1つの平面部を有したD文字の形状であってもよいし、2つ以上の平面部と曲面部とを備える形状であってもよい。
先端側開口内面部342cは、図3及び図4に示すように、工具掛け内面部342bにおける水石鹸の吐出方向Tの下流側に配置され、工具掛け内面部342bの開口面積よりも大きい開口面積の円筒状に形成される。先端側開口内面部342cは、図6に示すように、水石鹸吐出器具30の使用者が使用する場合に、使用者が斜め上方から吐出口部34を視た場合に視認される意匠面を構成する。先端側開口内面部342cは、使用者が吐出口部34を視た場合に使用者に視認される部分において、意匠性を向上させるために、切り欠きや凹凸を有さない内周面で形成される。
以上のように構成される吐出口部34においては、メンテナンス作業を行う管理者は、器具本体31から吐出口部34を取り外す場合には、六角レンチ等の工具を、工具掛け内面部342bに差し込んで、吐出口部34を回転操作する。これにより、器具本体31の取付円柱部351の外周面351aのネジ溝から、吐出口部34の上流側筒状部341の上流端内周面341aのネジ溝の螺合を外して、器具本体31から吐出口部34を取り外すことができる。これにより、メッシュ部材38を交換するメンテナンスを行うことができる。
ここで、図6に示すように、水石鹸吐出器具30の使用者が吐出口部34を視認する場合には、吐出口部34を斜め上方の位置から視認するため、吐出口部34の先端において、先端側開口内面部342cは視認されるが、先端側開口内面部342cよりも上流側に配置される工具掛け内面部342bは視認されにくい。
また、工具掛け内面部342bは、少なくとも1つの平面部を有する六角形状に形成される。これにより、工具を平面部に引っ掛けることができるため、メンテナンス作業を行う管理者は、吐出口部34を回転させやすい。そのため、メンテナンス性を向上できる。特に工具掛け内面部342bが六角形状のような多角形状に形成される場合には、2つ以上の平面を有する多角形状に形成されるため、メンテナンス性を更に向上できる。
また、吐出口部34は、本体ケース37の傾斜面部373に設けられている。傾斜面部373は、基端部371a側の後方に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜している。吐出口部34は、先端側が下る下り傾斜して形成され、傾斜面部373の表面から、前方に向かうに従って下るように斜め下方に突出した状態で配置される。このため、水石鹸吐出器具30の使用者にとっては、工具掛け内面部342bを視認しにくい。一方、メンテナンス作業を行う管理者にとっては、少し屈むことで傾斜面部373に対面できるので、工具掛け内面部342bを視認しやすい。
以上説明した本実施形態に係る水石鹸吐出器具30によれば、以下のような効果を奏する。
本実施形態に係る水石鹸吐出器具30は、器具本体31と、器具本体31に対して着脱可能に設けられる吐出口部34と、を有し、吐出口部34の内周面における吐出口部34の先端よりも水石鹸の吐出方向Tの上流側に配置される工具掛け内面部342bを備える。
そのため、吐出口部34の内周面において、吐出口部34の先端よりも水石鹸の吐出方向Tの上流側に工具掛け内面部342bを設けたため、工具掛け内面部342bは、外部から視認しにくい。よって、意匠性を向上できる。特に、吐出口部34の開口の周囲の部分に工具を掛けるための切り込みを入れる場合や、吐出口部をネジで固定するために別のネジ部材を配置する場合よりも、意匠性を向上できる。
また、吐出口部34の内周面において、吐出口部34の先端よりも水石鹸の吐出方向Tの上流側に工具掛け内面部342bを設けたため、吐出口部34の外側に工具を掛けるための切り込みを入れる場合と比べて、吐出口部34の開口の周囲に切り込みを形成する必要がないため、吐出口部34の開口の周囲の肉厚を薄くすることができる。これにより、吐出口部34の開口の周囲の肉厚を薄くすることで、吐出口部34の外形をコンパクトに形成することや、又は、吐出口部34の外形の大きさはそのままで、開口面積を大きくすることができる。
また、吐出口部34の外側に工具を掛けるための切り込みを入れる場合と比べて、吐出口部34の開口の周囲に切り込みを形成する必要がないため、吐出口部34の先端が汚れることを低減できる。これにより、汚れを除去するためのメンテナンスの回数を低減できる。
また、本実施形態に係る水石鹸吐出器具30においては、工具掛け部342bは、少なくとも1つの平面部を有する形状に形成される。そのため、吐出口部34の内面の少なくとも1つの平面部に工具を引っ掛けるだけで、吐出口部34を回転操作できるため、メンテナンスを容易に行うことができる。
また、本実施形態に係る水石鹸吐出器具30においては、吐出口部34は、工具掛け内面部342bにおける水石鹸の吐出方向Tの上流側に配置され工具掛け内面部342bの開口面積よりも小さい開口面積の絞り内面部342aを有する。そのため、開口面積の小さい絞り内面部342aにより流速が高められた水石鹸が工具掛け内面部342bを通過しても、絞り内面部342aよりも工具掛け内面部342bの開口面積が大きいため、水石鹸の吐出の乱れを起こりにくくすることができる。
また、本実施形態に係る水石鹸吐出器具30においては、吐出口部34は、工具掛け内面部342bにおける水石鹸の吐出方向Tの下流側に配置され工具掛け内面部342bの開口面積よりも大きい開口面積の円筒状の先端側開口内面部342cを有する。そのため、工具掛け内面部342bよりも開口面積の大きい先端側開口内面部342cは、工具掛け内面部342bよりも吐出口部34の先端側に配置される。これにより、水石鹸吐出器具30の使用者が吐出口部34を視認しても、使用者には、先端側開口内面部342cが視認されて、工具掛け内面部342bは視認されにくい。その結果、工具掛け内面部342bは、より目立ちにくくなる。よって、意匠性をより向上できる。
また、本実施形態に係る水石鹸吐出器具30においては、器具本体31は、後方に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜して延びると共に吐出口部34が突出した状態で配置される傾斜面部373を有する。そのため、吐出口部34が傾斜面部373に配置されるため、水石鹸吐出器具30の使用者からは工具掛け内面部342bを視認しにくいが、メンテナンス作業を行う管理者にとっては、少し屈むことで傾斜面部373に対面できるので、工具掛け内面部342bを視認しやすい。これにより、水石鹸吐出器具30の使用者にとっては、工具掛け内面部342bを視認しにくくして意匠性を向上させつつ、メンテナンス作業を行う管理者にとっては、傾斜面部373に対面することで工具掛け内面部342bを視認しやすくしてメンテナンスを容易に行うことができる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態においては、水石鹸吐出装置3の水石鹸吐出器具30の吐出口部34の工具掛け部について説明したが、これに限定されない。例えば、水栓の吐水口部の工具掛け部や、トイレに使用される洗浄装置などの洗浄水吐出器具の吐出口部の工具掛け部に適用してもよい。
また、前記実施形態においては、先端面部372を上下方向に延びる構成としたが、上下方向は、垂直方向であってもよいし、垂直方向から僅かに傾いた方向であってもよい。
30 水石鹸吐出器具(液体吐出器具)
31 器具本体(本体部)
34 吐出口部
342a 絞り内面部(絞り部)
342b 工具掛け内面部(工具掛け部)
342c 先端側開口内面部
372 先端面部
373 傾斜面部
T 吐出方向

Claims (5)

  1. 本体部と、前記本体部に対して着脱可能に設けられる吐出口部と、を有し、
    前記吐出口部は、前記吐出口部の内周面における該吐出口部の先端よりも液体の吐出方向の上流側に配置される工具掛け部を備える液体吐出器具。
  2. 前記工具掛け部は、多角形状に形成される請求項1に記載の液体吐出器具。
  3. 前記吐出口部は、前記工具掛け部における液体の吐出方向の上流側に配置され前記工具掛け部の開口面積よりも小さい開口面積の絞り部を有する請求項1又は2に記載の液体吐出器具。
  4. 前記吐出口部は、前記工具掛け部における液体の吐出方向の下流側に配置され前記工具掛け部の開口面積よりも大きい開口面積の円筒状の先端側開口内面部を有する請求項1から3のいずれかに記載の液体吐出器具。
  5. 前記本体部は、後方に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜して延びると共に前記吐出口部が突出した状態で配置される傾斜面部を有する請求項1から4のいずれかに記載の液体吐出器具。
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