JP2018019244A - 空間光通信装置、及び空間光通信システム - Google Patents

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伊藤 正紀
Masanori Ito
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Abstract

【課題】光軸に対して略平行な方向から受ける外乱光の影響を低減する。【解決手段】受光器(20)に対向する発光素子11と、発光素子11に設けられ、光軸方向の光を遮光する遮光部材10と、発光素子11の光軸上に集光レンズ13及び受光素子14を有する受光器20とを備える。遮光部材10の射影面は、受光器20の受光角θの正接(tanθ)と遮光部材10と受光器20との間隔dとの積から、受光角θの3倍の正接(tan3θ)と間隔dとの積までの範囲に納まる。【選択図】図1

Description

本発明は、空間光通信装置、及び空間光通信システムに関する。
一般に、光を用いた空間伝送装置は、屋外で使用すると、太陽光等の外来光雑音によって伝送品質が大きく劣化する問題点がある。特に、伝送容量を必要とする通信システムは、高いSNR(Signal-to-Noise Ratio)やCNR(Carrier to Noise Ratio)が必要であり、外来光雑音は特性維持・向上において、非常に問題である。特許文献1は、赤外受光素子の側面に遮光部材を配置して、外乱光を遮断する技術を開示している。
特開2001−177116号公報
ここで、特許文献1の技術は、遮光部材を受光素子の側面に設けているので、送信機の背後(つまり、光軸に対して略平行な方向)から外乱光(例えば、太陽光)を受ける場合には、遮光部材の効果が得られない。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、外乱光の影響を低減することができる空間光通信装置、及び空間光通信システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の空間光通信装置は、受光器に対向する発光素子と、前記発光素子に設けられ、光軸方向の光を遮光する遮光部材と、を備えたことを特徴とする。
これによれば、光軸方向の光(例えば、外乱光としての太陽光)が遮光部材で遮光される。また、この遮光部材の半径と集光レンズの半径との差分は、前記発光素子の光を受光する受光器の受光角(θ)の正接(tanθ)と前記遮光部材の周縁の光軸上位置(Q)と前記受光器との間隔(d)との積から、前記受光角(θ)の3倍の正接(tan3θ)と前記間隔(d)との積までの範囲であり、受光角(θ)の2倍の正接(tan2θ)と前記間隔(d)との積であることが好ましい。ここで、( )内の記号や符号は例示である。このようにすると、遮光部材は、受光器の受光角から受光角の3倍(特に2倍)までの入射角度の光の強度を低減する。また、受光器は、2倍乃至3倍を超える入射角度の光を検出しない。したがって、外乱光の影響が低減される。
本発明によれば、外乱光の影響を低減することができる。
本発明の第1実施形態である空間光通信システムの構成図である。 集光レンズが小さいときの空間光通信システムの構成図である。 空間光通信システムの使用例を説明するための説明図である。 遮光板の大きさを検討するための空間光通信システムの構成図である。 光学フィルタの透過率−波長特性を示す図である。 擬似太陽光源と光学フィルタとの影響を検討するEVM特性図である。 送信機入力電力の影響を説明するEVM特性図である。 本発明の第2実施形態である空間光通信システムの構成図である。 本発明の第3実施形態である空間光通信システムの構成図である。 本発明の第4実施形態である空間光通信システムの構成図である。 本発明の第5実施形態である空間光通信システムの構成図である。 内部反射型放物面レンズの外形図である。 本発明の比較例である空間光通信システムの構成図である。 本発明の実施形態の変形例である空間光通信システムの射影面を説明する図面である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本実施形態を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態である空間光通信システムの構成図である。
空間光通信システム100は、空間光通信装置としての光送信機50と、受光器20とが距離d離れて配設された可視光通信システムである。光送信機50は、発光素子11とコリメートレンズ12と、遮光板10とを備え、これらが光軸上に配設されている。なお、光送信機50は、遮光板10の後方(背後)から光軸に対して略平行な太陽光が照射されるものとする。ここで、遮光板10の後方や背後は、遮光板10に対してコリメートレンズ12の反対側を意味する。
発光素子11は、例えば、LED(Light Emitting Diode)やLD(Laser Diode)であり、光電変換によって、RGBの可視光や近赤外光を出射する。発光素子11は、IEEE802.11a/n/acに代表されるOFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)信号を用いて変調が行われる。コリメートレンズ12は、発光素子11の発光面11aから照射される光を略平行光にする。なお、発光素子11がレンズ付きであって、伝送特性を満たすときには、コリメートレンズ12が不要になることもある。遮光板10は、背後から入射する太陽光を遮光し、受光器20への入射を防止する。遮光板10は、半径rの円形であり、黒色が好ましく、材質を問わない。なお、光送信機50は、発光素子11が地表に設置されたポール21で保持されて構成され、太陽光は遮光板10の背面を照射する。
受光器20は、集光レンズ13と受光素子14とを備え、これらが光軸上に配設されている。受光素子14は、例えば、アバランシェフォトダイオード(APD)であり、受光面14aに入射した入射光を光電変換する。集光レンズ13は、コリメートレンズ12でコリメートされた略平行光を受光素子14の受光面14aに集光する。コリメートレンズ12を用いても、伝送距離dが長くなれば光は拡がるので、集光レンズ13は、拡がった光を集光する。集光レンズ13は、受光角が大きければ多くの光を受けられ、小さければ少なくなる。
なお、コリメートレンズ12や集光レンズ13は、距離や仕様に合わせて適宜決めればよい。コリメートレンズ12と集光レンズ13とは、それぞれ送受入れ替えてもよいし、送受共に、コリメートレンズ12及び集光レンズ13の組み合わせを使用しても構わない。つまり、コリメートレンズ12及び集光レンズ13は、1つに限定されない。
受光器20は、指向性(Directivity)を有し、一般的に、受光面14aでの照度が半減する角度(半値角)である受光角θが定義される。つまり、集光レンズ13は、その周縁13aに受光角θで入射する光も受光面14aの近傍に集光させる(図1参照)。ここで、遮光板10と受光器20との距離をdとし、集光レンズ13の半径をrとしたとき、遮光板10の半径rは、{r+dtanθ}と{r+dtan(3θ)}との範囲や、{r+dtanθ}と{r+dtan(2.5θ)}との範囲であることが好ましく、特に、
r=r+dtan(2θ)
であることがさらに好ましい(図1参照)。
なお、受光器20は、集光レンズ13の焦点距離が短く、集光レンズ13と受光面14aとの距離dを無視することができるものとする。つまり、遮光板10と受光器20との距離dは、遮光板10と集光レンズ13との距離dや、遮光板10と受光面14aとの距離dに略等しいものと考える(d≒d≒d)。また、遮光板10と発光面11aとは距離Dだけ離間している。つまり、遮光板10は、発光素子11の発光面11aの背後に配置されている。
図2は、集光レンズが小さいときの空間光通信システムの構成図である。
集光レンズ13が小さく、半径rを無視することができるときは、遮光板10の半径rは、以下の式で示される。
r=dtan(2θ)
図3は、空間光通信システムの使用例を説明するための説明図である。
光送信機50は、ポール21に取り付けられた信号機に内蔵されており、例えば、灯箱が遮光板10として機能する。また、受光器20(図1)は、対向する信号機のポール、自動車や、歩行者の所有物(装着物)に取り付けられる。
信号機のポール21に設置された装置同士は、信号制御情報が伝送される。また、交差点間通信は、交通管制センターとの通信回線を集約する機能を有する。光送信機50は、自動車に対して、信号情報の提供による安全運転支援やアイドリングの停止などのエコドライブ支援を行う。光送信機50は、歩行者に対して、GPS(Global Positioning System)よりも精度の高い位置情報を提供する。
図4は、遮光板の大きさを検討するための空間光通信システムの構成図である。
空間光通信システム101は、空間光通信システム100(図1)の遮光板10の大きさである半径を検討するためのものであり、擬似太陽光源70が光送信機51(図1)の後方から光軸に対する角度φで擬似太陽光を照射する構成である。空間光通信システム101は、空間光通信システム100(図1)に比較して、擬似太陽光源70と光学フィルタ15とを備え、遮光板10を備えていない。空間光通信システム101は、擬似太陽光の角度φを可変して、太陽光(外乱光雑音)による受信信号への影響(図6)を測定するシステムである。なお、擬似太陽光の角度φは、遮光板10の光軸上位置を基準して描いたが、太陽光は遠方であるので、受光器20を基準にしても構わない。
図5は、光学フィルタの透過率−波長特性を示す図である。
光学フィルタ15(図4)は、中心波長650nmの赤色バンドパスフィルタであり、635nm〜665nm(半値幅30nm)の光を通過する。なお、透過率は、95%程度ある。
図6は、擬似太陽光源と光学フィルタとの影響を検討するEVM特性図である。横軸が、擬似太陽光源70(図4)による入射角度φであり、縦軸がEVM(Error Vector Magnitude)である。
ここで、EVMは、障害のある状況での復調器の性能を示す尺度であり、復元された波形が復調器の出力で間引き後に取得される測定されたシンボル位置が理想シンボル位置と比較されたものである。
図6は、擬似太陽光源70の有無、光学フィルタとしてのバンドパスフィルタの有無に応じて、擬似太陽光源70の入射角度φを変えている。「○」はバンドパスフィルタ(光学フィルタ15)があって、擬似太陽光源70が無い場合であり、「●」はバンドパスフィルタ、及び擬似太陽光源70が無い場合であり、「△」はバンドパスフィルタ、及び擬似太陽光源70が有る場合であり、「▲」はバンドパスフィルタが無くて、擬似太陽光源70が有る場合である。また、受光器20は、受光角θ=10度となる集光レンズ13を使用している。
擬似太陽光源70がある場合(「△」又は「▲」)、その入射角度φが10〜20度までは、EVMの値が大きく、20〜25度以上で、EVMの値が擬似太陽光源70による照射が無い状態(「○」又は「●」)に近似する。つまり、入射角度φが10〜20度までの範囲、言い換えれば、θ〜2θの範囲は、外乱光としての擬似太陽光の影響がある。
また、入射角度φが10〜20度までは、光学フィルタ15としてのバンドパスフィルタを備えたとき(△)の方がバンドパスフィルタを備えないとき(▲)よりもEVMの値が小さい。しかしながら、入射角度φが20度以上では、バンドパスフィルタによる減衰があるので、バンドパスフィルタを備えたとき(△)の方がバンドパスフィルタを備えないとき(▲)よりもEVMの値が大きくなる。
つまり、θ〜2θの範囲は、遮光板10(図1)の追加で外乱光の影響を低減することが期待できる。一方、受光角θに対し2倍以上の角度からの入射された光は、外来光雑音としてほぼ影響を与えておらず、遮光板10の半径r(図1)の増加は無意味である。
図7は、送信機入力電力の影響を説明するEVM特性図である。
横軸は、発光素子11が入力する信号の電力、つまり発光素子11に対して出力する信号の出力電力[dBm]であり、縦軸は、EVM[dB]である。EVMの値は、出力電力が7[dBm]以上であれば飽和するが、それより低い出力電力でEVMの値が最小値となるところが存在する。
擬似太陽光源70(図4)が無い場合には、EVMの値は、バンドパスフィルタの損失のため、バンドパスフィルタが無い方が3[dB]程度良い。一方、擬似太陽光源70が有る場合は、バンドパスフィルタがあった方が、EVMの値は、1[dB]程度良い。光学フィルタ15は、外来光雑音に対し有効に機能するが、減衰がある。このため、受光器20が出力する信号強度は、光学フィルタ15を備えない場合に比較して、小さくなる。つまり、光学フィルタ15は、減衰により、SNR(Signal-to-Noise Ratio)やCNR(Carrier to Noise Ratio)が小さくなり、信号品質(EVMが大きくなる)が劣化する。
(効果の説明)
以上説明したように、第1実施形態の空間光通信システム100(図1)は、受光器20の受光角をθとしたとき、遮光板10が光軸に対する入射角度φ=2θまでの太陽光(外来光雑音)の影響を緩和する。また、受光器20は、入射角度φ=2θ以上の太陽光をほとんど検出しない。このため、空間光通信システム100(図1)は、信号光を減衰する光学フィルタ15を使用することなく、受信強度が高められ、伝送品質を向上させることができる。
(第2実施形態)
前記第1実施形態の空間光通信システム100は、遮光板10を用いて、擬似太陽光の入射角度φ=θ〜2θの通信性能を向上させていたが、さらに庇16(図8)を備えることもできる。
図8は、本発明の第2実施形態である空間光通信システムの他の構成図である。
空間光通信システム102は、空間光通信装置としての光送信機52と、光受信機61とを備え、光軸上に互いに距離dだけ離間している。光送信機52は、発光素子11とコリメートレンズ12と、遮光板10とを備え、光送信機50(図1)と同一である。光受信機61は、集光レンズ13と、受光素子14と、庇16とを備える。
庇16は、その角度が受光器20の受光角θに略一致したものを用いることが好ましい。これにより、庇16は、原則的に入射角度φ=θ以上の太陽光を遮光する。しかしながら、庇16は、集光レンズ13の周縁13aに設けられているので、入射角度φ<θの光も入射し得る。この入射角度φ<θの光は、遮光板10で遮光される。
(第3実施形態)
前記第1,2実施形態は、円形の遮光板10を使用していたが、他の形状、例えば、断面視円弧状の回転体でも構わない。
図9は、本発明の第3実施形態である空間光通信システムの構成図である。
空間光通信システム103は、空間光通信装置としての光送信機53と、受光器20とが光軸上に離間して配設されている。光送信機53は、遮光部材17と、発光素子11と、コリメートレンズ12とを備える。受光器20は、照度が半減する角度(半値角)である受光角θを有する。
遮光部材17は、光軸を回転中心とする断面視円弧状の黒色回転体であるが、非回転体でも構わない。集光レンズ13の集光レンズ13の半径をrとし、遮光部材17の周縁17aの光軸上位置Qと受光器20との間隔をdとしたとき、遮光部材17は、少なくとも以下の式で示す半径rが必要である。
r=r+dtan(2θ)
なお、遮光部材17は、光軸方向に射影すると、円形の射影面30a(図14(a)参照)を考えることができる。同様に、集光レンズ13は、その射影面30b(図14(a)参照)を考えることができる。遮光部材17の射影面30aの半径rと集光レンズ13の射影面30bの半径r0との差分(r−r)は、受光器20の受光角θの2倍正接(tan2θ)と遮光部材17の周縁17aの光軸上位置(Q)と受光器20との間隔dとの積である。
言い換えれば、遮光部材17の射影面30aと集光レンズ13の射影面30bとの差分半径は、受光器20の受光角θの2倍の正接(tan2θ)と遮光部材17の周縁17aの光軸上位置(Q)と受光器20との間隔dとの積から、受光角θの3倍の正接(tan3θ)と間隔dとの積までの範囲に納まっている。
(第4実施形態)
前記第1,2実施形態は、遮光板10を用い、前記第3実施形態は、断面視円弧状の回転体の遮光部材17を用いたが、遮光ルーバ18(図10)を用いることができる。
図10は、本発明の第4実施形態である空間光通信システムの構成図である。
空間光通信システム104は、空間光通信装置としての光送信機54と、受光器20とが光軸上に距離d離れて配置されて構成されている。
光送信機54は、遮光部材としての遮光ルーバ18と、発光素子11と、コリメートレンズ12とを備える。遮光ルーバ18は、羽板(はいた)と呼ばれる細長い板を、枠組みに隙間をあけて平行に組んだものである。これにより、遮光ルーバ18は、羽板の取付角度によって、光や風を選択的に遮断したり、透過したりすることができる。
(動作の説明)
以上説明したように、本実施形態の空間光通信システム104は、前記第1,2実施形態に比べ、発光素子11の周辺の風通しが良くなるため、対風害に強くなると共に、装置の冷却に効果が得られる。このため、空間光通信システム104は、光送信機54の温度上昇を抑え、装置内の素子温度向上に依る信頼性・寿命低下を防ぐことができる。
(第5実施形態)
前記各実施形態の受光器20の集光レンズ13は、両凸レンズや片凸レンズ等を用いていたが、内部反射型放物面レンズを用いることもできる。
図11は、本発明の第5実施形態である空間光通信システムの構成図である。
空間光通信システム105は、光送信機55と、光受信機65とが光軸上に距離dだけ離れて配設されている。光送信機55は、遮光部材としての遮光板10と、発光素子11と、コリメートレンズ12とを備える。光受信機65は、導光体としての内部反射型放物面レンズ19と、受光素子14とを備えて構成される。
図12は、内部反射型放物面レンズの外形図であり、図12(a)が側面図であり、図12(b)が正面図である。
内部反射型放物面レンズ19は、両端面19a,19bが平行、且つ面積が異なるガラス等の透光性媒体で形成された軸状の導光体であり、全表面が空気に露出している。内部反射型放物面レンズ19は、受光素子14の受光角を満足するような大きさであり、例えば、面積が大きい方の端面19a(広い方の端面19a)の外径は、例えば、φ14.24mmに形成されており、面積が小さい方の端面19b(狭い方の端面19b)の外径は、例えば、φ3.4mmに形成されており、長さlは、例えば、29.02mmに形成されている。このときの内部反射型放物面レンズ19の受光角θ(図11)は、約25度である。
光学ガラス(屈折率n=1.5229)の内部において、空気(屈折率n=1.0)との界面に入射する入射光Iは、入射角θiが臨界角θc=sin−1(n/n)=45.6°よりも小さいときには、空気に透過する透過成分が存在するが、入射角θiが臨界角θcよりも大きいときには、全反射(内部反射)する。ここで、内部反射型放物面レンズ19は、外周壁面19cの少なくとも一部が略回転放物面に形成されていることにより、広い方の端面19aに入射した平行光が、回転放物面の焦点Pに集光するように内部反射し、狭い方の端面19bから収束光が出射するものである。つまり、内部反射型放物面レンズ19は、略回転放物面に形成された部分が実質的に反射鏡として機能する。なお、広い方の端面19aに入射した平行光であって、端面19bの径内の平行光は、平行光のまま、端面19bから出射する。
また、広い方の端面19aに入射した略平行光(例えば、入射角=受光角θ=25°以内)は、1回の内部反射で焦点Pの近傍に集光したり、内部反射を繰り返したりして、焦点Pの近傍に集光する。さらに、広い方の端面19aに入射した平行光以外の光(非平行光)は、内部反射を繰り返して、焦点Pに集光しつつ、端面19bから出射する。
なお、内部反射型放物面レンズ19は、一般的な非球面の式でも表現される。つまり、光軸からの距離をxとして、サグ量Z(x)は、
Z(x)=1+Cx/[1+√{1−(1+k)C}]+A+A+A+A+・・・
で表現される。例えば、曲率(曲率半径の逆数)C=−0.00661615であり、円錐定数k=21.98945555であり、係数A=6.634803136×10−4であり、係数A=−3.044342167×10−6であり、係数A=6.004115152×10−9であり、係数A=−1.209582175×10−11である。
(比較例)
図13は、本発明の比較例である空間光通信システムの構成図である。
空間光通信システム106は、光送信機56と、光受信機66とが光軸上に配設されている。光送信機56は、発光素子11と、コリメートレンズ12とを備え、光受信機66は、集光レンズ13と、受光素子14と、光学フィルタ15と、庇16とを備える。つまり、比較例の光送信機56は、前記各実施形態に比較して、遮光部材を設けていない点で相違する。
空間光通信システム106は、光送信機56の背面方向から光受信機66に入射する太陽光が光学フィルタ15でのみ遮光される。つまり、θ〜2θの入射があるので、EVMの値が悪くなる。
(変形例)
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
(1)前記第3実施形態の遮光部材17は、断面視円弧状の回転体であったが、回転体でなくても構わない。図14(a)は、半径rの円形の射影面30aが示されているが、図14(b)(c)は、矩形状の射影面30c,30dを示している。図14(c)の射影面30dは、図14(b)の射影面30cの下半分が無いものである。水平面下を移動する太陽光を無視すれば、遮蔽部材17は、射影面30dとなるようなもので構わない。なお、図14(a)の射影面30aは、断面視円弧状の回転体を光軸方向に射影した射影面であり、同軸の射影面30bは、受光器20の集光レンズ13の射影面であり、半径rである。
(2)前記各実施形態の空間光通信システム100,011,・・・,105は、空間光通信装置としての光送信機50,・・・,55から受光器20に送信する一方通行であったが、光送信機50と他の受光器とを組み合わせて一の空間光通信装置を構成し、他の空間光通信装置との間で双方向通信を行うこともできる。
(3)前記第1実施形態の光信号復調器100は、LD(Laser Diode)や他の光源を用いることができる。波長について明記していないが、可視光帯以外の波長(例えば、近赤外光)を組み合わせて用いることができる。
(4)前記各実施形態の遮光部材は、遮光板10や遮光ルーバ18を用いて説明したが、既設建築物や天然形状物を用いて遮光することもできる。
10 遮光板(遮光部材)
11 発光素子
11a 発光面
12 コリメートレンズ
13 集光レンズ
13a 周縁
14 受光素子
14a 受光面
15 光学フィルタ
16 庇
17 遮光部材
17a 周縁
18 遮光ルーバ(遮光部材)
19 内部反射型放物面レンズ(導光体)
19a,19b 端面
19c 外周壁面
20 受光器
21 ポール
30,30a,30b,30c,30d 射影面
50,51,52,53,54,55,56 光送信機(空間光通信装置)
61,65,66 光受信機
70 擬似太陽光源
100,101,102,103,104,105,106 空間光通信システム
θ 受光角
φ 入射角度
P 焦点
Q 光軸上位置

Claims (9)

  1. 受光器に対向する発光素子と、
    前記発光素子に設けられ、光軸方向の光を遮光する遮光部材と、
    を備えることを特徴とする空間光通信装置。
  2. 請求項1に記載の空間光通信装置であって、
    前記遮光部材は、前記光軸方向に射影する射影面の形状で規定される
    ことを特徴とする空間光通信装置。
  3. 請求項2に記載の空間光通信装置であって、
    前記受光器は、集光レンズを備え、
    前記射影面と前記集光レンズの射影面との差分半径は、前記受光器の受光角の正接と前記遮光部材の周縁の光軸上位置と前記受光器との間隔との積から、前記受光角の3倍の正接と前記間隔との積までの範囲に収まる
    ことを特徴とする空間光通信装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の空間光通信装置であって、
    自装置を支持するポールをさらに備える
    ことを特徴とする空間光通信装置。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の空間光通信装置であって、
    前記遮光部材は、遮光板であり、
    前記遮光板は、前記発光素子の発光面の背面に備えられている
    ことを特徴とする空間光通信装置。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の空間光通信装置であって、
    前記遮光部材は、遮光ルーバである
    ことを特徴とする空間光通信装置。
  7. 発光素子と、
    前記発光素子に設けられ、光軸方向の光を遮光する遮光部材と、
    集光レンズ及び受光素子を有する受光器を前記発光素子の光軸上に備える空間光通信システムであって、
    前記遮光部材が前記光軸方向に射影したときの射影面と前記集光レンズの射影面との差分半径は、前記受光器の受光角の正接と前記遮光部材の周縁の光軸上位置と前記受光器との間隔との積から、前記受光角の3倍の正接と前記間隔との積までの範囲に収まる
    ことを特徴とする空間光通信システム。
  8. 発光素子と、
    発光素子に設けた遮光部材と、
    前記発光素子の光軸上に両端面の面積が異なる導光体及び受光素子を有する受光器とを備え、
    前記遮光部材は、前記光軸方向に射影する射影面の形状で規定され、
    前記射影面は、前記受光器の受光角の正接と前記遮光部材の周縁の光軸上位置と前記受光器との間隔との積から、前記受光角の3倍の正接と前記間隔との積までの範囲に納まる
    ことを特徴とする空間光通信システム。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の空間光通信システムであって、
    前記射影面は、前記受光角の2倍の正接と前記間隔との積までの範囲に収まる
    ことを特徴とする空間光通信システム。
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