JP2018019194A - 動画生成方法、動画生成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルタ処理を用いて行う符号化処理における符号化効率を改善する動画生成方法、動画生成装置を提供する。
【解決手段】動画生成方法、動画生成装置は、処理対象となるフレーム画像の少なくとも一部の領域にフィルタ処理を行うか否かを判定する。そして、処理対象となるフレーム画像の前のフレーム画像における、処理対象となるフレーム画像の少なくとも一部の領域に対応する領域にフィルタ処理を行っておらず、かつ、処理対象となるフレーム画像の少なくとも一部の領域にフィルタ処理を行うと判定した場合は、処理対象となるフレーム画像の後に引き続くIフレームまでのフレーム数が所定値以上であるか否かを判定する。そして、前記Iフレームまでのフレーム数が所定値以上の場合に、前記フレーム画像の少なくとも一部の領域にフィルタ処理を行う。
【選択図】図4

Description

本開示は、動画生成方法、および動画生成装置に関する。
特許文献1は、動きベクトル“MV”の大きさと、差分値“DIFF”とに基づき、各領域が動き領域か、静止領域かを判定し、人物部分など、動いている部分を動き領域と判定して、平滑化処理をスキップし、DCT処理、量子化処理などの符号化処理を行い、また背景部分など、動いていない部分を静止領域と判定して、平滑化フィルタ処理を行った後、DCT処理、量子化処理などの符号化処理を行う。
特開2005−295215号公報
本開示は、フィルタ処理を用いて行う符号化処理における符号化効率を改善する。
本開示における動画生成方法、動画生成装置は、フレーム間予測を用いずに符号化されるフレーム画像であるIフレーム画像と、フレーム間予測を用いて符号化されるフレーム画像と、を含む動画を少なくとも1つのプロセッサを用いて生成する動画生成方法である。そして、前記プロセッサは、処理対象となるフレーム画像の少なくとも一部の領域にフィルタ処理を行うか否かを判定する。そして、処理対象となるフレーム画像の前のフレーム画像における、前記処理対象となるフレーム画像の少なくとも一部の領域に対応する領域にフィルタ処理を行っておらず、かつ、処理対象となるフレーム画像の少なくとも一部の領域にフィルタ処理を行うと判定した場合は、前記処理対象となるフレーム画像の後に引き続くIフレームまでのフレーム数が所定値以上であるか否かを判定する。そして、前記Iフレームまでのフレーム数が所定値以上の場合に、前記フレーム画像の少なくとも一部の領域にフィルタ処理を行う。
本開示における動画生成方法、動画生成装置によれば、フィルタ処理を用いて行う符号化処理における符号化効率を改善することができる。
図1は、実施の形態1における動画伝送システムの概念図である。 図2は、実施の形態1における動画生成装置のブロック図である。 図3は、実施の形態1における動画再生装置のブロック図である。 図4は、実施の形態1における動画生成処理を示すフローチャートである。 図5は、実施の形態1における動画生成処理におけるフィルタ処理を説明する図である。 図6は、実施の形態1における動画生成処理におけるフィルタ処理を説明する図である。 図7は、実施の形態1における動画生成処理におけるフィルタ処理を説明する図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態1)
以下、図1〜7を用いて、実施の形態1を説明する。
[1−1.構成]
図1は、実施の形態1における動画伝送システムの概念図である。
動画伝送システム100は動画生成装置110と動画再生装置120を有する。
動画生成装置110は動画を生成する。動画生成装置110の一例は、入力部によって撮影された動画を符号化するカメラ、または記憶部に記録された符号化前の画像を符号化する編集用コンピュータなどである。
動画再生装置120は動画生成装置110の生成した動画を再生する。動画再生装置120の一例は、デコード機能を有するプロセッサを搭載した、テレビやパソコンなどである。
動画生成装置110で生成された動画は通信路130を経由して動画再生装置へ送られる。
通信路130の伝送容量には限界がある。通信路130の伝送容量をオーバーしないためには、動画生成装置110で生成される動画のデータ量を削減する必要がある。本実施の形態において動画生成装置110は、動画のデータ量を削減するために動画生成における符号化効率を改善する。
図2は、実施の形態1における動画生成装置のブロック図である。
動画生成装置110はプロセッサ201と記憶部202と入力部203と出力部204と通信部205とバス206を有する。
プロセッサ201はバス206を介して動画生成装置110の他の要素を制御する。一例として汎用CPU(Central Processing Unit)を用いることで、プロセッサ201を構成することができる。また、プロセッサ201は所定のプログラムを実行することができる。プロセッサ201が所定のプログラムを実行することで符号化済み動画の生成を行うことができる。
記憶部202は他の要素から様々な情報を取得し一時的、あるいは恒久的にその情報を保持する。記憶部202はいわゆる一次記憶装置と二次記憶装置の総称であり、記憶部202は物理的に複数配置されても良い。記憶部202の構成には例えばDRAM(Direct Random Access Memory)やHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)が用いられる。
入力部203は外部からの情報を受け付ける。入力部203が受け付ける外部からの情報には動画生成装置110の操作者からの入力に関する情報や、符号化前の動画を構成する情報、符号化後の動画を構成する情報などが含まれる。一例として既存の入出力インターフェースを用いることで入力部203を構成することができる。
出力部204は外部へ情報を提示する。出力部が提示する情報には符号化前の動画を構成する情報、符号化後の動画を構成する情報などが含まれる。一例として既存の入出力インターフェースを用いることで出力部204を構成することができる。
通信部205は通信路130を介して外部の機器と通信を行う。通信部205が通信する機器には動画再生装置120が含まれる。一例として既存の通信インターフェースを用いることで通信部205を構成することができる。
以上に挙げられた動画生成装置110の構成は一例である。動画生成装置110の各構成要素の一部を統合して構成することもできる。動画生成装置110の各構成要素の一部を複数の要素に分割して構成することもできる。動画生成装置110の各構成要素の一部を省略することもできる。動画生成装置110に他の要素を付加して構成することもできる。
本実施の形態においては、少なくとも1つのプロセッサが動画を生成すればよい。つまり、複数の動画生成装置110が協働して動画を生成してもよい。
図3は、実施の形態1における動画再生装置のブロック図である。
動画再生装置120はプロセッサ301と記憶部302と入力部303と出力部304と通信部305とバス306を有する。
プロセッサ301はバス306を介して動画再生装置120の他の要素を制御する。一例として汎用CPU(Central Processing Unit)を用いることで、プロセッサ301を構成することができる。また、プロセッサ301は所定のプログラムを実行することができる。プロセッサ301が所定のプログラムを実行することで符号化済み動画の再生を行うことができる。
記憶部302は他の要素から様々な情報を取得し一時的、あるいは恒久的にその情報を保持する。記憶部302はいわゆる一次記憶装置と二次記憶装置の総称であり、記憶部302は物理的に複数配置されても良い。記憶部302の構成には例えばDRAM(Direct Random Access Memory)やHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)が用いられる。
入力部303は外部からの情報を受け付ける。入力部303が受け付ける外部からの情報には動画再生装置120の操作者からの入力に関する情報が含まれる。一例として既存の入出力インターフェースを用いることで入力部303を構成することができる。
出力部304は外部へ情報を提示する。出力部が提示する情報には符号化後の動画を構成する情報、改ざん検出の結果を報知する情報などが含まれる。一例として既存の入出力インターフェースを用いることで出力部304を構成することができる。
通信部305は通信路130を介して外部の機器と通信を行う。通信部305が通信する機器には動画再生装置120が含まれる。一例として既存の通信インターフェースを用いることで通信部305を構成することができる。
以上に挙げられた動画再生装置120の構成は一例である。動画再生装置120の各構成要素の一部を統合して構成することもできる。動画再生装置120の各構成要素の一部を複数の要素に分割して構成することもできる。動画生成装置110の各構成要素の一部を省略することもできる。動画生成装置110に他の要素を付加して構成することもできる。
本実施の形態においては、少なくとも1つのプロセッサが動画を生成すればよい。つまり、複数の動画生成装置110が協働して動画を生成してもよい。
なお、通信路130は有線と無線のどちらで構成しても良い。
[1−2.動作]
図4は、実施の形態1における動画生成処理を示すフローチャートである。
本実施の形態において動画生成処理は主として動画生成装置110のプロセッサ201によって行われる。
ステップS400において、プロセッサ201は動画生成処理を開始する。動画生成処理とは符号化されていない動画を符号化する処理を含む。プロセッサ201は動画生成処理を開始すると記憶部202から、記憶部202に記録されている動画を構成する画像を読み出す。この画像をカウントする単位をフレームという。読み出された画像は以降の処理においてフレーム画像と呼ばれる。本実施の形態においては、記憶部202に記録されている動画は未だ符号化されていないものとする。プロセッサが動画生成処理を開始するタイミングは動画生成装置110の使用者が行った入力部203に対する動画生成処理命令に従って行っても良いし、入力部203が外部から符号化前の動画を取得する度に行っても良い。
ステップS401において、プロセッサ201はステップS400で読み出した画像(処理対象となるフレーム画像)の処理対象ブロックが注目領域ブロックであるか否かを判定する。本実施の形態において、プロセッサ201は、フレーム画像をブロックと呼ばれる複数の領域に区分して処理を行う。プロセッサ201は区分されたブロックを順に処理する。プロセッサ201の処理の対象となるブロックを処理対象ブロックと呼ぶ。注目領域ブロックとはブロックのうちで特別なフラグが立てられた領域のことである。注目領域ブロックはROI(Region Of Interest)領域とも呼ばれる。一般に注目領域ブロックは動画を閲覧する人物の関心の高い画像中の領域(=注目領域)を占めるブロックの群によって構成される。注目領域の定め方は(1)画像の中心部の領域(2)画像に対して注目物体(人・顔・特定物・動体・所定パターン等)の検出処理を行い検出された場合はその領域とすることが考えられる。注目領域ブロックは、注目領域の一部あるいは全部を占めるように定められる。具体的には画像中の注目領域の座標群(x、y)が記憶部202に記録されており、プロセッサ201は処理対象ブロックの占める座標群と注目領域の座標群とを比較することで処理対象ブロックが注目領域ブロックであるか否かを判定する。なお注目領域は画像中において複数定められても良い。また、注目領域ブロックが他のブロックに比べて多くの符号量が割り振られて符号化されるブロックである場合には、本開示の符号化効率低減化の効果がより大きい為、本開示の適用が好適である。
注目領域ブロックは動画を閲覧する人物の関心が高い領域に存在するブロックである。そのため本実施の形態においては、動画を鮮明に表現するために注目領域ブロックの占める領域には平滑化フィルタなどのフィルタ処理を行わない。このことから、本実施の形態におけるステップS401の処理は、処理対象となるフレーム画像の少なくとも一部の領域にフィルタ処理を行うか否かを判定する処理ともいえる。
ステップS402(ステップS401でYes)において、プロセッサ201は、ステップS401での判定の対象になった処理対象ブロックの占める領域に対してフィルタ処理を行わない旨の情報を記憶部202に記録する。
ステップS403(ステップS401でNo)において、プロセッサ201は、ステップS401での判定の対象になった処理対象ブロックの占める領域にそれまでフィルタ処理が行われていたか否かを判定する。具体的にはプロセッサ201は、記憶部202を参照し、処理対象ブロックの占める領域に対してフィルタ処理を行う旨の情報が記録されているのかあるいは、処理対象ブロックの占める領域に対してフィルタ処理を行わない旨の情報が記録されているのかを判定する。記憶部202に処理対象ブロックの占める領域に対してフィルタ処理を行う旨の情報が記録されている場合、プロセッサ201の行う処理がステップS406へ進む。記憶部202に処理対象ブロックの占める領域に対してフィルタ処理を行わない旨の情報が記録されている場合、あるいは、フィルタ処理についての情報が記録されていない場合(初回の処理など)は、プロセッサ201の行う処理がステップS404へ進む。本実施の形態における、ステップS403の処理は、処理対象となるフレーム画像の前のフレーム画像における、処理対象となるフレーム画像の少なくとも一部の領域に対応する領域にフィルタ処理を行っていなかったか否かを判定する処理ともいえる。
ステップS404(ステップS403でNo)において、プロセッサ201は、処理対象ブロックの属するフレーム画像の後に引き続くIフレーム画像までのフレーム数が所定値の閾値以上であるか否かを判定する。Iフレーム画像とは符号化された動画を構成する画像の種類である。動画を符号化する際には、符号化の対象となるフレーム画像の前後のフレーム画像の情報が参照されることがある。前後のフレーム画像の情報を参照することをフレーム間予測という。フレーム間予測を用いて符号化されたフレーム画像をBフレームあるいはPフレーム等と呼ぶ。フレーム間予測を用いずに符号化されたフレーム画像をIフレーム等と呼ぶ。なお、フレームの呼び名は符号化の方式に依存する。「後に引き続くIフレーム画像」とは「処理対象ブロックの属するフレーム画像を基準に時系列的に後の画像であって、当該画像が符号化された場合にIフレーム画像として符号化される画像」と言い換えることができる。プロセッサ201は処理対象ブロックの属するフレーム画像が、動画生成処理における何フレーム目の画像であるかを記憶部202から読み出す。符号化の方式において、何フレーム目の画像をIフレームとするかは既定されている。よって、プロセッサ201は処理対象ブロックの属するフレーム画像が、動画生成処理における何フレーム目の画像であるかに基づいて、処理対象ブロックの属するフレーム画像の後に引き続くIフレーム画像までのフレーム数を算出することができる。なお、処理対象ブロックの属するフレーム画像自体がIフレーム画像として符号化される画像である場合は処理がステップS406へ進む。
ステップS405(ステップS404においてYes)において、プロセッサ201は、処理対象ブロックにフィルタ処理を行う。また、ステップS405において、プロセッサ201は処理対象ブロックの占める領域に対してフィルタ処理を行う旨の情報を記憶部202に記録する。ここでのフィルタ処理は符号化処理における符号化量を削減する効果のあるものであればよく、一例としては平滑化フィルタが挙げられる。平滑化フィルタを用いることで画像を構成する画素の値(輝度、色)が、周囲の画素の値に従って平滑化される。フレーム間予測を用いて符号化を行う際に、参照関係にある画像がそれぞれ平滑化されていると、符号化量を削減することができる。なぜならば、参照関係にある画像同士が平滑化されていると、画像間における同じ座標の画素の値同士の差分が小さくなるからである(前後の画像における画素の値の差分が小さくなると符号化量を削減することができる)。
なお、処理対象ブロックの属するフレーム画像の後に引き続くIフレーム画像までのフレーム数が所定値の閾値の場合(ステップS404でNo)処理がステップS406に進む。この場合処理対象ブロックにフィルタ処理は行われないままである。
本開示においては、ステップS404の処理を行ったことにより、Iフレーム画像に近いフレーム画像においては、それまでにフィルタ処理が行われていない領域には新たにフィルタ処理を行わないことになる。本開示の発明者らは、それまでにフィルタ処理が行われていない領域に新たにフィルタ処理を行うと短期的に符号化量が増加することに着目した。参照関係にある画像の一部の画像のみが平滑化されていると、画像間における同じ座標の画素同士の値の差分が大きくなる。当該差分の影響は後の符号化に及ぶ。よって、フィルタ処理を行ってからしばらくの間は短期的に符号化量が増加することになる。短期的に符号化量が増加しても、その後の画像が引き続いてフィルタ処理されるのであれば、長期的に符号化量は減少する。一般にフィルタ処理がされていない画像同士を参照して行う符号化処理に要する符号化量は、フィルタ処理がされている画像同士を参照して行う符号化処理に要する符号化量よりも大きいからである。しかし、Iフレーム画像においてはフィルタ処理を行わない。よって、Iフレーム画像の近くにおいてフィルタ処理を行うと長期的な符号化量の減少が見込めない。そこで、本開示においては、フィルタ処理を行わないIフレーム画像までの画像の枚数を閾値と比較し、閾値以上の場合はフィルタ処理を行い、閾値より少ない場合はフィルタ処理を行わないことで、符号化量を削減することとした。
ステップS406において、プロセッサ201は処理対象ブロックを符号化規則に従って符号化する。符号化規則の一例としてはH.265などが挙げられる。本開示に用いられる符号化規則はフレーム間予測を用いる符号化規則であればよい。
ステップS407において、プロセッサ201はフレーム画像中に未処理のブロックがあるか否かを判定する。未処理のブロックがある場合(ステップS407でYes)、プロセッサ201は処理対象ブロックを当該未処理のブロックに変更した上でステップS401の処理に戻る。
ステップS408(ステップS407でNo)において、プロセッサ201は記憶部202に記録された動画に処理対象ブロックの属するフレーム画像以外のフレーム画像があるか否かを判定する。記憶部202に記録された動画に処理対象ブロックの属するフレーム画像以外のフレーム画像がある場合(ステップS408でYes)、プロセッサ201は処理対象ブロックを当該フレーム画像中のブロックに変更した上でステップS401の処理に戻る。
ステップS409において、プロセッサ201は動画生成処理を終了する。
図5ないし図7は実施の形態1における動画生成処理におけるフィルタ処理を説明する図である。図5ないし図7を用いて図4で説明した動画生成処理を視覚的に説明する。
図5に示すように、図4におけるステップS401からステップS408の処理が終了することで、N番目のフレーム画像501が得られたものと仮定する。図5においてフレーム画像501はブロックの概念がわかりやすいようにブロック単位で分割されている。図5においてハッチングされているブロックはフィルタ処理が行われていないブロックである。図5においてハッチングされていないブロックはフィルタ処理が行われているブロックである。図5において太線で囲まれているブロック群は注目領域ブロックである。図5において、N番目のフレーム画像501の注目領域にはフィルタ処理が行われていない。
図6を用いてN番目のフレーム画像501の次のフレーム画像であるN+1番目のフレーム画像が、次のIフレーム画像までのフレーム数<閾値(ステップS404でNo)であって、かつ、注目領域ブロックが右方向に動いた場合を説明する。
図6に示すように、N+1番目のフレーム画像601においてブロック602(およびブロック602より下の3つのブロック)はN番目のフレーム画像501においてフィルタ処理が行われていなかった(ステップS403でNo)。図6においてステップS404はNoの為、ブロック602に対してはフィルタ処理が引き続き行われない。
図7を用いてN番目のフレーム画像501の次のフレーム画像であるN+1番目のフレーム画像が、次のIフレーム画像までのフレーム数≧閾値(ステップS404でYes)であって、かつ、注目領域ブロックが右方向に動いた場合を説明する。
図7に示すように、N+1番目のフレーム画像701においてブロック702(およびブロック702より下の3つのブロック)はN番目のフレーム画像501においてフィルタ処理が行われていなかった(ステップS403でNo)。図6においてステップS404はYesの為、ブロック702に対してはフィルタ処理が行われる。
(実験例)
実施の形態で説明した動画生成装置110を用いて行った実験結果を記載する。
本実験における動画はコンビニエンスストアの店舗内の監視カメラ映像である。本実験における動画の符号化方式はH.264である。本実験における動画の解像度は1980×1080ピクセル(フルHD)である。本実験における動画のフレームレートは30枚/秒である。本実験における動画の量子化パラメータ(QP(Quantizer Parameter)は30である。本実験における動画のGOP構成はIPPPである。本実験における動画のGOPの数は30フレームである(Iフレーム1枚に対して引き続くPフレームが29枚)。フィルタの種類はガウシアンフィルタでありσ=1.5である。フィルタのサイズは5ピクセル×5ピクセルである。以上のパラメータは監視カメラ映像パラメータとして一般的である。
本実験によれば(1)全ての領域にフィルタ処理がされていない画像を参照画像として、全ての領域にフィルタ処理がされていない画像を符号化した画像の平均符号量は58936バイトであった(2)全ての領域にフィルタ処理がされている画像を参照画像として、全ての領域にフィルタ処理がされている画像を符号化した画像の平均符号量は52688バイトであった(3)全ての領域にフィルタ処理がされていない画像を参照画像として、全ての領域にフィルタ処理がされている画像を符号化した画像の平均符号量は189184バイトであった。
つまり、全ての領域にフィルタ処理がされていない処理対象画像の次の画像の全ての領域にフィルタ処理を行うことで短期的に生じる符号化量のコストは(3)−(1)から130248バイト(4)である。しかし、その後は1回符号化を行うにつき(2)−(1)から6248バイト(5)の符号化量削減効果が得られる。とすると、符号化量削減効果が短期的に生じる符号化量のコストを上回るためには(4)/(5)より20.8フレーム(=21フレーム)を要する。
よって、本実験からはS404における閾値は21とすることが好ましいとの結果が得られた。
ROIの変動は頻繁に生じる。よって、処理対象ブロックの属するフレーム画像の後に引き続くIフレーム画像までのフレーム数が21を超えることも頻繁に生じる。
以上より本開示は動画生成時の符号化量の低減に対して優れた効果を有することがわかった。
[1−3.効果等]
以上のように本実施の形態において、動画生成装置110および動画生成装置110が実行する動画生成方法は、フレーム間予測を用いずに符号化されるフレーム画像であるIフレーム画像と、フレーム間予測を用いて符号化されるフレーム画像と、を含む動画を少なくとも1つのプロセッサを用いて生成する動画生成方法である。そして、前記プロセッサは、処理対象となるフレーム画像の少なくとも一部の領域にフィルタ処理を行うか否かを判定する(ステップS401)。そして、処理対象となるフレーム画像の前のフレーム画像における、前記処理対象となるフレーム画像の少なくとも一部の領域に対応する領域にフィルタ処理を行っておらず、かつ、処理対象となるフレーム画像の少なくとも一部の領域にフィルタ処理を行うと判定した場合は、前記処理対象となるフレーム画像の後に引き続くIフレームまでのフレーム数が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS404)。そして、前記Iフレームまでのフレーム数が所定値以上の場合に、前記フレーム画像の少なくとも一部の領域にフィルタ処理を行う(ステップS405)。
これにより、上述したように、それまでにフィルタ処理が行われていない領域に新たにフィルタ処理を行うと短期的に符号化量が増加する影響を考慮してフィルタ処理の要否を決定することができる。よって、フィルタ処理を用いて行う符号化処理における符号化効率を改善することができる。
また、本実施の形態において、前記処理対象となるフレーム画像の少なくとも一部の領域は、他の領域に比べて多くの符号化量が割り当てられて符号化される領域である。
これにより、それまでにフィルタ処理が行われていない領域に新たにフィルタ処理を行うと短期的に符号化量が増加する影響がより深刻な領域について、当該影響を考慮してフィルタ処理の要否を決定することができる。よって、フィルタ処理を用いて行う符号化処理における符号化効率をより改善することができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態1で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、動画を生成するカメラ、映像編集機器などに適用可能である。
100 動画伝送システム
110 動画生成装置
120 動画再生装置
130 通信路
201 プロセッサ
202 記憶部
203 入力部
204 出力部
205 通信部
206 バス
301 プロセッサ
302 記憶部
303 入力部
304 出力部
305 通信部
306 バス
501 フレーム画像
601 フレーム画像
602 ブロック
701 フレーム画像
702 ブロック

Claims (4)

  1. フレーム間予測を用いずに符号化されるフレーム画像であるIフレーム画像と、
    フレーム間予測を用いて符号化されるフレーム画像と、
    を含む動画を少なくとも1つのプロセッサを用いて生成する動画生成方法であって、
    前記プロセッサは、
    処理対象となるフレーム画像の少なくとも一部の領域にフィルタ処理を行うか否かを判定し、
    処理対象となるフレーム画像の前のフレーム画像における、前記処理対象となるフレーム画像の少なくとも一部の領域に対応する領域にフィルタ処理を行っておらず、かつ、処理対象となるフレーム画像の少なくとも一部の領域にフィルタ処理を行うと判定した場合は、前記処理対象となるフレーム画像の後に引き続くIフレームまでのフレーム数が所定値以上であるか否かを判定し、
    前記Iフレームまでのフレーム数が所定値以上の場合に、
    前記フレーム画像の少なくとも一部の領域にフィルタ処理を行う、
    動画生成方法。
  2. 前記処理対象となるフレーム画像の少なくとも一部の領域は、他の領域に比べて多くの符号化量が割り当てられて符号化される領域である、
    請求項1に記載の動画生成方法。
  3. フレーム間予測を用いずに符号化されるフレーム画像であるIフレーム画像と、
    フレーム間予測を用いて符号化されるフレーム画像と、
    を含む動画を少なくとも1つのプロセッサを用いて生成する動画生成装置であって、
    前記プロセッサは、
    処理対象となるフレーム画像の少なくとも一部の領域にフィルタ処理を行うか否かを判定し、
    処理対象となるフレーム画像の前のフレーム画像における、前記処理対象となるフレーム画像の少なくとも一部の領域に対応する領域にフィルタ処理を行っておらず、かつ、処理対象となるフレーム画像の少なくとも一部の領域にフィルタ処理を行うと判定した場合は、前記処理対象となるフレーム画像の後に引き続くIフレームまでのフレーム数が所定値以上であるか否かを判定し、
    前記Iフレームまでのフレーム数が所定値以上の場合に、
    前記フレーム画像の少なくとも一部の領域にフィルタ処理を行う、
    動画生成装置。
  4. 前記処理対象となるフレーム画像の少なくとも一部の領域は、他の領域に比べて多くの符号化量が割り当てられて符号化される領域である、
    請求項3に記載の動画生成装置。
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