JP2018019127A - 空間安定装置の光ファイバケーブルの案内装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
Description
すなわち、図6から図9で示すように構成されており、まず、図6において符号1で示されるものは、複数軸のジンバル構成からなる空間安定装置であり、この空間安定装置1には、ディジタル式のカメラ等からなる電子機器2が設けられている。
前記電子機器2は、この空間安定装置1の作用により、所定の姿勢を安定して継続することができるように構成されている。
尚、この螺旋状スロープ8は、支持台4の外縁側4Aaに配設されている。
従って、前述の図6の構成においては、前記光ファイバケーブル保持部6の螺旋状スロープ8が省略されているため、光ファイバケーブル16のみが螺旋状に形成されて示されている。
前記モータ3に設けられた保持体17には、モータ10Aと第1支軸9Aを介して第1枠体20がピッチ方向Bに回動自在に設けられ、この第1枠体20には第2支軸21及びトルカ22を介して第2枠体23がヨー方向Aに回動自在に設けられている。
従って、前記空間安定装置1は5軸の空間安定に構成され、前記第3枠体26には、赤外線カメラ28及びレーザ測距装置29が設けられている。
すなわち、前述の従来例においては、複数のローラを用いて光ファイバケーブルを案内しているため、光ファイバケーブルを螺旋状に収納している支持台内に多数のローラを配設しなければならず、ローラの円弧状の外周面が光ファイバケーブルの外周に接触するため、長年の使用においては、監視等のために何千回、何万回にわたり空間安定装置のジンバルが左右の首振り動作を行うことになり、光ファイバケーブルもこの首振りに応じて引かれるため、損傷に到る可能性もあった。
また、第2従来例においては、溝内の光ファイバケーブルをピンで案内しているため、ピンの動作に不安定さが残り信頼性が十分ではなかった。
すなわち、空間安定装置のジンバルに接続された光ファイバケーブルを、前記空間安定装置の下部に設けられたケーブル収容部内で収容し、前記ケーブル収容部内の前記光ファイバケーブルを前記ジンバルを駆動するための回転軸の回動に応じて案内するように構成した空間安定装置の光ファイバケーブルの案内装置において、前記ケーブル収容部内に設けられ渦巻状に巻回された光ファイバケーブルを案内するための複数のピンと、前記各ピンを移動させるための駆動手段と、を備え、前記光ファイバケーブルは、前記各ピンの外側に位置するようにしたことにより、光ファイバケーブルは、各ピンによって案内されることにより、光ファイバケーブルには損傷を与えることがなく、信頼性の高い空間安定装置を得ることができる。
また、前記ケーブル収容部は、前記駆動手段の回転軸に設けられ互いに離間した第1ガイド盤及び第2ガイド盤と、前記各ガイド盤間に固定配置され前記光ファイバケーブルを渦巻状に収納したリールと、前記各ガイド盤に設けられ前記各ピンを移動させるためのガイド溝と、前記リール内に設けられ前記各ピンの直線移動を案内するためのガイド孔を有する複数の仕切板と、を有し、前記リール内の前記光ファイバケーブルの収納容量に応じて前記各ピンが前記リールの半径方向に沿って移動するようにしたことにより、ピンは確実に直線移動することができ、光ファイバケーブルの出し入れを確実に行うことができる。
また、前記ガイド溝は渦巻形をなし、前記ガイド孔は直線形をなしていることにより、ピンの直線移動を確実化できる。
また、前記各ピンの端部は、前記ガイド溝に移動自在に係合していることにより、ピンはガイド溝に対して円滑に移動することができる。
また、前記駆動手段は、前記回転軸にギア輪列を介して回転するスクリュジャッキと、前記スクリュジャッキに噛合して直線移動する第1ガイド体と、前記第1ガイド体の共回りを防止するための回り止めロッドと、からなり、前記第1ガイド体には前記ピンが設けられていることにより、スクリュジャッキの回転により、各ピンを確実に直線移動させることができる。
また、前記ギア輪列は、歯車と傘歯車の組合せからなることにより、確実で正確にピンの動作を得ることができる。
尚、従来例と同一又は同等部分には同一符号を付して説明する。
図1において符号1で示されるものは、空間安定装置であり、この空間安定装置1は、航空機、船舶、車両等の移動体に搭載されるように構成され、空間安定装置1は、前記移動体に一体に設けられた台座部60A上に取り付けられて固定される台状の支持体4と、支持体4の表面上に配置されかつ支持体4の内部に基部30が埋め込まれた枠体72と、枠体72によって保持された球状のカメラ筐体71と、カメラ筐体71の内部に収容されるカメラ撮像部2とから構成されている。ここで、カメラ撮像部2は空間安定装置1で空間安定させるための搭載物を構成している。
前記各ガイド盤41,42間には、固定配設されたリール43が位置しており、前記リール43は、例えば、3段構成で、3本の光ファイバケーブル16が各々渦巻状に配設され、その各一端16aは前記カメラ撮像部2のジンバル44(カメラ撮像部2にも接続されている)等に接続されていると共に、その他端16bは前記リール43内で前述の渦巻状で平板状に巻回された後に支持部4の引出口45から外部のコントローラ(図示せず)に接続されている。
前記各ガイド盤41,42には、図2のように、光ファイバケーブル16の巻き形状と同様の渦巻状の第1ガイド溝41a及び第2ガイド溝42aが形成されており、前記リール43には、3本の光ファイバケーブル16を渦巻状で収容しておくための段状の収容空間50,51,52が積層状に形成され、間隔子50a,51a,52a及び仕切板53,54,55を介して形成されている。
従って、前記リール43は、前記回転軸36の回転に対しては、非回転となるように独立して配設されている。
前記各ピン60の各端部60aは、ベアリング61を介して前記ガイド溝41a,42aに対して係合している。
従って、前述の構成において、前記ジンバル44をヨー方向Aに沿って回転させるために、図1のモータ70Eを駆動すると、前記回転軸36が回転して各ガイド盤41,42が回転し、前記各ガイド溝41a,42aも同方向に回転する。
前記各ガイド盤41,42の回転方向R1,R2(図3に示す)によって、前記各ピン60は、前記リール43の最上板43Aに形成され半径方向rに沿う4個の直線状のガイド孔70に沿って案内され、図3の実線の位置から図2の一点鎖線(前記リール43の最も外径側)の位置まで前記各ガイド盤41,42の半径方向、すなわち、前記リール43の半径方向r(図3)に沿って往復直線移動するように構成されている。
また、前述の状態で第1ガイド盤41が逆方向R2に回転すると、各ピン60は図4で示される元の位置に戻り、光ファイバケーブル16はリール43内に多く収容される。
なお、前述の図1から図4の形態と同一又は同等部分には、同一符号を付して説明する。
図5において符号4で示されるものは前記空間安定装置1の下部に設けられた支持部であり、この支持部4上のモータ70Eの回転軸36には筒状の回転体103が設けられている。
前記各仕切板53,54,55,43Aの内端105aは、前記回転体103の外周の輪状凹凸部104に係合しており、このリール43は前記回転体103の回転にも拘わらず固定されているように構成されている。
尚、図5では1本のピン60しか示していないが、リール43の全周には同様の構成で、図3のように、4本構成である。
なお、図5では3チャンネルの光ファイバケーブル16を用い、図示しない他の電子機器を使用できるように構成されている。
従って、図5の光ファイバケーブル16とピン60の位置は、前記空間安定装置1が回動してリール43内の光ファイバケーブル16が外部に引出された状態を示し、前記ピン60がリール43の半径方向Bに沿う外側に位置(図5の一点鎖線で示す)している場合には、前記空間安定装置1が前述とは逆方向に回動して光ファイバケーブル16がピン60によって案内されリール43内の外側に位置している状態を示している。
すなわち、空間安定装置1のジンバル44に接続された光ファイバケーブル6を、前記空間安定装置1の下部に設けられたケーブル収容部40内で収容し、前記ケーブル収容部40内の前記光ファイバケーブル16を前記ジンバル44を駆動するための回転軸36の回動に応じて案内するように構成した空間安定装置の光ファイバケーブルの案内装置及び方法において、前記ケーブル収容部40内に設けられ渦巻状に巻回された光ファイバケーブル16を案内するための複数のピン60と、前記各ピン60を移動させるための駆動手段100と、を備え、前記光ファイバケーブル16は、前記各ピン60の外側に位置するようにした構成と方法であり、また、前記ケーブル収容部40は、前記駆動手段100の回転軸36に設けられ互いに離間した第1ガイド盤41及び第2ガイド盤42と、前記各ガイド盤41,42間に固定配置され前記光ファイバケーブル16を渦巻状に収納したリール43と、前記各ガイド盤41,42に設けられ前記各ピン60を移動させるためのガイド溝41a,42aと、前記リール43内に設けられ前記各ピン60の直線移動を案内するためのガイド孔70を有する複数の仕切板53,54,55,43Aと、を有し、前記リール43内の前記光ファイバケーブル16の収納容量に応じて前記各ピン60が前記リール43の半径方向rに沿って移動するようにした構成と方法であり、前記ガイド溝41a,42aは渦巻形をなし、前記ガイド孔70は直線形をなしている構成と方法であり、また、前記各ピン60の端部60aは、前記ガイド溝41a,42aに移動自在に係合している構成と方法であり、また、前記駆動手段100は、前記回転軸36にギア輪列102を介して回転するスクリュジャッキ99と、前記スクリュジャッキ99に噛合して直線移動する第1ガイド体111と、前記第1ガイド体111の共回りを防止するための回り止めロッド92と、からなり、前記第1ガイド体111には前記ピン60が設けられている構成と方法であり、また、前記ギア輪列102は、歯車101と傘歯車113,121の組合せからなる構成と方法である。
2 カメラ撮像部(搭載物)
4 支持体
16 光ファイバケーブル
16a 一端
16b 他端
36 回転軸
40 ケーブル収容部
41 第1ガイド盤
41a 第1ガイド溝
42 第2ガイド盤
42a 第2ガイド溝
43 リール
43A 最上の仕切板
44 ジンバル
45 引出口
50,51,52 収容空間
50a,51a,52a 間隔子
53,54,55 仕切板
60 ピン
60A 台座部
60a 端部
61 ベアリング
70 ガイド孔
70E モータ
71 カメラ筐体
72 枠体
80 軸孔
92 回り止めロッド
93 一端
99 スクリュジャッキ
100 駆動手段
100A ねじ孔
101 歯車
102 ギア輪列
103 回転体
103A 下部歯部
104 輪状凹凸部
110 スラスト軸受
111 第1ガイド体
113 第1傘歯車
114 第1受孔
115 第2ガイド体
116 第1軸受
117 第2受孔
118 第2軸受
119 第3ガイド体
120 他端
121 第2傘歯車
B ヨー方向
A 軸方向
r 半径方向
Claims (12)
- 空間安定装置(1)のジンバル(44)に接続された光ファイバケーブル(16)を、前記空間安定装置(1)の下部に設けられたケーブル収容部(40)内で収容し、前記ケーブル収容部(40)内の前記光ファイバケーブル(16)を前記ジンバル(44)を駆動するための回転軸(36)の回動に応じて案内するように構成した空間安定装置の光ファイバケーブルの案内装置において、
前記ケーブル収容部(40)内に設けられ渦巻状に巻回された光ファイバケーブル(16)を案内するための複数のピン(60)と、前記各ピン(60)を移動させるための駆動手段(100)と、を備え、前記光ファイバケーブル(16)は、前記各ピン(60)の外側に位置するように構成したことを特徴とする空間安定装置の光ファイバケーブルの案内装置。 - 前記ケーブル収容部(40)は、前記駆動手段(100)の回転軸(36)に設けられ互いに離間した第1ガイド盤(41)及び第2ガイド盤(42)と、前記各ガイド盤(41,42)間に固定配置され前記光ファイバケーブル(16)を渦巻状に収納したリール(43)と、前記各ガイド盤(41,42)に設けられ前記各ピン(60)を移動させるためのガイド溝(41a,42a)と、前記リール(43)内に設けられ前記各ピン(60)の直線移動を案内するためのガイド孔(70)を有する複数の仕切板(53,54,55,43A)と、を有し、前記リール(43)内の前記光ファイバケーブル(16)の収納容量に応じて前記各ピン(60)が前記リール(43)の半径方向(r)に沿って移動するように構成したことを特徴とする請求項1記載の空間安定装置の光ファイバケーブルの案内装置。
- 前記ガイド溝(41a,42a)は渦巻形をなし、前記ガイド孔(70)は直線形をなしていることを特徴とする請求項2記載の空間安定装置の光ファイバケーブルの案内装置。
- 前記各ピン(60)の端部(60a)は、前記ガイド溝(41a,42a)に移動自在に係合していることを特徴とする請求項2又は3記載の空間安定装置の光ファイバケーブルの案内装置。
- 前記駆動手段(100)は、前記回転軸(36)にギア輪列(102)を介して回転するスクリュジャッキ(99)と、前記スクリュジャッキ(99)に噛合して直線移動する第1ガイド体(111)と、前記第1ガイド体(111)の共回りを防止するための回り止めロッド(92)と、からなり、前記第1ガイド体(111)には前記ピン(60)が設けられていることを特徴とする請求項1記載の空間安定装置の光ファイバケーブルの案内装置。
- 前記ギア輪列(102)は、歯車(101)と傘歯車(113,121)の組合せからなることを特徴とする請求項5記載の空間安定装置の光ファイバケーブルの案内装置。
- 空間安定装置(1)のジンバル(44)に接続された光ファイバケーブル(16)を、前記空間安定装置(1)の下部に設けられたケーブル収容部(40)内で収容し、前記ケーブル収容部(40)内の前記光ファイバケーブル(16)を前記ジンバル(44)を駆動するための回転軸(36)の回動に応じて案内するようにした空間安定装置の光ファイバケーブルの案内方法において、
前記ケーブル収容部(40)内に設けられ渦巻状に巻回された光ファイバケーブル(16)を案内するための複数のピン(60)と、前記各ピン(60)を移動させるための駆動手段(100)と、を用い、前記光ファイバケーブル(16)は、前記各ピン(60)の外側に位置するようにしたことを特徴とする空間安定装置の光ファイバケーブルの案内方法。 - 前記ケーブル収容部(40)は、前記駆動手段(100)の回転軸(36)に設けられ互いに離間した第1ガイド盤(41)及び第2ガイド盤(42)と、前記各ガイド盤(41,42)間に固定配置され前記光ファイバケーブル(16)を渦巻状に収納したリール(43)と、前記各ガイド盤(41,42)に設けられ前記各ピン(60)を移動させるためのガイド溝(41a,42a)と、前記リール(43)内に設けられ前記各ピン(60)の直線移動を案内するためのガイド孔(70)を有する複数の仕切板(53,54,55,43A)と、を有し、前記リール(43)内の前記光ファイバケーブル(16)の収納容量に応じて前記各ピン(60)が前記リール(43)の半径方向(r)に沿って移動するようにしたことを特徴とする請求項7記載の空間安定装置の光ファイバケーブルの案内方法。
- 前記ガイド溝(41a,42a)は渦巻形をなし、前記ガイド孔(70)は直線形をなしていることを特徴とする請求項8記載の空間安定装置の光ファイバケーブルの案内方法。
- 前記各ピン(60)の端部(60a)は、前記ガイド溝(41a,42a)に移動自在に係合していることを特徴とする請求項8又は9記載の空間安定装置の光ファイバケーブルの案内方法。
- 前記駆動手段(100)は、前記回転軸(36)にギア輪列(102)を介して回転するスクリュジャッキ(99)と、前記スクリュジャッキ(99)に噛合して直線移動する第1ガイド体(111)と、前記第1ガイド体(111)の共回りを防止するための回り止めロッド(92)と、からなり、前記第1ガイド体(111)には前記ピン(60)が設けられていることを特徴とする請求項7記載の空間安定装置の光ファイバケーブルの案内方法。
- 前記ギア輪列(102)は、歯車(101)と傘歯車(113,121)の組合せからなることを特徴とする請求項11記載の空間安定装置の光ファイバケーブルの案内方法。
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