JP2018018716A - 伝熱体および帯状ledライト - Google Patents

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Abstract

【課題】発熱量の大きい高輝度なLEDが高温となることを抑えることができると共に、優れた耐屈曲性を備えた伝熱体および帯状LEDライトを提供する。【解決手段】伝熱体10は、可撓性を有する帯状の長尺部11と、長尺部11の長さ方向F1に沿って所定間隔ごとに配置され、長尺部11の幅方向F2の一側S11から、長尺部11の厚み方向に沿って両方向に延び、LEDが搭載される板状の受熱部12とを備えている。LEDからの熱は、受熱部12に伝熱し、帯板部111へ伝熱して長さ方向F1に拡がるため、LEDが高温になることが抑えられる。また、長尺部11がLEDの発光方向に対して側面方向に屈曲しても、長尺部11が帯状に形成され、可撓性を有しているため、優れた耐屈曲性を発揮することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、伝熱体および帯状LEDライトに関するものである。
複数のLEDが所定間隔ごとに列状に並べられた帯状LEDライトが、本出願人よって特許文献1として開発されている。
この特許文献1に記載の帯状LEDライトは、長尺帯状のフレキシブル基板の幅方向の中央部に複数のLEDがアレイ状に実装されるLED実装部が設けられ、LED実装部の幅方向の両側に、LEDに電流を流すための給電パターンが形成された第1の基板および第2の基板が設けられ、LED実装部と第1の基板および第2の基板とは、折り曲げ可能に形成されたLED実装用回路基板を備えたものである。
このLED実装用回路基板について、第1の基板と第2の基板との裏面同士を接着して一枚の可撓性の板としたものと、上部のLED搭載部とで、断面T字状とすることで、発光ユニットが形成される。
そして、発光ユニットに、撓性を有する軟質プラスチックまたはシリコーンゴムを用
いた透明または半透明のカバーを被せることで帯状LEDライトが形成される。
このような従来の帯状LEDライトにおいては、LEDの高輝度化が望まれている。高輝度化は、大電流を流すことができるLEDが採用される。しかし、高輝度なLEDは発熱が問題となる。従って、LEDからの熱を逃がすことが重要である。
LEDを環状に配置した照明装置であるが、特許文献2に記載のLED照明装置は、帯状部を円環状に屈曲させ、各櫛歯状部を、帯状部に対して所定の角度を有する斜面部と、帯状部に対して略垂直な水平部と、帯状部に対して略平行な後端部とを有するように三段階に屈曲加工した金属製のプリント基板と、熱伝導率及び自己放熱性の良い合金から成る長尺帯状の板を湾曲させて円環状に形成した円環放熱板とを備えたものである。
特許第5512744号公報 特開2012−89450号公報
特許文献1に記載の帯状LEDライトのように、長尺な線状に形成されたものであれば、曲げた状態で使用されることがある。また、特許文献1に記載の帯状LEDライトが数mから10mくらいの長さになれば、保管時や運搬時には曲げた状態のままとなる。そのため、撓みに対して十分に耐える構造が必要である。
しかし、特許文献2に記載の照明器具では、高い放熱効果を有する金属製のプリント基板と円環放熱板とが、円環状をしているため、長尺な線状に形成された帯状LEDライトを高輝度化したときには使用することができない。
従って、線状で長尺な帯状LEDライトに実装されるLEDが、高輝度で発熱量が大きくても、高温となることが抑えることができるだけでなく、帯状LEDライトが撓んでも柔軟に対応できる優れた耐屈曲性を有する伝熱体の開発が望まれている。
そこで本発明は、発熱量の大きい高輝度なLEDが高温となることを抑えることができると共に、優れた耐屈曲性を備えた伝熱体および帯状LEDライトを提供することを目的とする。
本発明の伝熱体は、可撓性を有する帯状の長尺部と、前記長尺部の長さ方向に沿って所定間隔ごとに配置され、前記長尺部の幅方向の一側から、前記長尺部の厚み方向に沿って両方向に延び、LEDが搭載される板状の受熱部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の帯状LEDライトは、本発明の伝熱体と、前記伝熱体に配置され、電源供給用の配線パターンが形成されたフレキシブル印刷基板と、前記フレキシブル印刷基板に実装され、前記配線パターンによる発光するLEDとを有するLEDユニットと、前記LEDユニットが挿入される空間を内部に有する帯状絶縁ケースとを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、LEDからの熱は、受熱部に伝熱し、受熱部から長尺部へ伝熱し、長尺部の長さ方向に拡がる。従って、LEDからの熱が、各部に伝熱して拡散するため、LEDが高温になることが抑えられる。また、長尺部が厚み方向に屈曲しても、長尺部が帯状に形成されているため、屈曲に追従して変形する。
前記長尺部は、帯板部と、前記帯板部の幅方向の一側縁部から突出して、前記受熱部を支持する板状の支柱部とを有することができる。受熱部が支柱部の突出方向に対して首を振るように移動しても、支柱部が撓むことで、受熱部の移動が許容されるため、帯板部と受熱部との位置関係がずれても対応することができる。
前記支柱部は、板状に形成され、前記受熱部は、前記支柱部を中心に、前記長尺部の厚み方向の一側に延びる第一領域と、他側に延びる第二領域を有し、前記第一領域は、前記支柱部から形成され、前記第二領域は、前記第一領域から前記支柱部の長さに形成されている。
前記受熱部を、前記長尺部の長さ方向に対して、少なくともLEDが搭載される範囲が傾斜した状態に形成することができる。LEDが搭載される範囲が傾斜していると、強い光が出射する発光方向が傾斜するため、観察者には、強さが低下した光を正面から観察することになる。従って、観察者に、LEDを点光源として認識させずに、連続した直線状の1つの光源を有する照明器具として、認識させることができる。
本発明によれば、長尺部が変形して屈曲に対応するため、発熱量の大きい高輝度なLEDが高温となることを抑えることができると共に、優れた耐屈曲性を発揮することができる。
本発明の実施の形態1に係る伝熱体を示す斜視図である。 図1に示す伝熱体の図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は左側面図である。 図1に示す伝熱体の製造方法を説明するための金属板の図である。 図3に示す金属板から余剰部を除去した状態の図である。 図1に示す伝熱体にLEDを搭載したフレキシブル印刷基板を貼り付けてLEDユニットした状態の斜視図である。 図5に示すLEDユニットを筐体に収容した帯状LEDライトを説明するための分解斜視図である。 (A)は逆L字状の伝熱体を説明するための斜視図、(B)は(A)に示す伝熱体が撓んだときの角度を説明するための平面図である。 (A)は受熱部の中央に長尺部が位置する伝熱体を説明するための斜視図、(B)は(A)に示す伝熱体が撓んだときの角度を説明するための平面図である。 (A)は図7(A)に示す伝熱体が撓んだ状態を説明するための図であり、(B)は、図8(A)に示す伝熱体が撓んだ状態を説明するための図である。 図6に示す帯状LEDライトの第1変形例を説明するための分解斜視図である。 図6に示す帯状LEDライトの第2変形例を説明するための分解斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る伝熱体を示す正面図である。 図12に示す実施の形態2に係る伝熱体の変形例の正面図である。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る伝熱体および帯状LEDライトを図面に基づいて説明する。
図1および図2に示すように、伝熱体10は、長尺状の帯状LEDライトに使用され、LEDからの熱を伝熱するものである。伝熱体10は、金属製とすることができ、耐腐食性の高いステンレス製とすることができる。
伝熱体10は、可撓性を有する帯状の長尺部11と、長尺部11の長さ方向F1に沿って所定間隔ごとに配置され、長尺部11の幅方向F2の一側S11から、長尺部11の厚み方向F3に沿って両方向に延び、LEDを搭載するための板状の受熱部12とを備えている。
長尺部11は、帯板部111と、帯板部111の幅方向F2の一側縁部111aから突出して、受熱部12を支持する板状の支柱部112とを有している。
帯板部111は、一定の幅W1を有している。支柱部112は、基端部112aが帯板部111と連続して接続され、先端部112bが曲げられていることで連続して受熱部12と接続されている。
受熱部12は、一部が切り欠かれた略矩形状に形成されている。受熱部12は、支柱部112を中心に、長尺部11の厚み方向F3の一側S21に延びる第一領域12aと、他側S22に延びる第二領域12bを有している。第一領域12aは、支柱部112から連続して形成されている。第二領域12bは、第一領域12aから連続して、支柱部112の長さL0の長さに形成されている。
ここで、伝熱体10の製造方法について、図面に基づいて説明する。
図3に示すように、可撓性を有する一枚の帯状の金属板100を打ち抜き、曲げ加工を施すことにより、図1に示す伝熱体10が形成される。
この金属板100に対して、帯板部111となる帯板部形成領域101と、支柱部112となる支柱部形成領域102と、受熱部12となる受熱部形成領域103とを残して、その他の余剰部104を打ち抜きにより除去する。
帯板部111の他側S12の長さ方向F1に沿った端辺は、金属板100の端辺100aである。帯板部形成領域101と支柱部形成領域102との境界は連続している。また、支柱部形成領域102と受熱部形成領域103との境界も連続している。金属板100の幅方向F4における受熱部形成領域103の第二領域12bの長さは、支柱部形成領域102の長さL0と同じである。なお、本実施の形態1では、幅方向F4における受熱部形成領域103の第二領域12bの長さは、第一領域12aの幅方向の長さと同じとしている。従って、支柱部112は、受熱部12の幅方向F4の中央に位置する。
帯板部111、支柱部形成領域102および受熱部形成領域103と、余剰部104とは、切断線L1〜L4により切り離される(図4参照)。
切断線L1は、帯板部111の一側S11と、余剰部104とを切り離すための切断位置を示す。切断線L2は、支柱部形成領域102と受熱部形成領域103の第一端辺103aと、余剰部104とを切り離すための切断位置を示す。切断線L3は、受熱部形成領域103の第二端辺103bと、余剰部104とを切り離すための切断位置を示す。切断線L4は、受熱部形成領域103の第三端辺103cと、余剰部104とを切り離すための切断位置を示す。
帯板部111と受熱部形成領域103とは、その境界に位置する切断線L5によって切り離される。支柱部形成領域102と受熱部形成領域103とは、その境界に位置する切断線L6によって切り離される。
次に、図4に示すように、打ち抜かれた金属板100の受熱部形成領域103と支柱部形成領域102との境界位置を折り位置L7として、金属板100の長さ方向F1に対して受熱部形成領域103を軸回転させるようにして曲げる。
以上のようにして、図1に示す伝熱体10を製造することができる。
本実施の形態1では、図1に示すように、板状に形成された支柱部112を中心に、受熱部を、長尺部11の厚み方向F3の一側S21に延びる第一領域12aが支柱部から連続して形成され、他側S22に延びる第二領域12bが、第一領域12aから支柱部112の長さに連続して形成されている。そのため、伝熱体10を一枚の金属板100から製造することができる。
このように、一枚の金属板100を打ち抜き、支柱部形成領域102と受熱部形成領域103との境界を曲げることで、伝熱体10が製造できるため、容易に製造することができる。
次に、この伝熱体10に、LEDが実装されるフレキシブル印刷基板が貼り付けられたLEDユニットについて、図面に基づいて説明する。
図5に示すLEDユニット20は、伝熱体10と、伝熱体10の各部のそれぞれの面に接着材により貼り付けられたフレキシブル印刷基板21と、フレキシブル印刷基板21に搭載され、電源が給されるLED22とを備えている。
フレキシブル印刷基板21は、ポリイミド等から形成され、可撓性を有する絶縁性のベースフィルムおよびカバーフィルムの間に、LED22を発光させるための電源供給用の配線パターン(図示せず)を挟み込むようにして形成されたものである。
フレキシブル印刷基板21は、帯板部111に沿って延びる幹部211と、幹部211から突出して、支柱部112に沿って延びる枝部212、枝部212から受熱部12に拡がり、LED22が搭載される搭載部213とを備えている。
図5においては、フレキシブル印刷基板21に実装される、電流制限用の抵抗や、逆流防止用のダイオードは省略している。
LED22は、大電流を流すことにより高輝度化を図ったSMD(表面実装部品)タイプのものである。
このLEDユニット20は、図6に示すように、可撓性を有する長尺状の筐体51に収容されることで帯状LEDライト50が構成される。
筐体51は、LEDユニット20が挿入される断面矩形状の空間31を内部に有する帯状絶縁ケース30により形成されている。
LEDユニット20に屈曲自在な構造を持たせる場合、LEDユニット20の導電部を封止する合成ゴムは、シリコーンゴムが好適である。そして、このLEDユニット20が挿入される帯状絶縁ケース30も可撓性の材料とすることにより、全体を帯状フレキシブルLEDライトとすることができる。この帯状絶縁ケース30は、光透過性(以下、透明または半透明を含む)を有するものとしたり、光透過性の合成樹脂または合成ゴムに光拡散剤を入れた光拡散材料により形成したりすることができる。また、LED22の光出射方向に位置する周壁(天面部30a)だけを光拡散材料で形成することができる。
光拡散剤としては、シリカ炭酸カルシウム、硫酸バリウム等の安価な不定形の無機粒子
を使用することも可能であるが、入射した光の反射を抑えるミクロサイズのシリコーン微
粒子やアクリル微粒子を使用するのが好適である。光透過性の合成樹脂又は合成ゴムは、
市販されている合成樹脂又は合成ゴムの中から選択される。例えば、光透過性の合成樹脂
としては、ポリエーテル樹脂が好適で、光透過性の合成ゴムとしては、シリコーンゴムが
好適である。
以上のように構成された本発明の実施の形態1に係る帯状LEDライト50の動作および使用状態を図面に基づいて説明する。
図6に示すように、フレキシブル印刷基板21に形成された配線パターンに電源が供給されると、それぞれの搭載部213に搭載されたLED22が発光する。
LED22から出た光は、帯状絶縁ケース30の天面部30aから外部へと出射する。
LED22が発光により発熱すると、この熱は、フレキシブル印刷基板21の搭載部213を介して伝熱体10の受熱部12に伝熱する。受熱部12に伝わった熱は、支柱部112に伝熱し、帯板部111へ伝熱して長さ方向F1に拡がる。このようにして、LED22からの熱が、各部に伝熱して拡散するため、LED22が高温になることが抑えられる。従って、伝熱体10は、発熱量の大きい高輝度なLED22が高温となることを抑えることができるので、LED22の劣化を抑止することができ、LED22の長寿化を図ることができる。
この帯状LEDライト50は、長尺に形成されているため、曲げた状態で使用されたり、保管時や運搬時には曲げた状態のままとなったりする。
LEDユニット20では、筐体51が発光方向に対して側面方向に屈曲しても、長尺部11が帯状に形成され、可撓性を有しているため、優れた耐屈曲性を発揮することができる。従って、LEDユニット20は、伝熱体10およびフレキシブル印刷基板21が、発光方向に対して側面方向に撓んでも、筐体51の屈曲に追従して変形することで、LED22の発光方向を維持したままLED22へ電源を供給することができると共に、LED22からの熱を拡散することができる。そのため、帯状LEDライト50は、曲げた状態で使用することができ、曲げた状態で、保管や運搬することができる。
また、帯板状の帯板部111は、細い薄板であるため多少のよじれにも変形して追従することができる。
ここで、伝熱体の屈曲について、図面に基づいて説明する。
なお、伝熱体の屈曲についての説明を簡略化するために、支柱部を省略した伝熱体により説明する。
図7(A)に示すように、伝熱体10xは、帯状の長尺部11xが支柱部を備えていない。LED22(図7(A)および同図(B)では図示せず)が搭載される板状の受熱部12xは、長尺部11xの幅方向F2の一側S11から、長尺部11xの厚み方向F3の一側S21へ突出している。この受熱部12xは、長尺部11xの長さ方向に沿って、所定間隔ごとに配置されている。従って、この伝熱体10xは、長尺部11xを一方の端面から見たときに、逆L字状に見える。
この伝熱体10xにおける受熱部12xの幅をa1、受熱部12x同士の間隔をb1とする。また、幅a1:間隔b1は、例えば、2:1とする。
そうしたときに、受熱部12xが長尺部11xから突出した一側S21へ、長尺部11xが膨らむように曲がるときには、受熱部12xの先端部12x1同士の間隔が拡がるだけであるため、受熱部12xは、隣接する受熱部12xの先端部12x1と当たることはない。
しかし、図7(B)に示すように、長尺部11xが、一側S21とは反対となる他側S22へ膨らむように曲がると、受熱部12xは、隣接する受熱部12xの先端部12x1と当たる。
このとき、幅a1:間隔b1が2:1であれば、受熱部12xの端辺同士が成す角度の1/2を角度θ1とすると、角度θ1は、SINθ1=(b1/2)/a1であることから、角度θ1は14.5°となる。
このことから伝熱体10xでは、一側S21に膨らむように長尺部11xを曲げるときには、長尺部11xを大きく曲げることができるが、他側S22が膨らむように曲げるときには、長尺部11xに対して、それぞれの受熱部12xが合計で29°となるまでしか長尺部11xを曲げられない。
次に、図8(A)に示す支柱部を省略した状態の伝熱体10yでは、長尺部11xに、直接、受熱部12xが、長尺部11xの厚み方向F3に沿って両方向に同じ幅ほど延びている。従って、受熱部12xの幅方向F3の中央部に長尺部11xが位置している。
このときの、受熱部12xの幅をa2、受熱部12x同士の間隔をb2とする。また、幅a2:間隔b2は、例えば、2:1とする。
このような伝熱体10yでは、図8(B)に示すように、受熱部12yが隣接する受熱部12yの先端部12y1同士が当たるまで、長尺部11xが一側S21へ膨らむように曲がったり、他側S22へ膨らむように曲がったりしても、受熱部12xの幅方向F3の中央部に長尺部11xが位置しているため、いずれの側にも同じ角度曲げることができる。
このとき、幅a2:間隔b2が2:1であれば、受熱部12x同士が成す角度の1/2を角度θ2とすると、角度θ2は、SINθ2=(b2/2)/(a2/2)であることから、角度θ2は30°となる。
このことから伝熱体10yでは、一側S21と他側S22のいずれにも、長尺部11xに対する受熱部12xの角度が合計で60°となるまで、長尺部11xを曲げることができる。
従って、図8(A)に示す伝熱体10yでは、図7(A)に示す伝熱体10xでは29°までしか曲げられないところを60°まで、幅方向F3のいずれにも曲げることができる。
また、図9(A)に示す伝熱体10xにおいて、例えば、長尺部11xが受熱部12xの突出方向に膨らむような円弧状になると、受熱部12xの基端側が円弧状になることから、先端側が持ち上がる。従って、受熱部12xの中央部にLED22が搭載されていると、LED22が大きく変位してしまう。特に、伝熱体10xは長尺状であるため、直線的な長尺部11xに屈曲した部分ができると、直線的な部分と屈曲した部分とで発光方向の角度が大きく異なってしまうため、角度の違いが明るさの違いとなって現れてしまう。従って、屈曲させた状態で使用される帯状LEDライトしては、商品価値が低下する。
しかし、図9(B)に示す伝熱体10yでは、長尺部11xが受熱部12yの中央に繋がっているため、長尺部11xを撓ませて、受熱部12yの一方側が持ち上がっても、LED22が受熱部12yの中央に搭載されているため、LEDの変位が小さい。
従って、LEDユニット20を帯状絶縁ケース30(図6参照)に収納したときに、天面部30aとの隙間を大きく確保する必要がない。また、LED22の光学的な特性の変化を抑えることができるため、明るさのばらつきを抑えることができる。
図8(A)および同図(B)や、図9(B)では、支柱部が省略された長尺部11xにより説明したが、図1に示す長尺部11では、帯板部111の幅方向F2の一側縁部111aから突出して、受熱部12を支持する板状の支柱部112を有している。そのため、受熱部12が支柱部112の突出方向F5に対して首を振るように移動しても、支柱部112が撓むことで、受熱部12の移動が許容されることができるため、帯板部111と受熱部12との位置関係がずれても対応することができる。
なお、図6に示す帯状LEDライト50では、帯状絶縁ケース30が断面矩形状に形成されていたが、帯状絶縁ケース30の外側に、光拡散部を設けるようにしてもよい。
例えば、図10に示す帯状LEDライト50xの筐体51xでは、帯状絶縁ケース30に光拡散部34が設けられている。光拡散部34の形状は、湾曲した半円形状の断面をしているが、空間31と光拡散部34の空間部33とを仕切る仕切り板32(天面部30a)の近傍の根元部分から上部の部分は、両側とも直線形状にして、半円形状の断面部分と滑らかに繋がるようにしてもよい。
帯状絶縁ケース30の周壁のうち、少なくとも仕切り板32は、図6に示す周壁30aと同様に、光透過性(以下、透明または半透明を含む)を有するものとすることができる。光拡散部34は、光透過性の合成樹脂又は合成ゴムに光拡散剤を入れた光拡散材料で形成されている。帯状絶縁ケース30の仕切り板32以外の面の全てまたは一部が光拡散材料で形成することができる。また、帯状絶縁ケース30は仕切り板32以外を全て光拡散材料で形成してもよいし、仕切り板32と下部35を光透過性の合成樹脂又は合成ゴムで成形し、それ以外を光拡散材料で形成してもよい。
この帯状絶縁ケース30を含む筐体51xを形成する方法としては、成形工程のコストダウンを図るため、一般的に使用されている二色成形法を用いる。光透明性の合成樹脂又は合成ゴムと拡散剤入りの光拡散材料の2種類の材料を二色成形機に組込んだ金型に注入して成形することにより、光拡散部34を設けた帯状絶縁ケース30を一体で成形することができる。
LED22から出た光は、仕切り板32を通過し、空間部33をほぼ180度の広がりを持って光拡散部34に進入する。光拡散部34に進入した光は、湾曲した半円形状の断面の光拡散部34の内部に到達して拡散される。その結果、光拡散部34のすべての面から外部へと均一な光として出射していく。
このように、帯状絶縁ケース30に光拡散部34が設けられた筐体51xに、LEDユニット20を収容した帯状LEDライト50xとしても、帯状LEDライト50xは、発熱量の大きい高輝度なLEDが高温となることを抑えることができると共に、優れた耐屈曲性を発揮することができる。
図6および図10に示す帯状絶縁ケース30では、下部35が角張っていたが、図11に示すように帯状絶縁ケースの下部に、長さ方向に沿った直線状の凹部を形成するようにしてもよい。
帯状絶縁ケース300は、透明又は半透明の軟質プラスチックまたはシリコーンゴムからなり、色は無色でも着色されていてもよい。
帯状絶縁ケース300の下部304には、両側に直線状の凹部305が形成され、上部306に比べて細くなるように形成されている。
このように、帯状絶縁ケース300の下部304に直線状の凹部305が形成されていることで、帯状絶縁ケース300の下部304は更に撓みやすくなる。帯状絶縁ケース300の下部304が撓んでも、LEDユニット20の長尺部11が撓むことで、帯状絶縁ケース300の撓みにLEDユニット20を追従させることができる。従って、図11に示す帯状LEDライト50yは、発熱量の大きい高輝度なLEDが高温となることを抑えつつ、帯状LEDライト50yをしなやかに曲げることができる。
また、LEDユニット20の伝熱体10と、帯状絶縁ケース300とが、発光方向を中心として側面方向に対称であるため、一方の側面方向F71および他方の側面方向F72のいずれにも、LEDユニット20と帯状絶縁ケース300とをバランスよく曲げることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る伝熱体を、図面に基づいて説明する。なお、図12および図13においては、図1および図2、図6と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。図12および図13では、フレキシブル印刷基板21は図示していない。
図10に示すように、伝熱体10pの受熱部121は、長尺部11の長さ方向に対して、少なくともLED22が搭載される範囲が傾斜した状態に形成されている。
傾斜する範囲は受熱部121全部であってもよいが、受熱部121全部を支柱部112に対して傾斜させると、支柱部112と第一領域12a(図1参照)とが連続的に繋がっているため、支柱部112と第一領域12aとの境界部分が曲がり難い。
そこで、本実施の形態2では、受熱部121の全部ではなく、支柱部112の位置から水平部分121aを確保してから、傾斜面121bが形成されている。
傾斜面121bには、LED22が搭載されているため、強い光を出射するLED22の発光方向F6が、光拡散部34の入射面に対して傾斜する。
LEDの配光特性は、一般的には、発光面に対して鉛直方向に強い光が出射する。そして、鉛直方向から側方へ向かうに従って徐々に光の強さが低下する。
傾斜面121bに搭載されたLED22は、光拡散部34の入射面に対して傾斜しているため、強さが低下した光が幅広く光拡散部34の入射面を照射する。従って、外部から
は、光拡散部34をまっすぐ見たときに、観察者には、高輝度なLED22が点光源として認識されず、長さ方向に連続した光として見える。
従って、帯状LEDライトを、連続した直線状の1つの光源を有する照明器具として、観察者に認識させることができる。
なお、図10に示す受熱部121では、支柱部112の位置から水平部分121aを確保してから、傾斜面121bが形成されていたが、図11に示す伝熱体10qの受熱部122のように、LED22が搭載される範囲が含まれているため、支柱部112の位置から傾斜面122aが形成してもよい。
本発明は、数mから10m、またはそれ以上の長さを有する線状の光源に好適である。
10,10p,10q、10x,10y 伝熱体
11,11x 長尺部
111 帯板部
111a 一側縁部
112 支柱部
112a 基端部
112b 先端部
12,121,122,12x,12y 受熱部
12a 第一領域
12b 第二領域
121a 水平部分
121b 傾斜面
122a 傾斜面
12x1,12y1 先端部
a1,a2 幅
b1,b2 間隔
20 LEDユニット
21 フレキシブル印刷基板
211 幹部
212 枝部
213 搭載部
22 LED
30,300 帯状絶縁ケース
30a 天面部
31 空間
32 仕切り板
33 空間部
34 光拡散部
35 下部
301 フレキシブル印刷基板挿入溝
302,303 鉤状の係止機構
50,50x,50y 帯状LEDライト
51 筐体
100 金属板
100a 端辺
101 帯板部形成領域
102 支柱部形成領域
103 受熱部形成領域
103a 第一端辺
103b 第二端辺
103c 第三端辺
104 余剰部
F1 長さ方向
F2 幅方向
F3 厚み方向
F31,F32 方向
F4 幅方向
F5 突出方向
F6 発光方向
F71 一方の側面方向
F72 他方の側面方向
S11 一側
S12 他側
S21 一側
S22 他側
L0 長さ
L1〜L6 切断線
L7 折り位置
W1 幅

Claims (5)

  1. 可撓性を有する帯状の長尺部と、前記長尺部の長さ方向に沿って所定間隔ごとに配置され、前記長尺部の幅方向の一側から、前記長尺部の厚み方向に沿って両方向に延び、LEDが搭載される板状の受熱部とを備えた伝熱体。
  2. 前記長尺部は、帯板部と、前記帯板部の幅方向の一側縁部から突出して、前記受熱部を支持する板状の支柱部とを有する請求項1記載の伝熱体。
  3. 前記受熱部は、前記支柱部を中心に、前記長尺部の厚み方向の一側に延びる第一領域と、他側に延びる第二領域を有し、
    前記第一領域は、前記支柱部から形成され、
    前記第二領域は、前記第一領域から前記支柱部の長さに形成された請求項2記載の伝熱体。
  4. 前記受熱部は、前記長尺部の長さ方向に対して、少なくともLEDが搭載される範囲が傾斜した状態に形成された請求項1から3のいずれかの項に記載の伝熱体。
  5. 前記請求項1から4のいずれかの項に記載の伝熱体と、前記伝熱体に配置され、電源供給用の配線パターンが形成されたフレキシブル印刷基板と、前記フレキシブル印刷基板に実装され、前記配線パターンによる発光するLEDとを有するLEDユニットと、
    前記LEDユニットが挿入される空間を内部に有する帯状絶縁ケースとを備えた帯状LEDライト。
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