JP2018017326A - 作業機械の油圧駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】いわゆるスプリットフロー型ポンプを用いて第1及び第2油圧回路を効率よく運転することが可能な作業機械の油圧駆動装置を提供する。【解決手段】油圧駆動装置は、第1及び第2吐出口40A,40Bを有するスプリットフロー型の油圧ポンプ28と、第1吐出口40Aから第1油圧アクチュエータ30A,32Aに作動油を導く第1油圧回路34Aと、前記第2吐出口40Bから第2油圧アクチュエータ30B,32Bに作動油を導く第2油圧回路34Bと、リリーフ弁36と、第1吐出口40Aからの作動油の一部を第2油圧回路34Bに供給される作動油に合流させる第1合流ライン52Aと、第1吐出口40Aから第1油圧回路34Aに供給される作動油の圧力がリリーフ弁36のリリーフ圧よりも低い第1制限圧力以上である場合にのみ第1合流ライン52Aを開く第1合流切換部54Aと、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、油圧ショベル等の作業機械に設けられる油圧駆動装置であって、いわゆるスプリットフロー型の油圧ポンプを具備するものに関する。
従来、作業機械に設けられる油圧駆動装置であって、油圧源としていわゆるスプリットフロー型の油圧ポンプを具備するものが、知られている。当該スプリットフロー型の油圧ポンプ(以下、「スプリットフロー型ポンプ」と略称する。)は、単一のポンプ本体と、当該ポンプ本体により昇圧された作動油を互いに独立して吐出する第1吐出口及び第2吐出口と、を有する。従って、前記第1及び第2吐出口がそれぞれ第1油圧回路及び第2油圧回路に接続されることにより、前記スプリットフロー型ポンプは、それ1台で前記第1油圧回路及び第2油圧回路に個別に作動油を供給することが可能である。
しかし、前記スプリットフロー型ポンプは、可変容量機能を有するものであっても、前記第1油圧回路に対する吐出流量と前記第2油圧回路に対する吐出流量とを個別に調節することはできず、当該第1及び第2油圧回路には互いに等しい流量でしか作動油を供給することができない。従って、当該第1及び第2油圧回路の双方に対して各油圧回路の運転状態に個別に対応した適切な流量で作動油を供給することはきわめて困難である。例えば、前記第1及び第2油圧回路のうちの第1油圧回路に含まれるコントロールバルブのみが操作された場合、その操作に対応して前記スプリットフロー型ポンプの吐出流量を増加させると、コントロールバルブが操作されておらず作動油がそのまま(油圧アクチュエータの駆動に寄与することなく)タンクに戻される第2油圧回路にも同じく増加された流量で作動油を供給しなければならない。このことは、当該第2油圧回路に対する作動油供給流量を全く無駄に増加させて運転効率を低下させる結果となる。
このような不都合を抑止するための手段として、特許文献1は、スプリットフロー型ポンプの第1及び第2吐出ポートに接続された2つのコントロールバルブのうちのいずれか一方が切換操作された場合に当該スプリットフロー型ポンプの吐出流量を減少させる制御を行うものを開示する。
特開2015−143538号公報
前記特許文献1に記載される制御は、前記2つのコントロールバルブのいずれか一方が操作された場合にのみ前記スプリットフロー型ポンプの吐出流量を減少させるものであるので、前記2つのコントロールバルブが同時に操作された場合には適用することができない。例えば、前記2つのコントロールバルブの操作量同士の間に著しい差がある場合でも、双方のコントロールバルブが操作されている場合には前記制御が適用されない。
また、第1吐出口に接続される第1油圧回路の運転圧力と、前記第2吐出口に接続される第2油圧回路の運転圧力との間に著しい差がある場合に、双方の油圧回路に対して好適な流量で作動油を供給することができない。例えば第1油圧回路の運転圧力がリリーフ圧に達する一方、第2油圧回路の運転圧力が当該リリーフ圧に比べて著しく低い場合には、エンジン馬力を考慮して前記第1油圧回路の運転圧力に基づき前記スプリットフロー型ポンプの容量を低く抑えなければならないため、運転圧力が低くて本来は流量規制を受けなくてもよい前記第2油圧回路に対しても小流量でしか作動油を供給することができず、当該第2油圧回路に接続される油圧アクチュエータを高い速度で動かすことができない。その一方、前記第1油圧回路においては、余剰の作動油がリリーフ弁を通じてタンクに戻され、そのエネルギーは例えば熱となって捨てられることになる。
本発明は、前記の事情に鑑み、作業機械に設けられ、第1及び第2吐出口を有するスプリットフロー型の油圧ポンプと、前記第1及び第2吐出口にそれぞれ接続される第1油圧回路及び第2油圧回路と、を備える油圧駆動装置であって、前記第1及び第2油圧回路における操作の有無にかかわらず当該第1及び第2油圧回路を効率よく運転することを可能にする装置を提供することを目的とする。
提供されるのは、作業機械に設けられる油圧駆動装置であって、タンク内の作動油を吸い込んで昇圧させるポンプ本体と当該ポンプ本体につながる第1吐出口及び第2吐出口とを有するスプリットフロー型の油圧ポンプであって前記第1吐出口及び前記第2吐出口から互いに独立して前記作動油を吐出することが可能な可変容量型の油圧ポンプと、前記第1吐出口から吐出される作動油により動かされる少なくとも一つの第1油圧アクチュエータと、前記第1吐出口と前記少なくとも一つの第1油圧アクチュエータとの間に介在する少なくとも一つのコントロールバルブを含み、当該第1吐出口から吐出される作動油を前記第1油圧アクチュエータに導く第1油圧回路と、前記第2吐出口から吐出される作動油により動かされる少なくとも一つの第2油圧アクチュエータと、前記第2吐出口と前記少なくとも一つの第2油圧アクチュエータとの間に介在する少なくとも一つのコントロールバルブを含み、当該第2吐出口から吐出される作動油を前記第2油圧アクチュエータに導く第2油圧回路と、前記第1吐出口と前記タンクとの間に介在し、前記第1吐出口から前記第1油圧回路に供給される作動油の圧力が予め設定された第1リリーフ圧に達した場合に開弁することにより前記第1吐出口から吐出された作動油の一部を前記第1油圧回路のコントロールバルブを経由せずにタンクに逃がす第1リリーフ弁と、前記第1吐出口から吐出される作動油の一部を前記第2吐出口から前記第2油圧回路に供給される作動油に合流させるように配設される第1合流ラインと、前記第1合流ラインを遮断する閉状態と前記第1合流ラインを開通する開状態とに切換可能であるとともに、前記第1吐出口から前記第1油圧回路に供給される作動油の圧力が前記第1リリーフ圧よりも低い範囲で設定された第1制限圧力以上である場合にのみ前記開状態に切換えられる第1合流切換部と、を備える。
この装置では、前記第1吐出口から前記第1油圧回路に供給される作動油の圧力が前記第1制限圧力に達した場合に前記第1合流切換部が前記開状態に切換えられて前記第1合流ラインを開通することにより、当該第1吐出口から吐出される作動油の一部が前記第2油圧回路に合流することが可能であるため、前記第1油圧回路の運転圧力が高いために前記スプリットフロー型油圧ポンプの容量が制限される場合にも、前記第2油圧アクチュエータの作動速度を高めることが可能である。
しかも、前記第1制限圧力は前記第1リリーフ圧よりも低い範囲で設定される圧力であることから、前記第1合流切換部は前記第1リリーフ弁が開弁する前に開状態に切換えられることが可能であり、これにより、前記第1リリーフ弁の開弁を抑止することができる。つまり、前記第1吐出口から吐出される作動油が前記第1リリーフ弁を通じてタンクに戻されることを有効に抑止することができる。換言すれば、従来は前記第1リリーフ弁を通じてタンクに戻されていた作動油を有効に利用して第2油圧アクチュエータに供給される作動油の流量を増加させることができ、これにより、第1及び第2油圧アクチュエータを高い効率で動かすことができる。
前記第1合流切換部は、例えば、前記第1合流ラインを遮断する閉位置と前記第1合流ラインを開通する開位置とを有するパイロット切換弁であって一定以上のパイロット圧が入力された場合にのみ前記開位置に切換えられる第1合流切換弁と、前記第1吐出口から前記第1油圧回路に供給される作動油の圧力が前記第1制限圧力以上である場合にのみ前記第1パイロット切換弁に前記一定以上のパイロット圧を入力する第1パイロット操作部と、を含むものが好適である。
前記パイロット切換弁は、例えば、前記第1制限圧力以上のパイロット圧が入力された場合に前記開位置に切換えられるものが、好ましい。この場合、前記第1パイロット操作部は、例えば、前記第1吐出口から前記第1油圧回路に供給される作動油の圧力を前記パイロット圧として前記第1合流切換弁に入力する第1パイロットラインを含むだけの簡素な構成で、前記第1合流ラインによる合流状態の適正な切換を行うことが可能である。
前記第1パイロット操作部は、あるいは、前記一定以上のパイロット圧を生成するパイロット油圧源と、当該パイロット油圧源により生成されるパイロット圧の前記合流切換弁への導入を阻止する閉位置と当該パイロット圧の当該合流切換弁への導入を許容する開位置とを有し、入力される電気信号によって前記開位置と前記閉位置とに切換えられる第1パイロット操作切換弁と、前記第1吐出口から前記第1油圧回路に供給される作動油の圧力を検出する第1圧力検出器と、当該第1圧力検出器により検出される圧力が前記第1制限圧力以上である場合にのみ前記第1パイロット操作切換弁を前記開位置に切換えるように当該第1パイロット操作切換弁への前記電気信号の入力を行う第1パイロット切換制御部と、を含むものでもよい。当該第1合流切換部では、前記第1制限圧力の設定及び調整(変更)を容易に行うことが可能である。
前記装置は、さらに、前記第2吐出口と前記タンクとの間に介在し、前記第2吐出口から前記第2油圧回路に供給される作動油の圧力が予め設定された第2リリーフ圧に達した場合に開弁することにより前記第2吐出口から吐出された作動油の一部を前記第2油圧回路のコントロールバルブを経由せずにタンクに逃がす第2リリーフ弁と、前記第2吐出口から吐出される作動油の一部を前記第1吐出口から前記第1油圧回路に供給される作動油に合流させるように配設される第2合流ラインと、前記第2合流ラインを遮断する閉状態と前記第2合流ラインを開通する開状態とに切換可能であるとともに、前記第2吐出口から前記第2油圧回路に供給される作動油の圧力が前記第2リリーフ圧よりも低い範囲で設定された第2制限圧力以上である場合にのみ前記開状態に切換えられる第2合流切換部と、を備えることが、より好ましい。
この装置によれば、前記第2油圧回路の運転圧力が高くて前記第1油圧回路の運転圧力が低い場合においても、第2リリーフ弁の開弁を抑止するとともに、前記第2吐出口から吐出される作動油の一部を前記第1油圧回路に供給して前記第1油圧アクチュエータに供給される作動油の流量を増加させることができる。
前記第1リリーフ弁及び前記第2リリーフ弁は、それぞれ互いに独立したリリーフ弁により構成されてもよいし、単一のリリーフ弁が前記第1リリーフ弁と前記第2リリーフ弁とに兼用されてもよい。
前記第2合流切換部も、前記第1合流切換部と同様、前記第2合流ラインを遮断する閉位置と前記第2合流ラインを開通する開位置とを有するパイロット切換弁であって一定以上のパイロット圧が入力された場合にのみ前記開位置に切換えられる第2合流切換弁と、前記第2吐出口から前記第2油圧回路に供給される作動油の圧力が前記第2制限圧力以上である場合にのみ前記第2パイロット切換弁に前記一定以上のパイロット圧を入力する第2パイロット操作部と、を含むものが好適である。
前記第2合流切換弁も、前記第2制限圧力以上のパイロット圧が入力された場合に前記開位置に切換えられるものが、好ましい。この場合、前記第2パイロット操作部は、前記第2吐出口から前記第2油圧回路に供給される作動油の圧力を前記第2合流切換弁の前記パイロット圧として当該第2合流切換弁に入力する第2パイロットラインを含むだけの簡素な構成で、第2合流ラインによる合流状態の適切な切換を行うことが可能である。あるいは、前記第2パイロット操作部は、前記パイロット油圧源により生成されるパイロット圧の前記第2合流切換弁への導入を阻止する閉位置と当該パイロット圧の当該合流切換弁への導入を許容する開位置とを有し、入力される電気信号によって前記開位置と前記閉位置とに切換えられる第2パイロット操作切換弁と、前記第2吐出口から前記第2油圧回路に供給される作動油の圧力を検出する第2圧力検出器と、当該第2圧力検出器により検出される圧力が前記第2制限圧力以上である場合にのみ前記第2パイロット操作切換弁を前記開位置に切換えるように当該第2パイロット操作切換弁への前記電気信号の入力を行う第2パイロット切換制御部と、を含むものでもよい。
後者の場合、前記第1及び第2パイロット切換制御部は、前記第1圧力検出器により検出される圧力が前記第1制限圧力以上でありかつ前記第2圧力検出器により検出される圧力が前記第2制限圧力以上である場合、つまり、第1及び第2油圧回路の運転圧力がいずれも高くて前記合流の必要がない場合には、前記第1合流切換弁及び前記第2合流切換弁をそれぞれ閉位置に保つ制御を行うことが、好ましい。この制御は、第1制限圧力での第1吐出口から第2油圧回路への作動油の合流、及び、第2制限圧力での第2吐出口から第1油圧回路への作動油の合流、をいずれも停止させることにより、前記第1及び第2油圧回路の運転圧力の範囲を前記第1及び第2制限圧力よりもそれぞれ高い前記第1リリーフ圧及び前記第2リリーフ圧まで拡大することを可能にする。
以上のように、本発明によれば、作業機械に設けられ、第1及び第2吐出口を有するスプリットフロー型の油圧ポンプと、前記第1及び第2吐出口にそれぞれ接続される第1油圧回路及び第2油圧回路と、を備える油圧駆動装置であって、前記第1及び第2油圧回路における操作の有無にかかわらず当該第1及び第2油圧回路を効率よく運転することを可能にする装置が、提供される。
本発明の第1の実施の形態に係る作業機械の油圧駆動装置を示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態に係る作業機械の油圧駆動装置を示す回路図である。 前記各実施の形態に係る作業機械の例である油圧ショベルを示す側面図である。
本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図3は、前記実施の形態に係る油圧駆動装置が設けられる作業機械の例である油圧ショベルを示す。当該油圧ショベルは、下部走行体10と、上部旋回体12と、掘削アタッチメント14と、を備える。前記上部旋回体12は、前記下部走行体10の上に垂直軸X周りに旋回可能に搭載される。前記掘削アタッチメント14は、前記上部旋回体12に起伏可能に取付けられるブーム16と、前記ブーム16の先端に回動可能に連結されるアーム18と、前記アーム18の先端に回動可能に取付けられるバケット20と、前記ブーム16を起伏させるように伸縮する油圧シリンダであるブームシリンダ22と、前記アーム18を回動させるように伸縮する油圧シリンダであるアームシリンダ24と、前記バケット20を回動させるように伸縮する油圧シリンダであるバケットシリンダ26と、を含む。
本発明において適用される作業機械は前記油圧ショベルに限定されない。本発明に係る油圧駆動装置は、他の油圧式作業機械、例えばクレーン、破砕機その他の作業機械に設けられることが可能である。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る油圧駆動装置を示す。この油圧駆動装置は、メインポンプ28と、少なくとも一つの第1油圧アクチュエータ(図1に示す例では2つの第1油圧アクチュエータ30A,32B)と、少なくとも一つの第2油圧アクチュエータ(図1に示す例では2つの第2油圧アクチュエータ30B,32B)と、第1油圧回路34Aと、第2油圧回路34Bと、リリーフ弁36と、を備える。
前記メインポンプ28は、いわゆるスプリットフロー型のポンプからなる。すなわち、当該メインポンプ28は、単一のポンプ本体38と、第1吐出口40A及び第2吐出口40Bとを、有する。前記ポンプ本体38は、前記油圧ショベルに搭載されたエンジンに連結されて駆動されることにより、タンク内の作動油を吸い込んで昇圧させる。前記第1吐出口40A及び前記第2吐出口40Bは互いに独立して配置され、前記ポンプ本体38により昇圧された作動油は前記第1吐出口40A及び前記第2吐出口40Bを通じて相互独立して吐出されることが可能である。
前記メインポンプ28は、可変容量型であり、前記ポンプ本体38の容量(押しのけ面積)を調節することが可能である。当該容量の調節により、前記第1及び第2吐出口40A,40Bから吐出される作動油の流量を一括して変化させることが可能である。
前記第1油圧アクチュエータ30A,32Aは、前記第1吐出口40Aから吐出される作動油の供給を受けて作動し、前記第2油圧アクチュエータ30B,32Bは、前記第2吐出口40Bから吐出される作動油の供給を受けて作動する。当該第1油圧アクチュエータ30A,32A及び当該第2油圧アクチュエータ30B,32Bは、前記油圧ショベルに含まれる複数の油圧アクチュエータ、具体的には、前記ブームシリンダ22、前記アームシリンダ24、前記バケットシリンダ26、その他の油圧アクチュエータ(例えば旋回モータ、油圧モータ、オプションシリンダなど)の中から選ばれる。
前記第1油圧回路34Aは、第1ポンプライン42Aを介して前記メインポンプ28の前記第1吐出口40Aに接続され、当該第1吐出口40Aから吐出された作動油を前記各第1油圧アクチュエータ30A,32Aに導く。同様に、前記第2油圧回路34Bは、第2ポンプライン42Bを介して前記メインポンプ28の前記第2吐出口40Bに接続され、当該第2吐出口40Bから吐出された作動油を前記各第2油圧アクチュエータ30Bに導く。
具体的に、前記第1油圧回路34Aは、前記第1吐出口40Aに接続される前記第1ポンプライン42Aと前記各第1油圧アクチュエータ30A,32Aとの間にそれぞれ介在する少なくとも一つのコントロールバルブ(図1に示す例では2つの第1コントロールバルブ44A,46A)を含む。同様に、前記第2油圧回路34Bは、前記第2吐出口40Bに接続される前記第2ポンプライン42Bと前記各第2油圧アクチュエータ30B,32Bとの間にそれぞれ介在する少なくとも一つのコントロールバルブ(図1に示す例では2つの第2コントロールバルブ44B,46B)を含む。前記コントロールバルブ44A,46A,44B,46Bのそれぞれは、例えば図示されないリモコン弁からのパイロット圧の入力を受けて、対応する油圧アクチュエータに対する作動油の給排を制御するように開弁作動する。
前記リリーフ弁36は、前記第1及び第2吐出口40A,40Bと前記タンクとの間に介在し、前記第1吐出口40Aから前記第1ポンプライン42Aを通じて前記第1油圧回路34Aに供給される第1作動油の圧力及び前記第2吐出口40Bから前記第2ポンプライン42Bを通じて前記第2油圧回路34Bに供給される第2作動油の圧力のうちの高い方の圧力が予め設定されたリリーフ圧Prに達した場合に開弁することにより、当該高い方の圧力をもつ作動油を対応する油圧回路のコントロールバルブを経由せずにタンクに逃がす。例えば、前記第1作動油の圧力が前記第2作動油の圧力よりも高くてかつ前記リリーフ圧Prに達している場合、前記リリーフ弁36は当該第1作動油の一部を前記第1油圧回路34Aの第1コントロールバルブ44A,46Aを経由せずにタンクに逃がすように開弁する。
具体的に、この実施の形態に係る装置は、前記第1及び第2ポンプライン42A,42Bからそれぞれ分岐して前記タンクに至るタンクライン50を備え、当該タンクライン50の途中に前記リリーフ弁36が設けられている。前記第1及び第2ポンプライン42A,42Bはそれぞれ第1及び第2リリーフチェック弁48A,48Bを介して接続されるとともにタンクに至る共通のタンクライン50を備え、当該タンクライン50に前記リリーフ弁36が設けられている。前記第1及び第2リリーフチェック弁48A,48Bは、前記第1及び第2ポンプライン42A,42Bに向かう方向の作動油の流れを阻止するもので、前記第1ポンプライン42Aを流れる前記第1作動油及び前記第2ポンプライン42Bを流れる前記第2作動油のうち高い圧力をもつ作動油が前記リリーフ弁36に流入するのを許容するように開弁する。例えば、前記第1作動油の圧力が前記第2作動油の圧力よりも高い場合には前記第1及び第2リリーフチェック弁48A,48Bのうちの前記第1リリーフチェック弁48Aのみが開弁して前記リリーフ弁36への前記第1作動油の流入を許容する。
前記リリーフ弁36は、当該リリーフ弁36に導入される作動油の圧力つまり当該リリーフ弁36の一次圧が予め設定された前記リリーフ圧Prに達した場合にのみ開弁し、これにより、前記第1及び第2油圧回路34A,34Bの最高圧力を前記リリーフ圧に規定する。換言すれば、この第1の実施の形態に係る前記リリーフ弁36は、前記第1油圧回路34Aについて設定される第1リリーフ圧と、前記第2油圧回路34Bについて設定される第2リリーフ圧と、の双方を規定するリリーフ弁として当該第1及び第2油圧回路34A,34Bに兼用される。つまり、この第1の実施の形態に係る前記第1リリーフ圧及び前記第2リリーフ圧は互いに等しい圧力であり、その共通したリリーフ圧に前記第1作動油及び前記第2作動油のいずれの圧力が達した場合に前記リリーフ弁36が開弁する。
この油圧駆動装置が具備する前記メインポンプ28は可変容量型であり、よって第1及び第2吐出口40A,40Bからそれぞれ吐出される第1作動油及び第2作動油の流量を制御することが可能であるが、当該第1作動油の流量と当該第2作動油の流量とを個別に調節する(つまり両流量を互いに異ならせる)ことはできない。そこで、この実施の形態に係る前記油圧駆動装置は、当該事情にかかわらず第1及び第2油圧回路34A,34Bをともに高い効率で運転するための手段として、第1合流ライン52Aと、第1合流切換部54Aと、第2合流ライン52Bと、第2合流切換部54Bと、をさらに備える。
前記第1合流ライン52Aは、前記第1吐出口40Aから吐出される作動油の一部を前記第2吐出口40Bから前記第2油圧回路34Bに供給される作動油に合流させるように配設される。具体的に、前記第1合流ライン52Aは、前記第1ポンプライン42Aの途中に設定された分岐点56Aに接続される上流端と、前記第2ポンプライン42Bの途中に設定された合流点58Bに接続される下流端と、を有し、前記第1ポンプライン42Aを流れる第1作動油が前記分岐点56Aから分岐して前記第2ポンプライン42Bを流れる第2作動油に前記合流点58Bで合流することを許容する。同様に、前記第2合流ライン52Bは、前記第2ポンプライン42Bの途中に設定された分岐点56Bに接続される上流端と、前記第1ポンプライン42Aの途中に設定された合流点58Aに接続される下流端と、を有し、前記第2ポンプライン42Bを流れる第2作動油が前記分岐点56Bから分岐して前記第1ポンプライン42Aを流れる第1作動油に前記合流点58Aで合流することを許容する。
図1に示されるように、前記第1合流ライン52Aには、前記合流点58Bから前記分岐点56Aへの作動油の逆流を防ぐ第1合流チェック弁64Aが設けられることが、好ましい。同様に、前記第2合流ライン52Bには、前記合流点58Aから前記分岐点56Bへの作動油の逆流を防ぐ第2合流チェック弁64Bが設けられることが、好ましい。
前記合流点58Aは、好ましくは、図1に示されるように、前記分岐点56Aの上流側の位置にそれぞれ設けられ、当該分岐点56Aと当該合流点58Aとの間に当該合流点58Aから当該分岐点56Aへの逆流を防ぐ第1ロードチェック弁66Aが設けられるのがよい。同様に、前記合流点58Bは、前記分岐点56Bの上流側の位置にそれぞれ設けられ、当該分岐点56Bと当該合流点58Bとの間に当該合流点58Bから当該分岐点56Bへの逆流を防ぐ第2ロードチェック弁66Aが設けられるのがよい。
前記第1合流切換部54Aは、前記第1合流ライン52Aを遮断する閉状態と前記第1合流ライン52Aを開通する開状態とに切換可能であるとともに、前記第1吐出口40Aから前記第1ポンプライン42Aを通じて前記第1油圧回路34Aに供給される第1作動油の圧力が前記第1油圧回路34Aについて設定された第1リリーフ圧(この実施の形態では前記リリーフ弁36に設定された前記リリーフ圧Pr)よりも低い範囲で設定された第1制限圧力PL1以上である場合にのみ前記開状態に切換えられる。同様に、前記第2合流切換部54Bは、前記第2合流ライン52Bを遮断する閉状態と前記第2合流ライン52Bを開通する開状態とに切換可能であるとともに、前記第2吐出口40Bから前記第2ポンプライン42Bを通じて前記第2油圧回路34Bに供給される第2作動油の圧力が前記第2油圧回路34Bについて設定された第2リリーフ圧(この実施の形態では前記第1リリーフ圧と同じく前記リリーフ弁36に設定された前記リリーフ圧Pr)よりも低い範囲で設定された第2制限圧力PL2以上である場合にのみ前記開状態に切換えられる。
具体的に、この第1の実施の形態に係る前記第1合流切換部54Aは、第1合流切換弁60Aと、第1パイロットライン62Aと、を有する。前記第1合流切換弁60Aは、パイロットポート60aを有する2位置パイロット切換弁により構成され、前記第1合流ライン52Aを遮断する閉位置(図1の右側位置)と前記第1合流ライン52Aを開通する開位置(図1の左側位置)とを有する。前記第1合流切換弁60Aは、前記パイロットポート60aに一定以上のパイロット圧、この実施の形態では前記第1制限圧力PL1、が入力されないときには前記閉位置を保持し、前記パイロットポート60aに一定以上のパイロット圧、この実施の形態では前記第1制限圧力PL1以上の圧力、が入力された場合にのみ前記開位置に切換えられる。前記第1パイロットライン62Aは、前記第1ポンプライン42Aを通じて前記第1油圧回路34Aに供給される前記第1作動油の圧力、好ましくは前記合流点58Aよりも下流側の圧力、を前記パイロットポート60aに前記パイロット圧として入力することにより、当該第1合流切換弁60Aの切換を行わせる第1パイロット操作部を構成する。
同様に、この第1の実施の形態に係る前記第2合流切換部54Bは、第2合流切換弁60Bと、第2パイロットライン62Bと、を有する。前記第2合流切換弁60Bは、パイロットポート60bを有する2位置パイロット切換弁により構成され、前記第2合流ライン52Bを遮断する閉位置(図1の左側位置)と前記第2合流ライン52Bを開通する開位置(図1の右側位置)とを有する。前記第2合流切換弁60Bは、前記パイロットポート60bに一定以上のパイロット圧、この実施の形態では前記第2制限圧力PL2、が入力されないときには前記閉位置を保持し、前記パイロットポート60bに一定以上のパイロット圧、この実施の形態では前記第2制限圧力PL2以上の圧力、が入力された場合にのみ前記開位置に切換えられる。前記第2パイロットライン62Bは、前記第2ポンプライン42Bを通じて前記第2油圧回路34Bに供給される前記第2作動油の圧力、好ましくは前記合流点58Bよりも下流側の圧力、を前記第2合流切換弁60Bのパイロットポート60bに前記パイロット圧として入力することにより、当該第2合流切換弁60Bの切換を行わせる第2パイロット操作部を構成する。
この油圧駆動装置は、また、図1に示すようなコントローラ80を備える。当該コントローラ80は、前記メインポンプ28に付設されたレギュレータ78に指令信号を入力することにより当該メインポンプ28の容量を変化させ、これにより当該メインポンプ28の第1及び第2吐出口40A,40Bから吐出される作動油の流量(ポンプ吐出流量)を制御する。当該コントローラ80は、例えば、前記各コントロールバルブ44A,46A,44B,46Bについてオペレータにより与えられる操作に基づき前記ポンプ吐出流量を変化させるいわゆるポジコン制御や、第1及び第2吐出口40A,40Bから吐出される作動油の圧力(ポンプ吐出圧)に基いてメインポンプ28の駆動に必要な馬力を一定の範囲内に収める馬力制御を行う。
次に、この油圧駆動装置の作用を説明する。
前記メインポンプ28は、図略のエンジンにより駆動されることにより、第1及び第2吐出口40A,40Bから個別にかつ互いに等しい流量で第1作動油及び第2作動油をそれぞれ吐出する。当該第1及び第2作動油の流量は、前記メインポンプ28のポンプ本体38の容量の調節によって制御されることが可能である。
前記第1及び第2吐出口40A,40Bから吐出される作動油は、第1及び第2ポンプライン42A,42Bを通じて第1油圧回路34A,34Bにそれぞれ供給される。ここで、第1及び第2油圧回路34A,34Bに含まれるコントロールバルブ44A,46A,44B,46Bのうち、例えば第1コントロールバルブ44Aが操作されて開弁すると、前記第1油圧回路34Aに供給される第1作動油の少なくとも一部が前記第1コントロールバルブ44Aを経由して第1油圧アクチュエータ30Aを動かし、その負荷の分だけ前記第1吐出口40Aから前記第1油圧回路34Aに供給される作動油(第1作動油)の圧力が上昇する。
このようにして上昇した第1作動油の圧力が(リリーフ圧Prよりも低い)第1制限圧力PL1に到達すると、前記第1ポンプライン42Aにつながるリリーフ弁36が開く前に前記第1制限圧力PL1の入力を受ける第1合流切換弁60Aがそれまでの閉位置から開位置に切換えられ、これにより、前記第1ポンプライン42Aを流れる作動油(第1作動油)の一部が第1合流ライン52Aを通じて第2ポンプライン42Bに合流することを許容する。この合流は、リリーフ弁36の開弁によるエネルギー損失を抑止するとともに、第2油圧回路34Bに供給される作動油の流量を増加させ、これにより、第2油圧アクチュエータ30B,32Bの作動速度を高く維持することを可能にする。
例えば前記メインポンプ28の吐出流量についてコントローラ80が馬力制御を行う場合において、前記第2作動油の圧力よりも前記第1作動油の圧力が著しく上昇すると、その分だけ第1及び第2吐出口40A,40Bから吐出される作動油の流量がともに抑えられる結果、第2作動油の圧力は低くて本来は大きな流量が許容され得るにもかかわらず当該第2作動油の流量ひいては第2油圧アクチュエータ30B,32Bの作動速度も抑えられる。しかし、この実施の形態に係る装置では、第1作動油の一部が第2作動油に合流することにより、第2油圧回路34Bに供給される第2作動油の流量を増加させることが可能である。
このように、前記第1作動油の圧力が前記第1制限圧力PL1に達したときの前記第1合流ライン52Aを通じての第2作動油への第1作動油の合流は、第1作動油の圧力がリリーフ圧に達するのを抑えてリリーフ弁36の開弁頻度を抑制することによるエネルギー損失の低減と、第2油圧回路34Bを流れる作動油の流量の確保による第2油圧アクチュエータ30B,32Bの作動速度の確保と、を同時に実現することを可能にする。
この効果は、前記とは逆に前記第1作動油に比べて前記第2作動油の圧力が著しく上昇して第2制限圧力PL2に達した場合にも同様に得ることが可能である。すなわち、この場合には前記第2制限圧力PL2以上の圧力の入力を受けた第2合流切換弁60Bがそれまでの閉位置から開位置に切換えられて第2合流ライン52Bを通じての第2ポンプライン42Bから第1ポンプライン42Aへの第2作動油の合流を許容することにより、第2作動油の圧力の上昇によるリリーフ弁36の開弁の頻度の抑止と、第1油圧回路34Aに供給される第1作動油の流量の確保及びこれによる第1油圧アクチュエータ30A,32Aの作動速度の確保と、の同時実現を可能にする。
特に、この第1の実施の形態に係る前記第1及び第2合流切換弁60A,60Bは、それぞれ、第1及び第2制限圧力PL1,PL2以上のパイロット圧が入力された場合に前記開位置に切換えられるものであるため、当該第1の実施の形態に係る第1及び第2パイロット操作部は、前記第1及び第2パイロットライン62A,62Bを含むだけの簡素な構成で前記第1及び第2合流ライン52A,52Bによる作動油の合流状態の適正な切換を行うことが可能である。
前記第1及び第2制限圧力PL1,PL2は、それぞれ、第1及び第2リリーフ圧(前記実施の形態では共通のリリーフ圧Pr)よりも低い範囲で任意に設定されることが可能である。好ましくは、リリーフ弁36の開弁よりも前に確実に第1及び第2合流切換弁60A,60Bが開弁作動することを可能にする程度の差を前記リリーフ圧Prと前記第1及び第2制限圧力PL1,PL2との間に与えながら、当該第1及び第2制限圧力PL1,PL2をなるべく高い圧力に設定することが好ましい。一般には、前記第1及び第2制限圧力PL1,PL2は前記リリーフ圧Prの80〜90%程度に設定されるのが、好ましい。また、当該第1及び第2制限圧力PL1,PL2は互いに等しい圧力であってもよいし互いに異なる圧力であってもよい。
図2は、本発明の第2の実施の形態に係る油圧駆動装置を示す。
前記第1の実施の形態に係る第1及び第2パイロット操作部は、前記第1パイロットライン62A,62Bによりそれぞれ構成されるのに対し、第2の実施の形態に係る第1パイロット操作部は、パイロットポンプ68と、第1パイロットライン70Aと、第1パイロット操作切換弁72Aと、第1圧力検出器74Aと、前記コントローラ80に含まれる第1パイロット切換制御部82Aと、を含み、第2の実施の形態に係る第2パイロット操作部は、前記パイロットポンプ68と、第2パイロットライン70Bと、第2パイロット操作切換弁72Bと、第2圧力検出器74Bと、前記コントローラ80に含まれる第2パイロット切換制御部82Bと、を含む。
前記パイロットポンプ68は、パイロット油圧源であり、前記メインポンプ28とともに図略のエンジンにより駆動されることにより、前記第1及び第2合流切換弁60A,60Bをそれぞれ開位置に切換えるのに十分なパイロット圧を生成する。第1の実施の形態と異なり、前記第1及び第2合流切換弁60A,60Bが開位置に切換わるパイロット圧は必ずしも前記第1及び第2制限圧力PL1,PL2と同等である必要はない。
前記第1及び第2パイロットライン70A,70Bは、前記パイロットポンプ68の出力するパイロット圧を前記第1及び第2合流切換弁60A,60Bのパイロットポート60a,60bに導くように配管される。
前記第1及び第2パイロット操作切換弁72A,72Bは、前記第1及び第2パイロットライン70A,70Bの途中にそれぞれ設けられ、当該第1及び第2パイロットライン70A,70Bをそれぞれ遮断する閉位置と、当該第1及び第2パイロットライン70A,70Bをそれぞれ開通する開位置と、に切換わることが可能である。この第2の実施の形態に係る第1及び第2パイロット操作切換弁72A,72Bは、それぞれ、ソレノイド72a,72bを有する2位置の電磁切換弁により構成され、当該ソレノイド72a,72bに電気信号が入力されないときは前記閉位置を保ち、当該ソレノイド72a,72bに電気信号が入力されたときに開位置に切換えられる。
前記第1及び第2圧力検出器74A,74Bは、それぞれ、前記第1及び第2吐出口40A,40Bから前記第1及び第2油圧回路34A,34Bにそれぞれ供給される第1及び第2作動油の圧力、好ましくは前記合流点58A,58Bよりも下流側の圧力、を検出してこれを電気信号である圧力検出信号に変換する。
前記第1パイロット切換制御部82Aは、前記第1制限圧力PL1を記憶し、前記第1圧力検出器74Aにより検出される圧力が前記第1制限圧力PL1以上である場合にのみ前記第1パイロット操作切換弁72Aを前記開位置に切換えるように当該第1パイロット操作切換弁72Aのソレノイド72aに電気信号すなわち開弁指令信号を入力する。前記第2パイロット切換制御部82Bは、前記第2制限圧力PL2を記憶し、前記第2圧力検出器74Bにより検出される圧力が前記第2制限圧力PL2以上である場合にのみ前記第2パイロット操作切換弁72Bを前記開位置に切換えるように当該第2パイロット操作切換弁72Bのソレノイド72bに電気信号すなわち開弁指令信号を入力する。
この第2の実施の形態においても、第1吐出口40Aから第1油圧回路34Aに供給される第1作動油の圧力が第1制限圧力PL1以上になると、第1圧力検出器74Aからの圧力検出信号の入力を受ける第1パイロット切換制御部82Aが第1パイロット操作切換弁72Aのソレノイド72aに開弁指令信号を入力して当該第1パイロット操作切換弁72Aを開位置に切換えることにより、第2吐出口40Bから第2油圧回路34Bに供給される第2作動油への第1合流ライン52Aを通じての第1作動油の合流が許容される。これにより、第1の実施の形態と同様、当該第1作動油の圧力の上昇によるリリーフ弁36の開弁頻度の抑止と、第2作動油の流量の確保及びこれによる第2油圧アクチュエータ30B,32Bの作動速度の確保と、が同時に達成される。
同様に、第2吐出口40Bから第2油圧回路34Bに供給される第2作動油の圧力が第2制限圧力PL2以上になると、第2圧力検出器74Bからの圧力検出信号の入力を受ける第2パイロット切換制御部82Bが第2パイロット操作切換弁72Bのソレノイド72bに開弁指令信号を入力して当該第2パイロット操作切換弁72Bを開位置に切換えることにより、第1吐出口40Aから第1油圧回路34Aに供給される第1作動油への第2合流ライン52Bを通じての第2作動油の合流が許容される。これにより、第2の実施の形態と同様、当該第2作動油の圧力の上昇によるリリーフ弁36の開弁頻度の抑止と、第1作動油の流量の確保及びこれによる第1油圧アクチュエータ30A,32Aの作動速度の確保と、が同時に達成される。
この第2の実施の形態では、前記第1及び第2パイロット切換制御部82A,82Bにそれぞれ記憶される第1及び第2制限圧力PL1,PL2を書き換えるだけの簡単な作業で当該第1及び第2制限圧力PL1,PL2の変更及び調整を容易に行うことができる利点がある。
この第2の実施の形態において、前記第1及び第2パイロット切換制御部82A,82Bは、前記第1圧力検出器74Aにより検出される圧力が前記第1制限圧力PL1以上でありかつ前記第2圧力検出器74Bにより検出される圧力が前記第2制限圧力PL2以上である場合、つまり、第1及び第2油圧回路34A,34Bの運転圧力がいずれも高くて前記合流の必要がない場合には、前記第1合流切換弁60A及び前記第2合流切換弁60Bをそれぞれ閉位置に保つ制御を行うことが、好ましい。このように第1制限圧力PL1での第1吐出口40Aから第2油圧回路34Bへの第1作動油の合流、及び、第2制限圧力PL2での第2吐出口40Bから第1油圧回路34Aへの作動油の合流、をいずれも停止させることは、前記第1及び第2油圧回路34A,34Bの運転圧力の範囲を前記第1及び第2制限圧力PL1,PL2よりもそれぞれ高い前記第1及び第2リリーフ圧(第2の実施の形態では共通のリリーフ圧Pr)まで拡大することを可能にする。
本発明は、以上説明した実施の形態に限定されない。本発明は、例えば次のような形態を含む。
前記第1及び第2の実施の形態では、単一のリリーフ弁36が第1及び第2油圧回路34A,34Bに共有されるが、本発明に係る第1及び第2リリーフ弁は第1油圧回路及び第2油圧回路に個別に設けられてもよい。この場合、第1リリーフ弁について設定される第1リリーフ圧と第2リリーフ圧について設定される第2リリーフ圧とは互いに異なっていてもよい。第1リリーフ圧と第2リリーフ圧とが異なる場合も、第1制限圧力は前記第1リリーフ圧よりも低い範囲で設定され、第2制限圧力は第2リリーフ圧よりも低い範囲で設定されるのが、よい。
また、第1及び第2の実施の形態に係る第2合流ライン52B及び第2合流切換部54Bは適宜省略可能である。例えば、少なくとも一つの第1油圧アクチュエータが高い駆動圧で駆動されるもの(例えば油圧ショベルのブームシリンダやアームシリンダ)であるのに対し、第2油圧アクチュエータがいずれも比較的低い駆動圧で駆動されるもの(例えば油圧ショベルのバケットシリンダ)である場合には、第1油圧回路についてのみ第1合流ライン及び第1合流切換部が設けられてもよい。
以下、本発明の好ましい実施例を想定する。
第1実施例として、少なくとも一つの第1油圧アクチュエータがアームシリンダを含み、少なくとも一つの第2油圧アクチュエータがバケットシリンダを含む油圧ショベルを想定する。この油圧ショベルによる掘削作業中にアームシリンダの駆動負荷が上昇して従来のように第1リリーフ弁が開弁したとすると、第1油圧回路に供給される作動油の一部はタンクに戻されてそのエネルギーが熱となって放散される一方、前記駆動負荷の上昇により第2作動油の流量も抑えられるためにバケットシリンダの駆動速度まで低下してしまう。しかし、前記第1油圧回路に供給される第1作動油の圧力が前記第1リリーフ弁に設定された第1リリーフ圧よりも低い第1制限圧力に達する前に当該第1作動油の第2作動油への合流が許容されることにより、前記第1リリーフ弁の開弁を抑制できるのに加え、アームシリンダの駆動圧は確保したままバケットシリンダに供給される作動油の流量を確保すること、つまりバケットによる掘削作業の速度を確保すること、が可能となる。
第2実施例として、少なくとも一つの第1油圧アクチュエータが破砕機を開閉させる破砕用シリンダを含み、少なくとも一つの第2油圧アクチュエータがブームシリンダを含む破砕機を想定する。前記破砕機によって対象物を十分な力で挟持するために前記破砕用シリンダの駆動負荷が上昇して従来のように第1リリーフ弁が開弁したとすると、第1油圧回路に供給される作動油の一部はタンクに戻されてそのエネルギーが熱となって放散される一方、前記駆動負荷の上昇により第2作動油の流量も抑えられるためにブームシリンダの駆動速度まで低下してしまう。しかし、前記第1油圧回路に供給される第1作動油の圧力が前記第1リリーフ弁に設定された第1リリーフ圧よりも低い第1制限圧力に達する前に当該第1作動油の第2作動油への合流が許容されることにより、前記第1リリーフ弁の開弁を抑制できるのに加え、前記破砕用シリンダの駆動圧は確保したまま前記ブームシリンダに供給される作動油の流量を確保すること、つまりブームの起伏動作の速度を確保すること、が可能となる。
30A,32A 第1油圧アクチュエータ
30B,32B 第2油圧アクチュエータ
34A 第1油圧回路
34B 第2油圧回路
36 リリーフ弁
38 ポンプ本体
40A 第1吐出口
40B 第2吐出口
44A,46A 第1コントロールバルブ
44B,46B 第2コントロールバルブ
50 タンクライン
52A 第1合流ライン
52B 第2合流ライン
54A 第1合流切換部
54B 第2合流切換部
60A 第1合流切換弁
60B 第2合流切換弁
62A 第1パイロットライン
62B 第2パイロットライン
68 パイロットポンプ(パイロット油圧源)
70A 第1パイロットライン
70B 第2パイロットライン
72A 第1パイロット操作切換弁
72B 第2パイロット操作切換弁
74A 第1圧力検出器
74B 第2圧力検出器
80 コントローラ
82A 第1パイロット切換制御部
82B 第2パイロット切換制御部

Claims (9)

  1. 作業機械に設けられる油圧駆動装置であって、
    タンク内の作動油を吸い込んで昇圧させるポンプ本体と当該ポンプ本体につながる第1吐出口及び第2吐出口とを有するスプリットフロー型の油圧ポンプであって前記第1吐出口及び前記第2吐出口から互いに独立して前記作動油を吐出することが可能な可変容量型の油圧ポンプと、
    前記第1吐出口から吐出される作動油により動かされる少なくとも一つの第1油圧アクチュエータと、
    前記第1吐出口と前記少なくとも一つの第1油圧アクチュエータとの間に介在する少なくとも一つのコントロールバルブを含み、当該第1吐出口から吐出される作動油を前記第1油圧アクチュエータに導く第1油圧回路と、
    前記第2吐出口から吐出される作動油により動かされる少なくとも一つの第2油圧アクチュエータと、前記第2吐出口と前記少なくとも一つの第2油圧アクチュエータとの間に介在する少なくとも一つのコントロールバルブを含み、当該第2吐出口から吐出される作動油を前記第2油圧アクチュエータに導く第2油圧回路と、
    前記第1吐出口と前記タンクとの間に介在し、前記第1吐出口から前記第1油圧回路に供給される作動油の圧力が予め設定された第1リリーフ圧に達した場合に開弁することにより前記第1吐出口から吐出された作動油の一部を前記第1油圧回路のコントロールバルブを経由せずにタンクに逃がす第1リリーフ弁と、
    前記第1吐出口から吐出される作動油の一部を前記第2吐出口から前記第2油圧回路に供給される作動油に合流させるように配設される第1合流ラインと、
    前記第1合流ラインを遮断する閉状態と前記第1合流ラインを開通する開状態とに切換可能であるとともに、前記第1吐出口から前記第1油圧回路に供給される作動油の圧力が前記第1リリーフ圧よりも低い範囲で設定された第1制限圧力以上である場合にのみ前記開状態に切換えられる第1合流切換部と、を備える、作業機械の油圧駆動装置。
  2. 請求項1記載の作業機械の油圧駆動装置であって、前記第1合流切換部は、前記第1合流ラインを遮断する閉位置と前記第1合流ラインを開通する開位置とを有するパイロット切換弁であって一定以上のパイロット圧が入力された場合にのみ前記開位置に切換えられる第1合流切換弁と、前記第1吐出口から前記第1油圧回路に供給される作動油の圧力が前記第1制限圧力以上である場合にのみ前記第1パイロット切換弁に前記一定以上のパイロット圧を入力する第1パイロット操作部と、を含む、作業機械の油圧駆動装置。
  3. 請求項2記載の作業機械の油圧駆動装置であって、前記第1合流切換弁は、前記第1制限圧力以上のパイロット圧が入力された場合に前記開位置に切換えられるものであり、前記第1パイロット操作部は、前記第1吐出口から前記第1油圧回路に供給される作動油の圧力を前記パイロット圧として前記第1合流切換弁に入力する第1パイロットラインを含む、作業機械の油圧駆動装置。
  4. 請求項2記載の作業機械の油圧駆動装置であって、前記第1パイロット操作部は、あるいは、前記一定以上のパイロット圧を生成するパイロット油圧源と、当該パイロット油圧源により生成されるパイロット圧の前記合流切換弁への導入を阻止する閉位置と当該パイロット圧の当該合流切換弁への導入を許容する開位置とを有し、入力される電気信号によって前記開位置と前記閉位置とに切換えられる第1パイロット操作切換弁と、前記第1吐出口から前記第1油圧回路に供給される作動油の圧力を検出する第1圧力検出器と、当該第1圧力検出器により検出される圧力が前記第1制限圧力以上である場合にのみ前記第1パイロット操作切換弁を前記開位置に切換えるように当該第1パイロット操作切換弁への前記電気信号の入力を行う第1パイロット切換制御部と、を含む、作業機械の油圧駆動装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の作業機械の油圧駆動装置であって、前記第2吐出口と前記タンクとの間に介在し、前記第2吐出口から前記第2油圧回路に供給される作動油の圧力が予め設定された第2リリーフ圧に達した場合に開弁することにより前記第2吐出口から吐出された作動油の一部を前記第2油圧回路のコントロールバルブを経由せずにタンクに逃がす第2リリーフ弁と、前記第2吐出口から吐出される作動油の一部を前記第1吐出口から前記第1油圧回路に供給される作動油に合流させるように配設される第2合流ラインと、前記第2合流ラインを遮断する閉状態と前記第2合流ラインを開通する開状態とに切換可能であるとともに、前記第2吐出口から前記第2油圧回路に供給される作動油の圧力が前記第2リリーフ圧よりも低い範囲で設定された第2制限圧力以上である場合にのみ前記開状態に切換えられる第2合流切換部と、を備える、作業機械の油圧駆動装置。
  6. 請求項5記載の作業機械の油圧駆動装置であって、前記第2合流切換部は、前記第2合流ラインを遮断する閉位置と前記第2合流ラインを開通する開位置とを有するパイロット切換弁であって一定以上のパイロット圧が入力された場合にのみ前記開位置に切換えられる第2合流切換弁と、前記第2吐出口から前記第2油圧回路に供給される作動油の圧力が前記第2制限圧力以上である場合にのみ前記第2パイロット切換弁に前記一定以上のパイロット圧を入力する第2パイロット操作部と、を含む、作業機械の油圧駆動装置。
  7. 請求項6記載の作業機械の油圧駆動装置であって、前記第2合流切換弁は、前記第2制限圧力以上のパイロット圧が入力された場合に前記開位置に切換えられるものであり、前記第2パイロット操作部は、前記第2吐出口から前記第2油圧回路に供給される作動油の圧力を前記第2合流切換弁の前記パイロット圧として当該第2合流切換弁に入力する第2パイロットラインを含む、作業機械の油圧駆動装置。
  8. 請求項6記載の作業機械の油圧駆動装置であって、前記第2パイロット操作部は、前記パイロット油圧源により生成されるパイロット圧の前記第2合流切換弁への導入を阻止する閉位置と当該パイロット圧の当該合流切換弁への導入を許容する開位置とを有し、入力される電気信号によって前記開位置と前記閉位置とに切換えられる第2パイロット操作切換弁と、前記第2吐出口から前記第2油圧回路に供給される作動油の圧力を検出する第2圧力検出器と、当該第2圧力検出器により検出される圧力が前記第2制限圧力以上である場合にのみ前記第2パイロット操作切換弁を前記開位置に切換えるように当該第2パイロット操作切換弁への前記電気信号の入力を行う第2パイロット切換制御部と、を含む、作業機械の油圧駆動装置。
  9. 請求項8記載の作業機械の油圧駆動装置であって、前記第1及び第2パイロット切換制御部は、前記第1圧力検出器により検出される圧力が前記第1制限圧力以上でありかつ前記第2圧力検出器により検出される圧力が前記第2制限圧力以上である場合、つまり、第1及び第2油圧回路の運転圧力がいずれも高くて前記合流の必要がない場合には、前記第1合流切換弁及び前記第2合流切換弁をそれぞれ閉位置に保つ制御を行う、作業機械の油圧駆動装置。
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