JP2018016469A - ゲート管理システム、ゲート管理方法、およびゲート管理プログラム - Google Patents

ゲート管理システム、ゲート管理方法、およびゲート管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】入場しようとする移動体または貨物の検査時間を短縮することを目的とする。【解決手段】一実施形態に係るゲート管理システムは取得部、生成部、および送信部を備える。取得部は、入口ゲートに来た一つの移動体を一意に特定する移動体識別子と、移動体の貨物を一意に特定する貨物識別子とを取得する。生成部は、移動体識別子および貨物識別子を含む検査画面を表示するための画面データを生成する。検査画面は、複数の移動体から一つの移動体を入口ゲートのゲート係員に選択させるためのインタフェースを含まず、一つの移動体の貨物の検査結果を該ゲート係員に入力させるためのインタフェースを含むものである。送信部は、検査画面をゲート係員のチェッカ端末に表示させるために画面データを該チェッカ端末に送信する。【選択図】図4

Description

本発明の一側面は、貨物を積載する移動体の入場を管理するためのゲート管理システム、ゲート管理方法、およびゲート管理プログラムに関する。
貨物を積載する移動体の入場を管理するための手法が従来から知られている。例えば、特許文献1には、ゲートにおいてコンテナを運搬する車両を受け入れる方法が記載されている。この方法は、チェッカ端末がゲートに入った複数のコンテナまたは車両を表示する工程と、該複数のコンテナまたは車両から検査対象をゲート係員に選択させる工程と、チェッカ端末が選択された検査対象のコンテナのコンテナ番号とシール番号とを表示する工程とを含む。
特許文献2には、ゲートシステムのコンテナ番号認識方法が記載されている。この方法は、車両のナンバープレートを画像処理して車両番号を認識し、該車両番号の認識データに対応するコンテナ番号を予約情報から検索する。
特許文献3には、コンテナターミナルのゲートシステムが記載されている。このシステムは、ゲートを通過するコンテナに印されているコンテナ番号を撮影してそのディジタル画像信号を出力する第1撮影手段と、この第1撮影手段からコンテナ番号のディジタル画像信号を受けて解析し、コンテナ番号を認識する番号認識手段とを備える。
特許第4260447号明細書 特開2003−312856号公報 特開2002−37453号公報
特許文献1に記載の方法では、ゲート係員が複数のコンテナまたは車両から検査対象を選択する必要があるので、この選択操作の分だけ、ゲート係員による検査に時間が掛かる可能性がある。例えば、複数の入口ゲートが混雑すると、チェッカ端末に多数のコンテナまたは車両が表示され、ゲート係員がその中から一つの検査対象を選択するのに時間が掛かることが予想される。そのため、入場しようとする移動体または貨物の検査時間の短縮が望まれている。
本発明の一側面に係るゲート管理システムは、入口ゲートに来た一つの移動体を一意に特定する移動体識別子と、移動体の貨物を一意に特定する貨物識別子とを取得する取得部と、移動体識別子および貨物識別子を含む検査画面を表示するための画面データを生成する生成部であって、該検査画面が、複数の移動体から一つの移動体を入口ゲートのゲート係員に選択させるためのインタフェースを含まず、一つの移動体の貨物の検査結果を該ゲート係員に入力させるためのインタフェースを含むものである、該生成部と、検査画面をゲート係員のチェッカ端末に表示させるために画面データを該チェッカ端末に送信する送信部とを備える。
本発明の一側面に係るゲート管理方法は、少なくとも一つのプロセッサを備えるゲート管理システムにより実行されるゲート管理方法であって、入口ゲートに来た一つの移動体を一意に特定する移動体識別子と、移動体の貨物を一意に特定する貨物識別子とを取得する取得ステップと、移動体識別子および貨物識別子を含む検査画面を表示するための画面データを生成する生成ステップであって、該検査画面が、複数の移動体から一つの移動体を入口ゲートのゲート係員に選択させるためのインタフェースを含まず、一つの移動体の貨物の検査結果を該ゲート係員に入力させるためのインタフェースを含むものである、該生成ステップと、検査画面をゲート係員のチェッカ端末に表示させるために画面データを該チェッカ端末に送信する送信ステップとを含む。
本発明の一側面に係るゲート管理プログラムは、入口ゲートに来た一つの移動体を一意に特定する移動体識別子と、移動体の貨物を一意に特定する貨物識別子とを取得する取得ステップと、移動体識別子および貨物識別子を含む検査画面を表示するための画面データを生成する生成ステップであって、該検査画面が、複数の移動体から一つの移動体を入口ゲートのゲート係員に選択させるためのインタフェースを含まず、一つの移動体の貨物の検査結果を該ゲート係員に入力させるためのインタフェースを含むものである、該生成ステップと、検査画面をゲート係員のチェッカ端末に表示させるために画面データを該チェッカ端末に送信する送信ステップとをコンピュータシステムに実行させる。
このような側面においては、チェッカ端末は当初から、入口ゲートに来ている一つの移動体を検査対象として表示する。そのため、ゲート係員は、複数の移動体から一つを選択することなく、その一つの移動体(チェッカ端末に表示されている移動体)の検査を直ぐに始めることができる。ゲート係員が移動体を選択する必要がない分、入口ゲートでの移動体または貨物の検査時間が短縮される。
他の側面に係るゲート管理システムでは、取得部が、入口ゲートのカメラで撮影された移動体の画像を確認した監視員が監視端末を用いて入力または確定した移動体識別子を取得し、続いて、該移動体識別子に対応する貨物識別子を取得してもよい。監視員の操作により移動体識別子が入力または確定されたことを契機として、貨物識別子の取得とその後の処理とを実行することで、移動体および貨物の正確な情報をゲート係員に提供することができる。ゲート係員は検査画面で移動体を選択しないので、検査対象となる一つの移動体の情報を正確にゲート係員(チェッカ端末)に提供することは重要である。
他の側面に係るゲート管理システムでは、送信部が、検査画面を監視端末にも表示させて監視員にも検査結果を入力させるために、画面データを該監視端末に送信してもよい。監視員が検査結果を入力する分だけ、ゲート係員が検査結果を入力する時間と手間が省かれるので、移動体または貨物の検査時間の短縮が期待できる。
他の側面に係るゲート管理システムでは、検査画面が、一つの移動体の貨物についての複数の検査項目を含み、送信部が、画面データをまず監視端末に送信し、複数の検査項目の一部の検査結果が入力されたことを示す画面データを該監視端末から受信し、該受信した画面データをチェッカ端末に送信してもよい。監視員が検査結果を入力する分だけ、ゲート係員が検査結果を入力する時間と手間が省かれるので、移動体または貨物の検査時間の短縮が期待できる。加えて、監視員の入力が終わってから検査画面がチェッカ端末に送られるので、一つの検査項目を監視員とゲート係員の双方が冗長に検査することを防ぐことができる。このことも検査時間の短縮に貢献し得る。
他の側面に係るゲート管理システムでは、入口ゲートが、それぞれにカメラが設けられた2以上のレーンを備え、監視端末が、一のレーンの画像を他のレーンの画像に優先して表示する画像表示部を備え、画像表示部が、各カメラの画像を解析することで、移動体の列が最も長いレーンを特定し、特定したレーンの画像を優先して表示するか、または、監視端末へ要求信号を送信したチェッカ端末に対応するレーンの画像を優先して表示してもよい。このように特定のレーンの画像を優先して表示することで、監視員がそのレーンについて処理するので、移動体が検査を待つ時間をゲート管理システムの全体として短くすることができる。あるいは、各レーンの検査の所要時間のばらつきを減らすことができる。
本発明の一側面によれば、入場しようとする移動体または貨物の検査時間を短縮することができる。
実施形態に係るゲート管理システムの適用の一例を示す図である。 実施形態に係るゲート管理システムの全体構成を示す図である。 実施形態に係るゲート管理システムで用いられるコンピュータのハードウェア構成を示す図である。 実施形態に係るゲート管理システムの機能構成を示す図である。 レーン情報の例を示す図である。 コンテナ情報の例を示す図である。 検査画面およびその状態遷移の例を示す図である。 実施形態に係るゲート管理システムでの処理の一例を示すシーケンス図である。 実施形態に係るゲート管理システムでの処理の別の例を示すシーケンス図である。 車両番号の取得の詳細を示すシーケンス図である。 確認要求に応じて車両番号を取得する処理を示すシーケンス図である。 実施形態に係るゲート管理プログラムの構成を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1〜図7を参照しながら、実施形態に係るゲート管理システム1の機能および構成を説明する。ゲート管理システム1は、貨物を積載する移動体の入場を管理するコンピュータシステムである。「移動体」とは、人または物をある場所から別の場所へ輸送する機器である。移動体の種類は何ら限定されるものではない。例えば、移動体はバイク、自転車、電車、水上航走体、水中航走体、または飛行機でもよい。したがって、移動体が進む経路は陸路でも水路でも空路でもよい。「貨物」は、移動体により輸送される品物である。「入場」とは、移動体が特定の施設または区域などの所定の領域に入ることを意味する。本実施形態では、移動体の例としてトラックを示し、貨物の例としてコンテナを示し、移動体が入場する領域の例として、そのコンテナを貯留するコンテナターミナルを示す。
ゲート管理システム1は、移動体を一意に特定する移動体識別子と貨物を一意に特定する貨物識別子との組合せにより、個々の貨物を区別する。移動体識別子の例として、トラックのナンバープレートに示された車両番号を示し、貨物識別子の例として、コンテナ番号およびシール番号の組合せを示す。コンテナ番号はコンテナを識別する番号であり、一般にコンテナの側面に印刷される。シール番号は、荷物が収められたコンテナのドアを封印するシールに印刷された番号である。
コンテナターミナルは一般に、ヤード、ゲート、および付帯設備を備える。ヤードは、コンテナを一次的に保管するための空間である。ゲートはヤードの出入口であり、コンテナの出入りはこのゲートで管理される。付帯設備は、コンテナターミナルに必要な他の設備であり、例えば中央管理室、税関、検疫場などである。
一般に、ゲートは入口ゲートと出口ゲートとに分けられる。ゲート管理システム1は入口ゲートからヤードに入るコンテナを管理するので、本実施形態ではその仕組みについて詳細に述べる。図1は、ゲート管理システム1が適用される入口ゲートの例を模式的に示す。入口ゲートは少なくとも一つのレーン2を備える。レーン2は、コンテナを積載するトラックが通過する道路である。図1は二つのレーン2を示す。個々のレーン2には、遮断機を備えたチェックインブース3と、トラックまたはコンテナを撮影するカメラ4と、トラックの車載器からデータを取得するためのアンテナ5とが設けられる。車載器からデータを受信する無線通信技術としてDSRC(Dedicated Short Range Communications)があるが、無線通信の手法はこれに限定されない。個々のレーン2には、コンテナを目視で検査するゲート係員6が配置される。一つのレーン2に二人以上のゲート係員6が配されてもよいし、一人のゲート係員6が複数のレーン2を担当してもよい。中央管理室7にいる監視員8は、各レーン2のカメラ4の画像を確認することができる。
コンテナを積載するトラックの入場を管理するために、ゲート管理システム1はサーバ10、監視端末20、チェッカ端末30、およびデータベース群40を備える。サーバ10は、ゲート管理システム1の主たる処理を実行するコンピュータである。監視端末20は、監視員8が操作するコンピュータである。チェッカ端末30は、ゲート係員6が操作するコンピュータである。監視端末20およびチェッカ端末30の台数は限定されない。また、監視端末20およびチェッカ端末30として機能するコンピュータの種類も限定されない。例えば、中央管理室7内に置かれる監視端末20は据置型のパーソナルコンピュータでもよい。入口ゲート(屋外)で作業するゲート係員6が持つチェッカ端末30は、タブレット端末や高機能携帯電話(スマートフォン)などの携帯端末でもよい。データベース群40は、ゲート管理システム1での処理に必要なデータを記憶する1以上のデータベースの集合である。サーバ10およびデータベース群40が設置される場所は限定されず、これらの装置はコンテナターミナルの中または外に設けられてもよい。
ゲート管理システム1を用いてトラックおよびコンテナの入場を管理する処理の一例は概ね次のように行われる。1台のトラックが入口ゲート(より具体的には、ある一つのレーン2)に来て所定の位置(例えば、遮断機の前)に停止すると、カメラ4がそのトラックのナンバープレートを撮影して画像を生成する。ゲート管理システム1はその画像を解析して、トラックを一意に特定する車両番号を取得する。一態様では、ゲート管理システム1は監視員8がそのカメラ画像を確認したことを契機として車両番号を取得する。また、ゲート管理システム1はそのトラックに積載されているコンテナのコンテナ番号およびシール番号をアンテナ5から取得する。具体的には、トラックの車載器が予めコンテナ番号およびシール番号を記憶しており、その車載器とアンテナ5との間で通信が確立されると、ゲート管理システム1がそれらの番号を取得する。
車両番号、コンテナ番号、およびシール番号を取得すると、ゲート管理システム1はそのトラックの目視検査の結果を入力するための検査画面を示す画面データを生成する。そして、ゲート管理システム1はその画面データをゲート係員6のチェッカ端末30に送信する。チェッカ端末30はその検査画面を表示する。検査画面は、1台のトラックの車両番号と、そのトラックが積載するコンテナのコンテナ番号およびシール番号とを表示する。さらに、検査画面はそのトラックのコンテナに関する検査結果の入力を受け付けるインタフェースを表示する。
ゲート係員6はその検査画面と目の前のトラックおよびコンテナとを見比べて、検査画面に示された車両番号、コンテナ番号、およびシール番号が実際のものと一致するかを検査する。さらに、ゲート係員6はコンテナの外観を検査し、その結果を検査画面に入力する。なお、一つのレーン2に複数のゲート係員6が配置されて、彼等が一つのコンテナを分担して検査することもあり得る。検査結果は所定のデータベースに登録される。検査結果に問題が無ければ、ゲート係員6はそのトラックをヤード内に入れるための処理または手続きを行う。この場合には、トラックはヤード内の指定箇所へと進み、そこでコンテナが下ろされる。一方、検査結果に問題があれば、ゲート係員6はそのトラックをヤード内に案内することなく所定の処理または手続きを行う。例えば、シールが破られていたり、コンテナに凹みや孔があったりする場合には、ゲート係員6はトラックの入場を認めない。
図2は、ゲート管理システム1の全体構成を模式的に示す。システム内の各装置はLANなどの通信ネットワークNを介して他の装置との間でデータ通信を行うことができる。
図3は、サーバ10、監視端末20、またはチェッカ端末30として機能するコンピュータ100の一般的なハードウェア構成を示す。コンピュータ100は、オペレーティングシステムやアプリケーション・プログラムなどを実行するプロセッサ101と、ROM及びRAMで構成される主記憶部102と、ハードディスクやフラッシュメモリなどで構成される補助記憶部103と、ネットワークカードあるいは無線通信モジュールで構成される通信制御部104と、キーボード、マウス、タッチパネルなどの入力装置105と、モニタやタッチパネルなどの出力装置106とを備える。具体的なハードウェア要素は個々のコンピュータで異なり得る。例えば、据置型のコンピュータは一般に、入力装置105としてキーボードおよびマウスを備え、出力装置106としてモニタを備える。また、タブレット端末や高機能携帯電話(スマートフォン)は一般に、入力装置105および出力装置106としてタッチパネルを備える。
図4はゲート管理システム1の機能構成を示す。各装置の機能要素は、プロセッサ101または主記憶部102の上に所定のソフトウェアを読み込ませてそのソフトウェアを実行させることで実現される。プロセッサ101はそのソフトウェアに従って、通信制御部104、入力装置105、または出力装置106を動作させ、主記憶部102または補助記憶部103におけるデータの読み出し及び書き込みを行う。処理に必要なデータまたはデータベースは主記憶部102または補助記憶部103内に格納される。
図4はデータベース群40の詳細も示す。本実施形態では、データベース群40はレーンデータベース41およびコンテナデータベース42を含む。「データベース」とは、プロセッサまたは外部のコンピュータからの任意のデータ操作(例えば、抽出、追加、削除、上書きなど)に対応できるようにデータ集合を記憶する機能要素(記憶部)である。データベースの実装方法は限定されず、例えばデータベース管理システムでもよいし、テキストファイルでもよい。
レーンデータベース41は、レーンに設置または配置された装置を示すレーン情報を記憶する装置である。図5はレーン情報の例を示す。本実施形態では、レーン情報の各レコードは、レーンを一意に特定するレーン番号と、そのレーンに設置または配置された各装置の識別子(ID)とを含む。本実施形態では、装置の識別子として、カメラID、アンテナID、および端末ID(チェッカ端末30の識別子)を示す。レーン番号とカメラIDおよびアンテナIDとの対応は、カメラおよびアンテナを設置したときに定められる。レーン番号と端末IDとの対応は、ゲート係員6がレーンに配置されるときに定められ、したがって、ゲート係員6が入れ替わる度に端末IDが更新され得る。図5の例ではレーン「2」に対して複数の端末IDが関連付けられているが、これは、そのレーン「2」で複数のゲート係員6がコンテナを検査していることを示す。
コンテナデータベース42はコンテナの詳細を示すコンテナ情報を記憶する装置である。コンテナ情報は、トラック、コンテナ、およびシールの対応関係を示す情報でもあり、コンテナの外観の検査結果を示す情報でもある。図6はコンテナ情報のレコードの例を示す。本実施形態では、コンテナ情報の各レコードは車両番号、コンテナ番号、シール番号、および検査結果を含む。本実施形態では、検査結果の項目の初期値は空値(NULL)であり、検査により「OK(問題が見つからなかったこと)」および「NG(問題が見つかったこと)」のいずれかが登録される。図6では、検査項目欄の空値をハイフンで示す。図6は例えば、トラック「XX123456」が、シール「ZZ654321」が付けられたコンテナ「YY234567」を積んでいることと、そのコンテナに問題が無かったことを示す。また、図6は、トラック「XX345678」が、シール「ZZ654789」が付けられたコンテナ「YY987654」を積んでいることと、そのコンテナがまだ検査されていないことを示す。
データベース群40内の各データベースおよび各レコードの構成は上記のものに限定されず、各データベースに対して任意の正規化または冗長化を行ってよい。
図4に戻って、サーバ10は、機能的構成要素として番号取得部11(取得部)、画面生成部12(生成部)、画面送信部13(送信部)、および登録部14を備える。
番号取得部11は、検査対象である一つの移動体の移動体識別子と、その移動体の貨物の貨物識別子とを取得する機能要素である。より具体的には、番号取得部11は1台のトラックに対応する車両番号、コンテナ番号、およびシール番号を取得する。
車両番号の取得方法は限定されない。例えば、番号取得部11は入口ゲートに設けられたカメラ4により得られたトラックの画像に基づいて車両番号を取得してもよい。具体的には、カメラ4で撮影された画像がカメラIDと共に監視端末20に送られ、監視端末20がその画像を表示する。監視員8はその画像に映ったトラックのナンバープレートを見て車両番号を確認し、その車両番号を監視端末20で入力する。あるいは、監視端末20または他のコンピュータがその画像を解析して車両番号をテキストデータとして取得し、監視端末20がそのテキスト化された車両番号を表示する。監視員8はその車両番号と画像とを比較し、必要であればテキスト化された車両番号を修正し、ゲート係員6に伝えるべき車両番号を監視端末20上で確定する。監視端末20は入力または確定された車両番号をサーバ10に送信し、番号取得部11はこの車両番号を受信する。あるいは、番号取得部11は、監視端末20を経由することなく(すなわち、監視員8の操作を経由することなく)カメラ4から移動体の画像をカメラIDと共に受信し、その画像を解析することで車両番号を取得してもよい。
あるいは、番号取得部11は、入口ゲートのアンテナ5がトラックの車載器から受信した車両番号を取得してもよい。具体的には、番号取得部11は車両番号およびアンテナIDをアンテナ5から受信する。
コンテナ番号およびシール番号の取得方法も限定されない。例えば、番号取得部11はコンテナデータベース42にアクセスして、取得した車両番号に対応するコンテナ番号およびシール番号を読み出してもよい。あるいは、番号取得部11はアンテナ5がトラックの車載器からアンテナIDと共に受信したコンテナ番号およびシール番号を取得してもよい。コンテナデータベース42を参照するかアンテナ5から受信するかに拘わらず、番号取得部11は、まず、監視員8が監視端末20を用いて入力または確定した車両番号を取得し、続いて、その車両番号に対応するコンテナ番号およびシール番号を取得してもよい。
このように、車両番号、コンテナ番号、およびシール番号の取得方法は限定されない。いずれにしても、番号取得部11はこれらの番号を画面生成部12に出力する。
番号取得部11は処理対象のトラックがどのレーン2にいるかも特定する。番号取得部11はレーンデータベース41を参照して、受信したカメラIDまたはアンテナIDに対応するレーン番号を特定する。そして、番号取得部11はそのレーン番号を車両番号、コンテナ番号、およびシール番号と共に画面生成部12に出力する。
画面生成部12は、チェッカ端末に提供される検査画面を表示するための画面データを生成する機能要素である。画面生成部12はその画面データをレーン番号と共に画面送信部13に出力する。画面データは検査画面の少なくとも一部を表示するために用いられるデータである。例えば、画面データは、番号取得部11により取得された車両番号、コンテナ番号、およびシール番号と、コンテナの検査結果を入力するためのインタフェースの表示に必要なデータまたはプログラムコードとを含む。検査画面は、検査対象の一つのトラックのコンテナの検査結果を入力させるためのインタフェースを含むが、複数のトラックから一つのトラックをゲート係員6に選択させるためのインタフェースを含まない。
画面送信部13は、検査画面をチェッカ端末30に表示させるために画面データを該チェッカ端末30に送信する機能要素である。画面データの送信方法も一つに限定されるものではなく、様々な手法が考えられる。画面送信部13は、生成した画面データをチェッカ端末30にのみ送信してもよい。この場合には、チェッカ端末30はすべての検査結果が未入力の検査画面を表示する。あるいは、画面送信部13は画面データをまず監視端末20に送信し、この送信に応じて監視端末20から戻された画面データ(少なくとも一部の検査結果が入力されたデータ)をチェッカ端末30に送信(転送)してもよい。この転送において、画面送信部13は、監視員8が確認したカメラ画像をさらに含む画面データをチェッカ端末30に送信してもよい。この場合には、ゲート係員6は監視員8が判断できなかった箇所を具体的に把握して効率良く作業することができる。例えば、ゲート係員6は画像が粗い部分を重点的に検査する。あるいは、画面送信部13は全項目が未チェックであることを示す画面データをチェッカ端末30および監視端末20の双方に送信してもよい。画面データをチェッカ端末30に送信する場合には、画面送信部13はレーンデータベース41を参照して、入力されたレーン番号に対応する端末IDを特定する。そして、画面送信部13はその端末IDを持つチェッカ端末30に画面データを送信する。
図7は、サーバ10により生成および送信される検査画面の一例を示す。上述したように、検査画面50はカメラで撮影された1台のトラックのコンテナの検査結果を入力するための画面であり、車両番号、コンテナ番号、およびシール番号の一つの組合せを表示する。図7は、コンテナ番号、シール番号、およびコンテナの個々の側面に対応して、OKボタンおよびNGボタンが配置される例を示す。ゲート係員6は、検査項目に問題がなければ「OK」を選択し、それに問題があれば「NG」を選択する。図7では、選択されたボタンを網掛けで示す。
図7は、検査画面の状態遷移の例も示す。より具体的には、この例は、監視員8が中央管理室7でコンテナを検査した後にゲート係員6が入口ゲートでそのコンテナを検査する場面での状態遷移を示す。上述したように、この検査画面50は、複数のトラック(移動体)から一つのトラックをゲート係員6に選択させるためのインタフェースを含まない。図7中の左は検査画面50の初期状態を示し、より具体的には、監視端末20に表示される検査画面50を示す。監視員8はカメラ画像から分かる範囲でコンテナの外観を検査する。図7の中央は、監視員8がコンテナの上部、左側面、および前面を検査し、これら3箇所に問題がないと判断して「OK」を選択したことを示す。続いて、この検査画面50はチェッカ端末30に送信され、表示される。ゲート係員6は目視でコンテナの外観を検査する。図7の右は、ゲート係員6がコンテナ番号と、シール番号と、コンテナの右側面および後面とを検査し、これらの事項に問題がないと判定して「OK」を選択したことを示す。ゲート係員6は監視端末20で入力された項目についての検査を省略することができる。あるいは、ゲート係員6は監視端末20で入力された項目についても検査してもよく、必要であれば監視員8による入力を変更してもよい。
登録部14は、コンテナの検査結果をコンテナデータベース42に登録する機能要素である。登録部14は、チェッカ端末30または監視端末20から送られてきた検査データ(コンテナの検査結果)を受信し、その検査データに従って、対応するコンテナ情報を更新する。この処理により検査結果がコンテナデータベース42に登録される。
検査画面がチェッカ端末30にのみ提供される場合には、登録部14は検査結果が入力されたそのチェッカ端末30から検査データを受信して登録を実行する。検査画面がまず監視端末20に提供され、その後に、監視端末20での入力が反映された検査画面がチェッカ端末30に提供された場合にも、登録部14はチェッカ端末30から受信した検査データを登録する。
検査画面がチェッカ端末30および監視端末20の双方に同じタイミングで送信された場合には、登録部14はこれら2端末から別々に検査データを受信し得る。この場合には、登録部14はチェッカ端末30から受信した検査データを優先してコンテナデータベース42に登録する。これは、コンテナを目視で確認するゲート係員6の判断が、コンテナを画像で判断する監視員8の判断よりも優先されることを意味する。一例として、登録部14が、あるトラックおよびコンテナの組合せについて、監視端末20から受信した検査データを登録した後に、チェッカ端末30から検査データを受信したとする。この場合には、登録部14はその組合せの検査結果を、チェッカ端末30から受信した検査データで上書きする。この結果、監視員8が検査しなかった項目にはゲート係員6による検査結果が登録され、監視員8が検査した項目はゲート係員6による検査結果で上書きされる。一方、登録部14が、あるトラックおよびコンテナの組合せについて、チェッカ端末30から受信した検査データを登録した後に、監視端末20から検査データを受信したとする。この場合には、登録部14は、チェッカ端末30での検査結果が登録されていない項目にのみ、監視端末20からの検査データを登録する。既にすべての項目にチェッカ端末30での検査結果が登録されている場合には、登録部14は監視端末20からの検査データをコンテナデータベース42に登録しない。
次に監視端末20について説明する。監視端末20は、機能的構成要素として画像表示部21、番号確定部22、および画面制御部23を備える。
画像表示部21は、カメラ4により撮影された画像を表示する機能要素である。本実施形態では、画像表示部21は監視員8が少なくともトラックの車両番号を視認できる画像を表示するものとする。入口ゲートが複数のレーン2を備える場合には、画像表示部21は複数のカメラ4の画像(すなわち、複数のレーン2の画像)を同時に表示してもよい。あるいは、画像表示部21は個々のレーン2のカメラ画像を一つずつ順番に表示してもよい。
カメラ画像を順番に表示する場合には、画像表示部21は各レーン2のカメラ画像を解析することで、トラックの列が最も長いレーン2を特定し、特定したレーン2に対応するカメラ画像を他のレーン2に優先して表示してもよい。あるいは、画像表示部21はチェッカ端末30から確認要求を受信した場合に、そのチェッカ端末30に対応するカメラ4の画像を他のレーン2に優先して表示してもよい。画像表示部21はレーンデータベース41を参照して、確認要求に含まれる端末IDに対応するレーン番号を読み出すことで、画像を表示すべきレーン2を特定する。このような優先表示は、検査に時間が掛かっていると推定されるレーン2の混雑を緩和することを目的とする。
番号確定部22は、監視員8により入力または確定された車両番号をサーバ10に送信する機能要素である。監視員8は、画像表示部21により表示された画像に映っているトラックのナンバープレートを見て車両番号を確認する。そして、監視員8はその車両番号を監視端末20に入力する。監視員8の入力操作を補助または省略するために、番号確定部22は、画像を解析してナンバープレートに記載の車両番号をテキストデータとして表示してもよい。監視員8はその車両番号と画像とを見比べ、解析結果に間違いがなければその車両番号を確定させ、解析結果に誤りがあればその誤りを修正して車両番号を確定させる。監視員8が車両番号を入力しまたは確定させると、番号確定部22はその車両番号をサーバ10に送信する。
番号確定部22は車両番号を自動的に認識できた場合には監視員8の入力を受け付けることなくその車両番号をサーバに送信し、その認識にエラーが生じた場合にのみ、監視員8による車両番号の入力を受け付けて、その車両番号をサーバ10に送信してもよい。あるいは、番号確定部22は、ある一つのレーン2で待機している複数のトラックの車載器からアンテナ5を介して得られた複数の車両番号を選択肢として表示し、監視員8に、その選択肢の中から、カメラ画像に写っている先頭のトラックの車両番号を選択させてもよい。
画面制御部23は、検査結果の入力を受け付ける機能要素である。画面制御部23はサーバ10から送られてきた画面データを受信し、この画面データを処理して検査画面を表示する。監視員8は画像表示部21により表示されているカメラ画像を確認し、その画像から分かる範囲内でコンテナの外観を検査し、検査結果を検査画面に入力する。監視員8が検査結果の入力を完了すると、画面制御部23はその入力が反映された検査データをサーバ10に送信する。
次にチェッカ端末30について説明する。チェッカ端末30は、機能的構成要素として通知部31および画面制御部32を備える。
通知部31は、監視員8に画像を確認させるための信号である確認要求を監視端末20に送信する機能要素である。この信号の目的は、チェッカ端末30に対応するレーン(例えば、混雑しているレーン)にいるトラックの車両番号を確認するように監視員8を促すことにある。ゲート係員6がチェッカ端末30を操作してその要求を指示すると、通知部31は端末IDを含む確認要求を生成してサーバ10に送信する。サーバ10では画像表示部21がその確認要求に応じてカメラ画像を切り替える。なお、チェッカ端末30は通知部31を備えなくてもよい。
画面制御部32は、検査結果の入力を受け付ける機能要素である。画面制御部32はサーバ10から送られてきた画面データを受信し、この画面データを処理して検査画面を表示する。ゲート係員6はコンテナの外観を検査し、検査結果を検査画面に入力する。ゲート係員6が検査結果の入力を完了すると、画面制御部32は検査データをサーバ10に送信する。
次に、図8〜図11を参照しながら、ゲート管理システム1の動作を説明するとともに本実施形態に係るゲート管理方法について説明する。
図8は、ゲート管理方法の一例を示す。まず、サーバ10で番号取得部11が入口ゲート(より具体的には、一つのレーン2)に来たトラックの車両番号を取得する(ステップS11、取得ステップ)。また、番号取得部11はそのトラックのコンテナに対応するコンテナ番号およびシール番号を取得する(ステップS12、取得ステップ)。続いて、画面生成部12がこれらの番号を含む画面データを生成する(ステップS13、生成ステップ)。そして、画面送信部13が、トラックが止まっているレーン2に対応するチェッカ端末30にその画面データを送信する(ステップS14、送信ステップ)。チェッカ端末30では画面制御部32がその画面データを処理して検査画面を表示する(ステップS15)。そのレーン2のゲート係員6はコンテナの外観を検査してその結果を検査画面上で入力し、画面制御部32はその入力を受け付ける(ステップS16)。ゲート係員6が入力を完了すると、画面制御部32は検査データをサーバ10に送信する(ステップS17)。サーバ10では、登録部14がその検査データに従ってコンテナデータベース42内のコンテナ情報を更新することで、検査結果を登録する(ステップS18)。
図9は、ゲート管理方法の別の例を示す。ステップS21〜S23の処理は、上記のステップS11〜S13と同じである。ステップS23の後、画面送信部13が監視端末20に画面データを送信する(ステップS24、送信ステップ)。監視端末20では画面制御部23がその画面データを処理して検査画面を表示する(ステップS25)。監視員8はカメラ画像を見てコンテナの外観を検査してその結果を検査画面上で入力し、画面制御部23はその入力を受け付ける(ステップS26)。監視員8が入力を完了すると、画面制御部23は検査データをサーバ10に送信する(ステップS27)。
サーバ10では画面送信部13が監視端末20からの検査データを、トラックが止まっているレーン2に対応するチェッカ端末30に送信(転送)する(ステップS28、送信ステップ)。チェッカ端末30では、画面制御部32がその画面データを処理して検査画面を表示する(ステップS29)。そのレーン2のゲート係員6はコンテナの外観を検査してその結果を検査画面上で入力し、画面制御部32はその入力を受け付ける(ステップS30)。ゲート係員6が入力を完了すると、画面制御部32は検査データをサーバ10に送信する(ステップS31)。サーバ10はその検査データに従ってコンテナデータベース42内のコンテナ情報を更新することで、検査結果を登録する(ステップS32)。
図10は、車両番号の取得の詳細を示す。まず、監視端末20で画像表示部21がカメラ4から画像を受信してその画像を表示する(ステップS41)。監視員8はそのカメラ画像を見て車両番号を入力するかまたは確定させる。この操作に応じて番号確定部22がその入力または確定を受け付け(ステップS42)、確定した車両番号をサーバ10に送信する(ステップS43)。サーバ10では番号取得部11がその車両番号を受信するが、この処理は上記のステップS11またはステップS21に相当する。その後、上述したステップS12以降またはステップS22以降の処理が実行される。
図11は、チェッカ端末30からの確認要求に応じて車両番号を取得する処理を示す。チェッカ端末30では、通知部31がゲート係員6の操作に応じて確認要求を監視端末20に送信する(ステップS51)。監視端末20では画像表示部21がその確認要求に応じて、そのチェッカ端末30に対応するカメラ画像を他のレーン2のカメラ画像に優先して表示する(ステップS52)。監視員8はそのカメラ画像を見て車両番号を入力するかまたは確定させる。この操作に応じて番号確定部22がその入力または確定を受け付け(ステップS53)、確定した車両番号をサーバ10に送信する(ステップS54)。その後は、上記のステップS11以降またはステップS21以降の処理が実行される。
次に、図12を参照しながら、ゲート管理システム1を実現するためのゲート管理プログラムPを説明する。ゲート管理プログラムPは、サーバプログラムP1、監視プログラムP2、およびチェッカプログラムP3を含む。
サーバプログラムP1は、コンピュータをサーバ10として機能させるためのプログラムである。サーバプログラムP1は、メインモジュールP10、番号取得モジュールP11、画面生成モジュールP12、画面送信モジュールP13、および登録モジュールP14を備える。メインモジュールP10は、サーバ10の機能を統括的に制御する部分である。番号取得モジュールP11、画面生成モジュールP12、画面送信モジュールP13、および登録モジュールP14を実行することにより実現される機能はそれぞれ、上記の番号取得部11、画面生成部12、画面送信部13、および登録部14の機能と同様である。
監視プログラムP2は、コンピュータを監視端末20として機能させるためのプログラムである。監視プログラムP2は、メインモジュールP20、画像表示モジュールP21、番号確定モジュールP22、および画面制御モジュールP23を備える。メインモジュールP20は、監視端末20の機能を統括的に制御する部分である。画像表示モジュールP21、番号確定モジュールP22、および画面制御モジュールP23を実行することにより実現される機能はそれぞれ、上記の画像表示部21、番号確定部22、および画面制御部23の機能と同様である。
チェッカプログラムP3は、コンピュータをチェッカ端末30として機能させるためのプログラムである。チェッカプログラムP3は、メインモジュールP30、通知モジュールP31、および画面制御モジュールP32を備える。メインモジュールP30は、チェッカ端末30の機能を統括的に制御する部分である。通知モジュールP31および画面制御モジュールP32を実行することにより実現される機能はそれぞれ、上記の通知部31および画面制御部32の機能と同様である。
ゲート管理プログラムPは、CD−ROMやDVD−ROM、半導体メモリなどの有形の記録媒体に固定的に記録された上で提供されてもよい。あるいは、ゲート管理プログラムPは、搬送波に重畳されたデータ信号として通信ネットワークを介して提供されてもよい。サーバプログラムP1、監視プログラムP2、およびチェッカプログラムP3は別々に提供されてもよい。
以上説明したように、本発明の一側面に係るゲート管理システムは、入口ゲートに来た一つの移動体を一意に特定する移動体識別子と、移動体の貨物を一意に特定する貨物識別子とを取得する取得部と、移動体識別子および貨物識別子を含む検査画面を表示するための画面データを生成する生成部であって、該検査画面が、複数の移動体から一つの移動体を入口ゲートのゲート係員に選択させるためのインタフェースを含まず、一つの移動体の貨物の検査結果を該ゲート係員に入力させるためのインタフェースを含むものである、該生成部と、検査画面をゲート係員のチェッカ端末に表示させるために画面データを該チェッカ端末に送信する送信部とを備える。
本発明の一側面に係るゲート管理方法は、少なくとも一つのプロセッサを備えるゲート管理システムにより実行されるゲート管理方法であって、入口ゲートに来た一つの移動体を一意に特定する移動体識別子と、移動体の貨物を一意に特定する貨物識別子とを取得する取得ステップと、移動体識別子および貨物識別子を含む検査画面を表示するための画面データを生成する生成ステップであって、該検査画面が、複数の移動体から一つの移動体を入口ゲートのゲート係員に選択させるためのインタフェースを含まず、一つの移動体の貨物の検査結果を該ゲート係員に入力させるためのインタフェースを含むものである、該生成ステップと、検査画面をゲート係員のチェッカ端末に表示させるために画面データを該チェッカ端末に送信する送信ステップとを含む。
本発明の一側面に係るゲート管理プログラムは、入口ゲートに来た一つの移動体を一意に特定する移動体識別子と、移動体の貨物を一意に特定する貨物識別子とを取得する取得ステップと、移動体識別子および貨物識別子を含む検査画面を表示するための画面データを生成する生成ステップであって、該検査画面が、複数の移動体から一つの移動体を入口ゲートのゲート係員に選択させるためのインタフェースを含まず、一つの移動体の貨物の検査結果を該ゲート係員に入力させるためのインタフェースを含むものである、該生成ステップと、検査画面をゲート係員のチェッカ端末に表示させるために画面データを該チェッカ端末に送信する送信ステップとをコンピュータシステムに実行させる。
このような側面においては、チェッカ端末は当初から、入口ゲートに来ている一つの移動体を検査対象として表示する。そのため、ゲート係員は、複数の移動体から一つを選択することなく、その一つの移動体(チェッカ端末に表示されている移動体)の検査を直ぐに始めることができる。ゲート係員が移動体を選択する必要がない分、入口ゲートでの移動体または貨物の検査時間が短縮される。
他の側面に係るゲート管理システムでは、取得部が、入口ゲートのカメラで撮影された移動体の画像を確認した監視員が監視端末を用いて入力または確定した移動体識別子を取得し、続いて、該移動体識別子に対応する貨物識別子を取得してもよい。監視員の操作により移動体識別子が入力または確定されたことを契機として、貨物識別子の取得とその後の処理とを実行することで、移動体および貨物の正確な情報をゲート係員に提供することができる。ゲート係員は検査画面で移動体を選択しないので、検査対象となる一つの移動体の情報を正確にゲート係員(チェッカ端末)に提供することは重要である。加えて、監視員が画像を確認するので、入口ゲートのカメラを必要以上に高精度にしたり、ナンバープレートの撮影が容易な場所に別のカメラを設けたりする必要がない。したがって、ゲート管理システムの導入コストを抑えることができる。例えば、カメラ画像を解析して車両番号やコンテナ番号を認識する必要がある上記特許文献2および3の技術よりもカメラのコストを抑えることができる。
他の側面に係るゲート管理システムでは、送信部が、検査画面を監視端末にも表示させて監視員にも検査結果を入力させるために、画面データを該監視端末に送信してもよい。監視員が検査結果を入力する分だけ、ゲート係員が検査結果を入力する時間と手間が省かれるので、移動体または貨物の検査時間の短縮が期待できる。監視員はカメラ画像を見るだけなので、コンテナの周辺を歩きながら検査するゲート係員よりも短時間で検査することができる。監視員が複数のゲートを監視すれば、少ない人員で入口ゲートでの作業を効率的に行うことができる。
他の側面に係るゲート管理システムでは、検査画面が、一つの移動体の貨物についての複数の検査項目を含み、送信部が、画面データをまず監視端末に送信し、複数の検査項目の一部の検査結果が入力されたことを示す画面データを該監視端末から受信し、該受信した画面データをチェッカ端末に送信してもよい。監視員が検査結果を入力する分だけ、ゲート係員が検査結果を入力する時間と手間が省かれるので、移動体または貨物の検査時間の短縮が期待できる。加えて、監視員の入力が終わってから検査画面がチェッカ端末に送られるので、一つの検査項目を監視員とゲート係員の双方が冗長に検査することを防ぐことができる。このことも検査時間の短縮に貢献し得る。
他の側面に係るゲート管理システムでは、入口ゲートが、それぞれにカメラが設けられた2以上のレーンを備え、監視端末が、一のレーンの画像を他のレーンの画像に優先して表示する画像表示部を備え、画像表示部が、各カメラの画像を解析することで、移動体の列が最も長いレーンを特定し、特定したレーンの画像を優先して表示するか、または、監視端末へ要求信号を送信したチェッカ端末に対応するレーンの画像を優先して表示してもよい。このように特定のレーンの画像を優先して表示することで、監視員がそのレーンについて処理するので、移動体が検査を待つ時間をゲート管理システムの全体として短くすることができる。あるいは、各レーンの検査の所要時間のばらつきを減らすことができる。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
上記実施形態では、コンテナの各側面の検査結果を示すコンテナ情報および検査画面を示したが、コンテナの検索項目はこれに限定されない。例えば、コンテナ情報はコンテナ全体としての検査結果のみを示してもよい。この場合には、検査画面は、コンテナ番号およびシール番号についての入力インタフェースと、コンテナ全体の外観についての一つの入力インタフェース(例えば一組のOKボタンおよびNGボタン)とを含んでもよい。
監視員もコンテナの外観を監視する場合には、レーザセンサをゲートに設置し、サーバまたは監視端末がそのレーザセンサのデータを処理してコンテナの形状を求め、監視端末がその形状を表示してもよい。あるいは、コンテナの各側面を撮影するために複数のカメラをゲートに設置し、監視端末がこれらの画像を表示してもよい。これらの仕組みにより、監視員が判断できる検査項目を増やすことができる。
少なくとも一つのプロセッサにより実行されるゲート管理システムでの処理手順は上記実施形態での例に限定されない。例えば、ゲート管理システムは上述したステップ(処理)の一部を省略してもよいし、別の順序で各ステップを実行してもよい。また、上述したステップのうちの任意の2以上のステップが組み合わされてもよいし、ステップの一部が修正又は削除されてもよい。あるいは、ゲート管理システムは上記の各ステップに加えて他のステップを実行してもよい。
本発明の一側面によれば、入場しようとする移動体または貨物の検査時間を短縮することができる。
1 ゲート管理システム
2 レーン
4 カメラ
5 アンテナ
6 ゲート係員
8 監視員
10 サーバ
11 番号取得部
12 画面生成部
13 画面送信部
14 登録部
20 監視端末
21 画像表示部
22 番号確定部
23 画面制御部
30 チェッカ端末
31 通知部
32 画面制御部
40 データベース群
41 レーンデータベース
42 コンテナデータベース
50 検査画面
P ゲート管理プログラム
P1 サーバプログラム
P10 メインモジュール
P11 番号取得モジュール
P12 画面生成モジュール
P13 画面送信モジュール
P14 登録モジュール
P2 監視プログラム
P20 メインモジュール
P21 画像表示モジュール
P22 番号確定モジュール
P23 画面制御モジュール
P3 チェッカプログラム
P30 メインモジュール
P31 通知モジュール
P32 画面制御モジュール

Claims (7)

  1. 入口ゲートに来た一つの移動体を一意に特定する移動体識別子と、前記移動体の貨物を一意に特定する貨物識別子とを取得する取得部と、
    前記移動体識別子および前記貨物識別子を含む検査画面を表示するための画面データを生成する生成部であって、該検査画面が、複数の移動体から一つの移動体を前記入口ゲートのゲート係員に選択させるためのインタフェースを含まず、前記一つの移動体の貨物の検査結果を該ゲート係員に入力させるためのインタフェースを含むものである、該生成部と、
    前記検査画面を前記ゲート係員のチェッカ端末に表示させるために前記画面データを該チェッカ端末に送信する送信部と
    を備えるゲート管理システム。
  2. 前記取得部が、前記入口ゲートのカメラで撮影された前記移動体の画像を確認した監視員が監視端末を用いて入力または確定した前記移動体識別子を取得し、続いて、該移動体識別子に対応する前記貨物識別子を取得する、
    請求項1に記載のゲート管理システム。
  3. 前記送信部が、前記検査画面を前記監視端末にも表示させて前記監視員にも検査結果を入力させるために、前記画面データを該監視端末に送信する、
    請求項2に記載のゲート管理システム。
  4. 前記検査画面が、前記一つの移動体の貨物についての複数の検査項目を含み、
    前記送信部が、前記画面データをまず前記監視端末に送信し、前記複数の検査項目の一部の検査結果が入力されたことを示す前記画面データを該監視端末から受信し、該受信した画面データを前記チェッカ端末に送信する、
    請求項3に記載のゲート管理システム。
  5. 前記入口ゲートが、それぞれに前記カメラが設けられた2以上のレーンを備え、
    前記監視端末が、一のレーンの画像を他のレーンの画像に優先して表示する画像表示部を備え、
    前記画像表示部が、
    各カメラの画像を解析することで、前記移動体の列が最も長いレーンを特定し、該特定したレーンの画像を優先して表示するか、または、
    前記監視端末へ要求信号を送信した前記チェッカ端末に対応するレーンの画像を優先して表示する、
    請求項2〜4のいずれか一項に記載のゲート管理システム。
  6. 少なくとも一つのプロセッサを備えるゲート管理システムにより実行されるゲート管理方法であって、
    入口ゲートに来た一つの移動体を一意に特定する移動体識別子と、前記移動体の貨物を一意に特定する貨物識別子とを取得する取得ステップと、
    前記移動体識別子および前記貨物識別子を含む検査画面を表示するための画面データを生成する生成ステップであって、該検査画面が、複数の移動体から一つの移動体を前記入口ゲートのゲート係員に選択させるためのインタフェースを含まず、前記一つの移動体の貨物の検査結果を該ゲート係員に入力させるためのインタフェースを含むものである、該生成ステップと、
    前記検査画面を前記ゲート係員のチェッカ端末に表示させるために前記画面データを該チェッカ端末に送信する送信ステップと
    を含むゲート管理方法。
  7. 入口ゲートに来た一つの移動体を一意に特定する移動体識別子と、前記移動体の貨物を一意に特定する貨物識別子とを取得する取得ステップと、
    前記移動体識別子および前記貨物識別子を含む検査画面を表示するための画面データを生成する生成ステップであって、該検査画面が、複数の移動体から一つの移動体を前記入口ゲートのゲート係員に選択させるためのインタフェースを含まず、前記一つの移動体の貨物の検査結果を該ゲート係員に入力させるためのインタフェースを含むものである、該生成ステップと、
    前記検査画面を前記ゲート係員のチェッカ端末に表示させるために前記画面データを該チェッカ端末に送信する送信ステップと
    をコンピュータシステムに実行させるゲート管理プログラム。
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