JP2018015549A - 衣服ケースおよび衣服収納方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】衣服の全体を見ることができるとともに、衣服をくずさずに、棒やフックにかけることができる衣服ケースを提供する。
【解決手段】本発明の衣服ケース100は、第1凹部13aを有する第1ケース部11と、第2凹部13bを有する第2ケース部12と、両者(11、12)を連結する連結部15とから構成されている。第1ケース部11と第2ケース部12を互いに合わせた構造体(10)において、第1凹部13aと第2凹部13bは収納スペース13を構成し、第1凹部13aの底面35の少なくとも一部および第2凹部13bの底面35の少なくとも一部は、透光性材料から構成されている。第1ケース部11および第2ケース部12が互いに隣接する隣接領域部19には、当該隣接領域部がフック形状21となるような開口部20が形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、衣服ケースおよび衣服収納方法に関し、特に、衣服の形状を維持しながらその衣服をケース越しに見ることができる衣服ケースおよび衣服収納方法に関する。
衣服(洋服、Tシャツ、ドレスなど)は、洋服店などの店舗において、畳まれた状態か、ハンガーに吊した状態で陳列販売されていることが多い。または、マネキンに着せた状態で陳列販売されているか、衣服を収納した箱が積層された状態で店舗の裏の保管庫にて保管されていることもある。洋服店などの店舗において、衣服は、購入者(消費者、ユーザー、閲覧者、お客)にできるだけきれいな状態で見て貰う必要があるとともに、衣服は通常一品ではなく、複数品販売するものであるので、多数店舗に保管しておく必要がある。
通常、洋服店においては、数点の衣服をマネキンに着せた状態で展示し、あとは、ハンガーで吊して陳列し、その他は、畳んだ状態で店舗内に置いていることが多い。そして、店舗に陳列していない衣服は、店舗裏の保管庫で保管している。洋服店では、この陳列・保管の態様が典型的なものであるので、陳列手法を工夫するとしても、慣習的にこの態様での陳列・保管が続けられている。
実公平6−8773号公報 特許第5876135号公報 実開平5−93268号公報
本願発明者が、衣服(洋服など)の陳列手法を検討していると、次のような問題に気付いた。まず、衣服を畳んだ状態で棚の上に置いた場合、その畳んだ衣服を重ねて置くことで、狭い店内であっても、数多くの衣服を陳列することができるが、畳んだ状態では、その衣服をきちんと見ることができない。そして、購入者(閲覧者)は、その畳んだ状態の衣服を広げて、衣服の全体像を確認した後、購入しないときは、適当に畳むか丸めた状態で棚に戻す。この場合、購入者(閲覧者)は、畳んだ状態では衣服をきちんと見ることができず、そして、店舗のスタッフは、購入者(閲覧者)が見た後の衣服を毎回きれいに畳んで棚に置く必要があり、その労力(時間、エネルギー)は膨大なものになる。
一方で、衣服をマネキンに着せて陳列した場合、購入者(閲覧者)は、きれいな状態で衣服を見ることはできるが、店舗としては、衣服を着せたマネキンがスペースをとってしまうので、多くのマネキンを置くことができず、その結果、陳列できる衣服が少なくなってしまうという欠点がある。加えて、マネキンは、目立つように高いところや、購入者(閲覧者)がすぐに手に取れない領域(または、ショーウインドー内の領域)に配置することも多く、購入者が近くで見ることができないことがあるという欠点がある。
衣服をハンガーで吊す場合、衣服の全体の姿を比較的きれいに見せながら、ハンガーを通した衣服を多数掛けることにより(具体的には、ハンガーのフックを棒に吊すことにより)、数多くの衣服を展示することができる。しかしながら、衣服が売れるたびに、店舗スタッフは、保管庫の箱の中にある衣服を新たなハンガーに通す作業を繰り返す必要がある。また、ハンガーから衣服を外したお客(閲覧者)が、ハンガーに衣服を戻さずに丸めた状態で付近に衣服を置く場合があり、そのときも、店舗スタッフは、衣服をハンガーにセットしなおす手間がかかる。
加えて、今日、お客が店舗で見てそのまま購入する形態でなく、購入した衣服を宅配で自宅まで送って貰う形態もある。その場合、ハンガー(又はマネキン)の衣服をきれいに畳んで、それにカバーをかけた後、それを箱にいれて宅配する必要がある。この衣服を畳んでカバーをかけるのも実は手間であるが、それが当たり前であるがゆえに見過ごされている。
本願発明者は、ふとした時に、上述の問題を解決できる手法を見つけて本発明に至った。本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、衣服の全体を見ることができるとともに、衣服をくずさずに、棒にかけることができる衣服ケースを提供することにある。
本発明に係る衣服ケースは、衣服を収納する衣服ケースであり、内側に第1凹部を有する第1ケース部と、内側に第2凹部を有する第2ケース部と、前記第1ケース部と前記第2ケース部とを連結する連結部とを備え、前記第1ケース部と前記第2ケース部を互いに合わせた構造体において、前記第1凹部と前記第2凹部は、衣服を収納する収納スペースを構成し、前記第1凹部の底面の少なくとも一部および前記第2凹部の底面の少なくとも一部は、透光性材料から構成されており、前記第1ケース部と前記第2ケース部を互いに合わせた構造体において、前記第1ケース部および前記第2ケース部が互いに隣接する隣接領域部に開口部が形成されており、前記開口部は、前記隣接領域部がフック形状になるように構成されている。
ある好適な実施形態において、前記第1凹部と前記第2凹部の少なくとも一方には、前記衣服を固定する固定部材が配置されている。
ある好適な実施形態において、前記固定部材は、前記第1凹部と前記第2凹部の両方に配置されており、前記透光性材料は、弾力性を有するシート材料である。
ある好適な実施形態において、前記固定部材は、シート材料であり、前記衣服ケースには、前記シート材料を巻き上げる巻上機構が取り付けられている。
ある好適な実施形態において、前記第1凹部の底面の少なくとも一部を構成する前記透光性材料は、前記第1ケース部と一体的に構成されており、かつ、前記第2凹部の底面の少なくとも一部を構成する前記透光性材料は、前記第2ケース部と一体的に構成されている。
ある好適な実施形態において、前記隣接領域部がフック形状になるように構成されている前記開口部は、少なくとも2つ形成されている。
ある好適な実施形態では、前記第1ケース部と前記第2ケース部を互いに合わせた構造体において、前記第1ケース部および前記第2ケース部を貫通する貫通孔が形成されている。
ある好適な実施形態では、さらに、前記フック形状を有する前記隣接領域部と係合するロッド部と、前記ロッド部を支持する支持部とから構成されたハンガーラックを備えている。
本発明に係る他の衣服ケースは、衣服を収納する衣服ケースであり、内側に第1凹部を有する第1ケース部と、内側に第2凹部を有する第2ケース部と、前記第1ケース部と前記第2ケース部とを連結する連結部とを備え、前記第1ケース部と前記第2ケース部を互いに合わせた構造体において、前記第1凹部と前記第2凹部は、衣服を収納する収納スペースを構成し、前記第1凹部の底面の少なくとも一部および前記第2凹部の底面の少なくとも一部は、透光性材料から構成されており、前記第1ケース部と前記第2ケース部を互いに合わせた構造体において、前記第1ケース部および前記第2ケース部を貫通する貫通孔が形成されている。
本発明に係る更に他の衣服ケースは、衣服を収納する衣服ケースであり、内側に第1凹部を有する第1ケース部と、内側に第2凹部を有する第2ケース部と、前記第1ケース部と前記第2ケース部とを連結する連結部とを備え、前記第1ケース部と前記第2ケース部を互いに合わせた構造体において、前記第1凹部と前記第2凹部は、衣服を収納する収納スペースを構成し、前記第1凹部の底面の少なくとも一部および前記第2凹部の底面の少なくとも一部は、透光性材料から構成されており、前記第1ケース部と前記第2ケース部を互いに合わせた構造体に、フック形状を有するフック部材が取り付けられている。
ある好適な実施形態において、前記第1凹部と前記第2凹部の少なくとも一方には、前記衣服を固定する固定部材が配置されている。
本発明に係る衣服収納方法は、衣服を収納する方法であり、内側に第1凹部を有する第1ケース部と、内側に第2凹部を有する第2ケース部と、前記第1ケース部と前記第2ケース部とを連結する連結部とを備えた衣服ケースを用意する工程であって、前記第1凹部の底面の少なくとも一部および前記第2凹部の底面の少なくとも一部は透光性材料から構成されている、衣服ケースを用意する工程と;前記衣服ケースにおける前記第1ケース部と前記第2ケース部を開いた状態において、前記第1凹部および前記第2凹部の一方に、衣服を配置する工程と;前記衣服を配置した状態において、前記第1ケース部と前記第2ケース部とが互いに合わせるように閉じることによって、前記衣服を前記衣服ケース内に閉じ込める工程とを含む。
ある好適な実施形態では、前記衣服ケースを用意する工程において、前記第1凹部と前記第2凹部の少なくとも一方には、前記衣服を固定する固定部材が配置されており、前記衣服を配置する工程において、前記衣服は、前記透光性材料と接触するようにして、前記第1凹部および前記第2凹部の一方に配置される。
ある好適な実施形態において、前記固定部材はシート部材であり、前記衣服ケースには、前記シート部材を巻き上げる巻上機構が設けられており、前記閉じ込める工程の後、前記シート部材を巻き上げることによって、前記衣服を固定することを実行する。
ある好適な実施形態では、前記衣服ケースを用意する工程において、前記衣服ケースには、フック部および貫通孔の少なくとも一方が設けられており、前記閉じ込める工程の後、前記フック部および貫通孔の少なくとも一方を用いて、前記衣服ケースをロッド部材に係合する工程を実行する。
本発明に係る衣服ケースによれば、第1凹部を有する第1ケース部と、第2凹部を有する第2ケース部とを互いに合わせた構造体において、第1凹部と第2凹部とから構成された収納スペースに衣服を収納することができる。そして、第1凹部の底面の少なくとも一部および第2凹部の底面の少なくとも一部は透光性材料から構成されており、第1ケース部と第2ケース部を互いに合わせた構造体における隣接領域部がフック形状になるように開口部が構成されている。したがって、衣服ケース内に衣服を収納した状態で、当該フック形状の部分を用いて衣服ケースをロッド部材に吊すことができ、また、衣服ケースに収納されている衣服は、透光性部材を通して外部から見ることができる。その結果、衣服の全体を見ることができるとともに、衣服をくずさずに、棒(ロッド部材、ハンガーラックなど)にかけることができる衣服ケースを実現することができる。
特許文献1の衣服カバー1000を示す図である。 (a)および(b)は、特許文献2の衣服カバー2000を示す図である。 (a)および(b)は、特許文献3の収納ケース3000を示す図である。 本発明の実施形態に係る衣服ケース100の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る衣服ケース100の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る衣服ケース100の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る衣服ケース100の構成を示す分解模式図である。 本発明の実施形態に係る衣服ケース100の構成を示す断面模式図である。 本発明の実施形態に係る衣服ケース100がハンガーラック90に吊り下がっている状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る衣服ケース100がハンガーラック90に吊り下がっている状態を示す図である。 本発明の実施形態の改変例に係る衣服ケース100の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態の改変例に係る衣服ケース100の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態に係るフック部材80の構成を示す模式図である。 衣服としてTシャツ52を説明するための図である。 衣服(Tシャツ)52を収納した衣服ケース100を説明するための図である。 衣服(Tシャツ)52を収納した衣服ケース100の改変例を説明するための図である。 本発明の実施形態の改変例に係る衣服ケース110の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る巻上機構60の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る収納ケース120の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る収納ケース120の構成を示す模式図である。
本発明の実施形態を説明する前に、まず、本願発明者が検討した内容について説明し、その後に実施形態について説明する。
図1は、特許文献1(実公平6−8773号公報)に開示されている衣服カバー1000を示している。図1に示した衣服カバー1000は、衣服(スーツ)1500を覆う袋カバー1100から構成されており、衣服1500はハンガー1300にかけられている。袋カバー1100は、透明なプラスチックフィルム材から構成されており、袋カバー1100には、通気性を確保する通気切条1200が形成されている。そして、袋カバー1100をかけた衣服1500は、ハンガー1300のフック1350で吊すことができる。
図1に示した衣服カバー1000の場合、透明な袋カバー1100を通して、衣服1500の外観を見ることができる。しかしながら、この衣服1500は、基本的にきちんと畳まれてハンガー1300にかけられた状態のものであるので、衣服1500の実際の全体像はわからない。クリーニング店から持ち帰る場合、または、洋服店の店頭の置くに配置しておく分には良いが、お客が衣服1500を購入する時は、衣服カバー1000から衣服1500を取り出して、衣服1500を広げて見てみる必要がある。そして、この場合、衣服カバー1000から取り出して広げられた衣服1500を後で、再び畳む手間が発生する。また、衣服カバー1000は、柔らかいプラスチックフィルム材から構成されているので、取り扱いによっては、衣服カバー1000を被せていても、衣服1500に皺が発生する可能性もある。
図2(a)および(b)は、特許文献2(特許第5876135号公報)に開示されている衣服カバー2000を示している。図2(a)は、衣服を吊り下げる時の構成を示している。そして、図2(b)は、荷造り及び荷ほどきのために広げた状態の構成を示している。図2(a)に示した衣服カバー2000は、ハンガー2300に衣服(不図示)をかけた状態で、主シート2100の表面にその衣服を配置することができる。主シート2100の後ろ側には、緩衝部2200が位置する構造となっている。また、図2(b)に示すように、荷造り及び荷ほどきの時には、衣服カバー2000を小さくすることができ、矢印2400の方向に引き出すことで、図2(a)に示した吊り下げる構成にすることができる。
図2(a)に示した衣服カバー2000の場合、ハンガー2300に衣服を掛けることで、衣服の全体を見えるようにすることができる。しかしながら、図2(b)に示した状態で衣服カバー2000をコンパクトにすることができても、図2(a)に示した状態では、洋服店の店内で場所をとってしまい、数多くの衣服を陳列することはできない。
図3(a)および(b)は、特許文献3(実開平5−93268号公報)に開示されている収納ケース3000を示している。図3(a)は、収納ケース3000の扉を折り畳んだ状態の構成を示している。そして、図3(b)は、扉を開いた状態の構成を示している。
図3(a)に示した収納ケース3000は、外ケース体3100と、扉3200とから構成されている。図3(b)に示すように、扉3200を開けると、左右の側面板3400と、その間に設けられた仕切板3450から構成された構造体がでてくる。仕切板3450の間には、折り畳んだ状態のオープンシャツやワイシャツなどを1枚ずつ収納する収納部3600が形成されている。
図3(a)及び(b)に示した収納ケース3000は、折り畳んだ状態のオープンシャツやワイシャツなどを収納しておくには便利であるが、広げた状態の衣服の全体を見えるようにすることはできない。また、この収納ケース3000を、洋服店の店内に置いた場合は、お客は、折り畳んだ状態のシャツを広げて見ることになるが、その後は、店員が広げられたシャツを一つずつ折り畳む作業が発生してしまう。
以上のことを踏まえると、結局、洋服店などの店舗で、衣服(洋服、Tシャツなど)を陳列するには、折り畳んだ状態で棚に積み上げるか、ハンガーで吊すか、マネキンに着せるという手法が合理的であるので、それらの手法を使って陳列するということになってしまう。
本願発明者は、そのような手法、すなわち陳列の常識に対して、別の角度からの新たなアイデアを思いついた。具体的には、透明な容器(プラスチック容器)の中に、全体像がわかる状態で衣服を入れた形態にし、その形態で店内に陳列すれば、透明な容器を通して衣服の全体像を見ることができるとともに、その容器にハンガー部分(フック部)を設けておけば、衣服が入った容器ごとロッド部(例えば、ハンガーラック)に吊り下げることができる。
また、店内に陳列する前は、保管庫・倉庫に、衣服が入った容器を積層して保管しておくことができるので、服を陳列する時に、毎回、ハンガーに掛けたり、マネキンに着せる必要もない。棚の上に、畳んだ衣服を陳列する場合でも、通常は、衣服を包装している袋(透明なプラスチック袋)から衣服を取り出して、棚の上に陳列する必要があるが、このアイデアの場合、包装袋から衣服を取り出す必要なく、衣服が入った容器のまま陳列すればよい。
本願発明者は、この従来の常識から外れたアイデアに基づいて、衣服の全体を見ることができるとともに、衣服をくずさずに、棒にかけることができる衣服ケースを完成し、本発明に想到するに至った。以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態を説明する。以下の図面においては、説明の簡潔化のために、同じ作用を奏する部材、部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化することがある。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は、必ずしも実際の寸法関係を正確に反映していない場合がある。
また、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事項は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書及び図面によって開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。加えて、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
図4は、本発明の実施形態に係る衣服ケース100の構成を示した模式図である。図5は、本実施形態の衣服ケース100に衣服50を収納した状態の構成を示す図である。
本実施形態の衣服ケース100は、第1ケース部11と、第2ケース部12とから構成されており、第1ケース部11と第2ケース部12とは連結部15によって連結されている。
第1ケース部11は、第1凹部13aを有しており、そして、第2ケース部12は、第2凹部13bを有している。本実施形態の構成においては、第1ケース部11には、内側(外側から中心方向)71に凹部(陥没部)13aが形成されており、そして、その凹部13aを規定する外枠(壁部)10fが外側(中心・内側よりも外方向)72に設けられている。また、この例においては、凹部13aの底面と、外枠(壁部)10fとは、一連一体に成形された構造(容器構造)を有している。ただし、凹部13aの底面と、外枠(壁部)10fとを別の部材で構成して、容器構造にすることも可能である。
本実施形態では、第2ケース部12も、第1ケース部11と同様の構造を有している。第2ケース部12には、内側71に凹部(陥没部)13bが形成されており、そして、その凹部13bを規定する外枠(壁部)10fが外側72に設けられている。また、この例においては、凹部13bの底面と、外枠(壁部)10fとは、一連一体に成形された構造(容器構造)を有している。ただし、凹部13bの底面と、外枠(壁部)10fとを別の部材で構成して、容器構造にすることも可能である。また、第1ケース部11と第2ケース部12とを違う構造で構成しても構わない。たとえば、第1ケース部11の第1凹部13aの深さ(外枠10fの高さ)と、第2ケース部12の第2凹部13bの深さ(外枠10fの高さ)とを違うものにしてもよい。
第1ケース部11と第2ケース部12と連結する連結部15は、例えば、ちょうつがい、リングなどの接続部材である。本実施形態の連結部15は、開閉が便利であるということで、ちょうつがいを用いているが、第1ケース部11と第2ケース部12と連結することができるのであれば、その他の部材であってもよく、例えば、磁石、ファスナー、嵌合構造部材などを使用することができる。
第1ケース部11と第2ケース部12とは互いに合わせた構造体10にすることができる。そして、第1凹部13aと第2凹部13bは、衣服(50)を収納する収納スペース13を構成している。具体的には、第1ケース部11と第2ケース部12を開いた状態で、第1凹部13aおよび第2凹部13bの一方に、衣服(50)を配置することができる。そして、収納スペース13に衣服(50)を配置した状態で、第1ケース部11と第2ケース部12とを閉じると(すなわち、第1ケース部11の外枠10fと第2ケース部12の外枠10fを合わせるようにすると)、衣服ケース100内の収納スペース13に衣服(50)を収納することができる。
本実施形態の構成において、第1凹部13aの底面35の少なくとも一部および第2凹部13bの底面35の少なくとも一部は、透光性材料から構成されている。具体的には、第1凹部13aの底面35および第2凹部13bの底面35のうちの、衣服(50)が位置する領域は、透光性材料から構成されており、すなわち、その領域が透明となっていることから、衣服(50)を衣服ケース100の外から見ることができる。図4に示した例では、第1ケース部11の全体および第2ケース部12の全体を透光性部材から構成している。また、透光性部材は、無色・透明であることが好ましいが、それに限らず、衣服が見える程度で、着色してあったり、模様が形成されていたり、乳濁の材料であったりしても構わない。また、第1凹部13aの底面35の全面および第2凹部13bの底面35の全面を透光性部材から構成して、第1ケース部11の外枠10fおよび第2ケース部12の外枠10fは透光性でない材料(例えば、白色または黒色のモノトーン材料、着色材料、金属材料など)で構成することも可能である。
本実施形態の第1ケース部11および第2ケース部12は、樹脂材料から構成されている。そして、第1ケース部11および第2ケース部12の底面35の少なくとも一部は、透光性材料から構成されており、その透光性材料は、透光性の樹脂材料である。第1ケース部11および第2ケース部12を構成する樹脂材料は、例えば、アクリル系樹脂、ポリカーボネイト、ポリエステル樹脂、ABS樹脂などであるが、使用における強度などの特性が確保できるのであれば材料に特に制限があるわけではない。また、透光性材料として、ガラス材料、セラミック材料を使用することも可能である。特に、第1ケース部11の外枠10fおよび第2ケース部12の外枠10fは透光性でない材料を使用する場合、外枠10fの材料として、例えば、樹脂材料、金属材料、セラミック材料、ガラス材料を使用することができ、第1凹部13aの底面35の全面(または、一部)および第2凹部13bの底面35の全面(または、一部)を構成する透光性部材として、樹脂材料、ガラス材料、セラミック材料を使用することができる。
また、本実施形態の構成では、第1ケース部11と第2ケース部12を互いに合わせた構造体10において、第1ケース部11および第2ケース部12が互いに隣接する隣接領域部19に、開口部20(20a、20b)が形成されている。図4に示した例では、第1ケース部11と第2ケース部12とを開いた状態において、連結部15が位置する箇所の隣接領域部19(外枠10fの隣接箇所)に開口部20(20a、20b)が形成されている。この開口部20は、隣接領域部19がフック形状(21)になるように構成されている。すなわち、隣接領域部19のうち開口部20が形成されている領域は、フック形状を有するフック部21となっている。このフック部21によって衣服ケース100を吊り下げることができる。
また、本実施形態の構成では、第1ケース部11と第2ケース部12を互いに合わせた構造体10において、第1ケース部11および第2ケース部12を貫通する貫通孔25(25a、25b)が形成されている。この貫通孔25にロッド部(棒形状、リング形状の支持部)を通すことで、衣服ケース100を吊すことが可能である。
本実施形態の衣服ケース100では、第1凹部13aと第2凹部13bとから構成された収納スペース13に衣服(50)を配置することが可能である。衣服(50)は、収納スペース13内において、固定部材(例えば、テープ、ピン、面ファスナー(商品名:マジックテープ)、固定用型紙、磁石など)によって固定することができる。また、充填用材料(例えば、発泡スチロール、空気が充填された袋部材、気泡緩衝材、充填用シート材料・短冊状材料など)を収納スペース13に敷き詰めて(充填して)、衣服(50)を固定させることもできる。充填用材料は、透光性であることが好ましい。また、衣服(50)を固定させるための樹脂製の型部材を配置しておき、その型部材に衣服(50)をはめ込むようにしてもよい。例えば、襟があるような衣服(ワイシャツなど)の場合、その襟の厚み部分のところを受け止めることができる型部材を形成することが可能である。
ここで、図4に示した例では、第1ケース部11の第1凹部13aを覆うように被覆シート30a(13)を設けており、そして、第2ケース部12の第2凹部13bを覆うように被覆シート30a(13)を設けている。この例では、被覆シート30(30a、30b)は、弾力性のあるシート部材(例えば、塩ビ製シートのような樹脂シート部材、ゴムシート、熱可塑性エラストマー材料シートなど)に張力をかけた状態にしている。したがって、第1ケース部11と第2ケース部12を閉じたときには、被覆シート30(30a、30b)の間に衣服(50)が挟まって、収納スペース13内にて宙づり状態で衣服(50)を固定することができる。被覆シート30は、衣服(50)を見せるために透光性であることが好ましいが、一部不透明であっても構わない。
図4に示した状態の衣服ケース100に衣服50をセットして、第1ケース部11と第2ケース部12を互いに合わせて閉じると、図5に示すような状態になる。衣服50は、収納スペース13(13a、13b)に収納された状態で固定されている。そして、凹部13の底面35(または、ケース構造体10の表面・主面)の少なくとも一部(この例では全面)が透明であるので、衣服50を衣服ケース100の外から見ることができる。また、図示した例では、第1ケース部11の底面35および第2ケース部12の底面35の両方を透明にしているので、衣服50の正面も背面も、衣服ケース100の外から見ることができる。
本実施形態の構成では、第1ケース部11と第2ケース部12を互いに合わせた構造(ケース構造体)10において、第1ケース部11と第2ケース部12との接合面10sは、隙間無く合わさっていることが好ましい。ただし、防水性や気密性が要求されているわけではないので、接合面10sに隙間が存在していても構わない。また、この例における第1ケース部11と第2ケース部12との接合面10sは、外枠10fの上面である平面同士が接触する形態であるが、これに限らず、対面する外枠10fの上面が互いに合わさるような形態(例えば、波形形状、三角形状の上面)にして、第1ケース部11と第2ケース部12が互いにずれずに合わせることができる構造にしてもよい。
本実施形態の衣服ケース100(ケース構造体10)では、開口部20によって形成されたフック部21は、複数存在している。図5に示した例では、上側の第1フック部21aと、下側の第2フック部21bが設けられている。ケース構造体10の長手方向(縦方向、L方向)の部位(19、10f)に複数(ここでは、2つ)のフック部21を形成しておくと、衣服ケース100を安定して固定することが容易になる。なお、ケース構造体10に1つだけフック部21を形成しても構わない。また、図示した構成では、ケース構造体10の幅方向(横方向、W方向)の部位に貫通孔25を設けているが、貫通孔25に代えて(または、貫通孔25とともに)ケース構造体10の幅方向の部位(10f)にフック部21を設けてもよい。さらに、ケース構造体10の幅方向の部位(10f)にフック部21を設けた上で、ケース構造体10の長手方向(縦方向、L方向)の部位(19、10f)に貫通孔25を形成しても構わない。
図5に示した構成例において、あくまで例示であるが、ケース構造体10の長手方向(縦方向、L方向)の寸法は、例えば100mm〜2000mである。また、ケース構造体10の幅方向(横方向、W方向)の寸法は、例えば100mm〜1200mmである。さらに、ケース構造体10の厚さ方向(T方向)の寸法は、例えば30mm〜400mmである。ただし、この寸法に限らず、収納する衣服50にあわせて適宜好適なものを採用したらよい。加えて、図5に示した例では、衣服ケース100(ケース構造体10)は、略矩形の形状(角が丸い長方形、または、厚みを考慮すると直方体)を有しているが、それに限らず、他の形状にしてもよい。衣服ケース100を平面的に見た場合で、衣服ケース100の形状を、例えば、角が直角な矩形、円形、長円、楕円、ひょうたん型、幾何学形状(例えば六角形)などにすることができるし、衣服ケース100を立体的に見た場合で、衣服ケース100の形状を、例えば、人形形状、キャラクター形状、動物形状、円柱形状(円筒形状)、ビン形状などにしても構わない。
また、衣服ケース100において、一部、衣服50に接触できる箇所(開口、扉部、スライド部など)を形成しておき、お客が衣服50の触感を感じることができるようにしてもよい。また、ケース構造体10を閉じた時に簡単に開いてしまわないように(特に、搬送中など)、第1ケース部11と第2ケース部12を互いに合わせたにしておく、留め金部(または、固定具、鍵部)を設けておいてもよい。さらに、第1ケース部11と第2ケース部12を簡単に開放状態にできるように、開放スイッチ機構を設けたり、第1ケース部11と第2ケース部12との接合面10sの一部に指(または器具)が入る箇所を設けておいてもよい。
図5に示した衣服ケース100の断面図(側面断面図)の一例を図6に示す。図6に示すように、収納物(衣服)50を被覆シート30(30a、30b)によって包んでおり、被覆シート30の弾力性(および張力)で収納物(衣服)50を収納スペース13内に固定している。
さらに、図7および図8を参照して、衣服ケース100の構造について説明する。図7は、第1ケース部11および第2ケース部12の部分を分解した状態の分解側面断面図である。図8は、第1ケース部11および第2ケース部12を合わせた状態の側面断面図であり、ここでは、収納物(衣服)50は、衣服ケース100(収納スペース13)に入れていない。
図7に示すように、被覆シート30は、ケース部(11、12)の凹部13を覆うように配置されている。図示した例では、凹部13の上側(外壁10fの上面とほぼ同じ位置)に被覆シート30は張られているが、凹部13の上側よりも底面(35)側、例えば、凹部13の上と底面の中間に被覆シート30を張ってもよい。図7に示したケース部(11、12)を互いに合わせると図8に示した構成になる。
なお、上述の図4に示したような蝶番式の連結部15を図8に示した構成に用いても良いが、図7に示した構成(ケース部11・12が分離した構成)において、衣服50を収納スペースに配置して、その後、図8に示した構成(閉じた構成)にして、その状態(図8に示した状態)で連結部15(例えば、嵌合構造、ボルトナット構造、ネジ構造、鍵構造)を設けるようにしても構わない。
本実施形態の衣服ケース100は、例えば、図9に示すようなハンガーラック90にセットすることができる。図9に示したハンガーラック90は、本実施形態の衣服ケース100を吊すためのロッド部92(92a、92b)と、そのロッド部92を支持する支持部91(91a、91b)とから構成されている。ロッド部92は、上側ロッド92aと、下側ロッド92bとの複数本の構成となっている。また、支持部91は、右側支柱91aと左側支柱91bのペアになっており、それぞれ土台部95が下端に設けられていて倒れないようになっている。
本実施形態の衣服ケース100と本実施形態のハンガーラック90とは、衣服ケースセット200として組み合わせて用いることができる。衣服ケース100のフック部21(21a、21b)は、ハンガーラック90のロッド部92(92a、92b)で支えられて、吊された状態になっている。なお、衣服ケース100の貫通孔25に、フック部21を入れてセットしても構わない。また、図9に示したハンガーラック90は、上下にロッド部92a、92bが配置されているが、水平方向にロッド部92a、92bが配置されている形態でも構わない。
図9に示した構成から理解できるように、本実施形態の衣服ケース100は、数多くの衣服50を店内に配置することができ、お客は、ロッド部92を利用しながら衣服ケース100をスライドさせることで、衣服50の正面・背面を見ることができる。衣服ケース100は、ケース構造体10で覆われているので、お客が触っても、衣服50が型崩れすることはなく、それゆえ、店員の負担が減る。また、お客が衣服50を試着したい場合には、ケース構造体10を開いて、衣服50を取り出してお客に渡すだけなので、特別に難しい作業は不要である。
売れ行きの良い衣服50は、衣服ケース100に入れたまま、倉庫・保管庫から店内に入れて、ハンガーラック90に吊せば良いので便利である。また、売れ行きの悪い衣服(または、売れ残り続けている衣服)50は、衣服ケース100のまま、倉庫・保管庫に移動して、また別の日にハンガーラック90に吊せばよいので、その点でも非常に利便性に優れている。
衣服ケース100に衣服50をセットする作業は、衣服店(洋服店)で行っても良いし、衣服50を製造する工場でそのようにセットして、衣服50入りの衣服ケース100として、洋服店(デパート、スーパーマーケットなども含む)に納品されてもよい。
本実施形態のハンガーラック90は、図9に示したものに限らず、例えば、図10に示すような円環状のロッド部93(93a、93b)を有するものであってもよい。図9に示したハンガーラック90は、円環タイプのロッド部93(93a、93b)と、そのロッド部93を支持する支持部(支柱)97とから構成されている。支持部(支柱)97の下端には、土台部96が設けられており、ハンガーラック90が倒れないようになっている。
本実施形態の衣服ケース100によれば、第1凹部13aを有する第1ケース部11と、第2凹部13bを有する第2ケース部12とを互いに合わせたケース構造体10において、第1凹部13aと第2凹部13bとから構成された収納スペース13に衣服を収納することができる。そして、第1凹部13aの底面35および第2凹部13bの底面35は透光性材料から構成されており、ケース構造体10のうちの第1ケース部11と第2ケース部12が互いに隣接する隣接領域部19にフック部21が構成されている。したがって、衣服ケース100内に衣服50を収納した状態で、フック部21を用いて衣服ケース100をロッド部材に吊すことができ、また、衣服ケース100に収納されている衣服50は、透光性部材35を通して外部から見ることができる。その結果、衣服50の全体を見ることができるとともに、衣服50をくずさずに、ロッド部材92(またはロッド部材93、ハンガーラック90)にかけることができる。
本実施形態の衣服ケース100には、衣服50として、シャツ、スーツ、スカート、ワンピース、パンツ・ズボン(ジーンズ)、Tシャツ、下着、水着、靴下などを収納することができる。また、図11に示すように、本実施形態の構成では、ウエディングドレスのようなドレス51を衣服ケース100に収納することができる。そのようなドレス51は広がりが大きく、店内で場所をとるために、数多く陳列することが難しく、広い店舗を使うか、厳選したドレスを陳列するしか手はなかった。本実施形態の衣服ケース100を用いたら、そのようなドレス51であっても、衣服ケース100(ケース構造体10)に収納することができ、数多くの衣服(ドレス)51を保管しながら、必要な分を、簡単にお客に見せることができる。また、衣服ケース100を店内で陳列しても、ドレス51の広がりを抑えることができるので、数多くの衣服ケース100を陳列して、各ドレス51をお客に見てもらうことができる。
図11に示した衣服ケース100は、フック部21ではなく、貫通孔23(23a、23b)および貫通孔25(25a、25b)を形成した構造にしているが、フック部21を形成した構造のものでも構わない。図11に示した衣服ケース100では、ドレス(衣服)51のふんわり感を出すために、図4又は図7で示した被覆シート30を配置せずに、凹部13b(13)にドレス51を配置して固定している。なお、図11に示した衣服ケース100において、被覆シート30をケース構造体10にセットして、被覆シート30でドレス51を挟むようにして固定しても構わない。
図11に示した衣服ケース100を閉じると、図12に示すような状態になる。図12に示した衣服ケース100は、第1ケース部11および第2ケース部12の全部を透明の材料にして、立体的に、ドレス(衣服)51を見ることができるようにしている。
また、本実施形態に係る衣服ケース100では、外枠10f(隣接領域部19)に、フック部21(または、貫通孔23、貫通孔25)を形成する構成に限らず、次のようにしても構わない。例えば、図13に示すように、ケース構造体10に、板状部材(フック部材本体部)83にフック部21が形成されたアタッチメント部材(取付式フック部材)80を装着する構造にしてもよい。アタッチメント部材80には、フック部21の代わりに(または、フック部21とともに)貫通孔23(または貫通孔25)を形成したものを使用してもよい。
図13の矢印81に示すように、アタッチメント部材80をケース構造体10に取り付けると、フック部21付の衣服ケース100にすることができる。アタッチメント部材80とケース構造体10との間の接合は、接続手段(例えば、嵌合部材、ネジ部材、磁石、接着剤など)によって実行することができる。
図13に示した構造の場合、ハンガーラック90に吊さないものは、ケース構造体10の状態の衣服ケース100で積層して使用し(または、保管庫で保管し)、ハンガーラック90に吊すものには、アタッチメント部材80を取り付けて使用することができるという利点がある。また、お客宛に郵送する時は、アタッチメント部材80を取り外して、衣服50入りの衣服ケース100を郵送することができるという利点もある。
図14から図16は、衣服としてTシャツ52を衣服ケース100に収納する様子を説明する図である。図14は、Tシャツ52を示しており、そして、図15および図16は、それぞれ、本実施形態の衣服ケース100にTシャツ52を収納した様子を示している。
図15に示した構成では、衣服ケース100の一部(開口部35s)を通じて、Tシャツ52の一部(52a)を触れるように構成されている。他の構成要素については、重複事項などで説明を省略する。なお、Tシャツ52は、衣服の厚さが薄いので、第1ケース部11の第1凹部13aおよび第2ケース部12の第2凹部13bの少なくも一方の深さを浅くする(または、実質的に深さがないような形態)にしても構わない。
図16に示した衣服ケース100は、ケース構造体10にフック部21(及び/又は、貫通孔)が形成されていない構造をしている。この構造の衣服ケース100をそのまま使用してもよいし、図13に示したようなアタッチメント部材80を当該衣服ケース100に取り付けて使用してもよい。
図17は、本実施形態の衣服ケースの改変例110の構成を模式的に示している。図17に示した衣服ケース110には、衣服50を挟んで固定する被覆シート30を巻き上げることができる機構(シート巻上機構)60が設けられている。図18は、シート巻上機構60部分を取り出した模式図を示している。
シート巻上機構60は、被覆シート30の一端31をケース構造体10の一部に付けた状態で巻上ダイヤル62を回すと(矢印69参照)、被覆シート30を巻き上げて張力を与えることができる。したがって、被覆シート30で緩めに衣服50を覆った状態で衣服ケース100内に収納した後、シート巻上機構60で被覆シート30を巻き上げることで、衣服50をきれいに衣服ケース100内に固定することができる。図17に示したシート巻上機構60には、フックに吊り下げるための貫通孔(取付部)65を形成しているが、貫通孔65を設けずに、衣服ケース100のフック部21を用いて吊り下げても構わない(あるいは、図13に示したアタッチメント部材80を取り付けてもよい)。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。例えば、本実施形態に係る衣服ケースは、図19および図20に示すように、シャツ、Tシャツ、ドレスなどに加えて、靴55の収納ケース120へ応用することができる。図19に示した衣服ケース(収納ケース)120は、第1凹部13aを有する第1ケース部11と、第2凹部13bを有する第2ケース部12とから構成されている。第1ケース部11の第1凹部13aには被覆シート30aが設けられており、そして、第2ケース部12の第2凹部13bには被覆シート30bが設けられている。ここで、第1ケース部11と第2ケース部12の間に靴55を配置して、第1ケース部11と第2ケース部12とで挟むと、図20に示すように、靴55を収納した衣服ケース(収納ケース)120となる。衣服ケース(収納ケース)120は、透明の部材で構成されているので、靴55の全体を外側から見ることができる。また、靴55が入った衣服ケース(収納ケース)120を積層していても、それ自体、靴のディスプレイにすることができる。なお、ここでは、靴55も身体に身につけるものとして、本実施形態の衣服(50)に含めているが、図4に示した衣服ケース100が、靴55を収納できる構成になっていることまでは意味していない。
本発明によれば、衣服の全体を見ることができるとともに、衣服をくずさずに、棒やフックにかけることができる衣服ケースを提供することができる。
10 ケース構造体
10f 外枠
10s 接合面
11 第1ケース部
12 第2ケース部
13 収納スペース
13a 第1凹部
13b 第2凹部
15 連結部
19 隣接領域部
20 開口部
21 フック部
23 貫通孔
25 貫通孔
30 被覆シート
35 凹部の底面(透光性部材)
50 衣服
51 ドレス
52 Tシャツ
55 靴
60 シート巻上機構
62 巻上ダイヤル
65 貫通孔
80 アタッチメント部材(フック部材)
90 ハンガーラック
92 ロッド部
93 ロッド部
95 土台部
96 土台部
100 衣服ケース
110 衣服ケース
120 衣装ケース(収納ケース)
200 衣服ケースセット
1000 衣服カバー
2000 衣服カバー
3000 収納ケース

Claims (15)

  1. 衣服を収納する衣服ケースであって、
    内側に第1凹部を有する第1ケース部と、
    内側に第2凹部を有する第2ケース部と、
    前記第1ケース部と前記第2ケース部とを連結する連結部と
    を備え、
    前記第1ケース部と第2ケース部を互いに合わせた構造体において、前記第1凹部と前記第2凹部は、衣服を収納する収納スペースを構成し、
    前記第1凹部の底面の少なくとも一部および前記第2凹部の底面の少なくとも一部は、透光性材料から構成されており、
    前記第1ケース部と第2ケース部を互いに合わせた構造体において、前記第1ケース部および前記第2ケース部が互いに隣接する隣接領域部に開口部が形成されており、
    前記開口部は、前記隣接領域部がフック形状になるように構成されている、衣服ケース。
  2. 前記第1凹部と前記第2凹部の少なくとも一方には、前記衣服を固定する固定部材が配置されている、請求項1に記載の衣服ケース。
  3. 前記固定部材は、前記第1凹部と前記第2凹部の両方に配置されており、
    前記固定部材は、弾力性を有するシート材料である、請求項2に記載の衣服ケース。
  4. 前記固定部材は、シート材料であり、
    前記衣服ケースには、前記シート材料を巻き上げる巻上機構が取り付けられている、請求項2に記載の衣服ケース。
  5. 前記第1凹部の底面の少なくとも一部を構成する前記透光性材料は、前記第1ケース部と一体的に構成されており、かつ、
    前記第2凹部の底面の少なくとも一部を構成する前記透光性材料は、前記第2ケース部と一体的に構成されている、請求項1から4の何れか1つに記載の衣服ケース。
  6. 前記隣接領域部がフック形状になるように構成されている前記開口部は、少なくとも2つ形成されている、請求項1から5の何れか1つに記載の衣服ケース。
  7. 前記第1ケース部と第2ケース部を互いに合わせた構造体において、前記第1ケース部および前記第2ケース部を貫通する貫通孔が形成されている、請求項1から6の何れか1つに記載の衣服ケース。
  8. さらに、前記フック形状を有する前記隣接領域部と係合するロッド部と、前記ロッド部を支持する支持部とから構成されたハンガーラックを備えている、請求項1から7の何れか一つに記載の衣服ケース。
  9. 衣服を収納する衣服ケースであって、
    内側に第1凹部を有する第1ケース部と、
    内側に第2凹部を有する第2ケース部と、
    前記第1ケース部と前記第2ケース部とを連結する連結部と
    を備え、
    前記第1ケース部と第2ケース部を互いに合わせた構造体において、前記第1凹部と前記第2凹部は、衣服を収納する収納スペースを構成し、
    前記第1凹部の底面の少なくとも一部および前記第2凹部の底面の少なくとも一部は、透光性材料から構成されており、
    前記第1ケース部と第2ケース部を互いに合わせた構造体において、前記第1ケース部および前記第2ケース部を貫通する貫通孔が形成されている、衣服ケース。
  10. 衣服を収納する衣服ケースであって、
    内側に第1凹部を有する第1ケース部と、
    内側に第2凹部を有する第2ケース部と、
    前記第1ケース部と前記第2ケース部とを連結する連結部と
    を備え、
    前記第1ケース部と第2ケース部を互いに合わせた構造体において、前記第1凹部と前記第2凹部は、衣服を収納する収納スペースを構成し、
    前記第1凹部の底面の少なくとも一部および前記第2凹部の底面の少なくとも一部は、透光性材料から構成されており、
    前記第1ケース部と第2ケース部を互いに合わせた構造体に、フック形状を有するフック部材が取り付けられている、衣服ケース。
  11. 前記第1凹部と前記第2凹部の少なくとも一方には、前記衣服を固定する固定部材が配置されている、請求項9または10に記載の衣服ケース。
  12. 衣服を収納する方法であって、
    内側に第1凹部を有する第1ケース部と、内側に第2凹部を有する第2ケース部と、前記第1ケース部と前記第2ケース部とを連結する連結部とを備えた衣服ケースを用意する工程であって、前記第1凹部の底面の少なくとも一部および前記第2凹部の底面の少なくとも一部は透光性材料から構成されている、衣服ケースを用意する工程と、
    前記衣服ケースにおける前記第1ケース部と前記第2ケース部を開いた状態において、前記第1凹部および前記第2凹部の一方に、衣服を配置する工程と、
    前記衣服を配置した状態において、前記第1ケース部と前記第2ケース部とが互いに合わせるように閉じることによって、前記衣服を前記衣服ケース内に閉じ込める工程と
    を含む、衣服収納方法。
  13. 前記衣服ケースを用意する工程において、前記第1凹部と前記第2凹部の少なくとも一方には、前記衣服を固定する固定部材が配置されており、
    前記衣服を配置する工程において、前記衣服は、前記透光性材料と接触するようにして、前記第1凹部および前記第2凹部の一方に配置される、請求項12に記載の衣服収納方法。
  14. 前記固定部材は、シート部材であり、
    前記衣服ケースには、前記シート部材を巻き上げる巻上機構が設けられており、
    前記閉じ込める工程の後、前記シート部材を巻き上げることによって、前記衣服を固定することを実行する、請求項13に記載の衣服収納方法。
  15. 前記衣服ケースを用意する工程において、前記衣服ケースには、フック部および貫通孔の少なくとも一方が設けられており、
    前記閉じ込める工程の後、前記フック部および貫通孔の少なくとも一方を用いて、前記衣服ケースをロッド部材に係合する工程を実行する、請求項12から14の何れか1つに記載の衣服収納方法。
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