次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、遊技機としては、一般的なパチンコ機を例にして説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機10について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤20(図2参照)を着脱可能に保持(支持)する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられると共に、遊技盤20の後側に、図柄を変動表示する演出を実行可能な演出実行手段としての図柄表示装置(表示手段)17が着脱し得るよう配設されている。また、中枠12の前面側には、遊技盤20を透視可能に保護する透明部材13bを窓口13aに備えた装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。
前記図柄表示装置17は、後述する始動入賞口30,31へのパチンコ球の入賞を契機として演出用の図柄(飾図という場合もある)を表示部(画像表示面)17aに変動表示させる図柄変動演出を行うよう構成される。また図柄表示装置17では、図柄変動に関連して実行される各種の表示演出を表示部17aに表示し得るようになっている。実施例では、前記図柄表示装置17として、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の表示装置やドットマトリックス式の表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の表示装置を採用し得る。
図1に示す如く、前記前枠13には、窓口13aを囲繞するようランプ装置(発光手段)18が配設されると共に、前枠13の上部位置に、音声や効果音を出力可能なスピーカ(音出力手段)19が配設されている。そして、ランプ装置18に設けられたLED等の発光体(図示せず)を点灯・点滅したり、前記スピーカ19から適宜の音声を出力することで、前記図柄表示装置17で行われる各種の表示演出(図柄変動演出等)に合わせて光による演出や音による演出を行い得るよう構成されている。すなわち、前記ランプ装置18やスピーカ19は、図柄表示装置17と同様に演出実行手段としての機能を有している。また、前記上球受け皿14は、前記前枠13と別体に形成して中枠12に対して開閉可能に組み付けるようにしてもよい。
前記前枠13には、図1に示す如く、下球受け皿15の右側方に、前記中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられる。この操作ハンドル16は、左回転方向に付勢された操作レバー16aを備えており、該操作レバー16aを右回転するよう遊技者が回動操作することで打球発射装置が作動されて、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20に向けて発射されるようになっている。ここで、前記操作レバー16aの回動量に応じて前記打球発射装置によるパチンコ球の打球力が強弱変化するよう構成されており、遊技者が操作レバー16aを操作して回動量を調節することで、前記遊技盤20に形成された後述する第1球流下経路をパチンコ球が流下する所謂「左打ち」と、該遊技盤20に形成された後述する第2球流下経路をパチンコ球が流下する所謂「右打ち」とを打ち分け得るようになっている。
(操作ボタン36,37について)
前記パチンコ機10は、遊技者が操作可能な操作手段36,37を備えている。実施例では、図1に示す如く、前記上球受け皿14の上面に、操作手段としての第1操作ボタン(第1操作手段)36および第2操作ボタン(第2操作手段)37が設けられている。実施例では、第1操作ボタン36および第2操作ボタン37は、何れも押しボタン式とされ、第1操作ボタン36には、該第1操作ボタン36の押圧操作を検出する操作検出手段としての第1操作検出センサ38(図4参照)が設けられ、第2操作ボタン37には、該第2操作ボタン37の押圧操作を検出する操作検出手段としての第2操作検出センサ39(図4参照)が設けられている。第1および第2操作検出センサ38,39は、後述する演出制御基板65(演出制御CPU65a)に配線接続されており、第1および第2操作検出センサ38,39は、対応する操作ボタン36,37の押圧操作を検出したときの検出信号を演出制御基板65の演出制御CPU65aに出力するよう構成されている。そして、演出制御CPU65aは、後述する有効期間Eにおいて、検出信号を受け付けるよう構成されている。
前記第1操作ボタン36および第2操作ボタン37の内部には、図示しないがLED等の発光体を配設したランプ装置が配設され、該ランプ装置を発光することで、操作ボタン36,37の操作時期等を知らせ得るよう構成されている。具体的には、操作が有効(操作検出センサ38,39からの検出信号を演出制御CPU65aが受け付ける有効期間E)である場合には、ランプ装置が点灯し、操作が無効である場合にはランプ装置が消灯するようになっている。
前記パチンコ機10の後側には、図示しないが、球払出装置を駆動制御する払出制御基板(払出制御手段)、前記打球発射装置を駆動制御する発射制御基板等が配設されている。前記払出制御基板は、前記パチンコ機10の後側に配設されるメイン制御基板(図4参照)60に配線接続されており、該メイン制御基板60のメイン制御CPU60aから出力された制御信号が払出制御基板に入力され、該制御信号に基づいて払出制御基板が球払出装置を制御することで、所要数のパチンコ球を賞球として払い出すよう構成される。
(遊技盤20について)
前記遊技盤20は、図2に示すように、ベニヤ材や合成樹脂材により形成された略矩形状の板部材であって、遊技盤20の後面側に、前記図柄表示装置17が着脱可能に組み付けられている。前記遊技盤20の前面には、略円形状に湾曲形成した案内レール21が配設されており、該案内レール21により画成される略円形の遊技領域20aに、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が打ち出されることで遊技が行われるようになっている。また、前記遊技盤20には、前後に貫通する装着口(図示せず)が適宜位置に開設されており、各装着口に対して各種の遊技盤設置部品(具体的には後述する枠状装飾体25、特別入賞装置40、ゲート部材48、普通入賞装置45等)が前側から取り付けられると共に、遊技領域20aの最下部位置には、該遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口22が開設されている。なお、前記装着口の形成数は、遊技盤20に取り付けられる各種遊技盤設置部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜変更される。
ここで、実施例の前記遊技盤20には、図2に示すように、前記案内レール21で囲まれた遊技領域20aの略中央で開口する装着口に、前後に開口する表示窓口25aが形成されたセンター役とも称される枠状装飾体25が取り付けられ、該枠状装飾体25の表示窓口25aを介して図柄表示装置17の表示部17aが遊技盤20の前面側に臨むよう構成されている。また、前記遊技盤20における枠状装飾体25の右側下方位置に開設された装着口に、遊技領域20aを流下するパチンコ球が入賞可能な特別入賞口(特別入賞手段)41を有する特別入賞装置(入賞手段)40が取り付けられている。なお、前記遊技盤20には、前記遊技領域20a内に多数の遊技釘23が設けられると共に、遊技領域20aを流下するパチンコ球の接触に伴って回転する回転案内部材24が回転自在に支持されており、遊技釘23や回転案内部材24との接触によりパチンコ球の流下方向が不規則に変化するよう構成されている。前記回転案内部材24は、回転中心から放射状に複数の接触片を有する所謂「風車」とも称される部材であって、該接触片に対するパチンコ球の接触に伴って回転案内部材24が回転することでパチンコ球を弾くように左右方向へ放出するようになっている。実施例では、前記枠状装飾体25の左側方(すなわち第1球流下経路)に回転案内部材24を配設してある。
ここで、前記枠状装飾体25は、その全周に亘って前記遊技盤20の前面から前方へ突出するよう形成されて、前記遊技領域20aと表示窓口25aとを区画するよう構成されており、遊技領域20aを流下するパチンコ球が枠状装飾体25の表示窓口25a内側に進入しないようになっている。すなわち、実施例の遊技領域20aは、前記枠状装飾体25の左側に画成される第1球流下経路と、当該枠状装飾体25の右側に画成される第2球流下経路とに区画されて、遊技盤20の遊技領域20aに打ち出されるパチンコ球の位置や発射強度に応じて、該第1球流下経路または第2球流下経路をパチンコ球が流下するようになっている。
前記遊技盤20には、遊技領域20aを流下するパチンコ球が入賞可能な入賞口30,31,41,46が適宜の位置に設けられており、各入賞口30,31,41,46へのパチンコ球の入賞(具体的には、後述する各入賞検出センサ34,35,44,47a,47bの検出)を賞球の払出条件として、各入賞口毎に定めた払い出し個数の賞球が払い出されるよう構成されている。実施例のパチンコ機10では、パチンコ球の入賞を契機として賞球の払出条件が成立すると共に図柄変動演出(後述する特図変動表示)の開始条件が成立する始動入賞口(始動入賞手段)30,31と、後述する特別遊技としての当り遊技の発生を契機としてパチンコ球の入賞が可能となると共にパチンコ球の入賞を契機として賞球の払出条件が成立する特別入賞口(特別入賞手段)41と、パチンコ球の入賞を契機として賞球の払出条件が成立する普通入賞口46とが設けられている。具体的に、前記始動入賞口30,31は、前記第1球流下経路および第2球流下経路の夫々に設けられ、前記特別入賞口41は、前記遊技領域20aの第2球流下経路に設けられると共に、前記普通入賞口46は、遊技領域20aの第1球流下経路および第2球流下経路の夫々に設けられている。なお、実施例のパチンコ機10では、当り遊技として、当り遊技後の遊技状態が当り遊技の種類に応じて定まる大当り遊技が設定されている。
(第1始動入賞口30および第2始動入賞口31について)
前記枠状装飾体25の下方で遊技盤20の左右方向の中央位置に、第1始動入賞口(始動入賞手段)30が設けられると共に、該第1始動入賞口30より右側位置に、第2始動入賞口(始動入賞手段)31が設けられている。第1始動入賞口30は、遊技領域20a内で常に上方へ開口する常時開放型の入賞口とされ、枠状装飾体25の下側の遊技領域20a(第1球流下経路)を流下するパチンコ球が入賞可能に構成される。前記第2始動入賞口31は、図2に示す如く、遊技盤20における枠状装飾体25の下方右側に配設された始動入賞装置29に設けられて該枠状装飾体25の右側に画成される遊技領域20a(第2球流下経路)内で開口している。また始動入賞装置29に、第2始動入賞口31を開閉する始動用開閉部材(開閉部材)33が設けられており、駆動手段としての始動入賞ソレノイド32(図4参照)の駆動に伴って始動用開閉部材33が第2始動入賞口31を閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。
すなわち、実施例において前記第1始動入賞口30は、前記遊技領域20a(第1球流下経路)を流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成され、第2始動入賞口31は、始動入賞ソレノイド32を駆動することでパチンコ球の入賞確率を可変し得るよう構成されている。ここで、前記始動用開閉部材33が閉鎖位置に変位した状態では、前記第2始動入賞口31へのパチンコ球の入賞が阻止されて、前記遊技領域20a(第1球流下経路)を流下するパチンコ球が第1始動入賞口30へ入賞する確率よりも、遊技領域20aの第2球流下経路を流下するパチンコ球が第2始動入賞口31へ入賞する確率の方が低くなるよう設定されている。一方で、前記始動用開閉部材33が開放位置に変位した状態では、始動用開閉部材33で受止められたパチンコ球が第2始動入賞口31に案内されることで、前記遊技領域20a(第1球流下経路)を流下するパチンコ球が第1始動入賞口30へ入賞する確率よりも、遊技領域20aの第2球流下経路を流下するパチンコ球が第2始動入賞口31へ入賞する確率の方が高くなるよう設定されている。実施例では、前記始動用開閉部材33が閉鎖位置に変位した状態では、前記第2始動入賞口31へパチンコ球が入賞しないよう構成されているが(入賞確率0%)、パチンコ球が入賞可能な程度に第2始動入賞口31を開放させるようにしてもよい。
また、前記第1および第2始動入賞口30,31は、該第1および第2始動入賞口30,31に入賞したパチンコ球を検出する入賞検出手段としての始動入賞検出センサ34,35(図4参照)が設けられている。前記始動入賞検出センサ34,35は、パチンコ機10の後側に配設されたメイン制御基板60(図4参照)に配線接続されている。そして、始動入賞検出センサ34,35からの検出信号がメイン制御基板60のメイン制御CPU60aに入力されることを賞球の払出条件として、該メイン制御CPU60aが賞球の払い出しを決定するようになっている。すなわち、メイン制御CPU60aは、所定の払出条件の成立に伴い、払い出し賞球数を決定する賞球数決定手段としての機能を有している。具体的に、第1始動入賞口30に対応した始動入賞検出センサ34によるパチンコ球の検出(すなわち第1始動入賞口30へのパチンコ球の入賞)を契機として賞球の払出条件が成立した場合には、メイン制御CPU60aが所定数(実施例では3個)の賞球の払い出しを決定するよう設定されている。また、第2始動入賞口31に対応した始動入賞検出センサ35によるパチンコ球の検出(すなわち第2始動入賞口31へのパチンコ球の入賞)を契機として賞球の払出条件が成立した場合には、メイン制御CPU60aが所定数(実施例では3個)の賞球が払い出されるようになっている。なお、第1始動入賞口30および第2始動入賞口31へのパチンコ球の入賞時の払い出し賞球数を異なるようにしてもよい。
また、始動入賞検出センサ34,35によるパチンコ球の検出(すなわち第1および第2始動入賞口30,31へのパチンコ球の入賞)を遊技の開始条件として、前記メイン制御CPU60aが入賞情報(後述する特図当り判定用乱数等の各種乱数情報)を取得して、この取得した情報に基づいて後述する特図当り抽選(大当り判定)が行われるよう構成されている。そして、特図当り抽選の結果に基づいて前記図柄表示装置17において図柄変動演出が実行されると共に、後述する特図表示部50A,50Bにおいて特図変動が実行されるようになっている。そして、前記図柄表示装置17での図柄変動演出の結果、該図柄表示装置17に所定の当り表示(大当り表示)となる図柄組み合わせ(例えば同一飾図の3つ揃い等)で飾図が確定停止表示されることで、遊技者に有利な当り遊技(大当り遊技)が付与され、当り遊技の発生に伴って前記特別入賞口41を所定の開放条件で開放する当り遊技が行われて、遊技者が賞球を獲得し得る機会が与えられるよう構成されている。
ここで、実施例では、前記始動入賞検出センサ34,35が始動入賞口30,31毎に設けられており、以下の説明では、第1始動入賞口30に対応するセンサを第1始動入賞検出センサ34と指称し、第2始動入賞口31に対応するセンサを第2始動入賞検出センサ35と指称するものとする。また、メイン制御基板60は、第1始動入賞検出センサ34または第2始動入賞検出センサ35からの検出信号が入力されると、払出制御基板(図示せず)に制御信号を出力して、前記球払出装置に所定数の賞球を払い出させるよう構成される。なお、球払出装置から払い出される賞球数は、前述したようにパチンコ球が入賞した始動口毎に予め設定されている。
(特別入賞装置40について)
前記特別入賞装置40は、図2に示すように、前記遊技盤20における枠状装飾体25の右下方位置の遊技領域20aに配置されている。この特別入賞装置40は、遊技領域20aに開口する特別入賞手段としての特別入賞口41を開閉自在に閉成する特別用開閉部材(開閉部材)43を備えており、駆動手段としての特別入賞ソレノイド42(図4参照)の駆動に伴って特別用開閉部材43が閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。また、前記特別入賞装置40には、前記特別入賞口41に入賞したパチンコ球を検出する特別入賞検出手段としての特別入賞検出センサ44(図4参照)が設けられている。特別入賞検出センサ44は、前記メイン制御基板60に配線接続されており、特別入賞検出センサ44がパチンコ球を検出すると、検出信号をメイン制御基板60のメイン制御CPU60aに出力し、メイン制御CPU60aは、特別入賞検出センサ44からの球検出信号の入力を賞球の払出条件として前記払出制御基板に制御信号を出力して前記球払出装置に予め設定された数(実施例では15個)の賞球を払い出させるようになっている。ここで、前記特別入賞ソレノイド42は、前記第1および第2始動入賞口30,31へのパチンコ球の入賞を契機として特別入賞口41を開放する当り遊技(大当り遊技)が付与される場合に、当りの種類に応じた所定の開閉条件に従ってメイン制御基板60によって駆動制御される。
(普通入賞装置45について)
前記普通入賞装置45に設けられる普通入賞口46は、図2に示すように、前記遊技盤20の遊技領域20a内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口とされており、該遊技領域20aを流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞し得るよう構成されている。また、前記普通入賞装置45には、該普通入賞口46に入賞したパチンコ球を検出する普通入賞検出手段としての普通入賞検出センサ47a,47b(図4参照)が設けられている。
ここで、実施例では、図2に示すように、前記遊技領域20aの第1球流下経路に、所定数(実施例では3つ)の普通入賞口46が設けられた普通入賞装置45が配設されると共に、前記遊技領域20aの第2球流下経路に、所定数(実施例では1つ)の普通入賞口46が設けられた普通入賞装置45が設けられている。また、普通入賞検出センサ47a,47bが左右の普通入賞装置45,45毎に設けられており、以下の説明では、左側の普通入賞装置45に対応するセンサを第1普通入賞検出センサ47aと指称し、右側の普通入賞装置45に対応するセンサを第2普通入賞検出センサ47bと指称するものとする。両普通入賞検出センサ47a,47bは、前記メイン制御基板60に配線接続されており、普通入賞検出センサ47a,47bからの検出信号がメイン制御基板60のメイン制御CPU60aに入力されることを賞球の払出条件として、該メイン制御CPU60aが賞球の払い出しを決定するようになっている。具体的に、左側の普通入賞装置45に対応する第1普通入賞検出センサ47aによるパチンコ球の検出(すなわち左側の普通入賞装置45の普通入賞口46へのパチンコ球の入賞)を契機として賞球の払出条件が成立した場合には、メイン制御CPU60aが所定数(実施例では7個)の賞球の払い出しを決定するよう設定されている。また、右側の普通入賞装置45に対応する第2普通入賞検出センサ47bによるパチンコ球の検出(すなわち右側の普通入賞装置45の普通入賞口46へのパチンコ球の入賞)を契機として賞球の払出条件が成立した場合には、メイン制御CPU60aが所定数(実施例では8個)の賞球の払い出しを決定するよう設定されている。なお、左右の普通入賞装置45,45の普通入賞口46,46へのパチンコ球の入賞時の払い出し賞球数を同じとしてもよい。
(ゲート部材48について)
図2に示すように、前記枠状装飾体25の右側には、遊技領域20aの第2球流下経路を流下するパチンコ球が通過可能なゲート部材48が設けられている。前記ゲート部材48にはゲートセンサ49(図4参照)が配設されており、該ゲート部材48を通過するパチンコ球をゲートセンサ49で検出するよう構成されている。前記ゲートセンサ49は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており、該ゲートセンサ49からメイン制御基板60への球検出信号の入力(すなわちゲートセンサ49のパチンコ球の検出(ゲート部材48のパチンコ球の通過)に伴って各種通過検出情報(後述する普図当り判定用乱数等の乱数情報)が取得され、この取得した情報に基づいて後述する普図当り抽選(普図当り判定)が行われるよう構成されている。そして、この普図当り抽選の結果に応じて前記始動入賞ソレノイド32が駆動制御されて始動用開閉部材33が開閉動作するようになっている。すなわち、実施例のメイン制御CPU60aは、ゲートセンサ49によるパチンコ球の検出に基づいて、前記第2始動入賞口31を開放するか否かを決定する入賞口開放判定手段として機能している。
(遊技情報表示部Mについて)
前記遊技盤20の所定位置(実施例では、遊技領域20a外の右下部位置)には、前記メイン制御CPU60aにより決定された各種の遊技情報を表示する遊技情報表示部Mが設けられており、当該遊技情報表示部Mを目視することで、遊技に必要な遊技情報を適宜に確認し得るようになっている。ここで、実施例の遊技情報表示部Mには、図2に示す如く、前記遊技情報を表示する各遊技状態表示部として、特図表示部50A,50B、特図保留表示部52,53、普図表示部55、普図保留表示部56および右打ち表示部58が設けられている。なお、前記遊技情報表示部Mの前面は、光透過性のカバー体Maにより覆蓋保護されており、カバー体Maを介して遊技状態表示部Mに表示された各種の遊技情報を確認し得るよう構成されている。
(特図表示部50A,50Bについて)
前記特図表示部(表示手段)50A,50Bは、前記第1始動入賞口30および第2始動入賞口31への入賞を契機として行われる特図当り判定(特図当り抽選)の結果を示す報知用の特別図柄(以下、特図という)を特定可能に表示する表示部である。ここで、図2に示すように、特図表示部50A,50Bは、前記第1始動入賞口30への入賞(第1始動入賞検出センサ34による検出)を契機として変動表示(以下特図変動表示という場合がある)を開始する第1特図表示部50Aと、第2始動入賞口31への入賞(第2始動入賞検出センサ35による検出)を契機として特図変動表示を開始する第2特図表示部50Bとからなり、各特図表示部50A,50Bの何れも複数個(実施例では8個ずつ)の発光表示部により構成されている。そして、前記第1始動入賞口30へのパチンコ球の入賞を契機として、第1特図表示部50Aの発光表示部が順次点灯・消灯する特図変動表示が行われ、最終的に発光表示部が確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特図の内の1つを表示するようになっている。また、第2始動入賞口31へのパチンコ球の入賞を契機として、第2特図表示部50Bの発光表示部が点灯・消灯する特図変動表示が行われて、最終的に発光表示部が確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特図の内の1つを表示するよう構成されている。なお、実施例の各発光表示部はLEDにより構成されているが、これに限らず点灯位置を適宜変更して表示態様を可変し得る形態であればよく、また7セグメント表示器やドットマトリックス表示器、小型の液晶表示器、その他特図を表示可能な表示手段を採用できる。
ここで、前記特図は、大当りか否かなどの内部抽選の結果を示す報知用の図柄とされ、前記各特図表示部50A,50Bでは、発光表示部の点灯位置により複数種類の特図を表示し得るようになっている。具体的には、各特図表示部50A,50Bにおいて表示し得る特図としては、大当りを認識し得る当り表示(大当り図柄)としての100種類の特図と、はずれを認識し得るはずれ表示(はずれ図柄)としての1種類の特図とが各特図表示部50A,50Bに対応して夫々設定されて、特図当り抽選の結果に応じて1つの特図が決定されて、特図変動表示の結果として、決定された特図が各特図表示部50A,50Bに確定停止表示される。なお、前述した各特図表示部50A,50Bにおいて表示し得る大当り図柄およびはずれ図柄としての特図の数は一例であって、適宜に変更することができる。そして、前記特図表示部50A,50Bの何れかに、当り表示としての特図が表示されることで、当り表示に対応した大当り遊技(当り遊技)が引き続いて遊技者に付与されるようになっている。実施例のパチンコ機10に設定された大当り遊技については後で詳細に説明する。なお、以下の説明では、第1特図表示部50Aで行われる特図変動表示を「第1特図変動表示」と称し、該第1特図変動表示の結果、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図を特図1と称する場合がある。同様に、第2特図表示部50Bで行われる特図変動表示を「第2特図変動表示」と称し、該第2特図変動表示の結果、第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図を特図2と称する場合がある。
(特図保留表示部52,53について)
前記特図保留表示部52,53は、前記第1始動入賞口30および第2始動入賞口31にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(後述する特図当り判定用乱数等の各種乱数情報)を、機内部の記憶手段(実施例では、メイン制御RAM60c)に特図始動保留情報(始動保留情報)として記憶する場合に、当該特図始動保留情報の保留数を特定可能に表示する表示部である。ここで、図2に示すように、前記特図保留表示部52,53は、前記第1始動入賞口30にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)をメイン制御RAM60cが第1特図始動保留情報として記憶した保留数を表示する第1特図保留表示部52と、第2始動入賞口31にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)をメイン制御RAM60cが第2特図始動保留情報として記憶した保留数を表示する第2特図保留表示部53とからなり、各特図保留表示部52,53の何れも複数個(実施例では2個ずつ)の発光表示部により構成されている。この第1特図始動保留情報の保留数を表示する複数のLED(実施例では2個)から発光表示部が構成された第1特図保留表示部52が設けられると共に、該第2特図始動保留情報の保留数を表示する複数のLED(実施例では2個)から発光表示部が構成された第2特図保留表示部53が設けられている。すなわち、前記第1および第2特図保留表示部52,53の表示内容によって、保留されている第1特図変動表示および第2特図変動表示の回数(図柄変動演出の回数)が報知される。
ここで、前記第1特図保留表示部52で表示される第1特図始動保留情報の保留数は、第1始動入賞口30へパチンコ球が入賞することで1加算されると共に、第1特図変動表示(図柄変動演出)が行われる毎に1減算される。同様に、前記第2特図保留表示部53で表示される第2特図始動保留情報の保留数は、第2始動入賞口31へパチンコ球が入賞することで1加算されると共に、第2特図変動表示(図柄変動演出)が行われる毎に1減算される。なお、第1および第2特図始動保留情報の保留数には所定の上限数(実施例では何れに対しても「4」)が設定されており、該上限数まで第1および第2特図始動保留情報の保留数を夫々加算し得るよう設定されている。なお、前記第1および第2特図保留表示部52,53の夫々は、隣接した複数(実施例では2つ)のLEDから構成されており、各始動保留記憶数が「1」〜「2」の場合には対応の特図保留表示部52,53が左から順に点灯し、各始動保留記憶数が「3」〜「4」の場合には対応の特図保留表示部52,53が左から順に点滅することで、保留情報の保留数を遊技者が把握し得るようになっている。
(普図表示部55について)
前記普図表示部55は、前記ゲートセンサ49のパチンコ球の検出(ゲート部材48のパチンコ球の通過)を契機として行われる普図当り判定(普図当り抽選)の結果を示す報知用の普通図柄(以下、普図という)を特定可能に表示する表示部である。ここで、図2に示すように、普図表示部55では、ゲートセンサ49のパチンコ球の検出(ゲート部材48のパチンコ球の通過)を契機として、複数種類の普図を変動させて1つの普図を導出する変動表示(以下普図変動表示という場合がある)が行われるようになっている。実施例では、2つのLEDの発光態様にて複数種類(実施例では2種類)の普図を表示するようになっている。具体的には、左側LEDだけが点灯する発光態様および右側LEDだけが点灯する発光態様により普図を示している。なお、以下では、右側LEDだけが点灯することにより示される普図を普図「0」とし、左側LEDだけが点灯することにより示される普図を普図「1」とする。そして、前記普図表示部55の最終的な点灯結果から普図当りまたははずれを認識できるようになっている。具体的には、普図当りの場合に普図表示部55に普図「1」が表示され、はずれの場合に普図「0」が表示される。すなわち、この普図当りを認識できる普図が普図当りの表示結果となり、はずれを認識できる普図が普図はずれの表示結果となる。すなわち、実施例の普図表示部55は、ゲートセンサ49(球通過検出手段)の検出に伴い図柄変動を行うと共に、普図当り判定(第2の当り判定)の判定結果を表示する第2の図柄表示手段として機能するものである。
(普図保留表示部56について)
前記普図保留表示部56は、前記ゲート部材48をパチンコ球が通過した際に取得される球通過検出情報(普図当り判定用乱数等の各種乱数情報)を、機内部の記憶手段(実施例では、メイン制御RAM60c)に普図始動保留情報(始動保留情報)として記憶する場合に、当該普図始動保留情報の保留数を特定可能に表示する表示部である。ここで、前記普図保留表示部56は、図2に示すように、複数個(実施例では2個)の発光表示部により構成されており、該普図保留表示部56の表示内容によって保留されている普図の変動回数が報知される。前記普図保留表示部56で表示される普図始動保留記憶数は、ゲート部材48をパチンコ球が通過すると1加算され、普図変動表示が開始されることにより1減算される。なお、普図始動保留記憶数には所定の上限数(実施例では「4」)が設定されており、該上限数まで普図始動保留記憶数を加算し得るよう設定されている。具体的に、実施例の普図保留表示部56は、普図始動保留記憶数が1〜2の場合には普図保留表示部56が左から順に点灯し、普図始動保留記憶数が3〜4の場合には普図保留表示部56が左から順に点滅することで、普図変動表示が行われる保留数を把握し得るようになっている。
(右打ち表示部58について)
前記右打ち表示部58は、前記第2球流下経路へパチンコ球を打ち出す右打ち遊技が予定された特定遊技状態であることを特定可能に表示する表示部である。実施例では、第2球流下経路に特別入賞装置40が配置されたパチンコ機10において大当り遊技が付与された遊技状態や、第2始動入賞口31への入賞を契機として始動用開閉部材33の開放作動が許容される変短状態(後述)が付与された遊技状態が特定遊技状態に該当する。なお、この右打ち表示部58は、1個のLEDランプから構成されている。そして、特定遊技状態の場合に右打ち表示部58を点灯することで報知し、特定遊技状態でない非特定遊技状態の場合に右打ち表示部58を消灯することで報知するようになっている。また、前記右打ち表示部58は、前記特定遊技状態に移行すると同時に点灯し、特定遊技状態が終了すると同時に消灯するようになっている。また、特定遊技状態(大当り遊技状態、変短状態)の間は右打ち表示部58を継続して点灯すると共に、非特定遊技状態(非変短状態)の間は右打ち表示部58を継続して消灯するようメイン制御CPU60aが右打ち表示部58の発光を制御している。
(図柄表示装置17について)
前記図柄表示装置17には、図2に示すように、前記飾図を変動表示可能な図柄列26a,26b,26cが複数列設定されており、前記第1始動入賞口30または第2始動入賞口31への入賞を契機として、各図柄列26a,26b,26cの飾図が変動開始されるようになっている。実施例の図柄表示装置17には、図柄変動演出の結果として1つの飾図を停止表示可能な複数の有効停止位置27が夫々設定されており、図柄変動演出により、各図柄列26a,26b,26cの有効停止位置27を組み合わせた停止図柄有効ライン28に確定停止表示される飾図の図柄組み合わせを導出するようになっている。なお、実施例の図柄表示装置17には、3列の図柄列26a,26b,26cが左右横並び状に設定されると共に、各図柄列26a,26b,26c毎に飾図の有効停止位置27が1箇所ずつ定められており、3列の飾図からなる図柄変動演出が行われるようになっている。すなわち、実施例の図柄表示装置17には、1つの停止図柄有効ライン28が設定されている。以下の説明では、左側から順に左図柄列26a、中図柄列26b、右図柄列26cと指称する場合がある。
また、前記図柄表示装置17の各図柄列26a,26b,26cにおける飾図の表示領域は、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bに比較して大きな領域で構成されて、特図に比較して飾図が遥かに大きく表示されるようになっている。このため、遊技者は、図柄表示装置17の停止図柄有効ライン28に停止表示された図柄組み合わせから大当りまたははずれを認識できる。
前記図柄表示装置17には、図柄変動演出の開始と共に予め定めた変動方向(実施例では上から下の縦方向)に沿って飾図が移動するよう変動表示されるようになっており、予め定められた停止順序で変動表示されている飾図が各図柄列26a,26b,26cの有効停止位置27に停止表示されるようになっている。なお、実施例では、図柄変動演出の開始時に、左図柄列26a、中図柄列26b、右図柄列26cの順で飾図が変動開始し、左図柄列26a、右図柄列26c、中図柄列26bの順で停止表示する飾図の変動タイミングを基本として、図柄表示装置17で実行される図柄変動演出の演出内容や特図始動保留情報(後述)の記憶数等に応じて飾図の変動タイミングが適宜に変更されるよう構成されている。
また、前記図柄表示装置17では、図柄変動演出が終了する前に各図柄列26a,26b,26cの有効停止位置27に飾図が一時的に仮停止表示されて、各図柄列26a,26b,26cの飾図が確定停止表示されることで1回の図柄変動演出が終了するようになっている。すなわち、図柄変動演出(第1特図変動表示および第2特図変動表示)は、1つの特図始動保留情報に基づいて行われる飾図(特図1および特図2)の変動開始から確定停止までを1回として実行されるようになっている。なお、「変動表示」とは、前記各図柄列26a,26b,26cにおいて、有効停止位置27に表示される飾図が所定順序で変化している状態である。そして、飾図の「確定停止」とは、前記各図柄列26a,26b,26cにおいて有効停止位置27に飾図が所定の特図変動インターバル時間に亘って継続して停止表示された状態である。なお、実施例では、第1始動入賞検出センサ34の検出に基づく図柄変動演出(第1特図変動表示)の特図変動インターバル時間として500ms(ミリ秒)が設定され、第2始動入賞検出センサ35の検出に基づく図柄変動演出(第2特図変動表示)の特図変動インターバル時間として500msが設定されている。また、飾図の「仮停止」とは、前記各図柄列26a,26b,26cにおいて有効停止位置27に留まるよう表示された飾図が特図変動インターバル時間だけ継続して停止していない状態である。すなわち、飾図の仮停止には、有効停止位置27において飾図がゆれ変動状態で表示されている状態や、特図変動インターバル時間より短い時間で停止表示されている状態を含んでいる。
ここで、第1特図表示部50Aと図柄表示装置17では、第1特図変動表示と該第1特図変動表示に関する図柄変動演出が開始され、特図1と飾図とが確定停止表示される。同様に、第2特図表示部50Bと図柄表示装置17では、第2特図変動表示と該第2特図変動表示に関する図柄変動演出が開始され、特図2と飾図とが確定停止表示される。なお、第1および第2特図表示部50A,50Bにおいて特図変動表示が同時に行われることはなく、一方の特図表示部50A,50Bで特図変動表示が行われている場合には、メイン制御RAM60cに対応する第1または第2特図始動保留情報として保留記憶されるようになっている。
ここで、実施例に係る図柄表示装置17には、各図柄列26a,26b,26cに「0」〜「9」の10種類の数字が基本の飾図として設定されており、該基本の飾図が各図柄列26a,26b,26cで順番に変動表示されるようになっている。なお、飾図としては、これに限られるものではなく、任意の数字や文字、絵柄等のように、遊技者が各飾図を区別して識別し得る形態とされる。実施例の飾図は、大当り遊技の終了後に確変状態(後述)が付与されることを確定的に遊技者が認識可能な第1の識別図柄と、大当り遊技終了後に確変状態が付与される可能性のあることを非確定的に認識可能な第2の識別図柄に分類されている。なお、本実施形態において大当り遊技終了後に付与可能な確変状態については後で詳細に説明する。ここで、第1の識別図柄としては、基本となる飾図の中から適宜に設定しても、基本となる飾図以外に定めた特別な飾図を用いることもできる。なお、実施例においては、「1」、「3」、「5」、「7」、「9」の奇数図柄を第1の識別図柄とし、「0」、「2」、「4」、「6」、「8」の偶数図柄を第2の識別図柄とした例で説明する。
そして、前記図柄表示装置17における各図柄列26a,26b,26cの有効停止位置27(停止図柄有効ライン28)に確定停止表示された各図柄列26a,26b,26cの飾図が大当りの図柄組み合わせであった場合に、大当り遊技が付与されることを把握し得るようになっている。ここで、実施例では、大当りの図柄組み合わせとして、各図柄列の有効停止位置27に同じ飾図が確定停止表示される図柄組み合わせ(例えば、「222」、「777」等)が設定されている。この大当りを認識できる飾図の図柄組み合わせが、図柄表示装置17に表示される大当り表示となり、図柄変動演出の終了後に遊技者に有利な大当り遊技が付与される。また、実施例では、図柄表示装置17で変動表示される前述した基本の飾図とは別に、特殊飾図(特殊図柄)を表示し得るよう設定されており、各図柄列の有効停止位置27の何れか(例えば中図柄列の有効停止位置)に特殊飾図が確定停止表示されることで、所定の大当り遊技が付与されることを認識できるよう構成されている。この大当り遊技が発生する可能性を認識できる飾図の図柄組み合わせが、図柄表示装置17に表示される当り示唆表示となる。一方で、図柄表示装置17の有効停止位置27に確定停止表示された全列の図柄が1つでも異なる種類の場合には、その図柄組み合わせ(例えば「123」、「734」、「171」等)から、原則的には大当り遊技が付与されない「はずれ」であることを認識できる。このはずれを認識できる飾図の図柄組み合わせが、図柄表示装置17のはずれ表示となる。但し、このような3列の飾図が全て同一でない図柄組み合わせのうち、特定の図柄組み合わせを所定の演出(例えば、所定の大当り遊技)が実行される契機として用いることも可能である。特定の図柄組み合わせとは、当該図柄組み合わせから遊技者が何らかの法則性や意味を認識または連想し得るものである。特定の図柄組み合わせの具体例としては、3列の飾図が連続した昇順または降順で並ぶ図柄組み合わせ(例えば、「123」、「321」)や、左図柄列26aおよび中図柄列26bの飾図が同一で、右図柄列26cの飾図の値が1つずれた図柄組み合わせ(例えば、「778」)、3列の飾図が所定の語呂合わせとなる図柄組み合わせ(例えば、「758」(名古屋))等が挙げられる。このように、特定の図柄組み合わせは、はずれ表示結果としてだけでなく大当り表示結果としても選択され得る飾図の図柄組み合わせとされる。
また、図柄変動演出において、複数の図柄列の内で、特定の図柄列(実施例では、左図柄列26aおよび右図柄列26c)に同じ飾図が停止表示され、かつ残りの図柄列(実施例では、中図柄列26b)が変動表示された表示(リーチ表示)となることで、リーチが生起されたことを遊技者が認識し得るようになっている。具体的なリーチ表示の例としては、左図柄列26aおよび右図柄列26cに同じ飾図が停止表示された図柄組み合わせ(「1↓1」、「4↓4」等)となる。なお、「↓」は変動中であることを表している。また、リーチ表示を形成する特定の図柄列(左図柄列26aおよび右図柄列26c)の飾図は、仮停止表示の状態とされ、残りの図柄列(中図柄列26b)に飾図が停止表示(仮停止表示)された後に、全ての図柄列の飾図が確定停止表示されるようになっている。
また、前記図柄表示装置17には、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bで行われる特図変動表示の結果、表示される特図に応じた飾図の図柄組み合わせが表示される。すなわち、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bに表示される特図と、図柄表示装置17に表示される飾図の図柄組み合わせとが夫々対応しており、図柄変動演出が終了すると、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bに特図が確定停止されると共に、図柄表示装置17の各図柄列26a,26b,26cに飾図が確定停止表示されるようになっている。なお、特別図柄に対する飾図の図柄組み合わせは一対一とは限らず、1つの特別図柄に対して複数の飾図による図柄組み合わせの中から1つの飾図による図柄組み合わせが選択されるようになっている。
(確変状態について)
実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第1特典遊技状態を付与する機能を備えている。第1特典遊技状態では、特図当り確率を低確率から高確率に変更することにより特別入賞口41へのパチンコ球の入賞機会を高めることができる。以下の説明では、第1特典遊技状態を、便宜的に「確変状態」というものとする。
確変機能は、確定停止表示された大当り図柄(特図1または特図2)の種類が予め定めた確変図柄(特定図柄)であることを条件として、大当り遊技の終了後に大当りの抽選確率(大当り確率)が低確率(実施例では、168/65536)から高確率(実施例では、1516/65536)に変動させる確変状態を付与する機能である。なお、確変状態が付与されていない状態を非確変状態というものとする。実施例では、大当り遊技終了後に確変状態が付与される大当りが確変大当りであり、確変状態が付与されない大当りが非確変大当りとなる。このように、確変状態が付与されると、大当りの抽選確率が高確率に変動して大当り遊技が生起され易くなるため、確変状態は遊技者にとって有利であり、遊技者は確変大当りになることを期待しつつ遊技を行っている。また、実施例では、確変状態が付与される大当りの場合には、大当り遊技終了後、次回の大当りが生起されるまでの間継続して確変状態が付与されるよう設定してある。なお、確変状態が付与される期間としては、上記のものに限られない。例えば、確変状態が付与されてから所定条件を満たすまでの間継続して確変状態を付与し、当該所定条件を満たすことを条件に非確変状態に移行させるようにすることもできる。ここで、所定条件としては、確変状態が付与されてから実行される図柄変動演出(特図変動表示)の回数とすることもできる。また、図柄変動演出(特図変動表示)毎に非確変状態に移行させるかを、始動入賞手段へのパチンコ球の入賞を契機に取得する乱数に基づいて判定(転落抽選)し、転落抽選に当選することを条件に非確変状態に移行させるようにすることもできる。
(変短状態について)
また、実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第2特典遊技状態(第2の遊技状態)を付与する機能を備えている。ここで、第2特典遊技状態としては、前記第2始動入賞口31へのパチンコ球の入賞契機が、当該第2特典遊技状態が付与されていない状態(第1の遊技状態)と較べて増加する入賞率向上状態である。具体的には、第2特典遊技状態では、(1)普図変動表示の変動時間の短縮、(2)普図当り確率を低確率から高確率に変動、(3)普図当り1回についての第2始動入賞口31を開放する始動用開閉部材33の開放時間を増やすこと、により第2始動入賞口31へのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。なお、第2特典遊技状態では、上記(1)〜(3)を単独または複数を組み合わせることができる。なお、普図当り1回についての第2始動入賞口31を開放する始動用開閉部材33の開放時間を増やすに際しては、始動用開閉部材33の開放時間を単純に延長することで実現してもよく、また始動用開閉部材33の開放回数を増やすことで実現することもでき、またこれらを複合させてもよい。なお、実施例では、第2特典遊技状態を変短状態と指称するものとし、実施例の変短状態は上記(1)〜(3)を組み合わせて設定されている。また、変短状態が付与されていない状態を非変短状態というものとする。すなわち、変短状態は、第2始動入賞口31へのパチンコ球の入賞率が向上した入賞率向上状態である。
実施例では、非変短状態において普図表示部55で行われる普図変動表示の変動時間(非変短時普図変動時間)よりも、変短状態において普図表示部55で行われる普図変動表示の変動時間(変短時普図変動時間)の方が短い時間に設定されており、変短状態の付与に伴い普図表示部55で行われる普図変動表示の変動時間が短縮されるようになっている。具体的に、実施例において非変短時普図変動時間が2000msに設定され、変短時普図変動時間が820msに設定されている。また、非変短状態における普図当り確率が低確率(実施例では、1/65536)に設定されると共に、変短状態における普図当り確率が高確率(実施例では、65535/65536)に設定されており、変短状態の付与に伴い普図当り確率が低確率から高確率に変動するようになっている。なお、実施例において、普図が確定停止表示されてから次回の普図変動が行われるまでの間(普図変動インターバル)は、700msに設定されている。
また、変短状態が付与された状態では、変短状態が付与されていない状態とは異なる動作パターンで始動用開閉部材33が開閉動作されるようになっている。具体的には、変短状態が付与されていない状態では、普図変動表示で当選した場合(普図当りの場合)に、始動用開閉部材33が開放してから所定時間(実施例では200ms)が経過するまで開放状態を維持する開放動作を1回行う。一方で、変短状態が付与されている状態では、普図変動表示に当選した場合(普図当りの場合)に、始動用開閉部材33は開放してから所定の開放時間が経過するまで開放状態を維持する開放動作を5回行うようになっている。具体的には、896ms,960ms,960ms,960ms,1024msの開放動作を行うと共に、各開放動作の間の始動用開閉部材33が閉鎖状態で保持されるインターバル時間が、640ms,560ms,560ms,560msに設定されている。すなわち、変短状態が付与されている状態では、変短状態が付与されていない状態と比較して、始動用開閉部材33の合計開放時間が長く、遊技者にとって有利に動作するように設定されている。なお、1回の普図当りにおいて第2始動入賞口31への入賞を許容する入賞上限数(実施例では3個)が設定されており、前記始動用開閉部材33を開放してからの入賞数が入賞上限個数(閉鎖条件)に達した場合には、始動用開閉部材33の開閉動作を強制的に終了して閉鎖させるようになっている。
ここで、大当りに当選した大当り図柄(特図1または特図2)の種類に応じて、変短状態が付与される期間(以下、変短回数という)が定まるよう構成されている。具体的には、大当り図柄(特図1または特図2)の種類が予め定めた図柄(実施例において後述する図柄A、図柄B、図柄a、図柄b)である場合に、確変状態が付与されている間継続して変短状態が付与されるよう変短回数が設定されている。また、大当り図柄(特図1または特図2)の種類が予め定めた別の図柄(実施例において後述する図柄C、図柄c)である場合に、大当り遊技終了後に付与される変短回数は50回に設定されている。
前記パチンコ機10では、当該パチンコ機10で遊技が行われる遊技状態(メイン制御基板60の制御下に各種の条件や確率に基づいて遊技が進行される状態)として、有利度合が異なる複数種類の遊技状態が設定可能になっている。具体的に、前記確変状態および変短状態を付与可能なパチンコ機10では、確変状態および変短状態の何れも付与されていない通常遊技状態(非確変・非変短遊技状態ともいう)、確変状態のみが付与されている確変・非変短遊技状態、変短状態のみが付与されている非確変・変短遊技状態、確変状態および変短状態の何れも付与されている確変・変短遊技状態の4種類の遊技状態が設定可能である。有利度合とは、各遊技状態において遊技が行われることで遊技者に与えられる価値(得られる賞球数の数であったり、大当りのなり易さ等)が異なることであって、ちなみに、通常遊技状態<非確変・変短遊技状態<確変・非変短遊技状態<確変・変短遊技状態の順で有利度合が高くなっている。なお、実施例では、4種類の遊技状態のうちの通常遊技状態、非確変・変短遊技状態、確変・変短遊技状態の3種類の遊技状態が設定されているが、全ての種類の遊技状態を設定することができる。
(大当り遊技について)
次に、実施例のパチンコ機10で付与される大当り遊技について説明する。大当り遊技は、特図変動表示の結果として第1特図表示部50Aまたは第2特図表示部50Bに大当り図柄が確定停止表示された後に開始されるよう設定されており、当選した大当り遊技(大当り図柄)の種類に応じて特別入賞装置40の特別用開閉部材43が開閉動作される。なお実施例の大当り遊技では、特別入賞装置40の特別用開閉部材43を開放するラウンド遊技を規定ラウンド数(実施例では4回または16回)だけ実行することで、大当り遊技が終了するようになっている。1回のラウンド遊技は、特別入賞口41に規定個数(例えば7個)のパチンコ球が入賞するか、あるいは各ラウンド遊技の開始から規定時間(ラウンド遊技時間)が経過することで終了する。なお、大当り遊技における各ラウンド遊技の間は、所定時間だけ特別用開閉部材43が閉鎖状態で保持されるラウンド間インターバル時間が設定されている。
ここで、前記大当り遊技の各ラウンド遊技における特別入賞装置40の特別用開閉部材43の開放動作は、パチンコ球を所定の発射間隔(実施例では0.6秒間隔)で連続的に発射した条件において、1回の開放動作(開放してから閉鎖するまでの動作)においてラウンド遊技に定められた規定個数のパチンコ球が入賞可能な時間だけ開放を継続する長時間開放動作、および該長時間開放動作よりも特別用開閉部材43の開放時間が短く設定された短時間開放動作の何れかにより構成したり、当該長時間開放動作および短時間開放動作を適宜に組み合わせて構成することができる。この短時間開放動作としては、パチンコ球を所定の発射間隔で連続的に発射した条件において、1回の開放動作においてパチンコ球の入賞が実質的に不可能な時間に設定したり、或いはパチンコ球が入賞可能な開放時間であっても前記規定個数のパチンコ球の入賞は実質的に不可能な時間に設定することができる。なお、実施例の大当り遊技は、特別用開閉部材43の開放動作として、長時間開放動作のみから構成されものが設定され、該長時間開放動作において特別用開閉部材43が最大で25秒間開放するよう設定される。また、大当り遊技のラウンド間インターバル時間は「2.0(秒)」に設定されている。
(大当り遊技の種類について)
実施例のパチンコ機10では、図3に示すように、大当り判定に当選した場合に、遊技者に与える価値が異なる複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定され、その決定された大当り遊技が付与される。ここで、複数種類の大当り遊技の内で何れの大当り遊技が付与されるかは、大当り判定に当選した際に決定される大当り図柄(特図1および特図2)の種類に基づいて決定されるようになっている。実施例において第1特図表示部50Aに表示可能な100種類の大当り図柄としての特図1は、図柄A、図柄B、図柄Cの3つのグループに分類されており、第1特図表示部50Aに確定停止表示された大当り図柄としての特図1に応じた大当り遊技が付与されるようになっている。同様に、実施例において第2特図表示部50Bに表示可能な100種類の大当り図柄としての特図2は、図柄a、図柄b、図柄cの3つのグループに分類されており、第2特図表示部50Bに確定停止表示された大当り図柄としての特図2に応じた大当り遊技が付与される。ここで、100種類の大当り図柄としての特図1は、図柄Aに20種類、図柄Bに40種類、図柄Cに40種類が夫々振り分けられている。また、100種類の大当り図柄としての特図2は、図柄aに50種類、図柄bに10種類、図柄cに40種類が夫々振り分けられている。なお、大当り判定に当選して大当り遊技が決定されることについて、以後単に大当り遊技に当選するという場合がある。
(大当り図柄と大当り遊技との関係について)
前記第1特図始動保留情報(第1始動入賞口30へのパチンコ球の入賞)に基づく大当り判定の判定結果が肯定の場合には、前記メイン制御CPU60aは、予め定められた複数種類の大当り図柄の中から1つの大当り図柄を決定するよう設定されている。具体的に、実施例では、図3に示すように、第1始動入賞口30へパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、3種類の大当り図柄(図柄A、図柄B、図柄C)の中から1つの大当り図柄を決定するようになっている。実施例のパチンコ機では、第1特図始動保留情報に基づく大当り判定の判定結果が肯定の場合に、20%の割合で大当り図柄としての図柄Aが選択され、40%の割合で大当り図柄としての図柄Bが選択され、40%の割合で大当り図柄としての図柄Cが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。同様に、前記第2特図始動保留情報(第2始動入賞口31へのパチンコ球の入賞)に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合には、前記メイン制御CPU60aは、予め定められた複数種類の大当り図柄の中から1つの大当り図柄を決定するよう設定されている。具体的に、実施例では、図3に示すように、第2始動入賞口31へパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、3種類の大当り図柄(図柄a、図柄b、図柄c)の中から1つの大当り図柄を決定するようになっている。実施例のパチンコ機では、第2特図始動保留情報に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合に、50%の割合で大当り図柄としての図柄aが選択され、10%の割合で大当り図柄としての図柄bが選択され、40%の割合で大当り図柄としての図柄cが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。なお、前述した大当り図柄の振分割合は一例であり、これに限られるものではない。
ここで、図柄A〜C、図柄a〜cに対応した大当り遊技について、共通する部分を先に説明し、各大当り遊技に特有の構成については個別に説明する。すなわち、図柄A〜C、図柄a〜cに対応した各大当り遊技は、各ラウンド遊技の開始から終了まで継続して特別入賞口41を開放する開放動作を特別用開閉部材43に行わせるよう設定されている。すなわち、大当り遊技の全てのラウンド遊技は、ラウンド遊技開始から終了まで開放する開放動作を特別用開閉部材43に行わせる全開放ラウンド遊技で構成されている。従って、大当り遊技では、各ラウンド遊技において特別用開閉部材43が1回だけ開放し、大当り遊技の全体で所定回数(規定ラウンド数)の開閉動作を特別用開閉部材43が繰り返すようになっている。また、各大当り遊技は、図3に示す如く、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「25.0(秒)」が設定されており、各ラウンド遊技において前記特別用開閉部材43が最大で「25.0(秒)」に亘って開放動作するようになっている。なお、大当り遊技におけるラウンド間インターバル時間は、「2.0(秒)」に設定されている。また、大当り遊技では、オープニング演出時間として「6.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「10.0(秒)」が設定されている。
(第1の大当り遊技について)
前記図柄Aおよび図柄aに対応した第1の大当り遊技は、当該第1の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第1の大当り遊技の終了後に確変状態および変短状態が付与される大当り遊技として設定されている。具体的に、実施例では、図3に示すように、図柄Aまたは図柄a(第1の大当り遊技)が決定された場合に、第1の大当り遊技の終了後に次回の大当り遊技に当選するまで確変状態が継続して付与されると共に、確変状態が継続する間、変短状態が継続して付与されるよう設定されている。すなわち、第1の大当り遊技は、大当り遊技の終了後に、確変状態および変短状態が次回の大当り遊技の当選まで継続して付与される。言い替えると、第1の大当り遊技の終了後の遊技状態は、確変・変短遊技状態となる。また、第1の大当り遊技は、規定ラウンド数が「16回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「7個」に設定されている。
(第2の大当り遊技について)
前記図柄Bおよび図柄bに対応した第2の大当り遊技は、当該第2の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第2の大当り遊技の終了後に確変状態および変短状態が付与される大当り遊技として設定されている。具体的に、実施例では、図3に示すように、図柄Bまたは図柄b(第2の大当り遊技)が決定された場合に、第2の大当り遊技の終了後に次回の大当り遊技に当選するまで確変状態が継続して付与されると共に、確変状態が継続する間、変短状態が継続して付与されるよう設定されている。すなわち、第2の大当り遊技は、大当り遊技の終了後に、確変状態および変短状態が次回の大当り遊技の当選まで継続して付与される。言い替えると、第2の大当り遊技の終了後の遊技状態は、確変・変短遊技状態となる。また、第2の大当り遊技は、規定ラウンド数が「4回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「7個」に設定されている。このように、第2の大当り遊技は、第1の大当り遊技と比べて、1回の大当り遊技において遊技者に付与される特典(獲得可能な総賞球数)が少なく設定されている。
(第3の大当り遊技について)
前記図柄Cおよび図柄cに対応した第3の大当り遊技は、当該第3の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第3の大当り遊技の終了後に確変状態を付与しない大当り遊技として設定されている。また、第3の大当り遊技は、第3の大当り遊技の終了後に、50回の図柄変動演出(特図変動表示)が実行されるまでの間、継続して変短状態が付与されるよう設定されている。すなわち、第3の大当り遊技は、大当り遊技の終了後に、変短状態のみが所定期間の間だけ付与される。言い替えると、第3の大当り遊技の終了後の遊技状態は、非確変・変短遊技状態となり、変短状態が付与される所定期間が経過すると通常遊技状態となる。また、第3の大当り遊技は、規定ラウンド数が「4回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「7個」に設定されている。このように、第3の大当り遊技は、第1の大当り遊技と比べて、1回の大当り遊技において遊技者に付与される特典(獲得可能な総賞球数)が少なく、かつ第2の大当り遊技と比べて、大当り遊技の終了後に付与される特典が少ない大当り遊技として設定される。
(演出モードについて)
実施例のパチンコ機10は、前記図柄表示装置17で実行される図柄変動演出の演出内容(表示内容)が異なる複数の演出モードを備えている。ここで、演出モードは、その時点での遊技状態が確変状態であるか否かを遊技者に示唆または報知すると共に、変短状態であるか否かを遊技者に示唆または報知する遊技状態示唆画像を図柄表示装置17に表示させて遊技演出を行うようになっている。そして、実施例のパチンコ機10では、所定のモード移行条件が成立することで演出モードが変更され得るようになっている。
実施例に係る演出モードには、メイン制御CPU60aにより確変状態および変短状態を何れも付与しないことが決定された遊技状態(通常遊技状態(非確変・非変短遊技状態))に対応する通常演出モードと、確変状態および変短状態を何れも付与することが決定された遊技状態(確変・変短遊技状態)に対応した確変演出モードと、変短状態を付与しないことが決定される一方で確変状態を付与することが決定されている遊技状態(確変・非変短遊技状態)および確変状態を付与しないことが決定された遊技状態(非確変・非変短遊技状態)に対応した第1潜伏演出モードと、変短状態を付与することが決定される一方で確変状態を付与することが決定されている遊技状態(確変・変短遊技状態)および確変状態を付与しないことが決定された遊技状態(非確変・変短遊技状態)に対応した第2潜伏演出モードとが設定されている。すなわち、本実施例における第1潜伏演出モードは、前記確変・非変短遊技状態および非確変・非変短遊技状態(通常遊技状態)において図柄変動演出が行われる場合に演出制御CPU65aが決定可能な演出モードであり、第2潜伏演出モードは、前記確変・変短遊技状態および非確変・変短遊技状態において図柄変動演出が行われる場合に演出制御CPU65aが決定可能な演出モードである。このように、第1潜伏演出モードや第2潜伏演出モードは、複数の遊技状態において図柄変動演出が行われ得るから、これらの潜伏演出モードで図柄変動演出が行われた場合に、遊技状態(特に確変状態か否か)を遊技者に確定的に知られることを防ぎつつ、確変状態となっている可能性があることを示唆し得るようになっている。なお、演出モードの種類としては、これらに限定されるものではなく、その他の演出モードを設定することもできる。
前記図柄表示装置17には、演出モードに対応した内容の遊技状態示唆画像が表示されるようになっている。なお、各演出モード(通常演出モード、確変演出モード、第1潜伏演出モードおよび第2潜伏演出モード)の夫々において図柄表示装置17に表示される遊技状態示唆画像は1種類である必要はなく、これらの演出モード毎に複数種類の遊技状態示唆画像を設定することができる。図柄表示装置17に表示される遊技状態示唆画像としては、具体的には、演出モード毎に、図柄表示装置17の飾図の背面に映し出される背景画像が異なるように設定されており、背景画像の種類から現在の演出モードを遊技者が認識し得るようになっている。また、各演出モードでは、図柄表示装置17で行われる図柄変動演出の演出内容(後述する変動パターンや演出パターン)の一部または全部が異なっており、これらの演出モード毎に特有の演出が実行され得るよう設定されている。すなわち、パチンコ機10に設定される複数種類の演出モードは、互いに識別可能であり、当該パチンコ機10では、複数種類のうちの何れかの演出モードにて遊技が進行される。
(パチンコ機の制御構成について)
次に、パチンコ機10の制御構成について説明する。実施例のパチンコ機10には、図4に示す如く、パチンコ機10を全体的に制御する制御手段としてのメイン制御基板(メイン制御手段)60と、該メイン制御基板60からの制御信号に基づいて各制御対象を制御する制御手段としてのサブ制御基板(サブ制御手段)65,70,72,73とが設けられている。すなわち、メイン制御基板60では、パチンコ機10に備えられた各種検出センサ(検出手段)からの検出信号に基づいて各種処理が実行され、その処理結果に応じた各種の制御信号(制御コマンド)がサブ制御基板65,70,72,73に出力されるようになっている。
また、実施例のパチンコ機10には、サブ制御基板として、遊技演出を全体的に制御する演出制御基板65と、図柄表示装置17での表示内容を制御する表示制御基板70と、パチンコ機10が備える各種発光演出手段(ランプ装置18等)の発光制御を行うランプ制御基板72と、パチンコ機10が備えるスピーカ19の音出力制御を行う音制御基板73とを備えている。すなわち、メイン制御基板60が出力した制御信号(制御コマンド)に基づいて、前記演出制御基板65が表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73を制御するよう構成されており、パチンコ機10で実行される各種遊技演出(図柄変動演出や発光演出、音声演出)を統括的にコントロールし得るようになっている。ここで、表示制御基板70は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、図柄表示装置17に表示される図柄(飾図)や背景画像等の図柄変動演出の表示内容を制御するよう構成される。また、ランプ制御基板72は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、パチンコ機10が備える各種発光演出手段の点灯・消灯のタイミングや、発光強度等を制御している。そして、音制御基板73は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づき、パチンコ機10が備える各スピーカ19からの音声出力のタイミングや出力内容等を制御するものである。
(メイン制御基板60について)
前記メイン制御基板60は、図4に示す如く、制御処理を実行するメイン制御CPU60a、該メイン制御CPU60aが実行する制御プログラムを記憶するメイン制御ROM60b、当該メイン制御CPU60aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能なメイン制御RAM60c等が備えられている。そして、前記始動入賞検出センサ34,35、特別入賞検出センサ44、普通入賞検出センサ47a,47b、ゲートセンサ49等の各種センサが前記メイン制御CPU60aに接続されている。また、メイン制御CPU60aには、遊技情報表示部Mの各表示部(第1および第2特図表示部50A,50B、第1および第2特図保留表示部52,53、普図表示部55、普図保留表示部56、右打ち表示部58)が接続されて、各検出センサ34,35,44,47a,47b,49の検出を契機としてメイン制御CPU60aで実行された制御処理に基づいて、遊技情報表示部Mの各表示部50A,50B,52,53,55,56,58の表示制御が実行されるようになっている。また、メイン制御CPU60aには、前記第2始動入賞口31を開閉する始動用開閉部材33に連繋する始動入賞ソレノイド32および特別入賞口41を開閉する特別用開閉部材43に連繋する特別入賞ソレノイド42が接続されており、該メイン制御CPU60aでの制御処理結果に基づいて各ソレノイド32,42を駆動させることで、対応する開閉部材33,43が開閉するようになっている。そして、メイン制御CPU60aは、大当り遊技の種類に応じた開閉態様で特別用開閉部材43が開閉するよう前記特別入賞ソレノイド42を駆動制御し、特別用開閉部材43を長時間開放動作させる長時間開放制御を実行するよう構成される。
メイン制御CPU60aは、第1始動入賞口30または第2始動入賞口31へパチンコ球が入賞したこと(より具体的には第1始動入賞検出センサ34または第2始動入賞検出センサ35がパチンコ球を検出したこと)を契機として入賞情報としての各種乱数を取得するよう設定されている。ここで、メイン制御CPU60aが始動入賞検出センサ34,35の検出を契機として取得する乱数としては、特図当り判定用乱数、特図決定用乱数、演出実行判定用乱数(リーチ判定用乱数)、特図変動パターン決定用乱数、普図当り判定用乱数、普図決定用乱数等の各種乱数が設定されている。そして、メイン制御CPU60aがこれらの乱数値を所定の周期(実施例では4ms)で更新し、更新後の乱数値をメイン制御RAM60cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えることにより、第1または第2始動入賞検出センサ34,35の検出信号がメイン制御CPU60aに入力されたタイミングに応じて乱数が取得されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、時間を計測するタイマ更新処理を実行する。メイン制御RAM60cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
また、前記第1始動入賞口30および第2始動入賞口31にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数値)は、対応する第1特図始動保留情報および第2特図始動保留情報としてメイン制御RAM60cの所定の特図記憶領域(記憶領域)に一時的に記憶保持されるよう構成されている。第1特図始動保留情報および第2特図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶する順序で記憶する特図記憶領域が定まっており、各特図始動保留情報に基づいて図柄変動演出(特図変動表示)を実行する場合に、メイン制御RAM60cに記憶した順序で特図始動保留情報がメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。実施例では、第1特図始動保留情報か第2特図始動保留情報かを区別可能に個別にメイン制御RAM60cに記憶されており、第2特図始動保留情報がメイン制御RAM60cに記憶されている場合には、第1特図始動保留情報よりも第2特図始動保留情報をメイン制御CPU60aが優先して読み出して図柄変動演出(特図変動表示)を実行させるよう設定されている。
特図当り判定用乱数は、図柄変動演出の結果として大当り遊技を発生するか否かの大当り判定(当り判定)で用いる乱数である。実施例では、特図当り判定用乱数として、「0」〜「65535」の全65536通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。また、特図決定用乱数は、大当り判定の結果に応じて第1特図表示部50Aに確定停止表示させる特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示させる特図2を決定する際に用いる乱数である。ここで、実施例では、特図決定用乱数として、「0」〜「123」の全124通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。特図決定用乱数の各値には、前述したはずれを示す1種類の特図表示に対応する乱数と、大当りの当選を示す100種類の特図表示に対応する乱数とが設定されており、該特図決定用乱数の値により、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図2が特定されるようになっている。すなわち、第1始動入賞検出センサ34の検出を契機として取得される特図決定用乱数の値により、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図1が特定され、第2始動入賞検出センサ35の検出を契機として取得される特図決定用乱数の値により、第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図2が特定される。また、前述したように、前記大当り図柄としての特図1および特図2は、大当り遊技の種類毎に分類されており、特図1または特図2が特定されることで、図柄変動演出の終了後に付与される大当り遊技の種類が特定されるようになっている。すなわち、特図決定用乱数が大当り遊技(当り遊技)の種類を決定する乱数としての機能を有している。また、前述したように、大当り遊技の種類毎に大当り遊技後に確変状態および変短状態が付与されるか否かが一義的に定められており、特図決定用乱数が確変状態および変短状態を付与するか否かを決定する乱数としての機能も有している。更に、大当り遊技の種類毎に大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)が定められており、特図決定用乱数が変短状態の付与期間を決定する乱数としての機能も有している。
また、演出実行判定用乱数は、前述した大当り判定(当り判定)における判定結果が否定となった場合に(大当りに当選しなかったはずれの場合に)、大当り表示が表示される可能性を示唆する演出を行うか否かの演出実行判定(リーチ判定)で用いられる乱数である。実施例では、演出実行判定用乱数として、「0」〜「238」の全239通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。ここで、大当り表示が表示される可能性を示唆する演出としては、図柄表示装置17に図柄変動の過程で表示されるリーチ表示を契機として行われるリーチ演出や、飾図の変動開始から変動停止までを1回とした変動サイクルを複数回連続して実行可能とする連続予告演出(先読み予告演出)や、図柄表示装置17に大当り表示される可能性を示唆する予告演出や、ランプ装置18の光やスピーカ19から出力される音声により大当り表示が表示される可能性を遊技者に示唆する予告演出を含むものである。
前記特図変動パターン決定用乱数は、図柄変動演出における演出内容を特定する複数の特図変動パターンから1つの特図変動パターンを決定する際に用いられる乱数である。実施例では、特図変動パターン決定用乱数として、「0」〜「228」の全229通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。
実施例のパチンコ機10では、特図当り判定用乱数、特図決定用乱数、演出実行判定用乱数、特図変動パターン決定用乱数は、第1始動入賞口30または第2始動入賞口31へパチンコ球が入賞したこと(より具体的には第1始動入賞検出センサ34または第2始動入賞検出センサ35がパチンコ球を検出したこと)を契機として、メイン制御RAM60cに一時的に記憶されている各乱数を同じタイミングで前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。また、第1始動入賞口30へパチンコ球が入賞したことを契機に取得される各乱数は、第2始動入賞口31へパチンコ球が入賞したことを契機に取得される各乱数と同一のものが共通で使用され、各始動入賞口30,31への入賞タイミングに応じた乱数を前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。
また、メイン制御CPU60aは、ゲート部材48をパチンコ球が通過したこと(より具体的にはゲートセンサ49がパチンコ球を検出したこと)を契機として通過検出情報としての各種乱数を取得するよう設定されている。ここで、メイン制御CPU60aがゲートセンサ49の検出を契機に取得する乱数としては、普図当り判定用乱数、普図変動パターン決定用乱数等の各種乱数が設定されている。そして、メイン制御CPU60aがこれらの乱数値を所定の周期(実施例では4ms)で更新し、更新後の乱数値をメイン制御RAM60cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えることにより、ゲートセンサ49の検出信号がメイン制御CPU60aに入力されたタイミングに応じて乱数が取得されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、時間を計測するタイマ更新処理を実行する。メイン制御RAM60cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
また、前記ゲートセンサ49をパチンコ球が通過した際に取得される通過検出情報(各種乱数値)は、普図始動保留情報としてメイン制御RAM60cの所定の普図記憶領域(記憶領域)に一時的に記憶保持されるよう構成されている。普図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶する順序で記憶する普図記憶領域が定まっており、普図始動保留情報に基づいて普図変動表示を実行する場合に、メイン制御RAM60cに記憶した順序で普図始動保留情報がメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。
普図当り判定用乱数は、普図変動の結果として第2始動入賞口31の開放(普図当り)を発生させるか否かの普図当り判定(普図当り抽選)で用いられる乱数である。実施例では、普図当り判定用乱数として、「0」〜「65535」の全65536通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。前記普図変動パターン決定用乱数は、普図変動表示における普図変動の変動時間を定めた普図変動パターンの決定に用いる乱数である。実施例では、普図変動パターン決定用乱数として、「0」〜「8」の全9通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。そして、ゲート部材48をパチンコ球が通過したこと(より具体的にはゲートセンサ49がパチンコ球を検出したこと)を契機として、メイン制御RAM60cに一時的に記憶されている通過検出情報(普図当り判定用乱数および普図変動パターン決定用乱数等)を同じタイミングで前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。
(判定値について)
一方、メイン制御ROM60bには、図柄変動演出の結果、大当りを発生させることを示す大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、前記特図当り判定用乱数を用いて大当りか否かの判定(大当り判定)で用いる判定値であり、特図当り判定用乱数の取り得る「0」〜「65535」までの全65536通りの整数の中から所定数の判定値が定められている。ここで、大当り判定値は、大当り判定を行う時点で前述した確変状態が付与されているか否かで判定値の設定数が異なっている。具体的には、確変状態のときに設定される大当り判定値の数(実施例では1516個)は、非確変状態の場合に設定される大当り判定値の数(実施例では168個)よりも多く設定されている。すなわち、確変状態における大当り判定値の設定数を多くすることで、大当り遊技が発生し易くなっている。
また、メイン制御ROM60bには、特図決定用判定値が記憶されている。特図決定用判定値は、大当り判定の結果が肯定の場合に、第1特図表示部50Aに確定停止表示させる大当り図柄としての特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示させる大当り図柄としての特図2を、特図決定用乱数を用いて決定する判定値である。ここで、実施例では、特図決定用判定値には、前述した124種類の特図決定用乱数に対応した「0」〜「123」の整数値が設定されており、特図決定用判定値の夫々に個別に特図1および特図2が対応付けられている。
また、メイン制御ROM60bには、演出実行判定値(リーチ判定値)が記憶されている。演出実行判定値は、大当り判定(当り判定)の結果が否定の場合に、大当り表示が図柄表示装置17に表示される可能性を示唆するリーチ演出等の演出を実行させるか否かの演出実行判定(リーチ抽選)で用いる判定値であり、演出実行判定用乱数の取り得る数値「0」〜「238」までの全239通りの整数の中から定められている。すなわち、取得された演出実行判定用乱数の値が、設定された演出実行判定値と一致する場合に、リーチ演出等の演出を実行させることをメイン制御CPU60aが決定するようになっている。
(特図変動パターンについて)
また、メイン制御ROM60bには、複数種類の特図変動パターンが記憶されている。前記特図変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから確定停止表示されるまでの間に実行される演出内容(図柄変動演出の表示内容、発光演出態様、音声演出態様)の基本的なベースとなる内容を特定するものである。また、特図変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから特図1または特図2が確定停止表示されるまでの変動時間(図柄変動演出および特図変動表示の時間)を特定している。
ここで、前記特図変動パターンとして、複数種類の大当り用の特図変動パターンと、リーチ演出が行われる複数種類のリーチはずれ用の特図変動パターンと、リーチ演出が行われない通常はずれ用の特図変動パターンとが設けられている。なお、大当り用の特図変動パターンは、大当り判定の結果が肯定の場合にメイン制御CPU60aが選択可能な特図変動パターンであり、リーチはずれ用の特図変動パターンは、演出実行判定の結果が肯定の場合にメイン制御CPU60aが選択可能な特図変動パターンであり、通常はずれ用の特図変動パターンは、演出実行判定の結果が否定の場合にメイン制御CPU60aが選択可能な特図変動パターンである。なお、リーチ演出は、図柄表示装置17で行われる図柄変動演出においてリーチ表示が表示されてから、大当りまたははずれとなる飾図の図柄組み合わせが停止表示されるまでの間に行われる演出である。特図変動パターンについて、以後、単に変動パターンと指称する場合もある。
前記始動入賞口30,31への入賞に基づきメイン制御CPU60aが決定可能な特図変動パターンの種類について、図9を参照して具体的に説明する。始動入賞口30,31への入賞を契機とした大当り判定が否定判定(はずれ)の場合に決定され得るはずれ演出用の特図変動パターンとして、通常はずれ変動パターンP1が設定されている。はずれ演出用の変動パターンP1で実行される図柄変動演出は、背景画像として通常背景(通常変動画像)が表示されるようになっている。通常背景とは、特殊な演出を伴わない通常の図柄変動演出で表示される基本的な背景画像であって、リーチ演出を伴わないはずれ用の演出で表示されたり、図柄変動演出が終了して次の図柄変動演出が開始されるまでの間に表示されるものをいう。また、通常背景は、リーチ演出を伴う図柄変動演出において、変動開始からリーチ表示が形成されるまでの間に表示される。
図9に示すように、始動入賞口30,31への入賞に基づいて決定され得るはずれリーチ演出用の特図変動パターンとしては、ノーマルリーチ演出(後述)を実行した後にはずれ図柄を確定停止するノーマルリーチはずれ変動パターンP2と、ノーマルリーチ演出を経てスーパーリーチ演出(後述)を実行した後にはずれ図柄を確定停止するスーパーリーチはずれ変動パターンP3が設定されている。
前記始動入賞口30,31への入賞を契機とした大当り判定が肯定判定(当り)の場合に決定され得る大当り演出用の特図変動パターンとしては、図9に示す如く、ノーマルリーチ演出を実行した後に大当り図柄を確定停止するノーマルリーチ大当り変動パターンP4と、ノーマルリーチ演出を経てスーパーリーチ演出を実行した後に大当り図柄を確定停止するスーパーリーチ大当り変動パターンP5が設定されている。なお、図9に示す変動パターンの種類は一例であって、ノーマルリーチはずれ変動パターン、スーパーリーチはずれ変動パターン、ノーマルリーチ大当り変動パターンおよびスーパーリーチ大当り変動パターンの夫々について、複数種類を設定することができる。
前記ノーマルリーチはずれ変動パターンP2で特定される図柄変動演出は、左図柄列26aおよび右図柄列26cに飾図が仮停止してリーチ表示が表示された後、ノーマルリーチ演出が実行される。そして、中図柄列26bに飾図が仮停止して、はずれ図柄を導出した後にはずれ図柄が確定停止する。また、ノーマルリーチ演出では、前述した通常はずれ演出と同様に、背景画像として通常背景が表示されるようになっており、リーチ演出が通常背景のもとで行われる。すなわち、ノーマルリーチ演出とは、リーチ演出のうち、通常背景のもとで実行されるものをいう。
前記スーパーリーチはずれ変動パターンP3で特定される図柄変動演出は、前記ノーマルリーチはずれ変動パターンP2と同様に、左図柄列26aおよび右図柄列26cに飾図が仮停止して、前記ノーマルリーチ演出が実行される。そして、背景画像が通常背景からリーチ演出画像に切り替わり、スーパーリーチ演出が実行される。リーチ演出画像とは、特殊背景の1つであって通常背景とは異なる態様で表示されて、スーパーリーチ演出であることを遊技者に認識させる背景画像である。リーチ演出画像としては、例えば、特定のキャラクターが登場するアニメーション画像(動画)や、明暗や色調を段階的に変化させるグラデーション画像等が設定される。そして、中図柄列26bに飾図が仮停止してはずれ図柄が導出され、はずれ図柄が確定停止する。すなわち、スーパーリーチ演出とは、ノーマルリーチ演出後に発展的に実行されるリーチ演出であって、背景画像としてリーチ演出画像が表示されるものをいう。
前記ノーマルリーチ大当り変動パターンP4で特定される図柄変動演出は、前記ノーマルリーチはずれ変動パターンP2と同じく、左図柄列26aおよび右図柄列26cに飾図が仮停止してリーチ表示が表示された後、ノーマルリーチ演出が実行される。そして、中図柄列26bに飾図が仮停止して、大当り図柄がを導出した後に大当り図柄が確定停止する。また、ノーマルリーチ演出では、前述した通常はずれ演出と同様に、背景画像として通常背景が表示されるようになっており、リーチ演出が通常背景のもとで行われる。
前記スーパーリーチ大当り変動パターンP5で特定される図柄変動演出は、前記スーパーリーチはずれ変動パターンP3と同じく、リーチ表示が表示された後に前記ノーマルリーチ演出が実行された後、背景画像が通常背景からリーチ演出画像に切り替わり、スーパーリーチ演出が実行される。そして、中図柄列26bに飾図が仮停止して大当り図柄が導出され、大当り図柄が確定停止する。
(特図変動パターン決定用判定値)
また、前記メイン制御ROM60bには、特図変動パターン決定用判定値が記憶されている。特図変動パターン決定用判定値は、複数種類の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定するための判定値であり、特図変動パターン決定用乱数の取り得る「0」〜「228」の全229通りの整数が特図変動パターン毎に、特図変動パターン決定用判定値が所定数ずつ割当てられている。そして、取得された特図変動パターン決定用乱数に対応する判定値が割当てられた特図変動パターンをメイン制御CPU60aが決定することで、図柄変動演出において実行される演出内容や演出時間(特図変動パターン)が特定される。
ここで、実施例では特図変動パターンを1段階の抽選処理で決定するようにしているが、該特図変動パターンを2段階の抽選処理で決定するようにしてもよい。例えば、メイン制御ROM60bに、複数の特図変動パターンをその変動態様の特徴に従ってグループ化した複数種類の特図変動パターングループを設定すると共に、特図変動パターンを決定する乱数として、特図変動パターン種別決定用乱数と特図変動パターン決定用乱数とを設定する。そして、特図変動パターン種別決定用乱数を用いて特図変動パターングループを決定した後、特図変動パターン決定用乱数を用いて、決定した特図変動パターングループに含まれるいずれかの特図変動パターンを決定する。なお、特図変動パターンを2段階の抽選処理で決定する場合は、特図変動パターン種別決定用乱数に対応する特図変動パターン種別決定用判定値を特図変動パターングループ毎に所定数ずつ割当てると共に、特図変動パターン決定用乱数に対応する特図変動パターン決定用判定値を各特図変動パターングループに含まれる特図変動パターン毎に所定数ずつ割当てることで、前述のように2段階の抽選処理で特図変動パターンを決定する。このように2段階の抽選処理で特図変動パターンを決定する場合は、特図変動パターン種別決定用乱数に基づいて特図変動パターングループを決定することで、演出内容の系統毎の選択されやすさ(行われやすさ)を調整し、更に特図変動パターン決定用乱数に基づいて各特図変動パターングループから特図変動パターンを決定することで、各特図変動パターンの選択されやすさを調節することができる。なお、特図変動パターングループとしては、ノーマルリーチやスーパーリーチ等のリーチの種類でグループ分けしたり、後述する操作演出の種類でグループ化することができる。
ここで、実施例のパチンコ機10は、大当り判定結果が肯定の場合に、メイン制御CPU60aが変動パターンを決定する確率(図10の決定確率)は、ノーマルリーチ大当り変動パターンP4よりも、スーパーリーチ大当り変動パターンP5の方が高くなるよう設定されている。一方、大当り判定結果が否定の場合では、メイン制御CPU60aが変動パターンを決定する確率は、スーパーリーチはずれ変動パターンP3、ノーマルリーチはずれ変動パターンP2、通常はずれ変動パターンP1の順で高くなるよう設定されている。このように各変動パターンP1〜P3,P4〜P5を決定する確率を設定することで、大当りへの信頼度(期待度)は、リーチ表示が表示される前より後の方が高く、更には前記ノーマルリーチ演出が実行された後、背景画像が通常背景からリーチ演出画像に切り替わる前より後の方が高くなる。
また、メイン制御ROM60bには、普図変動演出の結果、普図当りを発生させることを示す普図当り判定値が記憶されている。普図当り判定値は、前記普図当り判定用乱数を用いて普図当りか否かの判定(普図当り判定)で用いる判定値であり、普図当り判定用乱数の取り得る「0」〜「65535」までの全65536通りの整数の中から所定数の判定値が定められている。ここで、普図当り判定値は、普図当り判定を行う時点で前述した変短状態が付与されているか否かで判定値の設定数が異なっている。具体的には、変短状態の場合に設定される普図当り判定値の数(実施例では65535個)は、非変短状態の場合に設定される普図当り判定値の数(実施例では1個)よりも多く設定されている。すなわち、変短状態における普図当り判定値の設定数を多くすることで、普図当りが発生し易くなっている。
前記メイン制御ROM60bには、複数種類の普図変動パターンが記憶されており、各普図変動パターンに対応して普図変動パターン決定用判定値が記憶されている。ここで、前記普図変動パターンは、普図変動表示を開始してから普図が確定停止表示されるまでの普図変動表示の変動時間を特定している。普図変動パターン決定用判定値は、前記普図変動パターン決定用乱数を用いて普図変動パターンの決定に用いる判定値であり、普図変動パターン決定用乱数の取り得る数値「0」〜「8」までの全9通りの整数の中から定められている。そして、普図変動パターン毎に所定の判定値が割当てられており、取得された普図変動パターン決定用乱数に対応する普図変動パターン決定用判定値が割当てられた普図変動パターンがメイン制御CPU60aにより特定されるようになっている。ここで、普図変動パターン決定用判定値は、普図当り判定を行った時点での遊技状態が変短状態か非変短状態であるかによって、割当てられる普図変動パターンの種類および割当数が異なっている。具体的に、実施例では、非変短状態の場合に1つの普図変動パターンに対して普図変動パターン決定用判定値が割り当てられて、所定時間の変動時間(例えば2000ms)を定める普図変動パターンが決定されるのに対し、変短状態の場合に複数(実施例では2つ)の普図変動パターンに対して普図変動パターン決定用判定値が割当てられて、各普図変動パターンに対する普図変動パターン決定用判定値の割当数に応じた割合で、所定時間の変動時間(例えば820ms)を定める普図変動パターンおよびこれと異なる変動時間(例えば200ms)を定める普図変動パターンの何れかの普図変動パターンが決定される。
(演出制御基板65について)
前記演出制御基板65には、演出制御CPU65aが備えられている。該演出制御CPU65aには、図4に示す如く、演出制御ROM65bおよび演出制御RAM65cが接続されている。また、演出制御CPU65aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を演出制御RAM65cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。前記第1操作ボタン36および第2操作ボタン37が、前記演出制御CPU65aに接続されている。具体的に、各操作ボタン36,37は、当該操作ボタン36,37が操作(押下)されたときに操作信号を出力するスイッチを備え、該スイッチが演出制御CPU65aに接続されている。そして、演出制御CPU65aは、各操作ボタン36,37の操作回数(具体的には、スイッチからの操作信号の入力回数)を計数し、各操作ボタン36,37毎に計数値を演出制御RAM65cの計数記憶部に夫々記憶するよう構成される。すなわち、第1操作ボタン36の計数値は、演出制御RAM65cの第1計数記憶部に記憶し、第2操作ボタン37の計数値は、演出制御RAM65cの第2計数記憶部に記憶し、各操作ボタン36,37の計数値を識別し得るようになっている。
前記演出制御ROM65bには、図柄変動演出において実行する図柄変動演出の具体的な演出内容を特定する前記演出パターンが記憶されている。演出パターンは、前記特図変動パターンに対応付けられており、メイン制御CPU60aにより決定された特図変動パターンに基づいて対応する演出パターンを演出制御CPU65aが決定するようになっている。なお、前記演出パターンは、前記特図変動パターンに対して一対一の関係で対応付けられたものではなく、1つの特図変動パターンに対して複数の演出パターンの中から1つが決定されるようになっている。また、演出パターンには、図柄変動演出において各図柄列26a,26b,26cの飾図の停止タイミングが定められており、該演出パターンで定められる停止タイミングに従って各列に飾図が停止されると共に、該飾図の停止に合わせてスピーカ19から適宜の効果音が出力されたり、ランプ装置18が適宜の発光を行ったりするようになっている。実施例のパチンコ機10では、演出パターンとして、前記操作ボタン36,37の操作に関連付けた複数種類の操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cが設定されているが、該操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cについては後述する。
また、演出制御ROM65bには、表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73を統括的に制御するための演出制御プログラムが記憶されている。演出制御CPU65aは、各種制御コマンドを入力すると、当該演出制御プログラムに基づき各種制御を実行する。
(表示制御基板70について)
次に、図4に基づき表示制御基板70について説明する。表示制御基板70には、表示制御CPU70aが備えられている。該表示制御CPU70aには、表示制御ROM70bおよび表示制御RAM70cが接続されている。また、表示制御基板70(表示制御CPU70a)には、図柄表示装置17が接続されている。表示制御ROM70bには、図柄表示装置17の表示内容を制御するための表示制御プログラムが記憶されている。また、表示制御ROM70bには、各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。更に、表示制御RAM70cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)されるようになっている。
すなわち、前記メイン制御CPU60aは、始動入賞口30,31への入賞(始動条件の成立)を契機として各種乱数を取得する乱数取得手段としての機能を有すると共に、図柄変動演出の開始時に、乱数取得手段により取得された乱数の値が予め定められた当り判定値(大当り判定値)と一致するか否かを判定することで、当り遊技(大当り遊技)が付与されるか否かの当り判定を行う当り判定手段としての機能を備えている。また、始動入賞口30,31への入賞(始動条件の成立)を契機として当りか否かを判定する当り判定手段としてのメイン制御CPU60aが当りと判定した場合に、複数種類の当り遊技の中から付与する当り遊技の種類を決定する当り遊技決定手段および決定した種類の当り遊技を特図変動表示終了後(図柄変動演出終了後)に付与する当り遊技付与手段としての夫々の機能を前記メイン制御CPU60aが備えている。すなわち、パチンコ機10は、当り判定手段としてのメイン制御CPU60aが当りと判定した場合に、図柄表示装置17での図柄変動演出(図柄変動)において当り表示が表示された後に遊技者に有利な当り遊技が付与されるよう構成されている。メイン制御CPU60aは、前記始動入賞口30,31への入賞(始動条件の成立)を契機として、前記メイン制御ROM60bが記憶する複数の特図変動パターン(演出実行手段で実行される図柄変動の内容を特定する変動パターン)の中から1つの特図変動パターンを決定する特図変動パターン決定手段(変動パターン決定手段)としての機能を備えている。また、前記メイン制御CPU60aは、当りが発生する確率(当り判定手段による判定結果が肯定となる確率)が通常よりも高確率となる確変状態を付与するか否かを決定する確変決定手段として機能すると共に、当り遊技終了後に確変状態を付与する確変付与手段として機能するよう構成されている。ここで、前記メイン制御CPU60aは、当りが発生する場合(当り判定手段の判定結果が当りの場合)にのみ、確変状態を付与するか否かを判定するようになっている。
更に、前記メイン制御CPU60aは、当りが発生する場合(当り判定手段の判定結果が肯定の場合)に、第2始動入賞口31へパチンコ球が入賞する確率が高確率となる入賞率向上状態(変短状態)を付与するか否かを判定する入賞率向上状態判定手段として機能し、入賞率向上状態を付与する場合に、入賞率向上状態を付与する期間を決定する入賞率向上状態付与期間決定手段として機能すると共に、当り遊技終了後に決定された入賞率向上状態を付与する期間だけ変短状態を付与する変短状態付与手段としても機能している。ここで、前記メイン制御CPU60aは、当り遊技の終了後から予め決められた回数の特図変動表示(図柄変動演出)が実行されるまでの間、あるいは次回の当り遊技が付与されるまでの間の何れかの期間を、入賞率向上状態付与期間として決定するようになっている。このように、前記メイン制御CPU60aは、当り判定が当りの場合に、始動入賞口30,31への入賞に基づいて当り遊技後に遊技者に有利な特典状態(確変状態、変短状態)を付与するか否かを決定する特典状態決定手段としての機能を備えている。また、前記メイン制御RAM60cは、図柄表示装置17で図柄変動演出が行われている間(すなわち第1および第2特図表示部50A,50Bで特図変動表示が行われている間)に取得された入賞情報を始動保留情報として複数記憶可能な保留記憶手段として機能する。具体的に、表示手段(図柄表示装置17や第1特図表示部50A)で変動表示が行われている間に第1始動入賞検出センサ34の検出を契機として取得される入賞情報を第1始動保留情報として記憶する第1保留記憶手段および表示手段(図柄表示装置17や第2特図表示部50B)で変動表示が行われている間に第2始動入賞検出センサ35の検出を契機として取得される入賞情報を第2始動保留情報として記憶する第2保留記憶手段として機能する。また、メイン制御CPU60aが決定したはずれ用および大当り(当り)用の特図変動パターンに応じて図柄表示装置17で実行される図柄変動演出の内容を特定するはずれ用および大当り(当り)用の演出パターンを決定する演出制御CPU65aは、当り判定手段としてのメイン制御CPU60aの判定結果に基づき図柄表示装置17において図柄変動演出を実行させる演出制御手段としての機能を有している。
(メイン制御基板での処理について)
次に、メイン制御基板60のメイン制御CPU60aが制御プログラムに基づき実行する処理について説明する。メイン制御CPU60aは、パチンコ機10への電源投入に伴いセキュリティーチェック等の初期設定処理を実行した後、パチンコ機10での遊技が可能な状態に移行する。この状態では、通常処理を所定の制御周期(4ミリ秒毎)に実行するようになっている。ここで、メイン制御CPU60aが実行する通常処理では、各種乱数を更新する乱数更新処理や、時間を計測するタイマ更新処理や、各種のコマンドを入出力するコマンド入出力処理や、遊技情報表示部Mでの表示内容に関する処理、フラグの設定処理、大当り遊技の実行に関する処理等を実行すると共に、始動部(始動入賞口)への入賞に関する特図入力処理や、特図当り判定(大当り判定)に関する特図開始処理を実行するようになっている。以下、特図入力処理および特図開始処理について具体的に説明する。
(特図入力処理について)
特図入力処理では、図5に示すように、第1始動入賞口30にパチンコ球が入賞したか否かをメイン制御CPU60aが判定する(ステップA11)。すなわち、ステップA11においてメイン制御CPU60aは、第1始動入賞口30に対応する第1始動入賞検出センサ34がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そしてステップA11の判定結果が否定の場合には、ステップA15に移行する。ステップA11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されている第1特図始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップA12)。ステップA12の判定結果が否定(すなわち第1特図始動保留情報の保留数が4)の場合には、メイン制御CPU60aは、ステップA15に移行する。
ステップA12の判定結果が肯定(第1特図始動保留情報の保留数<4)の場合には、第1特図始動保留情報の保留数を1加算し、メイン制御RAM60cが記憶する第1特図始動保留情報の保留数を書き換える(ステップA13)。続いて、メイン制御RAM60cから入賞情報(特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値、特図変動パターン決定用乱数等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが読み出して、当該入賞情報(乱数の値)を第1特図始動保留情報として保留数に対応付けたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に設定する(ステップA14)。これにより、ステップA15に移行する。
また、ステップA15では、第2始動入賞口31にパチンコ球が入賞したか否かをメイン制御CPU60aが判定する。すなわち、ステップA15においてメイン制御CPU60aは、第2始動入賞口31に対応する第2始動入賞検出センサ35がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そしてステップA15の判定結果が否定の場合には、特図入力処理を終了する。ステップA15の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されている第2特図始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップA16)。ステップA16の判定結果が否定(すなわち第2特図始動保留情報の保留数が4)の場合には、メイン制御CPU60aは、特図入力処理を終了する。
ステップA16の判定結果が肯定(第2特図始動保留情報の保留数<4)の場合には、第2特図始動保留情報の保留数を1加算し、メイン制御RAM60cが記憶する第2特図始動保留情報の保留数を書き換える(ステップA17)。続いて、メイン制御RAM60cから入賞情報(特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値、特図変動パターン決定用乱数等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが読み出して、当該入賞情報(乱数の値)を第2特図始動保留情報として保留数に対応付けたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に設定する(ステップA18)。これにより、特図入力処理を終了する。
(特図開始処理について)
次に、特図開始処理について図6に基づき説明する。メイン制御CPU60aは、特図開始処理を所定の周期(実施例では4ms)毎に実行している。特図開始処理では、メイン制御CPU60aは、特図表示部50A,50Bおよび図柄表示装置17において特図1または特図2が変動表示中であるか、または大当り遊技中であるか否かを判定する(ステップB11)。そして、ステップB11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。一方、ステップB11の判定結果が否定の場合には、第2特図始動保留情報の保留数を読み出し(ステップB12)、第2特図始動保留情報の保留数が「0」よりも大きいか否かを判定する(ステップB13)。ステップB13の判定結果が否定の場合には(第2特図始動保留情報の保留数=0の場合には)、メイン制御CPU60aは、ステップB16の処理に移行する。またメイン制御CPU60aは、ステップB13の判定結果が肯定の場合には(第2特図始動保留情報の保留数>0)の場合には、メイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶される特図変動処理フラグに第2特図変動演出を実行することを示す値「1」を設定する。次いで、メイン制御CPU60aが第2特図始動保留情報の保留数を1減算して(ステップB14)、保留数に対応付けられたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶されている当該第2特図始動保留情報(特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値、特図変動パターン決定用乱数等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが取得する(ステップB15)。
ここで、メイン制御CPU60aは、最も早く記憶した第2特図始動保留情報が記憶される第1特図記憶領域から第2特図始動保留情報(乱数)を取得する。そして、メイン制御CPU60aは、第2特図始動保留情報に関連付けられた乱数を取得した後、2番目に早く記憶した第2特図始動保留情報が記憶されている第2特図記憶領域の第2特図始動保留情報(乱数)を、前記第1特図記憶領域に記憶させる。同様に、メイン制御CPU60aは、3番目に早く記憶した第2特図始動保留情報が記憶されている第3特図記憶領域の第2特図始動保留情報(乱数)を前記第2特図記憶領域に記憶させ、4番目に早く記憶した(すなわち最も新しい)第2特図始動保留情報が記憶されている第4特図記憶領域の第2特図始動保留情報(乱数)を前記第3特図記憶領域に記憶させる。すなわち、第2特図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶された順序でメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、減算後の第2特図始動保留情報の保留数に対応するように第2特図保留表示部53の表示を変更させる。
前記ステップB15の処理により第2特図始動保留情報としての各種乱数が取得されると、図7に示すように、メイン制御CPU60aは、取得した特図当り判定用乱数の値がメイン制御ROM60bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定する大当り判定(当り抽選)を行う(ステップB22)。なお、前述したように、非確変状態の時(低確率の時)に大当り判定の判定結果が肯定となる確率(すなわち大当り確率)は、168/65536に設定され、確変状態の時(高確率の時)に判定結果が肯定となる確率(大当り確率)は、1516/65536に設定されている。そして、ステップB22における大当り判定の判定結果が肯定の場合には(大当りが発生する場合には)、大当りの変動であることを示す当りフラグに「1」が設定される(ステップB23)。そして、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に基づき、第2特図表示部50Bに確定停止表示される大当り図柄となる最終停止図柄(特図2)を決定する(ステップB24)。ここで、特図決定用乱数の値は、特図2の大当り図柄が対応付けられていることから、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に対応付けられた特図2を決定することで大当り図柄を決定することになる。また、メイン制御CPU60aは、大当り図柄が確変状態を付与する大当り図柄の場合には、確変状態を示す確変フラグを大当り遊技の終了後に「1」に設定し、確変状態を付与しない大当り図柄の場合に確変フラグを「0」に設定する。また、大当り図柄が変短状態を付与する大当り図柄の場合には、変短状態を示す変短フラグを大当り遊技の終了後に「1」に設定し、変短状態を付与しない大当り図柄の場合に変短フラグを「0」に設定する。なお、変短フラグは、変短状態の終了条件が満たされると、変短フラグが「0」に設定される。大当り図柄(特図)が決定されると、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン決定用乱数の値に基づいて当り用の図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB25)。
一方、ステップB22の大当り判定の判定結果が否定の場合には(大当りでない場合には)、メイン制御CPU60aは、リーチ演出を実行させるか否かを判定する演出実行判定(リーチ判定)を行う(ステップB27)。実施例では、メイン制御CPU60aは、ステップB15の処理時においてメイン制御RAM60cから取得した演出実行判定用乱数の値が、演出実行判定値と一致するか否かにより当選判定を行う。そして、ステップB27の判定結果が肯定の場合には(リーチ演出を行う場合には)、メイン制御CPU60aは、第2特図表示部50Bにて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図2)として決定する(ステップB28)。次に、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン決定用乱数の値に基づいてはずれリーチ用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB29)。
また、ステップB27での演出実行判定の判定結果が否定の場合には(リーチ演出を行わない場合には)、メイン制御CPU60aは、第2特図表示部50Bにて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図2)として決定する(ステップB30)。次に、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン決定用乱数の値に基づいてはずれ用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB31)。
ここで、ステップB25,B29,B31において特図変動パターンおよび最終停止図柄(特図2)を決定したメイン制御CPU60aは、所定の制御コマンドを設定する(ステップB26)。具体的には、メイン制御CPU60aは、決定した特図変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する特図変動パターン指定コマンドや、最終停止図柄となる特図2を指示するための特図2指定コマンドを設定する。そして、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。
一方、ステップB13の判定結果が否定の場合(第2特図始動保留情報の保留数=0の場合)には、第1特図始動保留情報の保留数を読み出し(ステップB16)、第1特図始動保留情報の保留数が「0」よりも大きいか否かを判定する(ステップB17)。メイン制御CPU60aは、ステップB17の判定結果が肯定の場合には(第1特図始動保留情報の保留数>0)の場合には、メイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶される特図変動処理フラグに第1特図変動演出を実行することを示す値「0」を設定する。次いで、メイン制御CPU60aが第1特図始動保留情報の保留数を1減算して(ステップB18)、当該第1特図始動保留情報に対応付けられたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶されている特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値および特図変動パターン決定用乱数の値をメイン制御CPU60aが取得して(ステップB19)、次いで当り判定処理を実行する。すなわち、実施例のパチンコ機10では、第2始動入賞口31への入賞を契機として取得される第2特図始動保留情報がメイン制御RAM60cに記憶されている場合には、第1始動入賞口30への入賞を契機として取得される第1特図始動保留情報がメイン制御RAM60cに記憶されていたとしても、該第2特図始動保留情報に基づく図柄変動演出が優先的に実行されるようになっている。
ここで、メイン制御CPU60aは、最も早く記憶した第1特図始動保留情報が記憶される第1特図記憶領域から第1特図始動保留情報(乱数)を取得する。そして、メイン制御CPU60aは、第1特図始動保留情報に関連付けられた乱数を取得した後、2番目に早く記憶した第1特図始動保留情報が記憶されている第2特図記憶領域の第1特図始動保留情報(乱数)を、前記第1特図記憶領域に記憶させる。同様に、メイン制御CPU60aは、3番目に早く記憶した第1特図始動保留情報が記憶されている第3特図記憶領域の第1特図始動保留情報(乱数)を前記第2特図記憶領域に記憶させ、4番目に早く記憶した(すなわち最も新しい)第1特図始動保留情報が記憶されている第4特図記憶領域の第1特図始動保留情報(乱数)を前記第3特図記憶領域に記憶させる。すなわち、第1特図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶された順序でメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、減算後の第1特図始動保留情報の保留数に対応するように第1特図保留表示部52の表示を変更させる。
前記ステップB19の処理により第1特図始動保留情報としての各種乱数が取得されると、図8に示すように、メイン制御CPU60aは、取得した特図当り判定用乱数の値がメイン制御ROM60bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定する大当り判定(当り抽選)を行う(ステップB32)。そして、ステップB32における大当り判定の判定結果が大当りの場合には(大当り遊技が発生する場合には)、当りフラグに大当りの変動であることを示す「1」が設定される(ステップB33)。そして、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に基づき、第1特図表示部50Aに確定停止表示される大当り図柄となる最終停止図柄(特図1)を決定する(ステップB34)。ここで、特図決定用乱数の値には、特図1の大当り図柄が対応付けられていることから、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に対応付けられた特図1を決定することで大当り図柄を決定することになる。そして、大当り図柄(特図1)が決定されると、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン決定用乱数の値に基づいて大当り用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB35)。
一方、ステップB32の大当り判定の判定結果が否定の場合には(大当りでない場合には)、メイン制御CPU60aは、リーチ演出を実行させるか否かを判定する演出実行判定(リーチ判定)を行う(ステップB37)。実施例では、メイン制御CPU60aは、ステップB19の処理時においてメイン制御RAM60cから取得した演出実行判定用乱数の値が、演出実行判定値と一致するか否かにより当選判定を行う。そして、ステップB37の判定結果が肯定の場合には(リーチ演出を行う場合には)、メイン制御CPU60aは、第1特図表示部50Aにて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図1)として決定する(ステップB38)。次に、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン決定用乱数の値に基づいてはずれリーチ用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB39)。
また、ステップB37での演出実行判定の判定結果が否定の場合には(リーチ演出を行わない場合には)、メイン制御CPU60aは、第1特図表示部50Aにて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図1)として決定する(ステップB40)。次に、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン決定用乱数の値に基づいてはずれ用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB41)。
ここで、ステップB35,B39,B41において特図変動パターンおよび最終停止図柄(特図1)を決定したメイン制御CPU60aは、所定の制御コマンドを設定する(ステップB36)。具体的には、メイン制御CPU60aは、決定した特図変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する特図変動パターン指定コマンドや、最終停止図柄となる特図1を指示するための特図1指定コマンドを設定する。そして、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。
一方、ステップB17の判定結果が否定の場合(第1特図始動保留情報の保留数=0の場合)には、メイン制御CPU60aは、デモ演出の実行を開始させるデモンストレーション指定コマンドを既に出力したか否かを判定し(ステップB20)、判定結果が否定の場合には、デモンストレーション指定コマンドを出力して特図開始処理を終了する(ステップB21)。また、ステップB20の判定結果が肯定の場合には(デモンストレーション指定コマンドを既に出力していた場合には)、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。
ここで、特図開始処理において設定された各制御コマンドは、前述した通常処理におけるコマンド入出力処理においてメイン制御CPU60aが演出制御基板65に対して出力すると共に、タイマ更新処理において特図変動パターンで特定された変動時間の計測をメイン制御CPU60aが開始し、これと同時に、メイン制御CPU60aが特図変動表示を開始させるように対応する特図表示部50A,50Bを制御する。そして、メイン制御CPU60aは、前記指定した特図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを演出制御基板65に出力する。
ここで、メイン制御CPU60aは、大当り図柄が確変状態を付与する種類の大当り図柄(大当り図柄A,B,a,b)の場合には、フラグ設定処理において大当り遊技の終了後に確変状態を示す確変フラグを「1」に設定する。この確変フラグは、確変状態の終了条件が満たされることで、フラグ設定処理においてメイン制御CPU60aが確変フラグを「0」に設定するようになっている。実施例では、確変状態の終了条件は、次の大当り遊技が開始する場合に成立するようになっており、メイン制御CPU60aが大当り遊技を開始するタイミングで確変フラグを「0」に設定するようになっている。すなわち、遊技状態特定情報としての確変フラグを参照することでメイン制御CPU60aが遊技状態を特定し得るようになっている。
(演出制御について)
次に、演出制御基板65で実行される処理について説明する。演出制御基板65の演出制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aから入力された特図変動パターン指定コマンドに基づいて、当該図柄変動演出において実行する演出パターンを決定し、決定した演出パターンを指定する演出パターン指定コマンドを、表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73等に出力する。前記演出制御ROM65bには、演出モード毎に対応して演出内容を特定する複数種類の演出パターンが記憶されており、各演出パターンに対応して演出パターン振分用判定値が記憶されている。演出パターン振分用判定値は、演出制御CPU65aが演出パターン振分用乱数を用いて演出パターンの決定に用いる判定値であり、演出パターン毎に所定の判定値が割当てられており、取得された演出パターン振分用乱数に対応する演出パターン振分用判定値が割当てられた演出パターンが特定されるようになっている。そして、演出制御CPU65aは、入力される演出モードフラグの設定値に基づき、メイン制御CPU60aから入力された特図変動パターン指定コマンドに対応する演出パターンを決定する。すなわち、演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aが決定した特図変動パターンに基づいて、演出モードに応じて、複数の演出パターンの中から所定の演出パターンを決定する演出パターン決定手段としての機能を有している。
また、前記演出制御CPU65aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドが入力されると、該コマンドに対応する特図の停止図柄指定に応じて図柄表示装置17に最終停止表示させる各図柄列26a,26b,26cの飾図を決定する。すなわち、演出制御CPU65aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで指定された図柄が大当り図柄の場合には、大当り表示となる飾図の図柄組み合わせとなるよう各図柄列26a,26b,26cの飾図(大当り図柄)を決定する。そして、前記演出パターンで特定される各図柄列26a,26b,26cの飾図の停止タイミングにおいて、各列の飾図指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。具体的には、演出制御CPU65aは、特図変動パターン指定コマンドが入力されると同時にサブタイマ手段(図示せず)により時間の計測を開始し、決定された演出パターンに設定された所定のタイミングにおいて、各図柄列26a,26b,26cの飾図を仮停止させる仮停止図柄指定コマンドを出力する。そして、メイン制御CPU60aから前記全図柄停止コマンドが出力されると、飾図が確定停止するようになっている。
(表示制御)
前記表示制御基板70では、演出制御CPU65aから演出パターン指定コマンドが入力されると、該コマンドで特定される演出パターンに対応する演出内容を示す表示データを表示制御CPU70aが選択し、該演出パターンに対応した表示内容で図柄変動演出を実行させるように図柄表示装置17を制御する。そして、表示制御CPU70aは、図柄変動演出の開始に伴って演出開始からの経過時間を計時し、計測した時間毎に演出パターンに基づいた画像が表示されるよう図柄表示装置17に映し出す画像を所定の周期毎に切り替える。そして、表示制御CPU70aは、演出制御CPU65aから各図柄列26a,26b,26cの仮停止図柄指定コマンドが入力されると、対応する図柄列26a,26b,26cの有効停止位置27に仮停止図柄指定コマンドで指定された飾図を仮停止させ、全図柄停止コマンドが入力されると、各図柄列26a,26b,26cの有効停止位置27に飾図指定コマンドで指示された飾図を図柄表示装置17に確定停止表示させるように図柄表示装置17の表示内容を制御し、図柄変動演出を終了させる。また、表示制御CPU70aは、モード指定コマンドが入力されると、指示された演出モードに対応する背景画像を表示させる。
(予告実行期間について)
本実施例のパチンコ機10では、前記始動入賞口30,31への入賞を契機とした大当り判定の結果に基づいて前記ノーマルリーチはずれ変動パターンP2、スーパーリーチはずれ変動パターンP3、ノーマルリーチ大当り変動パターンP4およびスーパーリーチ大当り変動パターンP5が決定された場合に、リーチ状態となる可能性があること、スーパーリーチ演出に発展する可能性があること、または大当りとなる飾図の図柄組み合わせが表示される可能性があること(すなわち大当り遊技が付与される可能性があること)等を予告する予告演出を図柄表示装置17の図柄変動演出中に実行し得るよう構成されている。またパチンコ機10では、前記予告演出を実行可能な期間(実行可能期間)が複数設定されている。実施例では、図11に示す如く、図柄表示装置17の画像表示面上でリーチ状態が表示される前において予告演出が実行可能なリーチ前実行期間K1と、図柄表示装置17の画像表示面上でリーチ状態が表示された後において予告演出が実行可能なリーチ後実行期間K2,K3とが設定される。実施例では、リーチ後実行期間として、ノーマルリーチ演出中においてスーパーリーチ演出に発展する可能性を示唆する予告演出を実行可能なリーチ後第1実行期間K2と、スーパーリーチ演出中において大当りとなる飾図の図柄組み合わせが表示される可能性があることを示唆する予告演出を実行可能なリーチ後第2実行期間K3とが設定されている。そして、前記リーチ前実行期間K1およびリーチ後実行期間K2,K3において実行可能な予告演出として、実施例では操作演出および非操作演出が夫々複数種類づつ設定される。なお、各実行期間中における予告演出が実行されるタイミングは、後述する演出パターンによって設定される。
実施例では、前記操作演出としてボタン演出が設定されている。このボタン演出は、前記図柄表示装置17にボタン画像を表示し、遊技者による操作ボタン36,37の操作を促し、遊技者による操作ボタン36,37の操作の有無(具体的には操作検出センサ38,39の操作検出の有無)に応じて所定の演出(特定演出)を図柄表示装置17に表示する演出である。これに対し、非操作演出は、前記図柄表示装置17に、遊技者による操作ボタン36,37の操作を促す演出を表示することなく、予め設定されている演出を図柄表示装置17に表示する演出である。そして、パチンコ機10では、操作演出や非操作演出が複数種類設けられて、これらの操作演出や非操作演出が演出制御CPU65aによって決定され、決定された操作演出や非操作演出が図柄表示装置17等で実行されるよう構成されている。
(操作演出パターンについて)
前記演出制御ROM65bに記憶されている演出パターンとして、前記始動入賞口30,31への入賞に基づいて行われる大当り判定が肯定判定(当り)および否定判定(はずれ)の何れの場合にも(メイン制御CPU60aから入力された特図変動パターン指定コマンドが当り用であってもはずれ用であっても)前記演出制御CPU65aが決定可能な複数種類の操作演出パターンが設定されている。この操作演出パターンは、図柄変動演出中において前記操作ボタン36,37の操作(押下)を契機として、前記リーチ状態となること、スーパーリーチ演出への発展、大当り表示が表示されること等の可能性を示唆する特定演出を演出手段(図柄表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19)で実行可能な演出内容に設定されている。具体的には、図柄変動演出中における前記実行期間K1,K2,K3において前記操作検出センサ38,39からの検出信号を受け付ける有効期間Eが演出制御CPU65aで設定されて、該有効期間E中における操作検出センサ38,39からの検出信号に基づいて特定演出を前記図柄表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させ得るよう構成されている。すなわち、操作演出パターンは、図柄変動演出中において操作ボタン36,37の操作(操作検出センサ38,39の検出)に基づき特定演出が実行されるボタン演出(操作演出)を含む演出を特定する演出パターンである。また、操作演出パターンで特定されるボタン演出では、有効期間E中に操作ボタン36,37が操作されなかった場合(操作検出センサ38,39の検出がなかった場合)に、特定演出とは異なる内容の非特定演出を演出制御CPU65aが図柄表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させ得るよう設定されている。なお、操作演出パターンで特定される演出において、ボタン演出以外の部分では、示唆演出や報知演出等、各種の演出が実行されるように設定される。
ここで、実施例の操作演出パターンで特定されるボタン演出では、前記有効期間Eにおいて、図13(a),(b)に示す如く、図柄表示装置17の表示部17aに第1または第2操作ボタン36,37を模した画像および該操作ボタン36,37の画像を操作(押下)することを促す矢印の画像からなる指示画像(指示演出)80が表示される。そして、図柄表示装置17に指示画像80が表示されている間(具体的には有効期間Eの間)における操作検出センサ38,39からの検出信号が演出制御CPU65aに入力されるか否か(操作ボタン36,37の操作の有無)に応じて、特定演出または非特定演出を実行させるようになっている。すなわち、操作演出としてのボタン演出は、指示画像(指示演出)80と特定演出または非特定演出とを組み合わせた演出であって、指示画像(指示演出)80の表示状態が、操作ボタン36,37の操作の有無によって特定演出または非特定演出の表示状態に変化する、すなわち演出態様が変化する演出である。実施例のパチンコ機10の特徴的な構成であるボタン演出を特定する操作演出パターンについて、以下の説明では前記リーチ後第2実行期間K3において実行可能なボタン演出を挙げて説明する。すなわち、リーチ後第2実行期間K3で実行可能なボタン演出で特定される特定演出は、大当り表示が表示される可能性を示唆する演出として設定されている。なお、指示演出と特定演出または指示演出と非特定演出で構成されるボタン演出において、操作演出パターンで特定される特定演出および非特定演出としては、具体的には、後述する操作演出パターンの期待度に応じた各種キャラクタやアイテム等を表示し、該キャラクタやアイテムの表示形態を変化させることで、前述したリーチ状態となること、スーパーリーチ演出への発展、大当り表示が表示されること等の可能性を示唆したり、リーチ状態とならないこと、スーパーリーチ演出へ発展しないこと、大当り表示が表示されないこと等を示唆することが挙げられる。そして、特定演出や非特定演出において、リーチ状態となること、スーパーリーチ演出への発展、大当り表示が表示されることが示唆された場合に、対応して図柄変動演出においてリーチ状態となったり、スーパーリーチ演出が実行されたり、または図柄変動演出の結果として大当り表示が表示される演出が実行され、該特定演出や非特定演出において、リーチ状態とならないこと、スーパーリーチ演出へ発展しないこと、大当り表示が表示されないことが示唆された場合に、対応して図柄変動演出においてリーチ状態となることなく演出が終了したり、スーパーリーチ演出に発展することなく演出が終了したり、または図柄変動演出の結果としてはずれ表示が表示されて演出が終了する。
(操作演出パターンの種類について)
実施例のパチンコ機10では、図15、図16に示す如く、演出制御CPU65aが決定可能な操作演出パターンとして、第1操作ボタン用の複数種類(実施例では3つ)の第1操作演出パターン1a、1b、1cおよび第2操作ボタン用の複数種類(実施例では3つ)の第2操作演出パターン2a、2b、2cが、演出制御ROM65bに記憶されている。すなわち、第1操作演出パターン1a、1b、1cで特定される第1ボタン演出(第1操作演出)は、有効期間Eにおいて、図柄表示装置17の表示部17aに第1操作ボタン36を模した画像および該第1操作ボタン36の画像を操作(押下)することを促す矢印の画像からなる指示画像(指示演出)80が表示され(図13(a)参照)、指示画像80の表示中(具体的には有効期間E中)に第1操作検出センサ38からの検出信号が演出制御CPU65aに入力された場合に、演出制御CPU65aは、特定演出の実行を決定して前記図柄表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で該特定演出を実行させる一方で、第1操作検出センサ38からの検出信号が演出制御CPU65aに入力されなかった場合に、演出制御CPU65aは、非特定演出の実行を決定して図柄表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で該非特定演出を実行させるようになっている(図12参照)。また、第2操作演出パターン2a、2b、2cで特定される第2ボタン演出(第2操作演出)は、有効期間Eにおいて、図柄表示装置17の表示部17aに第2操作ボタン37を模した画像および該第2操作ボタン37の画像を操作(押下)することを促す矢印の画像からなる指示画像(指示演出)80が表示され(図13(b)参照)、指示画像80の表示中(具体的には有効期間E中)に第2操作検出センサ39からの検出信号が演出制御CPU65aに入力された場合に、演出制御CPU65aは、特定演出の実行を決定して前記図柄表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で該特定演出を実行させる一方で、第2操作検出センサ39からの検出信号が演出制御CPU65aに入力されなかった場合に、演出制御CPU65aは、非特定演出の実行を決定して図柄表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で該非特定演出を実行させるようになっている(図12参照)。前記第1操作演出パターン1a、1b、1cで特定される第1ボタン演出(第1操作演出)における特定演出や非特定演出の具体的な内容、および第2操作演出パターン2a、2b、2cで特定される第2ボタン演出(第2操作演出)における特定演出や非特定演出の具体的な内容は夫々異なっており、実施例のパチンコ機10には、操作ボタン36,37の操作に基づいて特定演出が行われる操作演出(ボタン演出)が複数種類設けられている。
(演出パターンの決定について)
前記演出制御CPU65aは、前記演出制御ROM65bに記憶されている演出テーブルV1A,V1B,V1C,L1A,L1B,L1C,V2A,V2B,V2C,L2A,L2B,L2C,KTを参照して、演出パターンの種類を抽選により決定するよう構成される。そして、決定された演出パターンで特定される演出を、演出制御CPU65aの制御下に、表示制御基板70(表示制御CPU70a)、ランプ制御基板72、音制御基板73を介して表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19で実行させるようになっている。
演出テーブルV1A,V1B,V1C,L1A,L1B,L1C,V2A,V2B,V2C,L2A,L2B,L2C,KTとして、大当り判定が肯定判定(当り)の場合に参照される当り用演出テーブルV1A,V1B,V1C,V2A,V2B,V2C(図15(a),図16(a)参照)と、大当り判定が否定判定(はずれ)の場合に参照されるはずれ用演出テーブルL1A,L1B,L1C,L2A,L2B,L2C(図15(b),図16(b)参照)と、大当り判定が肯定判定および否定判定の何れの場合にも参照される非操作系演出テーブルKT(図17参照)とが、前記演出制御ROM65bに記憶されている。また、当り用演出テーブルV1A,V1B,V1C,V2A,V2B,V2Cおよびはずれ用演出テーブルL1A,L1B,L1C,L2A,L2B,L2Cは、第1操作演出パターン1a、1b、1cを決定可能な第1当り用演出テーブルV1A,V1B,V1Cおよび第1はずれ用演出テーブルL1A,L1B,L1Cと、第2操作演出パターン2a、2b、2cを決定可能な第2当り用演出テーブルV2A,V2B,V2Cおよび第2はずれ用演出テーブルL2A,L2B,L2Cとが区分されて演出制御ROM65bに記憶されている。なお、非操作系演出テーブルKTは、第1操作演出パターン1a、1b、1cおよび第2操作演出パターン2a、2b、2cが決定不能な演出テーブルとして設定されている。
(第1演出テーブルV1A,V1B,V1C,L1A,L1B,L1Cについて)
前記第1演出テーブルV1A,V1B,V1C,L1A,L1B,L1Cでは、図15(a),(b)に示す如く、前記有効期間Eにおいて、前記第1操作ボタン36の操作に基づいて特定演出を実行可能な第1操作演出パターン1a、1b、1cおよび操作ボタン36,37を用いない第1非操作演出パターン1k、第2非操作演出パターン2kの5種類の演出パターンが設定されている。演出パターンを決定する具体的構成を説明すると、前記演出制御CPU65aは、演出制御ROM65bに記憶されている乱数および判定値を用いて、演出パターンの種類を、第1操作演出パターン1a、1b、1c、第1非操作演出パターン1kおよび第2非操作演出パターン2kの中から抽選により決定するよう構成される。演出パターンの種類を決定する際に用いられる乱数および判定値について、演出パターン抽選用乱数および演出パターン抽選用判定値と指称する場合もある。演出パターン抽選用乱数は、所定数の整数値が設定されており、演出制御CPU65aは、演出パターン抽選用乱数を所定の周期(4ms)で1ずつ更新し、更新後の値を演出制御RAM65cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えるように構成されている。また、第1演出テーブルV1A,V1B,V1C,L1A,L1B,L1Cには、第1操作演出パターン1a、1b、1c、第1非操作演出パターン1kおよび第2非操作演出パターン2kの各演出パターンの種類に対応して、演出パターン抽選用乱数の取り得る整数値の演出パターン抽選用判定値が振分けられている。そして、演出制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aからの特図変動パターン指定コマンドの入力タイミングにおいて演出パターン抽選用乱数を取得すると共に、この取得した演出パターン抽選用乱数の値を、第1演出テーブルV1A,V1B,V1C,L1A,L1B,L1Cに設定されている演出パターン抽選用判定値と比較して、演出パターンの種類を決定するよう構成される。
(第1演出テーブルにおける演出パターン抽選用判定値の振分け割合について)
次に、各第1演出テーブルV1A,V1B,V1C,L1A,L1B,L1Cにおける演出パターン抽選用判定値の振分け割合について具体的に説明する。
(当り用第1演出テーブルV1Aの振分け割合)
当り用第1演出テーブルV1Aでは、第1操作演出パターン1aが40%の割合で決定され、第1操作演出パターン1bが25%の割合で決定され、第1操作演出パターン1cが15%の割合で決定され、第1非操作演出パターン1kが15%の割合で決定され、第2非操作演出パターン2kが5%の割合で決定されるよう設定される。すなわち、当り用第1演出テーブルV1Aを参照した場合の各演出パターンの決定割合については、第1操作演出パターン1a、1b、1c等の操作系演出パターンと第1非操作演出パターン1kおよび第2非操作演出パターン2k等の非操作系演出パターンとを比較すると、操作系演出パターンが決定される割合が80%で非操作系演出パターンが決定される割合が20%に設定されており、非操作系演出パターンより操作系演出パターンが決定され易くなっている。また、複数種類の操作系演出パターンのみを比較すると、第1操作演出パターン1c、第1操作演出パターン1b、第1操作演出パターン1aの順で決定割合が高くなるよう設定されている。
(当り用第1演出テーブルV1Bの振分け割合)
当り用第1演出テーブルV1Bでは、第1操作演出パターン1aが19%の割合で決定され、第1操作演出パターン1bが17%の割合で決定され、第1操作演出パターン1cが14%の割合で決定され、第1非操作演出パターン1kが25%の割合で決定され、第2非操作演出パターン2kが25%の割合で決定されるよう設定される。すなわち、当り用第1演出テーブルV1Bを参照した場合の各演出パターンの決定割合については、第1操作演出パターン1a、1b、1c等の操作系演出パターンと第1非操作演出パターン1kおよび第2非操作演出パターン2k等の非操作系演出パターンとを比較すると、操作系演出パターンが決定される割合が50%で非操作系演出パターンが決定される割合が50%に設定されており、操作系演出パターンおよび非操作系演出パターンは同じ決定割合になっている。また、複数種類の操作系演出パターンのみを比較すると、当り用第1演出テーブルV1Aの場合と同様に、第1操作演出パターン1c、第1操作演出パターン1b、第1操作演出パターン1aの順で決定割合が高くなるよう設定されている。
(当り用第1演出テーブルV1Cの振分け割合)
当り用第1演出テーブルV1Cでは、第1操作演出パターン1aが11%の割合で決定され、第1操作演出パターン1bが5%の割合で決定され、第1操作演出パターン1cが4%の割合で決定され、第1非操作演出パターン1kが60%の割合で決定され、第2非操作演出パターン2kが20%の割合で決定されるよう設定される。すなわち、当り用第1演出テーブルV1Cを参照した場合の各演出パターンの決定割合については、第1操作演出パターン1a、1b、1c等の操作系演出パターンと第1非操作演出パターン1kおよび第2非操作演出パターン2k等の非操作系演出パターンとを比較すると、操作系演出パターンが決定される割合が20%で非操作系演出パターンが決定される割合が80%に設定されており、操作系演出パターンより非操作系演出パターンが決定され易くなっている。また、複数種類の操作系演出パターンのみを比較すると、当り用第1演出テーブルV1Aの場合と同様に、第1操作演出パターン1c、第1操作演出パターン1b、第1操作演出パターン1aの順で決定割合が高くなるよう設定されている。
(はずれ用第1演出テーブルL1Aの振分け割合)
はずれ用第1演出テーブルL1Aでは、第1操作演出パターン1aが15%の割合で決定され、第1操作演出パターン1bが25%の割合で決定され、第1操作演出パターン1cが40%の割合で決定され、第1非操作演出パターン1kが5%の割合で決定され、第2非操作演出パターン2kが15%の割合で決定されるよう設定される。すなわち、はずれ用第1演出テーブルL1Aを参照した場合の各演出パターンの決定割合については、第1操作演出パターン1a、1b、1c等の操作系演出パターンと第1非操作演出パターン1kおよび第2非操作演出パターン2k等の非操作系演出パターンとを比較すると、操作系演出パターンが決定される割合が80%で非操作系演出パターンが決定される割合が20%に設定されており、非操作系演出パターンより操作系演出パターンが決定され易くなっている。また、複数種類の操作系演出パターンのみを比較すると、第1操作演出パターン1a、第1操作演出パターン1b、第1操作演出パターン1cの順で決定割合が高くなるよう設定されている。
(はずれ用第1演出テーブルL1Bの振分け割合)
はずれ用第1演出テーブルL1Bでは、第1操作演出パターン1aが14%の割合で決定され、第1操作演出パターン1bが17%の割合で決定され、第1操作演出パターン1cが19%の割合で決定され、第1非操作演出パターン1kが25%の割合で決定され、第2非操作演出パターン2kが25%の割合で決定されるよう設定される。すなわち、はずれ用第1演出テーブルL1Bを参照した場合の各演出パターンの決定割合については、第1操作演出パターン1a、1b、1c等の操作系演出パターンと第1非操作演出パターン1kおよび第2非操作演出パターン2k等の非操作系演出パターンとを比較すると、操作系演出パターンおよび非操作系演出パターンは同じ決定割合になっている。また、複数種類の操作系演出パターンのみを比較すると、はずれ用第1演出テーブルL1Aの場合と同様に、第1操作演出パターン1a、第1操作演出パターン1b、第1操作演出パターン1cの順で決定割合が高くなるよう設定されている。
(はずれ用第1演出テーブルL1Cの振分け割合)
はずれ用第1演出テーブルL1Cでは、第1操作演出パターン1aが4%の割合で決定され、第1操作演出パターン1bが5%の割合で決定され、第1操作演出パターン1cが11%の割合で決定され、第1非操作演出パターン1kが20%の割合で決定され、第2非操作演出パターン2kが60%の割合で決定されるよう設定される。すなわち、はずれ用第1演出テーブルL1Cを参照した場合の各演出パターンの決定割合については、第1操作演出パターン1a、1b、1c等の操作系演出パターンと第1非操作演出パターン1kおよび第2非操作演出パターン2k等の非操作系演出パターンとを比較すると、操作系演出パターンが決定される割合が20%で非操作系演出パターンが決定される割合が80%に設定されており、操作系演出パターンより非操作系演出パターンが決定され易くなっている。また、複数種類の操作系演出パターンのみを比較すると、はずれ用第1演出テーブルL1Aの場合と同様に、第1操作演出パターン1a、第1操作演出パターン1b、第1操作演出パターン1cの順で決定割合が高くなるよう設定されている。
すなわち、実施例のパチンコ機10では、各第1演出テーブルV1A、V1B、V1C、L1A、L1B、L1Cの夫々において、前記操作演出パターン1a、1b、1cが決定される割合が異なるよう設定されており、操作演出パターン1a、1b、1cで特定される第1ボタン演出(第1操作演出)を含む複数種類の演出が設定された演出テーブルとして、演出制御CPU65aが第1ボタン演出(第1操作演出)を決定する割合が異なる複数種類が設けられている。
(当り用第1演出テーブルとはずれ用第1演出テーブルとにおける操作系演出パターンの決定割合の関係について)
次に、当り用第1演出テーブルおよびはずれ用第1演出テーブルにおける操作系演出パターンが決定される割合の関係について説明する。ここで、実施例のパチンコ機10では、演出制御CPU65aは、当り用第1演出テーブルV1Aとはずれ用第1演出テーブL1Aとを対として演出パターンを決定し、当り用第1演出テーブルV1Bとはずれ用第1演出テーブL1Bとを対として演出パターンを決定し、当り用第1演出テーブルV1Cとはずれ用第1演出テーブL1Cとを対として演出パターンを決定するよう構成されている。すなわち、大当り判定結果が肯定(当り)の場合に当り用第1演出テーブルV1Aを参照して演出パターンを決定する状況では、大当り判定結果が否定(はずれ)の場合にはずれ用第1演出テーブルL1Aを参照して演出パターンを決定し、大当り判定結果が肯定(当り)の場合に当り用第1演出テーブルV1Bを参照して演出パターンを決定する状況では、大当り判定結果が否定(はずれ)の場合にはずれ用第1演出テーブルL1Bを参照して演出パターンを決定し、大当り判定結果が肯定(当り)の場合に当り用第1演出テーブルV1Cを参照して演出パターンを決定する状況では、大当り判定結果が否定(はずれ)の場合にはずれ用第1演出テーブルL1Cを参照して演出パターンを決定するよう設定されている。
(当り用第1演出テーブルV1Aとはずれ用第1演出テーブルL1Aとの関係)
前述したように、対として参照される当り用第1演出テーブルV1Aとはずれ用第1演出テーブL1Aとにおける第1操作演出パターン1a、1b、1cが決定される割合(確率)を比較すると、大当り判定結果が肯定の場合において演出制御CPU65aが第1操作演出パターン1a、1b、1cを決定する割合は、第1操作演出パターン1c、第1操作演出パターン1b、第1操作演出パターン1aの順で高くなるよう設定される。一方、大当り判定結果が否定の場合において演出制御CPU65aが第1操作演出パターン1a、1b、1cを決定する割合(確率)は、第1操作演出パターン1a、第1操作演出パターン1b、第1操作演出パターン1cの順で高くなるよう設定される。このように各第1操作演出パターン1a、1b、1cを決定する割合を設定することで、大当りへの信頼度(期待度)は、第1操作演出パターン1c、1b、1aの順で高くなる(種類によって異なる)ようになっている。
(当り用第1演出テーブルV1Bとはずれ用第1演出テーブルL1Bとの関係)
前述したように、対として参照される当り用第1演出テーブルV1Bとはずれ用第1演出テーブL1Bとにおける第1操作演出パターン1a、1b、1cが決定される割合(確率)を比較すると、大当り判定結果が肯定の場合において演出制御CPU65aが第1操作演出パターン1a、1b、1cを決定する割合は、第1操作演出パターン1c、第1操作演出パターン1b、第1操作演出パターン1aの順で高くなるよう設定される。一方、大当り判定結果が否定の場合において演出制御CPU65aが第1操作演出パターン1a、1b、1cを決定する割合(確率)は、第1操作演出パターン1a、第1操作演出パターン1b、第1操作演出パターン1cの順で高くなるよう設定される。このように各第1操作演出パターン1a、1b、1cを決定する割合を設定することで、大当りへの信頼度(期待度)は、第1演出テーブルV1B,L1Bを参照する場合においても、第1操作演出パターン1c、1b、1aの順で高くなる(種類によって異なる)ようになっている。
(当り用第1演出テーブルV1Cとはずれ用第1演出テーブルL1Cとの関係)
前述したように、対として参照される当り用第1演出テーブルV1Cとはずれ用第1演出テーブL1Cとにおける第1操作演出パターン1a、1b、1cが決定される割合(確率)を比較すると、大当り判定結果が肯定の場合において演出制御CPU65aが第1操作演出パターン1a、1b、1cを決定する割合は、第1操作演出パターン1c、第1操作演出パターン1b、第1操作演出パターン1aの順で高くなるよう設定される。一方、大当り判定結果が否定の場合において演出制御CPU65aが第1操作演出パターン1a、1b、1cを決定する割合(確率)は、第1操作演出パターン1a、第1操作演出パターン1b、第1操作演出パターン1cの順で高くなるよう設定される。このように各第1操作演出パターン1a、1b、1cを決定する割合を設定することで、大当りへの信頼度(期待度)は、第1演出テーブルV1C,L1Cを参照する場合においても、第1操作演出パターン1c、1b、1aの順で高くなる(種類によって異なる)ようになっている。
前述したように、演出パターン(操作演出パターン)を決定する際に参照する対をなす当り用第1演出テーブルV1Aとはずれ用第1演出テーブルL1A、当り用第1演出テーブルV1Bとはずれ用第1演出テーブルL1B、当り用第1演出テーブルV1Cとはずれ用第1演出テーブルL1Cの何れの状況においても、大当りへの信頼度(期待度)は、第1操作演出パターン1c、1b、1aの順で高くなっている。すなわち、実施例のパチンコ機10では、第1操作演出パターン1a、1b、1cで特定される第1ボタン演出(第1操作演出)として、該第1ボタン演出(第1操作演出)が実行された場合における当り遊技が付与される期待度が異なる複数種類が設定されている。なお、当り用第1演出テーブルV1A、V1B、V1Cとはずれ用第1演出テーブルL1A、L1B、L1Cを参照して第1操作演出パターン1a、1b、1cが決定される前記割合は一例であって、各第1操作演出パターン1a、1b、1cで特定される特定演出が実行された場合におおける大当り表示が表示される(大当遊技が付与される)期待度が、第1操作演出パターン1c<第1操作演出パターン1b<第1操作演出パターン1aの関係になっていれば、これに限られるものではない。
ここで、前記当り用第1演出テーブルV1Bおよびはずれ用第1演出テーブルL1Bを参照した場合における操作系演出パターンの決定割合は、当該第1演出テーブルV1B、L1Bを参照して決定可能な全演出パターンに対して50%であって、操作系演出パターンの決定割合は標準的な割合(標準割合)に設定されている。これに対し、前記当り用第1演出テーブルV1Aおよびはずれ用第1演出テーブルL1Aを参照した場合における操作系演出パターンの決定割合は、当該第1演出テーブルV1A、L1Aを参照して決定可能な全演出パターンに対して80%であって、操作系演出パターンの決定割合は前記標準割合より高い割合(高割合)に設定されている。一方、前記当り用第1演出テーブルV1Cおよびはずれ用第1演出テーブルL1Cを参照した場合における操作系演出パターンの決定割合は、当該第1演出テーブルV1C、L1Cを参照して決定可能な全演出パターンに対して20%であって、操作系演出パターンの決定割合は前記標準割合より低い割合(低割合)に設定されている。すなわち、演出パターンを決定するために参照する第1演出テーブルV1A、L1A、V1B、L1B、V1C、L1Cの種類を変更することで、第1操作ボタン36を用いた操作系演出パターン(第1操作ボタン36を用いた第1ボタン演出)が決定される割合が変更されるようになっている。
(第2演出テーブルV2A,V2B,V2C,L2A,L2B,L2Cについて)
前記第2演出テーブルV2A,V2B,V2C,L2A,L2B,L2Cでは、図16(a),(b)に示す如く、前記有効期間Eにおいて、前記第2操作ボタン37の操作に基づいて特定演出を実行可能な第2操作演出パターン2a、2b、2cおよび操作ボタン36,37を用いない第3非操作演出パターン3k、第4非操作演出パターン4kの5種類の演出パターンが設定されている。第2演出テーブルV2A,V2B,V2C,L2A,L2B,L2Cを参照して演出パターンを決定する具体的構成は、前記第1演出テーブルV1A,V1B,V1C,L1A,L1B,L1Cを参照して演出パターンを決定する構成と同じである。すなわち、第2演出テーブルV2A,V2B,V2C,L2A,L2B,L2Cには、第2操作演出パターン2a、2b、2c、第3非操作演出パターン3kおよび第4非操作演出パターン4kの各演出パターンの種類に対応して、演出パターン抽選用乱数の取り得る整数値の演出パターン抽選用判定値が振分けられている。そして、演出制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aからの特図変動パターン指定コマンドの入力タイミングにおいて演出パターン抽選用乱数を取得すると共に、この取得した演出パターン抽選用乱数の値を、第2演出テーブルV2A,V2B,V2C,L2A,L2B,L2Cに設定されている演出パターン抽選用判定値と比較して、演出パターンの種類を決定するよう構成される。
(第2演出テーブルにおける演出パターン抽選用判定値の振分け割合について)
次に、各第2演出テーブルV2A,V2B,V2C,L2A,L2B,L2Cにおける演出パターン抽選用判定値の振分け割合について具体的に説明する。
(当り用第2演出テーブルV2Aの振分け割合)
当り用第2演出テーブルV2Aでは、第2操作演出パターン2aが39%の割合で決定され、第2操作演出パターン2bが24%の割合で決定され、第2操作演出パターン2cが14%の割合で決定され、第3非操作演出パターン3kが15%の割合で決定され、第4非操作演出パターン4kが8%の割合で決定されるよう設定される。すなわち、当り用第2演出テーブルV2Aを参照した場合の各演出パターンの決定割合については、第2操作演出パターン2a、2b、2c等の操作系演出パターンと第3非操作演出パターン3kおよび第4非操作演出パターン4k等の非操作系演出パターンとを比較すると、操作系演出パターンが決定される割合が77%で非操作系演出パターンが決定される割合が23%に設定されており、非操作系演出パターンより操作系演出パターンが決定され易くなっている。また、複数種類の操作系演出パターンのみを比較すると、第2操作演出パターン2c、第2操作演出パターン2b、第2操作演出パターン2aの順で決定割合が高くなるよう設定されている。
(当り用第2演出テーブルV2Bの振分け割合)
当り用第2演出テーブルV2Bでは、第2操作演出パターン2aが21%の割合で決定され、第2操作演出パターン2bが17%の割合で決定され、第2操作演出パターン2cが12%の割合で決定され、第3非操作演出パターン3kが25%の割合で決定され、第4非操作演出パターン4kが25%の割合で決定されるよう設定される。すなわち、当り用第2演出テーブルV2Bを参照した場合の各演出パターンの決定割合については、第2操作演出パターン2a、2b、2c等の操作系演出パターンと第3非操作演出パターン3kおよび第4非操作演出パターン4k等の非操作系演出パターンとを比較すると、操作系演出パターンが決定される割合が50%で非操作系演出パターンが決定される割合が50%に設定されており、操作系演出パターンおよび非操作系演出パターンは同じ決定割合になっている。また、複数種類の操作系演出パターンのみを比較すると、当り用第2演出テーブルV2Aの場合と同様に、第2操作演出パターン2c、第2操作演出パターン2b、第2操作演出パターン2aの順で決定割合が高くなるよう設定されている。
(当り用第2演出テーブルV2Cの振分け割合)
当り用第2演出テーブルV2Cでは、第2操作演出パターン2aが10%の割合で決定され、第2操作演出パターン2bが4%の割合で決定され、第2操作演出パターン2cが3%の割合で決定され、第3非操作演出パターン3kが60%の割合で決定され、第4非操作演出パターン4kが23%の割合で決定されるよう設定される。すなわち、当り用第2演出テーブルV2Cを参照した場合の各演出パターンの決定割合については、第2操作演出パターン2a、2b、2c等の操作系演出パターンと第3非操作演出パターン3kおよび第4非操作演出パターン4k等の非操作系演出パターンとを比較すると、操作系演出パターンが決定される割合が17%で非操作系演出パターンが決定される割合が83%に設定されており、操作系演出パターンより非操作系演出パターンが決定され易くなっている。また、複数種類の操作系演出パターンのみを比較すると、当り用第2演出テーブルV2Aの場合と同様に、第2操作演出パターン2c、第2操作演出パターン2b、第2操作演出パターン2aの順で決定割合が高くなるよう設定されている。
(はずれ用第2演出テーブルL2Aの振分け割合)
はずれ用第2演出テーブルL2Aでは、第2操作演出パターン2aが14%の割合で決定され、第2操作演出パターン2bが24%の割合で決定され、第2操作演出パターン2cが39%の割合で決定され、第3非操作演出パターン3kが8%の割合で決定され、第4非操作演出パターン4kが15%の割合で決定されるよう設定される。すなわち、はずれ用第2演出テーブルL2Aを参照した場合の各演出パターンの決定割合については、第2操作演出パターン2a、2b、2c等の操作系演出パターンと第3非操作演出パターン3kおよび第4非操作演出パターン4k等の非操作系演出パターンとを比較すると、操作系演出パターンが決定される割合が77%で非操作系演出パターンが決定される割合が23%に設定されており、非操作系演出パターンより操作系演出パターンが決定され易くなっている。また、複数種類の操作系演出パターンのみを比較すると、第2操作演出パターン2a、第2操作演出パターン2b、第2操作演出パターン2cの順で決定割合が高くなるよう設定されている。
(はずれ用第2演出テーブルL2Bの振分け割合)
はずれ用第2演出テーブルL2Bでは、第2操作演出パターン2aが12%の割合で決定され、第2操作演出パターン2bが17%の割合で決定され、第2操作演出パターン2cが21%の割合で決定され、第3非操作演出パターン3kが25%の割合で決定され、第4非操作演出パターン4kが25%の割合で決定されるよう設定される。すなわち、はずれ用第2演出テーブルL2Bを参照した場合の各演出パターンの決定割合については、第2操作演出パターン2a、2b、2c等の操作系演出パターンと第3非操作演出パターン3kおよび第4非操作演出パターン4k等の非操作系演出パターンとを比較すると、操作系演出パターンおよび非操作系演出パターンは同じ決定割合になっている。また、複数種類の操作系演出パターンのみを比較すると、はずれ用第2演出テーブルL2Aの場合と同様に、第2操作演出パターン2a、第2操作演出パターン2b、第2操作演出パターン2cの順で決定割合が高くなるよう設定されている。
(はずれ用第2演出テーブルL2Cの振分け割合)
はずれ用第2演出テーブルL2Cでは、第2操作演出パターン2aが3%の割合で決定され、第2操作演出パターン2bが4%の割合で決定され、第2操作演出パターン2cが10%の割合で決定され、第3非操作演出パターン3kが23%の割合で決定され、第4非操作演出パターン4kが60%の割合で決定されるよう設定される。すなわち、はずれ用第2演出テーブルL2Cを参照した場合の各演出パターンの決定割合については、第2操作演出パターン2a、2b、2c等の操作系演出パターンと第3非操作演出パターン3kおよび第4非操作演出パターン4k等の非操作系演出パターンとを比較すると、操作系演出パターンが決定される割合が17%で非操作系演出パターンが決定される割合が83%に設定されており、操作系演出パターンより非操作系演出パターンが決定され易くなっている。また、複数種類の操作系演出パターンのみを比較すると、はずれ用第2演出テーブルL2Aの場合と同様に、第2操作演出パターン2a、第2操作演出パターン2b、第2操作演出パターン2cの順で決定割合が高くなるよう設定されている。
すなわち、実施例のパチンコ機10では、各第2演出テーブルV2A、V2B、V2C、L2A、L2B、L2Cの夫々において、前記操作演出パターン2a、2b、2cが決定される割合が異なるよう設定されており、操作演出パターン2a、2b、2cで特定される第2ボタン演出(第2操作演出)を含む複数種類の演出が設定された演出テーブルとして、演出制御CPU65aが第2ボタン演出(第2操作演出)を決定する割合が異なる複数種類が設けられている。
(当り用第2演出テーブルとはずれ用第2演出テーブルとにおける操作系演出パターンの決定割合の関係について)
次に、当り用第2演出テーブルおよびはずれ用第2演出テーブルにおける操作系演出パターンが決定される割合の関係について説明する。ここで、実施例のパチンコ機10では、演出制御CPU65aは、当り用第2演出テーブルV2Aとはずれ用第2演出テーブL2Aとを対として演出パターンを決定し、当り用第2演出テーブルV2Bとはずれ用第2演出テーブL2Bとを対として演出パターンを決定し、当り用第2演出テーブルV2Cとはずれ用第2演出テーブL2Cとを対として演出パターンを決定するよう構成されている。すなわち、大当り判定結果が肯定(当り)の場合に当り用第2演出テーブルV2Aを参照して演出パターンを決定する状況では、大当り判定結果が否定(はずれ)の場合にはずれ用第2演出テーブルL2Aを参照して演出パターンを決定し、大当り判定結果が肯定(当り)の場合に当り用第2演出テーブルV2Bを参照して演出パターンを決定する状況では、大当り判定結果が否定(はずれ)の場合にはずれ用第2演出テーブルL2Bを参照して演出パターンを決定し、大当り判定結果が肯定(当り)の場合に当り用第2演出テーブルV2Cを参照して演出パターンを決定する状況では、大当り判定結果が否定(はずれ)の場合にはずれ用第2演出テーブルL2Cを参照して演出パターンを決定するよう設定されている。
(当り用第2演出テーブルV2Aとはずれ用第2演出テーブルL2Aとの関係)
前述したように、対として参照される当り用第2演出テーブルV2Aとはずれ用第2演出テーブL2Aとにおける第2操作演出パターン2a、2b、2cが決定される割合(確率)を比較すると、大当り判定結果が肯定の場合において演出制御CPU65aが第2操作演出パターン2a、2b、2cを決定する割合は、第2操作演出パターン2c、第2操作演出パターン2b、第2操作演出パターン2aの順で高くなるよう設定される。一方、大当り判定結果が否定の場合において演出制御CPU65aが第2操作演出パターン2a、2b、2cを決定する割合(確率)は、第2操作演出パターン2a、第2操作演出パターン2b、第2操作演出パターン2cの順で高くなるよう設定される。このように各第2操作演出パターン2a、2b、2cを決定する割合を設定することで、大当りへの信頼度(期待度)は、第2操作演出パターン2c、2b、2aの順で高くなる(種類によって異なる)ようになっている。
(当り用第2演出テーブルV2Bとはずれ用第2演出テーブルL2Bとの関係)
前述したように、対として参照される当り用第2演出テーブルV2Bとはずれ用第2演出テーブL2Bとにおける第2操作演出パターン2a、2b、2cが決定される割合(確率)を比較すると、大当り判定結果が肯定の場合において演出制御CPU65aが第2操作演出パターン2a、2b、2cを決定する割合は、第2操作演出パターン2c、第2操作演出パターン2b、第2操作演出パターン2aの順で高くなるよう設定される。一方、大当り判定結果が否定の場合において演出制御CPU65aが第2操作演出パターン2a、2b、2cを決定する割合(確率)は、第2操作演出パターン2a、第2操作演出パターン2b、第2操作演出パターン2cの順で高くなるよう設定される。このように各第2操作演出パターン2a、2b、2cを決定する割合を設定することで、大当りへの信頼度(期待度)は、第2演出テーブルV2B,L2Bを参照する場合においても、第2操作演出パターン2c、2b、2aの順で高くなる(種類によって異なる)ようになっている。
(当り用第2演出テーブルV2Cとはずれ用第2演出テーブルL2Cとの関係)
前述したように、対として参照される当り用第2演出テーブルV2Cとはずれ用第2演出テーブL2Cとにおける第2操作演出パターン2a、2b、2cが決定される割合(確率)を比較すると、大当り判定結果が肯定の場合において演出制御CPU65aが第2操作演出パターン2a、2b、2cを決定する割合は、第2操作演出パターン2c、第2操作演出パターン2b、第2操作演出パターン2aの順で高くなるよう設定される。一方、大当り判定結果が否定の場合において演出制御CPU65aが第2操作演出パターン2a、2b、2cを決定する割合(確率)は、第2操作演出パターン2a、第2操作演出パターン2b、第2操作演出パターン2cの順で高くなるよう設定される。このように各第2操作演出パターン2a、2b、2cを決定する割合を設定することで、大当りへの信頼度(期待度)は、第2演出テーブルV2C,L2Cを参照する場合においても、第2操作演出パターン2c、2b、2aの順で高くなる(種類によって異なる)ようになっている。
前述したように、演出パターン(操作演出パターン)を決定する際に参照する対をなす当り用第2演出テーブルV2Aとはずれ用第2演出テーブルL2A、当り用第2演出テーブルV2Bとはずれ用第2演出テーブルL2B、当り用第2演出テーブルV2Cとはずれ用第2演出テーブルL2Cの何れの状況においても、大当りへの信頼度(期待度)は、第2操作演出パターン2c、2b、2aの順で高くなっている。すなわち、実施例のパチンコ機10では、第2操作演出パターン2a、2b、2cで特定される第2ボタン演出(第2操作演出)として、該第2ボタン演出(第2操作演出)が実行された場合における当り遊技が付与される期待度が異なる複数種類が設定されている。なお、当り用第2演出テーブルV2A、V2B、V2Cとはずれ用第2演出テーブルL2A、L2B、L2Cを参照して第2操作演出パターン2a、2b、2cが決定される前記割合は一例であって、各第2操作演出パターン2a、2b、2cで特定される特定演出が実行された場合におおける大当り表示が表示される(大当遊技が付与される)期待度が、第2操作演出パターン2c<第2操作演出パターン2b<第2操作演出パターン2aの関係になっていれば、これに限られるものではない。
ここで、前記当り用第2演出テーブルV2Bおよびはずれ用第2演出テーブルL2Bを参照した場合における操作系演出パターンの決定割合は、当該第2演出テーブルV2B、L2Bを参照して決定可能な全演出パターンに対して50%であって、操作系演出パターンの決定割合は標準的な割合(標準割合)に設定されている。これに対し、前記当り用第2演出テーブルV2Aおよびはずれ用第2演出テーブルL2Aを参照した場合における操作系演出パターンの決定割合は、当該第2演出テーブルV2A、L2Aを参照して決定可能な全演出パターンに対して77%であって、操作系演出パターンの決定割合は前記標準割合より高い割合(高割合)に設定されている。一方、前記当り用第2演出テーブルV2Cおよびはずれ用第2演出テーブルL2Cを参照した場合における操作系演出パターンの決定割合は、当該第2演出テーブルV2C、L2Cを参照して決定可能な全演出パターンに対して17%であって、操作系演出パターンの決定割合は前記標準割合より低い割合(低割合)に設定されている。すなわち、演出パターンを決定するために参照する第2演出テーブルV2A、L2A、V2B、L2B、V2C、L2Cの種類を変更することで、第2操作ボタン37を用いた操作系演出パターン(第2操作ボタン37を用いたボタン演出)が決定される割合が変更されるようになっている。
(非操作系演出テーブルKTについて)
前記非操作系演出テーブルKTでは、図17に示す如く、操作ボタン36,37を用いない前記第1非操作演出パターン1k、第2非操作演出パターン2k、第3非操作演出パターン3kおよび第4非操作演出パターン4kの4種類の演出パターンが設定されている。すなわち、非操作系演出テーブルKTを参照して演出パターンを決定する場合は、前述した各種の操作系演出パターンは決定されないようになっている。非操作系演出テーブルKTを参照して演出パターンを決定する具体的構成は、前記第1演出テーブルや第2演出テーブルを参照して演出パターンを決定する構成と同じである。すなわち、非操作系演出テーブルKTには、第1非操作演出パターン1k、第2非操作演出パターン2k、第3非操作演出パターン3kおよび第4非操作演出パターン4kの各演出パターンの種類に対応して、演出パターン抽選用乱数の取り得る整数値の演出パターン抽選用判定値が振分けられている。そして、演出制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aからの特図変動パターン指定コマンドの入力タイミングにおいて演出パターン抽選用乱数を取得すると共に、この取得した演出パターン抽選用乱数の値を、非操作演出パターンk1,k2,k3,k4に設定されている演出パターン抽選用判定値と比較して、演出パターンの種類を決定するよう構成される。
前記非操作系演出テーブルKTにおける演出パターン抽選用判定値の振分け割合を具体的に説明すると、非操作演出パターンk1,k2,k3,k4は、夫々25%の割合で決定されるよう設定されている。すなわち、実施例では、非操作系演出テーブルKTを参照した場合の各演出パターンの決定割合については、全ての非操作演出パターンk1,k2,k3,k4が同じ割合で決定されるようになっている。なお、非操作系演出テーブルKTにおける非操作演出パターンk1,k2,k3,k4の夫々の前記決定割合は一例であって、全ての非操作演出パターンk1,k2,k3,k4の決定割合を異なるようにすることができる。実施例では、非操作系演出テーブルKTについて、大当り判定結果が肯定の場合および否定の何れの場合にも兼用して参照するようにしたが、前記第1演出テーブルや第2演出テーブルのように当り用とはずれ用とを設定すると共に、当り用の非操作系演出テーブルにおける各非操作演出パターンk1,k2,k3,k4の夫々の決定割合と、はずれ用の非操作系演出テーブルにおける各非操作演出パターンk1,k2,k3,k4の夫々の決定割合とを異なるように設定することで、これら非操作演出パターンk1,k2,k3,k4で特定される演出が実行された場合における大当りへの信頼度(期待度)が異なるようにしてもよい。
(演出テーブルの決定について)
前記演出制御CPU65aは、前記演出制御ROM65bに記憶されている抽選テーブルST,HT,LT(図14参照)を参照して、複数種類の前記演出パターンが設定されている演出テーブルの種類を抽選により決定するよう構成される。そして、決定された演出テーブルを参照して、前記演出パターンを決定するよう構成される。
抽選テーブルST,HT,LTとして、初期状態(デフォルト)において参照される標準抽選テーブルSTと、後述する演出パターン決定処理において変更され得る高割合抽選テーブルHTおよび低割合抽選テーブルLTとが、前記演出制御ROM65bに記憶されている。標準抽選テーブルSTでは、前記第1演出テーブルV1B、L1B、第2演出テーブルV2B、L2Bまたは非操作系演出テーブルKTの何れかを演出制御CPU65aが決定可能に構成されている。また、高割合抽選テーブルHTでは、前記第1演出テーブルV1A、L1A、第2演出テーブルV2A、L2Aまたは非操作系演出テーブルKTの何れかを演出制御CPU65aが決定可能に構成されている。また、低割合抽選テーブルLTでは、前記第1演出テーブルV1C、L1C、第2演出テーブルV2C、L2Cまたは非操作系演出テーブルKTの何れかを演出制御CPU65aが決定可能に構成されている。すなわち、標準抽選テーブルSTでは、前記操作系演出パターンの決定割合が標準割合に設定されている第1演出テーブルV1B、L1B、第2演出テーブルV2B、L2Bの何れかを決定可能であって、該標準抽選テーブルSTを参照して演出テーブルを決定する場合は、操作系演出パターン(操作演出)が標準割合で決定される。これに対し、高割合抽選テーブルHTでは、操作系演出パターンの決定割合が標準割合より高く設定されている第1演出テーブルV1A、L1A、第2演出テーブルV2A、L2Aの何れかを決定可能であって、該高割合抽選テーブルHTを参照して演出テーブルを決定する場合は、操作系演出パターン(操作演出)が標準割合より高い割合で決定される。また、低割合抽選テーブルLTでは、操作系演出パターンの決定割合が標準割合より低く設定されている第1演出テーブルV1C、L1C、第2演出テーブルV2C、L2Cの何れかを決定可能であって、該低割合抽選テーブルLTを参照して演出テーブルを決定する場合は、操作系演出パターン(操作演出)が標準割合より低い割合で決定される。
前記抽選テーブルST,HT,LTを参照して演出テーブルを決定する具体的構成を説明すると、前記演出制御CPU65aは、演出制御ROM65bに記憶されている乱数および判定値を用いて、演出テーブルの種類を、演出テーブルV1A,V1B,V1C,L1A,L1B,L1C,V2A,V2B,V2C,L2A,L2B,L2C,KTの中から抽選により決定するよう構成される。演出テーブルの種類を決定する際に用いられる乱数および判定値について、演出テーブル抽選用乱数および演出テーブル抽選用判定値と指称する場合もある。演出テーブル抽選用乱数は、所定数の整数値が設定されており、演出制御CPU65aは、演出テーブル抽選用乱数を所定の周期(4ms)で1ずつ更新し、更新後の値を演出制御RAM65cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えるように構成されている。抽選テーブルST,HT,LTにおいて、対応する演出テーブルV1A,V1B,V1C,L1A,L1B,L1C,V2A,V2B,V2C,L2A,L2B,L2C,KTの種類に対応して、演出テーブル抽選用乱数の取り得る整数値の演出テーブル抽選用判定値が振分けられている。そして、演出制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aからの特図変動パターン指定コマンドの入力タイミングにおいて演出テーブル抽選用乱数を取得すると共に、この取得した演出テーブル抽選用乱数の値を、抽選テーブルST,HT,LTに設定されている演出テーブル抽選用判定値と比較して、演出テーブルの種類を決定するよう構成される。
(抽選テーブルST,HT,LTにおける演出テーブル抽選用判定値の振分け割合について)
次に、各抽選テーブルST,HT,LTにおける演出テーブル抽選用判定値の振分け割合について具体的に説明する。なお、前述したように、各演出テーブルに設定される操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cが、前記リーチ後第2実行期間K3においてボタン演出を実行可能な演出パターンであることを前提として、抽選テーブルST,HT,LTにおける演出テーブル抽選用判定値の振分け割合について説明する。
(標準抽選テーブルSTの振分け割合)
前記標準抽選テーブルSTでは、メイン制御CPU60aから演出制御CPU65aに入力される特図変動パターン指定コマンドで特定される変動パターンの種類によって、決定可能な演出テーブルが設定されている。すなわち、図14(a)に示す如く、メイン制御CPU60aからスーパーリーチはずれ変動パターンP3を指定する特図変動パターン指定コマンドが入力した場合に決定可能なはずれ用第1演出テーブルL1B、はずれ用第2演出テーブルL2Bおよび非操作系演出テーブルKTにのみ、演出テーブル抽選用判定値が振分けられている。そして、演出制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aからのスーパーリーチはずれ変動パターンP3を指定する特図変動パターン指定コマンドの入力タイミングにおいて演出テーブル抽選用乱数を取得すると共に、この取得した演出テーブル抽選用乱数の値を、はずれ用第1演出テーブルL1B、はずれ用第2演出テーブルL2Bおよび非操作系演出テーブルKTに設定されている演出テーブル抽選用判定値と比較して、演出テーブルの種類を決定する。標準抽選テーブルSTでは、スーパーリーチはずれ変動パターンP3を指定する特図変動パターン指定コマンドが入力された場合に、演出制御CPU65aが、はずれ用第1演出テーブルL1Bを30%の割合で決定し、はずれ用第2演出テーブルL2Bを30%の割合で決定し、非操作系演出テーブルKTを40%の割合で決定するように、演出テーブル抽選用判定値が振分けられている。
また、前記標準抽選テーブルSTでは、メイン制御CPU60aからスーパーリーチ大当り変動パターンP5を指定する特図変動パターン指定コマンドが入力した場合に決定可能な当り用第1演出テーブルV1B、当り用第2演出テーブルV2Bおよび非操作系演出テーブルKTにのみ、演出テーブル抽選用判定値が振分けられている。そして、演出制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aからのスーパーリーチ大当り変動パターンP5を指定する特図変動パターン指定コマンドの入力タイミングにおいて演出テーブル抽選用乱数を取得すると共に、この取得した演出テーブル抽選用乱数の値を、当り用第1演出テーブルV1B、当り用第2演出テーブルV2Bおよび非操作系演出テーブルKTに設定されている演出テーブル抽選用判定値と比較して、演出テーブルの種類を決定する。標準抽選テーブルSTでは、スーパーリーチ大当り変動パターンP5を指定する特図変動パターン指定コマンドが入力された場合に、演出制御CPU65aが、当り用第1演出テーブルV1Bを30%の割合で決定し、当り用第2演出テーブルV2Bを30%の割合で決定し、非操作系演出テーブルKTを40%の割合で決定するように、演出テーブル抽選用判定値が振分けられている。
(高割合抽選テーブルHTの振分け割合)
前記高割合抽選テーブルHTでは、標準抽選テーブルSTの場合と同様に、メイン制御CPU60aから演出制御CPU65aに入力される特図変動パターン指定コマンドで特定される変動パターンの種類によって、決定可能な演出テーブルが設定されている。すなわち、図14(b)に示す如く、メイン制御CPU60aからスーパーリーチはずれ変動パターンP3を指定する特図変動パターン指定コマンドが入力した場合に決定可能なはずれ用第1演出テーブルL1A、はずれ用第2演出テーブルL2Aおよび非操作系演出テーブルKTにのみ、演出テーブル抽選用判定値が振分けられている。そして、演出制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aからのスーパーリーチはずれ変動パターンP3を指定する特図変動パターン指定コマンドの入力タイミングにおいて演出テーブル抽選用乱数を取得すると共に、この取得した演出テーブル抽選用乱数の値を、はずれ用第1演出テーブルL1A、はずれ用第2演出テーブルL2Aおよび非操作系演出テーブルKTに設定されている演出テーブル抽選用判定値と比較して、演出テーブルの種類を決定する。高割合抽選テーブルHTでは、スーパーリーチはずれ変動パターンP3を指定する特図変動パターン指定コマンドが入力された場合に、演出制御CPU65aが、はずれ用第1演出テーブルL1Aを40%の割合で決定し、はずれ用第2演出テーブルL2Aを40%の割合で決定し、非操作系演出テーブルKTを20%の割合で決定するように、演出テーブル抽選用判定値が振分けられている。
また、前記高割合抽選テーブルHTでは、メイン制御CPU60aからスーパーリーチ大当り変動パターンP5を指定する特図変動パターン指定コマンドが入力した場合に決定可能な当り用第1演出テーブルV1A、当り用第2演出テーブルV2Aおよび非操作系演出テーブルKTにのみ、演出テーブル抽選用判定値が振分けられている。そして、演出制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aからのスーパーリーチ大当り変動パターンP5を指定する特図変動パターン指定コマンドの入力タイミングにおいて演出テーブル抽選用乱数を取得すると共に、この取得した演出テーブル抽選用乱数の値を、当り用第1演出テーブルV1A、当り用第2演出テーブルV2Aおよび非操作系演出テーブルKTに設定されている演出テーブル抽選用判定値と比較して、演出テーブルの種類を決定する。高割合抽選テーブルHTでは、スーパーリーチ大当り変動パターンP5を指定する特図変動パターン指定コマンドが入力された場合に、演出制御CPU65aが、当り用第1演出テーブルV1Aを40%の割合で決定し、当り用第2演出テーブルV2Aを40%の割合で決定し、非操作系演出テーブルKTを20%の割合で決定するように、演出テーブル抽選用判定値が振分けられている。
(低割合抽選テーブルLTの振分け割合)
前記低割合抽選テーブルLTでは、標準抽選テーブルSTの場合と同様に、メイン制御CPU60aから演出制御CPU65aに入力される特図変動パターン指定コマンドで特定される変動パターンの種類によって、決定可能な演出テーブルが設定されている。すなわち、図14(c)に示す如く、メイン制御CPU60aからスーパーリーチはずれ変動パターンP3を指定する特図変動パターン指定コマンドが入力した場合に決定可能なはずれ用第1演出テーブルL1C、はずれ用第2演出テーブルL2Cおよび非操作系演出テーブルKTにのみ、演出テーブル抽選用判定値が振分けられている。そして、演出制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aからのスーパーリーチはずれ変動パターンP3を指定する特図変動パターン指定コマンドの入力タイミングにおいて演出テーブル抽選用乱数を取得すると共に、この取得した演出テーブル抽選用乱数の値を、はずれ用第1演出テーブルL1C、はずれ用第2演出テーブルL2Cおよび非操作系演出テーブルKTに設定されている演出テーブル抽選用判定値と比較して、演出テーブルの種類を決定する。高割合抽選テーブルHTでは、スーパーリーチはずれ変動パターンP3を指定する特図変動パターン指定コマンドが入力された場合に、演出制御CPU65aが、はずれ用第1演出テーブルL1Cを10%の割合で決定し、はずれ用第2演出テーブルL2Cを10%の割合で決定し、非操作系演出テーブルKTを80%の割合で決定するように、演出テーブル抽選用判定値が振分けられている。
また、前記低割合抽選テーブルLTでは、メイン制御CPU60aからスーパーリーチ大当り変動パターンP5を指定する特図変動パターン指定コマンドが入力した場合に決定可能な当り用第1演出テーブルV1C、当り用第2演出テーブルV2Cおよび非操作系演出テーブルKTにのみ、演出テーブル抽選用判定値が振分けられている。そして、演出制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aからのスーパーリーチ大当り変動パターンP5を指定する特図変動パターン指定コマンドの入力タイミングにおいて演出テーブル抽選用乱数を取得すると共に、この取得した演出テーブル抽選用乱数の値を、当り用第1演出テーブルV1C、当り用第2演出テーブルV2Cおよび非操作系演出テーブルKTに設定されている演出テーブル抽選用判定値と比較して、演出テーブルの種類を決定する。低割合抽選テーブルLTでは、スーパーリーチ大当り変動パターンP5を指定する特図変動パターン指定コマンドが入力された場合に、演出制御CPU65aが、当り用第1演出テーブルV1Cを10%の割合で決定し、当り用第2演出テーブルV2Cを10%の割合で決定し、非操作系演出テーブルKTを80%の割合で決定するように、演出テーブル抽選用判定値が振分けられている。
ここで、前記標準抽選テーブルSTを参照した演出テーブルの決定では、操作系演出パターンが標準割合で決定可能な演出テーブルV1B、L1B、V2B、L2Bまたは操作系演出パターンが決定される可能性のない非操作系演出テーブルKTが決定可能であって、演出テーブルV1B、L1B、V2B、L2Bと非操作系演出テーブルKTとの決定割合は略同じに設定されている。すなわち、標準抽選テーブルSTを参照して演出テーブルを決定する場合は、演出テーブルV1B、L1B、V2B、L2Bと非操作系演出テーブルKTとが略均等に決定され得る。言い替えると、標準抽選テーブルSTを参照して演出テーブルを決定することで、決定された演出テーブルを参照する演出パターンの決定では、操作系演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cと非操作系演出パターン1k、2k、3k、4kとが略均等に決定される。これに対し、前記高割合抽選テーブルHTを参照した演出テーブルの決定では、操作系演出パターンが標準割合より高い割合で決定可能な演出テーブルV1A、L1A、V2A、L2Aまたは操作系演出パターンが決定される可能性のない非操作系演出テーブルKTが決定可能であって、演出テーブルV1A、L1A、V2A、L2Aの決定割合は非操作系演出テーブルKTの決定割合より高く設定されている。すなわち、高割合抽選テーブルHTを参照して演出テーブルを決定する場合は、演出テーブルV1A、L1A、V2A、L2Aが、非操作系演出テーブルKTより高い割合で決定される。言い替えると、高割合抽選テーブルHTを参照して演出テーブルを決定することで、決定された演出テーブルを参照する演出パターンの決定では、操作系演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cが非操作系演出パターン1k、2k、3k、4kより高い割合で決定される。また、前記低割合抽選テーブルLTを参照した演出テーブルの決定では、操作系演出パターンが標準割合より低い割合で決定可能な演出テーブルV1C、L1C、V2C、L2Cまたは操作系演出パターンが決定される可能性のない非操作系演出テーブルKTが決定可能であって、演出テーブルV1C、L1C、V2C、L2Cの決定割合は非操作系演出テーブルKTの決定割合より低く設定されている。すなわち、低割合抽選テーブルLTを参照して演出テーブルを決定する場合は、演出テーブルV1C、L1C、V2C、L2Cが、非操作系演出テーブルKTより低い割合で決定される。言い替えると、低割合抽選テーブルLTを参照して演出テーブルを決定することで、決定された演出テーブルを参照する演出パターンの決定では、操作系演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cが非操作系演出パターン1k、2k、3k、4kより低い割合で決定される。このように、実施例のパチンコ機10では、演出テーブルを決定する際に参照する抽選テーブルST、HT、LTを変えることで、図柄変動演出において実行される操作演出(ボタン演出)の出現頻度を変更し得るようになっている。
ここで、高割合抽選テーブルHTを参照した演出テーブルの決定では、はずれ用第1演出テーブルL1Aとはずれ用第2演出テーブルL2Aとの決定割合が同じ(40%)に設定されており、スーパーリーチはずれ変動パターンP3を指定する特図変動パターン指定コマンドが入力された場合に、演出制御CPU65aは、はずれ用第1演出テーブルL1Aおよびはずれ用第2演出テーブルL2Aを同じ割合で決定する。しかし、はずれ用第1演出テーブルL1Aにおいて第1操作演出パターン1a、1b、1cが決定される割合が80%であるのに対し(図15(b)参照)、はずれ用第2演出テーブルL2Aにおいて第2操作演出パターン2a、2b、2cが決定される割合が77%に設定されている(図16(b)参照)。同様に、スーパーリーチ大当り変動パターンP5を指定する特図変動パターン指定コマンドが入力された場合に、演出制御CPU65aは、当り用第1演出テーブルV1Aおよび当り用第2演出テーブルV2Aを同じ割合で決定する。しかし、当り用第1演出テーブルV1Aにおいて第1操作演出パターン1a、1b、1cが決定される割合が80%であるのに対し(図15(a)参照)、当り用第2演出テーブルV2Aにおいて第2操作演出パターン2a、2b、2cが決定される割合が77%に設定されている(図16(a)参照)。すなわち、高割合抽選テーブルHTを参照して演出テーブルを決定した場合に、最終的に演出制御CPU65aが第1操作演出パターン1a、1b、1cを決定する割合と、第2操作演出パターン2a、2b、2cを決定する割合は異なるようになっている。言い替えると、高割合抽選テーブルHTを参照して演出テーブルを決定した場合に、演出制御CPU65aは、第1操作ボタン36を用いた第1操作演出および第2操作ボタン37を用いた第2操作演出を異なる割合で決定する。
また、低割合抽選テーブルLTを参照した演出テーブルの決定では、はずれ用第1演出テーブルL1Cとはずれ用第2演出テーブルL2Cとの決定割合が同じ(10%)に設定されており、スーパーリーチはずれ変動パターンP3を指定する特図変動パターン指定コマンドが入力された場合に、演出制御CPU65aは、はずれ用第1演出テーブルL1Cおよびはずれ用第2演出テーブルL2Cを同じ割合で決定する。しかし、はずれ用第1演出テーブルL1Cにおいて第1操作演出パターン1a、1b、1cが決定される割合が20%であるのに対し(図15(b)参照)、はずれ用第2演出テーブルL2Cにおいて第2操作演出パターン2a、2b、2cが決定される割合が17%に設定されている(図16(b)参照)。同様に、スーパーリーチ大当り変動パターンP5を指定する特図変動パターン指定コマンドが入力された場合に、演出制御CPU65aは、当り用第1演出テーブルV1Cおよび当り用第2演出テーブルV2Cを同じ割合で決定する。しかし、当り用第1演出テーブルV1Cにおいて第1操作演出パターン1a、1b、1cが決定される割合が20%であるのに対し(図15(a)参照)、当り用第2演出テーブルV2Cにおいて第2操作演出パターン2a、2b、2cが決定される割合が17%に設定されている(図16(a)参照)。すなわち、低割合抽選テーブルLTを参照して演出テーブルを決定した場合に、最終的に演出制御CPU65aが第1操作演出パターン1a、1b、1cを決定する割合と、第2操作演出パターン2a、2b、2cとを決定する割合は異なるようになっている。言い替えると、低割合抽選テーブルLTを参照して演出テーブルを決定した場合に、演出制御CPU65aは、第1操作ボタン36を用いた第1操作演出および第2操作ボタン37を用いた第2操作演出を異なる割合で決定する。
(演出制御基板65と操作ボタン36,37との関係について)
前記演出制御基板65には、前記第1操作ボタン36に設けられた前記第1操作検出センサ38および前記第2操作ボタン37に設けられた前記第2操作検出センサ39が夫々配線接続されており(図4参照)、前記操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cが決定された場合に設定される有効期間Eにおいて、操作検出センサ38,39からの検出信号を受け付けるよう構成されている。具体的に、演出制御CPU65aは、操作検出センサ38,39の検出状態がOFF状態(第1状態)からON状態(第2状態)に切り替わった信号(検出信号)によって、操作ボタン36,37が操作されたことを認識するようになっている。また、演出制御CPU65aは、操作検出センサ38,39の検出状態がOFF状態(第1状態)からON状態(第2状態)に切り替わり、更にOFF状態(第1状態)に切り替わることで操作ボタン36,37が1回操作されたことを認識するようになっている。そして、前記有効期間Eにおける操作検出センサ38,39からの検出信号の入力に基づいて、演出制御CPU65aは特定演出の実行を決定し、該特定演出を特定する特定演出指定コマンドを表示制御基板70に出力し、該表示制御基板70では入力された特定演出指定コマンドで特定される特定演出に対応する表示データを表示制御CPU70aが選択し、該表示データに基づき特定演出を実行させるように表示装置17を制御するよう構成されている。なお、実施例では、有効期間E中における操作検出センサ38,39からの1回目の検出信号のみを有効として、前記操作回数カウント手段としての演出制御CPU65aでは有効期間E中における対応する操作検出センサ38,39の1回の検出信号のみを計数し、演出制御RAM65cに記憶するよう設定されている。
また、前記特定演出指定コマンドは、ランプ制御基板72および音制御基板73にも出力され、該ランプ制御基板72および音制御基板73では入力された特定演出指定コマンドで特定される特定演出に対応する演出内容で発光演出および音声演出を実行させるように対応するランプ装置18およびスピーカ19を制御するよう構成される。また、前記有効期間E中に操作検出センサ38,39からの検出信号の入力がなかった場合、演出制御CPU65aは非特定演出の実行を決定し、該非特定演出を特定する非特定演出指定コマンドを表示制御基板70に出力し、該表示制御基板70では入力された非特定演出指定コマンドで特定される非特定演出に対応する表示データを表示制御CPU70aが選択し、該表示データに基づき非特定演出を実行させるように表示装置17を制御するよう構成されている。また、前記非特定演出指定コマンドは、ランプ制御基板72および音制御基板73にも出力され、該ランプ制御基板72および音制御基板73では入力された非特定演出指定コマンドで特定される非特定演出に対応する演出内容で発光演出および音声演出を実行させるように対応するランプ装置18およびスピーカ19を制御するよう構成される。
ここで、前記演出制御CPU65aは、予め設定された抽選テーブル変更判断期間(所定期間)における前記操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cが決定された回数を計数すると共に、その計数値に対して前記操作ボタン36,37が操作された回数(具体的には操作検出センサ38,39からの検出信号の回数)を監視して、該操作ボタン36,37が操作された割合(判定割合)を算出する。そして、算出した判定割合が規定値より低い場合および規定値より高い場合に、演出テーブルを決定するための抽選テーブルの種類を変更するよう構成されている。具体的に、2つの操作ボタン36,37を備える実施例のパチンコ機10では、予め設定された抽選テーブル変更判断期間における第1操作演出パターン1a、1b、1cが決定された回数を計数すると共に、その計数値に対して対応する第1操作ボタン36が操作された回数(具体的には第1操作検出センサ38からの検出信号の回数)を監視して、該第1操作ボタン36が操作された第1割合を算出する。また、前記抽選テーブル変更判断期間における第2操作演出パターン2a、2b、2cが決定された回数についても同様に計数し、その計数値に対して対応する第2操作ボタン37が操作された回数(具体的には第2操作検出センサ39からの検出信号の回数)を監視して、該第2操作ボタン37が操作された第2割合を算出する。なお、前記抽選テーブル変更判断期間は、予め設定された時間や、予め設定された図柄変動演出の回数等、各種の期間を設定することができる。すなわち、抽選テーブル変更判断期間として図柄変動演出の回数を設定した場合は、演出制御CPU65aに図柄変動演出の回数をカウントするカウント手段を設け、該カウント手段のカウント値が予め設定された設定値となった場合に、判定割合と規定値とを比較するようにすればよい。そして、カウント値が設定値となったときにカウント値をリセットすれば、所定期間毎に判定割合と規定値とを比較して抽選テーブルの種類を変更するか否かを判定することができる。
そして、実施例のパチンコ機10では、算出した第1割合および第2割合を合算し、その合算した判定割合が規定値と同じである場合は、それ以後における演出テーブルを決定する抽選テーブルとして現在用いられている抽選テーブルを維持する。これに対し、判定割合が規定値より小さい場合は、それ以後における演出テーブルを決定する抽選テーブルを、現在用いられている抽選テーブルより操作演出パターンの決定割合が低くなる抽選テーブルに変更する。また、判定割合が規定値より高い場合は、それ以後における演出テーブルを決定する抽選テーブルを、現在用いられている抽選テーブルより操作演出パターンの決定割合が高くなる抽選テーブルに変更する。すなわち、実施例のパチンコ機10では、第1割合および第2割合を合算した判定割合が規定値より低くなった場合および高くなった場合に、現在用いられている抽選テーブルから別の種類の抽選テーブルに変更するよう構成される。なお、演出制御CPU65aは、前記判定割合と規定値との比較によって決定された抽選テーブルの夫々に対応する抽選テーブルフラグを設定し、該抽選テーブルフラグの種類によって演出制御CPU65aは参照する抽選テーブルを特定し得るようになっている。
前記抽選テーブルの変更について、具体的に説明する。例えば、標準抽選テーブルSTを参照して演出テーブルを決定する状況において、前記判定割合が規定値と同じであれば、参照する抽選テーブルを変更することなく標準抽選テーブルSTを維持する。そして、判定割合が規定値より低くなった場合は、参照する抽選テーブルを標準抽選テーブルSTから低割合抽選テーブルLTに変更し、判定割合が規定値より高くなった場合は、標準抽選テーブルSTから高割合抽選テーブルHTに変更する。また、低割合抽選テーブルLTを参照して演出テーブルを決定する状況において、前記判定割合が規定値と同じであれば、参照する抽選テーブルを変更することなく低割合抽選テーブルLTを維持する。そして、判定割合が規定値より高くなった場合は、参照する抽選テーブルを低割合抽選テーブルLTから標準抽選テーブルSTに変更する。なお、実施例では、低割合抽選テーブルLTが、操作系演出パターンの決定割合が最低となる抽選テーブルとして設定されているので、低割合抽選テーブルLTを参照して演出テーブルを決定する状況において判定割合が規定値より低くなった場合においても現在の低割合抽選テーブルLTを維持するようになっている。また、高割合抽選テーブルHTを参照して演出テーブルを決定する状況において、前記判定割合が規定値と同じであれば、参照する抽選テーブルを変更することなく高割合抽選テーブルHTを維持する。そして、判定割合が規定値より低くなった場合は、参照する抽選テーブルを高割合抽選テーブルHTから標準抽選テーブルSTに変更する。なお、実施例では、高割合抽選テーブルHTが、操作系演出パターンの決定割合が最高となる抽選テーブルとして設定されているので、高割合抽選テーブルHTを参照して演出テーブルを決定する状況において判定割合が規定値より高くなった場合においても現在の高割合抽選テーブルHTを維持するようになっている。
ここで、前記規定値は、例えば50%等のように範囲のないものであっても、40%〜60%の所定範囲として設定することができる。すなわち、判定割合が40%〜60%の範囲であれば、現状の抽選テーブルを維持し、判定割合が40%より低い場合には現在用いられている抽選テーブルより操作演出パターンの決定割合が低くなる抽選テーブルに変更し、判定割合が60%より高い場合には現在用いられている抽選テーブルより操作演出パターンの決定割合が高くなる抽選テーブルに変更するようにしてもよい。
(演出パターン決定処理について)
図18は、前記演出制御CPU65aで実行される演出パターン決定処理の流れを示すフローチャートである。なお、標準抽選テーブルSTを参照して演出テーブルを決定している状況に基づいて説明する。
図18に示す演出パターン決定処理では、前記演出制御CPU65aが抽選テーブル変更判断期間の計時を開始する(ステップC10)。演出制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aからの特図変動パターン指定コマンドの入力に基づいて、標準抽選テーブルSTを参照して演出テーブルの種類を決定し、決定した演出テーブルを参照して演出パターンを決定する(ステップC11)。演出制御CPU65aは、決定した演出パターンが操作演出パターンであるか否かを判定し(ステップC12)、否定の場合、すなわち非操作演出パターンが決定された場合は、該非操作演出パターンで特定される非操作系演出を実行させた後(ステップC18)、ステップC19に移行する。また、ステップC12の判定結果が肯定の場合は、操作演出パターンの決定回数に1加算する(ステップC13)。そして、演出制御CPU65aは、ステップC14において有効期間E内に操作演出パターンの種類に対応する操作検出センサ38,39からの検出信号が入力されたか否かを判定(操作ボタン36,37が操作されたか否かを判定)し、該ステップC14の判定結果が肯定の場合は、操作回数に1加算し、特定演出を実行させる(ステップC15、C16)。また、演出制御CPU65aは、ステップC14の判定結果が否定の場合は、非特定演出C17を実行させる(ステップC17)。
次に、ステップC19で抽選テーブル変更判断期間が終了したか否かを判定し、否定であればステップC11に戻って処理を繰り返す。すなわち、引続き標準抽選テーブルSTを参照して演出テーブルを決定し、決定した演出テーブルを参照して演出パターンを決定する。ステップC19の判定結果が肯定の場合には、演出制御CPU65aは、ステップC20に移行し、抽選テーブル変更判断期間中において操作演出パターンが決定された回数に対する操作ボタン36,37が操作された回数の判定割合が、規定値より低いか否かを判定し、肯定の場合は、以後に参照する抽選テーブルを、現在の抽選テーブルより操作演出パターンの決定割合が低くなる抽選テーブルに変更する(ステップC21)。すなわち、低割合抽選テーブルLTに変更する。
前記ステップC20の判定結果が否定の場合、演出制御CPU65aは、ステップC22において、抽選テーブル変更判断期間中において操作演出パターンが決定された回数に対する操作ボタン36,37が操作された回数の判定割合が、規定値と同じか否かを判定し、肯定の場合は、以後に参照する抽選テーブルの種類を変更することなく現在の抽選テーブルを維持する(ステップC23)。すなわち、引続き標準抽選テーブルSTを参照して演出テーブルを決定することとなる。ステップC22の判定結果が否定の場合、すなわち前記判定割合が規定値より高い場合は、以後に参照する抽選テーブルを、現在の抽選テーブルより操作演出パターンの決定割合が高くなる抽選テーブルに変更する(ステップC24)。すなわち、高割合抽選テーブルHTに変更する。
ここで、前記演出パターン決定処理は、実施例のパチンコ機10に設定されている各種の遊技状態(通常遊技状態、非確変・変短遊技状態、確変・変短遊技状態)において共通して実行可能に構成されている。すなわち、実施例のパチンコ機10は、通常遊技状態、非確変・変短遊技状態および確変・変短遊技状態の夫々の遊技状態において、演出パターン(操作演出)を決定する際に参照する演出テーブルの種類を決定するための抽選テーブルを、前記判定割合に応じて変更可能に構成されている。言い替えると、実施例のパチンコ機10は、各操作演出パターン(操作演出)1a、1b、1c、2a、2b、2cの決定割合が異なる演出テーブルV1A、V1B、V1C、L1A、L1B、L1C、V2A、V2B、V2C、L2A、L2B、L2Cを変更することで、同じ遊技状態において操作演出パターン(操作演出)1a、1b、1c、2a、2b、2cが決定される割合を変更し得るようになっている。また、各演出テーブルV1A、V1B、V1C、L1A、L1B、L1C、V2A、V2B、V2C、L2A、L2B、L2Cにおいて設定されている各操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cで特定されるボタン演出(操作演出)が実行された場合における大当り遊技が付与される期待度が異なるよう設定されているので、実施例のパチンコ機10は、演出テーブルV1A、V1B、V1C、L1A、L1B、L1C、V2A、V2B、V2C、L2A、L2B、L2Cを変更することで、期待度が異なる操作演出を決定する割合を、同じ遊技状態において変更し得るように構成されているといえる。
また、パチンコ機10に設定されている各種の遊技状態において共通して前記演出パターン決定処理が実行可能であるので、各種の遊技状態に対応する演出モードにおいて演出パターン決定処理が実行可能である。すなわち、前記通常演出モード、確変演出モード、第1潜伏演出モードおよび第2潜伏演出モードの夫々の演出モードにおいて、演出パターン(操作演出)を決定する際に参照する演出テーブルの種類を決定するための抽選テーブルを、前記判定割合に応じて変更可能に構成されている。言い替えると、各操作演出パターン(操作演出)1a、1b、1c、2a、2b、2cの決定割合が異なる演出テーブルV1A、V1B、V1C、L1A、L1B、L1C、V2A、V2B、V2C、L2A、L2B、L2Cを変更することで、同じ演出モードにおいて操作演出パターン(操作演出)1a、1b、1c、2a、2b、2cが決定される割合を変更し得るようになっている。また、各演出テーブルV1A、V1B、V1C、L1A、L1B、L1C、V2A、V2B、V2C、L2A、L2B、L2Cにおいて設定されている各操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cで特定されるボタン演出(操作演出)が実行された場合における大当り遊技が付与される期待度が異なるよう設定されているので、実施例のパチンコ機10は、演出テーブルV1A、V1B、V1C、L1A、L1B、L1C、V2A、V2B、V2C、L2A、L2B、L2Cを変更することで、期待度が異なる操作演出を決定する割合を、同じ演出モードにおいて変更し得るように構成されているといえる。
前記演出制御CPU65aは、図柄変動演出等の各種の演出を決定する演出決定手段としての機能を備える。そして、演出決定手段としての演出制御CPU65aが決定した演出を実行する演出実行手段としての機能を、前記図柄表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19が備えている。また、演出制御CPU65aは、演出決定手段としての演出制御CPU65aが操作演出を決定した回数を計数する演出計数手段としての機能を有する。また、演出決定手段としての演出制御CPU65aは、操作演出を決定する割合を、同じ遊技状態および同じ演出モードにおいて変更し得るよう構成されている。また、前述したように、抽選テーブル変更判断期間中における操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cが決定された回数に対して操作ボタン36,37が操作された判定割合に基づいて抽選テーブルST、HT、LTを変更する演出制御CPU65aは、所定期間における操作演出が決定された回数に対して操作手段が操作された回数を監視して、該操作手段が操作された割合を算出する操作割合算出手段としての機能を有する。また、演出決定手段としての演出制御CPU65aは、操作割合算出手段としての演出制御CPU65aが算出した割合(判定割合)が規定値より低い場合には、操作演出を標準割合より低い割合で決定し、操作割合算出手段としての演出制御CPU65aが算出した割合(判定割合)が規定値より高い場合には、操作演出を標準割合以上の割合で決定するよう構成されている。そして、パチンコ機10では、各抽選テーブルST、HT、LTを参照して決定される演出テーブルV1A、V1B、V1C、L1A、L1B、L1C、V2A、V2B、V2C、L2A、L2B、L2Cの種類が異なり、かつ各演出テーブルV1A、V1B、V1C、L1A、L1B、L1C、V2A、V2B、V2C、L2A、L2B、L2Cに設定される各操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cの決定割合が異なるように設定されていることから、演出制御CPU65aが抽選テーブルST、HT、LTの種類を変更することで演出テーブルV1A、V1B、V1C、L1A、L1B、L1C、V2A、V2B、V2C、L2A、L2B、L2Cの種類が変更されて、その結果として操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cで特定される操作演出(ボタン演出)が決定される割合が変更されるようになっている。また、操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cが決定された回数に対して操作ボタン36,37が操作された判定割合に基づいて抽選テーブルST、HT、LTを変更する演出制御CPU65aは、操作演出(ボタン演出)が決定された頻度に応じて、該操作演出(ボタン演出)を決定する割合を変更するよう構成されているものといえる。
前記演出決定手段としての演出制御CPU65aは、前記変動パターン決定手段としてのメイン制御CPU60aが変動パターンを決定したことを契機として演出を決定するよう構成される。また、前述したように、スーパーリーチはずれ変動パターンP3やスーパーリーチ大当り変動パターンP5の入力を契機として抽選テーブルST、HT、LTの種類を変更する演出制御CPU65aは、変動パターン決定手段としてのメイン制御CPU60aが決定した同じ変動パターンP3、P5に対し、異なる演出テーブルV1A、V1B、V1C、L1A、L1B、L1C、V2A、V2B、V2C、L2A、L2B、L2Cを参照して演出を決定し得るよう構成されている。
〔実施例の作用〕
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
前記前枠13の前面側に設けられた前記操作ハンドル16の操作レバー16aを遊技者が回転操作すると、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が遊技領域20a内に打ち出される。このとき、前記操作レバー16aの回動量に応じてパチンコ球の打ち出し位置が変化し、打ち出し位置に応じて遊技領域20aの第1球流下経路または第2球流下経路をパチンコ球が流下する。
前記遊技盤20の遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球が始動入賞装置29の始動入賞口30,31に入賞すると、該パチンコ球の入賞を前記始動入賞検出センサ34,35が検出する。始動入賞検出センサ34,35から検出信号が前記メイン制御CPU60aに入力されると、該メイン制御CPU60aにおいて大当り判定(当り判定)が実行され、該大当り判定の判定結果が肯定の場合には(大当り遊技を付与する場合には)、メイン制御CPU60aは大当り用の特図変動パターンを決定する。また、大当り判定(当り判定)の判定結果が否定の場合には(大当り遊技を付与しない場合には)、メイン制御CPU60aははずれ用の特図変動パターンを決定する。
特図変動パターンを決定したメイン制御CPU60aは、演出制御CPU65aに対し、決定した特図変動パターンを特定する特図変動パターン指定コマンド(制御コマンド)を出力する。そして、演出制御CPU65aは、入力された特図変動パターン指定コマンドに基づいて演出パターンを決定し、該演出パターンを特定する演出パターン指定コマンドを表示制御基板70、ランプ制御基板72、音制御基板73に出力する。該演出パターン指定コマンドが入力された表示制御基板70、ランプ制御基板72、音制御基板73の制御下に、前記図柄表示装置17が図柄変動演出が開始されると共に、ランプ装置18およびスピーカ19においても図柄変動演出に関連する演出が実行される。また、メイン制御CPU60aは、前記指定した特図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力し、これによって前記図柄表示装置17の表示部17aに飾図が当り表示またははずれ表示で確定停止表示される。飾図が確定停止表示された図柄変動演出の結果、図柄表示装置17の表示部17aに所定の図柄組み合わせが表示されると、図柄変動演出の終了後に大当りが発生する。大当りが発生すると、表示部17aに表示された図柄組み合わせに応じて、前記遊技盤20に設けられた特別入賞装置40の特別入賞口41を開閉する特別用開閉部材43が所定条件で開放制御される大当り遊技が実行されると共に、サブ制御手段65,70の制御に基づいて図柄表示装置17の表示部17aにおいて大当り演出が行われる。
(ボタン演出について)
次に、前記メイン制御CPU60aから演出制御CPU65aに入力された特図変動パターン指定コマンドに基づく抽選テーブルの決定からボタン演出の決定までの作用について説明する。なお、前述したように、実施例では、前記リーチ後第2実行期間K3においてボタン演出が実行される場合で説明する。
前記演出制御CPU65aに、スーパーリーチはずれ変動パターンP3またはスーパーリーチ大当り変動パターンP5を特定する特図変動パターン指定コマンドが入力されると、該演出制御CPU65aは演出テーブル抽選用乱数を取得すると共に、この取得した演出テーブル抽選用乱数の値を、抽選テーブルST、HT、LTに設定されている演出テーブル抽選用判定値と比較して、演出テーブルの種類を決定する。初期状態では抽選テーブルとして標準抽選テーブルSTが設定されているので、演出制御CPU65aは、取得した演出テーブル抽選用乱数の値を、標準抽選テーブルSTに設定されている演出テーブル抽選用判定値と比較して、演出テーブルの種類を決定する。この標準抽選テーブルSTでは、前述したように、前記第1演出テーブルV1B、L1B、第2演出テーブルV2B、L2Bおよび非操作系演出テーブルKTにのみ演出テーブル抽選用判定値が設定されている(図14(a)参照)。従って、標準抽選テーブルSTを参照して演出テーブルを決定する場合は、特図変動パターン指定コマンドが特定する変動パターンがスーパーリーチはずれ変動パターンP3であれば、はずれ用第1演出テーブルL1B、はずれ用第2演出テーブルL2Bまたは非操作系演出テーブルKTの何れかが決定され、特図変動パターン指定コマンドが特定する変動パターンがスーパーリーチ大当り変動パターンP5であれば、当り用第1演出テーブルV1B、当り用第2演出テーブルV2Bまたは非操作系演出テーブルKTの何れかが決定される。
演出テーブルとしてはずれ用第1演出テーブルL1Bが決定されると、演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aからの特図変動パターン指定コマンドの入力タイミングにおいて取得した演出パターン抽選用乱数の値を、はずれ用第1演出テーブルL1Bに設定されている演出パターン抽選用判定値と比較して、演出パターンの種類を決定する。このはずれ用第1演出テーブルL1Bでは、前述したように、第1操作演出パターン1a、1b、1c等の操作系演出パターンと、第1非操作演出パターン1kおよび第2非操作演出パターン2k等の非操作系演出パターンとの決定割合が50%:50%に設定されており(図15(b)参照)、第1操作演出パターン1a、1b、1cが50%の割合で決定される。また、演出テーブルとしてはずれ用第2演出テーブルL2Bが決定されると、演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aからの特図変動パターン指定コマンドの入力タイミングにおいて取得した演出パターン抽選用乱数の値を、はずれ用第2演出テーブルL2Bに設定されている演出パターン抽選用判定値と比較して、演出パターンの種類を決定する。このはずれ用第2演出テーブルL2Bでは、前述したように、第2操作演出パターン2a、2b、2c等の操作系演出パターンと、第3非操作演出パターン3kおよび第4非操作演出パターン4k等の非操作系演出パターンとの決定割合が50%:50%に設定されており(図16(b)参照)、第2操作演出パターン2a、2b、2cが50%の割合で決定される。すなわち、はずれ用第1演出テーブルL1B、はずれ用第2演出テーブルL2Bの何れが演出テーブルとして決定された場合であっても、操作系演出パターンは、標準的な割合で決定される。そして、演出制御CPU65aは、操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cの何れかを決定した場合は、該操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cで特定されるボタン演出を、前記リーチ後第2実行期間K3で実行させるように前記表示制御基板70、ランプ制御基板72、音制御基板73を介して前記図柄表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御する。なお、演出制御CPU65aは、非操作演出パターン1k、2k、3k、4kの何れかを決定した場合は、該非操作演出パターン1k、2k、3k、4kで特定される非操作演出を、前記リーチ後第2実行期間K3で実行させるように前記表示制御基板70、ランプ制御基板72、音制御基板73を介して前記図柄表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御する。
演出テーブルとして当り用第1演出テーブルV1Bが決定されると、演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aからの特図変動パターン指定コマンドの入力タイミングにおいて取得した演出パターン抽選用乱数の値を、当り用第1演出テーブルV1Bに設定されている演出パターン抽選用判定値と比較して、演出パターンの種類を決定する。当り用第1演出テーブルV1Bでは、前述したように、第1操作演出パターン1a、1b、1c等の操作系演出パターンと、第1非操作演出パターン1kおよび第2非操作演出パターン2k等の非操作系演出パターンとの決定割合が50%:50%に設定されており(図15(a)参照)、第1操作演出パターン1a、1b、1cが50%の割合で決定される。また、演出テーブルとして当り用第2演出テーブルV2Bが決定されると、演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aからの特図変動パターン指定コマンドの入力タイミングにおいて取得した演出パターン抽選用乱数の値を、当り用第2演出テーブルV2Bに設定されている演出パターン抽選用判定値と比較して、演出パターンの種類を決定する。この当り用第2演出テーブルV2Bでは、前述したように、第2操作演出パターン2a、2b、2c等の操作系演出パターンと、第3非操作演出パターン3kおよび第4非操作演出パターン4k等の非操作系演出パターンとの決定割合が50%:50%に設定されており(図16(a)参照)、第2操作演出パターン2a、2b、2cが50%の割合で決定される。すなわち、当り用第1演出テーブルV1B、当り用第2演出テーブルV2Bの何れが演出テーブルとして決定された場合であっても、操作系演出パターンは、標準的な割合で決定される。そして、演出制御CPU65aは、操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cの何れかを決定した場合は、該操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cで特定されるボタン演出を、前記リーチ後第2実行期間K3で実行させるように前記表示制御基板70、ランプ制御基板72、音制御基板73を介して前記図柄表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御する。なお、演出制御CPU65aは、非操作演出パターン1k、2k、3k、4kの何れかを決定した場合は、該非操作演出パターン1k、2k、3k、4kで特定される非操作演出を、前記リーチ後第2実行期間で実行させるように前記表示制御基板70、ランプ制御基板72、音制御基板73を介して前記図柄表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御する。
また、演出テーブルとして非操作系演出テーブルKTが決定された場合は、非操作演出パターン1k、2k、3k、4kの何れかが決定され、操作系演出パターンが決定されることはない。
前記演出制御CPU65aでは、抽選テーブル変更判断期間の計時を開始すると共に、演出テーブルを参照して決定された演出パターンの種類が操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cであれば、操作演出パターンの決定回数に1加算する(図18参照)。また、演出制御CPU65aは、リーチ後第2実行期間K3で実行されたボタン演出の有効期間E中に、決定された操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cに対応する前記操作検出センサ38,39からの検出信号が入力された場合は、操作回数に1加算すると共に、操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cが決定された回数に対して操作ボタン36,37が操作された割合である判定割合を算出する。
前記演出制御CPU65aは、抽選テーブル変更判断期間が終了するまでは、演出テーブルを決定するために参照する抽選テーブルとして標準抽選テーブルSTを用い、前述した操作演出パターンの決定回数や操作ボタン36,37の操作回数を計数(加算)する。そして、抽選テーブル変更判断期間が終了すると、演出制御CPU65aは、判定割合と予め設定された規定値とを比較し、判定割合が規定値と同じである場合は、それ以後における演出テーブルを決定するために参照する抽選テーブルとして、現在用いられている標準抽選テーブルSTを維持する。すなわち、遊技者は、図柄変動演出において実行されるボタン演出に対して標準的な割合で操作ボタン36,37を操作して遊技に参加していると判断され、引き続き標準抽選テーブルSTを参照して演出テーブルを決定することで、ボタン演出の出現頻度を標準的な割合に維持する。これに対し、判定割合が規定値より低い場合および規定値より高い場合には、演出制御CPU65aは、演出テーブルを決定するために参照する抽選テーブルの種類を変更する。なお、抽選テーブル変更判断期間が終了すると、演出制御CPU65aは、該抽選テーブル変更判断期間をリセットする。
(判定割合が規定値より高い場合)
前記演出制御CPU65aは、前記判定割合が規定値より高い場合には、演出テーブルを決定するために参照する抽選テーブルを、標準抽選テーブルSTから高割合抽選テーブルHTに変更する。この高割合抽選テーブルHTでは、前述したように、前記第1演出テーブルV1A、L1A、第2演出テーブルV2A、L2Aおよび非操作系演出テーブルKTにのみ演出テーブル抽選用判定値が設定されている(図14(b) 参照)。従って、高割合抽選テーブルHTを参照して演出テーブルを決定する場合は、特図変動パターン指定コマンドが特定する変動パターンがスーパーリーチはずれ変動パターンP3であれば、はずれ用第1演出テーブルL1A、はずれ用第2演出テーブルL2Aまたは非操作系演出テーブルKTの何れかが決定され、特図変動パターン指定コマンドが特定する変動パターンがスーパーリーチ大当り変動パターンP5であれば、当り用第1演出テーブルV1A、当り用第2演出テーブルV2Aまたは非操作系演出テーブルKTの何れかが決定される。
演出テーブルとしてはずれ用第1演出テーブルL1Aが決定されると、演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aからの特図変動パターン指定コマンドの入力タイミングにおいて取得した演出パターン抽選用乱数の値を、はずれ用第1演出テーブルL1Aに設定されている演出パターン抽選用判定値と比較して、演出パターンの種類を決定する。このはずれ用第1演出テーブルL1Aでは、前述したように、第1操作演出パターン1a、1b、1c等の操作系演出パターンと、第1非操作演出パターン1kおよび第2非操作演出パターン2k等の非操作系演出パターンとの決定割合が80%:20%に設定されており(図15(b)参照)、第1操作演出パターン1a、1b、1cが80%の割合で決定される。また、演出テーブルとしてはずれ用第2演出テーブルL2Aが決定されると、演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aからの特図変動パターン指定コマンドの入力タイミングにおいて取得した演出パターン抽選用乱数の値を、はずれ用第2演出テーブルL2Aに設定されている演出パターン抽選用判定値と比較して、演出パターンの種類を決定する。このはずれ用第2演出テーブルL2Aでは、前述したように、第2操作演出パターン2a、2b、2c等の操作系演出パターンと、第3非操作演出パターン3kおよび第4非操作演出パターン4k等の非操作系演出パターンとの決定割合が80%:20%に設定されており(図16(b)参照)、第2操作演出パターン2a、2b、2cが80%の割合で決定される。すなわち、はずれ用第1演出テーブルL1A、はずれ用第2演出テーブルL2Aの何れが演出テーブルとして決定された場合であっても、操作系演出パターンは、標準割合より高い割合で決定される。そして、演出制御CPU65aは、操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cの何れかを決定した場合は、該操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cで特定されるボタン演出を、前記リーチ後第2実行期間K3で実行させるように前記表示制御基板70、ランプ制御基板72、音制御基板73を介して前記図柄表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御する。なお、演出制御CPU65aは、非操作演出パターン1k、2k、3k、4kの何れかを決定した場合は、該非操作演出パターン1k、2k、3k、4kで特定される非操作演出を、前記リーチ後第2実行期間K3で実行させるように前記表示制御基板70、ランプ制御基板72、音制御基板73を介して前記図柄表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御する。
演出テーブルとして当り用第1演出テーブルV1Aが決定されると、演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aからの特図変動パターン指定コマンドの入力タイミングにおいて取得した演出パターン抽選用乱数の値を、当り用第1演出テーブルV1Aに設定されている演出パターン抽選用判定値と比較して、演出パターンの種類を決定する。当り用第1演出テーブルV1Aでは、前述したように、第1操作演出パターン1a、1b、1c等の操作系演出パターンと、第1非操作演出パターン1kおよび第2非操作演出パターン2k等の非操作系演出パターンとの決定割合が80%:20%に設定されており(図15(a)参照)、第1操作演出パターン1a、1b、1cが80%の割合で決定される。また、演出テーブルとして当り用第2演出テーブルV2Aが決定されると、演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aからの特図変動パターン指定コマンドの入力タイミングにおいて取得した演出パターン抽選用乱数の値を、当り用第2演出テーブルV2Aに設定されている演出パターン抽選用判定値と比較して、演出パターンの種類を決定する。この当り用第2演出テーブルV2Aでは、前述したように、第2操作演出パターン2a、2b、2c等の操作系演出パターンと、第3非操作演出パターン3kおよび第4非操作演出パターン4k等の非操作系演出パターンとの決定割合が80%:20%に設定されており(図16(a)参照)、第2操作演出パターン2a、2b、2cが80%の割合で決定される。すなわち、当り用第1演出テーブルV1A、当り用第2演出テーブルV2Aの何れが演出テーブルとして決定された場合であっても、操作系演出パターンは、標準割合より高い割合で決定される。そして、演出制御CPU65aは、操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cの何れかを決定した場合は、該操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cで特定されるボタン演出を、前記リーチ後第2実行期間K3で実行させるように前記表示制御基板70、ランプ制御基板72、音制御基板73を介して前記図柄表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御する。なお、演出制御CPU65aは、非操作演出パターン1k、2k、3k、4kの何れかを決定した場合は、該非操作演出パターン1k、2k、3k、4kで特定される非操作演出を、前記リーチ後第2実行期間で実行させるように前記表示制御基板70、ランプ制御基板72、音制御基板73を介して前記図柄表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御する。
このように、判定割合が規定値より高い場合に、演出テーブルを決定するために参照する抽選テーブルを、標準抽選テーブルSTから高割合抽選テーブルHTに変更することで、操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cで特定されるボタン演出の出現頻度が高くなる。すなわち、ボタン演出の出現頻度が標準割合となっている状況において、遊技者が規定値より高い割合で操作ボタン36,37を操作している場合は、ボタン演出を好む遊技者と判断され、より多くのボタン演出を出現させることで、興趣を向上することができる。
(判定割合が規定値より低い場合)
前記演出制御CPU65aは、前記判定割合が規定値より低い場合には、演出テーブルを決定するために参照する抽選テーブルを、標準抽選テーブルSTから低割合抽選テーブルLTに変更する。この低割合抽選テーブルLTでは、前述したように、前記第1演出テーブルV1C、L1C、第2演出テーブルV2C、L2Cおよび非操作系演出テーブルKTにのみ演出テーブル抽選用判定値が設定されている(図14(c)参照)。従って、低割合抽選テーブルLTを参照して演出テーブルを決定する場合は、特図変動パターン指定コマンドが特定する変動パターンがスーパーリーチはずれ変動パターンP3であれば、はずれ用第1演出テーブルL1C、はずれ用第2演出テーブルL2Cまたは非操作系演出テーブルKTの何れかが決定され、特図変動パターン指定コマンドが特定する変動パターンがスーパーリーチ大当り変動パターンP5であれば、当り用第1演出テーブルV1C、当り用第2演出テーブルV2Cまたは非操作系演出テーブルKTの何れかが決定される。
演出テーブルとしてはずれ用第1演出テーブルL1Cが決定されると、演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aからの特図変動パターン指定コマンドの入力タイミングにおいて取得した演出パターン抽選用乱数の値を、はずれ用第1演出テーブルL1Cに設定されている演出パターン抽選用判定値と比較して、演出パターンの種類を決定する。このはずれ用第1演出テーブルL1Cでは、前述したように、第1操作演出パターン1a、1b、1c等の操作系演出パターンと、第1非操作演出パターン1kおよび第2非操作演出パターン2k等の非操作系演出パターンとの決定割合が20%:80%に設定されており(図15(b)参照)、第1操作演出パターン1a、1b、1cが20%の割合で決定される。また、演出テーブルとしてはずれ用第2演出テーブルL2Cが決定されると、演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aからの特図変動パターン指定コマンドの入力タイミングにおいて取得した演出パターン抽選用乱数の値を、はずれ用第2演出テーブルL2Cに設定されている演出パターン抽選用判定値と比較して、演出パターンの種類を決定する。このはずれ用第2演出テーブルL2Cでは、前述したように、第2操作演出パターン2a、2b、2c等の操作系演出パターンと、第3非操作演出パターン3kおよび第4非操作演出パターン4k等の非操作系演出パターンとの決定割合が20%:80%に設定されており(図16(b)参照)、第2操作演出パターン2a、2b、2cが20%の割合で決定される。すなわち、はずれ用第1演出テーブルL1C、はずれ用第2演出テーブルL2Cの何れが演出テーブルとして決定された場合であっても、操作系演出パターンは、標準割合より低い割合で決定される。そして、演出制御CPU65aは、操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cの何れかを決定した場合は、該操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cで特定されるボタン演出を、前記リーチ後第2実行期間K3で実行させるように前記表示制御基板70、ランプ制御基板72、音制御基板73を介して前記図柄表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御する。なお、演出制御CPU65aは、非操作演出パターン1k、2k、3k、4kの何れかを決定した場合は、該非操作演出パターン1k、2k、3k、4kで特定される非操作演出を、前記リーチ後第2実行期間K3で実行させるように前記表示制御基板70、ランプ制御基板72、音制御基板73を介して前記図柄表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御する。
演出テーブルとして当り用第1演出テーブルV1Cが決定されると、演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aからの特図変動パターン指定コマンドの入力タイミングにおいて取得した演出パターン抽選用乱数の値を、当り用第1演出テーブルV1Cに設定されている演出パターン抽選用判定値と比較して、演出パターンの種類を決定する。当り用第1演出テーブルV1Cでは、前述したように、第1操作演出パターン1a、1b、1c等の操作系演出パターンと、第1非操作演出パターン1kおよび第2非操作演出パターン2k等の非操作系演出パターンとの決定割合が20%:80%に設定されており(図15(a)参照)、第1操作演出パターン1a、1b、1cが20%の割合で決定される。また、演出テーブルとして当り用第2演出テーブルV2Cが決定されると、演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aからの特図変動パターン指定コマンドの入力タイミングにおいて取得した演出パターン抽選用乱数の値を、当り用第2演出テーブルV2Cに設定されている演出パターン抽選用判定値と比較して、演出パターンの種類を決定する。この当り用第2演出テーブルV2Cでは、前述したように、第2操作演出パターン2a、2b、2c等の操作系演出パターンと、第3非操作演出パターン3kおよび第4非操作演出パターン4k等の非操作系演出パターンとの決定割合が20%:80%に設定されており(図16(a)参照)、第2操作演出パターン2a、2b、2cが20%の割合で決定される。すなわち、当り用第1演出テーブルV1C、当り用第2演出テーブルV2Cの何れが演出テーブルとして決定された場合であっても、操作系演出パターンは、標準割合より低い割合で決定される。そして、演出制御CPU65aは、操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cの何れかを決定した場合は、該操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cで特定されるボタン演出を、前記リーチ後第2実行期間K3で実行させるように前記表示制御基板70、ランプ制御基板72、音制御基板73を介して前記図柄表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御する。なお、演出制御CPU65aは、非操作演出パターン1k、2k、3k、4kの何れかを決定した場合は、該非操作演出パターン1k、2k、3k、4kで特定される非操作演出を、前記リーチ後第2実行期間K3で実行させるように前記表示制御基板70、ランプ制御基板72、音制御基板73を介して前記図柄表示装置17、ランプ装置18、スピーカ19を制御する。
このように、判定割合が規定値より低い場合に、演出テーブルを決定するために参照する抽選テーブルを、標準抽選テーブルSTから低割合抽選テーブルLTに変更することで、操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cで特定されるボタン演出の出現頻度が低くなる。すなわち、ボタン演出の出現頻度が標準割合となっている状況において、遊技者が規定値より低い割合で操作ボタン36,37を操作している場合は、ボタン演出を好まない遊技者と判断され、ボタン演出の出現頻度を抑制(低下)することで、好まないボタン演出が多く出現して遊技者の興趣を低下させるのを防ぐことができる。
実施例のパチンコ機10では、ボタン演出が決定された回数に対する遊技者が操作ボタン36,37を操作した回数の割合(判定割合)に応じて、ボタン演出が出現する頻度(操作演出パターンが決定される割合)を変更するようにしたので、遊技者の好みに合った頻度でボタン演出を出現させることができ、興趣を向上することができる。すなわち、ボタン演出を好むと思われる遊技者の場合にはボタン演出の出現頻度を高くし、ボタン演出を好まないと思われる遊技者の場合にはボタン演出の出現頻度を低くすることで、興趣を向上し得る。また、ボタン演出が出現する頻度の変更は、パチンコ機10に設定されている同じ遊技状態において行い得るようにしたので、同じ遊技状態が長く続いた場合においても、遊技者が演出に飽きるのを防いで演出による興趣を高め、遊技機の稼働率を向上し得る。また、ボタン演出が出現する頻度の変更は、パチンコ機10に設定されている同じ演出モードにおいても行い得るようにしたので、同じ演出モードが長く続いた場合においても、遊技者が演出に飽きるのを防いで演出による興趣を高め、遊技機の稼働率を向上し得る。
実施例のパチンコ機10では、各演出テーブルV1A、V1B、V1C、V2A、V2B、V2Cを参照して決定される操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cが実行された場合における大当りが付与される期待度が異なるよう構成したので、同じ遊技状態においてボタン演出が出現する頻度を変更することで、同じ遊技状態において期待度が異なるボタン演出(操作演出)の出現頻度を変えることができ、遊技者が演出に飽きるのを防いで演出による興趣を高め、遊技機の稼働率を向上し得る。また、ボタン演出が出現する頻度の変更は、パチンコ機10に設定されている同じ演出モードにおいても行い得るようにしたので、同じ演出モードにおいて期待度が異なるボタン演出(操作演出)の出現頻度を変えることができ、遊技者が演出に飽きるのを防いで演出による興趣を高め、遊技機の稼働率を向上し得る。更に、実施例のパチンコ機10では、メイン制御CPU60aが決定した特図変動パターン(スーパーリーチはずれ変動パターンP3またはスーパーリーチ大当り変動パターンP5)が同じであっても、第1操作ボタン36を用いた第1ボタン演出(第1操作演出)や第2操作ボタン37を用いた第2ボタン演出(第2操作演出)の出現頻度を変えることができるので、演出が単調となるのを防いで興趣を向上し得る。
また、前記操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cを決定する割合が異なる複数種類の演出テーブルV1A、V1B、V1C、L1A、L1B、L1C、V2A、V2B、V2C、L2A、L2B、L2Cを設け、該演出テーブルV1A、V1B、V1C、L1A、L1B、L1C、V2A、V2B、V2C、L2A、L2B、L2Cの種類を変更することで操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cで特定されるボタン演出(操作演出)の出現頻度を変えることができるよう構成したので、演出テーブルの種類を増やすことによってボタン演出(操作演出)の出現頻度のバリエーションの多様化を図ることができる。
〔別実施例について〕
次に、別実施例に係るパチンコ機について説明する。別実施例のパチンコ機は、前記実施例のパチンコ機10と基本的な構成は同じであるので、別実施例のパチンコ機については、実施例のパチンコ機10と異なる部分についてのみ説明し、実施例に既出の同じまたは同種の構成部材には同じ符号を付して詳細説明は省略する。
〔第1別実施例について〕
前記実施例では、ボタン演出が決定された回数に対する遊技者が操作ボタン36,37を操作した回数の割合(判定割合)に応じて、ボタン演出が出現する頻度(操作演出パターンが決定される割合)を変更するようにしたが、第1別実施例のパチンコ機では、予め設定された期間におけるボタン演出(操作演出)が決定された頻度に応じてボタン演出(操作演出)を決定する割合を変更するよう構成されている。具体的には、前記演出制御CPU65aは、予め設定された抽選テーブル変更判断期間(所定期間)における前記操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cが決定された回数を計数し、該抽選テーブル変更判断期間中における操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cが決定された頻度が、予め設定された規定頻度未満であれば、操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cが決定される割合が高くなる抽選テーブルに変更し、頻度が規定頻度以上であれば、操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cが決定される割合が低くなる抽選テーブルに変更する。
図19は、第1別実施例において前記演出制御CPU65aで実行される演出パターン決定処理の流れを示すフローチャートである。なお、標準抽選テーブルSTを参照して演出テーブルを決定している状況に基づいて説明する。
図19に示す演出パターン決定処理では、前記演出制御CPU65aが抽選テーブル変更判断期間の計時を開始する(ステップD10)。演出制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aからの特図変動パターン指定コマンドの入力に基づいて、標準抽選テーブルSTを参照して演出テーブルの種類を決定し、決定した演出テーブルを参照して演出パターンを決定する(ステップD11)。演出制御CPU65aは、決定した演出パターンが操作演出パターンであるか否かを判定し(ステップD12)、否定の場合、すなわち非操作演出パターンが決定された場合は、該非操作演出パターンで特定される非操作系演出を実行させた後(ステップD15)、ステップD16に移行する。また、ステップD12の判定結果が肯定の場合は、操作演出パターンの決定回数に1加算し(ステップD13)、演出制御CPU65aは、操作演出パターンで特定される操作系演出を実行させる(ステップD14)。
次に、ステップD16で抽選テーブル変更判断期間が終了したか否かを判定し、否定であればステップD11に戻って処理を繰り返す。すなわち、引続き標準抽選テーブルSTを参照して演出テーブルを決定し、決定した演出テーブルを参照して演出パターンを決定する。ステップD16の判定結果が肯定の場合には、演出制御CPU65aは、ステップD17に移行し、抽選テーブル変更判断期間中において操作演出パターンが決定された頻度が、規定頻度未満であるか否かを判定し、肯定の場合は、以後に参照する抽選テーブルを、現在の抽選テーブルより操作演出パターンの決定割合が高くなる抽選テーブルに変更する(ステップD18)。すなわち、高割合抽選テーブルHTに変更する。一方、ステップD17の判定結果が否定の場合は、演出制御CPU65aは、以後に参照する抽選テーブルを、現在の抽選テーブルより操作演出パターンの決定割合が低くなる抽選テーブルに変更する(ステップD19)。すなわち、低割合抽選テーブルLTに変更する。
第1別実施例のパチンコ機では、操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cで特定されるボタン演出(操作演出)が決定された頻度に応じて、該ボタン演出(操作演出)が決定される割合が変更されるので、遊技者の手を煩わせることなく操作演出の出現頻度を変えることができ、演出の興趣を向上し得る。すなわち、操作演出の出現頻度が長期に亘って高いままとなることで、遊技者が操作演出に飽きてしまって演出に対する興趣が低下したり、操作演出の出現頻度が長期に亘って低いままとなることで、操作演出を楽しみにしている遊技者の遊技に対する意欲が低下するのを抑えることができ、興趣を向上し得る。なお、実施例のパチンコ機10のように、演出テーブルV1A、V1B、V1C、L1A、L1B、L1C、V2A、V2B、V2C、L2A、L2B、L2Cにおける操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cが決定される割合は概ね設定されているが、乱数と判定値とを用いた抽選により決定される結果として偏りが生じた場合に、このような偏りを第1別実施例のパチンコ機の構成を備えることで防ぐことができるものである。
〔第2別実施例について〕
前記第1別実施例では、抽選テーブル変更判断期間におけるボタン演出(操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2c)が決定された頻度に応じてボタン演出(操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2c)を決定する割合を変更するよう構成したが、第2別実施例では、ボタン演出(操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2c)が決定された回数が、予め設定された設定回数となった場合に、自動的にボタン演出(操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2c)を決定する割合を変更するよう構成されている。具体的には、演出制御CPU65aは、操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cが決定された回数を計数し、その計数値が設定回数となった場合に、演出制御CPU65aは、演出テーブルを決定するための抽選テーブルの種類を変更する。これにより、前述したように操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cが決定される割合が変更される。なお、第2別実施例では、抽選テーブルの種類の変更は、乱数と判定値とを用いて前述した抽選テーブによる演出テーブルの決定と同様の処理によってランダムに決定される。なお、演出制御CPU65aは、設定回数を計数すると計数値をリセットし、演出制御CPU65aは、設定回数毎に操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cが決定される割合を変更するよう構成される。
第2別実施例のパチンコ機では、操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cで特定されるボタン演出(操作演出)が設定回数決定される毎に、該ボタン演出(操作演出)の出現頻度を変えることができるので、演出の興趣を向上し得る。なお、第2別実施例のパチンコ機では、演出制御CPU65aが、演出決定手段としての演出制御CPU65aが操作演出を決定した回数を計数する演出計数手段としての機能を有し、演出決定手段としての演出制御CPU65aは、演出計数手段としての演出制御CPU65aが設定回数を計数した場合に、操作演出を決定する割合を変更するよう構成されている。
〔第3別実施例について〕
前記第2別実施例では、ボタン演出(操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2c)が決定された回数が、予め設定された設定回数となった場合に、自動的にボタン演出(操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2c)を決定する割合を変更するよう構成したが、第3別実施例では、予め設定された設定時間が経過した場合に、自動的にボタン演出(操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2c)を決定する割合を変更するよう構成されている。具体的には、予め設定された条件を契機として演出制御CPU65aが備えるタイマによる時間の計時を開始し、該タイマが設定時間を計時した場合に、演出制御CPU65aは、演出テーブルを決定するための抽選テーブルの種類を変更する。これにより、前述したように操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cが決定される割合が変更される。なお、第3別実施例においても、抽選テーブルの種類の変更は、前記第2別実施例と同様に、乱数と判定値とを用いて前述した抽選テーブによる演出テーブルの決定と同様の処理によってランダムに決定される。なお、タイマは、設定時間を計時したときにリセットされて、演出制御CPU65aは、設定時間毎に操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cが決定される割合を変更するよう構成される。
第3別実施例のパチンコ機では、設定時間毎にボタン演出(操作演出)の出現頻度を変えることができるので、演出の興趣を向上し得る。なお、第3別実施例のパチンコ機では、演出制御CPU65aが備えるタイマが、時間を計る計時手段として機能し、演出決定手段としての演出制御CPU65aは、計時手段としてのタイマが設定時間を計時した場合に、操作演出を決定する割合を変更するよう構成されている。
〔第4別実施例について〕
前記第1別実施例では、予め設定された期間における全ての種類のボタン演出(操作演出)が決定された頻度に応じてボタン演出(操作演出)を決定する割合を変更するよう構成されているが、第4別実施例では、ボタン演出の種類毎の頻度に応じて対応する種類のボタン演出(操作演出)を決定する割合を変更するよう構成されている。具体的には、前記演出制御CPU65aは、予め設定された演出テーブル変更判断期間(所定期間)における前記第1操作ボタン36を用いた第1ボタン演出(第1操作演出)を特定する第1操作演出パターン1a、1b、1cが決定された回数(第1操作演出決定回数)を計数し、演出パターンを決定するために参照する演出テーブルとして、該演出テーブル変更判断期間中における第1操作演出パターン1a、1b、1cが決定された第1操作演出決定頻度が予め設定された規定頻度未満であれば、第1操作演出パターン1a、1b、1cが決定される割合が高くなる演出テーブルに変更し、第1操作演出決定頻度が規定頻度以上であれば、第1操作演出パターン1a、1b、1cが決定される割合が低くなる演出テーブルに変更する。また、演出制御CPU65aは、予め設定された演出テーブル変更判断期間(所定期間)における前記第2操作ボタン37を用いた第2ボタン演出(第2操作演出)を特定する第2操作演出パターン2a、2b、2cが決定された回数(第2操作演出決定回数)を計数し、演出パターンを決定するために参照する演出テーブルとして、該演出テーブル変更判断期間中における第2操作演出パターン2a、2b、2cが決定された第2操作演出決定頻度が予め設定された規定頻度未満であれば、第2操作演出パターン2a、2b、2cが決定される割合が高くなる演出テーブルに変更し、第2操作演出決定頻度が規定頻度以上であれば、第2操作演出パターン2a、2b、2cが決定される割合が低くなる演出テーブルに変更する。
なお、第4別実施例における演出テーブルとしては、前記実施例で例示した演出テーブルV1A、V1B、V1C、L1A、L1B、L1C、V2A、V2B、V2C、L2A、L2B、L2C、KTを用いることができる。
図20は、第4別実施例において前記演出制御CPU65aで実行される演出パターン決定処理の流れを示すフローチャートである。なお、演出テーブルV1B、L1B、V2B、L2Bを参照して演出パターンを決定している状況に基づいて説明する。
図20に示す演出パターン決定処理では、前記演出制御CPU65aが演出テーブル変更判断期間の計時を開始する(ステップE10)。演出制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aからの特図変動パターン指定コマンドの入力に基づいて、演出テーブルV1B、L1B、V2B、L2Bを参照して演出パターンを決定する(ステップE11)。演出制御CPU65aは、決定した演出パターンが操作演出パターンであるか否かを判定し(ステップE12)、否定の場合、すなわち非操作演出パターンが決定された場合は、該非操作演出パターンで特定される非操作系演出を実行させた後(ステップE15)、ステップE16に移行する。また、ステップE12の判定結果が肯定の場合は、決定された種類毎に操作演出パターンの決定回数に1加算する(ステップE13)。すなわち、第1操作演出パターン1a、1b、1cが決定された場合は、第1操作演出決定回数に1加算し、第2操作演出パターン2a、2b、2cが決定された場合は、第2操作演出決定回数に1加算する。そして、演出制御CPU65aは、決定された操作演出パターンで特定される操作系演出を実行させる(ステップE14)。
次に、ステップE16で演出テーブル変更判断期間が終了したか否かを判定し、否定であればステップE11に戻って処理を繰り返す。すなわち、引続き演出テーブルV1B、L1B、V2B、L2Bを参照して演出パターンを決定する。ステップE16の判定結果が肯定の場合には、演出制御CPU65aは、ステップE17に移行し、演出テーブル変更判断期間中において第1操作演出パターン1a、1b、1cが決定された第1操作演出決定頻度が、規定頻度未満であるか否かを判定し、肯定の場合は、以後に第1操作演出パターンを決定するために参照する演出テーブルを、現在の演出テーブルより第1操作演出パターンの決定割合が高くなる演出テーブルに変更する(ステップE18)。すなわち、第1演出テーブルV1A、L1Aに変更する。また、ステップE17では、演出テーブル変更判断期間中において第2操作演出パターン2a、2b、2cが決定された第2操作演出決定頻度が、規定頻度未満であるか否かを判定し、肯定の場合は、以後に第2操作演出パターンを決定するために参照する演出テーブルを、現在の演出テーブルより第2操作演出パターンの決定割合が高くなる演出テーブルに変更する(ステップE18)。すなわち、第2演出テーブルV2A、L2Aに変更する。
一方、ステップE17の判定結果が否定の場合は、演出制御CPU65aは、以後に演出パターンを決定するために参照する演出テーブルを、現在の演出テーブルより操作演出パターンの決定割合が低くなる演出テーブルに変更する(ステップE19)。すなわち、第1操作演出決定頻度が規定頻度以上であれば、第1操作演出パターンを決定するために参照する演出テーブルを、第1演出テーブルV1C、L1Cに変更し、第2操作演出決定頻度が規定頻度以上であれば、第2操作演出パターンを決定するために参照する演出テーブルを、第2演出テーブルV2C、L2Cに変更する。
第4別実施例のパチンコ機では、ボタン演出の種類毎の決定頻度に応じて、対応する種類のボタン演出が決定される割合を変更するようにしたので、第1ボタン演出と第2ボタン演出との出現頻度を変えることができ、遊技者が演出に飽きるのを防いで演出による興趣を高め、遊技機の稼働率を向上し得る。また、ボタン演出が決定される割合の変更は、演出制御CPU65aが第1操作演出パターン1a、1b、1cまたは第2操作演出パターン2a、2b、2cを決定する割合が異なるように設定されている演出テーブルV1A、V1B、L1C、L1A、L1B、L1C、V2A、V2B、V2C、L2A、L2B、L2Cの種類を変更することで行うようにしたので、対応する操作演出パターンを決定する割合が異なる演出テーブルの種類を増やすことによって、ボタン演出の出現頻度のバリエーションの多様化を図ることができる。
また、第4別実施例のパチンコ機では、前記実施例のパチンコ機10と同様に、変動パターンの種類が同じであっても第1ボタン演出や第2ボタン演出の出現頻度を変えることができるので、変動パターンの種類を増やすことなくバリエーションに富む演出を行うことができ、演出が単調となるのを防いで興趣を向上し得る。
なお、第4別実施例のパチンコ機では、ボタン演出の種類毎の決定頻度に応じて、対応する種類のボタン演出が決定される割合を変更するようにしたが、第1ボタン演出および第2ボタン演出の何れか一方の決定頻度に応じて、第1ボタン演出および第2ボタン演出の両方のボタン演出が決定される割合を変更するようにすることができる。例えば、演出テーブルV1B、L1B、V2B、L2Bを参照して演出パターンを決定している状況において、第1操作演出決定頻度が規定頻度未満の場合に、第1操作演出パターンを決定するために参照する演出テーブルおよび第2操作演出パターンを決定するために参照する演出テーブルの両方を、現在の演出テーブルより各操作演出パターンの決定割合が高くなる演出テーブルV1A、L1A、V2A、L2Aに変更し、第1操作演出決定頻度が規定頻度以上の場合に、第1操作演出パターンを決定するために参照する演出テーブルおよび第2操作演出パターンを決定するために参照する演出テーブルの両方を、現在の演出テーブルより各操作演出パターンの決定割合が低くなる演出テーブルV1C、L1C、V2C、L2Cに変更する。また、第2操作演出決定頻度が規定頻度未満の場合および以上の場合にも、同様に第1操作演出パターンおよび第2操作演出パターンを決定する両演出テーブルを変更する。すなわち、第1ボタン演出および第2ボタン演出の少なくとも一方の決定頻度に応じて、第1ボタン演出および第2ボタン演出の少なくとも一方のボタン演出を決定する割合を変更する構成を採用し得る。
〔第5別実施例について〕
前記実施例では、全ての種類の操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cが決定された合計の回数に対して、操作ボタン36,37が操作された合計の回数の割合を規定値と比較して操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2c(ボタン演出)を決定する割合を変更するよう構成したが、第5別実施例では、操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cの種類毎に決定された回数に対して、対応する操作ボタン36,37が操作された回数の割合を別々に算出し、算出された各割合(判定割合)を規定値と比較して操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2c(ボタン演出)の種類毎に決定する割合を変更するよう構成されている。
すなわち、第5別実施例では、演出パターン決定処理において、演出制御CPU65aは、抽選テーブル変更判断期間中における第1操作演出パターン1a、1b、1cの決定回数(第1操作演出決定回数)および第2操作演出パターン2a、2b、2cの決定回数(第2操作演出決定回数)を夫々個別に計数すると共に、第1操作演出決定回数に対して第1操作ボタン36が操作された回数(第1操作ボタン操作回数)の割合(第1判定割合)および第2操作演出決定回数に対して第2操作ボタン37が操作された回数(第2操作ボタン操作回数)の割合(第2判定割合)を算出する。なお、演出制御CPU65aで計数された第1操作演出決定回数、第2操作演出決定回数、第1操作ボタン操作回数、第2操作ボタン操作回数は、前記演出制御RAM65cに記憶される。そして、演出制御CPU65aは、抽選テーブル変更判断期間が終了した場合に、第1判定割合と予め設定された規制値とを比較して、実施例と同様に演出テーブルを決定するための抽選テーブルの種類を変更すると共に、第2判定割合と予め設定された規制値とを比較して、実施例と同様に演出テーブルを決定するための抽選テーブルの種類を変更する。すなわち、第5別実施例では、第1操作演出決定回数に対する第1操作ボタン操作回数の割合や、第2操作演出決定回数に対する第2操作ボタン操作回数の割合によって演出テーブルを変更してボタン演出(操作演出)の出現頻度を変更することができる。言い替えると、ボタン演出(操作演出)の出現頻度を変更する契機を多くすることができ、同じ種類のボタン演出の出現頻度が長期に亘って高いままとなったり低いままとなるのを抑制することができる。
なお、第5別実施例のパチンコ機では、第1操作ボタン操作回数および第2操作ボタン操作回数を記憶する演出制御RAM65cが、第1操作手段および第2操作手段が操作されたか否かの履歴を記憶する操作履歴記憶手段としての機能を有する。なお、第5別実施例のパチンコ機では、前記実施例と同様に、演出制御CPU65aは、変動パターン決定手段としてのメイン制御CPU60aが決定した同じ変動パターンに対して異なる演出テーブルを参照して演出パターン(演出)を決定し得るよう構成されている。すなわち、演出決定手段としての演出制御CPU65aは、変動パターン決定手段としてのメイン制御CPU60aが決定した同じ変動パターンに対し、操作履歴記憶手段としての演出制御RAM65cが記憶している履歴に応じて異なる演出テーブルを参照して演出を決定し得るよう構成されている。
第5別実施例では、第1操作ボタン36および第2操作ボタン37が操作されたか否かの履歴に応じて第1ボタン演出や第2ボタン演出の出現頻度を変えることができるので、遊技者の好みに合った頻度でボタン演出を出現させることが可能で、興趣を向上し得る。
〔第6別実施例について〕
前記実施例では、各演出テーブルV1A、V1B、V1C、L1A、L1B、L1C、V2A、V2B、V2C、L2A、L2B、L2Cに設定される各操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2cで特定されるボタン演出で要求される(促される)操作ボタン36,37の操作態様としてボタンを1回押圧する操作態様としたが、第6別実施例では、第1操作演出パターン1a、1b、1cで特定される第1ボタン演出で要求される第1操作ボタン36の操作態様と、第2操作演出パターン2a、2b、2cで特定される第2ボタン演出で要求される第2操作ボタン37の操作態様とが異なるよう設定されている。例えば、第1ボタン演出で要求される第1操作ボタン36の操作態様として、第1操作検出センサ38からの検出信号が所定時間継続する形態である、所謂「長押し」の操作態様(第1操作態様)が設定され、第2ボタン演出で要求される第2操作ボタン37の操作態様として、第2操作検出センサ39からの検出信号が有効期間Eにおいて2回以上の所定回数入力される形態である、所謂「連打」の操作態様(第2操作態様)が設定される。なお、第1ボタン演出や第2ボタン演出で要求される操作態様は、前記「長押し」や「連打」に限らず、その他の形態であってもよい。
また、第6別実施例では、前記第4別実施例と同様に、要求する操作ボタン36,37の操作態様が異なるボタン演出の種類毎の頻度に応じて対応するボタン演出(操作演出)を決定する割合を変更するよう構成されている。具体的には、前記演出制御CPU65aは、予め設定された演出テーブル変更判断期間(所定期間)における前記第1操作ボタン36の操作態様として長押しを要求する第1ボタン演出(第1操作演出)を特定する第1操作演出パターン1a、1b、1cが決定された回数(第1操作演出決定回数)を計数し、その計数値を演出制御RAM65cに記憶する。そして、演出制御CPU65aは、演出パターンを決定するために参照する演出テーブルとして、該演出テーブル変更判断期間中における第1操作演出パターン1a、1b、1cが決定された第1操作演出決定頻度が予め設定された規定頻度未満であれば、第1操作演出パターン1a、1b、1cが決定される割合が高くなる演出テーブルに変更し、第1操作演出決定頻度が規定頻度以上であれば、第1操作演出パターン1a、1b、1cが決定される割合が低くなる演出テーブルに変更する。また、演出制御CPU65aは、予め設定された演出テーブル変更判断期間(所定期間)における前記第2操作ボタン37の操作態様として連打(第2操作態様)を要求する第2ボタン演出(第2操作演出)を特定する第2操作演出パターン2a、2b、2cが決定された回数(第2操作演出決定回数)を計数し、その計数値を演出制御RAM65cに記憶する。そして、演出制御CPU65aは、演出パターンを決定するために参照する演出テーブルとして、該演出テーブル変更判断期間中における第2操作演出パターン2a、2b、2cが決定された第2操作演出決定頻度が予め設定された規定頻度未満であれば、第2操作演出パターン2a、2b、2cが決定される割合が高くなる演出テーブルに変更し、第2操作演出決定頻度が規定頻度以上であれば、第2操作演出パターン2a、2b、2cが決定される割合が低くなる演出テーブルに変更する。
すなわち、第6別実施例のパチンコ機においては、前記第4別実施例のパチンコ機と同様の作用効果を奏する。なお、第6別実施例のパチンコ機では、演出制御CPU65aで計数された前記第1操作ボタン36の操作態様として長押し(第1操作態様)を要求する第1ボタン演出(第1操作演出)を特定する第1操作演出パターン1a、1b、1cが決定された回数(第1操作演出決定回数)および演出制御CPU65aで計数された前記第2操作ボタン37の操作態様として連打(第2操作態様)を要求する第2ボタン演出(第2操作演出)を特定する第2操作演出パターン2a、2b、2cが決定された回数(第2操作演出決定回数)を記憶する演出制御RAM65cが、操作手段36,37が第1操作態様および第2操作態様で操作されたか否かの履歴を記憶する操作履歴記憶手段としての機能を有する。なお、第6別実施例のパチンコ機では、前記実施例と同様に、演出制御CPU65aは、変動パターン決定手段としてのメイン制御CPU60aが決定した同じ変動パターンに対して異なる演出テーブルを参照して演出パターン(演出)を決定し得るよう構成されている。すなわち、演出決定手段としての演出制御CPU65aは、変動パターン決定手段としてのメイン制御CPU60aが決定した同じ変動パターンに対し、操作履歴記憶手段としての演出制御RAM65cが記憶している履歴に応じて異なる演出テーブルを参照して演出を決定し得るよう構成されている。
なお、第6別実施例のように、要求する操作ボタン36,37の操作態様が異なるボタン演出の種類毎の頻度に応じて対応するボタン演出(操作演出)を決定する割合を変更する構成を採用するもとで、前記第1別実施例〜第3別実施例と同様な構成を採用することができる。
〔変更例〕
本願は前述した各実施例等の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、複数種類の演出パターンが設定された演出テーブルの種類を、抽選テーブルによって決定することで、ボタン演出(操作演出パターン1a、1b、1c、2a、2b、2c)の決定割合が変更されるよう構成したが、判定割合と規定値との比較結果に応じて演出制御CPUが演出テーブルを直接変更する構成を採用し得る。すなわち、演出テーブルV1B、L1B、V2B、L2Bを参照して操作演出パターンを決定している状況において、判定割合が規定値より低い場合に、演出制御CPUが操作演出パターンを決定するために参照する演出テーブルを演出テーブルV1C、L1C、V2C、L2Cに変更し、判定割合が規定値より高い場合に、演出制御CPUが操作演出パターンを決定するために参照する演出テーブルを演出テーブルV1A、L1A、V2A、L2Aに変更するよう構成する。
(2) 実施例では、リーチ後第2実行期間(実行可能期間)にボタン演出を実行する操作演出パターンの決定割合を変更する構成について説明したが、パチンコ機10に設定されている前記リーチ前実行期間、リーチ後第1実行期間、リーチ後第2実行期間の夫々においてボタン演出を実行する操作演出パターンの決定割合を個別に変更する構成としてもよい。すなわち、実施例で説明したと同様に、リーチ前実行期間においてボタン演出を実行可能な複数種類のリーチ前操作演出パターンを含む複数種類の演出パターンが設定された複数種類のリーチ前用演出テーブル、リーチ後第1実行期間においてボタン演出を実行可能な複数種類のリーチ後第1操作演出パターンを含む複数種類の演出パターンが設定された複数種類のリーチ後用第1演出テーブル、およびリーチ後第2実行期間においてボタン演出を実行可能な複数種類のリーチ後第2操作演出パターンを含む複数種類の演出パターンが設定された複数種類のリーチ後用第2演出テーブル(実施例における演出テーブルV1A、V1B、V1C、L1A、L1B、L1C、V2A、V2B、V2C、L2A、L2B、L2C、KT)を設定する。そして、実施例で説明したと同様に、リーチ前操作演出パターンが決定された回数に対して対応する操作ボタンが操作された回数を監視し、リーチ前実行期間における操作ボタンが操作されたリーチ前判定割合を操作割合算出手段としての演出制御CPUで算出する。また、同様に、リーチ後第1操作演出パターンが決定された回数に対して対応する操作ボタンが操作された回数を監視し、リーチ後第1実行期間における操作ボタンが操作されたリーチ後第1判定割合を操作割合算出手段としての演出制御CPUで算出すると共に、リーチ後第2操作演出パターンが決定された回数に対して対応する操作ボタンが操作された回数を監視し、リーチ後第2実行期間における操作ボタンが操作されたリーチ後第2判定割合を操作割合算出手段としての演出制御CPUで算出する。そして、演出制御CPUにおいて、各実行期間における判定割合と予め設定された対応する規定値とを比較することで、各実行期間におけるボタン演出の出現頻度(決定割合)を変更する。
このように、複数の実行期間の夫々におけるボタン演出の出現頻度(決定割合)を別々に変更可能に構成することで、操作演出を、遊技者の好みにより合った頻度で出現させることができ、興趣を向上し得る。すなわち、実施例では、リーチ前実行期間のボタン演出はリーチ状態となる可能性を示唆し、リーチ後第1実行期間のボタン演出はスーパーリーチ演出に発展する可能性を示唆し、リーチ後第2実行期間のボタン演出は大当り表示が表示される可能性を示唆するよう設定されており、リーチ後第2実行期間のボタン演出は遊技者が最も注目する大当り遊技が付与されるか否かに直結する演出であるのに対し、リーチ前実行期間やリーチ後第1実行期間のボタン演出は大当り遊技が付与されるか否かに直結しない演出であるので、遊技者のボタン演出に対する関心度合(操作ボタンを操作する意欲)が異なる。例えば、リーチ前実行期間のボタン演出において全く操作ボタンを操作しない遊技者であっても、リーチ後第2実行期間のボタン演出においては操作ボタンの操作を積極的に行うことが考えられる。このような場合に、特定の実行期間における判定割合と規定値との比較によって全ての実行期間におけるボタン演出(操作演出)の出現頻度(決定割合)を変更してしまうと、操作ボタンが操作される可能性の低いリーチ前実行期間においてボタン演出の出現頻度が多くなって遊技者が煩わしいと感じてしまったり、逆に操作ボタンが操作される可能性の高いリーチ後第2実行期間においてボタン演出の出現頻度が少なくなって遊技者のボタン演出の出現に対する期待感が削がれたりして興趣の低下に繋がる。そこで、前述したように、複数の実行期間の夫々におけるボタン演出の出現頻度(決定割合)を別々に変更可能に構成することで、遊技者が望む期間において最適な頻度で操作演出を出現させることができ、興趣を向上し得るものである。
そして、複数の実行期間の夫々におけるボタン演出の出現頻度(決定割合)を別々に変更可能とするパチンコ機では、各実行可能期間における操作演出(ボタン演出)が決定された回数に対して操作手段(操作ボタン)が操作された回数を監視して、各実行可能期間における操作手段(操作ボタン)が操作された割合を算出する操作割合算出手段としての機能を前記演出制御CPUが備えている。そして、演出決定手段としての演出制御CPUは、操作割合算出手段としての演出制御CPUが算出した割合に応じて、各実行可能期間における操作演出(ボタン演出)を決定する割合を変更するよう構成される。
また、複数の実行期間の夫々におけるボタン演出の出現頻度(決定割合)を別々に変更可能とするパチンコ機において、ボタン演出の出現頻度(決定割合)について、同じ遊技状態および同じ演出モードで変更したり、同じ変動パターンに対して異なる演出テーブルを参照して演出を決定し得ることは勿論である。また、複数の実行期間の夫々におけるボタン演出の出現頻度(決定割合)を別々に変更可能とするパチンコ機において、各実行期間で実行されるボタン演出で要求される操作ボタンの種類や操作態様を変えたりすることができる。
(3) 第2別実施例や第3別実施例のように、ボタン演出が決定された回数が設定回数になった場合や、計時手段が設定時間を計時した場合等に、自動的にボタン演出を決定する割合を変更する構成では、ボタン演出を決定する割合がランダムに変更されるものでなく、設定回数毎または設定時間毎にボタン演出を決定する割合が次第に高くなったり低くなるように演出テーブルを変更する構成を採用し得る。また、設定回数や設定時間の夫々について、1種類でなく複数種類を設定し、異なる設定回数や異なる設定時間を組合せ、その組合せに沿ってボタン演出を決定する割合が変更されるようにすれば、ボタン演出を決定割合が変更される時機が遊技者に推測され難くなり、いきなりボタン演出の出現頻度が多くなることで、遊技者に驚きを与えて興趣を向上させることができる。
(4) 各実施例等では、複数の第1演出テーブルおよび複数の第2演出テーブルの何れにおいても、該演出テーブルを参照して演出制御CPUが操作演出パターン(操作演出)を決定する割合が夫々異なるよう構成したが、第1演出テーブルおよび第2演出テーブルの何れか一方の演出テーブルを参照して演出制御CPUが操作演出パターン(操作演出)を決定する割合が同一に設定されたものであってもよい。
(5) 第5別実施例では、第1操作演出パターンと第2操作演出パターンとが決定された回数を別々に計数し、その計数値に対して対応する操作ボタンが操作された回数の割合を別々に算出し、算出された各割合を規定値と比較して第1操作演出パターンおよび第2操作演出パターンの夫々を決定する割合を変更するよう構成したが、内容が異なる複数の第1操作演出パターンや、内容が異なる複数の第2操作演出パターンの夫々について決定された回数と操作ボタンが操作された回数の割合とから対応する操作演出パターンが決定される割合を変更する構成を採用し得る。例えば、実施例における第1操作演出パターン1a、第1操作演出パターン1b、第1操作演出パターン1cの夫々について個別に決定された回数を計数し、各計数値に対して操作ボタンが操作された回数の割合を別々に算出し、算出された各割合を規定値と比較して第1操作演出パターン1a、第1操作演出パターン1b、第1操作演出パターン1cを決定する割合を変更する。
(6) 各実施例等では、出現頻度(決定割合)を変更可能とするボタン演出(操作演出)について、図柄変動演出中に実行されるボタン演出(操作演出)を対象として説明したが、出現頻度(決定割合)を変更可能とするボタン演出(操作演出)は、大当り遊技(当り遊技)中に実行される大当り演出(当り演出)で実行されるボタン演出(操作演出)であってもよい。そして、大当り演出におけるボタン演出の期待度は、大当り遊技の終了後に確変状態や変短状態が付与される可能性の期待度となる。
(7) ボタン演出(操作演出)は、始動入賞口へのパチンコ球の入賞を契機として取得される乱数値(入賞情報)が予め設定された大当り判定値(当り判定値)と一致するか否かを先読みして事前に判定し、当該パチンコ球が入賞した時点で記憶されている始動保留情報に基づいて実行される図柄変動演出において、事前判定の判定結果に応じて実行されるものであってもよい。すなわち、先読み演出としてのボタン演出の出現頻度を、自動または遊技者による操作手段の操作状況(判定割合)に応じて変更することができる。
(8) 操作手段は、押圧形態の操作ボタンに限定されるものでなく、ジョイステックコントローラやタッチパネルのように接触操作や押圧操作が可能なもの等、遊技者による操作行為を機械的、電気的、磁気的に検出し得るものであれば、各種の形態の操作手段を採用可能である。また、操作手段の配設位置は、上球受け皿以外の、例えば前枠における窓部の上側や左右の側部等、遊技者が操作可能な箇所に設けられていればよい。
(9) 操作手段を複数設ける構成において、複数の操作手段を操作形態が同一種類(例えば全てが押しボタン形態のもの等)とする必要はなく、複数の操作手段を操作形態が異なるものとする構成を採用し得る。そして、操作形態が異なる複数の操作手段を用いる構成において、第5別実施例のように、操作演出において操作を要求する操作手段の種類が異なる操作演出の種類毎に決定された回数に対して、対応する操作手段が操作された回数の割合を別々に算出し、算出された各割合(判定割合)を規定値と比較して操作演出の種類毎に決定する割合を変更するようにすれば、遊技者が好む操作形態の操作手段を用いた操作演出の出現頻度を高める一方で、遊技者が好まない(操作しない)操作形態の操作手段を用いた操作演出の出現頻度を低くすることができ、より一層遊技者の好みに合った演出を行うことで遊技の興趣の向上を図り得る。
(10) 第6別実施例では、第1ボタン演出(第1操作演出)として第1操作ボタンに「長押し」の操作態様を要求し、第2ボタン演出(第2操作演出)として第2操作ボタンに「連打」の操作態様を要求するよう構成したが、第1ボタン演出(第1操作演出)として第1操作ボタンに「長押し」の操作態様(第1操作態様)を要求し、第2ボタン演出(第2操作演出)として第1操作ボタンに「連打」の操作態様(第2操作態様)を要求するように構成してもよい。すなわち、1つの操作手段に対して異なる操作態様(第1操作態様および第2操作態様)を要求する複数種類のボタン演出を設定し、異なる操作態様のボタン演出を決定する割合を変更するよう構成すればよい。例えば、図15に示す各演出テーブルV1A、V1B、V1C、L1A、L1B、L1Cに設定される操作演出パターン1a、1b、1cについて、第1操作演出パターン1aで特定される第1のボタン演出を、第1操作ボタンに「1回の押圧操作」の操作態様を要求する演出として設定し、第1操作演出パターン1bで特定される第2のボタン演出を、第1操作ボタンに「長押し」の操作態様を要求する演出として設定し、第1操作演出パターン1cで特定される第3のボタン演出を、第1操作ボタンに「連打」の操作態様を要求する演出として設定すればよい。
(11) 実施例や各種別実施例の構成については、相互に組み合わせて構成することができる。例えば、実施例のようにボタン演出が決定された回数に対する操作ボタンが操作された割合に基づいてボタン演出を決定する割合を変更する構成と、ボタン演出を決定した回数や時間に基づいて自動的にボタン演出を決定する割合を変更する構成とを組み合わせることで、遊技者が操作ボタンを操作する割合に応じて遊技者の好みに合った頻度でボタン演出を出現させる一方で、定期的にボタン演出の頻度を変更することで、演出がマンネリとなるのを防ぐことができ、興趣を向上し得る。
(12) 各実施例等では、図柄表示装置、ランプ装置およびスピーカ等の複数の演出実出手段で操作演出を実行する場合で説明したが、操作演出を実行する演出実行手段は1つであっても、図柄表示装置とランプ装置または図柄表示装置とスピーカとの組合わせ等であってもよい。
(13) 各実施例等では、ボタン演出において有効期間中に操作ボタンが操作されなかった場合(操作検出センサの検出がなかった場合)に、特定演出とは異なる内容の非特定演出を演出制御CPUが図柄表示装置等の演出実行手段で実行させるよう構成したが、操作ボタンが操作されなかった場合にも特定演出を実行させるようにしてもよい。
(14) 各実施例等では、遊技球が一定の確率で入賞可能な第1始動入賞部(第1始動入賞口)と、遊技球の入賞確率を可変可能な第2始動入賞部(第2始動入賞口)とを別々に設け、各始動入賞部毎に検出手段(始動入賞検出センサ)を設けて個別に遊技球の入賞を検出するよう構成したが、該第1および第2始動入賞部の入賞検出手段を共通にしてもよい。すなわち、第1始動入賞部への入賞と、第2始動入賞部への入賞とを区別しないよう構成してもよい。
(15) 各実施例等においてメイン制御手段(メイン制御CPU)が備える機能の全部または一部をサブ制御手段(演出制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対にサブ制御手段が備える機能の全部または一部をメイン制御手段が備えるようにしてもよい。そして各実施例等では、メイン制御基板とサブ制御基板(演出制御基板)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、各実施例等におけるメイン制御手段およびサブ制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。更に、別途制御基板を備えて、各実施例等のメイン制御手段やサブ制御手段が備える機能の全部また一部を、別の制御手段に備えさせてもよい。
(16) 各実施例等において演出制御手段(演出制御CPU)が備える機能の全部または一部を表示制御手段(表示制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対に表示制御手段が備える機能の全部または一部を演出制御手段が備えるようにしてもよい。そして各実施例等では、演出制御基板(演出制御CPU)と表示制御基板(表示制御CPU)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、各実施例等における演出制御手段および表示制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。また、発光制御を行うランプ制御手段や音出力制御を行う音制御手段に関しても同様に、演出制御手段が兼用することができる。
(17) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機、パチンコ球やコイン等の遊技媒体を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。