JP2018014847A - 空調用ブロアモータユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーシング内にブラシレスモータと回路基板を収容した空調用ブロアモータユニットの小型化を図る。
【解決手段】回路基板42は、直線形状部132と湾曲円弧部134とを有する略半円形状をなし、直線形状部132が回転軸68(軸受部88)側を臨む。該直線形状部132からは、バスバー44a〜44dが突出する。これらバスバー44a〜44dがカプラハウジング46内に収容されることで、カプラ部40が構成される。該カプラ部40はケーシング14から露呈し、下側半体18に隣接する。なお、カプラハウジング46は、ブラシレスモータ12を支持する支持盤60に一体的に設けられる。すなわち、カプラハウジング46は支持盤60の一部位である。
【選択図】図6

Description

本発明は、ブラシレスモータ及び回路基板を収容したケーシングを有する空調用ブロアモータユニットに関する。
車両用空調装置では、空調用ブロアモータユニットを構成するブラシレスモータの作用下にブロアファンが回転動作し、これにより送風が行われる。ここで、ブラシレスモータの制御は、該ブラシレスモータとともにケーシング内に収容された制御回路によって行われる。制御回路は、回路基板に対して所定の電子部品が電気的に接続されることで構成され、ブラシレスモータを制御する際には、電子部品に通電がなされる。
この通電を行うため、電子部品は、車両に設けられたハーネスに電気的に接続される。すなわち、回路基板には、電子部品に電気的に接続された導通部材を含む接続端子部(カプラ部)が設けられる。このカプラ部に、ハーネスのカプラ部が連結される。カプラ部は、コネクタ部と指称されることもある。
特許文献1には、回路基板の厚み方向に設けたカプラ部を、ケーシングの下方半体を構成する下部ケーシングの下端面に露呈する構成が開示されている。
特開2014−176102号公報
特許文献1に記載の技術では、車両用ファンモータを、該車両用ファンモータを制御する制御回路と一体的に構成するとともに、軸受部の下方に固定された矩形板状回路基板の厚み方向にカプラ部を設けるようにしている。このため、これらを収容している下部ケーシング、ひいてはケーシング全体の厚みが大きくなってしまう。このため、空調用ブロアモータユニットの小型化を図ることが容易ではない。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、小型化を図り得るとともに、ケーシング内に収容された回路基板の冷却効率に優れる空調用ブロアモータユニットを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明に係る空調用ブロアモータユニットは、空調装置を構成するブロアファンを回転させるためのブラシレスモータと、
前記ブラシレスモータを制御するための制御回路が設けられた回路基板と、
前記ブラシレスモータの回転軸を回転可能に支持するとともに、前記回路基板を支持する合成樹脂製の支持盤と、
第1ケーシング部材と第2ケーシング部材が組み合わされて構成されるとともに、前記ブラシレスモータ、前記回路基板及び前記支持盤を収容するケーシングと、
を備え、
前記回路基板は、外縁部に直線形状部と湾曲円弧部とを有する略半円形状をなし、且つ前記直線形状部が前記回転軸側に臨むようにして前記支持盤に支持され、
さらに、前記直線形状部から側方に突出した導通部材を収容してカプラ部を構成するハウジングが前記支持盤と一体的に設けられるとともに、前記第1ケーシング部材及び前記第2ケーシング部材から露呈し且つ第1ケーシング部材及び第2ケーシング部材に隣り合うように設けられることを特徴とする。
このように、本発明においては、カプラ部を構成するハウジングが回路基板の側方に位置し、この状態で、第1ケーシング部材及び第2ケーシング部材から露呈して第1ケーシング部材及び第2ケーシング部材に隣接する。すなわち、カプラ部が回路基板の厚み方向に設けられることはなく、ケーシングの側方から突出することもない。このため、カプラ部がケーシングの厚みの範囲内に収まる。従って、空調用ブロアモータユニットの有効な小型化を図ることができる。
ここで、カプラ部を構成するハウジングは、支持盤と一体的に設けられている。換言すれば、ハウジングは支持盤の一部位である。本発明では、支持盤を合成樹脂から構成するようにしているので、ハウジングを含めた支持盤全体を絶縁性とすることができる。すなわち、ハウジングを支持盤の一部位としても、ハウジングの絶縁性を確保することができる。
支持盤を構成する合成樹脂は、回路基板の熱に対する耐熱性を示し、且つ絶縁性を示すものが好適である。このような合成樹脂の好適な例としては、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂等が挙げられる。なお、支持盤は、例えば、射出成形によって得ることができる。
回路基板は、外縁部に直線形状部と湾曲円弧部とを有する略半円形状をなし、ハウジングは、前記回路基板の前記直線形状部に沿うように設けられることが好ましい。このため、回路基板にいわゆるデッドスペースが生じ難い。これにより、回路基板における電子部品の搭載スペースが十分な広さとして確保される。加えて、カプラ部が平面視で回転軸に重なることがない。しかも、空調用ブロアモータユニットの平面視においてカプラ部がケーシングの側方から突出することもない。以上のような理由から、回路基板や空調用ブロアモータユニットの小型化を図ることができる。
ハウジングには、導通部材を通過させてその内部に挿入するためのスリットを形成することが好ましい。この場合、回路基板を支持盤に支持する際にバスバーを下方からスリットに通過させることでカプラ部を容易に構成することができる。すなわち、カプラ部の組み立てが簡便となる。
支持盤に、回路基板の熱を放散するためのヒートシンクを設けることも可能である。この場合、支持盤に通過孔を形成して該通過孔にヒートシンクを通すとともに、ヒートシンクを支持盤に固定すればよい。この場合、回路基板上にヒートシンクを固定するためのネジ孔等を設ける必要がない。また、回路基板を支持盤に密着することができる。以上によっても、回路基板や空調用ブロアモータユニットの小型化を図ることができる。
また、支持盤には、その外縁部から突出して該支持盤を前記ケーシングに支持するための複数個の舌片部を設けることが好ましい。この場合、前記複数個の舌片部の各々に緩衝部材を個別に保持し、且つ支持盤をケーシングに支持する際には、前記緩衝部材を支持盤とケーシングとの間に介挿するとよい。
回転軸が回転すると振動が発生して支持盤に伝達されるが、緩衝部材は、この振動を吸収する。従って、振動が支持盤からケーシングに伝達され難くなる。このため、静粛性が向上する。
さらに、支持盤とケーシングとの間に、回転軸が回転する際に支持盤がケーシングに干渉しない程度のクリアランスを形成することが好ましい。支持盤とケーシングとの間に干渉が起こらないため、支持盤がケーシングに当接する当接音が発生することや、回路基板に傷が生じることが回避される。
支持盤は、例えば、回転軸が回転可能に挿入される軸受部を有するものとして構成することができる。この場合、軸受部は、内径が最小に設定された最小内径部と、前記最小内径部の軸方向に連なり、前記回路基板から離間するに従って内径がテーパー状に拡開する拡開内径部と、前記拡開内径部の軸方向に連なり、ベアリングが収容可能な内径に設定されるベアリング収容部とを有するものとして構成することが好ましい。
この構成では、最小内径部の内周壁が回転軸の側周壁に近接ないし摺接する。加えて、ベアリング収容部が拡開内径部に連なるので、弾性に優れるようになる。従って、ベアリング収容部にベアリングを収容することが容易となるとともに、収容後はベアリング収容部が元の形状に戻ろうとするので、ベアリングが回転軸側に指向して弾発される。このような理由から、回転軸とベアリング収容部との軸心同士が精度よく一致する。従って、回転軸が偏心しながら回転することが回避される。結局、振動が一層抑制され、静粛性が向上する。
本発明によれば、カプラ部を回路基板の側方に、該回路基板から突出するように設け、且つ、第1ケーシング部材及び第2ケーシング部材から露呈して第1ケーシング部材及び第2ケーシング部材に隣り合う位置に配設している。従って、カプラ部がケーシングの厚みの範囲内に収まるので、ケーシングや空調用ブロアモータユニットの小型化を図ることが容易となる。
本発明の実施の形態に係る空調用ブロアモータユニットの概略全体斜視図である。 図1の空調用ブロアモータユニットの概略縦断面図である。 図1の空調用ブロアモータユニットの概略底面図である。 空調用ブロアモータユニットを構成する支持盤の概略全体斜視図である。 図1の空調用ブロアモータユニットを構成する支持盤の軸受部近傍を拡大した拡大縦断面図である。 空調用ブロアモータユニットを構成する下側半体の図示を省略して示した概略底面図である。 空調用ブロアモータユニットを構成する上側半体の図示を省略して示した概略平面図である。
以下、本発明に係る空調用ブロアモータユニットにつき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。なお、以降における「上」、「下」は、図1及び図2における上方及び下方に対応する。
図1〜図3は、それぞれ、本実施の形態に係る空調用ブロアモータユニット10の概略全体斜視図、概略縦断面図、概略底面図である。この空調用ブロアモータユニット10は、ブラシレスモータ12と、該ブラシレスモータ12を収容したケーシング14とを有する。ブラシレスモータ12の回転軸68には、図2に仮想線で示すブロアファン16が取り付けられる。
ケーシング14は、いずれも合成樹脂からなる下側半体18(第2ケーシング部材)と上側半体20(第1ケーシング部材)とが組み合わされて構成される。下側半体18は、上側半体20に臨む側が開口した中空体であり、一方、上側半体20は、下側半体18に臨む側が開口した中空体である(特に図2参照)。すなわち、下側半体18は底部を構成し、上側半体20は天井部を構成する。従って、ケーシング14も中空体として構成され、その中空内部は、上側半体20に形成された空気導入口22から導入された冷却風(空気)の流通路となる。なお、冷却風は、回転するブロアファン16によって発生する。
下側半体18は、図3の左方から右方に向かって直線状部24、大半円形状部26、小半円形状部28及び突出部30が連なることで構成される。直線状部24及び小半円形状部28には、下側半体18を上側半体20に連結する図示しない連結ネジを通すためのネジ挿通孔32a〜32cが形成されている。直線状部24のネジ挿通孔32aは、冷却風の流通を妨げない位置に形成される。また、ネジ挿通孔32bは、小半円形状部28と大半円形状部26との境界近傍に形成されたネジ挿通孔32cに対し、位相差が約120°となる位置に、後述するカプラ部40と干渉しないように形成される。
直線状部24には、底壁部が上側半体20側に指向して折曲されることで、略逆V字形状をなす突部34が形成されている。すなわち、突部34の2個の側部は傾斜部である。後述するように、この突部34は、冷却風を案内する案内部として機能する。
図2及び図3に示すように、突部34をなす2個の傾斜部の外壁には、略三角形形状をなすリブ36が橋架される。換言すれば、リブ36は、下側半体18の外壁の、突部34の外面に対応する部位に設けられている。
大半円形状部26は、小半円形状部28に比して大径であり、且つ弦を小半円形状部28と共有している(図3参照)。このため、大半円形状部26と小半円形状部28の境界には、割線方向に沿う段差38a、38bが設けられる。前記ネジ挿通孔32cは、段差38aに形成されている。一方、段差38bには、図示しないハーネスを電気的に接続するためのカプラ部40が露出する。すなわち、カプラ部40は、下側半体18と隣り合うように設けられている。
このカプラ部40は、大半円形状部26内に収容される回路基板42(図2及び図6参照)に設けられた複数個(本実施の形態では4個)のバスバー44a〜44dがカプラハウジング46内に収容されることで構成される。カプラ部40については、後述する。
一方、上側半体20は、図2に示すように前記空気導入口22が形成された中空の筒部50と、該筒部50に対して略L字形状となるように連なり、前記直線状部24の上方開口を閉塞する第1蓋部52と、大半円形状部26及び小半円形状部28の上方開口を閉塞する第2蓋部54とを有する。第2蓋部54は平面視で略円形状であり、その周縁部には、空調用ブロアモータユニット10を所定の部材(図示せず)に連結するためのステー部56a〜56cが、互いに略120°の位相差となるように設けられている。
ネジ挿通孔32a〜32cに対応する部位には、ネジ穴58a〜58cが設けられる。すなわち、ネジ挿通孔32a〜32cの各々を通された連結ネジの胴部は、ネジ穴58a〜58cに螺合される。これにより、下側半体18と上側半体20が連結されてケーシング14が構成される。また、第2蓋部54には、支持盤60を支持するためのネジ穴が形成された螺合用ボス部62a〜62c(螺合部)が設けられている。
第2蓋部54の中心部には、円環状突部64が上方に指向して突出形成される。該円環状突部64には、やや大径の回転軸挿通口66が形成される。この回転軸挿通口66からは、ブラシレスモータ12の回転軸68が露呈する。その一方で、ブラシレスモータ12を構成するステータ70及びロータ72、該ブラシレスモータ12を制御する回路基板42等は、支持盤60とともにケーシング14に収容されている。
ここで、支持盤60の概略全体斜視図を図4に示す。該支持盤60は合成樹脂からなり、円盤形状部80と、該円盤形状部80の外周縁部から突出して互いに約120°の位相差となる位置に配設された舌片部としての3個のゴム保持部82a〜82cとを有する。また、ゴム保持部82a、82b同士の間には前記カプラハウジング46が一体的に設けられ、且つゴム保持部82a、82c同士の間には、通過孔83とネジ受部84が形成された枠状部85が設けられている。通過孔83には、ヒートシンク86(放熱部材)の下端部が通される。該ヒートシンク86の側方にはネジ挿通部86aがそれぞれ突出しており(図7参照)、これらネジ挿通部86aに通された図示しないネジが、前記ネジ受部84に螺合される。これにより、ヒートシンク86が支持盤60に取り付けられる。
円盤形状部80は、複数個の通風孔87(スリット)が放射状に形成された薄肉板形状をなす。隣接する通風孔87、87同士の間には、後述する軸受部88を中心に放射状に並ぶスポーク部90が形成される。図2から容易に諒解されるように、スポーク部90には、軸受部88から外縁部に向かって若干離間した位置であり且つ回路基板42に臨む面に、該回路基板42から離間する方向に隆起した上反角92が設けられている。すなわち、上反角92は、上側半体20に指向して隆起している。
円盤形状部80の中心には、円筒形状をなす軸受部88が設けられる。ブラシレスモータ12の回転軸68は、この軸受部88に回転自在に支持される(図2参照)。ここで、図5に拡大して示すように、軸受部88は、下側半体18に臨む下端部側から、外径が小径な第1ベアリング収容部94、最小内径部96、拡開内径部98、第2ベアリング収容部100をこの順序で有する。第1ベアリング収容部94及び第2ベアリング収容部100では互いの内径が略同等であり、一方、最小内径部96及び拡開内径部98の内径は、第1ベアリング収容部94及び第2ベアリング収容部100と相違する。このように、軸受部88の内径は、該軸受部88の軸方向に沿って変化する。
第1ベアリング収容部94の内径は上下方向(軸方向)に等径であり、第1ベアリング104が摺動自在に挿入されるとともに、該第1ベアリング104の外輪によってウェブワッシャ105が挟圧保持される。また、最小内径部96の内径も等径であり、軸受部88中で最小に設定されている。すなわち、軸受部88は最小内径部96において最も厚肉に形成されており、従って、最小内径部96の内周壁と回転軸68の側周壁との間のクリアランスは極めて小さい。なお、最小内径部96の外周壁には、前記スポーク部90が連なる。
最小内径部96の上方には、拡開内径部98が連なる。拡開内径部98では、内径は、下側半体18から離間する(上側半体20に接近する)につれてテーパー状に拡開する。すなわち、拡開内径部98では、上側半体20に接近するに従って、その内周壁が回転軸68の側周壁から漸次的に離間する。従って、拡開内径部98に連なる第2ベアリング収容部100は、他の部位に比して柔軟であり弾性が比較的大きい。
内径が等径である第2ベアリング収容部100には、第2ベアリング106が圧入される。上記したように第2ベアリング収容部100では弾性が大きいので、第2ベアリング106を圧入することが容易である。しかも、圧入後は、第2ベアリング収容部100の弾発作用下に第2ベアリング106が回転軸68側に弾発付勢される。これにより、第2ベアリング106の内輪が回転軸68の外周壁を略均等に押圧する。
拡開内径部98の外周壁には、ブラシレスモータ12を構成するステータ70の一部が係合する係合用凹部108が直径方向内方に向かって陥没形成される。図2に示すように、第2ベアリング収容部100は、軸受部88の軸方向において、係合用凹部108に圧入されるステータ70から離間した(オフセットした)位置に設けられる。
図4に示すように、軸受部88の近傍には、内周側から外周側に向かって延在する通風孔87(スリット)が放射状に複数個形成されている。通風孔87が上下方向(円盤形状部80の厚み方向)に沿って貫通していることは勿論である。
円盤形状部80の周縁部には、円環部109が形成されている。ゴム保持部82a〜82c及び枠状部85は、円環部109の外周壁(円盤形状部80の外周縁部)から突出している。
ゴム保持部82a〜82cは、円弧の一部が切り欠かれた円環形状をなし、従って、平面視で略C字形状である。ゴム保持部82a〜82cの各々には、円筒状ゴム部材110の小径な中腹部が挿入される。この挿入により、円筒状ゴム部材110がゴム保持部82a〜82cに保持されている。円筒状ゴム部材110の大径な下端部及び上端部は、ゴム保持部82a〜82cから露呈する。
円盤形状部80の外縁部近傍には、カプラ部40を構成するカプラハウジング46が突出形成される。このカプラハウジング46は、図示しない内室が形成された中空体であり、下方を臨む下端面には、2本のスリット120a、120b(図3及び図6参照)が貫通形成される。すなわち、スリット120a、120bは、下端面を起点として内室に臨む内面まで到達している。
ゴム保持部82a、82c及び枠状部85には、螺合用ボス部122a〜122cが形成されている。螺合用ボス部122a〜122cの各々にはネジ穴が形成されており、該ネジ穴には、回路基板42を支持盤60に取り付けるための支持ネジ124(図2参照)が螺合される。また、枠状部85に形成された螺合用ボス部122cとゴム保持部82bの互いの位相差は、約180°に設定されている。
以上の円盤形状部80、軸受部88、円環部109、ゴム保持部82a〜82c、枠状部85、カプラハウジング46及び螺合用ボス部122a〜122cが一体的に連なることで、支持盤60が構成されている。換言すれば、支持盤60は、円盤形状部80、軸受部88、円環部109、ゴム保持部82a〜82c、枠状部85、カプラハウジング46及び螺合用ボス部122a〜122cを有する単一部材である。このような構成の支持盤60は、例えば、樹脂材を用いて射出成形を行うことで得ることができる。
支持盤60には、発熱源であるブラシレスモータ12及び回路基板42が装着される。支持盤60をなす合成樹脂は、これらが発した熱に対して耐熱性を示し、且つ絶縁性を示すものが選定される。その好適な具体例としては、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等が挙げられる。
すなわち、支持盤60は全体にわたって絶縁性である。そして、支持盤60は、前記突部34をはじめとするケーシング14の内壁に対し、所定の距離で離間している。
また、ゴム保持部82a〜82cに保持された円筒状ゴム部材110には、上側半体20に設けられた前記螺合用ボス部62a〜62c(特に図6参照)が挿入される。換言すれば、円筒状ゴム部材110は螺合用ボス部62a〜62cに外嵌される。この際、螺合用ボス部62a〜62cは、全体が円筒状ゴム部材110内に埋入される(図2参照)。
この状態で、螺合用ボス部62a〜62cのネジ穴にワッシャ127を介挿して連結ネジ128(螺合部材)が螺合される。この螺合に伴い、円筒状ゴム部材110がワッシャ127によって上下方向に所定量圧潰される。その結果として、連結ネジ128の頭部と螺合用ボス部62a〜62c(上側半体20)との間に、円筒状ゴム部材110の一部がそれぞれ介挿された状態となっている。
ここで、回路基板42は、図6に示すように直線形状部132と湾曲円弧部134とを有する略半円形状をなし、直線形状部132が回転軸68(軸受部88)側を臨む。直線形状部132には、軸受部88に干渉することを回避するべく湾曲円弧部134に指向して略四角形に陥没した形状の逃げ部136が形成される。すなわち、回路基板42は、平面視で回転軸68ないし軸受部88に重なる(覆う)ことはない。
回路基板42には、コンデンサや抵抗、スイッチング素子等の各種の電子部品138が設けられ、これにより制御回路が構成されている。該制御回路は、回転軸68の回転速度を制御する等の制御を行う。
前記制御回路への通電は、回路基板42に設けられた前記バスバー44a〜44dを介して行われる。すなわち、バスバー44a〜44dは導通部材である。
バスバー44aは、回路基板42の直線形状部132から突出して直線的に延在するバスバー44bの各側方及び下方から突出して折曲された後、平面視で上下に重なり合う。これらバスバー44a、44bは、所定の距離で互いに離間している。残余のバスバー44c、44dも同様に、所定の距離で離間しつつ平面視で上下に重なり合う。
直線形状部132から突出したバスバー44a〜44dは、カプラハウジング46に形成された前記スリット120a、120bを通過して、前記内室に挿入される。これにより、カプラ部40が構成されている。
図2に示すように、支持盤60には、熱を放散するためのヒートシンク86が設けられる。該ヒートシンク86は、複数個のフィンが立設されることで表面積が大となった放熱部材であり、例えば、アルミニウム合金や銅合金等の熱伝導度に優れる金属からなる。すなわち、回路基板42の熱は、ヒートシンク86を介して放散される。ヒートシンク86は、例えば、ネジ挿通部86aを通された図示しないネジがネジ受部に螺合されることで支持盤60に取り付けられている。
上記したように、支持盤60の一部位である枠状部85には通過孔83が形成されている。ヒートシンク86のフィンは、この通過孔83に通されて露呈している。ヒートシンク86は、前記突部34側を臨み且つ前記フィンが上側半体20を臨む姿勢でケーシング14内に収容されている。
また、回路基板42には、支持ネジ用挿通孔140a〜140cが形成される。支持ネジ用挿通孔140a〜140cの各々に支持ネジ124が通されるとともに、各支持ネジ124が支持盤60の螺合用ボス部122a〜122cの各ネジ穴に螺合される。この螺合により、回路基板42が支持盤60に支持される。回路基板42は、支持盤60を介して間接的にケーシング14に支持されるが、ケーシング14に直接連結されてはいない。
ブラシレスモータ12は、図2、図6、及び上側半体20の図示を省略した図7に示すように、軸受部88に位置決め固定されたステータ70と、回転軸68に取り付けられて該回転軸68とともに回転するロータ72とを有する。この中、ステータ70は、ヨーク部とティース部を有する積層コア141と、該積層コア141を上下から挟持する1組のインシュレータ142a、142bと、該インシュレータ142a、142bを介して積層コア141のティース部に巻回された電磁コイル143とを備える。
積層コア141を構成するヨーク部は、該積層コア141の内周側で円環形状をなす。一方、ティース部は、ヨーク部から略T字形状をなすように直径方向外方に放射状に突出している。このティース部が、ロータ72を構成する回転盤144の内周壁(側壁部150)に臨む。すなわち、この場合、ブラシレスモータ12は、ステータ70の外方にロータ72が位置する、いわゆるアウタロータ型である。このような構成は周知であり、従って、その詳細な図示及び説明を省略する。
積層コア141を構成する円環形状のヨーク部は、軸受部88の外周壁に形成された係合用凹部108に圧入される。この圧入に伴い、ステータ70が堅牢に位置決め固定される。
一方、隣接するティース部(電磁コイル143)同士は、所定間隔で互いに離間している。すなわち、互いの間にはクリアランスが形成されている。このクリアランスは、冷却風が通過する通路となる。
ロータ72は、支持盤60の軸受部88に回転自在に挿入された回転軸68に支持されるカップ形状の回転盤144を有する。回転盤144はカップ形状をなすとともに、その円形状底面146が上方を臨み、且つ該円形状底面146が、上側半体20の円環状突部64に形成された回転軸挿通口66から、回転軸68とともに露呈している。円環状突部64と円形状底面146との間には、若干のクリアランスが形成される。さらに、円形状底面146には、ティース部(電磁コイル143)に臨む略台形形状の通風口148が複数個形成されている。
円形状底面146から略垂下するように折曲された側壁部150は、その下端部が支持盤60の円環部109内に挿入される。この側壁部150の内面には、ステータ70のティース部と対向するように、複数個の永久磁石152が支持されている。回転軸68とともに回転盤144が回転するときには、永久磁石152も回転盤144と一体的に回転する。
本実施の形態に係る空調用ブロアモータユニット10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
空調用ブロアモータユニット10を組み立てるべく支持盤60に回路基板42を取り付けるときには、例えば、先ず、支持盤60の軸受部88に形成された係合用凹部108に対し、ステータ70の円環形状のヨーク部の中心側端部を圧入する。さらに、回転軸68を軸受部88内に挿入するとともに、該回転軸68に第1ベアリング104及び第2ベアリング106の各々を外嵌する。
この際、第1ベアリング104は軸受部88の下方からウェブワッシャ105を介在するようにして第1ベアリング収容部94へと摺動自在に挿入される。また、第2ベアリング106は、軸受部88の上方から第2ベアリング収容部100に圧入される。以上により、第1ベアリング104及び第2ベアリング106に軸受与圧が付与される。
次に、回転軸68の上方から回転盤144が圧入固定される。その結果、回転盤144の側壁部150の内面に支持されてロータ72を構成する永久磁石152が、ステータ70の積層コア141に対向する。
ここで、第2ベアリング収容部100は上記したように弾性が大きい。このため、第2ベアリング106を圧入する際には容易に拡開する。このため、圧入作業が容易である。しかも、圧入後は、第2ベアリング収容部100が圧入前の形状に戻ろうとするため、第2ベアリング106が回転軸68側に弾発付勢される。これにより、第2ベアリング106の内輪が回転軸68の外周壁を略均等に押圧する。従って、回転軸68と軸受部88の軸心同士が精度よく一致する。
上記したように第2ベアリング106を圧入する際には第2ベアリング収容部100が拡開するものの、拡開内径部98はさほど拡径しない。従って、該拡開内径部98の外周壁に形成された係合用凹部108や、該係合用凹部108に圧入される積層コア141(ステータ70)が影響を受け難い。すなわち、本実施の形態では、第2ベアリング収容部100に第2ベアリング106を収容することが容易となる構成を採用しているものの、第2ベアリング収容部100と拡開内径部98を、軸受部88の軸方向に沿ってオフセットしたことにより、積層コア141を係合用凹部108に係合することも容易となる。
また、支持盤60のスポーク部90には上反角92が設けられている。すなわち、スポーク部90の一部は上側半体20に向かって折曲されており、この分、上反角92の下方に間隙が形成されている。回路基板42に設けられた電子部品138は、この間隙に進入している。従って、支持盤60と回路基板42との間のいわゆるデッドスペースが低減するとともにこれら支持盤60と回路基板42との間隔を小さくすることができる。
次に、回路基板42の直線形状部132から突出したバスバー44a〜44dを、カプラハウジング46の下端面に形成されたスリット120a、120bを通過させて内室に収容する。バスバー44a、44b同士、及びバスバー44c、44d同士が平面視で上下に重なり合っているため、バスバー44a、44bがスリット120aを通り、バスバー44c、44dがスリット120bを通る。このように、本実施の形態によれば、支持盤60に支持されたカプラハウジング46に対し、バスバー44a〜44dを容易に収容することができる。すなわち、カプラ部40を構成することが容易である。
しかも、カプラハウジング46を支持盤60の一部位として設けるようにしているので、回路基板42における電子部品138の搭載スペースが十分な広さとして確保される。このため、回路基板42にいわゆるデッドスペースが生じ難い。加えて、カプラ部40が平面視で回転軸68に重なることがない。以上の点と、上記した支持盤60と回路基板42との間隔を小さくすることができる点とが相俟って、回路基板42や空調用ブロアモータユニット10の小型化を図ることができる。
さらに、カプラ部40が下側半体18と隣り合うので、下側半体18の厚みの範囲内に収まる。このため、ケーシング14が厚み方向に大きくなることが回避される。下側半体18とカプラハウジング46との間には、若干の間隙が形成される。
その一方で、回路基板42の支持ネジ用挿通孔140a〜140cの各々に通した支持ネジ124を、螺合用ボス部122a〜122cの各々に形成されたネジ穴に螺合する。これにより、回路基板42が支持ネジ124を介して支持盤60に支持される。この支持と略同時に、支持盤60(枠状部85)に支持されたヒートシンク86の下面が回路基板42に当接する。
以上のようにして得られたブラシレスモータ12、回路基板42及び支持盤60の組立体を、上側半体20に組み付ける。すなわち、略C字形状のゴム保持部82a〜82cに予め保持された円筒状ゴム部材110の中空内部に、上側半体20に設けられた螺合用ボス部62a〜62cを挿入する。その結果、円筒状ゴム部材110が螺合用ボス部62a〜62cに外嵌されるとともに、螺合用ボス部62a〜62cの全体が円筒状ゴム部材110内に埋入される(図2参照)。同時に、回転軸68と、回転盤144の円形状底面146が上側半体20の回転軸挿通口66から露呈する。
そして、螺合用ボス部62a〜62cのネジ穴に連結ネジ128を螺合する。これに伴って円筒状ゴム部材110が連結ネジ128の頭部で圧潰されるとともに、当該圧潰部分が、連結ネジ128の頭部と螺合用ボス部62a〜62c(上側半体20)との間に介在する。
従って、連結ネジ128の頭部と螺合用ボス部62a〜62c(上側半体20)との間に、弾性を示す円筒状ゴム部材110がゴム保持部82a〜82cを挟持してそれぞれ介挿された状態となる。これ以外に支持盤60を支持する構造は特に設けられていない。従って、支持盤60は、上側半体20(ケーシング14)に対し、円筒状ゴム部材110の弾発作用下にフローティング支持された状態となる。なお、回路基板42は支持盤60を介して上側半体20に間接的に支持され、上側半体20に直接連結されることはない。
次に、下側半体18に形成されたネジ挿通孔32a〜32cの各々に連結ネジを通し、さらに、該連結ネジを、上側半体20に形成されたネジ穴58a〜58cに螺合する。これにより、下側半体18と上側半体20とが連結され、前記組立体(回路基板42、支持盤60及びブラシレスモータ12)を収容したケーシング14が構成される。さらに、回転軸68にブロアファン16(図2参照)が取り付けられることで、空調用ブロアモータユニット10が得られるに至る。
上記したように回路基板42が平面視で回転軸68(ないし軸受部88)に重ならないオフセット位置であるため、ケーシング14の上下方向(厚み方向)寸法が大きくなることを回避することができる。このことによっても、空調用ブロアモータユニット10の小型化を図ることが容易となる。
空調用ブロアモータユニット10は、車体に搭載されて車両用空調装置に組み込まれる。この際、ステー部56a〜56cに固定ネジが通されるとともに、該固定ネジが所定の部材、例えば、ブロアファン16を囲繞するいわゆるスクロール形状のファンケーシング(図示せず)に螺合される。また、車体側のハーネスが前記カプラ部40に電気的に接続される。この際、ハーネス側のカプラハウジングが前記カプラハウジング46に挿入されるので、スリット120a、120bが前記ハーネス側のカプラハウジングによって閉塞される。従って、バスバー44a〜44dがカプラハウジング46から露出することが防止される。
車両用空調装置が運転されると、ハーネスからバスバー44a〜44dを介して制御回路に通電がなされる。また、該制御回路の制御下にコンデンサや抵抗、スイッチング素子等の各種の電子部品138を介して電磁コイル143にも通電がなされ、ステータ70に交番磁界が発生する。この交番磁界と、ロータ72を構成する永久磁石152による磁界との間で吸引・反発が連続的に起こることにより、回転盤144が回転する。これと一体的に、回転軸68及びブロアファン16が回転する。
さらに、制御回路に通電がなされることに伴い、電子部品138及び回路基板42が熱を帯びる。この熱は、支持盤60に固定されたヒートシンク86に伝達されてフィンから放散される。ここで、ヒートシンク86の下面は、螺合用ボス部122cに螺合された支持ネジ124によって回路基板42に密接している。従って、回路基板42の熱が速やかにヒートシンク86に伝達される。
ブロアファン16が回転するため、図示しない前記ファンケーシング内に該ブロアファン16の周囲(特に上方)の空気が巻き込まれて、遠心ファンであるブロアファン16の遠心方向に向かう空気流となる。この空気流の一部は、上側半体20の筒部50に形成された空気導入口22からケーシング14の内部に導入され、該ケーシング14内の流通路を流通する冷却風となる。
ここで、下側半体18には、上側半体20に向かって凸となる突部34(案内部)が設けられている。冷却風が突部34に接触した際には、該冷却風は、傾斜した上流側の側部に沿って流通する。その結果、冷却風の一部の進行方向が上側半体20側に変更される。換言すれば、突部34は、冷却風の一部を上側半体20側に案内する。
上側半体20側に進行した冷却風の一部は、ヒートシンク86に接触する。従って、ヒートシンク86が速やかに冷却される。その結果、ヒートシンク86を介しての回路基板42の熱の放散が効率よく進行する。このように、ケーシング14内に突部34(案内部)を設けて冷却風をヒートシンク86に向けるようにしたことにより、回路基板42の熱を除去することが容易となる。従って、空調用ブロアモータユニット10の小型化を図りながら、回路基板42を効率よく冷却することができる。
しかも、ヒートシンク86は、ネジの螺合によって支持盤60に設けられている。このため、回路基板42に予め形成されたネジ孔にネジを螺合することでヒートシンク86を回路基板42上に直接搭載する場合に比して、回路基板42にデッドスペースが生じ難い。
冷却風の残部は、突部34を越えて下側半体18内(流通路)を流通し、回路基板42や電磁コイル143側に向かって上昇する。冷却風は、回路基板42や軸受部88に接触した後に支持盤60の通風孔87を通過し、さらに、隣接する積層コア141同士の間の間隙を通過する。これにより、回路基板42や支持盤60、ブラシレスモータ12が冷却される。
冷却風は、上側半体20の回転軸挿通口66とブラシレスモータ12の回転盤144との間の間隙や、回転盤144に形成された通風口148を介してケーシング14外に排出される。その後、ブロアファン16(遠心ファン)の空気流に還流される。
ゴム保持部82a〜82cは、円盤形状部80の外周縁部から突出しており、特に、ゴム保持部82bが螺合用ボス部122cに対して180°の位相差となる位置に設けられている。このため、ゴム保持部82a〜82cは冷却風の流通経路中に位置していない。従って、冷却風が上記のように流通する過程で、ゴム保持部82a〜82cに接触することはほとんどない。すなわち、ゴム保持部82a〜82cが冷却風の流通を阻害することはない。
回転軸68が回転することに伴い、軸受部88に振動が伝達される。ここで、軸受部88は、スポーク部90が連なる最小内径部96を有する。該最小内径部96は、該最小内径部96の内周壁が、他の部位の内周壁に比して回転軸68の側周壁に近接するように、軸受部88を構成する部位中で最も厚肉に形成される。しかも、特に第2ベアリング106は、上記したように第2ベアリング収容部100から弾発力を受けるため、回転軸68の側周壁を、その周回方向に沿って略均等に押圧する。以上のような理由から回転軸68が傾斜し難くなるので、このことによっても、該回転軸68が偏心を起こしながら回転することが抑制される。従って、振動や振動音が低減し、静粛性に優れたものとなる。
仮に、振動が軸受部88から円盤形状部80に伝達されたとしても、該円盤形状部80に連なるゴム保持部82b、82cと上側半体20との間には、円筒状ゴム部材110が介挿されている。この円筒状ゴム部材110は、弾性を示すことで振動に対して緩衝作用を営む。加えて、支持盤60はケーシング14に直接支持されていない。このため、振動がケーシング14に伝達されることが抑制され、その結果、該ケーシング14が共振することが回避される。
仮に振動がケーシング14に伝達されたとしても、該ケーシング14には、突部34の外面に対応する部位にリブ36が設けられている。このため、ケーシング14に剛性が確保されるので、ケーシング14の可聴域での共振が防止される。
さらに、支持盤60及び回路基板42は、突部34をはじめとするケーシング14の内壁に対して所定距離で離間している。このため、支持盤60及び回路基板42が振動ないし揺動した場合であっても、突部34やその他の内壁が支持盤60ないし回路基板42に干渉することが回避される。
加えて、支持盤60に設けられたカプラハウジング46とケーシング14との間にもクリアランスが形成されているので、たとえ支持盤60が振動したとしても、カプラハウジング46とケーシング14とが当接することが回避される。
以上のような理由から、静粛性が一層向上する。また、部材同士が当接することに伴って当接音が発生する懸念や、回路基板42に傷が発生する懸念が払拭されるとともに、耐久性が向上する。
結局、本実施の形態によれば、静粛性及び放熱性に優れるとともに小型な空調用ブロアモータユニット10を構成することができる。
本発明は、上記した実施の形態に特に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、バスバー44aとバスバー44b、バスバー44cとバスバー44dは、所定の距離で離間しつつ平面視で上下に重なり合うように配設するものとしているが、本発明はこれに限定されない。例えば、バスバー44a〜44dを平面視で並列配置するとともに、カプラハウジング46に対し、バスバー44a〜44dの位置に対応する位置に4本のスリットを形成するようにしてもよい。この場合、カプラ部40を薄型(扁平)に製作することが容易となる。
また、導通部材はバスバー44a〜44dに特に限定されるものではない。その他の例としては、特開平3−139151号公報の第2図に示される構成に準じ、回路基板42に突出部位を設けるとともに、この突出部位に配線パターンを形成した構成が挙げられる。この場合、カプラハウジング46の内室に上記突出部位ごと収容するようにすればよい。すなわち、この構成では、カプラハウジングに形成されるスリットは、カプラハウジングの回路基板対向側面を起点として内室の内面まで到達するようにされる。この場合にも、カプラ部40を薄型(扁平)に製作することが容易となる。
さらに、この実施の形態では、円筒状ゴム部材110を保持するゴム保持部82a〜82cを略C字形状としているが、本発明はこれに限定されない。例えば、ゴム保持部82a〜82cを略U字形状としてもよい。この場合、略U字形状であるために、ゴム保持部82a〜82cに対して円筒状ゴム部材110を差し込むことがさらに容易となる。
10…空調用ブロアモータユニット 12…ブラシレスモータ
14…ケーシング 16…ブロアファン
18…下側半体 20…上側半体
22…空気導入口 34…突部
36…リブ 40…カプラ部
42…回路基板 44a〜44d…バスバー
46…カプラハウジング 60…支持盤
62a〜62c…螺合用ボス部 66…回転軸挿通口
68…回転軸 70…ステータ
72…ロータ 80…円盤形状部
82a〜82c…ゴム保持部 83…通過孔
85…枠状部 86…ヒートシンク
87…通風孔 88…軸受部
90…スポーク部 92…上反角
94…第1ベアリング収容部 96…最小内径部
98…拡開内径部 100…第2ベアリング収容部
104…第1ベアリング 106…第2ベアリング
108…係合用凹部 110…円筒状ゴム部材
120a、120b…スリット 122a〜122c…螺合用ボス部
124…支持ネジ 128…連結ネジ
132…直線形状部 134…湾曲円弧部
136…逃げ部 138…電子部品
140a〜140c…支持ネジ用挿通孔 143…電磁コイル
144…回転盤 148…通風口
152…永久磁石

Claims (7)

  1. 空調装置を構成するブロアファンを回転させるためのブラシレスモータと、
    前記ブラシレスモータを制御するための制御回路が設けられた回路基板と、
    前記ブラシレスモータの回転軸を回転可能に支持するとともに、前記回路基板を支持する合成樹脂製の支持盤と、
    第1ケーシング部材と第2ケーシング部材が組み合わされて構成されるとともに、前記ブラシレスモータ、前記回路基板及び前記支持盤を収容するケーシングと、
    を備え、
    前記回路基板は、外縁部に直線形状部と湾曲円弧部とを有する略半円形状をなし、且つ前記直線形状部が前記回転軸側に臨むようにして前記支持盤に支持され、
    さらに、前記直線形状部から突出した導通部材を収容してカプラ部を構成するハウジングが前記支持盤と一体的に設けられるとともに、前記第1ケーシング部材及び前記第2ケーシング部材から露呈し且つ第1ケーシング部材及び第2ケーシング部材に隣り合うように設けられることを特徴とする空調用ブロアモータユニット。
  2. 請求項1記載のユニットにおいて、前記ハウジングは、前記回路基板の前記直線形状部に沿う位置となるように、前記支持盤の外縁部近傍に一体的に設けられることを特徴とする空調用ブロアモータユニット。
  3. 請求項2記載のユニットにおいて、前記ハウジングに、前記導通部材を通過させてその内部に挿入するためのスリットが形成されていることを特徴とする空調用ブロアモータユニット。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のユニットにおいて、前記支持盤をなす前記合成樹脂は絶縁性を示す樹脂材からなり、且つ前記支持盤に通過孔が形成されるとともに、前記通過孔に前記回路基板の熱を放散するためのヒートシンクが通されることを特徴とする空調用ブロアモータユニット。
  5. 請求項4記載のユニットにおいて、前記支持盤は、前記回転軸が回転可能に挿入される軸受部を有し、
    前記軸受部は、内径が最小に設定された最小内径部と、
    前記最小内径部の軸方向に連なり、前記回路基板から離間するに従って内径がテーパー状に拡開する拡開内径部と、
    前記拡開内径部の軸方向に連なり、ベアリングが収容可能な内径に設定されるベアリング収容部と、
    を有することを特徴とする空調用ブロアモータユニット。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のユニットにおいて、前記支持盤は、その外縁部から突出して該支持盤を前記ケーシングに支持するための複数個の舌片部を有し、
    前記複数個の舌片部の各々に緩衝部材が個別に保持されるとともに、前記支持盤が、前記緩衝部材が前記ケーシングとの間に介挿された状態で該ケーシングに支持されることを特徴とする空調用ブロアモータユニット。
  7. 請求項6記載のユニットにおいて、前記支持盤と前記ケーシングとの間に、前記回転軸が回転する際に前記支持盤が前記ケーシングに干渉しない距離でクリアランスが形成されていることを特徴とする空調用ブロアモータユニット。
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