JP2018013411A - 石製物品 - Google Patents

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【課題】 本体を石質とした置物であり、複数個が一組として構成される石目を形成した石製置物の提供。【解決手段】 石製の時計本体2a,2b,2cはその表面に石目3a,3b,3c・・を有し、そして一組と成る時計本体表面に形成される石目3a,3b,3c・・は互いに連続し、表面には時を刻む短針4と長針5、及び秒針6を設け、裏面に形成した凹部には該針を駆動する機器を取付けている。【選択図】 図1

Description

本発明は複数個の物品を一組とし、これら物品が互いに繋がることによって組み合わされる石製の物品に関するものである。ここで、本発明が対象とする物品とは特に限定はしないが、例えば置き時計、写真などを入れる額縁立て、スポーツ競技で使われるメダルなどである。
近年、時計をお祝いの品や引き出物として使用する場合は多い。これには色々な理由があるであろうが、見栄えが良い割りに比較的手頃な値段であること、又時計は毎日使うものであることが主な理由であろう。したがって、結婚式のお祝いの品、新築祝いの品など、又結婚式の引き出物の品、法事の引き出物として時計が使われるケースが多い。
本発明が対象とする物品(商品)は不特定多数の人に贈る引き出物ではなく、2個ないし3個の時計を記念の品として贈るものであるが、従来の物品は工場で大量生産したものであり、その為に個々の物品に個性はない。すなわち、同じタイプの物品は数多く存在する為に、物品としての機能は十分に発揮できるが、心に残る印象は少ない。まして、該物品が結婚した2人の絆を助長するといった働きは存在しない。
従来、結婚式のお祝いの品としてペアの腕時計を贈る場合は多い。すなわち、男性用の腕時計と女性用の腕時計を対にして贈ることが出来、何時までも心に残る腕時計となる。このように、腕時計に関しては男性用と女性用がペアとして売り出しているケースは多く、多数人が着用している。しかし、ペアの腕時計といっても、世の中には同じものが数多く販売され、2個のみのペア時計と言えるものではない。そして、置き時計や掛け時計に関してはペアとして製作されるものは存在しない。
特開2002−144794号に係る「天然石製加工品およびその製造方法」は、存在感がありかつ堅牢で半永久的に使用可能な天然石製加工品の利点をそのまま生かすと共に、表現性に優れ需要喚起性の高い模様が刻設された天然石製加工品である。
すなわち、天然石の表面に影彫にて形成された模様に所望色の顔料を付着させたことを特徴とするものであり、模様に色彩が付加されるため、表現力に優れ需要喚起性の高い天然石製加工品となる。
実用新案登録第3099813号に係る「カレンダー置物」は、置物として有用できることは無論のこと、いわゆる万年カレンダーとしても利用できるようにした陶製などによる置物である。
すなわち、陶磁器,金属,プラスチック,木,ガラスなどのいずれかの材料で形成された動物又はその他の物の置物の正面に、少なくとも4個の立方体状ブロックであって各ブロックの表面にそれぞれ月,日,曜日などのカレンダー表示を施した表示ブロックを、選択した表示面を正面に向けてセットできるように形成した表示ブロックのセット部を設けている。
特開2002−144794号に係る「天然石製加工品およびその製造方法」 実用新案登録第3099813号に係る「カレンダー置物」
このように、今日多種多様な物品(商品)が存在しているが、2個が一組として構成したもの、又は3個が一組として構成したものは存在しない。本発明が解決しようとする課題はこの点であり、2個ないし3個が互いに関連した外観を呈して絆を助長することが出来るように構成した石製の物品を提供する。
本発明に係る物品はその本体を石製とし、石に形成している模様や図形を関連付けることで2個の物品を1組として構成し、又は3個の物品を1組として構成している。すなわち、複数の物品を配列するならば、本体表面に形成している模様や図形は互いに繋がって連続するようにしている。
ここで、本発明が対象とする物品の種類は特に限定せず、例えば時計、写真などを入れる額縁、スポーツ競技などで使われるメダルなど、色々ある。
そして、石にも色々な種類があるが、本発明の物品として使用できる石は連続して形成される模様(石目)を形成していることが必要である。また、本発明では自然の力で石自体に形成している模様(石目)に限らず、人工的に加工して作られる立体的な模様も含まれる。すなわち、模様や図形を本体表面から突出して形成し、又は凹溝をもって形成される。
本発明に係る物品はその本体が石から成っている。物品は無数に存在しているが、その材質を金属製又はプラスチック製である場合に比較して高級感があり、石の表面に形成される模様や図形がプラスして需要喚起性を高めることが出来る。
そして、該模様や図形は関連性があって、複数の物品を配列するならば該模様や図形は連続したものと成り、1組の物品として構成される。
したがって、結婚祝いとして2個1組の置物などの物品を贈ることが出来る。又、結婚式に両親への感謝の気持ちとして2個一組の置物などの物品を贈ることができる。更に3個を一組として、両方の家族と本人がそれぞれ1個づつ所持することが出来る。勿論、贈りものとしての用途は限定しないが、2個の物品本体はその表面模様が互いに連続して繋がっていることで、互いの結び付きを物品を介して表現することが出来、家族の絆を保つ上で有効である。
3個が一組と成って構成した本発明の物品としての時計を示す具体例。 3個が一組と成って構成した本発明の物品としての時計を示す他の具体例。 3個が一組と成って構成し、本体表面に立体図形を形成した本発明の置物を示す具体例。
図1は本発明に係る石製の物品の1つである時計を表している具体例であり、3つの時計1a,1b,1cが一組として構成されている。同図は3つの時計1a,1b,1cが互いに配列している状態であるが、それぞれの時計1a,1b,1cは独立して使用される。そして、これら時計1a,1b,1cは石製であって、本体2a,2b,2cには天然石が使用されている。
ところで、本発明の物品として使用される天然石は表面を綺麗に研磨した場合に、石目3が表れる。しかも、該石目3は長く延びていて、時計本体2a,2b,2cに跨って形成されている。
上記時計本体2a,2b,2cは四角形ブロックを形成しているが、これら3個の時計本体2a,2b,2cは大きな天然石を所定のサイズに切断し、この表面を研磨して作られる。その為に、個々の時計本体2a,2b,2bの表面に形成される石目3a,3b,3cは繋がることが出来る。
個々の時計1a,1b,1cとして見た場合には時計本体2a,2b,2cの石目3a,3b,3cは独立して所定の形状をしているが、3つの時計1a,1b,1cを同図のように配列するならば、それぞれの時計本体2a,2b,2cの表面に形成している石目3a,3b,3cは連続している。本発明の時計1a,1b,1cは複数個が1組と成って構成するものであるが、個々の時計1a,1b,1cは互いに独立して時を刻むことが出来る。しかし、これら複数の時計1a,1b,1cは石目3a,3b,3cを介して繋がっている。
したがって、結婚祝いの品として新郎、新婦に2個の時計1a,1bを贈る場合、本体2a,2bの石目3a,3b,3c・・・を連続させることで2人の絆としての役目を果たすことが出来る。そして、時計である為に表面には短針4と長針5、及び秒針6を有し、裏面側に設けた凹部に取付けた機器(図示なし)によってこれら上記短針4と長針5、及び秒針6は駆動する。この機器は電子式であって、収容した乾電池によって起動し、該短針4、長針5、及び秒針6が動いて時を刻むことが出来る。時計の電子機器の構造に関しては従来の電子時計と同じであり、その為に詳細な説明は省略する。
また、図1に示す時計1a,1b,1cは同じ大きさ・形状をした四角形ブロックの時計本体2a,2b,2cを有しているが、それぞれ異なる形状をした時計本体2a,2b,2cで構成することも可能である。
図2は3個の時計7a,7b,7cが配列した別形態を示している実施例であり、前記図1に示した時計1a,1b,1cの形態とは違っている。
すなわち、両側の時計7a,7cは概略楕円形をなし、中央の時計7bは両側が凹状化した概略鼓形をしている。したがって、3個の時計7a,7b,7cは配列するならば、隙間なく接することが出来る。
勿論、これら時計7a,7b,7cはその本体は天然石が用いられ、しかも詳細な図示はされていないが石目は連続して形成されており、本体の形状が違うだけで図1に示した3個1組の時計と同じである。
本発明に係る時計1a,1b,1c、及び時計7a,7b,7cはその本体表面に形成される石目が一種の模様となり、装飾性を向上する働きを呈している。従って、本体表面は平坦面と成っているが、この本体表面から突出した立体模様又は立体図形を形成することも可能である。そして、この立体模様や立体図形は3個の時計に連続して形成され、3個の時計が組み合わされることで1つの立体模様又は立体図形として具現されるように構成している。
図3は置物本体8a,8b,8cの表面9a、9b、9cに立体図形10a、10b、10cを形成した場合の具体例である。
夫々の物品本体8a,8b,8cに形成した立体図形は10a,10b,0cは、単独ではその表現している図形が意味している内容が分からないが、3個が連続して配列することで各立体図形が10a,10b,10cが繋がる為に理解することが出来る。
上記図3に示す物品は結婚記念として作ったものであり、「イチロウ」と「ハナコ」の結婚を祝う置物で、2016年7月20日に結婚した旨を表示している。左側の本体8aには新郎の名前「イチロウ」とハートマークの一部、そして結婚した年である2016年の一部が表示されている。
そして、右側の本体8cには新婦の名前「ハナコ」とハートマークの一部、及び結婚した日の20日の一部を表示している。
さらに、中央に位置する本体8bには新郎と新婦の名前「イチロウ」と「ハナコ」を表示し、またハートマークの中央部、さらには結婚年2016の一部と結婚月7及び結婚日20の一部を表示している。
このように、3個の置物が一列に配置されることでそれぞれの置物8a,8b,8cに形成されている図形が1つにまとまって表現され、分離した個々の置物だけでは何の図形か分からない。
ここで、左側の置物8aは新郎の両親が所持し、右側の置物8cは新婦の両親が所持し、そして中央の置物8bは結婚した新郎と新婦が所持することが出来る。
ところで、上記ハートマーク、該ハートマークの中に表示される2016−7−20、及び「イチロウ」と「ハナコ」は本体8の表面から突出した形状として形成することが出来、又は逆に表面から窪ませて凹溝として形成することも可能である。
そして、凹溝にて上記模様や図形を形成した場合、凹溝に色彩樹脂を流し込んで固めるならば、該模様や図形は強調されると共に凹溝にゴミが詰まることもない。
前記実施例では、物品の具体例として置き時計及び置物に関して説明したが、スポーツ競技にて成績が優秀な者に手渡される金メダル、銀メダル、銅メダルにも本発明を適用することが出来る。すなわち、これらメダルの形状を従来一般的に使われる円形ではなく六角形又は四角形とし、3個のメダルを一列に配列した場合に表面に形成される石目が連続して繋がり、又は表面に形成される立体図形や模様が連続して繋がるように形成する。
1 時計
2 時計本体
3 石目
4 短針
5 長針
6 秒針
7 時計
8 本体
9 表面
10 立体模様


Claims (5)

  1. 本体を石質とした物品において、該物品は複数個を一組として構成し、石製の本体はその表面に石目を有し、そして一組と成る物品本体表面に形成される石目は互いに連続していることを特徴とする石製の物品。
  2. 上記物品を時計とし、時計本体の表面には時を刻む短針及び長針を設け、裏面に形成した凹部には該針を駆動する機器を取付けた請求項1記載の石製の物品。
  3. 上記物品をスポーツ競技の成績優秀者に手渡されるメダルとした請求項1記載の石製の物品。
  4. 上記石目に代わって本体表面から突出した立体模様又は図形を形成した請求項1、請求項2、又は請求項3記載の石製の物品。
  5. 上記石目に代わって本体表面から窪んだ凹溝にて模様又は図形を形成した請求項1、請求項2、又は請求項3記載の石製の物品。





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