JP2018012662A - テルミサルタン及びアムロジピン配合フィルムコーティング錠 - Google Patents

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俊 佐々木
慶吾 中村
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慶吾 中村
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Yutaka Okuda
豊 奥田
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Abstract

【課題】アムロジピンベシル酸塩とテルミサルタンとを含み且つアムロジピンベシル酸塩の迅速な溶出が確保される錠剤の提供。【解決手段】テルミサルタンとアムロジピンベシル酸塩とを含有するフィルムコーティング錠の形態の医薬組成物であって,テルミサルタン及び塩基性賦形剤を含有する素錠部と,該素錠部を覆うアムロジピンベシル酸塩含有のフィルムコーティング部とを含んでなるものである,組成物。【選択図】なし

Description

本発明は,テルミサルタン及びアムロジピンを配合した錠剤に関し,特に,一方の薬物を単層錠に含有させ,これを覆うコーティング膜に他方の薬物を含有させてなる,フィルムコーティング錠に関する。
高血圧症の治療のために,アンジオテンシンII受容体拮抗薬,アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬,利尿薬,α遮断薬,β遮断薬,αβ遮断薬,α受容体刺激薬等が開発されている。それらの薬物は,単独で使用されるだけでなく,作用機序を異にする2種以上による併用療法も行われている。特定の単一の作用機序の薬物のみを用いるより,作用機序を異にする複数の薬物を組み合わせた方が,より広範囲の患者に奏功すると期待されるためである。
更に,2種以上のそれら薬物を別々に投与する代わりに,それらを含有する単一の薬剤を用いて一緒に投与することも行われている。例えば,次に挙げるように,アンジオテンシンII受容体拮抗薬であるテルミサルタンと,カルシウムチャネル遮断薬であるアムロジピンを共に含有する錠剤が知られている。
ここに,テルミサルタンは,遊離のカルボキシル基を有しており,pH1〜7では水に難溶性であるため,錠剤の形で内服されたテルミサルタンが胃内で溶解し易いよう,錠剤にはメグルミン等の塩基性物質が賦形剤として配合されることが必要である。他方,アムロジピンは,例えばベシル酸塩等のような塩の形で用いられているが,分子内に2個のエステル結合を有することから,錠剤の長期の保存安定性確保のためには塩基性賦形剤と直接の接触は好ましくない。そこでテルミサルタンとアムロジピンベシル酸塩とを含む固形製剤としては,前者を溶解性マトリックス中に含有させ(第1層),後者を崩壊性又は浸蝕性のマトリックス中に含有させて(第2層)二層錠剤とすることが提案されている(特許文献1)。
また,そのような2層錠であり,胃内でのアムロジピンベシル酸塩の迅速な放出を目的として,炭酸塩と有機酸とを含む発泡層にこれを含有させたものも提案されている(特許文献2)。
別に,複数の薬理活性成分を含むフィルムコーティング錠であって,第1の活性成分がコアに含有され,第2の活性成分が,ポリビニルアルコールとポリエチレングリコールのコポリマーを含んだコーティング膜に含有されているものが提案されている(特許文献3)。また,テルミサルタン又はその塩を含有する核とヒドロクロロチアジド又はその塩を含有するフィルムコーティングとからなる錠剤も提案されている(特許文献4)。
特表2008−518888号公報 特表2012−528154号公報 特表2012−515185号公報 特表2015−503574号公報
上記の背景において,本発明者は,テルミサルタンとアムロジピンベシル酸塩との合剤を,二層錠より簡便な手順で製造できる新たな錠剤の提供を目的として検討を行う過程で,アムロジピンベシル酸塩の粉末又はこれを含む顆粒とテルミサルタンを含む顆粒とをそれぞれ準備しそれらを混合し常法により打錠して得た錠剤を溶出試験に付したところ,アムロジピンベシル酸塩の溶出速度が顕著に遅く,試験開始後に見られる筈の溶出率の速やかな立ち上がりを示さず,ゆっくりとしか溶出してこない,という難点があることを見出した。
テルミサルタンを含む顆粒にアムロジピンベシル酸塩を(粉末又は顆粒の形で)混合して打錠し錠剤とした場合にアムロジピンベシル酸塩の溶出が遅れるというこの問題に対処するために種々検討の結果,本発明者は,テルミサルタンを含有する素錠部(単層錠)がアムロジピンベシル酸塩含有のフィルムコーティング部で覆われているという形にしたフィルムコーティング錠が,溶出試験においてアムロジピンベシル酸塩の迅速な溶出をもたらすことを見出した。本発明は,この発見に基づき更に検討を加えて完成させたものである。即ち,本発明は以下を提供する。
1.テルミサルタンとアムロジピンベシル酸塩とを含有するフィルムコーティング錠の形態の医薬組成物であって,テルミサルタン及び塩基性賦形剤を含有する素錠部と,該素錠部を覆うアムロジピンベシル酸塩含有のフィルムコーティング部とを含んでなるものである,組成物。
2.1錠あたり,テルミサルタンを40mg又は80mg,及びアムロジピン5mgに相当する量のアムロジピンベシル酸塩を含有するものである,上記1の組成物。
3.該フィルムコーティング部に,更にヒドロキシプロピルメチルセルロースを含むものである,上記1又は2の組成物。
4.該フィルムコーティング部に,更にヒドロキシプロピルセルロースを含むものである,上記3の組成物。
5.該素錠部に,更にD−マンニトール,ヒドロキシプロピルセルロース,メタケイ酸アルミン酸マグネシウムを含むものである,上記1〜4の何れかの組成物。
6.該塩基性賦形剤がメグルミンである,上記5の組成物。
7.1錠あたり,テルミサルタンを40mg又は80mg,及びアムロジピン5mgに相当する量のアムロジピンベシル酸塩を含有し,該フィルムコーティング部の重量が10〜30mgである,上記1〜6の何れかの組成物。
本発明によれば,同じ錠剤中に含まれるテルミサルタンによって溶解性が阻害されることなしに,アムロジピンベシル酸塩の迅速な溶解を達成することができる。
図1は,本発明の実施例及び比較例の組成物からのアムロジピンの溶出率の,試験開始後60分までの時間的推移を示すグラフである。
本発明の一実施形態において,素錠部を覆うフィルムコーティング部は溶解性であり,ポリマー被膜を含んでなる。ここに「溶解性」とは,胃内の生理的pHを模擬した酸性の水溶液に,具体的にはpH1.2の水溶液に溶解する性質を有することをいう。また、「素錠部を覆うフィルムコーティング部」は、素錠部を直接覆うものであってもよいし、中間層等を介して、間接的に素錠部を覆うものであってもよい。
本発明において,フィルムコーティング部を形成するための基剤の好ましい一例は,ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)である。フィルムコーティング部には,製造中における錠剤相互の付着を防止する等のために滑沢剤が配合される。滑沢剤は,タルク,ステアリン酸マグネシウム,ステアリン酸カルシウム,ショ糖ステアリン酸エステル等のような慣用のものから適宜選択して用いることができる。これらのうちタルクは,特に好ましい滑沢剤であるが,これに限定されない。
フィルムコーティング部は,その物性の微調整のために,例えばヒドロキシプロピルセルロース(HPC)のような他の溶解性ポリマーを更に含んでもよい。用いるHPCは,平均分子量が約140,000(ゲル濾過法による測定値)程度までであることが,必須ではないがそれ単独でもフィルム形成性を示す点で,好ましい。そのような製品の例として,HPC−SSL(平均分子量約40000),HPC−SL(平均分子量約100000),及びHPC−L(平均分子量約140000)が市販されており(何れも,日本曹達(株)製),本発明において用いることができる。これらのうち,特に好ましいのはHPC−SLである。
フィルムコーティング部は,必要に応じて,少量の発色剤(酸化チタン等)や微量の着色剤(例えば,三二酸化鉄)を含んでもよい。
フィルムコーティング部が含有するアムロジピンベシル酸塩の量は,アムロジピン5mg相当量である。5.00mgのアムロジピンに相当するアムロジピンベシル酸塩量は,6.93mgである(アムロジピンの分子量:408.879,アムロジピンベシル酸塩の分子量:567.05)。
1錠あたりのフィルムコーティング部の重量に特に明確な限定はないが,10〜30mgの範囲とするのが一般に好ましく,15〜30mgの範囲とするのがより好ましく,20〜30mgとするのが更に好ましい。また,HPCを含有させる場合,その含有量はHPMCの含有量に対して約0.3倍以下であることが好ましく,約0.25倍以下であることがより好ましく,約0.2倍以下であることが更に好ましく,約0.15倍以下とするのが特に好ましい。
1錠あたりのフィルムコーティング部の基剤であるHPMC及びHPCの合計含有量は,フィルムコーティング部中にアムロジピンベシル酸塩が保持されるよう,アムロジピンベシル酸塩の含有量(アムロジピン換算)の0.5倍以上であることが好ましく,0.6倍以上であることがより好ましい。他方,HPMC及びHPCの合計含有量に特段の上限はないが,フィルムコーティング部を余り厚くする必要はないから,通常は,アムロジピンベシル酸塩の含有量(アムロジピン換算)の3.5倍以下でよく,これより少量,例えば3.1倍以下であってもよい。
本発明の医薬組成物において,テルミサルタンは,素錠部を構成する単層錠中において塩基性賦形剤,特にメグルミンと共に当該単層錠に配合されているため,胃内で想定される酸性水溶液中で十分な溶解性を有している。
以下,典型的な実施例及び比較例を参照して本発明を更に詳細に説明するが,本発明それらの実施例に限定されることは意図しない。
錠剤の製造に用いた賦形剤その他の添加剤は次の通りである。
・ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)
・D−マンニトール
・メグルミン
・ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)
・メタケイ酸アルミン酸マグネシウム
・タルク
・ステアリン酸マグネシウム
・軽質無水ケイ酸
・三二酸化鉄
・酸化チタン
各比較例及び実施例の錠剤における成分及び1錠あたりのそれらの含有量は表1に示した通りである。各錠剤の製造は,表1及び2に示された成分の含有量の割合に一致するように各成分を秤取して行った。
Figure 2018012662
上記表において「TLM」はテルミサルタンを,また「AML」はアムロジピンベシル酸塩を,それぞれ意味し,「FC」はフィルムコーティング又はフィルムコーティング錠を意味する。
〔比較例1〕 単層錠
ヒドロキシプロピルセルロース,メグルミン及びテルミサルタンを精製水に溶解させて溶液とした。D−マンニトールを流動層造粒機に入れ,これに当該溶液をスプレーして造粒し,乾燥後,冷却させて顆粒を得た。顆粒を整粒し,これにアムロジピンベシル酸塩,メグルミン,ステアリン酸マグネシウム及び軽質無水ケイ酸を添加し混合し,打錠用混合物とした。この打錠用混合物をロータリー式打錠機に入れて常法により打錠し単層錠を得た。
〔比較例2〕 単層錠
(1)テルミサルタン含有顆粒
ヒドロキシプロピルセルロース,メグルミン及びテルミサルタンを精製水に溶解させて溶液とした。D−マンニトールを流動層造粒機に入れ,これに上記溶液をスプレーし造粒して,乾燥後,冷却させて顆粒を得,これを整粒した。次いで,メグルミンを精製水に溶解させて溶液とした。流動層造粒機に上記の整粒済み顆粒を入れ,これにメグルミン溶液をスプレーしてコーティングし,乾燥させ,整粒し,これをテルミサルタン含有顆粒とした。
(2)アムロジピン含有顆粒
ヒドロキシプロピルセルロースを精製水に溶解させて溶液とした。流動層造粒機にアムロジピンベシル酸塩及びD−マンニトールを入れ,これに上記溶液をスプレーし造粒して,乾燥後,冷却させてアムロジピン含有顆粒を得た。
(3)混合及び打錠
テルミサルタン含有顆粒,アムロジピン含有顆粒,軽質無水ケイ酸及びステアリン酸マグネシウムを混合し,打錠用混合物とした。この打錠用混合物をロータリー式打錠機に入れて常法により打錠し単層錠を得た。
〔実施例〕 フィルムコーティング錠
(1)単層錠の製造
ヒドロキシプロピルセルロース,メグルミン及びテルミサルタンを精製水に溶解させて溶液とし,これにメタケイ酸アルミン酸マグネシウムを加えて分散させ分散液とした。D−マンニトール及びメグルミンを流動層造粒機に入れ,懸濁液をスプレーして造粒し,乾燥後,冷却させて顆粒を得,これを整粒した。
整粒した顆粒及びステアリン酸マグネシウムを混合し,打錠用混合物とした。この打錠用混合物をロータリー式打錠機に入れて常法により打錠し,素錠として単層錠を得た。
(2)フィルムコーティング
ヒドロキシプロピルセルロース,タルク,ヒドロキシプロピルメチルセルロース,酸化チタン,三二酸化鉄及びアムロジピンベシル酸塩を水に溶解・分散させ,常法によりフィルムコーティング液を調製した。上記単層錠をコーティング装置に入れ,このフィルムコーティング液でコーティングし,乾燥させて,フィルムコーティング錠を得た。
〔溶出性試験1〕 アムロジピンベシル酸塩
比較例及び実施例の各錠剤について,日本薬局方溶出試験法(パドル法)により,酸性水溶液へのアムロジピンベシル酸塩とテルミサルタンの溶出性を測定した。測定方法は以下の通りである。
(1)アムロジピンベシル酸塩
1回の溶出試験につき錠剤1個を用いた。pH1.2の試験液(日本薬局方溶出試験第1液)900mL中に錠剤を入れ,温度37±5℃,撹拌速度50rpmの条件で,120分まで撹拌し,経時的に試験液をサンプリングした。サンプルは孔径0.45μm以下のメンブランフィルターで濾過した。濾液2mLにメグルミンのメタノール溶液(0.04w/v%)2mLを加えてサンプル溶液とした。別に,既知量のアムロジピンベシル酸塩をメグルミンのメタノール溶液(0.04w/v%)に溶解させ,得られた溶液に等量の試験液を添加混合することにより,アムロジピンベシル酸塩測定用の標準溶液を調製した。測定は,HPLCにより行い,HPLCの構成及び条件は次の通りとした。
・検出器: 紫外吸光光度計(測定波長:237 nm)
・カラム: 内径4.6mm,長さ15cmのステンレス管に3μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充填。
・カラム温度: 25℃付近の一定温度
・移動相: 水1000mLにトリエチルアミン10mL及びリン酸5mLを加え,更にリン酸を加えてpH3.0に調整し,この液650mLにアセトニトリル350mLを加えることにより調製。
・流量: アムロジピンの保持時間が約5分になるように調整。
比較例及び実施例の各々について3回(比較例1のみ2回)の測定を行い,各サンプリング時におけるアムロジピンベシル酸塩の溶出率の平均値を算出した。結果を表2に,また60分までの溶出率の推移を図1に示す。
Figure 2018012662
表2及び図1に見られるように,比較例1,2の錠剤と比べて,実施例の錠剤ではアムロジピンベシル酸塩の溶出が迅速に起きることが判明した(特に,30分までの値を参照)。
〔溶出試験2〕 テルミサルタン
なお,テルミサルタンについても,アムロジピンベシル酸塩の溶出試験について上記したのと同じ手順でサンプル溶液を調製した。また同様に,既知量のテルミサルタンをメグルミンのメタノール溶液(0.04w/v%)に溶解させ,得られた溶液に等量の試験液を添加混合することにより,メグルミン測定用の標準溶液を調製した。測定は,HPLCにより行い,HPLCの構成及び条件は,測定波長を270nmとし,テルミサルタンの保持時間が約12分となるように流量を調整した以外は,アムロジピンベシル酸塩の場合と同様とした。試験の結果,比較例及び実施例の錠剤間でテルミサルタンの溶出率に大きさ相違は認められず,何れも120分の試験時間内で良好に溶出した。
〔安定性試験〕 アムロジピンベシル酸塩
比較例1,2及び実施例の各錠剤中のアムロジピンベシル酸塩の保存安定性につき,各種条件で比較して評価した。評価は,比較例1,2及び実施例の各錠剤のそれぞれ同数を,同じ規格のポリエチレン瓶に入れ,表3に示した各条件で保存し,保存の前後で錠剤中のアムロジピンベシル酸塩の含量を測定して,その残存率(%)を算出することにより行った。錠剤中のアムロジピンベシル酸塩の含量は,次の方法で測定した。
測定方法:
試料として錠剤1個をとり,水20mLを加えて錠剤が完全に崩壊するまでよく振り混ぜた。この液にメタノール50mL及び内標準溶液5mLを正確に加えて振り混ぜ,超音波処理し,メタノールを加えて100mLとした。この液を孔径0.45μm以下のメンブランフィルターでろ過し,初めのろ液5mLを除き,次のろ液を試料溶液とした。
別にアムロジピンベシル酸塩標準品(水分量を測定してあるもの)約35mgを精密に量り,メグルミンのメタノール溶液(1→2500)を加えて溶かし正確に50mLとした。この液5mLを正確に量り,水10mL及び内標準溶液2.5mLを正確に加え,更にメグルミンのメタノール溶液(1→2500)を加えて50mLとし,標準溶液とした。
試料溶液及び標準溶液5μLにつき,上に「溶出試験1」の部で記載したのと同一の条件で,液体クロマトグラフィーを行い,内標準物質のピーク面積に対するアムロジピンのピーク面積の比Q及びQを求めてアムロジピンベシル酸塩の量を求め,安定性試験直前の試料中のアムロジピンベシル酸塩量に対する安定性試験後の残存量の割合を算出して,残存率(%)とした。
Figure 2018012662
:脱水物に換算したアムロジピンベシル酸塩標準品の秤取量(mg)
1/5:希釈係数
内標準溶液:パラオキシ安息香酸エチルのメタノール溶液(33→12500)
結果を表3に示す。
Figure 2018012662
表3に見られるように,実施例の錠剤は,比較例1,2の錠剤に比べてアムロジピンベシル酸塩の残存率が明らかに高く,保存安定性に優れることが判明した。
本発明は,テルミサルタンとアムロジピンベシル酸塩とを配合した錠剤における,アムロジピンベシル酸塩の迅速な溶出をもたらす上で有用である。

Claims (7)

  1. テルミサルタンとアムロジピンベシル酸塩とを含有するフィルムコーティング錠の形態の医薬組成物であって,テルミサルタン及び塩基性賦形剤を含有する素錠部と,該素錠部を覆うアムロジピンベシル酸塩含有のフィルムコーティング部とを含んでなるものである,組成物。
  2. 1錠あたり,テルミサルタンを40mg又は80mg,及びアムロジピン5mgに相当する量のアムロジピンベシル酸塩を含有するものである,請求項1の組成物。
  3. 該フィルムコーティング部に,更にヒドロキシプロピルメチルセルロースを含むものである,請求項1又は2の組成物。
  4. 該フィルムコーティング部に,更にヒドロキシプロピルセルロースを含むものである,請求項3の組成物。
  5. 該素錠部に,更にD−マンニトール,ヒドロキシプロピルセルロース,メタケイ酸アルミン酸マグネシウムを含むものである,請求項1〜4の何れかの組成物。
  6. 該塩基性賦形剤がメグルミンである,請求項5の組成物。
  7. 1錠あたり,テルミサルタンを40mg又は80mg,及びアムロジピン5mgに相当する量のアムロジピンベシル酸塩を含有し,該フィルムコーティング部の重量が10〜30mgである,請求項1〜6の何れかの組成物。
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