JP2018011750A - 計量容器付介護用掻き混ぜ具 - Google Patents

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Yoshinori Imaizumi
良典 今泉
正明 志水
Masaaki Shimizu
正明 志水
惠司 原田
Keiji Harada
惠司 原田
近藤 駆米雄
Kumeo Kondo
駆米雄 近藤
雄一 近藤
Yuichi Kondo
雄一 近藤
加藤 信治
Shinji Kato
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Abstract

【課題】飲食物にとろみ剤を加えた後に、掻き混ぜを迅速に行える介護用掻き混ぜ具の提供である。【解決手段】柄部1の先端部にスプーン状の掻き混ぜ部2が一体に設けられ、その後端部に、粉状のとろみ剤Tを計量するための計量容器部K1が一体に設けられた介護用掻き混ぜ具S1であって、当該掻き混ぜ具S1の柄部1の掻き混ぜ部2の側を持って、当該計量容器部K1の計量空間11にとろみ剤Tを収容して計量して、嚥下障害者Pの飲食物Fに、計量されたとろみ剤Tを注いだ後に、当該掻き混ぜ具S1の前後端を反転させて、当該掻き混ぜ具S1を持ち替えて、前端の掻き混ぜ部2により、飲食物Fととろみ剤Tを掻き混ぜる。【選択図】 図9

Description

本発明は、介護者が嚥下障害者に提供する飲食物の準備の際に使用される計量容器付介護用掻き混ぜ具に関するものである。
嚥下障害者の飲食には、飲食物が気管に流れ込まないように、とろみを付けた飲食物が用いられる。嚥下障害者の飲食物にとろみを付けるには、粉状のとろみ剤を計量容器により所定量だけ計量して、飲食物(吸い物、味噌汁、お茶、水等)に加えた後に、飲食用のスプーンで掻き混ぜる。この時、飲食物にとろみ剤を加えた後に、スプーンによる掻き混ぜ(かく拌)を素早く行わないと、ダマが発生して、飲食に適さなくなる。
従来は、介護者がとろみ剤の計量容器と飲食用のスプーンとの2種類の調理及び飲食の各器具を持ち替えて、飲食物にとろみを付ける作業を行っていて、時間を要するためにダマが発生し易いのに加えて、器具の持ち替え時に、あわてるために、スプーン、或いは計量容器を落とすことで、不衛生となる問題があった。
食用粉体類の計量容器(特許文献1〜3参照)と、飲食用スプーンとは、殆どの場面で、それぞれ専用の計量及び飲食の用途のみで使用されていた。特許文献2,3に開示のスプーンは、長手方向の両端部に、いずれも容量の異なる計量容器部が設けられた構成であるが、その用途は、計量のみである。
特開2011−80779号公報 特開2012−2779号公報 実用新案登録第3006261号公報
本発明は、飲食物にとろみ剤を加えた後に、当該とろみ剤と飲食物との掻き混ぜを迅速に行える介護用掻き混ぜ具の提供を課題としている。
上記の課題を解決するための請求項1の発明は、粉状のとろみ剤の計量と、当該とろみ剤と飲食物との掻き混ぜとを行う計量器付介護用掻き混ぜ具であって、
柄部の前端部に掻き混ぜ部が一体に設けられ、その後端部に、前記とろみ剤を計量する計量容器部が一体に設けられ、
前記計量時及び前記掻き混ぜ時には、前記柄部の前後端部を反転させて、持ち替えることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、嚥下障害者の介護者が、掻き混ぜ具の前端部の掻き混ぜ部の側を持って、容器に収容されたとろみ剤の内部に、柄部の後端部の計量容器部を差し込んで、当該計量容器部にとろみ剤を収容させることで、設定量のとろみ剤が計量される。次に、介護者は掻き混ぜ具の掻き混ぜ部の側を持ったままで、嚥下障害者の飲食容器内の飲食物に対して、柄部の後端部の計量容器部に収容されたとろみ剤を加え、その直後に、掻き混ぜ具の前後端を反転させることで、当該掻き混ぜ具を持ち替えて、前端部の掻き混ぜ部により、とろみ剤が加えられた飲食物を掻き混ぜる。
このように、掻き混ぜ具の前端側の掻き混ぜ部と、後端側の計量容器部の側とを、前後反転させて途中で持ち替えることで、とろみ剤を計量して、嚥下障害者の飲食物に当該とろみ剤を加える作業(とろみ剤計量添加作業)と、とろみ剤が加えられた飲食物を掻き混ぜる作業(とろみ剤掻き混ぜ作業)とを、時間的及び動作的の双方において連続して行えるので、ダマが発生することなく、飲食物にとろみを付けることが可能となる。
また、請求項1の発明に係る介護用掻き混ぜ具は、掻き混ぜ機能をする器具と、とろみ剤の計量具との2つの器具を一体化したものであるため、洗浄及び管理が容易となって、嚥下障害者を収容する病院・施設等において、食事に関連する業務の効率向上が図られる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記掻き混ぜ部は、嚥下障害者に対する飲食介助時には、とろみ状の飲食物を掬い取る飲食部として機能し得る形状であることを特徴としている。
請求項2の発明によれば、介護用掻き混ぜ具の前端部の掻き混ぜ部は、とろみ状の飲食物を掬い取る飲食部として機能しているため、掻き混ぜ具の柄部の計量容器部の側を持って、当該掻き混ぜ部により、飲食物ととろみ剤とを掻き混ぜた後に、そのままの状態で、前端側の掻き混ぜ部を利用して、とろみ状となった飲食物を嚥下障害者の口部に供給して、飲食介助を行える。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記掻き混ぜ部は、中央部が最も低い凹状であって、飲食物を掬い取ることが可能なスプーン状になっていることを特徴としている。
請求項3の発明によれば、前端側の掻き混ぜ部がスプーン状になっているため、とろみ状の飲食物の掬い上げを良好に行えて、嚥下障害者に対する飲食介助が一層に容易となる。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記計量容器部の開口は、前記掻き混ぜ部の掬い面と同一面側に形成され、当該計量容器部は,平面視において、前記柄部の長手方向に沿った細長比の大きな長方形状になっていることを特徴としている。
請求項4の発明によれば、掻き混ぜ具の計量容器部の開口と、スプーン状の掻き混ぜ部の掬い面とが同一面側に形成されているため、当該掻き混ぜ具を持ち替えて、「とろみ剤計量添加作業」と「とろみ剤掻き混ぜ作業」とを行う際における掻き混ぜ具の持ち替えが容易となる利点がある。また、計量容器部は、平面視において、前記柄部の長手方向に沿った細長比の大きな長方形状になっているため、掻き混ぜ具のスプーン状の掻き混ぜ部により、飲食物ととろみ剤とを掻き混ぜたり、或いは介護者が嚥下障害者に対して飲食介助を行う際に、計量容器部が介護者の指部の間、或いは掌内にうまく納まることで、掻き混ぜ具の操作が行い易い利点がある。
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかの発明において、前記計量容器部の内側面には、全容量の半分を示す表示ラインが前記柄部の長手方向に沿って形成されていることを特徴としている。
請求項5の発明によれば、飲食物に対するとろみ剤の添加量が少ない場合には、計量容器部の内側面に形成された表示ラインによって、全容量に対するとろみ剤の収容量を目視で判断可能となるため、とろみ剤の添加量が少ない場合の計量に便利である。
請求項6の発明は、請求項1ない5のいずれかの発明において、掻き混ぜ具全体の重心は、前記柄部の長手方向に沿って前記計量容器部内に配置されることで、当該掻き混ぜ具は、前記掻き混ぜ部が非接触状態で、載置面に載置可能であることを特徴としている。
請求項6の発明によれば、柄部の後端部に計量容器部が一体に形成された構成によって、掻き混ぜ具全体の柄部の長手方向に沿った重心は、当該計量容器部の側に大きく移動するため、当該計量容器部の形状又は肉厚の選択によって、掻き混ぜ具全体の重心を柄部の長手方向に沿って当該計量容器部内に配置することが可能となる。よって、特別な自立構造を採用することなく、掻き混ぜ具の後端部に形成される計量容器部の形状又は肉厚の選択のみによって、当該掻き混ぜ具は、前記掻き混ぜ部が非接触状態で、載置面に載置することができて、スプーンを衛生的に使用できる。
本発明によれば、介護用掻き混ぜ具の前後端部を反転させて、前端側の掻き混ぜ部と後端側の計量容器部の側とを、途中で持ち替えることで、とろみ剤計量添加作業と、とろみ剤掻き混ぜ作業とを、時間的及び動作的の双方において連続して行えるので、ダマが発生することなく、飲食物にとろみを付けることが可能となる。また、本発明に係る介護用掻き混ぜ具は、専用の掻き混ぜ具と、とろみ剤の計量具との2つの器具を一体化したものであるため、洗浄及び管理が容易となって、嚥下障害者を収容する病院・施設等において、食事に関連する業務の効率向上が図られる。
(a),(b)は、それぞれ本発明に係る介護用掻き混ぜ具S1 を異なる方向から見た斜視図である。 (a)〜(c)は、それぞれ本発明に係る介護用掻き混ぜ具S1 の平面図、底面図及び正面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明に係る介護用掻き混ぜ具S1 の右側面図及び左側面図である。 (a)は、図2(a)のX1 −X1 線断面図であり、(b)は、図2(a)のX2 −X2 線拡大断面図である。 (a),(b)は、それぞれ介護用掻き混ぜ具S1 の計量容器部K1 にすりきり一杯、及び半分だけとろみ剤Tを収容した状態の拡大縦断面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明に係る介護用掻き混ぜ具S1 及び従来のスプーンS’を水平の載置面Eに設置した状態の側面図である。 介護用掻き混ぜ具S1 の計量容器部K1 に、収容容器21に収容されたとろみ剤Tを収容している状態の斜視図である。 介護用掻き混ぜ具S1 の計量容器部K1 に収容されたとろみ剤Tを、嚥下障害者Pの飲食物Fに添加している状態の斜視図である。 介護用掻き混ぜ具S1 を持ち替えて、前端のスプーン状の掻き混ぜ部2により、飲食物Fととろみ剤Tを掻き混ぜている状態の斜視図である。 介護用掻き混ぜ具S1 を用いて、介護者Nが嚥下障害者Pに食事介助している状態の斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明に係る介護用掻き混ぜ具S2 の平面図及び中央縦断面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明に係る介護用掻き混ぜ具S3 の平面図及び中央縦断面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明に係る介護用掻き混ぜ具S4 の平面図及び中央縦断面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明に係る介護用掻き混ぜ具S5 の平面図及び中央縦断面図である。 (a)は、本発明に係る介護用掻き混ぜ具S6 の斜視図であり、(b),(c)は、それぞれ(a)のY1 −Y1 線及びY2 −Y2 線断面図である。 (a)は、フォーク状の掻き混ぜ具6の部分平面図及び部分側面図であり、(b)は、多数の小孔を有する平板へら状の掻き混ぜ部7の部分平面図である。
以下、複数の実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明する。
本発明の実施例1の介護用掻き混ぜ具S1 が、図1〜図4に示されている。介護用掻き混ぜ具S1 は、樹脂の射出成形品であって、側面視で直線状であって、横断面が横長の長方形状の柄部1の前端部に、掻き混ぜ部2が一体に形成されている。掻き混ぜ部2は、平面視で楕円に近い形状であって、中央部が最も低くなるような凹状に形成されたスプーン状であって、飲食物を掻き混ぜる機能と、とろみ状の飲食物を掬い取る機能とを有する部分である。掻き混ぜ部2における柄部1との接続側の部分は、当該柄部1に向けて漸次その幅が狭くなることで、当該掻き混ぜ部2と柄部1は一体化されている。図4(a)に示されるように、側面視において、掻き混ぜ部2は、直線状の柄部1の前端から斜上方に向けて緩やかにわん曲されることで、柄部1における計量容器部K1 の側を持った状態で、スプーン状の掻き混ぜ部2により飲食容器22内のとろみ状の飲食物Fを掬い取ることができる形状になっている。
柄部1の後端部には、平面視で細長比の大きな略方形状をした計量容器部K1 が、長辺の側が柄部1の長手方向に沿った形態で一体に形成されている。計量容器部K1 は、収容容器21(図7参照)に収容されたとろみ剤Tを収容して計量する部分であって、スプーン状の前記掻き混ぜ部2の掬い面の側が開口された箱状をなすことで、とろみ剤Tの計量空間11が形成されている。略長方形状をした前記計量容器部K1 の2辺の長辺となる部分は、いずれも直線状であるが、2辺の短辺のうち掬い部2に近い側の辺は、直線状であるが、掬い部2に対して遠い側の辺は、手で握り易いように、半円弧状に形成されている。計量容器部K1 の計量空間11の開口面、或いは計量容器部K1 の上面は、側面視で直線状をした柄部1の上面の延長面上に存在している。このため、柄部1を基準にすると、計量容器部K1 は、そのほぼ全体が当該柄部1よりも低い部分に存在している。計量空間11の長手方向の両端部は、いずれも平面視で半円弧状をなしていて、計量空間11の深さは、全ての部分で同一である。計量容器部K1 の幅は、柄部1の幅よりも広いので、当該柄部1における計量容器部K1 との接続部は、当該計量容器部K1 に向けて漸次幅が広くなっている。
図1、図4及び図5に示されるように、計量空間11の長手方向に沿った対向内側面には、全容量の半分を示す表示ライン3が、柄部1の長手方向に沿って形成されている。表示ライン3は、断面が鈍角のV字溝で形成されて、樹脂の射出成形時に無理抜きにより、同時に形成される。後述のように、実施例1の介護用掻き混ぜ具S1 の計量容器部K1 の計量空間11の容量は、7.4ccであり、この数字及び単位記号を、柄部1の計量容器部K1 の側の幅広の部分に表示してもよい。全容量の半分を示す表示ライン3を設けることで、小容量の計量が可能となる。
また、図6(a)に示されるように、介護用掻き混ぜ具S1 の柄部1の後端部は、柄部1及び掻き混ぜ部2に比較して厚肉であって、しかも容積の大きな計量容器部K1 が一体に設けられているため、当該掻き混ぜ具S1 の全体の柄部1の長手方向に沿った重心位置Gを前記計量容器部K1 内に配置することが可能となる。この重心位置Gの配置に加えて、計量容器部K1 のほぼ全体が、柄部1及び掻き混ぜ部2に対して下方に配置されている。掻き混ぜ具S1 の柄部1の方向に沿った重心位置Gと、柄部1及び掻き混ぜ部2に対する計量容器部K1 の配置構造との相乗によって、載置面Eに掻き混ぜ具S1 を載置すると、前端の掻き混ぜ部2が載置面Eに接触することなく、当該載置面Eに掻き混ぜ具S1 を載置することが可能となって、掻き混ぜ具S1 を衛生的に使用できる。なお、図6(b)は、一般のスプーンS’では、載置面Eに載置した場合に、前端の掬い部2’が載置面Eに接触することを示している。
そして、上記した介護用掻き混ぜ具S1 を使用して、嚥下障害者の飲食者にとろみを付けるために、とろみ剤Tの計量と、とろみ剤Tが添加された飲食物の掻き混ぜとを行うには、以下のようにして行う。まず、図7に示されるように、嚥下障害者の介護者が、介護用掻き混ぜ具S1 の前後端を反転させて、柄部1における掻き混ぜ部2に近い側を手Hで持って、後端側の計量容器部K1 により、収容容器21に収容されているとろみ剤Tを掬い上げて、計量空間11にすりきり一杯又は表示ライン3に基づいて半分だけ収容することで、当該とろみ剤Tの計量が行われる。計量空間11にとろみ剤Tをすりきり一杯に収容するか、半分だけ収容するかによって、当該とろみ剤Tの重量は、予め分かる。
その後に、図8に示されるように、介護用掻き混ぜ具S1 の掻き混ぜ部2の側を持ったままで、当該掻き混ぜ具S1 の全体を傾けることで、計量空間11に収容されているとろみ剤Tは、嚥下障害者の飲食容器22に収容された飲食物Fに対して添加される。とろみ剤Tの添加の直後に、図9に示されるように、介護者は、前後反転された掻き混ぜ具S1 の前後端を元の状態に戻して(再反転させて)、当該掻き混ぜ具S1 の柄部1における計量容器部K1 の側の端部と当該計量容器部K1 とを一緒に持った状態で、前端の掻き混ぜ部2により、飲食物Fととろみ剤Tを掻き混ぜる。
このように、掻き混ぜ具S1 には、飲食物ととろみ剤Tとの掻き混ぜ、又は飲食を行う掻き混ぜ部2と、とろみ剤Tの計量を行う計量容器部K1 とが、一つの器具に一体に設けられているため、介護者は、作業の途中で、掻き混ぜ具S1 の前後端を反転させて持ち替えることで、「とろみ剤計量添加作業」と「とろみ剤掻き混ぜ作業」との2つの作業を、一連の動作の中で、短時間に行える。この結果、とろみが付けられた飲食物内にダマが発生することなく、嚥下障害者が飲食し易いとろみ付飲食物を迅速に作ることができる。
また、嚥下障害者Pが自身で食事するのが困難な場合には、図10に示されるように、介護者Nが掻き混ぜ具S1 の計量容器部K1 の側を持って、スプーン状の掻き混ぜ部2により飲食容器22内から掬い取った飲食物を、嚥下障害者Pの口部内に挿入して、食事介助することも可能である。
上記形状の介護用掻き混ぜ具S1 を成形金型を用いて、ポリプロピレン樹脂の射出成形により形成した。柄部1には、適度なしなり(撓み性)があって使い勝手が良好であった。とろみ剤として、株式会社フードケアの製造に係る「ネオハイトロミール(3)〔登録商標〕」を使用して、計量精度と粘度値との各測定を行った。介護用掻き混ぜ具S1 の計量容器部K1 の計量空間11の容積は、本とろみ剤の見掛け比重を考慮して、7.4ccとした。計量精度の測定では、計量容器部K1 の計量空間11に、本とろみ剤をすりきり一杯に収容して行い、粘度値の測定は、計量容器部K1 の計量空間11に、すりきり一杯に収容された本とろみ剤を100gの水に加え、素早く掻き混ぜ具S1 の掻き混ぜ部2で掻き混ぜた。3名の被験者A,B,Cによる計量精度及び粘度値の各測定結果は、表(1)及び表(2)に示される通りであって、いずれも実用上問題のない範囲であった。なお、とろみの程度を示す「粘度値」に関しては、「薄いとろみ」では、50〜150(mPA・s)であり、「中間のとろみ」では、150〜300(mPA・s)であり、「濃いとろみ」では、300〜500(mPA・s)であり、上記測定に係る粘度値は、「濃いとろみ」に分類される。
Figure 2018011750
Figure 2018011750
使用材料をポリアセタール樹脂に変更して、上記形状の介護用掻き混ぜ具S1 を射出成形により形成して、上記と同様の計量精度及び粘度値の各測定の結果が、それぞれ表(3)及び表(4)に示されており、計量精度及び粘度値の偏差に関しては、表(1)及び表(2)で示される上記測定よりもいずれも僅かに向上しており、いずれも実用上問題のない範囲であった。
Figure 2018011750
Figure 2018011750
本発明の実施例2の介護用掻き混ぜ具S2 は、図11に示されるように、計量容器部K2 の平面形状が、長軸が柄部1の方向に沿った楕円状をなしていて、計量空間12の形状は、平面視において計量容器部K2 の形状に対応した断面状をなしている点のみが、実施例1の介護用掻き混ぜ具S1 と異なる。計量容器部K2 の全体形状が、柄部1の長手方向に沿って長軸を有する楕円状であるので、とろみ剤Tと飲食物Fとの掻き混ぜ時、及び前端のスプーン状の掻き混ぜ部2を使用する食事介助時において、掻き混ぜ具S2 を持ち易い利点がある。
本発明の実施例3の介護用掻き混ぜ具S3 は、図12に示されるように、計量容器部K3 の平面形状が、柄部1の方向に沿って後端側に向けて漸次幅広となった形状であり、計量空間13の形状は、平面視において計量容器部K3 の形状に対応した断面状をなしている点のみが、実施例1の介護用掻き混ぜ具S1 と異なる。計量容器部K3 の全体形状が、上記のようであるので、とろみ剤Tと飲食物Fとの掻き混ぜ時、及び前端のスプーン状の掻き混ぜ部2を使用する食事介助時において、掻き混ぜ具S3 を持ち易い利点がある。
本発明の実施例4の介護用掻き混ぜ具S4 は、図13に示されるように、実施例1の介護用掻き混ぜ具S1 において、計量容器部K1 の計量空間11の開口を上下反転させて、スプーン状の掻き混ぜ部2の掬い面と反対側に形成した点のみが異なる。即ち、介護用掻き混ぜ具S4 の計量容器部K4 の平面形状は、長辺が柄部1の長手方向に沿った略長方形状をなしていて、スプーン状の掻き混ぜ部2の掬い面と反対側に計量空間14の開口が形成されている。介護用掻き混ぜ具S4 によれば、当該掻き混ぜ具S4 を表裏反転させて、計量容器部K4 内のとろみ剤Tを飲食容器22内の飲食物Fに添加した後に、掻き混ぜ具S4 を元の状態に表裏再反転させることなく、表裏がそのままの状態で、当該掻き混ぜ具S4 の前後端を反転させて、スプーン状の掻き混ぜ部2により、飲食物Fととろみ剤Tとを掻き混ぜられる。
本発明の実施例5の介護用掻き混ぜ具S5 は、図14に示されるように、角筒状の計量容器部K5 を備えていて、当該計量容器部K5 の後端面が開口されて、内部の空間が計量空間15となった構成である。
図15に、本発明の実施例6の介護用掻き混ぜ具S6 が示されている。柄部1の後端部に一体に形成された平面視で長方形状の計量容器部K6 は、深さ方向の途中に仕切り板部4が設けられることで、反対面にそれぞれ開口された容積の異なる計量空間16a,16bがそれぞれ形成されている。柄部1の先端部には、横断面視で僅かにわん曲したへら状の掻き混ぜ部5が一体に形成されている。介護用掻き混ぜ具S6 は、容量の異なる2種類の計量空間16a,16bを有しているので、すりきり一杯に収容することで、異なる重量のとろみ剤Tを計量できる。また、掻き混ぜ部5は、横断面視で僅かにわん曲したへら状をなしているのて、掻き混ぜ効果が高まる。
上記実施例1〜6において、種々の形態の計量容器部K1 〜K6 を示したが、柄部1の前端部に一体に設けられる掻き混ぜ部に関しても、スプーン状の掻き混ぜ部2、横断面で僅かにわん曲したへら状の掻き混ぜ部5に限定されず、嚥下障害者の飲食容器に収容された飲食物Fととろみ剤Tとを掻き混ぜることができれば、いかなる形状であってもよい。例えば、図16(a),(b)に示されるように、フォーク状の掻き混ぜ部6、或いは多数の小孔が形成された平板へら状の掻き混ぜ部7であってもよい。但し、スプーン状の掻き混ぜ部2の場合には、とろみ状の飲食物を掬い取ることができて、掻き混ぜ機能のみならず、飲食機能をも有することになって、便利である。
また、上記各実施例1〜6の介護用掻き混ぜ具S1 〜S6 は、全体が樹脂で成形されているが、金属で成形することも可能であり、製作可能であれば、材質は、問わない。
E:載置面
F:飲食物
G:掻き混ぜ具の重心位置
H:介護者の手
1 〜K6 :計量容器部
N:介護者
P:嚥下障害者
1 〜S6 :介護用掻き混ぜ具
T:とろみ剤
1:掻き混ぜ具の柄部
2,5〜7:掻き混ぜ具の掻き混ぜ部
3:計量空間の表示ライン
11〜15,16a,16b:計量空間

Claims (6)

  1. 粉状のとろみ剤の計量と、当該とろみ剤と飲食物との掻き混ぜとを行う計量器付介護用掻き混ぜ具であって、
    柄部の前端部に掻き混ぜ部が一体に設けられ、その後端部に、前記とろみ剤を計量する計量容器部が一体に設けられ、
    前記計量時及び前記掻き混ぜ時には、前記柄部の前後端部を反転させて、持ち替えることを特徴とする計量容器付介護用掻き混ぜ具。
  2. 前記掻き混ぜ部は、嚥下障害者に対する飲食介助時には、とろみ状の飲食物を掬い取る飲食部として機能し得る形状であることを特徴とする請求項1に記載の計量容器付介護用掻き混ぜ具。
  3. 前記掻き混ぜ部は、中央部が最も低い凹状であって、飲食物を掬い取ることが可能なスプーン状になっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の計量容器付介護用掻き混ぜ具。
  4. 前記計量容器部の開口は、前記掻き混ぜ部の掬い面と同一面側に形成され、当該計量容器部は,平面視において、前記柄部の長手方向に沿った細長比の大きな長方形状になっていることを特徴とする請求項3に記載の計量容器付介護用掻き混ぜ具。
  5. 前記計量容器部の内側面には、全容量の半分を示す表示ラインが前記柄部の長手方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の計量容器付介護用掻き混ぜ具。
  6. 掻き混ぜ具全体の重心は、前記柄部の長手方向に沿って前記計量容器部内に配置されることで、当該掻き混ぜ具は、前記掻き混ぜ部が非接触状態で、載置面に載置可能であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の計量容器付介護用掻き混ぜ具。
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